JP4015166B2 - 管状部材の拡径保持具 - Google Patents

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本発明は、特に電力ケーブルの端末・接続部の処理のためのとう管端やストレスコーン等の管状部材を拡径した状態に保持し、処理後に拡径を解除するために管状部材から取り去られる管状部材の拡径保持具に関する。
例えば、電力ケーブルの端末処理部としては、図15に示すように電力ケーブル1の端末1aに接続された接続端子2と、当該端末1aに装着したゴム製のストレスコーン3との間を絶縁及び防水処理したもの、或いは接続端子ととう管をゴム部材により一体にモールドしたもの(図示せず)等が使用されている。これらの端末処理部においては、前記ストレスコーンやとう管をケーブル絶縁体に弾性力により密着させて装着する。また、接続部としても、プレハブ式接続部では、ストレスコーンをケーブル絶縁体上に装着した後その上に絶縁筒を装着し、差込式接続部では、スペーサをケーブル絶縁体上に装着し、スリーブカバーを導体接続管に装着した後その上に絶縁筒を装着する。そして、ストレスコーンの外径は、ケーブル絶縁体よりも僅かに小径に、絶縁筒の内径は、スペーサの外径よりも僅かに小径に形成されている。
そして、とう管、ストレスコーン、スペーサをケーブル絶縁体上に、絶縁筒の場合はスペーサとスリーブカバー上に装着し、組み付けを行う。しかしながら、これらの各部材の内径は、ケーブル絶縁体よりも僅かに小径に(絶縁筒の場合はスペーサよりも僅かに小径に)形成されているために、これらの各部材をケーブル絶縁体やスペーサ上に装着することはかなり困難である。
このため、ケーブル絶縁体表面やスペーサ、スリーブカバーに潤滑剤としてシリコーングリース又はシリコーンオイルを塗布して装着作業を行っているが、ケーブル絶縁体やスペーサ、スリーブカバーの外径が大きめの公差でできたものについては、潤滑剤を塗布しても装着が困難な場合があり作業性が悪い。また、ストレスコーンなどの部材は、ケーブルサイズ毎に内径が決まっている。
このような問題を解決するために例えば、ストレスコーンの装着の際の作業性を向上させるために内径を拡径してケーブルに挿入し、所定の位置で拡径状態を解除するための工具が提案されている(実開平5−70121号)。しかしながら、この工具は、ストレスコーンを全周に亘り均等に拡径するものではなく、ある決まった一の直径方向にのみ拡径し、他の直径方向には拡径し得ない構造であるために、ケーブルへの挿入時における摩擦力は低減されるであろうが、適用し得るケーブルは、拡径し得ない方向の内径により規定され、決まったケーブルサイズにしか対応することができない。このため、部品のサイズ共用化を図ることができないという問題がある。
また、図16に示すように中空円筒体5の外周面にその全長に亘り螺旋状の溝5aを刻設して帯状に連続して切り離し可能な中空円筒体(特公昭49−46190号)が提案されている。この中空円筒体5は、適宜寸法に拡径したゴム弾性を有するチューブ6内に挿入されて密着される。そして、チューブ6をケーブル1の所定の装着箇所まで挿入した後、螺旋状の溝5aにより連続して切り離される帯状片5bを順次引き出す。これにより、中空円筒体5が解体されてチューブ6がケーブル1の所定箇所に装着される。
しかしながら、中空円筒体5を解体除去し、チューブ6をケーブル1に装着する際には、帯状片5bをケーブル1の回りに螺旋を解く方向に回しながら引き抜かないと、引き出した帯状片5bがケーブル1に絡み付いてしまい、手間が掛かるという問題がある。