JP2001054255A - リニア駆動マイクロアクチュエータ - Google Patents
リニア駆動マイクロアクチュエータInfo
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- JP2001054255A JP2001054255A JP11223727A JP22372799A JP2001054255A JP 2001054255 A JP2001054255 A JP 2001054255A JP 11223727 A JP11223727 A JP 11223727A JP 22372799 A JP22372799 A JP 22372799A JP 2001054255 A JP2001054255 A JP 2001054255A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大きさ、特に外径寸法を小さくすることを目
的とし、内視鏡などの先端部分に設置可能な寸法サイズ
にまとめた駆動機構、及びそれを用いたリニア駆動のマ
イクロアクチュエータを提供する。 【構成】 動力源としての減速機付きの極小径小型モー
タ(2)と、この小型モータの減速機(3)外周部で嵌
合固定された外ハウジング(7)と、外ハウジング
(7)と結合した支持部材(9)に立設したモータ出力
軸と同一方向に配置されたレール部材(5)と、雌ネジ
部を内径側に有するとともに前記レール部材(5)によ
り直線的に移動自在にガイドされるスライダ部材(6)
と、雄ネジ部を外周に有し、該雄ネジ部が前記スライダ
部材(6)の雌ネジ部で螺合されるとともに、前記小型
モータの減速機駆動軸に固定され、該小型モータからの
駆動回転力を付与されて回転し、その回転の正転逆転に
伴う螺合力により、前記スライダ部材(6)を前記レー
ル部材(5)によりガイドされた状態で直線移動させる
スクリュー部材(4)とを備える。
的とし、内視鏡などの先端部分に設置可能な寸法サイズ
にまとめた駆動機構、及びそれを用いたリニア駆動のマ
イクロアクチュエータを提供する。 【構成】 動力源としての減速機付きの極小径小型モー
タ(2)と、この小型モータの減速機(3)外周部で嵌
合固定された外ハウジング(7)と、外ハウジング
(7)と結合した支持部材(9)に立設したモータ出力
軸と同一方向に配置されたレール部材(5)と、雌ネジ
部を内径側に有するとともに前記レール部材(5)によ
り直線的に移動自在にガイドされるスライダ部材(6)
と、雄ネジ部を外周に有し、該雄ネジ部が前記スライダ
部材(6)の雌ネジ部で螺合されるとともに、前記小型
モータの減速機駆動軸に固定され、該小型モータからの
駆動回転力を付与されて回転し、その回転の正転逆転に
伴う螺合力により、前記スライダ部材(6)を前記レー
ル部材(5)によりガイドされた状態で直線移動させる
スクリュー部材(4)とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒型の極小モー
タを用いたリニア駆動型のアクチュエータに関するもの
であり、駆動機構部分の外径寸法を小さくすることによ
り、例えば内視鏡などの先端に設置が可能となり、その
結果、内視鏡先端部の位置を前後調整した場合、フレキ
シブルワイヤーで外部から遠隔操作してレンズを移動さ
せなくても、焦点又は変倍ズーム調整を直接駆動させて
合わせることができるリニア駆動機構に関する。
タを用いたリニア駆動型のアクチュエータに関するもの
であり、駆動機構部分の外径寸法を小さくすることによ
り、例えば内視鏡などの先端に設置が可能となり、その
結果、内視鏡先端部の位置を前後調整した場合、フレキ
シブルワイヤーで外部から遠隔操作してレンズを移動さ
せなくても、焦点又は変倍ズーム調整を直接駆動させて
合わせることができるリニア駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば医療器具の一例である内視鏡は、
体内の消化器官等の内部検査、診断に用いられており、
その構造は主にライトガイド用の光ファイバー束及び画
像イメージガイド用光ファイバー束を内蔵する内視鏡操
作部本体部分と、ライトガイド用光ファイバー束を介し
て被写体を照らす照明用光源、及び被写体像を画像とし
て表示するモニター装置側本体と、を備えている。
体内の消化器官等の内部検査、診断に用いられており、
その構造は主にライトガイド用の光ファイバー束及び画
像イメージガイド用光ファイバー束を内蔵する内視鏡操
作部本体部分と、ライトガイド用光ファイバー束を介し
て被写体を照らす照明用光源、及び被写体像を画像とし
て表示するモニター装置側本体と、を備えている。
【0003】通常、内視鏡は、画像イメージガイド用光
ファイバー束の先端に変倍機能等のレンズ群を備えてお
り、このレンズを介して被写体の画像(光源により照ら
された画像)を取り込み、イメージガイド用光ファイバ
ー束を介して前記被写体の画像を転送し、これをCCD
受像部で電気的画像に変換し、被写体の形態をモニター
装置に映し出している。
ファイバー束の先端に変倍機能等のレンズ群を備えてお
り、このレンズを介して被写体の画像(光源により照ら
された画像)を取り込み、イメージガイド用光ファイバ
ー束を介して前記被写体の画像を転送し、これをCCD
受像部で電気的画像に変換し、被写体の形態をモニター
装置に映し出している。
【0004】この時、内視鏡先端部のレンズ群の焦点調
整、又は変倍ズーム時の画像を被写体に合わせるために
は、該レンズ群の配置を微妙に前後に動かす必要があ
る。しかし、従来は内視鏡操作部本体の先端部に駆動用
モータを有するレンズ直接駆動機構を設けると、内視鏡
先端部の外径及び全体寸法が大きくなり、診断の際、患
者への負担(苦痛)が増すという理由から、大口径が敬
遠され、一般的な仕様である内視鏡本体外部から極細フ
レキシブルワイヤーで遠隔操作するワイヤー駆動方式が
主流であった。
整、又は変倍ズーム時の画像を被写体に合わせるために
は、該レンズ群の配置を微妙に前後に動かす必要があ
る。しかし、従来は内視鏡操作部本体の先端部に駆動用
モータを有するレンズ直接駆動機構を設けると、内視鏡
先端部の外径及び全体寸法が大きくなり、診断の際、患
者への負担(苦痛)が増すという理由から、大口径が敬
遠され、一般的な仕様である内視鏡本体外部から極細フ
