JP4007630B2 - 対訳例文登録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理分野に関し、特に自国語でない言語の文章を作成するための文章作成装置における対訳例文登録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
他国語文章の作成の際には、辞典で訳語を調べるとともに、近い意味の他国語文の用例を探して利用する。また、常に他国語文章を作成する人の場合は、自分が過去に作った他国語文を参考にして、作成する場合が多い。
【0003】
この対訳例文参照を支援するための方式として、特開平6−195388号公報の文章検索方式を用いて、類似の文章を検索する方式が知られている。この方式では、文章蓄積部に他国語例文に対応する自国語例文を持たせておく。検索しようとする場合には、検索対象とする他国語文の内容を自国語を用いて入力する。入力された自国語を検索要求文として、類似の文章を検索する。すると、文章蓄積部の自国語例文のそれぞれに対応する他国語例文が表示されるので、表示された他国語例文を参考にして、他国語の文を作成する。
【0004】
この場合には、対訳例文が充実していることが必須条件である。特に、ユーザが作成した文を、後日、再利用するために登録するユーザ登録例文の充実が不可欠である。実際、他国語文を多く作成する人は、本人が過去に作成した文と類似の文を作成することが多いと考えられ、本人が過去に作成した文を参考にするのが有効である。
【0005】
このユーザ登録例文は、登録しようとする他国語文の自国語による翻訳をユーザが自分で行ない、ユーザ自ら翻訳した自国語訳と登録しようとする他国語例文とを対訳にしてデータベースに登録していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、他国語文の作成の最中に、自分で書き上げた他国語の文を自国語に翻訳して登録するのでは、他国語文章作成のための思考の流れを止めてしまうという不都合がある。
【0007】
それゆえに、本願の請求項1に記載の発明の目的は、ユーザ作成の他国語の文章について、機械翻訳してキーワードを付与し、他国語文章作成のための思考の流れを止めることなく、自国語を含む対訳を対訳例文データベースに登録することができ、対訳例文データベースから、その対訳を自国語により検索することができる対訳例文登録装置を提供することにある。
【0008】
請求項2に記載の発明の目的は、ユーザ作成の他国語の文章について、機械翻訳してキーワードを付与し、他国語文章作成のための思考の流れを止めることなく、自国語を含む対訳を対訳例文データベースに登録することができ、対訳例文データベースから、その対訳を自国語により検索することができる対訳例文登録装置を提供することにある。
【0010】
請求項3に記載の発明の目的は、請求項1または請求項2に記載の発明の目的に加え、機械翻訳した結果の適、不適を対訳例文データベースに登録する前に、ユーザがチェックすることができる対訳例文登録装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の対訳例文登録装置は、他国語文を入力する入力手段と、入力手段から入力した他国語文を対訳となる自国語文に全文翻訳するものであって、他国語文における単語の複数の訳語を単語の係り受け関係に基づき特定して自国語文に全文翻訳する翻訳手段と、翻訳手段により全文翻訳された自国語文からキーワードを抽出する自国語キーワード抽出手段と、入力した他国語文、対訳となる自国語文、およびキーワードを対応付けて対訳例文として登録し、かつ対訳例文を検索するための検索手段により検索される対訳例文データベースとを含む。
【0016】
請求項2に記載の対訳例文登録装置は、請求項1に記載の対訳例文登録装置であって、自国語の単語および文のいずれかである検索要求を入力するための検索要求入力手段と、検索要求から検索要求キーワードを抽出する検索要求キーワード抽出手段とをさらに含む。検索手段は、検索要求キーワードの少なくとも一部を登録されたキーワードに含む対訳例文データベースに登録された対訳例文を検索する手段を含む。
【0018】
請求項3に記載の対訳例文登録装置は、請求項1または請求項2に記載の対訳例文登録装置であって、対訳例文登録装置は、自国語キーワード抽出手段で抽出されたキーワードを採用するか否かをユーザが確認処理するためのユーザ確認処理手段をさらに含む。