本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、弾性部材により形成された管状体を拡径した状態に保持し、被装着体に組み付け時に拡径状態を解除することにより容易に装着することが可能な管状部材の拡径保持具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明によれば、請求項1では、拡径された弾性を有する管状部材に略全長に亘り内嵌され、周方向に略均等に拡径した状態を保持する拡径保持部と、前記拡径保持部の先端に設けられ、基端方向への引っ張り操作によって先端から基端に向かって前記拡径保持部の拡径を解除しながら、前記管状部材から前記拡径保持部を引き抜く引抜部とを備えた管状部材の拡径保持具であって、前記拡径保持部は、先端から基端に向かって徐々に拡径して形成されており、前記引抜部は、前記拡径保持部と別部材で形成され、当該引抜部の先端が前記拡径保持部の先端に固定され、当該引抜部の後端が前記拡径保持部を通して基端側から後方に延出されている構成としたものである。
請求項2では、前記拡径保持部は、軸方向に摺動可能に順次外嵌され、各基端に内方に張り出すフランジ等の係止用機構が設けられた、複数の円筒体により伸縮可能に形成され、前記引抜部は先端が前記拡径保持部の先端側の、最小径の前記円筒体に固定され、後端が前記拡径保持部を通して基端側から後方に延出されている構成としたものである。
本発明の拡径保持具によれば、管状部材例えば、ケーブルの端末・接続部等に装着するとう管、ストレスコーン、スペーサ、絶縁筒等の内側にこれを配することにより、これらをケーブル等の装着予定箇所の外径よりも大きな内径の拡径状態に長期に亘って保持できる。また、これを解体することで容易に拡径状態を解除することができることにより、ケーブル端末・接続処理における作業性を大幅に向上させることができる。更には、所定装着箇所の外径の数倍に拡径した状態を保持することにより、同一の管状部材等を広範囲の寸法に亘って使用することが可能となり、部材のサイズの共用化を図ることができる。
本発明の拡径保持具によれば、構成が極めて簡単であり、且つ拡径した管状部材からの引き抜き時における摩擦力が小さく取扱が容易である。また、非常に安価に提供することができる。この拡径保持具によれば、引抜部を装着部の長さ方向に引っ張る操作のみで、引き抜き作業を完了させることができ、引き抜き作業が簡単であるという利点がある。
本発明の拡径保持具によれば、管状部材の拡径状態を非常に良好に保持することができ、且つ拡径した管状部材からの引き抜き時における摩擦力も小さく取扱が容易である。この拡径保持具によれば、引抜部を装着部の長さ方向に引っ張る操作のみで、引き抜き作業を完了させることができ、引き抜き作業が極めて容易であるという利点がある。
本発明の拡径保持具によれば、管状部材から引き抜いた後帯状片に解体されるために特にケーブルの中間接続部における処理後の接続部からの取り外しが極めて簡単であり、作業性の向上が図られる。この拡径保持具によれば、引抜部を装着部の長さ方向に引っ張る操作のみで、引き抜き作業を完了させることができ、引き抜き作業が簡単であるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態を、実施例1、実施例2及び実施例3により説明する。
(実施例1)図1及び図2において管状部材の拡径保持具10は、螺旋条体11と、この螺旋条体11の各螺旋部(巻き線部:1ピッチ毎に区切った各部分)を連結する複数の可撓性条体(以下「紐」という)12と、引き抜き用の複数、例えば、2本の紐13、13とにより構成されており、螺旋条体11と紐12とにより拡径保持部が形成され、紐13、13が引抜部とされている。螺旋条体11は、所定のピッチで線条体を螺旋状に巻回した形状とされており、その全長が拡径保持すべき管状部材の長さ程度とされている。この螺旋条体11は、弾性を有する線状又は帯状の金属部材、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、硬質塩化ビニル等のプラスチック部材により形成されている。
螺旋条体11は、先端11aから基端11bに向かって徐々に拡径して形成されており、各ピッチの螺旋部の内径(巻き径)が、1ピッチ前隣り(先端側)の螺旋部の外径(巻き径)と略同径或いは僅かに大径とされている。巻き径は、線条体の外径に比べて非常に大径とされ、先端11aの巻き径が最小、基端11bの巻き径が最大とされている。しかしながら、巻き径に比べて線条体が小径である(細い)ために先端11aと基端11bとの外径差は、僅少である。そして、この螺旋条体11aの内径は、ケーブル等の管状部材を装着すべき所定箇所の外径よりも数倍大きく設定されている。
