JP4015779B2

JP4015779B2 - Detergent composition for dishwasher

Info

Publication number: JP4015779B2
Application number: JP17134199A
Authority: JP
Inventors: 伸司丸山; 憲史山口
Original assignee: ディバーシー・アイピー・インターナショナル・ビー・ヴイ
Priority date: 1999-06-17
Filing date: 1999-06-17
Publication date: 2007-11-28
Anticipated expiration: 2019-06-17
Also published as: JP2001003084A

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、陶磁器，プラスチック，ガラス，金属等からなる食器類の硬表面の洗浄に適し、特に液体洗浄剤として用いるのに適した食器洗浄機用洗浄剤組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ホテル，レストラン，給食センター，事業所等の厨房内または作業所においては、大量の食器を洗浄するために、自動食器洗浄機の普及が大幅に進んできている。自動食器洗浄機としては、コンベアータイプ，ドアタイプ，アンダーカウンタータイプ等の外観の異なる装置が知られているが、基本的には、上下のスプレーノズルから液体洗浄剤が噴出され、食器上の食材残滓を洗い流すというシステムを有するものである。
【０００３】
こうした食器洗浄機に用いられる液体洗浄剤は、通常、食器上の油脂汚れ，蛋白汚れ等を分解したり可溶化したりするのを促進する機能を発揮するアルカリ剤と、洗浄用の水に含まれる金属イオンを捕捉する機能（金属イオン封鎖能）を発揮し、食器上の汚れを溶解したり分散させたりするのを促進できる金属イオン封鎖剤と、その他の添加剤とから構成される。
【０００４】
上記液体洗浄剤の構成成分のうち、金属イオン封鎖剤は、洗浄性能を効果的に発現させるための重要な成分の一つとされている。この金属イオン封鎖剤としては、従来から、主としてトリポリ燐酸塩等の燐酸化合物が用いられてきたが、燐酸化合物は、概して溶解度が低いため、濃縮化した液体洗浄剤を得にくいという欠点を有している。そのため、燐酸化合物を金属イオン封鎖剤とした場合、液体洗浄剤中の有効成分の割合が低くなり、多量の液体洗浄剤を食器洗浄機に装填し使用しなければならないという問題がある。したがって、装填量を少なくできるとともに洗浄性能が高い代替物質を見いだすことは、非常に重要であり、また強く要望されているところでもある。
【０００５】
ところで、衣料用洗剤業界では、環境汚染防止の観点から、湖沼の富栄養化の原因の一つと考えられている燐酸化合物を含有しない洗剤の開発が進められており、非リン系の金属イオン封鎖剤として、特定の構造を有するアルミノ珪酸塩（ゼオライト）や、クエン酸塩等の有機酸塩が使用されている。
【０００６】
同様に、食器洗浄機用洗浄剤についても、燐酸化合物の代替物質として、ゼオライト等を適用することが検討されたが、水不溶性であるゼオライトを使用することは、装置上の制約や食器類等への再付着といった点から、非常に難しい。そのため、金属イオン封鎖剤として、エチレンジアミン四酢酸塩（ＥＤＴＡ）やニトリロ三酢酸塩（ＮＴＡ）等のアミノ酢酸塩や、クエン酸等の有機酸塩が汎用されるに至っている。
【０００７】
近年、環境問題が重要な研究課題となっている現状から、生分解性を示す金属イオン封鎖剤が注目を集めている。このような金属イオン封鎖剤としては、ジメチルイミノジ酢酸およびその誘導体（特開平９−１２４５６７号公報）、ジアミン型ポリアミノ酸およびアルカリ金属塩（特開平９−１９４４４８号公報）、グリシン−Ｎ，Ｎ−ジ酢酸およびそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩（特表平８−５１１２５５号公報）、グリセリン誘導体（特開平８−１８８５４９号）等が提案されている。
【０００８】
さらに、生分解性を示す金属イオン封鎖剤を用いた洗浄剤組成物としては、アルカリ金属の水酸化物と、乳酸イミノジ酢酸、プロピオン酸イミノジ酢酸、リンゴ酸イミノジ酢酸、２−ヒドロキシプロピルイミノジ酢酸、エトキシエチルイミノジ酢酸、エトキシプロピルイミノジ酢酸、イソヒドロキシプロピルイミノジ酢酸、プロポキシプロピルイミノジ酢酸、乳酸イミノ酢酸、プロピオン酸イミノ酢酸、リンゴ酸イミノ酢酸、２−ヒドロキシプロピルイミノ酢酸、エトキシエチルイミノ酢酸、エトキシプロピルイミノ酢酸、イソヒドロキシプロピルイミノ酢酸、プロポキシプロピルイミノ酢酸およびこれらのアルカリ金属塩等のイミノ化合物から選ばれるキレート剤とを含有する洗浄機用洗浄剤（特開平５−１０５９００号公報）や、アルカリ金属水酸化物およびＬ−アスパラギン酸−Ｎ，Ｎ−二酢酸アルカリ金属塩を配合することにより洗浄力が大きく、かつ微生物分解性に優れた洗浄剤組成物（特開平９−１７６６９４号公報）が提案されている。また、アルカリ金属の水酸化物とグリシン−Ｎ，Ｎ−ジ酢酸誘導体とをそれぞれ特定の割合で含有する食器洗浄機用洗浄剤（特開平１０−８０９４号公報）や、アルカリ金属の水酸化物とヒドロキシエチルイミノジ酢酸とをそれぞれ特定の割合で含有する食器洗浄機用洗浄剤（特開平１０−８０９５号公報）や、アルカリ金属の水酸化物とアスパラギン酸ジ酢酸塩とをそれぞれ特定の割合で含有する食器洗浄機用洗浄剤（特開平１０−８０９６号公報）が提案されている。さらに、特定のアスパラギン酸誘導体もしくは特定のアルキルグリシン−Ｎ，Ｎ−ジ酢酸またはその塩と界面活性剤とをそれぞれ特定の割合で含有する自動食器洗浄機用洗浄剤（特開平１０−４６１９３号公報）が提案されている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ジメチルイミノジ酢酸およびその誘導体等の金属イオン封鎖剤は、衣料用洗剤についてのものであり、食器類等の硬表面を有するものに対しての洗浄効果はまだ知られていない。例えば、食器用の洗浄剤は、洗い上がり後の食器表面にウォータースポットを発生させないという特有の洗浄効果が要求されるが、それについての報告はない。
【００１０】
また、上記アルカリ金属の水酸化物とイミノ化合物から選ばれるキレート剤とを含有する洗浄機用洗浄剤等は、洗い上がりの観点からすれば、必ずしも満足のいく洗浄性能ではなく、さらなる洗浄力の向上が求められている。しかも、これらの洗浄剤は、アルカリ濃度を高めた場合、低温における安定性に問題を有し、常温（２０℃程度）に放置すると析出等を起こし均一な液体になりにくいという問題も有している。
【００１１】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、硬表面を有する食器類等に対して均質な洗浄効果を発揮し、しかも優れた貯蔵安定性と生分解性を示す食器洗浄機用洗浄剤組成物の提供をその目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の食器洗浄機用洗浄剤組成物は、下記の（Ａ）および（Ｂ）を必須成分とするという構成をとる。
（Ａ）アルカリ金属の水酸化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性炭酸塩から選択される少なくとも一つのアルカリ剤３５〜６５重量％。
（Ｂ）下記の一般式（１）で表されるポリアスパラギン酸系化合物、下記の一般式（２）で表されるイミノジコハク酸系化合物および下記の一般式（３）で表されるイミノジ酢酸系化合物からなる群から選択される少なくとも一つの金属イオン封鎖剤０．１〜６０重量％。
【化４】

