JP4012644B2 - バッテリの充電状態検出装置 - Google Patents

バッテリの充電状態検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリの充電状態(以下SOC(State of Charge)という)を検出するバッテリ充電状態検出装置、特にバッテリの充放電電流に基づいて、正確なSOCを検出するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、バッテリの充電状態を検出する充電状態(SOC)検出装置が知られている。例えば、電気自動車のバッテリについてのSOC検出装置は、通常バッテリの電流(充放電電流)を積算し、SOCを検出している。電気自動車においては、回生制動による充電は期待できるが、走行中は基本的にバッテリは放電する。そして、走行しないときに充電器によってバッテリを満充電にすることで充電状態を回復する。従って、SOC検出装置は、基本的に満充電からの放電電流を積算し、SOCを検出している。携帯型のパーソナルコンピュータなど各種機器においても、基本的に同様であり、満充電からの放電量を積算することでバッテリのSOCを検出している。
【0003】
エンジン発電機を搭載するハイブリッド車においても、そのバッテリのSOC検出には、バッテリ電流の積算を利用する場合が多い。ところが、ハイブリッド車においては、バッテリSOCが50%程度に維持されるように、充放電を制御する。従って、長期間バッテリが満充電とならず、バッテリの充放電電流を長期間積算し、SOCを検出することになる。充放電電流の検出の精度はそれ程悪くはないが、長期間充放電電流の検出を繰り返すと、その誤差がかなり大きくなってしまう。
【0004】
一方、電流量とバッテリ内部抵抗を乗算することにより、バッテリにおける電圧降下が算出でき、この電圧降下分を電池電圧から減算することで、バッテリの起電圧が検出できる。そして、バッテリSOCが20%や、80%という50%からかなり離れた値の場合、そのときの起電圧は、SOC50%の場合の起電圧とは有意の差が生じる。そこで、予め求めておいたSOC20%やSOC80%の時の起電圧と、そのときの起電圧を比較することによって、バッテリがSOC20%や80%という値に至ったことを検出することができる。なお、このような電流電圧に基づくSOC検出をIV判定によるSOC検出という。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、IV判定により、所定のSOCに至ったことを検出できる。しかし、このIV判定では、検出した起電圧が正しいことを前提としている。ところが、各種の試験をしていると、同一のSOCであっても起電圧は一定でないことがわかってきた。すなわち、充電が継続しているときと、放電が継続しているときでは、同一のSOCであっても、検出される起電力が異なる。
【0006】
本発明は、上記認識に基づきなされたものであり、充放電の履歴を考慮してより正確なバッテリの充電状態検出を行うことができるバッテリの充電状態検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ニッケル水素バッテリの充電状態を分極起電圧を考慮して算出するバッテリの充電状態検出装置であって、バッテリの電流及び電圧と、そのときのバッテリの充電状態の関係を示す電流・電圧特性を記憶する電流・電圧特性記憶手段と、バッテリの電流を検出する電流検出手段と、バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、時間t 0 における分極起電圧を算出するに際し、時間t 0 より過去の充放電により生じた分極起電圧を求め、求めた分極起電圧を時間t 0 に近いものほど大きく反映することにより時間t 0 における分極起電圧を算出する分極起電圧検出手段と、検出された電流、電圧値から記憶されている電流電圧特性に基づいて、バッテリの充電状態を検出するに際し、前記分極起電圧検出手段により求めた分極起電圧を考慮して、バッテリの充電状態を求める充電状態検出手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
