JP4004346B2 - 撮像装置及びディストーション補正方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換した後、その画像データをデジタル化して記憶する撮像装置に関するものであり、さらに詳しくは、デジタル化された画像データに対して前記撮影レンズに起因する歪曲収差を補正する機能を備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラに代表されるように、撮影画像をデジタルデータに変換してメモリーカードなどの記憶媒体に記録する撮像装置が知られている。デジタルカメラは、小型化及びローコスト化が進んでおり、急速に普及している。また、撮像装置を、PC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話などの電子機器に組み込んだカメラ付き電子機器なども販売が開始されている。こうした市況を睨んで撮像装置市場に参入するメーカーの数も増加してきており、競争の激化に伴って撮像装置の小型化やローコスト化の傾向は、今後さらに進んで行くと予想されている。
【0003】
撮像装置のローコスト化の一環として、撮影レンズのコストダウンが検討されている。撮影レンズには、結像した像が歪む歪曲収差(ディストーション)が発生することが知られているが、ローコストな撮影レンズではその程度が大きい。そこで、例えば、特開平11−252431号公報に記載された撮像装置では、デジタル化された画像データに対してデジタル信号処理を施すことで、撮影レンズに起因するディストーションを補正している。この撮像装置では、撮像装置全体を統括的に制御するCPUが、CCDからフレームメモリ(画像データが1フレーム分展開されるメインメモリ)に取り込まれたデジタルデータを読み出して、各画素毎に座標変換処理の演算を実行するとともに、座標変換によって生じた隙間を埋めるための画素補間処理の演算を実行することにより、ディストーション補正処理が施される。これによれば、ローコストな撮影レンズを用いた場合でも、歪みのない画像を得ることができる。
【0004】
しかし、上記撮像装置では、CPUによってディストーション補正処理の演算を実行するため、処理に時間がかかるという問題がある。画像データは、CCDの性能向上により多画素化が進んでおり、200万画素クラスのCCDで撮像した場合には、1フレームのファイルサイズは約2MBに達する。今後多画素化の傾向はさらに進む傾向にあり、そうなると、ファイルサイズがさらに大きくなるので、補正処理の高速化が求められている。
【0005】
そこで、特開2001−101396号公報の画像補正装置では、CPUとは別に画像処理専用のICを設け、このICによりディストーション補正処理を実行させている。ICは、フレームメモリから取り込んだデータを一時的に記憶するバッファメモリと、このバッファメモリ内のデータに対して補正処理を実行するプロセッサとを備えている。専用のICを設けたことで、処理の高速化を実現している。
【0006】
また、この画像補正装置では、フレームメモリから前記バッファメモリへのデータ転送を、DMA(Direct Memory Access)方式で行うことで、より高速な処理を可能にしている。DMA方式とは、周知のように、CPUを介さずにフレームメモリとバッファメモリとの間でデータ転送を行う方式である。これにより、データ転送速度が向上し、処理をより高速化することができる。さらに、この方式では、転送元のデータの先頭アドレスと、そのアドレスから読み出すデータの長さとを指定することにより転送命令を構成することができる。このため、先頭アドレスが一定である固定長のデータを複数ライン読み出す場合に効率的な転送を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この画像補正装置では、1フレームの全幅の長さを持つライン単位で画像補正を行っているため、補正を行うためにバッファメモリへ取り込まれるデータ量が大きい。このため、バッファメモリのサイズを大きくせざるを得ないが、バッファメモリは非常に高価であるため、その容量を大きく取ると、ICのコストが大幅に上昇してしまうという問題があった。
【0008】
また、この画像補正方法では、1ラインを補正するために、歪曲率が等しい曲線部分のデータをすべてバッファメモリへ取り込んで処理しているため、前記曲線が属するブロックを複数読み出さなければならない。そのため、DMA方式を採用しても、転送命令の転送元の先頭アドレスを、曲線に合わせて読み出すブロック毎に変更していかなければならないので、転送効率が低下してしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、デジタル信号処理によってディストーション補正処理を行う補正回路をローコストで提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明の別の目的は、ディストーション補正処理時間を短縮することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のディストーション補正方法は、撮像手段によって得られた1フレーム分のデジタルデータをメモリに展開し、このフレーム内のすべての画素に対して撮影レンズに起因するディストーションを補正するディストーション補正方法において、前記フレームを、光軸に対応する原点を中心に、直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)の2つの軸によって第1〜第4の4つの象限に分割し、この分割された各象限内の画素を、X軸と平行なライン単位で、かつ、X軸に近い方から順に読み出して、各象限毎に補正処理を実行することを特徴とする。
