JP4015011B2 - 制御装置、基地局、通信システム及び通信方法 - Google Patents

制御装置、基地局、通信システム及び通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、制御装置、基地局、通信システム及び通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基地局は、図9に示す制御装置40を備える(例えば、非特許文献1参照)。基地局と移動局が通信を行う場合、まず、制御装置40の送信電力通信チャネル決定部43は、乱数生成部44から乱数情報を取得する。乱数生成部44は、予め用意された乱数を用いて、移動局が使用する使用周波数帯域を選択するための乱数情報を生成し、送信電力通信チャネル決定部43に入力する。そして、送信電力通信チャネル決定部43は、取得した乱数情報に基づいて使用周波数を選択する。これにより、送信電力通信チャネル決定部43は、乱数によって決まる各使用周波数帯域を選択する確率に従って、使用周波数帯域を選択する。
【0003】
次に、送信電力通信チャネル決定部43は、帯域#1の情報提供部421〜帯域#Fの情報提供部42Fの割当て可能送信電力情報提供部42aと、割当て可能通信チャネル情報提供部42bから、各周波数帯域において割当て可能な通信チャネルに関する割当て可能通信チャネル情報及び各周波数帯域において割当て可能な送信電力に関する割当て可能送信電力情報を取得する。そして、送信電力通信チャネル決定部43は、割当て可能通信チャネル情報に基づいて、選択した使用周波数帯域において、移動局に割当てる通信チャネルを決定する。
【0004】
次に、伝搬損失情報取得部41が、伝搬損失情報を取得する。具体的には、受信電力計算部41aが、移動局から送信され、基地局が受信した受信信号の受信電力を計算する。伝搬損失推定部41cは、受信電力計算部41aから受信電力に関する受信電力情報を取得する。又、伝搬損失推定部41cは、基準電力値保持部41bから、基準電力値等の基準電力情報を取得する。そして、伝搬損失推定部41cは、移動局と基地局との間で送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失を推定する。
【0005】
送信電力通信チャネル決定部43は、伝搬損失情報取得部41から、伝搬損失値等の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得する。そして、送信電力通信チャネル決定部43は、取得した伝搬損失情報及び割当て可能送信電力情報に基づいて、移動局に割当てる基地局が移動局に信号を送信する送信電力を決定する。
【0006】
尚、送信電力通信チャネル決定部43は、選択した使用周波数帯域に割当て可能な通信チャネルがない場合や、選択した使用周波数帯域では十分な送信電力を確保できない場合には、再度、使用周波数帯域を選択するための再割当て情報を乱数生成部44に入力する。乱数生成部44は、再度乱数情報を生成する。そして、送信電力通信チャネル決定部43は、再度、乱数生成部44から取得した乱数情報に基づいて、使用周波数帯域を選択し直す。
【0007】
このようにして、制御装置40によって決定された移動局に割当てる割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報に基づいて、基地局は、移動局と通信を行う。
【0008】
【非特許文献1】
池下、外2名,「1.5GHz帯域共用800MHz方式特集 システム概要」,NTTDoCoMoテクニカルジャーナル,株式会社NTTドコモ,2002年4月,第10巻,第1号,p.6−14
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の周波数帯域を使用して通信を行う場合、使用周波数帯域に応じて信号を送受信した場合の伝搬損失が異なる。具体的には、使用周波数帯域が高いほど伝搬損失は大きくなり、使用周波数帯域が低いほど伝搬損失は小さくなる。しかし、従来の制御装置40では、予め用意された乱数を用いて、その乱数によって決まる各使用周波数帯域を選択する確率に従って、使用周波数帯域を選択していた。その後、制御装置40は、その使用周波数帯域において送信電力を割当てていた。
【0010】
このように、制御装置40では、各移動局の伝搬損失が全く考慮されずに使用周波数帯域の選択が行われていた。そのため、制御装置40では、伝搬損失によって異なってくる信号の送信に必要な送信電力の割当てが効率的に行えなかった。よって、制御装置40は、基地局が送信可能な総送信電力や、基地局が受信可能な総受信電力を、各移動局に適切に配分できない問題点があった。その結果、基地局に接続できる移動局の数が減少したり、基地局が送信する総送信電力や、基地局が受信する総受信電力が増大したりする問題点があった。
【0011】
そこで、本発明は、移動局と基地局との間の信号の送信に使用する送信電力を、移動局に効率的に割当てることができる制御装置、基地局、通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る制御装置は、移動局と基地局との間で送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得する伝搬損失情報取得手段と、伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、移動局に使用させる使用周波数帯域を選択し、その選択した使用周波数帯域において、移動局に割当てる移動局と基地局との間の信号の送信に使用する送信電力を決定する決定手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
このような制御装置によれば、決定手段が、伝搬損失情報取得手段が取得した移動局と基地局との間で送受信される信号に関する伝搬損失情報に基づいて、その移動局に使用させる使用周波数帯域を選択する。そして、決定手段が、選択した使用周波数帯域において、その移動局に割当てる送信電力を決定する。そのため、制御装置は、移動局と基地局との間の伝搬損失を考慮して、使用周波数帯域を選択することができる。よって、制御装置は、送信電力を移動局に効率的に割当てることができる。尚、移動局と基地局との間の信号の送信に使用する送信電力には、基地局が移動局に信号を送信する送信電力や、移動局が基地局に信号を送信する送信電力がある。
【0014】
更に、制御装置は、使用周波数帯域を選択する基準となる伝搬損失情報についての閾値を生成する閾値生成手段を備え、決定手段は、閾値生成手段が生成した閾値及び伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、使用周波数帯域を選択することが好ましい。これによれば、制御装置は、使用周波数帯域を選択する基準となる伝搬損失情報についての閾値を用いて、容易に使用周波数帯域を選択することができる。
【0015】
又、閾値生成手段は、基地局がカバーする無線エリア内に存在する移動局に関する伝搬損失情報に基づいて、閾値を生成することが好ましい。これによれば、制御装置は、実際に無線エリア内に存在する移動局に関する伝搬損失情報を考慮して、使用周波数帯域の選択をできる。
【0016】
更に、決定手段は、既に基地局に接続している移動局及び新たに基地局に接続する移動局について、使用周波数帯域を選択し、割当てる送信電力を決定することが好ましい。これによれば、制御装置は、基地局に接続することになる全ての移動局を考慮して、各移動局の使用周波数帯域、各移動局に割当てる送信電力を決定できる。よって、制御装置は、基地局に接続する移動局の変動に応じて、使用周波数帯域の選択、送信電力の割当てを行うことができる。その結果、制御装置は、常に最適な送信電力の移動局への配分を行うことができる。
【0017】
このような決定手段としては、伝搬損失情報に基づいて、移動局の順番を並び替えるユーザ並び替え手段と、周波数に基づいて、周波数帯域の順番を並び替える帯域並び替え手段と、ユーザ並び替え手段により並び替えられた移動局の順番及び帯域並び替え手段により並び替えられた周波数帯域の順番に基づいて、移動局に使用周波数帯域を順次割当てて、使用周波数帯域を選択する割当て手段とを備えるものを用いることができる。これによれば、制御装置は、伝搬損失情報に基づいて並び替えられた移動局の順番及び周波数に基づいて並び替えられた周波数帯域の順番に基づいて、移動局に使用周波数帯域を順次割当てていくことができる。そのため、制御装置は、基地局に接続することになる全ての移動局について、短時間で容易に伝搬損失を考慮した使用周波数帯域の選択を行うことができる。
【0018】
決定手段は、各周波数帯域を使用して移動局と基地局との間で信号を送受信した場合の通信品質を判断し、その判断した各周波数帯域の通信品質に基づいて、使用周波数帯域を選択することが好ましい。これによれば、制御装置は、各周波数帯域の通信品質を考慮して、より移動局に適した使用周波数帯域を選択できる。
【0019】
このとき、決定手段は、各周波数帯域を使用して移動局と基地局との間で信号を送受信した場合の干渉電力に関する干渉電力情報を取得し、取得した干渉電力情報及び伝搬損失情報に基づいて通信品質を判断することが好ましい。これによれば、制御装置は、干渉電力情報を考慮して通信品質を判断し、使用周波数帯域を選択できる。
【0020】
更に、制御装置は、各周波数帯域において割当て可能な送信電力に関する割当て可能送信電力情報を提供する情報提供手段を備え、決定手段は、情報提供手段により提供される割当て可能送信電力情報に基づいて、選択した使用周波数帯域において、移動局に割当てる送信電力を決定することが好ましい。又、決定手段は、選択した使用周波数帯域において、移動局に割当てる通信チャネルについても決定することが好ましい。
