JP2000076304A - 個人プロファイル管理装置 - Google Patents

個人プロファイル管理装置

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JP2000076304A
JP2000076304A JP10265703A JP26570398A JP2000076304A JP 2000076304 A JP2000076304 A JP 2000076304A JP 10265703 A JP10265703 A JP 10265703A JP 26570398 A JP26570398 A JP 26570398A JP 2000076304 A JP2000076304 A JP 2000076304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人間の通信関係から構築されるネットワー
クにおいて、近傍から広域に至るまで段階的に単語情報
を収集し、ネットワーク距離の違いにより評価した個人
プロファイルを作成する。 【解決手段】 送受信情報獲得部20が他のユーザとの
間で通信された情報からテキストを抽出し、単語分割/
頻度計算部19がテキスト中から単語を抽出し、自己の
情報管理装置2を利用するユーザ個人に関する個人単語
出現頻度情報18を生成する。情報通信部12が他のユ
ーザとの間で生成した個人単語出現頻度情報の授受を行
い、単語出現頻度情報統合部16が自己及び他のユーザ
について生成された個人単語出現頻度情報を統合して、
統合単語出現頻度情報17を生成する。単語顕現度決定
部21が個人単語出現頻度情報と統合単語出現頻度情報
とに基づいて、相対的に各単語が自己の情報管理装置を
利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決定し、ユー
ザ個人を含む集団との比較において適切に顕現度を評価
した個人プロファイルを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信される情報か
ら個人の専門の領域や興味を知るための重要な単語をプ
ロファイルとして抽出し、当該単語の出現割合の変化の
傾向に基づいて、各個人の特徴を相対的に決定する個人
プロファイル管理装置、並びに、このような個人プロフ
ァイル管理をコンピュータに実現させるプログラムを記
憶した記憶媒体に関する。なお、本発明は、データベー
ス等に登録された個人プロファイル情報を利用して電子
メールや電子ニュースなどの選択や顕現度付けを行う装
置や、データベース等に登録された個人プロファイル情
報をキーワードに基づいて検索を行う装置等として応用
される。
【0002】
【従来の技術】電子化された態様の情報の中から、自分
にとって有用な情報のみを選択的に参照するために、個
人の興味を登録した個人プロファイルを利用する情報フ
ィルタリング装置が提案されている。また、多数の人物
の中から、自分にとって有用な情報を持つ人物のみと選
択的にコミュニケーションを行うために、個人の興味を
登録した個人プロファイルを利用する個人プロファイル
検索装置が提案されている。なお、このような個人プロ
ファイルは、属性名と属性値の組、あるいは、複数のフ
リーキーワード等によって構成される。
【0003】これらの個人プロファイルは、本人が自己
について記述した場合には、本当の専門性や興味を表現
していないことと、興味の時間的な変化にあわせて個人
プロファイルも更新しなければならないない等の問題点
があることから、個人プロファイルを自動的に抽出する
技術が提案されている。抽出の手段として、例えば、特
開平8−235088号公報に開示されているように、
送受信されるテキスト情報から個人の興味を表現する複
数の単語を抜き出し、該個人が該テキスト情報に対して
行った処理の頻度情報などを活用して、プロファイルに
含まれる個々の項目の優先度を該個人の興味の実体に合
致するように調整するものが提案されている。
【0004】しかしながら、個人プロファイルが個人の
興味を的確に表現しているだけでは、情報フィルタリン
グ装置あるいは個人プロファイル検索装置の手段として
