JP4010001B2 - 琴柱用補助部材、琴柱、琴柱構造および箏 - Google Patents

琴柱用補助部材、琴柱、琴柱構造および箏 Download PDF

Info

Publication number
JP4010001B2
JP4010001B2 JP2004037733A JP2004037733A JP4010001B2 JP 4010001 B2 JP4010001 B2 JP 4010001B2 JP 2004037733 A JP2004037733 A JP 2004037733A JP 2004037733 A JP2004037733 A JP 2004037733A JP 4010001 B2 JP4010001 B2 JP 4010001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
koto
column
rail
contact portion
pedicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004037733A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004272233A (ja
Inventor
昭三 山口
Original Assignee
アルトレコード株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルトレコード株式会社 filed Critical アルトレコード株式会社
Priority to JP2004037733A priority Critical patent/JP4010001B2/ja
Publication of JP2004272233A publication Critical patent/JP2004272233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4010001B2 publication Critical patent/JP4010001B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stringed Musical Instruments (AREA)

Description

この発明は、箏の演奏を補助する技術に関するものである。特に、絃(「弦」とも表記する文献もある)に張りを与える琴柱に関する技術である。
関連する先行技術として、「琴柱構造」として、以下のものを抽出した。この文献に開示された技術は、張力が低い絃に用いる琴柱が絃方向にずれることを防ぐことを目的としており、止ネジなどの構成要素によってその目的を達する。
実開平5−27793号公報
図8に示すように、箏(例えば和琴)は、いわゆる全音の音階が一本一本の絃と、箏板および各絃の間に介在させた琴柱とによって音程調整されている。すなわち、琴柱を境として右側の絃を爪弾くと全音が奏でられる。そして、半音を奏でるためには、琴柱の左側を左手で押さえながら右側の絃を爪弾く必要がある。
ところが、この琴柱の左側を左手で押さえるという操作が、初心者には容易ではない。各絃はそれぞれ長さや張力が異なるため非常に難しいためである。この操作の習得には、平均でも数年の練習が必要であると割り出されており、この半音演奏が壁になって挫折する初心者も多いようである。
ところで、通常の和琴は、図8[B]に示すように、琴柱を設定している。このように琴柱を設定した琴にあっては、手前側に配置された絃ほど音程が高く、奥側に配置された絃ほど音程が低い。上に配置される音符ほど高い音を表している楽譜を見慣れた現代人にとって生理的に逆の配置であり、和琴に慣れにくい、と感じる初心者は多い。
本発明が解決すべき課題は、半音を奏でることを容易化するための技術を提供することにある。
加えて、ここで、請求項1から請求項3に記載の発明の目的は、半音を奏でることを容易化するための琴柱用補助部材を提供することである。
また、請求項4および請求項5記載の発明の目的は、半音を奏でることを容易化する琴柱を提供することである。
また、請求項6および請求項12記載の発明の目的は、半音を奏でることを容易化する琴柱構造を提供することである。
また、請求項7、請求項11、請求項13および請求項14に記載の発明の目的は、初心者にも演奏しやすい箏を提供することである。
なお、上記の課題を解決する技術は、先行特許調査によっては発見できなかった。
本発明は、上記した課題を解決するためのものであり、請求項1から請求項3に記載の発明は、現在提供されている琴柱をそのまま用いることが可能であることが特徴である。
請求項4および請求項5記載の発明は、新たな琴柱を提供することによって半音を奏でることを容易化することが特徴である。
請求項6および請求項12に記載の発明は、現在提供されている琴柱を改良するとともに、琴柱用補助部材を提供することで、上記の課題を解決する。
請求項7、請求項11、請求項13および請求項14に記載の発明は、全体として初心者にも演奏しやすい箏を提供することが特徴である。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、琴絃(40)の音程を調整するための琴柱(30)を、箏板(11)に対する所定の位置へ移動可能とするために琴柱(30)と箏板(11)との間に位置する琴柱用補助部材であって、琴柱(30)とかみ合うレール状の載置部材(20)を備え、
