JP4007266B2 - 組電池装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の単位電池が直並列に接続された組電池装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車に使用される動力用電池では、複数個の単位二次電池セルを直列に接続することによって高電圧を実現している。このような組電池を充電する場合に、各セルの内部インピーダンスや容量のばらつきによって充電電圧にばらつきが生じる。しかし、複数のセルが直列に接続されているため、各セルには同一の充電電流が流れ、充電電圧のばらつきが一部のセルの過充電状態を招いてしまう。
【0003】
複数の単位二次電池セルを直列に接続した組電池において、充電電圧のばらつきを抑制するようにした組電池装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この組電池装置では、一次コイルとスイッチング素子の直列回路を各セルに並列に接続している。この一次コイルは、コアを介して二次コイル、他のセルの一次コイルおよび他のセルの二次コイルと電磁結合されている。また、各セルには電圧制御回路が接続されている。この電圧制御回路によってセル電圧が監視され、電圧が所定値より大きくなると電磁結合によって隣接する所定値より電圧が低いセルへ電力が伝達され、充電電圧のばらつきが改善される。
【0004】
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】
特開平10−257682号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の組電池装置では、所定値よりも電圧が高いセルから所定値よりも電圧が低いセルへのみ、電力の伝達が行われるので、互いに隣接する2個のセルの電圧がともに所定値より高いか、または所定値より低い場合には電力の伝達が行われず、充電電圧のばらつきを十分に改善することができない。
【0006】
また、電圧が所定値より高いセルでは、電力の伝達ができないときでもスイッチング素子によるスイッチング動作が行われるので、スイッチング損失が発生して充電効率が低下する。
【0007】
本発明は、組電池におけるセル電圧のばらつきを補正する組電池装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の単位二次電池セル(以下、単にセルと呼ぶ)が直列に接続された組電池のセルごとに、隣接セルの二次コイルと磁気結合する一次コイルにスイッチング素子を直列に接続した電力出力回路と、隣接セルの一次コイルと磁気結合する二次コイルに整流器を直列に接続し、その整流器によりセルから二次コイルへ流れる電流を阻止した電力入力回路とを並列に接続するとともに、隣接セルのスイッチング素子と同一のオン時間にするとともに、隣接セルのスイッチング素子と同時にオンしないように、スイッチング素子をオン、オフするスイッチング素子駆動回路とを備え、一次コイルに対する二次コイルの巻数比を1より大きくする。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、セルごとの電圧のばらつきを十分に補正し、セル電圧の均等化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
《発明の第1の実施の形態》
図1は、第1の実施の形態の組電池装置の隣接する2個のセル部分の回路図を示す。なお、一実施の形態の組電池装置は複数の単位二次電池セル(以下、単にセルと呼ぶ)が直列に接続された組電池装置であるが、セルごとの回路は図1に示すセルの回路と同様であり、隣接する2個のセルの回路のみを図示して説明する。この組電池装置では、各セルに、隣接セルへ電力を出力するための電力出力回路と、隣接セルから電力を入力するための電力入力回路とが並列に接続される。
【0011】
図1において、セルC1には、一次コイル11とスイッチング素子12とを直列に接続した電力出力回路10と、二次コイル21とダイオード22とを直列に接続した電力入力回路20とを並列に接続する。同様に、セルC2には、一次コイル31とスイッチング素子32を直列に接続した電力出力回路30と、二次コイル41とダイオード42を直列に接続した電力入力回路40とを並列に接続する。
【0012】
