JP4014531B2 - 脱水システム - Google Patents

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JP4014531B2
JP4014531B2 JP2003107038A JP2003107038A JP4014531B2 JP 4014531 B2 JP4014531 B2 JP 4014531B2 JP 2003107038 A JP2003107038 A JP 2003107038A JP 2003107038 A JP2003107038 A JP 2003107038A JP 4014531 B2 JP4014531 B2 JP 4014531B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/12Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing
    • B30B9/121Screw constructions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/34Heating or cooling presses or parts thereof

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚泥を脱水する脱水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、汚泥をスクリューシャフトの推力で送りながら多くの孔部が設けられているカバーとの間で脱水してケーキとして排出する脱水装置が知られている。
【0003】
また、スクリューシャフト内部に加熱蒸気を送り込み、スクリューシャフトを内部から加熱することにより、水のろ過抵抗値を下げる等して脱水効率を向上させようとするものがある。また、従来の汚泥乾燥機においては、スチームジャケットを設けるとともに、スクリュー羽根に加熱蒸気を供給するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献】
特許第3196172号公報(図1等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、加熱蒸気を用いる場合には、温度制御が困難であり、全体として製造コストが掛かるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、蒸気以外の方法を用いることにより低い製造コストで脱水効率を向上することができる脱水装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、汚泥を脱水するため脱水システムであって、内部にオイルを流動させるためのオイル流路を有するとともに、該オイル流路にオイルを流入させるための流入口と、該オイル流路からオイルを流出させるための流出口とを有する胴部と、該胴部の表面に設けられた螺旋状のスクリュー羽根とを有するスクリューシャフトを有する脱水装置と、上記脱水装置により脱水された汚泥を乾燥する乾燥装置であって、オイルを流動させるためのオイル流路を有し、加熱されたオイルを該オイル流路に流動させることにより汚泥を乾燥させる乾燥装置と、該脱水装置におけるスクリューシャフトの胴部に設けられたオイル流路と、該乾燥装置におけるオイル流路とに、加熱されたオイルを循環しながら供給するオイル循環システムで、乾燥装置内のオイル流路と脱水装置内のオイル流路とを直列に接続したループ状の第1オイル流路と、該第1オイル流路における脱水装置と乾燥装置間の流路から分岐し、第1オイル流路における脱水装置と乾燥装置間の反対側の流路に接続した第2オイル流路と、を有するとともに、第1オイル流路における第2オイル流路よりも脱水装置側に、オイルを貯留するオイルタンクと、該オイルタンク内のオイルを加熱する加熱装置と、オイルを圧送するためのポンプと、を有し、さらに、第1オイル流路における第2オイル流路よりも乾燥装置側に設けられた第1バルブと、第2オイル流路に設けられた第2バルブとを有するオイル循環システムと、を有することを特徴とする。
【0008】
この第1の構成の脱水システムにおいては、オイル循環システムが設けられているので、このオイル循環システムにより、脱水装置に加熱されたオイルが供給される。つまり、オイル循環システムにおいては、加熱装置によりオイルタンク内のオイルが加熱され、加熱されたオイルはポンプにより圧送されて、該脱水装置の該流入口に加熱されたオイルを流入させるとともに、該流出口から該オイルを流出させて該オイルを循環させる。すると、脱水される汚泥が加熱されることにより、汚泥の濾過抵抗が下がり、汚泥内の水が抜けやすくなって、脱水効率が向上する。さらに、汚泥を加熱することにより、凝集フロック状の汚泥の表面に凝集フロック自体の粘性によって付着していた水が抜けやすくなるとともに、凝集フロックと凝集フロックの間に在る間隙水も抜けやすくなり、これによっても脱水効率が向上する。また、加熱されたオイルにより汚泥を加熱するので、オイルの温度制御は蒸気と比べて容易であり、温度制御のための装置も蒸気の場合に比べて安価となり、全体として脱水システムの製造コストを低減させることができる。また、乾燥装置により、脱水装置により脱水された汚泥を乾燥することができる。また、脱水装置におけるスクリューシャフトの胴部を加熱するためのシステムを、乾燥装置における汚泥の乾燥に流用できるので、乾燥装置において汚泥を乾燥するための熱源を別途設ける必要がない。
【0013】
また、第には、上記第の構成において、上記脱水装置における上記胴部が、筒状部を有し内部に上記オイル流路としての空間部を有する本体部と、該本体部の軸芯に沿って設けられた軸部で、穴部であって、該軸部の端面に一方の開口部である第1開口部が設けられるとともに他方の開口部である第2開口部が該空間部内に臨んでいる穴部が設けられた軸部と、を有し、該軸部の端面に設けられた第1開口部が該胴部の両端部側にそれぞれ設けられていて、一方の第1開口部が上記流入口となり、他方の第1開口部が上記流出口となることを特徴とする。
【0014】
この第の構成の脱水システムにおいては、一方の第1開口部からオイルを流入させると、該第1開口部に連通した第2開口部からオイルが流出して本体部の空間内に至る。そして、該空間部内を流動したオイルは、他方の第1開口部から流出する。このようにして、胴部内をオイルを流動させることができる。
【0015】
また、第には、上記第の構成において、上記脱水装置における上記胴部が、筒状部を有し内部に上記オイル流路としての空間部を有する本体部と、該本体部の軸芯に沿って設けられた軸部で、少なくとも該軸部の端面が該本体部の両端部から露出し、該軸部の両端部に、穴部であって、該軸部の端面に一方の開口部である第1開口部が設けられるとともに他方の開口部である第2開口部が該空間部内に臨んでいる穴部がそれぞれ設けられた軸部と、を有し、一対の第1開口部のうち、一方の第1開口部が上記流入口となり、他方の第1開口部が上記流出口となることを特徴とする。
【0016】
この第の構成の脱水システムにおいては、一方の第1開口部からオイルを流入させると、該第1開口部に連通した第2開口部からオイルが流出して本体部の空間内に至る。そして、該空間部内を流動したオイルは、他方の第2開口部を経て他方の第1開口部から流出する。このようにして、胴部内をオイルを流動させることができる。
【0017】