螺旋条体11は、先端11aから後端11bまで隣接する各ピッチの螺旋部が紐12により周方向に等間隔で複数箇所、例えば、4箇所づつ接続されて連結されている。螺旋条体11は、各螺旋部が紐12により連結されているために引張方向の伸びが規制され図示のような自由長に保持される。そして、後述するように紐13により先端11aが基端11b側に引っ張られると、これに伴い当該先端11aから順に隣の螺旋部を順次くぐり抜け、最終的には基端11bを通り抜けて反転(反対向き)可能とされる。
2本の紐13は、各一端が夫々螺旋条体11の先端11aに周方向に等間隔即ち、直径上の両端位置に固定されており、各他端が螺旋条体11内を通して基端11b側から後方に延出されている。そして、これらの各紐13の後端には夫々環状の取手14が固定されている。2本の紐13、13は、螺旋条体11の先端11aを図示のような状態で後端11b側に引っ張るためのものである。従って、紐13は、少なくとも2本設けるとバランスがよいが、これに限るものではなく、3本以上でも同様の効果がある。この場合、各紐の先端は、螺旋条体11の先端11aに周方向に等間隔で固定する方が良いことは勿論である。
以下に作用を説明する。先ず、拡径すべき管状部材例えば、ストレスコーン3を工場等で外力により拡径し、図3のように拡径された挿通孔3aに拡径保持具10を挿入する。このとき拡径保持具10は、ストレスコーン3の挿通孔3aから引き抜く方向(矢印方向)の手前側に螺旋状態11の大径の基端11bが、奥手側に小径の先端11aが位置するように挿入する。これにより拡径保持具10は、ストレスコーン3を拡径した状態で長期に亘り保持することができる。
このストレスコーン3をケーブル1に装着するには、図4に示すように拡径保持具10内に段剥ぎを終了したケーブル1を所定の位置まで挿入する。次いで、ストレスコーン3を軽く押さえる等して把持し、引き抜き用の紐13、13を取手14、14を掴んで矢印方向に引っ張る。これに伴い先ず、先端11aが引っ張られて後方に移動し、隣りの螺旋部をくぐり抜ける。このとき先端11a及び隣りの螺旋部が紐12により連結されているために、各螺旋部は、同心円状にその形状を保持しながら基端11b側に引き抜かれる。この動作を続けることにより先端11aが基端11bから後方に抜け出し、最終的に全ての螺旋部がストレスコーン3の挿通孔3aから引き抜かれる(図5)。そして、螺旋条体11は、図3及び図4に示す状態から反転された状態になる。螺旋状態11は、弾性部材により形成されており、容易に変形して反転可能である。
この拡径保持具10では螺旋条体11とストレスコーン3との接触面積が小さいので、拡径保持具10のストレスコーン3からの引き抜き持における挿通孔3aの内面と螺旋条体11との間に生じる摩擦力が小さい。従って、拡径保持具10をストレスコーン3から引き抜く際の力が小さくて済み、引き抜きが容易である。
ストレスコーン3は、拡径された挿通孔3aから螺旋条体11が引き抜かれるに伴い、弾性により縮径してケーブル1に装着される。そして、図5のようにストレスコーン3から拡径保持具10が完全に引き抜かれると、当該ストレスコーン3のケーブル1上への装着が完了する。このようにして、簡単にケーブル1上にストレスコーン3を装着することができる。この拡径保持具10によれば、引抜部を装着部の長さ方向に引っ張る操作のみで、引き抜き作業を完了することができるために、引き抜き作業が簡便である利点がある。
とう管、スペーサ、絶縁筒等の他の管状部材も、上述と同様の手順により、ケーブル1等の所定箇所に装着することができる。また、各管状部材の内径を、所定の装着箇所の外径に対して数倍に拡径しておくことにより、拡径保持具10を、一つの外径寸法で製造しても広範囲の外径寸法のケーブル等に対応することが可能である。従って、管状部材を広範囲に亘って使用することができ、部材のサイズの共用化を図ることができる。
