JP4009572B2 - 防舷材カバー - Google Patents

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Description

本発明は、船舶の接岸時や係留時の緩衝材として用いられる防舷材に装着するための防舷材カバーに関するものである。
従来、船舶等の接岸時や係留時に生じる衝撃や摩擦から船体及び岸壁を保護するために岸壁に防舷材が設置されている。防舷材の構成材料としてはゴムが一般的であるが、近年では船体とゴム製防舷材のゴム表面の接触による船体の汚れやゴム製の防舷材の磨耗を防ぐため、他の材質で防舷材の表面を覆い、船体と防舷材が直接接触するのを避けることで、耐磨耗性を向上させる防舷材の研究開発がなされている。
(特許文献1)には「船舶と接触するゴム製の防舷材の表面にゴムよりも摩擦係数の低い合成樹脂層をプレス加硫することで一体成形した防舷材」が開示されている。
(特許文献2)には「硬質の受衝部材と、前記受衝部材の裏面側に固定された全体が弾性材料によって形成された支衝部材と、前記受衝部材の表面に熱融着された板状の樹脂パッドと、を備えた防舷材」が開示されている。
特開2000−309914号公報 特開2000−240037号公報
(1)(特許文献1)に記載の防舷材では、船舶と接触するゴム製の防舷材の表面にゴムよりも摩擦係数の低い合成樹脂層をプレス加硫することで一体成形した防舷材であるが、防舷材の表面に摩擦係数の低い合成樹脂層をプレス加硫しているので、防舷材の表面の合合成樹脂層が船舶との接触等による外的な損傷を受けた際、防舷材と合成樹脂層の全体を交換しなければならないという課題を有していた。
(2)(特許文献2)に記載の防舷材では、硬質の受衝部材と、受衝部材の裏面側に固定された支衝部材と、金属製の受衝部材の表面にボルト又は熱融着によって固定された板状の樹脂パッドと、備えているが、受衝部材を防舷材に固定するために防舷材本体に貫通孔を設けボルトで固定しているので、船舶からの衝撃を受けた際、その固定部に剪断応力が加わることにより固定部が烈開しやすいという課題を有していた。また、金属製の受衝部材の表面にボルト又は熱融着によって固定するため、その固定ための工程を要するため作業性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、防舷材に被覆することにより、船舶と防舷材の接触や衝突によって生じる防舷材の磨耗による劣化もしくは破損を防止するとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止し、また、防舷材にゴム又は合成樹脂製のカバー装着する際、金属等の受衝部材を介する必要がなくカバーを自在に脱着することができるので作業性に優れ、防舷材自体に加工を施す必要がないので防舷材の耐久性を向上させる防舷材カバーを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の防舷材カバーは以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の防舷材カバーは、中空の緩衝部を有するゴム等の弾性体にて形成された防舷材の表面を被覆する防舷材カバーであって、ゴム製又は合成樹脂製のカバーと、前記緩衝部の上下開口部に配設され板面に挿通孔を有し前記カバーをその上下部で脱着自在に固定するための固定部を有する板状の固定板と、前記緩衝部に挿入され前記挿通孔に挿通され前記固定板を固定する固定軸と、を有する構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)防舷材の表面を被覆するゴム製又は合成樹脂製のカバーを有しているので、接岸又は係留する船舶と防舷材が直接接触するのを避けられ、防舷材自体の磨耗を防止できるので防舷材の耐久性を向上させるとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止する防護性及び防汚性に優れる。
(2)緩衝部の上下開口部に配設され上下開口部に位置する板面に挿通孔を有しカバーをその上下部で脱着自在に固定するための固定部を有する固定板と、緩衝部に挿入され前記挿通孔に挿通され固定板を固定する固定軸と、を有しているので、固定板と固定軸との脱着又は固定板とカバーとの脱着を自在に行うことができカバーのみもしくは防舷材カバー全体の取り換え等の保守管理の作業性に優れる。
