JP4003601B2 - 車両用歯車変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用の歯車変速装置に関し、詳しくはアウトプット・リダクションギヤ・タイプの歯車変速装置の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の手動式歯車変速装置として、例えば、入力軸の回転駆動力を減速歯車列を介してカウンタ軸に伝達したのち、該カウンタ軸に伝達された回転駆動力を選択された変速段に対応する変速歯車列を介して出力軸に伝達するインプット・リダクションギヤ・タイプの変速装置が知られている。
【0003】
しかしながら、このインプット・リダクションギヤ・タイプの変速装置においては、トルクが減速歯車列で増幅されるので、その増幅されたトルクに耐え得るようにカウンタ軸や変速歯車列を堅固なものとする必要があり、これが変速装置の小型化の障害となっている。
【0004】
このインプット・リダクションギヤ・タイプの変速装置の問題点を解消するものとして、入力軸を延長して該軸とカウンタ軸との間に変速歯車列を介設し、入力軸の回転駆動力を選択された変速段に対応する変速歯車列を介してカウンタ軸に伝達したのち、該カウンタ軸に伝達された回転駆動力を減速歯車列を介して出力軸に伝達するアウトプット・リダクションギヤ・タイプの変速装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、このアウトプット・リダクションギヤ・タイプの変速装置において例えば低速段での駆動力増大のためその減速比を大きくするには、低速段用ギヤ列のカウンタ軸側ギヤの径を大きくしなければならないが、その場合、カウンタ軸側のギヤが外方に張り出して変速装置が大型化し、アウトプットリダクション構成としてせっかく小型化しようとしているのにその効果が十分に達成されなくなる。
【0006】
そこで、アウトプット・リダクションギヤ・タイプの変速装置において、低速段側の減速比を大きくする際に変速装置が大型化しないように、カウンタ軸を2分割あるいは複軸構造とし、その一方のカウンタ軸と入力軸との間には低速段用の変速歯車列を設け、他方のカウンタ軸と入力軸との間には残りの変速段用の変速歯車列を設けかつ出力軸との間に減速歯車列を設け、さらに上記一方のカウンタ軸と入力軸との間に、また他方のカウンタ軸と入力軸との間に追加減速用の中間歯車列をそれぞれ設け、これにより、低速段のみの追加減速を達成し、変速装置の大型化を回避したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平2−93151号公報(第3−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平10−252839号公報(第3−13頁、図1〜図5)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2に記載の変速装置は5速用のものであり、5速用としては十分な効果が達成されるが、6速化しようとすると次の問題が発生する。つまり、特許文献2に記載の変速装置を6速化するには6速用のギヤ列を設け、該ギヤ列の入力軸側のギヤの径を5速段のものより大きくしなければならないが、もともとこの変速装置は4速直結または5速直結のものであり、5速段はオーバドライブとなって入力軸側のギヤがカウンタ軸側よりも大きくなってしまうのに、6速段はさらにオーバドライブとなって入力軸側のギヤがさらに大きくなってしまう。つまり、6速段の入力軸側のギヤが外方に張り出し、また入力軸とカウンタ軸との間隔が大きくなり、この結果、せっかくアウトプット・リダクションギヤ・タイプを採用してカウンタ軸側のギヤの径を小さくして変速装置を小型化しようとしているのに、入力軸側のギヤの径が大きくなって変速装置が大型化してしまう。
【0009】
また、例えば5速用変速装置のケースと6速用変速装置のケースとを共用しようとすると、6速用にあわせてケースを大きめに作る必要がある。
【0010】
そこで、本発明は、アウトプット・リダクションギヤ・タイプの車両用歯車変速装置において、5速段のときの軸間距離を変更せずに、また、ケースを大型化させずに、6速化することができる車両用変速装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、同一軸線上に配置された入力軸及び出力軸と、これら両軸と平行に配置されたカウンタ軸と、上記入力軸とカウンタ軸との間に設けられた各変速段用の複数の変速歯車列と、上記カウンタ軸と出力軸との間に設けられた出力歯車列と、選択された変速段に応じて、所定の変速歯車列を介して上記入力軸とカウンタ軸との間を動力伝達状態とし、または入力軸と出力軸とを結合する複数の同期装置とが設けられた車両用歯車変速装置であって、上記カウンタ軸は、入力軸との間に最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段の変速歯車列が設けられた第1のカウンタ軸と、入力軸との間に残りの変速段の変速歯車列が設けられ、かつ出力軸との間に出力歯車列が設けられた第2のカウンタ軸とからなり、上記第1のカウンタ軸から第2のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列により、上記入力軸から出力軸に至る動力伝達経路上に、最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段について追加増速を行なう追加増速機構が構成されていることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、入力軸に入力された駆動力は、選択された変速段に応じて、所定の変速歯車列を介してカウンタ軸に伝達され、該カウンタ軸に伝達された駆動力は、出力歯車列を介して出力軸に伝達され、または入力軸から出力軸に直接伝達されるが、最高速段を含む所定の高変速段のうちの少なくとも最高速段が選択されたときは、追加増速機構で追加増速されて出力軸に伝達される。
