JP4011896B2 - 露光方法 - Google Patents

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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般には、露光装置に関し、特に、瞳の中央が遮光又は吸収される投影光学系を利用して半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を露光する露光方法及び露光装置、前記被処理体を使用するデバイスの製造方法、及び、前記被処理体から製造されるデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器の小型及び薄型化の要請から、電子機器に搭載される半導体素子の微細化への要求はますます高くなっている。例えば、マスクパターンに対するデザインルールはライン・アンド・スペース(L&S)0.1μm以下の寸法像を広範囲に形成することが要求され、今後は更に80nm以下の回路パターン形成に移行することが予想される。L&Sは露光においてラインとスペースの幅が等しい状態でウェハ上に投影された像であり、露光の解像度を示す尺度である。
【0003】
半導体製造用の代表的な露光装置である投影露光装置は、(本出願では交換可能に使用する)マスク又はレチクル上に描画されたパターンをウェハ上に投影露光する投影光学系を備えている。投影露光装置の解像度(正確に転写できる最小寸法)Rは、光源の波長λと投影光学系の開口数(NA)を用いて次式で与えられる。
【0004】
【数1】
Figure 0004011896
【0005】
従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、解像度は良くなる。また、近年では、変形照明法(又は斜入射照明法)や位相シフトマスクを使用してkを小さくすることも提案されている。kは、後述するように、規格化された線幅として機能する。
【0006】
一方、一定の結像性能を維持できる焦点範囲を焦点深度といい、焦点深度DOFは次式で与えられる。
【0007】
【数2】
Figure 0004011896
【0008】
従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、焦点深度は小さくなる。焦点深度は小さくなるとフォーカス合せが難しくなり、基板のフラットネス(平坦度)やフォーカス精度を上げることが要求されるため、基本的に大きい方が好ましい。
【0009】
数式1及び2から、波長を短くする方がNAを大きくするよりも望ましいことが理解される。近年では、露光光源の波長はKrFエキシマレーザー(波長約248nm)からArFエキシマレーザー(波長約193nm)に、NAは約0.6から約0.75になろうとしている。また、Fエキシマレーザー(波長約157nm)の実用化も進んでいる。
【0010】
しかしながら、光の短波長化が進むと光が透過する硝材が限られてしまうために屈折素子、即ち、レンズを多用することは難しく、投影光学系に反射素子、即ち、ミラーを含めることが有利になる。例えば、色収差を緩和してスペックルを除去するカタディオプトリック光学系は、ミラーとレンズの混成型光学系として、かかる投影光学系に適している。カタディオプトリック光学系の代表例としてのシュバルツシルド(Schwarzshild)型は、例えば、米国特許第4757354号公報に開示されている。
【0011】
シュバルツシルド型光学系は、例えば、図20に示すように、投影光学系1は4枚のレンズ2、3、6及び7と2枚のミラー4及び5を有する。ここで、図20は、シュバルツシルド型投影光学系1の概略断面図である。シュバルツシルド型光学系は、光軸上におけるマスクMとウェハWの配置を可能にするが、ミラー5が影となって、図21に示すように、瞳の中央部分が遮光される。ここで、図21は、投影光学系1の瞳面を示す概略断面図である。図21において、瞳面上の黒い部分が遮光された領域(中抜け領域)である。また、同図では、瞳の径を1として瞳の径に対する瞳の遮光又は吸収される領域の径の割合をαで表示している。このような投影光学系1において、中抜け半径αが0.4以上のシュバルツシルド型光学系も存在する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
瞳中心に中抜けのある投影光学系は、限界解像よりも大きいパターンを解像する場合やαが大きくなった場合に、ウェハ上でコントラストが低下して所望のパターンを転写できないという問題がある。本発明者は、かかる問題が、特に、位相シフトマスクにおいて大きくなることを発見した。
【0013】
そこで、本発明は、中抜けのある投影光学系と位相シフトマスクを使用した場合に、限界解像よりも大きな線幅のパターンを所望のコントラストで転写して所望の解像度を確保する露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法及びデバイスを提供することを本発明の例示的目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
発明の一側面としての露光方法は、瞳の中央が常に遮光される投影光学系で、位相シフトマスクのパターン像を被処理体に投影するステップと、前記投影光学系の瞳上に所定の有効光源を形成する照明光で、前記位相シフトマスクを照明するステップと、を有し、前記投影光学系の瞳の中央の遮光領域は、半径α(瞳の半径を1としたときの値)の円形であり、前記位相シフトマスクのパターンは、所定の方向に周期的に並べられた複数のラインパターンを含み、前記所定の有効光源は、前記所定の方向と直交する方向に並んだ2つの極を持つ二重極状であり、中央の半径が前記αである円形の領域が遮光されていることを特徴とする。
【0028】
本発明の他の目的及び更なる特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の例示的な露光装置10について説明する。なお、各図において同一の参照符号は同一部材を表している。ここで、図1は露光装置10の概略構成図である。露光装置10は、図1に示すように、照明光学系115を含む照明装置100と、マスク200と、投影光学系300と、制御装置400を有する。露光装置10は、例えば、ステップアンドスキャン方式でマスク200に形成されたパターンをウェハW上に露光する投影露光装置である。ここで、「ステップアンドスキャン方式」は、マスクに対してウェハを連続的にスキャンさせてマスクのパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動させて、次のショットの露光領域に移動させる投影露光法をいう。
【0030】
照明装置100は、典型的に、光源としてのレーザー110と照明光学系115とを有し、転写用パターンが形成されたマスク200を照明する。
【0031】
レーザー110は照明光を発光する光源で、波長約157nmのFエキシマレーザーである。しかし、レーザー110は波長約248nmのArFエキシマレーザー等に置換されても良い。なお、光源にレーザー110が使用される場合、レーザー110からの平行光束を所望のビーム形状に整形する光束整形光学系、コヒーレントなレーザー光束をインコヒーレント化するインコヒーレント化光学系をレーザー110と照明光学系115の間に設けてもよい。
