JP4003314B2 - 個人プロファイル管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信される情報から個人の専門の領域や興味を知るための重要な単語をプロファイルとして抽出し、当該単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各個人の特徴を相対的に決定する個人プロファイル管理装置、並びに、このような個人プロファイル管理を行う方法及びこのような個人プロファイル管理をコンピュータに実現させるプログラムを記憶した記憶媒体に関する。
なお、本発明は、データベース等に登録された個人プロファイル情報を利用して電子メールや電子ニュースなどの選択や顕現度付けを行う装置や、データベース等に登録された個人プロファイル情報をキーワードに基づいて検索を行う装置等として応用される。
【0002】
【従来の技術】
電子化された態様の情報の中から、自分にとって有用な情報のみを選択的に参照するために、個人の興味を登録した個人プロファイルを利用する情報フィルタリング装置が提案されている。また、多数の人物の中から、自分にとって有用な情報を持つ人物のみと選択的にコミュニケーションを行うために、個人の興味を登録した個人プロファイルを利用する個人プロファイル検索装置が提案されている。
なお、このような個人プロファイルは、属性名と属性値の組、あるいは、複数のフリーキーワード等によって構成される。
【0003】
これらの個人プロファイルは、本人が自己について記述した場合には、本当の専門性や興味を表現していないことと、興味の時間的な変化にあわせて個人プロファイルも更新しなければならないない等の問題点があることから、個人プロファイルを自動的に抽出する技術が提案されている。
抽出の手段として、例えば、特開平8−235088号公報に開示されているように、送受信されるテキスト情報から個人の興味を表現する複数の単語を抜き出し、該個人が該テキスト情報に対して行った処理の頻度情報などを活用して、プロファイルに含まれる個々の項目の優先度を該個人の興味の実体に合致するように調整するものが提案されている。
【0004】
しかしながら、個人プロファイルが個人の興味を的確に表現しているだけでは、情報フィルタリング装置あるいは個人プロファイル検索装置の手段として利用する場合に、他者との相対的な関係に起因する問題点があった。例えば、或る個人の興味を的確に表現する単語の上位に位置するものが「情報」や「コンピュータ」等であった場合、専門分野を特定していない集団においてはこれら単語は十分に個人プロファイルとして機能するが、情報やコンピュータに興味を持っている集団においては、他の多くの人々の個人プロファイル中にも同じ単語が出現するために、「情報」や「コンピュータ」は個人を特徴付ける単語にはならない。すなわち、個人の興味を的確に表現しているだけでは、集団における個人の特徴を表現するための最適なプロファイルとすることはできなかった。
【0005】
このような問題点を解決するための手段として、本願出願人は特願平9−364536号として個人プロファイル管理装置を既に提案した。
この個人プロファイル管理装置では、クライアント間で情報の送受信を行うことができるシステム上で、或るクライアントが他者に送信した情報および他者から受信した情報から単語を抽出し、各単語の出現回数を計数することで、該クライアントの単語データを獲得する。そして、該クライアントが情報を送受信した他のクライアントの単語データを参照し、複数の個人に関する単語データに統合し、統合された単語データからクライアントの単語の相対的な顕現度を定め、該クライアントに特徴的な単語をプロファイルとして選定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の個人プロファイル管理装置では、或る個人(クライアント)についての他者との相対的な単語顕現度を定めることにより、集団の中の或る個人を適切に特徴付けるプロファイルを得ることができる。
しかしながら、単語の相対的な顕現度を定めるために必要な複数の個人に関する単語データを、直接情報を送受信する限られた範囲の個人(クライアント)からしか収集しない場合には、作成される個人プロファイル情報を単語データを収集した局所的な範囲の外の集団において利用しようとすると、次のような課題が生じる。
【0007】
例えば、クライアントAにおける単語Wの出現回数と一般平均的な単語Wの出現回数とを比較したときに、前者が後者に対して特徴的に大きい場合は、クライアントAのプロファイルとして単語Wを反映させるべきであるが、クライアントAにおける単語Wの出現回数が、単語データを収集した集団のそれと比較して小さい値をとるときには、クライアントAにおける単語Wは顕現度が低いと見なされ、クライアントAのプロファイルに単語Wは反映されず、生成されるプロファイルは単語データを収集した集団に限定された一般性のないものになってしまう。
また、クライアントAにおける単語Wの出現回数と一般平均的な単語Wの出現回数とを比較したときに、前者が後者に対して同等あるいは小さい場合には、クライアントAのプロファイルとして単語Wは反映されない方がよいが、クライアントAにおける単語Wの出現回数が単語データを収集した集団のそれと比較して特徴的に大きい値をとるときには、クライアントAにおける単語Wは顕現度が高いと見なされ、クライアントAのプロファイルに単語Wが反映され、上記と同様に、生成されるプロファイルは単語データを収集した集団に限定された一般性のないものになってしまう。
【0008】
本発明は、或る個人について送受信される情報から抽出した各単語を用いて、当該個人を含む集団との比較において適切に顕現度を評価した個人プロファイルを作成することを目的とする。
また、本発明は、個人間の通信関係から構築されるネットワークにおいて、近傍から広域に至るまで段階的に単語情報を収集し、ネットワーク距離の違いによる単語情報の変化から、顕現度を距離の違いにより評価した個人プロファイルを作成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の個人プロファイル管理装置は、例えばコンピュータにプログラムを実行させることによって構成され、情報を送受信する情報管理装置に一体或いは別体の形式で付設されて、情報管理装置を利用するユーザに関する個人プロファイルを送受信する情報に基づいて管理する。
