JP4004940B2 - 記憶装置システムの制御方法、コンピュータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶装置システムの制御方法、コンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報システム技術の急激な進展に対応するために、企業内の情報システムの設計・運用・保守等を、データセンタ事業者等の外部専門業者にアウトソーシングする機会が増大している。
ここで、データセンタなどでは、サービス利用者(アウトソーシング依頼元の企業・団体等)から従前より使用していたファイルサーバなどの旧記憶制御装置がそのまま移管され、サービス利用者ごとの旧記憶制御装置群にて構成される記憶装置システム(ストレージシステム)を運用しているケースが多い。
なお、このような記憶装置システムは、分散型のデータベースシステムの一形態を成している。この分散型のデータベースシステムの技術としては、特許文献1において、画像データを統合して格納せずに、分散されたデータベースに格納する方法が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−305723号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した旧記憶制御装置は、サービス利用者が設置するLAN(Local Area Network)を介して接続されたコンピュータより使用されることを想定している為、異なるサービス利用者間や不特定多数のユーザ間での共有化を考慮した仕組みが備わっていない。このため、データセンタなどにおいて、サービス利用者ごとに旧記憶制御装置を設置する必要が生じ、データセンタ内の設置スペースや運用・保守コストの増大化を招くことになる。
【0005】
一方、近年において、ディスクアレイ装置などの記憶制御装置の大容量化・高性能化が進行している。このため、データセンタなどにおいては、前述した設置スペースや保守コストの増大化に対処するために、サービス利用者ごとの旧記憶制御装置群を、より大容量・高性能な新記憶制御装置に統合させて運用することが要請されている。
【0006】
ここで、前述した新記憶制御装置として、NFS(Network File System)、CIFS(Common Internet File System)又はDAFS(Direct Access File System)等のファイルシステムを備え、LAN接続して使用されるNAS(Network Attached Storage)を導入した場合を考える。この場合、NASは、自身が備えるファイルシステムの共有機能を利用して、旧記憶制御装置から移行(複製)されたファイルを管理することになるが、その際には、UNIX(登録商標)系OS等の"/etc/exports"ファイルなどの管理情報が記述されたファイル(以下、管理情報ファイルと称する)を一元管理する必要が生じることになる。
【0007】
そのため、前述した管理情報ファイルの登録・メンテナンスなどにおいて設定ミスが生じた場合には、NASのサービス提供先となるホストコンピュータ全てに対してその影響が波及することになる。また、NASはネットワークに直結するシステム形態をとるため、外部から不正アクセスを受けやすく、管理情報ファイルが漏洩する恐れもつきまとう。すなわち、サービスの継続性やセキュリティ確保の観点から、データセンタなどにおいては、ファイルサーバなどの旧記憶制御装置の統合化が行われず、データセンタ内の設置スペースや運用・保守コストの増大化を招いていた。
【0008】
本発明は、前述したような課題に基づいてなされたものであり、記憶装置システムの制御方法、コンピュータ、記憶制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための主たる本発明は、インターネットを経由してインターネット・データセンタに設けられた第1の通信ネットワークに接続される利用者毎のホストコンピュータと、前記インターネット・データセンタに設けられた第2の通信ネットワークに接続可能であり、記憶領域上において前記ホストコンピュータごとにアクセス可能な第1のファイル格納領域があらかじめ確保された記憶デバイスを有しており、前記ホストコンピュータから前記インターネットを介して送信されるファイル識別子指定によるデータ入出力要求を受信して、前記受信した要求に応じた前記記憶デバイスへのデータ入出力処理を実行するファイルシステムを備えた第1の記憶制御装置と、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークの間に前記ホストコンピュータ及び前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続され、前記ホストコンピュータごとに付与される第1のIDと前記第1のファイル格納領域に格納するファイルに付与されるファイル識別子との第1の対応づけを記憶したデータベースを有するコンピュータと、前記コンピュータと接続され、前記データベースに対してアクセス権限が与えられた端末装置と、前記第2の通信ネットワークに接続可能であり、記憶領域上において前記第1のファイル格納領域に格納するファイルの複製元となる第2のファイル格納領域が確保された記憶デバイスを有しており、前記ファイルシステムを備えた前記利用者毎の第2の記憶制御装置と、を含み、前記コンピュータは、更に、前記第2のファイル格納領域から前記第1のファイル格納領域へのファイルの複製前の状態を示す第1の状態又は複製後の状態を示す第2の状態を内容とする状態パラメータと、前記第2の記憶制御装置に付与された第2のIDと、前記第2の記憶制御装置にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDと、の第2の対応づけを前記データベースにあらかじめ記憶している記憶装置システムの制御方法であって、
前記コンピュータは、
前記ホストコンピュータから前記インターネットを介して送信されるファイル識別子指定によるデータ入出力要求を受信し、
前記受信した要求に含まれる当該要求の送信元となるホストコンピュータの前記第1のIDと当該要求の対象とするファイル識別子との対応づけと、前記第1の対応づけとを対照することで、前記受信した要求を受付けるかどうかを決定し、
前記受信した要求を受付けることを決定した場合に、前記受信した要求に含まれる当該要求の送信元となるホストコンピュータの前記第1のIDと、前記第2の対応づけに記憶する前記第1のIDとを対照し、
前記第2の対応づけにおいて、前記対照により一致した第1のIDに対応づけられた前記状態パラメータを取得し、
前記第2の記憶制御装置を前記第2の通信ネットワークを介して前記コンピュータおよび前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続された場合において、前記取得した状態パラメータの内容が前記第1の状態であるとき、前記受信した要求を前記第2の記憶制御装置に送信し、前記取得した状態パラメータの内容が前記第2の状態であるとき、前記受信した要求を前記第1の記憶制御装置に送信すること、を特徴とする。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかにする。