利用する場合に、他者との相対的な関係に起因する問題
点があった。例えば、或る個人の興味を的確に表現する
単語の上位に位置するものが「情報」や「コンピュー
タ」等であった場合、専門分野を特定していない集団に
おいてはこれら単語は十分に個人プロファイルとして機
能するが、情報やコンピュータに興味を持っている集団
においては、他の多くの人々の個人プロファイル中にも
同じ単語が出現するために、「情報」や「コンピュー
タ」は個人を特徴付ける単語にはならない。すなわち、
個人の興味を的確に表現しているだけでは、集団におけ
る個人の特徴を表現するための最適なプロファイルとす
ることはできなかった。
【0005】このような問題点を解決するための手段と
して、本願出願人は特願平9−364536号として個
人プロファイル管理装置を既に提案した。この個人プロ
ファイル管理装置では、クライアント間で情報の送受信
を行うことができるシステム上で、或るクライアントが
他者に送信した情報および他者から受信した情報から単
語を抽出し、各単語の出現回数を計数することで、該ク
ライアントの単語データを獲得する。そして、該クライ
アントが情報を送受信した他のクライアントの単語デー
タを参照し、複数の個人に関する単語データに統合し、
統合された単語データからクライアントの単語の相対的
な顕現度を定め、該クライアントに特徴的な単語をプロ
ファイルとして選定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の個人プロファイ
ル管理装置では、或る個人(クライアント)についての
他者との相対的な単語顕現度を定めることにより、集団
の中の或る個人を適切に特徴付けるプロファイルを得る
ことができる。しかしながら、単語の相対的な顕現度を
定めるために必要な複数の個人に関する単語データを、
直接情報を送受信する限られた範囲の個人(クライアン
ト)からしか収集しない場合には、作成される個人プロ
ファイル情報を単語データを収集した局所的な範囲の外
の集団において利用しようとすると、次のような課題が
生じる。
【0007】例えば、クライアントAにおける単語Wの
出現回数と一般平均的な単語Wの出現回数とを比較した
ときに、前者が後者に対して特徴的に大きい場合は、ク
ライアントAのプロファイルとして単語Wを反映させる
べきであるが、クライアントAにおける単語Wの出現回
数が、単語データを収集した集団のそれと比較して小さ
い値をとるときには、クライアントAにおける単語Wは
顕現度が低いと見なされ、クライアントAのプロファイ
ルに単語Wは反映されず、生成されるプロファイルは単
語データを収集した集団に限定された一般性のないもの
になってしまう。また、クライアントAにおける単語W
の出現回数と一般平均的な単語Wの出現回数とを比較し
たときに、前者が後者に対して同等あるいは小さい場合
には、クライアントAのプロファイルとして単語Wは反
映されない方がよいが、クライアントAにおける単語W
の出現回数が単語データを収集した集団のそれと比較し
て特徴的に大きい値をとるときには、クライアントAに
おける単語Wは顕現度が高いと見なされ、クライアント
Aのプロファイルに単語Wが反映され、上記と同様に、
生成されるプロファイルは単語データを収集した集団に
限定された一般性のないものになってしまう。
【0008】本発明は、或る個人について送受信される
情報から抽出した各単語を用いて、当該個人を含む集団
との比較において適切に顕現度を評価した個人プロファ
イルを作成することを目的とする。また、本発明は、個
人間の通信関係から構築されるネットワークにおいて、
近傍から広域に至るまで段階的に単語情報を収集し、ネ
ットワーク距離の違いによる単語情報の変化から、顕現
度を距離の違いにより評価した個人プロファイルを作成
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の個人プロファイ
ル管理装置は、例えばコンピュータにプログラムを実行
させることによって構成され、情報を送受信する情報管
理装置に一体或いは別体の形式で付設されて、情報管理
装置を利用するユーザに関する個人プロファイルを送受
