JP4008676B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ駆動装置に係り、特に、DCモータを用いて、ウォームギヤ、ウォームホイールを正、逆回転させて被駆動機構を往復動させるモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に示すように、従来から、DCモータ121のモータシャフト122にウォームギヤ123を取着したモータ駆動装置120を用いて、ウォームギヤ123に噛合わされるウォームホイール111を正、逆回転させて被駆動機構113を往復動させる往復駆動機構装置101が開示されている。
【0003】
該往復駆動機構装置101において、モータシャフト122がC方向に回転すると、被駆動機構113は、図9にて実線で示す位置からD方向へ移動し、所定の位置に配設された規制部材114に当接して点線で示す位置で停止する。その後、更にDCモータ121への通電を続行すれば、被駆動機構113に固設されるウォームホイール111は停止した状態であるため、モータシャフト122およびウォームギヤ123は、ウォームギヤ123の歯と、ウォームホイール111の図示しない歯が噛合することにより、ウォームギヤ123の反ネジ山の巻き方向であるA方向にスラスト力を受ける。
【0004】
また、モータシャフト122およびウォームギヤ123は、ウォームホイール111から遠ざかるB方向にも力を受けるため、その曲げ方向に反力を発生する。
【0005】
そして、モータシャフト122とモータシャフト122を支える図示しないラジアル軸受けとの間に摩擦力が生じると共に、ウォームギヤ123の歯がウォームホイール111の図示しない歯に食い込むようにして摩擦力が発生するため、いわゆるウォームギヤ123とウォームホイール111がロックした状態になる。
【0006】
このようなロックした状態において、モータシャフト122を反C方向に回転させて、被駆動機構113を反D方向に移動させようとした場合、これらの摩擦力による負荷のために正常に動作しない場合がある。
【0007】
特に、DCモータ121には、一般的な特性として、アーマチャの回転時におけるステータとスロット(共に図示しない)の位置関係により、出力軸であるモータシャフト122の回転角に応じて出力トルクが周期的に変動することが知られており、この出力トルクが最低となったときに、モータシャフト122を逆回転させると前述のロックした状態になりやすい。
【0008】
また、ウォームギヤ123とウォームホイール111がロックしないようにするために、ウォームギヤ123の条数を増やして、ウォームギヤ123の歯とウォームホイール111の歯が食い込みにくくすることや、モータの回転トルクを大きくすることが考えられるが、モータ駆動装置120の小型化、軽量化、コストからの制約が多いことが現実である。
【0009】
そこで、上記課題を解決すべく手段として図10(a)、(b)に示すようなモータシャフト122およびウォームギヤ123を有するモータ駆動装置120が開示されている。なお、図10(a)、(b)は、それぞれ別の態様のモータシャフト122およびウォームギヤ123の断面図であり、DCモータ121、ウォームホイール111他の構造は、図9に示す従来のモータ駆動装置120と同様である。以下に、図10(a)、(b)に示すモータおよびウォームギヤ123を有するモータ駆動装置120について分説する。
【0010】
はじめに、図10(a)では、ウォームギヤ123は、モータシャフト122に遊転可能に軸着され、ねじりバネ125の一端は、モータシャフト122に接続され、ねじりバネ125の他端は、ウォームギヤ123に接続されている。
【0011】
すなわち、モータシャフト122をC方向に回転させた直後は、ねじりバネ125の引張力が作用しないのでウォームギヤ123は追従せず、さらにモータシャフト122を回転させ、ねじりバネ125の引張力が作用するとウォームギヤ123が回転し始めるように構成されている。また、モータシャフト122を反C方向に回転させても、その直後にねじりバネ125の圧縮力は作用しないので、ウォームギヤ123は追従せず、さらにモータシャフト122を回転させ、ねじりバネ125の圧縮力が作用するとウォームギヤ123が回転をし始めるような構成となっている。