このように分極起電圧を利用して、そのときの起電圧または記憶されている電流・電圧と、SOCの関係のいずれかを補正することで、分極起電圧の影響を排除して、SOCに依存する起電圧を求めることができる。従って、IV判定により、正しいSOC検出を行うことができる。
【0009】
また、前記分極起電圧検出手段は、下に示す式(1)に基づき、分極起電圧を求めることが好適である。
【0010】
【数3】
dyn(t0)=(1/τ)∫f{i(t)}exp{(t−t0)/τ}dt
[t=−∞〜t0の積分] ・・・(1)
ここで、Vdyn(t0)は時間t=t0の分極起電圧、τは時定数、f{i(t)}は予め求められた分極起電圧の電流依存性、i(t)は時間tにおける充放電電流である。
【0011】
また、前記式(1)における分極起電圧Vdyn(t0)を時間Δt前の分極起電圧Vdyn(t0−Δt)に基づいて下の式(2)に基づいて検出することが好適である。
【0012】
【数4】
dyn(t0
=Vdyn(t0−Δt)exp(−Δt/τ)
+(1/τ)f{i(t0)}×Δt ・・・(2)
また、前記f(i)を、定電流充電または定電流放電のいずれか1つを行って、その際の電流電圧特性を計測した結果から求め、求められたf(i)を記憶しておくことが好適である。
【0013】
前記f(i)を、定電流充電および定電流放電を行って、定電流充電及び定電流放電における電流電圧特性の差に基づいて求め、求められたf(i)を記憶しておくことが好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0015】
「基本的構成の説明」
図1は、本発明のバッテリ充電状態検出装置をハイブリッド車に適用したシステムの構成を示すブロック図である。バッテリ10は、多数のバッテリセルからなっている。本実施形態では、このバッテリ10は、ニッケル水素バッテリであり、20個のバッテリセルをまとめて1ブロックとして、このブロックを12個接続して、240個のバッテリセルを直列接続した300V程度の出力電圧を有している。
【0016】
バッテリ10の各ブロック毎の電圧及び全体の電圧は、電圧検出器12で計測され、電池ECU14に供給される。また、この電池ECU14には、バッテリ温度を検出する温度センサ16、およびバッテリ電流を検出する電流検出器18が接続されており、バッテリ温度及びバッテリ電流が電池ECU14に供給される。
【0017】
そして、この電池ECU14は、供給される各種データに基づいて、バッテリ10の充電状態(SOC)を検出し、これをHVECU20に供給する。なお、電池ECU14は、電圧検出器12から供給されるブロック毎の電圧値に基づいて、バッテリセルにおける過放電を検出する。
【0018】
このHVECU20は、アクセル開度、ブレーキ踏み込み量、車速などの情報に基づいて決定されたトルク指令に基づき、負荷22を制御する。負荷22は、インバータ、モータなどからなり、バッテリ10からの直流電力をインバータにより、交流電流に変換してモータを駆動するものである。そして、HVECU20からの制御信号によりインバータの動作が制御されることで、モータよりトルク指令に合致したトルクを出力する。また、インバータのスイッチングによって回生制動も行う。なお、本実施形態は、HV車であるため、エンジン及びエンジン駆動のジェネレータを有しており、ジェネレータの発電電力によりバッテリ10の充電ができると共に、エンジンによりモータ出力軸を回転できるようになっている。また、モータとジェネレータは、モータジェネレータとして構成してもよい。
【0019】
そして、HVECU20は、電池ECU14から供給されるバッテリ10のSOCの値に従って、モータ出力、エンジン出力などを制御して、バッテリ10のSOCが50%付近になるように制御している。なお、バッテリセルの過放電が検出された場合には、バッテリ10からの放電を禁止する。
【0020】
ここで、電池ECU14においては、基本的に電流検出器18の出力値の積算によって、バッテリ10の充放電電流量を計算し、SOCを検出している。しかし、このSOC算出では、上述のように長期間の積算によりSOC検出についての誤差が大きくなる。