【0012】
前記各象限毎の補正処理においては、さらに、前記各象限をX軸方向に複数の短冊に断片化し、象限の側端側から原点側に向かって各短冊毎に順次補正処理を実行することが好ましい。
【0013】
前記メモリから読み出される短冊の幅と、補正後に前記メモリへ出力される短冊の幅を、補正量に応じて変更することが好ましい。
【0014】
本発明の撮像装置は、撮影レンズによって光電面に結像された被写体像を電気信号に変換して画素毎の撮像信号を得る撮像手段と、この撮像信号をデジタルデータに変換した後に、デジタル化された画素毎のデータを1フレーム分展開して記憶するフレームメモリと、前記撮影レンズに起因するディストーションを補正するために、前記1フレーム分のすべての画素に対して画素位置の変換処理を施すディストーション補正部と、これら各部を制御する制御部とを備えた撮像装置であって、前記ディストーション補正部は、前記1フレームのうちの一部を一時的に記憶するバッファメモリと、前記制御部を介さずに前記フレームメモリと前記バッファメモリとの間で直接データ転送を行うDMA転送部と、前記バッファメモリに転送されたデータ単位で前記画素位置の変換処理を順次実行するプロセッサ部とからなり、前記1フレームを、前記撮影レンズの光軸に対応する原点を中心に直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)によって第1〜第4の4つの象限に分割するとともに、前記DMA転送部により、各象限内の画素を、X軸と平行なライン単位で、かつ、X軸に近い方から順に前記バッファメモリへ読み出して、各象限毎に前記変換処理を施すことを特徴とする。
【0015】
前記ディストーション補正部は、前記各象限毎の処理においては、さらに、前記各象限をX軸方向に複数の短冊に断片化し、象限の側端側から原点側に向かって各短冊毎に順次処理することが好ましい。
【0016】
前記フレームメモリから前記ディストーション補正部に入力される各短冊の補正量に応じて、補正後に前記フレームメモリへ出力される短冊の幅が各短冊毎に変更されることが好ましい。
【0017】
前記撮像手段から取り込まれ、前記補正処理が施される前の1フレーム分の補正前データを、X軸を分割軸として上下の各フレームに分割し、これら上フレーム及び下フレームを、前記フレームメモリ内の所定のエリアに、上下の間に間隔を空けて展開し、前記エリアに前記間隔を埋めるように補正後のデータを上書きしていくようにしてもよい。
【0018】
撮影直後にディスプレイに確認用の撮影画像であるポストビュー画像を表示するために、前記フレームメモリから画像データを読み出し、この画像データに対して縮小処理を施すリサイズ処理部を備えており、このリサイズ処理部に、前記上フレームと下フレームとの分割位置を記憶させ、この分割位置で読み出しラインのアドレスをジャンプさせて上フレームと下フレームとを連続的に読み出せるようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、デジタルカメラ10の構成を示すブロック図である。デジタルカメラ10は、被写体を撮影する撮影モードと、撮影した画像を再生する再生モードとを備えており、これらのモードは、モード切り換えスイッチ11によって切り換えられる。CPU12は、モード切り換えスイッチ11によって選択されたモードに応じて、デジタルカメラ10の各部を制御する。
【0020】
周知のとおり、デジタルカメラ10の前面には、ズームレンズ13とフォーカスレンズ14とからなる撮影レンズが設けられている。ズームレンズ13とフォーカスレンズ14との間には、絞り15が、フォーカスレンズ14の背後にはメカニカルシャッタを構成するシャッタ羽根16が配置されている。
【0021】
ズームレンズ13とフォーカスレンズ14は、それぞれモータを含むレンズ駆動機構17,18によって光軸方向で移動される。絞り15は、モータを含む絞り駆動機構19によって駆動されて絞り径が切り換えられる。シャッタ羽根16は、モータを含むシャッタ駆動機構20によって駆動される。
【0022】
レンズ駆動機構17,18及び絞り駆動機構19は、CPU12に制御されるモータドライバ22〜24によって駆動される。シャッタ駆動機構20は、タイミングジェネレータ26からタイミング信号が入力されたときに、モータドライバ27によって駆動される。
【0023】
撮影光学系の前方には、手動で開閉されるレンズバリア28が設けられている。レンズバリア28の開閉状況は、レンズバリア検出スイッチ29によって検出される。レンズバリア検出スイッチ29の検出信号はCPU12に入力され、シャッタレリーズの可否判断に利用される。
【0024】
撮影レンズの背後には、撮像素子としてCCDイメージセンサ31が配置されている。CCDイメージセンサ31は、周知のように、多数の受光素子をマトリックス状に配列することにより光電面が形成されており、撮影光学系を通過し、この光電面に結像した被写体光を光電変換する。光電面の前方には、各画素に光を集光するためのマイクロレンズアレイと、各画素がそれぞれR,G,Bのいずれかに対応するように各色のフイルタが規則的に配列されたカラーフイルタアレイとが配置されている。CCDイメージセンサ31としては、例えば、縦1200画素、横1600画素で合計200万画素の画素数を持つものが使用される。
【0025】
CCDイメージセンサ31は、被写体確認用にLCD(Liquid Crystal Display) 32へ表示されるスルー画を撮像するとともに、レリーズボタンの押下により本露光を行い、メモリーカードへ記録する本画像を撮像する。CCDイメージセンサ31は、CCDドライバ33から供給される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、画素毎に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルな撮像信号として出力する。各画素の電荷蓄積時間(露出時間)は、CCDドライバ33から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決められる。