(3)また、防舷材にゴム製又は合成樹脂製のカバーを金属等の受衝部材に固着させることなく被覆することができるので、合成樹脂等のカバーを受衝部材に固着する工数を低減することができる。
(4)防舷材にカバーをボルト等で固定する際、防舷材自体に貫通孔等の加工を施す必要がないので、防舷材の耐久性を向上させることができる。
(5)カバーが磨耗等で劣化した際、カバーのみを容易に交換することができるので、その交換により新規の防舷材と同等の作用を得ることができる。
(6)カバー、固定軸及び固定板の固定の状態を岸壁から視認することができるので、防舷材カバーが防舷材から脱落するのを防止するための保守管理に優れる。
ここで、カバーの材質としては、防舷材が船舶と接触する際、その摩擦による磨耗等の劣化を防止できるゴム又は合成樹脂等が好ましい。ゴムの材質としては、天然ゴムあるいは合成ゴムとしてスチレン―ブタジエンゴム,ブチルゴム,クロロプレンゴム,エチレン―プロピレン3元共重合ゴム等が挙げられる。合成樹脂の材質としては、超高分子ポリエチレン,低密度ポリエチレン,高密度ポリエチレン等のポリエチレン系樹脂やポリプロピレン,エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂,ハイインパクトポリスチレン樹脂,ABS樹脂,結晶性ポリオレフィンもしくはこれらとガラス繊維の複合樹脂(FRTP)等が挙げられる。特に超高分子量ポリエチレン等を素材としたものは低い摩擦係数を有し、耐磨耗性,耐疲労性,耐応力亀裂性に優れるので好適に用いられる。また、カバーの厚さは12〜25mmが好ましい。12mmより薄くなるにつれ、カバーの機械的強度が低下し船舶との接触により破損し易くなる傾向があり、25mmより厚くなるにつれ、カバーを折曲加工や切断加工する際の加工性が低下する傾向があるのでいずれも好ましくない。
固定板の材質としては、防舷材にカバーを装着するために機械的強さ,加工性及び耐食性を有した金属等を用いるのが好ましい。特にステンレス鋼を材料としたものは機械的強度,加工性及び耐食性に優れるので好適に用いられる。また、固定板の厚さは4〜8mmが好ましい。4mmより薄くなるにつれ、固定板の機械的強度が低下し易くなる傾向があり、8mmより厚くなるにつれ、固定板を折曲加工する際の加工性が低下し易くなる傾向があるのでいずれも好ましくない。
固定軸の材質としては、固定板を固定するために機械的強さ,加工性及び耐食性を有した金属等を用いるのが好ましい。特にステンレス鋼を材料としたものは機械的強度,加工性及び耐食性に優れるので好適に用いられる。また、固定軸は円筒状のものを好適に用い、直径は20〜30mmが好ましい。20mmより小さくなるにつれ、固定軸の機械的強度が低下し易くなる傾向があり、30mmより大きくなるにつれ、固定板に固定軸を挿通する挿通孔が大きくので固定板の機械的強度が低下し易くなり、固定軸の重量が増加するので、防舷材に防舷材カバーを装着する際の作業性が低下し易くなる傾向があるのでいずれも好ましくない。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防舷材カバーであって、カバーが、船体から衝撃を受ける防舷材の受衝面を被覆する受衝面被覆部と、前記受衝面被覆部の両側部に配設され前記受衝面の側面を被覆する側面被覆部と、前記側面被覆部の上下部で固定板に脱着自在に固定する固定穴と、を有している構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)カバーが、船体から衝撃を受ける防舷材の受衝面を被覆する受衝面被覆部と、受衝面被覆部の両側部に配設され受衝面の側面を被覆する側面被覆部と、を有しているので、受衝面に対し垂直方向及び/又は斜め方向に船舶から衝撃を受けた場合において、船舶と防舷材の直接接触するのを避けられ、防舷材の磨耗を防止することで防舷材にの耐久性を向上させることができるとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止する防護性及び防汚性に優れる。
(2)側面被覆部の上下部で固定板に脱着自在に固定する固定穴を有しているので、受衝面被覆部を平滑にすることができ、船舶からの摩擦衝撃を軽減することができる。
