JP4004295B2 - ピストンリング自動組付装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンのピストンにおいて、ピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込む構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのピストンにおいては、ピストンの頭部の外周部に2本又は1本のピストンリング及びオイルリングが取り付けられている。ピストンリングは1箇所に切り欠き部を備えたC字状に構成され、ピストンの頭部の外周部にリング溝が形成されており、ピストンのリング溝にピストンリングが嵌め込まれている。
【0003】
この場合、ピストンリングPRをピストンPのリング溝PAに嵌め込む組付装置として、例えば図24に示すようなものがあり、台部31に取り付けられた円筒状の支持部材32、支持部材32の上部に取り付けられた円錐状のテーパー部材33、ピストンリングPRを押し上げる押し上げ部材34を備えて構成されている。
【0004】
図24に示すように、多数のピストンリングPRを積み重ねた状態で支持部材32に支持させた状態(ピストンリングPRの内側に支持部材32が位置した状態)で、頭部を下向きにしたピストンPをテーパー部材33の上部に位置させ、押し上げ部材34を上昇させる。押し上げ部材34によりピストンリングPRが一緒に押し上げられ、テーパー部材33によりピストンリングPRが半径方向外側に押し広げられる。押し上げ部材34によりピストンリングPRが一緒に押し上げられることにより、上端の1つのピストンリングPRがテーパー部材33の広がり側部から外れて、ピストンリングPRの弾性により、ピストンリングPRがピストンPのリング溝PAに嵌まり込む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術及び図24に記載のように、ピストンリングPRがテーパー部材33の広がり側部から外れてピストンPのリング溝PAに嵌まり込む場合、ピストンリングPRの各部分が同じようにテーパー部材33に沿って移動し、ピストンリングPRの各部分がテーパー部材33の広がり側部から同時に外れることが必要である。言い換えれば、例えばピストンリングPRがテーパー部材33に対し斜めの姿勢で移動してテーパー部材33の広がり側部に達すると、ピストンリングPRの各部分がテーパー部材33の広がり側部から同時に外れると言う状態が生じなくなり、ピストンリングPRがピストンPのリング溝PAにうまく嵌まり込まないと言うような嵌め込み不良の生じることがある。
【0006】
この場合、従来の技術に記載のように、ピストンリングPRは連続した完全なリングではなく、1箇所に切り欠き部を備えたC字状に構成されている。これによって、図24に示すように押し上げ部材34によりピストンリングPRを押し上げる際、ピストンリングPRの切り欠き部に押し上げ部材34の押し上げ力が掛からない不均一な状態が生じる。 従って、図24に示すように多数のピストンリングPRを積み重ねた状態で、多数のピストンリングPRの下部を押し上げ部材34によって押し上げると、多数のピストンリングPRの上部では前述の不均一な状態が集積されて、ピストンリングPRの各部分が同じようにテーパー部材33に沿って移動すると言う状態が生じ難くなり、前述のような嵌め込み不良の生じることがある。
【0007】
さらに従来の技術に記載の構造では、図24に示すように、支持部材32に支持されるピストンリングPRが消費されて、新たなピストンリングPRを補充する場合、台部31からテーパー部材33及び支持部材32を取り外して、新たなピストンリングPRをテーパー部材33とは反対側から支持部材32に挿入して支持させ、再びテーパー部材33及び支持部材32を台部31に取り付けると言う作業を行わなければならないので、作業性の面で改善の余地がある。
【0008】
本発明は、ピストンリングがピストンのリング溝にうまく嵌まり込まないと言うような嵌め込み不良を抑えながら、ピストンリングをピストンのリング溝に確実に嵌め込むことができ、新たなピストンリングの補充が容易に行えるようなピストンリング自動組付装置を得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、ピストンの頭部に形成した複数のリング溝の各リング溝に対応するピストンリングまたはオイルリングを嵌め込むリング取付部を複数備え、各リング取付部のそれぞれに、多数のピストンリングを保持する保持部と、ピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込む為のガイド板を備えた取付台と、前記保持部から1個のピストンリングを取り出して前記取付台に支持されたガイド板へ送り出す送り出し機構と、ピストンリングの内側に入り込むことによってピストンリングを半径方向外側に押し広げ可能なテーパー部材とを備え、前記ガイド板は前記テーパー部材の外方からテーパー部材の外周面に当接するように付勢され、このガイド板上にピストンリングが位置して、前記テーパー部材の狭まり側部がピストンリングに対向し、前記テーパー部材の広がり側部にピストンの頭部が位置した状態で、前記取付台とテーパー部材の広がり側部とを互いに接近させる移動機構とを備えると共に、前記リング取付部に備えた前記テーパー部材における広がり側部にピストンの頭部を位置させるピストン配置機構を備え、前記テーパー部材に、上方側ほど大径でピストンリングを半径方向外側に押し広げるテーパーコーン部と、その上側にピストンの頭部を挿入できるようにした円筒部を備え、この円筒部の内部の深さをピストンの頭部を円筒部内に挿入したときにピストンのピストンリングを嵌め込む複数のリング溝の一つが、円筒部の上端上に臨む深さに設定するとともに、前記リング取付部にそれぞれピストンの頭部に形成された前記リング溝の位置に対応する円筒部の内部深さを有するテーパー部材を備えており、前記取付台の位置を固定状態とし、前記移動機構が前記テーパー部材を前記取付台に対して移動させることにより、前記テーパー部材により前記ガイド板を付勢力に抗して半径方向外方に押し広げながらテーパー部材がガイド板上に配置されたピストンリングの内側に入り込むように構成するとともに、前記テーパー部材がピストンリングの内側に入り込み、前記テーパー部材の前記テーパーコーン部によりピストンリングが半径方向外側に押し広げられながら前記テーパー部材の円筒部に達し、ピストンリングが前記テーパー部材の円筒部から外れて、ピストンリングの弾性により、ピストンリングがピストンのリング溝に嵌まり込むように構成してある。
【0010】