【0012】
ここで、図9、図10(a)に示すように、モータシャフト122をC方向に回転させることにより、被駆動機構113が規制部材114に当接し、モータシャフト122の出力トルクが最も低い状態で、ウォームギヤ123とウォームホイール111がロックしても、モータシャフト122を反C方向に回転させることで、モータシャフト122の出力トルクは、最低トルクよりも徐々に大きくなる。
【0013】
従って、モータシャフト122の出力トルクが、前述のロック状態を解除するのに、十分な値に達すると、ウォームギヤ123は、モータシャフト122の回転に追従するように起動することができる。
【0014】
次に、図10(b)では、ウォームギヤ123の中心軸に四角形の孔部124が形成され、モータシャフト122は、孔部124よりも小さな相似の断面形状を有するように構成されている。また、孔部124は、その内部でモータシャフト122が回転方向に角度Eだけ変位可能に形成されている。
【0015】
すなわち、モータシャフト122をC方向に回転させた直後は、モータシャフト122の頂点aとウォームギヤ123の孔部124の内壁面bが当接しないので、ウォームギヤ123はモータシャフトに追従せず、さらにモータシャフト122を回転させ、所定の回転角度にて、モータシャフト122の頂点aがウォームギヤ123の内壁面bに当接すると、頂点aにより内壁面bがC方向に押されて、ウォームギヤ123が回転し始めるように構成されている。また、モータシャフト122を反C方向に回転させたときも、その直後に頂点aと内壁面bは当接しないので、ウォームギヤ123は追従せず、さらにモータシャフト122を回転させ、所定の回転角度にて、頂点aが内壁面bに当接すると、頂点aにより内壁面bが反C方向に押されて、ウォームギヤ123が回転をし始めるような構成となっている。
【0016】
ここで、図9、図10(b)に示すように、モータシャフト122をC方向に回転させることにより、被駆動機構113が規制部材114に当接し、モータシャフト122の出力トルクが最も低い状態で、ウォームギヤ123とウォームホイール111がロックしても、モータシャフト122を反C方向に回転させることで、モータシャフト122は、ウォームギヤ123に対して角度Eだけ変位した後、角度Eだけ変位することにより得られる慣性力を持ってウォームギヤ123にトルクを伝達する。
【0017】
従って、モータシャフト122の出力トルクが、最も低い状態であっても、ウォームギヤ123への伝達トルクに、角度Eだけ変位することにより得られる慣性力を付加することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10(a)に示したモータシャフト122およびウォームギヤ123の構造では、ねじりバネ125に一定の荷重がかからないとモータシャフト122の回転に対してウォームギヤ123が追従できないため、ウォームギヤ123とウォームホイール111がロック状態にあるとき、モータシャフト122が起動してからウォームギヤ123が始動するまでの時間は、モータシャフトの出力トルク変動、もしくは、ウォームギヤ123とウォームホイール111の嵌合力によって異なるという問題がある。
【0019】
特に、ウォームギヤ123とウォームホイール111がロック状態にない正常な状態においても、モータシャフト122の回転トルクに応じてウォームギヤ123のモータシャフト122に対する追従性が変動するなど、モータシャフト122に対するウォームギヤ123の応答特性が非線形であるため、被駆動機構113の高速駆動や精度の高い位置決め駆動には不向きである。
【0020】
また、図10(b)に示したモータシャフト122およびウォームギヤ123の構造では、ウォームギヤ123に与える前述の慣性力が小さすぎる場合、十分な伝達トルクをウォームギヤ123に与えられないため、ウォームギヤ123とウォームホイール111のロック状態を解除できないという問題がある。