【化５】

【化６】

【００１３】
すなわち、本発明者らは、硬表面を有する食器類等に対して均質な洗浄効果を発揮し、しかも優れた貯蔵安定性と生分解性を示す食器洗浄機用洗浄剤組成物（以下単に「洗浄剤組成物」という）を得るべく、鋭意研究を重ねた。その結果、アルカリ剤と金属イオン封鎖剤とを、それぞれ特定の割合で含有する洗浄剤組成物において、金属イオン封鎖剤として、特定のポリアスパラギン酸系化合物、特定のイミノジコハク酸系化合物および特定のイミノジ酢酸系化合物からなる群から選択される少なくとも一つを用いれば、所期の目的を達成できることを見いだし、本発明に到達した。
【００１４】
そして、上記アルカリ剤（Ａ成分）および特定の金属イオン封鎖剤（Ｂ成分）に加えて、特定の洗浄ビルダー（Ｃ成分），水溶性高分子（Ｄ成分），界面活性剤（Ｅ成分）が含有されていることが洗浄剤組成物として特に好ましいことを突き止めた。また、上記特定の洗浄ビルダー（Ｃ成分）が特定の割合で含有されていることが洗浄剤組成物として特に好ましいことを突き止めた。さらに、上記水溶性高分子（Ｄ成分）が特定の割合で含有されていることが洗浄剤組成物として特に好ましいことを突き止めた。そして、上記界面活性剤（Ｅ成分）が特定の割合で含有されていることが洗浄剤組成物として特に好ましいことを突き止めた。
【００１５】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【００１６】
本発明の洗浄剤組成物は、アルカリ剤（Ａ成分）と、特定の金属イオン封鎖剤（Ｂ成分）とを用いて得られるものであり、その形態は、液体状、粉末状、固形状のいずれの態様であってもよい。
【００１７】
本発明に用いられるアルカリ剤（Ａ成分）としては、アルカリ金属の水酸化物、水溶性ケイ酸塩、水溶性炭酸塩があげられる。
【００１８】
上記アルカリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等があげられる。これらは、通常、フレーク状、ビーズ状、パール状、４８重量％（以下「％」と略す）の液体状といった様々な形態で提供されており、本発明においては、どのような形態のものも使用できる。ただし、粉体状のものを用いる場合は、飛散のしにくさと混合効率の点からパール状のものを用いることが好ましい。
【００１９】
また、上記水溶性ケイ酸塩としては、メタケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、オルソケイ酸カリウム等があげられ、通常、これらは無水塩又は５水塩、９水塩等の含水塩の形で提供されており、本発明においては、これらのいずれのものも使用できる。
【００２０】
さらに、上記水溶性炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等があげられ、通常、これらは無水塩、含水塩の形で提供されており、本発明においては保管取扱の点から無水塩が好ましく、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが用いられる。
【００２１】
これらのアルカリ剤は、洗浄剤のアルカリ供給源として、また、タンパク質汚れ、油脂汚れに対する鹸化、乳化、分散効果を目的として配合される。
【００２２】
そして、上記アルカリ剤は、本発明の洗浄剤組成物中に３５〜６５％配合することが必要である。すなわち、３５％未満では、洗浄性に乏しく、６５％以上では他の成分とのバランスの点から不適である。なお、上記アルカリ剤は、単独で用いても、また、２種以上を組み合わせて用いても良い。
【００２３】
本発明に用いられる金属イオン封鎖剤（Ｂ成分）としては、下記の一般式（１）で表されるポリアスパラギン酸系化合物、下記の一般式（２）で表されるイミノジコハク酸系化合物および下記の一般式（３）で表されるイミノジ酢酸系化合物があげられる。
【００２４】
【化７】