(3)側面被覆部が、受衝面被覆部に対して直角又は鈍角に配設されている場合は、側面被覆部が、受衝面被覆部に対して直角又は鈍角に配設されているので、船体からの衝撃を緩衝するために防舷材の側部が外側に屈曲する変形を妨げることなく防舷材の緩衝性を保持できる。
ここで、側面被覆部の角度は、受衝面被覆部に対して100〜120度が好ましい。100度より小さくなるにつれ、船体からの衝撃を緩衝するために防舷材の側部が外側に屈曲する変形する際、防舷材と側面被覆部の端側が接触することにより防舷材の側部が外側に屈曲する変形を妨げ防舷材の緩衝性を妨げる傾向があるので好ましくない。120度より大きくなるにつれ、カバーを固定板に固定するために使用するボルトナット等の部材が船体と接触し船体を損傷し易くなる傾向があるので好ましくない。
また、側面被覆部の幅は、防舷材の側面の幅に対し、受衝面被覆部から1/2〜2/3にするのが好ましい。これにより防舷材の受衝面やその角部を確実に保護できる。1/2より小さくなるにつれ、カバーを固定板に固定する際、固定の強度を確保するために固定に使用するボルトナット等の部材を受衝面被覆部に近づける必要があるため斜め方向から船舶の衝撃を受けた場合、ボルトナット等の部材によって船体を損傷する傾向があり、2/3より大きくなるにつれ、船体からの衝撃を緩衝するために防舷材の側部が外側に変形する際、防舷材の側面と側面被覆部の接触面が大きくなり防舷材の側部が外側に屈曲する変形を妨げ緩衝性を損なう傾向があるとともに防舷材カバーと防舷材の間に緩衝用の空間をとり難くなるのでいずれも好ましくない。
以上のように、本発明によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)接岸又は係留する船舶と防舷材が直接接触するのを避けられ、防舷材自体の磨耗を防止できるので、防舷材の耐久性を向上させるとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止する防護性及び防汚性に優れた防舷材カバーを提供することができる。
(2)固定板と固定軸との脱着又は固定板とカバーとの脱着を自在に行うことができカバーのみもしくは防舷材カバー全体の取り換え等の保守管理の作業性に優れた防舷材カバーを提供することができる。
(3)防舷材にゴム製又は合成樹脂製のカバーを金属等の受衝部材に固着させることなく被覆することができるので、合成樹脂等のカバーを受衝部材に固着する工数を低減することができる防舷材カバーを提供することができる。
(4)防舷材にカバーをボルト等で固定する際、防舷材自体に貫通孔等の加工を施す必要がないので、防舷材の耐久性を向上させることができる防舷材カバーを提供することができる。
(5)カバー等が磨耗等で劣化をした際、容易に交換でき保守管理性に優れた防舷材カバーを提供することができる。
(6)固定の状態を岸壁から視認することができるので、防舷材カバーが防舷材から脱落するのを防止するための保守管理に優れた防舷材カバーを提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)受衝面に対し垂直方向及び/又は斜め方向に船舶から衝撃を受けた場合において、船舶と防舷材が直接接触するのを避けられ、防舷材の耐久性を向上させることができるとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止する防護性及び防汚性に優れる防舷材カバーを提供することができる。
(2)受衝面被覆部を平滑にすることができ、船舶からの摩擦衝撃を軽減することができる防舷材カバーを提供することができる。
(3)側面被覆部が、受衝面被覆部に対して鈍角に配設されている場合は、船体からの衝撃を緩衝するために防舷材の側部が外側に屈曲する変形に応じて変形し易いので、防舷材の緩衝性を保持できる防舷材カバーを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるカバーの全体展開図である。
図1において、1は超高分子量ポリエチレン製やポリカーボネート等の耐衝撃性に優れた合成樹脂シートで形成されたカバー、1aは硬質ゴム製等の防舷材の受衝面を被覆するカバー1の受衝面被覆部、1bは防舷材の各側面を被覆する受衝面被覆部1aの両側部に延設された側面被覆部、1cは後述の固定板2にカバー1を固定するためにカバー1の側面被覆部1bの上下部に穿設された固定穴である。
