JP2003102057A - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

Info

Publication number
JP2003102057A
JP2003102057A JP2001285661A JP2001285661A JP2003102057A JP 2003102057 A JP2003102057 A JP 2003102057A JP 2001285661 A JP2001285661 A JP 2001285661A JP 2001285661 A JP2001285661 A JP 2001285661A JP 2003102057 A JP2003102057 A JP 2003102057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
server
retransmission
communication system
mobile terminal
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001285661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4015395B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Higuchi
和久 樋口
Satoshi Okawa
聡 大川
Shinji Uetsuki
伸次 植月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PHONE EAST CO Ltd J
SoftBank Corp
Original Assignee
PHONE EAST CO Ltd J
J Phone East Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PHONE EAST CO Ltd J, J Phone East Co Ltd filed Critical PHONE EAST CO Ltd J
Priority to JP2001285661A priority Critical patent/JP4015395B2/ja
Publication of JP2003102057A publication Critical patent/JP2003102057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4015395B2 publication Critical patent/JP4015395B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再送制御による通信回線の利用効率の低下を
抑制する。 【解決手段】 TCP接続確立処理時に、移動機1はSY
NセグメントにおいてRTO値をセットしてウェブサー
バ4に送る。ウェブサーバ4はこのRTO値を受け入れ
られる場合は、再送タイマにセットする。これにより、
TCPの再送制御が、移動機1がウェブサーバ4に与えた
RTO値により行われ、通信回線の利用効率の低下を防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
においてトランスポート制御プロトコル(TCP)を使
用してデータの転送を行う際の再送制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワークにおける通信に用い
るネットワーク・プロトコルとして、トランスポート制
御プロトコル(Transport Control Protocol:以下「T
CP」という。)が知られている。このTCPは、OS
I(Open Systems Interconnection)参照モデルにおけ
る第4層(トランスポート層)に位置し、フロー制御や
再送制御などを行うプロトコルである。また、TCPは
インターネットにおける通信の標準的なネットワーク・
プロトコルとして用いられている。また、このTCP
は、携帯電話などの移動端末から無線通信回線を含む移
動通信網を介してインターネットへ接続して通信すると
きにも使用される。
【0003】ネットワークにおけるクライアントがサー
バへTCPの接続を要求して通信する際の接続確立処理
およびデータ送信のシーケンスの一例を図4に示す。T
CPの接続確立処理では図4に示すように、まず、TC
Pの接続を要求するクライアントがSYNフラグをオンに
し、クライアントにおけるシーケンス番号(SEQ)を
初期値(この場合は「100」とする)とし、ACKフ
ラグをオフにしたセグメント1をサーバへ送信する。こ
のように、SYNフラグをオンにしたセグメントを送る
ことで接続状態に入る。セグメント1を受信したサーバ
は、サーバにおけるシーケンス番号の初期値(この場合
は「30」とする)と、「101」のACK番号とした
セグメント2をクライアントへ送信する。このようにSY
Nセグメントを受信することで接続状態に入る。この場
合の、ACK番号はクライアントから送信されたシーケ
ンス番号に1を加えた数とされる。
【0004】このセグメント2を受信したクライアント
