JP4007882B2 - プレキャストコンクリート板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプレキャストコンクリート板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の壁や床の構築には、施工の効率化を図るために多くのプレキャストコンクリート板が使用されている。このプレキャストコンクリート板には軽量化を図るために軽量材が埋め込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のプレキャストコンクリート板は軽量材の埋め込みに手間がかかり、かつ効率的な製造ができないという問題があった。
【0004】
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単かつ効率的な製造ができるプレキャストコンクリート板の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するためのプレキャストコンクリート板の製造方法は、多数の支柱形成用凹部の周囲に設けられたコッタ形成用部材が支軸を中心に回転して、その上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入される上部コンクリート板用型枠を形成し、前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入された状態で上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化して上部コンクリート板の脱型時の引抜力によって前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部外へ抜け出ることにより、先端部にコッタが形成された支柱を上部コンクリート板に一体形成した後、該上部コンクリート板の支柱の先端部をコッタとともに、下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込み、該コンクリートが硬化した後に下部コンクリート板用型枠を解体することを特徴とする。また上部コンクリート板用型枠の支柱形成用凹部の底面には、切欠凹溝形成用突起が設けられたことを含むものである。
またプレキャストコンクリート板の製造方法は、多数の支柱形成用凹部の周囲に設けられたコッタ形成用部材が支軸を中心に回転して、その上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入されるとともに、貫通孔形成用部材が支柱形成用凹部間の型枠底部に設置された上部コンクリート板用型枠を形成し、前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入された状態で上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化して上部コンクリート板の脱型時の引抜力によって前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部外へ抜け出ることにより、先端部にコッタが形成された支柱と、貫通孔とを上部コンクリート板に形成した後、該上部コンクリート板の支柱の先端部をコッタとともに、貫通孔形成用部材が型枠底部に設置された下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込み、該コンクリートが硬化した後に下部コンクリート板用型枠を解体することを特徴とする。また上部コンクリート板用型枠の支柱形成用凹部の底面には、切欠凹溝形成用突起が設けられたことを含むものである。
またプレキャストコンクリート板の製造方法は、格子状の枠材形成用凹部の周囲に設けられたコッタ形成用部材が支軸を中心に回転して、その上端部が壁孔から枠材形成用凹部内に挿入される上部コンクリート板用型枠を形成し、前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から枠材形成用凹部内に挿入された状態で上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化して上部コンクリート板の脱型時の引抜力によって前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から枠材形成用凹部外へ抜け出ることにより、先端部にコッタが形成された格子状の枠材を上部コンクリート板に一体形成した後、該上部コンクリート板の枠材の先端部をコッタとともに、下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込み、該コンクリートが硬化した後に下部コンクリート板用型枠を解体することを特徴とする。
【0008】