【0026】
本画像撮影時は、CCDイメージセンサ31と同期してメカニカルシャッタが作動する。CCDイメージセンサ31では、太陽光などの強い光が光電面に入射すると、電荷の垂直転送が行われる縦方向にスジが生じるスミアと呼ばれる現象が発生する。メカニカルシャッタは、電子シャッタが駆動した直後に閉じて光電面に入射する光を遮ることで、このスミアの発生を防止する。CCDドライバ33には、シャッタ駆動機構20と同様に、タイミングジェネレータ26からタイミング信号が入力され、このタイミング信号により、CCDイメージセンサ31とメカニカルシャッタとの間で同期が取られる。また、スルー画は、確認用の画像なので、本画像撮像時よりも少ない画素数で取り込まれる。スルー画の取り込みは、電源がオンして撮影モードが選択されると開始され、予め決められた時間間隔で行われる。
【0027】
CCDイメージセンサ31から取り込まれたアナログの撮像信号は、アナログ信号処理回路38に入力される。アナログ信号処理回路38は、相関2重サンプリング回路(CDS)と、オートゲインコントローラ(AGC)と、ADコンバータ(ADC)とからなる。CDSは、アナログ信号のノイズを除去し、AGCはアナログ信号のゲインを自動調節する。ADCは、アナログ信号をデジタル変換して画像データを生成する。この画像データは、各画素毎にR,G,Bの濃度値を持つCCD−RAWデータであり、このCCD−RAWデータがDSP(Digital Signal Processor) 41へ入力される。アナログ信号処理回路38にも、タイミングジェネレータ26からのタイミング信号が供給され、CCDイメージセンサ31から電荷が取り込みまれるタイミングと同期が取られている。
【0028】
DSP41は、AF回路36,AE/AWB回路37,画像入力コントローラ42,画像処理回路43,圧縮処理回路44,メディアコントローラ46,ビデオエンコーダ47からなるICチップであり、アナログ信号処理回路38から入力された画像データに対して、各種の信号処理を施した後、スルー画のLCD32への表示及び本画像データのメモリーカード49への書き込み処理を行う。
【0029】
AF回路36は、CCDイメージセンサ31によって撮像された画像データに基づいて、焦点位置を検出し、フォーカシングを行う。焦点検出方式としては、例えば、ピントが合った状態では画像のコントラストが高くなるという特徴を利用して合焦位置を検出するパッシブ方式が採用されている。AE回路は、前記画像データに基づいて、被写体輝度を測定し、絞り値やシャッタ速度等を決定する。AWB回路は、オートホワイトバランス回路であり、撮影時のホワイトバランスを自動調整する。
【0030】
シャッタスイッチ34は、レリーズボタンの半押しと全押しとを検出し、検出した信号をCPU12に入力する。CPU12は、半押し信号を検出すると、AF回路36及びAE/AWB回路37で決定された撮影条件をロックし、シャッタスイッチ34からの全押し信号がCPU12に入力されると、上記撮影条件のもとで本画像の撮影を実行する。
【0031】
フレームメモリ51は、DSP41が前記画像データに対して信号処理を施す際に使用される作業用のメモリである。画像入力コントローラ42は、アナログ信号処理回路38から前記CCD−RAWデータを取り込んで、これをフレームメモリ51に書き込む。フレームメモリ51は、データバス55を介して、CPU12とDSP41の各部と接続されている。フレームメモリ51としては、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が使用される。
【0032】
フレームメモリ51内には、画像処理エリア52と、ディストーション補正後エリア53と、VRAMエリア54とが設けられている。画像処理エリア52は、CCDイメージセンサ31から取り込まれた本画像データが1フレーム分展開されるエリアであり、DSP41の各部は、このエリアにアクセスして本画像データを読み込み各種の画像処理を施す。
【0033】
ディストーション補正後エリア53は、後述するように、画像データに対してディストーション補正処理が実行された後に、補正処理済みのデータが展開されるエリアである。このディストーション補正後エリア53は、画像処理エリア52とほぼ同じ大きさを持つ。VRAMエリア54には、スルー画のデータが書き込まれるとともに、本画像撮影時には、後述するポストビュー表示を行うためのポストビュー画像が書き込まれる。このVRAMエリア54に書き込まれたデータは、ビデオエンコーダ47によってコンポジット信号に変換されてLCD32に出力される。スルー画やポストビュー画像は、本画像と比較して画素数が少ないので、VRAMエリア54のサイズは、画像処理エリア52及びディストーション補正後エリア53と比較して小さい。
【0034】
VRAMエリア54へのスルー画の取り込みと、VRAMエリア54からのLCD32への出力とは高速で繰り返される。このため、VRAMエリア54には、第1及び第2の2つのエリア54a,54bが設けられており、各エリア54a,54bを、取り込み用又は出力用として交互に使用することで、高速に取り込みと出力とが行われるようにしている。すなわち、第1エリア54aが取り込み用として使用されている場合には、第2エリア54bに書き込み済みのスルー画が読み出されてLCD32に出力される。次のスルー画の取り込みの際には、第2エリア54bが取り込み用として使用され、第1エリア54aが出力用として使用される。