その載置部材(20)は、その長手方向が琴絃(40)方向と一致するように、箏板(11)に当接させて固定することによって、琴柱(30)を支持して琴絃(40)方向へ移動させることを可能とした琴柱用補助部材に係る。
(作用)
レール状の載置部材(20)を、その長手方向が琴絃(40)方向と一致するように、箏板(11)に当接させて固定する。そして、その載置部材(20)に対して、移動可能であるように琴柱(30)を支持させる。
演奏において演奏者が琴絃(40)を爪弾く直前に、爪弾く側の琴絃(40)が長くなるように琴柱(30)を移動させれば、移動前よりも音程が下がる。爪弾く側の琴絃(40)が短くなるように琴柱(30)を移動させれば、移動前よりも音程が上がる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、請求項1記載の琴柱用補助部材を限定したものであり、
載置部材(20)に対する琴柱(30)の移動範囲を規制する規制部材(21)を備えた琴柱用補助部材に係る。
なお、規制部材(21)と琴柱(30)との間に、別の部材(図7で例示するが、琴柱(30)に固定されて規制部材(21)に当接する当接部(31))を介在させてもよい。
(作用)
規制部材(21)を備え、その規制部材(21)を琴柱(30)の位置として音程調整された場所へ固定する。すると、演奏時に琴柱(30)を移動させる際に、どの程度移動させればよいかをそれほど気にせずに済む。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、請求項2記載の琴柱用補助部材を限定したものであり、
規制部材(21)を柔軟性材料にて形成するとともに、その規制部材(21)が琴絃(40)方向へ移動可能とした琴柱用補助部材に係る。
「柔軟性材料」とは、指でつぶせば弾性変形する程度の柔軟性を備えた材料である。例えば、天然ゴム、合成ゴム、発泡ゴム、発泡ウレタンなどがある。
規制部材(21)を琴絃(40)方向へ移動可能とするには、例えば、両面テープで固定する方法がある。また、琴柱用補助部材(20)を樋状に形成するとともに規制部材(21)を琴柱用補助部材(20)の長手方向の断面形状に合わせてやや大きな形状とする。そのようにすれば、規制部材(21)を圧縮変形させた状態で音程調整位置に固定することが容易に行える。
(作用)
規制部材(21)を柔軟性材料にて形成したことにより、演奏時に琴柱(30)を移動させる際に規制部材(21)と接触してもほとんど音が出ないため、演奏の邪魔にならない。また、音程調整位置を変更させることによる音程微調整が容易に行える。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、琴絃の音程を調整するための琴柱に係る。
すなわち、箏板(11)に当接する琴柱脚部(36)と、 琴絃(41)に接する絃接触部(37)と、 その絃接触部の先端が琴絃の長手方向へ移動するように絃接触部を琴柱脚部に対して回動自在とする回動規制構造とを備えた琴柱(35)であり、
前記の回動規制構造は、 前記の琴柱脚部および前記の絃接触部がなす回動角度を二段階で決定するために琴柱脚部および前記の絃接触部に二つの接触面を備えた形状をなすことを特徴とする。
回動規制構造とは、例えば、二段階の角度のみを調整可能な形状として絃接触部(37)を回動させるために絃接触部(37)を軸支する軸部(38)、および琴柱脚部(36)と絃接触部(37)との回動角度を決定するための形状である。軸部(38)にウィングナットなどの締結部材を採用し、回動角度を無段階で調整可能な構造としてもよい。
(作用)
回動規制構造を用いてその絃接触部(37)を琴絃(40)方向に琴柱脚部(36)に対して回動させる。それによって、琴絃(41)に接する絃接触部(37)の位置を変更することができる。このため、琴柱(30)の箏板(11)に対する位置を移動することなく琴絃(40)の音程を調整することができる。
(請求項5)
請求項5記載の発明もまた、琴絃の音程を調整するための琴柱に係る。
すなわち、箏板(11)に当接する琴柱脚部(36)と、 琴絃(41)に接するとともに琴柱脚部(36)に対して移動可能な絃接触部(37)と、 その絃接触部(37)の移動方向を規制する移動方向規制部(34)と、 絃接触部(37)の移動範囲を規制する移動範囲規制部(33)とを備えた琴柱であって、
前記の移動方向規制部(34)は、琴絃(40)方向と一致するレール状をなし、 前記の絃接触部(37)は移動方向規制部(34)と係合し 前記の移動範囲規制部(33)は、前記の移動方向規制部(34)の軸方向に直角な端面を両側に備えることによって移動範囲を規制することとしたことを特徴とする。
なお、移動範囲規制部(33)の補助部材として、絃接触部(37)と移動範囲規制部(33)との間に位置させて着脱可能な規制補助部材(スペーサ部材)を、別途備えることも可能である。
(作用)