レキシブルワイヤーで遠隔操作するワイヤー駆動方式が
主流であった。
【0005】しかし、この比較的小径化が可能なワイヤ
ー駆動方式には、前記レンズの位置出し精度(微調整)
に問題があった。それは構造上、細長いフレキシブルワ
イヤーを回転させて操作する駆動動作では、摺動損によ
るモータへの付加、剛性不足によるワイヤーのねじれ等
があり、診断中に体内を縦横に移動する内視鏡先端部の
微妙な姿勢変化に対し、極細ワイヤーが追従できず、微
妙なレンズ調整動作を一定位置で精度良く実現すること
は難しかった。
ー駆動方式には、前記レンズの位置出し精度(微調整)
に問題があった。それは構造上、細長いフレキシブルワ
イヤーを回転させて操作する駆動動作では、摺動損によ
るモータへの付加、剛性不足によるワイヤーのねじれ等
があり、診断中に体内を縦横に移動する内視鏡先端部の
微妙な姿勢変化に対し、極細ワイヤーが追従できず、微
妙なレンズ調整動作を一定位置で精度良く実現すること
は難しかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題のた
め、患者への負担の軽減等の目的を第一に、レンズ駆動
機構を内視鏡先端部に内蔵し、より高精度なレンズの位
置出しが可能で、かつ内視鏡本体の先端外径及び形状寸
法を小さくすることが近年望まれている。つまりレンズ
駆動機構の主要構成要素である変速機構付の極小モー
タ、及び駆動機構のアクチュエータ部分のさらなる小型
化が求められている。
め、患者への負担の軽減等の目的を第一に、レンズ駆動
機構を内視鏡先端部に内蔵し、より高精度なレンズの位
置出しが可能で、かつ内視鏡本体の先端外径及び形状寸
法を小さくすることが近年望まれている。つまりレンズ
駆動機構の主要構成要素である変速機構付の極小モー
タ、及び駆動機構のアクチュエータ部分のさらなる小型
化が求められている。
【0007】そこで本発明は、その駆動アクチュエータ
の大きさ、特に外径寸法を極力小さくすることにより、
内視鏡の先端部に実用上設置が可能となり、その結果、
従来とは異なる機構である駆動用ワイヤーによる遠隔操
作法無しで、変倍用レンズあるいは焦点調整用レンズ等
をダイレクトに微調整して合わせることができる駆動用
モータ内蔵型の内視鏡を作製可能とし、そのレンズ駆動
用アクチュエータ部分を量産ベースで提供することを目
的とする。
の大きさ、特に外径寸法を極力小さくすることにより、
内視鏡の先端部に実用上設置が可能となり、その結果、
従来とは異なる機構である駆動用ワイヤーによる遠隔操
作法無しで、変倍用レンズあるいは焦点調整用レンズ等
をダイレクトに微調整して合わせることができる駆動用
モータ内蔵型の内視鏡を作製可能とし、そのレンズ駆動
用アクチュエータ部分を量産ベースで提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、動力源としての減速機付
きの極小径小型モータ(2)と、この小型モータの減速
機外周部で嵌合固定された外ハウジング(7)、及び支
持部材(9)に立設したモータ出力軸と同一方向に配置
されたレール部材(5)と、雌ネジ部(ネジ孔61)を
内径側に有するとともに前記レール部材により直線的に
移動自在にガイドされるスライダ部材(6)と、雄ネジ
部(ネジ部42)を外周に有し、該雄ネジ部が前記スラ
イダ部材の雌ネジ部で螺合されるとともに、前記小型モ
ータの減速された駆動軸に固定され、該小型モータから
駆動回転力を付与されて回転し、その回転の正転逆転に
伴う螺合力により、前記スライダ部材を前記レール部材
により案内された状態で直線移動させるスクリュー部材
(4)と、を備えた極小径サイズのリニア駆動アクチュ
エータである。
め、請求項1に記載の発明は、動力源としての減速機付
きの極小径小型モータ(2)と、この小型モータの減速
機外周部で嵌合固定された外ハウジング(7)、及び支
持部材(9)に立設したモータ出力軸と同一方向に配置
されたレール部材(5)と、雌ネジ部(ネジ孔61)を
内径側に有するとともに前記レール部材により直線的に
移動自在にガイドされるスライダ部材(6)と、雄ネジ
部(ネジ部42)を外周に有し、該雄ネジ部が前記スラ
イダ部材の雌ネジ部で螺合されるとともに、前記小型モ
ータの減速された駆動軸に固定され、該小型モータから
駆動回転力を付与されて回転し、その回転の正転逆転に
伴う螺合力により、前記スライダ部材を前記レール部材
により案内された状態で直線移動させるスクリュー部材
(4)と、を備えた極小径サイズのリニア駆動アクチュ
エータである。
【0009】この請求項1に記載のリニア駆動機構にお
いては、前記小型モータを駆動させて前記スクリュー部
材(4)を正逆回転させた場合、前記スライダ部材
(6)は前記レール部材(5)の位置決め保持によって
スクリュー部材(4)と共に回転することない。従っ
て、スライダ部材(4)は前記スクリュー部材の軸回転
にともない、スクリュー部材(4)の中心軸方向にスラ
イドしてリニアに移動することができる。また当然なが
ら、前記小型モータの駆動回転方向を逆転させると、同
様の作用により、前記スライダ部材(6)は前記スクリ
ュー部材(4)及び前記レール部材(5)の働きにより
前記とは逆方向にリニアに動く。
いては、前記小型モータを駆動させて前記スクリュー部
材(4)を正逆回転させた場合、前記スライダ部材
(6)は前記レール部材(5)の位置決め保持によって
スクリュー部材(4)と共に回転することない。従っ
て、スライダ部材(4)は前記スクリュー部材の軸回転
にともない、スクリュー部材(4)の中心軸方向にスラ
イドしてリニアに移動することができる。また当然なが
ら、前記小型モータの駆動回転方向を逆転させると、同
様の作用により、前記スライダ部材(6)は前記スクリ
ュー部材(4)及び前記レール部材(5)の働きにより
前記とは逆方向にリニアに動く。
【0010】また、サイズ的には、径寸法が比較的大き
くなる従来の多段歯車を用いた減速機構との組み合わせ
とは異なり、例えば本発明では、極小サイズの遊星歯車
からなる減速機付きのDCブラシレスモータを用い、前
記レール部材との接触部分を前記スライダ部材外周を切
り欠くようにV溝を設けて先接触で組合わせることによ
り、前記スクリュー部材と前記レール部材との組配置関
係は低摺動損失で、かつ寸法的にも省スペースで効率よ
