JP4012919B2 - サンバイザおよびサンバイザ用遮光板交換ユニット - Google Patents
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Description
メガネフレームは、それぞれがレンズを保持する一対のレンズ枠と、これらのレンズ枠同士を連結するブリッジと、それぞれが各レンズ枠の外側に折り畳み自在に連結されて耳に引っ掛けられる一対のつる(テンプル)とを有している。また、メガネのフロント部は、1対のレンズと1対のレンズ枠とブリッジとにより構成されている。
ところで、メガネについて太陽が低く位置する時、例えば早朝、夕暮れなどでは日差し除け具が必要であった。この種のサンバイザとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。
この発明は、簡単な掛止作業を行うだけで、既存の頭部装着体をこの発明の効果を有したものに改良することができるサンバイザを提供することを目的としている。
この発明は、遮光板の大きさを変更することができるサンバイザを提供することを目的としている。
この発明は、遮光板の表面および裏面の少なくとも一方に意匠を表示することで、遮光に支障なく、例えば企業や商品の宣伝、広告などを第3者に報知することができるサンバイザを提供することを目的としている。
この発明は、サンバイザにおいて、サンバイザ用遮光板交換ユニットを簡単に交換することができるサンバイザ用遮光板交換ユニットを提供することを目的としている。
また、遮光板は、ボールジョイントにより、光の照射方向などに応じてその角度を任意に変更するとともに、両眼の前面に対してその距離を可変とすることができる。そのため、車両運転時の利便性について高い効果が発揮される。
頭部装着体の素材は、頭部装着体がどのような品物(用途など)かによって適宜変更される。また、頭部装着体の大きさは任意である。
メガネのフロント部は、例えば1対のレンズと、これらを保持する一対のレンズ枠と、両レンズ枠同士を連結するブリッジとを有している。ブリッジの両側には、こめかみに当てがわれるこめかみ当て部を設けた方が好ましい。これにより、メガネ(前記アクセサリも同じ)の着用時の安定性を高めることができる。
支柱元部には、ボール部を固定しても、球面軸受部を固定してもよい。
頭部装着体における支柱元部の取り付け位置は限定されない。ただし、使用時に眉間付近に配置される部分が好ましい。例えば、頭部装着体がメガネの場合、ブリッジの表側またはブリッジの上縁などである。
支柱本体部の大きさは限定されない。また、支柱本体部の形状も限定されない。例えば、棒形状でもよいし、板片形状でもよい。
遮光板とは、光を遮断可能な素材(半透明素材を含む)からなる板状の部材である。
遮光板の素材は限定されない。例えば、各種のプラスチック(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂、アクリルなど)、各種の金属、各種のセラミックス、各種の木材などを採用することができる。また、枠体に布帛(織布、不織布、編布など)、紙、合成樹脂シート、皮革などを展張したものでもよい。
遮光板の面積を可変とする構造では、1対の板を遮光板の横幅方向または縦幅方向にスライド自在に設けることができる。また、2対の板を遮光板の横幅方向および縦幅方向にそれぞれスライド自在に設けてもよい。
また、遮光板の前側には、反射塗料をコーティングしてもよい。そうすれば、反射塗料で光を反射させて、例えば自動車を運転中の運転者や、離れた場所に立っている第3者に使用者の位置を視認させることができる。反射塗料としては、市販品を採用することができる。
遮光板の裏面には鏡を設けてもよい。こうすれば、使用者は鏡を見ながら主に顔周辺の身だしなみをチェックすることができる。鏡は遮光板に一体的に設けてもよいし、別体で設けてもよい。
また、遮光板は、組み立て自在な第1のボールジョイントと、ボール部と球面軸受部とが分離不能な第2のボールジョイントとにより、光の照射方向などに応じてその角度を任意に変更するとともに、両眼の前面に対してその距離を可変とすることができる。そのため、車両運転時の利便性についてきわめて高い効果が発揮される。