上部コンクリート板と下部コンクリート板との間に、支柱により大きなスペースが形成されるので、軽量でかつ必要な剛性を備えたプレキャストコンクリート板を形成することができる。
【0009】
上部コンクリート板と下部コンクリート板との間に、枠材の格子部による中空部が形成されるので、軽量でかつ必要な剛性を備えたプレキャストコンクリート板を形成することができる。
【0010】
支柱または枠材の先端部がコッタとともに、上部コンクリート板または下部コンクリート板内に埋設されたので、上部コンクリート板と下部コンクリートとを強固に接合することができる。
【0011】
支柱または枠材の先端面に形成された切欠凹溝に、下部コンクリート板または上部コンクリート板の鉄筋がはめ込まれた状態で上部コンクリート板と下部コンクリート板とが接合される。
【0012】
上部コンクリート板または下部コンクリート板に設けた貫通孔を、PC板の使用目的に応じて使用することができる。
【0013】
上部コンクリート板の支柱の先端部をコッタとともに、下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込むことにより、軽量でかつ必要な剛性を備えたプレキャストコンクリート板を簡単に製造することができる。
【0014】
コッタ形成部材によって、コッタを支柱および枠材に簡単に形成することができる。
【0015】
上部コンクリート板の脱型の際の引き抜き力によって、コッタ形成部材が支柱形成用凹部外または突出体形成用凹部外へ回転移動するため、上部コンクリート板の脱型が簡単にできる。
【0016】
中空部を形成する軽量埋込材を使用せずに中空スラブを簡単に構築することができる。したがって、軽量埋込材の設置、浮き上がり防止処置などの煩雑な手間を省くことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプレキャストコンクリート板(以下、PC板という)およびその製造方法ならびにスラブの構築方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。はじめに、PC板について説明し、その後にPC板の製造方法およびスラブの構築方法について説明する。また各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して説明し、異なった構成にのみ異なった符号を付して説明する。
【0018】
図1および2は、第1の実施の形態のPC板1を示したものである。このPC板1は適宜間隔をもって対向した上部コンクリート板2と、下部コンクリート板3とが多数の支柱4で接合されて構成されている。この支柱4は上部コンクリート板2から突設し、漸次小径になった先端部がコッタ5とともに下部コンクリート板3に埋設されて、これらのコンクリート板2、3を強固に接合するとともに、これらの間に大きなスペース6を形成せしめている。なお、この支柱4は下部コンクリート板3に突設され、その先端部を上部コンクリート板2に埋設することもできる。さらに、支柱4は円柱に限らず、任意の多角柱であってもよい。
【0019】
図3は第2の実施の形態のPC板7を示したものである。このPC板7は下部コンクリート板3の鉄筋9を嵌め込む切欠凹溝8を支柱先端面に形成したものであり、これ以外は上記のPC板1と同じ構成である。このことにより下部コンクリート板3の鉄筋9を切欠凹溝8に嵌め込んだ状態で上部コンクリート板2と下部コンクリート板3とを接合することができる。
【0020】
図4は第3の実施の形態のPC板10を示したものである。このPC板10は上部コンクリート板2と下部コンクリート板3とに貫通孔11を設けたものであり、これ以外は上記のPC板1と同じ構成である。また図5の(1)に示すように、前記の貫通孔11にガラスブロック12や光の拡散用プレート13を設置すると、透光性の床板や壁パネルとして使用することができ、また同図の(2)に示すように、貫通孔11に植栽用ポット14を設置すると、緑化する擁壁や傾斜護岸の生物着床として使用することができる。
【0021】
また図6は上部コンクリート板2または下部コンクリート板3のいずれか一つに貫通孔11を設けたPC板10である。このうちの(1)は、貫通孔11の位置するスペース6に各種の証明器具15を埋め込むことにより、歩道面、床面、天井面、壁面の装飾として使用することができ、ビルの外壁などに使用して点文字による広告塔として使用することもできる。また(2)はPC板10の周囲を側板16で塞ぐとともに、スペース6内に土17を詰め込んで貫通孔11に植栽することにより、空中通路の緑化、ビルの壁面緑化、傾斜屋根の緑化などの緑化用パネルとして使用することができる。
【0022】
図7および8は第4の実施の形態のPC板18を示したものである。このPC板18は適宜間隔をもって対向した上部コンクリート板2と、下部コンクリート板3とが格子状の枠材19で接合されて構成されている。この枠材19は上部コンクリート板2から突設し、先端部がコッタ5とともに下部コンクリート板3に埋設されて、これらのコンクリート板2、3を強固に接合するとともに、これらの間に多くの中空部20を形成せしめ、この中空部20によりPC板18が軽量になっている。なお、この枠材19は下部コンクリート板3に突設して、その先端部を上部コンクリート板2に埋設することもできる。