また、第には、上記第又は第の構成において、上記脱水装置は、さらに、上記スクリューシャフトの端部に固定された第2軸部であって、該第2軸部の軸線に沿って設けられた挿通穴で、上記軸部に設けられた穴部と連通する挿通穴を有する第2軸部と、該第2軸部に固定された伝達部材であって、脱水装置を駆動するためのモータの回転力を該第2軸部に伝達するための伝達部材と、を有することを特徴とする。
【0018】
これにより、モータが回転すると、該伝達部材が回転し、この伝達部材の回転に伴い、第2軸部が回転して、これにより、スクリューシャフトが回転する。なお、該第2軸部に設けられた挿通穴はオイルの流路として利用でき、挿通穴の端部から流入したオイルは軸部に流出した後に胴部の本体部内に流入することができる。
【0019】
また、第には、上記第から第までのいずれかの構成において、上記脱水装置が、上記軸部と直接又は間接に接続するロータリージョイントを有することを特徴とする。これにより、スクリューシャフトにオイルを循環して供給しながら、スクリューシャフトを回転させることが可能となる。
【0020】
また、第には、上記第の構成において、上記第2軸部の端部にロータリージョイントが接続され、また、上記胴部における端部で、該第2軸部が接続された側とは反対側の端部における軸部の端部にロータリージョイントが接続されていることを特徴とする。これにより、スクリューシャフトにオイルを循環して供給しながら、スクリューシャフトを回転させることが可能となる。
【0021】
なお、上記第の構成又は第の構成に従属する構成として、以下の構成としてもよい。すなわち、「上記ロータリージョイントが、上記軸部と直接又は間接に接続し、上記スクリューシャフトの回転に伴い回転する回転部と、該回転部に接続された固定部で上記スクリューシャフトの回転によっても回転しない固定部と、を有することを特徴とする。」とする。
【0022】
また、第には、上記第1から第までのいずれかの構成において、上記脱水装置が、さらに、上記スクリューシャフトの外側に設けられた筒状の濾過部で、脱水により生じた濾液を排出する穴部が設けられた濾過部を有することを特徴とする。
【0033】
また、第には、上記第1から第7までのいずれかの構成において、上記オイル循環システムが、さらに、上記オイルタンク内のオイルの温度及び/又は脱水装置とオイル循環システム間に設けられたオイル流路内のオイルの温度を検知する温度検知装置と、該温度検知装置により検知された温度に従い、加熱装置を制御する制御装置と、を有することを特徴とする。
【0034】
これにより、循環されるオイルの温度を制御することが可能となり、循環されるオイルを所定温度以上又は所定温度範囲に保つことが可能となる。なお、制御装置は、例えば、温度検知装置により検知された温度が所定温度未満の場合に、該所定温度となるまで加熱装置により加熱する。また、オイルタンク内のオイルの温度と、オイル流路内の温度の両方を検知する場合に、オイルタンク内のオイルの温度と、オイル流路内の温度のいずれかが所定温度未満になった場合に、その両方が所定の温度以上となるまで制御装置が加熱装置を制御するようにしてもよい。
【0035】
また、第には、上記第の構成において、上記制御装置が、上記温度検知装置により検知される温度が水の沸点以上でオイルの沸点未満の温度範囲の中に設定された所定範囲の温度となるように加熱装置の制御を行うことを特徴とする。これにより適切に温度制御を行うことが可能となる。
【0037】
また、第10には、上記第から第までのいずれかの構成において、上記脱水システムが、さらに、上記脱水装置に汚泥を供給するための汚泥供給システムであって、汚泥と凝集剤とを混和する凝集混和槽と、該凝集混和槽内の被撹拌物を撹拌する撹拌装置と、該凝集混和槽内の汚泥を該脱水装置に送る送り装置と、を有する汚泥供給システムを有することを特徴とする。
【0038】
この第10の構成の脱水システムにおいては、凝集混和槽において汚泥と凝集剤とを混和した後、攪拌装置により被攪拌物、すなわち、汚泥と凝集剤とが混和されたものを攪拌する。すると、汚泥は凝集フロック状となる。そして、送り装置により、凝集フロック状の汚泥を脱水装置に送る。このようにして、汚泥を脱水装置に供給することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としての実施例を図面を利用して説明する。本発明に基づく脱水システムP1は、脱水装置Aと、オイル循環システムBと、汚泥供給システムCとを有している。
【0043】
ここで、脱水装置Aは、基台部A1と、供給側機構部A2と、脱水部A3と、排出側機構部A4とを有している。
【0044】
この基台部A1は、供給側機構部A2や、脱水部A3や、排出側機構部A4を設置するための台部である。
【0045】
また、供給側機構部A2は、供給側スタンド10と、ベアリング12と、軸受台14と、グランドボックス16と、パッキン18と、ロータリージョイント20等を有している。ここで、供給側スタンド10は、基台部A1の上側に設けられたケース状の部材であり、板状の部材によりケース状に形成されている。すなわち、供給側スタンド10は、汚泥の供給側(X1側)に設けられた側面部10aと、排出側(X2側)に設けられた側面部10bとが略平行に配設され、さらに、側面部10aと側面部10b間の図2における手前側をカバーする正面部と、奥側をカバーする背面部と、上側をカバーする上面部とを有している。
【0046】
また、この供給側スタンド10における側面部10aと側面部10b間には軸受台14が設けられていて、この軸受台14の内側には、グランドボックス16やパッキン18が設けられている。さらに、この軸受台14には、ベアリング12が設けられていて、このベアリング12は、スクリューシャフト40における軸部44を回転可能に軸支している。
【0047】
また、供給側スタンド10には、汚泥を供給するための供給管19が設けられ、その端部は、側面部10bの排出側でパンチングプレート32で囲まれた空間に開口しており、供給管19の開口部19aは、スクリューシャフト40の軸線の方向を向いている。この供給管19には、後述する管部K13が接続される。
【0048】
また、ロータリージョイント20は、軸部44の端部に取り付けられていて、固定部22と、回転部24とを有している。この固定部22は、筒状を呈していて、内部にスプリングやパッキンを有し、回転部24を回転可能に支持している。また、回転部24は、固定部22に対して回転可能であり、その端部の外周にはネジ溝(雄ねじ)が形成されている。この回転部24は、軸部44のネジ穴44aに対して螺着されている。
【0049】
また、脱水部A3は、濾過部30と、スクリューシャフト40とを有している。この濾過部30は、孔部が多数設けられた円筒状のパンチングプレート32と、該パンチングプレート32の外側に設けられた枠状のドラム34とを有している。このドラム34は、リング状の板状を呈するリング状部34aが所定間隔に複数設けられ、各リング状部34aは、帯状に形成された帯状部34bに固定されている。この濾過部30の内径、つまり、パンチングプレート32の内径は、汚泥の供給側から排出側に向けて均一に形成されている。
【0050】
また、スクリューシャフト40は、スクリューシャフト本体部(胴部)42と、スクリューシャフト本体部42の外周に設けられているスクリュー羽根62とを有している。このスクリューシャフト本体部42は、軸部44と、プレート部50〜55と、筒状部60とを有している。
【0051】
この軸部44は、円形断面を有するシャフトであり、その端部には、穴部46と、穴部48とを有している。