【0035】
図2は、本画像撮影時のDSP41が実行する画像処理フローを示す。画像入力コントローラ42によって取り込まれたCCD−RAWデータは、画像処理エリア52に1フレーム分展開される。画像処理回路43は、画質補正回路61,YC処理回路62,ディストーション補正回路63,リサイズ処理回路64からなる。
【0036】
画質補正回路61は、画像処理エリア52にアクセスしてCCD−RAWデータを読み出して、ガンマ補正,シャープネス補正,コントラスト補正などの画質補正処理を施し、補正済みのCCD−RAWデータを画像処理エリア52に再度書き込む。YC処理回路62は、画像処理エリア52にアクセスして画質補正済みのCCD−RAWデータを読み出し、輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータ及び赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を施す。YC処理が施されたYCデータは、再度画像処理エリア52に書き込まれる。
【0037】
ディストーション補正回路63は、前記YCデータを読み出して、ディストーション補正処理を施し、補正済みのYCデータをディストーション補正後エリア53へ書き込む。圧縮処理回路44は、ディストーション補正後エリア53から補正済みのYCデータを読み出して、例えば、JPGなどの圧縮形式で圧縮処理を施す。この圧縮された画像データが、メディアコントローラ46によってメモリーカード49へ書き込まれる。再生モードにおいては、このメモリーカード49から圧縮された画像データが読み出されて、圧縮処理回路44によって伸張処理が施された後、LCD32に再生表示される。
【0038】
また、デジタルカメラ10は、撮影した画像を撮影直後に確認できるように、確認用の画像をLCD32に表示するポストビュー表示機能を備えている。リサイズ処理回路64は、画像処理エリア52からディストーション補正がなされる前の補正前YCデータを読み出して、このYCデータに対して縮小処理を施して、ポストビュー画像を作成する。このポストビュー画像は、VRAMエリア54内の各エリア54a,54bのいずれか一方のエリアに書き込まれる。このポストビュー画像は、本画像データがメモリーカード49に記録されるまでの間、LCD36に表示される。これにより、撮影者は、撮影した画像を、撮影直後に確認することができる。
【0039】
図3に示すように、スルー画表示においては、画像入力コントローラ42が間引きされた表示用CCD−RAWデータをVRAMエリア54に取り込む。画像処理回路43は、この表示用CCD−RAWデータに対して、簡易的な画質補正処理と簡易的なYC処理とからなる簡易画像処理を施す。この変換された表示用CCD−RAWデータがLCD32に出力されてスルー画が表示される。
【0040】
上述したように、このスルー画は、予め決められた時間間隔で随時更新されるが、本画像の撮影がなされる際には、この更新が停止されるとともに、LCD32のバックライトを消灯してその画面をブラックアウトさせることにより、スルー画の表示が中断される。本画像撮影時にはメカニカルシャッタが作動するので、スルー画の表示を中断することで、その駆動電圧が確保されるようにしている。そして、本画像データのDSP41への取り込み後、リサイズ処理回路64によってポストビュー画像が作成されると、LCD32のバックライトが再び点灯し、ポストビュー表示がなされる。所定時間経過して、ポストビュー表示が終了すると、再びスルー画の表示が再開される。
【0041】
画像処理回路43内の各処理回路は、処理速度を向上するために、フレームメモリ51とのデータ転送方式として、CPU12を介さずに、フレームメモリ51へ直接アクセスしてデータ転送を行う方式であるDMA方式を採用している。CPU12を経由してデータ転送を行う場合には、転送されるデータがCPU12内のレジスタにいったん書き込まれた後、転送先へ送られる。DMA方式によれば、このような処理が省略されるので、転送速度を向上させることができる。
【0042】
図4は、DMA方式の転送命令のデータ構造の例を示す。転送命令66には、データの転送元アドレス,転送先アドレス,読み出すデータの長さが含まれる。例えば、フレームメモリ51から各処理回路内のバッファメモリにデータ転送をする場合には、転送元アドレスとして、フレームメモリ51内のアドレスを指定する。このアドレスは、読み出すデータの先頭アドレスが指定される。そして、その先頭アドレスから読み出すデータの長さを指定することにより、読み出すデータを特定する。転送先アドレスには、バッファメモリ内のデータの格納位置が指定される。
【0043】
画像処理回路43内の各処理回路のうち、ディストーション補正回路63以外の回路は、図5に示すように、画像処理エリア52に展開されたフレーム71を、フレーム71の幅方向に、矩形状の複数の短冊に断片化して、各短冊72毎に処理を実行する。各短冊72の処理順は、例えば、画面左側から行われる。各短冊72毎の処理では、短冊72の一番上のラインL1から順にライン単位でデータが読み出されて処理が実行される。各短冊72の幅は、各処理回路内のバッファメモリの容量に応じて決められる。このように短冊毎に処理することで、高価なバッファメモリのサイズを小さくすることができるので、画像処理回路43をローコストにすることができる。また、このように各短冊72毎に処理すれば、1つの短冊内においてラインの読み出し位置をフレーム71の幅方向で固定することができるので、転送効率も向上する。
【0044】
画質補正回路61及びYC処理回路62が処理した処理済みデータは、読み出し元の画像処理エリア51に再度上書きされていく。リサイズ処理回路64が作成したポストビュー画像は、VRAMエリア54へ書き込まれる。