図1に示すようにカバー1は、受衝面被覆部1a及び側面被覆部1bが防舷材の受衝面及び側面と相似形になるようにカバー1の上下部が切断加工され、防舷材の両側面を被覆する側面被覆部1bは船体からの衝撃を緩衝するために防舷材の側面が外側に屈曲する変形を妨げないようにするため、防舷材の側面と側面被覆部の接触面を小さくして防舷材の側面の幅に対し約2/3の幅になるように両側部が切断加工されている。なお、受衝面被覆部1aに対する側面被覆部1bは、防舷材の側面を被覆するために受衝面被覆部1aの両側部で鈍角になるように折曲加工されている。
図2は実施の形態1における固定板2の全体斜視図である。
図2において、2はステンレスやFRTP等の耐塩,耐衝撃性の材料で断面コの字型で台形の板状になるように形成された固定板、2aは後述の固定軸5を挿通するために穿設された挿通孔、2bはカバー1を固定板2に脱着自在に固定するために固定板2の側部を直角に折曲された固定部、2cはカバー1を固定板2に脱着自在に固定するために固定部2bに穿設された穿孔、2dは天板部である。
図2に示すように固定板2は、板面の形状が防舷材の上下面と同等の形状に形成されている。挿通孔2aや穿孔2cは丸孔でもよいが、長孔に形成すると好ましい。
図3は実施の形態1における防舷材カバーを備えた防舷材の全体斜視図であり、図4は実施の形態1における本発明の防舷材カバーを備えた防舷材の全体側面図であり、図5は図4のA−A線の矢視断面図である。
図3乃至図5において、3はカバー1とカバー1の上下に配設されボルトで固定された固定板2で形成された防舷材カバー、4は防舷材カバー3が装着された硬質ゴム製等の防舷材、4aは防舷材4の内部に形成された中空の緩衝部、4bは防舷材4の背部の両側部に延設された延設固定部、4cは延設固定部4cを後述の岸壁Xに固定したボルト、5は固定板2の挿通孔2a間に挿通され防舷材4の緩衝部4aに挿入されたステンレス製の固定軸、6は固定軸5の両端に螺着され固定板2を固定したナット、6aは固定板2とナット6の間に挿入されたカラー、7はカバー1を固定板2の固定部2bに穿設された穿孔2cで固定されたボルトナット、Xは防舷材4が配設固定された港湾の岸壁である。
ここで、固定軸5は直径約25mmの円柱状の軸で、防舷材4の長さに応じて両端に後述のナット6を螺着して固定板2を固定できるように両端に螺刻加工されたものを用いている。また、カラー6aは、防舷材4の上下端部に配設される固定板2の傾斜に併せて固定板2とナット6の間に挿入できるように形成されたものを用いている。
以上のように構成された実施の形態1の防舷材カバーについて、以下その使用方法を図面を参照しながら説明する。
カバー1の上下に固定板2を配設し、固定穴1cと穿孔2cをボルトナット7で固定して防舷材カバー3を現場の陸上で組み立てる。次いで、岸壁Xに固定された防舷材4の表面から防舷材カバー3を被嵌させる。次いで、上方の固定板2の挿通孔2aに固定軸5を挿通させながら、固定軸5の一端部にカラー6a、ナット6を取り付け、固定軸5を防舷材4の緩衝部4aの上端から防舷材4の受衝面の背面部分に接するように挿入する。次に、防舷材4の緩衝部4aの下端にある固定板2の挿通孔2aに固定軸5を挿通し、固定軸5の他端部にカラー6a,ナット6を取り付け防舷材4の上下両端に配設された固定板2を固定する。ナット6は、螺着するのが好ましい。波浪によるナットの緩みを防ぐためである。なお、防舷材4の受衝面と受衝面被覆部1aの背面の隙間を10〜15mm空けて固定した場合、ダブルクッションとなりカバー1の耐久性を向上できる。
以上のように実施の形態1の防舷材カバーは構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)防舷材の表面を被覆するゴム製又は合成樹脂製のカバーを有しているので、接岸又は係留する船舶と防舷材が直接接触するのを避けられ、防舷材自体の磨耗を防止できるので防舷材の耐久性を向上させるとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止する防護性及び防汚性に優れる。
