JP3962581B2 - 露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般には、露光装置に関し、特に、瞳の中央が遮光又は吸収される投影光学系を利用して半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を露光する露光方法及び露光装置、前記被処理体を使用するデバイスの製造方法、及び、前記被処理体から製造されるデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器の小型化及び薄型化の要請から、電子機器に搭載される半導体素子の微細化への要求はますます高くなっている。例えば、マスクパターンに対するデザインルールはライン・アンド・スペース(L&S)0.1μm以下の寸法像を広範囲に形成することが要求され、今後は更に80nm以下の回路パターン形成に移行することが予想される。L&Sは露光においてラインとスペースの幅が等しい状態でウェハ上に投影された像であり、露光の解像度を示す尺度である。
【0003】
半導体製造用の代表的な露光装置である投影露光装置は、(本出願では交換可能に使用する)マスク又はレチクル上に描画されたパターンをウェハ上に投影露光する投影光学系を備えている。投影露光装置の解像度(正確に転写できる最小寸法)Rは、光源の波長λと投影光学系の開口数(NA)を用いて次式で与えられる。
【0004】
【数1】
Figure 0003962581
【0005】
従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、解像度は良くなる。また、近年では、変形照明法(又は斜入射照明法)を使用して比例定数(プロセス定数とも呼ばれる)kを小さくすることも提案されている。kは、後述するように、規格化された線幅としても機能する。
【0006】
一方、一定の結像性能を維持できる焦点範囲を焦点深度といい、焦点深度DOFは次式で与えられる。
【0007】
【数2】
Figure 0003962581
【0008】
従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、焦点深度は小さくなる。焦点深度は小さくなるとフォーカス合せが難しくなり、基板のフラットネス(平坦度)やフォーカス精度を上げることが要求されるため、基本的に大きい方が好ましい。
【0009】
数式1及び2から、波長を短くする方がNAを大きくするよりも望ましいことが理解される。近年では、露光光源の波長はKrFエキシマレーザー(波長約248nm)からArFエキシマレーザー(波長約193nm)に、NAは約0.6から約0.75になろうとしている。また、Fエキシマレーザー(波長約157nm)の実用化も進んでいる。
【0010】
しかしながら、光の短波長化が進むと光が透過する硝材が限られてしまうために屈折素子、即ち、レンズを多用することは難しく、投影光学系に反射素子、即ち、ミラーを含めることが有利になる。例えば、色収差を緩和してスペックルを除去するカタディオプトリック光学系は、ミラーとレンズの混成型光学系として、かかる投影光学系に適している。カタディオプトリック光学系の代表例としてのシュバルツシルド(Schwarzshild)型は、例えば、米国特許第4757354号公報に開示されている。
【0011】
シュバルツシルド型光学系は、例えば、図20に示すように、投影光学系1は4枚のレンズ2、3、6及び7と2枚のミラー4及び5を有する。ここで、図20は、シュバルツシルド型投影光学系1の概略断面図である。シュバルツシルド型光学系は、光軸上におけるマスクMとウェハWの配置を可能にするが、ミラー5が影となって、図21に示すように、瞳の中央部分が遮光される。ここで、図21は、投影光学系1の瞳面を示す概略断面図である。図21において、瞳面上の黒い部分が遮光された領域(中抜け領域)である。また、同図では、瞳の径を1として瞳の径に対する瞳の遮光又は吸収される領域の半径をαで表示している。このような投影光学系1において、中抜け半径αが0.4以上のシュバルツシルド型光学系も存在する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、瞳中心に中抜けのある投影光学系は、限界解像よりも大きいパターンを解像する場合やαが大きくなった場合に、ウェハ上でコントラストやMEF(Mask error Enhancement Factor)が低下して所望のパターンを転写できないという問題がある。本発明者は、かかる解像の低下の原因を鋭意検討した結果、マスクパターンの結像に必要な光が上記中抜けのために消失してしまうことにあることを発見した。なお、MEFは次式で与えられ、マスクパターンの機械的誤差によって生じるウェハ面上での所望のパターンに対するズレ(誤差)を示す指標である。
【0013】
【数3】
Figure 0003962581
【0014】
そこで、中抜けのある投影光学系を使用した場合に、限界解像よりも大きな線幅のパターンを所望のコントラストで転写して所望の解像度を確保する露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法及びデバイスを提供することを本発明の例示的目的とする。
【0015】
本発明の一側面としての露光方法は、中央に遮光領域を持つ瞳を有する投影光学系によりマスクの周期パターンを被処理体に投影し、前記被処理体を露光する露光方法において、前記周期パターンのハーフピッチRを、前記マスクを照明する光の波長λ及び前記投影光学系の開口数NAで規格化した値k(=R/(λ/NA))が、以下の式を満たし、0.7≦k≦0.9前記周期パターンからの0次回折光及び+1次回折光、または前記0次回折光及び−1次回折光が、前記瞳内を前記遮光領域で遮光されずに通過し、前記周期パターンからの±3次回折光が、前記瞳内を通過しないように、前記マスクを照明する光が前記瞳に形成する有効光源の遮光部分を設定するステップを有し、前記設定された前記有効光源の遮光部分は、前記瞳の中心を中心とする半径αの円形領域と、前記瞳の中心から前記周期パターンの周期方向に1/2kだけ離れた位置を中心とする半径αの2つの円形領域または2つの半円領域と、を含み、(1+σ)は、3/(2k)以下であることを特徴とする、ここで、αは前記瞳の径に対する前記遮光領域の外径の割合であり、σは前記瞳の径に対する前記有効光源の外径の割合である。
【0026】
本発明の別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光方法を用いて被処理体露光する工程と、光された前記被処理体を現像する工程とを有することを特徴とする。上述の露光方法の作用と同様の作用を奏するデバイス製造方法の請求項は、中間及び最終結果物であるデバイス自体にもその効力が及ぶ。よって、上述したうちいずれかの形態の露光装置を用いて投影露光された前記被処理体より製造されるデバイスも本発明の一部として機能する。また、かかるデバイスは、LSIやVLSIなどの半導体チップ、CCD、LCD、磁気センサー、薄膜磁気ヘッドなどを含む。
