JP4015395B2 - 移動通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信システムにおいてトランスポート制御プロトコル(TCP)を使用してデータの転送を行う際の再送制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワークにおける通信に用いるネットワーク・プロトコルとして、トランスポート制御プロトコル(Transport Control Protocol:以下「TCP」という。)が知られている。このTCPは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおける第4層(トランスポート層)に位置し、フロー制御や再送制御などを行うプロトコルである。また、TCPはインターネットにおける通信の標準的なネットワーク・プロトコルとして用いられている。また、このTCPは、携帯電話などの移動端末から無線通信回線を含む移動通信網を介してインターネットへ接続して通信するときにも使用される。
【0003】
ネットワークにおけるクライアントがサーバへTCPの接続を要求して通信する際の接続確立処理およびデータ送信のシーケンスの一例を図4に示す。
TCPの接続確立処理では図4に示すように、まず、TCPの接続を要求するクライアントがSYNフラグをオンにし、クライアントにおけるシーケンス番号(SEQ)を初期値(この場合は「100」とする)とし、ACKフラグをオフにしたセグメント1をサーバへ送信する。このように、SYNフラグをオンにしたセグメントを送ることで接続状態に入る。セグメント1を受信したサーバは、サーバにおけるシーケンス番号の初期値(この場合は「30」とする)と、「101」のACK番号としたセグメント2をクライアントへ送信する。このようにSYNセグメントを受信することで接続状態に入る。この場合の、ACK番号はクライアントから送信されたシーケンス番号に1を加えた数とされる。
【0004】
このセグメント2を受信したクライアントは、ACKフラグをオンにし、クライアントにおけるシーケンス番号を1つだけインクリメントして「101」とし、「31」のACK番号としたセグメント3をサーバに送信する。この場合のACK番号はサーバから送信されたシーケンス番号に1を加えた数とされる。これにより、クライアントとサーバがシーケンス番号を交換してTCPの接続が確立したことになり、以降は発信元がシーケンス番号を付けたデータを送信し、送信先はデータの受信ができた場合にACK番号(シーケンス番号+伝送されたデータ数+1)を返すことで通信を行う。例えば、図4に示すようにクライアントが、シーケンス番号102の10バイトとされたセグメント4をサーバに送信し、サーバがこのセグメント4を受信したとする。この場合、サーバはACK番号「112」のセグメント5をクライアントへ返し、このACKのセグメント5を受信したクライアントはシーケンス102のデータが正常に受信されたことを知る。このようにして、クライアントはサーバへデータを順次転送していくことができる。
【0005】
また、発信元であるクライアントは送信したシーケンス番号に対応するACK番号が一定時間戻ってこない場合は、そのシーケンス番号のデータを再送する。この一定時間は再送タイムアウト時間(RTO)といわれ、RTOはクライアントがサーバーへセグメントを送信してからサーバーからACKセグメントを受信するまでの往復時間(RTT:Round Trip Time)に基づいて、そのときの回線品質に応じて算出される。例えば、図5に示すようにクライアントが、シーケンス番号10の10バイトとされたセグメント4をサーバに送信した際に、セグメント4が途中で消失しサーバが受信できなかったとする。この場合は、サーバはセグメント4を受信できなかったことから、ACK番号「20」を返さない。クライアントはセグメント4を送信した際に、RTO値をセットした再送タイマを起動しており、この再送タイマがタイムアウトした時点において、図5に示すようにACK番号「20」が返らないシーケンス10のセグメント10を再送する。サーバがこの再送されたセグメント4を受信したとする。この場合、サーバはACK番号「20」のセグメント11をクライアントへ返し、このACKを受信したクライアントはシーケンス10のデータが正常に受信されたことを知る。このような再送制御が行われることにより、TCPを使用する通信の信頼性を向上することができる。なお、再送制御においてはACKが返るまで数次にわたり再送が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、移動通信システムにおいては、無線通信回線側と有線通信回線側との間に、一般に通信回線間の相違を吸収するための中間ノードが設けられている。この場合における、ウェブサーバ103から移動機101へTCPを使用してデータを転送する際の再送制御を表すシーケンス図を図6に示す。図6において、ウェブサーバ103と中間ノード102との間においては、第4層(トランスポート層)に位置するTCPにより再送制御が行われる。すなわち、ウェブサーバ103がRTTに基づいて算出したRTO値を再送タイマにセットし、再送タイマがタイムアウトした時点において再送が行われる。これに対して、中間ノード102と移動機101間においては、OSI参照モデルの第2層(データリンク層)において再送制御が行われる。この第2層で行われる再送制御は、第4層で行われるTCPの再送制御より短時間で再送が行われる。