【0032】
照明光学系115は、マスク200へ光束を照射する光学系であり、光学系120、オプティカルインテグレータ(又は、ライトインテグレータ)130、開口絞り140、集光レンズ150、ブレード(絞り)160、結像レンズ170を有する。
【0033】
光学系120は複数のレンズからなり、入射側および射出側でテレセントリックとなるアフォーカル系を構成している。これらは公開特許平成5年第47639号公報のようにアフォーカル系の各倍率を変えることにより入射光速のビーム断面形状を変化可能に構成される。アフォーカル系は、例えば、一対の光学系より構成可能であり、当該光学系はシリンドリカルレンズによって実現される。かかる光学系のうち一の光学系は光軸と垂直な面において所定の一方向に光束を拡大及び縮小可能にし、また、他方の光学系は光軸と垂直な面において当該所定の一方向と直交する方向に光束を拡大及び縮小可能にする。かかる光学系よりアフォーカル系(光学系120)を構成することで、レーザー110から射出された光束(コヒーレント光のビーム断面)を光軸において直交する2方向に連続的に光束を拡大及び縮小することができる。なお、光学系120は公開特許平成5年第47640号公報のようにズームレンズ等からなり、レンズを光軸方向に移動させ角倍率を変えられるようにしてもよい。
【0034】
オプティカルインテグレータ130は、例えば、ハエの目レンズであって、マスク200を効率的に均一に照明する作用を有する。
【0035】
開口絞り140は可変開口絞りであり、通常の円形開口及び後述する図13に示すような投影光学系300の瞳面上の光強度分布を変化させる各種の絞りからなっている。開口絞り140は予め代表的な半径の大きさをもつ円形開口の形状の絞りをいくつか入れておいてもいい。可変開口絞りを変えるためにはこれらの開口絞り140を形成した円盤状ターレットを用い、開口制御装置140aが開口を切り替えるべくターレットを回転させることで可能となる。
【0036】
集光レンズ150は、例えば、コンデンサーレンズであって、オプティカルインテグレータ140から出た光束をできるだけ多く集めて絞り160上で重畳的に重ね合わせ絞り160をケーラー照明する。結像レンズ170は絞り160を通過した高速をマスク200面上に結像する。なお、光学系120及び開口絞り140(開口制御装置140a)は後述する制御装置400によって制御され、所定半径の円形照明及び2重極照明が照明可能に構成されている。なお、露光装置10の照明光学系115にはその他当業界で既知のいかなる技術をも適用可能であり、ここでは詳しい説明は省略する。
【0037】
マスク200上には所望のパターンが形成されており、マスク200から発せられた回折光は投影光学系300を通りウェハW上にパターン像を形成する。本実施形態において、マスク200はレベンソン型とエッジシフト型の位相シフトパターンの少なくとも一を有する。ウェハWはウェハや液晶基板などの被処理体でありレジストが塗布されているものである。絞り160とマスク200のフーリエ変換面は共役な関係に配置される。オプティカルインテグレータ130はマスク200のフーリエ変換面近傍に2次光源を形成する。マスク200とウェハWとは共役の関係にある。
【0038】
また、本実施例ではマスク200はマスク面上にマスクの種類、名前、パターン210の形状などを含むマスク200を識別するための情報と対応するバーコードが付されている。
【0039】
図2及び図3を参照するに、本実施例のマスク200は位相シフトマスクであり、例示的に5本線のバーパターンより形成される。ここで、図2及び図3は、(a)はマスク200及び200Aの概略平面図、(b)は(a)に示すマスク200及び200Bのパターン210に入射した光の振幅の分布を示す図である。しかしながら、露光装置10に適用可能なマスク200のパターン210はかかる形状に限定されるものでなく、マスク200には所望の回路パターンが形成可能である。マスク200はパターン210の周囲が暗く、パターン210の内部が光を透過し明るく示されおり、マスク200はパターン透過型である。ここで、パターン210は線幅と間隔が等しいL&Sとし、光の位相が隣同士でπずれている。なお、マスク200は、図3に示すパターン210が遮光されたパターン遮光型のマスク200Aであってもよい。マスク200Aは、マスク200と同様、線幅と間隔が等しいL&Sであり、光の位相が隣同士でπずれている。
【0040】
投影光学系300は、本実施例において、瞳の中央部分に中抜け(瞳の半径を1とした場合に中抜け半径α)のある投影光学系である。投影光学系300は、例えば、全ミラー型光学系又はカタディオプトリック光学系により実現可能である。本実施例の投影光学系300はレンズの使用数を減らし、色収差を緩和し、スペックルを除去して照明照度を均一にする機能を有し、光源110の波長の短波化に寄与する。
【0041】
制御装置400はCPU410、図示しないメモリ、入出力装置420、マスクバーコードリーダ430を有する。また、制御装置400は上述した開口制御装置140a及び光学系120と接続されている。CPU410はMPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリはROM及びRAMより構成され、露光装置10を動作するファームウェアを格納する。更に、本実施例ではメモリはデフォルトの照明条件を格納する。デフォルトの照明条件は、例えば、投影光学系300の中抜けの半径αはあらかじめわかっているので、有効光源を投影光学系300の瞳上に投影させた輪帯照明の内側半径σinをαに一致させ、図3の輪帯照明の外側半径σmaxを投影光学系300の瞳の半径に一致させている。また、メモリには予めマスク200の名前と照明条件を対応させた情報を格納させておく、あるいは、マスク200の名前とパターン210の線幅や方向などの詳しいパターンデータが格納されている。入出力装置420は、例えば、キーボード、液晶ディスプレイ等であって、当該周知のいかなる技術をも適用可能である。かかる入出力装置420を使用することで、オペレータは露光装置10の照明条件及びマスク200のパターン210を把握することができる。更に、オペレータは入出力装置420を使用し、任意に照明条件、露光装置10を操作することができる。マスクバーコードリーダ430はマスク200面上にあるマスクの情報が書き込まれたバーコードを読み取るためのバーコードリーダである。バーコードリーダ430は読み取ったマスク200の情報を制御装置400に送信する。なお、本実施例ではマスクバーコードリーダ430を使用しバーコードを介しマスクの情報を取得するが、バーコードリーダ430はこれと同様の作用を奏する装置又は技術に代替されてもよい。
【0042】