信する情報に基づいて管理する。具体的には、送受信情
報獲得部が他の情報管理装置との間で通信された情報か
らテキストを抽出し、単語分割/頻度計算部が抽出した
テキスト中から単語を抽出し、当該単語の出現回数及び
抽出した全単語に対する当該単語の出現割合を算出して
自己の情報管理装置を利用するユーザ個人に関する個人
単語出現頻度情報を生成する。そして、情報通信部が他
の個人プロファイル管理装置との間で生成した個人単語
出現頻度情報の授受を行い、単語出現頻度情報統合部が
自己及び他の個人プロファイル管理装置で生成された個
人単語出現頻度情報を統合して、自己及び他の個人プロ
ファイル管理装置で抽出された全単語中での各単語の総
出現回数及び出現割合を算出して統合単語出現頻度情報
を生成する。そして、単語顕現度決定部が個人単語出現
頻度情報と統合単語出現頻度情報との各単語に関する出
現割合の変化の傾向に基づいて、相対的に各単語が自己
の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合
いを決定し、ユーザ個人を含む集団との比較において適
切に顕現度を評価した個人プロファイルを作成する。
【0010】また、本発明の個人プロファイル管理装置
では、情報通信部が他の個人プロファイル管理装置で生
成された統合単語出現頻度情報の授受も行い、当該他の
個人プロファイル管理装置を介して、直接情報の送受信
をしたことのない更に他の個人プロファイル管理装置と
も単語情報の授受を行う。そして、単語出現頻度情報統
合部が、自己及び他の個人プロファイル管理装置で生成
された統合単語出現頻度情報を統合して、他の個人プロ
ファイル管理装置が付設されている情報管理装置とは直
接的に情報の送受信を行うが自己の個人プロファイル管
理装置が付設されている情報管理装置とは直接的に情報
の送受信を行っていない二次的な更に他の個人プロファ
イル管理装置を含めた新たな統合単語出現頻度情報を生
成する。
【0011】更にまた、本発明の個人プロファイル管理
装置では、情報通信部が更に高次の他の個人プロファイ
ル管理装置で生成された統合単語出現頻度情報の授受も
行い、単語出現頻度情報統合部が、同様にして、自己の
個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装
置とは直接的に情報の送受信を行っていない高次の他の
個人プロファイル管理装置を含めた新たな統合単語出現
頻度情報を各次数毎に生成する。すなわち、ネットワー
クの距離が異なる段階的な統合単語情報を獲得して、こ
の段階毎の集団に対する相対的な顕現度を定めることが
できるようにしている。
【0012】また、本発明の個人プロファイル管理装置
では、単語の顕現度を決定する一態様として、単語顕現
度決定部が、各次数毎に生成された統合単語出現頻度情
報の内の間欠的な統合単語出現頻度情報の各単語に関す
る出現割合と、個人単語出現頻度情報の各単語に関する
出現割合との変化の傾向に基づいて、相対的に各単語が
自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す
度合いを決定する。すなわち、ネットワークの距離が異
なる集団に対して、平均的に単語の顕現度を決定する。
【0013】また、本発明の個人プロファイル管理装置
では、単語の顕現度を決定する他の一態様として、単語
顕現度決定部が、各次数毎に生成された統合単語出現頻
度情報の内の自己の個人プロファイル管理装置に近い低
次の統合単語出現頻度情報の各単語に関する出現割合
と、個人単語出現頻度情報の各単語に関する出現割合と
の変化の傾向に基づいて、相対的に各単語が自己の情報
管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを決
定する。すなわち、ネットワークの距離が比較的近い集
団に重きをおいて、単語の顕現度を決定する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る個人プロファイル管
理装置を一実施形態を参照して具体的に説明する。図1
に示すように、本実施形態の個人プロファイル管理装置
