JP2003515280A - データ伝送 - Google Patents

データ伝送

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JP2003515280A
JP2003515280A JP2001538354A JP2001538354A JP2003515280A JP 2003515280 A JP2003515280 A JP 2003515280A JP 2001538354 A JP2001538354 A JP 2001538354A JP 2001538354 A JP2001538354 A JP 2001538354A JP 2003515280 A JP2003515280 A JP 2003515280A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、移動端末装置とゲートウェイ間のリンクを介するデータ伝送に関わるトランザクションの実行方法に関する。上記データは、各メッセージが少なくとも1つのデータパケットを有する複数のデータメッセージの形をしている。メッセージの数は予め決められていない。上記方法は信頼性のあるコネクションを提供するために移動端末装置がデータパケットを受信した旨の確認応答を発信し、ゲートウェイが各データメッセージ内の最後のデータパケットをレシーバに通知し、センダが最後のデータメッセージを上記レシーバに通知するステップを有する。本発明は、無線トランザクションプロトコルに準拠して実行されるトランザクションに特に適用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 データ伝送 本発明はデータ伝送に関する。本発明は、特定的には、移動端末装置への、及
び、移動端末装置からのデータ伝送に関するものである。但しこれ以外を排除す
るものではない。このデータはインターネットを用いて得られたものであっても
よい。
【0002】 移動セルラ端末装置の利用の増加に伴い、無線リンクを介するデータの送受信
を行うような端末装置に対する要望が増大している。この目的のために、携帯電
話と接続した携帯用コンピュータや一体型コンピュータ/セルラ電話装置が利用
される場合もある。このようなデータ伝送の1例としてインターネットの閲覧が
ある。
【0003】 “インターネット”という用語は、通常、モデムを介して通信ネットワークへ
接続された端末装置(典型的にはPC)を用いてアクセス可能な情報を記述する
ために一般に使用される。コンテンツは、アクセス用コンピュータから離れた遠
隔地にある多くの様々なサイトに格納することが可能である。但しこれら遠隔地
にあるサイトの各々は通信ネットワークとリンクされている。コンテンツは、ハ
イパーテキストマークアップ言語(HTML)を用いて構成することが可能であ
る。インターネットは、転送制御プロトコル(TCP)、ユーザーデータグラム
プロトコル(UDP)、インターネットプロトコル(IP)などのいくつかのプ
ロトコルを利用する通信システムの仕様規格により機能可能となるように成され
、インターネットの多数の様々な構成要素の周りのデータフローの制御が行われ
る。TCPとUDPは、順序立った信頼性の高いデータ転送あるいは独立したデ
ータパケットの信頼性の高くない転送などの異なるサービス品質特性を持つイン
ターネットデータの伝送に関わる。IPはデータの組み立て及びルート選定に関
わる。それらの上に、インターネットを介して入手可能な様々な種類の情報を管
理し、操作するための別のアプリケーション専用プロトコル(HTMLコンテン
ツアクセス用HTTP、ファイルアクセス用FTP、e−メールアクセス用SM
TPなど)を設けることも可能である。
【0004】 インターネットは、物理的には、例えばローカルエリアネットワーク(LAN
)、局所電話網、及び国際電話網などの通信ネットワーク階層及びデータ通信ネ
ットワーク階層から構成される。これらのネットワークはいわゆる“ルータ”に
より内部的及び外部的に接続されていて、ルータは、発ホストまたは伝送用チェ
ーンの前のルータからデータを受信し、着ホストまたは伝送用チェーンの次のル
ータへのデータの経路選定を行う。
【0005】 インターネットへのアクセスの取得には移動端末装置のような端末装置とサー
バ間のセッションの実行が含まれる。セッションとは、明確に定義された始端部
と終端部とを備え、同意された特性を有する端末装置とサーバ間の一連のインタ
ラクションである。典型的には、セッションには、セッションの確立要求を別の
ピアへ通知するピアが含まれ、双方のピアはセッションの特性のネゴシエーショ
ンを行い、これらのピアは様々なトランザクション時に係り合い、これらピアの
うちの一方によりセッションの終了が行われる。ネゴシエーションが行われる特
性は、典型的には、交換されるパケット長、理解可能で、操作可能なキャラクタ
セットと、使用プロトコルのバージョンである。
【0006】 マルチメディア及びその他の無線サービスに対する要求が高まるにつれて、利
用可能な無線帯域も増加し、したがって無線で多量のデータ転送を行う必要性も
増加する。
【0007】 移動端末装置間相互の通信の標準化を行うために、無線アプリケーション用プ
ロトコル(WAP)が提案されている。このプロトコルは、業界で広く採用され
ている1組の仕様で、無線通信ネットワークを介する動作を行うためのアプリケ
ーションとサービスの開発に適している。WAPは、移動電話、ポケベル、個人
用情報機器(PDA)などの無線装置用アプリケーションのフレームワークとネ
ットワークプロトコルとを指定するものである。WAPは、GSM−900、G
SM−1800、GSM−1900、CDMA IS−95、TDMA IS−
136、広帯域IS−95、及び、IMT−2000、UMTS、W−CDMA
のような第3世代システムを含むいくつかの様々なシステムに対して適用可能で
ある。
【0008】 WAPは構成要素すなわち層をベースとするアーキテクチャを有する: アプリケーション層(無線アプリケーション環境すなわちWAEと呼ばれる)
は汎用アプリケーション環境である。その目的は、通信事業者及びサービスプロ
バイダが様々な無線プラットフォームに対してアプリケーション及びサービスを
提供することを可能にする相互運用環境を設けることである。 セッション層(無線セッションプロトコルすなわちWSPと呼ばれる)は、2
つのセッションサービス用の一貫したインターフェースをアプリケーション層に
提供するものである。第1のセッションは、トランザクション層プロトコルWT
P(以下参照)の上位層で動作するコネクション指向型サービスである。第2の
セッションは、保証型または非保証型データグラムサービスWDP(以下参照)
の上位層で動作するコネクションレスサービスである。 トランザクション層(無線トランザクションプロトコルすなわちWTPと呼ば
れる)は、移動端末装置のような“シン”クライアントでの実行に適した軽量ト
ランザクション指向型プロトコルを提供するデータグラムサービスの上位層で実
行される。WTPは保証型または非保証型無線データグラムネットワークを介し
て動作し、以下の特徴を提供する: トランザクション要求の3つのクラス クラス0は信頼性の高くない1方向リクエスト用である。 クラス1は信頼性の高い1方向リクエスト用である。 クラス2は信頼性の高い2方向リクエスト−応答用トランザクションである
。 WTPユーザが各受信メッセージの確認をトリガーするオプションのユーザ間
信頼性 確認応答時のオプションの帯域外データ 送信メッセージの数を減らすためのプロトコルデータ単位(PDU)連鎖及び
遅延確認応答 非同期トランザクション セキュリティ層(無線トランスポート層セキュリティすなわちWTLSと呼ば
れる)。この層は業界規格トランスポート層セキュリティ(TLS)プロトコル
規格に基づくものである。この層は狭帯域通信チャネルを介して最適化される。
この層にはデータ保全、プライバシー、認証及びサービス拒否保護が含まれる。
アプリケーションは、そのネットワーク要件に依存するWTLS特性と、基底に
あるネットワークの特徴とを選択的に可能にしたり、不能にしたりすることがで
きる。 トランスポート層(無線データグラムプロトコルWDPと呼ばれる)。WDP
層は、様々なネットワークタイプによりサポートされるデータ処理可能ベアラサ
ービスの上位層で動作する。一般的トランスポートサービスとして、WDPはW
APの上位層プロトコルへの一貫したサービスを提供し、利用可能なベアラサー
ビスの中の1つを介して透過的に通信を行う。 これらの層は、上記の層により、並びに、他のサービス及びアプリケーション
によりアクセス可能なアーキテクチャの層の各々と共にプロトコルスタック内に
設けられる。これらのプロトコルは様々な異なるベアラサービスを介して動作す
るように設計されている。このアーキテクチャ及びプロトコル層が記載されてい
る仕様はhttp//www.wapforum.org/から入手可能である。
【0009】 WAPはトランザクションに基づいている。ほとんどのトランザクションはプ
ッシュ型かプル型(リクエスト−応答)のいずれかのタイプである。プッシュ型
トランザクションでは、ピアは具体的にリクエストされなかった情報を送信し、
プル型トランザクションでは、ピアは別のピアから情報を受信する旨のリクエス
トを具体的に行う。プル型トランザクションは、クライアント(センダ)とサー
バ(レシーバ)間のWAPでの起動トランザクションの形をとる場合もある。こ
のようなトランザクションには、サーバへリクエスト(起動)を送信するクライ
アントと、リクエストに対応するデータを含む応答(結果)を返すサーバとが関
与する。クライアントとサーバの双方はWAPプロトコルスタックを持ち、各ス
タック内の層の間で起動されるサービスプリミティブによりリクエストと応答と
が行われ、その結果プロトコルデータ単位の形のメッセージが適切なベアラ層を
介してクライアントとサーバ間で流れる。サービスプリミティブは、セッション
層とアプリケーション環境(WAE)との間のような、プロトコル層と、それを
使用する別のエンティティとの間の情報と制御の論理的交換を表す。サービスプ
リミティブは、コマンド、及び,特定の提供サービスと関連するコマンドに対す
るそれぞれの応答とから構成される。通信リンクの一方の側にあるピアでサービ
スプリミティブが起動されるとその結果としてリンクの他方の側のピアにイベン
トが生じる。
【0010】 本明細書では、メッセージという用語はサービスプリミティブとPDUの双方
の意味で使用される。サービスプリミティブリクエストの中に現れるメッセージ
とは、サービスデータ単位(SDU)を示す論理的抽象概念であり、その結果、
このメッセージはサービスプリミティブの表示の際にSDUとしてピア側に現れ
る。本ケースの場合、SDUはサービスプリミティブ内のユーザーデータフィー
ルドである。
【0011】 メッセージのいずれかがベアラサービスの最大転送単位(MTU)サイズ(あ
る特定ベアラにより指定されるような単一パケットの最大サイズ)を上回る長さ
を持つ場合には、メッセージの送信前にメッセージは分割されてWTP層の中で
一続きのパケットになる。これらのパケットは個々にもしくはグループで伝送さ
れ、次いで、受信されるとすぐに再組立てが行われる。この処理はセル分割&組
立て(SAR)と呼ばれる。再組立ての際にパケットの順序を再現することがで
きるように、SARによって、連続するシーケンス番号が分割データパケットに
割り当てられる。WAPでは、分割されたメッセージの最大サイズは256パケ
ットである。各パケットが1〜2キロバイト(典型的には1.5キロバイト)の
最大サイズを有するので、メッセージの最大サイズは典型的には0.5メガバイ
ト未満となる。
【0012】 データパケットが受信され、WTPによりメッセージの再組立てが行われると
、この再組立てメッセージはWTPユーザ、すなわちWTPのすぐ上位に在るW
SPまたはアプリケーションへ渡される。しかし、WTPは、いったん分割され
たデータパケットのすべてが着信すると、再組立てメッセージを上位レベルへ出
力するにすぎないため、これはセンダとレシーバがメッセージの最大サイズに等
しいデータバッファを使用しなければならないことを意味する。
【0013】 データ転送単位はPDUである。PDUは整数個のオクテットを有し、ヘッダ
(固定部と可変部とを含む)と、(何らかのデータが存在する場合には)データ
とから構成される。上記固定部には一貫したかつ良好な通信に必要な情報が含ま
れる。上記固定部だけに付ける必要がある可変部には、絶対的に必要というわけ
ではないオプション情報が含まれる。ヘッダの固定部には頻繁に使用されるパラ
メータと、特定のPDUを特定するコードとが含まれる。固定部の長さと構造は
PDUコードにより定義される。一般に使用されるPDUには、Invoke(
起動)、Result(結果)、Acknowledge(確認応答)、Abo
rt(アボート)が含まれる。WAPで一般に使用されるPDUコードは無線ト
ランザクションプロトコル仕様に定義されている。
【0014】 PDUヘッダの固定部のパラメータには以下のものが含まれる: 可変部の中のいずれかのトランスポート情報項目(TPI)の存在を示す継続
フラグ(CON)。 伝送グループ(GTRパケット)の最後のパケットを示すグループトレーラ(
GTR)フラグ。 分割されたメッセージの最後のパケット(TTRパケット)を示す伝送トレー
ラ(TTR)フラグ。 分割されたメッセージとデータパケットの番号付けに使用されるパケットシー