【0007】
特に、無線通信回線は有線通信回線に比べて回線品質が悪く、その品質も一定ではないため、無線通信回線においてはセグメントを送信してからACKセグメントを受信するまでの往復時間RTTが長くなってしまう傾向がある。そのため、無線通信回線を含む通信網においては通信回線上でパケットの消失が発生していないにもかかわらず、再送タイムアウト時間RTOの経過に基づいてセグメントを再送してしまうおそれがある。この再送はTCPの再送制御によりウェブサーバ103から再送されることに加えて、中間ノード102からも第2層の再送制御により再送されるようになる。このようにTCPの再送制御と第2層の再送制御とが競合したり、再送セグメントが誤って再送されたりすると、通信回線上に無駄なパケットが存在するようになり、通信回線の利用効率が低下してしまうことになる。すなわち、再送セグメントにより無線回線のデータ帯域が使用されて、無線回線の帯域を圧迫するという問題点が生じる。無線回線の場合は帯域が狭いため、再送セグメントによりデータ帯域が無駄に使用されることは大きな問題である。
【0008】
そこで、本発明は、移動通信システムにおいてTCPを用いたデータ通信を行う場合に、再送制御による無線回線の帯域が無駄に使用されることを防止して通信回線の利用効率の低下を抑制するようにした移動通信システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の移動通信システムは、無線アクセスネットワークにおける移動端末と、コアネットワークにおけるサーバ間においてトランスポート制御プロトコル(TCP)を用いてデータの転送が可能とされている移動通信システムであって、前記移動端末と前記サーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立を行う際に、前記移動端末に保持されている再送タイムアウト時間の情報が、前記トランスポート制御プロトコルの接続を要求するセグメントにおけるオプション領域を使用して、前記移動端末から前記サーバに与えられて、前記サーバは与えられた再送タイムアウト時間の情報に従って再送制御を行うようにしている。
【0010】
また、上記本発明の移動通信システムにおいて、前記サーバが、前記移動端末から前記サーバに与えられた前記再送タイムアウト時間の情報を受け入れられない場合は、前記サーバは通常の再送タイムアウト時間に従って再送制御を行うようにしてもよい。
さらに、上記本発明の移動通信システムにおいて、前記サーバにおいて行われる再送制御における再送タイムアウト時間が固定の時間とされていてもよい。
さらにまた、上記本発明の移動通信システムにおいて、前記サーバにおいて行われる再送制御における再送タイムアウト時間が、タイムアウトする毎に所定長ずつ長くされるようにしてもよい。
【0011】
さらにまた、上記本発明の移動通信システムにおいて、前記移動端末は、回線交換とパケット交換とをサポートしていると共に、回線交換用の固定の再送タイムアウト時間と、パケット交換用の固定の再送タイムアウト時間とを保持しており、隣接するノード間において回線交換を使用する場合は、前記移動端末と前記サーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立を行う場合に、前記回線交換用の固定の再送タイムアウト時間の情報を前記サーバに与えるようにし、隣接するノード間においてパケット交換を使用する場合は、前記移動端末と前記サーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立を行う場合に、前記パケット交換用の固定の再送タイムアウト時間の情報を前記サーバに与えるようにしてもよい。
【0012】
このような本発明によれば、移動端末に保持されている再送タイムアウト時間の情報をサーバに与えて再送タイムアウト時間として設定するようにしたので、無線通信回線に最適の再送タイムアウト時間をサーバに設定することができるようになる。このため、サーバが移動機にデータの転送を行う場合においても、誤った再送が行われることを極力防止することができ、通信回線の利用効率が低下することを防止することができる。すなわち、無線回線の帯域が無駄に使用されることを防止することができる。
また、移動端末の通信システムが種々のシステムであっても、当該移動端末に保持されている再送タイムアウト時間により再送制御が行われるため、当該通信システムに最適の再送制御を行うことができるようになる。
さらに、移動端末とサーバ間においてTCPによる再送制御を行うようにしたので、TCPの再送制御と第2層の再送制御との相違を吸収するための中間ノードを省略することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる移動通信システムの概要の構成を図1に示す。