【0010】
【発明の実施の形態】
<記憶装置システムの概要>
図1に本発明の一実施例として説明する記憶装置システム(ストレージシステム)の構成を示す。この記憶装置システムは、iDC(インターネット・データセンタ)などで運用される。
ここで、図1において想定する運用形態は、例えば、iDCにおいて、サービス利用者(企業・団体など)毎に設置される旧ファイルサーバ20が運用されていた記憶装置システムに対して、旧ファイルサーバ20を新たに設置した統合ファイルサーバ30に統合させて運用する場合が考えられる。もしくは、統合ファイルサーバ30が既に設置されている記憶装置システムに対して、サービス利用者から移管された旧ファイルサーバ20を設置して、その旧ファイルサーバ20を統合ファイルサーバ30に統合させて運用する場合としてもよい。
なお、統合後の旧ファイルサーバ20は、設置スペースや運用・保守コストを鑑みて、統合ファイルサーバ30のみを用いた運用に完全に移行させるように記憶装置システムから完全に切り離してもよいし、統合ファイルサーバ30の機能を拡張又は補助する装置として統合ファイルサーバ30と併存させて運用してもよい。
【0011】
以下、図1に示す記憶装置システムの構成要素を具体的に説明する。
同図によれば、記憶装置システムは、業務サーバ(『ホストコンピュータ』)10、旧ファイルサーバ(『第2の記憶制御装置』)20、統合ファイルサーバ(『第1の記憶制御装置』)30、フロントエンドプロセッサ(『コンピュータ』)40、管理クライアント50、ファイルサーバ環境リポジトリ(『データベース』)60によって主に構成される。
【0012】
なお、業務サーバ10とフロントエンドプロセッサ40は、インターネット(不図示)等を経由して第1の通信ネットワーク70を介して接続される。一方、フロントエンドプロセッサ40と旧ファイルサーバ20および統合ファイルサーバ30は、第2の通信ネットワーク80を介して接続される。第1の通信ネットワーク70および第2の通信ネットワーク80は、TCP/IPプロトコルに準拠したネットワーク機器で構成されるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、専用回線などである。
【0013】
ここで、業務サーバ10は、第1の通信ネットワーク70を介して自身と接続されるフロントエンドプロセッサ40に対しては、IPアドレス等を相互に認識し通信可能な状態にある。一方、業務サーバ10は、このフロントプロセッサ40と第2の通信ネットワーク80を介して接続される旧ファイルサーバ20および統合ファイルサーバ30に対しては、IPアドレス等を相互に認識せず直接通信可能な状態にはない。このため、記憶装置システムにおいて、セキュリティが確保されることになる。
【0014】
業務サーバ10は、サービス利用者の業務系システムや基幹系システム等においてサーバとして機能する情報処理装置であり、コンピュータやワークステーション、汎用コンピュータなどで構成される。なお、業務サーバ10は、前述のシステム等においてクライアントとして機能する業務クライアント(不図示)としてもよい。
【0015】
旧ファイルサーバ20および統合ファイルサーバ30は、データ記憶領域を提供する一又は複数のディスクドライブ等で構成される記憶デバイス21、31が各サーバの筐体内部にそれぞれ実装されている。なお、記憶デバイス21、31は、SCSI(Small Computer System Interface)規格の通信線などを介して各サーバの筐体外部に接続する構成でもよい。また、記憶デバイス21、31は、例えば、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)などの方式で運用される。
【0016】
また、旧ファイルサーバ20および統合ファイルサーバ30では、業務サーバ10から送信されるファイル識別子(ファイル名及び/又はディレクトリなど)指定によるデータ入出力要求を受信して、その要求に応じた記憶デバイス21、31へのデータ入出力処理を実行するファイルシステムを備える。なお、前述したファイルシステムとしては、例えば、NFS、CIFS又はDAFSなどが採用される。また、このようなファイルシステムを備えたディスクアレイ装置などの記憶制御装置としては、NAS(Network Attached Storage)等が挙げられる。
【0017】
ここで、統合ファイルサーバ30では、自身が備えるファイルシステムの機能により、記憶デバイス31の記憶領域上において、第1のファイル格納領域が確保される。なお、この第1のファイル格納領域は、記憶デバイス21の記憶領域上に確保された第2のファイル格納領域に格納するファイルの複製先となる。また、この第1のファイル格納領域は、後述のファイルサーバ環境リポジトリ60によって、ファイル複製元の旧ファイルサーバ20に対応した業務サーバ10よりアクセス可能となるように管理される。
【0018】
また、旧ファイルサーバ20および統合ファイルサーバ30は、自身にアクセス可能な業務サーバ10に付与される第1のIDと、この業務サーバ10がアクセス可能な第2のファイル格納領域に格納するファイルに付与されるファイル識別子(ファイル名、ディレクトリなど)とを対応づけた管理情報ファイル(『第3の対応づけ』)を記憶している。この管理情報ファイルとしては、例えば、UNIX(登録商標)系OS等の"/etc/exports"ファイルが該当する。
【0019】
フロントエンドプロセッサ40は、主として、業務サーバ10と旧ファイルサーバ20および統合ファイルサーバ3の中継装置として機能し、パソコンやワークステーション、汎用コンピュータなどで構成される。また、フロントエンドプロセッサ40は、後述する受付機能および統合・分離機能を提供する。
【0020】
管理クライアント50は、自身が備える入力インターフェース手段(マウス、キーボード、タッチパネルなど)を介して、フロントエンドプロセッサ40へ後述の統合・分離機能に関する処理を依頼するクライアントとして機能する端末装置であり、パソコンやワークステーションなどで構成される。
【0021】
ファイルサーバ環境リポジトリ60は、管理テーブル1(『第2の対応づけ』)と、管理テーブル2(『第1の対応づけ』)と、を記憶するデータベース(リポジトリ)である。このファイルサーバ環境リポジトリ60は、フロントエンドプロセッサ40が備えるファイルサーバ環境リポジトリ60の管理ソフトウェア(不図示)を介してのみ、格納データへの操作・定義などを可能とする。
【0022】
なお、この管理ソフトウェアには、暗号化やユーザ認証などのファイルサーバ環境リポジトリ60の格納データの機密を保護するための仕組みを備えることが好ましい。このことによって、ファイルサーバ環境リポジトリ60に格納されたデータ(管理テーブル1、管理テーブル2)は、不正アクセス・ハッキングなどによって直接アクセスされることが困難となり、セキュリティが確保されることになる。