ケンス番号(PSN)。パケットシーケンス番号は順に配列されたデータフロー
内部のデータパケットの位置を示す。このパラメータの長さは8ビットである。 ネットワークにより二重化されたパケットと、センダにより再送されたパケッ
トとのレシーバによる識別を可能にする再送インジケータ(RID)。 パケットを特定のトランザクションと関連づけるトランザクション識別子(T
ID)。 起動メッセージの中に所望のトランザクションクラスを示すトランザクション
クラス(TCL)。トランザクションクラス(TCL)はイニシエータにより選
択される。 イニシエータがTID値を“ラップ”したとき、すなわちTID値の範囲が増
えすぎたために次のTID値がその範囲の最小値から再スタートするため、前回
のTID値よりも小さくなる場合にセットされるTID新規フラグ。 セットされた場合、イニシエータがサーバWTPユーザからのユーザ確認応答
を要求していることを示すU/Pフラグ。U/Pフラグはすべての受信メッセー
ジの確認をWTPユーザに行わせる。 現在のグループの受信中に欠落したパケット数を示すパラメータである欠落パ
ケット数。このパラメータがゼロ値の場合、グループ内のすべてのパケットは欠
落している。ゼロ値でない場合、このパラメータの後に、欠落パケットのパケッ
ト番号がリストされる。 再送がリクエストされる欠落パケットのパケットシーケンス番号のリストであ
るパラメータである欠落パケットのPSN。
【0015】 PDUヘッダの可変部は使用頻度の低いパラメータを定義するために使用され
る。可変パラメータはトランスポート情報項目(TPI)の中に担持される。こ
れらのパラメータは、最大グループサイズとグループ遅延をピアに対して示すよ
うないくつかの目的のために使用してもよい。
【0016】 端末装置及びサーバ内のデータバッファは伝送データを保持できる大きさを持
つ必要がある。WAP規格では、1つのメッセージは、1つのトランザクション
内でセンダからレシーバへ送信される。データが単一ブロック内に存在し、例え
ば100KBの長さのメッセージであれば、レシーバはメッセージ全体を格納す
るために100KBのデータバッファを必要とする。しかし、格納する必要のな
い或る種のメッセージがあるため、そのメッセージの目的にとってデータバッフ
ァは不要となる。それは、テレビ電話からのデータストリームのケースである。
このデータストリームは、表示用として直接ビデオディスプレイへの送信が可能
であるため、このデータストリームを格納する必要はない。
【0017】 TCPは有線ネットワークで多量のデータ伝送を行うために利用される。しか
し、TCPは特に無線ネットワークに適したものではない。TCPは双方向のコ
ネクションの設定を必要とする。TCPはトランザクションを遅くする原因とな
る。無線環境では頻繁に生じるパケット紛失が発生した場合、TCPでは確認応
答が累積する。これらの累積した確認応答は過度のデータトラフィックを発生さ
せるので望ましいものではない。有線ネットワークでは、パケットが紛失すると
この原因は一般にルータの輻輳状態に起因するとされる。これに対処するために
、センダによるデータ伝送レートが下げられるので、データ伝送にさらに時間が
かかることになる。無線ネットワークでは、パケット紛失はありふれた現象であ
り、セルのハンドオーバーや無線リンク内で生じたエラーなどの輻輳状態とは関
連性のないいくつかの要因に起因する場合がある。したがって、パケット紛失は
必ずしも伝送レートを低下すべき理由になるとはかぎらない。
【0018】 本発明の第1の態様によれば、センダとレシーバ間のリンクを介するトランザ
クションの実行方法であって、複数のデータメッセージの形のデータ伝送を行う
方法が提供され、各メッセージには少なくとも1つのデータパケットが含まれる
。 上記方法は以下のステップを有する: レシーバがデータパケットの受信に対して確認応答を行い、信頼性のあるコネ
クションを提供するように成すステップと、 センダが、各データメッセージ内の最後のデータパケットであることをレシー
バに通知するステップと、 センダが最後のデータメッセージであることをレシーバに通知するステップ。
【0019】 言うまでもなく、レシーバがデータパケットを受信した旨の確認応答を発信す
ると述べる場合、ある種の環境では、データパケットが実際には受信されない場
合もある。このような環境では、レシーバは、単数または複数のパケットが受信
されなかった旨をセンダに通知することになる。
【0020】 好適にはリンクが無線リンクであることが望ましい。
【0021】 好適には、メッセージが所定の長さを持たないことが望ましい。本文脈では、
“所定の”とは、受信完了前にいくつのメッセージあるいはいくつのパケットが
受信される可能性があるかをレシーバが認知していることを意味する。本発明の
1つの実施例では、データは1つのメッセージしか含まないものであってもよい
【0022】 本文脈では、“信頼性の高い”とは、確認応答の結果、レシーバがメッセージ
を受信したことがセンダにより認知されることを意味する。一続きの信頼性の高
いデータパケットを提供することにより、データメッセージの伝送はデータスト
リームの特性を持つ。個々のパケットは信頼の高い受信が行われるので、任意の
長さのメッセージ全体を含むための大きなバッファを設ける必要はない。テレビ
会議の伝送を行う場合、伝送は莫大なデータ量となる可能性があり、したがって
莫大なバッファを必要とすることになる。
【0023】 1つの実施例では、本発明は、WAP規格とアーキテクチャの多くの特徴を利
用しているため、トランザクションデータ量が拡大してもWAPと旧版互換性を
有する。本発明は、シーケンシャルな個々のトランザクションを利用して行う可
能なデータ転送よりも多量のデータの効果的転送を行うものである。本発明によ
り、トランザクション内部でのメッセージの任意の長さのストリーム様シーケン
スの伝送が可能になる。
【0024】 好適には、WAP規格の範囲内で本発明を利用することが望ましい。本発明に
より、1つの信頼性の高い起動メッセージと、1つの信頼性の高い結果メッセー
ジとを持つ新しいトランザクションクラスの基礎を形成することも可能である。
起動メッセージ及び結果メッセージは信頼性の高いデータメッセージを用いて条
件付きで拡張され、それによって多量のデータ伝送が行われる。
【0025】 好適には、任意の1時点に2つ以上の未解決トランザクションが存在できるこ
とが望ましい。好適には、単一セッションの中にいくつかの非同期トランザクシ
ョンが存在することができることが望ましい。
【0026】 好適には、パケットがパケットグループで送信されることが望ましい。レシー
バは、すべてのパケットがグループから受信されたときグループ全体に対して確
認応答を行ってもよい。上記グループ全体に対する確認応答は、レシーバが、そ
のグループのその他のパケットの受信を確認したとき、1グループの最後のパケ
ットの確認応答の発信により行ってもよい。このようにして、グループの確認応
答により最後のパケット以外のパケットは暗黙のうちに確認応答を受けることに
なる。
【0027】 好適には、データメッセージの転送中データパケットに連続番号をつけること
が望ましい。SARなどの分割及び再組立て技法を利用してもよい。しかし、分
割を用いなくてもよい。好適には、一続きのデータパケットがPSNにより順序
づけられることが望ましい。この順序づけにより欠落パケットの特定が可能にな
る。ラップアラウンドを行うPSNを設けることにより任意の長さのデータメッ
セージの出力を行うことができる。
【0028】 好適には、センダとレシーバの間の通信がトランザクションの範囲内で双方向
であることが望ましい。2つのチャネルを設けることにより、一方のチャネルを
イニシエータからレスポンダへのデータ伝送用とし、他方のチャネルを反対方向
へのデータ伝送用としてもよい。2つのチャネルを設けることにより、本発明は
全二重の信頼性の高いトランザクションサービスを提供するものとなる。好適に
は、データの最後のメッセージの送信によりチャネルの各々が閉じられることが
望ましい。1つのWSPセッションはこのタイプのいくつかのトランザクション
を含むものであってもよい。本発明では双方向通信がサポートされる。
【0029】 トランザクションは起動コマンドにより開始してもよい。このトランザクショ
ンは、いったん開始された場合、ストリームデータコマンドにより継続すること
も可能である。本発明に準拠するデータメッセージはトランザクションのイニシ
エータまたはレスポンダのいずれかにより伝送してもよい。好適には、センダが
DataEnd TPIを送信し、レシーバによりDataEnd TPIが受
信されたとき、1つのチャネルを介するデータ伝送の終了処理が行われることが
望ましい。双方のチャネルを介する伝送の終了処理が行われた場合、トランザク
ションを終了してもよい。
【0030】 本発明の第2の態様によれば、複数のデータメッセージの形のデータ伝送を行
うための移動端末装置が提供され、各メッセージには少なくとも1つのデータパ
ケットが含まれる。移動端末装置はメモリ内に含まれるアプリケーション、及び
、プロトコルスタックを具備し、アプリケーションとプロトコルスタックは、セ
ンダとレシーバの間で無線リンクを介してトランザクションを実行する。その場
合、センダはメッセージをレシーバへ順に送信し、レシーバは信頼性のあるコネ
クションを提供するためにパケットを受信した旨の確認応答を発信し、センダは
各データメッセージにおいて最後のデータパケットであることをレシーバに通知
し、センダは最後のデータメッセージであることをレシーバに通知する。
【0031】 本発明の第3の態様によれば、複数のデータメッセージの形のデータ伝送を行
うためのゲートウェイが提供され、各メッセージには少なくとも1つのデータパ
ケットが含まれる。上記ゲートウェイはメモリ内に含まれるアプリケーション、
及び、プロトコルスタックを具備し、アプリケーションとプロトコルスタックは
、センダとレシーバの間で無線リンクを介してトランザクションを実行する。さ
らにその場合、センダはメッセージをレシーバへ順に送信し、レシーバは信頼性
のあるコネクションを提供するためにパケットを受信した旨の確認応答を発信し
、さらに、センダは各データメッセージにおいて最後のデータパケットであるこ
とをレシーバに通知し、センダは最後のデータメッセージであることをレシーバ
に通知する。
【0032】 本発明の第4の態様によれば、複数のデータメッセージの形のデータ受信を行
うための複数の移動端末装置を有するデータ伝送システムが提供され、各移動端
末装置はメモリ内に含まれるアプリケーション、及び、プロトコルスタックを具
備し、アプリケーションとプロトコルスタックとは、ゲートウェイとの無線リン
クを介してトランザクションを実行する。その場合、ゲートウェイは移動端末装
置へメッセージを順に送信し、移動端末装置はパケットを受信した旨の確認応答
を発信して信頼性のあるコネクションを提供し、ゲートウェイは各データメッセ
ージにおいて最後のデータパケットであることを移動端末装置に通知し、ゲート
ウェイは最後のデータメッセージであることを移動端末装置に通知するようにす
る。
【0033】 本発明の第5の態様によれば、複数のデータメッセージの形のデータ伝送を行
うための複数の移動端末装置を有するデータ伝送システムが提供され、各移動端
末装置はメモリ内に含まれるアプリケーション、及び、プロトコルスタックを具
備し、アプリケーションとプロトコルスタックとは、ゲートウェイとの無線リン
クを介してトランザクションを実行する。その場合、移動端末装置はゲートウェ
イへメッセージを順に送信し、ゲートウェイはパケットを受信した旨の確認応答
を発信して信頼性のあるコネクションを提供し、さらに、移動端末装置は各デー
タメッセージにおいて最後のデータパケットであることをゲートウェイに通知し
、移動端末装置はゲートウェイに最後のデータメッセージであることを通知する
ようにする。
【0034】 本発明の第6の態様によれば、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュー
タプログラム製品が提供され、コンピュータプログラム製品には、以下の、 センダとレシーバの間で無線リンクを介してトランザクションをコンピュータ
に実行させるコンピュータ可読プログラム手段であって、トランザクションが複
数のデータメッセージを含む伝送データを有するように成すコンピュータ可読プ
ログラム手段と、 センダに、レシーバへメッセージを順に送信させるコンピュータ可読プログラ
ム手段と、 レシーバにパケットを受信した旨の確認応答を発信させて、信頼性のあるコネ
クションを提供するように成すコンピュータ可読プログラム手段と、 最後のデータパケットであることのレシーバへの通知をセンダに行わせるコン
ピュータ可読プログラム手段と、 最後のデータメッセージであることのレシーバへの通知をセンダに行わせるコ
ンピュータ可読プログラム手段と、が含まれる。
【0035】 本発明の第7の態様によれば、センダとレシーバの間のリンクを介するトラン
ザクションの実行方法であって、複数のデータパケットの形の所定長ではないデ
ータの伝送方法が提供され、上記方法には、以下の、 上記パケットに対してパケットシーケンス番号を適用するステップであって、
上記パケットシーケンス番号が、第1のパケットシーケンス番号により定義され
る第1の端から、最後のパケットシーケンス番号により定義される第2の端まで