【0023】
請求項1に記載の発明によれば、入力手段は、他国語文を入力する。翻訳手段は、入力手段から入力した他国語文を、他国語文における単語の複数の訳語を単語の係り受け関係に基づき特定して、対訳となる自国語文に全文翻訳する。自国語キーワード抽出手段は、翻訳手段により全文翻訳された自国語文からキーワードを抽出する。対訳例文データベースは、入力した他国語文、対訳となる自国語文、およびキーワードを対応付けて対訳例文として登録し、かつ対訳例文を検索するための検索手段により検索される。
【0024】
したがって、他国語文について、自国語の対応の訳文を、他国語文における単語の複数の訳語が単語の係り受け関係に基づき特定された対訳となるように自動生成し、翻訳手段により全文翻訳された自国語文からキーワードを付与し、その対訳を対訳例文データベースに自動的に登録することができるので、他国語文の翻訳をユーザが手動で行なう必要がない。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、検索要求入力手段は、自国語の単語および文のいずれかである検索要求を入力する。検索要求キーワード抽出手段は、検索要求から検索要求キーワードを抽出する。検索手段は、検索要求キーワードの少なくとも一部を登録されたキーワードに含む対訳例文データベースに登録された対訳例文を検索する。
【0026】
したがって、他国語文について、自国語の対応の訳文を自動生成し、キーワードを付与し、その対訳例文を対訳例文データベースに自動的に登録することができるので、他国語文の翻訳をユーザが手動で行なう必要がない。さらに、検索要求から抽出された検索要求キーワードに基づいて、対訳例文データベースから、その検索要求キーワードの少なくとも一部を含む対訳例文を検索することができる。
【0029】
請求項に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加え、ユーザ確認処理手段により、キーワード抽出手段で抽出されたキーワードを採用するか否かをユーザが確認処理するためのユーザ確認処理が行なわれる。
【0030】
したがって、機械翻訳された新規対訳例文から抽出されたキーワードがユーザによりチェックされるので、対訳例文の検索における検索精度を向上させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本願発明の1実施の形態に係る対訳例文検索装置について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る対訳例文検索装置のブロック図である。図1を参照して、対訳例文検索装置は、第1の言語と第2の言語との対訳例文を含む対訳例文データベース101と、第1の言語の検索要求を入力するための検索要求文入力部102と、対訳例文データベース101から検索要求と所定の関係を有する対訳例文を検索するための検索部103と、検索部103により検索された対訳例文を表示するための表示部118と、第2の言語の新規例文の入力が可能であり、入力された新規例文に基づいて第1の言語の対応の訳文を自動的に生成して対訳例文として対訳例文データベース101に登録するための登録部104とを含む。
【0040】
検索部103は、検索要求文からキーワードを抽出するためのキーワード抽出部105と、キーワードの意味的特徴を表わすキーワード特徴ベクトルを含む単語辞書データベース106と、検索要求文とキーワード特徴ベクトルとに基づいて、検索要求特徴ベクトルを生成するための検索要求特徴ベクトル生成部107と、対訳例文データベース101から、検索要求特徴ベクトルとの距離が最も近い特徴ベクトルを付与された対訳例文を検索するための特徴ベクトル検索部108と、検索モードを選択するためのモードフラグ109とを含む。
【0041】
登録部104は、第2の言語の新規例文を入力するための新規例文入力部110と、新規例文に第1の言語の訳文が含まれているか否かを判定するための対訳判定部111と、新規例文の機械翻訳に使用するための翻訳辞書・文法データベース112と、新規例文を機械翻訳して第1の言語による訳文を作成し、その訳文と新規例文とを含む新規対訳例文を生成するための翻訳処理部113と、訳文から新規例文の意味的特徴を表わす新規例文特徴ベクトルを生成するための新規例文特徴ベクトル生成部114と、新規例文特徴ベクトル生成部114により新規例文特徴ベクトルを付与された新規対訳例文を対訳例文データベース101に登録するための新規対訳例文登録部115と、新規対訳例文からキーワードを抽出して新規対訳例文に付与するためのキーワード抽出部116と、キーワード抽出部116で抽出されたキーワードを採用するか否かをユーザが確認処理するためのユーザ確認処理部117とを含む。