また、長尺の管状部材を拡径保持する場合には、図1に示す拡径保持具10を2つ組み合わせて使用することにより容易に対処することができる。図6は、長尺の管状部材を拡径保持する場合の拡径保持具10の使用例を示す。図6において、長尺の絶縁筒15の挿通孔15aを拡径し、その両開口端から図1に示す拡径保持具10を挿入する。このとき拡径した孔15a内において各螺旋条体11の先端11a同士を対向させるようにして挿入する。これにより絶縁筒15は、拡径された状態で長期間保持される。この拡径保持具10は、作業スペースの縮小化等、大サイズ用の絶縁筒、長尺の管状部材の拡径保持に適している。
この拡径保持された絶縁筒15内にケーブル1、1の接続部を挿入し、各拡径保持具10の各引き抜き用の紐13、13を夫々矢印方向に引き抜く。そして、絶縁筒15から拡径保持具10、10が完全に引き抜かれると、当該絶縁筒15のケーブル1の接続部上への装着が完了する。このようにして長尺の絶縁筒15を簡単に装着することができる。
(実施例2)図7において拡径保持具17は、軸方向に伸縮自在な長尺円筒体18と、複数本例えば、2本の引き抜き用紐20とにより構成されている。円筒体18は、多段式の円筒体で、軸方向に摺動可能に多数、例えば、図示のように11個の薄肉の短い円筒体19A〜19Kが順次外嵌されて形成されている。これらの各円筒体19A〜19Kは、先端18aの円筒体19Aから基端18bの円筒体19Kまでその内径が順次大きく形成されており、円筒体19Aが最小径、円筒体19Kが最大径とされている。そして、円筒体18の内径は、ケーブル等の管状部材を装着すべき所定箇所の外径よりも数倍大きく設定されている。
円筒体19A〜19Kの基端側開口端内面には夫々係止用のフランジ19a〜19kが形成されている。そして、円筒体19Aが円筒体19Bに収納された際にフランジ19aがフランジ19bに係止されるようになっている。他の円筒体19B、19C、〜、円筒体19Jについても同様である。これにより長尺円筒体18を最小長さに縮めたときに、円筒体19A〜19Jが順次円筒体19K内に収納可能となる。尚、フランジに代えて係止用の爪を形成しても良い。これらの円筒体19A〜19Kは、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、硬質塩化ビニル等のプラスチック部材により形成されている。
円筒体19A〜19Kは、図示のように順次収納されている各円筒体の基端が収納している円筒体の各開口端近傍まで引き出された状態即ち、円筒体18を引き伸ばした状態で接着されて相互に固定されている。そして、各円筒体19A〜19Kは、後で管状部材から引き抜くときに接着部を容易に剥離(解体)できる程度の接着力で接着されている。
引き抜き用の紐20、20の各先端は、円筒体18の先端18a側の最小径の円筒体19Aの内面に、周方向に沿って等間隔即ち、直径上の両端位置に固定されており、各後端は、円筒体18内を貫通して基端18b側の円筒体19Kから後方に延出されている。尚、各紐20の後端には夫々環状の取手21が設けられている。
実施例1の場合と同様にして図8のように拡径されたストレスコーン3の挿通孔3aに拡径保持具17を挿入する。このとき拡径保持具17は、ストレスコーン3から引き抜く方向の手前側に円筒体18の大径の円筒体19Kが、奥手側に小径の円筒体19Aが位置するように挿入する。このストレスコーン3をケーブル1に装着するには、図8に示すように拡径保持具17内に段剥ぎを終了したケーブル1を所定の位置まで挿入し、ストレスコーン3を軽く押さえて把持し、引き抜き用の紐20、20を取手21、21を掴んで矢印方向に引っ張る。これに伴い先ず先頭の円筒体19Aと次の円筒体19Bと接着部が剥離され、円筒体19Aが円筒体19B内に引き込まれて収納され、且つフランジ19aがフランジ19bに係止される。紐20、20を引っ張り続けると、同様にして円筒体19B〜19Jが順次隣りの円筒体内に収納され、最終的に円筒体19Kに収納される。