【0021】
又、本発明に係る通信システムは、信号を送受信する移動局と基地局とを備える通信システムである。そして、その基地局は、移動局との間で送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得する伝搬損失情報取得手段と、伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、移動局に使用させる使用周波数帯域を選択し、その選択した使用周波数帯域において、移動局に割当てる移動局との間の信号の送信に使用する送信電力を決定する決定手段と、決定手段が決定した移動局に割当てる送信電力に基づいて、移動局と信号の送受信を行う送受信手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
このような本発明に係る通信システム及び基地局によれば、決定手段が、伝搬損失情報取得手段が取得した移動局と基地局との間で送受信される信号に関する伝搬損失情報に基づいて、その移動局に使用させる使用周波数帯域を選択する。決定手段は、選択した使用周波数帯域において、その移動局に割当てる送信電力を決定する。そして、送受信手段は、決定手段が決定した移動局に割当てる送信電力に基づいて、移動局と信号の送受信を行う。そのため、基地局は、移動局と基地局との間の伝搬損失を考慮して、使用周波数帯域を選択し、送信電力を移動局に効率的に割当てることができる。そして、基地局は、移動局に割当てた送信電力に基づいて、移動局と信号の送受信を行うことができる。よって、基地局は、基地局に接続できる移動局の数を増やすことができ、基地局が送信する総送信電力や、基地局が受信する総受信電力を抑えることができる。
【0023】
又、本発明に係る通信方法は、基地局が、移動局と基地局との間で送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得するステップと、基地局が、取得した伝搬損失情報に基づいて、移動局に使用させる使用周波数帯域を選択し、その選択した使用周波数帯域において、移動局に割当てる移動局と基地局との間の信号の送信に使用する送信電力を決定するステップとを有することを特徴とする。
【0024】
又、記基地局が、使用周波数帯域を選択する基準となる伝搬損失情報についての閾値を生成するステップを有し、決定するステップにおいて、基地局が、生成した閾値及び取得した伝搬損失情報に基づいて、使用周波数帯域を選択することが好ましい。又、決定するステップにおいて、基地局が、既に基地局に接続している移動局及び新たに基地局に接続する移動局について、使用周波数帯域を選択し、送信電力を決定することが好ましい。更に、決定するステップにおいて、基地局が、各周波数帯域を使用して移動局と前記基地局との間で信号を送受信した場合の通信品質を判断し、判断した各周波数帯域の通信品質に基づいて、使用周波数帯域を選択することが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0026】
〔第1の実施の形態〕
図1に示すように、通信システム100は、移動局4と基地局1とを備える。移動局4と基地局1は、信号を送受信する。基地局1は、制御装置10と、無線部15と、アンテナ15aとを備える。制御装置10は、伝搬損失情報取得部11と、情報提供部12と、決定部13と、閾値生成部14とを備える。
【0027】
無線部15は、移動局4と信号の送受信を行う送受信手段である。無線部15は、アンテナ15aを介して、移動局4と信号の送受信を行う。無線部15は、移動局4から送信され、受信した受信信号を伝搬損失情報取得部11に入力する。又、無線部15は、決定部13の決定に基づいて、移動局4と信号の送受信を行う。具体的には、無線部15は、決定部13から、決定部13が決定した各移動局4に割当てる送信電力に関する割当て送信電力情報及び各移動局4に割当てる通信チャネルに関する割当て通信チャネル情報を取得する。無線部15は、取得した割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報に基づいて、移動局4と信号の送受信を行う。
【0028】
伝搬損失情報取得部11は、移動局4と基地局1との間で送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得する伝搬損失情報取得手段である。伝搬損失は、信号を送受信する移動局4と基地局1との間の距離、即ち、送受信間距離に依存する。そのため、伝搬損失情報には、例えば、伝搬損失値や送受信間距離がある。伝搬損失情報取得部11は、受信電力計算部11aと、基準電力値保持部11bと、伝搬損失推定部11cとを備える。
【0029】
移動局4は、基地局1に接続する時や発呼時に、基地局1に基準信号を送信する。基準信号は、基地局1においてその電力値や周波数が既知の信号系列である。無線部15が、移動局4から送信された基準信号を受信すると、その受信信号が受信電力計算部11aに入力される。受信電力計算部11aは、無線部15から取得した受信信号に対して復調処理を行い、移動局4から送信された基準信号の受信信号を検出する。受信電力計算部11aは、検出した移動局4の受信信号からその受信電力値を計算する。受信電力計算部11aは、計算した基準信号の受信信号の受信電力値に関する受信電力情報を、伝搬損失推定部11cに入力する。
【0030】
基準電力値保持部11bは、基準信号に関する情報を保持する。基準電力値保持部11bは、基準信号の電力値(以下「基準電力値」という)や周波数を保持する。伝搬損失推定部11cは、伝搬損失値を推定する。具体的には、伝搬損失推定部11cは、受信電力計算部11aから受信電力情報を取得する。伝搬損失推定部11cは、基準電力値保持部11bから、基準電力値を基準電力情報として取得する。伝搬損失推定部11cは、取得した受信電力値と基準電力値とを比較して伝搬損失値を推定する。具体的には、伝搬損失推定部11cは、受信電力値と基準電力値の差を計算することにより、伝搬損失値を推定する。伝搬損失推定部11cは、推定した伝搬損失値等の伝搬損失に関する伝搬損失情報を決定部13に入力する。
【0031】
このように、伝搬損失情報取得部11は、基準信号の受信信号の受信電力や基準電力値に基づいて伝搬損失値を推定することにより、伝搬損失情報を取得する。尚、伝搬損失推定部11cは、受信電力値と基準電力値に基づいて送受信間距離を計算することにより、送受信間距離を推定するようにしてもよい。
【0032】
情報提供部12は、通信システム100において基地局1が使用可能な各周波数帯域#1〜#Fに関する各種の情報を提供する。まず、情報提供部12は、各周波数帯域#1〜#Fにおいて割当て可能な送信電力に関する割当て可能送信電力情報を提供する情報提供手段として機能する。移動局4と基地局1との間の信号の送信に使用する送信電力には、基地局1が移動局4に信号を送信する送信電力や、移動局4が基地局1に信号を送信する送信電力がある。そのため、割当て可能送信電力情報にも、基地局1が移動局4に信号を送信する送信電力に関する割当て可能送信電力情報や、移動局4が基地局1に信号を送信する送信電力に関する割当て可能送信電力情報がある。
【0033】
更に、情報提供部12は、各周波数帯域#1〜#Fにおいて割当て可能な通信チャネルに関する割当て可能通信チャネル情報を提供する。通信チャネルには、移動局4から基地局1に信号を送信する上り通信チャネルと、基地局1から移動局4に信号を送信する下り通信チャネルがある。そのため、割当て可能通信チャネル情報にも、上り通信チャネルに関する割当て可能通信チャネル情報や、下り通信チャネルに関する割当て可能通信チャネル情報がある。
【0034】
情報提供部12は、各周波数帯域#1〜#Fの情報を提供する周波数帯域#1〜#F毎の帯域#1の情報提供部121〜帯域#Fの情報提供部12Fを備える。帯域#1の情報提供部121〜帯域#Fの情報提供部12Fはそれぞれ、その周波数帯域における割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報を、決定部13に入力する。帯域#1の情報提供部121〜帯域#Fの情報提供部12Fは、それぞれ割当て可能送信電力情報提供部12aと、割当て可能通信チャネル情報提供部12bを備える。
【0035】
割当て可能送信電力情報提供部12aは、その周波数帯域の割当て可能送信電力情報を提供する。割当て可能送信電力情報提供部12aは、その周波数帯域において使用可能な総送信電力から、既に移動局4に割当てた送信電力を減算して、現在、その周波数帯域において割当て可能な送信電力を計算する。割当て可能送信電力情報提供部12aは、計算した割当て可能な送信電力を割当て可能送信電力情報として保持する。割当て可能送信電力情報提供部12aは、送信電力の新たな割当てや割当ての解除を行った際に、割当て可能な送信電力を計算し、保持する割当て可能送信電力情報を更新する。割当て可能送信電力情報提供部12aは、割当て可能送信電力情報を決定部13に入力する。又、割当て可能送信電力情報提供部12aは、決定部13から、決定した割当て送信電力情報を取得する。
【0036】
割当て可能通信チャネル情報提供部12bは、その周波数帯域の割当て可能通信チャネル情報を提供する。割当て可能通信チャネル情報提供部12bは、その周波数帯域において使用可能な通信チャネルのうち、既に移動局4に割当てた通信チャネル以外の通信チャネルを、現在、その周波数帯域において割当て可能な通信チャネルに関する割当て可能通信チャネル情報として保持する。割当て可能通信チャネル情報提供部12bは、通信チャネルの新たな割当てや割当ての解除を行った際に、保持する割当て可能通信チャネル情報を更新する。割当て可能通信チャネル情報提供部12bは、割当て可能通信チャネル情報を決定部13に入力する。又、割当て可能通信チャネル情報提供部12bは、決定部13から、決定した割当て通信チャネル情報を取得する。
