JP3376099B2 - 移動無線通信システム - Google Patents
移動無線通信システムInfo
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Description
通信基地局を有する移動無線通信システムに関し、特に
複数の無線通信チャネルの通信への割り当て方法の改良
に関する。
のサービス区域は複数の無線ゾーンに分けられ、各ゾー
ン毎に無線通信基地局が設けられている。更に無線通信
基地局は自ゾーン内に存在する複数の無線通信移動局に
対し複数の異なった変調周波数や時分割スロットなどの
1つ、すなわち無線通信チャネルの内の1つを割り当
て、例えば時分割多重(TDMA)方式で通信を行う。
ネル割当法と、ダイナミックチャネル割当法がある。固
定チャネル割当法は各無線通信基地局毎に常に同じ無線
通信チャネルを割り当てて用いる方法であり、ある無線
通信基地局に割り当てられた無線通信チャネルは、相互
干渉を起こさないだけ充分離れた無線通信基地局で再利
用される。
を開始するときに無線通信基地局と無線通信移動局間の
回線で利用できる無線通信チャネルを調べて割当てる方
式である。ダイナミックチャネル割当法は固定チャネル
割当法と比較して、回線設計が不要であり、通話量に応
じて柔軟にチャネルを配置できるという利点があり、ア
ナログコードレス電話、デジタルコードレス電話等に用
いられる。
て各基地局の無線ゾーンが比較的小さいマイクロセルシ
ステムが検討されているが、このシステムでは、制御を
良くするために自律分散性が要求され、自律分散的なダ
イナミックチャネル割当法の採用が検討されている。
(ここで「自律分散性」というのは自己の基地局だけで
判断してチャネルが決定でき他局に影響を与えないと言
う意味で使用している。)セル構成を用いる移動通信シ
ステムのチャネル配置の手法として、リユースパーティ
ショニングという方法が知られている。
波数再利用距離を固定する場合の周波数再利用距離をD
4とする。この場合は基地局間が少なくとも距離D4以
上離れないと同一周波数は使用できない。これは図8の
(b)で示した形である。
って求まる。受信レベルが熱雑音に比べて十分大きな領
域では雑音は干渉波であり、信号対雑音比は、 (信号)/(雑音)=(受信波)/(干渉波)=C/I
=CIR である。但しCはCarrier を、IはInterferenceを意味
し、CIRはCarrier Interference Ratio を意味す
る。干渉波には隣接チャネル干渉波と同一チャネル干渉
波があるが、隣接チャネル干渉波は十分に抑圧できると
して、ここでは同一チャネル干渉波だけを考える。
波レベルが高いので、干渉波レベルも上記CIRを満た
す範囲で大きくても良い。従って、図8(a)のチャネ
ルCh1に示すように基地局から近い場所での移動局の
通話に使用されるチャネルは周波数再利用距離がD1の
ように短くなる。(図で黒く塗った部分は移動局の存在
範囲であり、また後でのべる群の範囲と考えても良
い。)基地局から遠い場所に移動局がある場合の通話に
使用されるチャネルCh4は周波数再利用距離がD4と
なり、リユースパーティショニングを用いない場合と等
しくなる。つまり、基地局から移動局間の距離に応じ
て、言い換えると、受信波レベルと干渉波レベルの比に
応じて、周波数再利用距離を変えることができ、これを
用いると空間的周波数利用効率が向上する。リユースパ
ーティショニングを構成する方法はCIRを一定に保つ
チャネル割当法である。
ダイナミックチャネル割当法については幾つかの方法が
提案されている。その一つとして、安田、尾上は199
0年電子情報通信学会春季全国大会予稿集B−329に
チャネルを複数の群に分け、移動局からの受信信号の基
地局受信レベルにより群を決定し、その群の中からチャ
ネルを選択する方法を提案している。この方法では、基
地局−移動局間の距離を群毎にほぼ等しくすることによ
って、周波数再利用距離を群毎にほぼ等しくするもので
ある。
は全チャネル数を等分し、各群のチャネル数を等しくと
るようにしている。このため、チャネルのリユースを考
えなければ、各群の担当面積が等しくなる。更に、チャ
ネルのリユースを考えに入れると、中央の群ではリユー
ス距離が短いため、1セルで使用可能なチャネル数が多
く、外周部の群ではリユース距離が長いため、1セルで
利用できるチャネル数が少なくなる。これにより、図7
に示すようにセルの中央部を担当する受信レベルの最も
高い群21はその半径が大きなものになる。したがっ
て、群21内では通話によって基地局−移動局間の距離
に大きな差が生じ、そのため、干渉確率が高くなるとい
う問題が生まれる。この安田、尾上の提案には群を決定
するための受信レベルの閾値の決め方に付いては触れら
れていない。
ダイナミックチャネル割当法では各群内で基地局−移動
