JP4012850B2 - アイテムフィルタリング方法及び装置、アイテム決定方法及び装置、アイテム情報提供装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

アイテムフィルタリング方法及び装置、アイテム決定方法及び装置、アイテム情報提供装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイテムフィルタリング方法及び装置、アイテム決定方法及び装置、アイテム情報提供装置、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、嗜好性のあるアイテムの情報、例えば、お薦めの情報を利用者に提示する場合には、同じような嗜好をもつ利用者同士をグループ化し、そのグループ内のある利用者が、ある商品を嗜好する場合は、グループ内の別のユーザも、当該商品を嗜好すると予想するという、協調フイルタリング技術を用いる。
【0003】
例えば、ショッピングサイトや商品等に関するサービス提供者といったお薦め情報の提供者が、利用者の購買行動や閲覧行動といったアクセス情報を元に、利用者によりアクセスされた商品情報を抽出し、その商品情報をお薦め商品として利用者に提示する技術が、下記の特許文献1に記載されている。
【0004】
一方で、従来にあっては、嗜好性のないアイテム、例えば天気情報や検索結果のようなアイテムの情報が提示される場合もある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−157266号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来にあっては、協調フイルタリング技術を用いて処理される、いわゆる嗜好性のあるアイテムについては、好んでアクセスする利用者と好まない利用者とが混在しているが、協調フイルタリング技術を用いないでも処理できる、天気情報や検索結果のような嗜好性のないアイテムは、ほとんどの利用者から恒常的にアクセスされるか、ほとんどの利用者からアクセスされないのいずれかである。
【0007】
よって、嗜好性がなくかつ多くの利用者から多くアクセスされるアイテム(便宜的にメジャーアイテムという)へのアクセス数は、嗜好性のあるアイテム(便宜的に嗜好性アイテムという)へのアクセス数よりも多く、嗜好性がなくほとんどの利用者からアクセスされないアイテム(便宜的にマイナーアイテムという)へのアクセス数は、嗜好性アイテムへのアクセス数よりも少ない。
【0008】
また、嗜好性アイテムの数は、メジャーアイテムの数よりも多く、マイナーアイテムの数よりも少ない。
【0009】
図1は、同一アイテムへの同一利用者からの複数アクセスは1回とカウントするカウント方法により得られたアクセス数をユニークアクセス数とし、ユニークアクセス数を横軸にとり、当該ユニークアクセス数に対するアイテム数を縦軸にとった分布図である。なお、本分布図は、対数軸を利用しているため重複しているように見えるが、1つユニークアクセス数に対応するアイテム数は唯一に定まる。
【0010】
図2は、図1に対して、前述の3つのカテゴリの概念を加えた図である。すなわち、ユニークアクセス数が多くアイテム数が少ないところがメジャーアイテムになり、ユニークアクセス数が少なくアイテム数が多いところがマイナーアイテムになり、両者の中間が嗜好性アイテムとなる。
【0011】
上記の考察から、メジャーアイテムと嗜好性アイテムの混在する環境において、嗜好性アイテムだけを利用者に提示等したい場合は、ユニークアクセス数より嗜好性アイテムを抽出すればよいことが分かる。
【0012】
そこで本発明は、上記の従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、嗜好性アイテムを抽出するに適したアイテムフィルタリング方法及び装置、並びに、このアイテムフィルタリング方法等に協調フイルタリング技術を適用したアイテム決定方法及び装置、並びに、このアイテム決定方法等で決定されたアイテムのアイテム情報を提供可能としたアイテム情報提供装置、並びにこれら方法及び装置を実行等させるコンピュータプログラム及び該コンピュータプログラムを格納した記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために、請求項1の本発明は、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースが設けられているときに、コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第1段階と、前記コンピュータが、前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第2段階と、前記コンピュータが、前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第3段階とを備えることを特徴とするアイテムフィルタリング方法をもって解決手段とする。
【0014】
請求項1の本発明によれば、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第1段階と、コンピュータが、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第2段階と、コンピュータが、第2集計結果において、しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第3段階とを備えるので、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができる。
メジャーアイテム同士が同一のユニークアクセス数をとることは非常に稀なので、すなわちアイテム数=1のものをメジャーアイテムとすることができる。そして、メジャーアイテムと嗜好性アイテムの境界をアイテム数=1のアイテムのうち最小のユニークアクセス数を示すアイテムのユニークアクセス数とし、ユニークアクセス数がこの値未満のアイテムを嗜好性アイテムとすることができる。
請求項1の本発明によれば、しきい値として、第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値を抽出するので、アイテム数=1であるメジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができる。
