JP4003504B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し拡大投写する光学系、およびこの光学系の動作を制御する制御部を有する本体と、この本体を収納する外装ケースと、前記制御部の動作を遠隔操作する遠隔操作機器とを備えるプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、光源ランプから射出された光束をダイクロイックミラーで三色の色光に分離するダイクロイックミラーと、色光毎に画像情報に応じて変調する3枚の液晶パネルと、各液晶パネルで変調された光束を合成するクロスダイクロイックプリズムとを備える三板式のプロジェクタが知られている。
【0003】
このようなプロジェクタを使用してプレゼンテーション等を行う場合には、プロジェクタ本体に設けられた操作パネルを直接操作することも可能であるが、一般的には、プロジェクタ本体から離れたスクリーン近傍に使用者が立って、遠隔操作機器(リモートコントローラ;リモコン)を用いて、プロジェクタの遠隔操作を行っている。また、近年のプロジェクタでは、高輝度化に加えて、小型化・軽量化が求められた結果、持ち運び可能なモバイルタイプが開発されている。
このようなモバイルタイプのプロジェクタでは、プロジェクタにリモコンを付帯して携行する必要性から、プロジェクタ本体を収納する外装ケースの外側等にリモコン保持用の保持部が設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような保持部を設けた場合には、保持部からリモコンが脱落しないように保持機構を強固にする必要があるので、リモコン保持用の部品に加えてリモコン取り出し用の部品も必要となっていた。このため、保持部を構成する部品の点数が多くなってコスト高になるとともに、リモコンの収納および取り出しの操作が繁雑になるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、遠隔操作機器を確実に携行できた上で、コストの増加を抑えて、遠隔操作機器の取り扱い性を向上できるプロジェクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し拡大投写する光学系、およびこの光学系の動作を制御する制御部を有する本体と、この本体を収納する外装ケースと、前記制御部の動作を遠隔操作する遠隔操作機器とを備えるプロジェクタであって、前記外装ケースには、該外装ケースの外側に向かってスライド自在に装着され、上面が開口され、前記遠隔操作機器を収納する収納部が設けられ、この収納部の内部には、収納される前記遠隔操作機器の重心位置よりもスライド方向外側に凸部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
ここで、前記遠隔操作機器とは、本体の制御部を遠隔操作するリモートコントローラ(リモコン)のことである。このリモコンは、例えば、投写画像の設定変更や、出力される音量の調節、入力する画像情報の切替等の各操作について遠隔操作ができる。
【0008】
ここで、本発明では、例えば、収納部は、箱状の外装ケースの下側に設けられ、外装ケースからプロジェクタの投写側(前方側)等へ、前記外装ケース下面に沿ってスライド移動する構成を採用できる。
【0009】
本発明によれば、遠隔操作機器を収納部に収納させることにより、遠隔操作機器をプロジェクタに常に付帯させて確実に携行できる。このため、遠隔操作機器による操作で画像の投写をスムーズに実施できる。
また、収納部に収納された遠隔操作機器は、偏心位置にある凸部によって、スライド方向外側から内側に向かって下方向に傾斜した姿勢となる。このため、収納部を外装ケースからスライド方向外側へスライド移動させた際に、操作者側である遠隔操作機器のスライド方向外側部分が上方側へ位置することにより、遠隔操作機器の取り出しや収納をスムーズに行うことができて、遠隔操作機器の取り扱い性を向上できる。
さらに、収納部を1つ用意して凸部を形成するだけで、遠隔操作機器の保持および取り出しの部品を兼ねることができ、簡単な構成で部品点数を減少させてコスト削減を図ることができる。
【0010】
以上において、前記凸部形成位置に応じた前記収納部外部には、スライド引出用の凹部が形成されていることが好ましい。ここで、凸部としては、例えば、収納部の一部を外部側から内部側へ膨出させた構成とすることができ、この場合には、凸部の反対側を凹部として構成できる。
このようにすれば、凸部と凹部とが兼用されることにより、部材点数を増やすことなく、前述した取り扱い性向上機能に加えて、外装ケースから収納部をスライド移動させる際の把手としての機能も発揮できる。
【0011】
以上において、前記外装ケースは、前記遠隔操作機器を収納した際における前記収納部の凸部形成位置に対応する位置に、収納された前記遠隔操作機器を前記凸部に付勢する付勢部材を備えていることが好ましい。