本実施例において制御装置400はマスクバーコードリーダ430より送られた情報を元にパターン210の線幅及び形状を検知し、かかる情報に基づき照明装置100の照明条件を切り替える。また、制御装置400はマスク200のパターン210と照明条件を比較し、かかるパターン210が解像可能であるか判断する。かかる判断において、解像不可能と判断された場合、制御装置400は露光動作を中止する。更に、制御装置400はマスク200のパターン210と照明条件を比較し、パターン210のコントラストが必要とするコントラスト(例えば、0.6)であるか判断する。かかる判断において、パターン210のコントラストが必要とするコントラストより小さいと判断すれば、照明条件が不適切でる旨をオペレータに知らせる。なお、オペレータへの伝達方法は入出力装置420の例えば、液晶ディスプレイにかかる旨を表示したり、アラームを使用したりしてもよい。
【0043】
ウェハWにはフォトレジストが塗布されている。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、密着性向上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、プリベーク処理とを含む。前処理は洗浄、乾燥などを含む。密着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地との密着性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤塗布による疎水性化)処理であり、HMDS(Hexamethyl−disilazane)などの有機膜をコート又は蒸気処理する。プリベークはベーキング(焼成)工程であるが現像後のそれよりもソフトであり、溶剤を除去する。ウェハWはウェハステージに載置され、ウェハWは、例えば、マスク200と所定の速度で同期して互いに逆方向に移動する。
【0044】
露光装置10の動作を説明する前に、中抜けのある投影光学系300を有する露光装置10に位相シフトマスクを適用したときの露光原理について説明する。露光装置10は波長がF(λ=157nm)、開口数NA=0.70とし、コヒーレンス度がσ=0.3の一様分布の照明とした。コヒーレンス度σは、図4のように有効光源における光透過部分の半径を示す。ここで、図4は、コヒーレンス度σにおける投影光学系300の瞳面上における光透過部分を示した図である。
【0045】
図5に示すように、位相シフトマスクであるマスク200のパターン210によって光が回折する。ここで、図5は、図1に示す投影光学系300にマスク200を介し入射する光の様子を示した模式図である。このうち入射した方向に進む0次回折光は位相がπだけ異なる隣接する光と干渉することで消失し、0次以外の回折光はパターンのピッチに応じた回折角の方向に進む。なお、高次の回折光のうち偶数次の回折光についても、0次と同様、消失する。図5では、実際には消失する0次回折光を点線の矢印で示し、±1次回折光を実線の矢印で示した。なお、±1次回折光のなす各(回折角)は、位相の反転しないパターンの1/2の角度となる。
【0046】
かかる条件において、マスク200を介し照明した時の1次元強度分布を計算した結果を図6及び図7に示す。ここで、図6及び図7は、ウェハ上に到達する光の1次元強度分布を示した図である。図6は線幅が0.27μm、中抜け半径αが0の場合であって、図7は線幅が0.27μm、中抜け半径αが0.3の場合を示している。以下、明細書において、線幅は線幅を(λ/NA)で割って規格化した数式3で表したkを使用する。
【0047】
【数3】
Figure 0004011896
【0048】
例えば、線幅0.27μmはk=1.2(k=0.27μm/(157nm/0.70))である。
【0049】
図より、中抜けがあると強度ピークが下がり、かかる強度ピーク間の最小値の強度が大きくなっていることがわかる。また、これより線幅が大きくなると、強度ピークの間の強度がさらに大きくなり、パターンとして分離しなくなったり、本来のパターンとは別の偽解像が生じたりする。
【0050】
また計算結果から、(1)瞳中抜け(α)が大きくなるほど、限界解像より大きな線幅で、特に0.5≦kのピークコントラストの低下があること、(2)コントラスト深度は限界解像付近の線幅k<0.7で瞳中抜けによって増加するが、0.7≦kの限界解像より大きな線幅では瞳中抜けの大きいほど低下の割合が大きいことが分かっている。瞳中抜けのある光学系は、k≦0.5において所望のコントラストと焦点深度(DOF)を有するが、限界解像線幅は中抜けのない光学系と変わらない。また、理論的解像限界は、線幅又はピッチを投影光学系のNAと波長λによって規格化された長さkによってあらわすと、次式のようになる。
【0051】
【数4】
Figure 0004011896
【0052】
位相シフトマスクは、隣り合う微細パターンの光の位相がπずれていることによって解像が可能であるから、2本線以上の周期パターンである必要がある。そのため、限界解像を次のようにピッチで定義してもよい。
【0053】
【数5】
Figure 0004011896
【0054】
このような中抜けのある光学系において、位相シフトマスクの解像は、限界解像近傍では所望のコントラストを有するが、限界解像より大きな線幅、特にk≧1.0ではコントラストが低下し、解像しなくなるという欠点を有する。そこで、本発明者はかかる欠点を鋭意検討した結果、投影光学系300に入射する光束のうち結像に寄与しない光を除くことによって、コントラストの低下をなくすことができることを発見した。
【0055】
パーシャリーコヒーレントな照明光学系115からの光は、コヒーレンス度σにもとづく角度範囲(即ち、0<σ<1)の中の、ある角度だけ傾いてマスク200上に入射する。これらの回折光が投影光学系300の瞳面上に入射した位置を模式的に示したものが図8である。ここで、図8は、マスク200を介し投影光学系300に入射する光の当該投影光学系300の瞳上に入射する回折光の位置を、条件が異なる場合を(a)乃至(c)で示した図である。位相シフトマスクの線幅と間隔が等しいL&Sにおいて0次の回折光は消滅するが、光の入射方向を考える意味で0次の回折光と、±1次、±3次回折光までを考える。図8において、丸で示した点が回折光の分布の中心を示す。白い丸が0次回折光で、灰色の丸が1次と3次の回折光を示している。斜線部分は、中抜けの遮光領域310を示す。
【0056】
図8(a)は、瞳上に±1次回折光が入射している。中抜けで遮光される領域310は消滅した0次回折光が入っているが結像に関与しないために、±1次回折光のみが干渉して結像する。その結果、図9(a)のような、パターン210に近い像が形成される。ここで、図9(a)乃至(c)は、図8(a)乃至(c)に示す照明方法を行ったときのウェハW上の光強度分布を示した図8(a)乃至(c)に対応する図である。
【0057】
次に、図8の(b)は、(a)よりピッチが大きく形成されており、各回折光の回折角(各回折光が飛ぶ間隔)が小さくなっている。また、図8の(b)は0次回折光の位置が投影光学系300の瞳上の中心からずれている。図8(b)は、瞳上に±1次と+3次の回折光が入射しているが、+1次回折光は中抜けで遮光されているので−1次回折光と+3次回折光のみが干渉して結像する。その結果、図9(b)のような周期数が図9(a)と比べて約2倍の像が形成される。
【0058】