【0052】
穴部46は、軸部44の軸線に沿って設けられた穴部46aと、穴部46aから軸部44の側方に向けて開口して形成された穴部46b、46cとを有している。この穴部46aは、軸部44の供給側の端部に露出していて、軸部44の供給側の端部から所定長さ形成されている。また、穴部46a、46bは、ともに軸部44の軸線方向に直角方向に設けられ、穴部46bと穴部46cとは、穴部46aに対して対称の方向に設けられている。穴部46bと穴部46cとは、軸線方向に対してずれた位置に設けられている。また、穴部46b、46cは、筒状部60とプレート部50とプレート部51とに囲まれた空間内に露出している。
【0053】
また、穴部48は、軸部44の軸線に沿って設けられた穴部48aと、穴部48aから軸部44の側方に向けて開口して形成された穴部48bとを有している。この穴部48aは、軸部44の排出側の端部に露出していて、軸部44の排出側の端部から所定長さ形成されている。また、穴部48bは、軸部44の軸線方向に直角方向に設けられている。また、穴部48bは、筒状部60とプレート部54とプレート部55とに囲まれた空間内に露出している。この穴部48における軸部44の端面側の開口部が上記第1開口部に当たり、穴部48における軸部44の側面側の開口部(つまり、穴部48bの開口部)が上記第2開口部に当たる。
【0054】
また、軸部44の供給側の端部は、図4に示すように、ベアリング12から供給側に突出していて、軸部の供給側の端部には、ロータリージョイント20の回転部24を螺着するためのネジ穴44aが形成されている。
【0055】
また、プレート部50は、スクリューシャフト本体部42の供給側の端部に設けられ、円形状を呈し、筒状部60の内側に取り付けられている。このプレート部50は、軸部44を挿通するための穴部を有している。なお、このプレート部50は、筒状部60に対して隙間なく形成されている。また、プレート部55は、スクリューシャフト本体部42の排出側の端部に設けられ、円形状を呈し、筒状部60の内側に取り付けられている。このプレート部55は、軸部44を挿通するための穴部を有している。なお、このプレート部55と筒状部60間は隙間なく形成され、また、プレート部55と筒状部60とは隙間なく形成され、また、プレート部50に設けられた穴部と軸部44間も隙間なく形成され、さらに、プレート部55に設けられた穴部と軸部44間も隙間なく形成されていて、筒状部60とプレート部50とプレート部55により形成された空間は密閉されている。
【0056】
また、プレート部51〜54は、プレート部50とプレート部55の間の位置に所定の間隔で配設されている。プレート部51〜54には、軸部44を挿通するための穴部が設けられていて、プレート部51〜54の外周端は、筒状部60の内周に密着している。また、プレート部51〜54には、オイルを挿通するための開口部Jが形成されている。
【0057】
また、筒状部60は、基本的に、供給側から排出側に向けて大径となるテーパ状に形成されている。つまり、筒状部60の大部分は、テーパ状に形成され、排出側の一部は円筒状に形成されている。つまり、供給側の端部から排出側に向けて徐々に大径となり、排出側の端部近くでは同径となる形状を呈している。この筒状部60を軸線に垂直な面で切断した断面は、円環状を呈している。なお、筒状部60全体がテーパ状の形状としてもよい。
【0058】
つまり、スクリューシャフト本体部42は、穴部48から流入したオイルが空間部S1から順次空間部S2、S3、S4、S5と至り、穴部46から流出するように形成されている。
【0059】
なお、上記筒状部60とプレート部50とプレート部55とで、上記「テーパ状の筒状部を有し内部に上記オイル流路としての空間部を有する本体部」が構成される。そして、上記筒状部60とプレート部50とプレート部55とで囲まれた空間が、上記「オイル流路としての空間部」に当たる。
【0060】
また、スクリュー羽根62は、スクリューシャフト本体部42の外周に螺旋状に形成された羽根部である。
【0061】
また、排出側機構部A4は、排出側スタンド70と、軸部(第2軸部)80と、軸受部90と、スプロケット100と、軸受部110と、ロータリージョイント120等を有している。
【0062】
この排出側スタンド70は、基台部A1の上側に設けられたケース状の部材であり、板状の部材によりケース状に形成されている。すなわち、排出側スタンド70は、供給側(X1側)に設けられた側面部70aと、排出側(X2側)に設けられた側面部70bとが略平行に配設され、さらに、側面部70aと側面部70b間の図2における手前側をカバーする正面部と、奥側をカバーする背面部と、上側をカバーする上面部とを有している。
【0063】
また、軸部80は、X1−X2方向に設けられ、接続プレート84を介して、スクリューシャフト40の排出側の端部に取り付けられている。すなわち、軸部80の供給側の端部には、接続プレート84が固定されていて、この接続プレート84は、ボルトによりプレート部55に固定されている。また、この軸部80の排出側の端部には、ロータリージョイント120の回転部124を螺着するためのネジ穴80aが形成されている。また、このネジ穴80aの奥部から軸部80の供給側の端部まで挿通穴82が設けられている。この挿通穴82は、軸部80の軸線に沿って平行に設けられていて、挿通穴82の供給側の端部は、軸部80の供給側の端部に露出している。また、接続プレート84をスクリューシャフト40に取り付けた状態では、挿通穴82と、軸部44の穴部48とは、連通した状態となっている。
【0064】
また、軸受部90は、図2、図5に示すように、排出側スタンド70の側面部70bに取り付けられており、ベアリングボックス92と、該ベアリングボックス92内に設けられたベアリング94と、該ベアリングボックス92に取り付けられたベアリングボックスカバー96とを有している。このベアリング94は、軸部80(後述)を回転可能に軸支している。また、ベアリングボックス92には、排出側スタンド70の側面部70bに固定されたリブ93が接続されている。このリブ93は、帯状の板状を呈し、ベアリングボックス92を中心として四方に設けられている。
【0065】
また、スプロケット100は、軸部80に固定されている。すなわち、スプロケット100は、軸受部90の排出側に固定して取り付けられている。このスプロケット100には、図示しないローラーチェーンが巻回され、このローラーチェーンには、モータ130(図1参照)が巻回されていて、モータ130が回転することにより、スプロケット100が回転するようになっている。このスプロケット100が、上記「第2軸部に固定された伝達部材であって、脱水装置を駆動するためのモータの回転力を該第2軸部に伝達するための伝達部材」に当たる。
【0066】
また、軸受部110は、基台部A1の上側に設けられた軸受部台116の上に設けられていて、ベアリングボックス112と、ベアリング114とを有している。このベアリング114は、軸部80を回転可能に軸支していて、ベアリング114は、ベアリングボックス112内に設けられている。
【0067】
また、ロータリージョイント120は、軸部80の排出側の端部に取り付けられていて、固定部122と、回転部124とを有している。この固定部122は、筒状を呈していて、内部にスプリングやパッキンを有し、回転部124を回転可能に支持している。また、回転部124は、固定部122に対して回転可能であり、その端部の外周にはネジ溝(雄ねじ)が形成されている。この回転部124は、軸部80のネジ穴80aに対して螺着されている。