遠隔操作機器を収納部に収納させた状態で外装ケースに装着すると、遠隔操作機器は、外装ケースの付勢部材によって凸部へと付勢され、凸部と付勢部材との間で挟まれた状態となる。このため、収納部内での遠隔操作機器のがたつきを防止できる。
ここで、遠隔操作機器が平板状であって、凸部または付勢部材における遠隔操作機器との当接部分が平たい場合には、平たい面同士の当接により、遠隔操作機器はスライド方向に沿った姿勢で保持収納されることになる。この状態で収納部を外装ケースからスライド移動させても、遠隔操作機器の一部によって収納部のスライド移動は阻害されない。
さらに、収納部を外装ケースからスライド移動させていくと、付勢部材と凸部との相対的な位置がずれたところで、遠隔操作機器の姿勢がスライド方向内側に向かって下方向に傾斜した状態となるため、操作者側である遠隔操作機器の外側端部が、収納部の開口上面から上方へ飛び出すことにより、収納部から遠隔操作機器を簡単に取り出すことができる。逆にいえば、収納部に遠隔操作機器を簡単に収納させることができる。このため、遠隔操作機器の取り扱い性を向上できる。
【0012】
また、前記付勢部材は、前記外装ケースと一体的に形成されていることが好ましい。
この場合には、例えば、射出成形等の簡便な手段によって付勢部材を外装ケースに一体的に形成することにより、部品点数を減少できるとともに、簡単に製造でき、これによりコスト低減を図ることができる。
【0013】
さらに、前記収納部は、前記外装ケースから該プロジェクタの投写側へスライド移動することが好ましい。
この場合には、プロジェクタの投写側である正面側から収納部のスライド移動操作を行うため、遠隔操作機器の収納、取り出しが容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は、本発明に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図である。
図1または図2に示すように、プロジェクタ1は、射出成形によって成形された略直方体状の外装ケース2を備える。この外装ケース2は、プロジェクタ1の本体部分を収納する合成樹脂製の筐体であり、アッパーケース21と、ロアーケース22とを備え、これらのケース21,22は、互いに着脱自在に構成されている。
【0015】
アッパーケース21は、図1,2に示すように、プロジェクタ1の上面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する上面部21A、側面部21B、前面部21Cおよび背面部21Dを含んで構成される。
同様に、ロアーケース22も、図1,2に示すように、プロジェクタ1の下面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する下面部22A、側面部22B、前面部22C、および背面部22Dを含んで構成される。
【0016】
従って、図1,2に示すように、直方体状の外装ケース2において、アッパーケース21およびロアーケース22の側面部21B,22B同士が連続的に接続されて直方体の側面部分210が構成され、同様に、前面部21C,22C同士の接続で前面部分220が、背面部21D,22D同士の接続で背面部分230が、上面部21Aにより上面部分240が、下面部22Aにより下面部分250がそれぞれ構成される。
【0017】
図1に示すように、上面部分240において、その前方側には操作パネル23が設けられ、この操作パネル23の近傍には音声出力用のスピーカ孔240Aが形成されている。
【0018】
前方から見て右側の側面部分210には、2つの側面部21B,22Bを跨る開口211が形成されている。ここで、外装ケース2内には、上面部分240に沿って、後述するメイン基板51と、インターフェース基板52とが設けられており、この開口211に取り付けられたインターフェースパネル53を介して、メイン基板51に実装された接続部51Bと、インターフェース基板52に実装された接続部52Aとが外部に露出している。これらの接続部51B,52Aにおいて、プロジェクタ1には外部の電子機器等が接続される。
【0019】
前面部分220において、前方から見て右側で、前記操作パネル23の近傍には、2つの前面部21C,22Cを跨ぐ円形状の開口221が形成されている。この開口221に対応するように、外装ケース2内部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開口221から投写レンズ46の先端部分が外部に露出しており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投写レンズ46のフォーカス操作が手動で行えるようになっている。
【0020】
前面部分220において、前記開口221の反対側の位置には、排気口222が形成されている。この排気口222には、安全カバー222Aが形成されている。
【0021】
図2に示すように、背面部分230において、背面から見た右側には矩形状の開口231が形成され、この開口231からインレットコネクタ24が露出するようになっている。
【0022】