【００２５】
【化８】

【００２６】
【化９】

【００２７】
これらの金属イオン封鎖剤は、洗浄剤組成物を使用する際に用いられる水に含まれるカルシウム、マグネシウム等の金属イオンを封鎖する目的で、また、被洗浄物への汚れの再付着防止を目的に配合される。特に、従来の金属イオン封鎖剤に代えて、あるいは従来の金属イオン封鎖剤とともに用いることにより、再付着防止性能を損なうことなく生分解性がより高められた洗浄剤組成物を得ることができる。
【００２８】
そして、これらの金属イオン封鎖剤は、本発明の洗浄剤組成物中に０．１〜６０％配合することが必要である。すなわち、０．１％未満では、その性能が充分に発揮できず、６０％を超えると他の成分とのバランスの点から不適である。特に、洗浄性能の点から、５〜３５％であることが好ましい。上記金属イオン封鎖剤は、単独で用いても２種以上を組み合わせて用いても良い。
【００２９】
さらに、本発明の洗浄剤組成物には、上記Ａ成分およびＢ成分とともに、必要に応じて、洗浄ビルダー（Ｃ成分）、水溶性高分子（Ｄ成分）および界面活性剤（Ｅ成分）の少なくも一つを組み合わせて用いることができる。
【００３０】
上記洗浄ビルダー（Ｃ成分）としては、エチレンジアミン四酢酸塩を除くアミノ酢酸塩、グルコン酸塩、リン酸塩および硫酸塩があげられる。さらに詳しくは、ニトリロ三酢酸三ナトリウム等のエチレンジアミン四酢酸塩を除くアミノ酢酸塩、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム等のグルコン酸塩、トリポリリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、オルソリン酸カリウム、ピロリン酸カリウム等のリン酸塩、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の硫酸塩があげられる。
【００３１】
これらの洗浄ビルダーは、汚れの乳化・分散性能、洗浄性能の増強を目的として配合される。
【００３２】
そして、これらの洗浄ビルダーは、本発明の洗浄剤組成物中に１〜９４％配合することが好ましい。すなわち、１％未満では、そのビルダーとしての効果が乏しく、９４％を超えると他の成分とのバランスの点から好ましくないからである。特に、洗浄効果を充分に発揮させるには、５〜９４％にすることが好適である。上記洗浄ビルダーは、単独で用いても、また、２種以上を組み合わせて用いてもよい。
【００３３】
また、上記水溶性高分子（Ｄ成分）としては、ポリアクリル酸、ポリアコニット酸、ポリイタコン酸、ポリシトラコン酸、ポリフマル酸、ポリマレイン酸、ポリメタコン酸、ポリ−α−ヒドロキシアクリル酸、ポリビニルホスホン酸、スルホン化ポリマレイン酸、無水マレイン酸ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸スチレン共重合体、無水マレイン酸メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸エチレン共重合体、無水マレイン酸エチレンクロスリンク共重合体、無水マレイン酸酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸アクリロニトリル共重合体、無水マレイン酸アクリル酸エステル共重合体、無水マレイン酸ブタジエン共重合体、無水マレイン酸イソプレン共重合体、無水マレイン酸と一酸化炭素から誘導されるポリ−β−ケトカルボン酸、イタコン酸、エチレン共重合体、イタコン酸アコニット酸共重合体、イタコン酸マレイン酸共重合体、イタコン酸アクリル酸共重合体、マロン酸メチレン共重合体、イタコン酸フマール酸共重合体、エチレングリコールエチレンテレフタレート共重合体、ビニルピロリドン酢酸ビニル共重合体、これらの金属塩等があげられる。なかでも、コスト面、経済性の点から、ポリアクリル酸ナトリウム（平均分子量Ｍｗ＝３，０００〜３０，０００）、アクリル酸／マレイン酸の共重合体（平均分子量Ｍｗ＝３，０００〜１００，０００）が好適に用いられる。
【００３４】
これらの水溶性高分子は、主にクリスタルグラスのスポット防止、曇り防止、洗浄剤の汚れ分散効果向上を目的として配合される。
【００３５】
そして、これらの水溶性高分子は、本発明の洗浄剤組成物中に０．５〜１１％配合することが好ましい。すなわち、０．５％未満ではその効果が乏しく、１１％を超えるとコスト高となり経済的に好ましくないからである。特に、グラスのスポット防止の点から、２〜１１％にすることが好適である。上記水溶性高分子は、単独で用いても、２種以上を組み合わせて用いてもよい。
【００３６】
さらに、上記界面活性剤（Ｅ成分）としては、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤があげられ、代表的なものとして、以下に述べるものがあげられる。すなわち、非イオン界面活性剤および陰イオン界面活性剤としては、プルロニック型、テトロニック型、高級アルコールエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキサイド付加物、スクロース脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルケニルグリコシド、脂肪酸グリセリンモノエステルまたはそのアルキレンオキサイド付加物、アルキルアミンオキサイド、アルキル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸塩またはエステル塩、アルキルリン酸エステルまたはその塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、およびこれら一種以上の混合物があげられる。また、両性界面活性剤としては、アミノ酸型界面活性剤、Ｎ−アシルアミノ酸型界面活性剤があげられ、陽イオン界面活性剤としては、第四級アンモニウム塩等があげられる。
【００３７】
特に、本発明においては、プルロニック型、テトロニック型、高級アルコールエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物非イオン界面活性剤が好ましく用いられ、なかでも特に、高級アルコールエチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加物が好適に用いられる。
【００３８】
これらの界面活性剤は、油脂汚れの可溶化促進および洗浄剤の分散性向上を目的として配合される。
【００３９】
そして、これらの界面活性剤は、本発明の洗浄剤組成物中に０．５〜１０％配合することが好ましい。すなわち、０．５％未満ではその効果が乏しく、１０％を超えると貯蔵安定性が悪くなり好ましくないからである。特に、洗浄性の点から、５〜１０％にすることが好適である。上記界面活性剤は、単独で用いても２種以上を組み合わせて用いてもよい。
【００４０】
また、本発明においては、所望の性能に影響を与えない範囲において、任意成分として香料、染料、顔料、殺菌剤、酵素、ｐＨ調整剤、粘度調整剤、金属腐食抑制剤、酸化防止剤、溶剤等を配合することができる。
【００４１】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【００４２】
【実施例１〜９、比較例１】
後記の表１、表２に示すとおり所定の成分を所定割合で配合することにより、目的とする食器洗浄器用洗浄剤組成物を調製した。そして、得られた実施例および比較例の洗浄剤組成物について、洗浄性能と貯蔵安定性を下記の方法に従って評価し、その結果を表１、表２に併せて示した。
【００４３】
なお、Ｂ成分のポリアスパラギン酸ナトリウムは、商品名「ポリアスパラギン酸ナトリウム」としてバイエル社から販売されているものであり、Ｅ成分の高級アルコールＥＯ・ＰＯ付加物は、ＲＯ−（ＥＯ）_m−（ＰＯ）_n−Ｈ〔Ｒ＝Ｃ₁₂〜Ｃ₁₄、ｍ＝５、ｎ＝２〕という構造で示されるものである。
【００４４】
また、水は、純水を用いた。そして、表中の数値は有効成分量で示している。したがって、水の量は、純水とアルカリ金属の水酸化物、金属イオン封鎖剤、洗浄ビルダー等の含水塩または水溶液に由来する水分の総和として表される。
【００４５】
〔洗浄性能１〕
まず、マーガリン７０重量部を適当な容器に入れ加熱溶解した後、粉ミルク１５重量部、無脂肪ミルク５重量部、小麦粉１０重量部を加えて均一に溶解し、さらに水３０重量部を加えてペースト状にしたものを標準汚れとした。そして、陶器皿に、上記標準汚れを８ｇ／１枚となるように付着させ、常温で１時間乾燥させた。そして、このようにして汚した皿を１０枚１組として、被洗浄物を準備した。つぎに、準備した被洗浄物と洗浄剤組成物とを、業務用の自動食器洗浄機（ＪＷＲ−２０、石川島播磨重工業社製）に装填し、下記の条件で実際に被洗浄物を洗浄した。そして、洗浄後の被洗浄物の汚れ除去具合を目視し、つぎのようにして洗浄性能を評価した。すなわち、汚れが９０％以上除去できていたものに◎、７０％以上９０％未満除去できていたものに○、５０％以上７０％未満できていたものに△、５０％未満しか除去できていなかったものに×をつけた。
【００４６】
＊自動食器洗浄機の設定条件
・洗浄剤濃度：０．１５ｗ／ｖ％
・洗浄温度：６０℃
・すすぎ温度：８０℃
・洗浄コース：標準洗浄サイクル（洗浄時間２０秒、すすぎ時間９秒）
・使用水硬度（ＣａＣＯ₃濃度として）：７０〜８０ｐｐｍ
【００４７】
〔洗浄性能２〕
まず、８オンスのガラスコップ（８オンスタンブラー、佐々木硝子社製）を１０個準備し、それぞれに牛乳を注いだ後、５分間静置した。ついで、牛乳を捨て、水などですすぐことなく、３０分間放置して、被洗浄物を準備した。つぎに、準備した被洗浄物と洗浄剤組成物とを、業務用の自動食器洗浄機（ＪＷＲ−２０、石川島播磨重工業社製）に装填し、上記と同様の条件で実際に被洗浄物を洗浄した。そして、洗浄後の被洗浄物のウォータースポットの発生具合を目視し、つぎのようにして洗浄性能を評価した。すなわち、ウォータースポットがほとんど見られず曇りがなかったものに◎、ウォータースポットが１０個未満で曇りがなかったものに○、ウォータースポットが１０個以上見られ曇りのなかったものに△、ウォータースポットが１０個以上あり曇りが見られたものを×とした。
【００４８】
〔貯蔵安定性〕
洗浄剤組成物を２本のポリ容器（２５０ミリリットル）に装填した後、一方を−１５℃のフリーザー内に、他方を恒温器（２０℃）に配置した。そして、１カ月配置後の状態を目視観察することにより、低温時の貯蔵安定性と常温時の貯蔵安定性を評価した。すなわち、析出や濁りがみられたものに×、全く析出や濁りがみられなかったものに○をつけた。
【００４９】
【表１】