【0013】
すなわち、最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段、特に5速段、6速段が増速になる場合の6速段については、追加増速機構で分担して増速されるから、上記少なくとも最高速段の入力軸側のギヤの径を、追加増速機構がない場合よりも小さくすることができる。
【0014】
また、例えば5速用の変速装置を6速化するような場合にでも、5速用の変速装置に6速段用ギヤ列に加えて追加増速機構を設ければ、5速用変速装置の軸間距離を変更する必要がなくなり、主としてケース等の部品を5速用変速装置のものと共通化することができる。
【0016】
そして、特にこの発明によれば、入力軸に入力された駆動力は、最高速段を含む所定の高変速段のうち少なくとも最高速段が選択された場合、この変速段に対応する変速歯車列、中間歯車列、及び出力歯車列を介して出力軸に伝達される。また、残りの変速段が選択された場合は、中間歯車列を経由せず、その変速段に対応する変速歯車列、及び出力歯車列を介して出力軸に伝達される。
【0017】
また、中間歯車列は上記残りの変速歯車列より上流側に設けられており、追加増速は上記残りの変速段に対しては影響しないから、残りの変速段を考慮することなく、追加増速の変速比を柔軟に設定することができる。この結果、容易に変速比をハイ側に延ばすことができ、変速装置全体としての最低から最高までの変速比の幅を広げることができる。
【0018】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明と同様に、同一軸線上に配置された入力軸及び出力軸と、これら両軸と平行に配置されたカウンタ軸と、上記入力軸とカウンタ軸との間に設けられた各変速段用の複数の変速歯車列と、上記カウンタ軸と出力軸との間に設けられた出力歯車列と、選択された変速段に応じて、所定の変速歯車列を介して上記入力軸とカウンタ軸との間を動力伝達状態とし、または入力軸と出力軸とを結合する複数の同期装置とが設けられた車両用歯車変速装置であって、上記入力軸は、動力が入力される主軸と該主軸に回転自在に嵌合支持された中空状の副軸とからなり、上記カウンタ軸は、上記副軸との間に最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段の変速歯車列が設けられた第1のカウンタ軸と、上記主軸との間に残りの変速段の変速歯車列が設けられ、かつ出力軸との間に出力歯車列が設けられた第2のカウンタ軸とからなり、上記主軸から第1のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列と、上記副軸から第2のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列とにより、上記入力軸から出力軸に至る動力伝達経路上に、最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段について追加増速を行なう追加増速機構が構成されていることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、入力軸の主軸に入力された駆動力は、最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段が選択された場合、主軸から第1のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列、この変速段に対応する変速歯車列、副軸から第2のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列、及び出力歯車列を介して出力軸に伝達される。すなわち、主軸から第1のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列で先に増速させることもできるようになり、例えば歯車配置等の設計の自由度が向上する。なお、それ以外の変速段が選択されたときは、請求項1に記載の発明同様に駆動力が伝達される。
【0020】
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、第1のカウンタ軸と第2のカウンタ軸とは同一軸線上に配置されていることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、レイアウトスペースを悪化させることがない。例えば、同一軸線上に設けない場合、それぞれの軸上のギヤが異なる位置で張り出してケースの形状がいびつとなり、変速装置の周囲に他の装置類を配置するのに支障が生じる虞があるが、この発明によれば、第1のカウンタ軸と第2のカウンタ軸とが同一軸線上に設けられているから、ケースの形状がいびつとならず、変速装置の周囲に他の装置類をレイアウトしやすくなる。