下面部分250において、下方から見て右端側の中央位置には矩形状の開口251が形成されている。開口251には、この開口251を覆うランプカバー25が着脱自在に設けられている。このランプカバー25を取り外すことにより、図示しない光源ランプの交換が容易に行えるようになっている。
【0023】
また、下面部分250において、下方から見て左側で背面側の隅部には、一段内側に凹んだ矩形面252が形成されている。この矩形面252には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口252Aが形成されている。矩形面252には、この矩形面252を覆う吸気口カバー26が着脱自在に設けられている。吸気口カバー26には、吸気口252Aに対応する開口26Aが形成されている。開口26Aには、図示しないエアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入が防止されている。
【0024】
さらに、下面部分250において、後方側の略中央位置にはプロジェクタ1の脚部を構成する後脚2Rが形成されている。また、下面部22Aにおける前方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する前脚2Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロジェクタ1は、後脚2Rおよび2つ前脚2Fにより3点で支持されている。
2つの前脚2Fは、それぞれ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投写画像の位置調整ができるようになっている。
【0025】
また、図1,2に示すように、下面部分250と前面部分220とを跨るように、外装ケース2における前方側の略中央位置には、直方体状の凹部253が形成されている。この凹部253には、収納部としてのカバー部材27が設けられている。カバー部材27の内部には、図1,2では図示しない遠隔操作機器としてのリモートコントローラ(リモコン)が収納されている。なお、詳しくは後述する。
【0026】
ここで、図3,4は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。具体的には、図3は、図1の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図である。図4は、図3の状態から制御基板5を外した図である。
【0027】
外装ケース2には、図3,4に示すように、背面部分に沿って配置され、左右方向に延びる電源ユニット3と、この電源ユニット3の前側に配置された平面視略L字状で光学系としての光学ユニット4と、これらのユニット3,4の上方および右側に配置される制御部としての制御基板5とを備える。これらの各装置3〜5によりプロジェクタ1の本体が構成されている。
【0028】
電源ユニット3は、電源31と、この電源31の下方に配置された図示しないランプ駆動回路(バラスト)とを含んで構成される。
電源31は、前記インレットコネクタに接続された図示しない電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、前記ランプ駆動回路や制御基板5等に供給するものである。
前記ランプ駆動回路は、光学ユニット4を構成する図3,4では図示しない光源ランプに、電源31から供給された電力を供給するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されている。このようなランプ駆動回路は、例えば、基板に配線することにより構成できる。
【0029】
電源31および前記ランプ駆動回路は、略平行に上下に並んで配置されており、これらの占有空間は、プロジェクタ1の背面側で左右方向に延びている。
また、電源31はおよび前記ランプ駆動回路は、左右側が開口されたアルミニウム等の金属製のシールド部材31Aによって周囲を覆われている。
シールド部材31Aは、冷却空気を誘導するダクトとしての機能に加えて、電源31や前記ランプ駆動回路で発生する電磁ノイズが、外部へ漏れないようにする機能も有している。
【0030】
制御基板5は、図3に示すように、ユニット3,4の上側を覆うように配置されCPUや接続部51B等を含むメイン基板51と、このメイン基板51の下側に配置され接続部52Aを含むインターフェース基板52とを備える。
この制御基板5では、接続部51B,52Aを介して入力された画像情報に応じて、メイン基板51のCPU等が、後述する光学装置を構成する液晶パネルの制御を行う。
【0031】
メイン基板51は、金属製のシールド部材51Aによって周囲を覆われている。メイン基板51は、図3ではわかり難いが、光学ユニット4を構成する上ライトガイド472の上端部分472A(図4)に当接している。
【0032】
〔2.光学ユニットの詳細な構成〕
