JP4007910B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば細胞組織や微生物等の試料の光学像を電気信号に変換して映像データとして観察する顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、教育の分野においては、コンピュータを活用した教育が進められている。このようなコンピュータ教育は、単にコンピュータの操作を教わるだけに限らず、実際のコンピュータを利用した各種の教育が考えられている。
【0003】
例えば、理科教育においても、顕微鏡を用いて細胞組織や微生物等を直接的に観察するだけでなく、その観察像を映像信号として生成してコンピュータ上で観察を行ったりすることが考えられる。
【0004】
そこで、このような映像信号を生成可能な顕微鏡としては、試料の載置されるステージ部の下側に一直線状の光軸を有した光学系を配置し、この光学系の結像位置に撮像素子を配置した撮像部を配設する構成のものが開発されている。このような顕微鏡は、ステージ部上に載置した試料の光学像を、光学系で取り込んで、この光学像を撮像素子で電気信号に変換して、映像信号を生成する。
【0005】
この顕微鏡においては、そのステージ部と撮像素子との間に一直線状の光軸を有した光学系を配置している構成上、携帯性に優れるまでの小型・軽量が図れ、しかも、高精度な映像データを取得することができるため、その映像信号を利用した理科教育等の各種の教育を、手軽に実現することが可能となるという特徴を有する。
【0006】
ところで、このような顕微鏡においては、さらに各種の試料の観察を、多数の人が興味を持つように、ステージ部上の試料を偏射照明等の照明を施して映像データに鮮やかなコントラストを持たせたりする各種の照明形態を可能とする照明手段を付加することにより、理科教育等の教育の分野に貢献することが考えられている。
【0007】
この複数の照明形態が可能な照明手段としては、照明ヘッドをアームの一端に取付けて、このアームの他端部を顕微鏡本体に回動自在に組付け配置する。そして、このアームは、照明形態に応じて、その他端部が回動されて、照明ヘッドからの照明光の照射角を設定することが考えられている。
【0008】
しかしながら、上記照明機構にあっては、単に、照明ヘッドを、顕微鏡本体に対して回動可能に組付けただけだと、ステージ部の試料載置面上の試料に照射する照明位置が変化してしまい、偏射照明などの照明形態を実現することが困難となるという不都合を有する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、小型・軽量で、しかも映像データを取得するための顕微鏡にあっては、複数の照明形態が可能な照明手段を組付けると、映像信号の精度が低下されたり、あるいは観察する試料の大きさに制約を受けるという不具合を有する。
【0010】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、自由度の高い観察形態を実現したうえで、簡便にして容易な照明形態の変更を実現し得、且つ、各照明形態における高精度な映像データの取得を実現し得るようにした顕微鏡を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、試料が載置されるステージ部と、前記ステージ部の試料載置面側と逆面側に対向配置され、前記ステージ部に載置された前記試料の光学像を取り込む光軸が一直線状に配置された光学部と、前記光学部の結像位置に配置され、前記光学部で結像した前記試料の光学像を電気信号に変換する撮像部と、前記光学部の光軸と略直交されて配される第1の軸を前記ステージ部に設け、前記第1の軸回りに回動自在に配され、照明ヘッドを前記第1の軸回りに移動調整する第1の位置調整部と、この第1の位置調整部に対して前記第1の軸と略平行な第2の軸回りに回動自在に連結され、前記照明ヘッドを第2の軸回りに移動調整する第2の位置調整部を有することにより、前記ステージ部に載置された試料に対して照明光を照射する照明ヘッドの照射方向を可変調整して照明形態を設定する照明機構とを備えて顕微鏡を構成した。
【0012】
上記構成によれば、光軸が一直線状に配された光学部を介して撮像部をステージ部の下側面に対向配置し、そのステージ部に対して照明ヘッドを、第1及び第2の位置調整部を介して回動調整自在に組付け配置して、その第1及び第2の位置調整部を調整操作することにより、ステージ部上の試料の照明形態が可変設定されて各照明形態における映像データを撮像部で取得することができる。これにより、持ち運びを含む簡便な取扱いが可能な顕微鏡構造を実現したうえで、各照明形態における精度の良い映像データの取得が可能となり、容易に観察形態の多様化が実現される。