次に、図8の(c)は、(b)と同一のピッチに形成されており、0次回折光の位置が投影光学系300の瞳上の中心に位置している。図8(c)は、瞳上に0次、±1次と±3次の回折光が入射しているが、±1次回折光は遮光されているので、±3次の回折光のみが干渉して結像する。その結果、図9(c)のような、細かい間隔でピークを持ち、周期数は(a)と比べて約3倍の像が形成される。
【0059】
図8及び図9に示されるように、投影光学系300の瞳上に入射する回折光のうち±1次回折光の2つが干渉しないと、パターンの強度最大位置(IMAX)の強度が下がり、強度最小位置(IMIN)の強度が上がっていることが理解される。これらの強度からコントラストを計算すると、IMAXとIMINの間の差が無くなりコントラストが得られなくなる。なお、周知のように、コントラストMは次式で与えられる。
【0060】
【数6】
Figure 0004011896
【0061】
図8の(b)及び(c)のような入射方法では元のパターン210からかけ離れた像ができてしまう。パターン210のピッチであるピークとピークの間隔は2つの1次回折光の間隔で決まる。従って、ピーク間の間隔がパターン210と等間隔に保たれるためには±1次回折光の干渉が必要であることが理解される。
【0062】
次に、2つの1次回折光が同時に入射する照明条件を考える。図8(a)のように瞳中央に光が入射しても、ピッチが小さければ1次回折光の回折角は大きいので、かかる1次回折光は瞳の端(外周側)のほうに入射する。1次回折光は中抜けによって遮光されないが、一方、ピッチが大きければ図8(c)に示すように1次回折光が遮光される。また、斜入射照明の場合は、図8(b)に示すように片側の1次回折光のみが通過しても、もう一方の1次回折光以上が瞳を通過しない場合もある。なお、パターン210は図2に示すように、x方向に周期があってy方向には十分に長いものを仮定しており、瞳上のx方向の回折光のみを考える。光学の結像理論から導き出される、よく知られた結果から、線幅kのL&Sパターンからの回折光において、±1次回折光の瞳上での距離は1/(2k)である。
【0063】
図10は、投影光学系300の瞳面上での回折光の分布を模式的に示したものである。図中、瞳面上の中央の円は中抜けによって光が遮光される領域310である。上述したように0次回折光は消滅しているが、光の入射方向を示すものとして、これを消失した0次回折光として表示する。図10の(a)乃至(d)は、各々パターン210の線幅がk=0.4、0.5、0.7、1.0のときの、1次回折光が入射する様子を模式的に示したものである。図10は、白丸を光の0次回折光の入射方向、黒丸を1次回折光として表示している。図10(a)乃至(d)のように、パターンピッチに応じて瞳上の±1次回折光の距離が変化している。
【0064】
結像に必要な2つの1次回折光を瞳内に入射させるためには、まず、中抜けの領域310に1次回折光が入射しないようにしなければならない。0次回折光の入射が領域320(図中、2つの円内)にあるとき、中抜けの領域310にいずれかの1回折次光が入射してしまう。パターンの線幅が大きくなるにつれ(図10(a)から(d)にかけて)、領域320の2つの円は中心に移動して線幅k=1.0以上では瞳中心を覆ってしまう。
【0065】
一方、結像に必要な2つの1次回折光を投影光学系300の瞳内に入射させるためには、次いで、瞳から1次回折光がけられないようにしなければならない。0次回折光の入射が領域330(図中の灰色領域)にあるとき、いずれかの1次回折光は瞳外側にけられてしまう。パターン210の線幅が小さくなるにつれ(図10、(d)から(a)にかけて)、領域330は中心に移動する。図示しないが、解像限界の線幅k=0.25以下では領域330は瞳全部をほぼ覆ってしまう。従って、パターン210の解像限界まで線幅を解像しようとすると、瞳中心付近しか1次回折光を瞳内に入射させる光の入射方向が残らない。これが位相シフトマスクの照明でσを小さくするほど微細線幅が解像できる、つまり解像限界までの性能をひきだせる理由であるが、瞳中抜けの光学系においても同様である。従って、2つの1次回折光が瞳内に入射する条件は領域320及び領域330以外の領域に0次回折光の入射があるときになる。
【0066】
σを0に近づけると光の入射する方向は瞳の中心付近になり、kが大きくなると、図10(c)や図10(d)に示すように、1次回折光は中抜けに遮光されてしまう。上述したように、解像できる最大線幅の1次回折光の瞳上の距離は、線幅をkで表すと1/(2k)であるので、これが中抜けの直径以上であれば中抜けに遮光されずに瞳に入射する。1次回折光が瞳の内側に入り、かつ中抜けに遮光されない最大線幅は中抜けの直径が2αであるから、
【0067】
【数7】
Figure 0004011896
【0068】
ここで、数式3よりk=(線幅)/(λ/NA)
ゆえに、kは以下のようになる。
【0069】
【数8】
Figure 0004011896
【0070】
例えば、α=0.4のときk≦0.625、α=0.3のときk≦0.833、α=0.2のときk≦1.25となる。
【0071】
図11のように中抜け(領域310)の半径αより大きな半径σになるように有効光源をとれば、線幅がk=0.4、k=0.5、k=0.7、k=1.0それぞれで、2つの1次回折光が瞳内に入るようになる。ここで、図11は、α<σとしたときの投影光学系300の瞳面上での回折光の分布を模式的に示したものである。図11は、図10と同様に、黒丸を瞳内を通過する1次回折光として、白丸を瞳内を通過する0次回折光として示している。領域330(図中の薄い灰色領域)は、その位置に0次回折光がある場合にいずれかの1次回折光が瞳から外れる領域である。また、白丸(0次回折光)が領域320部分と重なると、いずれかの1次回折光は中抜け領域310(図中、半径αの円)に含まれることになる。領域340(図中、濃い灰色部分)に0次回折光が入射すると、2つの1回折次光が瞳内に入射する。
【0072】
更に、図12に示すように中抜け半径αより小さい半径σの有効光源を考える。ここで、図12は、σ<αとしたときの投影光学系300の瞳面上での回折光の分布を模式的に示したものである。図12において領域340(濃い灰色部分)は、そこに0次回折光があると2つの1次回折光が瞳に入射する領域である。線幅がk=0.4、k=0.5のようなピッチの小さいところでは領域340が有効光源のうちで大きな部分を占めるので、2つの1次回折光が瞳内にはいる光の割合が大きい。しかし、半径σの有効光源のうちこれ以外の部分は2つの1次回折光が瞳内に入らないのでコントラストを下げる成分となる。線幅がk=1.0では領域340がなく、2つの1次回折光が瞳内にはいる確率はゼロである。従って、ウェハW上のレジストが5本線パターンとして解像せずにぼけた像になる。
【0073】
即ち、有効光源の半径σを小さくするにつれて、線幅、ピッチが小さいときに(例えば、図12(a)において領域320が半径σの有効光源領域を侵食していないことから理解されるように)2つの1次回折光が瞳内にはいる確率が大きくなるので、コントラストの損失が小さく、位相シフト本来の効果が期待できることが理解される。ここで、位相シフトの効果とは周期パターンのコントラストをあげ、焦点深度(DOF)を拡大することである。
【0074】