はそれぞれコンピュータに所定のプログラムを実行させ
ることにより構成されるクライアントシステム1として
設けられている。なお、図3に示すように、これらクラ
インとシステム1はそれぞれ情報を送受信する情報管理
装置2に付設されており、これらクライアントシステム
1及び情報管理装置2が一体となって情報を通信するネ
ットワークを構成している。
【0015】ここで、情報管理装置2間で通信されるテ
キスト情報から単語を抽出して、個人単語出現頻度情報
及び統合単語出現頻度情報を生成する本発明の概要を説
明する。図2には、ネットワーク中の或るクライアント
システム1(同図中ではレベル0)を中心として、ネッ
トワーク接続の次数(ネットワーク通信関係の遠さ)を
模式的に表してある。なお、ネットワーク接続の次数は
図中のレベル“0”、“1”、“2”、“3”で示して
あり、例えば、レベル1の領域に在る各クライアントシ
ステム1(情報管理装置2)はレベル0のクライアント
システム1(情報管理装置2)と情報通信を直接したこ
とのあるものであり、レベル2の領域に在る各クライア
ントシステム1(情報管理装置2)はレベル1のクライ
アントシステム1(情報管理装置2)と情報通信を直接
したことがあるが、レベル0のクライアントシステム1
(情報管理装置2)とは情報通信を直接したことがない
ものである。
【0016】また、図2中には個人単語出現頻度情報K
Wを示してあり、例えば、レベル0のクライアントシス
テム1(すなわち、その情報管理装置2を使用している
ユーザ)はレベル1の領域にいる他のユーザとの情報通
信によって「サッカー(出現回数3回)」、「野球(出
現回数2回)」、「将棋(出現回数2回)」、「花火
(出現回数1回)」、「internet(出現回数1
回)」という内容の個人単語出現頻度情報KWが管理さ
れ、レベル1の或るクライアントシステム1(すなわ
ち、その情報管理装置2を使用しているユーザ)はレベ
ル0及びレベル2の領域にいる他のユーザとの情報通信
によって「車(出現回数3回)」、「将棋(出現回数1
回)」、「テニス(出現回数1回)」、「intern
et(出現回数1回)」、「サッカー(出現回数1
回)」、「野球(出現回数1回)」という内容の個人単
語出現頻度情報KWが管理されている。
【0017】これら個人単語出現頻度情報KWはそれぞ
れ直接的に通信したことがあるユーザとの間の個人プロ
ファイルをテキスト情報から抽出した単語によって表し
たものであるが、本発明では更に、後述するように、こ
れら個人単語出現頻度情報KWを各クライアントシステ
ム1間で交換して、直接的に情報通信したことのない次
数の高い他のユーザとの間の単語情報を統合単語出現頻
度情報TKとして作成する。なお、図2には簡単化のた
め、個人単語出現頻度情報KWをテキスト情報中から抽
出した単語と、その単語の出現回数で示したが、後述す
るように、本発明で扱う個人単語出現頻度情報KWは更
に単語の出現割合も包含している。
【0018】図3には、或るユーザ(Aさん)が使用する
情報管理装置2に付設されているクライアントシステム
1の構成を、他のユーザ(Bさん、Cさん)が使用する
情報管理装置2に付設されているクライアントシステム
1の概略構成とともに示してある。それぞれのクライア
ントシステム1は、単語出現頻度情報処理部11と、情
報管理装置2を通して情報通信を直接したことのある他
のクライアントシステム1(ユーザ)の数と同数の単語
出現頻度情報通信部12と、を有している。なお、単語
出現頻度情報通信部12は新たな他のユーザと情報通信
をする毎にコンピュータハードウエアを用いたプログラ
ム処理によって新たに構成される。
【0019】単語出現頻度情報処理部11は、処理の基
準となる時間をカウントするタイマー13と、タイマー
カウント値に基づいて処理命令を出力する操作開始指令
部14と、前記処理命令に基づいてレベル変数をリセッ
トするレベル変数管理部15と、単語出現頻度情報の統
合処理を行う単語出現頻度情報統合部16と、統合単語
出現頻度情報をレベル変数値毎に記憶する統合単語出現
頻度情報記憶部17と、個人単語出現頻度情報を記憶す
る個人単語出現頻度情報記憶部18と、テキスト情報中