【0013】
また、この発明は、試料が載置されるステージ部と、前記ステージ部の試料載置面側と逆面側に対向配置され、前記ステージ部に載置された前記試料の光学像を取り込む光軸が一直線状に配置された光学部と、前記光学部の結像位置に配置され、前記光学部で結像した前記試料の光学像を電気信号に変換する撮像部と、前記ステージ部の試料載置面に載置された試料に対して照明光を照射する照明ヘッドを、照明光が前記ステージ部の試料載置面と前記光学部の光軸とが交差する部位に照射するように前記ステージ部に回動調整自在に配した照明機構とを備え、前記照明機構は、回動調整用の軸が前記試料載置面と同一面上で、且つ、前記光学部の光軸と略直交されて配される顕微鏡を構成した。
【0014】
上記構成によれば、ステージ部の試料載置面に載置された試料に対して照明光を照射する照明ヘッドは、照明光が前記ステージ部の試料載置面と一直線状の光軸を有した前記光学部の光軸とが交差する部位に照射するように前記ステージ部に回動調整自在に配され、その回動位置に応じてステージ部上の試料の照明形態が可変設定されて所望の照明形態を司る。これにより、同様に持ち運びを含む簡便な取扱いが可能な顕微鏡構造を実現したうえで、各照明形態における精度の良い映像データの取得が可能となり、容易に観察形態の多様化が実現される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、この発明の一実施の形態に係る顕微鏡を示すもので、撮像部を備えたベース10には、試料載置用のステージ部11が光学部12を介して所定の間隔に組付け配置される。ステージ部11には、ステージ板111が例えば水平面上で移動調整自在に設けられる。このステージ板111は、図示しない操作部の調整によりステージ部11に対して位置調整される。
【0017】
また、上記光学部12内には、一直線上の光軸を有した光学部材122が、上記ステージ板111に対向配置され、この光学部材122で上記ステージ板111上に載置される試料の光学像を取り込む。
【0018】
光学部材122は、例えばズームレンズを備え、上記光学部12の周囲に回転操作自在に配設される操作環121の回転操作に連動してそのズームレンズが光軸方向に移動調整されて上記ステージ板111上に載置される試料の光学像の拡大あるいは縮小が選択的に行われる。また、上記光学部12には、図示しない焦点調整部が設けられ、上記光学部材122の焦点調整可能に構成される。
【0019】
さらに、上記ベース10には、撮像素子101が、上記光学部材122の結像位置に対応して設けられ、撮像素子101には、上記光学部材122で取り込んだ光学像が結像される。ベース10は、撮像素子101で光学像を電気信号に変換し、その電気信号を信号処理して映像信号を生成し、図示しない出力手段を介して外部機器、例えばパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと記す)に外部出力する。
【0020】
上記構成のようにステージ部11面の下側には、光軸が一直線状となるように光学部材122を有した光学部12を介して撮像素子101を有したベース10が対向配置される顕微鏡構造を採っていることにより、小形化と共に、構成の簡略化が図れ、しかも、光学部12の構成の簡略化が図れるために、精度の良い映像データの取得が可能となる。
【0021】
また、上記ステージ部11には、照明ヘッド組付け用のアーム取付部112が設けられ、このアーム取付部112には、例えば螺子孔113が光軸と略直交するように設けられる。そして、このアーム取付部112には、照明機構を構成する第1のアーム13が軸A回りに回動自在に組付けられる。
【0022】
第1のアーム13の一端部には、図2に示すように位置調整部を構成する挿通孔131が、上記アーム取付部112の螺子孔113に対応するように設けられる。この第1のアーム13は、その挿通孔131に対して、ワッシャ14、回転力量出し用の板ばね15が順に被着された取付螺子部材16が挿入される。この状態で、取付螺子部材16は、その先端部にワッシャ17が被着され、上記アーム取付部112の螺子孔113に螺着される。
【0023】
ここで、第1のアーム13は、その一端部がアーム取付部112に回動自在に組付けられる。この組付け状態において、第1のアーム13は、その一端部が取付螺子部材16、ワッシャ14、17及び板ばね15の弾性力が付与され、その弾性力に抗する摩擦力で回動付勢される。そして、この回動位置において、第1のアーム13は、板ばね15の弾性力により、軸方向に付勢されて位置規制され、位置決めされる。
