JP4010992B2 - 手提げ用テープ取付装置及び手提げ用テープ取付方法 - Google Patents

手提げ用テープ取付装置及び手提げ用テープ取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の内容物が包装物で包装された対象物に手提げ用テープを取り付けるための手提げ用テープ取付装置及び手提げ用テープ取付方法に関し、特に内容物及び包装物が共に軟質性(可撓性、柔軟性、伸縮性、変形性など)を有する場合を想定する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の手提げ用テープ取付装置が知られており、所定の内容物が包装物で包装された対象物を搬送用コンベヤで搬送しながら、その一対の対向面に手提げ用テープの両端部分を取り付けるようになっている。そして特に、手提げ用テープを対象物に取り付ける工程では、手提げ用テープの両端部分を対象物に向けて圧接或いは押圧することによって、対象物に対して手提げ用テープを接着させている(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実公昭64−1207号公報(第1頁、第1図等。)
【特許文献2】
特開昭50−101173号公報(第1頁、第2図〜第4図等。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、対象物の種類としては、硬質性を有するものと、軟質性を有するものがある。硬質性の対象物(即ち、内容物及び包装物のいずれか一方が一定の形状を維持する物)では、手提げ用テープを対象物に取り付ける工程において手提げ用テープの両端部分を対象物に向けて圧接或いは押圧しても、対象物の形状がそのままに維持されるため、手提げ用テープを対象物に対して堅牢に取り付ける(接着させる)ことができる。
【0005】
これに対して、軟質性の対象物{即ち、内容物及び包装物が共に軟質性(可撓性、柔軟性、伸縮性、変形性など)を有し、一定の形状を維持できない物、換言すれば、剛性が低くかつ塑性変形しやすい物}では以下のような問題が生じる。つまり、手提げ用テープを対象物に取り付ける工程において手提げ用テープの両端部分を対象物に向けて圧接或いは押圧すると、その圧接力或いは押圧力によって、対象物が変形するため、手提げ用テープを対象物に対して堅牢に取り付ける(接着させる)ことができなくなってしまう。
【0006】
具体的に説明すると、手提げ用テープを対象物に対して堅牢に取り付ける(接着させる)ためには、ある一定以上の圧接力或いは押圧力を手提げ用テープから対象物に向けて作用させる必要がある。このような圧接力或いは押圧力が作用すると、対象物(内容物、包装物)は、その軟質性から次第に変形し、手提げ用テープの取り付け工程が終了した後に、元の形状に復元できなくなってしまう場合がある。
【0007】
また、対象物の強度や耐久度に比べ圧接力或いは押圧力が大きいときには、対象物が損傷(損壊)又は破損してしまう場合がある。そして、このような対象物の変形や損壊(損壊)又は破損が発生すると、手提げ用テープが取り付けられた完成品の歩留まりが低下してしまう。
【0008】
更に、対象物が容易に変形する軟質性を有している場合には、圧接力或いは押圧力を手提げ用テープから対象物に向けて作用させても、対象物が変形することで圧接力或いは押圧力を吸収してしまう。このため、手提げ用テープを対象物に強く押し付ける(詳しくは、手提げ用テープと包装物とを相互に強く密着させる)ことが困難になり、その結果、手提げ用テープを対象物に対して堅牢に取り付ける(接着させる)ことができなくなってしまう。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するために成されており、その目的は、対象物を変形及び損傷(損壊)又は破壊させること無く、手提げ用テープを対象物に対して堅牢に取り付けることが可能な歩留まりの良い手提げ用テープ取付装置及び手提げ用テープ取付方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明による手提げ用テープ取付装置は、軟質性を有する所定の内容物が軟質性を有する包装物で包装された対象物を搬送しながら、その対象物の一対の対向面に軟質性を有する手提げ用テープを取り付ける手提げ用テープ取付装置において、一対の対向面に予め接着剤又は粘着剤を塗布した対象物を搬送する搬送機構と、搬送された対象物の一対の対向面に、所定の長さに裁断し且つその両端部分に接着剤又は粘着剤を塗布した手提げ用テープを供給する供給機構と、手提げ用テープの両端部を夫々対象物の一対の対向面に取り付ける取付機構とを備えており、取付機構は、エア吹付及びエア吸引する吹付吸引ユニットを備え、該吹付吸引ユニットは、手提げ用テープの両端部分に対向する一対の取付面を備えており、吹付吸引ユニットが、手提げ用テープの両端部分に対してエア吹付を施すと、手提げ用テープの両端部分が対象物の包装物の対向面に圧接し、続いて、エア吸引を施すと、手提げ用テープの両端部分が包装物と共に吸着され、この吸着力によって手提げ用テープの両端部分が対象物の包装物と取付面との間に密接して挟持され、このとき手提げ用テープの両端部分と包装物とが互いに圧着することによって、手提げ用テープの両端部分を対象物の対向面に接着させる吹付吸引ユニットが設けられている。また、吹付吸引ユニットには、手提げ用テープの両端部分に対向する一対の取付面が設けられており、これら取付面には、エア吹付及びエア吸引するための複数の孔が形成されていても良い。その吹付吸引ユニットは、対象物の対向面に対して接近及び離間させることが可能に構成されており、吹付吸引ユニットが対象物の対向面に対して接近したとき、一対の取付面は、対象物の対向面に供給された手提げ用テープの両端部分に対向して位置付けられていても良い。前記取付機構は、搬送機構による対象物の移動に追従させて吹付吸引ユニットを移動させる移動機構を有する場合もある。また、対象物に塗布する接着剤又は粘着剤及び手提げ用テープに塗布する接着剤又は粘着剤としては、同一種類或いは異なる種類の接着剤又は粘着剤を用いることが可能であっても良い。さらに、供給機構には、所定の長さに手提げ用テープを裁断する裁断機と、所定の長さに裁断された手提げ用テープの両端部分に接着剤又は粘着剤を塗布する塗布機とが設けられており、塗布機は、所望のパターン形状に応じた接着剤又は粘着剤を手提げ用テープの両端部分に塗布することが可能であっても良い。前記取付機構の下流側に、対象物と手提げ用テープとの接合面部を押圧する押圧機構を備える場合もあり、その押圧機構は、表面に対象物との当接面が形成されかつ搬送機構の走行に追従して走行する押圧用ベルトを備えていても良い。