から単語を抽出する単語分割/頻度計算部19と、自己
の情報管理装置2が送受信した情報を獲得する送受信情
報獲得部20と、個人単語出現頻度情報と統合単語出現
頻度情報とを用いて個人プロファイルを作成する単語顕
現度決定部21と、作成された個人プロファイルを記憶
するプロファイル記憶部22と、操作終了を指示する操
作終了通知部23と、を有している。
【0020】単語出現頻度情報通信部12は、レベル変
数値に応じた個人単語出現頻度情報や統合単語出現頻度
情報を他のクライアントシステム1へ送信する単語出現
頻度情報送信部25と、他のクライアントシステム1か
ら個人単語出現頻度情報や統合単語出現頻度情報を受信
する単語出現頻度情報受信部26と、受信した個人単語
出現頻度情報や統合単語出現頻度情報を一時的に記憶す
る単語出現頻度情報一時記憶部27と、を有している。
【0021】まず、図4を参照して、本実施形態におけ
る個人プロファイル作成の大まかな処理手順を説明す
る。タイマー13による所定タイミングで操作開始命令
部14からの命令に基づいて処理が開始されるが(ステ
ップS1)、各クライアントシステム1のタイマー13
は同期しているため、当該プロファイル作成処理は各ク
ライアントシステム1で同期して実行される。このよう
に処理が開始されると、レベル変数管理部15がレベル
変数値を“0”にリセットし(ステップS2)、当該レ
ベルの単語頻度情報(個人単語出現頻度情報及び統合単
語出現頻度情報)を単語出現頻度情報送信部25から他
のクライアントシステム1へ送信するとともに(ステッ
プS3)、他のクライアントシステム1から当該レベル
の単語頻度情報を単語出現頻度情報受信部26により受
信し(ステップS4)、単語出現頻度情報一時期億部2
7に一時記憶する(ステップS5)。
【0022】そして、当該レベルの単語頻度情報が揃っ
たところで(ステップS6、S7)、単語出現頻度情報
統合部16が当該レベルの自己及び他の単語頻度情報を
統合化して統合単語出現頻度情報記憶部17に格納する
(ステップS8)。このように当該レベル(すなわち、
当該レベルによって示される領域)についての統合単語
出現頻度情報を得ると、レベル変数管理部15がレベル
変数値を1つ増加させて(ステップS9)、本例では図
2に示したようにレベル“3”の領域まで上記の処理
(ステップS3〜S9)を繰り返し行う(ステップS1
0)。すなわち、レベル変数値に応じた各領域毎に、自
己の単語頻度情報及び各領域毎の他のユーザの単語頻度
情報から統合単語出現頻度情報を生成する。
【0023】このように生成された各領域毎の統合単語
出現頻度情報及び自己の個人単語出現頻度情報を用いて
単語顕現度決定部21が後述するようにして個人プロフ
ァイルを作成し(ステップS11)、当該プロファイル
をプロファイル記憶部22に格納する(ステップS1
2)。次いで、上記の処理及び各手段の機能を更に詳し
く説明する。
【0024】送受信情報獲得部20は、電子メールシス
テム、個人のWWWサーバ、WWWクライアント等の情
報管理装置2が、他のユーザの管理下にある情報管理装
置2に情報を送信したこと、及び、他のユーザが情報を
入手可能な状態(送信或いはアクセス可能)にしたこと
を検出し、送信された情報からテキスト部分を獲得す
る。例えば、電子メールシステムやWWWクライアント
の場合には、SMTP、HTTP、FTPなどのプロト
コルにしたがって、他者の管理下にある情報管理装置2
に情報を送信したことを検出する。また、個人のWWW
サーバの場合には、他者のアクセスを許す特定のディレ
クトリ等に情報を記憶したことを検出し、記憶された情
報からテキスト部分を獲得する。
【0025】また、送受信情報獲得部20は、電子メー
ルシステム、個人のWWWサーバ、WWWクライアント
等の情報管理装置2が、他者の管理下にある情報管理装
置2から情報を受信したことを検出し、受信された情報
からテキスト部分を獲得する。例えば、電子メールシス
テムやWWWクライアントの場合には、SMTP、HT
TP、FTP等のプロトコルにしたがって、他者の管理
下にある情報管理装置2から情報を受信したことを検出
する。