ここで、図5は、光学ユニット4を示す分解斜視図である。図6は、光学ユニット4を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構成する光源ランプ416から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学像を拡大して投射するユニットであり、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写レンズ46と、これらの光学部品41〜44,46を収納する合成樹脂製のライトガイド47(図5)とを備える。
【0033】
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
【0034】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。光源ランプ416には、高圧水銀ランプを採用している。なお、高圧水銀ランプ以外に、メタルハライドランプやハロゲンランプ等も採用できる。また、リフレクタ417には、放物面鏡を採用している。なお、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
【0035】
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0036】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0037】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置される。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0038】
具体的に、偏光変換素子414によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0039】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
【0040】
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0041】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは透過し、青色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0042】
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
【0043】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。
【0044】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、および射出側偏光板443によって画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
【0045】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418に貼り付けてもよい。
射出側偏光板443も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム444に貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0046】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
【0047】
以上説明した液晶パネル441、射出側偏光板443およびクロスダイクロイックプリズム444は、一体的にユニット化された光学装置本体45として構成されている。図7は、光学装置本体45を示す斜視図である。
光学装置本体45は、図7に示すように、クロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイクロイックプリズム444の上面に固定された合成樹脂製の固定板447と、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板443を保持する金属製の保持板446と、この保持板446の光束入射側に取り付けられた透明樹脂製の4つのピン部材445によって保持される液晶パネル441(441R,441G,441B)とを備える。
保持板446と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設けられており、この空隙部分に冷却空気が流れるようになっている。
光学装置本体45は、固定板447に形成された4つの腕部447Aの丸穴447Bを介して、下ライトガイド471にねじ止め固定される。
【0048】
投写レンズ46は、光学装置44のクロスダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像を拡大して投写するものである。
ライトガイド47は、図5に示すように、各光学部品412〜415,418,421〜423,431〜434,442を上方からスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上側開口を閉塞する蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成される。