【0021】
そこで、バッテリ10の電流I、電圧V、温度Tを用いて、IV判定ラインを算出し、SOCが所定値を下回る(または上回る)ことを判定し、SOCが所定値に至ったことを検出する。この所定値は、例えばSOC20%及び80%である。
【0022】
なお、内部抵抗Rは、温度によって変化するため、温度センサ16により検出したバッテリ温度に応じて補正する。すなわち、内部抵抗Rを温度Tの関数としてマップとして持っておき、温度センサ16の検出温度に応じて内部抵抗Rを求める。
【0023】
ここで、バッテリの電流・電圧特性は、電流をI(放電側を正とする)、電圧をV、内部抵抗をRとした場合に、V=V0−IRと表される。ここで、このV0がバッテリにおける起電圧である。すなわち、図2に示すように、バッテリ電圧Vは、電流Iの増加に伴い減少する。この増減分は、バッテリ内部抵抗R×電流Iで決定される内部抵抗に伴う電圧降下分であり、電流Iに対するバッテリ電圧Vの傾きは内部抵抗Rに等しくなる。このバッテリ電流が0の時のバッテリ電圧を起電圧V0という。
【0024】
そして、SOCと起電圧には、図3に示すような関係があり、検出した電流、電圧からそのときの起電圧を算出し、これを予め求めてあるSOC20%、80%の起電圧V0と比較することでIV判定が行われる。
【0025】
「Vdyn(分極起電圧)の説明」
ここで、起電圧V0は、V0=V0cv+Vdynと表される。このV0cvは、SOCと温度に依存する起電圧であり、Vdynは、充放電履歴により動的な電圧変動である。
【0026】
バッテリは、各バッテリセルにおける電極活物質の化学変化によって起電力を発生しているが、電極活物質の化学反応はその表面付近で起こりやすく、電極内部における反応には拡散のための遅延時間が生じる。そこで、この電極内部と表面部における不均衡(分極)に起因して、同じSOCであっても起電力に差が生じる。そして、この分極に起因する電圧変化は、時間が経過することで、解消すると考えられる動的なものである。そこで、この分極起電圧をVdynと表している。
【0027】
例えば、図4(a)に示すように、バッテリ電流Iが変化した場合、分極による起電圧Vdynは、放電の継続により減少し、充電の継続により上昇する。
【0028】
そこで、本実施形態では、バッテリ電流の履歴に応じて、分極起電圧Vdynを考慮して、IV判定を行う。
【0029】
「Vdynの算出」
分極起電圧は、上述のような現象によって生じるものであり、ある時点での分極起電圧の大きさは、過去の充放電の履歴に応じて決定されると考えられる。また、その時点に近いほど影響は大きく充電または放電の電流量が大きいほど影響は大きいと考えられる。
【0030】
そこで、本実施形態では、分極起電圧Vdynを次の式(1)によって求める。
【0031】
【数5】
dyn(t0)=(1/τ)∫f{i(t)}exp{(t−t0)/τ}dt
[t=−∞〜t0の積分] ・・・(1)
ここで、Vdyn(t0)は時間t=t0の分極起電圧、τは時定数、f{i(t)}は予め求められた分極起電圧の電流依存性、i(t)は時間tにおける充放電電流である。この式により、任意の時点t0における分極起電圧を求めることができる。なお、単位は、電圧が[V]、電流が[A]、時間が秒である。
【0032】
ここで、実際の制御においては、コンピュータは、離散的な時間間隔Δt毎にデータを取り込み処理を行う。そこで、実際の式(1)の計算は、次の式(3)に基づいて行われる。
【0033】
【数6】
dyn(t0)=(1/τ)Σf{i(t)}exp{(t−t0)/τ}Δt
[t=−∞〜t0の積算] ・・・(3)
従って、この式(3)は、
【数7】
dyn(t0
=Vdyn(t0−Δt)exp(−Δt/τ)
+(1/τ)f{i(t0)}×Δt ・・・(2)
と表される。
【0034】
そこで、Vdynの初期値を設定しておけば、その後は、Vdynの前回値を用いて演算することで、順次そのときのVdynを求めることができる。Δtは、例えば1秒とすることができ、これにより1秒ごとにVdynを算出することができる。また、Δt=0.1秒とすれば、計算の負荷は大きくなるが、精度は上昇する。
【0035】