【0037】
決定部13は、伝搬損失情報取得部11が取得した伝搬損失情報に基づいて、移動局4に使用させる使用周波数帯域を選択し、選択した使用周波数帯域において、移動局4に割当てる移動局4と基地局1との間の信号の送信に使用する送信電力を決定する決定手段である。又、決定部13は、選択した使用周波数帯域において、移動局4に割当てる通信チャネルも決定する。決定部13は、割当て送信電力決定部13aと、割当て通信チャネル決定部13bと、帯域選択信号生成部13cと、帯域選択部13dとを備える。
【0038】
閾値生成部14は、使用周波数帯域を選択する基準となる伝搬損失情報についての閾値を生成する閾値生成手段である。閾値生成部14は、生成した閾値に関する閾値情報を決定部13に入力する。複数の周波数帯域を使用して通信を行う場合、使用周波数帯域に応じて信号を送受信した場合の伝搬損失が異なる。使用周波数帯域が高いほど信号の伝搬損失は大きくなり、使用周波数帯域が低いほど信号の伝搬損失は小さくなる。そのため、閾値生成部14は、伝搬損失値や送受信間距離等の伝搬損失情報について、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以下又は閾値未満の移動局4は、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以上又は閾値を越える移動局4に比べて、高い周波数帯域を使用するように閾値を生成する。これにより、移動局4の伝搬損失が小さいため、信号を送受信した際の伝搬損失が大きくなってしまっても、合計の伝搬損失を抑えることができる。
【0039】
一方、閾値生成部14は、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以上又は閾値を越える移動局4は、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以下又は閾値未満の移動局4に比べて、低い周波数帯域を使用するように閾値を生成する。これにより、移動局4の伝搬損失が大きくても、信号を送受信した際の伝搬損失を小さくできるため、合計の伝搬損失を抑えることができる。
【0040】
閾値生成部14は、通信システム100において使用可能な各周波数帯域#1〜#Fを区切る複数の閾値を生成する。閾値生成部14は、生成した各閾値と各周波数帯域#1〜#Fとの関係を定めておく。閾値生成部14は、例えば、基地局1がカバーする無線エリア内に存在する移動局4に関する伝搬損失情報に基づいて、閾値を生成する。例えば、無線エリア内に存在する移動局4の伝搬損失値や送受信間距離が全体的に大きい場合は、無線エリアの周辺部に移動局4が分布していると考えられる。この場合に、各周波数帯域#1〜#Fを区切る伝搬損失値や送受信間距離の閾値を小さく設定してしまうと、ほとんどの移動局4が閾値を越えてしまい、使用周波数帯域の選択に偏りが生じてしまう。そのため、閾値生成部14は、伝搬損失値や送受信距離が全体的に小さい場合に比べて大きな閾値を生成する。
【0041】
一方、無線エリア内に存在する移動局4の伝搬損失値や送受信間距離が全体的に小さい場合は、無線エリアの中心部に移動局4が分布していると考えられる。この場合に、各周波数帯域#1〜#Fを区切る伝搬損失値や送受信間距離の閾値を大きく設定してしまうと、ほとんどの移動局4が閾値未満となってしまい、使用周波数帯域の選択に偏りが生じてしまう。そのため、閾値生成部14は、伝搬損失値や送受信距離が全体的に大きい場合に比べて小さな閾値を設定する。更に、閾値生成部14は、道路や建物に関する情報等、伝搬損失に影響を与える情報に基づいて、閾値を生成してもよい。このように、閾値生成部14が、基地局1がカバーする無線エリア内に存在する移動局4に関する伝搬損失情報に基づいて、閾値を生成することにより、制御装置10は、実際に無線エリア内に存在する移動局4に関する伝搬損失情報を考慮して、使用周波数帯域の選択をできる。
【0042】
決定部13の帯域選択信号生成部13cは、閾値生成部14から閾値情報を取得する。又、帯域選択信号生成部13cは、伝搬損失情報取得部11から伝搬損失情報を取得する。帯域選択信号生成部13cは、閾値情報と伝搬損失情報に基づいて、使用周波数帯域を選択するための帯域選択情報を含む帯域選択信号を生成する。帯域選択信号生成部13cは、生成した帯域選択信号を帯域選択部13dに入力する。帯域選択信号生成部13cは、取得した伝搬損失値や送受信間距離と、各周波数帯域#1〜#Fを区切る伝搬損失値や送受信間距離の閾値とを比較して、移動局4に使用させる使用周波数帯域として、選択すべき使用周波数帯域を決定する。帯域選択信号生成部13cは、決定した選択すべき使用周波数帯域を帯域選択情報として含む帯域選択信号を生成する。尚、帯域選択信号生成部13cは、選択すべき使用周波数帯域を複数決定してもよく、1つだけ決定してもよい。
【0043】
帯域選択信号生成部13cは、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以下又は閾値未満の移動局4は、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以上又は閾値を越える移動局4に比べて、高い周波数帯域を使用周波数帯域として選択し、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以上又は閾値を越える移動局4は、伝搬損失値や送受信間距離が閾値以下又は閾値未満の移動局4に比べて、低い周波数帯域を使用周波数帯域として選択するような帯域選択情報を含む帯域選択信号を生成する。
【0044】
帯域選択部13dは、移動局4に使用させる使用周波数帯域を選択する。帯域選択部13dは、帯域選択信号生成部13cから帯域選択情報を含む帯域選択信号を取得する。帯域選択部13dは、周波数帯域#1〜#Fの中から、帯域選択情報として取得した選択すべき使用周波数帯域に合致する周波数帯域を、使用周波数帯域として選択する。このようにして、決定部13は、閾値生成部14が生成した閾値及び伝搬損失情報取得部11が取得した伝搬損失情報に基づいて、使用周波数帯域を選択する。
【0045】
帯域選択部13dは、割当て可能送信電力情報提供部12aから取得した各周波数帯域#1〜#Fに関する割当て可能送信電力情報の中から、使用周波数帯域として選択した周波数帯域に関する割当て可能送信電力情報を、割当て送信電力決定部13aに入力する。又、帯域選択部13dは、割当て可能通信チャネル情報提供部12bから取得した各周波数帯域#1〜#Fに関する割当て可能通信チャネル情報の中から、使用周波数帯域として選択した周波数帯域に関する割当て可能通信チャネル情報を、割当て通信チャネル決定部13bに入力する。
【0046】
割当て送信電力決定部13aは、選択した使用周波数帯域において、移動局4に割当てる送信電力を決定する。割当て送信電力決定部13aは、帯域選択部13dを介して、割当て可能送信電力情報提供部12aから、選択した使用周波数帯域の割当て可能送信電力情報を取得する。又、割当て送信電力決定部13aは、伝搬損失情報取得部11から伝搬損失情報を取得する。割当て送信電力決定部13aは、取得した割当て可能送信電力情報及び伝搬損失情報に基づいて、移動局4に割当てる送信電力を決定する。
【0047】
具体的には、割当て送信電力決定部13aは、選択した使用周波数帯域において割当て可能な送信電力の中から、移動局4の伝搬損失を補うだけの送信電力を割当てる。割当て送信電力決定部13aは、伝搬損失を補って、移動局4と基地局1との間で通信を成立させるために、即ち、信号の送受信を正常に行うために、移動局4や基地局1が受信する信号の受信電力として最低限必要な受信電力を確保できるだけの送信電力を割当てる。又、割当て送信電力決定部13aは、送信電力の割当ての解除についても決定する。割当て送信電力決定部13aは、決定した各移動局4の割当て送信電力情報を無線部15に入力する。割当て送信電力情報には、割当ての解除に関する情報も含まれる。
【0048】
割当て通信チャネル決定部13bは、選択した使用周波数帯域において、移動局4に割当てる通信チャネルを決定する。割当て通信チャネル決定部13bは、帯域選択部13dを介して、割当て可能通信チャネル情報提供部12bから、選択した使用周波数帯域の割当て可能通信チャネル情報を取得する。割当て通信チャネル決定部13bは、取得した割当て可能通信チャネル情報に基づいて、移動局4に割当てる通信チャネルを決定する。
【0049】
具体的には、割当て通信チャネル決定部13bは、選択した使用周波数帯域において割当て可能な通信チャネルの中から、移動局4に割当てる通信チャネルを選択する。又、割当て通信チャネル決定部13bは、通信チャネルの割当ての解除についても決定する。割当て通信チャネル決定部13bは、決定した各移動局4の割当て通信チャネル情報を無線部15に入力する。割当て通信チャネル情報には、割当ての解除に関する情報も含まれる。
【0050】
このようにして、制御装置10によって決定された割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報に基づいて、無線部15は、移動局4と通信を行う。
【0051】