【0027】
本発明の他の目的及び更なる特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の例示的な露光装置10について説明する。なお、各図において同一の参照符号は同一部材を表している。ここで、図1は露光装置10の概略構成図である。露光装置10は、図1に示すように、照明光学系115を含む照明装置100と、マスク200と、投影光学系300と、制御装置400を有する。露光装置10は、例えば、ステップアンドスキャン方式でマスク200に形成されたパターンをウェハW上に露光する投影露光装置である。ここで、「ステップアンドスキャン方式」は、マスクに対してウェハを連続的にスキャンさせてマスクのパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動させて、次のショットの露光領域に移動させる投影露光法をいう。
【0029】
照明装置100は、典型的に、光源としてのレーザー110と照明光学系115とを有し、転写用パターンが形成されたマスク200を照明する。
【0030】
レーザー110は照明光を発光する光源で、本実施例では、波長約157nmのFエキシマレーザーであるが、波長約248nmのArFエキシマレーザー等に置換されても良い。なお、光源にレーザー110が使用される場合、レーザー110からの平行光束を所望のビーム形状に整形する光束整形光学系、コヒーレントなレーザー光束をインコヒーレント化するインコヒーレント化光学系をレーザー110と照明光学系115の間に設けることが好ましい。
【0031】
照明光学系115は、マスク200へ光束を照射する光学系であり、本実施形態ではマスク200を変形照明することができる。照明光学系115は、光学系120、オプティカルインテグレータ(又は、ライトインテグレータ)130、開口絞り140、集光レンズ150、ブレード(絞り)160、結像レンズ170を有する。
【0032】
光学系120は複数のレンズからなり、入射側および射出側でテレセントリックとなるアフォーカル系を構成している。アフォーカル系は、例えば、一対の光学系より構成可能であり、当該光学系はシリンドリカルレンズによって実現される。かかる光学系のうち一の光学系は光軸と垂直な面において所定の一方向に光束を拡大及び縮小可能にし、また、他方の光学系は光軸と垂直な面において当該所定の一方向と直行する方向に光束を拡大及び縮小可能にする。この一対の光学系を光軸上、且つ、レーザー110とオプティカルインテグレータ130の間に配置することで、アフォーカル系(光学系120)を構成することができる。露光装置10はアフォーカル系の各倍率を変えることで、レーザー110から射出された光束(コヒーレント光のビーム断面)を光軸において直交する2方向に連続的に光束を拡大及び縮小することができる。なお、光学系120はズームレンズ等からなりレンズを光軸方向に移動させることで、倍率を変えられるようにしてもよい。
【0033】
オプティカルインテグレータ130は、例えば、ハエの目レンズであって、マスク200を効率的に均一に照明する作用を有する。
【0034】
開口絞り140は可変開口絞りであり、通常の円形開口を含む後述する図9及び図13に示すような投影光学系300の瞳面上の光強度分布を変化させる各種の絞りからなっている。開口絞り140は予め代表的な半径の大きさをもつ円形開口の形状の絞りをいくつか入れておいてもいい。可変開口絞りを変えるためにはこれらの開口絞り140を形成した円盤状ターレットを用い、開口制御装置140aが開口を切り替えるべくターレットを回転させることで可能となる。
【0035】
集光レンズ150は、例えば、コンデンサーレンズであって、オプティカルインテグレータ140から出た光束をできるだけ多く集めて絞り160上で重畳的に重ね合わせ絞り160をケーラー照明する。結像レンズ170は絞り160を通過した高速をマスク200面上に結像する。
【0036】
なお、上述した光学系120及び開口絞り140(開口制御装置140a)は後述する制御装置400によって制御され、所定半径の円形照明、輪帯2重極照明、輪帯4重極照明を含む各種の変形照明を可能にしている。露光装置10の照明光学系115にはその他当業界で既知のいかなる技術をも適用可能であり、ここでは詳しい説明は省略する。
【0037】
マスク200上には所望のパターンが形成されており、マスク200から発せられた回折光は投影光学系300を通りウェハW上にパターン像を形成する。ウェハWはウェハや液晶基板などの被処理体でありレジストが塗布されているものである。絞り160とマスク200のフーリエ変換面は共役な関係に配置される。オプティカルインテグレータ130はマスク200のフーリエ変換面の近傍に2次光源を形成する。マスク200とウェハWとは共役の関係にある。
【0038】
また、本実施例ではマスク200はマスク面上にマスクの種類、名前、パターン210の形状などを含むマスク200を識別するための情報と対応するバーコードが付されている。
【0039】
図2を参照するに、本実施例のマスク200はバイナリマスクであり、例示的に5本線のバーパターンより形成される。ここで、図2(a)はマスク200の概略平面図、図2(b)はマスク200のパターン210に入射した光の振幅の分布を示す図である。しかしながら、露光装置10に適用可能なマスク200のパターン210はかかる形状に限定されるものでなく、本実施例のマスク200には所望の回路パターン210が形成されているにたりるものである。マスク200は、図2(a)で暗く示されているように、パターン210の周囲で光を遮光し、図2(a)で明るく示されているように、パターン210において光を透過する。
【0040】
投影光学系300は、本実施例において、瞳の中央部分に中抜け(瞳の半径を1とした場合に中抜け半径α)のある投影光学系である。投影光学系300は、例えば、全ミラー型光学系又はカタディオプトリック光学系により実現可能である。本実施例の投影光学系300はレンズの使用数を減らし、色収差を緩和し、スペックルを除去して照明照度を均一にする機能を有し、光源110の波長の短波化に寄与する。
【0041】
制御装置400はCPU410、図示しないメモリ、入出力装置420、マスクバーコードリーダ430を有する。また、制御装置400は上述した開口制御装置140a及び光学系120と接続されている。CPU410はMPUなど名前の如何を問わずいかなるプロセッサも含み、各部の動作を制御する。メモリはROM及びRAMより構成され、露光装置10を動作するファームウェアを格納する。更に、本実施例ではメモリはデフォルトの照明条件を格納する。デフォルトの照明条件は、例えば、投影光学系300の瞳の半径に対する中抜け領域の半径の割合αは予め分かっているので、投影光学系300の瞳の半径に対する有効光源の内円半径σinをαに一致させ、瞳の半径に対する有効光源の外円半径σを後述するσmaxと一致させたものである。なお、デフォルトの照明条件は後述する照明条件の代表的なものの1つであってもよいし、マスクパターン210の線幅に応じて自動的に最適設定されてもよい。また、メモリは予めマスク200の名前と照明条件を対応させた情報を格納するか、マスク200の名前とパターン210の線幅や方向などの詳しいパターンデータを格納する。