【0011】
また、本発明による手提テープ取付方法は、軟質性を有する所定の内容物が軟質性を有する包装物で包装された対象物を搬送しながら、その対象物の一対の対向面に軟質性を有する手提げ用テープを取り付ける手提げ用テープ取付方法において、一対の対向面に予め接着剤又は粘着剤を塗布した対象物の一対の対向面に、所定の長さに裁断し且つその両端部分に接着剤又は粘着剤を塗布した手提げ用テープを供給する供給工程と、供給工程を介して供給された手提げ用テープの両端部を夫々対象物の一対の対向面に取り付ける取付工程とを有しており、取付工程では、手提げ用テープの両端部分に対し、手提げ用テープの両端部分に対向する一対の取付面が設けられた吹付吸引ユニットを介して、エア吹付を施すと、手提げ用テープの両端部分が対象物の包装物の対向面に圧接し、続いて、エア吸引を施すと、手提げ用テープの両端部分が包装物と共に吸着され、この吸着力によって手提げ用テープの両端部分が、前記取付面と対象物の包装物との間に密接して挟持され、このとき手提げ用テープの両端部分と包装物とが互いに圧着することによって、手提げ用テープの両端部分を対象物の対向面に接着させる。また、取付面には、エア吹付及びエア吸引するための複数の孔が形成されていても良い。その吹付吸引ユニットは、対象物の対向面に対して接近及び離間させることが可能に構成されており、吹付吸引ユニットが対象物の対向面に対して接近したとき、一対の取付面は、対象物の対向面に供給された手提げ用テープの両端部分に対向して位置付けられていても良い。さらに、対象物に塗布する接着剤又は粘着剤及び手提げ用テープに塗布する接着剤又は粘着剤としては、同一種類或いは異なる種類の接着剤又は粘着剤を用いることが可能であっても良い。さらに、供給工程には、所定の長さに手提げ用テープを裁断する裁断プロセスと、所定の長さに裁断された手提げ用テープの両端部分に接着剤を塗布する塗布プロセスとが設けられており、塗布プロセスでは、所望のパターン形状に応じた接着剤を手提げ用テープの両端部分に塗布することが可能であっても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る手提げ用テープ取付装置について、添付図面を参照して説明する。なお、本実施形態は、本発明の一実施形態にすぎず、なんらこれに限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1は、本発明を適用してなる手提げ用テープ取付装置の、第1の実施形態の構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の手提げ用テープ取付装置は、所定の内容物が包装物で包装された対象物2を矢印T方向に搬送しながら、その一対の対向面P1,P2に手提げ用テープ4を取り付けることができるように構成されており、予め一対の対向面P1,P2に接着剤が塗布された対象物2を搬送する搬送機構即ち搬送用ベルト6と、搬送用ベルト6によって搬送された対象物2の一対の対向面P1,P2に、所定の長さに裁断し且つその両端部分に接着剤を塗布した手提げ用テープ4を供給する供給機構8と、供給機構8によって供給された手提げ用テープ4を対象物2の一対の対向面P1,P2に取り付ける取付機構10とを備えている。
なお、本実施形態の場合には、一対の対向面P1,P2は、対象物2が搬送用ベルト6の上を走行する際の前方側の面および後方側の面をそれぞれ指すものとする。
【0013】
供給機構8には、所定の厚さ及び幅を有する手提げ用テープ4が収容された収容部12と、この収容部12から手提げ用テープ4を送り出す送出ローラ対14と、送出ローラ対14を介して送り出された手提げ用テープ4を所定の長さに裁断する裁断機16と、所定の長さに裁断された手提げ用テープ4の両端部分に接着剤を塗布する塗布機18とが設けられている。塗布機18によって手提げ用テープ4の両端部分に接着剤を塗布する間、手提げ用テープ4は、速乾装置20からのエアによって送出用ベルト22に押し付けられた状態に維持されるため、落下やズレを生じること無く常時安定して接着剤の塗布が施される。このとき、速乾装置20からのエアによって、接着剤の乾燥も同時に行われる。
なお、特に図示しないが、送出用ベルト22は、ベルト表面に吸着孔を貫通させると共に、該ベルト裏面側に沿って吸引チャンバー等を備え、該吸引キャンバーによる吸引作用を利用して吸着孔を介し手提げ用テープ4をベルト22に吸引させて送り出すものとすると好ましい。
これにより、手提げ用テープ4の落下やズレが防げる。吸引チャンバーは、手提げ用テープ4の先端側が対象物2の側面に位置した時点でOFFとなるように設定するのが良い。
【0014】
塗布機18は、所望のパターン形状に応じた接着剤を手提げ用テープ4の両端部分に塗布することが可能である。例えば図4に示すように、略円形に接着剤24を複数点在させる塗布パターン(同図(a)参照)、テープ長手方向に沿って一定間隔で波形に接着剤26を塗布するパターン(同図(b)参照)、或いは、クロス形状に接着剤28を複数点在させる塗布パターン(同図(c)参照)等が考えられる。このよう塗布パターンによれば、最小量の接着剤で最大の接着強度を確保することが可能となり、製造コストを低減することができる。なお、塗布パターンとしては、これらの形状に限定されることは無く、一定の接着強度を確保できれば、他のパターン形状を適用できることは言うまでもない。