の範囲を持つように成すステップと、 上記パケットシーケンス番号が、その範囲の端のうちの一方に達したとき、上
記パケットシーケンス番号のラップアラウンドを行うステップと、が含まれる。
【0036】 上記パケットシーケンス番号は各パケット用として連続していることが望まし
いが、1つのパケットから次のパケットへ増減してもよい。上記パケットシーケ
ンス番号は1つのパケットから次のパケットへ1ずつ段階的に変化してもよいし
、あるいは、1以外の2や別の整数ずつ段階的に変化してもよい。
【0037】 添付図面を参照しながら単に例示として本発明の実施例を以下説明する。
【0038】 1つの実施例では、本発明は、任意の長さのデータ伝送を可能にするWAP規
格用の新しいトランザクションクラスを提供する。この新しいクラスはクラス3
である。このようなデータは、テレビ会議から発信するデータストリームである
場合もあれば、マルチメディア用ストリームである場合もあれば、ソフトウェア
のダウンロードである場合もある。
【0039】 クラス3トランザクションについて以下説明する。以下のサービスプリミティ
ブがクラス3トランザクション中用いられる: TR−ストリーム起動(Invoke); TR−ストリーム結果(Result); TR−ストリーム起動データ; TR−ストリーム結果データ; TR−アボート ‘TR−’というプレフィックスは、サービスプリミティブがプロトコルスタ
ック内の複数の層の間で使用されていることを意味する。‘S−’というプレフ
ィックスは、サービスプリミティブが(WSPなどの)セッション層内で使用さ
れていることを示す。
【0040】 以下の解説では、サービスプリミティブは、上位ローカル層または下位ローカ
ル層のいずれかの層からWTPへのリクエストを記述するものである。この結果
、トランザクション中ネットワークを介して送信される(ヘッダとデータを含む
)符号化パケットであるPDUが生成される。
【0041】 図1は、データ伝送が行われるクラス3トランザクションの一部を示す図であ
る。このトランザクションは、レスポンダと呼ばれる別の通信エンティティに対
して、イニシエータと呼ばれる1つの通信エンティティにより開始される。イニ
シエータとレスポンダとは2つのチャネルを介して交信を行う。各チャネルはデ
ータフローの方向に従ってセンダとレシーバとを備えている。入力チャネルと出
力チャネルとが存在し、入力チャネルはそのデータフローがイニシエータにより
確立され、出力チャネルはそのデータフローがレスポンダにより確立される。2
つのチャネルが存在するため、イニシエータとレスポンダはデータのセンダ兼レ
シーバとして各々機能する。“チャネル”という用語は、メッセージの順序づけ
られたシーケンスを1方向で伝送するためのストリーム様データ経路を意味する
。この用語は物理的エンティティを意味するものではなく、メッセージの順序づ
けられたシーケンスを1方向で伝送するという上記結果を生む論理的操作を意味
するものである。
【0042】 WTPのユーザは、WSPであるか、コネクションを介してWTPと直接通信
するアプリケーションかのいずれかであり得る。前者の場合、各トランザクショ
ンはセッションの中で達成される。後者の場合、WSPとWSPユーザは単に同
じアドレスの四つ組(quadruplet)に存在するにすぎない。
【0043】 図1は、イニシエータ(センダ)からレスポンダ(レシーバ)へ入力チャネル
を介して伝送されるメッセージのみを示す。出力チャネルで伝送されるメッセー
ジ、特に、レスポンダによりイニシエータへ伝送されるデータ結果は示されてい
ない。いずれのチャネルにおいても、データの確認応答は該データの反対方向に
流れる。
【0044】 図1のトランザクションの詳細な説明を行う前に、簡単な用語でトランザクシ
ョンの解説を行って、このトランザクションの進み方を例示することにする。ス
トリーム起動メッセージは入力チャネルで送信される。レスポンダはストリーム
結果メッセージを用いて出力チャネルで応答する。次いで、双方のメッセージに
は追加のストリームデータメッセージが後続してもよい。この追加メッセージは
元のメッセージの続きであるとみなされ、追加データを運ぶ。データメッセージ
が受信されたとき、データメッセージのレシーバがデータメッセージを正確な順
番に並べることができるように、この追加データメッセージ内のパケットには連
続するPSNが与えられる。トランザクション時のいずれのチャネルもデータ終
端メッセージにより終了が可能である。イニシエータとレスポンダの双方がデー
タ終端メッセージを受信した場合このトランザクションは終了処理が行われる。
すべてのメッセージは確認応答を受ける。1つのメッセージは、1つのパケット
を含むものであってもよいし、いくつかのパケットに分割されたものであっても
よい。
【0045】 クラス3で使用されるPDUは以下のコードを持つ:
【表1】
【0046】 本発明のPDUの固定ヘッダ構造のフォーマットはWAP規格で使用されるも
のと同じである。PDUの使用法と動作について以下説明する。
【0047】 トランザクション中、サービスプリミティブは、イニシエータとレスポンダの
各々の中のWAPプロトコルスタック内のプロバイダ層とユーザ層との間で起動
される。サービスプリミティブにより起動可能な特定のパラメータが以下のパラ
メータの中から選択される: 発アドレス。これは、WTP層へのリクエストを行う装置の一意的アドレスであ
る。このアドレスは、MSISDN番号、IPアドレス、X.25アドレスある
いはその他の識別子であってもよい。 発ポート番号。これは発アドレスに関連付けられる。 着アドレス。これは、WTP層へ発信されるユーザーデータのアドレスである。
着アドレスは、MSISDN番号、IPアドレス、X.25アドレスあるいはそ
の他の識別子であってもよい。 着ポート番号。これは、リクエストされたトランザクションまたは現行トランザ
クション用着アドレスと関連付けられる。 ユーザーデータ。このユーザーデータは、起動されたプリミティブから生成され
たメッセージにより運ばれる。WTP層へ発信されたりWTP層から受信された
りするデータ単位(SDU)。これは、上位層が伝送用としてWTP層へ発信し
たデータの完全な単位(メッセージ)である。WTP層はデータグラムSDUを
伝送し、このデータグラムをそのコンテンツをまったく操作することなくその宛
先へ転送する。 データ終端。このパラメータは、トランザクションの際にレスポンダへ送信され
るユーザーデータの最後の部分が特定のSDUにより担持されていることを示す
ために使用される。 トランザクションハンドル。これは、トランザクションを特定して、受信データ
をアクティブなトランザクションと関連づけることができるようにするために上
位層へ返されるインデックスである。トランザクションハンドルによりトランザ
クションは一意的に特定される。トランザクションハンドルは、トランザクショ
ンの発アドレス、発ポート、着アドレス及び着ポートの別名である。トランザク
ションハンドルはローカルな重要性しか持たない。 エグジット情報。メッセージのシーケンスの送信完了時にメッセージのシーケン
スの発信源へ送信される追加ユーザーデータ。このパラメータは、TRストリー
ム−結果と、TRストリーム−結果−データサービスプリミティブとの中にしか
存在しない。
【0048】 図1に戻って、イニシエータとレスポンダのプロトコルスタック内で生じてい
るサービスプリミティブのシーケンス、及び、イニシエータとレスポンダとの間
を通るPDUという点からトランザクションについて以下説明する。新しいクラ
ス3トランザクションは、WAEやWSPなどの、WTP層より上位の層(WT
Pユーザ(イニシエータ)と呼ばれる)によりイニシエータで開始され、WTP
層(WTPプロバイダ(イニシエータ)と呼ばれる)内のTRストリーム起動リ
クエストサービスプリミティブが起動される。新しいトランザクションが起動さ
れると、イニシエータはトランザクション識別子(TID)を1だけ増分して、
これが新しいトランザクションであることを示す。特定のクラス3トランザクシ
ョンの範囲内で(すべてのPDUを含む)すべてのメッセージは同じTIDを持
つ。
【0049】 TRストリーム起動リクエストサービスプリミティブを起動することにより、
WTPプロバイダ(イニシエータ)内のパラメータが呼び出される。これらのパ
ラメータはトランザクションの設定に必要である。ユーザーデータも含まれる。
TRストリーム起動サービスプリミティブの中に含まれるパラメータを以下の表
に示す:
【表2】 この表及び下記の諸表の中で、ラベルM、O、Cは以下の意味を持つ: Mはパラメータが必須であり、存在しなければならないことを意味する。 Oは、パラメータがオプションであり、省いてもよいことを意味する。 Cはパラメータが他のパラメータの値に依存する条件つきであることを意味する
【0050】 ストリーム起動サービスプリミティブは起動PDUヘッダを受信し、次いで、
WTPプロバイダ(イニシエータ)は暗黙のパケット番号ゼロを有する起動(I
nvoke)PDUを送信する。起動PDUは常にトランザクションの第1のメ
ッセージである。起動PDUはTCLパラメータを含む。利用可能なトランザク
ションクラスは以下に与えられる:
【表3】 この場合、PDUヘッダはトランザクションがクラス3であることを示す。P
DUが伝送される初回の場合、ヘッダ内の再送インジケータ(RID)フィール
ドはクリアである。クラス3トランザクションであることを示すTCLはクラス
0、1、2に対するTCLと同様に2ビットを必要とするにすぎないこと、した
がって、WAPと旧版互換性を有することに留意されたい。レスポンダがクラス
3トランザクションをサポートしていない場合、トランザクションはレスポンダ
により打ち切られる。
【0051】 起動PDUが受信されたとき、WTPプロバイダ(レスポンダ)はTIDをチ
ェックし、確認を開始する必要があるかどうかの判定を行う。必要がある場合、
WTPプロバイダ(レスポンダ)はTID確認処理を開始する。必要がない場合
、WTPプロバイダ(レスポンダ)はWTPユーザ(レスポンダ)へメッセージ
を転送する。クラス3トランザクションのTID確認処理時に確認応答PDU(
Ack PDU)が使用される。
【0052】 図2に示される一例を参照してメッセージの構造について以下説明する。スト
リーム起動メッセージのサイズがネットワークのMTUを上回った場合、メッセ
ージは順序づけられた一連のパケットに分割される。本例では、PSN0を持つ
ストリーム起動パケットが存在し、第1の組のパケットは1〜16のPSNを持
ち、第2の組のパケットは17〜33のPSNを持つ。メッセージの伝送開始時
に、イニシエータの起動サービスプリミティブ内のデータ終端フラグがクリアさ
れて、さらなるデータパケットが伝送されることを示す。データ終端フラグがク
リアされなかった場合、これはさらなるSDUが到来しないことを示すことにな
る。パケット内でセットされたGTRフラグはグループの終りを示す。パケット
内でセットされたTTRフラグはSDUの終りを示す。このTTRフラグによっ
て、2つのSDU間の分割またはメッセージの最後のSDUをマークすることも
可能である。DataEnd TPIは最後のSDUの最後のパケットに付けら
れる。
【0053】 起動メッセージから生成される最初のパケットは常に起動PDUヘッダを持ち
、(図2に示されているような)暗黙的にPSN0を持つものとして想定されて
いる。ストリーム起動メッセージが分割される場合、レスポンダは起動PDUを
パケット番号ゼロと考え、次の分割された起動PDUを待つ。追加パケットには
連続的に増加するPSNを持つ分割されたストリーム起動ヘッダが設けられる。
図2では、パケット1〜33はこのタイプのPDUを含む。このようなPDUと
して以下のようなものがある:
【表4】 これらのパケットはグループで伝送される。グループ伝送については後程さら
に詳細に解説する。これらのパケットはグループで確認応答を受ける。
【0054】 クラス3トランザクション時にストリーム起動PDUが分割されているかどう
かにかかわりなく、PSNはイニシエータとレスポンダの双方により保持される
。これは、センダが次のPSN(次のパケットのPSN)を認知するようにする
ためであり、また、レシーバが最後の応答確認済みパケットのPSNを認知し、
それによって次の予想されるパケット(必ずしも次の受信パケットであるとはか
ぎらない)を認知するようにするためである。ストリーム起動サービスプリミテ
ィブの中にデータ終端フラグが設定されている場合、メッセージハンドラはDa
taEnd TPIをPDUのヘッダの固定部に付ける。ストリーム起動メッセ
ージが分割されなかった場合、その起動PDUはDataEnd TPIを持つ
。ストリーム起動メッセージが分割される場合、最後のメッセージグループの最
後の分割パケットはDataEnd TPIを持ち、チャネルは閉じられる。
【0055】 PSNはラップアラウンドし、32ビットフィールドを持つ。これは、PSN
がラップアラウンドを完了してしまい、PSN番号の再使用が行われるようにな
る前にデータストリーム内のすべてのパケットが受信されてしまう確率を高くす
るように、長いデータ伝送時間を可能にするためである。このトランザクション
は長い寿命を持つことが可能であるため、PSN(または時折RID)のみが新
しい有効なパケットを古いパケットの複製から区別する。
【0056】 WTPプロバイダ(イニシエータ)は起動PDUを送信し、再送タイマを始動