【0042】
以下、本実施の形態では、第1の言語が自国語である日本語であり、第2の言語が他国語である英語である場合を例に挙げて説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、任意の第1の言語および第2の言語に対して適用可能である。
【0043】
図2は、本実施の形態に係る対訳例文検索装置のハードウェア構成図である。図2および図1を参照して、対訳例文検索装置は、検索要求文と新規例文とを入力するための入力装置201と、対訳例文の検索結果を表示するための表示部202と、検索要求入力部102、検索部103、登録部104、および表示部118の動作を実現するためのプログラムを格納するための内部記憶装置203と、対訳例文データベース101、単語辞書データベース106、および翻訳辞書・文法データベース112を格納するための外部記憶装置204と、対訳例文検索装置の動作を制御するためのCPU(Central Processing Unit )205とを含む。
【0044】
入力装置201により、検索要求入力部102、および新規例文入力部110が構成され、表示部202により、表示部118が構成される。内部記憶装置203により、キーワード抽出部105、検索要求特徴ベクトル生成部107、特徴ベクトル検索部108、モードフラグ109、対訳判定部111、翻訳処理部113、新規例文特徴ベクトル生成部104、新規対訳例文登録部115、キーワード抽出付与部116、およびユーザ確認処理部117が構成される。外部記憶装置204により、対訳例文データベース101、単語辞書データベース106、および翻訳辞書・文法データベース112が構成される。
【0045】
次に、本実施の形態に係る対訳例文検索装置の動作を説明する。図3は、本実施の形態に係る対訳例文検索装置の動作を示すフローチャートである。図3および図1を参照して、まず、検索においてキーワード検索を行なうか、意味検索を行なうか、および例文登録においてユーザ確認を行なうか否かが選択され、そのモードがモードフラグ109にセットされる(S1)。なお、このステップを設けずに、後述する、モードをチェックするためのS5、およびユーザ確認を行なうか否かを判断するためのS14でユーザがキー等で選択できるようにしておいてもよい。つまり、後述するS5で、キーワード検索か意味検索かを選べるようにしてもよく、S14で、ユーザが自国語キーワードを確認してから例文登録するか否かを選べるようにしてもよい。
【0046】
次に、他国語文作成の参考に、対訳例文を検索するか、既存のもしくはユーザ自ら作成した、他国語文を今後の他国語文作成時の参考にできるように、対訳例文検索装置に登録するか、または作業を終了するかを選択する(S2)。検索を選択する場合は、S3へ進み、登録を選択する場合はS10へ進み、終了を選択する場合はシステムを終了する。
【0047】
次に、検索要求入力部102において検索要求が入力される(S3)。入力手段は、かな漢字変換、文字認識など、どのような手段でもよい。
【0048】
次に、キーワード抽出部105において、単語辞書データベース106に登録されている語を検索要求文の中から抽出する(S4)。対訳例文データベース101に登録されている例文のキーワードは、単語辞書データベース106に登録されている語の1つ以上からなっているので、前記抽出された語がキーワードとなる。
【0049】
次に、モードフラグ16がチェックされる(S5)。キーワード検索モードであれば、S8のキーワード検索へ進み、意味検索モードであれば、S6へ進む。S1で前述したように、モードフラグ16によるのではなく、ユーザがここでモードを選択するようにしてもよい。
【0050】
次に、検索要求特徴ベクトル生成部107において、S4で抽出したキーワードから検索要求の特徴ベクトルが生成される(S6)。検索要求ベクトル生成部107は、単語辞書データベース106を参照しながら、S4で抽出されたキーワードの各単語の単語特徴ベクトルを得て、これらの単語特徴ベクトルの総和を正規化した単位ベクトルを検索要求特徴ベクトルとして検索部108へ出力する。
【0051】