【0015】
このような供給機構8を介して対象物2の一対の対向面P1,P2には、所定の長さに裁断され且つその両端部分に接着剤が塗布された手提げ用テープ4が供給される。この場合、手提げ用テープ4の供給タイミング(供給速度や供給間隔)は、搬送用ベルト6による対象物2の搬送タイミング(搬送速度)に同期して制御することができ、使用目的や使用環境、対象物2の種類や大きさ等に応じて、最適な供給タイミングに調整される。
【0016】
供給機構8を介して対象物2の一対の対向面P1,P2に供給された手提げ用テープ4は、続いて、取付機構10によって対象物2の一対の対向面P1,P2に取り付けられる。なお、図1には、対象物の一対の対向面である上部に手提げ用テープを搬送方向Tに沿って取り付ける例が示されているが、例えば図2(a)に示すように、対象物2の側部に手提げ用テープ4を搬送方向Tに直交する方向に取り付けたり、或いは、例えば図2(b)に示すように、対象物2の側部に手提げ用テープ4を搬送方向Tに沿って取り付けることも可能である。即ち、本実施の形態の供給機構8によれば、搬送される対象物2の向きに応じて手提げ用テープ4の取付位置を適宜変更することができる。
なお、図1に示す実施形態では、対象物2の上方から垂直方向に手提げ用テープ4を送り出す機構を採用するが、例えば、手提げ用テープ4を対象物2の搬送方向と水平に送り出す機構とすることも本発明の範囲内で設計変更可能である。
【0017】
図1及び図3に示すように、取付機構10には、対象物2の一対の対向面P1,P2に供給された手提げ用テープ4の両端部分に対してエア吹付及びエア吸引を施すことによって、手提げ用テープ4の両端部分を対象物2の一対の対向面P1,P2に接着させる吹付吸引ユニット30(図3(c)参照)が設けられている。吹付吸引ユニット30には、対象物2の一対の対向面P1,P2に供給された手提げ用テープ4の両端部分に対向するように一対の取付面30a,30bが設けられており、これら取付面30a,30bには、エア吹付F及びエア吸引Vするための複数の孔32が形成されている。
図3(c)に示すように、吹付吸引ユニット30は、搬送用ベルト6の走行方向Tに沿って延在する矩形の板状部と、この板状部の両端からそれぞれ下方に突き出して設けられ、上述した取付面30a,30bがそれぞれ形成された吹付吸引部とを有して構成されている。換言すれば、吹付吸引ユニット30は、全体を略コの字状に形成され、その開いた側が対象物2に対向するように配置されている。複数の孔32は、本実施形態の場合には、例えば横4列、縦7段のマトリックス状に配置されているが、これに限定されるものではない。なお、これら複数の孔32からのエア吹付力及びエア吸引力は、図示しない制御部によって簡単に調節することができる。このような吹付吸引ユニット30は、対象物2の一対の対向面P1,P2に対して接近及び離間させることが可能に構成されており、吹付吸引ユニット30が対象物2の一対の対向面P1,P2に対して接近した際、一対の取付面30a,30bは、対象物2の一対の対向面P1,P2に供給された手提げ用テープ4の両端部分に対向して位置付けられる。
また、取付面30a,30bは、離型性の良好な素材からなるか、若しくは、表面処理を施すのが好ましい。
【0018】
吹付吸引ユニット30を対象物2の一対の対向面P1,P2に対して接近及び離間させる手段としては、例えば既存の昇降機(図示しない)を適用することが可能であり、供給機構8を経て搬送される対象物2の搬送タイミング(搬送速度や搬送間隔)に合わせて吹付吸引ユニット30を対象物2の一対の対向面P1,P2に対して接近及び離間させることができるように構成されている。具体的には、対象物2が取付機構10に位置付けられるまでは、吹付吸引ユニット30は対象物2の一対の対向面P1,P2から離間した状態に維持され、対象物2が取付機構10に位置付けられたときは、吹付吸引ユニット30は対象物2の一対の対向面P1,P2に接近した状態にセットされる(図3(b)参照)。そして、手提げ用テープ4の取付処理が終了した後、吹付吸引ユニット30は再び対象物2の一対の対向面P1,P2から離間した状態に維持される。この後、手提げ用テープ4が取り付けられた対象物2は、搬送用ベルト6によって所定位置まで搬送される。
【0019】
また、対象物2としては、例えば、内容物及び包装物が共に軟質性を有するものが含まれ、手提げ用テープ4としては、軟質性を有するものが含まれる。ここで、軟質性とは、可撓性、柔軟性、伸縮性、変形性などを含めた上位概念を意味する。この場合、軟質性の内容物としては、例えばロール状トイレットペーパ、タオル、ナプキン等を想定することができ、また、軟質性の包装物としては、例えば樹脂製フィルムや薄紙などを想定することができる。更に、軟質性の手提げ用テープ4としては、樹脂製テープや薄紙製テープなどを想定することができる。
【0020】
なお、以下の説明では、4個のロール状トイレットペーパ34を3段重ねした内容物が樹脂製フィルムの包装物36で包装された対象物2を想定し、この対象物2の一対の対向面P1,P2に樹脂製フィルムの手提げ用テープ4を取り付ける場合を例示する(図3(a)参照)。この例では、手提げ用テープ4の両端部分は、対象物2の一対の対向面P1,P2に配列された4個のロール状トイレットペーパ34の間(ロール状トイレットペーパ34に触れていない空間に位置する包装物36の部分)に取り付けられる。
【0021】