移動方向規制部(34)および移動範囲規制部(33)による制限の範囲で、絃接触部(37)を琴柱脚部(36)に対して移動させる。それによって、琴絃(41)に接する絃接触部(37)の位置を変更することができる。このため、琴柱(30)の箏板(11)に対する位置を移動することなく琴絃(40)の音程を調整することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、琴絃(40)の音程を調整するための琴柱(30)を、箏板(11)に対する所定の位置へ移動可能とする琴柱構造に係る。
すなわち、箏板(11)に固定され、琴柱(30)を支持した琴絃(40)方向と一致するレール部材(25)と、そのレール部材(25)に噛み合ってレールの長手方向へ移動可能な琴柱(30)とを備えた琴柱構造であって、
前記のレール部材(25)には、琴柱(30)の移動範囲を規制するために当該レール部材を跨ぐストッパー(26)を備えたことを特徴とする。
(作用)
レール部材(25)に噛み合っている琴柱(30)を、必要に応じてレールの長手方向へ移動させる。すると、琴絃(40)の音程を調整することができる。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、請求項1の構成を備えた箏であって、琴絃の音程を調整するために、箏板に対する所定の位置へ移動可能な琴柱を備えた箏に係る。
すなわち、箏板(11)に固定されるとともに、琴柱(30)を支持したレール状の載置部材(20)と、その載置部材(20)に支持されて琴絃(40)方向へ移動可能な琴柱(30)とを備え、前記の載置部材(20)は、その長手方向が琴絃(40)方向と一致するように、箏板(11)に当接させて固定することによって、琴柱(30)を支持して琴絃(40)方向へ移動させることを可能とした箏である。
(請求項8)
請求項8記載の発明は、請求項4の構成を備えた箏であって、箏板に対する位置を移動することなく琴絃の音程を調整するための琴柱を備えた箏に係る。
すなわち、その琴柱(30)は、箏板(11)に当接する琴柱脚部(36)と、琴絃(41)に接する絃接触部(37)と、その絃接触部の先端が琴絃の長手方向へ移動するように絃接触部を琴柱脚部に対して回動自在とする回動規制構造とを備えた琴柱(35)であり、
前記の回動規制構造は、前記の琴柱脚部および前記の絃接触部がなす回動角度を二段階で決定するために琴柱脚部および前記の絃接触部に二つの接触面を備えた形状をなすことを特徴とする。
(請求項9)
請求項9記載の発明は、請求項5の構成を備えた箏であって、箏板に対する位置を移動することなく琴絃の音程を調整するための琴柱を備えた箏に係る。
その琴柱は、箏板(11)に当接する琴柱脚部(36)と、 琴絃(41)に接するとともに琴柱脚部(36)に対して移動可能な絃接触部(37)と、 その絃接触部(37)の移動方向を規制する移動方向規制部(34)と、 絃接触部(37)の移動範囲を規制する移動範囲規制部(33)とを備え、
前記の移動方向規制部(34)は、琴絃(40)方向と一致するレール状をなし、 前記の絃接触部(37)は移動方向規制部(34)と係合し 前記の移動範囲規制部(33)は、前記の移動方向規制部(34)の軸方向に直角な端面を両側に備えることによって移動範囲を規制することとしたことを特徴とする。
(請求項10)
請求項10記載の発明は、請求項6の構成を備えた箏であって、琴絃の音程を調整するための琴柱を、箏板に対する所定の位置へ移動可能とする琴柱構造を備えた箏に係る。
その琴柱構造は、箏板(11)に固定され、琴柱(30)を支持した琴絃(40)方向と一致するレール部材(25)と、そのレール部材(25)に噛み合ってレールの長手方向へ移動可能な琴柱(30)とを備え、前記のレール部材(25)には、琴柱(30)の移動範囲を規制するために当該レール部材の軸方向を跨ぐストッパー(26)を備えたことを特徴とする箏である。
(請求項11)
請求項11記載の発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の箏を限定したものであり、一般の箏(例えば和琴)とは、琴柱の配置を異ならせた箏に係る。
すなわち、複数の琴柱を、琴の手前側から見て左側から右奥へ順に連続させて配置させたことを特徴とする。
(作用)
前述したように、一般の箏(例えば和琴)は手前側に配置された絃ほど音程が高く、奥側に配置された絃ほど音程が低い。一方、本請求項に係る発明に係る箏は、複数の琴柱を、琴の手前側から見て左側から右奥へ順に連続させて配置しているので、手前側に配置された絃ほど音程が低く、奥側に配置された絃ほど音程が高くなり、楽譜と一致するために、初心者にとっても扱いやすい。
(請求項12)
請求項12記載の発明は、箏板(11)に対する位置を移動することなく琴絃(40)の音程を調整するための琴柱構造に係る。
すなわち、箏板(11)に固定された琴柱用レール(25)と、その琴柱用レール(25)に噛み合って当該琴柱用レール(25)の長手方向へ移動可能に支持された琴柱(30b)と、琴柱用レール(25)上に設けられ、琴柱(30b)の移動範囲を規制する規制部材(26)とを備え、前記琴柱(30b)は、琴柱用レール(25)に当接する琴柱脚部(36b)と、その琴柱脚部(36b)に対してピン(37c)を介して回動自在に支持されると共に、周面を琴絃(40)に接触させる円盤状のローラ部材(37b)とを備えるとともに、琴柱脚部(36b)には前記ピン(37c)を支持するピン受け部(38b)を備えたことを特徴とする。
