JP4015540B2 - クリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリップに関し、特に、内部クリップと外部クリップを独立させて使用することもできるクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
クリップの他にフック部材を使用してシート材を挟持すると同時に、別の物品を引っ掛けて保持することのできるクリップは、既に登録されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
登録実用新案第3028040号公報 図1
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなクリップにあっては、フック部材によって物品を引っ掛けて保持するため、例えば挟持体が長尺の棒状体や線体の場合は、フック部材で棒状体を引っ掛けて保持することは安定性が悪く、確実に保持することは不可能であった。
また、フック部材を使用するためにフック部材が破損したり、クリップから脱落する恐れもあった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、例えばシート材を挟持すると同時に別の例えば長尺の棒状体や線体を確実に挟持することができるクリップを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明のクリップは、棒状体もしくは線体を挟持することができる内部クリップと所定厚さの挟持体を挟持することができる外部クリップとから成り、前記内部クリップの開口部と前記外部クリップの開口部が同一方向になるよう内部クリップを一対の外部クリップで挟持し、前記一対の外部クリップをスプリングで係止固定すると共に、前記内部クリップには上下方向に突起部が形成され、前記一対の外部クリップに形成された長孔に対して、前記突起部を係合させるようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、内部クリップの開口部と外部クリップの開口部が同一方向になるよう内部クリップを一対の外部クリップで挟持しているので、外部クリップはシート材等を確実に挟持することができると同時に内部クリップは独立して棒状体等を確実に挟持することができる。また、内部クリップの突起部が外部クリップの長孔に係合され、外部クリップの開閉に応じて突起部が長孔内をスライドするために、内部クリップは外部クリップの操作時の影響を受けない。したがって、内部クリップ及び外部クリップは互いに独立してクリップとして使用できる。また、内部クリップの回動や抜け防止にもなる。
【0007】
上記クリップにおいて、前記内部クリップは、外部クリップの操作の影響を受けない構造になっており、かつ内部クリップのクリップ部が弾性を有していることが好ましい。
このようにすれば、クリップ部が弾性を有しているので、棒状体や線体を確実に保持できる。
【0008】
上記クリップにおいて、前記内部クリップの支軸が前記外部クリップの支軸を兼用できるように形成することが好ましい。
このようにすれば、内部クリップ及び外部クリップの支軸が兼用できるので、部品点数を削減できコストダウンが期待できる。
【0010】
上記クリップにおいて、前記外部クリップの開口部奥の少なくとも左右いずれかに、前記内部クリップの開口部とほぼ同じ高さの案内壁を形成することが好ましい。
このようにすれば、横方向に挿入される棒状体は案内壁に設けられたテーパー部によってスムーズに内部クリップ内に案内される。
【0011】
上記クリップにおいて、前記案内壁が内部クリップのクリップ部の左右に配置されていることが好ましい。
このようにすれば、左右の案内壁によって内部クリップの横ずれ防止ばかりでなく、保持安定度も向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明のクリップのそれぞれの部材を分解した状態を示す分解斜視図、図2は、外部クリップ上に内部クリップを組立てた状態を示す分解斜視図、図3は、スプリングを挿入前の組立て斜視図、図4は、本発明クリップの斜視図、図5は、図4の断面図、図6は、図5の挟持部を押し広げた状態を示す断面図、図7は、使用状態を示す本発明の斜視図である。
【0014】
本発明のクリップは、一対の外部クリップ1、1、内部クリップ2及び略U字状のスプリング3より構成されており、この一対の外部クリップ1、1の前方には、例えばシート状の挟持体Kを挟持するための挟持部4、4が形成されている。前記挟持部4、4の内面には挟持体Kを確実に保持するための突起5、5が形成されている。
【0015】