この場合、取付機構10によって手提げ用テープ4を対象物2の一対の対向面P1,P2に取り付ける際、吹付吸引ユニット30からエア吹付Fを施すと(図3(d)参照)、手提げ用テープ4の両端部分が対象物2の一対の対向面(包装物36)に圧接する。このとき、対象物2の一対の対向面P1,P2に予め塗布された接着剤と手提げ用テープ4に両端部分に塗布された接着剤が相互に接着し、手提げ用テープ4の両端部分が対象物2の一対の対向面(包装物36)に接着する。続いて、吹付吸引ユニット30からエア吸引Vを施すと(図3(e)参照)、手提げ用テープ4の両端部分が包装物36と共に取付面30a,30bに吸着し、この吸着力によって手提げ用テープ4の両端部分が包装物36と取付面30a,30bとの間に密接して挟持される。このとき手提げ用テープ4の両端部分と包装物36とが互いに圧着することによって、手提げ用テープ4の両端部分が対象物2の一対の対向面(包装物36)に堅牢に接着される。
【0022】
ここで、予め対象物2の一対の対向面P1,P2に塗布する接着剤、及び、手提げ用テープ4の両端部分に塗布する接着剤としては、同一種類或いは異なる種類の接着剤を用いることが可能である。この場合、これら異なる種類の接着剤から2つの種類を選択し、その一方を対象物2の一対の対向面P1,P2に塗布し、他方を手提げ用テープ4の両端部分に塗布すれば良い。
このように接着剤を対象物2と手提げ用テープ4の双方に塗布するものとしたのはいずれか一方のみに接着剤を塗布するものとすると、その塗布量が多く厚くなってしまう。その結果、乾燥時間も長くなる。そこで本発明のように夫々に接着剤を塗布するものとすることで、夫々の箇所への塗布量が少なくて済み、乾燥時間も短くなり、結果として作業時間が短くできる。
【0023】
以上、本実施の形態によれば、吹付吸引ユニット30からのエア吹付力及びエア吸引力は、対象物2の軟質性(内容物34及び包装物36の軟質性)に応じて最適な力に簡単に調節することができるため、エア吹付F及びエア吸引Vの際に対象物2(内容物34、包装物36)が変形、損傷(損壊)又は破損するといった事態を回避することができ、その結果、完成品の歩留まりを高く維持することができる。
【0024】
また、内容物34及び包装物36が共に軟質性を有する場合でも、エア吹付Fによって手提げ用テープ4の両端部分を対象物2の一対の対向面(包装物36)に接着させた後、エア吸引Vを施すことによって、手提げ用テープ4の両端部分を包装物と共に取付面30a,30bに吸着させ、この吸着力によって手提げ用テープ4の両端部分を包装物36と取付面30a,30bとの間に密接して挟持させることができる。この結果、軟質性を有する内容物36に向けて手提げ用テープ4の両端部分を強く圧接或いは押圧させること無く(つまり、圧接或いは押圧による対象物2の変形及び損傷(損壊)又は破壊を生じさせること無く)、手提げ用テープ4の両端部分を対象物2の一対の対向面(包装物36)に堅牢に接着させることができる。
【0025】
次に、本発明を適用してなる手提げ用テープ取付装置の第2の実施形態について説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の部分については、説明を省略し、相違点について説明する。図5は、本実施形態の手提げ用テープ取付装置における取付装置における取付機構10’の平面図である。なお、上述した第1の実施形態においては、供給機構8および取付機構10は、搬送用ベルト6の上方に設けられているが、本実施形態においては、供給機構8は、搬送用ベルト6の側方に、手提げ用テープ4を略水平方向に送り出すようにして配置されている。また、取付機構10’は、搬送用ベルト6の走行方向Sを基準として、供給機構8の下流側に設けられている。
【0026】
図5に示すように、取付機構10’は、チェーン駆動式のコンベア101に取り付けられており、コンベア101は、一対のスプロケット103,105によって循環走行可能に支持されている。これによって、取付機構10’は、コンベア101と共に移動しながら、搬送用ベルト6と隣接する側では搬送用ベルト6の走行方向Sに沿って移動する。なお、本実施形態の場合には、スプロケット103,105はそれぞれ図5の紙面に対して略鉛直方向に配置された回転軸まわりに回動するよう構成されている。したがって、コンベア101は、平面図で見たときに長円状となるように延在しており、取付機構10’はこの長円に沿った軌道上を巡回する。
【0027】
取付機構10’は、コンベア101に取り付けられ、コンベア101のチェーンの軌道から外側に突き出して形成されている支持部107と、この支持部107に取り付けられ、対象物2を挟むように相互に対向して配置された一対の吹付吸引ユニット109を有する。これら一対の吹付吸引ユニット109には、エアの吹付・吸引を行うための取付面109a,109bが相互に対向配置されている。これら取付面109a,109bは、支持部107が搬送用ベルト6の側に向く際に、搬送用ベルト6の走行方向Sに沿った方向に対向して配置されている。そして、吹付吸引ユニット109は、それぞれ支持部107に対して、各取付面109a,109bの間隔を接近・離間させる方向に移動可能に取り付けられている。具体的には、支持部107の本体が、例えば空圧式又は液圧式アクチュエータの一対のシリンダを、筒軸を揃えて直列に配列して構成され、吹付吸引ユニット109の基部は、各シリンダにそれぞれ挿入されるピストンとして構成されている。これによって、各吹付吸引ユニット109は、各シリンダの動作流体の供給、排出によって移動する。例えば、取付機構10’は、その全体をキャリパー(ノギス)状に構成され、対応する対象物2を取付面109a,109bで挟み、また開放可能に構成されている。
【0028】
図5に示すように、取付機構10’は、コンベア101に複数備えられる。例えば、本実施形態の場合には、搬送用ベルト6に対向する側に例えば4つの取付機構10’が備えられる。また、搬送用ベルト6に対して反対の側にも、図示しない取付機構10’が適宜配置され、例えば4つ備えられる。この結果、本実施形態の場合には、コンベア101の周上に、8つの取付機構10’が配置される。