逆に、有効光源の半径σを大きくするにつれて、(例えば、図11(a)において領域320が半径σの有効光源領域を侵食していることから理解されるように)線幅、ピッチが小さいときに2つの1次回折光が瞳内にはいる確率が多少少なくなるのでコントラストが低下する。このことは、位相シフトマスクでは、コヒーレントに近い(即ち、σが0に近い)照明でないと効果が発揮されないのと同じ理由による。しかし、線幅の大きいパターンは(例えば、図12(d)においては領域320が半径σの有効光源領域をほぼ完全に侵食しているのに対して図11(d)においてはこれを残していることから理解されるように)解像できるようになり、有効光源の半径σをαより大きくしていくにつれてパターンの線幅が大きいものが解像できるようになる。
【0075】
以上をまとめると、中抜けのある投影光学系300ではマスク200のパターン210を解像するためには、投影光学系300の瞳面上における全入射領域S(図示せず)のなかで、2つの1次回折光が同時に入射する入射領域S(図示せず)を含み、入射領域の割合(S/S)を大きくすればよいことになる。即ち、記投影光学系300の瞳面上における0次回折光に対応する±1次回折光がマスク200を照明した+1次回折光(又は、−1次回折光)の内の多くが対応する−1次回折光(又は、+1次回折光)と干渉するように投影光学系300を照明すればよいことになる。
【0076】
/Sが1であれば、必ず2つの1次回折光が同時に入射するのでコントラストは1になる。S/Sが0であれば、必ず2つの1次回折光の1次回折光が同時に入射しないから、コントラストは0になる。これから、S/Sはほぼコントラストに対応する量であることが分かる。例えば、コントラスト0.6以上が解像に必要であるならS/S≧0.6にすればよく、シミュレーションの結果からこれが正しいことが確認された。「S/S≧0.6」は、±1次回折光の一方の6割以上が他方と干渉することを意味している。
【0077】
これより、2つの1次回折光が同時に入射する入射領域の割合(S/S)を大きくするためのための有効光源は半径σのパーシャリーコヒーレント照明で、瞳面上での有効光源の半径をσとすると、瞳半径を1として、σは最大でも0.5乃至0.6以下であると結論できる。
【0078】
更に、任意のパターンの2次元像から、図22の(b)に示すような、すべての線幅、ピッチの任意の複雑なパターンを解像するためには
【0079】
【数9】
Figure 0004011896
【0080】
図22の(a)に示すような、すべての線幅、ピッチの単純なパターンを解像するためには
【0081】
【数10】
Figure 0004011896
【0082】
線幅、ピッチが、数式8が示す式を満たすような小さいものに限定されるパターンを解像するためには
【0083】
【数11】
Figure 0004011896
【0084】
であることが考えられる。ここで、図22は、(a)がσ≧2、(b)がσ≧3αの照明条件となるマスクの例示的なパターンを示した概略上面図である。なお、単純なパターンとはL/Sに近く、多種の線幅が入り組んで、複雑に曲がっていたりしないようなパターンである。パターンをある方向からみたとき、その方向と直角に交わる線を引きこの線とパターンが交わる点間の幅を線幅と定義するとき、縦方向から見ると、図22(a)は1種の線幅のパターンのみから成り、図22(b)は4種の線幅から成る。このようにある方向から見て多種の線幅の線から成るパターンを「複雑なパターン」という。
【0085】
図3のように、パターン210周辺が光を透過し、パターン210が遮光された位相シフトマスク(マスク200A)については、パターン周辺が大きな透過パターンと考えられるので、位相シフトマスクでも0次回折光が関与する結像である。しかし、上記と同様な考え方で、σ≧2α、パターン形状によっては、σ≧3αでなければ解像は難しい。一方、マスク200を透過型パターンに限定し、線幅及びピッチを微細なものに限定すれば、σを2α以下に小さくしてもよい。線幅が微細なものに限定されている場合、むしろ、位相シフトの効果を発揮するためには、σを0に近づけたほうがよい場合もある。
【0086】
しかしながら、本来、位相シフトマスクはk≦0.5の微細な線幅を解像することが目的であるから微細な線幅のみでパターンが構成される場合が多い。限界解像で解像性能を良好にするような位相シフトの効果を発揮するためには、σを2αより小さくし、σを0に近づけたほうがよく、その場合、透過型パターンの最大線幅以下の微細線幅を解像できる(最大線幅より大きな線幅は解像性能が悪化し、像が分離できない、偽解像の不要パターンができたりする)。最大線幅は中抜け半径αに依存し、線幅をkで表現すると数式8の関係にある。例えば、α=0.4のときk≦0.625、α=0.3のときk≦0.833、α=0.2のときk≦1.25である。
【0087】
σが2αより小さい場合、σを0より大きくしていくと、最大線幅より小さいパターンにおいてコントラストは減少するが、最大線幅付近のパターンも解像できるようになり、最大線幅以下の線幅が多種に及ぶようなパターンに対応できるようになる。線幅に関して付け加えると、位相シフトマスクは隣り合う位相の周期性によって解像を得ようとするものであるが、パターンは線幅と間隔が等しいL&Sばかりでなく、線幅より間隔が大きいものや、逆に線幅が大きいものもある。図3のようなパターン遮光の位相シフトマスクの場合、孤立線のパターンも考えられるのでピッチでなく線幅で定義した。図3のようなパターン遮光位相シフトマスクのものは、遮光部分(クロムで形成される部分)が得ようとする線幅よりも細く形成されていたり、極端な場合には遮光部分(クロムで形成される部分)がまったくない場合もあるが、得ようとする(最終的に得られる)線幅で定義する。
【0088】
また、周期の方向に直交した1方向のみの解像でいいなら、図13のような、中抜けαより外側の位置に光源の一方をおき、周期の方向を遮光するような2重極照明の開口絞り140a及び140bを用いた有効光源にすると良好となる。この場合、2重極の一方の半径を0.4(瞳半径を1として)以下にすると、限界解像以上のすべての線幅でコントラストが得られる。ここで、図13は、開口絞り140a及び140bを示した概略平面図である。
【0089】
以下、上述した露光装置10並びにシミュレーション結果に基づく露光装置10の動作について説明する。図1に良く示されるように、露光装置10はマスク200を照明装置100によって照明し、投影光学系300を介しウェハ面上に所望のマスク200のパターン210を露光する。より詳細には、露光装置10は制御装置400が光学系120に信号を送り、デフォルトの照明条件にもとづいて光学系120の角倍率を所定の値にしておく。その後、マスク200の種類、名前などの情報を書き込んだマスク面上のバーコードをバーコードリーダ430で読み取り、マスク200をレチクルステージに設定する。制御装置400はバーコードの情報に基づいて最適な照明条件をきめ、その照明条件に基づいて照明光学115の開口制御装置140aと光学系120に信号を送り、絞り140および光学系120を起動させる。即ち、制御装置400はメモリに格納された照明条件に基づいて開口制御装置140a及び光学系120に信号を送り、開口絞り140及び光学系120を所定の照明条件となるように制御する。なお、照明条件は上述した通りとし、ここでの詳細な説明は省略する。また、後述する実施例において、かかる照明条件は更に理解されるであろう。