【0049】
図5に示すように、平面視略L字状の下ライトガイド471の一端側には、光源装置411が収容されている。他端側には、下ライトガイド471に形成されたヘッド部473を介して、投写レンズ46がねじ止め固定されている。
【0050】
また、図5に示すように、下ライトガイド471に収納された光学装置本体45は、2つのばね部材50を挟んだ状態で下ライトガイド471にねじ止め固定される。この2つのばね部材50は、フィールドレンズ418および入射側偏光板442を下方へと付勢して位置を特定する。
【0051】
〔3.冷却構造〕
図8は、図4から前記上ライトガイドおよび光学装置本体45を取り外した図である。また、図9は、光学ユニット4を示す斜視図である。
ここで、プロジェクタ1には、図8,9に示すように、液晶パネル441を主に冷却するパネル冷却系Aと、偏光変換素子414を主に冷却する偏光変換素子冷却系Bと、電源ユニット3を主に冷却する電源冷却系Cと、光源装置411を主に冷却する光源冷却系Dとが設けられている。
【0052】
図8に示すように、パネル冷却系Aでは、電源ユニット3の下側に配置された大型のシロッコファン61が用いられている。
パネル冷却系Aでは、図8または図9に示すように、シロッコファン61によって、外装ケース2の下面部分250に形成された吸気口252A(図2)から吸入された外部の冷却空気は、図示しないダクトによって光学装置本体45の下方へと導かれ、下ライトガイド471における各液晶パネル441の下側に形成された吸入口からライトガイド47内部へと入る。この冷却空気は、図9に示すように、各液晶パネル441R,441G,441Bとクロスダイクロイックプリズム444との間の空隙を通って、液晶パネル441と前記射出側偏光板を冷却し、上ライトガイド472と前記制御基板との間の空間に排出される。また、この冷却空気は、各液晶パネル441R,441G,441Bとフィールドレンズ418との間の空隙を通って、液晶パネル441と前記入射側偏光板を冷却し、上ライトガイド472と前記入射側偏光板との間の空間に排出される。
なお、この空間に排出された空気は、上ライトガイド472の上端部分472Aと前記制御基板5との当接により、投写レンズ46側へは流れないようになっている。
【0053】
偏光変換素子冷却系Bでは、前記シロッコファン61によって吸入された冷却空気は、下ライトガイド471の下側に配置された図示しないダクトによって、偏光変換素子414の下側まで導かれ、下ライトガイド471における偏光変換素子414の下側に形成された吸入口からライトガイド47内へ入り、偏光変換素子414を冷却した後に、上ライトガイド472に形成された排出口474から排出される。
【0054】
電源冷却系Cでは、図8に示すように、金属製の板材を挟んでシロッコファン61の上側に配置された小型のシロッコファン62が用いられている。
電源冷却系Cでは、パネル冷却系Aによって上ライトガイド472と前記制御基板5の間に流れてきた冷却空気は、制御基板5を冷却しつつシロッコファン62によって吸入され、電源ユニット3の内部側へと排出される。この内部に排出された空気は、シールド部材31Aに沿って流れて電源31および前記ランプ駆動回路を冷却し、シロッコファン62とは反対側の開口から排出される。
【0055】
光源冷却系Dでは、光源装置411の前面側に配置された軸流ファン63と、この軸流ファン63に取り付けられたダクト64とが用いられている。
光源冷却系Dでは、電源冷却系Cおよび偏光変換素子冷却系Bから排出された空気は、軸流ファン63の吸引によって、光源装置411の側面部分に形成されたスリット状の開口から光源装置411内に入り込んで光源ランプ416を冷却し、ダクト64を介して、外装ケース2の排気口222から外部へと排出される。
【0056】
〔4.リモコン収納部分の構成〕
図10は、前記プロジェクタを構成する外装ケースから収納部であるカバー部材を外側へスライド移動させて、遠隔操作機器であるリモートコントローラ(リモコン)を収納したり取り出したりする様子を示す斜視図である。図11は、図10を裏面側から見た斜視図である。図12は、カバー部材を示す斜視図である。
図10,11に示すように、プロジェクタ1において、下面部分250と前面部分220とを跨るように、外装ケース2における該プロジェクタ1の投写側すなわち前面側の略中央位置には、凹部253の下側および前側を覆うカバー部材27が設けられている。
【0057】
図10,11に示すように、カバー部材27内部には、遠隔操作機器であるリモコン28が収納されている。
リモコン28は、図10に示すように、略矩形平板状に構成され、表面側に構成された各機能ボタンを押下することにより、投写画像の設定変更機能や、出力音声量調節機能、入力画像情報の切替機能、電源オン・オフ等の各種機能に対応する信号が制御基板5に対して送信され、制御基板5の制御が離間した位置から遠隔操作できるようになっている。なお、これらの機能ボタンは、リモコン28の本体部分からはほとんど突出していない。