規制部材(26)は、琴柱用レール(25)において規制部材(26)を挟むような位置に設け、琴柱(30b)の範囲を移動させて規制部材(26)に接触させると半音を上げる(または下げる)ことができるようにすることが一般的である。しかし、円盤状のローラ部材(37b)が滑りなく琴絃(40)と接触可能であるような構造を採用した場合には、所定範囲に規制することによってローラ部材(37b)の回転を規制し、結果として琴柱用レール(25)における琴柱(30b)の移動範囲を規制することによって半音上げる(または下げる)部材であっても良い。
なお、前述の『円盤状のローラ部材(37b)が滑りなく琴絃(40)と接触可能であるような構造』とは、例えば、ローラの周部分に細かい凹凸を設けることによって琴絃(40)と噛み合う構造である。このような構造を採用した場合には、ローラ部材(37b)に回動距離を制限した規制構造を採用することもできる。つまり、一方へ音程調整が達成できる距離だけ回動するとローラが停止し、また、同様に音程調整が達成できる距離だけ回動するとローラが停止する。
(作用)
箏板(11)には、琴柱(30b)の移動範囲を規制する規制部材(26)を備えた琴柱用レール(25)が固定されている。琴柱(30b)には、円盤状のローラ部材(37b)がピン(37c)を軸に支持されている。つまり、絃接触部(37)に回動自在なローラ部材(37b)を用いている構成である。したがって、琴絃(40)の強力な張力に対して発生する下方向への圧力に対しても、スムーズなローラの回転力によって琴柱(30b)の移動が容易となっている。これにより、演奏者が半音を奏でることが容易となる。
(請求項13)
請求項13記載の発明は、請求項12記載の構成を備えた箏であって、箏板(11)に対する位置を移動することなく琴絃(40)の音程を調整するための琴柱構造を備えた箏に係る。
すなわち、その琴柱構造は、箏板(11)に固定された琴柱用レール(25)と、その琴柱用レール(25)に噛み合って当該琴柱レール(25)の長手方向へ移動可能に支持された琴柱(30b)と、琴柱用レール(25)上に設けられ、琴柱(30b)の移動範囲を規制する規制部材(26)とを備え、前記琴柱(30b)は、琴柱用レール(25)に当接する琴柱脚部(36b)と、その琴柱脚部(36b)に対してピン(37c)を介して回動自在に支持されると共に、周面を琴絃(40)に接触させる円盤状のローラ部材(37b)とを備え、琴柱脚部(36b)には前記ピン(37c)を支持するピン受け部(38b)を備えたことを特徴とする。
(請求項14)
請求項14記載の発明は、請求項13に記載の箏を限定したものであり、複数の琴柱を、琴の手前側から見て左側から右奥へ順に連続させて配置させたことを特徴とする。
(作用)
一般の箏(例えば和琴)とは、琴柱の配置を異ならせた箏に係る。
すなわち、複数の琴柱を、琴の手前側から見て左側から右奥へ順に連続させて配置させ、上に配置される音符ほど高い音を表している楽譜と同じ配列としている。したがって、上に配置される音符ほど高い音を表している楽譜を見慣れた現代人にとって生理的に合う配置であり、初心者にもなじみやすい箏となる。
請求項1から請求項3に記載の発明によれば、半音を奏でることを容易化するための琴柱用補助部材を提供することができた。
また、請求項4および請求項5記載の発明によれば、半音を奏でることを容易化する琴柱を提供することができた。
また、請求項6および請求項12記載の発明によれば、半音を奏でることを容易化する琴柱構造を提供することができた。
また、請求項7、請求項11、請求項13および請求項14に記載の発明によれば、初心者にも演奏しやすい箏を提供することができた。
以下、本発明を実施の形態及び図面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至図12である。
(図1および図3)
図1は、琴絃(40)の音程を調整するための琴柱(30)と、箏板(11)に対する所定の位置へ移動可能とするために琴柱(30)と箏板(11)との間に位置する琴柱用補助部材としての載置部材(20)を示している。また、図3は、箏(10)の全体を示している。
琴柱(30)が二股の脚部を備えているので、各脚部に一本の載置部材(20)を備えることとしている。この載置部材(20)は、箏板(11)に固定されるとともに、琴柱(30)を支持して琴絃(40)方向へ移動させることが可能であるように、長手方向の垂直断面形状が凹字状をなす樋形状をしている。
また、載置部材(20)に対する琴柱(30)の移動範囲を規制するため、規制部材(21)を備えている。規制部材(21)は、指でつぶせば弾性変形する程度の柔軟性材料にて形成しており、規制部材(21)を琴柱用補助部材(20)の長手方向の断面形状に合わせてやや大きな形状とする。このため、規制部材(21)を圧縮変形させた状態で音程調整位置に固定したり、琴絃(40)方向へ移動可能である。
レール状の載置部材(20)を、その長手方向が琴絃(40)方向と一致するように、箏板(11)に固定する。固定に際しては、たとえば底面に貼付した両面テープにて行う。そして、その載置部材(20)に対して、移動可能であるように琴柱(30)を支持させる。