具体的には、送受信情報獲得部が他の情報管理装置との間で通信された情報からテキストを抽出し、単語分割/頻度計算部が抽出したテキスト中から単語を抽出し、当該単語の出現回数及び抽出した全単語に対する当該単語の出現割合を算出して自己の情報管理装置を利用するユーザ個人に関する個人単語出現頻度情報を生成する。そして、情報通信部が他の個人プロファイル管理装置との間で生成した個人単語出現頻度情報の授受を行い、単語出現頻度情報統合部が自己及び他の個人プロファイル管理装置で生成された個人単語出現頻度情報を統合して、自己及び他の個人プロファイル管理装置で抽出された全単語中での各単語の総出現回数及び出現割合を算出して統合単語出現頻度情報を生成する。そして、単語顕現度決定部が個人単語出現頻度情報と統合単語出現頻度情報との各単語に関する出現割合の変化の傾向に基づいて、相対的に各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定し、ユーザ個人を含む集団との比較において適切に顕現度を評価した個人プロファイルを作成する。
【0010】
また、本発明の個人プロファイル管理装置では、情報通信部が他の個人プロファイル管理装置で生成された統合単語出現頻度情報の授受も行い、当該他の個人プロファイル管理装置を介して、直接情報の送受信をしたことのない更に他の個人プロファイル管理装置とも単語情報の授受を行う。そして、単語出現頻度情報統合部が、自己及び他の個人プロファイル管理装置で生成された統合単語出現頻度情報を統合して、他の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行うが自己の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行っていない二次的な更に他の個人プロファイル管理装置を含めた新たな統合単語出現頻度情報を生成する。
【0011】
更にまた、本発明の個人プロファイル管理装置では、情報通信部が更に高次の他の個人プロファイル管理装置で生成された統合単語出現頻度情報の授受も行い、単語出現頻度情報統合部が、同様にして、自己の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行っていない高次の他の個人プロファイル管理装置を含めた新たな統合単語出現頻度情報を各次数毎に生成する。
すなわち、ネットワークの距離が異なる段階的な統合単語情報を獲得して、この段階毎の集団に対する相対的な顕現度を定めることができるようにしている。
【0012】
また、本発明の個人プロファイル管理装置では、単語の顕現度を決定する一態様として、単語顕現度決定部が、各次数毎に生成された統合単語出現頻度情報の内の間欠的な統合単語出現頻度情報の各単語に関する出現割合と、個人単語出現頻度情報の各単語に関する出現割合との変化の傾向に基づいて、相対的に各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定する。
すなわち、ネットワークの距離が異なる集団に対して、平均的に単語の顕現度を決定する。
【0013】
また、本発明の個人プロファイル管理装置では、単語の顕現度を決定する他の一態様として、単語顕現度決定部が、各次数毎に生成された統合単語出現頻度情報の内の自己の個人プロファイル管理装置に近い低次の統合単語出現頻度情報の各単語に関する出現割合と、個人単語出現頻度情報の各単語に関する出現割合との変化の傾向に基づいて、相対的に各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定する。
すなわち、ネットワークの距離が比較的近い集団に重きをおいて、単語の顕現度を決定する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る個人プロファイル管理装置を一実施形態を参照して具体的に説明する。
図1に示すように、本実施形態の個人プロファイル管理装置はそれぞれコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成されるクライアントシステム1として設けられている。なお、図3に示すように、これらクラインとシステム1はそれぞれ情報を送受信する情報管理装置2に付設されており、これらクライアントシステム1及び情報管理装置2が一体となって情報を通信するネットワークを構成している。
【0015】
ここで、情報管理装置2間で通信されるテキスト情報から単語を抽出して、個人単語出現頻度情報及び統合単語出現頻度情報を生成する本発明の概要を説明する。
図2には、ネットワーク中の或るクライアントシステム1(同図中ではレベル0)を中心として、ネットワーク接続の次数(ネットワーク通信関係の遠さ)を模式的に表してある。なお、ネットワーク接続の次数は図中のレベル“0”、“1”、“2”、“3”で示してあり、例えば、レベル1の領域に在る各クライアントシステム1(情報管理装置2)はレベル0のクライアントシステム1(情報管理装置2)と情報通信を直接したことのあるものであり、レベル2の領域に在る各クライアントシステム1(情報管理装置2)はレベル1のクライアントシステム1(情報管理装置2)と情報通信を直接したことがあるが、レベル0のクライアントシステム1(情報管理装置2)とは情報通信を直接したことがないものである。
【0016】
また、図2中には個人単語出現頻度情報KWを示してあり、例えば、レベル0のクライアントシステム1(すなわち、その情報管理装置2を使用しているユーザ)はレベル1の領域にいる他のユーザとの情報通信によって「サッカー(出現回数3回)」、「野球(出現回数2回)」、「将棋(出現回数2回)」、「花火(出現回数1回)」、「internet(出現回数1回)」という内容の個人単語出現頻度情報KWが管理され、レベル1の或るクライアントシステム1(すなわち、その情報管理装置2を使用しているユーザ)はレベル0及びレベル2の領域にいる他のユーザとの情報通信によって「車(出現回数3回)」、「将棋(出現回数1回)」、「テニス(出現回数1回)」、「internet(出現回数1回)」、「サッカー(出現回数1回)」、「野球(出現回数1回)」という内容の個人単語出現頻度情報KWが管理されている。