【0021】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、モータシャフトの回転方向の切換時に被駆動機構が安定して動作をすることができるモータ駆動装置を提供することにある。
【0022】
特に、モータシャフトの出力トルクが最も低い状態で、ウォームギヤとウォームホイールがロックしても、モータシャフトの出力トルクが所定の値に達したときに、モータシャフトがウォームギヤにトルク伝達することができるモータ駆動装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1に係るモータ駆動装置によれば、ステータが設けられたヨークハウジングと、複数のスロットを有するコアと、モータシャフトと、を備えてなるモータにおいて、前記コアには、前記ステータの配置に応じて、奇数個のスロットが形成され、前記モータシャフト側には、ギヤが配設され、前記ギヤと前記モータシャフトとの間には空間が設けられ、前記ギヤには、一対の曲面と、該曲面の両端を繋ぐ平面から構成される孔部が形成され、前記モータシャフトは、前記孔部よりも小さな相似の断面形状を有するように構成され、前記ステータの数をpとし、前記スロットの数をnとしたときに、前記ギヤが前記モータシャフトに対して回転方向に変位可能な角度が、式{360°/(p×n)}×1/4で求められる角度以上の鋭角とされていること、により解決される。
また、上記課題は請求項2に係るモータ駆動装置によれば、ステータが設けられたヨークハウジングと、複数のスロットを有するコアと、モータシャフトと、を備えてなるモータにおいて、前記コアには、前記ステータの配置に応じて、偶数個のスロットが形成され、前記モータシャフト側には、ギヤが配設され、前記ギヤと前記モータシャフトとの間には空間が設けられ、前記ギヤには、一対の曲面と、該曲面の両端を繋ぐ平面から構成される孔部が形成され、前記モータシャフトは、前記孔部よりも小さな相似の断面形状を有するように構成され、前記ステータの数をpとし、前記スロットの数をnとしたときに、前記ギヤが前記モータシャフトに対して回転方向に変位可能な角度が、式{360°/(p×n/2)}×1/4で求められる角度以上の鋭角とされていること、により解決される。
【0024】
上記請求項1又は請求項2に記載のモータ駆動装置において、前記ギヤには、その長手方向に延びる切欠き溝が形成され、前記モータシャフトには、前記切欠き溝の内壁面に当接する係止部が形成されていると好適である。
また上記請求項1又は請求項2に記載のモータ駆動装置において、前記ギヤには、その長手方向に延びる孔部が形成され、前記モータシャフトには、前記孔部の内壁面に当接する頂点が形成されていると、好適である。
【0025】
【作用】
本発明は、ステータが設けられたヨークハウジングと、複数のスロットを有するコアを備えたモータシャフトとからなるモータにおいて、前記モータの出力軸には、ギヤが配設され、前記コアには、前記ステータの配置に応じて、奇数個のスロットが形成され、前記ステータの数をpとし、前記スロットの数をnとしたときに、
式{360°/(p×n)}×1/4で求められる角度以上に、前記ギヤがモータシャフトに対して回転方向に変位可能な空間が、前記ギヤと前記モータシャフトとの間に設けられているので、モータシャフトの出力トルクが最も低い状態で、ウォームギヤとウォームホイールがロックしていても、モータシャフトを逆回転させた際に、平均値以上の出力トルクをウォームギヤに伝達することができる。
【0026】
従って、モータシャフトの逆回転時において、モータシャフトがウォームギヤに対して、
式{360°/(p×n)}×1/4から求められる角度以上に変位した後、ウォームギヤは回転をし始めるので、モータシャフトが起動してからウォームギヤが始動するまでの時間が略一定であり、ウォームホイールに連繋される被駆動機構の高速駆動や高精度の位置決めを行うことができる。
【0027】
また、モータの出力トルクが最も低い状態でウォームギヤとウォームホイールがロックしても、モータシャフトの平均トルクに、モータシャフトが所定の角度だけ変位したことにより得られる慣性力を付加してウォームギヤにトルクを伝達することができるので、ウォームギヤとウォームホイールのロックを確実に解除することができる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