セルC1の電力出力回路10の一次コイル11は、コア13を介してセルC2の電力入力回路40の二次コイル41と対向し、これらの一次コイル11と二次コイル41は磁気的に結合して変圧器として機能する。また、セルC1の電力入力回路20の二次コイル21は、コア33を介してセルC2の電力出力回路30の一次コイル31と対向し、これらの一次コイル31と二次コイル21は磁気的に結合して変圧器として機能する。ここで、一次コイル11,31の巻数と二次コイル21,41の巻数はどのセルでも同一とし、一次コイル11,31と二次コイル21,41の巻数比nを1より大きい値とする。
【0013】
図2はスイッチング素子の動作を示すタイムチャートであり、(a)がセルC1のスイッチング素子12のオンとオフのタイミングを示し、(b)がセルC2のスイッチング素子32のオンとオフのタイミングを示す。図から明らかなように、セルC1のスイッチング素子12とセルC2のスイッチング素子32とは互いに交互にオンとオフを繰り返し、同時にオンになることはない。なお、セルC1とC2のスイッチング素子12,32のオン時間を同一とする。
【0014】
次に、第1の実施の形態の動作を説明する。ここでは、図示しない充電回路によりこの組電池装置がある程度まで充電され、セルC1およびセルC2の電圧(以下、セル電圧という)がそれぞれVA、VBに達しているとする。セルC1のスイッチング素子12が図2(a)に示すタイミングで自励発振し、スイッチング素子12がオンするとセルC1からスイッチング素子12を介して一次コイル11に電流が流れる。一次コイル11に電流が流れると、対向する二次コイル41に(n・VA)の電圧が誘起する。この誘起電圧(n・VA)がセルC2の電圧VBより大きいと、二次コイル41からダイオード42を介してセルC2へ電流が流れ、セルC2が充電される。
【0015】
なお、誘起電圧(n・VA)がセルC2の電圧VBより低い場合には、セルC2から二次コイル41へ放電電流が流れようとするが、ダイオード42により放電電流が阻止されるため、セルC2は放電しない。つまり、各セルC1とC2の電力入力回路20,40のダイオード22,42は、電力入力回路20,40における各セルC1,C2の放電を防止する。
【0016】
次に、セルC1のスイッチング素子12がオフし、セルC2のスイッチング素子32が図2(b)に示すタイミングで自励発振し、スイッチング素子32がオンするとセルC2からスイッチング素子32を介して一次コイル31に電流が流れる。一次コイル31に電流が流れると、対向する二次コイル21に(n・VB)の電圧が誘起する。この誘起電圧(n・VB)がセルC1の電圧VAより大きいと、二次コイル21からダイオード22を介してセルC1へ電流が流れ、セルC1が充電される。
【0017】
なお、誘起電圧(n・VB)がセルC1の電圧VAより低い場合には、セルC1から二次コイル21へ放電電流が流れようとするが、ダイオード22により放電電流が阻止されるため、セルC1は放電しない。
【0018】
セルC1とC2のスイッチング素子12,32のオン時間は同一であり、互いに交互にオンするので、セルC1とC2の間で交互に電力の授受が行われる。セルC1の電圧VAがセルC2の電圧VBより大きいとすれば、セルC1からセルC2へ伝達される電力が、セルC2からセルC1へ伝達される電力より大きく、平均的にはセルC1からセルC2へ電力が伝達される。その結果、セルC1の電圧VAが下がってセルC2の電圧VBが上がり、セルC1とC2の電圧が均等化される。逆に、セルC2の電圧VBがセルC1の電圧VAより大きい場合は、セルC2からセルC1へ電力が伝達され、セルC1とC2の電圧が均等化される。
【0019】
なお、セルC1の一次コイル11と二次コイル21は、それぞれ別個の独立したコア13と33を介してセルC2の二次コイル41と一次コイル31とに電磁結合されるので、セルC1の一次コイル11から二次コイル21へ、あるいはセルC2の一次コイル31から二次コイル41へ電力が環流するようなことはない。
【0020】
また、上述した従来の組電池装置では、互いに隣接するセルの電圧がともに所定値を超えると電力の授受が行われず、セル電圧が十分に均等化されないという問題があったが、この一実施の形態によればセル電圧に無関係に隣接セル間で電力の授受が行われるので、隣接セル間で電圧が確実に均等化される。隣接セル間でセル電圧、すなわちセルの充電状態が確実に均等化されるため、各セル間の電圧ばらつきがなくなり、組電池全体としての寿命を延ばすことができる。