は、ACKフラグをオンにし、クライアントにおけるシ
ーケンス番号を1つだけインクリメントして「101」
とし、「31」のACK番号としたセグメント3をサー
バに送信する。この場合のACK番号はサーバから送信
されたシーケンス番号に1を加えた数とされる。これに
より、クライアントとサーバがシーケンス番号を交換し
てTCPの接続が確立したことになり、以降は発信元が
シーケンス番号を付けたデータを送信し、送信先はデー
タの受信ができた場合にACK番号(シーケンス番号+
伝送されたデータ数+1)を返すことで通信を行う。例
えば、図4に示すようにクライアントが、シーケンス番
号102の10バイトとされたセグメント4をサーバに
送信し、サーバがこのセグメント4を受信したとする。
この場合、サーバはACK番号「112」のセグメント
5をクライアントへ返し、このACKのセグメント5を
受信したクライアントはシーケンス102のデータが正
常に受信されたことを知る。このようにして、クライア
ントはサーバへデータを順次転送していくことができ
る。
【0005】また、発信元であるクライアントは送信し
たシーケンス番号に対応するACK番号が一定時間戻っ
てこない場合は、そのシーケンス番号のデータを再送す
る。この一定時間は再送タイムアウト時間(RTO)と
いわれ、RTOはクライアントがサーバーへセグメント
を送信してからサーバーからACKセグメントを受信す
るまでの往復時間(RTT:Round Trip Time)に基づ
いて、そのときの回線品質に応じて算出される。例え
ば、図5に示すようにクライアントが、シーケンス番号
10の10バイトとされたセグメント4をサーバに送信
した際に、セグメント4が途中で消失しサーバが受信で
きなかったとする。この場合は、サーバはセグメント4
を受信できなかったことから、ACK番号「20」を返
さない。クライアントはセグメント4を送信した際に、
RTO値をセットした再送タイマを起動しており、この
再送タイマがタイムアウトした時点において、図5に示
すようにACK番号「20」が返らないシーケンス10
のセグメント10を再送する。サーバがこの再送された
セグメント4を受信したとする。この場合、サーバはA
CK番号「20」のセグメント11をクライアントへ返
し、このACKを受信したクライアントはシーケンス1
0のデータが正常に受信されたことを知る。このような
再送制御が行われることにより、TCPを使用する通信
の信頼性を向上することができる。なお、再送制御にお
いてはACKが返るまで数次にわたり再送が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動通信シ
ステムにおいては、無線通信回線側と有線通信回線側と
の間に、一般に通信回線間の相違を吸収するための中間
ノードが設けられている。この場合における、ウェブサ
ーバ103から移動機101へTCPを使用してデータ
を転送する際の再送制御を表すシーケンス図を図6に示
す。図6において、ウェブサーバ103と中間ノード1
02との間においては、第4層(トランスポート層)に
位置するTCPにより再送制御が行われる。すなわち、
ウェブサーバ103がRTTに基づいて算出したRTO
値を再送タイマにセットし、再送タイマがタイムアウト
した時点において再送が行われる。これに対して、中間
ノード102と移動機101間においては、OSI参照
モデルの第2層(データリンク層)において再送制御が
行われる。この第2層で行われる再送制御は、第4層で
行われるTCPの再送制御より短時間で再送が行われ
る。
【0007】特に、無線通信回線は有線通信回線に比べ
て回線品質が悪く、その品質も一定ではないため、無線
通信回線においてはセグメントを送信してからACKセ
グメントを受信するまでの往復時間RTTが長くなって
しまう傾向がある。そのため、無線通信回線を含む通信
網においては通信回線上でパケットの消失が発生してい
ないにもかかわらず、再送タイムアウト時間RTOの経
過に基づいてセグメントを再送してしまうおそれがあ
る。この再送はTCPの再送制御によりウェブサーバ1
03から再送されることに加えて、中間ノード102か
らも第2層の再送制御により再送されるようになる。こ
のようにTCPの再送制御と第2層の再送制御とが競合
したり、再送セグメントが誤って再送されたりすると、
通信回線上に無駄なパケットが存在するようになり、通
信回線の利用効率が低下してしまうことになる。すなわ
ち、再送セグメントにより無線回線のデータ帯域が使用
されて、無線回線の帯域を圧迫するという問題点が生じ
る。無線回線の場合は帯域が狭いため、再送セグメント
によりデータ帯域が無駄に使用されることは大きな問題
である。
【0008】そこで、本発明は、移動通信システムにお
いてTCPを用いたデータ通信を行う場合に、再送制御
による無線回線の帯域が無駄に使用されることを防止し
て通信回線の利用効率の低下を抑制するようにした移動
通信システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動通信システムは、無線アクセスネット
ワークにおける移動端末と、コアネットワークにおける
サーバ間においてトランスポート制御プロトコル(TC
P)を用いてデータの転送が可能とされている移動通信
