JP4003563B2 - 内燃機関の補機駆動装置及び車両 - Google Patents

内燃機関の補機駆動装置及び車両 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関に付随して設けられ、複数の駆動源からの駆動力が切り替え可能に供給される補機を駆動する補機駆動装置、またその補機駆動装置を有する車両に関し、特にその補機の状態の検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関に付随して設けられる補機としては、例えば車室内を空気調和するための空調装置に接続される圧縮機がある。このような、圧縮機は、その内部に多くの回転部及び摺動部を有しており、何らかの要因で、内部に貯留される潤滑油が不足したり、冷媒ガスが抜けたりすると、前記回転部及び摺動部に固着を生じ、いわゆるロック状態となることがある。このように、圧縮機がロック状態となると、その圧縮機が作動連結される内燃機関に過大な負荷が発生することになる。
【0003】
このような圧縮機のロック状態を検出する方法としては、例えば以下のような方法が知られている。1つとしては、圧縮機に装着された回転速度センサからの信号を検出し、圧縮機が作動状態において、その圧縮機の駆動軸の回転速度が所定の回転速度以下になったときに、圧縮機がロック状態であると判定するものである(第1従来方法)。
【0004】
もう1つは、圧縮機が作動された状態で、内燃機関における出力軸の回転速度と圧縮機の駆動軸の回転速度とを比較する。そして、前記駆動軸の回転速度が前記出力軸の回転速度から想定される回転速度から著しく低下している場合には、圧縮機がロック状態であると判定するものである(第2従来方法)。
【0005】
ところで、近年、環境保護への要求が大きく高まっており、エンジンをアイドリング状態が所定時間継続されると、自動的にエンジンを停止し、運転者がアクセルを踏み込む等によってエンジンに対して再び負荷要求がなされると、前記エンジンが自動的に再起動されるようになっている。こうした、いわゆるアイドリング・ストップ機構を有するエンジンでは、エンジン停止中の車室内の空調要求等に対応するため、エンジン停止中に圧縮機を駆動する電動機が別途設けられている。
【0006】
このようなエンジンとは別に電動機を有する車両における圧縮機の駆動装置としては、例えば特開平11−268522号公報に開示された発明が知られている。すなわち、圧縮機には電磁クラッチを介して連結される第1プーリと固着された第2プーリとが取り付けられている。前記第1プーリには、走行用のエンジンの出力軸に固定されたエンジンプーリとの間に第1駆動帯が掛架されている。一方、前記第2プーリには、電動機の出力軸に固定された電動機プーリとの間に第2駆動帯が掛架されている。
【0007】
そして、車両が走行中であって圧縮機の作動が要求されるときには、前記電磁クラッチに通電され、その電磁クラッチが継合して、圧縮機と前記エンジンとが前記第1駆動帯を介して作動連結される。これにより、エンジンからの駆動力により圧縮機の駆動軸が回転され、圧縮機での圧縮仕事が行われる。
【0008】
一方、前記エンジンが、所定時間以上アイドリング状態で保持されると、そのエンジンの運転が自動的に停止される。この状態では、前記電磁クラッチへの通電も停止され、圧縮機と前記エンジンとの連結が解放される。このようなエンジンの運転が停止された状態であって圧縮機の作動が要求されるときには、前記電動機が運転され、その電動機からの駆動力が第2駆動帯を介して圧縮機に伝達される。そして、この電動機からの駆動力により圧縮機の駆動軸が回転され、圧縮機での圧縮仕事が行われる。
【0009】
そして、この従来構成では、圧縮機におけるロック状態の検出は、例えば次のような方法で行われる。すなわち、圧縮機がエンジンによる駆動中に、電動機内のステータコイルに発生するパルスの周期から電動機の出力軸の回転速度を求め、この電動機の回転速度と、電動機プーリと第2プーリとのプーリ比とに基づいて圧縮機の回転速度を演算する。また、圧縮機がエンジンによる駆動中に、エンジン制御器が出力するエンジン回転速度信号と、エンジンプーリと第1プーリとのプーリ比とに基づいて、圧縮機における理論圧縮機回転速度を演算する。そして、(理論圧縮機回転速度/圧縮機の回転速度)の値が、所定値以上であるときに、圧縮機がロック状態にあると判定するようになっている(第3従来方法)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記第1及び第2従来方法は、圧縮機が内燃機関からの駆動力のみによって作動されるという前提があった。このため、前記第1従来方法を、単純に内燃機関がアイドリング・ストップされた状態では、その圧縮機が電動機からの駆動力により作動されるような構成の補機駆動機構に適用すると次のような不都合が生じうる。
【0011】
すなわち、内燃機関が停止されると、ベルト介して内燃機関と連結される電動機の出力軸の回転速度は、まず漸減され、やがてゼロとなる。次いで、電動機にバッテリから電力が供給され、電動機の出力軸の回転速度は所定値に達するまで漸増される。このように、内燃機関の運転が停止された状態では、圧縮機は電動機からの駆動力によって作動される。このため、電動機の出力軸の回転速度が小さくなっている状態では、圧縮機の駆動軸の回転速度も必然的に小さくなる。このため、電動機の出力軸の回転速度が小さくなっている状態では、圧縮機の駆動軸の回転速度が所定の回転速度を下回るような状態が生じうる。このような状態で、圧縮機のロック判定がなされると、圧縮機がロック状態となっていないにもかかわらず、ロック状態である誤判定されることになる。
【0012】
また、前記第2従来方法は、圧縮機におけるロック状態の判定の基準として、内燃機関における出力軸の回転速度を用いている。このため、内燃機関の運転が停止され、圧縮機が電動機からの駆動力により作動されている状態では、内燃機関の回転速度はゼロとなるため、圧縮機のロック状態の検出を行うことはできない。
【0013】
一方、前記第3従来方法においても、補機駆動機構の構成として、エンジンが停止された状態において、圧縮機が電動機からの駆動力により作動されるように考慮されている。しかしながら、圧縮機におけるロック状態の検出は、前記第2従来方法と同様に、その判定の基準として、エンジンにおける出力軸の回転速度を用いている。このため、エンジンの運転が停止され、圧縮機が電動機からの駆動力により作動されている状態では、圧縮機のロック状態の検出を行うことはできない。
