JP4010828B2 - カレンダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペーパ・ウェブを処理するためのカレンダに関し、詳細には、その表面平滑性および光沢に対する要求が中度から高度の紙用のカレンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
このタイプのカレンダは、ペーパ・ウェブに所望の値の平滑度、光沢、厚さ、嵩などを与えるため、そのペーパ・ウェブの最終処理に使用される。硬質ロールおよび軟質ロールを使用することによって軟質ニップを形成することが可能になり、その結果、2本の硬質ロールによって形成された硬質ニップの場合よりも極めて均一に高密度化を実現することができる。しかし、軟質ロールは摩耗が原因でその耐用年数が短くなることが欠点であり、その結果、既知のカレンダの保守にかかる費用およびその保守に関連する停止時間が増大する。主として、特に充填材量が多いものなどの、より高級な品質の紙、または容易に印刷可能にするために平滑度が高くかつ平滑度の均一性が高いコート紙をカレンダにかけるとき、軟質ロールの急速な摩耗が生じ、特にペーパ・ウェブ表面が粗いことによってその軟質ロールが急速に粗面化する。
【0003】
EP0732443B1は、軟質ロールの弾性カバーを、非常にマーキングしにくいカバーに代えた実施態様について開示している。しかしそのようなカバーは高価であり、軟質ロールの耐用年数が短いことを考慮に入れることが特に重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、非常に良好なカレンダ仕上げをもたらすと同時にその運転にかかるコストが安いカレンダを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のうち請求項1に係るカレンダは、ペーパ・ウェブを処理するためのカレンダであって、端部から装着することができると共に上端ロール及び下端ロールと複数の中間ロールを備えた少なくとも1つのロール・スタックを有し、前記上端ロール、下端ロール、及び複数の中間ロールがロール・スタック平面内に連携して配置され、軟質ニップの形に動作ニップを形成するために、前記上端ロール及び下端ロールが軟質ロールで形成されると共に、前記中間ロールが硬質ロールおよび軟質ロールを含んで形成され、前記中間ロールを形成する各軟質ロールの直径が前記上端ロール及び下端ロールを形成する軟質ロールの直径よりも大きいことを特徴としている。
【0006】
また、本発明のうち請求項2に係るカレンダは、請求項1記載の発明において、前記中間ロールを形成する軟質ロールの直径が前記上端ロール及び下端ロールを形成する軟質ロールの直径の1.1〜1.5倍であることを特徴としている。さらに、本発明のうち請求項3に係るカレンダは、請求項1又は2記載の発明において、前記上端ロール、下端ロール、及び複数の中間ロールの全てがそれ自体の高性能駆動装置を有することを特徴としている。
【0007】
本発明のうち請求項4に係るカレンダは、請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ペーパ・ウェブの走行速度に応じて、回転周波数が20〜25Hzになるように前記中間ロールを形成する軟質ロールの直径を選択することを特徴としている。
本発明のうち請求項5に係るカレンダは、請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ロール・スタックの個々の軟質ニップでの線形荷重を、個々の線形荷重特性曲線に基いて設定することができることを特徴としている。
【0008】
本発明のうち請求項6に係るカレンダは、請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ペーパ・ウェブの両面処理のために、2つの前記ロール・スタックが逐次接続されていることを特徴としている。
本発明のうち請求項7に係るカレンダは、請求項6記載の発明において、逐次接続されている前記2つのロール・スタックのそれぞれが、5本のロールを備え、上端ロールおよび下端ロールが軟質ロールであることを特徴としている。
【0009】
また、本発明のうち請求項8に係るカレンダは、請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ペーパ・ウェブの両面処理のために、少なくとも1つのロール・スタックが6本または8本のロールを備え、上端ロールおよび下端ロールが軟質ロールであり、逆転ニップが前記中間ロールを形成する2本の軟質ロールの間に形成されていることを特徴としている。
【0010】
上述の目的は、請求項1記載の発明の特徴によって実現される。