さらに、サンバイザは、組み立て自在な第1のボールジョイントによって2分割することができる。具体的には、(1) 第1のボールジョイントのボール部および球面軸受部のうちの一方と、(2) 第1のボールジョイントのボール部および球面軸受部のうちの残り、および、サンバイザの遮光板側の部分(請求項8のサンバイザ用遮光板交換ユニット)とに分けられる。そのため、例えば用途や好みなどに応じて、サンバイザの遮光板側の部分を異なるものに交換することができる。
第2のボールジョイントとは、ボール部と球面軸受部とが分離不能なボールジョイントで、支柱本体部に対して遮光板を立体的(3次元的)に回動可能な構造を有している。支柱本体部にボール部を設け、遮光板に球面軸受部を設けてもよい。または、その反対でもよい。
第2のボールジョイントにより、両眼に対する遮光板の角度は自在となる。ここでいう角度とは正面視した両眼を基準とする遮光板の傾斜角度をいう。
頭部掛止体の構造は限定されない。例えば、クリップ方式(弾性的な挟持方式)、貼着(接着)方式、磁着方式、面状ファスナ方式などを採用することができる。
頭部掛止体の各構成体の素材は限定されない。例えば、各種のプラスチック(ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素系樹脂、ポリカーボネートなど)でもよいし、各種の金属(ステンレス、アルミニウム、チタンなど)でもよい。
頭部装着体は、メガネでも、帽子でも、ヘアバンドでもよい。
メガネのフロント部の幅とは、メガネを正面視(前方視)したとき、両レンズが連続する方向におけるフロント部の長さをいう。
遮光板の大きさがメガネのフロント部の幅の1/2未満では、遮光板が遮光機能を十分に果たせない。また、遮光板の大きさがフロント部の幅の1/3を超えると、使用者の視界が狭まる。
遮光板の縦幅が約2cm未満では、遮光板が遮光機能を十分に果たせない。また、2cmを超えると、使用者の視界が狭まる。
意匠とは、例えば文字、数字、マーク、ロゴ、模様などの平面的な意匠でもよいし、立体的な意匠でもよい。
遮光板の素材、大きさ、形状は限定されない。
前記支柱元部71は矩形状を有した小さい板片で、フロント部21のレンズ枠77同士を連結するブリッジ部78の表側に接着剤により接着される。
また、第1のボールジョイント74のうち、球面軸受部73が設けられた支柱本体部75と、支柱本体部75に第2のボールジョイント76を介して連結される遮光板11とにより、サンバイザ用遮光板交換ユニット(サンバイザの遮光板11側の部分)79が構成されている。
支柱本体部75は、元部に第1のボールジョイント74の球面軸受部73が設けられ、先方に向かうほど徐々に細くなった先部に、第2のボールジョイント76のボール部80が設けられた直線的なピン形状を有する部材である。球面軸受部73は、平行に離間した1対のボール挟持片81を有した二股形状のものである。両ボール挟持片81の対向側には、ボール部72の両側部を回動自在に収納した挟持ポケット81aが配設されている(図3)。ボール部72を両挟持ポケット81aに着脱自在に組み込むことで、サンバイザ用遮光板交換ユニット79がメガネ20に装着される。
また、遮光板11はフロント部21のブリッジ部78から前方に所定距離(3〜6cm)だけ突出して設けられている。遮光板11は、第1のボールジョイント74により、メガネ20のレンズ22,23の前面に対してその距離を可変とする。さらに、遮光板11は第2のボールジョイント76によりレンズ面に対する角度を変更自在とする。
遮光板11は、前述したように軽い材料であるプラスチック(ここではポリプロピレン)で形成されている。遮光板11の前面には、光を反射する反射塗料をコーティングしてもよい。または、遮光板11には蛍光塗料をコーティングしてもよい。これにより、遮光板11の光の反射性および装飾性を高めることができる。
遮光板11は、その前面が広告面として利用できるように平坦に形成されている。そのため、遮光板11の表面(裏面も可能)にロゴなどを印刷などして配置することができる。
遮光板11の裏面には鏡を設けてもよい。そうすれば、使用者は鏡を見ながら例えば顔周辺の身だしなみをチェックすることができる。