【0090】
なお、例えば、制御装置400につながった入出力装置420から照明条件を入力するようにしてもいい。この場合、例えば、モニターに上記で設定された有効光源を投影光学系300の瞳上に投影させた照明条件を表示するようにしておく。なお、この表示はしてもしなくてもいいように予め設定しておく。かかる場合、この表示を見てから照明条件を入力してもいい。入力された照明条件のうち、かかる照明条件が上述の最適な条件に反し、明らかに像性能をおとすようなものだったら、制御装置400はエラーメッセージをモニターに表示し、オペレータの入力指示を受け付けないようにする。または、上述した最適な条件を表示しその範囲内での入力指示を促すようにする。即ち、照明条件の禁止事項を設けておいて、入力指示がその禁止事項に含まれていれば、エラーメッセージをモニターにだして入力指示を受け付けないようにする。あるいはワーニングメッセージをモニターにだして警告するなどの機能を持たせてもいい。
【0091】
照明条件が禁止事項に含まれていない場合でも、読み取られたパターン210の線幅から照明条件が最適照明条件と異なり像性能をおとすと予想された場合、ワーニングメッセージをモニターにだして警告するなどの機能を持たせてもよい。例えば、中抜け半径がα=0.2の例で示すと、透過型パターンのk≦1.0以下の微細線のみであれば、σ=0.1からσ=0.2の極端な小σに指示し、設定してもいい。あるいは、σ=0.1の指示にも拘らずパターン210のパターン線幅がk≧1.25の大きなものを含んでいれば解像は不可能なので、エラーメッセージをモニターにだして入力指示を受け付けないようにするとよい。あるいはσ=0.4の指示にもかかわらず、パターン210のパターン線幅がk≧1.25の大きなものでパターンが複雑なものであれば、大きな線幅のパターンや複雑な形状の解像は難しいので、ワーニングメッセージと最適σ値をモニターに表示して入力指示を再考するようにすればよい。
【0092】
なお、投影露光装置10の制御装置400の中にマスク200のパターン210のデータの1部または全部を記憶させておいてもよい。また、制御装置400の中に強度分布を計算する図示しないシミュレーションツールを含んでおいてもよい。これにより、マスク200のパターンデータをシミュレーションツールによってウェハ面上の像強度分布を計算し、必要なコントラストが得られるような照明条件を設定してもよい。
【0093】
あるいは、瞳面上において、0次回折光と少なくとも1つの1次回折光が同時に入射する割合が大きな照明条件をもとめて最適照明条件を設定してもよい。かかる構成においては、0次回折光と少なくとも1つの1次回折光が同時に入射する入射領域(S)を含み、0次回折光が入射する全入射領域(S)のなかで、入射領域の割合(S/S)を大きくする照明条件を求めればよい。その後、かかる照明条件に基づいて露光装置10を最適照明条件に設定する。
【0094】
かかる露光方法並びに露光装置10は中抜けを有する投影光学系300を使用した場合であっても、照明条件を要求線幅によって変更することで高コントラストを得ることができる。よって、レジストへのパターン転写を高精度に行って高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
【0095】
次に、図18及び図19を参照して、上述の露光装置10を利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。図18は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)ではデバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)ではシリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0096】
図19は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)ではウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置10によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法によれば従来は製造が難しかった高品位のデバイスを製造することができる。
【0097】
【実施例】
【実施例1】
図1の投影露光装置10を用いて実施例1を説明する。このような中抜け(半径α)のある投影光学系300からなる露光装置10において、中抜け半径αを変えて露光した例を示す。露光装置10は、波長F2(λ=157nm)、NA=0.70、照明条件は図4のような半径σの円形照明とした。パターン210は図2のようなものとし、線幅を限界解像線幅から大きな線幅まで細かく変えてある。照明条件がσ=0.3のとき、中抜け半径をα=0.0、0.1、0.15、0.2、0.3と変えた場合のピークコントラスト線幅特性の結果を図14に示す。ここで、図14は、照明条件σ=0.3において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【0098】
中抜け半径αが大きくなると、限界解像より大きな線幅で、数式8に基き、特に0.5≦kのコントラストの低下がある。また、図示しないが、コントラスト深度は限界解像付近の線幅k<0.7で瞳中抜けによって増加するが、k≧0.7の限界解像より大きな線幅では瞳中抜けの大きいほど低下の割合が大きいことが解っている。数式10を満足する中抜け半径αが0.15までは、すべての線幅(ピッチ)にわたって、ピークコントラストが75%以上得られており、2次元シミュレーションの結果から、単純な周期パターンでは通常の使用が可能である。しかし、複雑なパターンの2次元シミュレーションでは、すべての線幅(ピッチ)にわたって通常の使用ができるのは、中抜け半径αが0.1までである。数式11を満足する中抜け半径αが0.15より大きい場合、線幅を限定する。k≦1/(4α)より、α=0.2のときk≦1.25まで、α=0.3のときk≦0.8までで使用できる。
【0099】
【実施例2】
図1の投影露光装置10を用いて実施例2を説明する。中抜け(半径α)のある投影光学系300において、照明条件は図3のような半径σの円形照明とし、図2のようなパターン210を露光した場合のピークコントラストを計算した。露光装置10は波長F2(λ=157nm)、NA=0.70、照明条件をσ=0.5とし、中抜け半径をα=0.0、0.1、0.2、0.25、0.3(瞳半径を1として)まで変えた場合のシミュレーション結果を図14同様、図15に示す。ここで、図15は、照明条件σ=0.5において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【0100】