【0018】
請求項の本発明は、前記コンピュータが、前記しきい値を増加または減少させる段階を備えることを特徴とする請求項記載のアイテムフィルタリング方法をもって解決手段とする。
【0019】
請求項の本発明によれば、コンピュータが、しきい値を増加または減少させるので、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができ、しかも、抽出される嗜好性アイテムを多くまたは少なくすることができる。
【0020】
請求項の本発明は、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースが設けられているときに、コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階と、前記コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階と、前記コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階と、前記コンピュータが、前記第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階と、前記コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階と、前記コンピュータが、前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階と、前記コンピュータが、前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階と、前記コンピュータが、前記第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを備えることを特徴とするアイテム決定方法をもって解決手段とする。
【0021】
請求項の本発明によれば、アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階と、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階と、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階と、第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階と、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階と、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階と、第2集計結果において、しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階と、第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを備えるので、嗜好性アイテムを抽出するに適したアイテムフィルタリング方法に協調フイルタリング技術を適用してアイテムを決定することができる。
また、しきい値として、第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値を抽出するので、アイテム数=1であるメジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出でき、これを協調フイルタリング技術を適用して求めたアイテムからのアイテム決定に使用できる。
【0024】
請求項の本発明は、前記コンピュータが、前記しきい値を増加または減少させる段階を備えることを特徴とする請求項記載のアイテム決定方法をもって解決手段とする。
【0025】
請求項の本発明によれば、コンピュータが、しきい値を増加または減少させる段階を備えるので、アイテム決定に際し、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができ、しかも、抽出される嗜好性アイテムを多くまたは少なくすることができる。
【0026】
請求項の本発明は、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第1段階、前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第2段階、前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第3段階を行うフィルタリング手段とを備えることを特徴とするアイテムフィルタリング装置をもって解決手段とする。
【0027】
請求項の本発明によれば、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第1段階、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第2段階、第2集計結果において、しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第3段階を行うフィルタリング手段とを備えるので、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができる。
また、フィルタリング手段は、しきい値として、第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値を抽出するので、アイテム数=1であるメジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができる。
【0030】
請求項の本発明は、前記フィルタリング手段は、前記しきい値を増加または減少させることを特徴とする請求項記載のアイテムフィルタリング装置をもって解決手段とする。
【0031】
請求項の本発明によれば、フィルタリング手段は、しきい値を増加または減少させるので、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができ、しかも、抽出される嗜好性アイテムを多くまたは少なくすることができる。
【0032】