【0021】
さらに、この一実施の形態ではでは巻数比nを1より大きい値としており、電力授受の際に電圧が昇圧されるので、ダイオード22,42の順方向電圧降下VFの影響を無視できる。すなわち、セルC1とC2の電圧差がVF/n以下になると、ダイオード22,42の電圧降下VFにより電力の授受ができなくなり、これ以上の均等化ができなくなる。巻数比nを大きくするほどVF/nを小さくすることができ、精度良く均等化ができる。
【0022】
このように、複数の単位二次電池セルが直列に接続された組電池のセルごとに、隣接セルの二次コイルと磁気結合する一次コイルにスイッチング素子を直列に接続した電力出力回路と、隣接セルの一次コイルと磁気結合する二次コイルにダイオードを直列に接続し、そのダイオードによりセルから二次コイルへ流れる電流を阻止した電力入力回路とを並列に接続するとともに、隣接セルのスイッチング素子と同一のオン時間にするとともに、隣接セルのスイッチング素子と同時にオンしないようにスイッチング素子をオン、オフし、一次コイルに対する二次コイルの巻数比を1より大きくしたので、隣接セルとの間で確実に電力の授受を行い、セルごとの電圧のばらつきを十分に補正してセル電圧の均等化を図ることができる。そのため、組電池全体を長寿命化できる。
【0023】
また、セルから電力入力回路の二次コイルへ流れる放電電流を阻止するダイオードを二次コイルと直列に接続しているので、セルの電力出力回路のスイッチング素子を、隣接セルのスイッチング素子と同一のオン時間にするとともに、隣接セルのスイッチング素子と同時にオンしないようにオン、オフするだけでよく、スイッチング素子のオン、オフのタイミングを厳しく制御する必要がないので、セルの制御回路どうしの制御インターロックが不用となり、制御配線を簡略化でき、実装密度を上げることができる。
【0024】
《発明の第2の実施の形態》
上述したように、図1に示す第1の実施の形態の組電池装置では、例えばスイッチング素子12がオンすると一次コイル11に電流が流れ、それにより二次コイル41に起電力が誘起して電流が流れる、いわゆるフォワード方式のスイッチング・レギュレーターと同様な動作をする。この方式では、一次コイル11から二次コイル41へ電力を伝達する際に、必ずしもコア13にエネルギーを蓄積する必要がなく、コア13を不用にできる。なお、フライバック方式のスイッチング・レギュレーターでは、コアにエネルギーを蓄積する必要があるため、比較的大きなコアを必要とする。
【0025】
図3は、第2の実施の形態の組電池装置の隣接する2個のセル部分の回路図を示す。この組電池装置では、図1に示す組電池装置から一次コイル11と二次コイル41の間のコア13と、一次コイル31と二次コイル21の間のコア33を削除している。なお、コア13,33を削除した以外の回路構成は図1に示す回路構成と同様であり、説明を省略する。
【0026】
図4は、図3に示す第2の実施の形態の組電池装置の実装例を示す。この実装例では、一つのセルと、そのセルの電力出力回路や電力入力回路などの制御回路を一つのパッケージに収納する。図3に示すセルC1と、セルC1の電力出力回路10や電力入力回路20などの制御回路を1個のパッケージに収納してセルユニット50を形成するとともに、セルC2と、セルC2の電力出力回路30や電力入力回路40などの制御回路を1個のパッケージに収納してセルユニット60を形成する。各セルユニット50,60の上面には、それぞれ電極51,52と61,62を設置する。
【0027】
セルC1を収納するセルユニット50の、セルユニット60と対向する面には、電力出力回路10の一次コイル11と電力入力回路20の二次コイル21を形成する。また、セルC2を収納するセルユニット60の、セルユニット50と対向する面には、電力出力回路30の一次コイル31と電力入力回路40の二次コイル41を形成する。ここで、図3に示すように、セルC1の電力出力回路10の一次コイル11と、セルC2の電力入力回路40の二次コイル41とが対向し、セルC2の電力出力回路30の一次コイル31と、セルC1の電力入力回路20の二次コイル21が対向するように、一次コイル11,31と二次コイル21,41を配置する。
【0028】
セルC1のセルユニット50と、セルC2のセルユニット60のコイル設置面を対向させて配置すれば、対向する一次コイル11と二次コイル41、一次コイル31と二次コイル21が磁気的に結合し、コアがなくても一次コイル11から二次コイル41へ、一次コイル31から二次コイル21へそれぞれ電力の伝達が可能になる。