図1において、移動機1は情報端末装置としての携帯電話機からなる移動端末であり、インターネット上のウェブサーバ4との間で移動通信網を介してデータ通信を行なうことができるようにされている。移動通信網は、移動機1と基地局2間における無線通信回線を含む無線アクセスネットワーク(RAN)と、各種のノードが設けられている有線通信回線からなるコアネットワークから構成されている。移動機1が、ウェブサーバ4へアクセスする際にはブラウザを立ち上げてウェブサーバ4のURL(Uniform Resource Locators)を指定して発信することにより、HTMLファイルや画像ファイルがウェブサーバ4から移動機1へ送り返されて、移動機1のブラウザ画面上に表示されるようになる。HTMLファイルや画像ファイルの送受信は、OSI参照モデルの第5層(セッション層)以上に位置するHTTP(Hypertext Transfer Protocol)を用いて行われる。
【0014】
この場合、移動機1とウェブサーバ4間のEnd−to−Endは第4層(トランスポート層)に位置するトランスポート制御プロトコル(TCP)により接続される。また、移動機1と基地局2間、および、基地局2と交換機3間は第2層(データリンク層)に位置する回線交換をサポートする回線交換ベアラ、あるいは、パケット交換をサポートするパケットベアラにより接続される。さらに、交換機3とウェブサーバ4間は第2層(データリンク層)に位置するイーサネットなどの有線回線で接続される。
【0015】
次に、本発明の実施の形態にかかる移動通信システムにおける特徴点を図2に示すシーケンス図を参照して説明する。
図2に示すシーケンス図は、移動通信システムにおける移動機1がウェブサーバ4へTCPの接続を要求して通信する際の接続確立処理のシーケンスとされている。TCPの接続確立処理では図2に示すように、まず、TCPの接続を要求する移動機1がSYNフラグをオンにし、移動機1におけるシーケンス番号(SEQ)を初期値(この場合は「100」とする)とし、ACKフラグをオフにしたSYNセグメントをウェブサーバ4へ送信する。本発明においては、このSYNセグメントには、オプション領域を使用して再送タイムアウト時間RTOの値が付加されている。RTO値は、固定値とされ例えば10secが設定されている。この再送タイムアウト時間RTOの値は、移動機1の移動通信システムに最適のRTO値とされて、移動機1に保持されている。また、RTO値は、移動機1がパケットベアラを使用する場合と回線交換ベアラを使用する場合とでは、最適のRTO値が異なることからそれぞれのベアラに最適のRTO値が移動機1内に保持されている。そして、使用するベアラに応じたRTO値が読み出されてSYNセグメントのオプション領域に設定されるようになされている。
【0016】
SYNセグメントを受信したウェブサーバ4では、SYNセグメント内のRTO値を取り出し、指定されたRTO値がウェブサーバ4において設定可能か否かが判断される(ステップS10)。ここで、設定可能と判断された場合は、ウェブサーバ4において再送タイムアウト値として移動機1から送られたRTO値が再送タイマに設定される(ステップS11)。次いで、ウェブサーバ4におけるシーケンス番号の初期値(この場合は「30」とする)と、ACK番号「101」と、RTO値のECHOをSYN ACKセグメントにセットして(ステップS12)、移動機1へ送信する。この場合の、ACK番号は移動機1から送信されたシーケンス番号に1を加えた数とされる。
【0017】
また、ウェブサーバ4がRTO値のオプションをサポートしていないか、または認識できない場合はステップS10においてNOと判断され、ステップS13に分岐して通常のRTO値が再送タイマに設定される。この場合は、ウェブサーバ4におけるシーケンス番号の初期値(この場合は「30」)と、ACK番号「101」がSYN ACKセグメントにセットされて移動機1へ送信される。このRTO値は、ウェブサーバ4においてRTT時間から算出されたRTO値とされる。そして、このSYN ACKセグメントを受信した移動機1は、ACKフラグをオンにし、移動機1におけるシーケンス番号を1つだけインクリメントして「101」とし、「31」のACK番号としたACKセグメントをウェブサーバ4に送信する。この場合のACK番号はウェブサーバ4から送信されたシーケンス番号に1を加えた数とされる。
これにより、移動機1とウェブサーバ4がシーケンス番号を交換してTCPの接続が確立したことになり、以降は発信元がシーケンス番号を付けたデータを送信し、送信先はデータの受信ができた場合にACK番号(シーケンス番号+伝送されたデータ数+1)を返すことで、通信を行うことができるようになる。
【0018】