【００５０】
【表２】

【００５１】
上記表１、表２の結果から、実施例１〜９は、洗浄性能、貯蔵安定性がどちらも良好であることがわかる。これに対し、比較例１は、低温時の貯蔵安定性に劣ることがわかる。
【００５２】
【実施例１０〜１４、比較例２】
下記の表３に示すとおり所定の成分を所定割合で配合することにより、目的とする食器洗浄器用洗浄剤組成物を調製した。そして、得られた実施例および比較例の洗浄剤組成物について、上記と同様にして洗浄性能と貯蔵安定性を評価し、その結果を表３に併せて示した。
【００５３】
【表３】

【００５４】
上記表３の結果から、実施例１０〜１４品は、洗浄性能、貯蔵安定性がどちらも良好であることがわかる。なお、比較例２品も、良好な性能を示すが、このものは、金属イオン封鎖剤としてＥＤＴＡ・４Ｎａを用いているため、実施例品のような生分解性に極めて乏しい。
【００５５】
【実施例１５〜１９、比較例３〜７】
下記の表４、表５に示すとおり所定の成分を所定割合で配合することにより、目的とする食器洗浄器用洗浄剤組成物を調製した。そして、得られた実施例および比較例の洗浄剤組成物について、上記と同様にして洗浄性能と貯蔵安定性を評価し、その結果を表４、表５に併せて示した。
【００５６】
【表４】

【００５７】
【表５】

【００５８】
上記表４、表５の結果から、実施例１５〜１９品は、洗浄性能、貯蔵安定性がどちらも良好であることがわかる。これに対し、比較例３〜５品は、低温時の貯蔵安定性に劣ることがわかる。なお、比較例６、７品も良好な性能を示すが、このものは、金属イオン封鎖剤としてＥＤＴＡ・４Ｎａを用いているため、実施例品のような生分解性に極めて乏しい。
【００５９】
【実施例２０〜２６、比較例８〜１１】
下記の表６、表７に示すとおり所定の成分を所定割合で配合することにより、目的とする食器洗浄器用洗浄剤組成物を調製した。そして、得られた実施例および比較例の洗浄剤組成物について、上記と同様にして洗浄性能と貯蔵安定性を評価し、その結果を表６、表７に併せて示した。
【００６０】
【表６】