検索要求から検索要求特徴ベクトルが得られるまで(S4およびS6)の例を図4に示す。図4は、本実施の形態に係る対訳例文検索装置の検索要求から検索要求特徴ベクトルを得る動作の説明図である。図4を参照して、ここでは「テレビを修理する方法」という検索要求文が入力された例を考える。検索要求は「修理」のように単語であってもよいし、複数の文よりなる文章データであってもよい。「テレビを修理する方法」という検索要求が入力されたら、単語辞書データベース106を用いて辞書びきが行なわれる。辞書びきのアルゴリズムは、特に本発明の問題ではなく、単語辞書データベース106に登録されている語を検索要求の中から抽出さえできればよい。抽出されたそれぞれの語である「テレビ」、「修理」、および「方法」に対応する単語特徴ベクトルは、単語辞書データベース106より、それぞれベクトル長を備えた(長さ1)ベクトルV1、V2、V3として得られる。この例では、各単語特徴ベクトルの大きさはすべて同じになるようにしたが、状況によって単語ごとにベクトル長を変えて重みづけをすることがあってもよい。最後に、V1、V2、V3の総和を正規化したベクトルVsを検索要求ベクトルとする。
【0052】
再び図3を参照して、前述したように、S5でモードフラグ109が意味検索モードである場合には、検索部108で、検索要求特徴ベクトルに最も近い意味の対訳例文が対訳例文データベース101から検索される(S7)。図5を用いて具体的に説明する。
【0053】
図5は、実施の形態に係る対訳例文検索装置の検索要求に近い例文データを得る動作の説明図である。図5を参照して、対訳例文データベース101に保持されている各例文データiに対する特徴ベクトルViと検索要求特徴ベクトルVsとの内積Vs・Viを計算し、この内積値を検索要求と対訳例文データiとの意味的近似度Aiと定義する。そこで、上記の値が大きくなる対訳例文データ、すなわち、検索要求に対して意味的に近いと考えられる対訳例文データから順に表示部118に送る。この際、最も近いもの1件だけを送ってもよいし、上位n件を送ってもよい。また、一定の意味的近似度を内積値のしきい値としてこれを満たすものを送ってもよい。
【0054】
再び図3を参照して、一方、S5でモードフラグがキーワード検索モードである場合には、S4で得られた検索要求のキーワードの全部もしくは一部が含まれている例文を、対訳例文データベース101から捜し出す(S8)。全キーワードが一致した例文を最も先に表示部118へ送り、以降、より多くのキーワードが一致した例文を送る。予め定められた例文数のみを送るようにしておくのが現実的である。
【0055】
次に、送られてきた対訳例文データが表示部118に表示される(S9)。ユーザは、この表示された対訳例文の他国語文を参考にして、一部、変更などをして、必要な他国語文を作成する。次に、S1に戻り、対訳例文検索装置の動作が続行される。
【0056】
次に、新規例文の登録時の動作を説明する。前述したS2で登録が選択された場合には、新規例文入力部110で、対訳例文データベース101に登録しようとする他国語文(本実施の形態では英語)が入力される(S10)。
【0057】
対訳判定部111で、新規例文入力部110で入力された新規例文が自国語文と他国語文との双方を含む対訳文であるか否かがチェックされる(S11)。入力画面として、予め自国語欄と他国語欄とを用意し、他国語欄を埋めるのは必須とする。対訳文であるか否かは自国語欄のデータの有無により判断する。なお、ここは、他の方法を用いて判断してもよい。新規例文が対訳である場合には、S13へ進み、対訳でない場合はS12へ進む。
【0058】
新規例文が対訳でない場合には、新規例文入力部110で、入力された新規例文が翻訳処理部113により、翻訳辞書・文法データベース112を用いて機械翻訳される(S12)。本実施の形態の場合は、英日翻訳が行なわれる。翻訳方式は特に本発明の問題ではなく、公知の方式のいずれの方式でもよい。一般的な翻訳処理の流れを図6に示し、そのときのデータの変化を図7に示す。また機械翻訳による新規例文の登録の動作を図8に示す。
【0059】
図8は、本実施の形態に係る対訳例文検索装置の機械翻訳による新規例文の登録の動作の説明図である。図8を参照して、英文801から機械翻訳により日本語文802が生成される。日本語文802から、キーワード803が抽出される。キーワード803に基づいて特徴ベクトルを含む対訳例文804が生成される。
【0060】