数式10を満足する中抜け半径αが0.25までは、すべての線幅(ピッチ)にわたって、ピークコントラストが60%以上得られ、中抜け半径αが0.20までは、ピークコントラストが75%以上得られるので、2次元シミュレーションの結果からも単純な周期パターンでは通常の使用が可能である。しかし、複雑なパターンの2次元シミュレーションでは、すべての線幅(ピッチ)にわたって通常の使用ができるのは、数式11を満足する中抜け半径αが0.2より小のときである。本実施例2は、実施例1に比べて、σの値が大きいので、線幅の多様性や複雑な形状に対して要求されるな中抜けの半径の許容値が大きくなっている。また、中抜けがあっても、通常の中抜けのないもの同様、限界解像付近の微細線のコントラストが得にくく、大きな線幅のコントラストが得やすくなっている。
【0101】
【実施例3】
図1の投影露光装置10を用いて実施例3を説明する。このような中抜け(半径α)のある投影光学系300からなる露光装置10において、照明条件σを変えて露光した例を示す。露光装置10は波長F2(λ=157nm)、NA=0.70、照明条件は図4のような半径σの円形照明とした。パターン210は図2のようなものとし、線幅を限界解像線幅から大きな線幅まで細かく変えてある。露光装置の中抜け半径がα=0.2のとき、照明条件をσ=0.2、0.3、0.4、0.5、0.6と変えた場合のピークコントラスト線幅特性の結果を図16に示す。ここで、図16は、中抜け半径α=0.2において照明条件σ(図中、sigmaで表示)をパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【0102】
図16より、有効光源σが小さいほど低いk側で高いコントラストが得られ、σが大きいほどkの大きい線幅でも高いコントラストが得られる。k=1.0を境として、σの小さいものと大きいものでコントラストの高低の逆転現象が起こっている。σを小さくしていくと、数式8の式にあるようにパターンの線幅がk≦1/(4α)=1.25でゼロに近づき、これより大きな線幅は解像できない。すべての線幅で、80%以上のピークコントラストが得られ解像可能なのは、数式11にあるように中抜けαの3倍のσ=0.6の照明のときである。しかし、位相シフトマスクで本来解像を期待する線幅k=0.5以下において高コントラストが若干得られない。
【0103】
σを0.2以下にすると、0.3≦k≦1.0の線幅を80%以上の高コントラストで解像することができる。σが小さいと理論的限界のピッチk≧1/(4α)(α=0.2のとき、線幅k≧1.25)でコントラストが大きく低下し、これ以上の線幅は解像が難しいことを示す。しかし、σを大きくしていくと高いコントラストの値がより得られるようになり、中抜け半径αの2倍のσ=0.4では解像が可能になる。従って、パターンの線幅がk≦1/(4α)=1.25で限界解像に近い線幅のみで構成されていればσを0に近づければよく、k≦1.25の範囲内でより大きな線幅が含まれていればσをより大きくする。k≧1.25の大きな線幅が含まれていればσを0.4以上にする。
【0104】
露光装置10の照明条件は、このような中抜け半径がα=0.2のとき、すべての線幅で解像可能な中抜けαの3倍のσ=0.6の照明をデフォルトの照明条件とする。しかし、マスク200のパターン210の情報によりσが最適な値となるよう開口絞り140および光学系120を起動させることが可能である。なお、最適σ値は、マスク200のバーコードに書き込んでおいてもいいし、バーコードに線幅の種類を書き込んでおき、予め制御装置400のメモリに線幅の種類と最適σ値のテーブルを用意しておき、これに基づいて最適σ値を決定してもいい。あるいは、制御装置400のメモリにマスク番号と線幅の種類や、詳細なパターンデータを記憶しておくなど種類の方法が考えられる。
【0105】
マスク200が図3のようにパターン210周辺で光が透過し、パターン210部が遮光される位相シフトマスク(マスク200A)であれば、デフォルトの照明条件のままとする。パターン線幅がk≦1/(4α)=1.25で限界解像に近い線幅のみであれば中抜けαの2倍のσ=0.4に設定する。
【0106】
マスク200が図2のようにパターン部が透過型の位相シフトマスクで、線幅がk≧1.25の大きなものを含み、複雑なパターンであればデフォルトの照明条件のままとする。この中でも、パターンが長い線で構成された比較的単純なものであればσ=0.4からσ=0.5に設定する。
【0107】
パターン線幅がk≦1/(4α)=1.25で限界解像に近い線幅のみであればσ=0.4以下に設定してもよく、たとえばk1≦1.0以下の微細線のみであれば、σ=0.3からσ=0.4と位相シフトマスクでの通常のσ値に設定する。
【0108】
【実施例4】
図1の投影露光装置10を用いて実施例4を説明する。露光装置10の投影光学系300の中抜け半径がα=0.4の場合の実施例を示す。マスク200が位相シフトマスクの場合、デフォルトの照明条件は、位相シフトマスクの効果が得られなくなるので、σ=0.6より大きくはしない。中抜け半径をα=0.4と固定し、照明条件をσ=0.1,0.2,0.3,0.4,0.5と変えた場合のピークコントラスト線幅特性の結果を図17に示す。ここで、図17は、中抜け半径α=0.4において照明条件σ(図中、Sで表示)をパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【0109】
コントラストは、σが小さいほどk≦1/(4α)=0.625でゼロに近づいている。σが中抜け半径αを越えσ=0.6で、最大線幅のk1=0.625付近でも解像ができるようになる。マスク200が図3に示す位相シフトマスクであれば、デフォルトの照明条件のままとする。パターン線幅がk1≦1/(4α)=0.625で限界解像に近い線幅のみであれば解像できる。マスク200が図2に示す位相シフトマスクであれば、線幅がk≧0.625の大きなものを含み、パターン210が長い線で構成された比較的単純なものであればデフォルトの照明条件のままとする。更に、パターン210の線幅がk≦0.625であれば、パターンと必要なコントラストに応じてσを0.6より小さく設定する。
【0110】
しかし、パターン210の方向を1方向に限れば、例えば、図10における領域330(1次回折光が瞳外にぬける光の入射方向)又は領域320(1次回折光が中抜けにぬける光の入射方向)と重ならない有効光源に設定してもよい。即ち、図13の(a)のようなx軸上を遮光するような2重極照明の有効光源となるような開口絞り140を使用してもよい。また、図13の(b)のように開口絞り140を変形してもよい。このようにすると、x方向に周期のあるy方向に長いパターンのみ高コントラストが得られる。
【0111】
なお、図示しないが中抜け半径α=0.4の投影光学系300において、照明条件は図13の(b)のような2重極照明とし(1つの光源の半径がS)、図2のようなパターンを露光した場合のピークコントラスト線幅特性は、k≧0.5のすべての線幅にわたってピークコントラストが80%以上得られている。ただし、2重極照明の大きさSが0.4以下と小さい方が、k≦0.5の微細線幅から、それより大きなすべての線幅で高コントラストが得られる。パターンの方向を1方向に限る位相シフトマスクは、特殊な用途、たとえば多重露光のなかの1回露光に用いられるようなものである。
【0112】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されずその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0113】