これによれば、軟質ロールが急速に摩耗するという欠点が減じられたペーパ・ウェブを処理するカレンダが提供され、軟質中間ロール(中間ロールに形成された軟質ロール)の直径を軟質端部ロール(上端ロール及び下端ロールに形成された軟質ロール)の直径に対して大きくするという機械的な解決策によって軟質中間ロールの耐用年数を長くし、その結果、軟質中間ロールの耐用年数を軟質端部ロールの耐用年数に一致させることが可能になる。このため本発明によれば、カレンダ・スタックの全ての軟質ロールが実質上同じ耐用年数になるので、保守処置のためのカレンダの停止時間を短縮することができる。これらの軟質ロールに対する保守処置を同時に行うことができる結果、これらの保守処置は集中的に行われる。本発明によれば、1回回転する軟質端部ロールに比べ、2回回転しかつこのより大きい荷重のために通常なら急速に摩耗する中間ロールは、その直径が大きくなるとよりゆっくり摩耗することが立証された。したがって費用がかからないロール・カバーの使用が再び可能になる。非常に光沢のある紙を生産するカレンダは、その生産および運転にかかる費用がより安くなる。生産速度を速くすることが可能になる。
【0011】
ロール・スタックの軟質端部ロールを使用することは有利であるので、本発明による構成も重要である。軟質端部ロールを使用することにより、最初および/または最後のニップの温度をより高く設定することが可能になる。端部ロールは、通常、高温設定をより困難にする内部構造を有する撓み制御ロールである。一方、第2のロールが硬質ロールの場合、この硬質ロールを高温で運転することが可能である。
【0012】
本発明によれば、軟質中間ロールの直径をわずかに増大させるだけで、その耐用年数を軟質端部ロールの耐用年数に一致させるのに十分であることが立証された。中間ロールは軟質端部ロールに比べて2倍回転するが、軟質中間ロールの直径は軟質端部ロールの直径の1.1〜1.5倍であることが有利である。前述のセクションにおける軟質中間ロールの直径の増大は、紙の品質、特に処理されるペーパ・ウェブのストック組成、コーティング色素組成物、または充填材量に依存する。粗さを引き起こすペーパ・ウェブ構成成分の量が多くなるほど、直径がより大きい軟質中間ロールを選択しなければならない。
【0013】
ロール・スタックの全てのロールは、個々のニップにおける剪断応力をこのように最小限に抑えるために、それら自体の高性能または高出力駆動装置を有することが好ましい。これらの剪断応力は、通常ならニップ内に走行するペーパ・ウェブによってロールに駆動動力が伝達されることから生じ、さらに軟質中間ロール上での摩耗を増大させるものであるが、そのような剪断応力は回避される。したがって、中間ロールの直径の増大は、小さくすることができる。
【0014】
軟質中間ロールの直径は、ウェブ走行速度に応じて、加重周波数が20〜25Hzになるような方法で選択する場合が好ましい。
本発明による構成では、個々の軟質ニップに特定の線形荷重を設定できるようにするために、既知のロールの加重および/または緩和システムを使用することが可能になり、したがって、個々の線形荷重特性曲線で操作することが可能になる。
【0015】
本発明による構成では、さらに、任意の所望のロール・スタック構成を使用することが可能になる。ペーパ・ウェブの両面を処理する場合、本発明のロール・スタック2つのうち一方を他方の後方に接続することができ、その第1のロール・スタックをペーパ・ウェブの片面の処理に使用し、他方のロール・スタックをペーパ・ウェブのもう一方の面の処理に使用する。このように保守にかかる費用および運転コストを低く保つために、紙の品質とは無関係にできる限り少ないロールで操作するというカレンダ設計者の基本原理に従い、2つのロール・スタックの一方が他方の後方に接続されたものであって、それぞれのスタックが5本のロールを有し、その上端ロールおよび下端ロールが軟質ロールであるものを使用する。2つの別個のロール・スタックを使用するときのペーパ・ウェブの案内を最適にするために、これらのロール・スタックを互いの横に、かつ垂直方向にずれるように配置し、その結果、2つのロール・スタック間のペーパ・ウェブの経路の長さが短くなり、ペーパ・ウェブのスレッディングが簡単になる。ペーパ・ウェブの望ましくない変化を回避することができる。
【0016】
あるいは、ペーパ・ウェブの両面を処理する場合、少なくとも1つのロール・スタックが6本または8本のロールを有するものであって、上端ロールおよび下端ロールが軟質ロールであり、2本の軟質中間ロールの間に逆転ニップが形成されているものにすることができる。
本発明の別の改善例は、以下の記述、および特許請求の範囲の従属項から解釈される。
【0017】
本発明について、添付した図に示される例示的な実施形態を使用し、以下により詳細に説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、ペーパ・ウェブ、特に、表面平滑性および光沢に対する要求が中程度でありまたはさらに高いものである紙を処理するためのカレンダ1を示す。このため、カレンダ1は、端部から装着することができるロール・スタック2を含み、このロール・スタック2は、ロール・スタック平面内で連帯して配置された上端ロール3、下端ロール4、および複数の中間ロール5、6、7を有する。図1によるロール・スタック2は、3本の中間ロール5、6、7を含み、したがって5本のロール3〜7を含んでおり、これらが垂直なロール・スタック平面内に配置されている。あるいは、ロール・スタック平面は、傾いていても水平であってもよい。ロール3〜7のうち2本のロールの間には、それぞれ、ニップ8、9、10、11が形成されており、そのニップを通ってペーパ・ウェブ12がD方向に走行する。