【0045】
図6に示すように、ディストーション補正回路63は、プロセッサ部76,入力用バッファメモリ77,出力用バッファメモリ78,DMA転送部79からなる。ディストーション補正回路63は、上記画質補正回路61やYC処理回路62と同様に、フレームメモリ51との間でDMA方式によりデータ転送を行う。DMA転送部79は、フレームメモリ51から入力用バッファメモリ77への補正前データの読み出しと、出力用バッファメモリ78からフレームメモリ51への補正後のデータの読み出しとを制御する。
【0046】
プロセッサ部76内のレジスタには、前記撮影光学系のディストーション特性に応じた補正パラメータが記憶されている。プロセッサ部76は、補正パラメータに従って、入力用バッファメモリ77に格納されたデータに対して画素位置の変換処理と画素位置の移動に伴って欠落した画素を補間する補間処理とを行う。図6に示すように、樽型のディストーションの場合には、フレームを構成する各画素は、理想的な結像位置よりも、フレームの中心に近い位置に結像する。そのため、補正においては、各画素をフレームの中心から離れるように移動する。このため、補正前データのうち、フレームの4隅の画素(ドットのハッチングで示す)は、フレーム外に移動されるので、破棄される。そして、4隅の画素が破棄される分、フレーム内で画素が欠落するので、画素補間処理がなされる。これにより、歪みのない画像を得ることができる。
【0047】
図7は、ディストーション補正処理における1フレームのデータの処理順序を示す説明図である。ディストーション補正処理は、図5に示した他の画像処理の順序と異なり、1フレームを、光軸に対応する原点Oを中心に直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)によって第1〜第4の4つの象限Q1〜Q4に分割し、各象限Q1〜Q4毎に補正処理が実行される。さらに、各象限Q1〜Q4が、X軸方向に、複数の矩形状の短冊に断片化されて、各短冊73〜76毎に処理される。そして、樽型のディストーションの場合には、各画素がフレーム71の中心から離れる方向に移動されるから、各短冊は、実線の矢印で示すように、各象限Q1〜Q4の側端側に位置する短冊から原点O側に位置する短冊に向かって、端から順に処理される。
【0048】
このように、各象限Q1〜Q4内の画素の処理順序を、ディストーションの歪曲率の分布状況に合わせて、光軸を中心に点対称となるようにしているので、ディストーション補正回路63の処理のアルゴリズムを各象限Q1〜Q4で、ほぼ共通化することができる。このように、処理のアルゴリズムの流用が可能になるので、ディストーション補正回路63の開発コストを抑えることができる。
【0049】
各象限毎の処理を、第4象限Q4を例に説明する。図8(A)に示すように、DMA転送部79は、画像処理エリア52から、短冊84を構成する画素をX軸に近い方から順にライン単位で入力バッファメモリ77へ転送する。入力バッファメモリ77には、補正対象となるラインとその前後のラインを含む複数のラインが格納される。プロセッサ部76は、入力バッファメモリ77へ転送されたラインに対して、補正パラメータに従って画素毎に補正処理を施す。
【0050】
図8(B)に示すように、補正前の画素Dは、補正により画素D’に変換されるので、入力された短冊84は、計算上、フレーム71の外側に向かってカーブした短冊86に変換される。この短冊86のうち、斜線のハッチングで示す矩形状の短冊87が取り出されて、この部分が補正後データとして出力される。短冊86のうち、ドットでハッチングされた残りのデータ86a,86bは、破棄される。出力される短冊87のX軸方向の幅Woutは、入力される短冊84の幅Winよりも狭く、入力された短冊84の先頭アドレスを基準に、フレーム71の上辺と計算上出力された短冊86の右端が重なる点Pのアドレスまでとなる。
【0051】
プロセッサ76により補正処理が終了したラインは、順次出力バッファメモリ78へ格納される。DMA転送部79は、出力バッファメモリ78から補正後データをディストーション補正後エリア53へ転送する。上述したように、樽型のディストーションの場合には、補正後のラインが、入力されたラインよりも上方位置に移動されるので、画像処理エリア52に補正後のラインを上書きしていくと、未補正のラインを上書きしてしまうおそれがある。そのため、ディストーション補正処理においては、他の画像処理とは異なり、画像処理エリア52とは別のディストーション補正後エリア53に補正後のデータが書き込まれる。
【0052】
1つの短冊84の処理が終了すると、次の短冊84が読み込まれる。短冊87の幅Woutは、短冊84の幅Winよりも狭いので、次の短冊84は、前回入力された短冊と部分的にオーバーラップして読み出される。このように、矩形状の短冊毎に処理することで、1つの短冊を処理する際に、読み出すラインのX軸方向のアドレスを固定化することができるので、転送効率が向上する。また、各短冊毎に処理するため、読み出すラインの長さは短冊の幅になるので、ディストーション補正回路63の各バッファメモリの容量を小さくすることができる。
【0053】
また、図9に示すように、入力される短冊84の幅Winは、一定であるが、出力される短冊87の幅Woutを補正量に応じて変更している。ディストーションは、フレーム71の原点Oよりも、端の方が歪曲率が大きい。すなわち、図9(A)に示す側端に位置する短冊の補正量よりも、図9(B)に示す原点Oよりの短冊の補正量の方が小さくなる。そのため、原点Oに近い短冊の方が、出力される短冊87の幅Woutを広くとることができる。入力される短冊84の読み出し位置(先頭アドレス)は、出力される短冊87の幅Woutに応じて決まるから、補正量に応じて幅Woutを変更することで、短冊84の読み出し回数を減らすことができる。このため、処理時間が短縮される。