局間の距離に差があるため干渉確率が高くなるという問
題があった。またCIR基準で群分けを行う方法も確定
されていない。
システムにおいて基地局−移動局間の距離または受信レ
ベルが、群毎に同一になるような群分けを行う自律分散
的なダイナミックチャネル割当法において、同一チャネ
ル干渉確率が低くなるようにチャネルを群に分配する方
法の提供を目的とする。またCIR基準で群分けを行う
自律分散的なダイナミックチャネル割当を容易に実現で
きるアルゴリズムの提供を目的とする。
め、本発明は、複数の無線通信基地局と、複数の無線通
信移動局と、複数の無線通信チャネルと、通信の開始に
あたり前記無線通信基地局と前記無線通信移動局間の回
線に或る前記無線通信チャネルを割りあてて通信を行な
わせるチャネル割り当て手段とを有する移動無線通信シ
ステムにおいて、前記無線通信基地局と前記無線通信移
動局間の通信距離により前記無線通信チャネルを全チャ
ネル数よりも少ない複数の群に分けるチャネル割り当て
手段を設け、前記チャネル割り当て手段は前記複数の群
の内、前記通信距離の最も短い群に割り当てるチャネル
数を、全チャネル数を全群数で割った平均割り当てチャ
ネル数より少なくとも1以上小さくすることを特徴とす
る。
通信移動局が前記無線通信基地局から受信する信号の受
信レベルにより前記無線通信チャネルを全チャネル数よ
りも少ない複数の群に分けるチャネル割り当て手段を設
け、前記チャネル割り当て手段は前記複数の群の内、前
記受信レベルの最も高い群に割り当てるチャネル数を、
全チャネル数を全群数で割った平均割り当てるチャネル
数より少なくとも1以上小さくすることを特徴とする。
ル割り当て手段が全ての前記無線通信基地局で同一順序
で前記群を選択し、選択した群内の前記無線通信チャネ
ルが使用可能なときは該使用可能なチャネルを選択して
割り当て、使用可能なチャネルがない時は次の順序の群
を選択して、その群内の使用可能なチャネルを割り当て
るようにしてチャネルを選択することを特徴とする。
き、或いは受信レベルのばらつきを小さくすることがで
き、同一チャネル干渉確率が低くなるようにチャネルを
群に分配する自律分散的なダイナミックチャネル割当を
容易に実現できる。
を添付図面を参照にして詳細に説明する。
散的なダイナミックチャネル割当法を用いており、受信
レベルごとに群分けを行う。
送路を表す。例えば、FDMAシステムでは周波数によ
って分割され、TDMAシステムでは周波数と時間によ
って分割され、CDMAシステムでは周波数と拡散符号
によって分割されて1チャネルが構成される。
場合のセル内の様子を示した概念図である。また図2は
この実施例で用いられるチャネル選択のアルゴリズムで
ある。
を説明する。
0)、受信レベルの測定を行う(101)。
する(102)。
る。全チャネルの上り干渉波レベルの測定を行い、上り
CIRが閾値以上でかつ上りCIRが低いものを上位と
する(103)。そうして最初の順位のチャネルを選択
する(104)。該当チャネルが自基地局で使用中のと
きは、次の順位のチャネルを選択する(105)。
測定を行いCIRを求める(106)。
ばそのチャネルを選択する(107)。
には、群内次順位チャネルを選択して(108)、
(4)に戻る(109)。群内に次順位のチャネルが存
在しなければ、次に低いレベルに対応する群を選択して
(109)、(3)に戻る(111)。次に低いレベル
に対応する群が無ければ呼損とする(112)。
る。最初に選択した群でチャネルが選択できたとき(1
13)には、受信レベル基準の範囲を広げ(114)、
選択できなかったとき(113)には範囲を狭める(1
15)。
レベルがほぼ等しくなり、従って、基地局−移動局間の
距離がほぼ等しくなり、リユースパーティショニングが
構成される。
ル数を、全チャネル数を全群数で割った値より少なくと
も1チャネル以上少なくする。このようにすると、この
群の担当する領域範囲の半径が小さくなるので、距離の
ばらつきが少なくなり、呼量−干渉率特性が向上する。
受信レベルが次に高い群のチャネル数についても同様に
処理し、全体として受信レベルが高い群のチャネル数を
少なく、受信レベルが低い群のチャネル数を多くする傾
向を持たせる。
ーションした結果を図4及び図5に示す。図3はその時
のチャネル配分の例である。シミュレーション条件は以
下に示した通りである。
動 所要CIR:10dB CIR閾値:17dB 配分の例として図3に示した3種類(31、32、3
3)のものを従来例と比較する。この3種類はいずれも
受信レベルが最も高い群(Gr.1)のチャネル数を最
も小さくし、受信レベルが高い方の群のチャネル数を少
な目にした点では共通しているが、受信レベルが低い方
の群のチャネル数については区々である。
を各群均等に割り当て、余ったチャネルを受信レベルが
最も低い群から、高い方の群に1つづつ割り当てた。従