【0042】
入出力装置420は、例えば、キーボード、液晶ディスプレイ等であって、当該周知のいかなる技術をも適用可能である。かかる入出力装置420を使用することで、オペレータは露光装置10の照明条件及びマスク200のパターン210を把握することができる。更に、オペレータは入出力装置420を使用し、任意に照明条件、露光装置10を操作することができる。マスクバーコードリーダ430はマスク200面上にあるマスクの情報が書き込まれたバーコードを読み取るためのバーコードリーダである。バーコードリーダ430は読み取ったマスク200の情報を制御装置400に送信する。なお、本実施例ではマスクバーコードリーダ430を使用しバーコードを介しマスク200の情報を取得するが、バーコードリーダ430はこれと同様の作用を奏する装置又は技術に代替されてもよい。
【0043】
本実施例において制御装置400はマスクリーダ430より送られた情報を元にパターン210の線幅及び形状を検知し、かかる情報に基づき照明装置100の照明条件(即ち、σ、σin)を変更することができる。制御装置400は、照明光学系115の光学系120(の、例えば、アフォーカル光学系の倍率)を調節することによってσ及び/又はσinを変更し、開口絞り140に含まれる種々の形状の絞りを選択することによってσ及び/又はσinを変更することができる。
【0044】
ウェハWにはフォトレジストが塗布されている。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、密着性向上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、プリベーク処理とを含む。前処理は洗浄、乾燥などを含む。密着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地との密着性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤塗布による疎水性化)処理であり、HMDS(Hexamethyl−disilazane)などの有機膜をコート又は蒸気処理する。プリベークはベーキング(焼成)工程であるが現像後のそれよりもソフトであり、溶剤を除去する。ウェハWはウェハステージに載置され、ウェハWは、例えば、マスク200と所定の速度で同期して互いに逆方向に移動する。
【0045】
以上説明した露光装置10を用いることで中抜けのある投影光学系300を使用した場合に、限界解像よりも大きな線幅のパターンを所望のコントラストで転写して所望の解像度を確保するわけだが、本発明の露光装置10の動作(露光方法)を説明する前に、本発明の照明方法を使用しない場合の投影光学系300の露光性能について説明する。今、波長λ=157nm、開口数NA=0.70、コヒーレンス度σ=0.8の一様な照明(σin=0)をマスク200に与える場合について考える。コヒーレンス度σは投影光学系300の瞳の外円半径に対応するため、図3に示すように有効光源の光透過部分の半径を示す。ここで、図3は、コヒーレンス度σにおける投影光学系300の瞳面上の光透過部分を示す平面図である。図1に示すような露光装置10を用いてマスク200を照明光学系115によって照明し、投影光学系300を介してウェハW面に露光する。ここで、線幅と共に、線幅を(λ/NA)で次式のように割って規格化した線幅kを使用する。
【0046】
【数4】
Figure 0003962581
【0047】
この条件で、マスク200を照明した時の5本バーパターンの中央におけるコントラスト及びMEFを計算した結果を図4及び図5に示す。ここで、図4は、照明条件σ=0.8において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅、規格化された線幅k及びコントラストの関係を示すグラフである。図5は、照明条件σ=0.8において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅、規格化された線幅k及びMEFの関係を示すグラフである。図4及び図5において、中抜け半径αはobs(obscuration)と記す。高解像レジストは、コントラスト40%以上で解像可能であり、焦点深度(DOF)は0.5μm以上で実用可能であり、MEFは1.5以下で実用可能である。
【0048】
図4に示すピークコントラスト及び図5に示すMEFから以下のことが分かる。即ち、中抜けのないα=0において、線幅k=0.4のとき、ピークコントラスト=0.55、コントラストが40%以上確保できる焦点深度(DOF)>0.6μm、MEF=1.20<1.5である。一方、中抜けのあるα=0.4において、線幅k=0.35のとき、ピークコントラスト=0.50、コントラストが40%以上確保できる焦点深度(DOF)=0.6μm、MEF=1.40<1.5である。よって、かかる線幅kにおいて、マスク200は実用的に解像可能である。
【0049】
従って、中抜けのないとき、上述のコントラストとMTFの定義により、限界解像線幅は次式であり、
【0050】
【数5】
Figure 0003962581
【0051】
中抜けのあるとき限界解像線幅は中抜けの大きさによっても多少異なるが、次式で与えられる。
【0052】
【数6】
Figure 0003962581
【0053】
従って中抜けのある光学系では限界解像線幅は中抜けのない光学系よりも限界解像は伸びることが理解される。しかし、この場合の限界解像線幅kは線幅と間隔が等しい周期パターンを考えているので、間隔が線幅よりもっと大きければ、限界解像線幅kはこれよりも小さくなる。そのため、限界解像はピッチで定義する。
【0054】
中抜けのない投影光学系300のバイナリマスクでの限界解像ピッチ(1/2)は次式となる。
【0055】
【数7】
Figure 0003962581
【0056】
一方、瞳中央が吸収または遮光される投影光学系300のバイナリマスクでの限界解像ピッチ(1/2)は次式となる。
【0057】
【数8】
Figure 0003962581
【0058】
しかし、中抜け半径αが大きくなるほど(例えば、図4のα=0.4に見られるように)限界解像kより大きな線幅で、特に、0.5≦k≦1.5において、コントラストが低下し、(図5のα=0.4に見られるように)k=0.8付近でMEFが悪化する。また、図4のα=0.4に示すように、コントラストは限界解像付近の線幅k<0.5(例えば、k=0.3乃至0.4)で瞳中抜けによってわずかに増加しているが、k≧0.5の線幅では中抜け半径αが大きいほど低下の割合が大きい。k≧0.5の限界解像以上の線幅の大きなパターンや中抜け半径αを大きくした場合、このようなコントラストの低下やMEFの悪化が起こる。