させ、再送カウンタをゼロにセットする。さらに、WTPプロバイダ(イニシエ
ータ)はPSNをゼロに初期化し、WTPプロバイダ(レスポンダ)からの確認
応答の待機を開始する。WTPプロバイダ(レスポンダ)は、有効なTIDを持
つ起動PDUを受信すると、起動メッセージの確認応答を行い、TRストリーム
起動指示サービスプリミティブを生成することにより、WTPユーザ(レスポン
ダ)へ上記起動メッセージの転送を行う。
【0057】 再送タイマの期限が切れた(再送の時間間隔に達した)ときに起動PDUまた
は他のいずれかのパケットの確認応答がセンダにより受信されなかった場合、再
送カウンタが1だけ増分され、グループの最後のパケットが再送され、再送タイ
マが再開される。すべての再送について、RIDフィールドが設定される。RI
Dフィールドは変更が行われる唯一のフィールドである。再送回数が最大再送値
を上回るまでWTPプロバイダは再送を継続する。再送カウンタが十分に増分さ
れ、タイマの期限が切れるまでに確認応答が受信されなかった場合、トランザク
ションは終了され、ローカルのWTPユーザに通知が行われる。
【0058】 WTPプロバイダ(レスポンダ)が起動PDUを受信すると、WTPプロバイ
ダ(レスポンダ)により、最初のパケット(起動PDU)の確認応答がストリー
ム確認応答PDU(ストリームAck PDU)を用いて行われる。これはスト
リームPSN TPIヘッダを有するAck PDUであり、PSNは0である
。また、WTPプロバイダ(レスポンダ)は、許容されているグループサイズウ
ィンドウをセンダに対して示すためにオプションTPI(MaxGroupSi
ze TPI)の形でその最大グループサイズの送信も行う。このグループサイ
ズはセンダにより選択されて、現時点のネットワーク負荷にぴったり合い、かつ
、レシーバのウィンドウよりも大きくならないようにすることができる。レシー
バによりウィンドウの次の変更が行われるまで最後のウィンドウは有効であり、
最後のグループの確認応答にMaxGroupSize TPIが追加される。
レシーバは、ネットワーク用の最適の反応、及び、ネットワークのトラフィック
負荷の変化にとって大きすぎないグループサイズを選択することが望ましい。
【0059】 1回のデータグラムで、イニシエータからレスポンダへストリーム起動メッセ
ージ全体の伝送を行うことが可能であり、したがってストリーム起動メッセージ
全体の分割と再組立てを行う必要がない場合、ストリーム起動メッセージ全体は
起動PDUとして送信される。必要なPDUの数を最小にするために分割が行わ
れない場合であってもこのPDUは再使用される。したがって、パケットがメッ
セージ内の最後のパケットであることを示すために、TTRフラグはそのヘッダ
内で1にセットされる。
【0060】 これらのパケットは送信されグループで確認応答を受ける。分割を行う必要が
ない場合グループは単一パケットから構成される。パケットグループ内のパケッ
トは単一バッチで送信される。第1のグループはレシーバの状態を確認せずに送
信されるので、パケット数は1とすることが望ましい。パッケージ伝送方法を示
す2つの代替実施例について以下説明する。
【0061】 伝送方法1 伝送方法のこの実施例はstop−and−wait方式ではない。これは、
未解決パケットグループが存在する可能性がある、すなわち、前回のグループの
確認応答が受信される前に後続グループのパケットの送信が可能であることを意
味する。
【0062】 グループの最後のパケットはGTRパケットである。GTRフラグは、そのグ
ループで送信されるすべてのパケットについて確認応答をセンダがリクエストす
ることを意味する。メッセージ全体の最後のパケットはTTRパケットである。
【0063】 伝送方法1では、GTRフラグが設定されている場合、レシーバは、受信した
最後の完全なグループの最後のパケットのPSNを有する確認応答(ストリーム
PSN TPIを持つAck PDU)を送信するか、または、確認応答がなさ
れた最後のグループと受信した最後のパケットの間のPSNのリストを有するS
tream Nack PDUを送信しなければならない。ストリームNack
PDUは最も新しいグループからの欠落パケットのPSNを含み、さらに、以
前のグループ(但し確認応答がなされた最後のグループは含まない)からの欠落
パケットのPSNを含むものであってもよい。
【表5】 メッセージの最後の各パケット(SDU)はグループの終りであり、確認応答
がなされる必要がある。TTRは確認応答を求める要求でもある。
【0064】 ストリームPSN TPIの中に含まれるPSNは確認応答されるパケット(
GTRパケット)のPSNである。この確認応答は、グループ内のすべてのパケ
ットは着信したが、このグループ以外のすべての他の前回のパケットが受信した
ことを意味するわけではないという点において、グループ内で累積的である。
【0065】 メッセージは順に送信される。前回のメッセージの伝送が終ってしまうまで新
しいメッセージの伝送は開始されない。レシーバは、GTRパケットではないパ
ケットを受信したとき、パケットを格納し、新しいパケットの着信を待つ。レシ
ーバがメッセージのすべてのパケットを受信した(すなわち最後のパケットがT
TRパケットである)とき、完全なメッセージの再組立てを行うことが可能でな
ければならない。レシーバは、GTRパケットを受信したとき、そのパケットグ
ループに属するすべてのパケットが受信されたかどうかのチェックを行う。受信
されていた場合、レシーバはストリームAck PDU(PSNがGTRパケッ
トのPSNに等しくセットされるストリームPSN TPIを担持する)をセン
ダへ送信する。がセットされたGTRを有するパケットが受信されていて、かつ
グループの1以上のパケットが欠落しているとき、WTPプロバイダは、往復時
間の中央値の1/2などのある一定期間待機した後に欠落パケットのリストを有
するストリームNack PDUを返送する。グループの状態が時間中変化した
場合、すなわち、欠落パケットの中の1つが受信された場合、待ち時間はリセッ
トされる。グループデータの受信の誤りを示すためにストリームNack PD
Uがクラス3トランザクションのみにおいて使用される。以下にこれを示す:
【表6】
【0066】 ストリームNack PDUは別のグループに属する他の欠落パケットをリス
トすることも可能である。こうすれば、現時点のストリームNack PDUが
受信され、しかも前回のストリームNack PDUが失われた場合、センダが
最後の無応答GTRパケットの再送を行って以前に失われたストリームNack
PDUのレシーバによる再送を待機する必要はなくなる。これは以下のように
説明することが可能である。第1のグループ内に何らかの欠落パケットが存在し
、第2のグループ内に何らかの欠落パケットが存在すると仮定する。レシーバは
、第1のグループ用の第1のストリームNAck PDUを送信し、第2のグル
ープ用の第2のストリームNAck PDUを送信する。第1のストリームNA
ck PDUが失われた場合、センダは第1のグループの状態がどうなっている
かわからなくなる。したがって、第1のグループの欠落パケットが第2のストリ
ームNAck PDUの中に含まれていれば、往復の及び関連する再送時間が不
要となる。センダは当初のPSNを有するがRIDフラグがセットされた欠落パ
ケットの再送を行う。レシーバは、再送された欠落パケットを含む完全なパケッ
トグループを受信した場合、GTRパケットの確認応答を発信する。
【0067】 第1のグループのサイズはベアラに対応してデフォルトであってもよい。スト
リームAck PDUでは、最初のパケットグループの伝送に後続して、レシー
バはその現時点のウィンドウパケットスペースを示すためにそのMaxGrou
pSizeを送信してもよい。ウィンドウパケットスペースとは、任意の時点に
おいて未解決であり得るパケットの数であると定義される。このウィンドウパケ
ットスペースはセンダ内及びレシーバ内の双方の中に存在する。
【0068】 この最初の処理後、レシーバはそのウィンドウパケットスペースを用いてデー
タフローの制御を行うことが可能となる。これを行う1つの方法として単一メッ
セージの伝送中グループサイズの変更を行う方法がある。利用可能なウィンドウ
パケットスペースはバイトで表わされる。1グループ内の最大パケット数は最大
ベアラパケットサイズにより決定される。1グループ内の伝送可能な最大パケッ
ト数は、レシーバで利用可能なデータバッファ数により決定される。
【0069】 ウィンドウパケットスペースは、PSNスペース、すなわち最長未解決パケッ
ト(最も長い時間確認応答されていないパケット)のPSNから始まり、最長未
解決パケットのPSNにウィンドウパケットスペース内のパケット数を加算した
ものに等しいPSNまでのPSNの範囲、に変換される。ある特定グループが確
認応答された場合、これがその特定グループに属するすべてのパケットの受信を
意味するとしても、必ずしも、その特定グループの前後のいずれかに伝送された
グループのパケットの受信を意味するとはかぎらない。グループの確認応答が着
信し、さらに、そのPSN未満のPSNを持つレシーバのPSNスペース内の他
のすべてのパケットが受信された場合、PSNスペースの再定義を行うために最
長未解決パケットを更新してウィンドウの調整が行われる。このようにして、ウ
ィンドウパケットスペースに対応してとびとびに移動するのではなく、ウィンド
ウパケットスペースの開始及び終了PSNが1だけ移動することによりPSNス
ペースは増加的に移動を行うことが可能となる。
【0070】 パケットがセンダにより送信され、レシーバにより受信されたとき、パケット
伝送の遅延が未解決パケットへつながる可能性がある。これらの未解決パケット
が受信されると最長未解決パケットが受信されるごとに、レシーバは最長未解決
パケットを受信した旨の確認応答をセンダへ送信し、そのウィンドウパケットス
ペースを移動させて次のPSNスペースを占有する。このようにしてPSNスペ
ースは新しい最長未解決パケットから始まることになる。センダは、確認応答を
受信すると、そのウィンドウパケットスペースを受信に対応して移動させ、セン
ダとレシーバのウィンドウパケットスペースが対応するようになる。
【0071】 センダは、ウィンドウパケットスペースよりも多い数のパケットを持つグルー
プをつくってはいけない。
【0072】 再送タイマの期限が切れたとき、センダが確認応答を受信していない場合、パ
ケットグループ全体ではなくGTRパケットだけが再送される。
【0073】 ストリームNAck PDU内で、欠落パケットパラメータ数がゼロの値を持
つ場合、グループ内のすべてのパケットが再送されなければならない。
【0074】 レシーバは、データ受信用のバッファの空きがない場合に、確認応答と共に0
に等しいMaxGroupSize TPIを送信することによりそのウィンド
ウを閉じることができる。しかし、レシーバは生じる可能性のある打切り(Ab
ort)を受信するために1つのパケットバッファを予約しておかなければなら
ない。レシーバを刺激してそのウィンドウに関する情報を与えるために、たとえ
ウィンドウが閉じられていても、センダは1パケットグループ(GTRパケット
)を送信する。レシーバは現在の状態を示す確認応答を応答時に送信する。ウィ
ンドウはそのまま閉じていてもよい。ウィンドウが再び開かれると、レシーバは
最後のパケットグループの確認応答を繰り返す。この確認応答は、新しい利用可
能なウインドウサイズ(おそらく0以外の)を持つMaxGroupSize
TPIを担持する。しかし、センダは開いたウィンドウに関する確認応答を受信
しないことも可能である。これは、確認応答が紛失したり、送信されたけれども
まだ受信されていなかったり、あるいは送信さえまだ行われていないという理由
などに起因する。センダが確認応答を受信しなかった場合、必要な任意の再送を
制御する従来の方法で再送タイマが利用される。いずれの場合にも、レシーバ内
のリソース問題に関する情報がセンダに与えられるため、再送タイマは正常の場
合よりも大きくなる。
【0075】 伝送方法2 伝送方法を示すこの実施例はstop−and−wait方式である。これは
未解決パケットグループがあり得ないことを意味する。前回のグループのパケッ
トのすべてについて確認応答が受信されたときにのみ、後続グループ用GTRパ
ケットの送信が行われる。受信された確認応答時のウィンドウパケットスペース
に沿うシフト方式の詳細については、上述の方式に対応する。
【0076】 グループの最後のパケットはGTRパケットである。メッセージ全体の最後の
パケットグループの最後のパケットはTTRパケットである。伝送方法2では、
GTRフラグとTTRフラグとはWAP無線トランザクションプロトコル仕様に
記載されているものと同じ意味を持つ。
【0077】 レシーバは、GTRパケットでもTTRパケットでもないパケットを受信する
と、パケットを格納し、新しいパケットを待機する。レシーバが完全なパケット
グループを受信し、最後のパケットがTTRパケットであるとき、完全なメッセ
ージの再組立てが可能であるべきである。レシーバは、GTRパケットまたはT
TRパケットのいずれかを受信し、グループ内のすべてのパケットの受信に成功
した場合、(ストリームPSN TPIを有する)Ack PDUをセンダへ送
信する。GTRパケットとTTRパケットのいずれかが受信され、グループの1
以上のパケットが欠落しているとき、WTPプロバイダは、往復時間の中央値の