【0023】
ここで、図2は、前述した管理テーブル1のデータ構造の一例である。同図に示すように、管理テーブル1では、業務サーバ10に付与されたIPアドレスや業務サーバ名などの第1のIDと、後述の7つの状態{初期状態、接続処理中、接続(『第1の状態』)、統合処理中、統合(『第2の状態』)、分離処理中、切断処理中}のいずれかの内容とする状態パラメータと、この業務サーバ10がアクセス可能な旧ファイルサーバ20に付与されたIPアドレスや旧ファイルサーバ名などの第2のIDと、を対応づけた対照表である。
【0024】
また、図3は、前述した管理テーブル2のデータ構造の一例である。同図に示すように、管理テーブル2では、業務サーバ10に付与されたIPアドレスや業務サーバ名などの第1のIDと、この業務サーバ10がアクセス可能な第1のファイル格納領域の格納ファイルに対して付与された、ファイル名やディレクトリなどのファイル識別子と、を対応づけた対照表である。
【0025】
なお、同図では、ファイル識別子として、例えば、ホームディレクトリ"/home"の一階層下に"/業務サーバ識別子(業務サーバ名など)"のサブディレクトリを形成し、このサブディレクトリのさらに一階層下に"旧ファイルサーバ識別子(旧ファイルサーバ名など)"のサブディレクトリを形成した、ディレクトリ(以下、アクセス可能ディレクトリと称する)とする場合を示す。
【0026】
すなわち、第1のファイル格納領域の格納ファイルは、アクセス可能ディレクトリ"/home/業務サーバ識別子/旧ファイルサーバ識別子"によってファイル管理されることになり、業務サーバ10は、フロントエンドプロセッサ40を介して、該当するアクセス可能ディレクトリを自身が備える記憶デバイスの記憶領域上にマウントし、このアクセス可能ディレクトリ以下にあるファイルへのアクセス(参照、更新など)を行える。
【0027】
また、前述したアクセス可能ディレクトリの構成とすることによって、旧ファイルサーバ20から統合化に際して複製されたファイルを、旧ファイルサーバ20及び業務サーバ10ごとに管理できる。また、このことによって、統合ファイルサーバ30にて管理されるファイルを、そのオリジナルとなるファイルの複製元である、旧ファイルサーバ20若しくはその代替機種(以下、"新ファイルサーバ"と称する。)での管理に容易に移行(複製)することができる。
【0028】
ここで、管理テーブル1と管理テーブル2では、"業務サーバ識別子"という同一の項目があるため、一の管理テーブルに統合させることも可能である。なお、一の管理テーブルに統合した場合には、レコードの重複や矛盾が生じる原因となるため、ファイルサーバ環境リポジトリ60において、管理テーブル1と管理テーブル2とを個々に記憶管理することが好ましい。
【0029】
このようにして、本発明に係る記憶装置システムでは、業務サーバ10と統合ファイルサーバ30との間に介在させたフロントエンドプロセッサ40が、統合ファイルサーバ30にて管理すべき管理情報ファイル(管理テーブル1、管理テーブル2等)をデータベース化して記憶管理する。
【0030】
ここで、管理情報ファイルは、アクセス権限を与えられた管理クライアント50によってのみ、フロントエンドプロセッサ40が備える前述した管理ソフトウェアを介したアクセスが可能である。そのため、管理情報ファイルの設定ミスに伴う障害の波及や外部からの不正アクセス・ハッキングなどを未然に防止することが可能となり、サービス利用者ごとに設置されていた旧ファイルサーバ20を統合ファイルサーバ30に統合させた運用が可能となる。
【0031】
また、本発明に係る記憶装置システムは、統合ファイルサーバ30のみを用いた運用により、データセンタなどにおいて、設置スペースや運用・保守コストの増大化を抑制することができる。さらに、統合ファイルサーバ30として使用される従来の記憶制御装置に対し、仕様変更や改造などを必要としない又は最小限にすることができる。
【0032】
<記憶装置システムの制御方法>
===状態遷移===
記憶装置システムにおいて、旧ファイルサーバ20から統合ファイルサーバ30への統合化に係る状態の説明を、図4に示す状態遷移図および図5に示す状態遷移表を用いて説明する。なお、前述の状態としては、例えば、{"初期状態"、"接続処理中"、"接続(『第1の状態』)"、"統合処理中"、"統合(『第2の状態』)"、"分離処理中"、"切断処理中"}の7つの状態を定義することができる。
【0033】
以下、各状態について説明する。
・初期状態:第2の通信ネットワーク80を介して、旧ファイルサーバ20と統合ファイルサーバ30が通信不能な状態を示す。この場合、管理テーブル1には、統合対象の旧ファイルサーバ20の第2のIDおよびこの旧ファイルサーバ20にアクセス可能な業務サーバ10の第1のIDに対応するレコードが存在しない。
【0034】
・接続処理中:管理クライアント50からフロントエンドプロセッサ40に対して接続要求のイベントが発生した場合において、初期状態から接続状態へ遷移する過程の状態を示す。
【0035】
・接続状態:第2の通信ネットワーク80を介して、旧ファイルサーバ20、統合ファイルサーバ30及びフロントエンドプロセッサ40が相互に認識し通信可能な状態を示す。この場合、管理テーブル1には、旧ファイルサーバ20の第2のIDと、この旧ファイルサーバ20にアクセス可能な業務サーバ10の第1のIDとの対応づけを含んだレコードが生成される。なお、旧ファイルサーバ20から統合ファイルサーバ30へのファイル複製は実施されていない。このため、フロントエンドプロセッサ40は、業務サーバ10から受信したデータ入出力要求を旧ファイルサーバ20に転送し、この旧ファイルサーバ20からの応答を業務サーバ10へ返送する。
【0036】
・統合処理中:管理クライアント50からフロントエンドプロセッサ40に対して統合要求のイベントが発生した場合において、接続状態から統合状態へ遷移する過程の状態を示す。
【0037】
・統合状態:第2の通信ネットワーク80を介して、旧ファイルサーバ20、統合ファイルサーバ30及びフロントエンドプロセッサ40が相互に認識し通信可能な状態にあり、さらに旧ファイルサーバ20から統合ファイルサーバ30へのファイル複製が実施された状態を示す。
【0038】
・分離処理中:管理クライアント50からフロントエンドプロセッサ40に対して分離要求のイベントが発生した場合において、統合状態から接続状態へ遷移する過程の状態を示す。
【0039】
・切断処理中:管理クライアント50からフロントエンドプロセッサ40に対して切断要求のイベントが発生した場合において、接続状態から初期状態へ遷移する過程の状態を示す。
【0040】
以上が、各状態の説明である。フロントエンドプロセッサ40は、この7つの状態のいずれかを内容とする状態パラメータによって、自身が備える受付機能および統合・分離機能(接続処理、統合処理、分離処理、切断処理)に関する処理を制御する。以下、フロントエンドプロセッサ40が備える受付機能および統合・分離機能に関する処理について説明する。