請求項の本発明は、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階、前記第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階とを行う抽出手段と、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階、前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階、前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階、前記第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを行うフィルタリング手段とを備えることを特徴とするアイテム決定装置をもって解決手段とする。
【0033】
請求項の本発明によれば、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階、第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階とを行う抽出手段と、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階、第2集計結果において、しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階、第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを行うフィルタリング手段とを備えるので、嗜好性アイテムを抽出するに適したアイテムフィルタリング方法に協調フイルタリング技術を適用してアイテムを決定することができる。
また、フィルタリング手段は、しきい値として、第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値を抽出するので、アイテム数=1であるメジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出でき、これを協調フイルタリング技術を適用して求めたアイテムからのアイテム決定に使用できる。
【0036】
請求項の本発明は、前記フィルタリング手段は、前記しきい値を増加または減少させることを特徴とする請求項記載のアイテム決定装置をもって解決手段とする。
【0037】
請求項の本発明によれば、フィルタリング手段は、しきい値を増加または減少させるので、アイテムの決定に際し、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができ、しかも、抽出される嗜好性アイテムを多くまたは少なくすることができる。
【0038】
請求項の本発明は、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、アイテムを識別するアイテム識別子とアイテム内容を示すアイテム情報とを含むレコードを、複数のアイテムそれぞれについて記録したアイテム情報データベースと、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階、前記第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階とを行う抽出手段と、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階、前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階、前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階、前記第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを行うフィルタリング手段と、前記アイテム情報データベースにおいて、前記第8段階で抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアイテム情報を、前記第1段階の前記同じアクセス元識別子が示すアクセス元へと送信する第9段階を行うアイテム情報提供手段とを備えることを特徴とするアイテム情報提供装置をもって解決手段とする。
請求項の本発明によれば、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、アイテムを識別するアイテム識別子とアイテム内容を示すアイテム情報とを含むレコードを、複数のアイテムそれぞれについて記録したアイテム情報データベースと、アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階、第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階とを行う抽出手段と、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階、第2集計結果において、しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階、第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを行うフィルタリング手段と、アイテム情報データベースにおいて、第8段階で抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアイテム情報を、第1段階の前記同じアクセス元識別子が示すアクセス元へと送信する第9段階を行うアイテム情報提供手段とを備えるので、アイテムフィルタリングに協調フイルタリング技術を適用したアイテム決定方法で決定したアイテムのアイテム情報を提供することができる。
また、フィルタリング手段は、しきい値として、第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値を抽出するので、アイテム数=1であるメジャーアイテムを除くアイテムフィルタリングに協調フイルタリング技術を適用したアイテム決定方法で決定したアイテムのアイテム情報を提供することができる。
【0041】
請求項10の本発明は、前記第1段階の前記同じアクセス元識別子が示すアクセス元へしきい値の増加または減少を促し、当該アクセス元からの指示により、前記フィルタリング手段は、前記しきい値を増加または減少させることを特徴とする請求項記載のアイテム情報提供装置をもって解決手段とする。