システムであって、前記移動端末と前記サーバ間におい
て前記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の
確立を行う際に、前記移動端末に保持されている再送タ
イムアウト時間の情報が、前記移動端末から前記サーバ
に与えられて、前記サーバは与えられた再送タイムアウ
ト時間の情報に従って再送制御を行うようにしている。
【0010】また、上記本発明の移動通信システムにお
いて、前記サーバが、前記移動端末から前記サーバに与
えられた前記再送タイムアウト時間の情報を受け入れら
れない場合は、前記サーバは通常の再送タイムアウト時
間に従って再送制御を行うようにしてもよい。さらに、
上記本発明の移動通信システムにおいて、前記サーバに
おいて行われる再送制御における再送タイムアウト時間
が固定の時間とされていてもよい。さらにまた、上記本
発明の移動通信システムにおいて、前記サーバにおいて
行われる再送制御における再送タイムアウト時間が、タ
イムアウトする毎に所定長ずつ長くされるようにしても
よい。
【0011】さらにまた、上記本発明の移動通信システ
ムにおいて、前記移動端末は、回線交換とパケット交換
とをサポートしていると共に、回線交換用の固定の再送
タイムアウト時間と、パケット交換用の固定の再送タイ
ムアウト時間とを保持しており、隣接するノード間にお
いて回線交換を使用する場合は、前記移動端末と前記サ
ーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを使
用する通信の確立を行う場合に、前記回線交換用の固定
の再送タイムアウト時間の情報を前記サーバに与えるよ
うにし、隣接するノード間においてパケット交換を使用
する場合は、前記移動端末と前記サーバ間において前記
トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立を
行う場合に、前記パケット交換用の固定の再送タイムア
ウト時間の情報を前記サーバに与えるようにしてもよ
い。
【0012】このような本発明によれば、移動端末に保
持されている再送タイムアウト時間の情報をサーバに与
えて再送タイムアウト時間として設定するようにしたの
で、無線通信回線に最適の再送タイムアウト時間をサー
バに設定することができるようになる。このため、サー
バが移動機にデータの転送を行う場合においても、誤っ
た再送が行われることを極力防止することができ、通信
回線の利用効率が低下することを防止することができ
る。すなわち、無線回線の帯域が無駄に使用されること
を防止することができる。また、移動端末の通信システ
ムが種々のシステムであっても、当該移動端末に保持さ
れている再送タイムアウト時間により再送制御が行われ
るため、当該通信システムに最適の再送制御を行うこと
ができるようになる。さらに、移動端末とサーバ間にお
いてTCPによる再送制御を行うようにしたので、TC
Pの再送制御と第2層の再送制御との相違を吸収するた
めの中間ノードを省略することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる移動
通信システムの概要の構成を図1に示す。図1におい
て、移動機1は情報端末装置としての携帯電話機からな
る移動端末であり、インターネット上のウェブサーバ4
との間で移動通信網を介してデータ通信を行なうことが
できるようにされている。移動通信網は、移動機1と基
地局2間における無線通信回線を含む無線アクセスネッ
トワーク(RAN)と、各種のノードが設けられている
有線通信回線からなるコアネットワークから構成されて
いる。移動機1が、ウェブサーバ4へアクセスする際に
はブラウザを立ち上げてウェブサーバ4のURL(Unif
orm Resource Locators)を指定して発信することによ
り、HTMLファイルや画像ファイルがウェブサーバ4
から移動機1へ送り返されて、移動機1のブラウザ画面
上に表示されるようになる。HTMLファイルや画像フ
ァイルの送受信は、OSI参照モデルの第5層(セッシ
ョン層)以上に位置するHTTP(Hypertext Transfer
Protocol)を用いて行われる。
【0014】この場合、移動機1とウェブサーバ4間の
End−to−Endは第4層(トランスポート層)に
位置するトランスポート制御プロトコル(TCP)によ
り接続される。また、移動機1と基地局2間、および、
基地局2と交換機3間は第2層(データリンク層)に位
置する回線交換をサポートする回線交換ベアラ、あるい
は、パケット交換をサポートするパケットベアラにより
接続される。さらに、交換機3とウェブサーバ4間は第
2層(データリンク層)に位置するイーサネット(登録
商標)などの有線回線で接続される。
【0015】次に、本発明の実施の形態にかかる移動通
信システムにおける特徴点を図2に示すシーケンス図を
参照して説明する。図2に示すシーケンス図は、移動通
信システムにおける移動機1がウェブサーバ4へTCP
の接続を要求して通信する際の接続確立処理のシーケン
スとされている。TCPの接続確立処理では図2に示す
ように、まず、TCPの接続を要求する移動機1がSYN
フラグをオンにし、移動機1におけるシーケンス番号
(SEQ)を初期値(この場合は「100」とする)と
