JP4006897B2 - 道路照明方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路の側方に形成された壁体に灯具を設置した道路照明方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トンネルの側壁や遮音壁のような道路の側方の壁体には、多数の灯具が設置される。たとえば、トンネル内では路面から3〜4mの高さ位置に道路の延長方向に一定間隔で灯具が配列されている。また同様に、遮音壁においても道路の延長方向に一定間隔で灯具が配列されている。
【0003】
特開平2−37603号公報に記載されているように、この種の道路照明においては、路幅方向および道路の延長方向における明るさの均斉度を高め、自動車の走行時に運転者が前方からのグレアやちらつきを感じないようにすることが要求される。特開平2−37603号公報では、運転者に「眩しさ」を感じさせないように、路面から約1.2mの高さ位置における灯具に対向した面に与える鉛直面照度を150ルクス以下に設定する構成を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の技術は、灯具に対向する局所的な部位での鉛直面照度に着目した技術であって「眩しさ」については考慮されているものの、道路の延長方向における均斉度について考慮されたものではなく、また自動車の走行時に運転者がちらつきを感じないようにすることについてもとくに考慮されていない。
【0005】
一般に道路の延長方向において一定間隔で灯具を配列している場合には、道路の延長方向において壁面に相対的に明るい部分(輝度の高い部分)と暗い部分(輝度の低い部分)とが繰り返し形成されることになるから、自動車での走行時に明暗が周期的に繰り返すことになる。本発明者らが研究したところによれば、明暗の繰り返し周波数が所定値以上になったり、明暗の比率が大きくなったりすると、運転者が視覚的に不快感を感じるという知見が得られている。つまり、安全に運転するには、この種の不快感を低減するような道路照明方法が必要になる。
【0006】
しかしながら、上述したように道路照明は路面から3〜4mの高さ位置に設けた灯具によって行っており、路面上の明るさについては配慮して設計されているものの壁体の表面(以下では単に壁面という)の明るさについてはとくに考慮されていないのが現状であるから、壁面上では明暗の比率が大きいものである。従来は、この種の明暗の繰り返し周期や明暗の比率と運転者の不快感との関係が明確でななく、適切な対策が施されてこなかった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、道路の側方に形成された壁体の表面の輝度むらと運転者の不快感との関係に基づいて運転者に不快感を生じさせないように照明を行う道路照明方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を壁体表面の上部と下部との少なくとも一方に設け、灯具は、道路の延長方向に沿って配置された線光源と、線光源からの光を壁体表面に照射し壁体表面の上下方向の輝度均斉度を高めるように上下方向において斜め向きに配光する反射板とを有し、前記壁体の表面全体での道路の延長方向における輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくなるように光源の配置を規定していることを特徴とする。ここで、輝度については乗用車の運転者を想定して運転者の目線の高さ位置(路面から1.5mの高さとする)から見たときの壁体の表面の輝度を測定するために、路面から1.5mの高さ位置に輝度計を設置して壁体の表面全体を輝度測定領域とする。
【0009】
請求項2の発明は、道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を壁体表面の上部と下部との少なくとも一方に設け、灯具は、道路の延長方向に沿って配置された線光源と、線光源からの光を壁体表面に照射し壁体表面の上下方向の輝度均斉度を高めるように上下方向において斜め向きに配光する反射板とを有し、前記壁体の高さ寸法が1.5m以上である場合は、前記壁体を高さ方向において複数に等分した層を規定し、前記壁体の各層ごとに前記壁体の表面全体での道路の延長方向における輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくかつ下側の層ほど大きくなるように配光を規定していることを特徴とする。