図6は、本実施の形態に係る対訳例文検索装置の機械翻訳処理の動作を示すフローチャートである。図7は、本実施の形態に係る対訳例文検索装置の機械翻訳処理の処理概要の説明図である。機械翻訳処理は翻訳処理部113で実行される。図6および図7を参照して、原文が入力されると、辞書びき(S31)、および形態素解析(S32)が行なわれ、機械翻訳された英文の単語のそれぞれに品詞が付与される。たとえば、「I」は代名詞(PRON)、「have」は動詞(VERB)、「a」は冠詞(DET)、「pen」は名詞(NOUN)というがごとくである。次に、構文解析(S33)を行ない、英語の木構造が得られる。この木構造により、主動詞がどこにあり、主語がどれで、目的語がどれであるかが明らかになる。この木構造が、日本語の構造に変換され(S34)、日本語の述語を中心とした構造に変わる。この構造は、日本語の格構造を表わしており、係り受け関係などが明らかになる。次に、生成部(S35)で内部的に持っている属性などが付属語の形で付加され、日本文が生成される。これらの処理は、翻訳辞書・文法データベース112に保持されている辞書・文法情報を用いて行なわれる。前述した図8においては、英文801から日本文802が得られたところに該当する。
【0061】
再び図3を参照して、予めユーザが入力した自国語文、もしくは、S12の機械翻訳によって得られた自国語文から、単語辞書データベース106を利用して、キーワード抽出・付与部116でキーワードが抽出される(S13)。この抽出方法は、S4で前述した、検索要求に対して行なった抽出方法と同じ抽出方法が使用される。前述した、図8では、日本文802から日本語キーワード803が得られたところに該当する。
【0062】
次に、抽出されたキーワードに対してユーザ確認を行なうか否かがモードフラグ109により判断される(S14)。前述したように、ここでユーザが指示してもよい。
【0063】
ユーザ確認を行なうと判断された場合には、ユーザ確認処理部117で、抽出されたキーワードが正しいか否かをユーザがチェックする(S15)。
【0064】
図9は本実施の形態に係る対訳例文検索装置の新規例文登録時のユーザ確認画面の説明図である。現状の機械翻訳は、曖昧性のある文章などを確実に翻訳できるものではない。図9の例では、「pen」の訳語が「ペン」であるのか、「おり(檻)」であるのかを機械翻訳は判断することができない。ユーザが図8の確認画面を見て英語を書いたときに意図していなかった訳語をみつけて、排除するのは、容易に行なうことができる。このステップを挟むことにより、意図していなかった意味の単語をキーワードとしないですみ、対訳例文データベースの確度が保たれ、以降の検索精度が向上することになる。
【0065】
なお、上記のキーワードチェックよりも手間取るが、キーワードのみならず、日本語訳文自体をチェックして、修正することも考えられる。しかし、対訳例文データベース101において、他国語文は他国語作文の参考にするものであるため高レベルのものが要求されるのに対して、自国語文は、主に検索手段として使用されるものであるから、それほど精度が要求されることはない。したがって、キーワードのチェックで十分であるといえる。
【0066】
再び図3を参照して、S13で得られたキーワード、もしくはS15でユーザがチェックした後のキーワードに対して、新規例文特徴ベクトル生成部114により、単語辞書データベース106を利用して、新規例文特徴ベクトルが生成される(S16)。この特徴ベクトル生成方法は、S6で前述した、検索要求に対して行なった特徴ベクトル生成方法と同じ方法である。この特徴ベクトルの生成方法については、図6で前述したので、同一の説明はここでは繰返さない。図8では、日本語キーワード803から、特徴ベクトルを含む対訳例文804が得られたところに該当する。
【0067】
S10で、ユーザが入力した英文(対訳である場合は英文および日本文)、S12の機械翻訳結果である日本文(対訳である場合は機械翻訳は行なわれない。)、S13で抽出したキーワード、およびS16で生成した新規例文特徴ベクトルをセットにして、対訳例文データベース101に登録し(S17)、S1に戻る。
【0068】
以上詳述してきたことから明らかなように、本実施の形態によれば、対訳例文データの登録に際して、必須である他国語文を入力するだけで、自動的に機械翻訳が行なわれ、自国語文および自国語キーワードが付与されるため、自国語の訳文をユーザが手動で作成することなく、登録作業を容易に行なうことができる。
【0069】