【0014】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものである。その目的は、第1の駆動源の運転が停止され、第2の駆動源からの駆動力により補機が作動されるときにおいても、誤判定を回避しつつ補機の状態を検出することのできる内燃機関の補機駆動装置及びそれを備えた車両を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段及びその作用効果について以下に記載する。
(1)請求項に記載の発明は、駆動源からの動力の供給を受けて駆動する補機と、前記駆動源としての第1の駆動源及び第2の駆動源と、これら駆動源の一方の動力を前記補機に伝達する動力伝達機構と、前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を動力の伝達が可能となる継合状態または動力の伝達が不能となる解放状態に切り替える第1の継合機構と、前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を動力の伝達が可能となる継合状態または動力の伝達が不能となる解放状態に切り替える第2の継合機構とを備える内燃機関の補機駆動装置において、前記補機の入力軸の回転速度が低回転領域にあるときに前記補機の状態の検出が実行されることを回避すべく設定される解放許容判定値と前記第2の駆動源の出力軸の回転速度とを比較し、同比較を通じて前記第2の駆動源の出力軸の回転速度が前記解放許容判定値以下であることが検出されるとき、前記第2の継合機構の制御を通じて前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に維持する制御手段と、前記第1の駆動源から前記補機への動力の供給が停止されるとともに、前記第2の駆動源から前記補機への動力の供給が実行されるとき、前記補機の入力軸の回転速度に基づいて前記補機の状態を検出する検出手段とを備えることをその要旨としている。
上記発明によれば、第1の駆動源から補機への動力の供給が停止されるとともに、第2の駆動源から補機への動力の供給が実行されるときに補機の状態の検出が行われるため、第1の駆動源から補機への動力の供給が停止されている状態において補機の状態を確実に検出することができるようになる。また、第2の駆動源の出力軸の回転速度が解放許容判定値以下のとき、制御手段による第2の継合機構の制御を通じて補機と動力伝達機構との連結状態が解放状態に維持されるとともに、検出手段による補機の状態の検出を行うための条件に、上記「第2の駆動源から補機への動力の供給が実行されるとき」なる条件が含められているため、補機の入力軸の回転速度が低回転領域にあるときに補機の状態の検出が行われることが回避されることにより、第2の駆動源の駆動状態として出力軸の回転速度が比較的小さくなる状態に維持されることに起因して、補機の状態の検出について誤った検出結果が得られることを的確に抑制することができるようになる。
具体的には、補機駆動装置においては、第2の駆動源の出力軸の回転速度が小さいことにより補機の入力軸の回転速度もこれに応じた小さな値となることもある。一方で、例えば補機の入力軸の回転速度と予め定められた判定値との比較結果に基づいて補機の状態の検出を行う場合(第1従来方法に相当)には、同入力軸の回転速度が判定値を下回っていることに基づいて補機の異常が発生している旨判定されるため、上述のように補機の異常が発生していないものの、第2の駆動源の駆動状態に応じて補機の入力軸の回転速度が判定値を下回っているときにも補機の異常が発生している旨判定されることによって、補機の状態の検出として誤った検出結果が得られるようになる。これに対して上記発明では、上述の態様をもって制御手段による第2の継合機構の制御と協調させて検出手段による補機の状態の検出を行うようにしているため、第2の駆動源の出力軸の回転速度が比較的小さくなる状態においても、補機の状態の検出として誤った検出結果が得られることを的確に抑制することができるようになる。
【0019】
(2)請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記検出手段は、前記補機の入力軸の回転速度に基づく前記補機の状態の検出として、前記補機の入力軸の回転速度と回転速度判定値とを比較し、同比較の結果に基づいて前記補機の異常を検出することをその要旨としている。
上記発明によれば、補機の異常を的確に検出することができるようになる。
【0020】
(3)請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記制御手段は、前記第2の継合機構の制御を通じて前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に維持していることを条件に、前記第2の駆動源の出力軸の回転速度が前記解放許容判定値よりも大きい値として設定される継合許容判定値を上回ることに基づいて、前記第2の継合機構の制御を通じて前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を前記継合状態に移行させることをその要旨としている。
【0021】
(4)請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記制御手段は、前記第1の駆動源自体の駆動が停止していることを示す条件の成立に基づいて、前記第1の継合機構の制御を通じて前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に移行させることをその要旨としている。
【0022】
(5)請求項に記載の発明は、請求項に記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記制御手段は、前記条件の成立に加えて前記第2の駆動源の出力軸の回転が実質的に停止していることに基づいて、前記第1の継合機構の制御を通じて前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に移行させることをその要旨としている。
【0023】
(6)請求項に記載の発明は、請求項4または5に記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記制御手段は、前記条件の成立に加えて前記補機の入力軸の回転が実質的に停止していることに基づいて、前記第1の継合機構の制御を通じて前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に移行させることをその要旨としている。