請求項1の特徴によると、送り出し機構により保持部から1個のピストンリングが取り出されて取付台に支持されたガイド板へ送り出され、ガイド板上に1個のピストンリングが位置した状態で、移動機構により取付台とテーパー部材の広がり側部とが互いに接近させられる。これにより、請求項1の特徴によると、1個のピストンリングがガイド板に支持された状態で、テーパー部材がピストンリングの内側に入り込み、テーパー部材のテーパーコーン部によりピストンリングが半径方向外側に押し広げられながら、ピストンリングがテーパー部材の円筒部から外れて、ピストンリングの弾性により、ピストンリングがピストンのリング溝に嵌まり込む。
【0011】
前述のように、請求項1の特徴によると、前記ガイド板はテーパー部材の外方からテーパー部材の外周面に当接するように付勢されており、1個のピストンリングがガイド板に支持された状態で、テーパー部材がピストンリングの内側に入り込む状態となり、テーパー部材によりガイド板とともにピストンリングが半径方向外側に押し広げられる。従って、ピストンリングが連続した完全なリングではなく、1箇所に切り欠き部を備えたC字状に構成されていて、ピストンリングがガイド板に支持された際に、ピストンリングの切り欠き部にガイド板の支持作用が及ばない不均一な状態が生じても、ガイド板に支持されるのは1個のピストンリングなので、従来の技術に記載のような前述の不均一な状態が集積されると言う状態は生じない。
【0012】
このように請求項1の特徴において、前述の不均一な状態が集積されると言う状態が生じなければ、テーパー部材がピストンリングの内側に入り込み、テーパー部材によりピストンリングが半径方向外側に押し広げられる際、ピストンリングの各部分が同じようにテーパー部材に沿って移動すると言う状態となり、ピストンリングの各部分がテーパー部材の広がり側部から同時に外れると言う状態となって、ピストンリングがピストンのリング溝にうまく嵌まり込むのであり、ピストンリングがピストンのリング溝にうまく嵌まり込まないと言うような嵌め込み不良の生じることがない。
【0013】
[II]
請求項1の特徴によると、多数のピストンリングを保持する保持部、ピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込む為のガイド板を備えた取付台が備えられており、送り出し機構により保持部から1個のピストンリングが取り出されて取付台に支持されたガイド板へ送り出される。これによって、請求項1の特徴によると、新たなピストンリングを保持部に補充する場合、送り出し機構によりピストンリングが取り出される側とは反対側から、新たなピストンリングを保持部に補充するように構成することが容易に行えるので、保持部を取り外して新たなピストンリングを保持部に補充し、保持部を再び取り付けると言うように構成する必要がない。
【0014】
請求項1の特徴によると、取付台の位置を固定状態とし、移動機構がテーパー部材をこのテーパー部材の外周面に当接するように付勢されているガイド板を備えた取付台に対して移動させることにより、テーパー部材がピストンリングの内側に入り込むように構成している。取付台に比べてテーパー部材は小型で軽量であるので、移動機構によりテーパー部材を取付台に対して移動させるように構成することにより、移動機構の駆動力が小さなものでよくなる。
【0015】
[III]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
ピストンリングには一般に表裏があるものが多く、表裏を所定状態としてピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込む必要がある。しかしながら、ピストンリングの表裏の形状差は小さなものであるので、作業者の目視によってピストンリングの表裏を判別することは困難なことが多い。
請求項2の特徴によると、取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別する表裏判別機構を備えており、ピストンリングの表裏が所定状態であるか否かが精度良く判別される。
【0016】
[IV]
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前項[I][II][III]に記載の「作用」を備えておりこれに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項3の特徴によると、取付台に流体供給孔を備えて、取付台の流体供給孔の部分にピストンリングが位置する状態で、取付台にピストンリングを押圧して流体供給孔に流体を供給し、流体の圧力に基づいて、取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別するように、表裏判別機構を構成している。
【0017】
取付台の流体供給孔の部分にピストンリングが位置する状態において、ピストンリングの表裏の形状差により、流体供給孔に供給される流体がピストンリングによって止められたり、取付台とピストンリングとの間から抜けたりして、ピストンリングの表裏に応じて流体供給孔に供給される流体の圧力に変化が生じる。これにより、複数種類の型式の異なるピストンリングが取付台に位置しても、これに関係なくピストンリングの表裏に応じて、流体供給孔に供給される流体の圧力に変化が生じるので、請求項3の特徴によると、ピストンリングの型式の影響を受けずに、取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別することができる。
【0018】
[V]
請求項4の特徴によると、請求項3の場合と同様に前項[I]〜[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項4の特徴によると、移動機構によりテーパー部材がピストンリングの内側に入り込むことによって、テーパー部材により取付台にピストンリングが押圧されるように構成しているので、テーパー部材にピストンリングを半径方向外側に押し広げる機能、及び取付台にピストンリングを押圧する機能が備えられることになる。
【0019】
【0020】
[VI]
請求項5の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項5の特徴によると、多数のピストンリングを並べた状態で支持する支持部材と、支持部材に支持された多数のピストンリングの切り欠き部に亘って入り込むことにより多数のピストンリングの向きを揃えるガイド部材とを備えて、保持部を構成している。
【0021】
これにより、請求項5の特徴によると、ピストンリングの向きが揃えられた状態で、送り出し機構により保持部から1個のピストンリングが取り出されて取付台に送り出されるので、ピストンのリング溝に嵌まり込むピストンリングの向きを揃えることが容易に行える。
【0022】
【発明の実施の形態】
[1]
図1に、ピストンリング自動組付装置の全体が示されている。図1に示すように、ピストンを保持して移動させるためのピストン配置機構としての多関節型のロボットハンド1が中央に設置されて、ロボットハンド1の周囲に、搬入コンベア2、搬出コンベア3、確認部4、6個の支持台5が配置されている。
【0023】