尚、割当て送信電力決定部13aや割当て通信チャネル決定部13bは、選択した使用周波数帯域に割当て可能な通信チャネルがない場合や、選択した使用周波数帯域では十分な送信電力を確保できない場合には、再度、使用周波数帯域を選択するための再割当て情報を帯域選択信号生成部13cに入力する。再割当て情報には、割当て可能な通信チャネルや送信電力が不足している周波数帯域が含まれる。帯域選択信号生成部13cは、再割当て情報を取得すると、前回割当てた使用周波数帯域以外の周波数帯域の中から、使用周波数帯域として選択すべき使用周波数帯域を決定する。そして、帯域信号生成部13cは、再度、帯域選択信号を生成し、帯域選択部13dに入力する。帯域選択部13dは、取得した帯域選択信号に基づいて、使用周波数帯域を選択し直す。そして、割当て送信電力決定部13aや割当て通信チャネル決定部13bが、新たに選択された使用周波数帯域において、移動局4に割当てる送信電力や通信チャネルを決定する。決定部13は、これらの動作を、送信電力や通信チャネルが割当てられるまで繰り返す。尚、決定部13は、いずれの周波数帯域を用いても送信電力や通信チャネルを確保できない場合には、送信電力や通信チャネルの割当てを行わない。
【0052】
次に、決定部13が行う使用周波数帯域の選択について、図2を用いて説明する。通信システム100において使用可能な周波数帯域として、周波数帯域flowと周波数帯域fhighの2つがある。2つの周波数帯域は、「flow<fhigh」の関係にある。又、各周波数帯域flow、fhighにおいて使用可能な総送信電力は一定である。この場合、移動局4の伝搬損失と、移動局4が基地局1から送信された信号を受信したときの最大受信電力値である移動局側最大受信電力との関係は、図2に示すようになる。図2において、縦軸は、移動局側最大受信電力(dB)を表し、横軸は、移動局4の伝搬損失値(dB)を表す。
【0053】
又、「Pmin」は、移動局4と基地局1との間で通信を成立させるために移動局4が受信する受信信号の受信電力として最低限必要な受信電力(以下「必要受信電力」という)である。又、「PLlow」は、周波数帯域flowの性能を示す直線5と、必要受信電力Pminを示す直線8の交点における移動局4の伝搬損失値である。このように、周波数帯域flowを使用した場合には、伝搬損失値PLlowが大きい移動局4であっても、必要受信電力Pminを確保できる。又、「PLhigh」は、周波数帯域fhighの性能を示す直線6と、必要受信電力Pminを示す直線8の交点における移動局4の伝搬損失値である。このように、周波数帯域fhighを使用した場合には、伝搬損失値PLhighが小さい移動局4には、必要受信電力Pminを確保できる。
【0054】
最初に、伝搬損失値PLを持つユーザ#1の移動局4が基地局1に接続し、次に、伝搬損失値PLを持つユーザ#2の移動局4が基地局1に接続を試みる。伝搬損失値PLは、「PL<PLhigh」の関係にあり、伝搬損失値PLは、「PLhigh<PL<PLlow」の関係にある。ユーザ#1の移動局4は、伝搬損失値PLが小さいため、図2中黒丸で示すように、周波数帯域flow、fhighのいずれを使用しても、必要受信電力値を確保できる。しかし、ユーザ#2の移動局4は、伝搬損失値PLが大きいため、図2中白丸で示すように、周波数帯域flowを使用しなければ、必要受信電力値を確保できない。即ち、ユーザ#2の移動局4は、周波数帯域fhighを使用した場合には、必要受信電力値を確保するために必要な送信電力が不足してしまう。このように、移動局4が一方の周波数帯域を用いた場合にしか、通信を確立できない場合がある。
【0055】
そのため、ユーザ#1の移動局4の使用周波数帯域として周波数帯域flowを選択してしまうと、図2に示すように、ユーザ#2の移動局4については、周波数帯域fhighを使用することはできない。又、周波数帯域flowにおいて割当て可能な送信電力も、ユーザ#1の移動局に割当てられることにより減少する。そのため、ユーザ#1の移動局4が接続した後の周波数帯域flowの性能を示す直線7から明らかなように、ユーザ#2の移動局4については、ユーザ#1の移動局4の接続後の周波数帯域lowを使用することもできない。よって、周波数帯域fhighにおいて割当て可能な送信電力が残っているにも関わらず、新たに接続しようとするユーザ#2の移動局4に、送信電力や通信チャネルを割当てることができず、通信を確立できない事態が生じる。
【0056】
よって、決定部13は、伝搬損失値PLが伝搬損失値PLよりも小さいユーザ#1の移動局4の使用周波数帯域として、周波数の高い周波数帯域fhigh
を選択する。又、決定部13は、伝搬損失値PLが伝搬損失値PLよりも大きいユーザ#2の移動局4の使用周波数帯域として、周波数の低い周波数帯域fhlowを選択する。
【0057】
次に、制御装置10を備える基地局1を用いて行ったシミュレーションについて説明する。シミュレーション条件は、使用可能な周波数帯域として、800MHzと、1.5GHzの2つを用意し、移動局4と基地局1との間の信号の伝搬距離と、周波数に応じた減衰特性を、奥村秦式を用いて計算する。尚、奥村秦式は、桑原監修、「ディジタル移動通信」、科学技術新聞社、1998年6月、p.35等に示されている。計算の条件は、移動局4の高さを1.5m、基地局1の高さを50mとする。比較のために、図9に示した従来の制御装置40を備える基地局についてもシミュレーションを行う。制御装置10を備える基地局1と、制御装置40を備える基地局の総送信電力は、同一の半径の無線エリアをカバーできるように設定する。又、無線エリア内に存在する移動局4の分布は、一様とする。この条件下で、接続できない移動局4が発生するまで、移動局4を接続させる試行を30000回実行し、その平均を平均接続ユーザ数として求める。
【0058】
シミュレーション結果を、図3に示す。図3において、縦軸は平均接続ユーザ数を表し、横軸は無線エリアの半径であるセル半径(km)を表す。図3から明らかなように、制御装置10を用いた場合(図3中点線、菱形で示される)には、従来の制御装置40を用いた場合(図3中実線、丸で示される)に比べて、平均接続ユーザ数が増加している。このように、制御装置10によれば、送信電力を、移動局4に効率的に割当てることができ、基地局1が送信可能な総送信電力を、各移動局に適切に配分できる。その結果、制御装置10は、基地局1に接続できる移動局4の数を増加させることができる。
【0059】
このような通信システム100、基地局1、制御装置10、通信方法によれば、決定部13が、伝搬損失情報取得部11が取得した移動局4と基地局1との間で送受信される信号に関する伝搬損失情報に基づいて、その移動局4に使用させる使用周波数帯域を選択する。決定部13は、選択した使用周波数帯域において、その移動局4に割当てる送信電力及び通信チャネルを決定する。そして、無線部15が、決定部13が決定した移動局4に割当てる送信電力及び通信チャネルに基づいて、移動局4と信号の送受信を行う。
【0060】
そのため、制御装置10は、移動局4と基地局1との間の伝搬損失を考慮して、使用周波数帯域を選択することができる。よって、制御装置10は、送信電力や通信チャネルを移動局に効率的に割当てることができる。又、制御装置10は、基地局1が送信可能な総送信電力や、基地局1が受信可能な総受信電力を、各移動局4に適切に配分できる。そして、基地局1は、移動局4に割当てた送信電力に基づいて、移動局4と信号の送受信を行うことができる。よって、基地局1は、基地局1に接続できる移動局4の数を増やすことができ、基地局1が送信する総送信電力や、基地局1が受信する総受信電力を抑えることができる。
【0061】
更に、制御装置10は、使用周波数帯域を選択する基準となる伝搬損失情報についての閾値を生成する閾値生成部14を備え、決定部13は、閾値生成部14が生成した閾値及び伝搬損失情報取得部11が取得した伝搬損失情報に基づいて、使用周波数帯域を選択できる。そのため、制御装置10は、使用周波数帯域を選択する基準となる伝搬損失情報についての閾値を用いて、容易に使用周波数帯域を選択することができる。
【0062】
〔第2の実施の形態〕
図4に示すように、通信システム200は、移動局4と基地局2とを備える。基地局2は、制御装置20と、無線部25と、アンテナ25aとを備える。制御装置20は、伝搬損失情報取得部21と、情報提供部22と、送信電力通信チャネル決定部23とを備える。
【0063】
無線部25は、既に基地局1に接続しているユーザ(以下「既接続ユーザ」という)#1〜#N及び新たに基地局1に接続しようとしているユーザ(以下「新規接続ユーザ」という)の移動局4から送信され、受信した受信信号を伝搬損失情報取得部21に入力する。又、無線部25は、アンテナ25aを介して、送信電力通信チャネル決定部23の決定に基づいて、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4と信号の送受信を行う。具体的には、無線部25は、送信電力通信チャネル決定部23から、送信電力通信チャネル決定部23が決定した既接続ユーザ#1割当て送信電力情報〜既接続ユーザ#N割当て送信電力情報、新規接続ユーザ割当て送信電力情報、既接続ユーザ#1割当て通信チャネル情報〜既接続ユーザ#N割当て通信チャネル情報、新規接続ユーザ割当て通信チャネル情報を取得する。無線部15は、取得した割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報に基づいて、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4と信号の送受信を行う。
【0064】