【0059】
本発明者はかかる原因を鋭意検討した結果、投影光学系300に入射する光束のうち結像に寄与しない光を除くことによって、コントラストの低下とMEFの悪化を防止することができることを発見した。図6を参照するに、パーシャリーコヒーレントな照明光学系115からの光は、コヒーレンス度σにもとづく角度範囲(即ち、0<σ<1)のある角度だけ傾いてマスク200上に入射する。ここで、図6は、図1に示す照明光学系115からの光がマスク200にある傾きで入射する様子を示す模式図である。マスク200上のパターン210によって光が回折するが、このうち0次回折光は入射した方向に進み、0次以外の回折光はパターン210のピッチに応じた回折角の方向に進む。図6は、0次回折光を実線の矢印で示し、1次回折光を点線の矢印で示す。
【0060】
図7(a)乃至図7(f)は、異なる照明条件に基づく回折光が投影光学系300の瞳上に入射した位置を模式的に示す。マスク200面上のパターン210が線幅と間隔が等しいL&Sの場合、回折光の次数の3までを考えると±2次回折光は消滅するため、回折光は0、±1次、±3次となる。図において、大きな丸を0次回折光、これより小さな丸を1次あるいは3次の回折光の中心とする。斜線部分は、中抜けの遮光部分を示している。
【0061】
図7(a)乃至図7(c)は0次回折光が遮光される場合を示す。例えば、図7(a)は、瞳上に0次と±1次までの回折光が入射し、0次光は遮光される状態を示している。0次回折光は結像に関与しないため、±1次回折光のみが干渉して結像する。その結果、図8(a)に示す光強度分布がウェハW上に形成される。ここで、図8(a)乃至図8(f)は、図7(a)乃至図7(f)による照明を行ったときのウェハW上での光強度分布である。かかる強度分布は周期数が約2倍になり、パターン210の間にもピークが存在する像が形成される。
【0062】
図7(b)は、投影光学系300の瞳上に0次、±1次と+3次の回折光が入射し、0次回折光と+1次回折光が中抜けによって遮光されている状態を示している。−1次回折光と+3次回折光のみが干渉して結像する結果、図8(b)に示す光強度分布がウェハW上に形成され、像はパターン周期数が約4倍になる。
【0063】
図7(c)は、投影光学系300の瞳上に0次、±1次と±3次の回折光が入射し、0次回折光と±1次回折光が中抜けによって遮光されている状態を示している。±3次の回折光のみが干渉して結像する結果、図8(c)に示す光強度分布がウェハW上に形成され、非常に細かい間隔でピークを持ちパターン周期数は約6倍となる。
【0064】
図7(a)乃至図7(c)、及び、図8(a)乃至図8(c)から理解されるように、0次回折光が他の回折光と干渉しなければ、パターン210からかけ離れた像が形成される。
【0065】
図7(d)乃至図7(f)は、照明光学系115がマスク200を変形照明(又は斜入射照明)して、0次回折光が瞳中央の中抜けを外れている(即ち、0次回折光が遮光されない)状態を示している。例えば、図7(d)は、投影光学系300の瞳上に0次回折光と±1次回折光が入射し、+1次回折光は中抜けによって遮光されている状態を示している。0次回折光と−1次回折光のみが干渉して結像する結果、図8(d)に示す光強度分布がウェハWに形成される。図8(d)に示すように、ウェハWにはパターン210の形状とほとんど近い像が形成される。
【0066】
図7(e)は、投影光学系300の瞳上に0次、±1次と+3次の回折光が入射し、+1次回折光のみが遮光されている状態を示している。0次回折光と−1次回折と+3次回折光のみが干渉して結像する結果、図8(e)に示す光強度分布がウェハWに形成される。図8(e)に示すように、ウェハWに形成されるパターンは、矩形に近づいているもののそのピークは割れている。
【0067】
図7(f)は、投影光学系300の瞳上に0次回折光と+1次回折光と+3次回折光が入射し、+1次回折光が中抜けにより遮光されている状態を示している。0次回折光と+3次回折光が干渉して結像する結果、図8(f)に示す光強度分布がウェハWに形成され、0次回折光と+3次回折光の干渉で3倍周期の像が形成される。
【0068】
図7(d)乃至図7(f)、及び、図8(d)乃至図8(f)から理解されるように、光強度分布のピークとピークの間隔は0次回折光と1次回折光の間隔で決定される。よって、ピーク間の間隔が保たれるためには、0次回折光と1次回折光が干渉するような照明であることが好ましい。
【0069】
図7(a)乃至図7(f)、図8(a)乃至図8(f)から理解されるように、中抜けに0次回折光が入射すると遮光され、1次以上の回折光のみが結像してパターン210からかけ離れた像を形成する。従って、中抜けを有する投影光学系300において、限界解像以上より大きなピッチにおいてコントラストを下げないためには、全てのピッチのパターンからの回折光の0次光が必ず入射するようにしなければならない。また、これと同時に、投影光学系300の瞳面上において、0次光と少なくとも1つの1次光が同時に入射するようにするようにしなければならないことも理解される。換言すれば、中抜けのある投影光学系300を利用して解像限界よりも大きな線幅を有するマスクパターン210を解像するためには、投影光学系300の瞳面上における全入射領域S(図示せず)のなかで、0次回折光と少なくとも1つの1次回折光が同時に入射する入射領域S(図示せず)を含み、入射領域の割合(S/S)を大きくすればよいことになる。即ち、記投影光学系300の瞳面上における0次回折光がマスク200を照明した0次回折光の内の多くが対応する1次回折光と干渉するように投影光学系300を照明すればよいことになる。
【0070】
/Sが1であれば、必ず0次回折光及び少なくとも1つの1次回折光が同時に入射するのでコントラストは1になる。S/Sが0であれば、必ず0次回折光及び少なくとも1つの1次回折光が同時に入射しないから、コントラストは0になる。これから、S/Sはほぼコントラストに対応する量であることが分かる。例えば、コントラスト0.6以上が解像に必要であるならS/S≧0.6にすればよく、シミュレーションの結果からこれが正しいことが確認された。「S/S≧0.6」は、0次回折光とそれに対応する±1次回折光のいずれか一方の1次回折光の6割以上が干渉することを意味している。
【0071】
0次光が必ず入射するためには、中抜け部分に0次回折光を入射させないようにすればよく、例えば、これは図9に示す輪帯照明によって実現することができる。ここで、図9は、輪帯照明における投影光学系300の瞳面上における光透過部分を示した平面図である。図9は、遮光部分を灰色で、光透過部分を白で示す。図9を参照するに、有効光源の遮光部分の半径σinを投影光学系300の中抜け半径αと一致させると、0次回折光が中抜けで遮光されることはない。