【0022】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明において、最低速段を含む所定の低速段のうちの少なくとも最低速段で追加減速を行なう追加減速機構が設けられていることを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、入力軸に入力された駆動力は、最低速段を含む所定の低速段のうちの少なくとも最低速段が選択されたときは、追加減速機構で追加減速されて出力軸に伝達される。すなわち、最低速段を含む所定の低速段のうちの少なくとも最低速段については追加減速機構で分担して減速されるから、上記少なくとも最低速段のカウンタ軸側のギヤの径を、追加減速機構がない場合よりも小さくすることができる。
【0024】
また、追加減速機構を設ければ、軸間距離を変更することなく、例えば最低速段の変速比をさらにロー側に延ばすことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置について説明する。
【0029】
図1に示すように、この第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置1は、エンジン縦置きタイプの車両に搭載されており、入力側がエンジン2にダンパクラッチ3を介して接続され、出力側がプロペラシャフト4に接続されている。該プロペラシャフト4は後輪用差動装置5に接続され、該後輪用差動装置5から後輪車軸6a、6bが左右に延びている。これによれば、エンジン2が作動すると、ダンパクラッチ3、変速装置1、プロペラシャフト4、後輪用差動装置5、及び後輪車軸6a,6bを介して左右後輪7a,7bに動力が伝達されることとなる。
【0030】
図2に示すように、この車両用歯車変速装置1は、いわゆる「アウトプット・リダクションギヤ・タイプ」の変速装置であり、エンジンの駆動軸2aからダンパクラッチ3を介して駆動力が入力される入力軸11と、該入力軸11と同一軸線上に配置された出力軸12と、これらの入力軸11および出力軸12と平行に配置された第1カウンタ軸21と、該第1カウンタ軸21と同一軸線上に配置された第2カウンタ軸22とを有する。これらの各軸11,12,21,22は、図示しない変速装置ケースに例えば軸受等を介して回転可能に支持されている。
【0031】
これら入力軸11と第1カウンタ軸21との間には、エンジンの駆動軸2aに近い側から、5速ギヤ列35、6速ギヤ列36、及び第1中間ギヤ列38が、入力軸11と第2カウンタ軸22との間には、第2中間ギヤ列39、1速ギヤ列31、2速ギヤ列32、及び3速ギヤ列33が、第2カウンタ軸22と出力軸12との間には、出力ギヤ列37が設けられている(上記第1中間ギヤ列38及び第2中間ギヤ列39が請求項1に記載の中間歯車列に対応する)。なお、本実施の形態に係る車両用歯車変速装置1は、後述するが、4速直結タイプのものであり、4速ギヤ列を有しない。
【0032】
上記入力軸11には、1速入力ギヤ41、2速入力ギヤ42、5速入力ギヤ45、6速入力ギヤ46が固設されていると共に、3速入力ギヤ43が回転自在に遊嵌合されている。上記第1カウンタ軸21には、5速カウンタギヤ55、6速カウンタギヤ56が回転自在に遊嵌合されている。上記第2カウンタ軸22には、1速カウンタギヤ51、2速カウンタギヤ52が回転自在に遊嵌合されていると共に、3速カウンタギヤ53が固設されている。そして、これらの入力ギヤ41,42,43,45,46と、カウンタギヤ51,52,53,55,56とが、各速毎に噛合している。
【0033】
上記出力軸12には出力ギヤ47が固設され、第2カウンタ軸22には出力カウンタギヤ57が固設され、これらのギヤ47,57が噛合している。
【0034】
入力軸11と平行にリバースアイドル軸60が配置されている。該リバースアイドル軸60は複軸構成とされ、主軸60aと、該主軸60aに回転自在に嵌合支持された中空状の副軸60bとからなる。リバースアイドル軸60の主軸60aには第1リバースアイドルギヤ61が回転自在に遊嵌合され、副軸60bには第2リバースアイドルギヤ62が固設されている。そして、第1リバースアイドルギヤギヤ61と1速入力ギヤ41とが、また第2リバースアイドルギヤ62と3速カウンタギヤ53とが噛合している。
【0035】
上記入力軸11には、互いに結合された第1,第2中間入力ギヤ48,49が遊嵌合され、第1カウンタ軸21には第1中間カウンタギヤ58が、また第2カウンタ軸22には第2中間カウンタギヤ59が固設されている。第1中間入力ギヤ48と第1中間カウンタギヤ58とが、また第2中間入力ギヤ49と第2中間カウンタギヤ59とが噛合している。
【0036】
上記入力軸11には、3速入力ギヤ33を選択的に入力軸11に、または出力軸12を入力軸11に結合して動力伝達状態とする3−4速用同期装置73が設けられ、また、上記第1カウンタ軸21には、5速、6速カウンタギヤ55,56を選択的にカウンタ軸21に結合して動力伝達状態とする5−6速用同期装置75が設けられ、そして、上記第2カウンタ軸22には、1速、2速カウンタギヤ51,52を選択的にカウンタ軸21に結合して動力伝達状態とする1−2速用同期装置71が設けられ、さらに、リバースアイドル軸60の副軸60bには、第1リバースアイドルギヤ61を該副軸60bに結合して動力伝達状態とするリバース用同期装置70が設けられている。なお、これらの同期装置70,71,73,75は、一般によく知られた公知のものであるので、詳細説明は省略する。
【0037】