【0017】
これら個人単語出現頻度情報KWはそれぞれ直接的に通信したことがあるユーザとの間の個人プロファイルをテキスト情報から抽出した単語によって表したものであるが、本発明では更に、後述するように、これら個人単語出現頻度情報KWを各クライアントシステム1間で交換して、直接的に情報通信したことのない次数の高い他のユーザとの間の単語情報を統合単語出現頻度情報TKとして作成する。
なお、図2には簡単化のため、個人単語出現頻度情報KWをテキスト情報中から抽出した単語と、その単語の出現回数で示したが、後述するように、本発明で扱う個人単語出現頻度情報KWは更に単語の出現割合も包含している。
【0018】
図3には、或るユーザ(Aさん)が使用する情報管理装置2に付設されているクライアントシステム1の構成を、他のユーザ(Bさん、Cさん)が使用する情報管理装置2に付設されているクライアントシステム1の概略構成とともに示してある。
それぞれのクライアントシステム1は、単語出現頻度情報処理部11と、情報管理装置2を通して情報通信を直接したことのある他のクライアントシステム1(ユーザ)の数と同数の単語出現頻度情報通信部12と、を有している。なお、単語出現頻度情報通信部12は新たな他のユーザと情報通信をする毎にコンピュータハードウエアを用いたプログラム処理によって新たに構成される。
【0019】
単語出現頻度情報処理部11は、処理の基準となる時間をカウントするタイマー13と、タイマーカウント値に基づいて処理命令を出力する操作開始指令部14と、前記処理命令に基づいてレベル変数をリセットするレベル変数管理部15と、単語出現頻度情報の統合処理を行う単語出現頻度情報統合部16と、統合単語出現頻度情報をレベル変数値毎に記憶する統合単語出現頻度情報記憶部17と、個人単語出現頻度情報を記憶する個人単語出現頻度情報記憶部18と、テキスト情報中から単語を抽出する単語分割/頻度計算部19と、自己の情報管理装置2が送受信した情報を獲得する送受信情報獲得部20と、個人単語出現頻度情報と統合単語出現頻度情報とを用いて個人プロファイルを作成する単語顕現度決定部21と、作成された個人プロファイルを記憶するプロファイル記憶部22と、操作終了を指示する操作終了通知部23と、を有している。
【0020】
単語出現頻度情報通信部12は、レベル変数値に応じた個人単語出現頻度情報や統合単語出現頻度情報を他のクライアントシステム1へ送信する単語出現頻度情報送信部25と、他のクライアントシステム1から個人単語出現頻度情報や統合単語出現頻度情報を受信する単語出現頻度情報受信部26と、受信した個人単語出現頻度情報や統合単語出現頻度情報を一時的に記憶する単語出現頻度情報一時記憶部27と、を有している。
【0021】
まず、図4を参照して、本実施形態における個人プロファイル作成の大まかな処理手順を説明する。
タイマー13による所定タイミングで操作開始命令部14からの命令に基づいて処理が開始されるが(ステップS1)、各クライアントシステム1のタイマー13は同期しているため、当該プロファイル作成処理は各クライアントシステム1で同期して実行される。
このように処理が開始されると、レベル変数管理部15がレベル変数値を“0”にリセットし(ステップS2)、当該レベルの単語頻度情報(個人単語出現頻度情報及び統合単語出現頻度情報)を単語出現頻度情報送信部25から他のクライアントシステム1へ送信するとともに(ステップS3)、他のクライアントシステム1から当該レベルの単語頻度情報を単語出現頻度情報受信部26により受信し(ステップS4)、単語出現頻度情報一時期億部27に一時記憶する(ステップS5)。
【0022】
そして、当該レベルの単語頻度情報が揃ったところで(ステップS6、S7)、単語出現頻度情報統合部16が当該レベルの自己及び他の単語頻度情報を統合化して統合単語出現頻度情報記憶部17に格納する(ステップS8)。
このように当該レベル(すなわち、当該レベルによって示される領域)についての統合単語出現頻度情報を得ると、レベル変数管理部15がレベル変数値を1つ増加させて(ステップS9)、本例では図2に示したようにレベル“3”の領域まで上記の処理(ステップS3〜S9)を繰り返し行う(ステップS10)。すなわち、レベル変数値に応じた各領域毎に、自己の単語頻度情報及び各領域毎の他のユーザの単語頻度情報から統合単語出現頻度情報を生成する。
【0023】
このように生成された各領域毎の統合単語出現頻度情報及び自己の個人単語出現頻度情報を用いて単語顕現度決定部21が後述するようにして個人プロファイルを作成し(ステップS11)、当該プロファイルをプロファイル記憶部22に格納する(ステップS12)。
次いで、上記の処理及び各手段の機能を更に詳しく説明する。
【0024】
送受信情報獲得部20は、電子メールシステム、個人のWWWサーバ、WWWクライアント等の情報管理装置2が、他のユーザの管理下にある情報管理装置2に情報を送信したこと、及び、他のユーザが情報を入手可能な状態(送信或いはアクセス可能)にしたことを検出し、送信された情報からテキスト部分を獲得する。
例えば、電子メールシステムやWWWクライアントの場合には、SMTP、HTTP、FTPなどのプロトコルにしたがって、他者の管理下にある情報管理装置2に情報を送信したことを検出する。また、個人のWWWサーバの場合には、他者のアクセスを許す特定のディレクトリ等に情報を記憶したことを検出し、記憶された情報からテキスト部分を獲得する。
【0025】
また、送受信情報獲得部20は、電子メールシステム、個人のWWWサーバ、WWWクライアント等の情報管理装置2が、他者の管理下にある情報管理装置2から情報を受信したことを検出し、受信された情報からテキスト部分を獲得する。