演奏において演奏者が琴絃(40)を爪弾く直前に、爪弾く側の琴絃(40)が長くなるように琴柱(30)を移動させれば、移動前よりも音程が下がる。爪弾く側の琴絃(40)が短くなるように琴柱(30)を移動させれば、移動前よりも音程が上がる。
規制部材(21)を備え、その規制部材(21)を琴柱(30)の位置として音程調整された場所へ固定する。すると、演奏時に琴柱(30)を移動させる際に、どの程度移動させればよいかをそれほど気にせずに済む。
規制部材(21)を柔軟性材料にて形成したことにより、演奏時に琴柱(30)を移動させ、規制部材(21)と接触してもほとんど音が出ないため、演奏の邪魔にならない。また、音程調整位置を変更させることによる音程微調整が容易に行える。
(図2)
図2は、琴柱(30)の向きを図1に示した場合から90度回転させ、ひとつの載置部材(20)にて琴柱(30)の二つの脚部を支持することとしたものである。琴柱(30)の立安定性は図1の場合よりもやや劣るが、載置部材(20)の数を減らすことができるというメリットがある。
(図4)
図4は、琴柱のみによって、半音調整を可能とする構造を実現した実施形態である。すなわち、箏板(11)に当接する琴柱脚部(36)と、琴絃(41)に接する絃接触部(37)と、その絃接触部(37)を琴絃(40)方向に琴柱脚部(36)に対して回動自在とした回動規制構造とを備えた琴柱(35)である。
回動規制構造は、二段階の角度のみを調整可能な形状として絃接触部(37)を回動させるために絃接触部(37)を軸支する軸部(38)、および琴柱脚部(36)と絃接触部(37)との回動角度を決定するための形状にて達成している。いわゆる「首振り構造」の採用である。
図示は省略するが、軸部(38)にウィングナットなどの締結部材を採用し、回動角度を無段階で調整可能な構造としてもよい。
演奏において必要な時に、回動規制構造を用いてその絃接触部(37)を琴絃(40)方向に琴柱脚部(36)に対して回動させる。それによって、琴絃(41)に接する絃接触部(37)の位置を変更することができる。このため、琴柱(30)の箏板(11)に対する位置を移動することなく琴絃(40)の音程を調整することができる。
(図5)
図5は、図1に示す実施形態と類似する。すなわち、図1に示す載置部材(20)に代えて、琴柱(30)の脚部に係合する琴柱用レール(25)を採用したものである。この実施形態は、琴柱(30)に対して琴柱用レール(25)に係合するレール用の溝を設ける改造が必要であるものの、載置部材(20)よりも小さな部材で同等の機能を達成することができるというメリットがある。
琴柱用レール(25)には、ストッパー(26)を適宜固定できるようにしている。このストッパー(26)は琴柱用レール(25)に対して着脱自在であり、固定場所の調整が可能としている。
なお、この図では、隣合う琴柱(30)にてひとつの琴柱用レール(25)を共用している。図1に示す載置部材(20)でも、隣合う琴柱(30)にて共用することは可能である。
(図6)
図6もまた、琴柱のみによって、半音調整を可能とする構造を実現した実施形態であるが、図4とは回転ではなくスライドによって達成している点が異なる。すなわち、箏板(11)に当接する琴柱脚部(36)と、琴絃(40)に接するとともに琴柱脚部(36)に対して移動可能な絃接触部(37)と、その絃接触部(37)の移動方向を規制するレール状の移動方向規制部(34)と、絃接触部(37)の移動範囲を規制する移動範囲規制部(33)とを備えた琴柱である。
なお図示は省略するが、移動範囲規制部(33)の補助部材として、絃接触部(37)と移動範囲規制部(33)との間に位置させて着脱可能な規制補助部材(スペーサ部材)を、別途備えることも可能である。また、図4に示す「首振り構造」との組合せによって、琴柱脚部(36)の寸法を抑えつつ実質的な移動範囲を大きくする構造を採用してもよい。
移動方向規制部(34)および移動範囲規制部(33)による制限の範囲で、絃接触部(37)を琴柱脚部(36)に対して移動させる。それによって、琴絃(41)に接する絃接触部(37)の位置を変更することができる。このため、琴柱(30)の箏板(11)に対する位置を移動することなく琴絃(40)の音程を調整することができる。
(図7)
図7は、図1および図5に示す実施形態と類似する。すなわち、図1に示す載置部材(20)に代えて、琴柱(30)の脚部に係合する琴柱用レール(25)を採用するものの、琴柱(30)にレール用の溝を設けるのではなく、当接部(31)を脚部へ固定することによって達成する。
(図8)
図8の[A]には、一般の箏(図では和琴)とは各琴柱の配置を異ならせ、複数の琴柱を、琴の手前側から見て左側から右奥へ順に連続させて配置した箏を示している。このような箏は、手前側に配置された絃ほど音程が低く、奥側に配置された絃ほど音程が高くなり、楽譜と一致するために、初心者にとっても扱いやすい。
(図9,図10,図11)
図9〜図11は、琴柱および琴柱用レールを用いて半音調整を可能とした実施形態である。図9は、琴柱構造を示した斜視図であり、図10は琴柱の部分斜視図であり、図11は、琴柱からローラ部材を取り出した状態を示した正面図である。