図2に示すように、エンジンのピストンPにおいて、ピストンPの頭部の外周部に,第1リング溝PA1、第2リング溝PA2及び第3リング溝PA3が形成されており、ピストンPの第1及び第2リング溝PA1,PA2に第1及び第2ピストンリングPR1,PR2を嵌め込むのであり、ピストンPの第3リング溝PA3にオイルリングORを嵌め込む。
【0024】
図1に示すように、6個の支持台5の各々に、ピストンPの第1リング溝PA1に第1ピストンリングPR1を嵌め込む為の第1ピストンリング取付部6、ピストンPの第2リング溝PA2に第2ピストンリングPR2を嵌め込む為の第2ピストンリング取付部7、及びピストンPの第3リング溝PA3にオイルリングORを嵌め込む為のオイルリング取付部8が備えられている。
【0025】
図1に示すように、6種類の型式の異なる第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが、6個の支持台5の第1及び第2ピストンリング取付部6,7、オイルリング取付部8に備えられている。これにより、1つの型式のピストンPに対して、ピストンPに対応する支持台5の第1及び第2ピストンリング取付部6,7、オイルリング取付部8において、ピストンPの第1,2,3リング溝PA1,PA2,PA3に、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORを嵌め込む。これにより、ピストンリング自動組付装置は、6種類の型式の異なるピストンPに対応することができる。
【0026】
[2]
次に、第1及び第2ピストンリング取付部6,7、オイルリング取付部8について、第1ピストンリング取付部6を代表して説明する。先ず保持部11、送り出し部材13及びガイド部材19について説明する。
図2に示すように、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORは、1箇所に切り欠き部PR1a,PR2a,ORaを備えたC字状に構成されている。後述するように第1及び第2ピストンリングPR1,PR2に表裏があるのに対して、オイルリングORに表裏はない。
【0027】
図3,4,5,6に示すように、薄い円筒状で上端が円錐状に先細りに形成された支持部材9が備えられ、所定の横幅を備えた細長い板状のガイド部材10が支持部材9の長手方向に固定されて、保持部11が構成されている。ガイド部材10の横幅は、第1ピストンリングPR1(第2ピストンリングPR1、オイルリングOR)の切り欠き部PR1a(PR2a,ORa)の幅と略同じに設定されている。アーチ状の支持部材12が取付台28に固定されており(支持部材12の中央部分は取付台28から少し上方に離れている)、ガイド部材10が支持部材12に連結されて、保持部11が支持されている。この場合、支持部材9及びガイド部材10が、取付台28から第1ピストンリングPR1の1個分の間隔を開けて上方に離れるように支持されている。
【0028】
これにより、図3及び図4に示すように、多数の第1ピストンリングPR1を積み重ねた状態で、第1ピストンリングPR1の切り欠き部PR1aにガイド部材10に入れ込みながら、多数の第1ピストンリングPR1を支持部材9に上端から挿入して支持させる(第1ピストンリングPR1の内側に支持部材9が位置した状態)。
【0029】
図4及び図5に示すように、第1ピストンリングPR1の1個分の厚みを備えた平板状で先端部がV字状(図5参照)に形成された送り出し部材13が、図4及び図5の紙面左右方向にスライド自在に支持されており、送り出し部材13をスライド操作するアクチュエータ14が、支持第5の下部に備えられている。図5及び図8に示すように、支持部材9の下端の横軸芯X1周りにガイド部材19が上下揺動自在に支持されて、支持ロッド17が上下動自在に支持部材12に備えられ、バネ18により支持ロッド17が下方に付勢されており、支持ロッド17の下端がガイド部材19に接当している。
【0030】
図3及び図4に示すように、送り出し部材13から少し上方に離れるように、アーチ状の支持部材15が取付台28に固定されて、補充用の第1ピストンリングPR1を置いておく為の支持台16が支持部材15に備えられている。これにより、保持部11の第1ピストンリングPR1が消費されると、補充用の第1ピストンリングPR1を支持部材9に上端から挿入して支持させる。
【0031】
前述のように支持部材9及びガイド部材10が、取付台28から第1ピストンリングPR1の1個分の間隔を開けて上方に離れるように支持されていることにより、図4及び図5に示す状態から送り出し部材13が図4及び図5の紙面右方にスライド操作されると、送り出し部材13によって保持部11から1個の第1ピストンリングPR1が図4及び図5の紙面右方に送り出される。
【0032】
送り出し部材13によって1個の第1ピストンリングPR1が図8の紙面右方に送り出されると、図9に示すようにガイド部材19が第1ピストンリングPR1の切り欠き部PR1aに入り込み、第1ピストンリングPR1の切り欠き部PR1aとは反対側の部分に達する。これにより、第1ピストンリングPR1によりガイド部材19が上方に揺動し、支持ロッド17が上方に押し上げられて、第1ピストンリングPR1がガイド部材19を通過する。次に送り出し部材13が図9の紙面左方にスライド操作されて図8に示す状態に戻ると、保持部11の第1ピストンリングPR1が自重で落下して図8に示す状態となる。
【0033】
[3]
第1ピストンリング取付部6において、テーパー部材20及びテーパー部材20の周辺の構造について説明する。
図4及び図5に示すように、ガイド部材19の隣の取付台28の部分に円状の開口21が形成され、開口21にテーパー部材20が配置されている。図7及び図10に示すようにテーパー部材20は、円盤状の台部20a、第1ピストンリングPR1(第2ピストンリングPR1、オイルリングOR)の切り欠き部PR1a(PR2a,ORa)の幅と略同じ横幅を備えた板状のガイド部20b、円錐状のテーパーコーン部20c及び円筒部20dを備えて構成されている。
【0034】
図4,5,7に示すように、テーパー部材20の台部20a、ガイド部20b及びテーパーコーン部20cの狭まり側部は同じ外径で、開口21の内径よりも少し小径に設定されている。テーパー部材20の円筒部20d及びテーパーコーン部20cの広がり側部は同じ外径で、開口21の内径と同じ外径に設定されている。図3及び図4に示すように、開口21の下側にアクチュエータ22が配置され、ロッド部材23を介してテーパー部材20及びアクチュエータ22が接続されており、アクチュエータ22によりテーパー部材20が昇降操作される。
【0035】
図4,5,10に示すように、取付台28において開口21の外周部の3箇所にガイド板24が配置されている。ガイド板24は平板状で先端が円弧状に形成されて、取付台28及びガイド板24が面一に形成されている。ガイド板24は開口21の半径方向にスライド自在に支持されており、バネ25により開口21の中心側に付勢されている。図5及び図10に示すように、取付台28において1個のガイド板24に近接した位置に空気供給孔26が備えられており、後述するように空気供給孔26に供給される空気の圧力によって、第1ピストンリングPR1の表裏が所定状態であるか否かが判別される。