このようにして、Vdynについての前回値を用いることで、i(t)を過去にさかのぼって記憶しておく必要がなくなり、必要なメモリ容量を小さくすることができる。また、演算自体も常時多数項の演算をする必要がなくなり、処理時間を短縮することができる。
【0036】
「f(i)の測定」
上述の計算においては、分極起電圧の電流依存性であるf(i)を求めておく必要がある。
【0037】
ここで、上述のVdynについての式(1)において、i(t)=i0一定とすると、式(1)は、
【数8】
Figure 0004012644
となる。
【0038】
従って、電流一定の時の分極起電圧は、時間が十分経過すれば一定となり、f(i)にのみ依存する。そこで、定電流の充電または放電の結果に基づいて、f(i)を測定することができる。
【0039】
「f(i)の測定例1」
まず、前提条件として、内部抵抗R及び所定のSOCにおける起電圧V0cvが求められ、既知であったとする。例えば、SOC60%の際の起電圧V0cvが既知であったとする。
【0040】
そして、複数種類の定電流充電(あるいは放電)により、各電流に対する電圧特性を取得する。例えば、図5のような特性が取得される。
【0041】
電池電圧Vは、V=V0cv−iR+Vdynで表され、定電流時は、Vdyn=f(i)であるため、V=V0cv−iR+f(i)である。
【0042】
そこで、
【数9】
i=−1[A]のとき、f(i=−1)=V1A−1R−V0cv60
i=−2[A]のとき、f(i=−2)=V2A−2R−V0cv60
i=−4[A]のとき、f(i=−4)=V4A−4R−V0cv60
であり、図6のように、f(i)[V]が求められる。
【0043】
「f(i)の測定例2」
まず、前提条件として、内部抵抗Rが既知であり、f(i)がf(i)=−f(−i)なる充電時と放電時において対称な特性のバッテリであるとした場合には、次のようにしてf(i)を求めることができる。
【0044】
すなわち、定電流充電と放電を行い、各電流に対する電圧特性を取得する。これによって、図7に示すような特性が得られる。
【0045】
電池電圧Vは、V=V0cv−iR+Vdynで表され、定電流時は、Vdyn=f(i)であるため、V=V0cv−iR+f(i)である。
【0046】
ここで、i=I0[A]で放電、i=−I0[A]で充電したとすると、
【数10】
ch=V0cv60−(−I0)・R+f(−I0) (充電時)
dc=V0cv60−I0・R+f(I0) (放電時)
となる。従って、
【数11】
ch−Vdc=2I0・R+f(−I0)−f(I0
ここで、f(−I0)=−f(I0)であるため、
【数12】
Vch−Vdc=2I 0 ・R−2f(I 0
であり、従って、
【数13】
f(I 0 )=I0R−(1/2)(Vch−Vdc
f(−I0)=−I0R+(1/2)(Vch−Vdc
となり、f(i)を求めることができる。
【0047】
「f(i)の利用」
この求められたf(i)は電池ECU14において、マップとして記憶しておく。そこで、上述のようにして、分極起電力Vdynを求める際に、そのときのf(i)を随時も読み出し利用することができる。
【0048】
そして、求められた分極起電圧Vdynを利用して、そのときの起電圧または記憶されている電流・電圧と、SOCの関係のいずれかを補正することで、分極起電圧の影響を排除して、SOCに依存する起電圧V0cvを求めることができ、IV判定により、正しいSOC検出を行うことができる。
【0049】
例えば、SOC20%の時の起電圧V0と電流の関係が図8のように記憶されていたときに、求められた分極起電圧Vdynに応じて、この判定ラインVsを補正し、
【数14】
Vs=V0cv20(T)+Vdyn−IR
とする。そして、この補正された判定ラインを使用し、実際の測定により求められた起電圧がこの判定ライン以下となったときにSOC20%に達したと判定すればよい。
【0050】
このように、分極起電圧Vdynを考慮することによって、正確なIV判定が行える。
【0051】
なお、V0cv及びVdynについても温度の影響を調べておき、補正することが望ましい。
【0052】