拡径保持具17をストレスコーン3から引き抜くときの挿入孔3aの内面と円筒体18の表面との間に生じる摩擦力は、少なくとも(1/短円筒体の数(円筒体19A、19B、〜))にまで減少させることができる。従って、拡径保持具17をストレスコーン3から引き抜く際の力が小さくて済み、引き抜きが容易である。ストレスコーン3は、円筒体19A〜19Kが順次隣の円筒体内に収納されるに伴い弾性により縮径してケーブル1に装着される。そして、図9のように円筒体18がストレスコーン3から完全に引き抜きかれると、当該ストレスコーン3のケーブル1上への装着が完了する。この拡径保持具17によれば、引抜部を装着部の長さ方向に引っ張る操作のみで、引き抜き作業を完了させることができ、引き抜き作業が容易であるという利点がある。
とう管、スペーサ、絶縁筒等の他の管状部材も、上述と同様の手順によりケーブル1等の所定箇所に装着することができる。また、各管状部材の内径を、所定の装着箇所の外径に対して数倍に拡径しておくことにより、拡径保持具17を、一つの外径寸法で製造しても広範囲の外径寸法のケーブル等に対応することが可能である。従って、管状部材を広範囲に亘って使用することができ、部材のサイズの共用化を図ることができる。
また、長尺の管状部材を拡径保持する場合には、実施例1の場合と同様に図7に示す拡径保持具17を2つ組み合わせて使用する。即ち、長尺の管状部材を拡径し、その両開口端から図7に示す拡径保持具17を、当該拡径した孔内において各円筒体19A同士を対向させて挿入する。この管状部材のケーブルへの装着は、実施例1の場合と同様である。
(実施例3)図10及び図11において拡径保持具25は、長尺の円筒体26の先端26aから中央部を僅かに超えた位置まで、長手方向に沿うスリットにより、周方向に略等間隔で複数の帯状片26cに分割されている。従って、帯状片26cの長さは、円筒体26の残りの円筒部26dの長さよりも長く形成されている。円筒部26dの内面には、各帯状片26cの終端から当該円筒体26の基端26bまで長手方向に沿って、各帯状片26cの分割線の延長上に弱化線例えば、ミシン目26eが設けられている。これにより、円筒部26dは、帯状片26cに連設して長手方向に切り裂き可能とされる。尚、ミシン目26eに代えて溝を形成してもよい。
そして、図11に示すように各帯状片26cを、円筒部26dと連設する近傍から内方に略U字状に折り曲げて当該円筒部26d内に差し込み、且つ当該円筒部26dの基端26bから後方に延出させる。このとき隣り合う帯状片26cの折り曲げ位置(湾曲部)26c’、26c”を図のように交互にずらせることにより、円筒部26d内において同心的な二重円を形成するような配置とする。これにより帯状片26cを、互いに干渉することなく円筒部26d内に差し込み、且つ後方に略並行に延出させることができる。
そして、円筒体26の内径即ち、帯状片26cにより円筒部26d内に形成される二重円の内側の円の内径は、ケーブル等の管状部材を装着すべき所定箇所の外径よりも数倍大きく設定されている。この円筒体26は、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、硬質塩化ビニル等のプラスチック部材により形成されている。尚、図12に示すように円筒部26dから後方に延出された各帯状片26cの端末をリング27により固定して纏めるようにしても良い。
実施例1の場合と同様にして図13のように拡径されたストレスコーン3の挿通孔3aに拡径保持具25を挿入する。このとき拡径保持具25は、ストレスコーン3から引き抜く方向の手前側に円筒部26dの基端(帯状片26cの延出側)が、奥手側に円筒部26dの先端(帯状片26cの折曲部26c’、26c”側)が位置するように挿入する。