【0024】
(7)請求項に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記制御手段を含む第1の制御系と、前記検出手段を含む第2の制御系とが設けられることをその要旨としている。
上記発明によれば、第2の継合機構の制御と補機の状態の検出とがそれぞれ異なる制御系で行われるため、各制御系の負荷を低減することができるようになる。
【0025】
(8)請求項に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記検出手段は、センサを通じて検出される前記前記補機の入力軸の回転速度に基づいて、前記補機の状態の検出を行うことをその要旨としている。
上記発明によれば、直接的に検出される補機の入力軸の回転速度に基づいて補機の状態の検出が行われるため、同検出をより正確に行うことができるようになる。
【0026】
(9)請求項に記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記検出手段は、前記第1の継合機構により前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態が前記解放状態に維持されることに基づいて、前記第1の駆動源から前記補機への動力の供給が停止されている旨判定することをその要旨としている。
【0027】
(10)請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記検出手段は、前記第2の継合機構により前記補機と前記動力伝達機構との連結状態が前記継合状態に維持されることに基づいて、前記第2の駆動源から前記補機への動力の供給が実行されている旨判定することをその要旨としている。
【0028】
(11)請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記第1の駆動源と前記第2の駆動源と前記補機とが単一のベルトにより連結されることをその要旨としている。
上記発明によれば、ベルト及びプーリの数を少なく設定することが許容されるため、装置の構成の簡略化を図ることができるようになる。
【0029】
(12)請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記第1の駆動源として内燃機関を備え、前記第2の駆動源として電動機を備えることをその要旨としている。
【0030】
(13)請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記内燃機関は、アイドリング状態が所定時間以上にわたり継続されることに基づいて自動停止されるものであり、前記電動機は、前記自動停止された内燃機関に対する再始動要求に応じて同内燃機関への動力の供給を実行する再始動用駆動源としても機能するものであることをその要旨としている。
上記発明によれば、第2の駆動源が補機の駆動源及び再始動用駆動源として機能するため、アイドリングストップの実行が前提となる場合において構成の複雑化を的確に抑制することができるようになる。
【0031】
(14)請求項14に記載の発明は、請求項12または13に記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記内燃機関は、アイドリング状態が所定時間以上にわたり継続されることに基づいて自動停止されるものであり、前記検出手段は、前記内燃機関が自動停止されていることに基づいて、前記内燃機関から前記補機への動力の供給が停止されている旨判定することをその要旨としている。
【0032】
(15)請求項15に記載の発明は、請求項1〜14のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、前記補機として、空調装置に接続される圧縮機を備えることをその要旨としている。
上記発明によれば、補機として内燃機関に与える負荷が比較的大きい圧縮機を備える場合において、上記各請求項のいずれかにかかる発明の効果が奏せられるため、圧縮機を搭載する当該補機駆動装置としての実用性を大きく向上させることができるようになる。
【0033】
(16)請求項16に記載の発明は、請求項1〜15のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置を備える車両であることをその要旨としている。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の補機駆動装置及び車両を圧縮機の駆動装置及びその駆動装置を搭載した車両に具体化した第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
【0041】
図1は、内燃機関及び第1の駆動源としてのガソリンエンジン(以下、単に「エンジン」という)2と、その周辺構成及び制御装置のシステム構成図である。
エンジン2の出力は、エンジン2の出力軸をなすクランク軸2aからトルクコンバータ4及びオートマティックトランスミッション(自動変速機:以下「A/T」という)6を介してドライブシャフト6a側に出力される。そして、エンジン2の出力は、さらにディファレンシャル・ギア6bを介して最終的には車輪6cに伝達される。
【0042】
また、エンジン2の出力は、このような車輪6cへの動力伝達系とは別に、クランク軸2aに接続されたクランクプーリ10を介して、動力伝達機構をなすベルト14に伝達される。そして、そのベルト14により伝達された圧縮機プーリ16及びモータジェネレータプーリ(以下、「M/Gプーリ」という)18が回転される。なお、クランクプーリ10には、電磁クラッチからなる第1の継合機構としてのエンジンクラッチ10aが備えられており、必要に応じてオン(継合)またはオフ(解放)されるようになっている。そして、このエンジンクラッチ10aのオンまたはオフにより、クランクプーリ10とクランク軸2aとの間で出力の伝達・非伝達が切り替えられる。
【0043】
上記圧縮機プーリ16には、空調装置に接続される補機としての圧縮機22の駆動軸22aが、ベルト14から伝達される駆動力(回転力)により駆動可能に連結されている。なお、この圧縮機プーリ16には、電磁クラッチからなる第2の継合機構としての圧縮機クラッチ16aが備えられており、必要に応じてオン(継合)またはオフ(解放)されるようになっている。そして、この圧縮機クラッチ16aのオンまたはオフにより、圧縮機プーリ16と駆動軸22aとの間で出力の伝達・非伝達が切り替えられる。