【００６１】
【表７】

【００６２】
上記表６、表７の結果から、実施例２０〜２６品は、洗浄性能、貯蔵安定性が良好であることがわかる。また、比較例８〜１１品も良好な性能を示すが、これらのものは、金属イオン封鎖剤としてＥＤＴＡ・４Ｎａを用いているため、実施例品のような生分解性に極めて乏しい。
【００６３】
【発明の効果】
以上のように、本発明の洗浄剤組成物は、特定のアルカリ剤（Ａ成分）と、特定のポリアスパラギン酸系化合物，特定のイミノジコハク酸系化合物および特定のイミノジ酢酸系化合物からなる群から選択される少なくとも一つの金属イオン封鎖剤（Ｂ成分）とを、それぞれ特定の割合で配合して必須成分とするものである。そのため、硬表面を有する食器類等に対して均質な洗浄効果、詳しくは良好な洗浄力を発揮して油脂汚れや蛋白汚れ等を除去し、しかも洗浄後に生じるウォータースポットを防止することができる。また、金属イオン封鎖剤として生分解性を有する特定のものを用いているため、良好な生分解性を備えた洗浄剤組成物を提供することができる。さらに、洗浄剤組成物のアルカリ濃度を高めた場合であっても、低温貯蔵時、常温貯蔵時のいずれの場合にも、洗浄剤組成物を構成する各成分の析出等を生じることがないという利点を有する。したがって、本発明の洗浄剤組成物は、従来の洗浄剤組成物では困難であった高濃度の液体洗浄剤組成物として利用することが可能となる。そのため、液体洗浄剤組成物を装填して用いるタイプの食器洗浄機について、省スペースを実現することができ、しかも交換作業を比較的頻繁に行う必要がないという利点を有する。
【００６４】
そして、上記洗浄剤組成物のなかでも、上記Ａ成分およびＢ成分に加えて、洗浄ビルダー（Ｃ成分）が含有されているものは、各種汚れの乳化分散性が良好となり、アルカリ剤の緩衝性能を発揮することになるため、洗浄性能に一層優れている。また、上記洗浄剤組成物のなかでも、上記Ａ成分およびＢ成分に加えて、水溶性高分子（Ｄ成分）が含有されているものは、油脂汚れの乳化分散性が良好となり、汚れの再汚染が防止されるため、洗浄性能に一層優れている。また、上記洗浄剤組成物のなかでも、上記Ａ成分およびＢ成分に加えて、界面活性剤（Ｅ成分）が含有されているものは、油脂汚れの乳化分散性が良好となるため、洗浄性能に一層優れている。
【００６５】
さらに、上記洗浄剤組成物のなかでも、洗浄ビルダー（Ｃ成分）が特定の割合で含有されているものは、各種汚れの乳化分散性が特に良好となり、アルカリ剤の緩衝性能を特に発揮することになるため、洗浄性能により一層優れている。また、上記洗浄剤組成物のなかでも、水溶性高分子（Ｄ成分）が特定の割合で含有されているものは、油脂汚れの乳化分散性が特に良好となり、汚れの再汚染が一層防止されるため、洗浄性能により一層優れている。また、上記洗浄剤組成物のなかでも、界面活性剤（Ｅ成分）が特定の割合で含有されているものは、油脂汚れの乳化分散性が特に良好となるため、洗浄性能により一層優れている。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a cleaning composition for a dishwasher suitable for cleaning hard surfaces of tableware made of ceramics, plastic, glass, metal, etc., and particularly suitable for use as a liquid cleaning agent.
[0002]
[Prior art]
In kitchens or workplaces such as hotels, restaurants, school lunch centers, offices, etc., automatic dishwashers have been widely spread in order to wash a large amount of dishes. As automatic dishwashers, devices with different appearances such as conveyor type, door type, under counter type, etc. are known. Basically, liquid detergent is ejected from the upper and lower spray nozzles, and the ingredients on the tableware It has a system to wash away residues.
[0003]
Liquid detergents used in such dishwashers are usually included in alkaline agents that function to promote the decomposition and solubilization of oil and fat stains, protein stains, etc. on dishes, and washing water. It is composed of a metal ion sequestering agent that exhibits a function of capturing the metal ions (metal ion sequestering ability) and can promote dissolution and dispersion of dirt on the tableware and other additives.
[0004]
Of the components of the liquid cleaning agent, the sequestering agent is considered as one of the important components for effectively expressing the cleaning performance. Conventionally, phosphoric acid compounds such as tripolyphosphate have been mainly used as sequestering agents. However, phosphoric acid compounds generally have a low solubility, and thus have a drawback that it is difficult to obtain a concentrated liquid detergent. ing. Therefore, when a phosphoric acid compound is used as a sequestering agent, the ratio of the active ingredient in the liquid detergent is low, and there is a problem that a large amount of liquid detergent must be loaded into the dishwasher. Accordingly, it is very important and highly desired to find an alternative material that can reduce the loading amount and has high cleaning performance.
[0005]
By the way, in the laundry detergent industry, development of detergents that do not contain phosphate compounds, which is considered to be one of the causes of eutrophication of lakes and marshes, is being promoted from the viewpoint of preventing environmental pollution. As the agent, an aluminosilicate (zeolite) having a specific structure or an organic acid salt such as citrate is used.
[0006]
Similarly, with regard to detergents for dishwashers, it has been studied to apply zeolite or the like as an alternative to phosphoric acid compounds. However, the use of water-insoluble zeolite may cause restrictions on the equipment, dishware, etc. Very difficult to reattach to. For this reason, aminoacetates such as ethylenediaminetetraacetate (EDTA) and nitrilotriacetate (NTA) and organic acid salts such as citric acid have been widely used as sequestering agents.
[0007]
In recent years, sequestering agents that exhibit biodegradability have attracted attention because of the current situation in which environmental issues have become an important research subject. Examples of such sequestering agents include dimethyliminodiacetic acid and derivatives thereof (JP 9-124567 A), diamine-type polyamino acids and alkali metal salts (JP 9-194448 A), glycine-N, N. -Diacetate and its alkali metal salts, alkaline earth metal salts, ammonium salts (Japanese Patent Publication No. 8-511255), glycerin derivatives (Japanese Patent Laid-Open No. 8-188549) and the like have been proposed.
[0008]
Furthermore, as a detergent composition using a sequestering agent exhibiting biodegradability, alkali metal hydroxide, lactic iminodiacetic acid, propionic acid iminodiacetic acid, malic acid iminodiacetic acid, 2-hydroxypropyliminodiacetic acid , Ethoxyethyliminodiacetic acid, ethoxypropyliminodiacetic acid, isohydroxypropyliminodiacetic acid, propoxypropyliminodiacetic acid, lactic acid iminoacetic acid, propionic acid iminoacetic acid, malic acid iminoacetic acid, 2-hydroxypropyliminoacetic acid, ethoxyethylimino A cleaning agent for a washing machine containing a chelating agent selected from acetic acid, ethoxypropyliminoacetic acid, isohydroxypropyliminoacetic acid, propoxypropyliminoacetic acid, and imino compounds such as alkali metal salts thereof (JP-A-5-105900) And Arca A detergent composition (JP-A-9-176694) having a large detergency and excellent microbial degradability by blending a metal hydroxide and an alkali metal salt of L-aspartic acid-N, N-diacetate Proposed. In addition, a dishwasher cleaning agent containing an alkali metal hydroxide and a glycine-N, N-diacetic acid derivative in a specific ratio (Japanese Patent Laid-Open No. 10-8094), or an alkali metal hydroxide And dishwasher detergent containing hydroxyethyliminodiacetic acid in a specific ratio (Japanese Patent Laid-Open No. 10-8095) and alkali metal hydroxide and aspartic acid diacetate in specific ratios, respectively. Has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 10-8096). Furthermore, a cleaning agent for an automatic dishwasher containing a specific aspartic acid derivative or a specific alkylglycine-N, N-diacetic acid or a salt thereof and a surfactant in a specific ratio (Japanese Patent Laid-Open No. 10-46193) ) Has been proposed.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, sequestering agents such as dimethyliminodiacetic acid and derivatives thereof are for detergents for clothing, and the cleaning effect on those having a hard surface such as tableware is not yet known. For example, a cleaning agent for tableware is required to have a specific cleaning effect that does not generate a water spot on the surface of the tableware after washing, but there is no report about this.
[0010]
Further, a cleaning agent for a washing machine containing the alkali metal hydroxide and a chelating agent selected from an imino compound is not necessarily a satisfactory cleaning performance from the viewpoint of washing up, and has a further detergency. There is a need for improvement. In addition, these detergents have problems in stability at low temperatures when the alkali concentration is increased, and also have problems in that, when left at room temperature (about 20 ° C.), precipitation or the like hardly occurs. Yes.
[0011]
The present invention has been made in view of such circumstances, and exhibits a uniform cleaning effect on tableware and the like having a hard surface, and also has excellent storage stability and biodegradability. The purpose is to provide an agent composition.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the detergent composition for a dishwasher according to the present invention has a configuration in which the following (A) and (B) are essential components.
(A) 35 to 65% by weight of at least one alkali agent selected from alkali metal hydroxides, water-soluble silicates, and water-soluble carbonates.
(B) Polyaspartic acid compound represented by the following general formula (1), iminodisuccinic acid compound represented by the following general formula (2), and iminodiacetic acid system represented by the following general formula (3) 0.1 to 60% by weight of at least one sequestering agent selected from the group consisting of compounds.
[Formula 4]