【0023】
図9は第5の実施の形態のPC板21を示したものである。このPC板21は、上記のように下部コンクリート板3の鉄筋9を嵌め込む切欠凹溝8を枠材先端面に形成したものであり、これ以外は上記のPC板18と同じ構成である。このことにより下部コンクリート板3の鉄筋9を切欠凹溝8に嵌め込んで、上部コンクリート板2と下部コンクリート板3とを接合することができる。
【0024】
なお、図4のような貫通孔11は、図3、7および9におけるPC板7、18、21の上部コンクリート板2と下部コンクリート板3とにも設けることができ、または上部コンクリート板2と下部コンクリート板3のどちらか一方にのみ設けることもできる。
【0025】
次に、図1に示すPC板1の製造方法について説明する。はじめに、図10の(1)に示すように、上部コンクリート板用型枠23にコンクリート24を打設する。この上部コンクリート板用型枠23には多数の支柱形成用凹部25が形成され、この周囲にコッタ形成用部材26が設けられている。このコッタ形成用部材26は支軸27を中心に回転でき、支柱形成用凹部25側に傾斜した上端部が前記コンクリート24の打設時に壁孔28から支柱形成用凹部25内に挿入されている。
【0026】
そして、この支柱形成用凹部25内に打設されたコンクリート24が硬化した後、図11に示すように、上部コンクリート板2の脱型時の引抜力によってコッタ形成用部材26が支軸27を中心に回転して、その上端部が壁孔28から支柱形成用凹部25外へ抜け出る。そして、図12に示すように、上部コンクリート板2に支柱4が一体形成され、該支柱4の先端部にはコッタ5が形成される。
【0027】
次に、図13に示すように、支柱先端部をコッタ5とともに、下部コンクリート板用型枠29内のコンクリート30に押し込み、このコンクリート30が硬化した後に、下部コンクリート板用型枠29を解体すると、図14に示すような、上部コンクリート板2と下部コンクリート板3との間に大きなスペース6を備えたPC板1が形成される。
【0028】
また、図4に示すPC板10の製造方法は、図15に示すように、貫通孔形成用部材31を備えた上部コンクリート板用型枠23にコンクリート24を打設し、これが硬化した後に上部コンクリート板用型枠23を解体すると、貫通孔11を備えた上部コンクリート板2が形成される。そして、この上部コンクリート板2の支柱先端部をコッタ5とともに、貫通孔形成用部材31を備えた下部コンクリート板用型枠29内のコンクリート30に押し込み、これが硬化した後に、下部コンクリート板用型枠29を解体すると、上部コンクリート板2と下部コンクリート板3とに貫通孔11を備えたPC板10が形成される。
【0029】
次に、図7に示すPC板18の製造方法について説明する。はじめに、図16の(1)に示すように、上部コンクリート板用型枠23にコンクリート24を打設する。この上部コンクリート板用型枠23には格子状の枠材形成用凹部32が形成され、この周囲にコッタ形成用部材26が設けられている。このコッタ形成用部材26は、上記と同様に支軸27を中心に回転でき、枠材形成用凹部32側に傾斜した上端部が前記コンクリート24の打設時には、壁孔28から枠材形成用凹部32内に挿入されている。
【0030】
次に、上部コンクリート板用型枠23に打設されたコンクリート24が硬化した後、同図の(2)に示すように脱型すると、前記と同様の引抜力によってコッタ形成用部材26が支軸27を中心に回転して、その上端部が壁孔28から枠材形成用凹部32外へ抜け出る。そして、図17に示すように、上部コンクリート板2に格子状の枠材19が一体形成され、該枠材19の先端部にはコッタ5が形成される。
【0031】
次に、図13に示すように、枠材先端部をコッタ5とともに、下部コンクリート板用型枠29内のコンクリート30に押し込んで、これが硬化した後に下部コンクリート板用型枠29を解体すると、図7に示すような、上部コンクリート板2と下部コンクリート板3との間に多くの中空部20を備えたPC板18が形成される。
【0032】
また、図3および図9に示すPC板7、21は、支柱形成用凹部25または枠材形成用凹部32の底面に切欠凹溝形成用突起が設けられた上部コンクリート板用型枠(図示せす)を用いて、上記のPC板1の製造方法と同じ方法で製造する。
【0033】
また図18はスラブの構築方法を示すものである。このスラブ33は中空スラブであり、中空部34を形成する軽量埋込材を使用せずに構築するものである。はじめに、同図の(1)および(2)に示すように、スラブ型枠35にスラブの下部補強筋36を配筋するとともに、スラブの下部側(下部シェル)を形成するコンクリート37を打設する。次に、(3)に示すように、上記コンクリート37上に上部コンクリート板2を、支柱4または枠材19が下側になるように設置するとともに、該支柱4または枠材19をコンクリート37内に押し込んで下部のコッタ5を埋め込む。この上部コンクリート板2は支柱4または格子状の枠材19が突設され、その先端部にコッタ5が形成された、図1または図7と同じものである。