【0041】
===受付機能===
図6は、フロントエンドプロセッサ40の受付機能に関する処理フローを説明するフローチャートである。なお、この受付機能に関する処理は、例えば、以下に説明する、受付処理、リポジトリ問い合わせ処理、ファイルサーバ問い合わせ処理が順番に行われる。
【0042】
[受付処理]
まず、フロントエンドプロセッサ40は、業務サーバ10から第1の通信ネットワーク70を介してファイル識別子(ファイル名及び/又はディレクトリ)指定によるデータ入出力要求を受信すると、そのデータ入出力要求に含まれる、当該要求の送信元となる業務サーバ10の第1のID、当該要求の処理対象とするファイル識別子などを取得する(S600)。なお、前述したデータ入出力要求のプロトコルとしては、NFSプロトコルなどが採用される。
【0043】
[リポジトリ問い合わせ処理]
つぎに、フロントエンドプロセッサ40は、取得した第1のIDと、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1の各レコードにある第1のIDとを対照し、管理テーブル1から、この対照により一致した第1のIDに対応づけられる状態パラメータを取得する(S601)。
【0044】
ここで、取得した状態パラメータの内容が、"統合"又は"接続"であるかを判定する(S602)。S602での判定の結果、状態パラメータの内容が"統合"又は"接続"のいずれかでない場合は(S602:NO)、当該要求の送信元となる業務サーバ10に対して当該要求を受付けない旨を示すエラーメッセージを返送する(S603)。なお、状態パラメータの内容が"統合"又は"接続"以外の状態(但し、"初期状態"は除く)である場合においては、受付処理から再開するリトライを、規定回数分、繰り返し実行することが好ましい。
【0045】
一方、S602での判定の結果、状態パラメータの内容が"統合"又は"接続"のいずれかである場合は(S602:YES)、当該要求を受付けることを決定する。そこで、フロントエンドプロセッサ40は、取得した第1のIDとファイル識別子との対応づけと、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル2とを対照する。この対照の結果、管理テーブル2から、取得した第1のIDとファイル識別子との対応づけと一致するレコードにあるアクセス可能ディレクトリを取得する(S604)。なお、このS604は、S602において同時に実行してもよい。
【0046】
また、後述の統合・分離機能に関する処理において、状態パラメータの内容が利用される。このため、以上のようなリポジトリ問い合わせ処理を、後述の統合・分離機能に対して問い合わせる処理としてもよい。
【0047】
[ファイルサーバ問い合わせ処理]
つぎに、フロントエンドプロセッサ40は、S602において取得した状態パラメータの内容が"接続"である場合は、S600にて受信したデータ入出力要求(又はそれに応じた要求)を旧ファイルサーバ20に送信する。旧ファイルサーバ20では、フロントエンドプロセッサ40から受信した要求に従って当該ファイルのアクセス(参照、更新など)が実行され、その実行結果をフロントエンドプロセッサ40に返送する(S605)。
【0048】
一方、フロントエンドプロセッサ40は、S602において取得した状態パラメータの内容が"統合"である場合は、S600にて取得したファイル識別子を、S604にて取得したアクセス可能ディレクトリに対応づける。そして、このアクセス可能ディレクトリを用いて、S600にて受信したデータ入出力要求に応じた要求を生成し、統合ファイルサーバ30に送信する。統合ファイルサーバ30では、フロントエンドプロセッサ40から受信した要求に従って当該ファイルのアクセス(参照、更新など)が実行され、その実行結果をフロントエンドプロセッサ40に返送する(S605)。
【0049】
フロントエンドプロセッサ40は、旧ファイルサーバ20又は統合ファイルサーバ30から受信したファイルアクセスの実行結果を、当該要求の送信元である業務サーバ10に送信する(S606)。
【0050】
以上のように、本発明に係る記憶装置システムでは、このフロントエンドプロセッサ40の受付機能を用いることによって、業務サーバ10に対する統合ファイルサーバ30の運用が、セキュリティを確保しつつ行われることになる。このことは、データセンタなどにおいて、設置スペースや運用・保守コストの増大化を抑制することができる。さらに、統合ファイルサーバ30として使用される従来の記憶制御装置に対し、仕様変更や改造などを必要としない又は最小限にすることができる。
【0051】
また、このフロントエンドプロセッサ40の受付機能を用いることによって、統合ファイルサーバ30への統合化が未実施な状態(前述の"接続"に該当する)にある旧ファイルサーバ20に対して、この旧ファイルサーバ20と統合ファイルサーバ30とを併存させた運用が可能である。このことにより、旧ファイルサーバ20の有効利用を図ることができる。
【0052】
===統合・分離機能(接続処理)===
つぎに、フロントエンドプロセッサ40の接続処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する接続処理とは、記憶装置システムにおいて、第2の通信ネットワーク80を介して、旧ファイルサーバ20、統合ファイルサーバ30及びフロントエンドプロセッサ40が相互に認識し通信可能な状態にするための処理のことである。
【0053】
まず、フロントエンドプロセッサ40は、管理クライアント50若しくは自身が備える入力インターフェースを介して、第2の通信ネットワーク80への接続対象とする旧ファイルサーバ20の第2のIDと、この旧ファイルサーバ20にアクセス可能な業務サーバ10の第1のIDなどを含む接続要求を受信する(S700)。
【0054】
フロントエンドプロセッサ40は、S700にて受信した接続要求に含まれる第1のIDと第2のIDとの対応づけと、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1上の第1のIDと第2のIDとの対応づけを対照する。この対照によって一致した第1のIDと第2のIDの対応づけが含まれるレコードから状態パラメータを取得し、その内容が"初期状態"かどうかを判定する(S701)。
【0055】
ここで、取得した状態パラメータの内容が"初期状態"でない場合(S701:NO)、フロントエンドプロセッサ40は、接続要求の送信元である業務サーバ10に対して、当該要求を受付けない旨のエラーメッセージを返送する(S702)。
【0056】
一方、取得した状態パラメータの内容が"初期状態"の場合(S701:YES)、フロントエンドプロセッサ40は、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1に対して、受信した第1のIDと、"接続処理中(状態パラメータ)"と、受信した第2のIDと、を対応づけた新規レコードを作成する(S703)。なお、この作成したレコードは、管理テーブル1に格納される(S704)。