また、他国語文章作成のためのユーザの思考の流れを止めることなく、ユーザの作成した他国語の文例を自国語の訳文とともに対訳例文データベースに登録することができ、後日再利用することができる。
【0070】
また、システムが表示した自国語キーワード候補について、ユーザが、他国語文作成時に意図していない単語が含まれていないかどうかをチェックすることにより、現状では機械翻訳の精度が十分でないという問題を解消することができ、検索に使用する新規例文のキーワードの精度を容易に保つことができる。
【0071】
さらに、単語辞書データベース106に他国語の単語も登録しておいて、それを利用して、他国語の文のみに特徴ベクトルをつけることも可能である。しかし、この方法では、他国語単語の特徴ベクトルを作成する手間がかかるのみならず、検索要求は自国語であることから、他国語単語と自国語単語の概念のずれ(図8で説明したように、「pen」には日本語の「ペン」と「檻」とが対応しており、「pen」と「ペン」とは同一ではない。)が生じ、検索にノイズが乗ることになる。したがって、機械翻訳を利用して自国語に翻訳した後、自国語の単語辞書データベース106で、新規例文の訳文に特徴ベクトルを付与することにより、新規例文の特徴ベクトルによる検索の精度を容易に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る対訳例文検索装置のブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る対訳例文検索装置のハードウェア構成図である。
【図3】本実施の形態に係る対訳例文検索装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態に係る対訳例文検索装置の検索要求から検索要求特徴ベクトルを得る動作の説明図である。
【図5】本実施の形態に係る対訳例文検索装置の検索要求に近い例文データを得る動作の説明図である。
【図6】本実施の形態に係る対訳例文検索装置の機械翻訳処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る対訳例文検索装置の機械翻訳処理の処理概要の説明図である。
【図8】本実施の形態に係る対訳例文検索装置の機械翻訳による新規例文の登録の動作の説明図である。
【図9】本実施の形態に係る対訳例文検索装置の新規例文登録時のユーザ確認画面の説明図である。
【符号の説明】
101 対訳例文データベース
102 検索要求入力部
103 検索部
104 登録部
105 キーワード抽出部
106 単語辞書データベース
107 検索要求特徴ベクトル生成部
108 特徴ベクトル検索部
110 新規例文入力部
113 翻訳処理部
114 新規例文特徴ベクトル生成部
115 新規対訳例文登録部
116 キーワード抽出部
117 ユーザ確認処理部
118 表示部

Claims (3)

  1. 他国語文を入力する入力手段と、
    前記入力手段から入力した他国語文を対訳となる自国語文に全文翻訳するものであって、他国語文における単語の複数の訳語を該単語の係り受け関係に基づき特定して自国語文に全文翻訳する翻訳手段と、
    前記翻訳手段により全文翻訳された自国語文からキーワードを抽出する自国語キーワード抽出手段と、
    前記入力した他国語文、前記対訳となる自国語文、および前記キーワードを対応付けて対訳例文として登録し、かつ前記対訳例文を検索するための検索手段により検索される対訳例文データベースとを含む、対訳例文登録装置。
  2. 前記対訳例文登録装置は、
    自国語の単語および文のいずれかである検索要求を入力するための検索要求入力手段と、
    前記検索要求から検索要求キーワードを抽出する検索要求キーワード抽出手段とをさらに含み、
    前記検索手段は、前記検索要求キーワードの少なくとも一部を前記登録されたキーワードに含む前記対訳例文データベースに登録された前記対訳例文を検索する手段を含む、請求項1に記載の対訳例文登録装置。
  3. 前記対訳例文登録装置は、
    前記自国語キーワード抽出手段で抽出されたキーワードを採用するか否かをユーザが確認処理するためのユーザ確認処理手段をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の対訳例文登録装置。
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