【0044】
なお、図1で省略しているが、上記ベルト14には、圧縮機22以外にも、パワーステアリングポンプ、エンジン冷却用ウォータポンプ、オイルポンプ等の1つまたは複数の補機がプーリを介して連結されている。そして、これらの補機は、その回転軸がプーリを介してベルト14と連動して回転され、作動されるようになっている。
【0045】
また、M/Gプーリ18には、第2の駆動源としてのモータジェネレータ(以下、「M/G」という)26における出力軸としての回転軸26aが、連結されている。このM/G26は、必要に応じて発電機として機能すること(発電モード)で、M/Gプーリ18を介して伝達されるエンジン2からの回転力を電気エネルギーに変換する。さらに、M/G26は、必要に応じて電動機として機能すること(駆動モード)で、M/Gプーリ18を介してベルト14にてエンジン2及び圧縮機22等の補機類の少なくとも1つを回転させる。
【0046】
ここで、M/G26は、インバータ28に電気的に接続されている。M/G26を発電モードにする場合には、インバータ28はスイッチングにより、M/G26から高圧電源(ここでは36V)用バッテリ30に対して、及びDC/DCコンバータ32を介して低圧電源(ここでは12V)用バッテリ34に対し、電気エネルギーの充電を行うように切り替える。また、インバータ28は、スイッチングにより、点火系、メータ類あるいは各種ECUその他に対する電源となるように切り替える。
【0047】
一方、M/G26を駆動モードにする場合には、インバータ28は電力源である高圧電源用バッテリ30からM/G26へ電力を供給することで、M/G26を駆動する。このM/G26の駆動により、M/Gプーリ18及びベルト14を介して、エンジン2の停止時において圧縮機22等の補機類の回転や、場合により自動始動時、自動停止時あるいは車両発進時にクランク軸2aを回転させる。なお、インバータ28は、高圧電源用バッテリ30からの電気エネルギーの供給を調整することで、M/G26の回転速度を調整できる。
【0048】
なお、エンジン2には、冷間始動時や運転者によるイグニッションキー操作に伴う始動時などにクランキングを行うためのスタータ36が設けられている。スタータ36は、低圧電源用バッテリ34から電力を供給されて、リングギアを回転させてエンジン2を始動させる。
【0049】
上述したエンジンクラッチ10aのオンオフ切り替え、M/G26、インバータ28のモード制御、スタータ36の制御、その他各バッテリ30,34に対する蓄電量制御は、制御系をなすエコノミーランニングシステムECU(以下、「ERS−ECU」という)40によって実行される。ここで、エコノミーランニングシステム(ERS)とは、車両の燃費改善などのために、車両が交差点等で走行停止したときにエンジン2を自動的に停止し、運転者により発進操作がなされたときにエンジン2を自動的に再始動して、車両を発進可能とさせる自動停止始動システムのことである。また、圧縮機22及びウォータポンプを除く補機類の駆動オンオフ制御、A/T6の変速制御、燃料噴射弁(吸入ポート噴射型あるいは筒内噴射型)42による燃料噴射制御、その他のエンジン制御は、エンジンECU44により実行される。また、圧縮機クラッチ16aのオンオフ切り替え、その他の車室内を空気調和するための空調装置の制御は、空調装置ECU(以下、「A/C−ECU」という)46により実行される。
【0050】
なお、ERS−ECU40は、M/G26に内蔵されるM/G回転速度センサ26bからM/G26の回転軸26aの回転速度、ERSスイッチから運転者によるERSの起動操作の有無、その他のデータの検出をしている。また、エンジンECU44は、水温センサからエンジン冷却水温THW、アイドルスイッチからアクセルペダルの踏み込み有無状態、アクセル開度センサからアクセル開度ACCP、車速センサから車速SPD、スロットル開度センサからスロットル開度TA、シフト位置センサからのシフト位置SHFT、ブレーキスイッチからのブレーキペダル踏み込み有無状態、エンジン回転速度センサからエンジン回転速度NE、その他のデータをエンジン制御のために検出している。また、A/C−ECU46は、空調スイッチから運転者によるオンオフ操作の有無、圧縮機回転速度センサ22bから圧縮機回転速度NA、車室内の温度、空調装置吹出口における風量及び温度、エバポレータの温度、コンデンサの温度、膨張弁の開度、その他のデータを圧縮機22を含む空調装置制御のために検出している。
【0051】
なお、これら各ECU40,44,46は、マイクロコンピュータを中心として構成されており、内部のROMに書き込まれているプログラムに応じてCPUが必要な演算処理を実行し、その演算結果に基づいて各種制御を実行している。これらの演算処理結果及び前述のごとく検出されたデータは、ECU40,44,46間で相互にデータ通信が可能になっており、必要に応じてデータを交換して相互に連動して制御を実行することが可能となっている。
【0052】
次に、ERS−ECU40にて実行される圧縮機22の状態の検出制御について説明する。図2は、この圧縮機22の状態検出制御のフローチャートを示すものである。この圧縮機22の状態検出処理は、ERSスイッチがオンに設定された状態で実行され、短時間周期で繰り返し実行される。
【0053】
本検出処理が開始されると、まず、エンジンECU44を介して、エンジン2の運転状態に関するデータが読み込まれ、エンジン2が自動停止された状態にあるか否かが判断される(S101)。ここでは、例えば、エンジン回転速度NE、アクセルペダルの踏み込み量、アクセル開度ACCP、車速SPDが読み込まれ、これらのデータがゼロであるか否か、またブレーキペダルが踏み込まれた状態にあるか否かが判断される。そして、エンジン回転速度NE、アクセルペダルの踏み込み量、アクセル開度ACCP、車速SPDがいずれもゼロであり、ブレーキペダルが踏み込まれた状態であれば、エンジン2が自動停止中である(YES)と判断され、次ステップに移行する。
【0054】
一方、エンジン回転速度NE、アクセルペダルの踏み込み量、アクセル開度ACCP、車速SPDのいずれかが所定の値を有しているか、またはブレーキペダルが踏み込まれていない状態であれば、エンジン2は自動停止されている状態ではないと判断される。と、エンジン2が自動停止中ではない(NO)として、一旦本処理を終了する。
【0055】