ここで、TCPセグメントのデータ構成を図3に示す。図3に示すTCPセグメントにおいて、オプションまでがTCPヘッダとされている。TCPヘッダは、送信元の送信元ポート番号(16ビット)、宛先の宛先ポート番号(16ビット)、シーケンス番号(32ビット)、確認応答番号(ACK番号:32ビット9、ヘッダの長さ(HLen:4ビット)、リザーブ(6ビット)の各フィールドを含んでいる。さらに、緊急フラグ(URG),ACKフラグ,PSHフラグ,RSTフラグ,SYNフラグ,FINフラグからなる6ビットのフラグ・ビットを含んでいる。ここで、ACKフラグが“1”とされている場合はACK番号が有効とされ、SYNフラグが“1“とされている場合は、シーケンス番号フィールドに初期値が入っていることを示している。さらに、FINフラグが“1”とされている場合は、これ以上送るデータがないことを示している。さらに、バッファの量を相手に示すためのウィンドウフィールド(16ビット)と、ヘッダとデータに対するエラーの検出に用いるチェックサムフィールド(16ビット)と、緊急ポインタフィールド(16ビット)と、本発明においてRTO値をセットするオプションフィールドとが含まれている。TCPヘッダに続くフィールドは、データフィールドとされている。
【0019】
ところで、送信元がウェブサーバ4とされ宛先が移動機1とされている場合に、ウェブサーバ4から送信したシーケンス番号に対応するデータのACK番号が移動機1から返ってこない場合は、ウェブサーバ4の再送タイマに設定されているRTO値がタイムアウトした際に、当該シーケンス番号に対応するデータを再送する。このRTO値が、前述したTCP接続確立処理時における移動機1からウェブサーバ4へ与えたRTO値とされている場合は、移動通信システムおよび使用するベアラに応じた最適のRTO値とされていることから、誤った再送が行われることを極力防止することができ、通信回線の利用効率が低下することを防止することができる。なお、移動通信システムとしては、PDC(Personal Digital Cellular)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)GSM(global system for mobile communication)、PHS(Personal Handy-phone System)等の移動通信システムとすることができる。
【0020】
また、送信元が移動機1とされ宛先がウェブサーバ4とされている場合に、移動機1から送信したシーケンス番号に対応するデータのACK番号がウェブサーバ4から返ってこない場合は、移動機1の再送タイマに設定されているRTO値がタイムアウトした際に、当該シーケンス番号に対応するデータを再送する。このRTO値は、移動機1に保持されている固定のRTO値とされて、移動通信システムおよび使用するベアラに応じた最適のRTO値とされていることから、誤った再送が行われることを極力防止することができ、通信回線の利用効率が低下することを防止することができる。
このように、移動機1とウェブサーバ4とのEnd−to−EndにおいてTCPの再送制御を行っても、通信回線の利用効率が低下することを防止することができることから、TCPの再送制御と第2層(データリンク層)の再送制御との相違を吸収するための中間ノードを省略することができるようになる。
【0021】
以上の説明において、TCPの接続確立処理時にSYNセグメントによりRTO値を送るようにしたが、RTO値に替えてRTO値を指示する情報を送るようにしても良い。例えば、移動通信システムの種類毎に再送制御のメカニズムが異なることからRTO値の最適値は異なるようになる。そして、この最適値は予め移動通信システムの種類毎のRTO値としてテーブル等に設定しておくことができる。そこで、RTO値の替わりにテーブル上の特定のRTO値を指示する情報を送るようにしてもよい。
【0022】
なお、移動機1とウェブサーバ4とのEnd−to−EndにおいてTCPの再送制御を行いつつ、第2層(データリンク層)に位置する回線交換ベアラあるいはパケットベアラにおいて再送制御を行うようにしても良い。
また、再送したシーケンス番号に対するACK番号が返らない場合は、再度再送が行われるが、この場合の再送タイムアウト時間は、再送タイマにセットされている固定のRTO値とされる。すなわち、予め設定されている最大時間に到達するまで、例えば10sec毎に繰り返し再送が行われるようになる。ただし、障害があった時のことを考慮して最初のRTO値が10secであった場合に、2回目のRTO値は20sec、3回目は40secとする指数バックオフを組み込むようにしても良い。さらに、RTO値に所定の値をタイムアウトされる毎に加算することにより、RTO値を増加させていくようにしてもよい。
【0023】
なお、上記の説明では、移動機1に保持させる再送タイムアウト時間RTOを10secに設定するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。この再送タイムアウト時間RTOは、使用するベアラ別に無線アクセスネットワークにおける往復時間(RTT)等の伝送特性に基づいて最適値に設定するのが好適である。