【発明の効果】
本発明の露光方法及び装置は、高いコントラストを被処理体上に確保することができるので被処理体を高品位に露光することができる。また、本発明のデバイス製造方法は、高品位な半導体ウェハ、LCD、薄膜磁気ヘッドなどのデバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的な露光装置の概略構成図である。
【図2】 (a)は図1に示すマスクの概略平面図であって、(b)は(a)に示すマスクのパターンに入射した光の振幅の分布を示した図である。
【図3】 (a)は図1に示すマスクの概略平面図であって、(b)は(a)に示すマスクのパターンに入射した光の振幅の分布を示した図である。
【図4】 コヒーレンス度σにおける投影光学系の瞳面上における光透過部分を示した図である。
【図5】 図1に示す投影光学系にマスクを介し入射する光の様子を示した模式図である。
【図6】 ウェハ上に到達する光の1次元強度分布を示した図である。
【図7】 ウェハ上に到達する光の1次元強度分布を示した図である。
【図8】 条件が変えた場合のマスクを介し投影光学系に入射する光の当該投影光学系の瞳上に入射する回折光の位置を(a)乃至(c)に示した図である。
【図9】 図8に示す照明を行ったときのウェハW上の光強度分布を示した図8の(a)乃至(c)に対応する図である。
【図10】 (a)は図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.4のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(b)は図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.5のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(c)は図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.7のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(d)は図1に示すマスクのパターンの線幅kが1.0のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布をそれぞれ模式的に示したものである。
【図11】 (a)はα<σとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.4のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(b)はα<σとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.5のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(c)はα<σとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.7のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(d)はα<σとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが1.0のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布を模式的に示したものである。
【図12】 (a)はσ<αとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.4のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(b)はσ<αとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.5のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(c)はσ<αとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが0.7のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布、(d)はσ<αとしたときの図1に示すマスクのパターンの線幅kが1.0のときの投影光学系の瞳面上での回折光の分布を模式的に示したものである。
【図13】 (a)は図1に示す開口絞りの例示的一態様を示した概略平面図、(b)は図1に示す開口絞りの別の例示的一態様を示した概略平面図である。
【図14】 照明条件σ=0.3において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【図15】 照明条件σ=0.5において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【図16】 中抜け半径α=0.2において照明条件σをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【図17】 中抜け半径α=0.4において照明条件σをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【図18】 図1に示す露光装置を使用したデバイスの製造を説明するためのフローチャートである。
【図19】 図18に示すウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
【図20】 カタディオプトリック投影露光系の代表的なシュバルツシルド型投影光学系を示す概略断面図である。
【図21】 図20に示すシュバルツシルド型投影光学系の瞳面を示す概略断面図である。
【図22】 (a)はσ≧2の照明条件となるマスクの例示的なパターンを示した概略上面図、(b)は及びσ≧3αの照明条件となるマスクの例示的なパターンを示した概略上面図である。
【符号の説明】
1 投影光学系
10 露光装置
100 照明装置
110 レーザー
115 照明光学系
120 光学系
130 オプティカルインテグレータ
140 開口絞り
140a 開口制御装置
150 集光レンズ
160 絞り
170 結像レンズ
200 マスク
300 投影光学系
400 制御部
420 入出力装置
430 マスクバーコードリーダ

Claims (1)

  1. 瞳の中央が常に遮光される投影光学系で、位相シフトマスクのパターン像を被処理体に投影するステップと、
    前記投影光学系の瞳上に所定の有効光源を形成する照明光で、前記位相シフトマスクを照明するステップと、を有し、
    前記投影光学系の瞳の中央の遮光領域は、半径α(瞳の半径を1としたときの値)の円形であり、
    前記位相シフトマスクのパターンは、所定の方向に周期的に並べられた複数のラインパターンを含み、
    前記所定の有効光源は、前記所定の方向と直交する方向に並んだ2つの極を持つ二重極状であり、中央の半径が前記αである円形の領域が遮光されていることを特徴とする露光方法。
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