って、各群間のチャネル数の差が1を越えることはな
い。
3種類の配分による呼損率はほぼ従来の配分と同程度か
やや良い程度である。
3種類の配分による干渉率は0.4〜0,7%に収まっ
ており、これは従来例の配分による干渉率1.2〜1.
6%よりも大巾に改善されている。
ャネルの配分数は受信レベルが最も高い群のチャネル数
を最も少なくするようにした他の配分でも、類似の結果
が得られる。また上述したシミュレーション条件は一例
であって、他の現実的な条件下でも本発明の効果は現れ
る。更に、群内のチャネル選択順序の決め方は、CIR
の大きいものを上位にする方法や、ランダムに決定する
方法など、他の方法を採用することもできる。群の選択
する受信レベル基準の更新を含めた群を選択する方法も
上記のこの例の方法に限らず、移動局−基地局間の距離
をほぼ等しくできる方法であればどのような方法でも良
い。
をほぼ等しくするために送信電力を増減させる方法をと
る場合がある。この場合は、受信レベルの代わりに、送
信電力と受信レベルから求まる伝送損失を基準とすれば
良い。
としたが、これに変えて移動局−基地局間の距離を基準
にして群を選択する方法も考えられる。この場合は、移
動局−基地局間の距離の最も短い郡のチャネル数を少な
くするようにする。移動局−基地局間の距離を推定する
方法として、受信レベルや伝搬損失のほかに、測距シス
テムや位置測定システムを用いる方法がある。
方法は、群分けを行い群毎に移動局−基地局間の距離を
ほぼ等しくするようにするチャネル選択法一般に適用す
ることができる。
する。図6はこの第2の実施例で用いられるチャネル選
択のアルゴリズムを示す。このアルゴリズムを以下順を
追って説明する。群には全基地局とも同一順序が付いて
いるものとする。
0)、受信レベルの測定を行う(201)。
る。全チャネルの上り干渉波レベルの測定を行い、上り
CIRが閾値以上でかつ上りCIRが低いものを上位と
する(203)。そうして最初の順位のチャネルを選択
する(204)。該当チャネルが自基地局で使用中のと
きは、次の順位のチャネルを選択する(205)。
測定を行いCIRを求める(206)。
ばそのチャネルを選択する(207)。
には、群内次順位チャネルを選択して(208)、
(4)に戻る(209)。群内に次順位のチャネルが存
在しなければ、次に低いレベルに対応する群を選択して
(209)、(3)に戻る(211)。次に低いレベル
に対応する群が無ければ呼損とする(212)。
アルゴリズムの簡便法にあたり、閾値決定を省略し、群
範囲の変更を行わない形である。
IRの大きいものを上位にする方法や、ランダムに決定
する方法など、他の方法を採用することもできる。
無線通信基地局と、複数の無線通信移動局と、複数の無
線通信チャネルと、通信の開始にあたりこの無線通信基
地局と無線通信移動局間の回線に或る無線通信チャネル
を割り当てて通信を行なわせるチャネル割り当て手段と
を有する移動無線通信システムにおいて、無線通信基地
局と無線通信移動局間の通信距離により、或いは無線通
信移動局が無線通信基地局から受信する信号の受信レベ
ルにより、無線通信チャネルを全チャネル数よりも少な
い複数の群に分けるチャネル割り当て手段を設け、この
チャネル割り当て手段は複数の群の内、通信距離の最も
短い群、或いは受信レベルの最も高い群に割り当てるチ
ャネル数を、全チャネル数を全群数で割った平均割り当
てチャネル数より少なくとも1以上小さくすることを特
徴とする。
り当て手段が全ての無線通信基地局で同一順序で群を選
択し、選択した群内の無線通信チャネルが使用可能なと
きは使用可能なチャネルを選択して割り当て、使用可能
なチャネルがない時は次の順序の群を選択して、その群
内の使用可能なチャネルを割り当てるようにしてチャネ
ルを選択することを特徴とする。
き、或いは受信レベルのばらつきを小さくすることがで
き、同一チャネル干渉確率が低くなるようにチャネルを
群に分配する自律分散的なダイナミックチャネル割当を
容易に実現することができる。
内の様子を示した概念図。
ゴリズム。
択のアルゴリズム。
示した概念図。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の無線通信基地局と、複数の無線通
信移動局と、複数の無線通信チャネルと、通信の開始に
あたり前記無線通信基地局と前記無線通信移動局間の回
線に或る前記無線通信チャネルを割り当てて通信を行な
わせるチャネル割り当て手段とを有する移動無線通信シ
ステムにおいて、 前記無線通信基地局と前記無線通信移動局間の通信距離
により前記無線通信チャネルを全チャネル数よりも少な
い複数の群に分けるチャネル割り当て手段を設け、 前記チャネル割り当て手段は前記複数の群の内、前記通
信距離の最も短い群に割り当てるチャネル数を、全チャ
ネル数を全群数で割った平均割り当てチャネル数より少