【0036】
[4]
次に、ピストンリング自動組付装置の作動の全体の流れについて、図1及び図21に基づいて説明する。
第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが嵌め込まれていないピストンPが入れられたケース27が、搬入コンベア2により搬入コンベア2の所定位置2aに搬送される。1個のケース27に同じ型式のピストンPが頭部を下にして入れられており、オイルリングORを外方に付勢するエキスパンダー29が、ピストンPの第3リング溝PA3に事前に嵌め込まれている。エキスパンダー29はコイル状の細長いバネをリング状に形成したものである。
【0037】
これにより、1個のケース27が搬入コンベア2の所定位置2aに搬送されて停止すると(ステップS1)、ケース27に取り付けられているバーコード(図示せず)により、ケース27にどの型式のピストンPが入れられているかが判別される(ステップS2)。前項[1]に記載のように、6種類の型式の異なる第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが、6個の支持台5の第1及び第2ピストンリング取付部6,7、オイルリング取付部8に備えられているので、判別されたピストンPの型式に対応する支持台5(第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングOR)が選択される(ステップS3)。
【0038】
図3に示すように、ロボットハンド1の先端にチャック部1aがフローティング部1bを介して支持されており、ロボットハンド1の長手方向の軸芯X2周りにチャック部1a及びフローティング部1bが回転操作自在に構成されている。ロボットハンド1のフローティング部1bは軸芯X2の方向に伸縮自在であり、伸長側に付勢されている。
【0039】
ロボットハンド1が搬入コンベア2の所定位置2aのケース27に移動して、ロボットハンド1のチャック部1aが1個のピストンPを保持する(ステップS4)。ピストンPを保持したロボットハンド1が、ステップS3で選択された支持台5のオイルリング取付部8に移動し(ステップS5)、選択された支持台5のオイルリング取付部8において、ピストンPの第3リング溝PA3にオイルリングORが嵌め込まれる(ステップS6)。
【0040】
前述のピストンP(オイルリングORが嵌め込まれている)を保持したロボットハンド1が、ステップS3で選択された支持台5の第2ピストンリング取付部7に移動し(ステップS7)、ロボットハンド1のチャック部1aが120°回転操作され(ステップS8)、選択された支持台5の第2ピストンリング取付部7において、ピストンPの第2リング溝PA2に第2ピストンリングPR2が嵌め込まれる(ステップS9)。
【0041】
前述のピストンP(第2ピストンリングPR2及びオイルリングORが嵌め込まれている)を保持したロボットハンド1が、ステップS3で選択された支持台5の第1ピストンリング取付部6に移動し(ステップS10)、ロボットハンド1のチャック部1aがさらに120°回転操作され(ステップS11)、選択された支持台5の第1ピストンリング取付部6において、ピストンPの第1リング溝PA1に第1ピストンリングPR1が嵌め込まれる(ステップS12)。
【0042】
以上のようにして、ロボットハンド1に保持されたピストンPに、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが嵌め込まれると、ピストンPを保持したロボットハンド1が確認部4に移動する。確認部4はLEDの光源及びカメラを備えて構成されており、ロボットハンド1に保持されたピストンPに第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが嵌め込まれているか否かが、画素処理により光学的に判断される(ステップS13)。
この場合、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORのいずれか1個でも嵌め込まれていなければ、ロボットハンド1が停止し、ブザー(図示せず)が作動する。
【0043】
確認部4において、ロボットハンド1に保持されたピストンPに、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが嵌め込まれていることが確認されると、ピストンPを保持したロボットハンド1が搬入コンベア2の所定位置2aのケース27に移動し、ピストンPがケース27に戻され(ステップS14)、ロボットハンド1のチャック部1aがケース27の新たな1個のピストンPを保持する(ステップS4)。
【0044】
以上のようにしてステップS4〜S14が繰り返されて、搬入コンベア2の所定位置2aのケース27のピストンPに、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが嵌め込まれていく。搬入コンベア2の所定位置2aのケース27のすべてのピストンPに、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが嵌め込まれると(ステップS15)、搬入コンベア2の所定位置2aのケース27が、搬出コンベア3により搬出され(ステップS16)、次のケースが27が搬入コンベア2により搬入コンベア2の所定位置2aに搬送される(ステップS1)。
【0045】
前述のステップS8,S11において、ロボットハンド1のチャック部1aを120°回転操作することにより、ピストンPに第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORが嵌め込まれた状態で、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORの切り欠き部PR1a,PR2a,ORaの位置が、互いに120°ずつズレることになる。
【0046】
ピストンPをエンジンに組み付ける際、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORの切り欠き部PR1a,PR2a,ORaの位置が互いに120°ずつズレていることが、作業基準によって必要である。従って、前述のようにロボットハンド1のチャック部1aを120°回転操作しながら、ピストンPに第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORを嵌め込むことにより、ピストンPをエンジンに組み付ける際に作業者が手作業によって、第1及び第2ピストンリングPR1,PR2、オイルリングORの切り欠き部PR1a,PR2a,ORaの位置を互いに120°ずつずらすと言うようなことを行う必要がない。