【0029】
なお、セルとその周辺回路の収納パッケージの形状は、図4に示すように扁平型が望ましい。扁平型パッケージの表面と裏面にそれぞれ一次コイルと二次コイルを実装し、隣接セルのコイル間の絶縁とセルの冷却に必要な間隔をあけてセルユニットを一列に配列することによって、組電池装置の小型化を図ることができる。
【0030】
このように、1個のセルと、そのセルの電力出力回路、電力入力回路およびスイッチング素子駆動回路を1個の扁平型パッケージに収納し、扁平型パッケージの表面と裏面にそれぞれ一次コイルと二次コイルを実装するようにしたので、組電池装置の実装密度を上げることができ、組電池装置を小型にすることができる。また、コアをなくすことができるので組電池装置を高密度に実装でき、組電池装置をさらに小型にすることができる。
【0031】
セルと、そのセルの電力出力回路および電力入力回路を図4に示すように実装した場合には、次のような効果も得られる。すなわち、一実施の形態の組電池装置では、電力入力回路20,40にダイオード22,42を用いて二次コイル21,41に誘起する電力を整流している。そのため、セルC1の電力出力回路10のスイッチング素子12は、隣接するセルC2の電力出力回路30のスイッチング素子32と同じ時間だけオンし、同時にはオンしないように制御するだけでよく、スイッチング素子12,32のオン、オフの制御タイミングに対する要求は厳しくない。したがって、スイッチング素子12,32のオン、オフ制御のために多くの制御信号の授受を行う必要がなく、セルユニット50,60間の制御信号を不用にできるため、図3に破線で示すようにセルごとの制御回路を完全に分離することができる。このように、制御回路を含め、すべての配線をセルユニットごとに局所化でき、組電池全体にわたるような長い信号配線を不要にできるから、回路の実装密度を高めることができる。
【0032】
《発明の第3の実施の形態》
図5は、セルユニット内に実装される制御回路の一例を示す。図5にはセルC1の制御回路70のみを示すが、他のセルの制御回路も同様である。セルC1の電力出力回路10には、スイッチング素子12のオン、オフを制御するための自励発振回路14とAND素子15が用いられる。また、セルC1の電力入力回路20には、二次コイル21およびダイオード22と直列に電流検出用抵抗器23と、その電流検出用信号を反転増幅するインバーター24が接続される。
【0033】
隣接するセルC2の電力出力回路30のスイッチング素子32がオンして一次コイル31に電流が流れると、セルC1の電力入力回路20の二次コイル21に電流が流れ、セルC2からセルC1への電力の伝達が行われる。このとき、電流検出用抵抗器23の両端には電圧が発生し、インバーター24はこの電圧を反転増幅してAND素子15へローレベル信号を出力する。これにより、電力入力回路20で隣接セルC2から電力の伝達が行われているときは、自励発振回路14からオン信号が出ていても、AND素子15でスイッチング素子12へのオン信号が阻止される。つまり、隣接セルC2から電力を受け入れているときは、隣接セルC2への電力の伝達が禁止される。
【0034】
このように、制御回路70に、スイッチング素子12をオン、オフする自励発振回路14と、電力入力回路20に流れる電流を検出する電流検出回路23と、電流検出回路23で電流が検出されたときはスイッチング素子12のオンを禁止するオン禁止回路15とを備えたので、セルユニットどうしの制御信号線を不用にすることができ、セルユニット内のすべての回路の配線を局所化でき、回路の実装密度を高めることができる。
【0035】
《発明の第4の実施の形態》
上述した第3の実施の形態の制御回路70では、電力入力回路20の二次コイル21およびダイオード22と直列に電流検出用抵抗器23を接続し、電力の受け入れ中を検出する例を示した。この第4の実施の形態の制御回路70Aでは、図6に示すように、電力入力回路20の二次コイル21と電磁的に結合する三次コイル25を設け、その三次コイル25と直列にダイオード26および電流検出用抵抗器27を接続した電流検出回路29を設ける。なお、図6にはセルC1の制御回路70Aのみを示すが、他のセルの制御回路も同様である。
【0036】