次に、(4)に示すように、前記と同様の方法で他の上部コンクリート板2を前記のコンクリート板2に密接させて連続的に設置すると、支柱4または枠材19によって中空部34が形成されたスラブ33が構築される。
【0034】
また上記の上部コンクリート2の他に、支柱4または枠材19の先端面に下部補強筋の嵌め込み用の切欠凹溝8を形成したもの(図3と同じもの)を使用すると、該切欠凹溝8に下部補強筋36を嵌め込んで上部コンクリート板2が設置できる。
【0035】
【発明の効果】
上部コンクリート板と下部コンクリート板との間に、軽量埋込材を使用せずに支柱によって大きなスペースが形成されるので、軽量でかつ必要な剛性を備えたプレキャストコンクリート板を形成することができる。
【0036】
上部コンクリート板と下部コンクリート板との間に、軽量埋込材を使用しない枠材の格子部による中空部が形成されるので、軽量でかつ必要な剛性を備えたプレキャストコンクリート板を形成することができる。
【0037】
支柱または枠材の先端部がコッタとともに、上部コンクリート板または下部コンクリート板内に埋設されたので、上部コンクリート板と下部コンクリートとを強固に接合することができる。
【0038】
支柱または枠材の先端面に形成された切欠凹溝に、下部コンクリート板または上部コンクリート板の鉄筋がはめ込まれた状態で上部コンクリート板と下部コンクリート板とが接合される。
【0039】
上部コンクリート板または下部コンクリート板に設けた貫通孔を、PC板の使用目的に応じて使用することができる。
【0040】
上部コンクリート板の支柱の先端部をコッタとともに、下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込むことにより、軽量でかつ必要な剛性を備えたプレキャストコンクリート板を簡単に製造することができる。
【0041】
コッタ形成部材によって、コッタを支柱および枠材に簡単に形成することができる。
【0042】
上部コンクリート板の脱型の際の引き抜き力によって、コッタ形成部材が支柱形成用凹部外または突出体形成用凹部外へ回転移動するため、上部コンクリート板の脱型が簡単にできる。
【0043】
中空部を形成する軽量埋込材を使用せずに中空スラブを簡単に構築することができ、軽量埋込材の設置、浮き上がり防止処置などの煩雑な手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のPC板を示したものであり、(1)は平面図、(2)は(1)のA−A線断面図、(3)は(2)のB−B線断面図である。
【図2】図1のPC板の要部の拡大断面図である。
【図3】第2の実施の形態のPC板を示したものであり、(1)は切欠凹溝に下部コンクリート板の鉄筋が嵌め込まれた断面図、(2)は切欠凹溝に鉄筋が嵌め込まれた支柱の底面図、(3)は支柱の断面図、(4)は支柱の底面図である。
【図4】第3の実施の形態のPC板を示したものであり、(1)は平面図、(2)は(1)のC−C線断面図である。
【図5】(1)および(2)は第3の実施の形態のPC板の使用状態の断面図である。
【図6】(1)および(2)は第3の実施の形態のPC板の使用状態の断面図である。
【図7】第4の実施の形態のPC板を示したものであり、(1)は平面図、(2)は(1)のD−D線断面図、(3)は(2)のE−E線断面図である。
【図8】図7のPC板の要部の拡大断面図である。
【図9】(1)および(2)は第5の実施の形態のPC板の断面図である。
【図10】図1のPC板の製造方法を示したものであり、(1)は上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設した断面図、(2)は同拡大断面図である。
【図11】(1)は支柱を脱型する断面図、(2)は上部コンクリート板を脱型する断面図である。
【図12】(1)は支柱の正面図、(2)は同底面図である。
【図13】上部コンクリート板の支柱を下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに埋め込もうとする断面図である。
【図14】上部コンクリート板の支柱を下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに埋め込んで形成したPC板の断面図である。
【図15】図4のPC板の製造方法を示したものであり、(1)は上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設した断面図、(2)は上部コンクリート板の支柱を下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに埋め込もうとする断面図である。