【0042】
請求項10の本発明にあっては、アクセス元へしきい値の増加または減少を促し、アクセス元からの指示により、フィルタリング手段は、しきい値を増加または減少させるので、アイテムの情報を提供するに際し、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができ、しかも、利用者の指示などにより、抽出される嗜好性アイテムを多くまたは少なくすることができる。
【0043】
請求項11の本発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させる、または請求項ないし10のいずれかに記載の装置を機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラムをもって解決手段とする。
【0044】
請求項11の本発明によれば、嗜好性アイテムを抽出するに適した本発明の流通性を高めることができる。
【0045】
請求項12の本発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させる、または請求項ないし10のいずれかに記載の装置を機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納した記録媒体をもって解決手段とする。
【0046】
請求項12の本発明によれば、嗜好性アイテムを抽出するに適した本発明の流通性を高めることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図3は、本発明を適用した商品販売システム1とその利用形態を示す図である。商品販売システム1は、本発明のアイテムフィルタリング方法を実行するアイテムフィルタリング装置、本発明のアイテム決定方法を実行するアイテム決定装置、及び本発明のアイテム情報提供装置に相当するものであり、インターネット2を介して、複数の利用者それぞれに使用される利用者端末3,3,…と通信可能になっている。商品販売システム1は、利用者端末3へ提示する商品(アイテムの一例である)の候補を協調フィルタリング技術を用いて抽出する、お薦め商品抽出部11(抽出手段)と、抽出された候補に対してメジャーアイテムを除くフィルタリングを行うフィルタリング部12(フィルタリング手段)と、当該フィルタリングで決定した商品の商品情報等を提示する、お薦め商品提示部13(アイテム情報提供手段)と、各種データを保持等するデータベース14を備えるコンピュータシステムである。データベース14は、商品へのアクセス履歴を保持するアクセス履歴データベース141と、商品の情報を保持する商品情報データベース142とを含む。
【0048】
図4は、アクセス履歴データベース141を示す図である。
図4に示すように、アクセス履歴データベース141は、商品情報データベース142の情報に利用者端末3からアクセスのあった日時とアクセスされた商品の商品コード(アイテム識別子の一例である)とアクセスした利用者の利用者識別子(アクセス元識別子の一例である)とを含むレコードをアクセス毎に記録したものである。
【0049】
図5は、商品情報データベース142を示す図である。
図5に示すように、商品情報データベース142は、商品を識別する商品コードと商品の内容等を示す商品情報とを含むレコードを、複数の商品それぞれについて記録したものである。商品販売システム1は、アクセス(要求)のあった商品情報を商品情報データベース142から読み出して、利用者端末3へ送信して提供するようになっている。
【0050】
次に、お薦め商品抽出部11の動作を説明する。
具体的には、図6を用いて、ある利用者Aが該利用者Aの利用者識別子でアクセスしアクセス元である利用者端末3に対して商品情報を提供して商品を薦めるに際し、その商品の候補を協調フィルタリング技術を用いて抽出する処理を説明する。
【0051】
先ず、アクセス履歴データベース141において、利用者Aの利用者識別子に対応づけられた商品コード群、つまり、この利用者Aが過去にアクセスしていた商品群を抽出する(ステップS1)。なお、群という語は、通常は複数のものを表すが、本実施の形態においては、単数である可能性のあるものについても、便宜的に「群」ということにする。
【0052】
次に、アクセス履歴データベース141において、ステップS1で抽出された商品コード群に対応づけられた利用者識別子群、つまり、利用者Aと同じ嗜好を有する他の利用者群を抽出する(ステップS3)。
【0053】
次に、アクセス履歴データベース141において、ステップS3で抽出された利用者識別子群に対応づけられた商品コード群、つまり、他の利用者群の嗜好する商品群を抽出する(ステップS5)。
【0054】
次に、ステップS5で抽出された商品コード群から、ステップS1で抽出された商品コード群を除去した残りの商品コード群を抽出する(ステップS7)。つまり、利用者Aが過去にアクセスしなかったが、同じ嗜好を有する他の利用者が過去にアクセスした商品群を、利用者Aに対して薦める商品の候補として抽出する。
【0055】
次に、フィルタリング部12の動作を説明する。
具体的には、図7を用いて、商品の候補から最終的に利用者Aに薦める商品を決定する処理を説明する。
【0056】
先ず、アクセス履歴データベース141において、同じ商品コードを含んだレコードの数を、同じ利用者識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数と当該含まれた商品コードとの組の全てを、図8に示すように、第1集計結果121として記録する(ステップS21)。つまり、商品の候補に対するユニークアクセス数をカウントし記録する。
【0057】
次に、第1集計結果121において、同じユニークアクセス数とで組をなす商品コードの数をカウントし、カウントの結果である商品コードの数と当該ユニークアクセス数との組の全てを、図9に示すように、第2集計結果122として記録する(ステップS23)。つまり、ユニークアクセス数毎の商品数をカウントして記録する。
【0058】
次に、第2集計結果122において、「1」である商品コードの数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値を抽出する(ステップS25)。以下、この最小値を嗜好性アイテムとメジャーアイテムのしきい値THとする。