く設計でき、該駆動機構部全体の径寸法は決して大きく
なることはない。よって前記小型モータの外径寸法と前
記スライダ部材等からなるリニア駆動機構部全体の径方
向寸法を概略等しくすることは十分可能である。
くなる従来の多段歯車を用いた減速機構との組み合わせ
とは異なり、例えば本発明では、極小サイズの遊星歯車
からなる減速機付きのDCブラシレスモータを用い、前
記レール部材との接触部分を前記スライダ部材外周を切
り欠くようにV溝を設けて先接触で組合わせることによ
り、前記スクリュー部材と前記レール部材との組配置関
係は低摺動損失で、かつ寸法的にも省スペースで効率よ
く設計でき、該駆動機構部全体の径寸法は決して大きく
なることはない。よって前記小型モータの外径寸法と前
記スライダ部材等からなるリニア駆動機構部全体の径方
向寸法を概略等しくすることは十分可能である。
【0011】また、該駆動機構の最大外径寸法は、前記
スライダ部材の最大外径に概略等しくなるため、部品構
成上、必要最小限の組み込み寸法となり、実質上、小径
化が進む駆動部の小型モータの最大外径寸法にほぼ依存
することになる。
スライダ部材の最大外径に概略等しくなるため、部品構
成上、必要最小限の組み込み寸法となり、実質上、小径
化が進む駆動部の小型モータの最大外径寸法にほぼ依存
することになる。
【0012】ここで、前記小型モータとしては、例えば
請求項2に記載するように、DCブラシレスモータ
(2)があるが、その他のモータとしてコアレスモー
タ、ステッピングモータ、コアードモータなど、任意の
形式の小型モータを応用することができるのは言うまで
もない。なお、本発明に用いたDCブラシレスモータ
(2)は、本出願人が先に出願した特願平10-331206号
に記載した給電機構を有するDCブラシレスモータを採
用し、その外形寸法は約φ2mmである。
請求項2に記載するように、DCブラシレスモータ
(2)があるが、その他のモータとしてコアレスモー
タ、ステッピングモータ、コアードモータなど、任意の
形式の小型モータを応用することができるのは言うまで
もない。なお、本発明に用いたDCブラシレスモータ
(2)は、本出願人が先に出願した特願平10-331206号
に記載した給電機構を有するDCブラシレスモータを採
用し、その外形寸法は約φ2mmである。
【0013】また、その他のレール部材の組み合わせ構
成としては、スライダ部材に設けた軸方向貫通穴を送通
するほぼ同径の棒材(シャフト)や、あるいは逆にスラ
イダ部材側に突起を設け、この突起を填め込むための受
け溝を有するV字又はコの字型の異形な棒材(シャフ
ト)とすることなどが考えられる。
成としては、スライダ部材に設けた軸方向貫通穴を送通
するほぼ同径の棒材(シャフト)や、あるいは逆にスラ
イダ部材側に突起を設け、この突起を填め込むための受
け溝を有するV字又はコの字型の異形な棒材(シャフ
ト)とすることなどが考えられる。
【0014】また、この請求項1及び請求項2に記載の
発明は、例えば請求項3に記載するように、前記スクリ
ュー部材の解放端側を支持部材に固定の軸受(例えば軸
受83)で回転自在に支持することにより、該スクリュ
ー部材の軸振れを防止する軸振れ防止手段(例えば支持
部材8,10)を備えた構成としてもよい。この場合、
前記スクリュー部材と同様に、レール部材も解放端側を
支持部材(8)に固定すれば、レール部材は細棒の両端
部で支持されることになるため強度が向上し、前記スラ
イダ部材のガイド(案内)としてのリニア動作はより安
定する。
発明は、例えば請求項3に記載するように、前記スクリ
ュー部材の解放端側を支持部材に固定の軸受(例えば軸
受83)で回転自在に支持することにより、該スクリュ
ー部材の軸振れを防止する軸振れ防止手段(例えば支持
部材8,10)を備えた構成としてもよい。この場合、
前記スクリュー部材と同様に、レール部材も解放端側を
支持部材(8)に固定すれば、レール部材は細棒の両端
部で支持されることになるため強度が向上し、前記スラ
イダ部材のガイド(案内)としてのリニア動作はより安
定する。
【0015】また、さらに前記振れ防止手段の一部(支
持部材10の一部)がレール部材(5)の機能を兼ねる
構成として組み合わされることにより、より小型で安定
した駆動動作が得られる。
持部材10の一部)がレール部材(5)の機能を兼ねる
構成として組み合わされることにより、より小型で安定
した駆動動作が得られる。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の駆動機構において、前記
小型モータと前記スクリュー部材とは、極小径サイズの
遊星歯車機構(3)を介して結合している。
〜請求項3のいずれかに記載の駆動機構において、前記
小型モータと前記スクリュー部材とは、極小径サイズの
遊星歯車機構(3)を介して結合している。
【0017】この請求項4に記載の発明によれば、極小
サイズの減速機(例えば遊星歯車減速機3)を用いるた
め、該駆動機構の外径を大きくすることなしに、前記小
型モータと前記スクリュー部材との間に減速機構を設け
ることができ、従って、前記小型モータの回転出力を前
記スクリュー部材に、減速してトルクを向上させた状態
で伝達できるため、前記スライダ部材(又は移動させる
物体の重量)を必要以上に軽量化しなくてもよくなるほ
か、減速機による低速駆動機構によって、モータの回転
出力制御を細かに行わなくても、スライダ部材の位置決
め精度を確実に向上させることができる。
サイズの減速機(例えば遊星歯車減速機3)を用いるた
め、該駆動機構の外径を大きくすることなしに、前記小
型モータと前記スクリュー部材との間に減速機構を設け
ることができ、従って、前記小型モータの回転出力を前
記スクリュー部材に、減速してトルクを向上させた状態
で伝達できるため、前記スライダ部材(又は移動させる
物体の重量)を必要以上に軽量化しなくてもよくなるほ
か、減速機による低速駆動機構によって、モータの回転
出力制御を細かに行わなくても、スライダ部材の位置決
め精度を確実に向上させることができる。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の駆動機構を用いたレンズ
駆動機構であって、少なくとも前記スライダ部材に焦点
調整あるいは変倍用のレンズの一部が固定されて備えら
れており、前記スライダ部材を直線的に移動させること