これによれば、例えば1−2速用同期装置71のスリーブ71aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、1速カウンタギヤ51と第2カウンタ22軸とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸11、1速入力ギヤ41、1速カウンタギヤ51、第2カウンタ軸22、出力カウンタギヤ57、出力ギヤ47を介して出力軸12に伝達されて、1速が達成される。
【0038】
一方、1−2速用同期装置71のスリーブ71aが図面の中立位置から右方向へスライド操作されると、2速カウンタギヤ52と第2カウンタ軸22とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸11、2速入力ギヤ42、2速カウンタギヤ52、第2カウンタ軸22、出力カウンタギヤ57、出力ギヤ47を介して出力軸12に伝達されて、2速が達成される。
【0039】
また、3−4速用同期装置73のスリーブ73aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、3速入力ギヤ43と入力軸11とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸11、3速入力ギヤ43、3速カウンタギヤ53、第2カウンタ軸22、出力カウンタギヤ57、出力ギヤ47を介して出力軸12に伝達されて、3速が達成される。
【0040】
一方、3−4速用同期装置73のスリーブ73aが図面の中立位置から右方向へスライド操作されると、出力ギヤ47と入力軸11とが、即ち、入力軸11と出力軸12とが直結され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸11、出力軸12に伝達されて、4速が達成される。
【0041】
また、5−6速用同期装置75のスリーブ75aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、5速カウンタギヤ55と第1カウンタ軸21とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸11、5速入力ギヤ45、5速カウンタギヤ55、第1カウンタ軸21、第1中間カウンタギヤ58、第1中間入力ギヤ48、第2中間入力ギヤ49、第2中間カウンタギヤ59、第2カウンタ軸22、出力カウンタギヤ57、出力ギヤ47を介して出力軸12に伝達されて、5速が達成される。
【0042】
一方、5−6速用同期装置75のスリーブ75aが図面の中立位置から右方向へスライド操作されると、6速カウンタギヤ56と第1カウンタ軸21とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸11、6速入力ギヤ46、6速カウンタギヤ56、第1カウンタ軸21、第1中間カウンタギヤ58、第1中間入力ギヤ48、第2中間入力ギヤ49、第2中間カウンタギヤ59、第2カウンタ軸22、出力カウンタギヤ57、出力ギヤ47を介して出力軸12に伝達されて、6速が達成される。
【0043】
また、リバース用同期装置70のスリーブ70aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、第1リバースアイドルギヤ61とリバースアイドル軸60の副軸60bとが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸11、1速入力ギヤ41、第1リバースアイドルギヤ61、リバースアイドル軸60の副軸60b、第2リバースアイドルギヤ62、3速カウンタギヤ53、第2カウンタ軸22、出力カウンタギヤ57、出力ギヤ47を介して出力軸12に伝達されて、後退速が達成される。
【0044】
その場合に、上記第1中間ギヤ列38の変速比は第1カウンタ軸21側から入力軸11側に動力が伝達されるときに増速となるような変速比に、また第2中間ギヤ列39の変速比は入力軸11側から第2カウンタ軸22側に動力が伝達されるときに増速となるような変速比に設定されている。つまり、第1カウンタ軸21上にギヤ55,56が設けられた5速段及び6速段については、第2カウンタ軸22に動力が伝達されるに際し、5速ギヤ列35、6速ギヤ列36での増速に加え、上記第1、第2中間ギヤ列38,39によって追加増速されることとなる。
【0045】
これによれば、最高速段である6速段は、第1、第2中間ギヤ列38,39(追加増速機構)で分担して増速されるから、該6速段の入力軸11側のギヤ46の径を、第1、第2中間ギヤ列38,39(追加増速機構)がない場合よりも小さくすることができる。また、本実施の形態においては、6速段の他オーバドライブとなる5速段も同様に追加増速機構を介して動力伝達するようにしたから、5速段についても同様の効果が得られる。
【0046】
そして、例えば5速用の変速装置を6速化するような場合にでも、5速用の変速装置に6速段用ギヤ列と追加増速機構を設ければ、5速用変速装置の軸間距離を変更する必要がなくなり、主としてケース等の部品を5速用変速装置の部品と共通化することができる。
【0047】
また、第1、第2の中間ギヤ列38、39は残りの変速ギヤ列51,52,53より上流側に設けられており、追加増速は上記残りの変速段(1速〜4速、リバース)に対しては影響しないから、残りの変速段(1速〜4速、リバース)を考慮することなく、追加増速の変速比を柔軟に設定することができる。また、容易に変速比をハイ側に延ばすことができ、変速装置全体としての最低から最高までの変速比の幅を広げることができる。
【0048】