【0029】
図1は、本発明に係るモータ駆動装置20を採用した自動車のドアミラー装置1の一例を示す全体図、図2は、図1のF−F断面図、図3(a)、(b)は、図1における中心軸線30と直交する面で切断したモータシャフト22およびウォームギヤ23の断面図、図3(c)は、図1における中心軸線30と平行する面で切断したモータシャフト22およびウォームギヤ23の断面図である。
【0030】
図1において、全体符号1で示すドアミラー装置は、自動車のドア70に設置されるものであり、運転席に設けられたスイッチ(図示せず)の操作により回転駆動されるDCモータ21、該DCモータ21の回転力を減速させるためのウォームギヤ23およびウォームホイール11、該ウォームホイール11に連繋されるドアミラーアーム12、該ドアミラーアーム12に配設されるドアミラー本体13、該ドアミラー本体13の移動を規制する規制部材14a、14b等を備えている。
【0031】
そして、前述の運転席に設けられたスイッチ(図示せず)の操作により、例えば、走行中に運転者が自動車の後方を確認するときは、ドアミラー本体13をドア70とほぼ垂直になるように、実線で示した位置まで自動で移動させることができ、停車中には、ドアミラー本体13をドア70と平行になるように、点線で示した位置まで自動で移動させることができる。
【0032】
DCモータ21は、図2に示すように、ヨークハウジング50内に配設されるステータ51a、51bと、複数のスロット52を有するコア54と、該コア54に巻回される巻線53を有する。なお、図2(a)は、一般的に、2個のステータ51と3個のスロット52を有するので、2極3スロットモータと呼ばれる。また、図2(b)に示した別の態様は、2個のステータ51と6個のスロット52を有するので、2極6スロットモータと呼ばれる。
【0033】
ステータ51a、51bは、ヨークハウジング50内側にて対向するように配設されており、一方のステータ51aは、N極の磁石で構成され、他方のステータ51bは、S極の磁石で構成される。また、各々の巻線53には、ブラシとコンミテータ(共に図示しない)により、周知の方法で電流が順次に流れ、コア54およびモータシャフト22は、所定の方向に回転する。
【0034】
また、図3に示すように、ウォームギヤ23の中心軸には、一対の曲面と、該曲面の両端を繋ぐ平面から構成される孔部24が形成され、モータシャフト22は、孔部24よりも小さな相似の断面形状を有するように構成されている。そして、図3(a)、(b)に示すように、孔部24は、その内部でモータシャフト22が回転方向に角度Eだけ変位可能に形成されている。
【0035】
すなわち、図3(a)に示すように、モータシャフト22が、C方向に回転している状態では、モータシャフト22の接点aがウォームギヤ23の孔部24の内壁面cに当接するように、モータシャフト22は、ウォームギヤ23に対して所定の角度だけ変位しながらウォームギヤ23にトルク伝達し、モータシャフト22およびウォームギヤ23はC方向に回転する。この状態から、図3(b)に示すように、モータシャフト22をC’方向に回転させると、接点bが孔部24の内壁面dに当接するように、モータシャフト22は、ウォームギヤ23に対して所定の角度だけ変位しながらウォームギヤ23にトルク伝達し、モータシャフト22およびウォームギヤ23はC’方向に回転する。
【0036】
ここで、一般的に、図2に示すDCモータ21は、ステータ51a、51bとスロット52の位置関係により、図8に示すように、出力軸であるモータシャフト22の回転角φに応じて出力トルクTが周期的に変動することが知られている。なお、図8では、例として2極3スロットモータの場合について示している。ここで、図2におけるステータ51a、51bの数をpとし、スロット52の数をnとしたときの出力トルクTの変動周期をαとすると、図8に示す変動周期αは、nが、奇数の場合は、式(1)で求められ、nが、偶数の場合は、式(2)で表される。すなわち、出力トルクTは、変動周期α毎に最低となる。