【0026】単語分割/頻度計算部19は、例えば公知
の形態素解析技術を用いて、テキストから単語を抽出す
る。単語分割/頻度計算部19は、人名・地名等の単語
を登録した削除単語リストを有し、抽出された単語の中
にリストに登録されている単語と同じものがあれば、そ
の抽出された単語を削除する。次に、抽出された単語に
重複があれば、同じ単語がいくつ存在するかを計数す
る。そして、抽出されたすべての単語について、単語W
dとその出現回数Wdfとを組としたデータDを作成
し、データの組{D[1]、・・・、D[n]}(nは
抽出された単語の数、n≧1)を個人単語出現頻度情報
記憶部18へ転送して記憶させる。図5には、個人単語
出現頻度情報記憶部18に記憶されるデータの一例を示
してある。この例では、抽出された単語の総数は50で
あり、9個の単語は重複を含み、例えば「プロファイ
ル」という単語は延べ3個存在するしている。
【0027】個人単語出現頻度情報記憶部18は、個人
単語出現頻度情報を記憶するための記憶領域を持ち、該
記憶領域にはクライアントシステム1が稼働した後にユ
ーザが送受信した情報のテキスト部から抽出した単語の
出現頻度の累積値が記憶される。該記憶領域における記
憶単位は、単語Wf、単語Wfの累積出現頻度Wff、
該記憶領域に記憶されている全ての単語の累積出現頻度
{Wff[1]、・・・、Wff[m]}、(mはクラ
イアントシステムが稼働してより後に抽出された単語の
種類の総数)の総和Sで累積出現頻度Wffを割ること
により得られる単語Wfの累積出現割合Wfr、を組と
したデータFである。これらデータFは個人単語出現頻
度情報記憶部18により随時作成されて、該記憶領域に
データの組{F[1]、・・・、F[m]}が記憶され
る。図6には個人単語出現頻度情報の一例を示してあ
り、例えば累積出現頻度Wff=2の単語Wf「電子」
は、累積出現割合Wfr=2÷(2+1+3+1+3)
=0.2である。
【0028】個人単語出現頻度情報記憶部18は、単語
分割/頻度計算部19からデータの組{D[1]、・・
・、D[n]}を獲得すると、図7に示す手順で処理を
行い、このデータを個人単語出現頻度情報に反映させ
る。まず、{D[1]、・・・、D[n]}の要素数を
表す変数Nにnを代入し、データの組{F[1]、・・
・、F[m]}の要素数を表す変数Mにmを代入する
(ステップS21)。次いで、{D[1]、・・・、D
[n]}の内の1つの記憶単位D[i]を指す変数iに
1を代入し(ステップS22)、{F[1]、・・・、
F[m]}の内の1つの記憶単位F[j]を指す変数j
に1を代入する(ステップS23)。
【0029】そして、D[i]に含まれる単語Wd
[i]がF[j]に含まれる単語Wf[j]と一致する
か調べ(ステップS24)、Wd[i]とWf[j]が
一致したときには、F[j]に含まれる累積出現頻度W
ff[j]の値に、D[i]に含まれる出現回数Wdf
[i]の値を足して得た値を、Wff[j]に代入して
出現回数を累積させ(ステップS25)、後述するステ
ップS30以降の処理を行う。一方、Wd[i]とWf
[j]が一致しないときには、現在のjの値に1を足し
た値をjに代入し(ステップS26)、jがMを上回っ
てしまうかを調べる(ステップS27)。
【0030】jがM以下の値をとるときには、1つ増加
させた当該jについてステップS24以降の処理を繰り
返し行う。一方、jがMより大きい値をとるときには、
新規データF[M+1]を個人単語出現頻度情報記憶部
18に登録するために、個人単語出現頻度記憶領域を拡
張し(ステップS28)、記憶領域の拡張された箇所
に、新規データF[M+1]={Wf[i]、Wff
[i]、0.0}を記憶し、現在のMの値に1を足した
値をMに代入して(ステップS29)、後述するステッ
プS30以降の処理を行う。
【0031】上記の処理の後、現在のiの値に1を足し
た値をiに代入し(ステップS30)、iがNを上回っ
てしまったかを調べ(ステップS31)、iがN以下で
あるときには上記のステップS23以降の処理を送り返
し行う。一方、iがNより大きいときには、Wff
[1]+・・・+Wff[M]を計算してこの値をSに