そして、第1カウンタ軸21と第2カウンタ軸22とを、同一軸線上に配置したから、レイアウトスペースを悪化させることがない。例えば、同一軸線上に設けない場合、それぞれの軸上のギヤが異なる位置で張り出して変速装置のケースの形状がいびつとなり、変速装置の周囲に他の装置類を配置するのに支障が生じる虞があるが、本実施の形態においては、第1カウンタ軸21と第2カウンタ軸22とが同一軸線上に設けられているから、ケースの形状がいびつとならず、変速装置の周囲に他の装置類をレイアウトしやすくなる。
【0049】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態や他の実施の形態と対比し易いように、ほぼ同一の構成要素に対しては第1の実施の形態で用いた符号に100を加算した符号を用い、図面には全ての構成要素の符号を記載する。
【0050】
図3に示すように、この第2の実施の形態に係る車両用歯車変速装置101は、第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置1の5速、6速ギヤ列35,36、及び中間ギヤ列38、39の配置等を変更したものであり、その配置は、エンジン2に最も近い側から、第1中間ギヤ列138、5速ギヤ列135、6速ギヤ列136、第2中間ギヤ列139とされている(第1中間ギヤ列138が、請求項2に記載の主軸から第1のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列に対応し、第2中間ギヤ列139が、請求項2に記載の副軸から第2のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列に対応する)。なお、1速、2速、3速、及びリバースアイドルギヤの配置に関しては変更はない。
【0051】
入力軸111は複軸構成とされ、主軸111aと、該主軸111に回転自在に嵌合支持された中空状の副軸111bとからなる。該入力軸111の副軸111bには、5速入力ギヤ145、6速入力ギヤ146、第2中間入力ギヤ149が固設されている。第1中間入力ギヤ148は、入力軸111の主軸111aに固設されている。また、5速、6速カウンタギヤ155、156は、第1カウンタ軸121に回転自在に遊嵌合されている。第1、第2中間カウンタギヤ158,159は、第1の実施の形態同様、第1カウンタ軸121、第2カウンタ軸122にそれぞれ固設されている。
【0052】
これによれば、5−6速用同期装置175のスリーブ175aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、5速カウンタギヤ155と第1カウンタ軸121とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸111の主軸111a、第1中間入力ギヤ148、第1中間カウンタギヤ158、5速カウンタギヤ155、5速入力ギヤ145、入力軸111の副軸111b、第2中間入力ギヤ149、第2中間カウンタギヤ159、第2カウンタ軸122、出力カウンタギヤ157、出力ギヤ147を介して出力軸112に伝達されて、5速が達成される。
【0053】
一方、5−6速用同期装置175のスリーブ175aが図面の中立位置から右方向へスライド操作されると、6速カウンタギヤ156と第1カウンタ軸121とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸111の主軸111a、第1中間入力ギヤ148、第1中間カウンタギヤ158、6速カウンタギヤ156、6速入力ギヤ146、入力軸111の副軸111b、第2中間入力ギヤ149、第2中間カウンタギヤ159、第2カウンタ軸122、出力カウンタギヤ157、出力ギヤ147を介して出力軸112に伝達されて、6速が達成される。
【0054】
すなわち、この第2の実施の形態に係る車両用歯車変速装置101によれば、5速、6速ギヤ列135,136よりも先に第1中間ギヤ列138で増速させることも可能となり、変速装置の構造及び動力伝達経路の設計の自由度が向上する。
【0055】
なお、これ以外の変速段の構成及び動力伝達経路については、前述したように第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0056】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態や他の実施の形態と対比し易いように、ほぼ同一の構成要素に対しては第1の実施の形態で用いた符号に200を加算した符号を用い、図面には全ての構成要素の符号を記載する。
【0057】
この第3の実施の形態に係る車両用歯車変速装置は、第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置1において、1速段及び2速段に追加減速を施せるようにし、その他同期装置等の配置を変更したものである。
【0058】
すなわち、図4に示すように、この車両用歯車変速装置201は、第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置1同様、入力軸211、出力軸212、第1カウンタ軸221、第2カウンタ軸222を有するが、該第2カウンタ軸222は複軸構成とされ、主軸222aと、該主軸222aに回転自在に嵌合支持された中空状の副軸222bとからなる。
【0059】