【0072】
0次回折光と1次回折光が同時に投影光学系300の瞳面上に入射する条件より、輪帯照明外側のσの最適条件を求める。パターン210は図2のように、x方向に周期があってy方向には十分に長く構成され、瞳上のx方向の回折光のみを考える。光学の結像理論から導き出される、よく知られた結果から、1/2ピッチkのL&Sパターンからの回折光において、0次回折光と1次回折光のなす距離は1/(2k)であり、0次回折光と3次回折光の距離は3/(2k)である。回折角は瞳の最大半径に入射する光の距離を1に規格化してある。
【0073】
図10(a)乃至図10(d)は、1/2ピッチk=0.5、0.6、0.7、1.0の周期パターンにおける投影光学系300の瞳面上での回折光分布を模式的に示す図である。瞳中央の領域310(図中、薄い灰色で示す)は中抜け(半径α)によって光を遮光する部分である。灰色の丸は回折光を示し、大きな丸が0次回折光を、小さな丸が1次回折光を示す。
【0074】
中抜けに0次回折光を入射させない、即ち、領域310以外に0次回折光を入射するような輪帯照明で照明すると、領域310には0次回折光は入射しないが1次回折光が入射する場合がある。例えば、1/2ピッチkが0.5のとき、図10(a)に示すように、0次回折光が領域320(図中、点線で示す)に入射すると領域310に片側の1次回折光が入射する。図示しない他方の1次回折光は投影光学系300の瞳の外側に外れるため、0次回折光のみが瞳を通過する。同様に、図10(b)乃至(d)において、0次回折光が領域320に入射すると中抜け領域310に1次回折光が入射する。つまり、領域320に0次回折光が入射しても1次回折光が投影光学系300の有効となる瞳面上に入射しない。よって、ウェハには所望のコントラストが形成されず、パターンが形成されない。従って、領域320を避けるような有効光源にすればパターン転写を有効に行うことができる。
【0075】
そこで、図11に示す有効光源を投影光学系300の瞳面に形成することが考えられる。ここで、図11(a)乃至(d)は、図10(a)乃至(d)に対応し、0次光と1次光が同時に入射する投影光学系300の瞳面上における有効光源分布を示す図である。図11(a)乃至(d)において、領域330(濃い灰色で示す領域)を有効光源にすると、0次光のみが入射する領域320との交わりをなくすことができる。
【0076】
中抜け半径αが図11に示すそれよりも大きい場合は、図12に示す有効光源を投影光学系300の瞳面に形成することが考えられる。ここで、図12(a)乃至(d)は、図10(a)乃至(d)に対応し、投影光学系300の瞳面における有効光源分布を示す図である。有効光源は図12(a)乃至(d)の領域330(濃い灰色で示す領域)のようにすると、1次回折光は領域320と交わりを少なくすることができる。しかし、図12(b)に示す1/2ピッチk=0.6の場合と、図12(c)に示す1/2ピッチk=0.7の場合は、有効光源と領域320との交わる部分が存在し、領域330が図12(a)1/2ピッチk=0.5或いは図12(d)の1/2ピッチk=1.0場合と比べても小さくなっている。
【0077】
シミュレーションの結果より、中抜け半径αが0.4以上になると、1/2ピッチk=0.7以上、特に0.7乃至0.8のパターン210では有効光源を輪帯照明にする限り1次回折光が遮光される割合が大きくなる。例えば、図12に示すようにkが大きいほど0次回折光と1次回折光の間隔が小さくなるため、領域320が投影光学系300の中心に寄ってきて領域330と交わってしまう。但し、1/2ピッチk=0.8以上では、中抜け領域310に片側の1次回折光が入射しても他方の1次回折光が瞳面上の入射するので、領域320が略半円となり有効光源と領域320との交わりが少なくなり、領域330は図12(a)とほぼ同じと見なせる。
【0078】
また、0次回折光と1次回折光が干渉しても3次回折光が加わると、0次回折光と3次回折光の干渉、及び1次回折光と3次回折光の干渉が加わる。この結果、3倍、4倍周期の成分が加わり、図8(e)に示すようなピーク割れが生じてしまう。図5に示すグラフは、中抜けがあると1/2ピッチk=0.8付近でMEFが悪化することを示しているが、これも、k=0.8以上で3次回折光が結像に関与するためである。
【0079】
=0.8において、0次回折光と3次回折光の瞳面上の距離は3/(2k)=1.875である。瞳の半径は1だから、0次回折光と3次回折光の距離3/(2k)が2よりも小さければ0次回折光と3次回折光は投影光学系300の瞳面に入射する。より詳細には、コヒーレンス度σを考慮すると0次回折光と3次回折光が瞳面上で採り得る最長距離は(1+σ)であって、距離3/(2k)が(1+σ)よりも小さければ0次回折光と3次回折光は瞳面に入射する。即ち、1/2ピッチk=0.8より小さなピッチでは回折角が(1+σ)より大きくなり、3次回折光が瞳面に入らなくなる。1/2ピッチkが0.8より大きいと、3次回折光が結像に関与する。3次回折光が結像に関与しないようにするためには、(1+σ)を小さくするとよいことが理解される。従って、1/2ピッチ0.5≦k≦1.0で0次回折光と1次回折光が同時に入る領域と、それに3次回折光が入らなくなる領域を考慮すると、σが小さいほうがコントラストの低下とMEFの悪化を小さくすることができる。しかし、通常のパーシャリーコヒーレントの理論から解されるように、σをあまり小さくすると逆に解像力が落ちて形状再現性も悪くなる。よって、次のようにσを決定すればよい。
【0080】
中抜け(半径α)のある投影光学系300において、照明条件は図9のような輪帯照明とし、輪帯照明の内円半径σinは次式で与えられる。
【0081】
【数9】
Figure 0003962581
【0082】
輪帯照明の外円半径σは次式で与えられる。
【0083】
【数10】
Figure 0003962581
【0084】
但し、σの上限は中抜け半径αと関係し、次式で与えられる。
【0085】
【数11】
Figure 0003962581
【0086】
σはこの範囲内で小さくすると、特に、線幅0.5≦k≦1.0のコントラストの低下とMEFの悪化が少なく、シミュレーションの結果からこれが正しいことが確認された。
【0087】
輪帯照明の内円半径σinの最適条件についても詳細に調べた。結果をまとめると、(1)σin=αの場合、ピークコントラストの低下とMEFの悪化が最も少ない、(2)σin>αの場合、焦点深度(k≦1.0)や限界解像力が若干伸びるがk=0.8付近のMEFが悪化する、(3)σin<αの場合、コントラストや深度が低下する。従って、σinを中抜け半径α以上にするとコントラストの低下を防止することができる。ただし、σinを中抜け半径αより大きくすると、限界解像力が伸びる代わりにk=0.8付近でMEFが悪化するため、σinをあまり大きくしない注意が必要である。σinを中抜け半径αと同じにすると、収差の影響も最小になり、総合的に安定した性能が得られる。