1/2などのある一定時間待機した後に、欠落パケットの詳細を有するストリー
ムNack PDUを返送する。この時間中グループの状態が変化した場合、す
なわち、欠落パケットの中の1つが受信された場合、待ち時間はリセットされる
【0078】 レシーバは、GTRパケットかTTRパケットのいずれかを受信したとき、そ
のパケットグループに属するすべてのパケットが受信されたかどうかのチェック
を行う。完全なパケットグループが受信された場合、レシーバはGTRパケット
またはTTRパケットのパケットシーケンス番号に等しいPSNを持つストリー
ムPSN TPIヘッダが付されたストリームAck PDUを返送する。スト
リームPSN TPIに含まれるPSNは、応答確認済みパケット(GTRまた
はTTRパケット)のPSNである。この確認応答は累積的であり、すべての前
回伝送されたパケットが受信された旨の確認応答である。
【0079】 1以上のパケットが欠落している場合、レシーバはストリームNack PD
Uを用いて応答を行い、欠落パケットはストリームNack PDUの中にリス
トされる。欠落パケットは当初のPSNを有するがRIDフラグがセットされて
再送される。レシーバは、完全なパケットグループを受信すると、再送パケット
を含むGTRパケットまたはTTRパケットの確認応答を発信する。
【0080】 再送タイマの期限が切れたとき、センダが確認応答を受信していない場合、パ
ケットグループ全体ではなく、GTRパケットまたはTTRパケットのみが再送
される。
【0081】 ストリームNack PDU内で、欠落パケットパラメータ数がゼロの値を持
つ場合、グループ内のすべてのパケットが再送される。
【0082】 この伝送方法の情報量の改善を図るために以下の特徴が含まれる。 1.グループの伝送中、そのシーケンスの中に何らかのパケットの欠落の存在が
特定された場合、レシーバはGTRパケットまたはTTRパケットを待たずにス
トリームNack PDUの送信を行うことも可能である。したがって、GTR
パケットまたはTTRパケットの受信前にある特定パケットに関する第1のスト
リームNack PDUが送信され、かつ、GTRパケットまたはTTRパケッ
トの受信後にその特定パケットがまだ受信されていない場合、この特定パケット
は第2のストリームNack PDUの中に示され、第1、2両方のストリーム
Nack PDUの中で欠落しているパケットとして示されることになる。 2.グループサイズはグループウインドウサイズの数値の1/2となるように選
択される。グループウインドウサイズが奇数の場合、グループサイズは((グル
ープウインドウサイズ)−1)/2となる。グループサイズの決定は、MaxG
roupSize TPIによってそのウインドウサイズを示すレシーバと、適
切なグループサイズを選択するセンダとにより行われる。この伝送システムの動
作について以下の例により説明する。ウインドウサイズを11と仮定する。これ
に応じて、グループサイズは5となる。4つの伝送対象パケットが存在する。第
1の送信バーストで、パケット0、1、2、3、4(第1のグループのGTRパ
ケット)、5、6、7、8が送信される。この第1の送信バーストは第1のグル
ープの全体及び第2のグループの一部である。第2のグループのGTRパケット
はこの送信バーストでは送信されない。第2の送信バーストで、送信対象の第1
のパケットは第2のグループのGTRパケットであり、第3のグループの一部が
それに続く。第3のグループのGTRパケットはこの送信バーストでは送信され
ない。後続する送信バーストで、第1のパケットは、先行する送信バーストから
の古いグループのGTRパケット、及び、新しいグループのGTRパケットを除
く新しいグループのパケットである。各GTRパケットが受信されたとき、その
グループからのパケットのすべてが受信された場合、そのグループの確認応答が
送信され、次の送信バーストが発生する。1つだけGTR/TTRパケットが未
解決となる可能性がいつでも存在する。この伝送方法の実行時に、レシーバはパ
ケットの不完全なシーケンスの格納並びに後続の送信バーストの格納が可能であ
り、そのグループの再組立てが可能である必要がある。オーバーラップする伝送
部分を含む2つのパケットグループの処理がレシーバにより可能となる必要があ
る。欠落パケットはストリームNack PDUの中にリストされ、次いで再送
される。その間、次のグループのパケットは、すでに伝送されている場合もあれ
ば、レシーバのバッファ内での再組立てを待機している場合もある。
【0083】 伝送方法1と伝送方法2の双方のこのケースでは、TTRにより暗黙のうちに
グループの最後にマークがつけられる。
【0084】 DataEnd TPIを含むメッセージが確認応答を受けた後は、それ以上
多くのデータメッセージをレシーバへ送信することはできない。
【0085】 WTPプロバイダ(レスポンダ)の中でメッセージの再組立てが行われる。こ
のメッセージの再組立てが行われと、WTPプロバイダ(レスポンダ)は、WT
Pのユーザ(レスポンダ)内のサービスプリミティブTR-Stream Invoke.indを起
動し、WTPユーザはメッセージを受信し、WTPプロバイダ(レスポンダ)内
のサービスプリミティブTR-Stream Invoke.resを起動する。
【0086】 クラス2のトランザクションでは、単一の起動メッセージは、Ackメッセー
ジの送受信を行うことなく単一の結果メッセージにより確認応答を受けることが
できる。これは暗黙の確認応答である。クラス3では、同じトランザクションに
関する多くのパケット、及び、多くのパケットグループが存在してもよく、この
トランザクションは長期間持続することが可能である。したがって、ストリーム
結果メッセージの受信は特定の起動メッセージの確認応答を暗黙のうちに行うも
のではない。その理由はこのストリーム結果メッセージがいくつかの異なる起動
メッセージと関連する場合もあるからである。これはストリーム結果メッセージ
にはPSNや関連する起動メッセージのPSNが含まれないという理由に因るも
のである。さらにタイミングが重要である。チャネルで送信されるPDUは相手
への応答として送信されるわけでは(必ずしも)ない。個々の確認応答(GTR
パケットについての特定の確認応答及び非GTRパケットについての暗黙の確認
応答)が個々のパケットについて行われる。
【0087】 ユーザ確認応答機能はクラス3で行われる。(WTPユーザによるストリーム
起動サービスプリミティブの中に、また、WTPプロバイダによる起動PDUの
中に)この機能が設定されている場合、WTPプロバイダの受信によりすべての
メッセージが自動的に確認応答を受けるわけではなく、それらはメッセージに応
答するために上位層へ送信される。上位層が応答したとき、WTPプロバイダは
メッセージを送信したWTPプロバイダへ確認応答を送信する。
【0088】 上述のように、図1はトランザクション中入力チャネルで伝送されるメッセー
ジを示すだけにすぎない。出力チャネルでも同様のトランザクションが行われる
。レスポンダがクラス3ストリーム起動PDUを受信し、このPDUの確認応答
を行った後、ストリーム起動PDUはWTPプロバイダ(レスポンダ)より上位
の1つまたは複数の層に渡されて処理される。結果メッセージが起動メッセージ
と同じ方法で処理される。データが組み立てられると、WTPユーザ(レスポン
ダ)は、WTPプロバイダ(レスポンダ)内のTR−ストリーム結果リクエスト
プリミティブを起動することにより結果メッセージの送信を行う。クラス3トラ
ンザクション時にストリーム起動メッセージの結果を送信するために、このTR
−ストリーム結果プリミティブは使用される。このTR−ストリーム結果プリミ
ティブは以下の表に与えられるパラメータを持つ。
【表7】 結果メッセージは結果PDUを用いてイニシエータへ伝送される。そのサイズ
に応じて、結果メッセージは分割される場合もあれば、分割されない場合もある
。結果PDUが送信された場合、レスポンダは再送タイマを開始し、イニシエー
タからの確認応答を待機する。イニシエータによる結果PDUの受信後、WTP
プロバイダ(イニシエータ)はTR結果指示プリミティブを上位のWTPユーザ
(イニシエータ)へ転送する。
【0089】 DataEnd TPIを含むメッセージが確認応答を受けた後トランザクシ
ョンは終了する。
【0090】 最後のメッセージの最後のグループについてレシーバにより最後の確認応答が
送信された後、チャネルに関するセンダとレシーバのそれぞれの管理がクリアさ
れる前にセンダとレシーバの双方は待機を行う必要がある。これは、センダが確
認応答を受信しなかった場合センダが最後のグループを再送できるようにするた
めであり、また、センダがその確認応答を受信したことをレシーバが認知できる
ようにするためである。
【0091】 図4は、データが拡張された形で伝送されるクラス3トランザクションの一部
を示すものである。図1の場合と同じように入力チャネルを介する通信しか示さ
れていない。図4はクラス3トランザクションの開始を示し、このトランザクシ
ョンではストリーム起動メッセージサイズはネットワーク用MTUを上回るもの
ではなく、分割は行われない。WTPユーザ(レスポンダ)によって、WTPプ
ロバイダ(レスポンダ)内のサービスプリミティブTR−Stream inv
oke.reqが起動される。データ終端パラメータがTRストリーム起動リク
エストプリミティブの中にセットされていない場合、イニシエータは少なくとも
もう1つのTR−ストリーム起動データサービスプリミティブを発信する必要が
ある。これらについて以下検討する。メッセージが追加パケットに分割されない
ので、WTPプロバイダ(イニシエータ)はメッセージ全体を含む起動PDUを
WTPプロバイダ(レスポンダ)へ送信し、WTPプロバイダ(レスポンダ)は
WTPユーザ(レスポンダ)内のサービスプリミティブTR-Stream Invoke.indを
起動する。WTPユーザ(レスポンダ)は、メッセージを受信すると、WTPプ
ロバイダ(レスポンダ)内のサービスプリミティブTR-Stream Invoke.resを起動
する。WTPプロバイダ(レスポンダ)は、PSN0を持つストリームAckを
WTPプロバイダ(イニシエータ)へ送信する。この送信の結果、WTPプロバ
イダ(イニシエータ)はTR-Stream Invoke.cnfをWTPユーザ(イニシエータ)
の中で起動する。上記ストリームAckはMaxGroupSize TPIを
担持している。
【0092】 次いで、図3の場合、イニシエータは同じトランザクションの範囲内でさらに
多くのデータをレスポンダへ送信する。WTPユーザ(イニシエータ)はTR-Str
eam Invoke Data.reqサービスプリミティブをWTPプロバイダ(イニシエータ
)の中で起動して追加データの送信を行う。TR−ストリーム起動データ(スト
リーム起動データ)サービスプリミティブのパラメータを以下に示す。このプリ
ミティブはクラス3トランザクション時にストリーム起動メッセージのデータを
継続するために使用される。
【表8】
【0093】 同様に、ストリーム起動メッセージサイズはネットワーク用MTUを上回るも
のではなく、従って分割は行なわれない。WTPプロバイダ(イニシエータ)は
分割された起動PDUをWTPプロバイダ(レスポンダ)へ送信する。このPD
Uは、トランザクションにおいて次のパケットであるためPSN1を持っている
。次いでTTRフラグがセットされ、このメッセージ内の最後のパケットである
こと、及び、確認応答がリクエストされたことが示されることになる。WTPプ
ロバイダ(イニシエータ)は分割された起動PDUのヘッダの固定部に付けられ
たDataEnd TPIをWTPプロバイダ(レスポンダ)へ送信する。WT
Pプロバイダ(レスポンダ)はWTPユーザ(レスポンダ)内のサービスプリミ
ティブTR-Stream Invoke Data.indを起動する。
【0094】 WTPユーザ(レスポンダ)は、起動メッセージを受信したとき、WTPプロ
バイダ(レスポンダ)内のサービスプリミティブTR-Stream Invoke Data.resを
起動することにより応答を行う。WTPプロバイダ(レスポンダ)は、PSNが
1であるストリームPSN TPIが付されたストリームAck PDUをWT
Pプロバイダ(イニシエータ)へ送信する。WTPプロバイダ(イニシエータ)
はWTPユーザ(イニシエータ)内のサービスプリミティブTR-Stream Invoke D
ata.cnfを起動する。
【0095】 イニシエータに送信対象データがそれ以上なくなるとすぐに、データ終端フラ
グがTR−ストリーム起動データサービスプリミティブにセットされる。
【0096】 イニシエータが、TR−ストリーム起動データサービスプリミティブから開始
されたいくつかのさらに多くのデータメッセージを送信する場合、そのメッセー
ジが分割されているか否かにかかわらず、これらのプリミティブが分割されたス
トリーム起動ヘッダにより与えられる。必要であれば、このメッセージは分割さ
れる。ストリーム起動メッセージ後に、クラス3トランザクション追加データが
レスポンダへ送信されたとき、分割された起動PDUがあらゆる場合に用いられ
る。メッセージの分割を行う必要がない場合、このPDUは1パケットメッセー
ジグループの最後のパケットとなる。
【0097】 最後のデータメッセージの場合、DataEnd TPIが最後の分割された