【0047】
[5]
次に前項[4]及び図21のステップS12において、ピストンPの第1リング溝PA1への第1ピストンリングPR1の嵌め込みについて、図22に基づいて説明する。 図8及び図10に示すように、テーパー部材20が第1位置に位置している状態で、テーパー部材20の台部20aが取付台28及びガイド板24と略同じ位置に位置しており、ガイド板24がバネ25の付勢力によりテーパー部材20の台部20aに接当している。
【0048】
図9及び図10に示すように、テーパー部材20が第1位置に位置している状態で、前項[2]に記載のように、送り出し部材13によって保持部11から1個の第1ピストンリングPR1が送り出される(ステップS21)。図11及び図12に示すように、テーパー部材20のガイド部20bが第1ピストンリングPR1の切り欠き部PR1aに入り込んで、第1ピストンリングPR1の切り欠き部PR1aとは反対側の部分がテーパー部材20のガイド部20bに接当する位置で、第1ピストンリングPR1が止まる。これにより、第1ピストンリングPR1は取付台28(開口21の周囲部分)及びガイド板24に載った状態となって、送り出し部材13が図8に示す状態に戻り、保持部11の第1ピストンリングPR1が自重で落下して図8に示す状態となる。
【0049】
図13及び図14に示すように、テーパー部材20が第1位置から第2位置に下降操作されるのであり(ステップS22)。第2位置においてテーパー部材20の円筒部20dの上端が、取付台28及びガイド板24から少し上方に突出する。テーパー部材20が第1位置から第2位置に下降操作されることにより、テーパー部材20のテーパーコーン部20cが第1ピストンリングPR1の内側に入り込み、テーパー部材20のテーパーコーン部20cによって第1ピストンリングPR1が、半径方向外側に押し広げられながら取付台28及びガイド板24に押圧される。
【0050】
図13及び図14に示すように、テーパー部材20が第2位置に位置している状態で、第1ピストンリングPR1が取付台28及びガイド板24に載り、テーパー部材20の円筒部20dの上端よりも少し下方に第1ピストンリングPR1が位置している。テーパー部材20の円筒部20dと第1ピストンリングPR1との間の摩擦により、第1ピストンリングPR1が取付台28及びガイド板24に押圧される状態が維持される。
【0051】
前述の状態において図14及び図19(ロ)に示すように、第1ピストンリングPR1が空気供給孔26の上方に位置することになり、後述する[7]に記載のように空気供給孔26に空気が供給され、供給される空気の圧力に基づいて、第1ピストンリングPR1の表裏が所定状態であるか否かが判別される(ステップS23)。この場合に、第1ピストンリングPR1の表裏が所定状態でなければ、ピストンリング自動組付装置が停止し、ブザー(図示せず)が作動する。
【0052】
図15に示すように、テーパー部材20が第2位置に位置している状態で、ピストンP(ピストンPの第2及び第3リング溝PA2,PA3に第2ピストンリングPR2及びオイルリングORが嵌め込まれた状態)を保持したロボットハンド1が、テーパー部材20の上方に移動して下降する(ステップS24)。これにより、ピストンPの頭部がテーパー部材20の円筒部20dの内方に接当し、ロボットハンド1のフローティング部1bが収縮した状態でロボットハンド1が停止するのであり、ロボットハンド1のフローティング部1bにより、ピストンPの頭部がテーパー部材20の円筒部20dの内方に押圧される状態となる。前述の状態において図15に示すように、テーパー部材20の円筒部20dの上端よりも少し上方に、ピストンPの第1リング溝PA1が位置するように、テーパー部材20の円筒部20dの深さが設定されており、ピストンPの外径よりもテーパー部材20の円筒部20dの内径が少し大きいものに設定されている。
【0053】
図16に示すように、テーパー部材20が第2位置から第3位置に下降操作されるのであり(ステップS25)、これに伴ってロボットハンド1のフローティング部1bが伸長し、テーパー部材20の下降と一緒にピストンPが下降する。これに対し、第1ピストンリングPR1は取付台28及びガイド板24に載っているので、テーパー部材20及びピストンPと一緒には下降しない。これにより図15から図16に示すように、テーパー部材20の円筒部20dの上端が取付台28及びガイド板24の位置に達すると(第3位置)、第1ピストンリングPA1がテーパー部材20の円筒部20dから外れて、第1ピストンリングPR1の弾性により、第1ピストンリングPR1がピストンPの第1リング溝PA1に嵌まり込む。以上のように、ピストンPの第1リング溝PA1への第1ピストンリングPR1の嵌め込みが終了するのであり、図16から図8に示すようにテーパー部材20が第3位置から第1位置に上昇操作される(ステップS26)。
【0054】
[6]
次に前項[4]及び図21のステップS6,S9において、ピストンPの第3リング溝PA3へのオイルリングORの嵌め込み、及びピストンPの第2リング溝PA2への第2ピストンリングPR2の嵌め込みについて説明する。
ピストンPの第3リング溝PA3へのオイルリングORの嵌め込みは、オイルリング取付部8において第1ピストンリングPR1と同様に、図22のステップS21〜S26と同じ操作が行われる。この場合、前項[2]に記載のように、オイルリングORに表裏はないので、図22のステップS23のようなオイルリングORの表裏の判別は行われない。第1ピストンリングPR1の場合の図16及び図22のステップS25に対応して、図17に示すようにピストンPを保持したロボットハンド1が、オイルリング取付部8のテーパー部材20の上方に移動して下降する。
【0055】
これにより、ピストンPの頭部がテーパー部材20の円筒部20dの内方に接当し、ロボットハンド1のフローティング部1bが収縮した状態でロボットハンド1が停止するのであり、ロボットハンド1のフローティング部1bにより、ピストンPの頭部がテーパー部材20の円筒部20dの内方に押圧される状態となる。図17に示すように、テーパー部材20の円筒部20dの上端よりも少し上方に、ピストンPの第3リング溝PA3が位置するように、テーパー部材20の円筒部20dの深さが設定されており、ピストンPの外径よりもテーパー部材20の円筒部20dの内径が少し大きいものに設定されている。
【0056】
ピストンPの第2リング溝PA2への第2ピストンリングPR2の嵌め込みは第2ピストンリング取付部7において第1ピストンリングPR1と同様に、図22のステップS21〜S26と同じ操作が行われる。第1ピストンリングPR1の場合の図16及び図22のステップS25に対応して、図18に示すようにピストンPの第3リング溝PA3にオイルリングORが嵌め込まれた状態で、ピストンPを保持したロボットハンド1が、第2ピストンリング取付部7のテーパー部材20の上方に移動して下降する。
【0057】