【0088】
また、有効光源分布がσinからσの範囲内であれば、パターン210の方向にあわせて図13(a)乃至(d)に示す形状の開口絞り140を使用し、かかる形状の変形光源を用いてもいい。ここで、図13(a)乃至(d)は、図1に示す開口絞り140の例示的な形状を示す概略平面図である。図13に示すように、パターンがy方向に周期があってx方向に長い場合、図13(a)又は図13(b)のような開口絞り140にするとよい。一方、パターン210がx、y方向に伸びる場合は、図13(c)又は図13(d)に示すような開口絞り140にするとよい。
【0089】
上述したように中抜け半径αが0.4以上のとき、輪帯照明はあるピッチにおいて1次回折光が中抜けする領域320と有効光源が交わってしまう場合がある(例えば、図12(c)に示す)。しかし、パターン210の方向を一方向に限れば、図12(c)に示す領域320と重ならない有効光源をとることができる。即ち、図13(a)に示す開口絞り140を使用し、輪帯照明のx軸上を遮光する有効光源である。また、図13(b)に示す開口絞り140を使用してもよい。このようにすると、y方向に周期のあるx方向に長いパターンにおいて、線幅kが0.5以上で高コントラストが得られる。
【0090】
0次回折光と1次回折光でパターンが形成するパターン210として、コンタクトホールやその他任意形状のパターンであってもよい。また、マスク200はバイナリマスクの他、ハーフトーン型位相シフトマスクでも適用できる。光透過型のコンタクトホールの場合、輪帯照明の外円半径σは0.5付近が性能がよいことが、計算結果より解っている。
【0091】
以上をまとめると、次のような照明条件が最適である。照明光の瞳上の光源分布を、瞳半径を1としたときの、有効光源分布とする。通常のバイナリマスクでは、図9に示すように、有効光源外円半径σを0.5乃至0.9にし、内円半径σinをα≦σinの輪帯照明にする(α<0.5)。特に、外円半径σの上限は数式11に従う。上式より、αが0.25以下のときはσmax=0.9より0.5≦σ≦0.9、αが0.30のときはσmax=0.8より0.5≦σ≦0.8、αが0.45のときはσmax=0.5よりσ=0.5とすると像性能が良好となる。
【0092】
以下、本発明の露光装置10の動作について説明する。図1に良く示されるように、露光装置10はマスク200を照明装置100によって照明し、投影光学系300を介しウェハ面上に所望のマスク200のパターン210を露光する。より詳細には、露光装置10は制御装置400が光学系120に信号を送り、デフォルトの照明条件にもとづいて光学系120の角倍率を所定の値にしておく。その後、マスク200の種類、名前などの情報を書き込んだマスク面上のバーコードをバーコードリーダ430で読み取り、マスク200をレチクルステージに設定する。制御装置400はバーコードの情報に基づいて最適な照明条件をきめ、その照明条件に基づいて照明系120の開口制御装置140aと光学系120に信号を送り、開口絞り140及び光学系120を起動させる。
【0093】
例えば、限界解像のごく近傍の線幅(1/2ピッチ)でkが0.5以下のパターンのみであれば、輪帯照明の外円半径σをσmaxに設定したほうがいいので、デフォルト位置に絞りをあわせたままにする。又は、最小の線幅が限界解像より大きい(1/2ピッチ)kが0.7乃至0.9であれば、輪帯照明の外円半径σを最小値の0.5に設定する。また、よって、制御装置400はこれに相当する大きさに光学系120を動かし、角倍率を変えてσの大きさを変化させる。即ち、制御装置400はメモリに格納された照明条件に基づいて開口制御装置140a及び光学系120に信号を送り、開口絞り140及び光学系120を所定の照明条件となるように制御する。なお、照明条件は上述した通りとし、ここでは詳細な説明を省略する。後述する実施例において、かかる照明条件は更によく理解されるであろう。
【0094】
制御装置400の中にマスク100のパターンデータ(例えば、パターンを構成する一又は複数の線幅、主要パターンの形状、パターンそのもの、など)の一部又は全部を記臆させてもよい。更に、制御装置400に強度分布を計算するシュミレーションツールを含ませてもよい。かかる構成では、制御装置400はマスク200のパターンデータからシュミレーションツールによってウェハW面上の像強度分布を計算し、必要なコントラストが得られるような照明条件を設定する。
【0095】
また、制御装置400に接続された入出力装置420から照明条件を入力してもよい。この場合、例えば、モニターに上記で設定された有効光源を投影光学系300の瞳上に投影させた照明条件を表示するようにしておく。なお、この表示はしてもしなくてもいいように予め設定しておく。かかる場合、この表示を見てから照明条件を入力してもいい。入力された照明条件のうち、かかる照明条件が上述の最適な条件に反し、明らかに像性能を低下させるものであれば、制御装置400はエラーメッセージをモニターに表示し、オペレータの入力指示を受け付けないようにする。または、上述した最適な条件を表示しその範囲内での入力指示を促すようにする。即ち、照明条件の禁止事項を設けておいて、入力指示がその禁止事項に含まれていれば、エラーメッセージをモニターにだして入力指示を受け付けないようにする。あるいは警告メッセージをモニターに表示してもよい。また、その際の主要なパターンの入力した照明条件のもとでのウェハ上での像やレジスト形状などのシミュレーションによる結果を画像表示してもいい。
【0096】
照明条件が禁止事項に含まれていない場合でも、読み取られたパターン210の線幅から照明条件が最適照明条件と異なり像性能を低下させると予想された場合、警告メッセージをモニターに表示してもよい。例えば、中抜け半径α=0.3の例で、σin≦α=0.3では明らかに像性能を落とすので、エラーメセージをモニターに表示して入力指示を受け付けないようにしてもよい。また、k≦0.5以下の微細線が多い場合、外円半径σ=0.5、σin=α=0.3では像性能が得られないので、エラーメッセージをモニターに表示して入力指示を受け付けないようにするか、警告メッセージと最適σ値をモニターに表示して入力指示を再考するように促してもよい。
【0097】
円半径σがσmaxを超えている場合は、k≦0.5以下の微細線が多ければ警告メッセージの表示は選択的である。しかし、k≧0.5の線のみで構成されていれば像性能が得られないので、エラーメッセージ又は警告メッセージを表示することが好ましい。
【0098】
変形照明の場合であれば外円半径σがσmaxを超えていても問題はないので警告メッセージを表示しなくてもいい。又は、線幅が何であってもσmaxを超えている場合で、照明光学系のNAを超え設定できない場合であれば、エラーメッセージをモニターに表示して入力指示を受け付けないようにする。