起動PDUのヘッダの固定部に付けられる。メッセージがメッセージストリーム
の最後のメッセージである場合、データ終端パラメータはストリーム起動及びス
トリーム起動データサービスプリミティブの中に含まれる。サービスプリミティ
ブパラメータが設定され、したがって、ローカルなWTPにより、この最後のメ
ッセージの最後のPDUにDataEndが付けられる。
【0098】 レスポンダが起動メッセージに応じてデータを取得すると、WTPユーザ(レ
スポンダ)は、TR−ストリーム結果リクエストサービスプリミティブをWTP
プロバイダ(レスポンダ)の中で起動することにより結果メッセージの送信を行
う。結果メッセージの性質に応じて、結果メッセージを単一メッセージとして送
信するか、分割するかのいずれかを行うことが可能である。ストリーム結果メッ
セージから生成された第1のパケットは結果PDUヘッダを常に担持し、暗黙の
パケット番号ゼロを持つものと想定されている。結果メッセージの分割を行う必
要がある場合、結果メッセージは追加の分割されたストリーム結果PDUで送信
される。
【表9】
【0099】 WTPユーザ(レスポンダ)がデータブロックをさらに送信することが必要な
場合、この送信はTR−ストリーム結果データサービスプリミティブを発信する
ことにより達成が可能となる。これらのプリミティブによりいくつかのストリー
ム結果データメッセージの送信が惹起される。このTR−ストリーム結果データ
サービスプリミティブを以下の表に示す:
【表10】
【0100】 たとえメッセージの分割を行う必要がない場合であっても、このサービスプリ
ミティブにより、分割されたストリーム結果PDUが生成される。この場合、こ
のPDUはメッセージの最初のパケット及び最後のパケットとなり、TTRフラ
グが設定される。
【0101】 ストリーム起動またはストリーム結果メッセージの送信後、PSNカウンタは
データ伝送の終了までクリアされることはない。
【0102】 トランザクション中、イニシエータとレスポンダは、トランザクションが終了
するまで、別個のストリーム起動データとストリーム結果データメッセージを必
要に応じて用いて各々いくつかのデータブロックを伝送してもよい。
【0103】 レスポンダは、送信対象データがそれ以上なくなるとすぐに、WTPプロバイ
ダ(レスポンダ)においてWTPユーザ(レスポンダ)により起動され発行され
たTR−ストリーム結果の中か、TR−ストリーム結果データサービスプリミテ
ィブの中のいずれかに、データ終端パラメータを設定し、データ終端メッセージ
(DataEnd TPIヘッダが付されたメッセージ)を送信することにより
そのトランザクションのその側を閉じる。データ終端パラメータがTR−ストリ
ーム結果リクエストプリミティブの中にセットされない場合、レスポンダは少な
くとももう1つのTR−ストリーム結果データサービスプリミティブを発行しな
ければならない。しかし、レスポンダによるチャネルの終了処理は必ずしもトラ
ンザクションの終了であるとはかぎらない。なぜなら、レスポンダは、イニシエ
ータのデータ終端メッセージを受信するまでにイニシエータから追加データを受
信する場合もあり得る。イニシエータとレスポンダの双方がそのデータ終端メッ
セージを送信した場合、トランザクションは終了となる。いずれの場合にも、当
事者のいずれか一方がトランザクション打切りサービスプリミティブを起動する
ことにより、トランザクションをいつでも打ち切ることができる。このサービス
プリミティブは無線トランザクションプロトコル仕様の中に定義されている。
【0104】 チャネルの最後のメッセージが受信されたとき最後のAck PDUが送信さ
れる。確認応答の送り手は、(例えば確認応答が紛失した場合などに)前回のグ
ループの再送処理を可能にするための状態情報を保持する必要がある。待機タイ
マを利用することによりこの状態情報の保持が可能である。
【0105】 受信され、次いで再組立てが行われたメッセージは、送信メッセージに等しい
サイズを有する、WTPプロバイダの上位レベル(WTPユーザあるいはどこか
)へ転送される。
【0106】 WAP規格により定義されるトランザクションクラス1及び2とは異なり、ク
ラス3トランザクションでは、すべてのメッセージが明示的ストリームAck
PDUにより確認応答を受け、特定のメッセージを受信した旨が示される。拡大
データの転送はオーバーラップする可能性がある(DataEnd TPIが受
信されるまで2つのチャネルが同時に機能している場合がある)。言い替えれば
、これはストリーム起動データPDUが1つの方向に進み、同時に、ストリーム
結果データPDUが反対方向に進む可能性があることを意味するものである。
【0107】 WTPプロバイダ(イニシエータ)は、以前のトランザクションの結果が受信
されるまで複数のトランザクションを開始することができる。これらのトランザ
クションは、以後のトランザクションへの応答の方が以前のトランザクションへ
の応答よりも前に受信されるといった非同期処理が可能である。
【0108】 PDUの固定ヘッダの可変部は1乃至いくつかのTPIから構成されるもので
あってもよい。TPIの長さは2乃至8ビットとすることができる。
【表11】 注1)メッセージの分割と再組立てを行うために分割と再組立てが利用される場
合にのみこのTPIは適用可能である。 注2)このTPIはクラス3トランザクションの中でのみ使用される。
【0109】 エラーTPIはエラーTPIまたはサポートされていないTPIの送り手へ返
送される。PDUヘッダの可変部に少量のデータ(例えばパフォーマンス測定や
統計データなど)をピギーバックするためにINFO TPIが使用される。2
つのWTPエンティティ間でパラメータの転送を行うためにオプションTPIが
使用される。無線トランスポートプロトコル仕様とは異なり、トランザクション
時のいずれかの通信相手が任意の時点に任意のAck PDUで最大グループオ
プションTPIを送信することができることに留意されたい。また、この最大グ
ループオプションTPIをTPIの次の同じタイプまたはトランザクションの終
了まで有効なものとすることが望ましい。DataEnd TPIを以下のPD
Uに付けてもよい: 起動PDU 結果PDU 分割された起動PDU 分割されたストリーム結果PDU DataEnd TPIの意味することはこの方向からトランザクションの通
信相手へのデータ伝送がそれ以上存在しないということである。したがって、こ
のDataEnd TPIはこの方向からの最後の番号付きパケットである。T
Rストリーム起動、TR−ストリーム結果、TR−ストリーム起動データあるい
はTR−ストリーム結果データサービスプリミティブのいずれかのデータ終端フ
ラグパラメータの設定が行われる場合、最後のメッセージグループの最後のパケ
ットはこのDataEnd TPIを担持する。その構造は以下の通りである:
【表12】
【0110】 クラス3トランザクションでは、Ack PDUはパケットシーケンス番号フ
ィールドを持たず、ストリームパケットシーケンス番号TPIがAck PDU
ヘッダの可変部への付属部として利用される。TPIは上述の2つの伝送方法の
場合異なるものとなる。伝送方法1では、Ack PDUの中に含まれるPSN
は応答確認済みパケット(GTRパケット)のPSNである。この確認応答はグ
ループ内で累積され、グループ内のすべてのパケットが着信したが、このグルー
プ以外の前回のパケットがすべて受信されわけではない旨の確認応答が行われる
。伝送方法2では、Ack PDUの中に含まれるPSNは応答確認済みパケッ
ト(GTRまたはTTRパケット)のPSNである。
【表13】
【0111】 図5は有効なプリミティブシーケンスの表を示す。各行の先頭にあるサービス
プリミティブには、Xでマークされる列の中の対応するサービスプリミティブだ
けが後続することができる。データ終端(End-Of-Data)はサービスプリミティ
ブ内にセットされたフラグを示す。この表は許されるシーケンスを全体的に示す
ものである。
【0112】 WSP層のレベルでのクラス3トランザクションの利用に関わるステップにつ
いて以下説明する。図4は、セッション層の関与を示すために、センダとレシー
バ内のより上位の層のレベルでの図3のストリーム起動トランザクションを示す
。図4は、センダとレシーバの各々WSPプロバイダ内のWSPユーザにより起
動されるセッション層サービスプリミティブを示す。
【0113】 サーバにより実行される動作をリクエストするためにS−ストリームメソッド
起動プリミティブが用いられる。S−ストリームメソッド起動プリミティブはS
メソッド結果サービスプリミティブと共にしか用いることができない。
【表14】 データ終端フラグはさらに多くのデータ(リクエストボディの続き)が存在す
るかどうかを示す。データ終端フラグが設定された場合、これはストリーム起動
メッセージにより送信されたデータのすべてである。
【0114】 開始された動作リクエストのリクエストボディの続きをサーバへ送信するため
に、S−ストリーム起動データサービスプリミティブが使用される。先行するS
−ストリームメソッド起動プリミティブのデータ終端フラグが0になった後にし
か、S−ストリーム起動データサービスプリミティブは起動することはできない
【表15】 データ終端フラグはさらに多くのデータ(リクエストボディの続き)が存在す
るかどうかを示す。データ終端フラグが設定され場合、これは最後の送信データ
である。
【0115】 S−ストリーム結果サービスプリミティブは動作リクエストに対する応答を返
送するために用いられる。S−ストリーム結果サービスプリミティブは先行する
S−ストリームメソッド起動プリミティブが生じた後にしか起動することはでき
ない。
【表16】 データ終端フラグはさらに多くのデータ(レスポンスボディの続き)が存在す
るかどうかを示す。データ終端フラグが設定された場合、これはこのストリーム
結果メッセージで送信されたデータのすべてである。
【0116】 S−ストリーム結果データプリミティブは、追加の応答データを動作リクエス
トへ返送するために使用される。S−ストリーム結果データプリミティブは、先
行するS−ストリーム起動プリミティブが生じた後にしか、起動することができ
ない。
【表17】 データ終端フラグはさらに多くのデータ(レスポンスボディの続き)が存在す
るかどうかを示す。データ終端フラグが設定された場合、これは送信されたデー
タのすべてである。
【0117】 S−ストリームメソッド起動ファシリティでは、以下のPDUすなわちGet
、Post、Replyが使用される。これらのPDUはWAP規格の中に定義
されている。
【0118】 別のトランザクションの一例としてストリームプッシュトランザクションがあ
る。このストリームプッシュトランザクションもクラス3WTPトランザクショ
ンを利用するものであるが、イニシエータの役割を行う。ストリーム起動トラン
ザクションとは対照的にストリームプッシュトランザクションは1方向のみのト
ランザクションである。サーバがトランザクションを開始し、クライアントはレ
スポンダである。上述のデータストリームの任意の形で多量のデータをプッシュ
することができる。サーバのみがクライアントへデータを送信するので、レスポ
ンダ用チャネルは自動的に閉じられる。
【0119】 ストリームプッシュトランザクションで使用されるサービスプリミティブは以
下に定義される: Sストリームプッシュ
【表18】 Sストリームプッシュデータ
【表19】 S−ストリームプッシュファシリティでは、WAP規格で定義されたようなP
DU確認プッシュPDUが利用される。
【0120】 これらのオプションのファシリティ、プッシュ、確認プッシュ、一時停止、及
び、再開および確認応答ヘッダを提供するために、WSPに対する変更を行う必
要がある。特に、2つのプロトコルオプションフラグを追加しなければならない
。さらに、2つのさらなる能力(最大未解決ストリームメソッドリクエスト並び
に最大未解決ストリームプッシュリクエスト)が導入される。
【0121】 第1の起動メッセージがレスポンダにより受信される前に、イニシエータによ
る第1の起動メッセージ送信、次いで、第2の起動メッセージの送信(ストリー
ム起動メッセージ)が可能である。レスポンダは、第1に受信する起動メッセー
ジが新しいTIDを持つが、トランザクションが正しく開始されない場合もある
ということに気づくことになる。その場合、レスポンダは第2の起動メッセージ
を棄却する代わりにそれを格納し、起動メッセージを待機する。
【0122】 クラス3トランザクションのいくつかのPDUの連鎖が提供される場合もある
。この連鎖は、WAP規格により定義されるようなその他のクラスに対する連鎖
と同じルールを利用するものである。
【0123】 本発明は移動端末装置、WAPプロトコルスタック、WAPサーバあるいはW
APゲートウェイの中に一体化して組み込むことが可能である。
【0124】 図6は、インターネット4へのアクセスを行う複数の移動端末装置2を有する
通信システムを示す。移動端末装置は、無線ネットワーク8により、及び、無線
ネットワーク8を介して受信される信号6を伝送する。これらの信号には、WA
Pに準拠する無線マークアップ言語(WML)とWAPコマンドとが含まれる。
WMLは、ナビゲーションサポート、データ入力、ハイパーリンク、テキスト及
び画像プレゼンテーション及びフォームを出力するタグベースの表示言語である
。WMLはHMTLと類似する閲覧用言語である。ネットワーク8により受信さ
れた信号10はプロキシサーバまたはゲートウェイサーバ12への経路選定を行