これにより、ピストンPの頭部がテーパー部材20の円筒部20dの内方に接当し、ロボットハンド1のフローティング部1bが収縮した状態でロボットハンド1が停止するのであり、ロボットハンド1のフローティング部1bにより、ピストンPの頭部がテーパー部材20の円筒部20dの内方に押圧される状態となる。図18に示すように、テーパー部材20の円筒部20dの上端よりも少し上方に、ピストンPの第2リング溝PA2が位置するように、テーパー部材20の円筒部20dの深さが設定されており、ピストンPの外径よりもテーパー部材20の円筒部20dの内径が少し大きいものに設定されている。
【0058】
[7]
次に前項[5]及び図22のステップS23において、第1ピストンリングPR1の表裏が所定状態であるか否かの判別について説明する。
図19(イ)に示すように、第1ピストンリング取付部6の取付台28における空気供給孔26の付近において、開口21側に段差部28aが形成され、段差部28aにつながるように傾斜部28bが形成されており、傾斜部28bに空気供給孔26が備えられている。第1ピストンリングPR1においては、片側に傾斜部PR1bが形成され、反対側は平坦部PR1cとなっている。通常は傾斜部PR1bが下側になるように、第1ピストンリングPR1が積み重ねられて、第1ピストンリング取付部6の保持部11に支持されている。
【0059】
これにより、図12及び図22のステップ21に示すように、テーパー部材20が第1位置に位置している状態で、送り出し部材13によって保持部11から1個の第1ピストンリングPR1が送り出され、取付台28(開口21の周囲部分)及びガイド板24に載った状態になると、図19(イ)に示すように空気供給孔26の付近において、第1ピストンリングPR1の傾斜部PR1bが、取付台28の傾斜部28bに少しだけ載る状態となるのであり、この状態で第1ピストンリングPR1は取付台28及びガイド板24に押圧されていない。
【0060】
次に図14及び図22のステップS22に示すように、テーパー部材20が第1位置から第2位置に下降操作されると、テーパー部材20のテーパーコーン部20cによって第1ピストンリングPR1が、半径方向外側に押し広げられながら取付台28及びガイド板24に押圧されるのであり、図19(ロ)に示すように第1ピストンリングPR1の傾斜部PR1bが空気供給孔26を塞ぐ状態となる。
【0061】
図19(ロ)に示す状態で空気供給孔26に空気が供給される。この場合、第1ピストンリングPR1の傾斜部PR1bにより空気供給孔26が塞がれているので、空気供給孔26に供給される空気の圧力が上昇する。これにより、空気供給孔26に供給される空気の圧力の上昇を、圧力センサー(図示せず)によって検出することにより、第1ピストンリングPR1の表裏が所定状態であると判別する。以上が正常状態である。
【0062】
これに対し図19(ハ)に示すように、傾斜部PR1bが上側になった状態で第1ピストンリングPR1が、取付台28(開口21の周囲部分)及びガイド板24に載って、テーパー部材20が第1位置から第2位置に下降操作されると、第1ピストンリングPR1の平坦部PR1cが取付台28の傾斜部28bに載ることになって、第1ピストンリングPR1の平坦部PR1cにより空気供給孔26が塞がれない状態となる。従って、図19(ハ)に示す状態で空気供給孔26に空気が供給されると、空気供給孔26に供給される空気が抜けて、空気供給孔26に供給される空気の圧力が上昇しない。これにより、第1ピストンリングPR1の表裏が異常状態であると判別される。以上のようにして表裏判別機構が構成されている。
【0063】
[8]
次に前項[5]及び図22のステップS23において、第2ピストンリングPR2の表裏が所定状態であるか否かの判別について説明する。 図20(イ)に示すように、第2ピストンリング取付部6の取付台28における空気供給孔26の付近は、図19(イ)に示すような段差部28aや傾斜部28bは形成されておらず、平坦面に形成されている。第2ピストンリングPR2においては、片側に段差部PR2bが形成されて、反対側は平坦部PR2cとなっている。通常は平坦部PR2cが下側になるように、第2ピストンリングPR2が積み重ねられて、第2ピストンリング取付部6の保持部11に支持されている。
【0064】
これにより、図12及び図22のステップ21に示すように、テーパー部材20が第1位置に位置している状態で、送り出し部材13によって保持部11から1個の第2ピストンリングPR2が送り出され、取付台28(開口21の周囲部分)及びガイド板24に載った状態になると、図20(イ)に示すように空気供給孔26の付近において、第2ピストンリングPR2の平坦部PR2cが、取付台28に少しだけ載る状態となる。この次に図14及び図22のステップS22に示すように、テーパー部材20が第1位置から第2位置に下降操作されると、テーパー部材20のテーパーコーン部20cによって第2ピストンリングPR2が、半径方向外側に押し広げられながら取付台28及びガイド板24に押圧されるのであり、図20(ロ)に示すように第2ピストンリングPR2の平坦部PR2cが空気供給孔26を塞ぐ状態となる。
【0065】
図20(ロ)に示す状態で空気供給孔26に空気が供給される。この場合、第2ピストンリングPR2の平坦部PR2cにより空気供給孔26が塞がれているので、空気供給孔26に供給される空気の圧力が上昇する。これにより、空気供給孔26に供給される空気の圧力の上昇を、圧力センサー(図示せず)によって検出することにより、第2ピストンリングPR2の表裏が所定状態であると判別する。以上が正常状態である。
【0066】
これに対し図20(ハ)に示すように、平坦部PR2cが上側になった状態で第2ピストンリングPR2が、取付台28(開口21の周囲部分)及びガイド板24に載って、テーパー部材20が第1位置から第2位置に下降操作されると、第2ピストンリングPR2の段差部PR2bが取付台28に載ることになって、第2ピストンリングPR2の段差部PR2bにより空気供給孔26が塞がれない状態となる。従って、図20(ハ)に示す状態で空気供給孔26に空気が供給されると、空気供給孔26に供給される空気が抜けて、空気供給孔26に供給される空気の圧力が上昇しない(この場合、第2ピストンリングPR2の全ての部分がテーパー部材20の円筒部20dに密着しておらず、第2ピストンリングPR2とテーパー部材20の円筒部20dとの間に、部分的に隙間が生じている)。これにより、第2ピストンリングPR2の表裏が異常状態であると判別される。以上のようにして表裏判別機構が構成されている。
【0067】
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明の実施の形態]において、図19(イ)に示す第1ピストンリング取付部6の取付台28における空気供給孔26の付近の段差部28a及び傾斜部28bを廃止して、図23(イ)に示すように第1ピストンリング取付部6の取付台28における空気供給孔26の付近を平坦面に形成してもよい。この場合、内側及び外側の2個の空気供給孔26を備える。