【0068】
次に、オイル循環システムBは、オイルタンク200と、電熱ヒータ(加熱装置)202と、油位センサ204と、油温計206と、オイルポンプ(ポンプ)208と、油温計210と、制御装置220と、管部K1〜K3とを有している。
【0069】
ここで、オイルタンク200は、オイルを貯めておくタンクであり、電熱ヒータ202は、オイルタンク200内のオイルを加熱するためのものである。また、油位センサ204は、オイルタンク200内のオイルの油面位置を検知するものであり、また、油温計206は、オイルタンク200内のオイルの温度を検知するものである。また、オイルポンプ208は、オイルタンク200内のオイルを管部K2側に圧送するためのポンプであり、また、油温計210は、管部K2を流れるオイルの温度を検知するものである。また、制御装置220は、油温計206、210、油位センサ204、電熱ヒータ202、オイルポンプ208に接続されていて、電熱ヒータ202、オイルポンプ208等の動作を制御する。特に、制御装置220は、油温計206、210、油位センサ204の検知結果に基づいて電熱ヒータ202、オイルポンプ208等の動作を制御する。なお、油温計206、210は、上記温度検知装置として機能する。
【0070】
また、管部K1〜K3は、オイルを移動させるための管部材であり、管部K1は、オイルタンク200とオイルポンプ208間に設けられ、管部(第1管部)K2は、オイルポンプ208と脱水装置A間に設けられ、管部(第2管部)K3は、脱水装置Aとオイルタンク200間に設けられている。つまり、管部K2は、ロータリージョイント120の固定部122に接続されていて、管部K3は、ロータリージョイント20の固定部22に接続されている。
【0071】
次に、汚泥供給システムCは、脱水装置Aに汚泥等を供給するための装置であり、汚泥貯槽300と、給泥ポンプ(送り装置)302と、凝集混和槽310と、攪拌機(攪拌装置)312等を有している。
【0072】
ここで、汚泥貯槽300は、汚泥を貯留するための容器状部材であり、給泥ポンプ302は、汚泥貯槽300内の汚泥を凝集混和槽310に送るためのポンプである。また、凝集混和槽310は、汚泥と凝集剤とを混和させるための容器状の部材であり、凝集混和槽310の内部は外部に対して密閉された状態となっている。また、攪拌機312は、凝集混和槽310内の被攪拌物を攪拌するためのものである。
【0073】
なお、汚泥貯槽300と給泥ポンプ302間には、管部K11が設けられ、また、給泥ポンプ302と凝集混和槽310間には、管部K12が設けられ、さらに、凝集混和槽310と脱水装置Aとの間には、管部K13が設けられている。また、管部K12の途中には、第1凝集剤注入ポンプに接続された管部K14が接続され、また、凝集混和槽310には、第2凝集剤注入ポンプに接続された管部K15が接続されている。なお、管部K13は、脱水装置Aの供給側スタンド10に設けられた供給管19に接続されている。なお、管部K13内の圧力を検知する圧力計(図示せず)と、該圧力計の検知結果に従い、該給泥ポンプ302の圧力を制御するための制御装置(図示せず)が設けられている。
【0074】
なお、図1に示すように、管部K1〜K3、管部K11〜K15の各所には、バルブVaが設けられている。
【0075】
上記構成の脱水システムP1の動作について説明する。汚泥は、汚泥供給システムCから凝集フロックの形で脱水装置Aに送られ、汚泥は、脱水装置Aにおいて脱水された後に排出される。その際、オイル循環システムBにより、スクリューシャフト40内に加熱されたオイルが供給されるので、このオイルによる加熱により汚泥の濾過抵抗が下がり、汚泥内の水が抜けやすくなって、脱水効率が向上する。さらに、汚泥を加熱することにより、凝集フロック状の汚泥の表面に凝集フロック自体の粘性によって付着していた水が抜けやすくなるとともに、凝集フロックと凝集フロックの間に在る間隙水も抜けやすくなり、これによっても脱水効率が向上する。
【0076】
脱水システムP1のさらに詳しい動作を説明する。なお、以下の説明における操作は、図示しない操作盤により行う。
【0077】
まず、脱水装置Aに汚泥を供給する前にオイル循環システムBによりオイルを循環させておく。このオイルとしては、例えば、潤滑油を用いる。また、管部K1、K2、K3におけるバルブは予め開状態としておく。
【0078】
すなわち、操作盤を操作することにより、電熱ヒータ202を作動させて、オイルタンク200内のオイルを電熱ヒータ202により予め加熱して、オイルポンプ208によりオイルタンク200内のオイルを管部K1、K2を介して脱水装置Aに圧送する。加熱されたオイルは、ロータリージョイント120から軸部80の挿通穴82に至り、その後、スクリューシャフト40に至る。つまり、挿通穴82から流出したオイルは、軸部44の穴部48a、穴部48bを経てスクリューシャフト本体部42内に至る。そして、プレート部54〜プレート部51に設けられた開口部Jを通ってスクリューシャフト本体部42内を汚泥の供給側(図2では、X1側)に移動し、軸部44の穴部46b、46cから穴部46aを通って軸部44の端部に至る。軸部44から流出したオイルは、さらに、ロータリージョイント20を通って管部K3に至り、管部K3を通ってオイルタンク200に戻る。
【0079】
なお、管部K1〜K3や、スクリューシャフト40内にオイルがない状態で、オイルを循環させる場合には、オイルタンク200内のオイルを加熱した上で循環させ、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になるまで加熱と循環を行う。つまり、当初オイルタンク200内のオイルを所定温度として圧送しても、管部K1〜K3やスクリューシャフト40を通るうちに温度は低下するので、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になるまで加熱と循環を行う。一方、管部K1〜K3や、スクリューシャフト40内にオイルがある場合には、電熱ヒータ202でオイルタンク200内のオイルを加熱しながらオイルポンプ208でオイルを循環させて、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になるまで加熱と循環を行うようにする。なお、上記の「所定の温度」としては、水の沸点以上でオイルの沸点未満(「以下」としてもよい)の温度範囲内のいずれかの温度とする。なお、該温度範囲における所定の温度範囲になるように温度制御してもよい。また、オイルの量としては、オイルを循環させる必用があるので、スクリューシャフト40内において、オイルの液面が軸部44の上端位置よりも高い位置となるようにする。
【0080】
そして、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になったら、スクリューシャフト40のスクリューシャフト本体部42の表面も所定の温度になったものとして、汚泥供給システムCにより、脱水装置Aに汚泥を供給する。この場合に、制御装置220が所定の温度になったことを検知したら、制御装置220が脱水装置Aに汚泥を供給するための給泥ポンプ302を自動的に始動させるようにしてもよいし、操作者が所定の温度になったことを確認の後に該給泥ポンプ302を始動させるようにしてもよい。
【0081】