【0024】
また、第1のアーム13の他端には、図3に示すように位置調整部を構成する取付孔132が設けられる。そして、この第1のアーム13の取付孔132には、第2のアーム18の一端部に設けられる回動部181が軸B回りに回動自在に組付けられる。
【0025】
この第2のアーム18の回動部181は、その周囲にワッシャ19が被着されて、上記第1のアーム13の取付孔132に挿入された後、その先端部の周囲にワッシャ20、回転力量出し用の板ばね21が順に被着され、さらに固定リング22が被着される。この固定リング22には、螺子孔221が軸Bに対して略直角に形成され、この螺子孔221に螺子部材23が螺着されて第2のアーム18の回動部181に取付けられる。
【0026】
ここで、第2のアーム18は、その回動部181が第1のアーム13の取付孔132に対して固定リング22、ワッシャ19、20及び板ばね21の作用による弾性力により軸方向に付勢され、その弾性力に抗して第1のアーム13の取付孔132に対して回動付勢される。そして、この回動位置において、第2のアーム18は、板ばね21の弾性力により軸方向に付勢されて位置規制され、位置決めされる。
【0027】
また、第2のアーム18には、その他端部に照明ヘッド24が設けられる(図1参照)。この照明ヘッド24は、例えば図示しないケーブルを介して外部からの電力が供給されると、所望の照射方向に照明光を発する。なお、この照明ヘッド24の電源構造としては、バッテリを組込んだ構成にすることも可能である。
【0028】
上記構成により、ステージ部11のステージ板111に載置された試料の照明形態を設定する場合には、例えば図4に破線で示すように第1のアーム13を、板ばね15の弾性力に抗して軸A回りに回動付勢する。すると、第1のアーム13は、第2のアーム18とともに回動され、その回動付勢を解除した位置で、その板ばね15の弾性力により、回動位置において軸方向に付勢されて位置規制され、位置決めされる。ここで、第2のアーム18に支持された照明ヘッド24は、光軸に対して略直交する軸A回りでの回動状態が保たれる。
【0029】
この状態で、照明ヘッド24は、第2のアーム18が、その板ばね21の弾性力に抗して第1のアーム13の取付孔132を中心とする軸B回りに回動付勢されると、該第2のアーム18とともに回動される。そして、第2のアーム18は、その回動付勢が解除されると、板ばね21の弾性力により、回動位置において軸方向に付勢されて位置規制され、位置決めされる。これにより、照明ヘッド24は、二軸回り回動されて、その照射方向が所望の状態に設定され、偏射照明等の所望の照明形態に設定される。
【0030】
このように、上記顕微鏡は、ステージ部11の下側に光軸が一直線状の光学部12を介して撮像素子101を有するベース10を対向配置して、そのステージ部11に対して照明ヘッド24を第1及び第2のアーム13、18を介して光軸と異なる二軸回りに回動調整自在に組付け配置するように構成した。
【0031】
これによれば、照明ヘッド24を第1及び第2のアーム13、18を介して二軸回りに回動調整することにより、偏射照明等の所望の照明形態において、照明ヘッド24の照射方向を光軸上の所望の位置に容易に調整することが可能となる。この結果、持ち運びを含む取扱いの簡略化を確保した顕微鏡構造において、多様の照明形態において精度の良い映像データを取得することができて、観察形態の多様化を図ることができる。
【0032】
なお、上記実施の形態では、第1のアーム13及び第2のアーム18をそれぞれ回動位置に位置決めする位置決め機構を、板ばね15、21の弾性力を利用して行うように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他の部材を用いて構成することも可能である。そして、第1のアーム13及び第2のアーム18をそれぞれ回動調整自在に組付け配置する構成として、上述した回転力量出し構造に限ることなく、その他、例えば第1のアーム13及び第2のアーム18をそれぞれ回動調整位置において、解放自在に保持する位置決め機構を、例えば観察者により任意に回転力量を調整できる力量調整レバーを配して構成することも可能である。
【0033】
また、上記実施の形態では、照明ヘッド24を光軸と異なる二軸回りに回動自在に配設するように位置調整部を設けて構成した場合で説明したが、この数に限ることなく、例えば図5乃至図9に示すように構成したり、あるいは図10及び図11に示すように構成することも可能である。但し、図5乃至図11においては、上記図1乃至図4と同一部分について、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0034】