し、ACKフラグをオフにしたSYNセグメントをウェブ
サーバ4へ送信する。本発明においては、このSYNセグ
メントには、オプション領域を使用して再送タイムアウ
ト時間RTOの値が付加されている。RTO値は、固定
値とされ例えば10secが設定されている。この再送
タイムアウト時間RTOの値は、移動機1の移動通信シ
ステムに最適のRTO値とされて、移動機1に保持され
ている。また、RTO値は、移動機1がパケットベアラ
を使用する場合と回線交換ベアラを使用する場合とで
は、最適のRTO値が異なることからそれぞれのベアラ
に最適のRTO値が移動機1内に保持されている。そし
て、使用するベアラに応じたRTO値が読み出されてSY
Nセグメントのオプション領域に設定されるようになさ
れている。
【0016】SYNセグメントを受信したウェブサーバ4
では、SYNセグメント内のRTO値を取り出し、指定さ
れたRTO値がウェブサーバ4において設定可能か否か
が判断される(ステップS10)。ここで、設定可能と
判断された場合は、ウェブサーバ4において再送タイム
アウト値として移動機1から送られたRTO値が再送タ
イマに設定される(ステップS11)。次いで、ウェブ
サーバ4におけるシーケンス番号の初期値(この場合は
「30」とする)と、ACK番号「101」と、RTO
値のECHOをSYN ACKセグメントにセットして(ステップ
S12)、移動機1へ送信する。この場合の、ACK番
号は移動機1から送信されたシーケンス番号に1を加え
た数とされる。
【0017】また、ウェブサーバ4がRTO値のオプシ
ョンをサポートしていないか、または認識できない場合
はステップS10においてNOと判断され、ステップS
13に分岐して通常のRTO値が再送タイマに設定され
る。この場合は、ウェブサーバ4におけるシーケンス番
号の初期値(この場合は「30」)と、ACK番号「1
01」がSYN ACKセグメントにセットされて移動機1へ
送信される。このRTO値は、ウェブサーバ4において
RTT時間から算出されたRTO値とされる。そして、
このSYN ACKセグメントを受信した移動機1は、ACK
フラグをオンにし、移動機1におけるシーケンス番号を
1つだけインクリメントして「101」とし、「31」
のACK番号としたACKセグメントをウェブサーバ4に
送信する。この場合のACK番号はウェブサーバ4から
送信されたシーケンス番号に1を加えた数とされる。こ
れにより、移動機1とウェブサーバ4がシーケンス番号
を交換してTCPの接続が確立したことになり、以降は
発信元がシーケンス番号を付けたデータを送信し、送信
先はデータの受信ができた場合にACK番号(シーケン
ス番号+伝送されたデータ数+1)を返すことで、通信
を行うことができるようになる。
【0018】ここで、TCPセグメントのデータ構成を
図3に示す。図3に示すTCPセグメントにおいて、オ
プションまでがTCPヘッダとされている。TCPヘッ
ダは、送信元の送信元ポート番号(16ビット)、宛先
の宛先ポート番号(16ビット)、シーケンス番号(3
2ビット)、確認応答番号(ACK番号:32ビット
9、ヘッダの長さ(HLen:4ビット)、リザーブ(6ビ
ット)の各フィールドを含んでいる。さらに、緊急フラ
グ(URG),ACKフラグ,PSHフラグ,RSTフラグ,SYNフ
ラグ,FINフラグからなる6ビットのフラグ・ビットを
含んでいる。ここで、ACKフラグが“1”とされている
場合はACK番号が有効とされ、SYNフラグが“1“とされ
ている場合は、シーケンス番号フィールドに初期値が入
っていることを示している。さらに、FINフラグが
“1”とされている場合は、これ以上送るデータがない
ことを示している。さらに、バッファの量を相手に示す
ためのウィンドウフィールド(16ビット)と、ヘッダ
とデータに対するエラーの検出に用いるチェックサムフ
ィールド(16ビット)と、緊急ポインタフィールド
(16ビット)と、本発明においてRTO値をセットす
るオプションフィールドとが含まれている。TCPヘッ
ダに続くフィールドは、データフィールドとされてい
る。
【0019】ところで、送信元がウェブサーバ4とされ
宛先が移動機1とされている場合に、ウェブサーバ4か
ら送信したシーケンス番号に対応するデータのACK番
号が移動機1から返ってこない場合は、ウェブサーバ4
の再送タイマに設定されているRTO値がタイムアウト
した際に、当該シーケンス番号に対応するデータを再送
する。このRTO値が、前述したTCP接続確立処理時
における移動機1からウェブサーバ4へ与えたRTO値
とされている場合は、移動通信システムおよび使用する
ベアラに応じた最適のRTO値とされていることから、
誤った再送が行われることを極力防止することができ、
通信回線の利用効率が低下することを防止することがで
きる。なお、移動通信システムとしては、PDC(Pers
onal Digital Cellular)、WCDMA(Wideband Code
Division Multiple Access)GSM(global system f
or mobile communication)、PHS(Personal Handy-
phone System)等の移動通信システムとすることができ
る。