つまり、汚泥貯槽300内に汚泥が入った状態で給泥ポンプ302を作動させることにより汚泥を凝集混和槽310に圧送する。その際、管部K14に接続された第1凝集剤注入ポンプから第1凝集剤を圧送し、第2凝集剤注入ポンプから第2凝集剤を圧送する。ここで、例えば、第1凝集剤としては、無機凝集剤を用い、第2凝集剤としては、高分子凝集剤を用いる。すると、凝集混和槽310は、汚泥と第1凝集剤と第2凝集剤とが混合された状態となっているので、これを攪拌機312により攪拌する。すると、汚泥は凝集フロックの状態となる。そして、凝集混和槽310内は密閉された状態となっているので、給泥ポンプ302からの圧力により、凝集フロックの状態の汚泥は脱水装置Aに供給される。すると、脱水装置Aに設けられた供給管19を経て開口部19aから濾過部30内に送られる。
【0082】
ここで、当初は、濾過部30内に汚泥がない状態となっているので、濾過部30における供給側の所定領域(例えば、領域F)内に汚泥が充満するまではスクリューシャフト40を回転させず、該所定領域内に汚泥が充満した段階で、スクリューシャフト40を回転させる。これは、汚泥を濾過部30内に供給する当初からスクリューシャフト40を回転させると、汚泥はスクリューシャフト40の回転に伴い排出側に移送させてしまい、脱水効率を高めることができない。これに対して、所定領域内に汚泥が充満するまでスクリューシャフト40を回転しないことによって、該所定領域内に汚泥が充満するため、その部分の汚泥がケーキ状に固まるため、それ以降の汚泥も該ケーキ状に固まった汚泥が壁になって移送方向には容易に移動せず、脱水効率を上げることが可能となる。なお、凝集混和槽310と脱水装置A間に設けられた圧力計により検知された圧力に従い、圧力が所定値よりも上昇した場合には、制御装置が給泥ポンプ302による圧送を停止するか又は圧送速度を低下させるようにして、脱水状態を良好な状態に保つことができる。
【0083】
なお、スクリューシャフト40の回転は以下のようにして行われる。つまり、モータ130を回転させることによりスプロケット100が回転し、このスプロケット100の回転に伴い軸部80が回転し、これにより、スクリューシャフト40が回転する。また、モータ130を回転させることにより、ロータリージョイント20における回転部24と、スクリューシャフト40と、軸部80と、接続プレート84と、スプロケット100と、ロータリージョイント120における回転部124とが回転することになる。なお、脱水装置Aにおいて回転する部材と固定した部材との境界部分は、ロータリージョイントにより構成されているので、オイルが漏れることはない。
【0084】
スクリューシャフト40の回転に伴い、濾過部30内の汚泥は、スクリューシャフト40のスクリュー羽根62に導かれて、スクリューシャフト40の大径側に移送され、濾過部30の内面とスクリューシャフト40の外面とで囲まれる空間は、排出側に行くに従い徐々に狭くなるので、これにより、汚泥の脱水が行われて、排出側スタンド70の下部に設けられた排出口(図示せず)から排出口65に至る頃には、汚泥は完全なケーキ状となっている。そして、ケーキ状となった汚泥は、排出口65から排出される。なお、スクリューシャフト40のスクリューシャフト本体部42の排出側の端部近傍に設けられたスクレーパ(図示せず)により、スクリューシャフト本体部42に付着した汚泥を掻き落とすことができる。排出された汚泥は、排出側スタンド70の下方に設けられた堆積部400に堆積させることができる。一方、汚泥を脱水することにより出る濾液は、濾過部30の下方に設けられた集水トレイ67により集められ、その後、濾液槽500に貯められる。堆積部400に堆積されたケーキ状の汚泥や、濾液槽500に貯められた濾液に対しては、所定の処理が行われる。
【0085】
なお、汚泥が濾過部30内を移動する際に、スクリューシャフト本体部42内にある加熱されたオイルにより、スクリューシャフト本体部42の表面も加熱されているため、これにより凝集フロック状の汚泥が加熱され、汚泥の濾過抵抗が下がり、汚泥内の水が抜けやすくなって、脱水効率が向上する。さらに、汚泥を加熱することにより、凝集フロック状の汚泥の表面に凝集フロック自体の粘性によって付着していた水が抜けやすくなるとともに、凝集フロックと凝集フロックの間に在る間隙水も抜けやすくなり、これによっても脱水効率が向上する。
【0086】
なお、少なくとも、脱水装置Aによる脱水処理中においては、制御装置220は、油温計206、210を監視し、所定の温度未満の温度となったら、該所定の温度になるまで電熱ヒータ202によりオイルを加熱し、該所定の温度になったら加熱を停止するようにする。具体的には、油温計206、210のうち少なくともいずれかの温度が所定の温度未満の温度となったら、油温計206、210の両方が所定の温度以上となるまで、電熱ヒータ202により加熱を行う。これにより、スクリューシャフト本体部42内のオイルの温度を一定範囲の温度に保つことができる。
【0087】
脱水作業を終了する場合には、給泥ポンプ302を停止させることにより、凝集混和槽310から脱水装置Aへの給泥を停止するとともに、オイルポンプ208を停止させることにより、オイルの循環を停止させるとともに、電熱ヒータ202による加熱を停止させる。なお、給泥ポンプ302の停止、オイルポンプの停止や、電熱ヒータ202による加熱の停止は、手動により行ってもよいし、汚泥貯槽300内の汚泥の量を検知できるようにしておき、所定量以下の量となったら自動的に停止させるようにしてもよい。
【0088】
以上のように、本実施例の脱水システムP1によれば、加熱されたオイルにより汚泥を加熱して脱水効率を向上させるので、オイルの温度制御は蒸気と比べて容易であり、温度制御のための装置も蒸気の場合に比べて安価となり、全体として脱水システムP1の製造コストを低減させることができる。
【0089】
また、特に、事業所等に蒸気発生源設備がない場合や該設備を有していても余剰熱源がない場合には、有効なシステムであり、トータルコストダウンが可能となる。つまり、蒸気発生熱源があり、かつ、余剰熱源がある事業所等においては、蒸気による汚泥の加熱を選択することも考えられるが、蒸気発生源設備がない場合や該設備があっても余剰熱源がない場合には、本実施例の脱水システムを用いる方がコストダウンとなる。
【0090】
次に、第2実施例について説明する。第2実施例の脱水システムP2は、上記第1実施例の脱水システムP1と略同様の構成であるが、第1実施例の脱水システムP1に対して乾燥システムDがさらに設けられている点が主として異なる。
【0091】
すなわち、脱水システムP2において、脱水装置Aと、汚泥供給システムCの構成は、上記第1実施例の場合と同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0092】
また、オイル循環システムBの構成も上記第1実施例の場合と略同様であるが、管部K20、K21がさらに設けられている点が異なる。つまり、第2実施例におけるオイル循環システムBは、オイルタンク200と、電熱ヒータ202と、油位センサ204と、油温計206と、オイルポンプ208と、油温計210と、制御装置220と、管部K1〜K3、K20、K21とを有している。
【0093】
ここで、管部K20は、管部K2の途中から分岐して設けられ、乾燥炉本体602(後述)のオイル通過路の一方の端部に接続されている。また、管部K21も管部K2の途中から分岐して設けられ、乾燥炉本体602のオイル通過路の他方の端部に接続されている。つまり、管部K2は、オイルポンプ208と管部K20との分岐位置間に設けられた管部K2−1と、該分岐位置と管部K21との分岐位置間に設けられた管部K2−2と、管部K21との分岐位置と脱水装置A間に設けられた管部K2−3とから構成されている。