また、上記の説明では、移動機1とウェブサーバ4間における第4層(トランスポート層)のプロトコルとしてTCPを用いるようにしたが、TCPに替えてトランザクション型のT/TCPを用いるようにしても良い。
さらに、移動端末は携帯電話機に限らず携帯情報端末等であってもよいし、サーバはインターネットにおけるウェブサーバに限らず、ネットワーク上のサーバであればよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、移動端末に保持されている再送タイムアウト時間の情報をサーバに与えて再送タイムアウト時間として設定するようにしたので、無線通信回線に最適の再送タイムアウト時間をサーバに設定することができるようになる。このため、サーバが移動機にデータの転送を行う場合においても、誤った再送が行われることを極力防止することができ、通信回線の利用効率が低下することを防止することができる。すなわち、無線回線の帯域が無駄に使用されることを防止することができる。
また、移動端末の通信システムが種々のシステムであっても、当該移動端末に保持されている再送タイムアウト時間により再送制御が行われるため、当該通信システムに最適の再送制御を行うことができるようになる。
さらに、移動端末とサーバ間においてTCPによる再送制御を行うようにしたので、TCPの再送制御と第2層の再送制御との相違を吸収するための中間ノードを省略することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる移動通信システムの概要の構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかる移動通信システムにおける特徴点を示すシーケンス図である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかる移動通信システムにおけるTCPセグメントのデータ構成を示す図である。
【図4】 従来のTCPを用いた接続確立処理及びデータ送信処理を示すシーケンス図である。
【図5】 従来のTCPを用いた再送制御処理を示すシーケンス図である。
【図6】 従来の移動通信システムにおける再送制御を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 移動機、2 基地局、3 交換機、4 ウェブサーバ、101 移動機、102 中間ノード、103 ウェブサーバ

Claims (5)

  1. 無線アクセスネットワークにおける移動端末と、コアネットワークにおけるサーバ間においてトランスポート制御プロトコル(TCP)を用いてデータの転送が可能とされている移動通信システムであって、
    前記移動端末と前記サーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立を行う際に、前記移動端末に保持されている再送タイムアウト時間の情報が、前記トランスポート制御プロトコルの接続を要求するセグメントにおけるオプション領域を使用して、前記移動端末から前記サーバに与えられて、前記サーバは与えられた再送タイムアウト時間の情報に従って再送制御を行うようにしたことを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記サーバが、前記移動端末から前記サーバに与えられた前記再送タイムアウト時間の情報を受け入れられない場合は、前記サーバは通常の再送タイムアウト時間に従って再送制御を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 前記サーバにおいて行われる再送制御における再送タイムアウト時間が固定の時間とされていることを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  4. 前記サーバにおいて行われる再送制御における再送タイムアウト時間が、タイムアウトする毎に所定長ずつ長くされるようにしたことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  5. 前記移動端末は、回線交換とパケット交換とをサポートしていると共に、回線交換用の固定の再送タイムアウト時間と、パケット交換用の固定の再送タイムアウト時間とを保持しており、隣接するノード間において回線交換を使用する場合は、前記移動端末と前記サーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立を行う場合に、前記回線交換用の固定の再送タイムアウト時間の情報を前記サーバに与えるようにし、隣接するノード間においてパケット交換を使用する場合は、前記移動端末と前記サーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立を行う場合に、前記パケット交換用の固定の再送タイムアウト時間の情報を前記サーバに与えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
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