【0059】
なお、第1集計結果121において当該しきい値TH以上のユニークアクセス数に対応づけられた商品コードの商品がメジャーアイテムであり、一方、第1集計結果121において当該しきい値TH未満のユニークアクセス数に対応づけられた商品コードの商品が嗜好性アイテムである。
【0060】
次に、第2集計結果122において、しきい値TH未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果121において、当該抽出された各ユニークアクセス数とで組をなす商品コード群を抽出する(ステップS27)。
【0061】
次に、ステップS7で抽出された商品コード群から、ステップS27で抽出された商品コード群に含まれる商品コード群を抽出する(ステップS29)。
【0062】
こうして、フィルタリング部12の処理が終わると、お薦め商品提示部13は、ステップS29で抽出された商品コード群に対し、商品情報データベース142で対応づけられた商品情報群を読み出し、例えば当該商品コード群とともに、利用者Aの利用者識別子でアクセスしてきた利用者端末3に提示する。
【0063】
次に、上記実施の形態の応用例について説明する。なお、差異のみを述べるが、それ以外については、これまで説明した通りである。
【0064】
具体的には、ステップS25で抽出したしきい値THを必要に応じて増減させる。その前段階として、商品販売システム1が、利用者Aの利用者端末3に「メジャー」、「調整しない」、「マイナー」の記述のあるボタンを表示させる。利用者Aは、利用者端末3を操作して、「メジャー」、「調整しない」、「マイナー」のいずれかのボタンを押下して選択する。
【0065】
利用者端末3が、選択された「調整しない」を商品販売システム1に通知したときは、商品販売システム1が、ステップS25で得られたしきい値THをそのままステップS27で使用する。
【0066】
利用者端末3が、選択された「メジャー」を商品販売システム1に通知したときは、商品販売システム1が、ステップS25を終えた時点で、しきい値を大きくする一方、「マイナー」が商品販売システム1に通知されたときは、商品販売システム1が、ステップS25を終えた時点で、しきい値を小さくする。
【0067】
さて、しきい値を大きくするには、例えば次のようにすればよい。
【0068】
当該利用者Aについて、過去にステップS27で使用されたしきい値を記憶しておく。そして、記憶されたしきい値の中から、今回のステップS25で得られたしきい値THよりも大きいものを全て選択し、選択されたしきい値の中で最小のものを選択し、選択された最小のしきい値と今回のステップS25で得られたしきい値THとの平均値を新たなしきい値としてステップS27で使用する。なお、記憶された過去のしきい値の最大値よりもステップS25で得られたしきい値THの方が大きいときは、ステップS25で得られたしきい値THと第2集計結果122の中で最も大きなユニークアクセス数との平均値を新たなしきい値としてステップS27で使用する。
【0069】
一方、しきい値を小さくするには、例えば次のようにすればよい。
【0070】
当該利用者Aについて、過去にステップS27で使用されたしきい値を記憶しておく。そして、記憶されたしきい値の中から、今回のステップS25で得られたしきい値THよりも小さいものを全て選択し、選択されたしきい値の中で最大のものを選択し、選択された最大のしきい値と今回のステップS25で得られたしきい値THとの平均値を新たなしきい値としてステップS27で使用する。なお、記憶された過去のしきい値の最小値よりもステップS25で得られたしきい値THの方が小さいときは、ステップS25で得られたしきい値THと第2集計結果122の中で最も小さなユニークアクセス数との平均値を新たなしきい値としてステップS27で使用する。
【0071】
「メジャー」が選択されてしきい値THが大きくなれば、嗜好性アイテムである商品の商品情報が多く提供される。つまり、しきい値THを変更しないときのメジャーアイテムである商品の商品情報までもが利用者端末3へ提供される。一方、「マイナー」が選択されてしきい値THが小さくなれば、嗜好性アイテムである商品の商品情報の提供が少なくなる。つまり、しきい値THを変更しないときの嗜好性アイテムである商品の商品情報の一部が利用者端末3へ提供されなくなる。
【0072】
なお、こうして、大きくまたは小さくされたしきい値は、商品販売システム1において記憶され、次回のステップS25で得られたしきい値THを大きくまたは小さくする計算の過去のしきい値として再帰的に使用される。
【0073】
したがって、上記応用例によれば、フィルタリング部12が、しきい値を増加または減少させるので、抽出される嗜好性アイテムを多くまたは少なくすることができる。また、利用者端末3にボタンを表示させることでしきい値の増加または減少を促した上でボタン操作による利用者からの指示を受けるというインタラクティブな処理を行い、その指示をしきい値に反映させる、つまりしきい値を増加または減少させるので、情報提供される商品の決定に際し、利用者の要求を加味でき、それにより、利用者の嗜好と提供される商品情報とを一致させることができる。また、かかるインタラクティブな処理を繰り返すことで、提供される商品情報を利用者の嗜好に一致するものに収束させる、つまり最終的には利用者にとって最適な商品情報を提供できる。それに、ボタンを押すことで商品を吟味したという意識が働くので、利用者の満足度が向上する。
【0074】
なお、上記説明した処理またはその一部を実行させるコンピュータプログラム、若しくは商品販売システム1の各部を機能させるコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したり、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【0075】