【0058】
カバー部材27は、図10,11に示すように、上面部27Aが開口された中空箱状で合成樹脂製の部材であり、外装ケース2の下面部分250に沿って、外装ケース2から前後方向に引き出し式にスライド移動可能に構成されている。
上面部27Aは、略矩形状に開口され、リモコン28の収納および取り出しを行う部分である。
【0059】
また、図12に示すように、カバー部材27は、下面、2つの側面、前面、および背面をそれぞれ構成する下面部27B、側面部27C、前面部27Dおよび背面部27Eを含んで構成される。
【0060】
図12(A)に示すように、下面部27Bにおいて、前面部27D側の略中央位置には、前面部27Dの延出方向(左右方向)に沿って延び、内部側へ膨出する断面略横長矩形状の凸部としての膨出部271が形成されている。この膨出部271の上面271Uは、平面状に形成されている。
【0061】
膨出部271は、カバー部材27内部にリモコン28が収納された際に、このリモコン28の重心位置よりもスライド方向外側、つまり前側に形成されている。また、この膨出部271は、図12(B)に示すように、カバー部材27の外部側から見ると、内部側へ膨出した分だけ凹んだ凹部として構成されている。この凹部となる膨出部271は、プロジェクタ1の操作者がカバー部材27をスライド引き出し用の把手部分として用いられる。
【0062】
図12において、側面部27Cには、外装ケース2に形成されたレール部2A(図11)に係合する係合部27C1が形成されている。係合部27C1がレール部2Aに沿って移動することにより、カバー部材27が前後方向へスライド移動する。係合部27C1の後方側端部には、カバー部材27脱落防止用の係止部27C2が形成されている。
前面部27Dは、図1を参照すれば、外装ケース2の前面部分220に沿ったやや丸みのある形状で形成され、プロジェクタ1の前面部分の一部分を構成している。
【0063】
次に、外装ケース2からカバー部材27をスライド移動させて、内部に収納されたリモコン28を取り出す様子について説明する。
図13は、外装ケース2の下面部分250に構成された凹部253に、リモコン28を含むカバー部材27が収納された様子を示す部分断面図である。図14は、リモコン28を含むカバー部材27が外装ケース2から前面側にスライド移動した様子を示す部分断面図である。
【0064】
まず、リモコン28を含むカバー部材27が外装ケース2に収納された状態について説明する。
図13に示すように、凹部253内における外装ケース2の下面部分250には、外装ケース2にカバー部材27が収納された際に、カバー部材27の膨出部271の形成位置に対応する位置に突起29が形成されている。この突起29は、カバー部材27に収納されたリモコン28に当接し、このリモコン28を膨出部271へ付勢する付勢部材として機能している。突起29は、収納されたリモコン28における各種機能ボタン以外の部分に当接する。
【0065】
さらに、図11において、突起29(図13)は図面に隠れているが、外装ケース2の下面部分250において、前記突起が形成された部分は、矩形状の開口部29Aを前後方向に跨って形成されたブリッジ状のばね部29Bとして構成されている。このばね部29Bには、図13に示すように、前述した突起29が形成されている。
また、図13に示すように、ばね部29Bは、外装ケース2の下面部分250における他の部分よりも肉薄に形成されている。このように肉薄で、かつ両端が支持されたブリッジ状であることから、ばね部29Bは、上下方向に撓んで弾性体として機能するばね構造となっている。このため、ばね部29Bの弾性により、各部材の寸法ばらつきを吸収し、適切な付勢力をもたせることができる。
【0066】
カバー部材27が収納された際におけるカバー部材27内のリモコン28は、突起29により膨出部271側に付勢されている。換言すれば、リモコン28の前面側部分28Fの表裏面が、突起29と膨出部271との一箇所で挟まれた状態となっている。このため、収納されたリモコン28は、前面側部分28Fが膨出部271の平面状の上面271Uに倣うため、カバー部材27の下面、すなわち、外装ケース2の下面部分250に沿って平行な姿勢となっている。
【0067】
次に、図14に示すように、外装ケース2からカバー部材27をスライド移動させて、リモコン28を取り出す際の様子について説明する。
すなわち、カバー部材27をスライド移動させ、リモコン28の前面側部分28Fの先端が外装ケース2の前面部分220よりも外側に出てから、突起29と膨出部271との相対的な対向位置がずれると、リモコン28自身の重心Gとの位置関係から、リモコン28は膨出部271からの支持がなくなった状態となる。