【0094】
また、第2実施例のオイル循環システムBにおけるオイルタンク200と、電熱ヒータ202と、油位センサ204と、油温計206と、オイルポンプ208と、油温計210と、制御装置220と、管部K1〜K3の構成は、上記第1実施例における構成と同様であるのでその詳しい説明を省略する。
【0095】
次に、乾燥システムDは、ケーキ乾燥炉600と、ロータリーバルブ610と、乾燥ケーキホッパー620と、真空ポンプ630と、管部K20、K21とを有している。
【0096】
ケーキ乾燥炉600は、横向き円筒状の容器状を呈する乾燥炉本体602を有し、この乾燥炉本体602には、脱水装置Aから送られた汚泥を投入するための投入口602aと、発生したガスを排出するための排出口602bが設けられている。また、この乾燥炉本体602の内部には攪拌装置604が設けられている。この攪拌装置604は、モータ605に接続され、モータ605が駆動することにより攪拌装置604が作動するようになっている。また、この乾燥炉本体602の底部や側部は、オイルを通すためのオイル通過路が設けられていて、加熱したオイルを通過させることにより、乾燥炉本体602内が加熱されるようになっている。
【0097】
また、乾燥ケーキホッパー620は、乾燥後のケーキ状の汚泥を集積しておくためのものである。さらに、真空ポンプ630は、排出口602bに接続されていて、排出口602bから排出されたガスをガス処理設備に送る機能を有している。
【0098】
上記脱水システムP2の動作について説明する。汚泥は、上記第1実施例の場合と同様に、汚泥供給システムCから凝集フロックの形で脱水装置Aに送られ、汚泥は、脱水装置Aにおいて脱水された後に排出される。その際、オイル循環システムBにより、スクリューシャフト40内に加熱されたオイルが供給されるので、このオイルによる加熱により汚泥の濾過抵抗が下がり、汚泥内の水が抜けやすくなって、脱水効率が向上する。さらに、汚泥を加熱することにより、凝集フロック状の汚泥の表面に凝集フロック自体の粘性によって付着していた水が抜けやすくなるとともに、凝集フロックと凝集フロックの間に在る間隙水も抜けやすくなり、これによっても脱水効率が向上する。さらに、脱水されてケーキ状となった汚泥は、ケーキ乾燥炉600に送られ、このケーキ乾燥炉600において乾燥された後に乾燥ケーキホッパー620に集積させる。
【0099】
脱水システムP2のさらに詳しい動作を説明する。なお、以下の説明における操作は、図示しない操作盤により行う。
【0100】
まず、脱水装置Aに汚泥を供給する前にオイル循環システムBによりオイルを循環させておく。このオイルとしては、例えば、潤滑油を用いる。また、管部K1、K2、K3、K20、K21におけるバルブは一部を除き予め開状態としておく。つまり、管部K20、K21に設けられたバルブVa−1、Va−2も開状態として、管部K20、K21にもオイルが流れるようにする。なお、バルブVa−3については閉状態として、1つのループ状の循環路が形成されるようにする。
【0101】
すなわち、操作盤を操作することにより、電熱ヒータ202を作動させて、オイルタンク200内のオイルを電熱ヒータ202により予め加熱し、その後、オイルポンプ208によりオイルタンク200内のオイルを脱水装置Aや乾燥炉本体602に圧送する。つまり、オイルは、管部K2から管部K20を経て乾燥炉本体602に至り、乾燥炉本体602内のオイル通過路を通って乾燥炉本体602から流出し、管部K21から管部K2−3を経て脱水装置Aに至る。すなわち、オイルは、ロータリージョイント120から軸部80の挿通穴82に至り、その後、スクリューシャフト40に至る。つまり、挿通穴82から流出したオイルは、軸部44の穴部48a、穴部48bを経てスクリューシャフト本体部42内に至る。そして、プレート部54〜プレート部51に設けられた開口部Jを通ってスクリューシャフト本体部42内を汚泥の供給側(図2では、X1側)に移動し、軸部44の穴部46b、46cから穴部46aを通って軸部44の端部に至る。軸部44から流出したオイルは、さらに、ロータリージョイント20を通って管部K3に至り、管部K3を通ってオイルタンク200に戻る。
【0102】
なお、管部K1〜K3や、スクリューシャフト40や、管部K20、K21や、ケーキ乾燥炉600内にオイルがない状態で、オイルを循環させる場合には、オイルタンク200内のオイルを加熱した上で循環させ、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になるまで加熱と循環を行う。つまり、当初オイルタンク200内のオイルを所定温度として圧送しても、管部K1〜K3やスクリューシャフト40を通るうちに温度は低下するので、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になるまで加熱と循環を行う。一方、管部K1〜K3や、スクリューシャフト40や、管部K20、K21や、ケーキ乾燥炉600内にオイルがある場合には、電熱ヒータ202でオイルタンク200内のオイルを加熱しながらオイルポンプ208でオイルを循環させて、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になるまで加熱と循環を行うようにする。なお、上記の「所定の温度」としては、水の沸点以上でオイルの沸点以下のいずれかの温度とする。また、オイルの量としては、オイルを循環させる必用があるので、スクリューシャフト40内において、オイルの液面が軸部44の上端位置よりも高い位置となるようにする。
【0103】
そして、油温計206や油温計210の温度が所定の温度になったら、スクリューシャフト40のスクリューシャフト本体部42の表面も所定の温度になったものとして、汚泥供給システムCにより、脱水装置Aに汚泥を供給する。この場合に、制御装置220が所定の温度になったことを検知したら、制御装置220が脱水装置Aに汚泥を供給するための給泥ポンプ302を自動的に始動させるようにしてもよいし、操作者が所定の温度になったことを確認の後に該給泥ポンプ302を始動させるようにしてもよい。
【0104】
つまり、汚泥貯槽300内に汚泥が入った状態で給泥ポンプ302を作動させることにより汚泥を凝集混和槽310に圧送する。その際、管部K14に接続された第1凝集剤注入ポンプから第1凝集剤を圧送し、第2凝集剤注入ポンプから第2凝集剤を圧送する。ここで、例えば、第1凝集剤としては、無機凝集剤を用い、第2凝集剤としては、高分子凝集剤を用いる。すると、凝集混和槽310は、汚泥と第1凝集剤と第2凝集剤とが混合された状態となっているので、これを攪拌機312により攪拌する。すると、汚泥は凝集フロックの状態となる。そして、凝集混和槽310内は密閉された状態となっているので、給泥ポンプ302からの圧力により、凝集フロックの状態の汚泥は脱水装置Aに供給される。すると、脱水装置Aに設けられた供給管19を経て開口部19aから濾過部30内に送られる。
【0105】
