JP4006768B2 - 流体継手用転がり軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明に係る流体継手用転がり軸受は、自動車用エンジンのラジエータに通風する為の冷却ファンに付属した流体継手と、この冷却ファンを駆動する為の駆動軸との間に設けた状態で使用する。
【0002】
【従来の技術】
前置エンジン・後輪駆動車(FR車)用エンジンの冷却水放熱用のラジエータに送風する為の冷却ファンは、エンジンのクランクシャフトによりベルトを介して駆動する。即ち、上記クランクシャフトの端部に固定した駆動プーリと、冷却ファンを回転駆動する為の駆動軸に固定した従動プーリとの間にベルトを掛け渡し、上記クランクシャフトの回転に伴って上記駆動軸を回転駆動し、この駆動軸に支持した冷却ファンを回転駆動する。
【0003】
上記駆動軸の回転速度はクランクシャフトの回転速度に比例して増大するのに対して、上記冷却ファンの回転速度は、必ずしもクランクシャフトの回転速度に伴って増大させる必要はない。一方、冷却ファンを回転させる為に要するトルクは、この冷却ファンの回転速度が増大するのに伴って増大する。従って、冷却ファンの回転速度を上記クランクシャフトの回転速度に応じて増大させると、エンジンの動力が無駄に消費される事になり、好ましくない。この為従来から、上記駆動軸と冷却ファンとの間に流体継手を設けて、この冷却ファンの回転速度が或る程度以上は上昇しない様にしている。
【0004】
図1は、この様な理由で流体継手を組み込んだ、冷却ファンの駆動機構を示している。この図1に示した構造は、冷却水を循環させる為のウォータポンプ1と冷却ファン2とを、単一の駆動軸3により回転駆動させる構造を示している。この駆動軸3は、上記ウォータポンプ1のハウジング4に支持した軸受ユニット5により、その中間部を回転自在に支持している。そして、上記駆動軸3の内端部(図1の右端部)で上記ハウジング4内に位置する部分にはインペラ6を、同じく外端部(図1の左端部)で上記ハウジング4外に位置する部分には従動プーリ7を、それぞれ固定している。この従動プーリ7と、図示しないクランクシャフトの端部に固定した駆動プーリとの間にはベルト8を掛け渡して、エンジンの運転時に上記駆動軸3を回転駆動自在としている。尚、この駆動軸3の一部で、上記インペラ6と軸受ユニット5との間には、メカニカルシール9を設けて、上記ハウジング4内を流通する冷却水が、軸受ユニット5側に入り込まない様にしている。
【0005】
一方、上記従動プーリ7を上記駆動軸3の外端部に固定する為の内側ハブ10の外半部(図1の左半部)には上記冷却ファン2を、転がり軸受11及び流体継手12を介して支持している。これら転がり軸受11と流体継手12とは、動力の伝達方向に対して互いに並列に配置している。即ち、上記冷却ファン2の中央部に設けた外側ハブ13の一部を上記内側ハブ10の中間部に、上記転がり軸受11により回転自在に支持している。又、上記内側ハブ10の外端部で上記転がり軸受11よりも外方に突出した部分に、上記流体継手12を構成するロータ14を外嵌固定している。そして、このロータ14と上記転がり軸受11との間に、粘性流体である、シリコンオイル15を充填している。
【0006】
エンジンの運転に伴って上記駆動軸3及び内側ハブ10が回転すると(この時エンジンルーム内の温度は低い)、この回転は軸受トルクと上記シリコンオイル15の粘性抵抗とに基づき、上記ロータ14から外側ハブ13に伝わり、上記冷却ファン2がゆっくりと回転する。エンジンルーム内の温度が上昇すると、バイメタル26の作用により、ラビリンス部27を上記シリコンオイル15が通過する様になり、上記シリコンオイル15による粘性抵抗がより大きくなり、上記冷却ファン2の回転速度が増す。この様にエンジンルーム内の温度に対応して適切に上記冷却ファン2を回転させると共に、シリコンオイル15の粘性抵抗に基づき、上記冷却ファン2を回転させる事により、上記駆動軸3の回転上昇に拘らず、上記冷却ファン2の回転速度が過度に上昇する事を防止し、動力の無駄な消費を低減する。