この琴柱(30b)は、琴柱用レール(25)に当接する琴脚柱部(36b)と、琴絃(40)に接するローラ部材(37b)と、ローラ部材(37b)を支持するピン受け部(38b)とを備えて構成されている。また、図5に示した実施形態同様、箏板(11)の長手方向には、琴柱用レール(25)が固定されている。琴柱用レール(25)上には、ストッパー(26)を適宜固定できるようにしている。このストッパー(26)は琴柱用レール(25)に対して着脱自在であり、固定場所の調整を可能としている。固定後は、琴柱(30b)の移動範囲を規制する。
琴脚柱部(36b)には、琴柱用レール(25)に係合する溝(36c)が設けられ、琴柱用レール(25)に噛み合ってレールの長手方向へ移動可能に形成されている。すなわち、溝(36c)を備えていることで、琴柱(30b)が琴柱用レール(25)上を移動する際、移動がスムーズとなるため望ましい。また、図に示すように、本実施形態の琴脚柱部(36b)は四股状に形成されているため、琴柱全体の安定性にも優れた構造となっている。
図11に示すように、円盤状に形成されたローラ部材(37b)には、ピン(37c)が設けられている。このピン(37c)は、ピン(37c)を支持するためのピン受け部(38b)に回動自在に支持され、ピン(37c)の両端が外方へとやや突出するよう形成されている。すなわち、ローラ部材(37b)の周面であり、実質的に琴絃(40)と接する部位である絃接触部(37)に琴絃(40)が接することになる。そして、演奏において必要な時に、琴柱(30b)を琴絃(40)方向に移動させることで、琴の音程調整が可能となる。
琴柱用レール(25)は樹脂の押し出し成形品、ピン(37c)は金属製、ローラ部材(37b)および琴柱(30b)は樹脂成型品を採用することにより、必要とされる強度と製造コストの抑制とを両立する。
上述したように、本実施形態では絃接触部(37)に回動自在なローラ部材(37b)を用いている。したがって、琴絃(40)の強力な張力に対して発生する下方向への圧力に対しても、スムーズなローラの回転力によって琴柱(30b)の移動が容易となっている。これにより、演奏者が半音を奏でることが容易となった琴柱および琴柱構造を提供することができる。
なお、図示しないが、円盤状のローラ部材(37b)が滑りなく琴絃(40)と接触可能であるような構造(例えば、ローラの部分に細かい凹凸を設けることによって琴絃(40)と噛み合う構造)を採用した場合には、ローラ部材(37b)に回動距離を制限した規制構造を採用することもできる。つまり、一方へ音程調整が達成できる距離だけ回動するとローラが停止し、また、同様に音程調整が達成できる距離だけ回動するとローラが停止する構造である。この構造によれば、琴柱用レール(25)に対してストッパー(26)を用いなくても音程調整が可能となるため、見た目にシンプルな構造とすることができる。
本発明の第一の実施形態を示す斜視図である。 第一の実施形態の変形例を示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態を示す全体斜視図である。 第二の実施形態を示す斜視図である。 第三の実施形態を示す斜視図である。 第四の実施形態を示す斜視図である。 第五の実施形態を示す斜視図である。 従来の箏および本発明に係る箏を比較した斜視図である。 第六の実施形態を示す斜視図である。 第六の実施形態における琴柱を示す斜視図である。 第六の実施形態におけるローラ部材を示す正面図である。
符号の説明
10 箏
11 箏板
20 載置部材
21 規制部材
25 琴柱用レール
26 ストッパー
30,30b 琴柱
31 当接部
33 移動範囲規制部
34 移動方向規制部
35 回動機構付き琴柱
36,36b 琴柱脚部
36c 溝
37 絃接触部
37b ローラ部材
37c ピン
38 移動規制部
38b ピン受け部
40 琴絃

Claims (14)

  1. 琴絃の音程を調整するための琴柱を、箏板に対する所定の位置へ移動可能とするために琴柱と箏板との間に位置する琴柱用補助部材であって、琴柱とかみ合うレール状の載置部材を備え、
    その載置部材は、その長手方向が琴絃の方向と一致するように、箏板に当接させて固定することによって、琴柱を支持して琴絃方向へ移動させることを可能とした琴柱用補助部材。
  2. 載置部材に対する琴柱の移動範囲を規制する規制部材を備えた請求項1記載の琴柱用補助部材。
  3. 規制部材を柔軟性材料にて形成するとともに、その規制部材が琴絃方向へ移動可能とした請求項2記載の琴柱用補助部材。
  4. 箏板に当接する琴柱脚部と、 琴絃に接する絃接触部と、 その絃接触部の先端が琴絃の長手方向へ移動するように絃接触部を琴柱脚部に対して回動自在とする回動規制構造とを備えた琴柱であって、
    前記の回動規制構造は、 前記の琴柱脚部および前記の絃接触部がなす回動角度を二段階で決定するために琴柱脚部および前記の絃接触部に二つの接触面を備えた形状をなすことを特徴とする琴柱。
  5. 箏板に当接する琴柱脚部と、 琴絃に接するとともに琴柱脚部に対して移動可能な絃接触部と、 その絃接触部の移動方向を規制する移動方向規制部と、 絃接触部の移動範囲を規制する移動範囲規制部とを備えた琴柱であって、