ここで、輝度については乗用車の運転者を想定して運転者の目線の高さ位置(路面から1.5mの高さとする)から見たときの壁体の表面の各層ごとの輝度を測定するために、路面から1.5mの高さ位置に輝度計を設置し、各層の高さ方向の中心から延長されて路面に平行な領域を輝度測定領域とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記壁体の高さ寸法が5m以上10m以下のときに壁体を高さ方向において3層に等分した層を規定することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、前記壁体の高さ寸法が1.5m以上5m以下のときに壁体を高さ方向において2層に等分した層を規定することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を壁体表面の上部と下部との少なくとも一方に設け、灯具は、道路の延長方向に沿って配置された線光源と、線光源からの光を壁体表面に照射し壁体表面の上下方向の輝度均斉度を高めるように上下方向において斜め向きに配光する反射板とを有し、路面からの高さ寸法が運転者の視線の高さに相当する規定高さにおいて、前記壁体の表面全体での道路の延長方向における前記壁体の輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくなるように光源の配置を規定していることを特徴とする。ここにおいて、運転者の視線の高さに相当する規定高さは乗用車の運転者を想定して1.5mの高さに規定し、輝度については壁体の表面における路面から1.5mの高さ位置が輝度測定領域となるように、路面から1.5mの高さ位置に設置した輝度計により測定する。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明において、道路の延長方向において連続的に前記線光源を配置したことを特徴とする。連続的とは1つの光源が連続している場合のほか、多数の光源が並んでいる状態も含む。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、道路の側方に設けた壁体(トンネルの側壁や遮音壁)に灯具を配列したときに自動車の運転者が輝度むらによって感じる不快感を評価するために、コンピュータグラフィックスを用いて動的な視環境の評価実験を行った。この評価実験により壁面の輝度むらと運転者が感じる不快感との関係を明らかにした。
【0017】
(実験1)
まず、図8のように、路面1の両側方に側壁(壁体)2を形成した画像を画面上に表示し、各側壁2の上方ないし上部に配置した灯具3によって壁面を照明した状態をコンピュータシミュレーションにより模擬した。図において壁体2に示した縦線は輝度むらがあることを模式的に表したものである。ここに、運転者の視点は乗用車の運転時を考慮して路面1から1.5mの高さ位置とし、一点透視法によって遠近感を付与した。さらに、壁面の輝度むらの状態を被験者が3段階から選択できるようにした。また、被験者には、「満足」、「どちらでもない」、「やや不快」、「かなり不快」、「非常に不快」の5段階の評価レベルを設定しておき、「どちらでもない」と「やや不快」との中間程度の印象を受けるように輝度均斉度(=最小輝度/最大輝度)の大小を調整させた。つまり、最終的に得られた輝度均斉度は「やや不快」と「どちらでもない」との間の主観評価に対応した輝度均斉度になる。さらに、画面の変化速度(自動車の走行速度に相当)と平均輝度とを3段階から選択可能とし、各変化速度および各平均輝度ごとに上述のような主観評価を行った。
【0018】
ここに走行速度は、60km/h、100km/h、140km/hから選択可能とし、平均輝度は0.5cd/m 、4.0cd/m 、8.0cd/m から選択可能とした。路面1については平均輝度を2.0cd/m 、輝度均斉度を0.7に固定した。
【0019】
次に実験の手順について説明する。まず、被験者の目を暗闇に慣らすように5分間の暗順応を行わせる。暗順応の後に実験が開始されると、走行速度と平均輝度との組み合わせからランダムに選択された条件の画像が画面上に表示され、この画像に対して被験者は視覚的に不快と感じない限界(つまり、「どちらでもない」と「やや不快」との間)の輝度均斉度になるように輝度均斉度を調節し(マウスを用いて輝度均斉度を調節できるようにしてある)、最終的に輝度均斉度が決まった後に被験者が輝度均斉度の決定をコンピュータ装置に指示することによって、各被験者が視覚的に不快と感じない限界の輝度均斉度をコンピュータに集計させる。このようにして1つの条件について輝度均斉度が決定された後には、新たに条件が選択され、上述した手順で輝度均斉度が決定されるのであり、このような操作が繰り返されるのである。
【0020】
被験者として視覚が正常である20歳代から40歳代までの11人の男性について上述の実験を行った結果を図9、図10に示す。図9、図10における折れ線上の各点は平均値を示す。また、図9は走行速度に対する輝度均斉度を示し、図10は平均輝度に対する輝度均斉度を示す。図9より明らかなように、走行速度が増加すると運転者が不快と感じる輝度均斉度が上昇する。つまり、走行速度が大きいほど高い輝度均斉度が要求されると言える。一方、図10より明らかなように、壁面の平均輝度の増減にかかわりなく運転者が不快と感じる輝度均斉度の限界はほぼ一定(0.8程度)であると言える。
【0021】
しかして、各走行速度について不快感を感じないように安全率を見込んで輝度均斉度を設定すると、表1のように設定することができる。
【0022】
【表1】
Figure 0004006897
【0023】