代入し(ステップS32)、jに1を代入し(ステップ
S33)、Wff[j]÷Sを計算して、この値を累積
出現割合Wfr[j]に代入する(ステップS34)。
そして、現在のjの値に1を足した値をjに代入し(ス
テップS35)、jがMを上回ってしまったかを調べる
(ステップS36)。そして、jがM以下の値をとると
きには、ステップS34以降の処理を繰り返し行う一
方、jがMより大きい値をとるときには、処理を終了す
る。
【0032】なお、本発明では、個人単語出現頻度情報
の蓄積方法には上述の方法に限らずに種々な方法を採用
することができ、出現頻度の高い単語が相対的に上位に
ランクされる方法であればよく、例えば、上記ステップ
S34においてWfr[j]に(Wff[j]÷S)2
を代入してもよい。
【0033】操作開始指令部14は常にタイマー13を
監視しており、所定の時間間隔で、レベル変数管理部1
5に対して、レベル変数管理部に設定されているレベル
変数をリセットさせる命令を送る。ここで、各クライア
ントシステム1は各々同じ時刻を示すタイマー13を所
有しており、互いに同期してプロファイル作成処理を実
行する。なお、本例では、各クライアントシステム1が
タイマー13を所有する形態を示したが、ほぼ同時に各
クライアントシステム1が作動を始められる構成であれ
ばよく、例えば、各クライアントシステム1により共有
されるタイマー・サーバーを設置して、各クライアント
システム1の操作開始指令部14がこのサーバーへアク
セスする形態でもよい。
【0034】レベル変数管理部15は、操作開始指令部
14から指令を受けると、通常−1であるレベル変数値
をリセットしてその値を0とする。レベル変数管理部1
5は、クライアントシステム1が現在扱う単語出現頻度
情報のレベル値を整数値で管理・記憶する。ここで、レ
ベル値とは、操作開始指令部14から指令を受けてレベ
ル変数を0にリセットした後、単語出現頻度情報統合部
16が各単語出現頻度情報通信部12内の単語出現頻度
情報一時記憶部27を参照して統合単語出現情報に統合
した回数のことであり、換言すれば、他のクライアント
システム1から受信した単語出現頻度情報を用いて領域
の広がり毎に統合単語出現頻度情報を作成した回数のこ
とである。
【0035】レベル変数管理部15は、統合単語出現頻
度記憶部17から参照されると、現在のレベル変数の値
に1を加えた値をレベル変数値に代入し、新しいレベル
変数値を得る。すなわち、領域を1つずつ拡大する。レ
ベル変数管理部15は、レベル変数値が−1から0へ、
または0から1へ、または1から2へ、または2から3
へ、変化したときに、各単語出現頻度情報通信部12内
の単語出現頻度情報送信部25へレベル変数値を送信す
る。また、レベル変数管理部15はレベル変数値が3か
ら4へ変化したときに、単語顕現度決定部21にトリガ
ーを送って、プロファイルを作成させる。なお、本例で
は、レベル変数値が4以下の値をとる場合を説明してい
るが、システムが現実的な時間で処理を終了できる範囲
であれば、レベル変数の上限に制限は設けられず、自由
に設定することができる。
【0036】単語出現頻度情報送信部25は、レベル変
数管理部15からレベル変数値を受信すると、受信した
レベル変数値に応じて、統合単語出現頻度情報記憶部1
7もしくは個人単語出現頻度情報記憶部18へアクセス
して単語出現頻度情報を獲得する。すなわち、単語出現
頻度情報送信部25は、レベル変数値が0のときは、個
人単語出現頻度情報記憶部18へアクセスして個人単語
出現頻度情報を獲得する。そして、図8に示すように、
個人単語出現頻度情報にレベル変数値を添付したデータ
を作成し、ネットワークでつながっている相手の単語出
現頻度情報受信部26へデータを送信する。
【0037】一方、単語出現頻度情報送信部25は、レ
ベル変数値が1または2または3のときには、図9に示
すように、統合単語出現頻度情報記憶部17内のレベル
変数値に対応する記憶領域にアクセスして単語出現頻度
情報を獲得し、単語出現頻度情報送信部25内のバッフ
ァ部に記憶する(以下の説明では、この情報を情報Aと
する)。次いで、単語出現頻度情報送信部が自己の単語