隣接セルC2から電力を受け入れているときは、電力入力回路20の二次コイル21に電流が流れる。このとき同時に電磁誘導作用により三次コイル25に起電力が発生し、電流検出回路29に電流が流れる。その結果、電流検出用抵抗器25の両端に電圧が発生し、インバーター28はこの電圧を反転増幅してAND素子15へローレベル信号を出力する。これにより、電力入力回路20で隣接セルC2から電力の伝達が行われているときは、自励発振回路14からオン信号が出ていても、AND素子15でスイッチング素子12へのオン信号が阻止される。つまり、隣接セルC2から電力を受け入れているときは、隣接セルC2への電力の伝達が禁止される。
【0037】
なお、三次コイル25の巻数を二次コイル21の巻数よりも少なくすることによって、電力受け入れ時の電流検出用回路29に流れる電流を少なくなることができ、電流検出用抵抗器27の電力消費と損失を少なくすることができる。
【0038】
このように、二次コイル21と磁気結合し二次コイル21より巻数の多い三次コイル25を有し、三次コイル25と直列にダイオード26と電力検出用抵抗器27を接続した電力検出用回路29に流れる電流を検出するようにしたので、電流検出用抵抗器27による電力消費および損失を抑えることができ、より充電効率を高めることができる。
【0039】
《発明の第5の実施の形態》
図7は第5の実施の形態の制御回路を示す。なお、図7にはセルC1の制御回路70Bのみを示すが、他のセルの制御回路も同様である。この第5の実施の形態の制御回路70Bでは、電力受け入れ時に電力入力回路20の二次コイル21に誘起する電圧を検出する電圧検出回路71を設ける。この電圧検出回路71は、ダイオード72と、二次コイル21の誘起電圧の1/nを出力する増幅器73、セルC1のセル電圧VAと誘起電圧の1/nの電圧とを比較する差動増幅器74から構成される。
【0040】
電力受け入れ時に二次コイル21に誘起された電圧は、ダイオード72を介して増幅器73へ入力され、増幅器73から誘起電圧の1/nの電圧が出力される。上述したように一次コイル11,31と二次コイル21,41の巻数比を、1より大きいnとしているので、二次コイル21の誘起電圧の1/nの電圧は、セルC2側の一次コイル31の入力電圧、すなわちセルC2のセル電圧VBと等しい。差動増幅器74は、セルC1のセル電圧VAとセルC2のセル電圧VBとを比較し、隣接するセルC1とC2のセル電圧差(VA−VB)に応じた信号を自励発振回路13へ出力する。
【0041】
自励発振回路13は、セル電圧差(VA−VB)の信号により発振周波数を変える。すなわち、セル電圧差(VA−VB)が大きいほど発振周波数を高くし、セル電圧差(VA−VB)が低くなるにつれて発振周波数を低くする。
【0042】
図8はセルC1,C2のスイッチング素子12,32の動作波形を示すタイムチャートであり、(a)はセル電圧差(VA−VB)が大きいときの動作波形を、(b)はセル電圧差(VA−VB)が小さいときの動作波形を示す。このように、隣接するセルC1とC2のセル電圧差(VA−VB)が大きいほどスイッチング素子12,32の動作周波数を高くし、セル電圧差(VA−VB)が小さくなるにつれてスイッチング素子12,32の動作周波数を低くするようにしたので、セル電圧差(VA−VB)が少なくなったときの無駄な電力伝達動作を少なくすることができ、充電効率を向上できる。
【0043】
このように、スイッチング素子12を駆動する回路に、スイッチング素子12をオン、オフする自励発振回路14と、電力入力回路20の二次コイル21の誘起電圧を一次コイルと二次コイルの巻数比nで除して隣接セルC2のセル電圧VBを推定する増幅器73と、セルC1のセル電圧VAと、推定された隣接セルC2のセル電圧VBとの電圧差(VA−VB)を検出する差動増幅器74とを有し、自励発振回路14は、隣接セルC2とのセル電圧差(VA−VB)が小さくなるにしたがってスイッチング素子12をオン、オフする駆動周波数を低くするようにしたので、無駄な電力伝達動作をなくして充電効率を向上させることができる。
【0044】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、制御回路70,70A、70Bがスイッチング素子駆動回路を、一次コイル11とスイッチング素子12の直列回路および一次コイル31とスイッチング素子30の直列回路が電力出力回路を、二次コイル21とダイオード22の直列回路および二次コイル41とダイオード42の直列回路が電力入力回路を、ダイオード22,42が整流器を、自励発振回路14が自励発振回路を、抵抗器23または三次コイル25とダイオード26および抵抗器27の直列回路が電流検出回路を、AND素子15がオン禁止回路を、増幅器73がセル電圧推定回路を、差動増幅器74がセル電圧差検出回路をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の組電池装置の部分回路図である。