すなわち、輝度均斉度を表1より高く設定しておけば、壁面の輝度むらによる不快感を抑制できることになる。言い換えると、壁面の輝度むらによる不快感を抑制しようとすれば、道路の各場所での設計速度に基づいて輝度均斉度が表1の値よりも大きくなるように(つまり、表1の値を道路の設計速度に対する輝度均斉度の最小値として)照明設計を行えばよい、という知見が実験1によって得られた。
【0024】
(実験2)
実験1は側壁2の上下方向の輝度むらについてはとくに考慮しなかったが、実際の道路照明においては側壁2の上下方向においても輝度むらが生じている。そこで、図11のように、路面1の両側方に側壁2を形成した実験1と同様の画像を画面上に表示し、さらに各側壁2を縦方向において3層に分割し、分割された各層La〜Lcごとに輝度均斉度を独立して変化させることができるようにした。図において各層La〜Lcの縦線は輝度むらが生じていることを模式的に表したものである。ただし、走行速度は140km/h、路面1の平均輝度は2.0cd/m 、路面1の輝度均斉度は0.7、壁面2の平均輝度は4.0cd/m に固定した。このような条件下において、実験1と同様の実験を行い、被験者には不快感を感じない限界の輝度均斉度を各層ごとに選択させた。また、ここでは壁面2の高さは5〜10mと想定した。
【0025】
3人の被験者について実験を行った結果を図12に示す。図12における▲1▼〜▲3▼は被験者の各個人の結果を示し、▲4▼は平均値を示す。図12によれば、壁面2の輝度均斉度が運転者に及ぼす影響は壁面2の下部ほど大きいと言える。
【0026】
そこで、図12の▲4▼に基づいて下層Laの輝度均斉度を1とするときの中層Lbと上層Lcとの輝度均斉度の比率を求め、表1に示した各走行速度ごとの輝度均斉度を下層Laの輝度均斉度に割り当てるとともに、そのときの中層Lbおよび上層Lcの輝度均斉度を求めた。その結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
Figure 0004006897
【0028】
上述した実験によって、壁面2の高さに応じて輝度均斉度を調節し、壁面2の下部において輝度均斉度が高ければ不快感を抑制できるという知見が得られた。
【0029】
しかして、壁面2の高さが5〜10mであるときは壁面2を3層に分割し、壁面2の高さが1.5m(この高さは運転者の目線の高さと想定している)以上で5m以下の場合には2層に分割する。壁面2を3層に分割する場合には、表2の値を道路の設計速度に対する輝度均斉度の最小値として照明設計を行い、壁面2を2層に分割する場合には、表2における上層と下層とに対応する輝度均斉度を用いる。さらに、壁面2が1.5mより低い場合には、1.5mの高さ位置における輝度均斉度の最小値が表2における下層に対する輝度均斉度(つまり、表1の輝度均斉度)となるように設計すればよいのである。
【0030】
(第1の実施の形態)
上述した実験1、2により得られた知見に基づいて壁面2の輝度均斉度を高めるような照明を行うために、本実施形態では線光源を用いる。図1に示すように、線光源5としては蛍光灯あるいはライトチューブを用い、線光源5からの光は反射板のような配光制御部材6を用いて壁面2に照射する。ここにおいて、ライトチューブはフィルムを円筒状に曲成したライトガイドであって、円筒の端部から導入した光が円筒の内部で反射を繰り返すうちに円筒の周壁から徐々に漏光するように設計されたものである。したがって、蛍光灯と同様に線光源として用いることができ、しかもライトチューブを用いると非常に長尺の線光源を実現することが可能である。また、ライトチューブは拡散板や反射板を一体に設けることができ、ライトチューブ自身での配光制御が可能になっているから、配光制御部材6を不要にすることも可能である。
【0031】
図1に示す配光制御部材6は反射板であって、線光源5とともに壁面2の上部に取り付けられて壁面2を照明するように斜め下方に配光している。すなわち、道路の延長方向に沿って線光源5を配置するとともに配光制御部材6を用いて線光源5からの光を壁面2の照明に用いているから、道路の延長方向において光源を連続的に配置したことになり、道路の延長方向における壁面2の輝度むらを低減させることができ、しかも配光制御部材6を用いて上下方向においても壁面の輝度均斉度を高めることが可能になっている。
【0032】
この構成では、線光源5からの光が路面1の照明にも用いられるから、路面1の輝度を向上させることができ、路面1の上の障害物の視認性が高くなる。輝度均斉度の条件は実験2において説明した通りである。
【0033】
(第2の実施の形態)
本実施形態は、図2に示すように、線光源5および配光制御部材6を壁面2の下部に配置し、かつ配光制御部材6によって線光源5からの光が壁面2に照射されるように斜め上方に配光するものである。実験2の結論として説明したように、壁面2の下部の輝度均斉度を高めるほうが運転者の不快感を低減できるという知見が得られている。しかるに、本実施形態のように線光源5および配光制御部材6を壁面2の下部に配置して壁面6の下部の輝度を高めると、壁面2の下部での輝度均斉度を高めるのが容易である。また、線光源5および配光制御部材6が低い位置に配置されるから、光源の交換や灯具の掃除が容易である。輝度均斉度の条件は実験2において説明した通りであり、他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0034】