う。サーバ12によってWAPリクエストはHTTPリクエストに変換され、そ
れによって移動端末装置2はウェブサーバ14から情報をリクエストし、したが
ってインターネット4の閲覧が可能となる。ウェブサーバ14から得られた情報
はゲートウェイにより符号化され、好適なフォーマットに変えられ、次いで、こ
の情報をリクエストした移動端末装置2へ無線ネットワークにより伝送される。
移動端末装置2はこの情報を処理し、利用する。ウェブサーバ14がWAP/W
MLフォーマットでコンテンツを出力した場合、サーバ12はウェブサーバ14
から直接このようなコンテンツの検索を行うことが可能となる。しかし、ウェブ
サーバが(HTMLなどの)WWWフォーマットでコンテンツを出力した場合、
フィルタを用いてWWWフォーマットからWAP/WMLフォーマットへそのコ
ンテンツを変換することも可能である。
【0125】 図6はインターネットから得られる情報を示すものではあるが、ゲートウェイ
自体が所望の情報を含むものであってもよい。例えば、クライアントはゲートウ
ェイのファイルシステムから情報の検索を行うことも可能である。
【0126】 図7は、コンピュータ20のようなハードウェアの中に具現化されたゲートウ
ェイサーバを示す。コンピュータ20は、ダイナミックメモリ、処理パワー、及
び、アプリケーションプログラム、プロトコルスタック及びオペレーティングシ
ステムのような、ゲートウェイサーバの実行に必要なプログラムのすべてを格納
するためのメモリを有する。コンピュータ20は、キーボード22とディスプレ
イ(図示せず)及びサービスプログラム24などのようなユーザーインターフェ
ースを具備する。サービスプログラム24は、サーバからのWML検索リクエス
トの処理などの基底にあるプロトコルのイベント用アプリケーションプログラム
26と、WAPプロトコルスタック28及びHTTPプロトコルスタック30な
どのようなプロトコルスタックとを有する。アプリケーションプログラム26は
、電話網32、インターネット34及びデータネットワークと回線交換データネ
ットワーク35を含む様々なネットワーク間のコマンド、リクエスト、及び、情
報を含むデータフローの制御を行う。コンピュータ20はHTTPプロトコルス
タック30とインターフェース36を介してインターネット34と交信を行う。
コンピュータ20はインターフェース38と40とを介して電話網34とデータ
ネットワーク35との交信を行う。サービスプログラム24にはHTTPとWA
Pとの間の変換を行うアプリケーション42も含まれる。通信事業者のネットワ
ークとの適切なハードウェアを通じるデータコネクションを介してSMSメッセ
ージ通信を行うことも可能である。
【0127】 アプリケーションプログラム26とWAPプロトコルスタック28の中に存在
する個々のスレッド44は、コンピュータ20内のプロセッサ46を利用して必
要な処理タスクを実行する。コンピュータ20のオペレーティングシステム50
の範囲内に存在するスレッドサービス48により、プロセッサへのスレッドの割
当てが行われる。
【0128】 WAPスタックは(データグラムサービスを提供する)いわゆるベアラの上位
に組み立てられる。これらのベアラは、例えば、SMSやCSDであってもよい
。これらのベアラはそれ自身のプロトコルを持ち、プロトコルスタックの実現を
通じて実現される。
【0129】 図8は移動端末装置60の実施態様を示す。移動端末装置60は、中央演算処
理装置(CPU)62、送受信装置64、コンテンツの格納用メモリ66、WA
Pマイクロブラウザ及び送受信装置64、ディスプレイ70、移動端末装置の電
話関連機能用メモリ72を介してデータ転送の制御を行うための関連するプロト
コル68を具備する。電話コールを行う際の送受信装置64の動作については説
明しない。というのはこれは移動端末装置60の従来方式の電話活動に関する事
柄であるからである。CPU62はその他の要素の動作の制御を行う。
【0130】 図9は図6の通信システムを示す。図9は、クライアント(例えば移動端末装
置、ゲートウェイ、サーバ(この場合ウェブサーバなど))の細部を示す別の図
を示す。
【0131】 以下に、双方向のメッセージストリーミングを用いてWAPを利用する1つの
実施例で利用可能な本発明のアプリケーションの若干を提案する。言うまでもな
く、アプリケーションレベルでクラス3の機能が実現されているものであれば、
これらのアプリケーションのほとんどは既存のWAPスタックを用いて実行可能
である。
【0132】 データ転送に関わるトランザクション実行時に、多量データの伝送及びトラン
ザクションの順序という2つの主要考慮事項が存在する。一続きのメッセージの
伝送により多量のデータの連続転送が可能になり、さらに、順序づけられたイベ
ントの伝送が可能になる。いくつかのトランザクションを利用する場合、メッセ
ージの送受信の順序は保証されない。したがって、アプリケーションレベルでこ
の順序の制御を行う必要がある。多くのアプリケーションは、最初の着信が最初
に送信されるイベントを伴う少量データの転送を必要とするので順序づけられた
イベントの伝送が重要である。
【0133】 本発明はテレビ会議への適用が可能である。配信センターとして機能するWA
P利用可能サーバと接続された多数のクライアントを持つようなテレビ会議シス
テムが提供される。各クライアントは、個々の画像またはフレームのストリーム
の送受信用サーバと2方向ストリームにより接続される。ストリーミングが役に
立つためフレームの順序が重要となり、ストリーミングがない場合には、アプリ
ケーション自身がフレームの順序を再構成する必要がある。テレビ会議をWAP
と組み合わせると好適である。情報の選択、情報の伝送及び会議のリンクを行う
ためにWMLデッキとして高度のユーザーインターフェースを設けることが可能
である。このサービス全体に単一のWAPサーバを設けることが可能である。W
APベースのビデオサービス用の別の重要な応用領域として、ブルートゥースサ
ービスがある。この場合トランスポートプロトコルとして、ビデオ情報のブラウ
ズ/アクセスを行うためのWAPの利用が可能である。
【0134】 別の実施態様では、家庭用装置または別の装置にミニWAPサーバが設けられ
、WAP利用可能クライアントからのアクセスが可能になる。一例として、WA
P利用可能のボイスメールサービスがある。このボイスメールサービスにより、
メッセージの状態を閲覧するためのWAPブラウザからの接続が可能になり、さ
らに、メッセージの聴取が可能になる。クライアントからサーバへのチャネルが
コマンド送信制御チャネルとして利用され、サーバからクライアントへチャネル
を介して音声のストリーミングが行われる。装置へ送信されるコマンドは、スキ
ップメッセージ、削除メッセージ等々を含むものであってもよい。
【0135】 さらに別の実施態様では、遠隔制御システムや遠隔測定システムが提供され、
その場合、クライアントは、ストリームの形で着信する(リアルタイム圧力デー
タなどの)測定データを出力する中央処理サーバと接続し、この制御用サーバは
ストリームの形で制御情報や要約情報を返送する。ストリームがサポートされた
WAPの利用が可能なシステムであれば、WAPが利用可能なクライアントを持
つWAPサーバの形でのシステムの実現も可能である。
【0136】 さらに別の実施態様では、サーバーベースのゲーム用システムが提供される。
このようなマルチプレイヤーゲームシステムでは、クライアントが接続した集中
型ゲームサーバーが提供される。リアルタイムのアクションゲームの場合には、
ストリーム様フォーマットで情報が送受信され、その場合イベントの順序が重要
となる。例えば、プレイヤーは、“殺された”後リアルタイムでの通信が許され
なくなる場合がある。ゲームサーバーとクライアントとは、イベントが順に着信
することを保証する双方向ストリームプロトコルを用いて接続されていてもよい
【0137】 さらなる実施態様では、WAPベースのインテリジェントマップ/所在位置測
定サービスを有するシステムが提供される場合もある。このシステムでは、所在
位置情報ストリームがサーバへ送信され、このサーバが今度は地図及び地図座標
データを返送する。(都市における車の追尾、あるいは、歩行者が特定のショッ
プを見つけることができるようするための歩行者の追尾の場合ように)追尾が非
常にきめ細くなることに起因して、所在位置の更新が頻繁な場合、双方向のスト
リームを利用してトランザクションの順序の保存が行われる。
【0138】 さらに別の実施態様では、本発明を利用してインターネットベースのマルチメ
ディアアプリケーションへのアクセスを行うことも可能である。このようなアプ
リケーションでは、クライアントとの接続用としてTCPストリームが利用され
る。このようなアプリケーション(RealAudioサービスなど)がWAP
利用可能クライアントと接続された場合、ストリーム様TCPのトランザクショ
ン型WTPへの変換を試みる代わりに、WAP内のストリーム様(メッセージシ
ーケンス)サポートの利用が可能となる。
【0139】 さらに別の実施態様では、音声コマンドの受信及び/又は音声メッセージのユ
ーザへの送信を行う音声制御WAPサービスの提供も可能である。サービス特定
コマンドセットの音声認識は、処理パワーと重量という点から軽量の端末装置用
として提供するには困難な場合もある。本発明を利用することにより、出力チャ
ネルでの音声データをWAPサーバへ送信することが可能となり、優れた認識/
言語選択の達成が可能となる。同様に、戻りチャネルを利用して応答として音/
声データを伝えることが可能となる。
【0140】 本発明は、単一のトランザクションの範囲内で任意の長さのメッセージシーケ
ンスの出力に利用可能な新しいトランザクションクラスを提供するものである。
本発明は、新しいトランザクションクラス3の新しい特徴に加えて、WAP規格
のすべての特徴が保持されているので、WAP規格との互換性を有する。クラス
3トランザクションの特定及び処理は別個に行うことも可能である。エラー、バ
ージョン及びTIDの処理方法はWAP規格の場合と同じである。
【0141】 クラス3トランザクションでは、メッセージの処理手順は現行の分割及び再組
立て処理を利用する。したがって、個々のSAR処理を定義する必要はない。し
かし、本発明では2つの方法で現行の分割及び再組立てが利用されることに留意
されたい。本発明では、メッセージがパケットに分割されるクラス2の方法と類
似した方法で分割及び再組立てが利用される。さらに本発明では、分割及び再組
立てが特定のメッセージに適用されるか否かに関係なく、メッセージのストリー
ムを送信するために分割及び再組立ても利用される。いずれの場合にもPSNが
常時使用される。これは唯一のパケットしか存在しない場合、分割及び再組立て
が適用されないクラス2のトランザクションとは対照的である。
【0142】 WAPに関して本発明を説明してきたが、通信プロトコルに基づく他のいずれ
のトランザクションに対しても本発明の適用が可能である。例えば、本発明はI
Pネットワークでの閲覧に対して適用が可能である。本発明は特に無線ネットワ
ークに適しているが、有線ネットワークにも適用可能である。
【0143】 本発明の特定の実現及び実施態様について解説した。本発明が如上の実施態様
の細部に限定されるものではなく、本発明の特徴から逸脱することなく同等の手
段を用いて別の実施態様での実現が可能であることは当業者には明らかである。
本発明の範囲は添付の特許請求項のみによって限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 分割を利用するトランザクションを示す。
【図2】 メッセージの構造を示す。
【図3】 分割を利用しないトランザクションを示す。
【図4】 図3のトランザクションの別図を示す。
【図5】 有効なサービスプリミティブシーケンスの表を示す。
【図6】 通信システムを示す。
【図7】 ゲートウェイを示す。
【図8】 移動端末装置を示す。
【図9】 異なる形で図6に準拠するシステムを示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年1月7日(2002.1.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】 移動端末装置間相互の通信の標準化を行うために、無線アプリケーション用プ
ロトコル(WAP)が提案されている。このプロトコルは、業界で広く採用され
ている1組の仕様で、無線通信ネットワークを介する動作を行うためのアプリケ
ーションとサービスの開発に適している。WAPは、移動電話、ポケベル、個人
用情報機器(PDA)などの無線装置用アプリケーションのフレームワークとネ
ットワークプロトコルとを指定するものである。WAPは、GSM−900、G
SM−1800、GSM−1900、CDMA IS−95、TDMA IS−
136、広帯域IS−95、及び、IMT−2000、UMTS、W−CDMA
のような第3世代システムを含むいくつかの様々なシステムに対して適用可能で
ある。 WAPは、文書WAP WTP無線アプリケーション用プロトコル無線トラン
ザクションプロトコル仕様(バージョン1998年4月30日)及びWAP白書
(AVシステム無線、1999年2月)に記載されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】 本発明の第1の態様によれば、請求項1に従うトランザクションの実行方法が