伝搬損失情報取得部21は、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4それぞれについて、伝搬損失情報を取得する。伝搬損失情報取得部21は、取得した既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4の伝搬損失情報を、送信電力通信チャネル決定部23に入力する。伝搬損失情報取得部21は、各既接続ユーザ#1〜#Nの伝搬損失情報を取得する既接続ユーザ#1〜#N毎の既接続ユーザ#1の伝搬損失情報取得部211〜既接続ユーザ#Nの伝搬損失情報取得部21Nと、新規接続ユーザの伝搬損失情報を取得する新規接続ユーザ伝搬損失情報取得部210とを備える。
【0065】
既接続ユーザ#1の伝搬損失情報取得部211〜既接続ユーザ#Nの伝搬損失情報取得部21N、新規接続ユーザ伝搬損失情報取得部210は、それぞれ、受信電力計算部21aと、基準電力値保持部21bと、伝搬損失推定部21cとを備える。図4に示す受信電力計算部21a、基準電力値保持部21b、伝搬損失推定部21cは、図1に示す受信電力計算部11a、基準電力値保持部11b、伝搬損失推定部11cと実質的に同様である。
【0066】
既接続ユーザ#1の伝搬損失情報取得部211〜既接続ユーザ#Nの伝搬損失情報取得部21N、新規接続ユーザ伝搬損失情報取得部210は、それぞれ、既接続ユーザの受信電力#1〜#N、新規接続ユーザの受信電力に基づいて、伝搬損失値や送受信間距離を推定することにより、伝搬損失情報を取得する。既接続ユーザ#1の伝搬損失情報取得部211〜既接続ユーザ#Nの伝搬損失情報取得部21N、新規接続ユーザ伝搬損失情報取得部210は、それぞれ、取得した伝搬損失情報を送信電力通信チャネル決定部23に入力する。
【0067】
情報提供部22は、帯域#1の情報提供部221〜帯域#Fの情報提供部22Fを備える。又、帯域#1の情報提供部221〜帯域#Fの情報提供部22Fは、それぞれ割当て可能送信電力情報提供部22aと、割当て通信チャネル情報提供部22bとを備える。情報提供部22、帯域#1の情報提供部221〜帯域#Fの情報提供部22F、割当て可能送信電力情報提供部22a、割当て通信チャネル情報提供部22bは、送信電力通信チャネル決定部23に情報を入力する以外は、図1に示した情報提供部12、帯域#1の情報提供部121〜帯域#Fの情報提供部12F、割当て可能送信電力情報提供部12a、割当て通信チャネル情報提供部12bと実質的に同様である。
【0068】
送信電力通信チャネル決定部23は、伝搬損失情報取得部21が取得した既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4の伝搬損失情報に基づいて、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4について、使用周波数帯域を選択し、選択した各使用周波数帯域において、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4に割当てる送信電力を決定する決定手段である。又、送信電力通信チャネル決定部23は、選択した各使用周波数帯域において、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4に割当てる通信チャネルも決定する。
【0069】
即ち、送信電力通信チャネル決定部23は、新規接続ユーザの移動局4だけでなく、既接続ユーザ#1〜#Nの移動局4を含む基地局2に接続することになる全ての移動局4について、使用周波数帯域の選択、送信電力の割当て、通信チャネルの割当てを行う。そのため、送信電力通信チャネル決定部23は、基地局2に接続する移動局4の変動に応じて、使用周波数帯域の選択、送信電力の割当て、通信チャネルの割当てを行うことになる。
【0070】
送信電力通信チャネル決定部23は、伝搬損失情報取得部21から、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4の伝搬損失情報を取得する。又、送信電力通信チャネル決定部23は、情報提供部22から、各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報を取得する。送信電力通信チャネル決定部23は、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4の伝搬損失情報及び各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報に基づいて、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4について、使用周波数帯域の選択、送信電力の割当て、通信チャネルの割当てを行う。
【0071】
送信電力通信チャネル決定部23は、例えば、基地局1に接続する移動局の数が最大となるように、有限な使用周波数帯域の選択、有限な送信電力の割当て、有限な通信チャネルの割当てを行う。このような選択、割当ては、整数計画問題と捉えることができる。そのため、例えば、送信電力通信チャネル決定部23は、分岐限定法や貪欲アルゴリズムを適用して、選択、割当ての解を求めることができる。例えば、貪欲アルゴリズムは、単位当たりの負荷の小さいものから順番に選択、割り当てを行う方法である。これによれば、必ずしも最適な解を得られるという保証がない近似アルゴリズムではあるものの、短い計算時間で解を得ることができる。
【0072】
具体的には、送信電力通信チャネル決定部23は、伝搬損失よる負荷については、それを補う送信電力を負荷のパラメータとする。送信電力が小さいほど、伝搬損失による負荷は小さくなる。又、送信電力通信チャネル決定部23は、使用周波数帯域による負荷については、その周波数を負荷のパラメータとする。利用可能範囲の観点から、利用可能範囲が狭くなる高い周波数ほど、使用周波数帯域による負荷は小さくなる。そのため、送信電力通信チャネル決定部23は、伝搬損失が小さく、1つの移動局4と基地局2とが信号を送受信するために必要な送信電力が小さい移動局4の順に、周波数が高い周波数帯域の順に、使用周波数帯域の通信チャネルを割当てていく。そして、送信電力通信チャネル決定部23は、各移動局4に、割当てた通信チャネルの使用周波数帯域において、送信電力を割当てる。これにより、送信電力通信チャネル決定部23は、短時間で適切な使用周波数帯域の選択、送信電力の割当て、通信チャネルの割当てを行うことができる。又、このように、送信電力通信チャネル決定部23は、使用周波数帯域の選択と、その使用周波数帯域における通信チャネルの割当てを同時に行うことができる。
【0073】
又、制御装置20は、図5に示す送信電力通信チャネル決定部23を用いることができる。送信電力通信チャネル決定部23は、ユーザ並び替え部23aと、割当て可能通信チャネル並び替え部23bと、送信電力通信チャネル割当て部23cと、ユーザ再並び替え部23dとを備える。
【0074】
ユーザ並び替え部23aは、伝搬損失情報に基づいて、移動局4の順番を並び替えるユーザ並び替え手段である。ユーザ並び替え部23aは、伝搬損失情報取得部21から、既接続ユーザ#1〜#Nの伝搬損失情報及び新規接続ユーザの伝搬損失情報を取得する。このとき、ユーザ並び替え部23aは、新規接続ユーザ、既接続ユーザ#1、既接続ユーザ#2、・・・、既接続ユーザ#Nの順番で、伝搬損失情報を取得する。ユーザ並び替え部23aは、取得した伝搬損失情報に基づいて、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4の順番を、伝搬損失値や送受信間距離の小さい順に並び替える。ユーザ並び替え部23aは、並び替えた既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4の順番を、送信電力通信チャネル割当て部23cに入力する。
【0075】
割当て可能通信チャネル並び替え部23bは、周波数に基づいて、周波数帯域の順番を並び替える帯域並び替え手段である。割当て可能通信チャネル並び替え部23bは、周波数に基づいて、単に周波数帯域の順番を並び替えるのではなく、各周波数帯域#1〜#Fにおいて割当て可能な通信チャネル単位で並び替える。割当て可能通信チャネル並び替え部23bは、情報提供部22から、各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報を取得する。割当て可能通信チャネル並び替え部23bは、取得した割当て可能通信チャネル情報に基づいて、各周波数帯域#1〜#Fにおいて割当て可能な通信チャネルの順番を、周波数の高い順に並び替える。割当て可能通信チャネル並び替え部23bは、並び替えた各周波数帯域#1〜#Fにおいて割当て可能な通信チャネルの順番を、送信電力通信チャネル割当て部23cに入力する。
【0076】
送信電力通信チャネル割当て部23cは、ユーザ並び替え部23aにより並び替えられた移動局4の順番及び割当て可能通信チャネル並び替え部23bにより並び替えられた周波数帯域に基づいて、移動局4に使用周波数帯域を順次割当てて、使用周波数帯域を選択する割当て手段である。送信電力通信チャネル割当て部23cは、伝搬損失値や送受信間距離の小さい順に並び替えられた移動局4の順に、周波数の高い順に並び替えられた各周波数帯域#1〜#Fにおいて割当て可能な通信チャネルの順で、各周波数帯域#1〜#Fの通信チャネルを割当てていく。これにより、送信電力通信チャネル割当て部23cは、伝搬損失が小さいユーザの移動局4から順に、高い周波数の周波数帯域の通信チャネルを割当てていくことになる。又、送信電力通信チャネル割当て部23cは、使用周波数帯域の選択と、その使用周波数帯域における通信チャネルの割当てを同時に行うことになる。
【0077】