【0068】
これによって、傾斜部PR1bが下側になった状態で第1ピストンリングPR1が取付台28及びガイド板24に押圧されると、第1ピストンリングPR1の傾斜部PR1bにより内側の空気供給孔26が塞がれず、外側の空気供給孔26が塞がれる状態となる。従って、図23(ハ)に示す状態で内側及び外側の空気供給孔26に空気が供給されて、内側の空気供給孔26に供給される空気の圧力が上昇せず(この場合、第1ピストンリングPR1の全ての部分がテーパー部材20の円筒部20dに密着しておらず、第1ピストンリングPR1とテーパー部材20の円筒部20dとの間に、部分的に隙間が生じている)、外側の空気供給孔26に供給される空気の圧力が上昇することによって、第1ピストンリングPR1の表裏が所定状態であると判別する。以上が正常状態である。
【0069】
図23(ロ)に示すように、傾斜部PR1bが上側になった状態で第1ピストンリングPR1が取付台28及びガイド板24に押圧されると、第1ピストンリングPR1の平坦部PR1cにより、内側及び外側の空気供給孔26が塞がれる状態となる。従って、図23(ロ)に示す状態で内側及び外側の空気供給孔26に空気が供給されて、内側及び外側の空気供給孔26に供給される空気の圧力が上昇することによって、第1ピストンリングPR1の表裏が異常状態であると判別される。
【0070】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、空気供給孔26に空気ばかりではなく、潤滑油や水等の液体を供給するように構成してもよい。型式の異なる第1及び第2ピストンリングPR1,PR2の場合、[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]とは逆に、図19(ハ),20(ハ),23(ロ)に示す状態が正常状態と判別され、図19(ロ),20(ロ),23(イ)に示す状態が以上状態と判別されることもある。
【0071】
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、テーパー部材20を第1位置から第2及び第3位置に下降操作するのではなく、第1位置に位置しているテーパー部材20に対して、取付台28をテーパー部材20の第2位置及び第3位置に対応する位置に上昇操作するように構成してもよい。前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、図7に示すテーパー部材20のテーパーコーン部20cを廃止し、テーパー部を備えた複数の板状部材を、テーパー部材20のガイド部20b及び円筒部20dの間に放射状に配置するように構成してもよい。
【0072】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、ピストンリングがピストンのリング溝にうまく嵌まり込まないと言うような嵌め込み不良の生じることがなく、新たなピストンリングの保持部への補充が容易に行えるようにすることができるピストンリング自動組付装置を得ることができて、ピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込む作業の確実性及び作業能率の向上を図ることができた。
【0073】
請求項1の特徴によると、取付台に比べてテーパー部材が小型で軽量であることに着目して、移動機構によりテーパー部材を取付台に対して移動させるように構成することにより、移動機構の駆動力が小さなものでよくなって、移動機構の小型化及び構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0074】
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを精度良く判別することができるようになって、表裏が所定状態ではないピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込んでしまうと言う不具合を少なくすることができた。
【0075】
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、取付台の流体供給孔の部分にピストンリングが位置する状態において、流体供給孔に供給される流体の圧力に基づいて、取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別するように構成することにより、ピストンリングの型式の影響を受けずに、取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別することができるようになって、表裏が所定状態ではないピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込んでしまうと言う不具合を少なくすることができた。
【0076】
請求項4の特徴によると、請求項3の場合と同様に前述の請求項3の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項4の特徴によると、テーパー部材にピストンリングを半径方向外側に押し広げる機能、及び取付台にピストンリングを押圧する機能が備えられることになり、テーパー部材の機能の兼用化を図ることができて、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0077】
【0078】
請求項5の特徴によると、請求項1〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前述の請求項1〜4の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項5の特徴によると、ピストンリングの向きが揃えられた状態で、送り出し機構により保持部から1個のピストンリングが取り出されて取付台に送り出されるので、ピストンのリング溝に嵌まり込むピストンリングの向きを揃えることが容易に行えるようになって、ピストンのリング溝に嵌まり込むピストンリングの向きが不揃いになることによる不具合を少なくすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ピストンリング自動組付装置の全体平面図
【図2】 ピストン、第1及び第2ピストンリング、オイルリングの斜視図
【図3】 第1ピストンリング取付部の付近の側面図
【図4】 第1ピストンリング取付部の付近の縦断側面図
【図5】 第1ピストンリング取付部の平面図
【図6】 保持部の支持部材及びガイド部材の上端の付近の斜視図
【図7】 テーパー部材の斜視図
【図8】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第1位置に位置している状態での取付台の付近の縦断側面図