【0007】
上述の様に構成され作用する冷却ファンの駆動機構に組み込む転がり軸受11は、例えば図2〜3に示す様に構成している。即ち、この転がり軸受11は、内周面に外輪軌道16を有する外輪17と、外周面に内輪軌道18を有する内輪19と、上記外輪軌道16と内輪軌道18との間に転動自在に設けられた複数の転動体20、20と、1対のシールリング21、22とを備える。このうち、一方のシールリング21は、上記外輪17の軸方向一端部(図2〜3の左端部)内周面と上記内輪19の軸方向一端部外周面との間に設けて、上記外輪17の内周面と上記内輪19の外周面との間の空間23の軸方向一端開口を塞ぐ。又、他方のシールリング22は、上記外輪17の軸方向他端部(図2〜3の右端部)内周面と上記内輪19の軸方向他端部外周面との間に設けて、上記空間23の軸方向他端開口を塞ぐ。尚、これら各シールリング21、22は、それぞれ弾性材であるシール材24と、金属板製の芯金25とから成る。
【0008】
この様な転がり軸受11は、上記一方のシールリング21を、上記流体継手12を構成するシリコンオイル15に対向させ、上記シールリング22をこの流体継手12と反対側(図1の右側)に向けた状態で使用する。この状態で上記シールリング21は、上記シリコンオイル15が上記空間23内に入り込む事を防止すると共に、この空間23内に封入したグリースが上記シリコンオイル15を封入した空間側に漏れ出す事を防止する。又、上記他方のシールリング22は、上記グリースが外部空間に漏洩する事を防止すると共に、外部空間に浮遊する異物が上記空間23内に入り込む事を防止する。
【0009】
近年、自動車、特に乗用車は、車室空間拡大の要望により、エンジンルームの容積の減少を余儀なくされ、エンジンルーム内の各種部品の小型・軽量化が進められている。更に、静粛性向上の要望によりエンジンルームの密封化が進み、エンジンルーム内の高温化が促進されている。これらにより、エンジンルーム内に設置する各種部品に、従来よりも高度の耐熱性を要求される様になっている。
【0010】
この様な事情により、ファンカップリングを構成する転がり軸受11に関しても、耐熱性を確保しつつ小型化(サイズの縮小)を図る要求がある。ところが、単に小型化の要求に基づいて上記転がり軸受11のサイズを縮小すると、この転がり軸受11を構成する転動体20、20の自転速度の増大(高速化)に基づく温度上昇と、上述したエンジンルームの容積減少等による高温化により、上記転がり軸受11の耐久性確保が難しくなる。
【0011】
又、図1に示される様に流体継手12に組み込まれる転がり軸受11では、高温時に熱膨張した流体継手12内のシリコンオイル15が転がり軸受11内に侵入し、この転がり軸受11内で1対のシールリング21、22により挟まれた部分に封入したグリース中に混入するのを防止する必要がある。この為、上記流体継手12側のシールリング21のシール性を高めている。ところが、この様にシールリング21のシール性を高めると、エンジンの運転時に温度上昇した転がり軸受11が、このエンジンの停止に伴って温度低下する際に、この転がり軸受11の内部が結露する可能性が生じる。この様な結露は、上記転がり軸受11の内部に錆を発生させる原因となる為、好ましくない。
【0012】
更に、流体継手12はエンジンが高速回転する際だけでなく、このエンジンを起動させる際にも回転する。この様にエンジンが起動する際には、上記転がり軸受11内に封入したグリースの粘度が高い場合がある。例えば、冬季等の低温時、上記グリースの粘度が高い状態でエンジンを起動させると、このグリースの流動不足に基づき、上記転がり軸受11を構成する転動体12、12の自転及び公転の開始が円滑に行なわれず、上記エンジンの起動に伴って、上記転がり軸受11が異音を発生する可能性がある。
【0013】