【0057】
フロントエンドプロセッサ40は、旧ファイルサーバ20に対して、受信した第1のIDなどを含んだアクセス要求を送信する。なお、このアクセス要求とは、旧ファイルサーバ20が記憶する管理情報ファイルから、当該接続要求の送信元の業務サーバ10がアクセス可能なファイル識別子(ファイル名、ディレクトリ等)を取得するための要求である。この場合において、旧ファイルサーバ20は、例えば、受信したアクセス要求に含まれる第1のIDに基づいて、自身が記憶する管理情報ファイルからアクセス可能なファイル識別子を取得し、フロントエンドプロセッサ40に送信する(S705)。
【0058】
フロントエンドプロセッサ40は、旧ファイルサーバ20から受信したファイル識別子と、S700にて受信した第1のIDとを対応づけた新規レコードを作成する(S706)。そして、フロントエンドプロセッサ40は、この作成したレコードを管理テーブル2に格納するとともに(S707)、S703にて作成したレコードに含まれる状態パラメータの内容を"接続"に変更して(S708)、管理テーブル1に格納する(S709)。
【0059】
本発明に係る記憶装置システムでは、フロントエンドプロセッサ40において前述した接続処理の仕組みを備えたことによって、記憶装置システムの運用・保守面での利便性を向上させることができる。また、この接続処理によって新規レコードが生成される管理テーブル1、2等の管理情報については、ファイルサーバ環境リポジトリ60にてデータベースとして記憶管理されるので、セキュリティを確保しつつ一元管理を行うことができる。
【0060】
===統合・分離機能(統合処理)===
つぎに、フロントエンドプロセッサ40の統合処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下に説明する統合処理とは、第2の通信ネットワーク80を介して、旧ファイルサーバ20、統合ファイルサーバ30及びフロントエンドプロセッサ40が相互に認識し通信可能な状態にあり、さらに旧ファイルサーバ20から統合ファイルサーバ30へのファイル複製が実施された状態とするための処理のことである。
【0061】
まず、フロントエンドプロセッサ40は、管理クライアント50若しくは自身が備える入力インターフェースを介して、第2の通信ネットワーク80に接続された状態にある旧ファイルサーバ20の第2のIDと、この旧ファイルサーバ20にアクセス可能な業務サーバ10の第1のIDなどを含む統合要求を受信する(S800)。
【0062】
フロントエンドプロセッサ40は、S800にて受信した統合要求に含まれる第1のIDと第2のIDとの対応づけと、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1上の第1のIDと第2のIDとの対応づけを対照する。この対照によって一致した第1のIDと第2のIDの対応づけが含まれるレコードから状態パラメータを取得し、その内容が"接続"かどうかを判定する(S801)。
【0063】
ここで、取得した状態パラメータの内容が"接続"でない場合(S801:NO)、フロントエンドプロセッサ40は、統合要求の送信元である業務サーバ10に対して、当該要求を受付けない旨のエラーメッセージを返送する(S802)。
【0064】
一方、取得した状態パラメータの内容が"接続"の場合(S801:YES)、フロントエンドプロセッサ40は、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1に対して、受信した第1のIDと、"統合処理中(状態パラメータ)"と、受信した第2のIDとを対応づけた新規レコードを作成する(S803)。なお、この作成したレコードは、管理テーブル1に格納される(S804)。
【0065】
つぎに、フロントエンドプロセッサ40は、統合ファイルサーバ30が備える記憶デバイス31の記憶領域上に、受信した第1のID及び第2のIDに対応づけたアクセス可能ディレクトリを生成し、このアクセス可能ディレクトリにてファイル管理が行われる第1のファイル格納領域を確保する(S805)。
【0066】
そして、フロントエンドプロセッサ40は、受信した第2のIDが付与された旧ファイルサーバ20の第2のファイル格納領域に格納されたファイルを、S805にて確保した第1のファイル格納領域に複製する(S806)。また、フロントエンドプロセッサ40は、S803にて作成したレコードに含まれる状態パラメータの内容を"統合"に変更して(S807)、管理テーブル1に格納する(S808)。
【0067】
なお、旧ファイルサーバ20、統合ファイルサーバ30及びフロントエンドプロセッサ40が、第2の通信ネットワーク80を介して相互に認識し通信可能な状態にある場合に、フロントエンドプロセッサ40が、適宜な周期にて、前述した統合処理を自動的に開始するようにしてもよい。もしくは、フロントエンドプロセッサ40が、前述した接続状態から引き続いて統合処理を開始してもよい。
【0068】
本発明に係る記憶装置システムでは、フロントエンドプロセッサ40において前述した統合処理の仕組みを備えることによって、旧ファイルサーバ20の統合化をセキュリティを確保しつつ容易に行うことができ、記憶装置システムの運用・保守面での利便性が向上する。
【0069】
また、統合ファイルサーバ30は、前述した統合処理において作成されたアクセス可能ディレクトリを用いて、旧ファイルサーバ20から統合化に際して複製されたファイルを、旧ファイルサーバ20及び業務サーバ10ごとに管理している。それゆえに、統合ファイルサーバ30にて管理されるファイルを、そのオリジナルとなるファイルの複製元である、旧ファイルサーバ20若しくはその代替機種としての新ファイルサーバ(不図示)での管理に容易に移行(複製)することができる。
【0070】
===統合・分離機能(分離処理)===
つぎに、フロントエンドプロセッサ40の分離処理に関する処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下に説明する分離処理とは、統合ファイルサーバ30にて管理されるファイルを、そのオリジナルとなるファイルの複製元である旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ。『第2の記憶制御装置』)での管理に再び移行(複製)するための処理のことである。なお、このような状況としては、例えば、統合ファイルサーバ30に障害が発生した場合や、保守時に統合ファイルサーバ30の運転を一時的に停止する場合などが挙げられる。
【0071】
まず、フロントエンドプロセッサ40は、管理クライアント50若しくは自身が備える入力インターフェースを介して、第2の通信ネットワーク80に接続された状態にある旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ)の第2のIDと、この旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ)にアクセス可能な業務サーバ10の第1のIDなどを含む分離要求を受信する(S900)。