先ず、図5乃至図9に示す実施の形態では、第1のアーム13は、ステージ部11のアーム取付部112に対して上記図1に示す実施の形態と同様に軸A回りに回動自在に組付けられる。そして、この第1のアーム13の他端部には、第2のアーム25が略直交状に取付けられる。
【0035】
第2のアーム25は、例えば筒状に形成され、その内部には、位置調整部を構成する移動部材26が軸方向に移動自在に嵌装される。この第2のアーム25には、図6及び図7に示すように軸方向に案内孔251が形成され、この案内孔251には、固定螺子27が移動自在に挿入される。この固定螺子27は、上記移動部材26に螺着される。
【0036】
これにより、移動部材26は、その固定螺子27を緩めると、固定螺子27が第2のアーム25の案内孔251に沿って移動可能となり、第2のアーム25に対して出入り調整される。そして、移動部材26は、その固定螺子27が締め付けられると、該固定螺子27が第2のアーム25に圧接されることにより、その移動位置において位置決めされる。
【0037】
また、移動部材26には、図8及び図9に示すようにその先端部に位置調整部を構成する、例えば半円状に切り欠いた切欠き部261が形成され、この切欠き部261には、螺子孔262が設けられる。そして、この切欠き部261には、上記照明ヘッド24に設けられる取付部241が軸C回りに回動自在に組み付けられる。
【0038】
上記取付部241には、挿通孔242が上記螺子孔262に対応して設けられる。そして、この取付部241の挿通孔242には、螺子部材29が板ばね28を介在して挿通される。この螺子部材29は、取付部241の挿通孔242に挿通された後、その先端部が移動部材26の切欠き部261の螺子孔262に螺着される。これにより、照明ヘッド24は、その板ばね28の弾性力に抗して螺子部材29を中心とする軸C回りに回動付勢されると、軸C回りに回動されて、その回転角が調整される。そして、照明ヘッド24は、その回動位置において、その回動付勢が解除されると、その取付部241が上記板ばね28の弾性力により軸方向に付勢されて回動位置において位置規制され、位置決めされる。
【0039】
即ち、この実施の形態においては、照明ヘッド24を第1のアーム13を介して軸A回りに移動調整する。続いて、第2のアーム25を軸方向に伸縮調整し、その伸縮位置において、照明ヘッド24を第2のアーム25に対して回動させる。このように、照明ヘッド24を3箇所で位置調整して、その照明形態を可変調整する。
【0040】
また、図10及び図11に示す実施の形態では、ステージ部11と照明ヘッド24との間に、位置調整部として、リンク機構を構成する、例えば3本のリンク部材301、302、303を略四辺形状にリンク結合した第2のアーム30を組合せ配置する。このうちリンク部材301の先端部は、回動軸304を介して第2のアーム30に回動自在に支持される。そして、第2のアーム30を構成するリンク部材303には、駆動ピン305が形成され、この駆動ピン305は、例えばステージ部11に所定形状に形成された駆動カム溝133に駆動自在に係合される。
【0041】
また、第2のアーム30を構成する3本のリンク部材301、302、303のうちリンク部材302のリンク結合部は、照明ヘッド24に固定支持される。
【0042】
上記構成において、第2のアーム30は、照明ヘッド24が照射位置に移動されると、図11に示すように回動軸304を中心としてリンク部材301が回動付勢され、これに連動してリンク部材302、303が順に回動付勢される。この際、リンク部材303は、その駆動ピン305が第1のアーム13の駆動カム溝133に沿って案内される。これにより、第2のアーム30を構成するリンク部材301、302、303は、照明ヘッド24の司る位置に応じて、例えば図11に示すように回動される。
【0043】
ここで、照明ヘッド24は、これらリンク部材301、302、303が移動位置において位置規制されることで、所望の照明方向が確保される。この実施の形態によれば、照明ヘッド24の照射位置を可変調整するだけで、常にステージ部11のステージ板111上の試料を照射することが可能となる。この結果、観察者が、照射方向を調整する照明調整操作を簡略にすることができる。
【0044】
また、この実施の形態においては、第1のアーム13と照明ヘッド24との間をリンク部材301、302、303をリンク結合して、相互間を連動させるように構成した場合で説明したが、このリンク結合構造に代えて、例えばワイヤー結合、あるいは歯車結合構造等を用いて相互間を連動させるように構成することも可能である。