なお、上記システムは、例えば、ウェブにおける商品代行販売ホームページにおいて商品購入者が商品を選択し、クレジットカード等で対価を代価口座に支払い、当該ホームページが、その選択された商品を商品販売業者に連絡するとともに、仲介料金を差し引いた代価を商品販売業者の規定口座に振り込み、商品販売業者がホームページからの連絡後、商品を購入者に配送するというビジネスモデルに適用可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第1段階と、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第2段階と、第2集計結果において、予め定めたしきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第3段階とを備えるので、メジャーアイテムの混在した環境から嗜好性アイテムを抽出することができる。
【0077】
また、本発明によれば、アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階と、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階と、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階と、第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階と、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階と、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階と、第2集計結果において、予め定めたしきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階と、第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを備えるので、嗜好性アイテムを抽出するに適したアイテムフィルタリング方法に協調フイルタリング技術を適用してアイテムを決定することができる。
【0078】
また、本発明によれば、アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、アイテムを識別するアイテム識別子とアイテム内容を示すアイテム情報とを含むレコードを、複数のアイテムそれぞれについて記録したアイテム情報データベースと、アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階、アクセス履歴データベースにおいて、抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階、第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階とを行う抽出手段と、アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階、第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階、第2集計結果において、予め定めたしきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階、第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを行うフィルタリング手段と、アイテム情報データベースにおいて、第8段階で抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアイテム情報を、第1段階の前記同じアクセス元識別子が示すアクセス元へと送信する第9段階を行うアイテム情報提供手段とを備えるので、アイテムフィルタリングに協調フイルタリング技術を適用したアイテム決定方法で決定したアイテムのアイテム情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニークアクセス数を横軸にとり、当該ユニークアクセス数に対するアイテム数を縦軸にとった分布図である。
【図2】図1に対して、3つのカテゴリの概念を加えた図である。
【図3】本発明を適用した商品販売システム1とその利用形態を示す図である。
【図4】アクセス履歴データベース141を示す図である。
【図5】商品情報データベース142を示す図である。
【図6】お薦め商品抽出部11の動作を説明する図である。
【図7】フィルタリング部12の動作を説明する。
【図8】第1集計結果121を示す図である。
【図9】第2集計結果122を示す図である。
【符号の説明】
1 商品販売システム
2 インターネット
3 利用者端末
11 お薦め商品抽出部
12 フィルタリング部
13 お薦め商品提示部
14 データベース
141 アクセス履歴データベース
142 商品情報データベース

Claims (12)

  1. アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースが設けられているときに、
    コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第1段階と、
    前記コンピュータが、前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第2段階と、
    前記コンピュータが、前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第3段階と
    を備えることを特徴とするアイテムフィルタリング方法。
  2. 前記コンピュータが、前記しきい値を増加または減少させる段階を備えることを特徴とする請求項1記載のアイテムフィルタリング方法。
  3. アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースが設けられているときに、
    コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階と、
    前記コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階と、
    前記コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階と、
    前記コンピュータが、前記第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階と、
    前記コンピュータが、前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階と、
