JP4006356B2 - Nmr測定条件の最適化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はNMR測定における測定条件を最適化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来のNMR測定条件を最適化する方法を説明する図で、図1(a)は一般的な測定条件の最適値の求め方の手順を説明する図、図1(b)はRFパルス幅の最適値の求め方の手順を説明する図、図1(c)はRFパルス幅測定のパルスシーケンスを示す図である。
【0003】
図1(a)により一般的な測定条件の最適値の求め方の手順を説明する。
手順1では、求める最適化したい測定条件の値を一定間隔で変化させながらNMR測定を実施する。
手順2では、得られた測定データから、適切な処理により最適な値を求めるためのグラフを作成する。このとき、グラフの一方の軸には変化させた測定条件の値を割り当てる。
手順3では、グラフの形状から目測で最適な値を求める(手順3)。
【0004】
次に、図1(b)、図1(c)により具体例として測定条件の1つとしてRFパルス幅の最適な値の求め方の手順を説明する。
手順1では、例えば、表1に示すような測定条件において、図1(c)に示すパルスシーケンスを用いてパルス幅を0μs〜70μsまで変化させてNMR測定を行う。
【0005】
【表1】
【0006】
図1(c)のパルスシーケンスにおいて、
[relaxation_delay ]は繰り返しパルスの待ち時間を意味し、この例では1sになる。
[x_pulse ]はRFパルスを意味する。この例ではパルス幅を0μs〜70μsまで変化させてNMR測定する。
[aquisition]は、観測を意味する。この例では、観測に必要な時間は表1に示すように、1.81993472sになる。
測定から得られるデータを図2に示す。図2では、特定のパルス幅を使って得られる1次元NMRデータをパルス幅の値の順番(2μs間隔)に並べてある。
【0007】
手順2では、まず得られたNMRデータをフーリエ変換する。変換後のデータを図3に示す。図3のデータの並べ方は図2の場合と同様に、パルス幅の値の順番(2μs間隔)である。次に、それぞれの1次元NMRデータについて、4ppm 〜5.5ppm までの信号領域の範囲を表示し、パルス幅の値の順番に横方向に並べる。得られるグラフを図4に示す。図4において、横軸はパルス幅、縦軸はNMRスペクトルの強度を表している。
【0008】
手順3では、図4のスペクトル強度の各頂点を線で結んだときにできる波形を正弦(SIN)波形とみなし、360°のパルス幅を目測で求めると、約28μsであることが分かる。最適なパルス幅は90°であることは予め知られているので、360°のパルス幅を4で割ることで、最適なパルス幅は28μs÷4=7μsとして求められる。
【0009】
なお、NMR装置において、送信磁界、受信磁界の非均質性を定量的に示すことを目的として、各々の配列が異なるRF励振磁界の強度でNMR走査し、1組の強度配列中の対応するデータ要素の各組に曲線を当てはめ、当てはめた各曲線におけるピークを決定し、決定したピークから送信配列、受信配列中の対応するデータを発生させ、RF磁界の非均質性をデータ要素の強度によって示す磁界マップを生成するものが示されております(特許文献1)。
【0010】
【特許文献1】
特開平3−139330号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の最適なRFパルス幅の求め方は、作成したグラフから目測で求めていたので、最適値の信頼性が低いという問題点を有していた。信頼性の高い最適値を得る為には、測定データの数を多くする必要があり、測定時間が長くなってしまい、測定時間を短くする為に測定データ数を少なくすると、得られる最適値の信頼性が低くなるという問題がある。
また、特許文献1では送信磁界、受信磁界の非均質性を定量的に示すことは開示しているものの、測定条件を最適化することについての開示はない。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決しようとするもので、少ない測定データ数、すなわち短時間で信頼性の高い測定条件の最適値が求められるようにすることを目的とする。
そのために本発明のNMR測定条件の最適化方法は、単一のRFパルスから成るパルスシーケンスを用い、最適化するRFパルス幅の値を変化させてNMR測定データを取得する段階、
前記測定データをフーリエ変換した信号のある領域の積分値またはピークトップ強度を、変化させたRFパルス幅の値に沿ってプロットして曲線を作成する段階、
RFパルス幅とその変化範囲、前記積分値またはピークトップ強度に合致するモデル式を設定し、作成した曲線と一致するように、モデル式の定数を変化させるカーブフィッティングを実施する段階、
カーブフィッティングによりモデル式の定数値、標準偏差を取得し、その結果をモデル式に代入して所定角のRFパルス幅を求める段階、
からなることを特徴とする。
本発明では、カーブフィッティング法を用いているため、波形を特徴づけるデータ点があればデータ点数を少なくしても良い結果を得られ、短時間で信頼性の高い測定条件の最適値を求めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施例において、実施例1〜5は信号領域の積分値を用いてRFパルス幅の最適値を求める方法、実施例6〜10は信号のピークトップ強度を用いてRFパルス幅の最適値を求める方法であり、表1の測定条件、図1(c)のパルスシーケンスを用いて説明するが、勿論、表1の測定条件、図1(c)のパルスシーケンスに限定されるものではない。実施例11は一般的なNMR測定条件の最適化法である。なお、以下において、図面、表中の「abn」という単位名称は「au」と同じで、無単位の強度を意味している。