[Chemical formula 5]

[Chemical 6]

[0013]
That is, the present inventors have demonstrated a uniform cleaning effect for tableware and the like having a hard surface, and have excellent storage stability and biodegradability (hereinafter simply referred to as “cleaning composition for dishwashers”). In order to obtain a “detergent composition”), intensive research was repeated. As a result, in the detergent composition containing the alkali agent and the sequestering agent in specific ratios, as the sequestering agent, the specific polyaspartic acid compound, the specific iminodisuccinic acid compound and the specific iminozi It has been found that the intended purpose can be achieved by using at least one selected from the group consisting of acetic acid compounds, and the present invention has been achieved.
[0014]
In addition to the alkali agent (component A) and the specific sequestering agent (component B), a specific cleaning builder (component C), a water-soluble polymer (component D), and a surfactant (component E) It was ascertained that the inclusion was particularly preferable as a cleaning composition. Further, it has been found that it is particularly preferable as a cleaning composition that the specific cleaning builder (component C) is contained in a specific ratio. Furthermore, it was found that the water-soluble polymer (component D) contained in a specific ratio is particularly preferable as a cleaning composition. And it discovered that the said surfactant (E component) contained in a specific ratio was especially preferable as a cleaning composition.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0016]
The cleaning composition of the present invention is obtained using an alkali agent (component A) and a specific sequestering agent (component B), and the form thereof is liquid, powder, solid. Any aspect may be sufficient.
[0017]
Examples of the alkali agent (component A) used in the present invention include alkali metal hydroxides, water-soluble silicates, and water-soluble carbonates.
[0018]
Examples of the alkali metal hydroxide include sodium hydroxide and potassium hydroxide. These are usually provided in various forms such as flakes, beads, pearls, and 48% by weight (hereinafter abbreviated as “%”) in liquid form. Can be used. However, in the case of using a powdery one, it is preferable to use a pearly one from the viewpoint of difficulty in scattering and mixing efficiency.
[0019]
Examples of the water-soluble silicate include sodium metasilicate, sodium orthosilicate, potassium metasilicate, and potassium orthosilicate, and these are usually anhydrous salts or hydrated salts such as pentahydrate and 9 hydrate. Any of these can be used in the present invention.
[0020]
Furthermore, examples of the water-soluble carbonate include sodium carbonate, potassium carbonate, sodium hydrogen carbonate, etc., and these are usually provided in the form of anhydrous salts and hydrated salts. In the present invention, from the viewpoint of storage and handling. An anhydrous salt is preferable, and sodium carbonate and potassium carbonate are used.
[0021]
These alkaline agents are blended as an alkali source for the detergent and for the purpose of saponification, emulsification and dispersion effects on protein soils and oily soils.
[0022]
And the said alkali agent needs to mix | blend 35 to 65% in the cleaning composition of this invention. That is, if it is less than 35 %, the detergency is poor, and if it is 65% or more, it is not suitable from the viewpoint of balance with other components. In addition , the said alkali agent may be used independently or may be used in combination of 2 or more type.
[0023]
As the sequestering agent (component B) used in the present invention, a polyaspartic acid compound represented by the following general formula (1), an iminodisuccinic acid compound represented by the following general formula (2), and the following And an iminodiacetic acid compound represented by the general formula (3).
[0024]
[Chemical 7]

[0025]
[Chemical 8]

[0026]
[Chemical 9]