【0029】
また、本実施形態の手提げ用テープ取付装置においては、上述した取付機構の後段側に、以下に述べる接着部の押圧機構を設けたことを特徴とする。図6は、本実施形態における押圧機構111の平面図である。
本実施形態によれば、図6に示すように、押圧機構111は、搬送用ベルト6の搬送方向に直交するよう備えられており、搬送用ベルト6により搬送されてきた対象物2を搬送する第二搬送用ベルト113と、該ベルト113の左右両側に沿って相対向するよう備えられ、対象物2と手提げ用テープ4との接合面を押圧しつつ前記ベルと113の搬送方向と同一方向へと対象物2を案内すべく回転可能に構成されている左右の押圧用ベルト115,115から構成されている。
本実施形態では、搬送用ベルト6の末端と、第二搬送用ベルト113の末端を直交状に突き合わせると共に、両ベルト6,113の間にスペースを設け、該スペースに仮置き台130を設置する。
そして、搬送用ベルト6から搬送されてきた対象物2は、一旦、この仮置き台130上に送り出され、そして、所望な押出機構132を介して第二搬送用ベルト113上に押し出し移送される。
また、図中135は、衝止板で、搬送用ベルト6から仮置き台130上に搬送されてきた対象物2を仮置き台130上に留め置く所望形状の板部材である。この衝止板135は、仮置き台130と一体又は別体のいずれであってもよい。また、衝止板135を備えないものとすることも本発明の範囲内である。
押出機構132は、仮置き台130上の対象物2を第二搬送用ベルト113上へと押し出し移送できるものであれば、特にその構造上限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
また、押圧用ベルト115には、例えば、図示しない加熱手段が設けられる。例えば、押圧用ベルト115の内部にヒータを内蔵したり、また押圧用ベルト115に対し、吹付吸引ユニット109から出る適温の排気を吹き付ける手段を設けても良い。
なお、本実施形態では、加熱手段を備えるものとしているが、特に加熱手段を備えなくとも本発明の範囲内である。
【0030】
図7は、図6のVII−VII部矢視断面図である。図7に示すように、押圧用ベルト115の表面は、その幅方向(図7によれば上下方向)中央部において凸状に張り出して形成されている。この張り出した部分115aは、押圧用ベルト115の長手方向に沿って延在する突条として形成されている。一対の押圧用ベルト115,115は、この張り出した部分115a,115aを相互に対向させて配設している。そして、押圧用ベルト115の張り出した部分115aの形状、寸法は、対象物2と手提げ用テープ4との接着面に適当な押圧力を付与することを考慮して設定されている。
尚、この張り出した部分115aは、摩擦抵抗の少ない材質で構成するか、あるいは摩擦抵抗が少なくなるよう表面処理を施すものとし、対象物2の搬送作業に支障を来たさないようにするのが好ましい。
【0031】
次に、上述した本実施形態の手提げ用テープ取付装置の動作について説明する。図5に示すように、対象物2は、上述した第1の実施形態と同時に、供給機構によって手提げ用テープ4が付着させられた状態で搬送用ベルト6の上流側から供給される。そして、コンベア101によって各対象物2に関連する取付機構10’が搬送用ベルト6上にもたらされる。
取付機構10’は、吹付吸引ユニット109が相互に離間した状態で、その取付面109a,109bの間隔に対象物2を収容する(図5の(a)状態)。なお、このときに対象物2と手提げ用テープ4とが接合する面部が、それぞれ取付面109a,109bと対向するように、対象物2の向き及び取付機構10’の位置は設定されている。
【0032】
次に、吹付吸引ユニット109相互間の間隔が狭められ、これによって取付面109a,109bはそれぞれ対向する対象物2の側部(一対の対向面)P1,P2に隣接する(図5の(b)状態)。
そして、上述した第1の実施形態と同様に、エア吹付Fを施す。これによって、手提げテープ4の対象物両端部分が対象物2の側部(一対の対向面)P1,P2(包装物36)に圧接する。このとき、対象物2の一対の対向面P1,P2に予め塗布された接着剤と手提げ用テープ4の両端部分に塗布された接着剤とが相互に接着し、手提げ用テープ4の両端部分が対象物2の一対の対向面(包装物36)に接着する。
続いて、吹付吸引ユニット109からエア吸引Vを施すと、手提げ用テープ4の両端部分が包装物36とともに取付面109a,109bに吸着し、この吸着力によって手提げ用テープ4の両端部分が包装物36と取付面109a,109bとの間に密接して挟持される。このとき手提げ用テープ4の両端部分と包装物36とが互いに圧着することによって、手提げ用テープ4の両端部分が対象物2の一対の対向面(包装物36)に堅牢に接着される(図5の(c)状態)。
【0033】
そして、一対の吹付吸引ユニット109は再び相互の間隔を離間させられる(図5の(d)状態)。そして、取付機構10’がコンベア101の一方の端まで移動させられ、ここでチェーンが折り返すことによって、取付機構10’は、対象物2と離間させられる。
【0034】
次に、取付機構10’の後段側において、対象物2は、上述した押圧機構111を通過する。図6に示すように対象物2は、搬送用ベルト6の末端において、仮置き台130上に載せられ、押出機構132によって直交方向に進行する第二搬送用ベルト113に載せられる。換言すれば、このとき、対象物2が移動する方向は直交方向に変えられ、手提げ用テープ4のいわゆる持ち手側を搬送用ベルト6の側方に向けた状態から、上述した一対の対向面P1,P2を第二搬送用ベルト113の両側に向けた状態へと転じる。そして、対象物2は、第二搬送用ベルト113上を搬送されながら、押圧用ベルト115によって、一対の対向面P1,P2が押圧される。