次に、送信電力通信チャネル割当て部23cは、情報提供部22から取得した各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報に基づいて、各移動局4に、割当てた通信チャネルの使用周波数帯域において、送信電力を割当てる。送信電力通信チャネル割当て部23cは、並び替えられたままの状態の移動局4の順番で、各移動局4と、割当てられた送信電力及び通信チャネルとを対応付けた既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報を、ユーザ再並び替え部23dに入力する。
【0078】
ユーザ再並び替え部23dは、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報を、送信電力通信チャネル決定部23に、伝搬損失情報が入力された最初の移動局4の順番に並べ替える。即ち、ユーザ再並び替え部23dは、新規接続ユーザ、既接続ユーザ#1、既接続ユーザ#2、・・・、既接続ユーザ#Nの順番に、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報を並び替える。ユーザ再並び替え部23dは、並び替えた既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報を、無線部25に入力する。
【0079】
図5に示すような送信電力通信チャネル決定部23によれば、制御装置20は、伝搬損失情報に基づいて並び替えられた移動局4の順番及び周波数に基づいて並び替えられた周波数帯域の順番に基づいて、移動局4に使用周波数帯域を順次割当てていくことができる。そのため、制御装置20は、基地局2に接続することになる全ての移動局4について、短時間で容易に伝搬損失を考慮した使用周波数帯域の選択を行うことができる。しかも、図1に示した制御装置10のように、閾値を生成し、帯域選択情報を生成する必要がないため、制御装置20の制御負荷も軽減できる。
【0080】
尚、送信電力通信割当て部23cは、更に、既接続ユーザ#1〜#Nの移動局4には、既に割当てている通信チャネルを優先して割当てるようにしてもよい。これによれば、基地局2は、通信の接続を維持することができ、使用周波数帯域の選択、送信電力や通信チャネルの割当ての作業量を低減することができる。
【0081】
このようにして、制御装置20によって決定された割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報に基づいて、無線部25は、移動局4と通信を行う。
【0082】
次に、送信電力通信チャネル決定部23が行う使用周波数帯域の選択について、図6を用いて説明する。通信システム200において使用可能な周波数帯域として、周波数帯域flowと周波数帯域fhighの2つがある。この場合、移動局4の伝搬損失と、移動局4が基地局2から送信された信号を受信したときの最大受信電力値である移動局側最大受信電力との関係は、図6に示すようになる。図6において、縦軸は、移動局側最大受信電力(dB)を表し、横軸は、移動局4の伝搬損失値(dB)を表す。2つの周波数帯域flow、fhighの条件、周波数帯域flowの性能を示す直線5、周波数帯域fhighの性能を示す直線6、必要受信電力Pminを示す直線8及び「Pmin」、「PLlow」、「PLhigh」の意味は、図2と同様である。
【0083】
図6では、既に伝搬損失PLを持つユーザ#1及び伝搬損失PLを持つユーザ#2の移動局4が基地局2に接続している。ユーザ#1及びユーザ#2の移動局4は、周波数帯域flowの通信チャネルを使用して通信を行っている。そして、伝搬損失値PLを持つユーザ#3の移動局4が基地局2に接続を試みる。伝搬損失値PL,PLは「PL<PL<PLhigh」の関係にあり、伝搬損失値PLは、「PLhigh<PL<PLlow」の関係にある。
【0084】
既接続ユーザであるユーザ#1,#2の移動局4は、伝搬損失値PL,PLが小さいため、図6中黒丸で示すように、周波数帯域flow、fhighのいずれを使用しても、必要受信電力値を確保できる。しかし、新規接続ユーザであるユーザ#3の移動局4は、伝搬損失値PLが大きいため、図6中白丸で示すように、周波数帯域flowを使用しなければ、必要受信電力値を確保できない。即ち、新規接続ユーザであるユーザ#3の移動局4は、周波数帯域fhighを使用した場合には、必要受信電力値を確保するために必要な送信電力が不足してしまう。
【0085】
そのため、既接続ユーザであるユーザ#1,#2の移動局4の使用周波数帯域を周波数帯域flowから変更しない場合には、図6に示すように、新規接続ユーザであるユーザ#3の移動局4については、周波数帯域fhighを使用することはできない。又、周波数帯域flowにおいて割当て可能な送信電力も、ユーザ#1,#2の移動局に割当てられることにより減少する。そのため、ユーザ#1,#2の移動局4が接続した後の周波数帯域flowの性能を示す直線9から明らかなように、ユーザ#3の移動局4については、ユーザ#1,#2の移動局4の接続後の周波数帯域lowを使用することもできない。よって、周波数帯域fhighにおいて割当て可能な送信電力が残っているにも関わらず、新規接続ユーザであるユーザ#3の移動局4に、送信電力や通信チャネルを割当てることができず、通信を確立できない事態が生じる。
【0086】
よって、送信電力通信チャネル決定部23は、新規接続ユーザである#3だけでなく、既接続ユーザである#1,2についても、使用周波数帯域の選択、送信電力や通信チャネルの割当てを行う。具体的には、送信電力通信チャネル決定部23は、伝搬損失値PL、PLが伝搬損失値PLよりも小さい既接続ユーザであるユーザ#1,#2の移動局4の使用周波数帯域として、周波数の高い周波数帯域fhighを新たに選択する。そして、送信電力通信チャネル決定部23は、伝搬損失値PLが伝搬損失値PL、PLよりも大きいユーザ#3の移動局4の使用周波数帯域として、これまで既接続ユーザが使用していた周波数の低い周波数帯域fhlowを選択する。
【0087】
次に、制御装置20を備える基地局2を用いて行ったシミュレーションについて説明する。シミュレーション条件は、図3と同様である。シミュレーション結果を、図3に示す。図3から明らかなように、制御装置20を用いた場合(図3中一点鎖線、四角形で示される)には、従来の制御装置40を用いた場合(図3中実線、丸で示される)に比べて、平均接続ユーザ数が増加している。又、制御装置20を用いた場合には、制御装置10を用いた場合(図3中点線、菱形で示される)よりも、更に平均接続ユーザ数が増加している。
【0088】
このように、制御装置20によれば、送信電力を、基地局2に接続する移動局4の変動に応じて、移動局4に効率的に割当てることができ、基地局2が送信可能な総送信電力を、常に各移動局4に適切に配分できる。その結果、制御装置10は、基地局1に接続できる移動局4の数を増加させることができる。
【0089】
このような通信システム200、基地局2、制御装置20、通信方法によれば、送信電力通信チャネル決定部23が、既接続ユーザ#1〜#N及び新規接続ユーザの移動局4について、使用周波数帯域を選択し、割当てる送信電力を決定する。そのため、制御装置20は、基地局2に接続することになる全ての移動局4を考慮して、各移動局4の使用周波数帯域、各移動局に割当てる送信電力を決定できる。よって、制御装置20は、基地局2に接続する移動局4の変動に応じて、使用周波数帯域の選択、送信電力の割当てを見直し、基地局2が送信可能な総送信電力を、常に各移動局4に適切に配分できる。その結果、基地局2は、基地局2に接続できる移動局4の数を更に増やすことができ、基地局2が送信する総送信電力や、基地局2が受信する総受信電力を更に抑えることができる。
【0090】
〔第3の実施の形態〕
図7に示すように、通信システム300は、移動局4と基地局3とを備える。基地局3は、制御装置30と、無線部35と、アンテナ35aとを備える。制御装置30は、伝搬損失情報取得部31と、情報提供部32と、送信電力通信チャネル決定部33とを備える。
【0091】
無線部35は、移動局4から送信され、受信した受信信号を伝搬損失情報取得部31に入力する。又、無線部35は、移動局4から送信された移動局側干渉電力情報を受信する。干渉電力情報は、各周波数帯域#1〜#Fを使用して移動局4と基地局3との間で信号を送受信した場合の干渉電力に関する情報である。移動局側干渉電力情報は、移動局4が基地局3から送信され、受信する各周波数帯域#1〜#Fの受信信号における干渉信号電力に関する情報である。移動局側干渉電力情報には、例えば、移動局4が受信した受信信号について測定した干渉信号電力値等がある。無線部35は、移動局4が各周波数帯域#1〜#Fの信号を受信した場合の移動局側干渉電力情報として、周波数帯域#1〜#Fの移動局側干渉電力情報を受信する。無線部35は、受信した周波数帯域#1〜#Fの移動局側干渉電力情報を、送信電力通信チャネル決定部33に入力する。又、無線部35は、アンテナ35aを介して、送信電力通信チャネル決定部33の決定に基づいて、移動局4と信号の送受信を行う。
【0092】
伝搬損失情報取得部31は、受信電力計算部31aと、基準電力値保持部31bと、伝搬損失推定部31cとを備える。図7に示す伝搬損失情報取得部31、受信電力計算部31a、基準電力値保持部31b、伝搬損失推定部31cは、取得した伝搬損失情報を、送信電力通信チャネル決定部33に入力する以外は、図1に示す伝搬損失情報取得部11、受信電力計算部11a、基準電力値保持部11b、伝搬損失推定部11cと実質的に同様である。
【0093】
情報提供部32は、帯域#1の情報提供部321〜帯域#Fの情報提供部32Fを備える。又、帯域#1の情報提供部321〜帯域#Fの情報提供部32Fは、それぞれ割当て可能送信電力情報提供部32aと、割当て通信チャネル情報提供部32bと、基地局側干渉電力情報提供部32cとを備える。割当て可能送信電力情報提供部32a、割当て通信チャネル情報提供部32bは、送信電力通信チャネル決定部33に情報を入力する以外は、図1に示した割当て可能送信電力情報提供部12a、割当て通信チャネル情報提供部12bと実質的に同様である。