次に、エンジンECU44からエンジンクラッチ10aにオフ指令が出されている否かを判断する(S102)。ここで、オフ指令が出されていれば、YESととして次ステップに移行する。一方、オフ指令が出されていなければ(NO)、エンジンクラッチ10aが継合状態にあり、ベルト14とクランク軸2aが連結されているとして、一旦本処理を終了する。
【0056】
次に、エンジンクラッチ10aが正常に作動しており、エンジンクラッチ10aが解放状態となっているか否かが判断される(S103)。ここで、エンジンクラッチ10aが解放状態にあれば(YES)、ベルト14とクランク軸2aとの連結が解除されているとして、次のステップに移行する。一方、エンジンECU44からオフ指令が出されているにも関わらず、エンジンクラッチ10aが継合状態にあれば(NO)、ベルト14とクランク軸2aが連結されているとして、一旦本処理を終了する。
【0057】
次に、圧縮機回転速度センサ22bが正常か否かが判断される(S104)。ここで、圧縮機回転速度センサ22bが正常に作動しており、A/C−ECU46を介して、圧縮機回転速度NAが入力されれば、YESとして次ステップに移行する。一方、圧縮機回転速度センサ22bが正常に作動しておらず、圧縮機回転速度NAが正確に入力されなければ、NOとして一旦本処理を終了する。
【0058】
次に、M/G回転速度センサ26bが正常か否かが判断される(S105)。ここで、M/G回転速度センサ26bが正常に作動しており、M/G回転速度が入力されれば、YESとして次ステップに移行する。一方、M/G回転速度センサ26bが正常に作動しておらず、M/G回転速度が正確に入力されなければ、NOとして一旦本処理を終了する。
【0059】
次に、圧縮機クラッチ16aが継合状態にあるか否かが判断される(S106)。ここで、圧縮機クラッチ16aが継合状態にあれば(YES)、ベルト14を介して圧縮機22とM/G26とが連結され、かつ圧縮機22の駆動軸22aがM/G26からの回転力により回転されているとして、次のステップに移行する。一方、圧縮機クラッチ16aが解放状態にあれば(NO)、圧縮機22とベルト14とが連結されておらず、圧縮機22の駆動軸22aにM/G26からの回転力に伝達されていないものとして、一旦処理を終了する。この際、上記S104で入力された圧縮機回転速度NA及びS105で入力されたM/G回転速度は、廃棄する。
【0060】
そして、上記S104で入力された圧縮機回転速度NAと、S105で入力されたM/G回転速度とを、圧縮機プーリ16とM/Gプーリ18とのプーリ比を加味した上で比較する(S107、比較手段及び検出手段)。そして、圧縮機回転速度NAとM/G回転速度との差が所定の範囲内である場合には、両回転速度の差が小さいものとして、圧縮機22内に固着が生じておらず、圧縮機22が正常に作動されていると判断され(S108)、本処理を終了する。一方、圧縮機回転速度NAとM/G回転速度との差が所定の範囲を越えて大きい場合には、両回転速度の差が大きいものとして、圧縮機22内に何らかの固着または不具合が生じていると判断され(S109)、本処理を終了する。この場合、圧縮機22が固着状態にあることを、例えば運転者等に知らしめる、例えば警告ランプ等を設けることが望ましい。あるいは、不具合が生じている旨の異常検出信号を診断情報(ダイアグ情報)として図示しないメモリなどに記憶させてもよい。
【0061】
以上詳述したように、この第1実施形態にかかる圧縮機22の状態検出処理によれば、以下に示すような優れた効果が得られるようになる。
(1)本実施形態の車両は、エンジン2のクランク軸2aとベルト14との間にエンジンクラッチ10aを備えるとともに、圧縮機22の駆動軸22aとベルト14との間に圧縮機クラッチ16aを備えている。そして、圧縮機22に対して、エンジン2からの駆動力の供給が停止されるとともに、M/G26からの駆動力が供給されている状態で、M/G26のM/G回転速度と圧縮機22の圧縮機回転速度NAとを比較することにより、圧縮機22における固着の有無を判断している。
【0062】
このため、エンジン2が自動停止された状態でも、圧縮機22における固着の有無を容易かつより確実に検出することができる。また、圧縮機22における固着の有無の検出にあたっては、M/G回転速度と圧縮機回転速度NAとを比較によっている。このため、例えば圧縮機回転速度を所定値との大小判断によって、圧縮機22の固着の有無を検出しているような場合に生じうる、駆動側のM/G回転速度が小さいために、被駆動側の圧縮機回転速度NAが前記所定値より小さくなり、圧縮機22に固着が生じている誤検出されてしまうことを抑制することができる。従って、圧縮機22の状態を、M/G26の回転軸26aの全回転領域にわたって、より正確に検出することができる。
【0063】
(2)本実施形態における圧縮機22の状態検出処理では、全ての処理をERS−ECU40内で実行している。このため、圧縮機22の状態検出処理を1箇所で集中的に行うことができて、制御構成の複雑化を招くことがない。
【0064】
(3)本実施形態の車両では、エンジン2とM/G26と圧縮機22とが一本のベルト14を介して作動連結されている。このため、ベルト14及びプーリ10,16,18の数の増大を抑制することができて、構成の簡素化を図ることができる。
【0065】
(4)本実施形態の車両では、運転者による自動停止されたエンジン2の再始動要求、例えばブレーキペダルの踏み込みを中止し、アクセルペダルを踏み込む等の操作に応じて、M/G26がエンジン2に回転力を供給する。この一方で、M/G26は、エンジン2が自動停止されたときに圧縮機22に回転力を供給する。このように、アイドリング・ストップ機構に不可欠な再始動用駆動源であるM/G26を利用して、エンジン2の自動停止時における圧縮機22の駆動を行うことができて、構成の複雑化を抑制することができる。
【0066】
(5)本実施形態の車両では、エンジン2に付随して装備される補機のうちでも、特に車室内を空気調和するための空調装置に接続される圧縮機22の状態を検出している。この圧縮機22は、補機のうちでも最もエンジン2に与える負荷が大きいとともに、他の補機、例えばパワーステアリングポンプ、ウォータポンプ等に比べ固着等を生じる可能性が高く、前記(1)〜(4)に記載の作用効果が特に顕著に奏される。
【0067】
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0068】
この第2実施形態においては、図3のフローチャートに示すように、圧縮機22の状態の検出処理が異なっている。すなわち、前記第1実施形態では、圧縮機22の状態検出処理を全てERS−ECU40内で行っていたの対し、本第2実施形態では、圧縮機クラッチ16aのオンオフのタイミングをERS−ECU40にて制御し、圧縮機22の状態検出処理をA/C−ECU46にて実行するようになっている。