【0072】
フロントエンドプロセッサ40は、S900にて受信した分離要求に含まれる第1のIDと第2のIDとの対応づけと、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1上の第1のIDと第2のIDとの対応づけを対照する。この対照によって一致した第1のIDと第2のIDの対応づけが含まれるレコードから状態パラメータを取得し、その内容が"統合"かどうかを判定する(S901)。
【0073】
ここで、取得した状態パラメータの内容が"統合"でない場合(S901:NO)、フロントエンドプロセッサ40は、分離要求の送信元である業務サーバ10に対して、当該要求を受付けない旨のエラーメッセージを返送する(S902)。
【0074】
一方、取得した状態パラメータの内容が"統合"の場合(S901:YES)、フロントエンドプロセッサ40は、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1に対して、受信した第1のIDと、"分離処理中(状態パラメータ)"と、受信した第2のIDとを対応づけた新規レコードを作成する(S903)。なお、この作成したレコードは、管理テーブル1に格納される(S904)。
【0075】
つぎに、フロントエンドプロセッサ40は、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル2上より、受信した第1のIDに対応づけられたアクセス可能ディレクトリを取得する(S905)。
【0076】
フロントエンドプロセッサ40は、この取得したアクセス可能ディレクトリによってファイル管理が行われる第1のファイル格納領域に関して、そのファイル格納領域に格納されているファイルを、旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ)の第2のファイル格納領域に複製する(S906)。また、S903にて作成したレコードに含まれる状態パラメータの内容を"接続"に変更して(S907)、管理テーブル1に格納する(S908)。
【0077】
本発明に係る記憶装置システムでは、前述したフロントエンドプロセッサ40の分離処理の仕組みを備えることによって、統合ファイルサーバ30にて管理されるファイルを旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ)での管理に移行することが、セキュリティを確保しつつ容易に行える。このため、記憶装置システムの運用に関する利便性が向上することになる。
【0078】
===統合・分離機能(切断処理)===
つぎに、フロントエンドプロセッサ40の切断処理に関する処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
なお、以下に説明する切断処理とは、第2の通信ネットワーク80を介して、旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ)、統合ファイルサーバ30及びフロントエンドプロセッサ40が相互に認識し通信可能な状態から、旧ファイルサーバ20を統合ファイルサーバ30およびフロントエンドプロセッサ40に対して通信不能な状態にするための処理のことである。このような状況としては、例えば、旧ファイルサーバ20の統合化が確立し、統合ファイルサーバ30のみの運用とする場合が挙げられる。
【0079】
まず、フロントエンドプロセッサ40は、管理クライアント50若しくは自身が備える入力インターフェースを介して、第2の通信ネットワーク80に接続された状態にある旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ)の第2のIDと、この旧ファイルサーバ20(又は新ファイルサーバ)にアクセス可能な業務サーバ10の第1のIDなどを含む切断要求を受信する(S1000)。
【0080】
フロントエンドプロセッサ40は、S1000にて受信した切断要求に含まれる第1のIDと第2のIDとの対応づけと、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1上の第1のIDと第2のIDとの対応づけを対照する。この対照によって一致した第1のIDと第2のIDの対応づけが含まれるレコードから状態パラメータを取得し、その内容が"接続"かどうかを判定する(S1001)。
【0081】
ここで、取得した状態パラメータの内容が"接続"でない場合(S1001:NO)、フロントエンドプロセッサ40は、分離要求の送信元である業務サーバ10に対して、当該要求を受付けない旨のエラーメッセージを返送する(S1002)。
【0082】
一方、取得した状態パラメータの内容が"接続"の場合(S1001:YES)、フロントエンドプロセッサ40は、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル1に対して、受信した第1のIDおよび第2のIDの対応づけと一致する、第1のIDおよび第2のIDの対応づけを含むレコードを削除する(S1002)。同様に、ファイルサーバ環境リポジトリ60に記憶する管理テーブル2に対して、受信した第1のIDと一致する第1のIDを含むレコードを削除する。
【0083】
なお、以上の切断処理の説明において、管理クライアント50などからの切断要求を受付けて切断処理を開始するのではなく、フロントエンドプロセッサ40が、分離処理から引き続いて切断処理を開始してもよい。
【0084】
本発明に係る記憶装置システムでは、前述したフロントエンドプロセッサ40の切断処理の仕組みを備えたことによって、記憶装置システムの運用に関する利便性が向上するとともに、統合ファイルサーバ30単独での運用が可能となる。このため、データセンタなどにおいて、設置スペースや運用・保守コストなどの増大化を抑制することができる。
【0085】
===その他の実施形態===
本発明の実施形態として、図11に示すように、フロントエンドプロセッサ40と統合ファイルサーバ30とを備えた記憶制御装置(以下、エンベディッド型統合ファイルサーバと称する)100も考えられる。
【0086】
図11に示す記憶装置システムにおいて、第3の通信ネットワーク90を介して、業務サーバ10と、エンベディッド型統合ファイルサーバ300と、旧ファイルサーバ20とが相互に認識し通信可能な状態にある。なお、第3の通信ネットワーク90は、TCP/IPプロトコルに準拠したネットワーク機器で構成されるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、専用回線などである。
【0087】