によって、レンズが移動し、前記レンズの焦点及び変倍
ズームの調整位置を設定できる。
〜請求項4のいずれかに記載の駆動機構を用いたレンズ
駆動機構であって、少なくとも前記スライダ部材に焦点
調整あるいは変倍用のレンズの一部が固定されて備えら
れており、前記スライダ部材を直線的に移動させること
によって、レンズが移動し、前記レンズの焦点及び変倍
ズームの調整位置を設定できる。
【0019】この請求項5に記載のレンズ駆動機構は、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の駆動機構を用い
ているため、断面積すなわち外径寸法の小さいレンズ駆
動機構となる。
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の駆動機構を用い
ているため、断面積すなわち外径寸法の小さいレンズ駆
動機構となる。
【0020】従って、内視鏡の先端に取り付けても該内
視鏡の外径寸法は実用化できる範囲内に収まるため、内
視鏡先端部にレンズ駆動機構を内蔵、すなわち焦点合わ
せ及び変倍ズーム調整駆動機構を内視鏡先端部に搭載す
ることが可能となる。
視鏡の外径寸法は実用化できる範囲内に収まるため、内
視鏡先端部にレンズ駆動機構を内蔵、すなわち焦点合わ
せ及び変倍ズーム調整駆動機構を内視鏡先端部に搭載す
ることが可能となる。
【0021】ここで、前記レンズなどの「移動させる物
体」は、例えば前記図1(A)のスライダ部材6の上面
(矢印6の示すテーブル面)の一部に取り付けられた
り、あるいはスライダ部材自身の形状として、軸方向に
長く延びたキャップ状の中空部材をスライダ部材とし、
スクリュー部材端部の支持部材8が無い構成で、その先
端側から取り付けて、軸方向に押したり引いたりするこ
ともできる。このように、できる限り径方向への突出が
無いように配置されれば、レンズ駆動機構全体の外径は
より小さくなる。
体」は、例えば前記図1(A)のスライダ部材6の上面
(矢印6の示すテーブル面)の一部に取り付けられた
り、あるいはスライダ部材自身の形状として、軸方向に
長く延びたキャップ状の中空部材をスライダ部材とし、
スクリュー部材端部の支持部材8が無い構成で、その先
端側から取り付けて、軸方向に押したり引いたりするこ
ともできる。このように、できる限り径方向への突出が
無いように配置されれば、レンズ駆動機構全体の外径は
より小さくなる。
【0022】また、「移動させる物体」の固定箇所は何
も前記スライダ部材側のみではなく、前記記載の支持部
材側先端でもよく、スライダ部材6側を内視鏡外ケース
等の筐体側に固定支持させ、他方の図1における支持部
材8端面にレンズ等を取り付けることも当然可能であ
る。この場合は、該駆動機構部分全体が移動し、リニア
に駆動する構造となる。
も前記スライダ部材側のみではなく、前記記載の支持部
材側先端でもよく、スライダ部材6側を内視鏡外ケース
等の筐体側に固定支持させ、他方の図1における支持部
材8端面にレンズ等を取り付けることも当然可能であ
る。この場合は、該駆動機構部分全体が移動し、リニア
に駆動する構造となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の一実施
例であるリニア駆動アクチュエータの駆動機構を詳細に
説明する。図1はリニア駆動アクチュエータ1の構成を
説明する(A)上面及び(B)側面の概略図の一例であり、
図2は同リニア駆動アクチュエータ1の内部構造を説明
する一部断面の概略図の一例、また図3及び図4は同リ
ニア駆動アクチュエータ1の駆動部の一構成要素である
遊星歯車機構3の歯車配置構成を説明する断面概略図
と、多段の遊星歯車機構としての応用の一例を説明する
断面概略図である。
例であるリニア駆動アクチュエータの駆動機構を詳細に
説明する。図1はリニア駆動アクチュエータ1の構成を
説明する(A)上面及び(B)側面の概略図の一例であり、
図2は同リニア駆動アクチュエータ1の内部構造を説明
する一部断面の概略図の一例、また図3及び図4は同リ
ニア駆動アクチュエータ1の駆動部の一構成要素である
遊星歯車機構3の歯車配置構成を説明する断面概略図
と、多段の遊星歯車機構としての応用の一例を説明する
断面概略図である。
【0024】まず、部品構成について説明する。図1、
図2に示すリニア駆動アクチュエータ1は、円筒型のD
Cブラシレスモータ2と、DCブラシレスモータ2の出
力軸側端面に組み合わされる遊星歯車機構3(減速機)
と、一端が遊星歯車機構3の駆動軸39に結合している
スクリュー部材4と、遊星歯車機構3外周部に嵌合固定
されている外ハウジング7、及び外ハウジング7に固定
される支持部材9、及び支持部材9に立設した2本のレ
ール部材5と、スクリュー部材4を軸中心で螺合し、レ
ール部材5にガイドされて直線的に動くスライダ部材6
と、スクリュー部材4の中心軸(駆動軸39)を軸支する
軸受83と、この軸受83を保持し、かつレール部材5の他
端側を支持固定する支持部材8、及び支持部材8と支持
部材9を架橋する支持部材10とによって概略構成され
る。
図2に示すリニア駆動アクチュエータ1は、円筒型のD
Cブラシレスモータ2と、DCブラシレスモータ2の出
力軸側端面に組み合わされる遊星歯車機構3(減速機)
と、一端が遊星歯車機構3の駆動軸39に結合している
スクリュー部材4と、遊星歯車機構3外周部に嵌合固定
されている外ハウジング7、及び外ハウジング7に固定
される支持部材9、及び支持部材9に立設した2本のレ
ール部材5と、スクリュー部材4を軸中心で螺合し、レ
ール部材5にガイドされて直線的に動くスライダ部材6
と、スクリュー部材4の中心軸(駆動軸39)を軸支する
軸受83と、この軸受83を保持し、かつレール部材5の他
端側を支持固定する支持部材8、及び支持部材8と支持
部材9を架橋する支持部材10とによって概略構成され
る。
【0025】図1と図2におけるDCブラシレスモータ
2は、前記出願の特願平10-331206号の円筒型DCブラ
シレスモータの応用であるが、その径寸法は記載の通り
小さく、さらに応答性に優れている特性を有している。
本発明で用いたDCブラシレスモータ2の断面寸法の大
きさは、前記出願と同様の仕様で、モータ部は約φ2mm
の外径で長さ6mmであり、詳細を後述するスライダ部材