α={360°/(p×n)}×q ・・・(1)
ここで、q=1,2,3・・・
α={360°/(p×n/2)}×q・・・(2)
ここで、q=1,2,3・・・
【0037】
また、前述の出力トルクTが、最低値lから平均値mに至るまでのモータシャフト22の回転角をΒとすると、回転角Βは、変動周期αの1/4である。すなわち、回転角Βは、nが、奇数の場合は、式(3)で求められ、nが、偶数の場合は、式(4)で求められる。
Β={360°/(p×n)}×1/4 ・・・(3)
Β={360°/(p×n/2)}×1/4・・・(4)
【0038】
そして、図3に示す角度Eは、上記(3)、(4)のいずれかの式で求められる回転角Βで形成されている。例えば、図2(a)に示す2極3スロットモータの場合、角度Eは、15°となる。
【0039】
従って、図3において、DCモータ21の出力トルクが最低となった状態で、モータシャフト22を逆回転させると、モータシャフト22がウォームギヤ23に与える始動トルクは、モータシャフト22の平均トルクに、角度Eだけ変位することにより得られる慣性力を付加した値となる。
【0040】
なお、モータシャフト22の逆回転時において、モータシャフト22がウォームギヤ23に与える始動トルクを十分に大きく取る必要のある場合は、式(3)、(4)で求められる回転角Β以上になるように、モータシャフト22およびウォームギヤ23を構成すればよい。
【0041】
本発明のモータ駆動装置20の構成は、上述の通りであり、次に、本発明の動作について説明する。
【0042】
はじめに、図1におけるドアミラー本体13の移動機構について説明すると、ドアミラー本体13が、実線で示される位置、すなわちドア70とほぼ垂直な位置にあるときに、運転席に設けられたスイッチ(図示せず)の操作を行うと、自動車内に備えられている制御回路(図示せず)に所定の信号が送信され、DCモータ21に電源供給装置(図示せず)から所定の電流が流れ、モータシャフト22は、C方向に回転する。ウォームギヤ23は、モータシャフト22に連動して回転し、ウォームギヤ23に噛合するウォームホイール11は、D方向に回転し、ドアミラー本体13は、点線で示される位置、すなわちドア70と平行な位置まで移動する。そして、ドアミラー本体13が、規制部材14aに当接して停止すると、いわゆるドア70に格納された状態となり、この状態を図示しない過電流防止回路や角度センサ等の周知の方法を用いて検知し、DCモータ21への電流が遮断され、DCモータ21は停止する。
【0043】
また、ドアミラー本体13が、点線で示される位置、すなわちドア70と平行な位置にあるときに、運転席に設けられたスイッチ(図示せず)の操作を行うと、モータシャフト22は、反C方向に回転する。ウォームホイール11は、D方向に回転し、ドアミラー本体13は、実線で示される位置、すなわちドア70と垂直な位置まで移動する。そして、ドアミラー本体13が、規制部材14bに当接して停止すると、ドアミラー本体13が、ドア70から展開した状態となり、上記と同様に、この状態を図示しない過電流防止回路や角度センサ等を用いて検知し、DCモータ21への電流が遮断され、DCモータ21は停止する。
【0044】
次に、本発明のモータ駆動装置20におけるウォームギヤ23とウォームホイール11がロックした状態について説明すると、図1において、モータシャフト22がC方向に回転して、ドアミラー本体13が、D方向へ移動し、規制部材14a、もしくは、図示しない何らかの障害物に当接して停止した後に、更にDCモータ21への通電を続行すれば、ドアミラー本体13に固設されるウォームホイール11は停止した状態であるため、モータシャフト22およびウォームギヤ23は、ウォームギヤ23の歯と、ウォームホイール11の図示しない歯が噛合することにより、ウォームギヤ23の反ネジ山の巻き方向であるA方向にスラスト力を受ける。
【0045】
また、モータシャフト22およびウォームギヤ23は、ウォームホイール11から遠ざかるB方向にも力を受けるため、その曲げ方向に反力を発生する。
【0046】