このような記憶装置システムにおいて、エンベディッド型統合ファイルサーバ300はマスターとして、旧ファイルサーバ20はスレーブとして運用される。例えば、業務サーバ10は、ファイル識別子指定によるデータ入出力要求を、第3の通信ネットワーク90を介して、エンベディッド型統合ファイルサーバ300内部のフロントエンドプロセッサ40に送信する。ここで、フロントエンドプロセッサ40が、受信した要求に応じたデータ入出力処理の実行先が旧ファイルサーバ20であると判断した場合に、当該要求を旧ファイルサーバ20に転送することとする。
【0088】
以上の実施形態においても、エンベディッド型統合ファイルサーバ300内のフロントエンドプロセッサ40が管理情報ファイルをデータベース化して記憶管理することになる。このため、管理情報ファイルの設定ミスに伴う障害の波及や外部からの不正アクセス・ハッキングを未然に防止することが可能となり、サービス利用者ごとに設置される旧ファイルサーバ20をエンベディッド型統合ファイルサーバ300に統合させた運用が可能となる。
【0089】
さらに、フロントエンドプロセッサ40と統合ファイルサーバ30と間の通信速度は、通信ネットワークを介在させない分向上するので、フロントエンドプロセッサ40の前述した機能(受付機能、統合・分離機能)に関する処理の速度を向上させることができる。
【0090】
以上、本発明の実施形態について、その実施形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、記憶装置システムの制御方法、コンピュータ、記憶制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態としての記憶装置システムの概略構成図である。
【図2】本発明に係る一実施形態としての管理テーブル1のデータ構造である。
【図3】本発明に係る一実施形態としての管理テーブル2のデータ構造である。
【図4】本発明に係る一実施形態としての記憶装置システムにおいて、旧ファイルサーバから統合ファイルサーバへの各移行状態に関する状態遷移図である。
【図5】本発明に係る一実施形態としての記憶装置システムにおいて、旧ファイルサーバから統合ファイルサーバへの各移行状態に関する状態遷移表である。
【図6】本発明に係る一実施形態としてのフロントエンドプロセッサの受付機能に関する処理フローである。
【図7】本発明に係る一実施形態としてのフロントエンドプロセッサの接続処理に関する処理フローである。
【図8】本発明に係る一実施形態としてのフロントエンドプロセッサの統合処理に関する処理フローである。
【図9】本発明に係る一実施形態としてのフロントエンドプロセッサの分離処理に関する処理フローである。
【図10】本発明に係る一実施形態としてのフロントエンドプロセッサの切断処理に関する処理フローである。
【図11】本発明に係るその他の実施形態としての記憶装置システムの概略構成図である。
【符号の説明】
10 業務サーバ
20 旧ファイルサーバ
21 記憶デバイス
30 統合ファイルサーバ
31 記憶デバイス
40 フロントエンドプロセッサ
50 管理クライアント
60 ファイルサーバ環境リポジトリ
70 第1の通信ネットワーク
80 第2の通信ネットワーク
90 第3の通信ネットワーク
100 エンベディッド型統合ファイルサーバ
Claims (6)
- インターネットを経由してインターネット・データセンタに設けられた第1の通信ネットワークに接続される利用者毎のホストコンピュータと、前記インターネット・データセンタに設けられた第2の通信ネットワークに接続可能であり、記憶領域上において前記ホストコンピュータごとにアクセス可能な第1のファイル格納領域があらかじめ確保された記憶デバイスを有しており、前記ホストコンピュータから前記インターネットを介して送信されるファイル識別子指定によるデータ入出力要求を受信して、前記受信した要求に応じた前記記憶デバイスへのデータ入出力処理を実行するファイルシステムを備えた第1の記憶制御装置と、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークの間に前記ホストコンピュータ及び前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続され、前記ホストコンピュータごとに付与される第1のIDと前記第1のファイル格納領域に格納するファイルに付与されるファイル識別子との第1の対応づけを記憶したデータベースを有するコンピュータと、前記コンピュータと接続され、前記データベースに対してアクセス権限が与えられた端末装置と、前記第2の通信ネットワークに接続可能であり、記憶領域上において前記第1のファイル格納領域に格納するファイルの複製元となる第2のファイル格納領域が確保された記憶デバイスを有しており、前記ファイルシステムを備えた前記利用者毎の第2の記憶制御装置と、を含み、前記コンピュータは、更に、前記第2のファイル格納領域から前記第1のファイル格納領域へのファイルの複製前の状態を示す第1の状態又は複製後の状態を示す第2の状態を内容とする状態パラメータと、前記第2の記憶制御装置に付与された第2のIDと、前記第2の記憶制御装置にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDと、の第2の対応づけを前記データベースにあらかじめ記憶している記憶装置システムの制御方法であって、
前記コンピュータは、
前記ホストコンピュータから前記インターネットを介して送信されるファイル識別子指定によるデータ入出力要求を受信し、
前記受信した要求に含まれる当該要求の送信元となるホストコンピュータの前記第1のIDと当該要求の対象とするファイル識別子との対応づけと、前記第1の対応づけとを対照することで、前記受信した要求を受付けるかどうかを決定し、
前記受信した要求を受付けることを決定した場合に、前記受信した要求に含まれる当該要求の送信元となるホストコンピュータの前記第1のIDと、前記第2の対応づけに記憶する前記第1のIDとを対照し、
前記第2の対応づけにおいて、前記対照により一致した第1のIDに対応づけられた前記状態パラメータを取得し、
前記第2の記憶制御装置を前記第2の通信ネットワークを介して前記コンピュータおよび前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続された場合において、前記取得した状態パラメータの内容が前記第1の状態であるとき、前記受信した要求を前記第2の記憶制御装置に送信し、前記取得した状態パラメータの内容が前記第2の状態であるとき、前記受信した要求を前記第1の記憶制御装置に送信すること、
を特徴とする記憶装置システムの制御方法。 - 前記コンピュータ及び端末装置は、入力インターフェースを備えており、
前記第2の記憶制御装置は、自身にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDと、前記ホストコンピュータがアクセス可能な前記第2のファイル格納領域に格納するファイルに付与されるファイル識別子と、の第3の対応づけをあらかじめ記憶しており、
前記コンピュータは、