例えば、電子メールシステムやWWWクライアントの場合には、SMTP、HTTP、FTP等のプロトコルにしたがって、他者の管理下にある情報管理装置2から情報を受信したことを検出する。
【0026】
単語分割/頻度計算部19は、例えば公知の形態素解析技術を用いて、テキストから単語を抽出する。単語分割/頻度計算部19は、人名・地名等の単語を登録した削除単語リストを有し、抽出された単語の中にリストに登録されている単語と同じものがあれば、その抽出された単語を削除する。次に、抽出された単語に重複があれば、同じ単語がいくつ存在するかを計数する。そして、抽出されたすべての単語について、単語Wdとその出現回数Wdfとを組としたデータDを作成し、データの組{D[1]、・・・、D[n]}(nは抽出された単語の数、n≧1)を個人単語出現頻度情報記憶部18へ転送して記憶させる。
図5には、個人単語出現頻度情報記憶部18に記憶されるデータの一例を示してある。この例では、抽出された単語の総数は50であり、9個の単語は重複を含み、例えば「プロファイル」という単語は延べ3個存在するしている。
【0027】
個人単語出現頻度情報記憶部18は、個人単語出現頻度情報を記憶するための記憶領域を持ち、該記憶領域にはクライアントシステム1が稼働した後にユーザが送受信した情報のテキスト部から抽出した単語の出現頻度の累積値が記憶される。該記憶領域における記憶単位は、単語Wf、単語Wfの累積出現頻度Wff、該記憶領域に記憶されている全ての単語の累積出現頻度{Wff[1]、・・・、Wff[m]}、(mはクライアントシステムが稼働してより後に抽出された単語の種類の総数)の総和Sで累積出現頻度Wffを割ることにより得られる単語Wfの累積出現割合Wfr、を組としたデータFである。これらデータFは個人単語出現頻度情報記憶部18により随時作成されて、該記憶領域にデータの組{F[1]、・・・、F[m]}が記憶される。
図6には個人単語出現頻度情報の一例を示してあり、例えば累積出現頻度Wff=2の単語Wf「電子」は、累積出現割合Wfr=2÷(2+1+3+1+3)=0.2である。
【0028】
個人単語出現頻度情報記憶部18は、単語分割/頻度計算部19からデータの組{D[1]、・・・、D[n]}を獲得すると、図7に示す手順で処理を行い、このデータを個人単語出現頻度情報に反映させる。
まず、{D[1]、・・・、D[n]}の要素数を表す変数Nにnを代入し、データの組{F[1]、・・・、F[m]}の要素数を表す変数Mにmを代入する(ステップS21)。次いで、{D[1]、・・・、D[n]}の内の1つの記憶単位D[i]を指す変数iに1を代入し(ステップS22)、{F[1]、・・・、F[m]}の内の1つの記憶単位F[j]を指す変数jに1を代入する(ステップS23)。
【0029】
そして、D[i]に含まれる単語Wd[i]がF[j]に含まれる単語Wf[j]と一致するか調べ(ステップS24)、Wd[i]とWf[j]が一致したときには、F[j]に含まれる累積出現頻度Wff[j]の値に、D[i]に含まれる出現回数Wdf[i]の値を足して得た値を、Wff[j]に代入して出現回数を累積させ(ステップS25)、後述するステップS30以降の処理を行う。一方、Wd[i]とWf[j]が一致しないときには、現在のjの値に1を足した値をjに代入し(ステップS26)、jがMを上回ってしまうかを調べる(ステップS27)。
【0030】
jがM以下の値をとるときには、1つ増加させた当該jについてステップS24以降の処理を繰り返し行う。
一方、jがMより大きい値をとるときには、新規データF[M+1]を個人単語出現頻度情報記憶部18に登録するために、個人単語出現頻度記憶領域を拡張し(ステップS28)、記憶領域の拡張された箇所に、新規データF[M+1]={Wf[i]、Wff[i]、0.0}を記憶し、現在のMの値に1を足した値をMに代入して(ステップS29)、後述するステップS30以降の処理を行う。
【0031】
上記の処理の後、現在のiの値に1を足した値をiに代入し(ステップS30)、iがNを上回ってしまったかを調べ(ステップS31)、iがN以下であるときには上記のステップS23以降の処理を送り返し行う。
一方、iがNより大きいときには、Wff[1]+・・・+Wff[M]を計算してこの値をSに代入し(ステップS32)、jに1を代入し(ステップS33)、Wff[j]÷Sを計算して、この値を累積出現割合Wfr[j]に代入する(ステップS34)。そして、現在のjの値に1を足した値をjに代入し(ステップS35)、jがMを上回ってしまったかを調べる(ステップS36)。そして、jがM以下の値をとるときには、ステップS34以降の処理を繰り返し行う一方、jがMより大きい値をとるときには、処理を終了する。
【0032】
なお、本発明では、個人単語出現頻度情報の蓄積方法には上述の方法に限らずに種々な方法を採用することができ、出現頻度の高い単語が相対的に上位にランクされる方法であればよく、例えば、上記ステップS34においてWfr[j]に(Wff[j]÷S)2を代入してもよい。
【0033】
操作開始指令部14は常にタイマー13を監視しており、所定の時間間隔で、レベル変数管理部15に対して、レベル変数管理部に設定されているレベル変数をリセットさせる命令を送る。ここで、各クライアントシステム1は各々同じ時刻を示すタイマー13を所有しており、互いに同期してプロファイル作成処理を実行する。
なお、本例では、各クライアントシステム1がタイマー13を所有する形態を示したが、ほぼ同時に各クライアントシステム1が作動を始められる構成であればよく、例えば、各クライアントシステム1により共有されるタイマー・サーバーを設置して、各クライアントシステム1の操作開始指令部14がこのサーバーへアクセスする形態でもよい。
【0034】
レベル変数管理部15は、操作開始指令部14から指令を受けると、通常−1であるレベル変数値をリセットしてその値を0とする。レベル変数管理部15は、クライアントシステム1が現在扱う単語出現頻度情報のレベル値を整数値で管理・記憶する。