    前記の移動方向規制部は、琴絃の長手方向と一致するレール状をなし、 前記の絃接触部は移動方向規制部と係合し 前記の移動範囲規制部は、前記の移動方向規制部の軸方向に直角な端面を両側に備えることによって移動範囲を規制することとしたことを特徴とする琴柱。
  6. 箏板に固定され、琴柱を支持した琴絃の長手方向と一致するレール部材と、そのレール部材に噛み合ってレールの長手方向へ移動可能な琴柱とを備えた琴柱構造であって、
    前記のレール部材には、琴柱の移動範囲を規制するために当該レール部材を跨ぐストッパーを備えたことを特徴とする琴柱構造。
  7. 琴絃の音程を調整するために、箏板に対する所定の位置へ移動可能な琴柱を備えた箏であって、
    箏板に固定されるとともに、琴柱を支持したレール状の載置部材と、その載置部材に支持されて琴絃の長手方向へ移動可能な琴柱とを備え、
    前記の載置部材は、その長手方向が琴絃の長手方向と一致するように、箏板に当接させて固定することによって、琴柱を支持して琴絃の長手方向へ移動させることを可能としたことを特徴とする箏。
  8. 琴絃の音程を調整するための琴柱を備えた箏であって、
    琴柱は、箏板に当接する琴柱脚部と、 琴絃に接する絃接触部と、 その絃接触部の先端が琴絃の長手方向へ移動するように絃接触部を琴柱脚部に対して回動自在とする回動規制構造とを備えた琴柱であり、
    前記の回動規制構造は、前記の琴柱脚部および前記の絃接触部がなす回動角度を二段階で決定するために琴柱脚部および前記の絃接触部に二つの接触面を備えた形状をなすことを特徴とする箏。
  9. 琴絃の音程を調整するための琴柱を備えた箏であって、
    その琴柱は、箏板に当接する琴柱脚部と、 琴絃に接するとともに琴柱脚部に対して移動可能な絃接触部と、 その絃接触部の移動方向を規制する移動方向規制部と、 絃接触部の移動範囲を規制する移動範囲規制部とを備え、
    前記の移動方向規制部は、琴絃の長手方向と一致するレール状をなし、 前記の絃接触部は移動方向規制部と係合し、 前記の移動範囲規制部は、前記の移動方向規制部の軸方向に直角な端面を両側に備えることによって移動範囲を規制することとしたことを特徴とする箏
  10. 琴絃の音程を調整するための琴柱を、箏板に対する所定の位置へ移動可能とする琴柱構造を備えた箏であって、
    その琴柱構造は、箏板に固定され、琴柱を支持した琴絃の長手方向と一致するレール部材と、そのレール部材に噛み合ってレールの長手方向へ移動可能な琴柱とを備え
    前記のレール部材には、琴柱の移動範囲を規制するために当該レール部材の軸方向を跨ぐストッパーを備えたことを特徴とする箏。
  11. 複数の琴柱を、琴の手前側から見て左側から右奥へ順に連続させて配置させたことを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の箏。
  12. 琴絃の音程を調整するための琴柱構造であって、
    箏板に固定された琴柱用レールと、 その琴柱用レールに噛み合って当該琴柱レールの長手方向へ移動可能に支持された琴柱と、 琴柱用レール上に設けられ、琴柱の移動範囲を規制する規制部材とを備え、
    前記琴柱は、琴柱用レールに当接する琴柱脚部と、
    その琴柱脚部に対してピンを介して回動自在に支持されると共に、周面を琴絃に接触させる円盤状のローラ部材とを備え、
    前記琴柱脚部には、前記ピンを支持するピン受け部を備えたことを特徴とする琴柱構造。
  13. 琴絃の音程を調整するための琴柱構造を備えた箏であって、
    その琴柱構造は、 箏板に固定された琴柱用レールと、 その琴柱用レールに噛み合って当該琴柱レールの長手方向へ移動可能に支持された琴柱と、 琴柱用レール上に設けられ、琴柱の移動範囲を規制する規制部材とを備え、
    前記琴柱は、琴柱用レールに当接する琴脚柱部と、
    その琴脚柱部に対してピンを介して回動自在に支持されると共に、周面を琴絃に接触させる円盤状のローラ部材とを備え、
    前記琴柱脚部には、前記ピンを支持するピン受け部を備えたことを特徴とする琴。
  14. 複数の琴柱を、琴の手前側から見て左側から右奥へ順に連続させて配置させたことを特徴とする請求項13に記載の箏。
JP2004037733A 2003-02-17 2004-02-16 琴柱用補助部材、琴柱、琴柱構造および箏 Expired - Fee Related JP4010001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004037733A JP4010001B2 (ja) 2003-02-17 2004-02-16 琴柱用補助部材、琴柱、琴柱構造および箏

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003038907 2003-02-17
JP2004037733A JP4010001B2 (ja) 2003-02-17 2004-02-16 琴柱用補助部材、琴柱、琴柱構造および箏

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004272233A JP2004272233A (ja) 2004-09-30