(第3の実施の形態)
本実施形態は、図3に示すように、線光源5と配光制御部材6とを壁面2の下部に配置し、さらに壁面2の上部には線光源5からの光を受けて路面1を照明する配光制御部材7を配置したものである。すなわち、第2の実施の形態のように、壁面2の下部に線光源5および配光制御部材6を配置していると、線光源5から放射された光の一部は壁面2の照明には用いられず無駄になることが多い。そこで、本実施形態では壁面2の上部に反射板よりなる配光制御部材7を配置することで、無駄になる光を路面1に戻して路面1の照明用として用いているのである。
【0035】
本実施形態のように、光の無駄をなくすことによって、壁面2だけではなく路面1も明るく照明することが可能になる。また、遮音壁の上方に光が漏れることがなく、外部への漏光による障害の発生を防止することができる。他の構成は第2の実施の形態と同様である。
【0036】
参考例1
本例は、図4に示すように、線光源5および配光制御部材6を壁面2に埋設したものである。配光制御部材6には反射板を用いており、壁面2には拡散透過性を持たせておく。本例では線光源5および配光制御部材6は壁面2にほぼ均一に配置してあり、配光制御部材6は線光源5からの光を壁面2に向かって照射する方向に配光する。このような構成によって、壁面2の全面が発光面になって、輝度均斉度の高い照明が可能になる。なお、輝度均斉度の条件は実験2により得られた条件に従う。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0037】
参考例2
本例は、図5に示すように、線光源5および配光制御部材6を壁面2に埋設する構成を採用するとともに、線光源5および配光制御部材6を壁面2の上部にのみ配置したものである。配光制御部材6は線光源5からの光を斜め下方に向かって壁面2に照射されるように配光する。この構成によっても、壁面2を発光面とし、壁面2の輝度均斉度を高めることができる。しかも、本例の構成では一部の光が路面1の照明にも用いられることになるから、路面1の輝度が向上して路上の障害物の視認性が高くなる。他の構成は参考例1と同様である。
【0038】
参考例3
本例は、図6に示すように、線光源5および配光制御部材6を壁面2に埋設する構成を採用するとともに、線光源5および配光制御部材6を壁面2の下部にのみ配置したものである。配光制御部材6は線光源5からの光を斜め上方に向かって壁面2に照射されるように配光する。この構成によっても、壁面2を発光面とし、壁面2の輝度均斉度を高めることができる。本例の構成では線光源5および配光制御部材6が壁面2の下部に配置されるから、光源の交換や灯具の掃除が容易になる。他の構成は参考例1と同様である。
【0039】
参考例4
本例は、図7に示すように、線光源5および配光制御部材6を壁面2に埋設する構成を採用するとともに、線光源5の長手方向が上下方向となるように線光源5および配光制御部材6を配置したものである。配光制御部材6は道路の延長方向にも光が分配されるようにして線光源5からの光を壁面2に照射するように配光する。要するに、道路の延長方向における壁面2の輝度むらが少なくなるように配光する。このようにして壁面2の輝度均斉度を高めることが可能である。他の構成は参考例1と同様である。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明は、道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を設け、道路の延長方向における前記壁体の表面全体での輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくなるように規定しているので、壁面の輝度むらによる不快感の発生を抑制しながらも、必要以上に高い輝度均斉度を要求する必要がなく、費用効果比の高い施工が可能になる。また、光源を壁体の上方に配置すれば、光源から放射された光の一部は路面の照明に用いられることになるから、路上の障害物の視認性が高くなる。光源を壁体の下方に配置すれば、灯具のメンテナンスが容易になる。
【0041】
請求項2の発明は、道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を設け、前記壁体の高さ寸法が1.5m以上であるときに前記壁体を高さ方向において複数層に等分し、道路の延長方向における前記壁体の各層ごとの輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくかつ下側の層ほど大きくなるように規定しているので、適材適所の輝度均斉度を得ることができ、壁面の輝度むらによる不快感の発生をより効果的に抑制し、しかも必要以上に高い輝度均斉度を要求する必要がなく、費用効果比の高い施工が可能になる。また、光源を壁体の上方に配置すれば、光源から放射された光の一部は路面の照明に用いられることになるから、路上の障害物の視認性が高くなる。光源を壁体の下方に配置すれば、灯具のメンテナンスが容易になる。
【0042】
請求項5の発明は、道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を設け、路面からの高さ寸法が運転者の視線の高さに相当する規定高さにおいて、道路の延長方向における前記壁体の輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくなるように規定しているので、壁面の輝度むらによる不快感の発生を抑制しながらも、必要以上に高い輝度均斉度を要求する必要がなく、費用効果比の高い施工が可能になる。また、光源を壁体の上方に配置すれば、光源から放射された光の一部は路面の照明に用いられることになるから、路上の障害物の視認性が高くなる。光源を壁体の下方に配置すれば、灯具のメンテナンスが容易になる。
【0045】
請求項6の発明は、道路の延長方向において連続的に光源を配置しているので、視線の誘導効果が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】 本発明の参考例1を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】 本発明の参考例2を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】 本発明の参考例3を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図7】 本発明の参考例4を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】 道路照明を模擬するコンピュータグラフィックスの例を示す図である。
【図9】 実験結果を示す図である。
【図10】 実験結果を示す図である。
【図11】 道路照明を模擬するコンピュータグラフィックスの例を示す図である。
【図12】 実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 路面
2 壁面
3 灯具
5 線光源
6 配光制御部材
La 下層
Lb 中層
Lc 上層

Claims (6)

  1. 道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を壁体表面の上部と下部との少なくとも一方に設け、灯具は、道路の延長方向に沿って配置された線光源と、線光源からの光を壁体表面に照射し壁体表面の上下方向の輝度均斉度を高めるように上下方向において斜め向きに配光する反射板とを有し、前記壁体の表面全体での道路の延長方向における輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくなるように光源の配置を規定していることを特徴とする道路照明方法。
  2. 道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を壁体表面の上部と下部との少なくとも一方に設け、灯具は、道路の延長方向に沿って配置された線光源と、線光源からの光を壁体表面に照射し壁体表面の上下方向の輝度均斉度を高めるように上下方向において斜め向きに配光する反射板とを有し、前記壁体の高さ寸法が1.5m以上である場合は、前記壁体を高さ方向において複数に等分した層を規定し、前記壁体の各層ごとに前記壁体の表面全体での道路の延長方向における輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくかつ下側の層ほど大きくなるように配光を規定していることを特徴とする道路照明方法。
  3. 前記壁体の高さ寸法が5m以上10m以下のときに壁体を高さ方向において3層に等分した層を規定することを特徴とする請求項2記載の道路照明方法。
  4. 前記壁体の高さ寸法が1.5m以上5m以下のときに壁体を高さ方向において2層に等分した層を規定することを特徴とする請求項2記載の道路照明方法。
  5. 道路の側方に形成した壁体について、壁体表面を照明する灯具を壁体表面の上部と下部との少なくとも一方に設け、灯具は、道路の延長方向に沿って配置された線光源と、線光源からの光を壁体表面に照射し壁体表面の上下方向の輝度均斉度を高めるように上下方向において斜め向きに配光する反射板とを有し、路面からの高さ寸法が運転者の視線の高さに相当する規定高さにおいて、前記壁体の表面全体での道路の延長方向における前記壁体の輝度均斉度の最小値を道路の設計速度が大きいほど大きくなるように光源の配置を規定していることを特徴とする道路照明方法。
  6. 道路の延長方向において連続的に前記線光源を配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の道路照明方法。
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