このストレスコーン3をケーブル1に装着するには、拡径保持具25内に段剥ぎを終了したケーブル1を所定の位置まで挿入し、ストレスコーン3を軽く押さえて把持し、リング27(各帯状片26aの延出部)を掴んで矢印方向に引っ張る。これに伴い円筒部26dが、各ミシン目26eに沿って各帯状片26aに連設して基端側に向かって引き裂かれ、先端側から徐々に解体される。引き裂かれた各帯状部分は、連設する各帯状片26cと共にストレスコーン3から引き抜かれる。ストレスコーン3は、円筒部26dが解体されるに伴い縮径してケーブル1に装着される。そして、図14のように円筒部26dが完全に解体されてストレスコーン3から完全に引き抜きかれると、当該ストレスコーン3のケーブル1上への装着が完了する。この拡径保持具25によれば、引抜部を装着部の長さ方向に引っ張る操作のみで、引き抜き作業を完了させることができ、引き抜き作業が簡単である。
とう管、スペーサ、絶縁筒等の他の管状部材も、上述と同様の手順によりケーブル1等の所定箇所に装着することができる。また、各管状部材の内径を、所定の装着箇所の外径に対して数倍に拡径しておくことにより、拡径保持具25を、一つの外径寸法で製造しても広範囲の外径寸法のケーブル等に対応することが可能である。従って、管状部材を広範囲に亘って使用することができ、部材のサイズの共用化を図ることができる。
また、長尺の管状部材を拡径保持する場合には、実施例1の場合と同様に拡径した管状部材の両開口端から拡径保持具25を、当該拡径した孔内において各円筒部26dの先端を対向させて挿入する。この管状部材のケーブルへの装着は、実施例1の場合と同様である。
本発明に係る管状部材の拡径保持具の実施例1の断面図である。 図1の螺旋条体の端面図である。 図1の拡径保持具の使用状態を示し、管状部材を拡径状態に保持する場合の断面図である。 図3の拡径保持した管状部材をケーブルに装着する場合の説明図である。 図4の管状部材から拡径保持具を取り去りケーブルに装着した状態を示す説明図である。 図1の拡径保持具の他の使用例を示し、拡径保持具を2つ使用して拡径保持した長尺の管状部材をケーブルに装着する場合の説明図である。 本発明に係る拡径保持具の実施例2の断面図である。 図8の拡径保持具の使用例を示す説明図である。 図8において拡径保持具を取り去って管状部材をケーブルに装着した状態を示す図である。 本発明に係る拡径保持具の実施例3を示し、拡径保持具の組立前の状態を示す側面図である。 図10の拡径保持具の組立後の側面図である。 図11の拡径保持具の帯状片の端末処理の説明図である。 図11の拡径保持具の使用状態を示す説明図である。 図11の拡径保持具を取り去って管状部材をケーブルに装着した状態を示す説明図である。 ケーブルの端末処理の説明図である。 従来の管状部材の拡径保持具の一部切欠断面図である。
符号の説明
1 ケーブル
2 接続端子
3 ストレスコーン
10、17、25 拡径保持具
11 螺旋条体
12、13、20 紐
15 長尺管状部材
18 長尺円筒体
19A〜19K 円筒体
26 円筒体
26c 帯状片
26d 円筒部

Claims (2)

  1. 拡径された弾性を有する管状部材に略全長に亘り内嵌され、周方向に略均等に拡径した状態を保持する拡径保持部と、
    前記拡径保持部の先端に設けられ、基端方向への引っ張り操作によって先端から基端に向かって前記拡径保持部の拡径を解除しながら、前記管状部材から前記拡径保持部を引き抜く引抜部とを備えた管状部材の拡径保持具であって、
    前記拡径保持部は、先端から基端に向かって徐々に拡径して形成されており、
    前記引抜部は、前記拡径保持部と別部材で形成され、当該引抜部の先端が前記拡径保持部の先端に固定され、当該引抜部の後端が前記拡径保持部を通して基端側から後方に延出されている
    ことを特徴とする管状部材の拡径保持具。
  2. 前記拡径保持部は、軸方向に摺動可能に順次外嵌され、各基端に内方に張り出すフランジ等の係止用機構が設けられた、複数の円筒体により伸縮可能に形成され、
    前記引抜部は先端が前記拡径保持部の先端側の、最小径の前記円筒体に固定され、後端が前記拡径保持部を通して基端側から後方に延出されていることを特徴とする請求項1に記載の管状部材の拡径保持具。
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