入力軸211と第1カウンタ軸221との間には、エンジンの駆動軸2aに近い側から、5速ギヤ列235、6速ギヤ列236、及び第1中間ギヤ列238が、入力軸211と第2カウンタ軸222との間には、第2中間ギヤ列239、1速ギヤ列231、2速ギヤ列232、第3中間ギヤ列282、及び3速ギヤ列233が、第2カウンタ軸222と出力軸212との間には、第1出力ギヤ列237が設けられている(上記第1中間ギヤ列238及び第2中間ギヤ列239は、請求項1に記載の中間歯車列に対応する。)。なお、本実施の形態に係る車両用歯車変速装置201は、4速直結タイプのものであり、4速ギヤ列を有しない。
【0060】
入力軸211には、1速入力ギヤ241、2速入力ギヤ242、3速入力ギヤ243、5速入力ギヤ245、6速入力ギヤ246が回転自在に遊嵌合されている。第1カウンタ軸221には、5速カウンタギヤ255、6速カウンタギヤ256が固設されている。上記第2カウンタ軸222の主軸222aには、3速カウンタギヤ253が固設されている。第2カウンタ軸222の副軸222bに、1速カウンタギヤ251、2速カウンタギヤ252が固設されている。そして、これらの入力ギヤ241,242,243,245,246と、カウンタギヤ251,252,253,255,256とが、各速毎に噛合している。
【0061】
上記出力軸212には出力ギヤ247が固設され、第2カウンタ軸222の主軸222aには出力カウンタギヤ257が固設され、これらのギヤ247,257が噛合している。
【0062】
入力軸211にリバースアイドル入力ギヤ240が固設されている。入力軸211と平行にリバースアイドル軸260が配置されている。該リバースアイドル軸260は複軸構成とされ、主軸260aと、該主軸260aに回転自在に嵌合支持された中空状の副軸260bとからなる。リバースアイドル軸260の主軸260aには第1リバースアイドルギヤ261が回転自在に遊嵌合され、副軸260bには第2リバースアイドルギヤ262が固設されている。そして、第1リバースアイドルギヤギヤ261とリバースアイドル入力ギヤ240とが、また第2リバースアイドルギヤ262と3速カウンタギヤ253とが噛合している。
【0063】
上記入力軸211には、互いに結合された第1,第2中間入力ギヤ248,249が遊嵌合され、第1カウンタ軸221には第1中間カウンタギヤ258が、また第2カウンタ軸222の主軸222aには第2中間カウンタギヤ259が固設されている。第1中間入力ギヤ248と第1中間カウンタギヤ258とが、また第2中間入力ギヤ249と第2中間カウンタギヤ259とが噛合している。
【0064】
また、上記入力軸211には3速入力ギヤ243に結合された第3中間入力ギヤ281が回転自在に遊嵌合され、第2カウンタ軸222の副軸222bには第3中間カウンタギヤ282が固設され、これらのギヤ281,282が噛合している。ここで、3速ギヤ列233は、複数の変速歯車列の一つであり、また第3中間ギヤ列280とともに請求項6に記載の第2の中間歯車列を構成している。
【0065】
また、上記入力軸211には、上記1速〜3速及び5速〜6速ギヤ240,241,242,243,245,246を選択的に入力軸211に結合し、または出力軸212を入力軸211に結合して動力伝達状態とする1−2速用同期装置271,3−4速用同期装置273,5−6速用同期装置275が設けられている。また、リバースアイドル軸260の副軸260bには、第1リバースアイドルギヤ261を該副軸260bに結合して動力伝達状態とするリバース用同期装置270が設けられている。
【0066】
これによれば、例えば1−2速用同期装置271のスリーブ271aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、1速入力ギヤ241と入力軸211とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸211、1速入力ギヤ241、1速カウンタギヤ251、第2カウンタ軸222の副軸222b、第3中間カウンタギヤ282、第3中間入力ギヤ281、3速入力ギヤ243、3速カウンタギヤ253、第2カウンタ軸222の主軸222a、出力カウンタギヤ257、出力ギヤ247を介して出力軸212に伝達されて、1速が達成される。
【0067】
一方、1−2速用同期装置271のスリーブ271aが図面の中立位置から右方向へスライド操作されると、2速入力ギヤ242と入力軸211とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸211、2速入力ギヤ242、2速カウンタギヤ252、第2カウンタ軸222の副軸222b、第3中間カウンタギヤ282、第3中間入力ギヤ281、3速入力ギヤ243、3速カウンタギヤ253、第2カウンタ軸222の主軸222a、出力カウンタギヤ257、出力ギヤ247を介して出力軸212に伝達されて、2速が達成される。
【0068】
また、3−4速用同期装置273のスリーブ273aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、3速入力ギヤ243と入力軸211とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸211、3速入力ギヤ243、3速カウンタギヤ253、第2カウンタ軸222の主軸222a、出力カウンタギヤ257、出力ギヤ247を介して出力軸212に伝達されて、3速が達成される。
【0069】