また、遮光板11には、前方を撮影可能なカメラ(カメラのレンズ部分)を設けてもよい。あるいは照明ライトを設けてもよい。
そして、遮光板11は太陽光を追尾してその角度を変更するか、太陽光源の位置を検知し、これに対して遮光板11を回動させるような機構を有したものとしてもよい。
さらに、遮光板11をよろい戸構造としてもよい。
また、メガネ用サンバイザ10が不要な場合、例えば夜間や、昼間でも正午前後の太陽が真上に位置するときなどは、第1のボールジョイント74のボール部72と球面軸受部73との掛止部分からサンバイザ用遮光板交換ユニット79を切り離すか、遮光板11の位置をずらすことで対処することができる。
なお、第1のボールジョイント74を分解組み立てが困難なボールジョイントとし、かつ第2のボールジョイント76を省略し、支柱本体部75の先端部に遮光板11を、別の屈曲自在なジョイントを介して連結してもよい。なお、別の屈曲自在なジョイントを介しさず、直接、支柱本体部75の先端部に遮光板11を連結してもよい。
メガネ用サンバイザ(サンバイザ)10Aは、メガネ20のフロント部21に着脱自在に装着される。メガネ用サンバイザ10Aは、メガネ20のフロント部21にて両方のレンズ22,23の上側の一部を覆う遮光板11と、遮光板11をメガネ20のフロント部21または両方のレンズ22,23に取り付ける頭部掛止体12とを有して構成されている。頭部掛止体12は硬質アルミニウム製で、第1のボールジョイント74の支柱元部71が固定され、かつメガネ20に掛止可能な構造を有している。
頭部掛止体12は、ピン結合により互いに開閉自在に設けられた前側部材121(装着状態でレンズ22,23のフロント面より前側に突出する部材)と、後側部材122(装着状態で前側部材121よりも後ろ側に位置することになる)とを有している。前側部材121には、その上方前方に向かって所定長さだけ突出するアーム形状を有した支柱元部71の後端が固定されている。支柱元部123の先端には、第1のボールジョイント74のボール部72が一体形成されている。ボール部72には、実施例1と同じサンバイザ用遮光板交換ユニット79の支柱本体部75の球面軸受部73が着脱可能に連結されている。これにより、矩形の遮光板11が頭部掛止体12に結合されている。
また、その他のスライド構造として、例えば、薄くて横長な矩形状のスライドガイド角筒150の両端の開口部から、両遮光板11をそれぞれ出し入れ可能に構成してもよい(図8)。
この実施例2では、頭部掛止体12を介して、支柱元部123をメガネ20に掛止することができる。これにより、簡単な掛止操作を行うだけで、既存のメガネ20をこの発明のメガネ用サンバイザ10付きのものに改良することができる。
その他の構成、作用および効果は、参考例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
意匠表示具とは、使用者の着衣に掛止される着衣掛止体(頭部掛止体12に該当)と、この着衣掛止体に固定される支柱元部123と、この支柱元部123に、ボール部72とこのボール部72を軸支する球面軸受部73とに分解組み立て自在な第1のボールジョイント74を介して着脱自在に連結される支柱本体部75と、この支柱本体部75に第2のボールジョイント76を介して連結され、表面および裏面の少なくとも一方に意匠が表示される表示板(遮光板11に該当)とを備えたものである。
また、意匠表示具は、第1のボールジョイントの部分から、着衣掛止体側の部分(ボール部および球面軸受部のうちの一方、着衣掛止体)と、表示板側の部分(ボール部および球面軸受部のうちの残り、表示板;意匠表示具用表示板交換ユニット(サンバイザ用遮光板交換ユニット79に該当)とに2分割することができる。これにより、簡単な交換作業を行うだけで、1つの着衣掛止体側の部分に対して、例えば用途や好みなどに応じて、別の意匠表示具用表示板交換ユニットに、交換することができる。
着衣としては、例えば背広、スーツ、コート、作業着(ツナギ)、ジャージ、上着(ジャケット、ジャンバ、カッターシャツ、ポロシャツ、Tシャツ、セータ、ブラウス、チョッキ、カーディガンなど)、下着(シャツ、パンツなど)、ズボン(綿パン、ジーンズ、半ズボン、パンタロンなど)、スカート(キュロットスカートなど)を採用することができる。