【0099】
あるいは、瞳面上において、0次回折光と少なくとも一の1次回折光が同時に入射する割合が大きな照明条件を求めて最適照明条件を設定してもよい。そのため、0次回折光と少なくとも1つの1次回折光が同時に入射する入射領域(S)を含み、0次光が入射する全入射領域(S)のなかで、入射領域の割合(S/S)を大きくする照明条件を求めればよい。
【0100】
かかる露光方法並びに露光装置10は中抜けを有する投影光学系300を使用した場合であっても、照明条件を要求線幅によって変更することで高コントラストを得ることができる。よって、レジストへのパターン転写を高精度に行って高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
【0101】
次に、図18及び図19を参照して、上述の露光装置10を利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。図18は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)ではデバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)ではシリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
【0102】
図19は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)ではウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法によれば従来は製造が難しかった高品位のデバイスを製造することができる。
【0103】
【実施例】
【実施例1】
実施例1では、中抜け(半径α)のある投影光学系300を有する投影露光装置10を用いて輪帯照明の内円半径σinを変えて露光した。露光装置10は、光源110としてFエキシマレーザー(波長λ=157nm)、投影光学系300のNA=0.70を使用し、線幅を限界解像線幅から大きな線幅まで細かく変化させた図2に示すパターン(即ち、5本バーのL&S)を、図9に示す外円半径σ=0.8、内円半径σinの照明条件で輪帯照明した。投影光学系300の中抜け半径α=0.3のとき、照明条件をσin=0.0、0.1、0.2、0.3、0.4、0.53と変えた場合のピークコントラスト線幅特性の結果を図14及び図15に示す。ここで、図14及び図15は、照明条件σ=0.8において内円半径σinをパラメータとしたときの線幅に対するコントラスト及びMEFを示したグラフである。図中、σinをSin、σをSと記した。
【0104】
図14及び図15から、αとσinを一致させたとき(α=σin=0.3)がコントラストの低下とMEFの悪化が最も少ないことが理解される。なお、結果は示さないが焦点深度の低下も少ないことが確認された。焦点深度は、k≦1.0の微細な線幅でσin=0.53(>α)がこの中では最も大きいが、MEFが最も大きく悪化する。
【0105】
結果をまとめると、σin=αの場合、ピークコントラストとMEFの悪化が最も少ない。σin>αの場合、焦点深度(k≦1.0)や限界解像力が若干伸びるがk=0.8付近のMEFを悪化させる。σin≦αの場合、コントラストや焦点深度の低下が起きる。従って、σinを中抜け半径α以上に設定するとコントラストの低下を防止することができることが確認された。但し、σinを中抜け半径αより大きくすると、限界解像力が伸びる代わりに、k=0.8付近でMEFの悪化があるので、σinをあまり大きくしない注意が必要である。なお、図示しないがσinを中抜け半径αと同じにすると、収差の影響も最小になり総合的に安定した性能が得られた。
【0106】
【実施例2】
中抜け(半径α)のある投影光学系300を有する投影露光装置10を用いて輪帯照明の外円半径σを変化させた実施例2を説明する。露光装置10は、同様に光源110にFエキシマレーザー(波長λ=157nm)、投影光学系300のNA=0.70を使用し、線幅を限界解像線幅から大きな線幅まで細かく変化させた図2に示すパターン(即ち、5本バーL&S)を、図9に示す外円半径σ、内円半径σin=0.3照明条件で輪帯照明とした。投影光学系300の中抜け半径α=0.3のとき、照明条件σを0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0と変化させた場合のピークコントラストと線幅との関係を図16及び図17に示す。ここで、図16及び図17は、照明条件σin=0.3において外円半径σをパラメータとしたときの線幅に対するコントラスト及びMEFの特性を示すグラフである。図中、σinをSin、σをSと記した。
【0107】
図16及び図17より、0.5≦k≦1.2で、次のことが確認される。σが小さいほどピークコントラストの悪化が少ない。但し、図示しないが焦点深度は、σ=0.7乃至0.8が最も大きく、σ=1.0が最も少ない。一方、MEFは、σが大きくなるほど低いk側で悪化し、かつ悪化の度合いが大きい。σ≦0.8でMEF<1.5となる場合がある。k=0.4付近を境として、σの小さいものと大きいものでコントラストの高低が逆転する。σ≦0.5で急激にコントラストが低下し、MEFが悪化する。従って、α=0.3では、0.5≦kにおいてコントラストの悪化の限界とMEFの実用限界からσ≦0.8、k≦0.5でコントラストの悪化の限界とMEFの実用限界からσ≦0.5が確認される。
【0108】
このように得られた結果から、中抜け半径α=0.3のとき、k≧0.5の全ての線幅で80%以上のコントラストが得られるσ=0.7、σin=α=0.3の輪帯照明をデフォルトの照明条件とすることが好ましい。また、マスク200のパターン210より、中抜け半径がα=0.3のときは、σmax=0.8より0.5≦σ≦0.8に変更してもよい。例えば、マスク200が、1/2ピッチk≧0.5のパターンで構成されていれば、デフォルトの照明条件のままでよい。あるいはコンタクトホールパターンのように単純なパターンで高コントラストを要求するものであれば、σ=0.5、σin=α=0.3と設定する。1/2ピッチk≧0.5の微細パターンを含んでいれば、σを大きくσ=0.8、σin=α=0.3と設定する。k≦0.5の微細線が多ければ、外円半径σmax、内円半径σin=α=0.3の間に分布を持つ変形照明を設定してもいい。
【0109】
マスク200のパターン210が図2に示すXY方向のみの縦横パターンであれば、図13(c)及び図13(d)のような4重極照明にしてもいい。また、XY方向以外の方向があれば、外円半径σmax、内円半径σin≧αの輪帯照明に設定してもいい。一方向のみのパターンであれば、図13(a)及び図13(b)のような輪帯照明(有効光源)を2分割した照明にしてもいい。本露光装置10では、方向性が限定されているものは、パターン方向と有効光源分布の方向が一致するように自動的に設定するように構成されている。