これに対して、従来の流体継手12に組み込む転がり軸受11内には、高温特性の良好な(高温時に良好な潤滑性を得られる)弗素系グリースやシリコン系グリースを封入している。しかし、弗素系グリースは、高温での焼付き寿命を長くするものの、低温での流動性に劣る為、低温起動時に上記転がり軸受11部分で異音を発生させる可能性がある。又、弗素系グリース、シリコン系グリース共に、防錆性が劣る為、上記転がり軸受11内で結露が発生した場合に、この転がり軸受11の一部に錆を発生させ易い。又、弗素系、シリコン系、両グリース共、ウレア系グリースに比べて3〜10倍程度高価である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の様に、流体継手12に組み込む転がり軸受11は、設置環境がより高温になる事に伴い焼付き寿命が低下する傾向があるので、この寿命を確保すべく、耐熱性の向上を図る必要がある。又、転がり軸受11の内部に結露した場合にも、この結露に基づく錆を発生しない様にする為、転がり軸受11内に封入するグリースの防錆性能を向上させる必要がある。更に、低温時にエンジンを起動させる際に異音が発生する事を防止する為、上記転がり軸受11内に封入するグリースの低温時に於ける流動性を向上させる必要もある。
本発明は、この様な事情を鑑みて、従来品以上に優れた高温特性及び防錆性を有し、低温起動時の異音の発生を抑制でき、しかも安価な、流体継手用転がり軸受を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の流体継手用転がり軸受は、前述した従来の流体継手用転がり軸受と同様に、内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上記外輪の軸方向両端部内周面と上記内輪の軸方向両端部外周面との間に設けて、上記外輪の内周面と上記内輪の外周面との間の空間の軸方向両端開口を塞ぐ1対のシールリングとを備える。
特に、本発明の流体継手用転がり軸受に於いては、これら1対のシールリングがアクリルゴム製のシール材を備えたものであり、これら1対のシールリングの間で上記複数の転動体を設置した空間内に、ウレア系で、40℃に於ける基油の動粘度が20〜450mm2/sec のグリースを封入している。より具体的には、このグリースを、増ちょう剤がウレア系のものであり、基油が、ポリ−α−オレフィン(PAO)とジアルキルジフェニルエーテル(DAPE)とPETとのうちの何れかを主成分とし、40℃に於ける動粘度が20〜450 mm 2 /sec のものであり、上記増ちょう剤の配合量が12〜30重量%であり、混和ちょう度が222〜292であるものとしている。そして、好ましくは、このグリース中に、防錆剤を添加する。
【0016】
【作用】
上述の様に構成される本発明の流体継手用転がり軸受によれば、1対のシールリングの間で上記複数の転動体を設置した空間内に封入するグリースとして、ウレア系で、40℃に於ける基油の動粘度が20〜450mm2/sec のグリースを使用した事、より具体的には、増ちょう剤がウレア系のものであり、基油が、ポリ−α−オレフィン(PAO)とジアルキルジフェニルエーテル(DAPE)とPETとのうちの何れかを主成分とし、40℃に於ける動粘度が20〜450 mm 2 /sec のものであり、上記増ちょう剤の配合量が12〜30重量%であり、混和ちょう度が222〜292であるグリースを使用した事に伴い、優れた高温特性及び防錆性を有し、低温起動時の異音の発生を抑制でき、しかも安価な、流体継手用転がり軸受を実現できる。
又、上記1対のシールリングとして、アクリルゴム製のシール材を備えたものを使用する為、耐久性を確保しつつ、より低廉化を図れる。これらの理由に就いて、次述する。
【0017】
先ず、増ちょう剤としてウレア系化合物を添加したウレア系のグリースは、高温でも十分な潤滑性を保持して、このグリースを封入した転がり軸受の高温での耐焼き付け性を確保できる。
【0018】
又、ウレア系グリース中に十分な防錆剤を添加して、転がり軸受の内部に結露が発生した場合にも、この転がり軸受の内部が錆びない様に、良好な防錆性を確保できる。
即ち、従来流体継手用転がり軸受に封入していた弗素系グリースやシリコン系グリースは、弗素油やシリコンオイルを基油として使用している。これら弗素油やシリコンオイルには防錆剤を溶解する事が困難な為、上記弗素系グリースやシリコン系グリースには、防錆剤を添加する事が難しい。固体の防錆剤を分散させて添加する方法も考えられるが、音響性能が著しく低下する為、実用化は難しい。これらの理由により、上記弗素系グリースやシリコン系グリースは、防錆性能が不十分となる。
これに対して、本発明の流体継手用転がり軸受に封入するウレア系グリースは、鉱油や合成炭化水素油、エーテル油、エステル油等を、基油として使用できる。これら鉱油や合成炭化水素油、エーテル油、エステル油等は、防錆剤の溶解性が良好な為、上述の様に、十分な防錆剤を添加して、良好な防錆性を確保できる。
【0019】
又、本発明に用いられるウレア系で、40℃に於ける基油の動粘度が20〜450 mm 2 /sec のグリースは、低温流動性が良好である為、弗素系グリースの様な低温起動時での異音を発生しない。
【0020】
更に、1対のシールリングのシール材の材質を、弗素ゴムからウレア系グリースと相性の良いアクリルゴムに変える事により、安価な軸受を供給できる。
即ち、流体継手用転がり軸受を構成する1対のシールリングのシール材の材質として、弗素ゴムを広く用いる事が、従来から考えられている。但し、弗素ゴムは非常に高価である為、使用温度が180℃以下の温度領域では、上記シール材の材質として、アクリルゴムを用いている。ところが、アクリルゴムは、低温度領域で好ましく使用されるシリコン系グリースとの相性が悪い。具体的には、このシリコン系グリースが、アクリルゴム製のシール材を劣化させてしまう。従って、低温時に於ける起動の際に異音を発生するのを防止する為、低温特性の良好なシリコン系グリースを使用すると、高価な弗素ゴムを使用しなければならなくなる。一方、弗素系ゴムは耐熱性、耐油性、耐薬品性に優れている反面、耐アミン性に劣り、ウレア系グリース中のアミンにより、劣化する恐れがある。従って、シリコン系グリースに比べて安価な、ウレア系グリースを使用する事ができなくなる。
これに対して、上記1対のシールリング同士の間に封入するグリースとして、ウレア系のグリースを使用すれば、これら各シールリングを構成するシール材の材質として、安価なアクリルゴムを採用できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の流体継手用転がり軸受に封入するウレア系のグリースは、次述する様な基油と増ちょう剤とを後述する様な組成で混合し、所望の添加剤を加えて造る。
【0022】
[基油]
基油としては、現在、ウレア系グリースの基油として使用できる油は総て使用できる。
但し、低温流動性不足による低温起動時の異音発生や、高温で油膜が形成され難い為に起こる焼付きを避ける為に、40℃に於ける動粘度が、20〜450mm2/sec 、好ましくは30〜300mm2/sec 、更に好ましくは40〜250mm2/sec である基油を使用する。
好ましい基油の具体例としては、鉱油系、合成油系又は天然油系の潤滑油等が挙げられる。
このうちの鉱油系潤滑油としては、鉱油を減圧蒸留、油剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、硫酸洗浄、白土精製、水素化精製等を、適宜組み合わせて精製したものを使用できる。
又、上記合成油系潤滑基油としては、炭化水素系油、芳香族系油、エステル系油、エーテル系油等が使用できる。このうちの炭化水素系油としては、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、ポリブテン、ポリイソブチレン、1−デセンオリゴマー、1−デセンとエチレンとのコオリゴマー等のポリ−α−オレフィン(PAO)又はこれらの水素化物等が使用できる。又、上記芳香族系油としては、モノアルキルベンゼン、ジアルキルベンゼン等のアルキルベンゼン、或はモノアルキルナフタレン、ジアルキルナフタレン、ポリアルキルナフタレン等のアルキルナフタレン等が使用できる。又、上記エステル系油としては、ジブチルセバケート、ジー2−エチルヘキシルセバケート、ジオクチルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジトリデシルグルタレート、メチル・アセチルシノレート等のジエステル油、或はトリオクチルトリメリテート、トリデシルトリメリテート、テトラオクチルピロメリテート等の芳香族エステル油、更にはトリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール−2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールベラルゴネート等のポリオールエステル油、更には又、多価アルコールと二塩基酸・一塩基酸の混合脂肪酸とのオリゴエステルであるコンプレックスエステル油等が使用できる。更に、上記エーテル系油としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールモノエーテル、ポリプロピレングリコールモノエーテル等のポリグリコール、或はモノアルキルトリフェニルエーテル、アルキルジフェニルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル(DAPE)、ペンタフェニルエーテル、テトラフェニルエーテル、モノアルキルテトラフェニルエーテル、ジアルキルテトラフェニルエーテル等のフェニルエーテル油等が使用できる。
【0023】
本発明を実施する場合には、上記した何れの基油も好適に使用できる。但し、シールリング21、22を構成するシール材24との相性を考えた場合、好ましくは、前記好ましい動粘度範囲を示すジアルキルジフェニルエーテル(DAPE)と合成炭化水素油{ポリ−α−オレフィン(PAO)}との少なくとも一方を必須成分とする基油を、通常基油全量基準で50〜100重量%含む基油を使用するのが望ましい。更に好ましくは、ジアルキルジフェニルエーテル(DAPE)及び合成炭化水素油{ポリ−α−オレフィン(PAO)}を、単独又は混合した基油を使用するのが望ましい。
【0024】
[増ちょう剤]
本発明を構成するウレア系グリースに混入する増ちょう剤としては、ゲル構造を形成し、基油をゲル構造中に保持する能力があれば、特に制約なく使用できる。例えば、ジウレアやテトラウレア、ポリウレア等を適宜選択して使用できる。
但し、耐熱性を考慮した場合には、ジウレアが好ましい。更に弗素ゴムシールとの相性を考えると、芳香族系ジウレア及び脂環族系ジウレアが、より好ましく使用できる。
【0025】
[グリース組成]
ウレア系グリースが、密封転がり軸受である、1対のシールリングを備えた流体継手用転がり軸受に使用される事を考慮すれば、上記ウレア系グリースは、グリースの混和ちょう度としてNLGIでNo.3からNo.1(具体的には222〜292)に調整する事が望ましい。又、ウレア系増ちょう剤の量は、グリース全量に対して凡そ12〜30重量%配合する。尚、高温焼付き性を考えれば、好ましくは、上記増ちょう剤の配合量を、15〜25重量%にする。
【0026】
[その他添加剤]
本発明の流体継手用転がり軸受に封入するウレア系グリースは、増ちょう剤と基油とを混合して成るが、必要に応じて、以下の添加剤を単独又は複数組み合わせて含有しても良い。但し、添加剤の配合量は、全体としてグリース全量の20重量%以下とする。
酸化防止剤: アミン系、フェノール系、イオウ系、ジチオリン酸亜鉛等
防錆剤: 有石油スルフォネート、ジノニルナフタレンスルフォネート、ソルビタンエステル等
油性剤: 脂肪酸、植物油等
金属不活性剤: ベンゾトリアゾール、亜硝酸ソーダ
極圧添加剤: 塩素系、イオウ系、リン系、ジチオリン酸亜鉛、有機モリブデン等
粘度指数向上剤:ポリメタクリレート、ポリイソブチレン、ポリスチレン等
【0027】
[製法]
上述の様な各材料を混合して、本発明の流体継手用転がり軸受に封入するウレア系グリースを調整するには、前記基油に、前記増ちょう剤であるウレア化合物を加え、均一混合する。尚、この混合作業の際、必要に応じて他の増ちょう剤や添加剤等を均一混合しても良い。その他にも、前記増ちょう剤であるウレア化合物の混合物を一段階の反応で調整する際に、溶媒として基油を用いる事により、そのまま上記ウレア系グリースとする事もできる。この場合、必要に応じて各種添加剤等を、その後添加する。
【0028】
[ゴムシール]
転がり軸受に組み込む1対のシールリングを構成するシール材の材質としては、この転がり軸受の使用部位の温度が180℃を越える場合には、次述する比較例A、Bに示す様に、弗素ゴムシールを用いるしかない。但し、上記使用部位の温度が180℃以下であれば、安価である事とウレア系グリースとの相性を鑑みて、アクリルゴムを用いるのが好ましい。
【0029】
【実施例】
次に、本発明の効果を確認する為に行なった実験に就いて説明する。実験では、次の表1、2に示した、本発明に属する11種類の試料(実施例1〜11)と、表1、3に示した、本発明から外れる12種類の試料(比較例A〜C、1〜9)との、合計23種類の試料に就いて、高温時の耐焼き付き性と耐錆び性と低温起動時に発生する異音の程度とを測定した。
【0030】
【表1】
Figure 0004006768
【0031】
【表2】
Figure 0004006768
【0032】
【表3】
Figure 0004006768
【0033】
これら表1〜3に記載した23種類の試料に就いて、次の様にして調整したグリースを転がり軸受内に封入した。
[グリース調整]
・実施例1〜11、比較例A、B、7、8
ジイソシアネートを混合した基油に、アミンを混合した基油を反応させ、攪拌加熱して得られた半固体状物に、予め基油に溶解した酸化防止剤、防錆剤を加えて十分に攪拌した。徐冷後、ロールミルを通す事により、所望のグリースを得た。
比較例C
ジイソシアネートを混合した基油に、ジアミンとモノアミンを混合させた基油を反応させ、攪拌加熱して得られた半固体状物に、予め溶解した酸化防止剤、防錆剤を加えて十分に攪拌した。徐冷後、ロールミルを通す事により、所望のグリースを得た。
・比較例1〜3
パーフルオロポリエーテル油(PFPE)又はフルオロシリコン油15に、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)サスペンジョンを加え、攪拌加熱して得られた半固体状物に、徐冷後防錆剤を加え、ロールミルを通す事により、所望のグリースを得た。
・比較例4〜6
メチルフェニルシリコン油15にリチウム石けんを加え、攪拌加熱して得られた半固体状物に、徐冷後防錆剤を加え、ロールミルを通す事により、所望のグリースを得た。
・比較例9
転がり軸受に多く使用されている、昭和シェル石油製のアルバニアNo.2グリースを使用した。
【0034】
[高温焼付き試験]
上述の様にして得られた23種類のグリースを、内径17mm、外径40mm、幅12mmの接触ゴムシール付き深溝玉軸受に、軸受空間容積の30%分封入した。
そして、内輪回転速度6000rpm 、軸受外輪温度180℃、ラジアル荷重2kgf 、アキシャル荷重20kgf の条件で、転がり軸受を軸受を連続回転させた。500時間を耐久試験の目標とし、焼付きが生じて軸受外輪温度が190℃以上に上昇した状態で、試験を終了した。その結果を、前記表1〜3の高温焼付き試験の欄に記載した。この高温焼付き試験の結果を表す符号の意味は、次の通りである。
○:試験終了後も継続運転可能
△:試験終了後ロックし継続運転不可
×:試験時間500時間未満(500時間経過前に、外輪温度が190℃以上に上昇)
【0035】
[防錆(耐錆び性)試験]
内径17mm、外径47mm、幅14mmのゴムシール付き密封深溝型玉軸受にグリースを軸受空間容積の50%を封入し、1800rpm で30秒間慣らし回転した。その後、上記玉軸受内に、0.5重量%塩水を0.5cc注入し、再び1800rpm で30秒間慣らし回転した。次いで、上記玉軸受を80℃、100%RHに保持した恒湿恒温槽内に48時間放置した後分解し、軸受軌道面の錆状況を肉眼で観察した。その結果を、前記表1〜3の防錆試験の欄に記載した。この防錆試験の結果を表す符号の意味は、次の通りである。
♯1:錆なし
♯2:しみ錆(しみ状の極小錆)
♯3:点錆 (φ0.3mm以下)
♯4:小錆 (φ1.0mm以下)
♯5:中錆 (φ5.0mm以下)
♯6:大錆 (φ10.0mm以下)
♯7:極大錆(ほぼ全面に錆発生)
この防錆試験の結果、♯1〜3を良好とし、♯4〜7を不良とした。
【0036】
[低温異音試験]
内径17mm、外径47mm、幅14mmのゴムシール付き密封深溝型玉軸受にグリースを軸受空間容積の50%を封入し、この玉軸受を−20℃に冷却後、1800rpm で30秒間回転させた時の異音の有無を聴覚にて判断した。その結果を、前記表1〜3の低温異音試験の欄に記載した。この防錆試験の結果を表す符号の意味は、次の通りである。又、同時に上記玉軸受のアンデロン値を測定した。この測定結果を下記に示す。
Figure 0004006768
この低温異音試験の結果、◎〜○を良好とし、△〜×を不良とした。
【0037】
以上に述べた各試験の結果を示した表1〜3から、実施例1〜11は何れも低温で異音を発生せず、高温焼付け性、防錆性が良好であるのに対し、比較例1〜9では何れかの試験が不良であるのが分る。
即ち、比較例1〜3の場合には、増ちょう剤が低温での流動性に劣る、弗素系のPTFEである為、低温起動時に異音が発生するだけでなく、防錆性が悪く、しかも、シール材としてフッ素系のゴムを使用する為、コストが嵩む。又、比較例4〜6の場合には、増ちょう剤がリチウム石けんである為、防錆性が悪い。又、比較例7は、基油の動粘度が高く、低温起動時に異音が発生した。又、比較例8は、基油の動粘度が低過ぎる為、シール材としてフッ素系のゴムが必要になり、コストが嵩む。更に、比較例9は、増ちょう剤として比較的少量のリチウム石けんを、基油として鉱油を、それぞれ使用している為、防錆性及び低温機動性は良好であるが、高温焼付き性が不良になった。
【0038】
【発明の効果】
本発明の流体継手用転がり軸受は、以上に述べた通り構成され作用するので、従来品以上に優れた高温特性及び防錆性を有すると共に、低温起動時に異音が発生するのを抑制でき、しかも低コスト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となる流体継手用転がり軸受を組み込んだ冷却ファンの駆動機構の断面図。
【図2】本発明の対象となる流体継手用転がり軸受の第1例を示す断面図。
【図3】同第2例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ウォータポンプ
2 冷却ファン
3 駆動軸
4 ハウジング
5 軸受ユニット
6 インペラ
7 従動プーリ
8 ベルト
9 メカニカルシール
10 内側ハブ
11 転がり軸受
12 流体継手
13 外側ハブ
14 ロータ
15 シリコンオイル
16 外輪軌道
17 外輪
18 内輪軌道
19 内輪
20 転動体
21、22 シールリング
23 空間
24 シール材
25 芯金
26 バイメタル
27 ラビリンス部

Claims (1)

  1. 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上記外輪の軸方向両端部内周面と上記内輪の軸方向両端部外周面との間に設けて、上記外輪の内周面と上記内輪の外周面との間の空間の軸方向両端開口を塞ぐ1対のシールリングとを備えた流体継手用転がり軸受に於いて、これら1対のシールリングがアクリルゴム製のシール材を備えたものであり、これら1対のシールリングの間で上記複数の転動体を設置した空間内に、増ちょう剤がウレア系のものであり基油が、ポリ−α−オレフィンとジアルキルジフェニルエーテルとPETとのうちの何れかを主成分とし、40℃に於ける動粘度が20〜450mm2/sec のものであり、上記増ちょう剤の配合量が12〜30重量%であり、混和ちょう度が222〜292であるグリースを封入した事を特徴とする流体継手用転がり軸受。
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