このとき、加熱手段によって、P1,P2は加熱され、接着が促進される。なお、このときの温度は、対象物2の表面及び手提げ用テープ4の材料である、たとえばポリエチレン等が溶解しないことを考慮して設定され、例えば50℃乃至80℃に設定される。
【0035】
以上のように、本実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様の効果に加え、搬送用ベルト6による対象物2の移動に追従させて吹付吸引ユニット109を移動させているから、対象物2の移動を止めることなく手提げ用テープ4を接着することができ、作業の能率が向上する。さらに、吹付吸引ユニット109の後段側で押圧用ベルト115,115によって接着部を押圧しているから、吹付吸引の時間が短い場合であっても、接着強度が確保される。
また、図7に示した押圧機構111に代えて、図8に示す押圧機構140を採用することも本発明の範囲内である。
【0036】
図8に示す実施形態は、図7に示す実施形態の押圧機構111における押圧用ベルト115部分を、ベルト141と押圧パイプ143からなる構造に代えたものである。
ベルト141は、第二搬送用ベルト113上で搬送される対象物2の一対の対向面P1・P2における手提げ用テープ4を挟む夫々の上下の面P1a・P1b,P2a・P2bに接している夫々の上側ベルト141a,141aと下側ベルト141b,141bから構成されている。
これら上側ベルト141aと下側ベルト141bは、第二搬送用ベルト113の搬送方向と同一方向へと対象物2を案内すべく回転可能に構成されている。
押圧パイプ143は、左右に配設する前記上側ベルト141aと下側ベルト141bの間にそれぞれ一個ずつ備えられている。
押圧パイプ143は、上側ベルト141a、下側ベルト141bと同一長さの円筒状の筒本体143aと、該筒本体143a内に備えられている吹付吸引ユニット143bで構成されている。従って、前記筒本体143aには、その対象物対向面145に図示しない複数個の吹出し孔と吸込み孔が形成されている。なお、吹付吸引ユニット143bは、上述した吹付吸引ユニット30と同一構成であっても、他の構成であっても良く任意に設計変更可能である。図中147は吹出し構造部分、149は吸込み構造部分を概略で示す。
そして、この左右の押圧パイプ143は、夫々の相対向する間隔Lが、対象物2の一対の対向面P1,P2に存している手提げ用テープ4の接合部分を押圧する間隔で、かつその押圧力が対象物2の搬送を妨げない程度に調整される。また、このパイプ143の対象物2への接触面(前述の対象物対向面145)は、摩擦抵抗の少ない材質で構成するか、あるいは摩擦抵抗が少なくなるよう表面処理を施すものとし、対象物2の搬送作業に支障を来たさないようにするのが好ましい。
このような押圧機構140を採用することにより、図7の押圧機構111の押圧用ベルト115を採用するよりも製造コストの面で低廉化が図れる。
【0037】
本発明を適用してなる手提げ用テープ取付装置の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、上述した第2の実施形態と、取付機構の構成のみが異なる。図9は、本実施形態の取付機構10”の構成を示す図である。
図9に示すように、本実施形態においては、一対の吹付吸引ユニット109’が、その端部を支持部107’の両端部に対し、それぞれ鉛直方向の軸周りに揺動可能に取付けられている。この揺動は、周知のアクチュエータを支持部107’と吹付吸引ユニット109’との間に設けることによって、あるいは、軸受部にサーボモータをもうけることによって行われる。この結果、上述した第2の実施形態において、アクチュエータの伸縮によって達成していた吹付吸引ユニットの対象物2への当接、離間動作が、この揺動によって行われるようになっている。本実施形態のようにしても、上述した第2の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0038】
次に、本発明を適用してなる手提げ用テープ取付装置の第4の実施形態について説明する。図10は、本実施形態における取付機構117の構成を示す平面図である。
図10に示すように、本実施形態の取付機構117は、支持部材119に対し軸周りに揺動する第1のアーム121と、この第1のアーム121の先端部に配置された軸周りに揺動する第2のアーム123とを有する。そして、吹付吸引ユニット125は、第2のアーム123の先端部に配置された軸回りに揺動可能に取り付けられている。なお、本実施形態においては、上述した各軸は、それぞれ略平行に配置されている。そして、第1のアーム121は、支持部材119に対し、図示しない駆動手段によって回動するように構成されている。そして、第1のアーム121と第2のアーム123とがなす角度、ならびに第2のアーム123と吹付吸引ユニット125とがなす角度をそれぞれ変化させる気圧または液圧式のアクチュエータ127および129がそれぞれ設けられている。そして、吹付吸引ユニット125には、エアの供給、吸引を行うホース131が接続されている。
【0039】
次に、本実施形態の手提げ用テープ取付装置の動作について説明する。
図11は、本実施形態の手提げ用テープ取付装置の取付機構の動作を示す図である。図11の(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ時間間隔を置いて順次見た状態を示している。
【0040】
先ず、図11(a)に示すように、対象物2は、搬送用ベルト6に載せられて搬送されてくる。このとき、図示しない供給機構8は、予め接着剤が両端部に付着された手提げ用テープ4を供給し、所定の長さにカットして、その一端を対象物2の進路上に配置して待つ。そして、取付機構117は、吹付吸引ユニット125の取付面125aを、手提げ用テープ4が待機する位置よりも後段側において、送られてくる対象物2の進行方向に対向させて待機する。
【0041】