ここで、レベル値とは、操作開始指令部14から指令を受けてレベル変数を0にリセットした後、単語出現頻度情報統合部16が各単語出現頻度情報通信部12内の単語出現頻度情報一時記憶部27を参照して統合単語出現情報に統合した回数のことであり、換言すれば、他のクライアントシステム1から受信した単語出現頻度情報を用いて領域の広がり毎に統合単語出現頻度情報を作成した回数のことである。
【0035】
レベル変数管理部15は、統合単語出現頻度記憶部17から参照されると、現在のレベル変数の値に1を加えた値をレベル変数値に代入し、新しいレベル変数値を得る。すなわち、領域を1つずつ拡大する。
レベル変数管理部15は、レベル変数値が−1から0へ、または0から1へ、または1から2へ、または2から3へ、変化したときに、各単語出現頻度情報通信部12内の単語出現頻度情報送信部25へレベル変数値を送信する。また、レベル変数管理部15はレベル変数値が3から4へ変化したときに、単語顕現度決定部21にトリガーを送って、プロファイルを作成させる。
なお、本例では、レベル変数値が4以下の値をとる場合を説明しているが、システムが現実的な時間で処理を終了できる範囲であれば、レベル変数の上限に制限は設けられず、自由に設定することができる。
【0036】
単語出現頻度情報送信部25は、レベル変数管理部15からレベル変数値を受信すると、受信したレベル変数値に応じて、統合単語出現頻度情報記憶部17もしくは個人単語出現頻度情報記憶部18へアクセスして単語出現頻度情報を獲得する。
すなわち、単語出現頻度情報送信部25は、レベル変数値が0のときは、個人単語出現頻度情報記憶部18へアクセスして個人単語出現頻度情報を獲得する。そして、図8に示すように、個人単語出現頻度情報にレベル変数値を添付したデータを作成し、ネットワークでつながっている相手の単語出現頻度情報受信部26へデータを送信する。
【0037】
一方、単語出現頻度情報送信部25は、レベル変数値が1または2または3のときには、図9に示すように、統合単語出現頻度情報記憶部17内のレベル変数値に対応する記憶領域にアクセスして単語出現頻度情報を獲得し、単語出現頻度情報送信部25内のバッファ部に記憶する(以下の説明では、この情報を情報Aとする)。次いで、単語出現頻度情報送信部が自己の単語出現情報一時記憶部27の現在のレベル値より1小さい値に対応する記憶領域にアクセスし、単語出現頻度情報を獲得する(以下の説明では、この情報を情報Bとする)。
【0038】
情報AはデータFの組{Fa[1]、・・・、Fa[m]}で構成され、情報BはデータFの組{Fb[1]、・・・、Fb[n]}で構成される。単語出現頻度情報送信部25は、{Fa[1]、・・・、Fa[m]}が含む単語の集合{Wfa[1]、・・・、Wfa[m]}と、{Fb[1]、・・・、Fb[n]}が含む単語の集合{Wfb[1]、・・・、Wfb[n]}を比較し、重複する単語が存在するかを調べる。重複する単語が存在し、その1つが{Fa[1]、・・・、Fa[m]}中のFa[i]に含まれるWfa[i]であり{Fb[1]、・・・、Fb[n]}中のFb[j]に含まれるWfb[j]であるとすると、Wfa[i]に対応する出現頻度Wffa[i]からWfb[i]に対応する出現頻度Wffb[j]を引いた値を、Wfa[i]に対応するWffa[i]に代入する。この処理を全ての重複する単語について行う。
【0039】
上記の処理が終了すると、単語出現頻度情報送信部25は、情報A内の単語出現割合の正規化を行う。つまり、{Fa[1]、・・・、Fa[m]}が含む{Wffa[1]、・・・、Wffa[m]}の総和S’=Wffa[1]+・・・+Wffa[m]を計算し、{Wfa[1]、・・・、Wfa[m]}に対応する出現割合{Wfra[1]、・・・、Wfra[m]}に、{Wffa[1]÷S’、・・・、Wffa[m]÷S’}を代入する。そして、情報Aにレベル変数値を添付したデータを作成し、ネットワークでつながっている相手の単語出現頻度情報受信部26へデータを送信する。なお、このデータの形式は、図8に示したものと同じである。
そして、レベル変数値の違いによらず、ネットワークでつながっている相手へのデータ送信が完了すると、単語出現頻度情報送信部25はバッファ部の情報をクリアする。
【0040】
単語出現頻度情報受信部26は、ネットワークでつながっている相手の単語出現頻度情報送信部25から送信されたデータを受信し、受信したデータを単語出現頻度情報一時記憶部27へ転送する。
単語出現頻度情報一時記憶部27は、単語出現頻度情報受信部26からデータが転送されると、転送されたデータから単語出現頻度情報を分離し、転送されたデータに添付されているレベル値に対応した記憶領域に単語出現頻度情報を記憶する。なお、本例では、単語出現頻度情報一時記憶部27にはレベル変数値0〜3までに対応した記憶領域がある。また、単語出現頻度情報一時記憶部27は、操作終了通知部23から操作終了の通知を受けると、単語出現頻度情報一時記憶部27内の全てのレベル値に対応した記憶領域の情報をクリアする。
【0041】
単語出現頻度情報統合部16は、操作開始指令部14から操作開始の指令を受けると、レベル変数管理部15へのアクセスを開始し、レベル変数値を参照する。次いで、各単語出現頻度情報通信部12内の単語出現頻度情報一時記憶部27へアクセスし、レベル変数値に対応した記憶領域に単語出現頻度情報が格納されているか、一定の時間間隔で確認する。アクセスする全ての単語出現頻度情報一時記憶領域において単語出現頻度情報が格納されていることが確認されると、単語出現頻度情報統合部16はこれらの単語出現頻度情報統合を開始する。
【0042】
この単語出現頻度情報の統合処理は図10に概要を示すようにして行われ、具体的には次の手順で実行される。
まず各単語出現頻度情報通信部12内の単語出現頻度情報一時記憶領域27に記憶されている現在のレベル変数値に対応した単語出現頻度情報に記憶されている全ての種類の単語を抽出し、単語出現頻度情報統合部16内のバッファ部に記憶する。そして、抽出した単語の1つをWとすると、バッファ部には、単語、単語の出現頻度、単語の出現割合を組とするデータ{Wc、Wcf、Wcr}={W、0、0.0}を1単位として記憶させる。なお、抽出した全ての種類の単語についてこの処理を行う。