6を支持する全体の外ハウジング7の断面の大きさ(外
径寸法)と概略等しくなっている。
2は、前記出願の特願平10-331206号の円筒型DCブラ
シレスモータの応用であるが、その径寸法は記載の通り
小さく、さらに応答性に優れている特性を有している。
本発明で用いたDCブラシレスモータ2の断面寸法の大
きさは、前記出願と同様の仕様で、モータ部は約φ2mm
の外径で長さ6mmであり、詳細を後述するスライダ部材
6を支持する全体の外ハウジング7の断面の大きさ(外
径寸法)と概略等しくなっている。
【0026】また、遊星歯車機構3は、図3及び図4に
構造の概略を示すように、DCブラシレスモータの出力
軸2aの端部に固定されている太陽歯車31と、内歯筐
体3aの内周面に設けられている内歯車30と、太陽歯
車31と内歯車30との間に120゜等配分に設けられ
た3つの軸33と、各軸33の外周にそれぞれ摺動嵌合
される前記太陽歯車31と内歯車30に相互に噛合わさ
れる遊星歯車32と、内歯筐体3aの内歯車内径よりや
や小さい径の円盤状の遊星キャリア34とにより概略構
成されており、その断面の径寸法は、前記DCブラシレ
スモータ2の外径と概略等しくなる。
構造の概略を示すように、DCブラシレスモータの出力
軸2aの端部に固定されている太陽歯車31と、内歯筐
体3aの内周面に設けられている内歯車30と、太陽歯
車31と内歯車30との間に120゜等配分に設けられ
た3つの軸33と、各軸33の外周にそれぞれ摺動嵌合
される前記太陽歯車31と内歯車30に相互に噛合わさ
れる遊星歯車32と、内歯筐体3aの内歯車内径よりや
や小さい径の円盤状の遊星キャリア34とにより概略構
成されており、その断面の径寸法は、前記DCブラシレ
スモータ2の外径と概略等しくなる。
【0027】上記減速機構で減速された動力源のモータ
出力は、ここで、最終段の遊星キャリア38に固定され
た駆動軸39により出力され、後述するスクリュー部材
4に出力が伝達される。また、スクリュー部材4は、図
2に内部の概略を示すように、断面は細長円筒状のもの
で、内径側で駆動軸39と嵌合固定され、外周部がネジ
切りされた雄ネジ部42が形成されている。そして駆動
軸39の先端(81)は、前記支持部材8に固着された
軸受83で軸支されている。
出力は、ここで、最終段の遊星キャリア38に固定され
た駆動軸39により出力され、後述するスクリュー部材
4に出力が伝達される。また、スクリュー部材4は、図
2に内部の概略を示すように、断面は細長円筒状のもの
で、内径側で駆動軸39と嵌合固定され、外周部がネジ
切りされた雄ネジ部42が形成されている。そして駆動
軸39の先端(81)は、前記支持部材8に固着された
軸受83で軸支されている。
【0028】また、レール部材5は、図1と図2、及び
図5に概略を示すように前記外ハウジング7と結合され
た支持部材9と支持部材8の間に位置する棒状部材であ
り、詳細を後述するスライダ部材6のガイド溝62と摺
接し、さらにスライダ部材6の回転止めを兼ねて、少な
くとも1本以上のレール部材で構成されている。
図5に概略を示すように前記外ハウジング7と結合され
た支持部材9と支持部材8の間に位置する棒状部材であ
り、詳細を後述するスライダ部材6のガイド溝62と摺
接し、さらにスライダ部材6の回転止めを兼ねて、少な
くとも1本以上のレール部材で構成されている。
【0029】次にスライダ部材6は、図1と図2、及び
図5に概略を示すように、外形形状はほぼ直方体である
が、中心にはスクリュー部材4を受け入れるための雌ネ
ジ孔61を備えており、直方体側面の軸方向にはレール
部材5と摺接するための溝62をレール配置に合わせて
備えている。本発明の一実施例としては図のようなスラ
イダ部材及びV型溝の形状としたが、例えば前記外ハウ
ジング7及び支持部材8、9及びスライダ部材6の外形
形状を全て円柱状又は円筒状にし、レール部材5として
120°等配分に3本の丸棒を配置し、支持部材10を
省略させてもかまわない。
図5に概略を示すように、外形形状はほぼ直方体である
が、中心にはスクリュー部材4を受け入れるための雌ネ
ジ孔61を備えており、直方体側面の軸方向にはレール
部材5と摺接するための溝62をレール配置に合わせて
備えている。本発明の一実施例としては図のようなスラ
イダ部材及びV型溝の形状としたが、例えば前記外ハウ
ジング7及び支持部材8、9及びスライダ部材6の外形
形状を全て円柱状又は円筒状にし、レール部材5として
120°等配分に3本の丸棒を配置し、支持部材10を
省略させてもかまわない。
【0030】ここで、図5に示す溝62の大きさや形状
は、スライダ部材6がレール部材5に対してなめらかに
動ける(摺接する)ようにすることが設計上必要であ
る。本実施例の場合、図5に示すレール部材5の断面形
状とスライダ部材6の断面の溝62との組み合わせで摺
動嵌合させている。
は、スライダ部材6がレール部材5に対してなめらかに
動ける(摺接する)ようにすることが設計上必要であ
る。本実施例の場合、図5に示すレール部材5の断面形
状とスライダ部材6の断面の溝62との組み合わせで摺
動嵌合させている。
【0031】また支持部材8は、中心部に駆動軸39の
端部を回転自在に軸支するための軸受83を備え、ま
た、支持部材8の両端位置には前記レール部材5の端部
を受け入れて保持固定するための孔82を2箇所設けて
いる。このように外ハウジング7側の支持部材9から渡
されたレール部材5の他端を、支持部材8で固定支持す
ることにより、スクリュー部材4の中心駆動軸39およ
びレール部材5は、軸長さ方向の各両端で支えられるこ
とになり、スクリュー部材4の振れを起こしにくくな
り、スライダ部材6の駆動位置出し精度が向上する。
端部を回転自在に軸支するための軸受83を備え、ま
た、支持部材8の両端位置には前記レール部材5の端部
を受け入れて保持固定するための孔82を2箇所設けて
いる。このように外ハウジング7側の支持部材9から渡
されたレール部材5の他端を、支持部材8で固定支持す
ることにより、スクリュー部材4の中心駆動軸39およ
びレール部材5は、軸長さ方向の各両端で支えられるこ
とになり、スクリュー部材4の振れを起こしにくくな
り、スライダ部材6の駆動位置出し精度が向上する。
【0032】なお、図1、図2に示す前記リニア駆動機
構の構成は、軸方向支持部材8側から見た時の断面形状
として、図5に示すようなそれぞれの配置となるが、こ