【0110】
このように、中抜け半径αが0.3以外であってもσの範囲の中でσを小さくすると、線幅が0.5≦k≦1.0の範囲でコントラストの低下とMEFの悪化が少ない。即ち、0.5≦kの線幅を解像するときは、特にkが0.7乃至0.8のときはσの下限に近づける。σを大きくすると線幅k≦0.5のコントラストと焦点深度が大きくなる。0.5≦kの線幅があればσの上限σmaxに近づけるか、変形照明になる。あるいは、通常のパーシャリーコヒーレントの議論がここでも適用でき、複雑な二次元形状をしているパターンであれば、σを大きくしたほうが形状再現性をよくすることができるので、パターンが何種類課の線幅を含み、複雑な形状であれば、σの上限σmaxに近づけるとよい。
【0111】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されずその要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0112】
【発明の効果】
本発明の露光方法及び装置は、MEFの悪化を防止するとともに高いコントラストを被処理体上に確保することができるので被処理体を高品位に露光することができる。また、本発明のデバイス製造方法は、高品位な半導体ウェハ、LCD、薄膜磁気ヘッドなどのデバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一側面としての露光装置の概略構成図である。
【図2】 図2(a)はマスクの概略平面図で、図2(b)は図2(a)に示すマスクパターンに入射した光の強度分布を示すグラフである。
【図3】 コヒーレンス度σにおける投影光学系の瞳面上の光透過部分を示す平面図である。
【図4】 照明条件σ=0.8において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅、規格化された線幅及びコントラストの関係を示すグラフである。
【図5】 照明条件σ=0.8において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅、規格化された線幅及びMEFの関係を示すグラフである。
【図6】 図1に示す照明光学系からの光がマスクにある傾きで入射する様子を示す模式図である。
【図7】 図7(a)乃至図7(f)は、図1に示す投影光学系の瞳面上に異なる照明条件で入射した回折光の位置を各々示した図である。
【図8】 図7(a)乃至図7(f)に示す照明を行ったときの図1に示すウェハ上に形成される光強度分布を示したグラフである。
【図9】 本発明による輪帯照明における投影光学系の瞳面上における光透過部分を示した図である。
【図10】 図10(a)は1/2ピッチk=0.5における瞳面上の回折光分布、図10(b)は1/2ピッチk1=0.6における瞳面上の回折光分布、図10(c)は1/2ピッチk1=0.7における瞳面上の回折光分布、図10(d)は1/2ピッチk1=1.0における瞳面上の回折光分布を模式的に示す図である。
【図11】 図11(a)乃至図11(d)は、投影光学系の瞳面における有効光源分布を示す、それぞれ図10(a)乃至図10(d)に対応する図である。
【図12】 図12(a)乃至図12(d)は、αを大きくした場合の投影光学系の瞳面における有効光源分布を示す、それぞれ図10(a)乃至図10(d)に対応する図である。
【図13】 図13(a)乃至図13(d)は、図1に示す開口絞りの例示的形状を示す概略平面図である。
【図14】 照明条件σ=0.3において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示すグラフである。
【図15】 照明条件σ=0.3において中抜け半径αをパラメータとしたときの線幅に対するMEFを示すグラフである。
【図16】 照明条件σin=0.3において外側半径σをパラメータとしたときの線幅に対するコントラストを示したグラフである。
【図17】 照明条件σin=0.3において外側半径σをパラメータとしたときの線幅に対するMEFを示したグラフである。
【図18】 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。
【図19】 図18に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
【図20】 シュバルツシルド型投影光学系の概略断面図である。
【図21】 投影光学系の瞳面を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 投影光学系
10 露光装置
100 照明装置
115 照明光学系
120 光学系
140 開口絞り
140a 開口制御装置
200 マスク
300 投影光学系
400 制御装置

Claims (4)

  1. 中央に遮光領域を持つ瞳を有する投影光学系によりマスクの周期パターンを被処理体に投影し、前記被処理体を露光する露光方法において、
    前記周期パターンのハーフピッチRを、前記マスクを照明する光の波長λ及び前記投影光学系の開口数NAで規格化した値k(=R/(λ/NA))が、以下の式を満たし、
    0.7≦k≦0.9
    前記周期パターンからの0次回折光及び+1次回折光、または前記0次回折光及び−1次回折光が、前記瞳内を前記遮光領域で遮光されずに通過し、
    前記周期パターンからの±3次回折光が、前記瞳内を通過しないように、
    前記マスクを照明する光が前記瞳に形成する有効光源の遮光部分を設定するステップを有し、
    前記設定された前記有効光源の遮光部分は、前記瞳の中心を中心とする半径αの円形領域と、前記瞳の中心から前記周期パターンの周期方向に1/2kだけ離れた位置を中心とする半径αの2つの円形領域または2つの半円領域と、を含み、
    (1+σ)は、3/(2k)以下であることを特徴とする露光方法、
    ここで、αは前記瞳の径に対する前記遮光領域の外径の割合であり、σは前記瞳の径に対する前記有効光源の外径の割合である。
  2. 前記マスクを照明する光が前記投影光学系の瞳に形成する有効光源の形状は、輪帯状、2重極状、または4重極状であることを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 前記投影光学系の限界解像ハーフピッチは、kで表すと0.35であることを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項記載の露光方法を用いて被処理体を露光する工程と、露光された前記被処理体を現像する工程とを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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