【0043】
そして、単語出現頻度情報統合部16内のバッファ部に記憶されたある単語W’について、アクセスしている各単語出現頻度情報一時記憶領域27にW’が登録されていないか調べ、W’が登録されていれば、その記憶領域における単語W’に対応する出現頻度を、単語出現頻度情報統合部16内のバッファ部の単語W’の出現頻度の項に足す。この処理を、単語出現頻度情報統合部16内のバッファ部に記憶された全ての単語について行う。
【0044】
そして、単語出現頻度情報統合部16内のバッファ部に記憶されている全ての単語の出現頻度の総和値S’を計算し、次いで、バッファ部の各単語に対応する出現割合の項に(該単語の出現頻度)÷S’で得られる値を代入する。
このような単語出現頻度情報の統合処理が終了すると、単語出現頻度情報統合部16は統合した単語出現頻度情報を統合単語出現頻度情報記憶部17へ転送し、バッファ内の情報をクリアする。なお、単語出現頻度情報統合部16は、操作終了通知部23から操作終了の通知を受けると、レベル変数管理部15へのアクセスを中止する。
【0045】
統合単語出現頻度情報記憶部17は、単語出現頻度情報統合部16から統合単語出現頻度情報を転送されると、レベル変数管理部15へアクセスし、獲得したレベル変数値に1を加えた値に対応した記憶領域に、転送された統合単語出現頻度情報を上書きして記憶する。そして、この情報の記憶が終了した時点で、更に広い領域についての処理を行わせるために、レベル変数管理部15にレベル値を1インクリメントするよう指令を出す。
【0046】
単語顕現度決定部21は、レベル変数管理部15からトリガーを受けた時点で、該クライアントシステム1を利用するユーザのプロファイル作成を開始する。
本例では、単語顕現度決定部21は、個人単語出現頻度情報記憶部18の単語出現頻度情報と、統合単語出現頻度情報記憶部17内のレベル変数値2、4に対応した記憶領域に記憶されている単語出現頻度情報を利用して、次のようにしてプロファイルを作成する。
【0047】
(1)まず、個人単語出現頻度情報記憶部18に記憶されている単語出現頻度情報の内のある単語Wの出現頻度割合の値Wr0を調べる。次いで、統合単語出現頻度情報記憶部17内のレベル変数値2、4に対応した記憶領域に記憶されている単語出現頻度情報の内の単語Wの出現割合の値Wr2、Wr4を調べる。なお、各レベル変数値に対応した単語出現頻度情報に単語Wが記憶されていない場合は、出現割合として0.0を与える。
(2)そして、2次元座標に、点(0、Wr0)、(2、Wr2)、(4、Wr4)をとり、この3つの点に関して一次直線で近似をとる。この時の近似直線の傾きの値eと単語Wとを組としたデータを記憶する。
【0048】
(3)個人単語出現頻度情報記憶部18に記憶されている単語出現頻度情報の全ての単語に関して上記(1)、(2)の処理を行い、処理(2)で記憶されたデータ群を近似直線の傾きの値eをキーとして小さい順にソートする。
(4)処理(3)で並べ替えたデータ群において、近似直線の傾きの値の小さいものから順に、ユーザのプロファイルを表現するのに必要な所定の個数のデータの組を選択し、これら選択されたデータの組に含まれる単語を、該クライアントシステム1を利用するユーザのプロファイルとする。つまり、所定の個数をkとすれば、該ユーザのプロファイルは、単語群{W[1]、・・・、W[k]}で表現される。
【0049】
そして、単語顕現度決定部21は、プロファイルの作成が終了すると、作成したプロファイルをプロファイル記憶部22に転送する。
なお、単語顕現度決定部21は必要に応じて、レベル変数管理部15からのトリガーとは無関係に起動することができ、起動時における個人単語出現頻度情報記憶領域と統合単語出現頻度情報記憶領域を参照することにより、プロファイルを作成することができる。
【0050】
ここで、上記のプロファイルを説明する。ユーザAの専門領域や興味を有する事物に関する単語W’は、個人単語出現頻度情報内で高い出現割合R0を持つと考えられるが、ユーザAが情報を送受信する相手Bの個人単語出現頻度情報においても単語W’が出現しやすいと考えられる。なぜなら、AとBとの間で情報を送受信することから、AとBが同じ専門領域や興味を有する確率が高いと考えられるからである。
しかしながら、ユーザAが送受信する全ての相手がユーザAと同じ専門領域や興味を有するわけではなく、一般的には、単語W’に関してユーザAと同等の出現割合はない。
【0051】
したがって、ユーザAが送受信する全ての相手の個人単語出現頻度情報に関して、この情報を平均化したとき、つまりレベル1の統合単語出現頻度情報において、単語W’の出現割合R1は、R0>R1の関係にあると考えられる。以下、同様に考えると、ネットワークにおけるユーザAからのネットワーク距離nが大きくなるほど、つまりレベル変数値が大きい統合単語出現頻度情報ほど、単語W’の出現割合Rnは小さくなる傾向にあり、nが十分大きいときの統合単語出現頻度情報は、本例のネットワークの全ユーザの個人単語出現頻度情報を平均化したものに近くなると考えられる。
よって、上記のように獲得した傾きの値eが小さいほど、つまり負の傾きが大きいほど、該クライアントシステム1を利用するユーザに特徴的に出現する単語であると解釈できる。一方、単語W’に関する近似直線の傾きの値e”が0の近傍の値をとる時には、ユーザAは単語W’を一般のユーザと同程度の関心を持つと考えられ、また、単語W”に関する近似直線の傾きの値e”が正の値をとる時には、ユーザAは単語W”に関して一般のユーザよりも関心が薄いと考えられる。
【0052】
なお、本例では、単語Wに関する近似直線の傾きの値を得るのに、間欠的な領域であるWr0、Wr2、Wr4を利用したが、他にも対象としているユーザに近い領域のWr0、Wr1、Wr2を組として利用することもできる。この場合に獲得される近似直線の傾きの値は、該ユーザと興味を共有する確率の高いユーザで構成される集団において、単語Wが該ユーザを特徴付けるプロファイルの構成要素として適切かどうかを表すこととなる。