プラスチック等の材料で成型された外部クリップ1、1の略中央部には、金属製、プラスチック製等の材料からなるスプリング3を保持するための凹部6、6が設けられ、この凹部6、6の前方には、略U字状の平板状のスプリング3の先端係止部9、9を係止するための係止溝7、7が、後方には、内部クリップ2の回動を防止及び抜け止め防止用の長孔8、8及びスプリング3が挿入可能な挿入孔10、10がそれぞれ形成されている。また、凹部6、6には挿入孔10、10から係止溝7、7に向ってスプリングの先端係止部9、9がスムーズに挿入できるようテーパー部22が形成されている。
【0016】
一方、外部クリップ1、1の略中央部内面には、内部クリップ2のずれ止め及び保持安定用の受部11、11が形成されている。
【0017】
この一対の受部11、11は、内部クリップ2のクリップ部12、12の外形にあわせた形状に形成され、前記受部11、11の後部には、内部クリップ2の支軸13を保持するための支軸受部14、14が形成され、受部11、11の前部には内部クリップ2の横ずれ防止用の、内部クリップ2の開口部21とほぼ同じ高さの一対の案内壁15、15が形成されている。この案内壁15、15には、棒状体16を横方向から内部クリップ2に挿入する場合にスムーズに入りやすいようにアール形状のテーパー部17、17が形成されている。前記案内壁15、15は内部クリップ2のクリップ部12、12の左右に配置されている。
【0018】
前記プラスチック製の内部クリップ2には外部クリップ1、1及び内部クリップ2の軸を兼用する支軸13が横方向に一体に突設されており、この支軸13の前部には長尺の棒状体16を、上下方向から挟持するための一対のクリップ部12、12が一体に形成されている。
また、支軸13には略中央部に上下方向に突設された内部クリップ2の回動及び抜け止め防止用の突起部18が一体に形成されている。この突起部18が外部クリップ1、1の長孔8、8に係合されることによって外部クリップ1、1の操作時に内部クリップ2が回動したり、抜け落ちたりするのを防止する。また、前記支軸13の長さは図2に示すように両支軸受部14、14で保持できる長さであるが、図1に示すように両支軸受部14、14の両端で軸支できる長さに変更することも可能である。
【0019】
前記一対の外部クリップ1、1の後方には、つまみ部19、19が形成され、このつまみ部19、19には、スベリ止め部20、20が形成されている。
【0020】
前記スプリング3は弾力性のある金属板をプレス加工等により図1の矢印方向に付勢力を与えるべく弾性を有するように略U字状に形成されている。また、スプリング3には両先端部に内部クリップ2の係止溝7、7に係合するための先端係止部9、9が形成されている。なお、略U字状のスプリング3は矢印方向に弾性を有するようにプラスチック材料により一体成型することも可能である。
【0021】
いずれにしても本発明のクリップは少ない部材で容易に組立て、分解が可能であるため現場での組立てに適している。
【0022】
次に本発明のクリップの組立て方法について図1〜図4に基づいて説明すると、内部クリップ2の開口部21と外部クリップ1、1の開口部23(図6参照)を同一方向になるよう配置し、内部クリップ2を一対の外部クリップ1、1で一体に挟持することにより、内部クリップ2の支軸13が外部クリップ1、1のそれぞれの支軸受部14で形成される軸受内に軸支され、一方内部クリップ2の突起部18、18は外部クリップ1、1にそれぞれ形成された長孔8、8にそれぞれ係合され、図3のスプリング3を除いた状態のクリップが組立てられる。
【0023】
このスプリングなしのクリップに対し、図3に示すようにスプリング3を矢印方向に移動させると、スプリング3の先端係止部9、9が外部クリップ1、1の凹部6、6に設けられた挿入孔10、10に挿入され、次ぎに凹部6、6のテーパー部22上を通り、テーパー部22でU字状のスプリング3の弾力に抗してスプリング3を広げながら前進し、凹部6、6の係止溝7、7の位置でスプリング3の先端係止部9、9が弾力により係止溝7、7に確実に係止される。
【0024】
このことにより、図4に示す本発明のクリップが組立てられる。組立てられたクリップは常時内部クリップ2及び外部クリップ1、1共に挟持可能な状態を維持することになる。
【0025】
本発明のクリップの使用方法について説明すると、図5、6に示すようにまず使用者が外部クリップ1、1の両つまみ部19、19をスプリング3の弾力に抗して押圧すると外部クリップ1、1の挟持部4、4は支軸13を中心としてシーソー運動により互いの間隔が広がり、挟持体Kを挟持できる状態になる。
【0026】