れは後述する具体的なスライダ部材6との組み合わせの
他の一例、つまり移動物(例えばレンズ)を保持固定す
るレンズマウント台部とのジョイント部による結合(連
結構造)を最小径寸法に設定した図6、図7の組み合わ
せ応用例の基本構造を軸方向から見た断面を概略示して
いる。
構の構成は、軸方向支持部材8側から見た時の断面形状
として、図5に示すようなそれぞれの配置となるが、こ
れは後述する具体的なスライダ部材6との組み合わせの
他の一例、つまり移動物(例えばレンズ)を保持固定す
るレンズマウント台部とのジョイント部による結合(連
結構造)を最小径寸法に設定した図6、図7の組み合わ
せ応用例の基本構造を軸方向から見た断面を概略示して
いる。
【0033】次に、駆動機構の動作について簡単に説明
する。まず図3、図4に示すように、リニア駆動アクチ
ュエータ1において、動力源であるDCブラシレスモー
タ2を駆動させて出力軸2aを一方向に回転させると、
直結した第一段目の太陽歯車31に従い遊星歯車32が
回転し、次にピン33、35が固定された遊星キャリア
34、次に前記ピン35に固定された第二段目太陽歯車
36が回転し…と順次減速され、最終段の遊星キャリア
38中心に固定された駆動軸39に出力される。このよ
うに駆動軸39に一体に固定されたスクリュー部材4は
駆動軸39に伴って回転する。
する。まず図3、図4に示すように、リニア駆動アクチ
ュエータ1において、動力源であるDCブラシレスモー
タ2を駆動させて出力軸2aを一方向に回転させると、
直結した第一段目の太陽歯車31に従い遊星歯車32が
回転し、次にピン33、35が固定された遊星キャリア
34、次に前記ピン35に固定された第二段目太陽歯車
36が回転し…と順次減速され、最終段の遊星キャリア
38中心に固定された駆動軸39に出力される。このよ
うに駆動軸39に一体に固定されたスクリュー部材4は
駆動軸39に伴って回転する。
【0034】ここで、スクリュー部材4とスライダ部材
6とは、例えるならば機械的にボルトとナットの組み合
わせの関係で、ネジ結合状態となっている。しかし、ス
ライダ部材6はレール部材5によって回転止めされて支
持されているので、共に回転することはできない。従っ
て、スクリュー部材4が回転するとスライダ部材6はス
クリュー部材4に螺合しながらレール部材5に沿って直
線的に一定方向に移動する。
6とは、例えるならば機械的にボルトとナットの組み合
わせの関係で、ネジ結合状態となっている。しかし、ス
ライダ部材6はレール部材5によって回転止めされて支
持されているので、共に回転することはできない。従っ
て、スクリュー部材4が回転するとスライダ部材6はス
クリュー部材4に螺合しながらレール部材5に沿って直
線的に一定方向に移動する。
【0035】また、DCブラシレスモータ2の駆動回転
方向を逆転させると、前記同様の作用により、スライダ
部材6は逆方向に移動する。この往復動作を繰り返すた
めには電気的な正負の切り替えが必要となるが、任意の
位置で静止させ、保持することは容易である。
方向を逆転させると、前記同様の作用により、スライダ
部材6は逆方向に移動する。この往復動作を繰り返すた
めには電気的な正負の切り替えが必要となるが、任意の
位置で静止させ、保持することは容易である。
【0036】以上より、本発明の一実施例であるリニア
駆動アクチュエータ1によれば、スライダ部材6の溝6
2にレール部材5の一部を摺接させて填め込み、スライ
ダ部材6の回転を防止し、また、ネジ切りした円筒棒状
のスクリュー部材4をスライダ部材6のネジ孔61に螺
合し、スクリュー部材4軸芯の駆動軸39をDCブラシ
レスモータ2の出力軸側に減速機構を介して結合して、
DCブラシレスモータ2の出力駆動によりスクリュー部
材4を回転させることにより、回転に伴ってスライダ部
材6がレール部材5に沿って直線的に移動するリニア駆
動のマイクロアクチュエータが完成する。よって、この
リニア駆動アクチュエータ1は、DCブラシレスモータ
2を動力源としてスライダ部材6(最終的には移動させ
る物体)を直線的に動かす駆動機構となる。
駆動アクチュエータ1によれば、スライダ部材6の溝6
2にレール部材5の一部を摺接させて填め込み、スライ
ダ部材6の回転を防止し、また、ネジ切りした円筒棒状
のスクリュー部材4をスライダ部材6のネジ孔61に螺
合し、スクリュー部材4軸芯の駆動軸39をDCブラシ
レスモータ2の出力軸側に減速機構を介して結合して、
DCブラシレスモータ2の出力駆動によりスクリュー部
材4を回転させることにより、回転に伴ってスライダ部
材6がレール部材5に沿って直線的に移動するリニア駆
動のマイクロアクチュエータが完成する。よって、この
リニア駆動アクチュエータ1は、DCブラシレスモータ
2を動力源としてスライダ部材6(最終的には移動させ
る物体)を直線的に動かす駆動機構となる。
【0037】また、スクリュー部材4をスライダ部材6
の中心を貫くように設け、また、レール部材5をスライ
ダ部材6の側部を摺接保持するように近接させて設け、
さらに、DCブラシレスモータ2と遊星歯車機構3と外
ハウジング7の外形の大きさ(最大外径寸法)を概略等
しくしたため、リニア駆動アクチュエータ1全体の外形
の大きさ(最大外径寸法)は、DCブラシレスモータ2
の径寸法の大きさに概略等しくなる。従って、リニア駆
動アクチュエータ1は必要最小限に小型化できる。
の中心を貫くように設け、また、レール部材5をスライ
ダ部材6の側部を摺接保持するように近接させて設け、
さらに、DCブラシレスモータ2と遊星歯車機構3と外
ハウジング7の外形の大きさ(最大外径寸法)を概略等
しくしたため、リニア駆動アクチュエータ1全体の外形
の大きさ(最大外径寸法)は、DCブラシレスモータ2
の径寸法の大きさに概略等しくなる。従って、リニア駆
動アクチュエータ1は必要最小限に小型化できる。
【0038】また、例えば図6に示すように、前記スラ
イダ部材6にジョイント80とレンズ等の支持台である
マウント台90、及び補助レール部材50を取り付ける
ことにより、本発明のリニア駆動アクチュエータ1は、
ピストン運動する駆動源として前記レンズの移動、また
は新規なマイクロシリンジ等の注入動作の直動案内駆動
機構として用いることが可能となる。
イダ部材6にジョイント80とレンズ等の支持台である