ここで、当初は、濾過部30内に汚泥がない状態となっているので、濾過部30における供給側の所定領域(例えば、領域F)内に汚泥が充満するまではスクリューシャフト40を回転させず、該所定領域内に汚泥が充満した段階で、スクリューシャフト40を回転させる。これは、汚泥を濾過部30内に供給する当初からスクリューシャフト40を回転させると、汚泥はスクリューシャフト40の回転に伴い排出側に移送させてしまい、脱水効率を高めることができない。これに対して、所定領域内に汚泥が充満するまでスクリューシャフト40を回転しないことによって、該所定領域内に汚泥が充満するため、その部分の汚泥がケーキ状に固まるため、それ以降の汚泥も該ケーキ状に固まった汚泥が壁になって移送方向には容易に移動せず、脱水効率を上げることが可能となる。なお、凝集混和槽310と脱水装置A間に設けられた圧力計により検知された圧力に従い、圧力が所定値よりも上昇した場合には、制御装置が給泥ポンプ302による圧送を停止するか又は圧送速度を低下させるようにして、脱水状態を良好な状態に保つことができる。
【0106】
スクリューシャフト40の回転に伴い、濾過部30内の汚泥は、スクリューシャフト40のスクリュー羽根62に導かれて、スクリューシャフト40の大径側に移送され、濾過部30の内面とスクリューシャフト40の外面とで囲まれる空間は、排出側に行くに従い徐々に狭くなるので、これにより、汚泥の脱水が行われて、排出側スタンド70の下部に設けられた排出口(図示せず)から排出口65に至る頃には、汚泥は完全なケーキ状となっている。そして、ケーキ状となった汚泥は、排出口65から排出される。なお、スクリューシャフト40のスクリューシャフト本体部42の排出側の端部近傍に設けられたスクレーパ(図示せず)により、スクリューシャフト本体部42に付着した汚泥を掻き落とすことができる。排出された汚泥は、排出側スタンド70の下方に設けられた堆積部400に堆積させることができる。一方、汚泥を脱水することにより出る濾液は、濾過部30の下方に設けられた集水トレイ67により集められ、その後、濾液槽500に貯められる。堆積部400に堆積されたケーキ状の汚泥や、濾液槽500に貯められた濾液に対しては、所定の処理が行われる。
【0107】
なお、汚泥が濾過部30内を移動する際に、スクリューシャフト本体部42内にある加熱されたオイルにより、スクリューシャフト本体部42の表面も加熱されているため、これにより凝集フロック状の汚泥が加熱され、汚泥の濾過抵抗が下がり、汚泥内の水が抜けやすくなって、脱水効率が向上する。さらに、汚泥を加熱することにより、凝集フロック状の汚泥の表面に凝集フロック自体の粘性によって付着していた水が抜けやすくなるとともに、凝集フロックと凝集フロックの間に在る間隙水も抜けやすくなり、これによっても脱水効率が向上する。
【0108】
なお、少なくとも、脱水装置Aによる脱水処理中においては、制御装置220は、油温計206、210を監視し、所定の温度以下の温度となったら、該所定の温度になるまで電熱ヒータ202によりオイルを加熱し、該所定の温度になったら加熱を停止するようにする。これにより、スクリューシャフト本体部42内のオイルの温度を一定範囲の温度に保つことができる。
【0109】
また、堆積部400に堆積されたケーキ状の汚泥は、ケーキ乾燥炉600の投入口602aに投入する。この投入に当たっては、堆積部400に堆積された汚泥を手作業で投入してもよいし、堆積部400に堆積された汚泥を投入口602aに搬送する搬送装置を設けてこの搬送装置により投入するようにしてもよい。
【0110】
すると、投入された汚泥は、ケーキ乾燥炉600内で乾燥処理されることにより、乾燥ケーキの状態となる。なお、少なくとも汚泥をケーキ乾燥炉600に投入する段階では、モータ605を回転させて攪拌装置604を作動させておく。これにより、汚泥は、攪拌装置604により攪拌されながら、加熱されたオイルからの熱により乾燥されることになる。乾燥ケーキの状態となった汚泥は、ロータリーバルブ610を経て、乾燥ケーキホッパー620に集積される。一方、ケーキ乾燥炉600内で発生したガスは、真空ポンプ630により吸引されて、ガス処理設備に送られる。
【0111】
脱水作業を終了する場合には、給泥ポンプ302を停止させることにより、凝集混和槽310から脱水装置Aへの給泥を停止するともに、オイルポンプ208を停止させることにより、オイルの循環を停止させるとともに、電熱ヒータ202による加熱を停止させ、さらには、ケーキ乾燥炉600における攪拌装置604の作動も停止させる。なお、給泥ポンプ302の停止、オイルポンプの停止や、電熱ヒータ202による加熱の停止や、攪拌装置604の作動の停止は、手動により行ってもよいし、汚泥貯槽300内の汚泥の量を検知できるようにしておき、所定量以下の量となったら自動的に停止させるようにしてもよい。
【0112】
以上のように、本実施例の脱水システムP2によれば、加熱されたオイルにより汚泥を加熱して脱水効率を向上させるので、オイルの温度制御は蒸気と比べて容易であり、温度制御のための装置も蒸気の場合に比べて安価となり、全体として脱水システムP2の製造コストを低減させることができる。
【0113】
また、特に、事業所等に蒸気発生源設備がない場合や該設備を有していても余剰熱源がない場合には、有効なシステムであり、トータルコストダウンが可能となる。つまり、蒸気発生熱源があり、かつ、余剰熱源がある事業所等においては、蒸気による汚泥の加熱を選択することも考えられるが、蒸気発生源設備がない場合や該設備があっても余剰熱源がない場合には、本実施例の脱水システムを用いる方がコストダウンとなる。
【0114】
また、乾燥システムDが設けられているので、脱水装置Aにより脱水された汚泥を乾燥することができる。また、脱水装置Aにおけるスクリューシャフト40にオイルを供給するためのシステムを、乾燥システムDにおける汚泥の乾燥に流用できるので、乾燥システムDにおいて汚泥を乾燥するための熱源を別途設ける必要がない。
【0115】
なお、上記の説明においては、スクリューシャフト40のスクリューシャフト本体部42において、1本の軸部44を設けるものとして説明したが、スクリューシャフト本体部42の両端に、スクリューシャフト本体部42の軸芯に沿って設けられた軸部をそれぞれ設け、一方の軸部には、穴部46を設け、他方の軸部には、穴部48を設けるようにしてもよい。この場合には、当然、プレート部51〜54には、軸部44を挿通するための穴部は必要ない。
【0116】
なお、上記の説明では、脱水装置Aにおいて、上記スクリューシャフト40におけるスクリューシャフト本体部(胴部)42の径は、汚泥の供給側から排出側に向けて徐々に大径となるよう形成され、また、上記濾過部30の内径は、汚泥の供給側から排出側に向けて均一に形成されているものとして説明したが、これには限られず、他のタイプの脱水装置に適用してもよい。つまり、上記スクリューシャフトにおける胴部の径は、汚泥の供給側から排出側に向けて均一に形成され、また、上記濾過部の内径は、汚泥の供給側から排出側に向けて徐々に小径となるよう形成されているタイプの脱水装置に適用してもよいし、また、上記スクリューシャフトにおける胴部の径と上記濾過部の内径は、汚泥の供給側から排出側に向けて均一に形成され、スクリューシャフトに設けられたスクリュー羽根のピッチが汚泥の供給側から排出側に向けて小さくなるよう形成されているタイプの脱水装置に適用してもよい。
【0117】
【発明の効果】
本発明に基づく脱水システムによれば、加熱されたオイルを脱水装置のスクリューシャフトに供給することにより、脱水される汚泥が加熱され、これにより汚泥の濾過抵抗が下がり、汚泥内の水が抜けやすくなって、脱水効率が向上する。さらに、汚泥を加熱することにより、凝集フロック状の汚泥の表面に凝集フロック自体の粘性によって付着していた水が抜けやすくなるとともに、凝集フロックと凝集フロックの間に在る間隙水も抜けやすくなり、これによっても脱水効率が向上する。
【0118】