[0027]
These metal ion sequestering agents are intended to sequester calcium, magnesium, and other metal ions contained in the water used when the cleaning composition is used, and also to prevent reattachment of dirt to the object to be cleaned. Is blended into. In particular, by using in place of the conventional sequestering agent or together with the conventional sequestering agent, it is possible to obtain a cleaning composition with improved biodegradability without impairing the reattachment prevention performance.
[0028]
And it is necessary to mix | blend 0.1-60% of these sequestering agents in the cleaning composition of this invention. That is, if it is less than 0.1%, the performance cannot be sufficiently exhibited, and if it exceeds 60%, it is unsuitable from the viewpoint of balance with other components. In particular, from the viewpoint of cleaning performance, it is preferably 5 to 35%. The above sequestering agents may be used alone or in combination of two or more.
[0029]
Furthermore, the cleaning composition of the present invention contains a small amount of a cleaning builder (C component), a water-soluble polymer (D component) and a surfactant (E component) as necessary, together with the above A component and B component. Can also be used in combination.
[0030]
Examples of the cleaning builder (component C) include aminoacetates, gluconates, phosphates and sulfates excluding ethylenediaminetetraacetate. More specifically, aminoacetate excluding ethylenediaminetetraacetate such as nitrilotriacetic acid trisodium, gluconate such as sodium gluconate and potassium gluconate, sodium tripolyphosphate, sodium orthophosphate, sodium pyrophosphate, potassium tripolyphosphate, Examples thereof include phosphates such as potassium orthophosphate and potassium pyrophosphate, and sulfates such as sodium sulfate and potassium sulfate.
[0031]
These cleaning builders are blended for the purpose of enhancing the emulsification / dispersing performance of dirt and the cleaning performance.
[0032]
And it is preferable to mix | blend 1-94% of these washing | cleaning builders in the cleaning composition of this invention. That is, if it is less than 1%, the effect as a builder is poor, and if it exceeds 94%, it is not preferable from the viewpoint of balance with other components. In particular, in order to fully exhibit the cleaning effect, it is suitable to make it 5 to 94%. The cleaning builders may be used alone, also, but it may also be used in combination of two or more kinds.
[0033]
Examples of the water-soluble polymer (component D) include polyacrylic acid, polyaconitic acid, polyitaconic acid, polycitraconic acid, polyfumaric acid, polymaleic acid, polymethaconic acid, poly-α-hydroxyacrylic acid, polyvinylphosphonic acid, Sulfonated polymaleic acid, maleic anhydride diisobutylene copolymer, maleic anhydride styrene copolymer, maleic anhydride methyl vinyl ether copolymer, maleic anhydride ethylene copolymer, maleic anhydride ethylene cross-linked copolymer, anhydrous From maleic vinyl acetate copolymer, maleic anhydride acrylonitrile copolymer, maleic anhydride acrylic ester copolymer, maleic anhydride butadiene copolymer, maleic anhydride isoprene copolymer, maleic anhydride and carbon monoxide Induced poly-β-ketocal Boronic acid, itaconic acid, ethylene copolymer, itaconic acid aconitic acid copolymer, itaconic acid maleic acid copolymer, itaconic acid acrylic acid copolymer, malonic acid methylene copolymer, itaconic acid fumaric acid copolymer, Examples thereof include ethylene glycol ethylene terephthalate copolymer, vinyl pyrrolidone vinyl acetate copolymer, and metal salts thereof. Among them, from the viewpoint of cost and economy, sodium polyacrylate (average molecular weight Mw = 3,000 to 30,000), acrylic acid / maleic acid copolymer (average molecular weight Mw = 3,000 to 100,100, 000) is preferably used.
[0034]
These water-soluble polymers are blended mainly for the purpose of preventing spot of crystal glass, preventing fogging, and improving the effect of dispersing the stain of the cleaning agent.
[0035]
And it is preferable to mix | blend 0.5-11% of these water-soluble polymers in the cleaning composition of this invention. That is, if it is less than 0.5%, the effect is poor, and if it exceeds 11%, the cost increases, which is not economically preferable. In particular, 2 to 11% is preferable from the viewpoint of preventing spot of glass. The water-soluble polymers may be used alone or in combination of two or more.
[0036]
Furthermore, examples of the surfactant (component E) include anionic surfactants, cationic surfactants, nonionic surfactants, and amphoteric surfactants. Typical examples include those described below. can give. That is, as the nonionic surfactant and the anionic surfactant, pluronic type, tetronic type, higher alcohol ethylene oxide propylene oxide adduct, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, higher fatty acid alkanolamide or Its alkylene oxide adduct, sucrose fatty acid ester, alkyl glycoside, alkenyl glycoside, fatty acid glycerin monoester or its alkylene oxide adduct, alkyl amine oxide, alkyl sulfate, olefin sulfonate, alkane sulfonate, alkyl ether sulfate, Alkenyl ether sulfate, α-sulfo fatty acid salt or ester salt, alkyl phosphate ester or salt thereof, alkylbenzene sulfo Salts, and mixtures or these one or the like. Examples of amphoteric surfactants include amino acid type surfactants and N-acyl amino acid type surfactants, and examples of cationic surfactants include quaternary ammonium salts.
[0037]
In particular, in the present invention, pluronic type, tetronic type, higher alcohol ethylene oxide propylene oxide adduct, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkylphenyl ether, higher fatty acid alkanolamide or alkylene oxide adduct thereof nonionic surface activity An agent is preferably used, and in particular, a higher alcohol ethylene oxide propylene oxide adduct is preferably used.
[0038]
These surfactants are blended for the purpose of promoting the solubilization of fat and oil stains and improving the dispersibility of the cleaning agent.
[0039]
And it is preferable to mix | blend 0.5-10% of these surfactant in the cleaning composition of this invention. That is, if it is less than 0.5%, the effect is poor, and if it exceeds 10%, the storage stability deteriorates, which is not preferable. In particular, from the viewpoint of detergency, it is preferable to make it 5 to 10%. The above surfactants may be used alone or in combination of two or more.
[0040]
Further, in the present invention, as long as the desired performance is not affected, fragrances, dyes, pigments, bactericides, enzymes, pH adjusters, viscosity adjusters, metal corrosion inhibitors, antioxidants, solvents as optional components Etc. can be blended.
[0041]
Next, examples will be described together with comparative examples.
[0042]
[Example 1-9, Comparative Example 1]
As shown in Tables 1 and 2 to be described later, predetermined components were blended at a predetermined ratio to prepare a target dishwasher cleaning composition. And about the obtained cleaning composition of the Example and the comparative example, cleaning performance and storage stability were evaluated in accordance with the following method, and the result was combined with Table 1 and Table 2 , and was shown.
[0043]
B component sodium polyaspartate is sold by Bayer under the trade name “sodium polyaspartate”, and higher alcohol EO / PO adducts of E component are RO- (EO) _m − (PO) _n —H [R = C _{12 to} C ₁₄ , m = 5, n = 2].
[0044]
Moreover, pure water was used as water. And the numerical value in a table | surface has shown with the amount of active ingredients. Therefore, the amount of water is expressed as the sum of water derived from hydrated salts or aqueous solutions such as pure water and alkali metal hydroxides, sequestering agents, and cleaning builders.
[0045]
[Cleaning performance 1]
First, 70 parts by weight of margarine is placed in a suitable container and dissolved by heating. Then, 15 parts by weight of powdered milk, 5 parts by weight of non-fat milk and 10 parts by weight of flour are added and dissolved uniformly. Further, 30 parts by weight of water is added and pasted. What was made into the shape was made into standard dirt. And the said standard stain | pollution | contamination was made to adhere to an earthenware plate so that it might become 8g / 1 sheet, and it was made to dry at normal temperature for 1 hour. And the to-be-washed | cleaned object was prepared by making 10 dishes which became dirty in this way into 1 set. Next, the object to be cleaned and the cleaning composition were loaded into a commercial automatic dishwasher (JWR-20, manufactured by Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd.), and the object to be cleaned was actually cleaned under the following conditions. . Then, the degree of dirt removal of the object to be cleaned after cleaning was visually observed, and the cleaning performance was evaluated as follows. That is, ◎ was removed from 90% or more, ○ was removed from 70% to less than 90%, △ was removed from 50% to less than 70%, and less than 50% was removed. A cross was added to the object.
[0046]
* Automatic dishwasher setting conditions-Detergent concentration: 0.15 w / v%
・ Cleaning temperature: 60 ℃
-Rinsing temperature: 80 ° C
・ Cleaning course: Standard cleaning cycle (20 seconds cleaning time, 9 seconds rinsing time)
-Water hardness (as CaCO ₃ concentration): 70-80ppm
[0047]
[Cleaning performance 2]
First, ten 8 oz glass cups (8 oz stumbler, manufactured by Sasaki Glass Co., Ltd.) were prepared, and after pouring milk into each, they were allowed to stand for 5 minutes. Next, the milk was thrown away, and it was left for 30 minutes without rinsing with water to prepare an object to be cleaned. Next, the prepared object to be cleaned and the cleaning composition are loaded into a commercial automatic dishwasher (JWR-20, manufactured by Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd.), and the object to be cleaned is actually used under the same conditions as described above. Washed. And the appearance of the water spot of the to-be-cleaned object after washing | cleaning was visually observed, and the washing | cleaning performance was evaluated as follows. That is, ◎ when the water spot was hardly seen and clouded, ◯ when the water spot was less than 10 and not clouded, △ when the water spot was seen more than 10 and not clouded, and water spot X was defined as 10 or more and cloudy.
[0048]
[Storage stability]
After the cleaning composition was loaded into two plastic containers (250 milliliters), one was placed in a -15 ° C freezer and the other was placed in a thermostat (20 ° C). And the storage stability at the time of low temperature and the storage stability at the time of normal temperature were evaluated by visually observing the state after arrangement | positioning for one month. That is, “X” was given to those in which precipitation or turbidity was observed, and “◯” was assigned to those in which no precipitation or turbidity was observed.
[0049]
[Table 1]