【0045】
さらに、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、位置調整部として、例えば上記第1のアーム13及び第2のアーム18、25の中間部に回動部を設けて折曲がり自在に形成して、この回動部を介して第1のアーム13及び第2のアーム18、25の中間部を回動式に折曲がり調整するように構成してもよい。
【0046】
また、この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、例えば上記各実施の形態で説明した位置調整部を、適宜に組み合わせて構成するようにしてもよい。
【0047】
さらに、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、図12及び図13に示すように上記照明ヘッド24を配置するように構成しても、上記各実施の形態と略同様の効果が期待される。但し、この図12及び図13においては、便宜上、上記図1乃至図4と同一部分について、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0048】
即ち、図12及び図13に示す実施の形態では、位置調整部を構成するアーム取付部40を、上記ステージ部11のステージ板111の試料載置面(ステージ板111中心)と照明ヘッド24(照明ヘッド24からの照明光の照射方向)とが対応するように設け、このアーム取付部40の先端部には、螺子孔401が設けられる。そして、この螺子孔401には、例えば湾曲状のアーム41の基端が、位置決め機構を構成する螺子部材42を用いて螺合調整自在に螺着される。
【0049】
これにより、アーム41の基端は、上記アーム取付部40に対して螺子部材42を中心とする軸D回りに板ばね43を介して回動自在に取り付けられる。このアーム41の回動支点となる軸Dは、上記ステージ板111の試料載置面と同一面上で、且つ、光学部12の光軸に略直交される軸線上であることが望まれる。
【0050】
また、アーム41の先端部には、上記照明ヘッド24が取り付けられる。この照明ヘッド24の照射光は、上記ステージ板111の試料載置面の上記光学部12の光軸との交差する部位に照射される。
【0051】
上記構成により、照明ヘッド24は、アーム41の基端に螺着される螺子部材42の螺合を緩めて、螺子部材42を軸Dにしてアーム41を回動すれば、その照明光の照射方向が可変される。ここで、照明ヘッド24の照明光は、各回動位置において、上記ステージ板111の試料載置面の上記光学部12の光軸との交差する部位に向けて照射される。この結果、照明ヘッド24は、ステージ板111上における照射部位が変わることなく、アーム41の回動位置に応じた所望の照明形態が得られる。
【0052】
これにより、アーム41は、アーム取付部40に対して位置決めされ、照明ヘッド24による照明光がステージ板111の試料載置面における光軸上に照射される。
【0053】
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
【0054】
例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、自由度の高い観察形態を実現したうえで、簡便にして容易な照明形態の変更を実現し得、且つ、各照明形態における高精度な映像データの取得を実現し得るようにした顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態に係る顕微鏡の一部を断面して示した一部断面図である。
【図2】 図1の第1のアームの回動構造を取り出して示した断面図である。
【図3】 図1の第2のアームの回動構造を取り出して示した断面図である。
【図4】 図1の照明ヘッドの調整動作を説明するために示した平面図である。
【図5】この発明の他の実施の形態に係る顕微鏡の一部を断面して示した一部断面図である。
【図6】 図5の第2のアームのスライド構造を取り出して示した断面図である。
【図7】 図5の第2のアームのスライド構造を外観から示した平面図である。
【図8】 図5の照明ヘッドの回動構造を示した側面図である。
【図9】 図8の要部を断面して示した断面図である。
【図10】 この発明の他の実施の形態に係る顕微鏡の要部の配置構成を示した構成図である。
【図11】 図10の照明ヘッドの調整動作を説明するために示した構成図である。
【図12】 この発明の他の実施の形態に係る顕微鏡の要部の配置構成を示した一部断面図である。