【0014】
図5は実施例1を説明する図で、図5(a)はRFパルス幅の最適値の求め方の手順を説明する図、図5(b)はDFP法の初期値の求め方の手順を説明する図である。実施例1は、全範囲でパルス幅を変化させて測定し、最適なRFパルス幅を求める方法である。
図5(a)において、手順1では、例えば表1に示した測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを使い、RFパルス幅を0μs〜70μsまで2μsおきに変化させてNMR測定すると、図2に示した測定データが得られる。
手順2では、測定データをフーリエ変換し、信号領域の積分値を用いてRFパルス幅の値に沿ってプロットした曲線を作成すると、図3に示したような処理データが得られる。ここで、信号領域4ppm 〜5.5ppm の積分値を求めると表2に示す結果が得られ、これをプロットすると図6の実線で示す曲線が得られる。
【0015】
【表2】
【0016】
手順3では以下に示すモデル式(1)が図6の実線で示す曲線と一致するように、モデル式(1)の定数A,B,C,D,ωを変化させるカーブフィッティング(後述)を実施する。モデル式(1)と360°RFパルス幅、90°RFパルス幅を求める式(2)、(3)を(数1)として示す。
【0017】
【数1】
【0018】
ここで、tはRFパルス幅、A,B,C,D,ωは定数、yはtにおける値(強度)を意味する。
【0019】
モデル式(1)を使ったカーブフィッティングにより表3に示す結果が得られる。
【0020】
【表3】
【0021】
表3をモデル式(1)を用いてプロットすると、図6の破線で示す曲線になり定数値A,B,C,D,ω及び標準偏差σを得る。この結果を式(2)に代入して360°パルス幅(PW360)=28.96043μsを得る。これを式(3)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.24011 μsを得る。なお、表3の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
【0022】
カーブフィッティングとは、文献1(「NUMERICAL RECIPES IN C : THE ART OF SCIENTIFIC COMPUTING Second Edition 」(ISEN 0-521-43108-5),1992,P.425 〜430 )として示す多次元の可変計量法[Davidon-Fletcher-Powell 法(以下、DFP法)を使用して、以下に示す評価式(4)が最小となるA,B,C,D,ωを求めることである。DFP法には評価式と初期値が必要である。評価式としては、式(1)と同じ式(5)を用いた式(4)を使用する。式(4)、(5)を[数2]として示す。
【0023】
【数2】
【0024】
式(4)において、tはRFパルス幅、PWstart,PWend はRFパルス幅の開始値、終了値、g(t)はRFパルス幅tにおける実測値を意味する。f(t)は式(5)で定義され、式(1)の右辺と同じである。
【0025】
次に、図5(b)によりDFP法において使用する初期値の求め方について説明する。
図5(b)において、手順1では、文献2(「JOURNAL OF MAGNETIC RESONANCE 」61,1985,P465〜481)の初期値の求め方を示す「LPSVD」法を使用してモデル式(1)のωとCの初期値を算出する。LPSVD法で計算に成功した場合、初期値ω=0.21703rad/us,C=231.59569 μsを得る。
手順2において、「LPSVD」法による計算に失敗した場合は手順3へ進み、成功した場合は手順7へ進む。
手順3において、図6の実線の曲線が直線y=0を通過する回数n1、そのときのRFパルス幅zp[1]…zp[n1]を求め、表4に示す結果を得る。
【0026】
【表4】
【0027】
手順4において、[数3]として示す式(6)に表4の結果を代入し、ωの初期値として、ω=0.21862rad/us を得る。
【0028】
【数3】
【0029】
手順5において、図6の実線の曲線の正方向(上向き)のピークの数n2、ピークの頂点のRFパルス幅pp[1]…pp[n2]、ピークの頂点の強度pi[1]…pi[n2]を求め、表5に示す結果を得る。
【0030】
【表5】
【0031】
手順6において、[数4]として示す式(7)に表5の結果を代入し、Cの初期値として、C=121.90106 μsを得る。
【0032】
【数4】
【0033】
手順7において、[数5]として示す式(8)(式(5)を展開したもの)に手順1または手順4、6で算出したωとCを代入したうえで各項を基底関数とし、図6の実線の曲線を使って、文献3(「NUMERICAL RECIPES IN C : THE ART OF SCIENTIFIC COMPUTING Second Edition 」(ISEN 0-521-43108-5),1992,P.671 〜681)に示す「線形最小二乗法」を実施し、表6に示す結果(最適な定数値D,E,F)を得る。なお、表6は手順1の結果を使用した。
【0034】
【数5】
【0035】
【表6】
【0036】
手順8において、[数6]に示す計算式(9)、(10−1)、(10−2)に表6の結果を代入し、A=120149.03035kabn、B=0.05477radを得る。
【0037】
【数6】
【0038】
手順1または手順4、6で算出したωとC、手順7で算出したD、手順8で算出したAとBをDFP法の初期値とし、これを変化させて評価式(4)を最小とするA,B,C,D,ωを求める。なお、DFP法の初期値を使用するに当たり、例えば、表1に示すような測定条件、図1(c)に示すパルスシーケンスを使った場合、B=0rad であることが分かっているので、モデル式(1)の定数Bは0rad に固定して、定数A,C,D,ωを変化させるDFP法を実施した。
本実施例により、最適なRFパルス幅を得る工程に、人為的な作業が含まれないため、再現性のある結果を得ることができる。上記説明では、便宜上、従来の手法で説明したデータ数と同数で説明しているが、カーブフィッティングでは、波形を特徴づけるデータ点があればデータ点数を少なくしても似たような結果が得られ、データ数が少なくても良い結果を得ることができる。このことは、以降の各実施例においても同様である。
【0039】
次に、図7により実施例2を説明する。実施例2は、360°パルス幅付近でパルス幅を変化させてNMR測定し、最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、360°パルス幅が28μsであることが判っているものとして説明する。
【0040】
手順1において、例えば、表1に示したような測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを用い、360°パルス幅付近である24μsから34μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと、図8に示す測定データが得られる。
手順2において、測定データをフーリエ変換し、信号領域の積分値をRFパルス幅の値に沿ってプロットした曲線を作成し、図9に示す処理データを得る。ここで、信号のある領域(4ppm 〜5.5ppm )の積分値を求めると、表7に示す結果が得られ、これをプロットすると図10の実線で示す曲線になる。
【0041】
【表7】
【0042】
手順3において、[数7]として示すモデル式(11)を使って線形最小二乗法を実施すると、表8に示す結果が得られ、表8をモデル式(11)を用いてプロットすると図10の破線で示す曲線になる。
【0043】
【数7】
【0044】
【表8】
【0045】
次いで、表8の値を[数8]として示す式(12)に代入すると、360°パルスとしてPW360=29.19169μsが得られ、これを式(3)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.29792 μsを得る。なお、表8の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
【0046】
【数8】
【0047】
本実施例では、RFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0048】
次に、図11により実施例3を説明する。実施例3は、90°パルス幅付近でパルス幅を変化させてNMR測定し、最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、90°パルス幅が7μsであることが判っているものとして説明する。
【0049】
手順1において、例えば表1に示したような測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを用い、90°パルス幅付近である4μsから12μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと図12に示す測定データが得られる。
手順2において、測定データをフーリエ変換し、信号領域の積分値をRFパルス幅の値に沿ってプロットした曲線を作成し、図13に示す処理データを得る。ここで、信号のある領域(4ppm 〜5.5ppm )の積分値を求めると、表9に示す結果が得られ、これをプロットすると図14の実線で示す曲線になる。
【0050】
【表9】
【0051】
手順3において、[数9]として示すモデル式(13)を使って線形最小二乗法を実施すると、表10に示す結果が得られ、表10をモデル式(13)を用いてプロットすると図14の破線で示す曲線になる。
【0052】
【数9】
【0053】
【表10】
【0054】
次いで、表10の値を[数10]として示す式(12)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.73047 μsを得る。なお、表10の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
【0055】
【数10】
【0056】
本実施例では、RFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0057】
次に、図15により実施例4を説明する。実施例4は、180°パルス幅付近でパルス幅を変化させてNMR測定し、最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、180°パルス幅が14μsであることが判っているものとして説明する。
【0058】
手順1において、例えば、表1に示したような測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを用い、180°パルス幅付近である12μsから18μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと図16に示す測定データが得られる。
手順2において、測定データをフーリエ変換し、信号領域の積分値をRFパルス幅の値に沿ってプロットした曲線を作成し、図17に示す処理データを得る。ここで、信号のある領域(4ppm 〜5.5ppm )の積分値を求めると、表11に示す結果が得られ、これをプロットすると図18の実線で示す曲線になる。
【0059】
【表11】
【0060】
手順3において、モデル式(11)を使って線形最小二乗法を実施すると、表12に示す結果が得られ、表12をモデル式(11)を用いてプロットすると図19の破線で示す曲線になる。
【0061】
【表12】
【0062】
次いで、表12の値を式(14)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.74051 μsを得る。なお、表12の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
本実施例では、RFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0063】
次に、図19により実施例5を説明する。実施例5は、270°パルス幅付近でパルス幅を変化させてNMR測定し、最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、270°パルス幅が21μsであることが判っているものとして説明する。
【0064】
手順1において、例えば表1に示したような測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを用い、270°パルス幅付近である18μsから26μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと図20に示す測定データが得られる。
手順2において、測定データをフーリエ変換し、信号領域の積分値をRFパルス幅の値に沿ってプロットした曲線を作成し、図21に示す処理データを得る。ここで、信号のある領域(4ppm 〜5.5ppm )の積分値を求めると、表13に示す結果が得られ、これをプロットすると図22の実線で示す曲線になる。
【0065】
【表13】
【0066】
手順3において、モデル式(13)を使って線形最小二乗法を実施すると、表14に示す結果が得られ、表14をモデル式(13)を用いてプロットすると図22の破線で示す曲線になる。
【0067】
【表14】
【0068】
次いで、表14の値を[数11]として示す式(15)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.40563 μsを得る。なお、表14の標準変差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
【0069】
【数11】
【0070】
本実施例では、RFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0071】
図23は実施例6を説明する図である。実施例6は、0〜360°をカバーする範囲でパルス幅を変化させて測定し、信号のピークトップ強度を用いて最適なRFパルス幅を求める方法である。
手順1では、例えば表1に示した測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを使い、RFパルス幅を0μs〜70μsまで2μsおきに変化させてNMR測定すると、図2に示した測定データが得られる。
手順2では、測定データをフーリエ変換し、信号領域の最大ピークの頂点強度をRFパルス幅の値に沿ってプロットした図3に示したような処理データを得る。ここで、信号のある領域4ppm 〜5.5ppm の最大ピーク頂点強度を求めると、表15に示す結果が得られ、これをプロットすると図24の実線で示す曲線が得られる。
【0072】
【表15】
【0073】
手順3では、モデル式(1)が曲線と一致するように、式(1)の定数A,B,C,D,ωを変化させるカーブフィッティング「DFP」法を実施すると、表16に示す結果が得られる。
【0074】
【表16】
【0075】
表16をモデル式(1)を用いてプロットすると、図24の破線で示す曲線になる。表16の値を式(2)に代入すると、PW360=29.03433μsを得る。これを式(3)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.25858 μsを得る。なお、表16の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
【0076】
カーブフィッティング「DFP」の初期値A,B,C,D,ωの求め方は、図5(b)と同様であり、図5(b)を参照してその手順に基づいて説明する。
手順1の「LPSVD」法を使用するが、計算に失敗して何も得られず、手順3に進んで図24の実線の曲線が直線y=0を通過する回数n1、そのときのRFパルス幅zp[1]…zp[n1]を求め、表17に示す結果を得る。
【0077】
【表17】
【0078】
手順4において、表17の結果を式(6)に代入してωの初期値として、ω=0.21846rad/us を得る。
【0079】
手順5において、図24の実線の曲線の正方向(上向き)のピークの数n2、ピークの頂点のRFパルス幅pp[1]…pp[n2]、ピークの頂点の強度pi[1]…pi[n2]を求め、表18に示す結果を得る。
【0080】
【表18】
【0081】
手順6において、表18の結果を式(7)に代入して、Cの初期値としてC=146.35619 μsを得る。
手順7において、式(8)に手順4、6で算出したωとCを代入したうえで各項を基底関数とし、図24の実線の曲線を使って、「線形最小二乗法」を実施し、表19に示す結果(最適な定数値D,E,F)を得る。
【0082】
【表19】
【0083】
手順8において、式(9)、(10−1)、(10−2)に表19の結果を代入し、A=5972906.48254abn、B=0.13371radを得る。
【0084】
こうして算出した値をDFP法の初期値とし、これを変化させて評価式(4)を最小とするA,B,C,D,ωを求める。なお、DFP法の初期値を使用するに当たり、例えば、表1に示すような測定条件、図1(c)に示すパルスシーケンスを使った場合、B=0rad であることが分かっているので、モデル式(1)の定数Bは0rad に固定して、定数A,C,D,ωを変化させるDFP法を実施した。
本実施例により、最適なRFパルス幅を得る工程に、人為的な作業が含まれないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0085】
図25は実施例7を説明する図である。実施例7は、RFパルス幅を360°パルス幅付近で変化させてNMR測定し、信号のピークトップ強度を用いて最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、360°パルス幅が28μsであることが判っているものとして説明する。
【0086】
手順1において、例えば表1に示した測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを使い、360°パルス幅付近である24μsから34μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと、図8に示した測定データが得られる。
手順2では、測定データをフーリエ変換し、信号領域の最大ピークの頂点強度をRFパルス幅の値に沿ってプロットした図9に示したような処理データを得る。ここで、信号のある領域4ppm 〜5.5ppm の最大ピーク頂点強度を求めると、表20に示す結果が得られ、これをプロットすると図26の実線で示す曲線が得られる。
【0087】
【表20】
【0088】
手順3では、モデル式(11)を使って線形最小二乗法を実施すると、表21に示す結果が得られ、表21をモデル式(11)を用いてプロットすると図26の破線で示す曲線になる。
【0089】
【表21】
【0090】
表21の値を式(12)に代入すると、PW360=29.40524μsを得る。これを式(3)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.35131 μsを得る。なお、表21の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
本実施例により、最適なRFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0091】
図27は実施例8を説明する図である。実施例8は、RFパルス幅を90°パルス幅付近で変化させてNMR測定し、信号のピークトップ強度を用いて最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、90°パルス幅が7μsであることが判っているものとして説明する。
【0092】
手順1において、例えば表1に示した測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを使い、90°パルス幅付近である4μsから12μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと、図12に示した測定データが得られる。
手順2では、測定データをフーリエ変換し、信号領域の最大ピークの頂点強度をRFパルス幅の値に沿ってプロットした図13に示したような処理データを得る。ここで、信号のある領域4ppm 〜5.5ppm の最大ピーク頂点強度を求めると、表22に示す結果が得られ、これをプロットすると図28の実線で示す曲線が得られる。
【0093】
【表22】
【0094】
手順3では、モデル式(13)を使って線形最小二乗法を実施すると、表23に示す結果が得られ、これをモデル式(13)を使ってプロットすると図28の破線で示す曲線になる。
【0095】
【表23】
【0096】
表23の値を式(14)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=13.18934μsを得る。なお、表21の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
本実施例により、最適なRFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0097】
図29は実施例9を説明する図である。実施例9は、RFパルス幅を180°パルス幅付近で変化させてNMR測定し、信号のピークトップ強度を用いて最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、180°パルス幅が14μsであることが判っているものとして説明する。
【0098】
手順1において、例えば表1に示した測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを使い、180°パルス幅付近である12μsから18μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと図16に示した測定データが得られる。
手順2では、測定データをフーリエ変換し、信号領域の最大ピークの頂点強度をRFパルス幅の値に沿ってプロットした図17に示したような処理データを得る。ここで、信号のある領域4ppm 〜5.5ppm の最大ピーク頂点強度を求めると、表24に示す結果が得られ、これをプロットすると図30の実線で示す曲線が得られる。
【0099】
【表24】
【0100】
手順3では、モデル式(11)を使って線形最小二乗法を実施すると、表25に示す結果が得られ、これをモデル式(11)を使ってプロットすると図30の破線で示す曲線になる。
【0101】
【表25】
【0102】
表25の値を式(14)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=7.54752 μsを得る。なお、表25の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
本実施例により、最適なRFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0103】
図31は実施例10を説明する図である。実施例10は、RFパルス幅を270°パルス幅付近で変化させてNMR測定し、信号のピークトップ強度を用いて最適なRFパルス幅を求める方法である。なお、あらかじめ、従来技術として示した手法や、その他の手法の情報により、270°パルス幅が21μsであることが判っているものとして説明する。
【0104】
手順1において、例えば表1に示した測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを使い、270°パルス幅付近である18μsから26μsまで2μsおきに変化させてNMR測定を行うと図20に示した測定データが得られる。
手順2では、測定データをフーリエ変換し、信号領域の最大ピークの頂点強度をRFパルス幅の値に沿ってプロットした図21に示したような処理データを得る。ここで、信号のある領域4ppm 〜5.5ppm の最大ピーク頂点強度を求めると、表26に示す結果が得られ、これをプロットすると図32の実線で示す曲線が得られる。
【0105】
【表26】
【0106】
手順3では、モデル式(13)を使って線形最小二乗法を実施すると、表27に示す結果が得られ、これをモデル式(13)を使ってプロットすると図32の破線で示す曲線になる。
【0107】
【表27】
【0108】
表27の値を式(15)に代入すると、最適なRFパルス幅としてPW90=5.87μsを得る。なお、表27の標準偏差σは、得られたRFパルス幅の信頼度の指標となる。
本実施例により、最適なRFパルス幅を得る工程に、目測が含まれていないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0109】
図33は実施例11を説明する図である。実施例11は一般的なNMR測定条件の最適化法であり、図34〜図36がその具体例を示している。
手順1では、例えば表1に示した測定条件、図1(c)に示したパルスシーケンスを使い、表28に示すような最適化したい測定条件の値を変化させてNMR測定する。
【0110】
【表28】
【0111】
手順2では、測定データをフーリエ変換した後、表29に示すような性質を数値として抽出し、手順1で変化させた値に沿ってプロットした曲線を作成する。
【0112】
【表29】
【0113】
手順3では、手順1で変化させたパラメータ、変化範囲、手順2で抽出した性質に合致する表30に示すようなモデル式が、手順2で作成した曲線と一致するように、モデル式の定数を変化させるカーブフィッティングを実施する。なお、表30において、xはグラフの横軸で変化させた測定条件に相当する。yはグラフの縦軸で、特定の測定条件の場合に、測定結果から抽出される強度値である。A,B,C,D,Eは定数で、カーブフィッティングの際に標準偏差σが小さくなるように変化させる。
【0114】
【表30】
【0115】
このカーブフィッティングにより定数値および標準偏差を得る。この結果から、表31に示すような測定条件の最適値を有る。なお、標準偏差σは、得られた最適値の信頼度の指標となる。
【0116】
【表31】
【0117】
本実施例において、測定条件の最適値を得る工程に、目測含まれないため、再現性のある結果を得ることができる。
【0118】
図34は実施例11の第1具体例を説明する図である。第1具体例はNMR測定における照射中心周波数の最適化法である。
手順1において、例えば表32に示すような測定条件、図34(a)に示すパルスシーケンスを使い、照射中心周波数を軽水信号の周波数を中心に変化させて1次元NMR測定データを複数得る。
【0119】
【表32】
【0120】
手順2では、フーリエ変換して得られた1次元NMRデータの軽水の残余信号の積分値を照射中心周波数に対してプロットすると、図34(b)に示すような曲線が得られる。
手順3では、グラフを[数12]で示すモデル式(16)を使って線形最小二乗法を実施し、最適なA,B,Cを得る。最適な照射中心周波数は、図34(b)のグラフの最小値におけるxの値であるので、カーブフィッティングで得られた定数A,Bを[数12]の式(17)に代入して最適値を得る。なお、本具体例においてパルスシーケンスは図34(a)に限定されるものではない。
【0121】
【数12】
【0122】
なお、xは照射中心周波数、yは照射中心周波数xにおける軽水の残余信号の積分値を示す。
【0126】
図35は実施例11の第3具体例を説明する図である。第3具体例は、磁場勾配パルスを用いたコヒーレンス選択による15N-1H HSQC 測定(以下、SE-HSQC )における磁場勾配パルス強度Gz2 の最適化法である。
手順1において、例えば表34に示すような測定条件、図35(a)に示すパルスシーケンス(詳細は文献5「JOUNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY 」114,1992,P10663〜10665)を使い、Gz2 を変化させて1次元NMR測定データを複数得る。
【0127】
【表34】
【0128】
手順2では、フーリエ変換して得られた1次元NMRデータのある特定の信号の積分値をGz2 に対してプロットすると、図35(b)に示すような曲線が得られる。
手順3では、グラフをモデル式(16)を使って線形最小二乗法を実施し、最適なA,B,Cを得る。最適な磁場勾配パルス強度Gz2 は、図35(b)のグラフの最大値におけるxの値であるのでカーブフィッティングで得られた定数A,Bを式(17)に代入して最適値を得る。なお、この場合、式(16)において、xはGz2 、yは磁場勾配パルス強度xにおける信号の積分値を示す。なお、本具体例においてもパルスシーケンスは図35(a)に限定されるものではない。
【0129】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、NMR測定における測定条件の最適値を得る工程に、目測が含まれないため、再現性のある結果を得ることができる。また、カーブフィッティング法を採用しているため、波形を特徴づけるデータ点があればデータ数が少なくても良い結果を得られ、短時間で信頼性の高い測定条件の最適値を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のNMR測定条件を最適化する方法を説明する図である。
【図2】 図1の方法で得られた1次元NMRデータを示す図である。
【図3】 図2の1次元NMRデータのフーリエ変換データを示す図である。
【図4】 図2の1次元NMRデータについて、4ppm 〜5.5ppm までの範囲をパルス幅の値の順番に並べたグラフを示す図である。
【図5】 実施例1を説明する図である。
【図6】 所定の信号領域の積分値をプロットした曲線を示す図である。
【図7】 実施例2を説明する図である。
【図8】 360°パルス幅付近のNMR測定データを示す図である。
【図9】 処理後のデータを示す図である。
【図10】 積分値をプロットした曲線を示す図である。
【図11】 実施例3を説明する図である。
【図12】 RFパルス幅を変化させて得られる測定データを示す図である。
【図13】 処理後のデータを示す図である。
【図14】 積分値をプロットした曲線を示す図である。
【図15】 実施例4を説明する図である。
【図16】 RFパルス幅を変化させて得られる測定データを示す図である。
【図17】 処理後のデータを示す図である。
【図18】 積分値をプロットした曲線を示す図である。
【図19】 実施例5を説明する図である。
【図20】 RFパルス幅を変化させて得られる測定データを示す図である。
【図21】 処理後のデータを示す図である。
【図22】 積分値をプロットした曲線を示す図である。
【図23】 実施例6を説明する図である。
【図24】 ピークトップ強度をプロットした曲線を示す図である。
【図25】 実施例7を説明する図である。
【図26】 ピークトップ強度をプロットした曲線を示す図である。
【図27】 実施例8を説明する図である。
【図28】 ピークトップ強度をプロットした曲線を示す図である。
【図29】 実施例9を説明する図である。
【図30】 ピークトップ強度をプロットした曲線を示す図である。
【図31】 実施例10を説明する図である。
【図32】 ピークトップ強度をプロットした曲線を示す図である。
【図33】 実施例11を説明する図である。
【図34】 実施例11の第1具体例を説明する図である。
【図35】 実施例11の第3具体例を説明する図である。
【符号の説明】
[relaxation_delay ]…繰り返しパルスの待ち時間、[x_pulse ]…RFパルス、[aquisition]…観測。
Claims (2)
- 単一のRFパルスから成るパルスシーケンスを用い、最適化するRFパルス幅の値を変化させてNMR測定データを取得する段階、
前記測定データをフーリエ変換した信号のある領域の積分値またはピークトップ強度を、変化させたRFパルス幅の値に沿ってプロットして曲線を作成する段階、
RFパルス幅とその変化範囲、前記積分値またはピークトップ強度に合致するモデル式を設定し、作成した曲線と一致するように、モデル式の定数を変化させるカーブフィッティングを実施する段階、
カーブフィッティングによりモデル式の定数値、標準偏差を取得し、その結果をモデル式に代入して所定角のRFパルス幅を求める段階、
からなるNMR測定条件の最適化方法。 - 前記測定データは、全範囲RFパルス幅、360°パルス幅付近、90°パルス幅付近、180°パルス幅付近、または270°パルス幅付近でRFパルス幅を変化させて取得することを特徴とする請求項1記載のNMR測定条件の最適化方法。
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