そして、モータシャフト22とモータシャフト22を支える図示しないラジアル軸受けとの間に摩擦力が生じると共に、ウォームギヤ23の歯がウォームホイール11の図示しない歯に食い込むようにして摩擦力が発生するため、いわゆるウォームギヤ23とウォームホイール11がロックした状態になる。
【0047】
従来は、このようなロックした状態において、モータシャフト22を反C方向に回転させて、ドアミラー本体13を反D方向に移動させようとした場合、これらの摩擦力による負荷のために正常に動作しない場合があった。
【0048】
特に、図2におけるDCモータ21は、一般的な特性として、図示しないアーマチャの回転時において、ステータ51a、51bとスロット52の位置関係により、出力軸であるモータシャフト22の出力トルクが周期的に変動することが知られており、この出力トルクが最低となったときに、モータシャフト22を逆回転させると前述のロックした状態になりやすい。
【0049】
ところが、本発明のモータ駆動装置20では、図3に示すように、モータシャフト22を逆回転させると、モータシャフト22がウォームギヤ23に与える始動トルクは、モータシャフト22の平均トルクに、角度Eだけ変位することにより得られる慣性力を付加した値となる。
【0050】
特に、角度Eを式(3)、(4)のいずれかの式で求められる回転角Β以上を確保した場合は、ウォームギヤ23に対して、より大きな伝達トルクを付加することができるので、ウォームギヤ23とウォームホイール11のロックを確実に解除することができる。
【0051】
また、モータシャフト22の逆回転時において、モータシャフト22がウォームギヤ23に対して所定の式から求められる角度だけ変位した後、ウォームギヤ23は回転をし始めるので、モータシャフト22が起動してからウォームギヤ23が始動するまでの時間が略一定であり、ウォームホイール11に連繋される被駆動機構の高速駆動や高精度の位置決めを行うことができる。
【0052】
なお、上記実施例では、本発明のモータ駆動装置20を自動車のドアミラー装置1として例示したが、本発明は、これに限定される趣旨ではなく、その他に、自動車のワイパー装置、サンルーフ装置等への適用が考えられる。
【0053】
また、本発明のモータ駆動装置20におけるモータシャフト22およびウォームギヤ23の構造も、図3(a)、(b)に限定されるものではなく、種々の可変が可能である。主な態様を図4乃至図7に示す。また、図4乃至図7において得られる効果は、図3の態様と同一である。
【0054】
(1)態様1
図4に示す態様において、ウォームギヤ23には、モータシャフト22の回転方向に所定の角度Eを有し、ウォームギヤ23の長手方向に延びる切欠き溝40が形成されており、モータシャフト22には、切欠き溝40内で回転方向に変位可能で、ウォームギヤ23の孔部24から突出した係止部41が形成されている。そして、図4(a)に示すように、モータシャフト22が、C方向に回転している状態では、係止部41が、切欠き溝40の内壁面一方側aに当接して、ウォームギヤ23は、モータシャフト22の伝達トルクにより、C方向に回転する。この状態から、図4(b)に示すように、モータシャフト22をC’方向に回転させると、係止部41は、切欠き溝40の内壁面一方側aから角度Eだけ変位して切欠き溝40の内壁面他方側bに当接し、ウォームギヤ23は、モータシャフト22の伝達トルクにより、C’方向に回転する。
(2)態様2
図5に示す態様において、ウォームギヤ23には、周上の対向する位置において、モータシャフト22の回転方向に所定の角度Eを有し、ウォームギヤ23の長手方向に延びる一対の切欠き溝40a、40bが形成されている。また、モータシャフト22には、周上の対向する位置で、切欠き溝40a、40b内でそれぞれ回転方向に変位可能で、ウォームギヤ23の孔部24から突出した一対の係止部41a、41bが形成されている。そして、図5(a)に示すように、モータシャフト22が、C方向に回転している状態では、係止部41aが、切欠き溝40aの内壁面一方側aに当接し、係止部41bが、切欠き溝40bの内壁面一方側bに当接して、ウォームギヤ23は、モータシャフト22の伝達トルクにより、C方向に回転する。この状態から、図5(b)に示すように、モータシャフト22をC’方向に回転させると、係止部41aは、切欠き溝40aの内壁面一方側aから角度Eだけ変位して切欠き溝40aの内壁面他方側cに当接し、係止部41bが、切欠き溝40bの内壁面一方側dに当接して、ウォームギヤ23は、モータシャフト22の伝達トルクにより、C’方向に回転する。