【0094】
基地局側干渉電力情報提供部32cは、周波数帯域#1〜#F毎に設けられる。帯域#1の情報提供部321〜帯域#Fの情報提供部32Fの基地局側干渉電力情報提供部32cはそれぞれ、各周波数帯域#1〜#Fの基地局側干渉電力情報を提供する。基地局側干渉電力情報は、基地局3が移動局3から送信され、受信する各周波数帯域#1〜#Fの受信信号における干渉信号電力に関する情報である。基地局側干渉電力情報提供部32cは、新規接続ユーザの移動局4に割当てられる割当て可能な各通信チャネルにとって、干渉信号となる基地局3が現在移動局4から受信している受信信号の受信電力の総和を計算することにより、基地局側干渉電力情報として、基地局3が受信する干渉信号電力値を求めることができる。例えば、基地局3が無線アクセス方式としてTDMA(Time Division Multiple Access)方式を採用している場合、基地局側干渉電力情報提供部32cは、他の基地局がカバーする無線エリアにおいて、基地局3が割当て可能な通信チャネルと同一のタイムスロットを用いて信号を送信する移動局から、基地局3が受信する受信信号の受信電力を測定することにより、基地局3が受信する干渉信号電力値を求めることができる。基地局側干渉電力情報提供部32cは、求めた干渉信号電力値等の基地局側干渉電力情報を、送信電力通信チャネル決定部33に入力する。
【0095】
送信電力通信チャネル決定部33は、各周波数帯域#1〜#Fを使用して移動局4と基地局3との間で信号を送受信した場合の通信品質を判断し、判断した各周波数帯域#1〜#Fの通信品質に基づいて、使用周波数帯域を選択する決定手段である。又、送信電力通信チャネル決定部33は、選択した各使用周波数帯域において、移動局4に割当てる通信チャネルも決定する。
【0096】
送信電力通信チャネル決定部33は、図8に示すように、帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fと、通信品質比較部33cとを備える。帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fはそれぞれ、各周波数帯域#1〜#Fについて、各周波数帯域#1〜#Fを使用して移動局4と基地局3との間で信号を送受信した場合の通信品質を判断する。帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fは、伝搬損失情報取得部31から移動局4の伝搬損失情報を取得する。又、帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fは、無線部35から周波数帯域#1〜#Fの移動局側干渉電力情報を取得する。又、帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fは、情報提供部32から各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報、割当て可能通信チャネル情報、基地局側干渉電力情報を取得する。
【0097】
帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fは、取得した伝搬損失情報、各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報、移動局側干渉電力情報、基地局側干渉電力情報に基づいて通信品質を判断する。帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fは、移動局4側で信号を受信した場合の通信品質、基地局3側で信号を受信した場合の通信品質の両方を判断するほうが好ましいが、どちらか一方のみを判断してもよい。帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fは、判断した各周波数帯域の通信品質を、通信品質比較部33cに入力する。
【0098】
帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fはそれぞれ、SINR計算部33aと、等化特性推定部33bとを備える。帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33FのSINR計算部33aは、各周波数帯域#1〜#Fについて、各周波数帯域#1〜#Fを使用して移動局4と基地局3との間で信号を送受信した場合のSINR(Signal to Interference plus Noise Power Ratio)を計算し、通信品質を判断する。SINR計算部33aは、伝搬損失情報、各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報、移動局側干渉電力情報、基地局側干渉電力情報を取得する。SINR計算部33aは、取得した伝搬損失情報、各周波数帯域#1〜#Fの割当て可能送信電力情報、移動局側干渉電力情報、基地局側干渉電力情報に基づいて、SINRを計算する。尚、SINR計算部33aは、SINRを計算するために必要な雑音電力等の値を予め保持しておく。SINR計算部33aは、計算したSINRを等化特性推定部33bに入力する。又、SINR計算部33aには、取得した割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報を、通信品質比較部33cに入力する。
【0099】
等化特性推定部33bは、求めたSINRについて、更に、移動局4や基地局3が備える等化器や空間ダイバーシチ合成のための構成等、通信品質に影響を与える構成の効果を考慮したSINRを求め、最終的な通信品質の判断を行う。等化特性推定部33bは、例えば、移動局4や基地局3が空間ダイバーシチ合成のための複数のアンテナ素子を備えている場合、それによる通信品質の改善効果に基づいて通信品質の判断を行う。移動局4や基地局3は、複数のアンテナ素子として、全ての周波数帯域#1〜#Fを受信できるものを備える。しかし、使用周波数帯域によって波長で規格化したアンテナ素子間隔が変動し、空間ダイバーシチ合成による改善効果が変化する。そのため、帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fの等化特性推定部33bは、改善効果の変化に基づいて、各周波数帯域#1〜#Fにおける通信品質を判断し、判断した通信品質を通信品質比較部33cに入力する。
【0100】
通信品質比較部33cは、帯域#1の通信品質判断部331〜帯域#Fの通信品質判断部33Fが判断した各周波数帯域#1〜#Fの通信品質を比較し、使用周波数帯域を選択する。通信品質比較部33cは、等化特性推定部33bから通信品質を取得する。例えば、通信品質比較部33cは、取得した各周波数帯域#1〜#Fの通信品質を比較し、最も通信品質の良い周波数帯域を使用周波数帯域として選択する。このようにして制御装置30は、干渉電力情報を考慮して通信品質を判断し、使用周波数帯域を選択できる。
【0101】
次に、通信品質比較部33cは、選択した使用周波数帯域において、移動局4に割当てる送信電力及び通信チャネルを決定する。通信品質比較部33cは、SINR計算部33aを介して、情報提供部33から、割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報を取得する。通信品質比較部33cは、選択した周波数帯域の割当て可能送信電力情報及び割当て可能通信チャネル情報に基づいて、移動局4に割当てる送信電力及び通信チャネルを決定する。
【0102】
このようにして、制御装置30によって決定された割当て送信電力情報及び割当て通信チャネル情報に基づいて、無線部35は、移動局4と通信を行う。
【0103】
このような通信システム300、基地局3、制御装置30及び通信方法によれば、送信電力通信チャネル決定部23が、各周波数帯域#1〜#Fを使用して移動局4と基地局3との間で信号を送受信した場合の通信品質を判断し、その判断した各周波数帯域#1〜#Fの通信品質に基づいて、使用周波数帯域を選択することができる。そのため、制御装置30は、各周波数帯域#1〜#Fの通信品質を考慮して、より移動局4に適した使用周波数帯域を選択できる。
【0104】
〔変更例〕
本発明は、上記第1〜第3の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。図1、図4、図7に示した伝搬損失情報取得部11,21,31ではなく、無線部15,25,35等の送受信手段が、移動局4からの伝搬損失情報の通知を受信することにより、伝搬損失情報を取得する伝搬損失情報取得手段として機能するようにしてもよい。
【0105】
又、図1、図7に示した決定部13、送信電力通信チャネル決定部33が、図4に示した制御装置20と同様にして、既接続ユーザ及び新規接続ユーザの移動局4の伝搬損失情報に基づいて、既接続ユーザ及び新規接続ユーザの移動局4について、使用周波数帯域の選択、送信電力及び通信チャネルの割当てを行うようにしてもよい。
【0106】