【図9】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第1位置に位置している状態で、第1ピストンリングがテーパー部材に送り出される状態を示す取付台の付近の縦断側面図
【図10】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第1位置に位置している状態で、第1ピストンリングがテーパー部材に送り出される状態を示す取付台の付近の平面図
【図11】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第1位置に位置している状態で、第1ピストンリングがテーパー部材に入り込んだ状態を示す取付台の付近の縦断側面図
【図12】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第1位置に位置している状態で、第1ピストンリングがテーパー部材に入り込んだ状態を示す取付台の付近の平面図
【図13】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第1位置から第2位置に下降操作された状態での取付台の付近の縦断側面図
【図14】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第1位置から第2位置に下降操作された状態での取付台の付近の平面図
【図15】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第2位置に位置している状態で、ピストンの頭部がテーパー部材の円筒部の内方に押圧された状態を示す取付台の付近の縦断側面図
【図16】 第1ピストンリング取付部において、テーパー部材が第2位置から第3位置に下降操作された状態での取付台の付近の縦断側面図
【図17】 オイルリング取付部において、テーパー部材が第2位置から第3位置に下降操作された状態での取付台の付近の縦断側面図
【図18】 第2ピストンリング取付部において、テーパー部材が第2位置から第3位置に下降操作された状態での取付台の付近の縦断側面図
【図19】 第1ピストンリング取付部において、第1ピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別する状態を示す縦断側面図
【図20】 第2ピストンリング取付部において、第2ピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別する状態を示す縦断側面図
【図21】 ピストンリング自動組付装置の作動の全体の流れを示す図
【図22】 第1ピストンリングの嵌め込みの全体の流れを示す図
【図23】 発明の実施の第1別形態における第1ピストンリング取付部において、第1ピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別する状態を示す縦断側面図
【図24】 従来の技術の構成を示す側面図
【符号の説明】
1 ピストン配置機構
9 支持部材
10 ガイド部材
11 保持部
13 送り出し機構
20 テーパー部材
22 移動機構
26 流体供給孔
28 取付台
P ピストン
PA1,PA2 ピストンのリング溝
PR1,PR2 ピストンリング
PR1a,PR2a ピストンリングの切り欠き部
Claims (5)
- ピストンの頭部に形成した複数のリング溝の各リング溝に対応するピストンリングまたはオイルリングを嵌め込むリング取付部を複数備え、
各リング取付部のそれぞれに、多数のピストンリングを保持する保持部と、ピストンリングをピストンのリング溝に嵌め込む為のガイド板を備えた取付台と、前記保持部から1個のピストンリングを取り出して前記取付台に支持されたガイド板へ送り出す送り出し機構と、ピストンリングの内側に入り込むことによってピストンリングを半径方向外側に押し広げ可能なテーパー部材とを備え、
前記ガイド板は前記テーパー部材の外方からテーパー部材の外周面に当接するように付勢され、このガイド板上にピストンリングが位置して、前記テーパー部材の狭まり側部がピストンリングに対向し、前記テーパー部材の広がり側部にピストンの頭部が位置した状態で、前記取付台とテーパー部材の広がり側部とを互いに接近させる移動機構とを備えると共に、
前記リング取付部に備えた前記テーパー部材における広がり側部にピストンの頭部を位置させるピストン配置機構を備え、
前記テーパー部材に、上方側ほど大径でピストンリングを半径方向外側に押し広げるテーパーコーン部と、その上側にピストンの頭部を挿入できるようにした円筒部を備え、この円筒部の内部の深さをピストンの頭部を円筒部内に挿入したときにピストンのピストンリングを嵌め込む複数のリング溝の一つが、円筒部の上端上に臨む深さに設定するとともに、前記リング取付部にそれぞれピストンの頭部に形成された前記リング溝の位置に対応する円筒部の内部深さを有するテーパー部材を備えており、
前記取付台の位置を固定状態とし、前記移動機構が前記テーパー部材を前記取付台に対して移動させることにより、前記テーパー部材により前記ガイド板を付勢力に抗して半径方向外方に押し広げながらテーパー部材がガイド板上に配置されたピストンリングの内側に入り込むように構成するとともに、
前記テーパー部材がピストンリングの内側に入り込み、前記テーパー部材の前記テーパーコーン部によりピストンリングが半径方向外側に押し広げられながら前記テーパー部材の円筒部に達し、ピストンリングが前記テーパー部材の円筒部から外れて、ピストンリングの弾性により、ピストンリングがピストンのリング溝に嵌まり込むように構成してあるピストンリング自動組付装置。 - 前記取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別する表裏判別機構を備えてある請求項1に記載のピストンリング自動組付装置。
- 前記取付台に流体供給孔を備えて、前記取付台の流体供給孔の部分にピストンリングが位置する状態で、前記取付台にピストンリングを押圧して、前記流体供給孔に流体を供給し、流体の圧力に基づいて、前記取付台に位置するピストンリングの表裏が所定状態であるか否かを判別するように、前記表裏判別機構を構成してある請求項2に記載のピストンリング自動組付装置。
- 前記移動機構により前記テーパー部材がピストンリングの内側に入り込むことによって、前記テーパー部材により前記取付台にピストンリングが押圧されるように構成してある請求項3に記載のピストンリング自動組付装置。
- 多数のピストンリングを並べた状態で支持する支持部材と、前記支持部材に支持された多数のピストンリングの切り欠き部に亘って入り込むことにより多数のピストンリングの向きを揃えるガイド部材とを備えて、前記保持部を構成してある請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載のピストンリング自動組付装置。
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