着衣掛止体とは、着衣に着脱自在に表示板を取り付け可能なものであればよい。その掛止構造としては、ばね式のクリップ構造、安全ピン構造、面状ファスナによる係止構造、ホック構造などを採用することができる。
表示板の素材は限定されない。例えば、各種のプラスチック、各種の金属、各種の木、各種のセラミックスなどを採用することができる。
表示板の大きさ、表示板の形状は限定されない。
意匠が表示されるのは、表示板の表面でも、裏面でもよい。またはその両方でもよい。
参考例3のメガネ用サンバイザ(サンバイザ)10Bは、参考例1の遮光板11に代えて、その縦幅および横幅に伸縮可能な枠体160と、枠体160に展張された伸縮シート161とを有した構造とすることで、面積を可変とした遮光板11Aを採用している。
枠体160は、遮光板11Aの横方向に長い1対の横管163と、遮光板11Aの縦方向に長い一対の縦管164と、隣接する横管163と縦管164との各突き合わせ側の端部に、対応するロッド端部が若干の抵抗を受けながら出し入れ可能にそれぞれ圧入されるL字形の4本のスライドロッド65とを有している。
前記伸縮シート161はゴム糸を密に編んだ横長な編み布で、その外周部の全域には略矩形状を有した筒部161aが、枠体160を収納して縫製されている。
また、遮光板11Aの伸縮操作は、例えば図9の二点鎖線の矢印に示すように、遮光板11Aの一方の対角線上に配置された両スライドロッド65を、この対角線に沿って同時に移動させるようにしても行うことができる。
その他の構成、作用および効果は、参考例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
11 遮光板、
12 頭部掛止体、
20 メガネ(頭部装着体)、
21 フロント部、
71,123 支柱元部、
72 ボール部、
73,76A 球面軸受部、
74 第1のボールジョイント、
75 支柱本体部、
76 第2のボールジョイント、
79 サンバイザ用遮光板交換ユニット。
Claims (8)
- 使用者の頭部に装着される頭部装着体に固定可能な支柱元部と、
該支柱元部に対して、ボールジョイントを介して着脱自在に連結される支柱本体部と、
該支柱本体部に連結される遮光板とを備え、
この遮光板を、スライド自在に重ね合わされた複数枚の板で構成することにより、その面積を可変としたサンバイザ。 - 使用者の頭部に装着される頭部装着体に固定可能な支柱元部と、
該支柱元部に対して、ボール部と該ボール部を軸支する球面軸受部とに分解組み立て自在な第1のボールジョイントを介して着脱自在に連結される支柱本体部と、
該支柱本体部に第2のボールジョイントを介して連結される遮光板とを備え、
この遮光板を、スライド自在に重ね合わされた複数枚の板で構成することにより、その面積を可変としたサンバイザ。 - 前記支柱元部が固定され、かつ前記頭部装着体に掛止可能な頭部掛止体を有した請求項1または請求項2に記載のサンバイザ。
- 前記頭部装着体は、フロント部に前記支柱元部が固定されるメガネ、庇に前記支柱元部が固定される帽子、長さ方向の中間部に前記支柱元部が固定されるヘアバンドのうち、何れか1つである請求項1または請求項2に記載のサンバイザ。
- 前記頭部装着体は、フロント部に前記支柱元部が固定されるメガネで、
前記遮光板は横長な略矩形状で、その横幅は、上記メガネのフロント部の幅の1/2〜1/3で、その縦幅は約2cmである請求項1または請求項2に記載のサンバイザ。 - 前記遮光板は、角筒と、この角筒内に挿入されたスライド板とを含む請求項1または請求項2に記載のサンバイザ。
- 前記遮光板の表面および裏面の少なくとも一方には、意匠が表示された請求項1〜請求項6のうち、何れか1項に記載のサンバイザ。
- ボール部と該ボール部を軸支する球面軸受部とを有した分解組み立て自在な第1のボールジョイントのうち、前記ボール部または前記球面軸受部が設けられた支柱本体部と、
該支柱本体部に第2のボールジョイントを介して連結される遮光板とを備え、
この遮光板を、スライド自在に重ね合わされた複数枚の板で構成することにより、その面積を可変としたサンバイザ用遮光板交換ユニット。
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