【図13】 図12の要部を拡大して示した断面図である。
【符号の説明】
10 … ベース、 101 … 撮像素子、 11 … ステージ部、 112 … アーム取付部、 113 … 螺子孔、 111 … ステージ板、12 … 光学部、 122 … 光学部材、 121 … 操作環、 122 … 光学部材、 13 … 第1のアーム、 131 … 挿通孔、 132 … 取付孔、 14 … ワッシャ、 15 … 板ばね、 16 … 取付螺子部材、 17 … ワッシャ、 18 … 第2のアーム、 181 …回動部、 19 … ワッシャ、 20 … ワッシャ、 21 … 板ばね、 22 … 固定リング、 221 … 螺子孔、 23 … 螺子部材、 24 … 照明ヘッド、 241 … 取付部、 242 … 挿通孔、 25… 第2のアーム、 251 … 案内孔、 26 … 移動部材、 261… 切欠き部、 262 … 螺子孔、 27 … 固定螺子、 28 … 板ばね、 29 … 螺子部材、 30 … 第2のアーム、 301〜303… リンク部材、 304 … 回動軸、 305 … 駆動ピン、 134… 駆動カム溝、 40 … アーム取付部、 401 … 螺子孔、 41… アーム、 42 … 螺子部材、 43 … 板ばね。

Claims (7)

  1. 試料が載置されるステージ部と、
    前記ステージ部の試料載置面側と逆面側に対向配置され、前記ステージ部に載置された前記試料の光学像を取り込む光軸が一直線状に配置された光学部と、
    前記光学部の結像位置に配置され、前記光学部で結像した前記試料の光学像を電気信号に変換する撮像部と、
    前記光学部の光軸と略直交されて配される第1の軸を前記ステージ部に設け、前記第1の軸回りに回動自在に配され、照明ヘッドを前記第1の軸回りに移動調整する第1の位置調整部と、この第1の位置調整部に対して前記第1の軸と略平行な第2の軸回りに回動自在に連結され、前記照明ヘッドを第2の軸回りに移動調整する第2の位置調整部を有することにより、前記ステージ部に載置された試料に対して照明光を照射する照明ヘッドの照射方向を可変調整して照明形態を設定する照明機構とを具備することを特徴とする顕微鏡。
  2. 前記第1及び第2の位置調整部は、リンク機構を介して前記第1及び第2の軸回りに連動可能にリンク結合されることを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
  3. 前記照明機構は、前記ステージ部に設けた第1の軸を介して回動自在に設けられ、前記照明ヘッドを第1の軸回りに移動調整する第1の位置調整部と、この第1の位置調整部に対して前記第1の軸と略平行な第2の軸に軸方向に移動自在で、且つ、該第2の軸に対して直交する軸回りに回動自在に配され、前記照明ヘッドを前記第2の軸の軸方向及び該第2の軸に対して直交する軸回りに移動調整する第2の位置調整部とを有することを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
  4. さらに、前記第1及び第2の位置調整部を、それぞれ調整位置で解放自在に位置決めする位置決め機構を備えることを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
  5. 試料が載置されるステージ部と、
    前記ステージ部の試料載置面側と逆面側に対向配置され、前記ステージ部に載置された前記試料の光学像を取り込む光軸が一直線状に配置された光学部と、
    前記光学部の結像位置に配置され、前記光学部で結像した前記試料の光学像を電気信号に変換する撮像部と、
    前記ステージ部の試料載置面に載置された試料に対して照明光を照射する照明ヘッドを、照明光が前記ステージ部の試料載置面と前記光学部の光軸とが交差する部位に照射するように前記ステージ部に回動調整自在に配した照明機構とを具備し、
    前記照明機構は、回動調整用の軸が前記試料載置面と同一面上で、且つ、前記光学部の光軸と略直交されて配されることを特徴とする顕微鏡。
  6. 前記照明機構を、調整位置で解放自在に位置決めする位置決め機構を備えることを特徴とする請求項記載の顕微鏡。
  7. 前記光学部は、ズームレンズを有し、前記光学部の周囲に配設した操作手段の操作により前記ズームレンズを光軸方向に移動調整を行い、前記試料の光学像の拡大あるいは縮小をすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の顕微鏡。
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