マウント台90、及び補助レール部材50を取り付ける
ことにより、本発明のリニア駆動アクチュエータ1は、
ピストン運動する駆動源として前記レンズの移動、また
は新規なマイクロシリンジ等の注入動作の直動案内駆動
機構として用いることが可能となる。
【0039】この場合、前記図6及び図7で示したよう
に、直動する駆動機構の外形寸法の大きさは、駆動部側
の外ハウジング7の径寸法の大きさと等しく、マウント
台90、ジョイント80、スライダ部材6の可動部の形
状により、さらに小型化が可能となる。このため内視鏡
等の先端に取り付けても該内視鏡先端部の外径は実用化
できる範囲内の寸法に収まる。このように本発明のリニ
ア駆動アクチュエータ1を応用することにより、内視鏡
先端部にレンズ駆動機構、及びマイクロシリンジ機構等
を搭載することが可能となる。
に、直動する駆動機構の外形寸法の大きさは、駆動部側
の外ハウジング7の径寸法の大きさと等しく、マウント
台90、ジョイント80、スライダ部材6の可動部の形
状により、さらに小型化が可能となる。このため内視鏡
等の先端に取り付けても該内視鏡先端部の外径は実用化
できる範囲内の寸法に収まる。このように本発明のリニ
ア駆動アクチュエータ1を応用することにより、内視鏡
先端部にレンズ駆動機構、及びマイクロシリンジ機構等
を搭載することが可能となる。
【0040】また、逆に図1、図2の形態でスライダ部
材6側を固定して、例えば支持部材10あるいは支持部
材8先端側に、前記レンズ等の移動物を取り付けること
も構造上可能である。なお、本発明は本実施例に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意
に各部の設計を変えてもよい。
材6側を固定して、例えば支持部材10あるいは支持部
材8先端側に、前記レンズ等の移動物を取り付けること
も構造上可能である。なお、本発明は本実施例に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意
に各部の設計を変えてもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1および請求項2に記載の発明に
よれば、外形寸法の大きさが必要最小限の極小サイズの
リニア駆動機構となるマイクロアクチュエータが作製で
きる。
よれば、外形寸法の大きさが必要最小限の極小サイズの
リニア駆動機構となるマイクロアクチュエータが作製で
きる。
【0042】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記スクリュー部材4の中心駆動軸39は両端側で支持さ
れることになるため、動作時にスクリュー部材4の軸振
れを起こしにくく、スライダー部材6の案内機構が強固
な構造になることにより、高精度なリニア駆動動作が可
能となる。
記スクリュー部材4の中心駆動軸39は両端側で支持さ
れることになるため、動作時にスクリュー部材4の軸振
れを起こしにくく、スライダー部材6の案内機構が強固
な構造になることにより、高精度なリニア駆動動作が可
能となる。
【0043】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記小型モータの回転出力を減速して、トルクを向上させ
た状態で前記スクリュー部材に伝達できるため、外部負
荷及び前記スライダ部材の総重量による許容能力が向上
する。また、その時の位置決め精度も向上する。
記小型モータの回転出力を減速して、トルクを向上させ
た状態で前記スクリュー部材に伝達できるため、外部負
荷及び前記スライダ部材の総重量による許容能力が向上
する。また、その時の位置決め精度も向上する。
【0044】また、請求項5に記載の発明によれば、断
面積すなわち外径の小さいレンズ駆動機構を作製できる
ため、内視鏡の先端に取り付けても該内視鏡の外径寸法
は実用化できる範囲内に収まる。従って、内視鏡先端部
にレンズ焦点調整及び変倍ズーム調整等の駆動機構を搭
載することが可能となる。
面積すなわち外径の小さいレンズ駆動機構を作製できる
ため、内視鏡の先端に取り付けても該内視鏡の外径寸法
は実用化できる範囲内に収まる。従って、内視鏡先端部
にレンズ焦点調整及び変倍ズーム調整等の駆動機構を搭
載することが可能となる。
【0045】このように本発明においては、リニア駆動
アクチュエータの大きさ、特に外径寸法を小さくするこ
とにより内視鏡等の先端部に設置することが可能とな
り、その結果、従来構造の駆動用ワイヤーによる遠隔操
作でのワイヤーの剛性不足によるねじれ、それによる角
度ずれ等の問題が解消できる。
アクチュエータの大きさ、特に外径寸法を小さくするこ
とにより内視鏡等の先端部に設置することが可能とな
り、その結果、従来構造の駆動用ワイヤーによる遠隔操
作でのワイヤーの剛性不足によるねじれ、それによる角
度ずれ等の問題が解消できる。
【0046】また、直動モータ駆動機構を内視鏡先端部
に設置できるので、内視鏡本体の診察姿勢(診断中に体
内を縦横に移動する内視鏡先端部の微妙な姿勢変化)に
影響されずに、レンズ焦点位置の移動と変倍ズーム調整
移動を、ほぼダイレクトに微調整して合わせることがで
きる。これにより駆動用モータ内蔵型の小径タイプの内
視鏡を実用レベルで使用でき、また量産ベースで作製す
ることが可能となった。
に設置できるので、内視鏡本体の診察姿勢(診断中に体
内を縦横に移動する内視鏡先端部の微妙な姿勢変化)に
影響されずに、レンズ焦点位置の移動と変倍ズーム調整
移動を、ほぼダイレクトに微調整して合わせることがで
きる。これにより駆動用モータ内蔵型の小径タイプの内
視鏡を実用レベルで使用でき、また量産ベースで作製す
ることが可能となった。
【図1】本発明の一実施例であるリニア駆動アクチュエ
ータ1の外部構成を説明する上面及び側面概略図であ
る。
ータ1の外部構成を説明する上面及び側面概略図であ
る。
【図2】本発明の一実施例であるリニア駆動アクチュエ
ータ1の内部構成を説明する一部断面の概略図である。
ータ1の内部構成を説明する一部断面の概略図である。
【図3】リニア駆動アクチュエータ1の一構成要素であ
る遊星歯車機構3の内部歯車構成を説明する断面概略図
である。
る遊星歯車機構3の内部歯車構成を説明する断面概略図
である。
【図4】遊星歯車機構3の多段構成を説明する長手方向
の断面概略図である。
の断面概略図である。