一方、3−4速用同期装置273のスリーブ273aが図面の中立位置から右方向へスライド操作されると、出力ギヤ247と入力軸211とが、即ち、入力軸211と出力軸212とが直結され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸211、出力軸212に伝達されて、4速が達成される。
【0070】
また、5−6速用同期装置275のスリーブ275aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、5速入力ギヤ245と入力軸211とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸211、5速入力ギヤ245、5速カウンタギヤ255、第1カウンタ軸221、第1中間カウンタギヤ258、第1中間入力ギヤ248、第2中間入力ギヤ249、第2中間カウンタギヤ259、第2カウンタ軸222の主軸222a、出力カウンタギヤ257、出力ギヤ247を介して出力軸212に伝達されて、5速が達成される。
【0071】
一方、5−6速用同期装置275のスリーブ275aが図面の中立位置から右方向へスライド操作されると、6速入力ギヤ246と第1カウンタ軸221とが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸211、6速入力ギヤ246、6速カウンタギヤ256、第1カウンタ軸221、第1中間カウンタギヤ258、第1中間入力ギヤ248、第2中間入力ギヤ249、第2中間カウンタギヤ259、第2カウンタ軸222の主軸222a、出力カウンタギヤ257、出力ギヤ247を介して出力軸212に伝達されて、6速が達成される。
【0072】
また、リバース用同期装置270のスリーブ270aが図面の中立位置から左方向へスライド操作されると、第1リバースアイドルギヤ261とリバースアイドル軸260の副軸260bとが結合され、この結果、エンジン2の駆動軸2aの駆動力が、クラッチ3、入力軸211、リバースアイドル入力ギヤ240、第1リバースアイドルギヤ261、リバースアイドル軸260の副軸260b、第2リバースアイドルギヤ262、3速カウンタギヤ253、第2カウンタ軸222の主軸222a、出力カウンタギヤ257、出力ギヤ247を介して出力軸212に伝達されて、後退速が達成される。
【0073】
その場合に、第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置1同様、上記第1中間ギヤ列238の変速比は第1カウンタ軸221側から入力軸211側に動力が伝達されるときに増速となるような変速比に、また第2中間ギヤ列239の変速比は入力軸211側から第2カウンタ軸222の主軸222a側に動力が伝達されるときに増速となるような変速比に設定されている。つまり、第1カウンタ軸221上にギヤ255,256が設けられた5速段及び6速段については、第2カウンタ軸222の主軸222aに動力が伝達されるに際し、5速ギヤ列235、6速ギヤ列236での増速に加え、上記第1中間ギヤ列238,239によって追加増速されることとなる。すなわち、本第3の実施の形態に係る車両用歯車変速装置201においても、第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置1同様の効果が得られることとなる。
【0074】
加えて、上記第3中間ギヤ列280の変速比は第2カウンタ軸222の副軸222b側から入力軸211側に動力が伝達されるときに減速となるような変速比に、また3速ギヤ列233(前述のように請求項6に記載の第2の中間歯車列を兼ねる)の変速比は入力軸211側から第2カウンタ軸222の主軸222a側に動力が伝達されるときに減速となるような変速比に設定されている。つまり、第2カウンタ軸222の副軸222b上にギヤ251,252が設けられた1速段及び2速段については、第2カウンタ軸222の主軸222aに動力が伝達されるに際し、1速ギヤ列231、2速ギヤ列232での減速に加え、上記第3ギヤ列及び3速ギヤ列280,233によって追加減速されることとなる。
【0075】
これによれば、最低速段である1速段は、第3中間ギヤ列280及び3速ギヤ列233(追加減速機構)で分担して減速されるから、該1速段の第2カウンタ軸222の副軸222b側のギヤ251の径を、追加減速機構がない場合よりも小さくすることができる。また、本実施の形態においては、1速段の他、2速段も同様に追加減速機構を介して動力伝達するようにしたから、2速段についても同様の効果が得られる。
【0076】
また、該追加減速機構によれば、第3中間ギヤ列280の変速比を調整することにより、軸間距離を変更することなく、例えば1速段の変速比をさらにロー側に容易に延ばすことができる。また、変速装置全体としての最低から最高までの変速比の幅を一層広げることができる。
【0077】
また、本第3の実施の形態では、3速ギヤ列233を第2の中間歯車列と共用する構成にしたが、独立して設けてももちろんよい。
【0078】
なお、上記複数の実施の形態で説明したギヤ配列順序は一例であって、他の配列順序とすることも可能である。また、一例として上記3つの実施の形態について説明したが、中間ギヤ列や、軸の嵌合状態、平行な軸の間隔等を適宜必要に応じて変更することによりさらに多くの形態が考えられることは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、アウトプット・リダクションギヤ・タイプの変速装置において、最高速段を含む所定の高速段のうち少なくとも最高速段について追加増速を行なう追加増速機構を上記高変速段の動力伝達経路上に設けたことにより、最高速段を含む所定の高変速段のうち少なくとも最高速段が選択されたときは、追加増速機構でも追加増速されて出力軸に伝達されることとなる。