(2)緩衝部の上下開口部に配設され上下開口部に位置する板面に挿通孔を有しカバーをその上下部で脱着自在に固定するための固定部を有する固定板と、緩衝部に挿入され前記挿通孔に挿通され固定板を固定する固定軸と、を有しているので固定軸と固定板との脱着又は固定板とカバーとの脱着を自在に行うことができ、カバーのみもしくは防舷材カバー全体の取り換え等の保守管理の作業性に優れる。
(3)防舷材にゴム製又は合成樹脂製のカバーを金属等の受衝部材に固着させることなく被覆することができるので、合成樹脂等のカバーを受衝部材に固着する工数を低減することができる。
(4)防舷材にカバーをボルト等で固定する際、防舷材自体に貫通孔等の加工を施す必要がないので、防舷材の耐久性を向上させることができる。
(5)カバーが磨耗等で劣化した際、カバーのみを容易に交換することができるので、その交換により新規の防舷材と同等の作用を得ることができる。
(6)カバー、固定軸及び固定板の固定の状態を岸壁から視認することができるので、防舷材カバーが防舷材から脱落するのを防止するための保守管理に優れる。
(7)カバーが、船体から衝撃を受ける防舷材の受衝面を被覆する受衝面被覆部と、受衝面被覆部の両側部に配設され受衝面の側面を被覆する側面被覆部と、を有しているので受衝面に対し垂直方向及び/又は斜め方向に船舶から衝撃を受けた場合において、船舶と防舷材が直接接触するのを避けられ、防舷材の磨耗を防止することで防舷材の耐久性を向上させるとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止する防護性及び防汚性に優れる。
(8)側面被覆部の上下部で固定板に脱着自在に固定する固定穴を有しているので、受衝面被覆部を平滑にすることができ、船舶からの摩擦衝撃を軽減することができる。
(9)側面被覆部が、受衝面被覆部に対して鈍角に配設されているので、船体からの衝撃を緩衝するために防舷材の側面が外側に屈曲する変形を妨げず防舷材の緩衝性を保持することができる。
(10)防舷材カバーを防舷材に固定する際、防舷材の受衝面と受衝面被覆部の背面の隙間を10〜15mm空けて固定することで、ダブルクッションとなりカバーの耐久性を向上できる。
(11)防舷材カバーを現場の陸上で組み立てることができるので、防舷材カバーを防舷材に取り付ける際の作業性に優れる。
以上説明したように本発明の防舷材カバーは、硬質ゴム製等の防舷材に被覆することにより、船舶と防舷材の接触や衝突によって生じる防舷材の磨耗による劣化もしくは破損を防止するとともに船体の損傷や防舷材材料の付着による船体の汚れを防止し、また、防舷材にゴム又は合成樹脂製等のカバー装着する際、金属等の受衝部材を介する必要がなくカバーを自在に脱着することができるので作業性に優れ、防舷材自体に加工を施す必要がないので防舷材の耐久性を向上させることができる。また、防舷材の形状に応じてカバー,固定軸及び固定板に加工を施すことにより、多種多様な防舷材に装着できる防舷材カバーとして適用することできる。
実施の形態1におけるカバーの全体展開図 実施の形態1における固定板の全体斜視図 実施の形態1における防舷材カバーを備えた防舷材の全体斜視図 実施の形態1における防舷材カバーを備えた防舷材の全体側面図 図4のA−A線の矢視断面図
符号の説明
1 カバー
1a 受衝面被覆部
1b 側面被覆部
1c 固定穴
2 固定板
2a 挿通孔
2b 固定部
2c 穿孔
2d 天板部
3 防舷材カバー
4 防舷材
4a 緩衝部
4b 延設固定部
4c ボルト
5 固定軸
6 ナット
6a カラー
7 ボルトナット
X 岸壁

Claims (2)

  1. 中空の緩衝部を有するゴム等の弾性体にて形成された防舷材の表面を被覆する防舷材カバーであって、
    ゴム製又は合成樹脂製のカバーと、前記緩衝部の上下開口部に配設され板面に挿通孔を有し前記カバーをその上下部で脱着自在に固定するための固定部を有する板状の固定板と、前記緩衝部に挿入され前記挿通孔に挿通され前記固定板を固定する固定軸と、を有することを特徴とする防舷材カバー。
  2. 前記カバーが、防舷材の船体から衝撃を受ける受衝面を被覆する受衝面被覆部と、前記受衝面被覆部の両側部に配設され前記受衝面の側面を被覆する側面被覆部と、前記側面被覆部の上下部で固定板に脱着自在に固定される固定穴と、を有することを特徴とする請求項1に記載の防舷材カバー。
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