【0019】
軟質ニップの形をとるニップ、すなわち硬質ロールと軟質ロールによって画定されるニップを形成するために、ロール3〜7は硬質ロールおよび軟質ロールとして構成され、図1によれば、上端ロール3は軟質ロールであり、上部中間ロール5は硬質ロールであり、中央中間ロール6は軟質ロールであり、下部中間ロール7は硬質ロールであり、下端ロール4は軟質ロールである。したがってニップ8〜11は全て軟質ニップであり、そこで、ロール・スタック2を通り抜けるペーパ・ウェブ12がカレンダにかけられる。ニップ8、9、10、11では、それぞれの場合、ペーパ・ウェブ12の裏面のみが硬質ロール5、7に接触するようになり、そこでカレンダにかけられるので、ロール・スタック2は、ペーパ・ウェブの片面処理に使用される。
【0020】
軟質ロール3、4、6は、弾性カバーを有するロールであり、そのカバーの材料は、意図される用途に基づいて選択することができる。軟質中間ロール6の直径は、軟質上端、下端ロール3、4の直径よりも大きい。軟質中間ロール6の直径は、軟質上端、下端ロール3、4の直径の1.1〜1.5倍が好ましい。この場合、2本の軟質上端、下端ロール3、4の直径は、同一にすることができる。特に、ウェブの走行速度に応じて、軟質中間ロール6の直径は加重周波数が20〜25Hzになるように選択することができる。
【0021】
ロール3〜7は、カレンダ枠13に固定される。この固定は支持装置によって行われ、この装置には、中間ロール5〜7に関して示されるようなレバー・ガイド14、15、16と上端、下端ロール3、4に関して示されるような滑りガイド17が作用する。ロール・スタック2を開閉するために、ロール3、4、5、6、7は、少なくとも一端から装着することができる。ロール・スタック2を閉じるために油圧シリンダ19をここに設け、このシリンダは、ロール・スタック2を装着するために使用することもできる。次いで上端ロール3は、静止状態になるよう配置される。
【0022】
各ロール3〜7には、それ自体の高性能または高出力駆動装置31〜35を設けることが好ましい。
上端ロール3および下端ロール4は、撓み制御ロールとして構成されることがさらに好ましい。ロール3〜7の死荷重とは独立に個々の線形荷重を設定するために、中間ロールのレバー・ガイド14、15、16に作用する加重または緩和装置41、42、43を設けることができる。
【0023】
ペーパ・ウェブ12をニップ8〜11に案内するために、ガイド・ローラ20、21、22、23を設ける。ロール・スタック2は、抄紙機に対してオン・ラインまたはオフ・ラインで使用することができる。
全ての硬質ロールは、また必要なら軟質ロールも、温度制御しまたは加熱することができる。
【0024】
ペーパ・ウェブ12のもう一方の面をカレンダにかけるために、図2によれば、ロール・スタック2の後方に接続された第2のロール・スタック2’を設けることができ、第1のロール・スタック2の場合と同様に、その内部を通ってペーパ・ウェブ12が上部から下部まで走行する。ペーパ・ウェブ12を第1のロール・スタック2から第2のロール・スタック2’まで移送することによって、カレンダにかけられるペーパ・ウェブの面が切り換わる。第2のロール・スタック2’では、それぞれの場合にニップの硬質ロールに接触するようになるペーパ・ウェブ12の面が、カレンダにかけられる。第2のロール・スタック2’は、第1のロール・スタック2と全く同様に組み立てることが好ましく、したがって同じ構成要素に対しては、プライム記号が付された同じ符号を使用する。したがってロール・スタック2に関する本発明の記述は、ロール・スタック2’にも適切に当てはまる。
【0025】
図3に示すカレンダ1の例示的な実施形態は、第2のロール・スタック2’を第1のロール・スタック2に対し垂直方向にずらして配置する点だけが、図2に示すカレンダ1の例示的な実施形態とは異なっている。2つのロール・スタック2、2’は、一方が他方の後方になるように、かつ垂直方向にずれるように配置することが好ましく、すなわち第2のロール・スタック2’の少なくとも最上位にあるニップ8’のみが第1のロール・スタック2の最下部のニップ11よりも高くなるように配置することが好ましい。これにより、ペーパ・ウェブの十分な張力を維持しながら、第1のロール・スタックと第2のロール・スタックの間の逆転ニップにおいてペーパ・ウェブ12を可能な限り真っ直ぐに案内することができ、したがってペーパ・ウェブ12を最短距離で案内することができるという状態が実現される。
【0026】
図4は、ペーパ・ウェブ12、特に中度から高度の平滑度および光沢へとカレンダ仕上げされる紙の、両面処理用カレンダ100であって、逆転ニップ150を有するロール・スタック102を備えたカレンダ100を示す。ロール・スタック102は、少なくとも一端から装着することができ、ロール・スタック平面内に連帯して配置された上端ロール103および下端ロール104と複数の中間ロール105、106、107、108を含む。図4によるロール・スタック102は、4本の中間ロール105、106、107、108を含み、したがって垂直なロール・スタック平面内に6本のロールを含む。あるいは、ロール・スタック平面はある角度をなしても水平に通っていてもよい。ロール103〜108のうち2本のロールの間には、それぞれ、ニップ109、110、150、111、112が形成されており、そこを通ってペーパ・ウェブ12が通過方向Dに走行する。
【0027】
硬質ロールと軟質ロールによって範囲が定められる軟質ニップの形のニップを形成するために、ロール103〜108は硬質ロールおよび軟質ロールとして構成され、図4によれば、上端ロール103は軟質ロールであり、上部中間ロール105は硬質ロールであり、2本の中央中間ロール106、107はそれぞれ軟質ロールであり、下部中間ロール108は硬質ロールであり、下端ロール104は軟質ロールである。したがって、ニップ109、110、111および112は全て硬質ロールと軟質ロールの間の軟質ニップであり、それぞれの場合において、ロール・スタック2内を走行するペーパ・ウェブ12は、特に、硬質ロールに接触するようになる面がカレンダにかけられる。2本の軟質中間ロール106、107の間には逆転ニップ150が形成され、その結果、ニップ111および112ではペーパ・ウェブの他方の面がそれぞれ硬質ロール108に接触するような状態になり、1つのロール・スタック102でペーパ・ウェブの両面カレンダ仕上げが行われる。
【0028】
軟質ロール103、104、106、107は、弾性カバーを有するロールであり、そのカバーの材料は、意図される用途に基づいて選択することができる。2本の軟質中間ロール106、107の直径は、それぞれの場合、軟質上端、下端ロール103、104の直径よりも大きい。軟質中間ロール106、107の直径は、軟質上端、下端ロール103、104の直径の1.1〜1.5倍であることが好ましい。2本の軟質上端、下端ロール103、104の直径は、この場合、同一にすることができる。特に、ウェブの走行速度に応じて、軟質中間ロール106、107の直径を回転周波数が20〜25Hzになるように選択することができる。
【0029】
ロール103〜108は、カレンダ枠113に固定される。固定は支持装置によって行われ、この装置には、中間ロール105〜108に関して示されるようなレバー・ガイド114、115、116、117、または上端、下端ロール103、104に関して示されるような滑りガイド118、119が作用する。ロール・スタック102を開閉するために、ロールを少なくとも一端から装着することができる。ロール・スタック102を閉じるために、油圧シリンダ120をここに設け、またこのシリンダは、ロール・スタック102を装着するために使用することもできる。次いで上端ロール103を静止状態になるよう配置する。
【0030】
ロール103〜108のそれぞれには、それ自体の高性能または高出力駆動装置131〜136を設けることが好ましい。
上端ロール103および下端ロール104は、撓み制御ロールとして構成することがさらに好ましい。ロール3〜7の死荷重とは無関係に個々の線形荷重を設定するため、中間ロールのレバー・ガイド114、115、116、117に作用する加重または緩和装置141、142、143、144を設けることができる。
【0031】
ニップ8〜11の間にペーパ・ウェブ12を案内するために、ガイド・ローラ121、122、123、124、125を設ける。ロール・スタック102は、抄紙機に対してオンラインまたはオフラインで使用することができる。
全ての硬質ロールは、また必要なら軟質ロールも、温度制御しまたは加熱することができる。
【0032】
図5に示す例示的な実施形態は、ロール・スタック102が8本のロールを含んでおり、すなわちさらに2本の中間ロール160、161を含んでおり、そのため逆転ニップ150上方のロール数が増す点が、図4に記述され示される例示的な実施形態と異なっている。中間ロール160は軟質ロールであり、軟質中間ロール106、107に関して前に述べた事柄を適切に当てはめることができる。中間ロール161は硬質ロールとして構成される。このように得られる追加の軟質ニップ162、163によれば、逆転ニップ150の上流で処理されるペーパ・ウェブの面のカレンダ仕上げが向上する。それ以外は、上述の説明が相応に当てはまる。
【0033】
この明細書で述べた全ての刊行物および特許出願は、個々の刊行物または特許出願のそれぞれが参照により組み込まれることを具体的にかつ個々に示した場合と同じ程度まで、参照により本明細書に組み込む。