【0054】
次に、上記構成の作用について、図10及び11のフローチャートを参照して説明する。電源がオンされて撮影モードが選択されると、図3に示す処理手順に従って、LCD32にスルー画表示が行われる。撮影者は、この表示を見ながらフレーミングを行う。レリーズボタンが全押しされて、CPU12がシャッタスイッチ34の全押し信号を検出すると、図4に示す処理手順に従って、本画像の撮影処理が実行される。
【0055】
本画像撮影時には、LCD32のバックライトが消灯し、スルー画表示が中断される。アナログ信号処理回路38によってデジタルデータに変換されたCCD−RAWデータが、画像入力コントローラ42に入力される。画像入力コントローラ42は、画素毎のCCD−RAWデータを画像処理エリア52に1フレーム分展開する。画質補正回路61は、図5に示すように、画像処理エリア52内のフレーム71に対して、各短冊72毎に補正処理を施し、処理済みのデータを再度画像処理エリア52に上書きしていく。YC処理回路62も同様に、フレーム71を短冊毎に処理して、YCデータに変換し、このYCデータを画像処理エリア52に上書きしていく。
【0056】
リサイズ処理回路64は、画像処理エリア52から各短冊72毎にYCデータを読み出して、リサイズ処理し、ポストビュー画像が作成される。このポストビュー画像は、VRAM54に書き込まれ、LCD32に出力されてポストビュー表示がなされる。これにより、撮影者は、撮影した画像を確認することができる。所定時間が経過して、ポストビュー表示が終了すると、スルー画表示が再開される。
【0057】
リサイズ処理回路64によって、YCデータの読み出しが終了すると、ディストーション補正回路63がYCデータを読み出して、ディストーション補正処理を開始する。図10に示すように、ディストーション補正回路63は、フレームを4つの象限Q1〜Q4に分割し、各象限毎に順次補正処理を行う。
【0058】
各象限毎の処理では、図7に示すように、各象限Q1〜Q4が矩形上の複数の短冊に断片化されて、各短冊毎に処理される。図11に示すように、まず、ディストーション補正回路63は、象限の側端を先頭アドレスとし、この先頭アドレスと入力幅とを指定することにより、1つ目の入力短冊を設定する。DMA転送部79は、設定された短冊内の画素を、X軸に近い方から順にライン単位で入力バッファメモリ77へ転送する。プロセッサ部76は、入力されたラインに対して補正処理を施し、処理済みのデータを出力バッファメモリ78へ格納する。DMA転送部79は、補正済みデータをディストーション補正後エリア53へ転送する。
【0059】
こうしたライン単位の処理が繰り返されて、1つの短冊の処理が終了すると、次の短冊の処理が開始される。次の短冊の先頭アドレスは、前回の短冊の出力幅Woutに応じて決められる。この先頭アドレスと、入力幅とを指定することにより、入力短冊が設定される。このように、短冊毎の処理が繰り返されて1象限分の処理がなされる。
【0060】
第1〜第4のすべての象限Q1〜Q4の処理が終了すると、圧縮処理回路44が、ディストーション補正後エリア53からデータを読み出して、圧縮処理を施し、この圧縮データがメディアコントローラ46によってメモリーカード49に記録される。
【0061】
上記実施形態では、ディストーション補正がなされる前の補正前データが展開される画像処理エリアと、補正後データが展開されるディストーション補正後エリアの2つのエリアを設けた例で説明している。上述したように、ディストーション補正においては、補正後のラインの位置が、未補正ラインよりも上方に位置してしまうおそれがあるので、補正後のラインによって未補正のラインの上書きを防ぐために、ディストーション補正後エリアが必要であった。しかし、このように、2つのエリアを設けると、その分フレームメモリの容量を大きくしなければならない。
【0062】
そこで、図12に示すように、YC処理がなされた後、ディストーション補正がなされる前の補正前データをX軸を基準に上下2つのフレーム91,92に分割し、これら上下の各フレーム91,92の間に間隔Sをあけて画像処理エリア52上に補正前データを書き込み、同じ画像処理エリア52上に、前記間隔Sを埋めるように補正後データを書き込んでいくとよい。図13に示すように、第4象限Q4を例に説明すると、間隔Sは、入力される短冊84の上端が、計算上求められる短冊86の上端よりも高くなるように決められる。各短冊の処理は、X軸に近い方からライン単位で順に読み出されるので、上フレーム91と、下フレーム92との間に間隔Sを空けておくことで、補正後のラインによって、未補正ラインが上書きされることを防止することができる。
【0063】
こうすることで、ディストーション補正後エリア53を設ける必要がなくなり、フレームメモリ51の容量を小さくすることができる。画素数の増加に伴って、画像データのサイズが大きくなった場合には、このようなメモリ節約の効果は、より大きなものとなる。
【0064】
このように、上フレーム91と下フレーム92との間に間隔Sを空けて画像処理エリア52へ展開しても、ディストーション補正処理は、各象限毎に行われるので、読み出しラインのY軸方向のアドレスが不連続になることはない。
【0065】
しかし、図14に示すように、上フレーム91と下フレーム92の展開は、YC処理後に行われる。このYC処理後のデータは、ポストビュー表示のため、リサイズ処理回路64によっても読み出される。リサイズ処理では、上述したように、ディストーション補正処理とは異なり、各象限毎に行われず、図上点線で示すように、フレーム全体を複数の短冊に分割して処理するので、1フレームを、上フレーム91と下フレーム92に分割すると、読み出しラインのY軸方向のアドレスが不連続になってしまう。このため、ディストーション補正後のデータに対してリサイズ処理を行うことも考えられるが、こうすると、画像取り込み後、ポストビュー表示がなされるまでの表示待ちの時間が長くなってしまう。