【0080】
すなわち、最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段、特に5速段、6速段が増速になる場合の6速段については、追加増速機構で分担して増速されるから、上記少なくとも最高速段の入力軸側のギヤの径を、追加増速機構がない場合よりも小さくすることができる。
【0081】
また、例えば5速用の変速装置を6速化するような場合にでも、5速用の変速装置に6速段用ギヤ列に加えて追加増速機構を設ければ、5速用変速装置の軸間距離を変更する必要がなくなり、主としてケース等の部品を5速用変速装置のものと共通化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置が搭載された車両の動力伝達経路を説明する図である。
【図2】 同第1の実施の形態に係る車両用歯車変速装置の骨子図である。
【図3】 同第2の実施の形態に係る車両用歯車変速装置の骨子図である。
【図4】 同第3の実施の形態に係る車両用歯車変速装置の骨子図である。
【符号の説明】
11,111,211 入力軸
11a,111a,211a 入力軸の主軸
11b,111b,211b 入力軸の副軸
12,112,212 出力軸
21,121,221 第1カウンタ軸
22,122,222 第2カウンタ軸
22a,122a,222a 第2カウンタ軸の主軸
22b,122b,222b 第2カウンタ軸の副軸
31,131,231 1速ギヤ列(変速歯車列)
32,132,232 2速ギヤ列(変速歯車列)
33,133,233 3速ギヤ列(変速歯車列)
35,135,235 5速ギヤ列(変速歯車列)
36,136,236 6速ギヤ列(変速歯車列)
37,137,237 出力ギヤ列(出力歯車列)
38,138,238 第1中間ギヤ列(中間歯車列)
39,139,239 第2中間ギヤ列(中間歯車列)
70,170,270 リバース用同期装置
71,171,271 1−2速用同期装置
73,173,273 3−4速用同期装置
75,175,275 5−6速用同期装置
280 第3中間ギヤ列(第2の中間歯車列)

Claims (4)

  1. 同一軸線上に配置された入力軸及び出力軸と、これら両軸と平行に配置されたカウンタ軸と、上記入力軸とカウンタ軸との間に設けられた各変速段用の複数の変速歯車列と、上記カウンタ軸と出力軸との間に設けられた出力歯車列と、選択された変速段に応じて、所定の変速歯車列を介して上記入力軸とカウンタ軸との間を動力伝達状態とし、または入力軸と出力軸とを結合する複数の同期装置とが設けられた車両用歯車変速装置であって、上記カウンタ軸は、入力軸との間に最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段の変速歯車列が設けられた第1のカウンタ軸と、入力軸との間に残りの変速段の変速歯車列が設けられ、かつ出力軸との間に出力歯車列が設けられた第2のカウンタ軸とからなり、上記第1のカウンタ軸から第2のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列により、上記入力軸から出力軸に至る動力伝達経路上に、最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段について追加増速を行なう追加増速機構が構成されていることを特徴とする車両用歯車変速装置。
  2. 同一軸線上に配置された入力軸及び出力軸と、これら両軸と平行に配置されたカウンタ軸と、上記入力軸とカウンタ軸との間に設けられた各変速段用の複数の変速歯車列と、上記カウンタ軸と出力軸との間に設けられた出力歯車列と、選択された変速段に応じて、所定の変速歯車列を介して上記入力軸とカウンタ軸との間を動力伝達状態とし、または入力軸と出力軸とを結合する複数の同期装置とが設けられた車両用歯車変速装置であって、上記入力軸は、動力が入力される主軸と該主軸に回転自在に嵌合支持された中空状の副軸とからなり、上記カウンタ軸は、上記副軸との間に最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段の変速歯車列が設けられた第1のカウンタ軸と、上記主軸との間に残りの変速段の変速歯車列が設けられ、かつ出力軸との間に出力歯車列が設けられた第2のカウンタ軸とからなり、上記主軸から第1のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列と、上記副軸から第2のカウンタ軸に至る動力伝達経路上に設けられた中間歯車列とにより、上記入力軸から出力軸に至る動力伝達経路上に、最高速段を含む所定の高速段のうちの少なくとも最高速段について追加増速を行なう追加増速機構が構成されていることを特徴とする車両用歯車変速装置。
  3. 第1のカウンタ軸と第2のカウンタ軸とは同一軸線上に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用歯車変速装置。
  4. 最低速段を含む所定の低速段のうちの少なくとも最低速段で追加減速を行なう追加減速機構が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用歯車変速装置。
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