[0050]
[Table 2]

[0051]
From the results of Tables 1 and 2 , it can be seen that Examples 1 to 9 have good cleaning performance and storage stability. On the other hand, it turns out that the comparative example 1 is inferior in the storage stability at the time of low temperature.
[0052]
[Examples 10 to 14 , Comparative Example 2]
As shown in Table 3 below, by blending predetermined components at a predetermined ratio, a target dishwasher detergent composition was prepared. And about the obtained cleaning composition of the Example and the comparative example, the washing | cleaning performance and storage stability were evaluated similarly to the above, and the result was combined with Table 3 , and was shown.
[0053]
[Table 3]

[0054]
From the results of Table 3 above, it can be seen that the products of Examples 10 to 14 have both good cleaning performance and storage stability. In addition, although the comparative example 2 goods also show favorable performance, since this uses EDTA * 4Na as a metal ion sequestering agent, it is very poor in biodegradability like an example goods.
[0055]
[Examples 15 to 19 , Comparative Examples 3 to 7]
As shown in the following Tables 4 and 5 , predetermined components were blended at a predetermined ratio to prepare a target dishwasher detergent composition. And about the obtained cleaning composition of the Example and the comparative example, the washing | cleaning performance and storage stability were evaluated similarly to the above, and the result was combined with Table 4 and Table 5 , and was shown.
[0056]
[Table 4]

[0057]
[Table 5]

[0058]
From the results of Tables 4 and 5 , it can be seen that Examples 15 to 19 have good cleaning performance and storage stability. On the other hand, it can be seen that Comparative Examples 3 to 5 are inferior in storage stability at low temperatures. In addition, although the comparative examples 6 and 7 goods also show favorable performance, since this uses EDTA * 4Na as a metal ion sequestering agent, it is very poor in biodegradability like an Example product.
[0059]
[Examples 20 to 26 , Comparative Examples 8 to 11]
As shown in the following Tables 6 and 7 , predetermined components were blended at a predetermined ratio to prepare a target dishwasher detergent composition. And about the obtained cleaning composition of the Example and the comparative example, the washing | cleaning performance and storage stability were evaluated similarly to the above, and the result was combined with Table 6 and Table 7 , and was shown.
[0060]
[Table 6]

[0061]
[Table 7]

[0062]
From the results of Tables 6 and 7 , it can be seen that the products of Examples 20 to 26 have good cleaning performance and storage stability. Moreover, although the comparative examples 8-11 goods also show favorable performance, since these use EDTA * 4Na as a metal ion sequestering agent, they are very poor in biodegradability like an Example goods.
[0063]
【The invention's effect】
As described above, the cleaning composition of the present invention is selected from the group consisting of a specific alkaline agent (component A), a specific polyaspartic acid compound, a specific iminodisuccinic acid compound, and a specific iminodiacetic acid compound. At least one sequestering agent (component B) is blended at a specific ratio to make it an essential component. Therefore, it is possible to remove the oily and fat stains, protein stains and the like by preventing the water spots generated after washing by exhibiting a uniform cleaning effect on the tableware and the like having a hard surface, in particular, good cleaning power. Moreover, since the specific thing which has biodegradability is used as a sequestering agent, the cleaning composition provided with favorable biodegradability can be provided. Furthermore, even when the alkali concentration of the cleaning composition is increased, precipitation of each component constituting the cleaning composition does not occur in both cases of low temperature storage and normal temperature storage. Have advantages. Therefore, the cleaning composition of the present invention can be used as a high-concentration liquid cleaning composition that has been difficult with conventional cleaning compositions. For this reason, the dishwasher of the type that is loaded and used with the liquid detergent composition has the advantage that space can be saved and that replacement work need not be performed relatively frequently.
[0064]
Then, among the above detergent compositions, in addition to the components A and B, which washing builder component (C) is contained, the emulsification and dispersion of the various stains is improved, cushioning performance of alkaline agent Therefore, the cleaning performance is even better. Of the above-mentioned cleaning compositions, those containing a water-soluble polymer (component D) in addition to the components A and B improve the emulsifying dispersibility of fat and oil stains, so Since the contamination is prevented, the cleaning performance is further improved. Among the cleaning compositions, those containing a surfactant (E component) in addition to the A component and the B component have good emulsifying dispersibility of fat and oil stains. It is even better.
[0065]
Furthermore , among the above-mentioned cleaning agent compositions, those containing a cleaning builder (component C) in a specific ratio have particularly good emulsifying dispersibility of various types of soils, and particularly exhibit the buffering performance of alkaline agents. Therefore, it is more excellent in cleaning performance. Among the above-mentioned cleaning compositions, those containing a water-soluble polymer (component D) in a specific ratio have particularly good emulsification dispersibility of fat and oil stains, and further prevent re-contamination of stains. Therefore, it is more excellent in cleaning performance. Among the above-mentioned cleaning composition, those containing a surfactant (E component) in a specific ratio are particularly excellent in cleaning performance because the emulsifying dispersibility of fat and oil stains is particularly good. .

Claims

A cleaning composition for a dishwasher comprising the following (A) and (B) as essential components.
(A) 35 to 65% by weight of at least one alkali agent selected from alkali metal hydroxides, water-soluble silicates, and water-soluble carbonates.
(B) Polyaspartic acid compound represented by the following general formula (1), iminodisuccinic acid compound represented by the following general formula (2), and iminodiacetic acid system represented by the following general formula (3) 0.1 to 60% by weight of at least one sequestering agent selected from the group consisting of compounds.

In addition to the above components (A) and (B), (C) the following components, (D) component, (E) at least one cleaning dishwasher according to claim 1, wherein is contained within the component Agent composition.
(C) At least one cleaning builder selected from the group consisting of aminoacetate, gluconate, phosphate and sulfate excluding ethylenediaminetetraacetate.
(D) Water-soluble polymer.
(E) Surfactant.

The cleaning composition for a dishwasher according to claim 2 , wherein the cleaning builder as the component (C) is contained in an amount of 1 to 94% by weight in the entire cleaning composition for a dishwasher.

4. The dishwasher washing apparatus according to claim 2 or 3 , wherein the water-soluble polymer as the component (D) is contained in the whole detergent composition for a dishwasher at a ratio of 0.5 to 11% by weight. Agent composition.

The surfactant is a component (E), according to any one of claims 2 to 4, in whole dishwasher detergent composition is contained in a proportion of 0.5 to 10 wt% A detergent composition for dishwashers.