(3)態様3
図6に示す態様において、ウォームギヤ23の中心軸には、アルファベットのDに類似した形状の孔部24が形成され、モータシャフト22は、孔部24よりも小さな相似の断面形状を有するように構成されている。また、図6(a)、(b)に示すように、孔部24は、その内部でモータシャフト22が回転方向に角度Eだけ変位可能に構成されている。そして、図6(a)に示すように、モータシャフト22が、C方向に回転している状態では、頂点aが孔部24の内壁面cに当接するように、モータシャフト22は、ウォームギヤ23に対して所定の角度だけ変位しながらウォームギヤ23にトルク伝達し、モータシャフト22およびウォームギヤ23はC方向に回転する。この状態から、図6(b)に示すように、モータシャフト22をC’方向に回転させると、頂点bが孔部24の内壁面cに当接するように、モータシャフト22は、ウォームギヤ23に対して所定の角度だけ変位しながらウォームギヤ23にトルク伝達し、モータシャフト22およびウォームギヤ23はC’方向に回転する。
(4)態様4
図7に示す態様において、モータシャフト22には、回転方向に拡がる凹部42が形成されており、ウォームギヤ23には、孔部24の中心から凹部42内に突出する係止部41が形成されている。そして、図7(a)に示すように、モータシャフト22が、C方向に回転している状態では、モータシャフト22が、凹部42の内壁面一方側aに係止部41が当接して、ウォームギヤ23は、モータシャフト22の伝達トルクにより、C方向に回転する。この状態から、図7(b)に示すように、モータシャフト22をC’方向に回転させると、モータシャフト22が、凹部42の内壁面一方側aから角度Eだけ変位して凹部42の内壁面他方側bに当接し、ウォームギヤ23は、モータシャフト22の伝達トルクにより、C’方向に回転する。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、ステータが設けられたヨークハウジングと、複数のスロットを有するコアと、モータシャフトと、を備えてなるモータにおいて、前記コアには、前記ステータの配置に応じて、奇数個のスロットが形成され、前記モータシャフト側には、ギヤが配設され、前記ギヤと前記モータシャフトとの間には、前記ステータの数をpとし、前記スロットの数をnとしたときに、式{360°/(p×n)}×1/4で求められる角度以上で且つ鋭角となるように、前記ギヤが前記モータシャフトに対して回転方向に変位可能な空間が設けられているので、モータシャフトが起動してからウォームギヤが始動するまでの時間が略一定であり、ウォームホイールに連繋される被駆動機構の高速駆動や高精度の位置決めを行うことができる。
【0056】
また、コアには、前記ステータの配置に応じて、数個のスロットが形成され、前記モータシャフト側には、ギヤが配設され、前記ギヤと前記モータシャフトとの間には、前記ステータの数をpとし、前記スロットの数をnとしたときに、式{360°/(p×n/2)}×1/4で求められる角度以上で且つ鋭角となるように、前記ギヤが前記モータシャフトに対して回転方向に変位可能な空間が設けられているので、ウォームギヤとウォームホイールがロックしても、モータシャフトの平均トルクに、モータシャフトが所定の角度だけ変位したことにより得られる慣性力を付加してウォームギヤにトルクを伝達することができるので、ウォームギヤとウォームホイールのロックを確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるドアミラー装置の全体図である。
【図2】(a)は、本発明の一実施例における図1のF−F断面図の一態様であり、(b)は、本発明の一実施例における図1のF−F断面図の他の態様である。