【0069】
まず、ERS−ECU40における圧縮機クラッチ16aのオンオフのタイミングの制御処理について説明する。
本タイミング制御処理の初期ステップS201〜S203は、前記第1実施形態の状態検出処理のS101〜S103と全く同様の判断及び処理がなされる。そして、S203において、エンジンクラッチ10aが解放状態にあれば(YES)、ベルト14とクランク軸2aとの連結が解除されているとして、次のS204に移行する。このS204では、M/G回転速度センサ26bが正常か否かが判断される。ここで、M/G回転速度センサ26bが正常に作動しており、M/G回転速度NMが入力されれば、YESとして次ステップに移行する。一方、M/G回転速度センサ26bが正常に作動しておらず、M/G回転速度NMが正確に入力されなければ、NOとして一旦本処理を終了する。
【0070】
ここで、図4はエンジン2が前記ERSにより自動停止されたときにおけるM/G26の回転軸26a及び圧縮機22の駆動軸22aの回転速度の推移をエンジンクラッチ10a及び圧縮機クラッチ16aのオンオフのタイミングチャートとともに示した図である。この図4に示すように、エンジン2が自動停止状態に移行すると、燃料噴射弁42からの燃料噴射が停止されるとともに、スロットルバルブが全閉の状態とされる。これにより、エンジン2の内部での燃料燃焼が停止され、エンジン2のクランク軸2aの回転速度は、徐々に低下してくる。これにより、ベルト14を介して連結されたM/G26の回転軸26a(図中実線)及び圧縮機22の駆動軸22a(図中一点鎖線)の回転速度も、漸減してくる。なお、この図4においては、M/Gプーリ18と圧縮機プーリ16とのプーリ比を加味して、両者の回転軸26aと駆動軸22aとが、回転状態ではほぼ同一の回転速度となるように換算して示してある。
【0071】
ここで、図3に戻って、上記S204で入力されたM/G回転速度NMが所定のクラッチオフ許容回転速度nm1より小さいか否かが判断される(S205)。エンジン2の自動停止後、M/G26の回転軸26aのM/G回転速度NMは、徐々に低下してくる。そして、そのM/G回転速度NMが、クラッチオフ許容回転速度nm1に達するまでは、S205においてNOと判断され、S206に移行する。
【0072】
S206において、そのM/G回転速度NMが、所定のクラッチオン許容回転速度nm2(ここで、nm1<nm2)より大きいか否かが判断される。ここで、M/G回転速度NMが、クラッチオン許容回転速度nm2より大きいと判断される(YES)と、S207に移行して、A/C−ECU46を介して、圧縮機クラッチ16aに対してオン指令が出力され、継合状態に移行される。ちなみに、エンジン2の自動停止直後においては、この圧縮機クラッチ16aは継合状態となっているため、圧縮機クラッチ16aの状態に変化は生じない。そして、本処理は、一旦終了される。
【0073】
一方、S206において、M/G回転速度NMが、クラッチオン許容回転速度nm2より小さいと判断される(NO)と、本処理は一旦終了される。ここで、エンジン2の自動停止直後においては、この圧縮機クラッチ16aは継合状態となっているため、この継合状態が維持される。
【0074】
M/G回転速度NMがクラッチオフ許容回転速度nm1を越えて低下すると、S205においてYESと判断され、S208に移行する。S208において、A/C−ECU46を介して、圧縮機クラッチ16aに対してオフ指令が出力され、継合状態から解放状態に移行される。そして、本処理は、一旦終了される。
【0075】
このように、圧縮機クラッチ16aが継合状態から解放状態に移行されると、図4に示すように、圧縮機回転速度NAは一気にゼロとなる。そして、M/G回転速度NMも若干遅れてゼロとなる。そして、この状態でエンジンクラッチ10aが継合状態から解放状態へと移行され、エンジン2のクランク軸2aとベルト14との連結が解除される。エンジンクラッチ10aが解放状態に移行され、所定時間を経過したところで、ERS−ECU40は、インバータ28に対し高圧電源用バッテリ30からM/G26への電力の供給を指令する。これにより、M/G26が駆動モードに切り替えられ、その回転軸26aのM/G回転速度NMも徐々に上昇していく。
【0076】
ここで、このM/G回転速度NMがクラッチオフ許容回転速度nm1を下回り、駆動モードに切り替えられ、M/G回転速度NMが徐々に上昇していく間にも、図3に示す圧縮機クラッチ16aのオンオフタイミング制御処理は、繰り返し実行されている。しかしながら、M/G回転速度NMが、クラッチオン許容回転速度nm2を上回るようになるまでは、S205においてYESまたはS206においてNOと判断されて、圧縮機クラッチ16aへのオフ指令が継続される。やがて、M/G回転速度NMがオン許容回転速度nm2を上回って増大すると、S206においてYESと判断され、S207において圧縮機クラッチ16aに対しオン指令が出力され、解放状態から継合状態に移行される。これにより、圧縮機22の駆動軸22aがベルト14と連結され、M/G26からの回転力により圧縮機22の駆動軸22aがM/G26の回転軸26aと連動して回転されるようになる。これにより、圧縮機回転速度NAも急激に上昇してくることになる。
【0077】
以上のように、ERS−ECU40にて圧縮機クラッチ16aのオンオフ制御がなされるのと同期するともに独立に、A/C−ECU46においては図3に示す圧縮機22の状態検出処理が繰り返し実行されている。
【0078】
この状態検出処理が開始されると、まず圧縮機クラッチ16aが継合状態にあるか否かが判断される(S211)。ここで、圧縮機クラッチ16aが継合状態にあれば(YES)、ベルト14を介して圧縮機22とM/G26とが連結され、かつ圧縮機22の駆動軸22aがM/G26からの回転力により回転されているとして、次のステップに移行する。一方、圧縮機クラッチ16aが解放状態にあれば(NO)、圧縮機22とベルト14とが連結されておらず、圧縮機22の駆動軸22aにM/G26からの回転力に伝達されていないものとして、一旦処理を終了する。
【0079】
次に、圧縮機回転速度センサ22bが正常か否かが判断される(S212)。ここで、圧縮機回転速度センサ22bが正常に作動しており、A/C−ECU46を介して、圧縮機回転速度NAが入力されれば、YESとして次ステップに移行する。一方、圧縮機回転速度センサ22bが正常に作動しておらず、圧縮機回転速度NAが正確に入力されなければ、NOとして一旦本処理を終了する。