なくとも1以上小さくすることを特徴とする移動無線通
信システム。 - 【請求項2】 複数の無線通信基地局と、複数の無線通
信移動局と、複数の無線通信チャネルと、通信の開始に
あたり前記無線通信基地局と前記無線通信移動局間の回
線に或る前記無線通信チャネルを割り当てて通信を行な
わせるチャネル割り当て手段とを有する移動無線通信シ
ステムにおいて、 前記無線通信移動局が前記無線通信基地局から受信する
信号の受信レベルにより前記無線通信チャネルを全チャ
ネル数よりも少ない複数の群に分けるチャネル割り当て
手段を設け、 前記チャネル割り当て手段は前記複数の群の内、前記受
信レベルの最も高い群に割り当てるチャネル数を、全チ
ャネル数を全群数で割った平均割り当てチャネル数より
少なくとも1以上小さくすることを特徴とする移動無線
通信システム。 - 【請求項3】 通信の開始にあたり前記チャネル割り当
て手段が全ての前記無線通信基地局で同一順序で前記群
を選択し、選択した群内の前記無線通信チャネルが使用
可能なときは該使用可能なチャネルを選択して割り当
て、使用可能なチャネルがない時は次の順序の群を選択
して、その群内の使用可能なチャネルを割り当てるよう
にしてチャネルを選択することを特徴とする請求項1ま
たは請求項2記載の移動無線通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12762094A JP3376099B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 移動無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12762094A JP3376099B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 移動無線通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07336757A JPH07336757A (ja) | 1995-12-22 |
JP3376099B2 true JP3376099B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=14964597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12762094A Expired - Lifetime JP3376099B2 (ja) | 1994-06-09 | 1994-06-09 | 移動無線通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3376099B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6961577B2 (en) | 2001-05-25 | 2005-11-01 | Ntt Docomo, Inc. | Radio communication system for reducing interferences with respect to other communication system using close frequency band |
CN102711233B (zh) * | 2004-06-10 | 2016-06-01 | 知识产权之桥一号有限责任公司 | 通信终端装置、基站装置及通信方法 |
JP4641973B2 (ja) * | 2006-05-10 | 2011-03-02 | 富士通株式会社 | 片方向通信方法、移動局装置及び無線基地局装置 |
EP2747330A1 (en) * | 2007-03-01 | 2014-06-25 | NTT DoCoMo, Inc. | Base station and method to determine the transmission format of a downlink shared channel based on reported radio quality information |
JP4901567B2 (ja) * | 2007-04-23 | 2012-03-21 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 無線通信制御装置及び無線通信制御方法 |
-
1994
- 1994-06-09 JP JP12762094A patent/JP3376099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07336757A (ja) | 1995-12-22 |
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