次に、図11(b)に示すように、対象物2が待機中の手提げ用テープ4および吹付吸引ユニット125に近接すると、吹付吸引ユニット125は、対象物2の進行方向に対し前方の対向面P1に対し、エア吹出Fを行い、引き続いてエア吸引Vを行う。その結果、対象物2の対向面P1と手提げ用テープ4の一端とが相互に接着する。
【0042】
次に、図11(c)に示すように、吹付吸引ユニット125は、搬送用ベルト6の側方に退避して、対象物2の通過を待つ。そして、図11(d)に示すように、対象物2が通過した後、吹付吸引ユニット125は、対象物2の進行方向後方側の面に取付面125aが向くように反転する。そして、吹付吸引ユニット125は、再び搬送用ベルト6上に進入し、取付面125aを、対象物2の他の対向面P2に当接させる。この状態で、吹付吸引ユニット125は、P2に対してエア吹出Fおよびエア吸引Vを順次行う。その結果、対象物2の対向面P2と手提げ用テープ4の一端とが相互に接着する。なお、上述した各動作は、いずれも搬送用ベルト6の走行を停止させることなく行われる。そこで、図11(b)並びに図11(d)の状態においては、エア吹付の開始からエア吸引の終了までの間、吹付吸引ユニット125を、搬送用ベルト6の走行に追従させて移動させている。
【0043】
以上のように、本実施形態によれば、装置の構成は複雑となるが、異なったサイズや形状の対象物に対しても、取付機構等の制御を異ならせるだけで適応できるから、いわゆる少量多品種の対象物に対して好適である。
【0044】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることは無く、以下のように変更することが可能である。
例えば吹付吸引ユニット30からのエア吹付F及びエア吸引Vのいずれか一方を選択して動作させるように制御しても良い。上述の実施の形態では、内容物及び包装物が共に軟質性を有する対象物2を例にとり、吹付吸引ユニット30からのエア吹付F及びエア吸引Vを介して手提げ用テープ4の両端部分を対象物2の一対の対向面P1,P2に接着させているが、特に内容物が硬質性(外的負荷に耐え得るだけの耐久性)を有している場合には、吹付吸引ユニット30からのエア吹付Fだけで手提げ用テープ4の両端部分を対象物2の一対の対向面(包装物)に接着することができる。また、吹付に用いる気体はエアに限らず、例えば窒素、炭酸ガス、フロンガス等の他の気体であってもよい。
【0045】
また、上述した実施の形態では、内容物が包装物で包装された対象物2を想定して説明したが、内容物が露出している対象物2(包装物が無い対象物2)に対しては、吹付吸引ユニット30からのエア吹付Fだけで手提げ用テープ4の両端部分を対象物2に接着することができることは言うまでもない。
また、上述した実施の形態では、4個のロール状トイレットペーパ34を3段重ねした内容物が樹脂製フィルムの包装物36で包装された対象物2を想定したが、本発明の装置によれば、これ以外の構成による対象物(例えばタオルを重ねて包装した対象物)2にも手提げ用テープ4を取り付けることができることは言うまでもない。
【0046】
また、上述した各実施形態では接着剤を用いているが、接着剤に代えて、あるいは接着剤とともに、粘着剤を用いてもよい。例えば、一度粘着させた後に、再度剥がして貼りなおせるような粘着剤を適用することができる。また、接着剤が、加熱することによって接着力を発揮するものである場合には、吹付吸引ユニットの取付面に例えばヒータ等の加熱手段を設けてもよい。また、加熱したエア等の気体を吹き付けるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、対象物を変形及び損傷(損壊)又は破壊させること無く、手提げ用テープを対象物に対して堅牢に取り付けることが可能な歩留まりの良い手提げ用テープ取付装置及び手提げ用テープ取付方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る手提げ用テープ取付装置の構成を示す図。
【図2】(a)は、対象物の側部に手提げ用テープを搬送方向に直交する方向に取り付ける例を示す図、(b)は、対象物の側部に手提げ用テープを搬送方向に沿って取り付ける例を示す図。
【図3】(a)は、手提げ用テープが取り付けられた対象物の斜視図、(b)は、吹付吸引ユニットが対象物の一対の対向面にセットされた状態を示す斜視図、(c)は、吹付吸引ユニットの斜視図、(d)は、吹付吸引ユニットからのエア吹付によって手提げ用テープの両端部分が対象物の一対の対向面に圧接した状態を示す図、(e)は、吹付吸引ユニットからのエア吸引によって手提げ用テープの両端部分と包装物とが互いに圧着した状態を示す図。
【図4】手提げ用テープの両端部分に塗布する接着剤の塗布パターンを示す図であり、(a)は、略円形に接着剤を複数点在させた塗布パターン、(b)は、テープ長手方向に沿って一定間隔で波形に接着剤を塗布したパターン、(c)は、クロス形状に接着剤を複数点在させた塗布パターン。
【図5】本発明を適用してなる手提げ用テープ取付装置の第2の実施形態の平面図。
【図6】図5の手提げ用テープ取付装置における押圧機構の平面図。
【図7】図6のVII−VII部矢視断面図。
【図8】図5の手提げ用テープ取付装置における押圧機構の他の形態を示す断面図。
【図9】本発明を適用してなる手提げ用テープ取付装置の第3の実施形態の平面図。
【図10】本発明を適用してなる手提げ用テープ取付装置の第4の実施形態における取付機構の構成を示す平面図。
【図11】図9の手提げ用テープ取付装置の取付機構の動作を示す図である。
【符号の説明】
2:対象物
4:手提げ用テープ
6:搬送機構
8:供給機構
10:取付機構
30:吹付吸引ユニット
T:搬送方向
P1,P2:対象物の一対の対向面

Claims (13)

  1. 軟質性を有する所定の内容物が軟質性を有する包装物で包装された対象物を搬送しながら、その対象物の一対の対向面に軟質性を有する手提げ用テープを取り付ける手提げ用テープ取付装置において、