このため、リモコン28の背面側部分28Rがカバー部材27の下面部27B側へ下がって当接することにより、リモコン28の姿勢は、下面部分250に平行な状態からスライド方向内側に向かって下方向に傾斜した状態へと変化する。従って、カバー部材27をスライド移動させると、リモコン28の前面側部分28Fがカバー部材27の開口された上面部27Aから上方へ飛び出すこととなる。これにより、カバー部材27からリモコン28が取り出し易くなっている。
【0068】
なお、カバー部材27にリモコン28を収納させる場合には、前述した取り出しの手順と逆に作用し同様の手順で、図14の状態から図13の状態へと戻すことができる。図示してないが、カバー部材27は、収納された状態では、不用意にスライドしてしまうのを防止する適切な力で係止されている。
【0069】
〔5.実施形態の効果〕
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)リモコン28をカバー部材27に収納させることにより、リモコン28をプロジェクタ1に常に付帯させて確実に携行できる。これにより、リモコン28による操作で、プロジェクタ1からの画像投写をスムーズに実施できる。
【0070】
(2)膨出部271が形成されたカバー部材27を設けるだけの簡単な構成で、リモコン28の保持用および取り出し用の部品を兼用でき、部品点数を減少させてコスト削減を図ることができる。
【0071】
(3)凸部と凹部とを兼用するような膨出部271として、これらの凸部および凹部を構成したので、部材点数を増やすことなく、外装ケース2からカバー部材27をスライド移動させる際の把手としての機能を付加できる。
【0072】
(4)リモコン28をカバー部材27に収納させた状態で外装ケース2に装着すると、リモコン28は、外装ケース2の突起29によって膨出部271へと付勢されて、膨出部271と突起29との間で挟まれた状態となり、カバー部材27内でのリモコン28のがたつきを確実に防止できる。
【0073】
(5)リモコン28を平板状に形成し、膨出部271の上面271Uを平面状に形成したので、リモコン28は、スライド方向に沿った姿勢で収納されるため、リモコン28の先端部分によってカバー部材27のスライド移動が阻害されず、スムーズなスライド操作を行うことができる。
【0074】
(6)カバー部材27を外装ケース2からスライド移動させ、突起29と膨出部271との相対位置がずれた位置となると、リモコン28の姿勢が傾斜し、操作者側の前面側部分28Fの端部が、カバー部材27の開口された上面部27Aから上方側へ飛び出すことにより、カバー部材27からリモコン28を簡単に取り出すことができる。同様に、カバー部材27にリモコン28を簡単に収納させることができる。以上のことより、リモコン28の取り扱い性を向上できる。
【0075】
(7)射出成形により外装ケース2に突起29を一体的に形成したので、部品点数を減少できた上で簡単に製造できるため、コスト低減を図ることができる。
【0076】
(8)カバー部材27がプロジェクタ1の投写側へスライド移動する構成としたので、プロジェクタ1の投写側である正面側からカバー部材27のスライド移動操作を行うため、リモコン28の収納、取り出しを容易にできる。
【0077】
(9)カバー部材27の前面部27Dがプロジェクタ1の前面の一部を構成し、外装ケース2の前面部分220に沿った構成としたので、プロジェクタ1の正面側から見た外観意匠性を向上できる。
【0078】
(10)膨出部271を下面部27Bの略中央位置に形成したので、把手として使用する場合に、使用者からの引き出す力をカバー部材27の左右端縁に均等にかけるかけることができ、カバー部材27の係合部27C1が外装ケース2のレール部2Aに沿って移動するため、外装ケース2からカバー部材27をスムーズに引き出すことができる。また、膨出部271の断面形状を略矩形状としたので、比較的操作者の指が掛けやすいため、スライド操作性を向上できる。
【0079】
〔6.実施形態の変形〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、カバー部材27を、下面部分250の略中央の位置に構成したが、これに限らず、右側位置や左側位置等の他の位置に構成してもよい。さらに、プロジェクタ1の前面部分220に構成したが、これに限らず、前面部分220以外の側面部分210や背面部分230等のその他の部分に構成してもよい。この際、スライド方向は、投写側には限定されず、左方向、後方等の任意の方向としてよい。要するに、カバー部材27を構成する位置やスライド方向は、プロジェクタ1の形状や大きさ、各構成部材の配置等の各要素に応じて適宜変更すればよく、プロジェクタ1のどの位置とするかは限定されない。
【0080】
前記実施形態において、凸部および凹部として、これらを兼用する膨出部271により構成したが、これに限らず、凸部と凹部とをそれぞれ別々に構成してもよい。特に、凹部を構成する代わりに、カバー部材27の前面部の一部を切欠いて把手となる部分を形成したりする等して構成してもよい。さらには、必要がなければ凹部はなくてもよい。ただし、前記実施形態のほうが、スライド操作性と、加工工程の簡略化によるコスト削減とを図ることができる利点がある。
【0081】