【図5】本発明の一実施例であるリニア駆動アクチュエ
ータ1の駆動機構を、軸の一端方向から見たときの部材
配置を示す概略断面図である。
ータ1の駆動機構を、軸の一端方向から見たときの部材
配置を示す概略断面図である。
【図6】本発明の他の一実施例であるリニア駆動アクチ
ュエータ1に、マウント台を接続したときの側面方向か
ら見たときの概略図である。
ュエータ1に、マウント台を接続したときの側面方向か
ら見たときの概略図である。
【図7】本発明の他の一実施例であるリニア駆動アクチ
ュエータ1に、マウント台を接続したときの軸の一端方
向から見たときの部材配置を示す概略断面図である。
ュエータ1に、マウント台を接続したときの軸の一端方
向から見たときの部材配置を示す概略断面図である。
1 リニア駆動アクチュエータ 2 DCブラシレスモータ 3 遊星歯車機構 4 スクリュー部材 5 レール部材 6 スライダ部材 7 外ハウジング 8 支持部材 9 支持部材 10 支持部材
Claims (6)
- 【請求項1】 動力源としての直径3mm以下の減速機付
き極小径小型モータと、この小型モータの減速機の外周
部で嵌合固定された外ハウジング、及び支持部材に立設
したモータ出力軸と同一方向に配置された一個以上のレ
ール部材と、雌ネジ部を内径側に有するとともに前記レ
ール部材により直線的に移動自在にガイドされるスライ
ダ部材と、雄ネジ部を外周に有し、該雄ネジ部が前記ス
ライダ部材の雌ネジ部で螺合されるとともに、前記小型
モータの出力軸に固定され、該小型モータから駆動回転
力を付与されて回転し、その回転の正転逆転に伴う螺合
力により、前記スライダ部材を前記レール部材によりガ
イドされた状態で直線移動させるスクリュー部材と、を
備えた駆動機構を有することを特徴とするリニア駆動マ
イクロアクチュエータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の駆動機構において、前
記動力源の小型モータは、DCブラシレスモータである
ことを特徴とするリニア駆動マイクロアクチュエータ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の駆動機
構において、前記スクリュー部材の解放端側を前記支持
部材の対向側軸受で回転自在に支持することにより、該
スクリュー部材の軸振れを防止する軸振れ防止手段を備
えることを特徴とするリニア駆動装置の駆動構造。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
駆動機構において、前記小型モータと前記スクリュー部
材とは、遊星歯車機構等の減速機を介して結合している
ことを特徴とする駆動構造。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
駆動機構を用いたレンズ駆動機構であって、少なくとも
前記スライダ部材に焦点調整あるいは変倍用等のレンズ
が連結固定され、前記スライダ部材と共に前記レンズを
直線的に前後に移動させることを特徴とするレンズ駆動
構造。 - 【請求項6】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
駆動機構において、動力源の小型モータの外径寸法に対
し、前記外ハウジング、スライダ部材、支持部材、遊星
歯車機構減速機の全ての部材の外径寸法が、概略等しく
コンパクトに組み込まれたことを特徴とするリニア駆動
マイクロアクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11223727A JP2001054255A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | リニア駆動マイクロアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11223727A JP2001054255A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | リニア駆動マイクロアクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001054255A true JP2001054255A (ja) | 2001-02-23 |
Family
ID=16802747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11223727A Withdrawn JP2001054255A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | リニア駆動マイクロアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001054255A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101092461B1 (ko) | 2009-06-23 | 2011-12-13 | 주식회사 케어텍 | 내시경의 굴절 조절장치 |
WO2013100503A1 (ko) * | 2011-12-26 | 2013-07-04 | 주식회사 포스코 | 이동구조물의 휠 베이스 |
CN103929012A (zh) * | 2013-12-16 | 2014-07-16 | 上海舜拓电机有限公司 | 一种带微动开关限位器的直线式电动推杆 |
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KR20160002014A (ko) | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 주식회사 에스피글로벌 | 다중 감지 분실 방지 중계 장치 및 그 제어 방법 |
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-
1999
- 1999-08-06 JP JP11223727A patent/JP2001054255A/ja not_active Withdrawn
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