【0020】また、送信元が移動機1とされ宛先がウェ
ブサーバ4とされている場合に、移動機1から送信した
シーケンス番号に対応するデータのACK番号がウェブ
サーバ4から返ってこない場合は、移動機1の再送タイ
マに設定されているRTO値がタイムアウトした際に、
当該シーケンス番号に対応するデータを再送する。この
RTO値は、移動機1に保持されている固定のRTO値
とされて、移動通信システムおよび使用するベアラに応
じた最適のRTO値とされていることから、誤った再送
が行われることを極力防止することができ、通信回線の
利用効率が低下することを防止することができる。この
ように、移動機1とウェブサーバ4とのEnd−to−
EndにおいてTCPの再送制御を行っても、通信回線
の利用効率が低下することを防止することができること
から、TCPの再送制御と第2層(データリンク層)の
再送制御との相違を吸収するための中間ノードを省略す
ることができるようになる。
【0021】以上の説明において、TCPの接続確立処
理時にSYNセグメントによりRTO値を送るようにした
が、RTO値に替えてRTO値を指示する情報を送るよ
うにしても良い。例えば、移動通信システムの種類毎に
再送制御のメカニズムが異なることからRTO値の最適
値は異なるようになる。そして、この最適値は予め移動
通信システムの種類毎のRTO値としてテーブル等に設
定しておくことができる。そこで、RTO値の替わりに
テーブル上の特定のRTO値を指示する情報を送るよう
にしてもよい。
【0022】なお、移動機1とウェブサーバ4とのEn
d−to−EndにおいてTCPの再送制御を行いつ
つ、第2層(データリンク層)に位置する回線交換ベア
ラあるいはパケットベアラにおいて再送制御を行うよう
にしても良い。また、再送したシーケンス番号に対する
ACK番号が返らない場合は、再度再送が行われるが、
この場合の再送タイムアウト時間は、再送タイマにセッ
トされている固定のRTO値とされる。すなわち、予め
設定されている最大時間に到達するまで、例えば10s
ec毎に繰り返し再送が行われるようになる。ただし、
障害があった時のことを考慮して最初のRTO値が10
secであった場合に、2回目のRTO値は20se
c、3回目は40secとする指数バックオフを組み込
むようにしても良い。さらに、RTO値に所定の値をタ
イムアウトされる毎に加算することにより、RTO値を
増加させていくようにしてもよい。
【0023】なお、上記の説明では、移動機1に保持さ
せる再送タイムアウト時間RTOを10secに設定す
るものとしたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。この再送タイムアウト時間RTOは、使用するベア
ラ別に無線アクセスネットワークにおける往復時間(R
TT)等の伝送特性に基づいて最適値に設定するのが好
適である。また、上記の説明では、移動機1とウェブサ
ーバ4間における第4層(トランスポート層)のプロト
コルとしてTCPを用いるようにしたが、TCPに替え
てトランザクション型のT/TCPを用いるようにして
も良い。さらに、移動端末は携帯電話機に限らず携帯情
報端末等であってもよいし、サーバはインターネットに
おけるウェブサーバに限らず、ネットワーク上のサーバ
であればよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、移動端末
に保持されている再送タイムアウト時間の情報をサーバ
に与えて再送タイムアウト時間として設定するようにし
たので、無線通信回線に最適の再送タイムアウト時間を
サーバに設定することができるようになる。このため、
サーバが移動機にデータの転送を行う場合においても、
誤った再送が行われることを極力防止することができ、
通信回線の利用効率が低下することを防止することがで
きる。すなわち、無線回線の帯域が無駄に使用されるこ
とを防止することができる。また、移動端末の通信シス
テムが種々のシステムであっても、当該移動端末に保持
されている再送タイムアウト時間により再送制御が行わ
れるため、当該通信システムに最適の再送制御を行うこ
とができるようになる。さらに、移動端末とサーバ間に
おいてTCPによる再送制御を行うようにしたので、T
CPの再送制御と第2層の再送制御との相違を吸収する
ための中間ノードを省略することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる移動通信システ
ムの概要の構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかる移動通信システ
ムにおける特徴点を示すシーケンス図である。
【図3】 本発明の実施の形態にかかる移動通信システ
ムにおけるTCPセグメントのデータ構成を示す図であ
る。
【図4】 従来のTCPを用いた接続確立処理及びデー
タ送信処理を示すシーケンス図である。
【図5】 従来のTCPを用いた再送制御処理を示すシ
ーケンス図である。
【図6】 従来の移動通信システムにおける再送制御を
示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 移動機、2 基地局、3 交換機、4 ウェブサー
バ、101 移動機、102 中間ノード、103 ウ
ェブサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植月 伸次 東京都新宿区信濃町34番地 JR信濃町ビ ル ジェイフォン東日本株式会社内 Fターム(参考) 5K033 DA19 5K034 AA02 AA07 AA09 AA17 EE03 EE09 HH01 HH02 HH11 MM03 5K067 AA13 BB04 BB21 EE02 EE10 FF05 GG07 GG11 HH05 HH17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線アクセスネットワークにおける移動
    端末と、コアネットワークにおけるサーバ間においてト
    ランスポート制御プロトコル(TCP)を用いてデータ
    の転送が可能とされている移動通信システムであって、 前記移動端末と前記サーバ間において前記トランスポー
    ト制御プロトコルを使用する通信の確立を行う際に、前
    記移動端末に保持されている再送タイムアウト時間の情
    報が、前記移動端末から前記サーバに与えられて、前記
    サーバは与えられた再送タイムアウト時間の情報に従っ
    て再送制御を行うようにしたことを特徴とする移動通信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記サーバが、前記移動端末から前記サ
    ーバに与えられた前記再送タイムアウト時間の情報を受
    け入れられない場合は、前記サーバは通常の再送タイム
    アウト時間に従って再送制御を行うようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記サーバにおいて行われる再送制御に
    おける再送タイムアウト時間が固定の時間とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 前記サーバにおいて行われる再送制御に
    おける再送タイムアウト時間が、タイムアウトする毎に
    所定長ずつ長くされるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の移動通信システム。
  5. 【請求項5】 前記移動端末は、回線交換とパケット交
    換とをサポートしていると共に、回線交換用の固定の再
    送タイムアウト時間と、パケット交換用の固定の再送タ
    イムアウト時間とを保持しており、隣接するノード間に
    おいて回線交換を使用する場合は、前記移動端末と前記
    サーバ間において前記トランスポート制御プロトコルを
    使用する通信の確立を行う場合に、前記回線交換用の固
    定の再送タイムアウト時間の情報を前記サーバに与える
    ようにし、隣接するノード間においてパケット交換を使
    用する場合は、前記移動端末と前記サーバ間において前
    記トランスポート制御プロトコルを使用する通信の確立
    を行う場合に、前記パケット交換用の固定の再送タイム
    アウト時間の情報を前記サーバに与えるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
JP2001285661A 2001-09-19 2001-09-19 移動通信システム Expired - Fee Related JP4015395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285661A JP4015395B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 移動通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285661A JP4015395B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 移動通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003102057A true JP2003102057A (ja) 2003-04-04
JP4015395B2 JP4015395B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=19108777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001285661A Expired - Fee Related JP4015395B2 (ja) 2001-09-19 2001-09-19 移動通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4015395B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236961A (ja) * 2004-01-23 2005-09-02 Ntt Docomo Inc 送信装置およびプログラム
WO2010013469A1 (ja) 2008-07-30 2010-02-04 パナソニック株式会社 Tcp送信制御装置及びtcp送信制御方法