【図2】 第1の実施の形態のスイッチング素子の動作波形を示すタイムチャートである。
【図3】 第2の実施の形態の組電池装置の部分回路図である。
【図4】 第2の実施の形態のセルユニット実装例を示す図である。
【図5】 第3の実施の形態のセルユニットに実装される制御回路を示す図である。
【図6】 第4の実施の形態のセルユニットに実装される制御回路を示す図である。
【図7】 第5の実施の形態のセルユニットに実装される制御回路を示す図である。
【図8】 第5の実施の形態のスイッチング素子の動作波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
C1、C2 セル
10,30 電力出力回路
11,31 一次コイル
12,32 スイッチング素子
13,33 コア
14 自励発振回路
15 AND素子
20,40 電力入力回路
21,41 二次コイル
22,26,42,72 ダイオード
23,27 電流検出用抵抗器
24 インバーター
25 三次コイル
29 電流検出回路
50,60 セルユニット
51,52,61,62 電極
70,70A,70B 制御回路
71 電圧検出回路
73 増幅器
74 差動増幅器

Claims (5)

  1. 複数の単位二次電池セル(以下、単にセルと呼ぶ)が直列に接続された組電池のセルごとに、
    隣接セルの二次コイルと磁気結合する一次コイルにスイッチング素子を直列に接続した電力出力回路と、隣接セルの一次コイルと磁気結合する二次コイルに整流器を直列に接続し、前記整流器により前記セルから前記二次コイルへ流れる電流を阻止した電力入力回路とを並列に接続するとともに、
    隣接セルの前記スイッチング素子と同一のオン時間にするとともに、隣接セルの前記スイッチング素子と同時にオンしないように、前記スイッチング素子をオン、オフするスイッチング素子駆動回路とを備え、
    前記一次コイルに対する前記二次コイルの巻数比を1より大きくすることを特徴とする組電池装置。
  2. 請求項1に記載の組電池装置において、
    1個の前記セルと、そのセルの前記電力出力回路、前記電力入力回路および前記スイッチング素子駆動回路を1個の扁平型パッケージに収納し、扁平型パッケージの表面と裏面にそれぞれ前記一次コイルと前記二次コイルを実装することを特徴とする組電池装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の組電池装置において、
    前記スイッチング素子駆動回路は、
    前記スイッチング素子をオン、オフする自励発振回路と、
    前記電力入力回路に流れる電流を検出する電流検出回路と、
    前記電流検出回路で電流が検出されたときは前記スイッチング素子のオンを禁止するオン禁止回路とを有することを特徴とする組電池装置。
  4. 請求項3に記載の組電池装置において、
    前記電流検出回路は、前記二次コイルと磁気結合し前記二次コイルより巻数の多い三次コイルを有し、前記三次コイルと直列に整流器と抵抗器を接続した回路に流れる電流を検出することを特徴とする組電池装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の組電池装置において、
    前記スイッチング素子駆動回路は、
    前記スイッチング素子をオン、オフする自励発振回路と、
    前記電力入力回路の二次コイルの誘起電圧を前記一次コイルと前記二次コイルの巻数比で除して隣接セルのセル電圧を推定するセル電圧推定回路と、
    前記セルのセル電圧と、前記セル電圧推定回路により推定された隣接セルのセル電圧との電圧差を検出するセル電圧差検出回路とを有し、
    前記自励発振回路は、隣接するセルとの前記セル電圧差が小さくなるにしたがって前記スイッチング素子をオン、オフする駆動周波数を低くすることを特徴とする組電池装置。
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