【0066】
そこで、リサイズ処理回路64内のレジスタに上フレーム91と下フレーム92の分割位置を記憶させておき、この分割位置でアドレスをジャンプさせることで、あたかも上フレーム91と下フレーム92とがつながっているようにラインを連続的に読み出されるようにするとよい。こうすれば、時間のかかるディストーション補正を行う前に、ポストビュー表示を行うことができるので、表示待ちの時間が長くなることがなくなる。分割位置としては、例えば、フレームメモリ51内における上フレーム91の下端のラインが格納されるアドレスと、下フレーム92の上端のラインが格納されるアドレスとを記憶させておいてもよいし、間隔Sが占有するアドレスを記憶させておいてもよい。
【0067】
なお、上記実施形態では、ディストーション補正を各象限毎に行い、さらに、各象限を複数の短冊毎に処理する例で説明しているが、各象限を短冊に断片化せずに処理してもよい。この場合、各象限の幅に相当するライン単位で処理することになるが、従来技術のようにフレームの全幅に相当するライン単位で処理する場合に比べれば、バッファメモリの容量を小さくすることができる。また、こうした場合でも、各象限を、X軸に近い方から順にライン単位で読み出すようにすれば、各象限毎の補正処理のアルゴリズムをほぼ共通化することができるので、ディストーション補正回路の開発コストを低減する効果は期待できる。
【0068】
上記実施形態では、本発明をデジタルカメラに適用した例で説明したが、カメラ付き携帯電話やカメラ付きPCなど、デジタルカメラ以外の各種撮像装置に適用してもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、撮像手段によって得られた1フレーム分のデジタルデータをメモリに展開し、このフレーム内のすべての画素に対して撮影レンズに起因するディストーションを補正する場合に、前記フレームを、光軸に対応する原点を中心に、直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)の2つの軸によって第1〜第4の4つの象限に分割し、この分割された各象限内の画素を、X軸と平行なライン単位で、かつ、X軸に近い方から順に読み出して、各象限毎に補正処理を実行するようにしたから、1フレームの全幅の長さを持つライン単位で処理する場合に比べて、補正回路のバッファメモリの容量を小さくすることができるので、補正回路をローコスト化することができる。また、各象限内の画素の処理順序を、ディストーションの歪曲率の分布状況に合わせて、光軸を中心に点対称とすることで、各象限毎の処理のアルゴリズムがほぼ共通化されるので、補正回路の開発コストをローコスト化することができる。
【0070】
また、前記各象限毎の補正処理においては、前記各象限をX軸方向に複数の短冊に断片化し、象限の側端側に位置する短冊から原点側に位置する短冊に向かって各短冊毎に補正処理を実行するようにしたから、さらに補正回路のバッファメモリの容量を小さくすることができる。また、短冊毎にラインを読み出すようにしたから、読み出しラインの先頭アドレスを固定化することができるので、転送効率が向上し、処理時間が短縮される。
【0071】
前記メモリから読み出される短冊の幅と、補正後に前記メモリへ出力される短冊の幅を、補正量に応じて変更するようにしたから、短冊の読み出し回数を減らすことができるので、補正処理時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの構成図である。
【図2】本画像取得時の処理手順を示す説明図である。
【図3】スルー画表示処理の手順を示す説明図である。
【図4】DMA転送部の転送命令のデータ構造を示す説明図である。
【図5】画質補正回路,YC処理回路,リサイズ処理回路のデータ処理の順序を示す説明図である。
【図6】ディストーション補正回路63の構成図である。
【図7】ディストーション補正における画素の処理順序の説明図である。
【図8】ディストーション補正における各短冊の処理の説明図である。
【図9】出力される短冊の幅を補正量に応じて変更する例を示す説明図である。
【図10】ディストーション補正の手順を示すフローチャートである。
【図11】各象限毎の補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】ディストーション補正後エリアを設けない場合のフレーム展開方法を示す説明図である。
【図13】上フレームと下フレームの間隔の決定方法の説明図である。
【図14】上下の各フレームの間に間隔がある場合のリサイズ処理における読み出し方法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
13 ズームレンズ
14 フォーカスレンズ
31 CCD
32 LCD
41 DSP
43 画像処理回路
51 フレームメモリ
52 画像処理エリア
53 ディストーション補正後エリア
54 VRAMエリア
62 YC処理回路
63 ディストーション補正回路
64 リサイズ処理回路
71 フレーム
76 プロセッサ部
77 入力バッファメモリ
78 出力バッファメモリ

Claims (10)

  1. 撮像手段によって得られた1フレーム分のデジタルデータをメモリに展開し、このフレーム内のすべての画素に対して撮影レンズに起因するディストーションを補正するディストーション補正方法において、