提供される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】 本発明の第2の態様によれば、請求項31に従ってデータ伝送を行うための移
動端末装置が提供される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】 本発明の第3の態様によれば、請求項32に従ってデータ伝送を行うゲートウ
ェイが提供される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】 本発明の第4の態様によれば、請求項33に従うデータ伝送システムが提供さ
れる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】 本発明の第5の態様によれば、請求項34に従うデータ伝送システムが提供さ
れる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】 本発明の第6の態様によれば、請求項35に従うコンピュータ・プログラム製
品が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K030 HA08 HD03 JA05 JL01 LA02 LB11 LE14 5K034 AA05 DD01 EE03 EE11 FF02 FF11 HH01 HH02 HH07 HH08 HH11 HH12 LL01 MM25 MM26 MM39 NN16 NN26 5K067 AA11 BB04 CC08 CC14 DD24 DD51 EE02 EE10

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センダとレシーバ間のリンクを介するトランザクションを実
    行し、複数のデータメッセージの形のデータ伝送を行う方法であって、各メッセ
    ージが少なくとも1つのデータパケットを含む方法であって、 レシーバが信頼性のあるコネクションを提供するためにデータパケットを受信
    した旨の確認応答を発信するステップと、 センダが各データメッセージにおいてレシーバに最後のデータパケットである
    ことを通知するステップと、 センダが最後のデータメッセージであることをレシーバに通知するステップと
    、を有することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 データが所定長ではないことを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 メッセージの任意の長さのストリーム様シーケンスの伝送が
    トランザクションの内部に存在することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 データの転送中パケットシーケンス番号によってデータパケ
    ットに連続的に番号づけが行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 パケットシーケンス番号がラップアラウンドすることを特徴
    とする請求項5に記載の方法。
  6. 【請求項6】 データの分割と再組立てとが行われることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 センダとレシーバの間の通信がトランザクションの範囲内で
    双方向であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 2つのチャネルであって、一方のチャネルはイニシエータか
    らレスポンダへデータを伝送するようにし、他方のチャネルは反対方向にデータ
    を伝送するように成す2つのチャネルが設けられることを特徴とする請求項7に
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 データの最後のメッセージの送信によりチャネルうちの少な
    くとも一方が閉じられることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 双方のチャネルの終了処理が行われた場合、トランザクシ
    ョンの終了処理が行われることを特徴とする請求項8または9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 パケットがパケットのグループで送信されることを特徴と
    する請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 レシーバがグループからすべてのパケットを受信したとき
    、グループ全体の確認応答を発信することを特徴とする請求項11に記載の方法
  13. 【請求項13】 レシーバは、グループの残りのパケットが受信されたこと
    を確認したとき、グループの最後のパケットの確認応答を発信することを特徴と
    する請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前回のグループの確認応答が受信される前に、後続グルー
    プのパケットを送信することも可能である点において未解決パケットグループが
    存在し得ることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 未解決パケットグループが存在できないことを特徴とする
    請求項11乃至13のいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 パケットグループの終りを示すパケットの受信前に、欠落
    パケットを通知する第1のメッセージが送信されることを特徴とする請求項15
    に記載の方法。
  17. 【請求項17】 パケットグループの終りを示すパケットが受信され、欠落
    パケットがまだ受信されていない場合、欠落パケットを通知する第2のメッセー
    ジが送信されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 グループのパケットが送信バーストで送信され、特定グル
    ープの完了を通知するパケットが特定グループのいくつかのパケットを含む送信
    バーストの中に含まれないことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】 特定グループの完了を通知するパケットが後続グループで
    送信されることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前回のグループのパケットのすべてについて確認応答が受
    信された場合にのみ、特定グループの完了を通知するパケットが送信されること
    を特徴とする請求項18または19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 1つの信頼性の高い起動メッセージと1つの信頼性の高い
    結果メッセージとを有する新しいトランザクションクラスであり、起動と結果メ
    ッセージとが信頼性の高いデータメッセージにより条件つきで拡張されることを
    特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 トランザクションが、起動メッセージによりいったん開始
    された場合、ストリームデータメッセージにより継続されることを特徴とする請
    求項1〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 【請求項23】 センダがデータの上記終了を示すTPIを送信したとき1
    つのチャネルを介するデータ伝送の終了処理が行われ、該データ伝送がレシーバ
    により受信されることを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法
  24. 【請求項24】 任意の1時点に未解決の2つ以上のトランザクションが存
    在することを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 単一セッションの中に存在するいくつかの非同期トランザ
    クションが存在することを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の方
    法。
  26. 【請求項26】 リンクが無線リンクであることを特徴とする請求項1〜2
    5のいずれか1項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 無線トランザクションプロトコル規格に準拠して行われる
    ことを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 各メッセージが少なくとも1つのデータパケットを含む複
    数のデータメッセージの形のデータ伝送を行うための移動端末装置であって、メ
    モリ内に含まれるアプリケーション、及び、プロトコルスタックを具備し、アプ
    リケーションとプロトコルスタックとは、センダとレシーバの間で無線リンクを
    介してトランザクションを実行し、センダはメッセージをレシーバへ順に送信し
    、レシーバは信頼性のあるコネクションを提供するためにパケットを受信した旨
    の確認応答を発信し、センダは各データメッセージにおいて最後のデータパケッ
    トであることをレシーバに通知し、センダは最後のデータメッセージであること
    をレシーバに通知することを特徴とする移動端末装置。
  29. 【請求項29】 各メッセージが少なくとも1つのデータパケットを含む複
    数のデータメッセージの形のデータ伝送を行うためのゲートウェイであって、メ
    モリ内に含まれるアプリケーション、及び、プロトコルスタックを具備し、アプ
    リケーションとプロトコルスタックはセンダとレシーバの間で無線リンクを介し
    てトランザクションを実行し、センダはメッセージをレシーバへ順に送信し、レ
    シーバは信頼性のあるコネクションを提供するためにパケットを受信した旨の確
    認応答を発信し、センダは各データメッセージにおいて最後のデータパケットで
    あることをレシーバに通知し、センダは最後のデータメッセージであることをレ
    シーバに通知することを特徴とするゲートウェイ。
  30. 【請求項30】 複数のデータメッセージの形のデータ受信を行うための複
    数の移動端末装置を有するデータ伝送システムであって、各移動端末装置はメモ
    リ内に含まれるアプリケーション、及び、プロトコルスタックを具備し、アプリ
    ケーションとプロトコルスタックとは、ゲートウェイとの無線リンクを介してト
    ランザクションを実行し、ゲートウェイは移動端末装置へメッセージを順に送信
    し、移動端末装置はパケットを受信した旨の確認応答を発信して信頼性のあるコ
    ネクションを提供し、ゲートウェイは各データメッセージにおいて最後のデータ
    パケットであることを移動端末装置に通知し、ゲートウェイは最後のデータメッ
    セージであることを移動端末装置に通知することを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
  31. 【請求項31】 複数のデータメッセージの形のデータ伝送を行うための複
    数の移動端末装置を有するデータ伝送システムであって、各移動端末装置はメモ
    リ内に含まれるアプリケーション、及び、プロトコルスタックを具備し、アプリ
    ケーションとプロトコルスタックとは、ゲートウェイとの無線リンクを介してト
    ランザクションを実行し、移動端末装置はゲートウェイへメッセージを順に送信
    し、ゲートウェイはパケットを受信した旨の確認応答を発信して信頼性のあるコ
    ネクションを提供し、移動端末装置は各データメッセージにおいて最後のデータ
    パケットであることをゲートウェイに通知し、移動端末装置はゲートウェイに最
    後のデータメッセージであることを通知することを特徴とするデータ伝送システ
    ム。
  32. 【請求項32】 コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータプログラ
    ム製品であって、 センダとレシーバの間で無線リンクを介してトランザクションをコンピュータ
    に実行させるコンピュータ可読プログラム手段であって、トランザクションが複
    数のデータメッセージを含む伝送データを有するコンピュータ可読プログラム手
    段と、 センダに、レシーバへメッセージを順に送信させるコンピュータ可読プログラ
    ム手段と、 レシーバにパケットを受信した旨の確認応答を発信させて、信頼性のあるコネ
    クションを提供するコンピュータ可読プログラム手段と、 最後のデータパケットであることのレシーバへの通知をセンダに行わせるコン
    ピュータ可読プログラム手段と、 最後のデータメッセージであることのレシーバへの通知をセンダに行わせるコ
    ンピュータ可読プログラム手段と、を有することを特徴とするコンピュータプロ
    グラム製品。
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