また、加熱されたオイルにより汚泥を加熱するので、オイルの温度制御は蒸気と比べて容易であり、温度制御のための装置も蒸気の場合に比べて安価となり、全体として脱水システムの製造コストを低減させることができる。また、乾燥装置により、脱水装置により脱水された汚泥を乾燥することができる。また、脱水装置におけるスクリューシャフトの胴部を加熱するためのシステムを、乾燥装置における汚泥の乾燥に流用できるので、乾燥装置において汚泥を乾燥するための熱源を別途設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく脱水システムの構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例に基づく脱水装置の構成を示す要部断面図である。
【図3】スクリューシャフトにおけるスクリューシャフト本体部の構成を示す断面図である。
【図4】供給側機構部の構成を示す要部断面図である。
【図5】排出側機構部の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に基づく脱水システムの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
P1、P2 脱水システム
A 脱水装置
A1 基台部
A2 供給側機構部
A3 脱水部
A4 排出側機構部
B オイル循環システム
C 汚泥供給システム
10 供給側スタンド
19 供給管
20、120 ロータリージョイント
30 濾過部
40 スクリューシャフト
42 スクリューシャフト本体部
44 軸部
46、48 穴部
50、51、52、53、54、55 プレート部
60 筒状部
70 排出側スタンド
80 軸部
90、110 軸受部
200 オイルタンク
202 電熱ヒータ
204 油位センサ
206、210 油温計
208 オイルポンプ
220 制御装置
300 汚泥貯槽
302 給泥ポンプ
310 凝集混和槽
312 攪拌機
600 ケーキ乾燥炉
610 ロータリーバルブ
620 乾燥ケーキホッパー
K1、K2、K3、K11、K12、K13、K14、K15、K20、K21 管部

Claims (10)

  1. 汚泥を脱水するため脱水システムであって、
    内部にオイルを流動させるためのオイル流路を有するとともに、該オイル流路にオイルを流入させるための流入口と、該オイル流路からオイルを流出させるための流出口とを有する胴部と、該胴部の表面に設けられた螺旋状のスクリュー羽根とを有するスクリューシャフトを有する脱水装置と、
    上記脱水装置により脱水された汚泥を乾燥する乾燥装置であって、オイルを流動させるためのオイル流路を有し、加熱されたオイルを該オイル流路に流動させることにより汚泥を乾燥させる乾燥装置と、
    該脱水装置におけるスクリューシャフトの胴部に設けられたオイル流路と、該乾燥装置におけるオイル流路とに、加熱されたオイルを循環しながら供給するオイル循環システムで、乾燥装置内のオイル流路と脱水装置内のオイル流路とを直列に接続したループ状の第1オイル流路と、該第1オイル流路における脱水装置と乾燥装置間の流路から分岐し、第1オイル流路における脱水装置と乾燥装置間の反対側の流路に接続した第2オイル流路と、を有するとともに、第1オイル流路における第2オイル流路よりも脱水装置側に、オイルを貯留するオイルタンクと、該オイルタンク内のオイルを加熱する加熱装置と、オイルを圧送するためのポンプと、を有し、さらに、第1オイル流路における第2オイル流路よりも乾燥装置側に設けられた第1バルブと、第2オイル流路に設けられた第2バルブとを有するオイル循環システムと、
    を有することを特徴とする脱水システム
  2. 上記脱水装置における上記胴部が、
    筒状部を有し内部に上記オイル流路としての空間部を有する本体部と、
    該本体部の軸芯に沿って設けられた軸部で、穴部であって、該軸部の端面に一方の開口部である第1開口部が設けられるとともに他方の開口部である第2開口部が該空間部内に臨んでいる穴部が設けられた軸部と、
    を有し、
    該軸部の端面に設けられた第1開口部が該胴部の両端部側にそれぞれ設けられていて、一方の第1開口部が上記流入口となり、他方の第1開口部が上記流出口となることを特徴とする請求項に記載の脱水システム
  3. 上記脱水装置における上記胴部が、
    筒状部を有し内部に上記オイル流路としての空間部を有する本体部と、
    該本体部の軸芯に沿って設けられた軸部で、少なくとも該軸部の端面が該本体部の両端部から露出し、該軸部の両端部に、穴部であって、該軸部の端面に一方の開口部である第1開口部が設けられるとともに他方の開口部である第2開口部が該空間部内に臨んでいる穴部がそれぞれ設けられた軸部と、
    を有し、
    一対の第1開口部のうち、一方の第1開口部が上記流入口となり、他方の第1開口部が上記流出口となることを特徴とする請求項に記載の脱水システム
  4. 上記脱水装置は、さらに、
    上記スクリューシャフトの端部に固定された第2軸部であって、該第2軸部の軸線に沿って設けられた挿通穴で、上記軸部に設けられた穴部と連通する挿通穴を有する第2軸部と、
    該第2軸部に固定された伝達部材であって、脱水装置を駆動するためのモータの回転力を該第2軸部に伝達するための伝達部材と、
    を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の脱水システム
  5. 上記脱水装置が、上記軸部と直接又は間接に接続するロータリージョイントを有することを特徴とする請求項2又は3又は4に記載の脱水システム
  6. 上記第2軸部の端部にロータリージョイントが接続され、また、上記胴部における端部で、該第2軸部が接続された側とは反対側の端部における軸部の端部にロータリージョイントが接続されていることを特徴とする請求項に記載の脱水システム
  7. 上記脱水装置が、さらに、上記スクリューシャフトの外側に設けられた筒状の濾過部で、脱水により生じた濾液を排出する穴部が設けられた濾過部を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6に記載の脱水システム
  8. 上記オイル循環システムが、さらに、
    上記オイルタンク内のオイルの温度及び/又は脱水装置とオイル循環システム間に設けられたオイル流路内のオイルの温度を検知する温度検知装置と、
    該温度検知装置により検知された温度に従い、加熱装置を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7に記載の脱水システム。
  9. 上記制御装置が、上記温度検知装置により検知される温度が水の沸点以上でオイルの沸点未満の温度範囲の中に設定された所定範囲の温度となるように加熱装置の制御を行うことを特徴とする請求項に記載の脱水システム。
  10. 上記脱水システムが、さらに、
    上記脱水装置に汚泥を供給するための汚泥供給システムであって、
    汚泥と凝集剤とを混和する凝集混和槽と、
    該凝集混和槽内の被撹拌物を撹拌する撹拌装置と、
    該凝集混和槽内の汚泥を該脱水装置に送る送り装置と、
    を有する汚泥供給システムを有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9に記載の脱水システム。
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