さらに、分極起電圧Vdynは、ある程度大きくはならない。そこで、|Vdyn|があまり大きくならないように、最大値Vdyn-max、最小値Vdyn-minのガードを設けておくことが好ましい。
【0053】
すなわち、
【数15】
dyn>Vdyn-maxの時、Vdyn=Vdyn-max
dyn<Vdyn-minの時、Vdyn=Vdyn-min
とすることが好適である。これによって、分極起電圧Vdynを大きく見積もりすぎることを防止することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、分極起電圧を利用して、そのときの起電圧または記憶されている電流・電圧と、SOCの関係のいずれかを補正することで、分極起電圧の影響を排除して、SOCに依存する起電圧を求めることができる。従って、IV判定により、正しいSOC検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 起電圧を説明する図である。
【図3】 SOCと起電圧の関係を示す図である。
【図4】 電流と分極起電圧の関係を示す図である。
【図5】 定電流の充電による起電圧の変化を示す図である。
【図6】 f(i)の算出を示す図である。
【図7】 定電流の充放電による起電圧変化を示す図である。
【図8】 IV判定を示す図である。
【符号の説明】
10 バッテリ、12 電圧検出器、14 電池ECU、16 温度センサ、18 電流検出器、20 HVECU、22 負荷。

Claims (5)

  1. ニッケル水素バッテリの充電状態を分極起電圧を考慮して算出するバッテリの充電状態検出装置であって、
    バッテリの電流及び電圧と、そのときのバッテリの充電状態の関係を示す電流・電圧特性を記憶する電流・電圧特性記憶手段と、
    バッテリの電流を検出する電流検出手段と、
    バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
    時間t 0 における分極起電圧を算出するに際し、時間t 0 より過去の充放電により生じた分極起電圧を求め、求めた分極起電圧を時間t 0 に近いものほど大きく反映することにより時間t 0 における分極起電圧を算出する分極起電圧検出手段と、
    検出された電流、電圧値から記憶されている電流電圧特性に基づいて、バッテリの充電状態を検出するに際し、前記分極起電圧検出手段により求めた分極起電圧を考慮して、バッテリの充電状態を求める充電状態検出手段と、
    を有することを特徴とするバッテリの充電状態検出装置。
  2. 請求項1に記載のバッテリの充電状態検出装置において、
    前記分極起電圧検出手段が、下に示す式(1)に基づき、時間t 0 までの充放電電流に対する分極起電圧の電流依存性を求め、求めた電流依存性を所定の時定数で減衰させた上で積分することにより時間t 0 における分極起電圧を算出するものであることを特徴とするバッテリの充電状態検出装置。
    Figure 0004012644
    ここで、Vdyn(t0)は時間t=t0の分極起電圧、τは時定数、f{i(t)}は予め求められた分極起電圧の電流依存性、i(t)は時間tにおける充放電電流である。
  3. 請求項に記載の装置において、
    前記式(1)における分極起電圧Vdyn(t0)を時間Δt前の分極起電圧Vdyn(t0−Δt)に基づいて下の式(2)に基づいて検出することを特徴とするバッテリの充電状態検出装置。
    Figure 0004012644
  4. 請求項2または3に記載の装置において、
    前記f(i)を、定電流充電または定電流放電のいずれか1つを行って、その際の電流電圧特性を計測した結果から求め、求められたf(i)を記憶しておくことを特徴とするバッテリの充電状態検出装置。
  5. 請求項2または3に記載の装置において、
    前記f(i)を、定電流充電および定電流放電を行って、定電流充電及び定電流放電における電流電圧特性の差に基づいて求め、求められたf(i)を記憶しておくことを特徴とするバッテリの充電状態検出装置。
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