又、図7に示した制御装置30では、送信電力通信チャネル決定部33が、干渉電力情報として移動局側干渉電力情報及び基地局側干渉電力情報の両方を用いているが、いずれか一方のみを用いてもよい。移動局側干渉電力情報を用いない場合には、無線部35は、移動局側干渉電力情報を受信する必要がなく、基地局側干渉電力情報を用いない場合には、制御装置30は、基地局側干渉電力情報提供部32cを備えなくてもよい。又、図7に示した送信電力通信チャネル決定部33は、通信品質として、SINR以外に、SIR(Signal to Interference Power Ratio)やCIR(Carrier to Interference Power Ratio)、ビット誤り率やフレーム誤り率等を判断するようにしてもよい。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、移動局と基地局との間の信号の送信に使用する送信電力を、移動局に効率的に割当てることができる制御装置、基地局、通信システム及び通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る移動局の伝搬損失と移動局側最大受信電力との関係を示すグラフ図である。
【図3】本発明の第1、第2の実施の形態に係るシミュレーション結果を示すグラフ図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る送信電力通信チャネル決定部の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る移動局の伝搬損失と移動局側最大受信電力との関係を示すグラフ図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る送信電力通信チャネル決定部の構成を示すブロック図である。
【図9】従来の制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
基地局
4 移動局
10,20,30,40 制御装置
11,21,31,41 伝搬損失情報取得部
11a,21a,31a,41a 受信電力計算部
11b,21b,31b,41b 基準電力値保持部
11c,21c,31c,41c 伝搬損失推定部
12,22,32 情報提供部
121,221,321,421〜12F,22F,32F,42F 帯域#1の情報提供部〜帯域#Fの情報提供部
12a,22a,32a,42a 割当て可能送信電力情報提供部
12b,22b,32b,42b 割当て可能通信チャネル情報提供部
13 決定
13a 割当て送信電力決定部
13b 割当て通信チャネル決定部
13c 帯域選択信号生成部
13d 帯域選択部
14 閾値生成部
15,25,35 無線部
15a,25a,35a アンテナ
23,33,43 送信電力通信チャネル決定部
23a ユーザ並び替え部
23b 割当て可能通信チャネル並び替え部
23c 送信電力通信チャネル割当て部
23d ユーザ再並び替え部
32c 基地局側干渉電力情報提供部
33a SINR計算部
33b 等化特性推定部
33c 通信品質比較部
44 乱数生成部
100,200,300 通信システム
210 新規接続ユーザの伝搬損失情報提供部
211〜21F 既接続ユーザ#1の伝搬損失情報提供部〜既接続ユーザ#Fの伝搬損失情報提供部
331〜333F 帯域#1の通信品質判断部〜帯域#Fの通信品質判断部

Claims (11)

  1. 移動局と基地局との間で送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得する伝搬損失情報取得手段と、
    該伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記移動局に使用させる使用周波数帯域を選択し、該選択した使用周波数帯域において、前記移動局に割当てる該移動局と前記基地局との間の信号の送信に使用する送信電力を決定する決定手段と、
    前記基地局がカバーする無線エリア内に存在する前記移動局に関する伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択する基準となる閾値を生成する閾値生成手段とを備え、
    前記決定手段は、前記閾値生成手段が生成した閾値及び前記伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択することを特徴とする制御装置。
  2. 前記決定手段は、既に前記基地局に接続している前記移動局及び新たに前記基地局に接続する前記移動局について、前記使用周波数帯域を選択し、前記割当てる送信電力を決定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記決定手段は、
    前記伝搬損失情報に基づいて、前記移動局の順番を並び替えるユーザ並び替え手段と、
    周波数に基づいて、前記周波数帯域の順番を並び替える帯域並び替え手段と、
    前記ユーザ並び替え手段により並び替えられた移動局の順番及び前記帯域並び替え手段により並び替えられた周波数帯域の順番に基づいて、前記移動局に前記使用周波数帯域を順次割当てて、前記使用周波数帯域を選択する割当て手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記決定手段は、前記各周波数帯域を使用して前記移動局と前記基地局との間で信号を送受信した場合の干渉電力に関する干渉電力情報を取得し、該取得した干渉電力情報及び前記伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 各周波数帯域において割当て可能な前記送信電力に関する割当て可能送信電力情報を提供する情報提供手段を備え、
    前記決定手段は、前記情報提供手段により提供される割当て可能送信電力情報に基づいて、前記選択した使用周波数帯域において前記移動局に割当てる送信電力を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記決定手段は、前記選択した使用周波数帯域において、前記移動局に割当てる通信チャネルを決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 移動局と送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得する伝搬損失情報取得手段と、
    該伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記移動局に使用させる使用周波数帯域を選択し、該選択した使用周波数帯域において、前記移動局に割当てる該移動局との間の信号の送信に使用する送信電力を決定する決定手段と、
    基地局がカバーする無線エリア内に存在する前記移動局に関する伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択する基準となる閾値を生成する閾値生成手段とを備え、
    前記決定手段は、前記閾値生成手段が生成した閾値及び前記伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択することを特徴とする基地局。
  8. 信号を送受信する移動局と基地局とを備える通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記移動局と送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得する伝搬損失情報取得手段と、
    該伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記移動局に使用させる使用周波数帯域を選択し、該選択した使用周波数帯域において、前記移動局に割当てる該移動局との間の信号の送信に使用する送信電力を決定する決定手段と、
    前記基地局がカバーする無線エリア内に存在する前記移動局に関する伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択する基準となる閾値を生成する閾値生成手段とを備え、
    前記決定手段は、前記閾値生成手段が生成した閾値及び前記伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択することを特徴とする通信システム。
  9. 基地局が、移動局と送受信される信号の伝搬損失に関する伝搬損失情報を取得するステップ(A)と、
    前記基地局が、前記ステップ(A)で取得した伝搬損失情報に基づいて、前記移動局に使用させる使用周波数帯域を選択し、該選択した使用周波数帯域において、前記移動局に割当てる該移動局との間の信号の送信に使用する送信電力を決定するステップ(B)と、
    前記基地局が、前記基地局がカバーする無線エリア内に存在する前記移動局に関する伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択する基準となる閾値を生成するステップ(C)とを有し、
    前記ステップ(B)では、前記閾値生成手段が生成した閾値及び前記伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択することを特徴とする通信方法。
  10. 前記ステップ(B)では、既に前記基地局に接続している前記移動局及び新たに前記基地局に接続する前記移動局について、前記使用周波数帯域を選択し、前記割当てる送信電力を決定することを特徴とする請求項に記載の通信方法。
  11. 前記ステップ(B)では、前記各周波数帯域を使用して前記移動局との間で信号を送受信した場合の干渉電力に関する干渉電力情報を取得し、該取得した干渉電力情報及び前記伝搬損失情報取得手段が取得した伝搬損失情報に基づいて、前記使用周波数帯域を選択することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の通信方法。
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