【0080】
次に、S212で入力された圧縮機回転速度NAが、所定の固着判定回転速度na1以上か否かが判断される(S213、検出手段)。この固着判定回転速度na1は、前記クラッチオフ許容回転速度nm1に相当する圧縮機回転速度NAよりも小さな値に設定されている。
【0081】
ここで、圧縮機回転速度NAが固着判定回転速度na1以上である場合には、圧縮機22内に固着が生じておらず、圧縮機22が正常に作動されていると判断され(S214)、本処理を終了する。一方、圧縮機回転速度NAが固着判定回転速度na1より小さい場合には、圧縮機22内に何らかの固着または不具合が生じて動されていると判断され(S215)、本処理を終了する。この場合、圧縮機22が固着状態にあることを、例えば運転者等に知らしめる、例えば警告ランプ等を設けることが望ましい。
【0082】
ところで、これらのERS−ECU40での圧縮機クラッチ16aのオンオフ制御処理と、A/C−ECU46での圧縮機22の状態検出処理とを組み合わせることにより、圧縮機22の状態検出において、以下のような条件が設定される。すなわち、A/C−ECU46での圧縮機22の状態検出処理が実行されるため、には、S211において、圧縮機クラッチ16aが結合中であることが求められている。その圧縮機クラッチ16aが結合中となるのは、M/G回転速度NMがクラッチオフ許容回転速度nm1またはクラッチオン許容回転速度nm2を上回ること(S205でNOまたはS206でYES)が条件となる。
【0083】
従って、M/G回転速度NMがクラッチオフ許容回転速度nm1を下回るような低回転速度領域では、圧縮機クラッチ16aが継合状態に移行されることがなく、常に解放状態となる。このため、この圧縮機クラッチ16aのオンオフ制御処理と同時並行して実施される圧縮機22の状態検出処理において、圧縮機回転速度NAが前記クラッチオフ許容回転速度nm1に対応するような低回転速度領域で、S213の圧縮機回転速度NAと固着判定回転速度na1との大小比較がなされることがない。これにより、低M/G回転速度NM領域で圧縮機22の状態検出が行われることが排除され、圧縮機22が正常であるにも関わらず、固着状態であるとの誤検出の発生が抑制される。
【0084】
以上詳述したように、この第2実施形態にかかる圧縮機クラッチ16aのオンオフ制御処理と圧縮機22の状態検出処理との組み合わせによれば、以下に示すような優れた効果が得られるようになる。
【0085】
(6)本実施形態の車両では、エンジン2のクランク軸2aとベルト14との間にエンジンクラッチ10aを備えるとともに、圧縮機22の駆動軸22aとベルト14との間に圧縮機クラッチ16aを備えている。そして、圧縮機クラッチ16aは、M/G回転速度NMがクラッチオフ許容回転速度nm1であるときに、圧縮機22とベルト14との継合を解放する。そして、A/C−ECU46では、圧縮機クラッチ16aの継合状態と、圧縮機回転速度NAとに基づいて、その圧縮機22の状態を検出するようになっている。
【0086】
従って、M/G回転速度NMがクラッチオフ許容回転速度nm1以下であるときには、M/G26から圧縮機22への駆動力の供給が遮断される。その上で、M/G回転速度NMがクラッチオン許容回転速度nm2を超えるのを待って、圧縮機クラッチ16aを継合させ、そのときの圧縮機回転速度NAをもって圧縮機22の状態を検出することができる。このため、M/G回転速度がクラッチオフ許容回転速度nm1より小さい領域での圧縮機22の状態の検出を回避することできて、圧縮機22が正常であったとしても異常であると検出されることを回避することができる。
【0087】
(7)本実施形態の車両では、M/G回転速度NMがクラッチオフ回転速度nm1以上であるときに、圧縮機22の状態を検出するようになっている。このため、圧縮機22の状態の検出を、所定のM/G回転速度NM以上で行うため、圧縮機回転速度NAが、単に固着判定回転速度na1より小さいことに起因して、圧縮機22が正常であったとしても異常であると検出されることを回避することができる。
【0088】
(8)本実施形態の車両では、圧縮機22の状態検出処理が、圧縮機クラッチのオンオフ制御処理を行うERS−ECU40とは異なるA/C−ECU46で実行されている。このため、ERS−ECU40及びA/C−ECU46の負担を軽くすることができる。
【0089】
なお、上記実施形態は、例えば以下のように適宜変更することもできる。
・上記実施形態では、本発明をガソリン式のエンジン2において具体化したが、ディーゼル式エンジンにおいて具体化してもよい。
【0090】
・上記実施形態では、補機のうちで圧縮機22の状態を検出する処理において具体化したが、その他の補機、例えばパワーステアリングポンプ、ウォータポンプ、オイルポンプ等の状態を検出する処理において具体化してもよい。ただし、この場合、これらの補機とベルト14との間に、電磁クラッチからなるクラッチを配設する必要がある。
【0091】
・上記実施形態では、本発明をA/T6を搭載した車両において具体化したが、その他の変速機、例えば全自動式のマニュアルトランスミッション、従来のマニュアルトランスミッション、あるいは無段変速機(CVT)などを搭載する車両において具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンと、その周辺構成及び制御装置のシステム構成図。
【図2】第1実施形態の圧縮機の状態検出制御のフローチャート。
【図3】第2実施形態の圧縮機の状態検出制御のフローチャート。
【図4】エンジンが自動停止されたときのM/G回転速度及び圧縮機回転速度の推移に関する説明図。
【符号の説明】
…第1の駆動源をなすエンジン、10a…第1の継合機構としてのエンジンクラッチ、14…動力伝達機構をなすベルト、16a…第2の継合機構としての圧縮機クラッチ、22…補機としての圧縮機、22a…入力軸をなす駆動軸、26…第2の駆動源をなすモータジェネレータ(M/G)、26a…出力軸をなす回転軸、40…制御系をなすエコノミーランニングシステムECU(ERS−ECU)、46…制御系をなす空調装置ECU(A/C−ECU)。

Claims (16)