【図3】(a)は、本発明の一実施例におけるウォームギヤおよびモータシャフトの一動作状態を示す正面断面図、(b)は、本発明の一実施例におけるウォームギヤおよびモータシャフトの他の動作状態を示す正面断面図、(c)は、本発明の一実施例におけるウォームギヤおよびモータシャフトの側面断面図である。
【図4】本発明の一実施例におけるウォームギヤおよびモータシャフトの正面断面図(態様1)である。
【図5】本発明の一実施例におけるウォームギヤおよびモータシャフトの正面断面図(態様2)である。
【図6】本発明の一実施例におけるウォームギヤおよびモータシャフトの正面断面図(態様3)である。
【図7】本発明の一実施例におけるウォームギヤおよびモータシャフトの正面断面図(態様4)である。
【図8】本発明の一実施例におけるモータ駆動装置の回転角に応じた出力トルクの特性を表す図である。
【図9】従来のモータ駆動装置を用いた往復駆動機構装置の全体図である。
【図10】従来のモータ駆動装置におけるウォームギヤおよびモータシャフトの断面図である。
【符号の説明】
1 ドアミラー装置、11,111 ウォームホイール、12 ドアミラーアーム、13 ドアミラー本体、14,114 規制部材、20,120 モータ駆動装置、21,121 DCモータ、22,122 モータシャフト、23,123 ウォームギヤ、24,124 孔部、30 中心軸線、40 切欠き溝、41 係止部、42 凹部、50 ヨークハウジング、51a、b ステータ、52 スロット、53 巻線、54 コア、70 ドア、101 往復駆動装置、113 被駆動機構、125 ねじりバネ

Claims (4)

  1. ステータが設けられたヨークハウジングと、複数のスロットを有するコアと、モータシャフトと、を備えてなるモータにおいて、
    前記コアには、前記ステータの配置に応じて、奇数個のスロットが形成され、
    前記モータシャフト側には、ギヤが配設され、前記ギヤと前記モータシャフトとの間には空間が設けられ、
    前記ギヤには、一対の曲面と、該曲面の両端を繋ぐ平面から構成される孔部が形成され、前記モータシャフトは、前記孔部よりも小さな相似の断面形状を有するように構成され、
    前記ステータの数をpとし、前記スロットの数をnとしたときに、
    前記ギヤが前記モータシャフトに対して回転方向に変位可能な角度が、式{360°/(p×n)}×1/4で求められる角度以上の鋭角とされていることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. ステータが設けられたヨークハウジングと、複数のスロットを有するコアと、モータシャフトと、を備えてなるモータにおいて、
    前記コアには、前記ステータの配置に応じて、偶数個のスロットが形成され、
    前記モータシャフト側には、ギヤが配設され、前記ギヤと前記モータシャフトとの間には空間が設けられ、
    前記ギヤには、一対の曲面と、該曲面の両端を繋ぐ平面から構成される孔部が形成され、前記モータシャフトは、前記孔部よりも小さな相似の断面形状を有するように構成され、
    前記ステータの数をpとし、前記スロットの数をnとしたときに、
    前記ギヤが前記モータシャフトに対して回転方向に変位可能な角度が、式{360°/(p×n/2)}×1/4で求められる角度以上の鋭角とされていることを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータ駆動装置において、
    前記ギヤには、その長手方向に延びる切欠き溝が形成され、
    前記モータシャフトには、前記切欠き溝の内壁面に当接する係止部が形成されていることを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のモータ駆動装置において、
    前記ギヤには、その長手方向に延びる孔部が形成され、
    前記モータシャフトには、前記孔部の内壁面に当接する頂点が形成されていることを特徴とするモータ駆動装置。
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