JP4010001B2 true JP4010001B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=33134045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004037733A Expired - Fee Related JP4010001B2 (ja) 2003-02-17 2004-02-16 琴柱用補助部材、琴柱、琴柱構造および箏

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4010001B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101537777B1 (ko) * 2013-05-07 2015-07-17 김동현 전기 가야금의 안족 장치

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201612892A (en) * 2014-09-23 2016-04-01 Dong-Hyun Kim String unit structure for string instrument and an electronic string instrument comprising the same
FR3028654B1 (fr) * 2014-11-14 2022-01-14 Elyhdia Sarl Chevalet mobile pour instrument ou appareil a une ou plusieurs cordes
KR101764893B1 (ko) * 2015-09-11 2017-08-03 허익수 창작음악용 개량 거문고

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101537777B1 (ko) * 2013-05-07 2015-07-17 김동현 전기 가야금의 안족 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004272233A (ja) 2004-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4010001B2 (ja) 琴柱用補助部材、琴柱、琴柱構造および箏
CN204130149U (zh) 一种模块化弦乐器
US11482196B2 (en) Flexible pitched sliding keyboard instrument and interface
US20050217455A1 (en) Devices for altering an acoustic property of stringed instruments, stringed instruments comprising same, and methods for altering an acoustic property of stringed instruments
US5783763A (en) Bi-directional vibrato mechanism for a guitar
TWM482142U (zh) 揉音系統及提琴自動演奏裝置
KR101309117B1 (ko) 현악기 연주용 받침장치
CN105096915B (zh) 低音扬琴
CN206271403U (zh) 一种新型二弦琴
US9349357B2 (en) Knee-rest for use with indian classical violin
CN209842947U (zh) 一种钢琴手型练习器
CN206271402U (zh) 一种新型四弦琴
KR102451865B1 (ko) 휴대용 기타 주법 연습기
CN108172201B (zh) 一种小提琴腮托
CN209199379U (zh) 一种便于拨弦训练的吉他
US8624095B2 (en) Musical instrument
CN215730823U (zh) 一种小提琴弱音辅助器
CN2694421Y (zh) 一种吉他移动式变调夹ⅱ型
CN105869610B (zh) 一种大提琴
US3163073A (en) Electric guitar
TWM346086U (en) Structure improvement of side drum for practicing
US5731532A (en) Accordion sliding bass
US6150592A (en) Multiple-stringed musical instrument with levers controlling individual strings
CN217740156U (zh) 一种键盘乐器与吉他的联奏乐器
JP3591838B2 (ja) フレットが引込み自在な弦楽器ネックの弦楽器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4010001

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees