JP4010553B2 - スコープ型多用途電子めがね - Google Patents

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本発明は、マックスウェル視を用いて瞳孔を通して直に網膜に画像光を投影するための表示装置が設けられたスコープ型多用途電子めがねに関する。
マックスウェル視は、ピンホールカメラの原理であり、指向性の高い画像光を眼の瞳孔内で収束させて、水晶体による焦点調整機能を使わずピント合わせすることなく、網膜に直に画像光を投影するものであって、焦点深度が深いため、水晶体や角膜の機能が低下して、めがねをかけてもはっきり見え難いような低視力者であっても、網膜に焦点が合って、画像がぼやけずに鮮明に見える。このようなマックスウェル視を用いて眼疾患者に鮮明な映像を与えることができる「映像付与装置」が特許文献1に開示されている。
一方、マックスウェル視であるが故の欠点もある。それは、マックスウェル視の収束点を瞳孔内に位置させなければならず、このマックスウェル視の収束点と瞳孔の位置とが一致しないと画像が見えないことである。瞳孔は直径が約4mm程度であり、この範囲内にマックスウェル視の収束点を収めなければならない。
これを解決しようとする事例として、レーザスキャンを利用し、網膜投影方式のディスプレイを使った低視力者の読書力を測定した結果を報告した論文が非特許文献1に開示されている。
この非特許文献1では、モバイル用に、ディスプレイを頭部にヘッドバンドで固定し、これを眼の瞳孔の位置に合わせることにより網膜に映像を投影するというものである。
特開2002−282299号公報 Journal of Visual Impairment and Blindness,March 2004 P148〜P159;「A Comparative With a Head−mounted Laser Display and Conventional Low Vision Devices」
しかしながら、従来の上記非特許文献1では、ディスプレイを保持するヘッドバンドは、ほとんどのユーザ(患者)でディスプレイを一定位置に保持することができなかったとの記載があり、ヘッドバンド方式によるディスプレイの位置決めの困難さをうかがわせている。
このように、頭部にヘッドバンドでディスプレイを付けて映像を観察する際に、映像光の収束点を瞳孔に導くように固定することにユーザは時間がかかっていた。これは、ユーザ固有の生体であって変化する顔の形や髪型などに合わせてヘッドバンドで安定にディスプレイを固定することが如何に困難であるかを示している。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、手軽に携帯でき、片手で持って眼の瞳孔の範囲内にマックスウェル視の収束点を容易かつ安定的に合わせることができるスコープ型多用途電子めがねを提供することを目的とする。
本発明の低視力者用のスコープ型多用途電子めがねは、マックスウェル視により眼の瞳孔を通して網膜に映像を投影するための表示装置を用いた低視力者用のスコープ型多用途電子めがねであって、被写体を撮影可能とする画像入力装置と、該画像入力装置が設けられ、該画像入力装置からの画像信号に基づいて前記表示装置の表示画面上に前記被写体が表示されて、前記マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が前記表示装置の表示画面から出射される電子めがね本体とを備え、該表示画面の周囲をカップ状に囲むように設けられ、該カップ状の外周端縁部を眼の周囲に当てて該表示画面と瞳孔との位置関係を固定可能とする両目兼用のアイカップ手段を更に有し、該電子めがね本体には、該電子めがね本体を手で持って、該表示画面から出射される該画像光の収束点を瞳孔の位置に合わせるために柱状に延びているグリップ部であって、該グリップ部の横断面形状は、該グリップ部の手前側では矩形であり、該グリップ部の該手前側とは反対側では円形状または楕円形状である、グリップ部が設けられており、そのことにより上記目的が達成される。また、本発明の低視力者用のスコープ型多用途電子めがねは、マックスウェル視により眼の瞳孔を通して網膜に映像を投影するための表示装置を用いた低視力者用のスコープ型多用途電子めがねであって、被写体を撮影可能とする画像入力装置と、該画像入力装置が設けられ、該画像入力装置からの画像信号に基づいて前記表示装置の表示画面上に前記被写体が表示されて、前記マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が前記表示装置の表示画面から出射される電子めがね本体とを備え、該表示画面の周囲をカップ状に囲むように設けられ、該カップ状の外周端縁部を眼の周囲に当てて該表示画面と瞳孔との位置関係を固定可能とする両目兼用のアイカップ手段を更に有し、該電子めがね本体には、該電子めがね本体を手で持って、該表示画面から出射される該画像光の収束点を瞳孔の位置に合わせるために柱状に延びているグリップ部であって、該グリップ部の横断面形状は、該グリップ部の手前側では矩形であり、該グリップ部の該手前側とは反対側では円形状または楕円形状である、グリップ部が設けられており、該電子めがね本体を支持して固定可能とするスタンド部材を更に有し、該電子めがね本体に該スタンド部材に取付けるための取付け部が設けられており、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のスコープ型多用途電子めがねにおいて、前記表示画面の視軸と前記画像入力装置の光軸とが一致する。
さらに、好ましくは、本発明のスコープ型多用途電子めがねにおけるアイカップ手段は、その周辺に複数の流通孔が設けられている

さらに、好ましくは、本発明のスコープ型多用途電子めがねにおけるスタンド部材は、前記画像入力装置を下方および前方のいずれかに向けて前記電子めがね本体を固定可能とする
さらに、好ましくは、本発明のスコープ型多用途電子めがねにおける電子めがね本体には、画像信号を外部入力して前記表示画面に画像表示可能とする入力インターフェイスと、前記画像入力装置で撮影された画像信号を外部出力可能とする出力インターフェイスとのうち少なくともいずれかを有する。
さらに、好ましくは、本発明のスコープ型多用途電子めがねにおける表示装置は、前記画像入力装置または外部からの画像信号を信号処理可能とする信号処理部と、該信号処理部で所定の信号処理が為された画像信号に基づいて表示画像を形成する表示画像形成部と、該表示画像形成部からの表示画像光を用いて、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光を前記表示画面から出射する画像光出射部とを有する。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
マックスウェル視を用いた表示装置の表示画面(ディスプレイ)の射出光収束点と観察者(ユーザ)の瞳孔との位置合わせが厳しく、微妙な調整を観察者が自らの手でフィーとバック的に行うように手持ち式とする点は、この位置合わせを良好に行う上で重要である。ところが、手で持つ電子めがね本体を簡略化するために、例えばディスプレイを制御する制御回路や電源は別の形になり、ましてカメラなどの画像入力装置も手持ち式となって両手を使用せざるを得なくなり、ユーザが新聞を読んだり読書をしたりすることが著しく制限されて、用途が限られてくる。
本発明のスコープ型多用途電子めがねにあっては、カメラなどの画像入力装置と電子めがね本体とは一体化されて、画像入力装置からの画像信号に基づいて表示装置の表示画面上に被写体が表示されて、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が表示画面から出射される。
これによって、スコープ型多用途電子めがねを片手で持って手や顔を動かしたりして、ディスプレイの射出光収束点と観察者の瞳孔との位置合わせをすることにより、眼の瞳孔の範囲内にマックスウェル視の射出光収束点を容易かつ安定的に合わせることが可能となる。
また、画像入力装置が電子めがね本体と一体となっているため、両手を使うことなく片手のみで、表示装置のディスプレイの射出光収束点と観察者の瞳孔とを位置合わせしつつ、映像信号による画像を見たり、画像入力装置を介して新聞を見たり、本を読んだり、周囲の環境を見渡したりなど、多用途で携帯性に富んだ低視力者向けの視覚補助機器を実現することが可能となる。
以上により、本発明によれば、本発明のスコープ型多用途電子めがねを片手で持って手や顔を動かしたりして、眼の瞳孔の範囲内にマックスウェル視の射出光収束点を容易かつ安定的に合わせることができる。
しかも、画像入力装置が電子めがね本体と一体となっているため、両手を使うことなく片手のみで、ディスプレイを持ち、映像信号による画像を見たり、画像入力装置を介して新聞を見たり、本を読んだり周囲の環境を見渡したりと、多用途で携帯性に富んだ低視力者向けの視覚補助機器を実現することができる。
以下に、本発明のスコープ型多用途電子めがね(スコープ型電子めがね装置)の実施形態1〜3について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本実施形態1では手持ち式のスコープ型多用途電子めがねの場合について説明する。
図1は本発明の実施形態1に係るスコープ型多用途電子めがねの構成例を示す斜視図であって、(a)および(b)はグリップ部の事例を示す斜視図である。
図1において、本実施形態1のスコープ型多用途電子めがね1は、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が出射部22(表示装置の表示画面;接眼レンズ)から出射される電子めがね本体2と、電子めがね本体2の上面の前方段部21に設置された画像入力装置としてのビデオカメラ装置3と、画像光の出射部(表示装置の表示画面;接眼レンズ)の周囲をカップ状に覆うアイカップ手段としてのアイカップ4とを備えている。
電子めがね本体2は、ビデオカメラ装置3が着脱自在に載置されている筺体(箱体)上面部の前方段部21と、箱体上部手前側の面中央位置に設けられた画像光出射部22(図示せず、表示装置の表示画面)と、箱体下部側に設けられ電子めがね本体2を手で持っためのグリップ部23とを有している、このグリップ部23を手で持つて、電子めがね本体2を支持しつつ、画像光出射部22からの画像光収束点を瞳孔の位置に合わせる。また、グリップ部23は、手で持つことができる程度の容積を有しており、箱体外周部が把持しやすいように多少括れた括れ部23aを有している。なお、この括れ部23a側の面には表示スタートボタンが設けられていてもよい。また、このグリップ部23はその横断面形状が円形状や楕円形状(図1(b)のグリップ部23Aに示すようにグリップし易い)であってもよく、これらと矩形(図1(a)に示すように手前側が矩形であればグリップ時に撮影方向が判りやすい)との組合せであってもよい。
電子めがね本体2内には、ビデオカメラ装置3で撮影された被写体の画像データが入力されて所定の信号処理が為される信号処理部(図示せず)と、この信号処理部で所定の信号処理が為された画像データに基づいて光源により表示される液晶表示装置(液晶投影装置)などの表示画像形成部(図示せず)と、この表示画像形成部からの画像光に基づいて、マックスウェル視による画面光を出射する画面光出射部(図示せず;表示装置の表示画面)と、各部に電力供給可能とする電源(電池)とが内蔵されている。
表示画像形成部は、ここでは特に図示していないが、その一例として、電源に接続されるランプ光源と、ランプ光源からの光源をR(赤)、G(緑)およびB(青)の各色に分光する分光光学系と、この分光光学系で分光した各色の分光(平行光線)がそれぞれバックライトとして照射されて、電源線と映像信号線が接続されて各色毎の液晶表示が為されるR(赤)、G(緑)およびB(青)の各色の透過型液晶表示装置と、各色の透過型液晶表示装置からの各色の画像光をカラー表示画像として画像合成して出射する合成光学系とを有している。あるいは、電源線(電源部)に接続されるランプ光源と、ランプ光源により照射される単一透過型液晶表示板にR(赤)、G(緑)およびB(青)のフィルタを周期的にコーティングした表示板とからなり、この表示板からカラー表示画像を出射する系を有している。
マックスウェル視による画面光出射部は、ここでは特に図示していないが、上記表示画像形成部の合成光学系表面から出射された画像光を、集光用のレンズでピンホール板のピンホールに集光させ、ピンホールから出射された指向性の高い画像光をレンズで平行光線に戻した後に、接眼レンズで平行光線を絞ってユーザの瞳孔内に収束させる構成となっている。
アイカップ4は、シリコンゴムなどの樹脂材料や金属材料などで構成されており、箱体前面の画像光出射部22の周囲を囲むように取付けられ、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が出射される接眼レンズ(表示画面)の光軸が瞳孔の中心位置に位置するように、接眼レンズの画像光出射面(表示画面)の周囲をカップ状に覆う外形形状となっている。このアイカップ4の外周形状は人の眼の周りの生体形状にフィット(合う)する形状となっている。これによって、アイカップ4のカップ状の外周端縁を眼の周囲に当てることにより接眼レンズ(表示画面)と瞳孔の位置関係、即ち、接眼レンズの画像光出射面に対する眼の上下左右方向と奥行き方向の位置決めを容易に行うことが可能となる。このアイカップ4を用いれば、接眼レンズの画像光出射面から出射される映像を最初に見つけるのも容易となる。
また、アイカップ4は、カップ状にユーザの眼を覆う形状をしているが、長時間の使用に耐え得るようにアイカップ3の周囲には複数の流通孔が設けられている。また、接眼レンズの表面には曇り止めの特殊な膜(防曇フィルタ)をコーティングしている。これによって、長時間使用してもレンズ表面が曇ることはない。さらに、このアイカップ4によって遮光ができて、明るいところでも映像をはっきり見ることができる。
上記構成により、グリップ部23を手で持って、アイカップ4に眼の周囲を押し当てて、眼の瞳孔に対して、マックスウェル視による画面光出射部22の表示画面(接眼レンズ)の位置を合わせるだけで、マックスウェル視を用いて画像光出射面から出射される画像光の収束点と瞳孔とを最初から容易かつ安定的に合わせることができる。
つまり、ビデオカメラ装置3が電子めがね本体2と一体となっているため、両手を使うことなく片手のみで、表示装置(ディスプレイ)を持ち、映像信号による画像を見たり、画像入力装置を介して新聞を見たり、本を読んだり周囲の環境を見渡したりと、多用途で携帯性に富んだ低視力者向けの視覚補助機器を実現することができる。
この場合に、何処でも手軽に携帯して、外部より入力された映像を画面光出射部22を介して見たり、ビデオカメラ装置3から映像を画面光出射部22を介して見たりすることができる。また、ディスプレイの視軸とビデオカメラ装置3の光軸とが一致するため、視差がなく人間工学的にも優れた使い易い機器である。
なお、ビデオカメラ装置3を電子めがね本体2から取り外して電子めがね本体2に接続された状態で狭いところなどの撮影もできる。
(実施形態2)
本実施形態2では、後述する電子めがね本体2Aをスタンド部材に取付けて固定する場合について説明する。
図2は本発明の実施形態2に係るスコープ型多用途電子めがねの構成例を示す斜視図である。なお、図1の部材と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付している。
図2において、本実施形態2のスコープ型多用途電子めがね10は、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が出射部(表示装置の表示画面)から出射される電子めがね本体2Aと、電子めがね本体2Aの上面の段部に設置された画像入力装置としてのビデオカメラ装置3と、画像光の出射部(表示装置の表示画面;接眼レンズ)の周囲をカップ状に囲むアイカップ手段としてのアイカップ4と、電子めがね本体2Aの括れ部23a側の面が下側になるように取付けられるスタンド部材5とを備えている。
電子めがね本体2Aでは、上記実施形態1の電子めがね本体2の構成に加えて、括れ部23a側の面が下側になるように取付けるねじや挿入などによる取付け部(図示せず)が配設されている。
スタンド部材5は、ベース板部材51の一方側(ここでは左側)に切り欠き部51aが形成されて平面視コ字状に構成され、このコ字状の底辺51bから他方端までの中央部に電子めがね本体2Aを支持するための支持棒52が立設されている。この切り欠き部51a上方にビデオカメラ装置3のカメラレンズが位置している。
上記構成により、電子めがね本体2Aをスタンド部材5の支持棒52に取付けたので、新聞や雑誌などの活字や絵柄などが被写体としてこの切り欠き部51aを通してビデオカメラ装置3で撮影されて、ユーザはこれを見ることができる。この場合、ユーザは、近距離にある文字や絵柄などを一定の位置(距離)を保ちながら安定して読み取ることができる。また、ユーザは両手を用いることなく長時間楽に映像を見続けることができる。
なお、本実施形態2では、新聞や雑誌の表面上にスタンド部材5を置いて、電子めがね本体2Aの括れ部23a側の面が下側になるように電子めがね本体2Aをスタンド部材5の支持棒52に取付けてビデオカメラ装置3により新聞や雑誌の活字を撮影する場合について説明したが、これに限らず、前方の風景などにカメラレンズを向けてその風景などを撮影する場合には図3に示すように電子めがね本体2Bの底面24側をスタンド部材5の支持棒52に取付けるようにすればよい。この場合、電子めがね本体2Bには、上記実施形態1の電子めがね本体2の構成に加えて、電子めがね本体2Bの底面24側が下側になるように取付ける取付け部(図示せず)が配設される。
スタンド部材5は、ベース板部材51上に立設された支持棒52の先端部に電子めがね本体2Bの底面24側がその取付け部を介して取り付けられる。この場合には、ビデオカメラ装置3のカメラレンズが水平方向を向いて、風景などの被写体を撮影し易い。
したがって、スタンド部材5を用いて電子めがね本体2Aまたは2Bを固定すれば、新聞、資料および読書などに使用することができ、また、筆記用具による筆記時にも使用することができ、さらには細かい作業時にも使用することができる。また、両手を使うことなく長時間の映画やTV(テレビジョン)などの鑑賞もできる。
なお、上記実施形態2の図2では、ユーザが上から覗くようにアイカップ4が上方に開いて取付けられているが、これに加えてまたはこれとは別に、画面光出射部22の表示画面(接眼レンズ)を電子めがね本体2Aの上面25Aに設ければ、アイカップ4も接眼レンズ(表示画面)の周りを囲むように取付けられて、ユーザは横方向(水平方向)から表示画面(接眼レンズ)の画像を覗くことができる。画面光出射部22の表示画面(接眼レンズ)が2箇所ある場合に、光学系(ミラー)を切り替えて2箇所ある表示画面のいずれかに光路変更するように構成できる。
(実施形態3)
本実施形態3では、上記実施形態1,2のアイカップ4を用いず、このアイカップ4の代わりに、画面光出射部22の表示画面(接眼レンズ)が設けられた電子めがね本体の面を凹ませている場合について説明する。
図4は、本発明の実施形態3に係るスコープ型多用途電子めがねの構成例を示す斜視図である。なお、図1の部材と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付している。
図4において、本実施形態3のスコープ型多用途電子めがね20は、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が出射部(表示装置の表示画面)から出射される電子めがね本体2Cを有し、電子めがね本体2Cの前方面にカメラレンズ(図示せず)が設置されて、電子めがね本体2C内に画像入力装置としてのビデオカメラ装置(図示せず)が内蔵されて一体化されている。
電子めがね本体2Cは、箱体上部手前側の面中央位置に立設された円柱状突起部の中央面が凹んだ端面の底部に配置された画像光出射部22(図示せず、表示装置の表示画面)を有している。ここでは、上記実施形態1のグリップ部23は設けられていないが、電子めがね本体2C自体を手で持つて、画像光出射部22からの画像光収束点を瞳孔の位置に合わせるようになっている。
電子めがね本体2C内には、上記実施形態1の場合と同様に、図示しないビデオカメラ装置と、このビデオカメラ装置で撮影された被写体の画像データが入力されて所定の信号処理が為される信号処理部(図示せず)と、この信号処理部で所定の信号処理が為された画像データに基づいて光源により表示される液晶表示装置などの表示画像形成部(図示せず)と、この表示画像形成部からの画像光に基づいて、マックスウェル視による画面光を出射する画面光出射部22(表示装置の表示画面を含む)と、各部に電力供給可能とする電源(電池)とが内蔵されている。これによって、非常にコンパクトに構成される。
以上により、上記実施形態1〜3によれば、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が出射部22(表示装置の表示画面)から出射される電子めがね本体2と、電子めがね本体2の前方に設置されたビデオカメラ装置3とを一体的に設けたため、手軽に携帯でき、片手で持って眼の瞳孔の範囲内にマックスウェル視の収束点を容易かつ安定的に合わせることができる。
なお、上記実施形態1,2では、特に説明しなかったが、左右の眼で同一形状(外周縁が円形または楕円形など)の両目兼用(図1〜図3)のアイカップ手段として用いる場合について説明している。
なお、上記実施形態1〜3では、スコープ型多用途電子めがね1,10,20を片眼用として説明したが、これに限らず、左右の各部を連ねて構成すれば両眼用としても用いることもできる。例えば、本実施形態1〜3のスコープ型電子めがね1、10または20を二つ連ねて設けて両眼用に構成することにより、健常者だけではなく低視力者であっても、左右の眼で別々に画像を見て奥行きを感じる立体視(3D)映像にも適用できる。
なお、上記実施形態1〜3では、特に説明しなかったが、表示装置の表示画面(ディスプレイ)を構成する光学系は当然のことながら、制御回路、電源(電池など)およびカメラ装置を一体化させてコンパクトにして片手にて操作できるようにしている。
また、ディスプレイとしてのみ使用できるように入出力インターフェイスとしてビデオインターフェイスを有していてもよい。このビデオインターフェイスとして、外部ビデオ入力信号を受ける入力端子を有していてもよい。さらに、ロービジョン用カメラとして映像記憶媒体としてのメモリなどに適用できる入出力インターフェイスとしての外部メモリインターフェイスを有していてもよい。これによって、メモリからの画像も表示画面に表示可能となり、また、撮影した画像もメモリに記憶可能となる。更にはTV(テレビジョン)チューナを内蔵して直接TV画面を見ることも可能である。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜3を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜3に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜3の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、マックスウェル視を用いて瞳孔を通して直に網膜に映像を投影するための表示装置が設けられたスコープ型多用途電子めがねの分野において、本発明のスコープ型多用途電子めがねを片手で持って、眼の瞳孔の範囲内にマックスウェル視の収束点を容易かつ安定的に合わせることができる。しかも、画像入力装置が電子めがね本体と一体となっているため、両手を使うことなく片手のみで、ディスプレイを持ち、映像信号による画像を見たり、画像入力装置を介して新聞を見たり、本を読んだり周囲の環境を見渡したりと、多用途で携帯性に富んだ低視力者向けの視覚補助機器を実現することができる。
本発明の実施形態1に係るスコープ型多用途電子めがねの構成例を示す斜視図であって、(a)および(b)はグリップ部の各事例を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係るスコープ型多用途電子めがねの構成例を示す斜視図である。 図2のスコープ型多用途電子めがねの他の構成例を示す斜視図である。 本発明の実施形態3に係るスコープ型多用途電子めがねの構成例を示す斜視図である。
符号の説明
1,10,20 スコープ型多用途電子めがね
2,2A、2B、2C 電子めがね本体
21 前方段部
22 表示画像出射部
23,23A グリップ部
24 底面
25A 上面
3 ビデオカメラ装置
4 アイカップ
5 スタンド部材
51 ベース板部材
51a 切り欠き部
51b 底辺

Claims (7)

  1. マックスウェル視により眼の瞳孔を通して網膜に映像を投影するための表示装置を用いた低視力者用のスコープ型多用途電子めがねであって、
    被写体を撮影可能とする画像入力装置と、該画像入力装置が設けられ、該画像入力装置からの画像信号に基づいて前記表示装置の表示画面上に前記被写体が表示されて、前記マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が前記表示装置の表示画面から出射される電子めがね本体とを備え、
    該表示画面の周囲をカップ状に囲むように設けられ、該カップ状の外周端縁部を眼の周囲に当てて該表示画面と瞳孔との位置関係を固定可能とする両目兼用のアイカップ手段を更に有し、
    該電子めがね本体には、該電子めがね本体を手で持って、該表示画面から出射される該画像光の収束点を瞳孔の位置に合わせるために柱状に延びているグリップ部であって、該グリップ部の横断面形状は、該グリップ部の手前側では矩形であり、該グリップ部の該手前側とは反対側では円形状または楕円形状である、グリップ部が設けられている低視力者用のスコープ型多用途電子めがね。
  2. マックスウェル視により眼の瞳孔を通して網膜に映像を投影するための表示装置を用いた低視力者用のスコープ型多用途電子めがねであって、
    被写体を撮影可能とする画像入力装置と、該画像入力装置が設けられ、該画像入力装置からの画像信号に基づいて前記表示装置の表示画面上に前記被写体が表示されて、前記マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光が前記表示装置の表示画面から出射される電子めがね本体とを備え、
    該表示画面の周囲をカップ状に囲むように設けられ、該カップ状の外周端縁部を眼の周囲に当てて該表示画面と瞳孔との位置関係を固定可能とする両目兼用のアイカップ手段を更に有し、
    該電子めがね本体には、該電子めがね本体を手で持って、該表示画面から出射される該画像光の収束点を瞳孔の位置に合わせるために柱状に延びているグリップ部であって、該グリップ部の横断面形状は、該グリップ部の手前側では矩形であり、該グリップ部の該手前側とは反対側では円形状または楕円形状である、グリップ部が設けられており、
    該電子めがね本体を支持して固定可能とするスタンド部材を更に有し、該電子めがね本体に該スタンド部材に取付けるための取付け部が設けられた低視力者用のスコープ型多用途電子めがね。
  3. 前記表示画面の視軸と前記画像入力装置の光軸とが一致する請求項1または2に記載の低視力者用のスコープ型多用途電子めがね。
  4. 前記アイカップ手段は、その周辺に複数の流通孔が設けられている請求項1または2に記載の低視力者用のスコープ型多用途電子めがね。
  5. 前記スタンド部材は、前記画像入力装置を下方および前方のいずれかに向けて前記電子めがね本体を固定可能とする請求項2に記載の低視力者用のスコープ型多用途電子めがね。
  6. 前記電子めがね本体には、画像信号を外部入力して前記表示画面に画像表示可能とする入力インターフェイスと、前記画像入力装置で撮影された画像信号を外部出力可能とする出力インターフェイスとのうち少なくともいずれかを有する請求項1または2に記載の低視力者用のスコープ型多用途電子めがね。
  7. 前記表示装置は、前記画像入力装置または外部からの画像信号を信号処理可能とする信号処理部と、該信号処理部で所定の信号処理が為された画像信号に基づいて表示画像を形成する表示画像形成部と、該表示画像形成部からの表示画像光を用いて、マックスウェル視を用いた指向性の高い画像光を前記表示画面から出射する画像光出射部とを有する請求項1または2に記載の低視力者用のスコープ型多用途電子めがね。
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