このように、各レベルにおける単語Wの出現割合の組み合わせの違いにより、ユーザ集団の範囲を意識したきめ細やかな個人プロファイル情報の作成が可能になる。
更には、本例では、単語の顕現度を調べるために一次直線による近似を行ったが、単語の顕現度を定める方法はこの限りではなく、複数のレベル変数値における単語の出現割合を用いて出現割合の増加傾向・減少傾向を判別する方法を採用することができる。
【0053】
プロファイル記憶部22は、単語の組で構成されるプロファイルを記憶する領域を持ち、単語顕現度決定部21からプロファイルが転送されると、既に記憶されているプロファイルをクリアしてから転送されたプロファイルを記憶し、格納が終了した時点で操作終了通知部23へ終了した旨を知らせる。
操作終了通知部23は、レベル変数管理部15、単語出現頻度情報統合部16、及び、各単語出現頻度情報通信部12内の単語出現頻度情報一時記憶部27に操作終了を指示するデータを送信する。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、送受信情報から生成した単語情報を、サーバー等の単語情報を一括管理する装置を必要とせずに、情報の送受信関係から構築されるネットワークにおいて単語情報の交換を繰り返し流通させることで、近傍から広域に至る範囲の単語情報を段階的に獲得することができる。すなわち、或る個人について送受信される情報から抽出した各単語を用いて、当該個人を含む距離の異なる集団との比較において適切に顕現度を評価した個人プロファイルを作成することができる。
また、本発明では、ネットワーク距離の違いによる単語データの変化を参照することにより、集団の範囲を意識したきめ細やかな個人プロファイルを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適当したネットワーク構成の一例を示す図である。
【図2】 本発明に係る単語出現頻度情報の作成を説明する図である。
【図3】 本発明の一例に係る個人プロファイル管理装置(クライアントシステム)の構成を示す図である。
【図4】 本発明に係るプロファイル作成処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】 テキストから抽出した単語情報の一例を示す図である。
【図6】 個人単語出現頻度情報の一例を示す図である。
【図7】 個人単語出現頻度情報の作成処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】 送受信される単語出現頻度情報の一例を示す図である。
【図9】 単語出現頻度情報の送信処理の一例を説明する図である。
【図10】 単語出現頻度情報の統合化処理の一例を説明する図である。
【符号の説明】
1・・・クライアントシステム(個人プロファイル管理装置)、
2・・・情報管理装置、 15・・・レベル変数管理部、
16・・・単語出現頻度情報統合部、
17・・・統合単語出現頻度情報記憶部、
18・・・個人単語出現頻度情報記憶部、 19・・・単語分割/頻度計算部、
20・・・送受信情報獲得部、 21・・・単語顕現度決定部、
22・・・プロファイル記憶部

Claims (7)

  1. 情報を送受信する情報管理装置に付設されて、情報管理装置を利用するユーザに関する個人プロファイルを送受信する情報に基づいて管理する個人プロファイル管理装置において、
    自己の情報管理装置と他の情報管理装置との間で直接的に送受信された情報からテキストを抽出する送受信情報獲得部と、
    抽出したテキスト中から単語を抽出し、当該単語の出現回数及び抽出した全単語に対する当該単語の出現割合を算出して自己の情報管理装置を利用するユーザ個人に関する個人の単語出現頻度情報を生成する単語分割/頻度計算部と、
    自己の情報管理装置が直接的に情報の送受信を行う他の情報管理装置に付設された一次の個人プロファイル管理装置との間で単語出現頻度情報の授受を行う情報通信部と、
    前記情報通信部により受信した一次の各個人プロファイル管理装置で生成された個人の単語出現頻度情報を統合して、一次の個人プロファイル管理装置からなる一次集合において抽出された全単語中での各単語の総出現回数及び出現割合を算出して一次集合に係る単語出現頻度情報を生成し、前記情報通信部により受信した一次の各個人プロファイル管理装置で生成された一次集合に係る単語出現頻度情報を統合して、一次の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行うが自己の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行っていない二次的な更に他の情報管理装置に付設された二次の個人プロファイル管理装置からなる二次集合に係る単語出現頻度情報を生成する単語出現頻度情報統合部と、
    自己が生成した個人の単語出現頻度情報と自己が生成した二次集合に係る単語出現頻度情報との比較における各単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定する単語顕現度決定部と、
    を有することを特徴とする個人プロファイル管理装置。
  2. 請求項1に記載の個人プロファイル管理装置において、
    前記単語出現頻度情報統合部は、前記情報通信部により受信した一次の各個人プロファイル管理装置で生成された各次数の集合に係る単語出現頻度情報を各次数毎に統合して、自己の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行っていない更に他の情報管理装置に付設された個人プロファイル管理装置からなる高次の集合に係る単語出現頻度情報を各次数毎に生成し、
    前記単語顕現度決定部は、自己が生成した個人の単語出現頻度情報と自己が生成した高次の一の集合に係る単語出現頻度情報との比較における各単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定することを特徴とする個人プロファイル管理装置。
  3. 請求項2に記載の個人プロファイル管理装置において、