【図16】図7のPC板の製造方法を示したものであり、(1)は上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設した断面図、(2)は上部コンクリート板を脱型した断面図、(3)は枠材を脱型する断面図である。
【図17】(1)は格子状の枠材の断面図、(2)は同平面図である。
【図18】(1)〜(4)はスラブの構築方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1、7、10、18、21 PC板
2 上部コンクリート板
3 下部コンクリート板
4 支柱
5 コッタ
6 スペース
8 切欠凹溝
9 鉄筋
11 貫通孔
12 ガラスブロック
13 拡散用プレート
14 植栽用ポット
15 照明用器具
16 側板
17 土
19 枠材
20 中空部
23 上部コンクリート板用型枠
24、30、37 コンクリート
25 支柱形成用凹部
26 コッタ形成用部材
27 支軸
28 壁孔
29 下部コンクリート板用型枠
31 貫通孔形成用部材
32 枠材形成用凹部
33 スラブ
34 中空部
35 スラブ型枠
36 下部補強筋
Claims (4)
- 多数の支柱形成用凹部の周囲に設けられたコッタ形成用部材が支軸を中心に回転して、その上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入される上部コンクリート板用型枠を形成し、前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入された状態で上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化して上部コンクリート板の脱型時の引抜力によって前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部外へ抜け出ることにより、先端部にコッタが形成された支柱を上部コンクリート板に一体形成した後、該上部コンクリート板の支柱の先端部をコッタとともに、下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込み、該コンクリートが硬化した後に下部コンクリート板用型枠を解体することを特徴とするプレキャストコンクリート板の製造方法。
- 多数の支柱形成用凹部の周囲に設けられたコッタ形成用部材が支軸を中心に回転して、その上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入されるとともに、貫通孔形成用部材が支柱形成用凹部間の型枠底部に設置された上部コンクリート板用型枠を形成し、前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部内に挿入された状態で上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化して上部コンクリート板の脱型時の引抜力によって前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から支柱形成用凹部外へ抜け出ることにより、先端部にコッタが形成された支柱と、貫通孔とを上部コンクリート板に形成した後、該上部コンクリート板の支柱の先端部をコッタとともに、貫通孔形成用部材が型枠底部に設置された下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込み、該コンクリートが硬化した後に下部コンクリート板用型枠を解体することを特徴とするプレキャストコンクリート板の製造方法。
- 格子状の枠材形成用凹部の周囲に設けられたコッタ形成用部材が支軸を中心に回転して、その上端部が壁孔から枠材形成用凹部内に挿入される上部コンクリート板用型枠を形成し、前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から枠材形成用凹部内に挿入された状態で上部コンクリート板用型枠にコンクリートを打設し、該コンクリートが硬化して上部コンクリート板の脱型時の引抜力によって前記コッタ形成用部材の上端部が壁孔から枠材形成用凹部外へ抜け出ることにより、先端部にコッタが形成された格子状の枠材を上部コンクリート板に一体形成した後、該上部コンクリート板の枠材の先端部をコッタとともに、下部コンクリート板用型枠内のコンクリートに押し込み、該コンクリートが硬化した後に下部コンクリート板用型枠を解体することを特徴とするプレキャストコンクリート板の製造方法。
- 上部コンクリート板用型枠の支柱形成用凹部の底面には、切欠凹溝形成用突起が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のプレキャストコンクリート板の製造方法。
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