また、前記実施形態において、膨出部の形状を断面矩形状としたが、これには限定されず、その他の形状であってもよく、要するに、収納されるリモコン28が突起29側へ付勢されればよい。このため、膨出部の代わりに、リモコン28の前面側部分28Fの左右側の両端縁を付勢する突起を、カバー部材27にそれぞれ設ける構成としてもよい。
【0082】
前記実施形態において、付勢部材としての突起29を外装ケース2に一体的に構成したが、これに限らず、別途、付勢用の部材を設けて、リモコン28を付勢する構成としてもよい。
【0083】
前記各実施形態において、3つの光変調装置を用いたプロジェクタを採用したが、これに限らず、例えば、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、または4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタとしてもよい。また、光変調装置として液晶パネルを採用したが、これに限らず、マイクロミラーを用いたデバイス等の液晶以外の光変調装置を採用してもよい。さらに、透過型の光変調装置ではなく、反射型の光変調装置を用いてもよい。
その他、本発明の実施時の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で、他の構造等としてもよい。
【0084】
【発明の効果】
本発明に係るプロジェクタによれば、遠隔操作機器を確実に携行できた上で、コストの増加を抑えて、遠隔操作機器の取り扱い性を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図である。
【図2】前記プロジェクタを下方背面側から見た斜視図である。
【図3】前記プロジェクタの内部を示す斜視図であり、具体的には、図1の状態からアッパーケースを外した図である。
【図4】前記プロジェクタの内部を示す斜視図であり、具体的には、図3の状態から制御基板を外した図である。
【図5】前記プロジェクタを構成する光学ユニットを示す分解斜視図である。
【図6】前記光学ユニットを模式的に示す図である。
【図7】前記光学ユニットを構成する光学装置本体を示す斜視図である。
【図8】前記プロジェクタの内部における冷却系を説明するための斜視図であり、具体的には、図4から上ライトガイドおよび前記光学装置本体を取り外し、冷却系を示した図である。
【図9】前記光学ユニットの冷却系を説明するための斜視図である。
【図10】前記プロジェクタを構成する外装ケースからカバー部材を外側へスライド移動させて、リモートコントローラを収納し取り出す様子を示す斜視図である。
【図11】図10を裏面側から見た斜視図である。
【図12】前記カバー部材を示す斜視図である。
【図13】前記プロジェクタを構成する外装ケースの下面部分に構成された凹部に、前記リモコンを含むカバー部材が収納された様子を示す部分断面図である。
【図14】前記リモコンを含むカバー部材が前記外装ケースから前面側にスライド移動した様子を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
2 外装ケース
3 本体を構成する電源ユニット
4 光学系としての光学ユニット
5 制御部としての制御基板
27 収納部としてのカバー部材
28 遠隔操作機器としてのリモコン
29 付勢部材としての突起
271 凸部および凹部を兼用する膨出部
411 光源としての光源装置
G 重心

Claims (5)

  1. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し拡大投写する光学系、およびこの光学系の動作を制御する制御部を有する本体と、この本体を収納する外装ケースと、前記制御部の動作を遠隔操作する遠隔操作機器とを備えるプロジェクタであって、
    前記外装ケースには、該外装ケースの外側に向かってスライド自在に装着され、上面が開口され、前記遠隔操作機器を収納する収納部が設けられ、
    この収納部の内部には、収納される前記遠隔操作機器の重心位置よりもスライド方向外側に凸部が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記凸部形成位置に応じた前記収納部外部には、スライド引出用の凹部が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記外装ケースは、前記遠隔操作機器を収納した際における前記収納部の凸部形成位置に対応する位置に、収納された前記遠隔操作機器を前記凸部に付勢する付勢部材を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記付勢部材は、前記外装ケースと一体的に形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記収納部は、前記外装ケースから該プロジェクタの投写側へスライド移動することを特徴とするプロジェクタ。
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