    前記コンピュータが、前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階と、
    前記コンピュータが、前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階と、
    前記コンピュータが、前記第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階と
    を備えることを特徴とするアイテム決定方法。
  4. 前記コンピュータが、前記しきい値を増加または減少させる段階を備えることを特徴とする請求項記載のアイテム決定方法。
  5. アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第1段階、
    前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第2段階、
    前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第3段階を行うフィルタリング手段と
    を備えることを特徴とするアイテムフィルタリング装置。
  6. 前記フィルタリング手段は、前記しきい値を増加または減少させる
    ことを特徴とする請求項記載のアイテムフィルタリング装置。
  7. アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階、
    前記第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階とを行う抽出手段と、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階、
    前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階、
    前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階、
    前記第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを行うフィルタリング手段と
    を備えることを特徴とするアイテム決定装置。
  8. 前記フィルタリング手段は、前記しきい値を増加または減少させる
    ことを特徴とする請求項記載のアイテム決定装置。
  9. アイテムを識別するアイテム識別子と当該アイテムにアクセスしたアクセス元のアクセス元識別子のレコードをアクセス毎に記録したアクセス履歴データベースと、
    アイテムを識別するアイテム識別子とアイテム内容を示すアイテム情報とを含むレコードを、複数のアイテムそれぞれについて記録したアイテム情報データベースと、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアクセス元識別子に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第1段階、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアクセス元識別子群を抽出する第2段階、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、前記抽出されたアクセス元識別子群に対応づけられたアイテム識別子群を抽出する第3段階、
    前記第3段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第1段階で抽出されたアイテム識別子群を除去した残りのアイテム識別子群を抽出する第4段階とを行う抽出手段と、
    前記アクセス履歴データベースにおいて、同じアイテム識別子を含んだレコードの数を、同じアクセス元識別子を含むレコードを全体として1レコードとする条件でカウントし、カウントの結果であるユニークアクセス数とアイテム識別子との組の全てを、第1集計結果として記録する第5段階、
    前記第1集計結果において、同じユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子の数をカウントし、カウントの結果であるアイテム識別子の数とユニークアクセス数との組の全てを、第2集計結果として記録する第6段階、
    前記第2集計結果において、「1」であるアイテム識別子の数に対応づけられたユニークアクセス数の中の最小値をしきい値として抽出し、当該しきい値未満である各ユニークアクセス数を抽出し、前記第1集計結果において、当該各ユニークアクセス数とで組をなすアイテム識別子からなるアイテム識別子群を抽出する第7段階、
    前記第4段階で抽出されたアイテム識別子群から、前記第7段階で抽出されたアイテム識別子群に含まれるアイテム識別子群を抽出する第8段階とを行うフィルタリング手段と、
    前記アイテム情報データベースにおいて、前記第8段階で抽出されたアイテム識別子群に対応づけられたアイテム情報を、前記第1段階の前記同じアクセス元識別子が示すアクセス元へと送信する第9段階を行うアイテム情報提供手段と
    を備えることを特徴とするアイテム情報提供装置。
  10. 前記第1段階の前記同じアクセス元識別子が示すアクセス元へしきい値の増加または減少を促し、当該アクセス元からの指示により、前記フィルタリング手段は、前記しきい値を増加または減少させる
    ことを特徴とする請求項記載のアイテム情報提供装置。
  11. 請求項1ないしのいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させる、または請求項ないし10のいずれかに記載の装置を機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  12. 請求項1ないしのいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させる、または請求項ないし10のいずれかに記載の装置を機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラムを格納した記録媒体。
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