一方内部クリップ2は図5の状態から図6に示すように突起部18が長孔8、8内を前方に移動しており、外部クリップ1、1の開閉動作が内部クリップ2の動作に影響を与えることがなく、常時棒状体16を挟持できる状態に待機している。
【0027】
次に棒状体16が図6に示すように矢印方向に移動すると、まず外部クリップ1、1の案内壁15、15に接触するが案内壁15、15に設けられたテーパー部17、17により円滑にガイドされ、内部クリップ2のクリップ部12、12の弾力により確実に挟持される。
【0028】
挟持体Kを挟持する場合は前記方法により挟持部4、4をスプリング3の弾力に抗して押し広げた後挟持体Kを挿入して両つまみ部19、19の押圧を解除すると挟持体Kは挟持されるとともに、挟持部4、4の突起5により、より確実に挟持できる。
【0029】
前記したように、外部クリップと内部クリップさらにはスプリング3が、それぞれ別体であり、外部クリップと内部クリップは連動せず、互いに独立して操作できるので、例えば挟持体Kの挟持を解除するために挟持部4、4を押し広げても内部クリップ2に挟持された棒状体16は挟持が解除されず、挟持体の落下等を確実に防止できることになる。
【0030】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0032】
(a)請求項1の発明によれば、内部クリップの開口部と外部クリップの開口部が同一方向になるよう内部クリップを一対の外部クリップで挟持しているので、外部クリップはシート材等を確実に挟持することができると同時に内部クリップは独立して棒状体等を確実に挟持することができる。また、内部クリップの突起部が外部クリップの長孔に係合され、外部クリップの開閉に応じて突起部が長孔内をスライドするために、内部クリップは外部クリップの操作時の影響を受けない。したがって、内部クリップ及び外部クリップは互いに独立してクリップとして使用できる。また、内部クリップの回動や抜け防止にもなる。
【0033】
(b)請求項2の発明によれば、クリップ部が弾性を有しているので棒状体や線体を確実に保持できる。
【0034】
(c)請求項3の発明によれば、内部クリップ及び外部クリップの支軸が兼用できるので、部品点数を削減できコストダウンが期待できる。
【0036】
(d)請求項4の発明によれば、横方向に挿入される棒状体は案内壁に設けられたテーパー部によってスムーズに内部クリップ内に案内される。
【0037】
(e)請求項5の発明によれば、左右の案内壁によって内部クリップの横ずれ防止ばかりでなく、保持安定度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリップのそれぞれの部材を分解した状態を示す分解斜視図である。
【図2】外部クリップ上に内部クリップを組立てた状態を示す分解斜視図である。
【図3】スプリングを挿入前の組立て斜視図である。
【図4】本発明のクリップの斜視図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】図5の挟持部を押し広げた状態を示す断面図である。
【図7】使用状態を示す本発明の斜視図である。
【符号の説明】
1 外部クリップ
2 内部クリップ
3 スプリング
4 挟持部
5 突起
6 凹部
7 係止溝
8 長孔
9 先端係止部
10 挿入孔
11 受部
12 クリップ部
13 支軸
14 支軸受部
15 案内壁
16 棒状体
17 テーパー部
18 突起部
19 つまみ部
20 スベリ止め部
21 開口部
22 テーパー部
23 開口部
K 挟持体
Claims (5)
- 棒状体もしくは線体を挟持することができる内部クリップと所定厚さの挟持体を挟持することができる外部クリップとから成り、前記内部クリップの開口部と前記外部クリップの開口部が同一方向になるよう内部クリップを一対の外部クリップで挟持し、前記一対の外部クリップをスプリングで係止固定すると共に、前記内部クリップには上下方向に突起部が形成され、前記一対の外部クリップに形成された長孔に対して、前記突起部を係合させるようにしたことを特徴とするクリップ。
- 前記内部クリップは、外部クリップの操作の影響を受けない構造になっており、かつ内部クリップのクリップ部が弾性を有している請求項1に記載のクリップ。
- 前記内部クリップの支軸が前記外部クリップの支軸を兼用できるように形成した請求項1又は2項に記載のクリップ。
- 前記外部クリップの開口部奥の少なくとも左右いずれかに、前記内部クリップの開口部とほぼ同じ高さの案内壁を形成した請求項1ないし3項に記載のクリップ。
- 前記案内壁が内部クリップのクリップ部の左右に配置されている請求項4に記載のクリップ。
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