    一対の対向面に予め接着剤又は粘着剤を塗布した対象物を搬送する搬送機構と、
    搬送された対象物の一対の対向面に、所定の長さに裁断し且つその両端部分に接着剤又は粘着剤を塗布した手提げ用テープを供給する供給機構と、
    手提げ用テープの両端部を夫々対象物の一対の対向面に取り付ける取付機構とを備えており、
    取付機構は、エア吹付及びエア吸引する吹付吸引ユニットを備え、該吹付吸引ユニットは、手提げ用テープの両端部分に対向する一対の取付面を備えており、
    吹付吸引ユニットが、手提げ用テープの両端部分に対してエア吹付を施すと、手提げ用テープの両端部分が対象物の包装物の対向面に圧接し、続いて、エア吸引を施すと、手提げ用テープの両端部分が包装物と共に吸着され、この吸着力によって手提げ用テープの両端部分が対象物の包装物と取付面との間に密接して挟持され、このとき手提げ用テープの両端部分と包装物とが互いに圧着することによって、手提げ用テープの両端部分を対象物の対向面に接着させることを特徴とする手提げ用テープ取付装置。
  2. 取付面には、エア吹付及びエア吸引するための複数の孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手提げ用テープ取付装置。
  3. 吹付吸引ユニットは、対象物の対向面に対して接近及び離間させることが可能に構成されており、吹付吸引ユニットが対象物の対向面に対して接近したとき、一対の取付面は、対象物の対向面に供給された手提げ用テープの両端部分に対向して位置付けられることを特徴とする請求項2に記載の手提げ用テープ取付装置。
  4. 取付機構は、搬送機構による対象物の移動に追従させて吹付吸引ユニットを移動させる移動機構を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の手提げ用テープ取付装置。
  5. 対象物に塗布する接着剤又は粘着剤及び手提げ用テープに塗布する接着剤又は粘着剤としては、同一種類或いは異なる種類の接着剤又は粘着剤を用いることが可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の手提げ用テープ取付装置。
  6. 供給機構には、所定の長さに手提げ用テープを裁断する裁断機と、所定の長さに裁断された手提げ用テープの両端部分に接着剤又は粘着剤を塗布する塗布機とが設けられており、塗布機は、所望のパターン形状に応じた接着剤又は粘着剤を手提げ用テープの両端部分に塗布することが可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の手提げ用テープ取付装置。
  7. 取付機構の下流側に、対象物と手提げ用テープとの接合面部を押圧する押圧機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の手提げ用テープ取付装置。
  8. 押圧機構は、表面に対象物との当接面が形成されかつ搬送機構の走行に追従して走行する押圧用ベルトを備えてなることを特徴とする請求項7に記載の手提げ用テープ取付装置。
  9. 軟質性を有する所定の内容物が軟質性を有する包装物で包装された対象物を搬送しながら、その対象物の一対の対向面に軟質性を有する手提げ用テープを取り付ける手提げ用テープ取付方法において、
    一対の対向面に予め接着剤又は粘着剤を塗布した対象物の一対の対向面に、所定の長さに裁断し且つその両端部分に接着剤又は粘着剤を塗布した手提げ用テープを供給する供給工程と、
    供給工程を介して供給された手提げ用テープの両端部を夫々対象物の一対の対向面に取り付ける取付工程とを有しており、
    取付工程では、手提げ用テープの両端部分に対し、手提げ用テープの両端部分に対向す る一対の取付面が設けられた吹付吸引ユニットを介して、エア吹付を施すと、手提げ用テープの両端部分が対象物の包装物の対向面に圧接し、続いて、エア吸引を施すと、手提げ用テープの両端部分が包装物と共に吸着され、この吸着力によって手提げ用テープの両端部分が、前記取付面と対象物の包装物との間に密接して挟持され、このとき手提げ用テープの両端部分と包装物とが互いに圧着することによって、手提げ用テープの両端部分を対象物の対向面に接着させることを特徴とする手提テープ取付方法。
  10. 取付面には、エア吹付及びエア吸引するための複数の孔が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の手提げ用テープ取付方法。
  11. 吹付吸引ユニットは、対象物の対向面に対して接近及び離間させることが可能に構成されており、吹付吸引ユニットが対象物の対向面に対して接近したとき、一対の取付面は、対象物の対向面に供給された手提げ用テープの両端部分に対向して位置付けられることを特徴とする請求項10に記載の手提げ用テープ取付方法。
  12. 対象物に塗布する接着剤又は粘着剤及び手提げ用テープに塗布する接着剤又は粘着剤としては、同一種類或いは異なる種類の接着剤又は粘着剤を用いることが可能であることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の手提げ用テープ取付方法。
  13. 供給工程には、所定の長さに手提げ用テープを裁断する裁断プロセスと、所定の長さに裁断された手提げ用テープの両端部分に接着剤を塗布する塗布プロセスとが設けられており、塗布プロセスでは、所望のパターン形状に応じた接着剤を手提げ用テープの両端部分に塗布することが可能であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の手提げ用テープ取付方法。
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