    前記フレームを、光軸に対応する原点を中心に、直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)の2つの軸によって第1〜第4の4つの象限に分割し、
    この分割された各象限内の画素を、X軸と平行なライン単位で、かつ、X軸に近い方から順に読み出して、各象限毎に補正処理を実行するとともに、
    前記各象限毎の補正処理においては、さらに、前記各象限をX軸方向に複数の短冊に断片化し、象限の側端側から原点側に向かって各短冊毎に順次補正処理を実行することを特徴とするディストーション補正方法。
  2. 前記メモリから読み出される各短冊の補正量に応じて、補正後に前記メモリへ出力される各短冊の幅を変更することを特徴とする求項1記載のディストーション補正方法。
  3. 撮影レンズによって光電面に結像された被写体像を電気信号に変換して画素毎の撮像信号を得る撮像手段と、この撮像信号をデジタルデータに変換した後に、デジタル化された画素毎のデータを1フレーム分展開して記憶するフレームメモリと、前記撮影レンズに起因するディストーションを補正するために、前記1フレーム分のすべての画素に対して画素位置の変換処理を施すディストーション補正部と、これら各部を制御する制御部とを備えた撮像装置であって、
    前記ディストーション補正部は、前記1フレームのうちの一部を一時的に記憶するバッファメモリと、前記制御部を介さずに前記フレームメモリと前記バッファメモリとの間で直接データ転送を行うDMA転送部と、前記バッファメモリに転送されたデータ単位で前記画素位置の変換処理を順次実行するプロセッサ部とからなり、
    前記1フレームを、前記撮影レンズの光軸に対応する原点を中心に直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)によって第1〜第4の4つの象限に分割するとともに、前記DMA転送部により、各象限内の画素を、X軸と平行なライン単位で、かつ、X軸に近い方から順に前記バッファメモリへ読み出して、各象限毎に前記変換処理を施すとともに、
    前記各象限毎の処理においては、さらに、前記各象限をX軸方向に複数の短冊に断片化し、象限の側端側から原点側に向かって各短冊毎に順次処理することを特徴とする撮像装置。
  4. 前記フレームメモリから前記ディストーション補正部に入力される各短冊の補正量に応じて、補正後に前記フレームメモリへ出力される短冊の幅が各短冊毎に変更されることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 前記撮像手段から取り込まれ、前記補正処理が施される前の1フレーム分の補正前データを、X軸を分割軸として上下の各フレームに分割し、これら上フレーム及び下フレームを、前記フレームメモリ内の所定のエリアに、上下の間に間隔を空けて展開し、前記エリアに前記間隔を埋めるように補正後のデータを上書きしていくことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 撮影直後にディスプレイに確認用の撮影画像であるポストビュー画像を表示するために、前記フレームメモリから画像データを読み出し、この画像データに対して縮小処理を施すリサイズ処理部を備えており、このリサイズ処理部に、前記上フレームと下フレームとの分割位置を記憶させ、この分割位置で読み出しラインのアドレスをジャンプさせて上フレームと下フレームとを連続的に読み出せるようにしたことを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  7. 撮像手段によって得られた1フレーム分のデジタルデータをメモリに展開し、このフレーム内のすべての画素に対して撮影レンズに起因するディストーションを補正するディストーション補正方法において、
    前記フレームを、光軸に対応する原点を中心に、直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)の2つの軸によって第1〜第4の4つの象限に分割し、
    さらに、前記各象限をX軸方向に複数の短冊に断片化し、各短冊毎に順次補正処理を実行することを特徴とするディストーション補正方法。
  8. 前記各象限内の画素の処理順序が、ディストーションの歪曲率の分布状況に合わせて、前記原点を中心に点対称となるように、前記補正処理を実行することを特徴とする請求項7記載のディストーション補正方法。
  9. 撮影レンズによって光電面に結像された被写体像を電気信号に変換して画素毎の撮像信号を得る撮像手段と、
    この撮像信号をデジタルデータに変換した後に、デジタル化された画素毎のデータを1フレーム分展開して記憶するフレームメモリと、
    前記1フレームを、前記撮影レンズの光軸に対応する原点を中心に直交する水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)によって第1〜第4の4つの象限に分割するとともに、さらに、前記各象限をX軸方向に複数の短冊に断片化し、前記各短冊毎に、前記撮影レンズに起因するディストーションを補正する補正処理を、順次実行するディストーション補正部とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  10. 前記ディストーション補正部は、前記各象限内の画素の処理順序が、ディストーションの歪曲率の分布状況に合わせて、前記原点を中心に点対称となるように、前記補正処理を実行することを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
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