前記第2の記憶制御装置を前記第2の通信ネットワークを介して前記コンピュータおよび前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続する場合において、前記第2の記憶制御装置の前記第2のIDおよび前記第2の記憶制御装置にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDを前記入力インターフェースから受信し、
前記受信した第2のIDおよび第1のIDと、初期状態から前記第1の状態に移行中の状態を内容とした前記状態パラメータと、を前記第2の対応づけに記憶し、
前記第3の対応づけにおいて、前記受信した第1のIDと一致する前記第1のIDに対応づけられた前記ファイル識別子を、前記第2の記憶制御装置から受信し、
前記受信した第1のIDおよびファイル識別子を前記第1の対応づけに記憶し、
前記第2の対応づけに記憶した前記状態パラメータの内容を前記第1の状態として記憶すること、
を特徴とする請求項1に記載の記憶装置システムの制御方法。 - 前記コンピュータは、
前記第2の記憶制御装置を前記第2の通信ネットワークを介して前記コンピュータおよび前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続する場合において、前記第2の記憶制御装置の前記第2のIDおよび前記第2の記憶制御装置にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDを、前記入力インターフェースから受信し、
前記第1の記憶制御装置が備える記憶デバイスに対し、前記受信した第2のIDおよび第1のIDに対応づけたファイル識別子にてファイル管理が行われる前記第1のファイル格納領域を確保し、
前記受信した前記第2のIDが付与された前記第2の記憶制御装置の前記第2のファイル格納領域に格納されるファイルを、前記ファイル識別子と対応づけて前記確保した第1のファイル格納領域に複製し、
前記第2の対応づけに記憶した前記状態パラメータの内容を前記第2の状態として記憶すること、
を特徴とする請求項2に記載の記憶装置システムの制御方法。 - 前記コンピュータは、
前記第2の記憶制御装置を前記第2の通信ネットワークを介して前記コンピュータおよび前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続した場合において、前記第2の記憶制御装置の前記第2のIDおよび前記第2の記憶制御装置にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDを、前記入力インターフェースから受信し、
前記第1の対応づけに記憶する、前記受信した第1のIDと一致する第1のIDに対応づけられた前記ファイル識別子を取得し、
前記取得したファイル識別子にてファイル管理が行われる前記第1のファイル格納領域について、そのファイル格納領域に格納されるファイルを前記第2のファイル格納領域に複製し、
前記第2の対応づけに記憶した前記状態パラメータの内容を前記第1の状態として記憶すること、
を特徴とする請求項3に記載の記憶装置システムの制御方法。 - 前記コンピュータは、
前記第2の記憶制御装置を前記コンピュータおよび前記第1の記憶制御装置に対する前記第2の通信ネットワークを介した通信を不能にする場合において、前記第2の記憶制御装置の前記第2のIDおよび前記第2の記憶制御装置にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDを、前記入力インターフェースから受信し、
前記第2の対応づけにおいて、前記受信した第1のIDおよび第2のIDと一致する第1のIDおよび第2のIDと、それらのIDに対応づけられた状態パラメータとを削除し、
前記第1の対応づけにおいて、前記受信した第1のIDと一致する第1のIDと、そのIDに対応づけられた前記ファイル識別子とを削除する、
ことを特徴とする請求項4に記載の記憶装置システムの制御方法。 - インターネットを経由してインターネット・データセンタに設けられた第1の通信ネットワークに接続される利用者毎のホストコンピュータと、前記インターネット・データセンタに設けられた第2の通信ネットワークに接続可能であり、記憶領域上において前記ホストコンピュータごとにアクセス可能な第1のファイル格納領域があらかじめ確保された記憶デバイスを有しており、前記ホストコンピュータから前記インターネットを介して送信されるファイル識別子指定によるデータ入出力要求を受信して、前記受信した要求に応じた前記記憶デバイスへのデータ入出力処理を実行するファイルシステムを備えた第1の記憶制御装置と、前記第2の通信ネットワークに接続可能であり、記憶領域上において前記第1のファイル格納領域に格納するファイルの複製元となる第2のファイル格納領域が確保された記憶デバイスを有しており、前記ファイルシステムを備えた前記利用者毎の第2の記憶制御装置と、を有した記憶装置システムにおいて、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークの間に前記ホストコンピュータ及び前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続されるコンピュータであって、
前記ホストコンピュータごとに付与される第1のIDと前記第1のファイル格納領域に格納するファイルに付与されるファイル識別子との第1の対応づけと、
前記第2のファイル格納領域から前記第1のファイル格納領域へのファイルの複製前の状態を示す第1の状態又は複製後の状態を示す第2の状態を内容とする状態パラメータと、前記第2の記憶制御装置に付与された第2のIDと、前記第2の記憶制御装置にアクセス可能なホストコンピュータの前記第1のIDと、の第2の対応づけと、
をあらかじめ記憶するデータベースと、
前記データベースに対してアクセス権限が与えられた前記コンピュータと接続される端末装置と、
前記ホストコンピュータから送信される前記データ入出力要求を受信する手段と、
前記受信した要求に含まれる当該要求の送信元となるホストコンピュータの前記第1のIDと当該要求の対象とするファイル識別子との対応づけと、前記第1の対応づけとを対照することで、前記受信した要求を受付けるかどうかを決定する手段と、
前記受信した要求を受付けることを決定した場合に、前記受信した要求に含まれる当該要求の送信元となるホストコンピュータの前記第1のIDと、前記第2の対応づけに記憶する前記第1のIDとを対照する手段と、
前記第2の対応づけにおいて、前記対照により一致した第1のIDに対応づけられた前記状態パラメータを取得する手段と、
前記第2の記憶制御装置を前記第2の通信ネットワークを介して前記コンピュータおよび前記第1の記憶制御装置に対して通信可能に接続された場合において、前記取得した状態パラメータの内容が前記第1の状態であるとき、前記受信した要求を前記第2の記憶制御装置に送信し、前記取得した状態パラメータの内容が前記第2の状態であるとき、前記受信した要求を前記第1の記憶制御装置に送信する手段と、
を有することを特徴とするコンピュータ。
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