  1. 駆動源からの動力の供給を受けて駆動する補機と、前記駆動源としての第1の駆動源及び第2の駆動源と、これら駆動源の一方の動力を前記補機に伝達する動力伝達機構と、前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を動力の伝達が可能となる継合状態または動力の伝達が不能となる解放状態に切り替える第1の継合機構と、前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を動力の伝達が可能となる継合状態または動力の伝達が不能となる解放状態に切り替える第2の継合機構とを備える内燃機関の補機駆動装置において、
    前記補機の入力軸の回転速度が低回転領域にあるときに前記補機の状態の検出が実行されることを回避すべく設定される解放許容判定値と前記第2の駆動源の出力軸の回転速度とを比較し、同比較を通じて前記第2の駆動源の出力軸の回転速度が前記解放許容判定値以下であることが検出されるとき、前記第2の継合機構の制御を通じて前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に維持する制御手段と、
    前記第1の駆動源から前記補機への動力の供給が停止されるとともに、前記第2の駆動源から前記補機への動力の供給が実行されるとき、前記補機の入力軸の回転速度に基づいて前記補機の状態を検出する検出手段とを備える
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記検出手段は、前記補機の入力軸の回転速度に基づく前記補機の状態の検出として、前記補機の入力軸の回転速度と回転速度判定値とを比較し、同比較の結果に基づいて前記補機の異常を検出する
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記制御手段は、前記第2の継合機構の制御を通じて前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に維持していることを条件に、前記第2の駆動源の出力軸の回転速度が前記解放許容判定値よりも大きい値として設定される継合許容判定値を上回ることに基づいて、前記第2の継合機構の制御を通じて前記補機と前記動力伝達機構との連結状態を前記継合状態に移行させる
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記制御手段は、前記第1の駆動源自体の駆動が停止していることを示す条件の成立に基づいて、前記第1の継合機構の制御を通じて前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に移行させる
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記制御手段は、前記条件の成立に加えて前記第2の駆動源の出力軸の回転が実質的に停止していることに基づいて、前記第1の継合機構の制御を通じて前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に移行させる
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  6. 請求項4または5に記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記制御手段は、前記条件の成立に加えて前記補機の入力軸の回転が実質的に停止していることに基づいて、前記第1の継合機構の制御を通じて前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態を前記解放状態に移行させる
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記制御手段を含む第1の制御系と、前記検出手段を含む第2の制御系とが設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記検出手段は、センサを通じて検出される前記前記補機の入力軸の回転速度に基づいて、前記補機の状態の検出を行う
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記検出手段は、前記第1の継合機構により前記第1の駆動源と前記動力伝達機構との連結状態が前記解放状態に維持されることに基づいて、前記第1の駆動源から前記補機への動力の供給が停止されている旨判定する
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記検出手段は、前記第2の継合機構により前記補機と前記動力伝達機構との連結状態が前記継合状態に維持されることに基づいて、前記第2の駆動源から前記補機への動力の供給が実行されている旨判定する
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記第1の駆動源と前記第2の駆動源と前記補機とが単一のベルトにより連結される
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記第1の駆動源として内燃機関を備え、前記第2の駆動源として電動機を備える
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  13. 請求項12に記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記内燃機関は、アイドリング状態が所定時間以上にわたり継続されることに基づいて自動停止されるものであり、前記電動機は、前記自動停止された内燃機関に対する再始動要求に応じて同内燃機関への動力の供給を実行する再始動用駆動源としても機能するものである
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  14. 請求項12または13に記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記内燃機関は、アイドリング状態が所定時間以上にわたり継続されることに基づいて自動停止されるものであり、前記検出手段は、前記内燃機関が自動停止されていることに基づいて、前記内燃機関から前記補機への動力の供給が停止されている旨判定する
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置において、
    前記補機として、空調装置に接続される圧縮機を備える
    ことを特徴とする内燃機関の補機駆動装置。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の内燃機関の補機駆動装置を備える車両。
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