本発明について十分に述べてきたが、上述の請求項の精神または範囲から逸脱することなく、本発明に多くの変更および修正を加えることができることが、当業者に理解されよう。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係るカレンダによれば、軟質ロールが急速に摩耗するという欠点が減じられたペーパ・ウェブを処理するカレンダが提供され、軟質中間ロール(中間ロールに形成された軟質ロール)の直径を軟質端部ロール(上端ロール及び下端ロールに形成された軟質ロール)の直径に対して大きくするという機械的な解決策によって軟質中間ロールの耐用年数を長くし、その結果、軟質中間ロールの耐用年数を軟質端部ロールの耐用年数に一致させることが可能になる。このため本発明によれば、カレンダ・スタックの全ての軟質ロールが実質上同じ耐用年数になるので、保守処置のためのカレンダの停止時間を短縮することができる。これらの軟質ロールに対する保守処置を同時に行うことができる結果、これらの保守処置は集中的に行われる。本発明によれば、1回回転する軟質端部ロールに比べ、2回回転しかつこのより大きい荷重のために通常なら急速に摩耗する中間ロールは、その直径が大きくなるとよりゆっくり摩耗する。したがって費用がかからないロール・カバーの使用が再び可能になる。非常に光沢のある紙を生産するカレンダは、その生産および運転にかかる費用がより安くなる。このため、非常に良好なカレンダ仕上げをもたらすと同時にその運転にかかるコストが安いカレンダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペーパ・ウェブの片面処理用カレンダの、第1の例示的な実施形態を示す概略側面図である。
【図2】ペーパ・ウェブの両面処理用カレンダの、第2の例示的な実施形態を示す概略側面図である。
【図3】ペーパ・ウェブの両面処理用カレンダの、第3の例示的な実施形態を示す概略側面図である。
【図4】ペーパ・ウェブの両面処理用カレンダの、第4の例示的な実施形態を示す概略側面図である。
【図5】ペーパ・ウェブの両面処理用カレンダの、第5の例示的な実施形態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 カレンダ
2 ロール・スタック
3 上端ロール
4 下端ロール
5,6,7中間ロール
8,9,10,11 軟質ニップ
12 ペーパ・ウェブ
13 カレンダ枠
17 滑りガイド
19 油圧シリンダ
Claims (8)
- ペーパ・ウェブを処理するためのカレンダであって、端部から装着することができると共に上端ロール及び下端ロールと複数の中間ロールを備えた少なくとも1つのロール・スタックを有し、前記上端ロール、下端ロール、及び複数の中間ロールがロール・スタック平面内に連携して配置され、軟質ニップの形に動作ニップを形成するために、前記上端ロール及び下端ロールが軟質ロールで形成されると共に、前記中間ロールが硬質ロールおよび軟質ロールを含んで形成され、前記中間ロールを形成する各軟質ロールの直径が前記上端ロール及び下端ロールを形成する軟質ロールの直径よりも大きいことを特徴とするカレンダ。
- 前記中間ロールを形成する軟質ロールの直径が前記上端ロール及び下端ロールを形成する軟質ロールの直径1.1〜1.5倍であることを特徴とする請求項1記載のカレンダ。
- 前記上端ロール、下端ロール、及び複数の中間ロールの全てがそれ自体の高性能駆動装置を有することを特徴とする請求項1又は2記載のカレンダ。
- 前記ペーパ・ウェブの走行速度に応じて、回転周波数が20〜25Hzになるように前記中間ロールを形成する軟質ロールの直径を選択することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のカレンダ。
- 前記ロール・スタックの個々の軟質ニップでの線形荷重を、個々の線形荷重特性曲線に基いて設定することができることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のカレンダ。
- 前記ペーパ・ウェブの両面処理のために、2つの前記ロール・スタックが逐次接続されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のカレンダ。
- 逐次接続されている前記2つのロール・スタックのそれぞれが、5本のロールを備え、上端ロールおよび下端ロールが軟質ロールであることを特徴とする請求項6に記載のカレンダ。
- 前記ペーパ・ウェブの両面処理のために、少なくとも1つのロール・スタックが6本または8本のロールを備え、上端ロールおよび下端ロールが軟質ロールであり、逆転ニップが前記中間ロールを形成する2本の軟質ロールの間に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のカレンダ。
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