    前記単語顕現度決定部は、自己が生成した個人の単語出現頻度情報と自己が生成した各次数毎の集合に係る単語出現頻度情報との比較における各単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定することを特徴とする個人プロファイル管理装置。
  4. 請求項3に記載の個人プロファイル管理装置において、
    前記単語顕現度決定部は、自己が生成した個人の単語出現頻度情報と自己が生成した各次数毎の集合に係る単語出現頻度情報の内の間欠的な次数の集合に係る単語出現頻度情報との比較における各単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定することを特徴とする個人プロファイル管理装置。
  5. 請求項3に記載の個人プロファイル管理装置において、
    前記単語顕現度決定部は、自己が生成した個人の単語出現頻度情報と自己が生成した各次数毎の集合に係る単語出現頻度情報の内の自己の個人プロファイル管理装置に近い低次の集合に係る単語出現頻度情報との比較における各単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定することを特徴とする個人プロファイル管理装置。
  6. 情報を送受信する情報管理装置を利用するユーザに関する個人プロファイルを、送受信する情報に基づいて管理する個人プロファイル管理装置をコンピュータに実現させるためのプログラムを記憶した記憶媒体において、
    自己が付設された情報管理装置と他の情報管理装置との間で直接的に送受信された情報からテキストを抽出する送受信情報獲得部と、
    抽出したテキスト中から単語を抽出し、当該単語の出現回数及び抽出した全単語に対する当該単語の出現割合を算出して自己が付設された情報管理装置を利用するユーザ個人に関する個人の単語出現頻度情報を生成する単語分割/頻度計算部と、
    自己が付設された情報管理装置が直接的に情報の送受信を行う他の情報管理装置に付設された一次の個人プロファイル管理装置との間で単語出現頻度情報の授受を行う情報通信部と、
    前記情報通信部により受信した一次の各個人プロファイル管理装置で生成された個人の単語出現頻度情報を統合して、一次の個人プロファイル管理装置からなる一次集合において抽出された全単語中での各単語の総出現回数及び出現割合を算出して一次集合に係る単語出現頻度情報を生成し、前記情報通信部により受信した一次の各個人プロファイル管理装置で生成された一次集合に係る単語出現頻度情報を統合して、一次の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行うが自己が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行っていない二次的な更に他の情報管理装置に付設された二次の個人プロファイル管理装置からなる二次集合に係る単語出現頻度情報を生成する単語出現頻度情報統合部と、
    自己が生成した個人の単語出現頻度情報と自己が生成した二次集合に係る単語出現頻度情報との比較における各単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定する単語顕現度決定部と、
    をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュータにより読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  7. 情報を送受信する情報管理装置に付設されて、情報管理装置を利用するユーザに関する個人プロファイルを、前記送受信する情報に基づいて管理する個人プロファイル管理装置における個人プロファイル管理方法において、
    前記個人プロファイル管理装置は、送受信情報獲得部と、単語分割/頻度計算部と、情報通信部と、単語出現頻度情報統合部と、単語顕現度決定部と、を有し、
    前記送受信情報獲得部が、自己の情報管理装置と他の情報管理装置との間で直接的に送受信された情報からテキストを抽出し、
    前記単語分割/頻度計算部が、当該抽出したテキスト中から単語を抽出し、当該単語の出現回数及び抽出した全単語に対する当該単語の出現割合を算出して自己の情報管理装置を利用するユーザ個人に関する個人の単語出現頻度情報を生成し、
    前記情報通信部が、自己の情報管理装置が直接的に情報の送受信を行う他の情報管理装置に付設された一次の個人プロファイル管理装置において生成された個人の単語出現頻度情報を取得し、
    前記単語出現頻度情報統合部が、前記情報通信部により取得した一次の各個人プロファイル管理装置において生成された個人の単語出現頻度情報を統合して、一次の個人プロファイル管理装置からなる一次集合において抽出された全単語中での各単語の総出現回数及び出現割合を算出して一次集合に係る単語出現頻度情報を生成し、
    前記情報通信部が、一次の個人プロファイル管理装置において生成された一次集合に係る単語出現頻度情報を取得し、
    前記単語出現頻度情報統合部が、前記情報通信部により取得した一次の各個人プロファイル管理装置で生成された一次集合に係る単語出現頻度情報を統合して、一次の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行うが自己の個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行っていない二次的な更に他の情報管理装置に付設された二次の個人プロファイル管理装 置からなる二次集合に係る単語出現頻度情報を生成し、
    前記単語顕現度決定部が、自己が生成した個人の単語出現頻度情報と自己が生成した二次集合に係る単語出現頻度情報との比較における各単語の出現割合の変化の傾向に基づいて、各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定することを特徴とする個人プロファイル管理方法。
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