JP2012506179A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) ネットワークノード
US9042244B2 (en) 2008-12-25 2015-05-26 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America TCP transmission control device and method of control of TCP transmission

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236961A (ja) * 2004-01-23 2005-09-02 Ntt Docomo Inc 送信装置およびプログラム
US7436854B2 (en) 2004-01-23 2008-10-14 Ntt Docomo, Inc. Transmitter device for controlling data transmission
JP4594110B2 (ja) * 2004-01-23 2010-12-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 送信装置およびプログラム
WO2010013469A1 (ja) 2008-07-30 2010-02-04 パナソニック株式会社 Tcp送信制御装置及びtcp送信制御方法
JP2012506179A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) ネットワークノード
US8995251B2 (en) 2008-10-16 2015-03-31 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Network nodes
US9042244B2 (en) 2008-12-25 2015-05-26 Panasonic Intellectual Property Corporation Of America TCP transmission control device and method of control of TCP transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JP4015395B2 (ja) 2007-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1864437B1 (en) Method and apparatus of controlling transmission of data block
US7477675B2 (en) Data communication apparatus
EP1961160B1 (en) Method for packet retransmission
US7773628B2 (en) Methods and apparatus for media independent messaging over the internet
JP4594110B2 (ja) 送信装置およびプログラム
JP3430509B2 (ja) データ通信システム及び方法
US6553032B1 (en) Packeting timeout spoofing in a wireless data communications network
JP2006509426A (ja) ストリーミングメディアの伝送品質を高めるための方法
CN112911638B (zh) 使用udp协议优化无线网络负载拥塞的可靠通信方法
US20110116483A1 (en) Tcp data throughout enhancement for wlan clients on a wireless lan router
JP4485684B2 (ja) 通信システムにおけるデータ・パケットの伝達方法および装置
JP4384676B2 (ja) データ通信装置の制御方法
JP3727198B2 (ja) ゲートウェイ装置
JP3434231B2 (ja) Tcp制御方法
JP4364763B2 (ja) データ通信装置
JP3859521B2 (ja) 移動通信システム
JP4015395B2 (ja) 移動通信システム
JP4227621B2 (ja) データパケットの伝送方法および送信機
JP3741421B2 (ja) データ通信方法及び通信端末装置
KR100913897B1 (ko) 재전송 타임아웃 수를 줄이기 위한 전송 제어 프로토콜혼잡제어방법
WO2020154872A1 (zh) 一种传输控制协议加速方法和装置
EP2262155A2 (en) TCP data throughout enhancement for WLAN clients on a wireless LAN router
JP2005102340A (ja) ゲートウェイ装置
JP3923977B2 (ja) ゲートウェイ装置
JP3867896B2 (ja) ルータ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees