JP4005490B2 - ホイップアンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、VHF帯、UHF帯で使用されるホイップアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホイップアンテナは、自動車のルーフトップなどに取り付けられ、基地局とのデータ通信用として使用されている。すなわち、ホイップアンテナは、一般にλ(波長)/4の長さを有し、VHF帯、UHF帯における垂直偏波用アンテナとして、例えば警察、消防、タクシー等の移動体通信に使用されている。
【0003】
上記ホイップアンテナ等の垂直接地形のアンテナとしては、アンテナ素子の途中にローディングコイル(整合素子)を設け、利得を向上したものが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
ホイップアンテナにおいて、アンテナ素子の途中にローディングコイルを設けたものとしては、従来、図3(a)、(b)に示すように構成されている。
【0005】
図3(a)に示したホイップアンテナは、第1アンテナ素子1と、第2のアンテナ素子2との間に別ピースで形成したローディングコイル3を設けたものである。ローディングコイル3は、その内側に誘電体コア4を備えている。また、上記アンテナ素子1、2は、ローディングコイル3側の先端にキャップ状の結合部1a、2aを形成しており、この結合部1a、2aをローディングコイル3に結合させ、半田付け等により電気的に接続している。
【0006】
また、図3(b)に示したホイップアンテナは、第1及び第2のアンテナ素子1、2とローディングコイル5とを1本の金属棒で形成したものである。
【0007】
【非特許文献1】
角居洋司、吉村裕光編集「アンテナ・ハンドブック」、CQ出版株式会社発行、1985年2月28日、p.390−391(センター・ローディング,トップ・ローディングアンテナのローディング・リアクタンスの求め方)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記図3(a)に示した構造の従来のホイップアンテナは、部品数が多く組込み時間が掛かると共にコストが高くなるという問題がある。
【0009】
また、図3(b)に示したようにアンテナ素子1、2及びローディングコイル5を1本の金属棒で形成する構造にすると、ローディングコイル5のばね効果により、車での走行中に受風荷重によってアンテナ素子1、2が曲がり、良好な電気特性が得られなくなるという問題がある。このような問題を解決するため、ローディングコイル5を含むアンテナ素子1、2の線形を太くすると、材料費が高価になってしまう。
【0010】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、簡単な構造で安価に構成でき、かつ、車両に装着して走行中に受風荷重を受けてもアンテナ素子を安定に保持して良好な電気特性が得られるホイップアンテナを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るホイップアンテナは、第1のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子の下側に設けられる第2のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子の間に設けられたローディングコイルとからなるアンテナ部と、前記アンテナ部を保持し、該アンテナ部に大きな力が加わったときに曲がるように弾力性が設定されたばね部とを具備し、前記第1、第2のアンテナ素子及びローディングコイルを1本の金属棒で形成すると共に前記ローディングコイルを硬質の誘電体で覆いばね効果をなくしたことを特徴とする。
【0012】
上記のようにローディングコイルを誘電体で覆ってばね効果をなくすように構成することにより、例えば車両のルーフトップに取り付けて走行した際、受風荷重を受けてもアンテナが曲がることはなく、安定した良好な電気特性を得ることができる。また、第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子及びローディングコイルは、1本の細い金属棒を用いて構成でき、簡単な構造でコストの低下を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0014】
図1(a)は本発明の一実施形態に係るホイップアンテナの構成を示す正面図、同図(b)は同底面図である。図1において、11は底面が開口の円筒状の基台で、この基台11の下部内側にヨーク12がネジ等により固定され、このヨーク12に円板状のマグネット13が例えば接着材等により固着される。上記マグネット13には、中央部に円状の穴14が形成されている。
【0015】
上記基台11には、上部中央にアンテナ基部15が装着される。このアンテナ基部15は、図2に示すように給電部16の外側に絶縁体17で覆った構成となっている。上記給電部16は、下側中央にネジ部18を設けると共に上側中央にネジ部19を設けており、下側のネジ部18を基台11及びヨーク12の中央に設けられている透孔に挿入し、その突出先端にナット20を螺着して固定する。
【0016】
また、給電部16は、側部にケーブル装着部21を備えており、このケーブル装着部21に給電用同軸ケーブル22装着する。この給電用同軸ケーブル22の心線は、ケーブル端子(図示せず)により上側のネジ部19に電気的に接続され、給電用同軸ケーブル22の外導体は、給電部16の接地側に接続される。
【0017】
そして、上記給電部16の上部のネジ部19にばね部23を装着する。上記ばね部23は、例えばコイルスプリング24と、このコイルスプリング24の上側に設けられる第1の素子基部25と、コイルスプリング24の下側に設けられる第2の素子基部26からなり、この第2の素子基部26にナット27が装着されている。上記ばね部23は、給電部16のネジ部19にナット27を螺着して固定する。また、ばね部23は、コイルスプリング24の内側に導線に形成された編組線(図示せず)が設けられ、第1の素子基部25と第2の素子基部26との間を電気的に接続している。
【0018】
また、上記第1の素子基部25は、上側の中心部に孔28が形成され、この孔28内にアンテナ部30が圧入されて保持される。上記ばね部23は、アンテナ部30に加わる受風荷重では曲がらず、アンテナ部30に他の物体が圧接するなど、大きな力が加わったときに曲がるようにコイルスプリング24の弾性力が設定される。
【0019】
上記アンテナ部30は、長さが約1/2λの第1のアンテナ素子31と長さが約1/8λの第2のアンテナ素子32との間に、ローディングコイル部33を設けた構成となっている。上記ローディングコイル部33は、約半波長(位相約180°)のローディングコイル34を誘電体例えば硬質の合成樹脂35で一体成形してばね効果をなくすように構成している。この場合、合成樹脂35は、ローディングコイル34の外側だけを覆っても、或いはローディングコイル34の中心部まで充填しても良い。また、上記第1のアンテナ素子31、第2のアンテナ素子32及びローディングコイル34は、例えば線径が約2mm位のステンレスを用いた1本の金属棒で構成している。
【0020】
上記のように構成されたホイップアンテナは、例えば車両のルーフトップにマグネット13の磁力を利用して装着する。そして、給電用同軸ケーブル22から給電部16及びばね部23を介してアンテナ部30に給電される。
【0021】
上記ホイップアンテナは、1本の金属棒で第1のアンテナ素子31、第2のアンテナ素子32及びローディングコイル34を形成すると共に、ローディングコイル34を合成樹脂35で覆って、ばね効果をなくすように構成しているので、車両の走行中に受風荷重を受けてもアンテナ部30が曲がることはなく、安定した良好な電気特性を得ることができる。従って、アンテナ部30を構成する第1のアンテナ素子31、第2のアンテナ素子32及びローディングコイル34は、線径が約2mm程度の1本の細い金属棒を用いて構成でき、素子の線径を太くする必要がないと共に簡単な構造でコストの低下を図ることができる。
【0022】
また、第1のアンテナ素子31と第2のアンテナ素子32との間にローディングコイル部33を設けることにより、1/4λのホイップアンテナに比較して高利得のビームを放射することができる。
【0023】
また、車両が例えば線路下の高さ制限のあるガード等を通行する際に、アンテナ部30がガードの天井部位に当たるような場合には、ばね部23が曲がるので、アンテナの損傷を防止することができる。
【0024】
上記ホイップアンテナは、約150MHz〜800MHzの周波数帯で、垂直偏波用として使用される。
【0025】
なお、上記実施形態では、基台11の下側にマグネット13を設け、このマグネット13の磁力を利用して車両のルーフトップに取り付けるようにしたが、マグネット13の代わりに取り付け金具を設けて他の物体に取り付けるようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子との間にローディングコイルを形成すると共に、該ローディングコイルを誘電体で覆ってばね効果を無くすように構成することにより、車両の走行中に受風荷重を受けてもアンテナ部が曲がることはなく、安定した良好な電気特性を得ることができる。また、アンテナ部を構成する第1のアンテナ素子、第2のアンテナ素子及びローディングコイルは、1本の細い金属棒を用いて構成でき、簡単な構造でコストの低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係るホイップアンテナの構成を示す正面図、(b)は同底面図。
【図2】同実施形態におけるアンテナ基部の詳細を示す断面図。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ従来のローディングコイルを備えたホイップアンテナの構成例を示す図。
【符号の説明】
11…基台
12…ヨーク
13…マグネット
14…穴
15…アンテナ基部
16…給電部
17…絶縁体
18、19…ネジ部
20…ナット
21…ケーブル装着部
22…給電用同軸ケーブル
23…ばね部
24…コイルスプリング
25…第1の素子基部
26…第2の素子基部
27…ナット
28…孔
30…アンテナ部
31…第1のアンテナ素子
32…第2のアンテナ素子
33…ローディングコイル部
34…ローディングコイル
35…合成樹脂
Claims (3)
- 第1のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子の下側に設けられる第2のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子の間に設けられたローディングコイルとからなるアンテナ部と、
前記アンテナ部を保持し、該アンテナ部に大きな力が加わったときに曲がるように弾力性が設定されたばね部とを具備し、
前記第1、第2のアンテナ素子及びローディングコイルを1本の金属棒で形成すると共に前記ローディングコイルを硬質の誘電体で覆いばね効果をなくしたことを特徴とするホイップアンテナ。 - 基台と、この基台上に設けられる給電部を備えたアンテナ基部と、前記アンテナ基部上に設けられるばね部と、前記ばね部に保持され、前記給電部より前記ばね部を介して給電されるアンテナ部とを具備し、
前記ばね部は、前記アンテナ部に大きな力が加わったときに曲がるように弾力性を設定し、
前記アンテナ部は、第1のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子の下側に設けられる第2のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子の間に設けられたローディングコイルとからなり、前記第1、第2のアンテナ素子及びローディングコイルを1本の金属棒で形成すると共に前記ローディングコイルを硬質の誘電体で覆いばね効果をなくしたことを特徴とするホイップアンテナ。 - 前記第1のアンテナ素子の長さを約1/2λ、第2のアンテナ素子の長さを約1/8λに設定したことを特徴とする請求項1又は2に記載のホイップアンテナ。
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