出現情報一時記憶部27の現在のレベル値より1小さい
値に対応する記憶領域にアクセスし、単語出現頻度情報
を獲得する(以下の説明では、この情報を情報Bとす
る)。
【0038】情報AはデータFの組{Fa[1]、・・
・、Fa[m]}で構成され、情報BはデータFの組
{Fb[1]、・・・、Fb[n]}で構成される。単
語出現頻度情報送信部25は、{Fa[1]、・・・、
Fa[m]}が含む単語の集合{Wfa[1]、・・
・、Wfa[m]}と、{Fb[1]、・・・、Fb
[n]}が含む単語の集合{Wfb[1]、・・・、W
fb[n]}を比較し、重複する単語が存在するかを調
べる。重複する単語が存在し、その1つが{Fa
[1]、・・・、Fa[m]}中のFa[i]に含まれ
るWfa[i]であり{Fb[1]、・・・、Fb
[n]}中のFb[j]に含まれるWfb[j]である
とすると、Wfa[i]に対応する出現頻度Wffa
[i]からWfb[i]に対応する出現頻度Wffb
[j]を引いた値を、Wfa[i]に対応するWffa
[i]に代入する。この処理を全ての重複する単語につ
いて行う。
【0039】上記の処理が終了すると、単語出現頻度情
報送信部25は、情報A内の単語出現割合の正規化を行
う。つまり、{Fa[1]、・・・、Fa[m]}が含
む{Wffa[1]、・・・、Wffa[m]}の総和
S’=Wffa[1]+・・・+Wffa[m]を計算
し、{Wfa[1]、・・・、Wfa[m]}に対応す
る出現割合{Wfra[1]、・・・、Wfra
[m]}に、{Wffa[1]÷S’、・・・、Wff
a[m]÷S’}を代入する。そして、情報Aにレベル
変数値を添付したデータを作成し、ネットワークでつな
がっている相手の単語出現頻度情報受信部26へデータ
を送信する。なお、このデータの形式は、図8に示した
ものと同じである。そして、レベル変数値の違いによら
ず、ネットワークでつながっている相手へのデータ送信
が完了すると、単語出現頻度情報送信部25はバッファ
部の情報をクリアする。
【0040】単語出現頻度情報受信部26は、ネットワ
ークでつながっている相手の単語出現頻度情報送信部2
5から送信されたデータを受信し、受信したデータを単
語出現頻度情報一時記憶部27へ転送する。単語出現頻
度情報一時記憶部27は、単語出現頻度情報受信部26
からデータが転送されると、転送されたデータから単語
出現頻度情報を分離し、転送されたデータに添付されて
いるレベル値に対応した記憶領域に単語出現頻度情報を
記憶する。なお、本例では、単語出現頻度情報一時記憶
部27にはレベル変数値0〜3までに対応した記憶領域
がある。また、単語出現頻度情報一時記憶部27は、操
作終了通知部23から操作終了の通知を受けると、単語
出現頻度情報一時記憶部27内の全てのレベル値に対応
した記憶領域の情報をクリアする。
【0041】単語出現頻度情報統合部16は、操作開始
指令部14から操作開始の指令を受けると、レベル変数
管理部15へのアクセスを開始し、レベル変数値を参照
する。次いで、各単語出現頻度情報通信部12内の単語
出現頻度情報一時記憶部27へアクセスし、レベル変数
値に対応した記憶領域に単語出現頻度情報が格納されて
いるか、一定の時間間隔で確認する。アクセスする全て
の単語出現頻度情報一時記憶領域において単語出現頻度
情報が格納されていることが確認されると、単語出現頻
度情報統合部16はこれらの単語出現頻度情報の統合を
開始する。
【0042】この単語出現頻度情報の統合処理は図10
に概要を示すようにして行われ、具体的には次の手順で
実行される。まず、各単語出現頻度情報通信部12内の
単語出現頻度情報一時記憶領域27に記憶されている現
在のレベル変数値に対応した単語出現頻度情報に記憶さ
れている全ての種類の単語を抽出し、単語出現頻度情報
統合部16内のバッファ部に記憶する。そして、抽出し
た単語の1つをWとすると、バッファ部には、単語、単
語の出現頻度、単語の出現割合を組とするデータ{W
c、Wcf、Wcr}={W、0、0.0}を1単位と
して記憶させる。なお、抽出した全ての種類の単語につ
いてこの処理を行う。
【0043】そして、単語出現頻度情報統合部16内の
バッファ部に記憶されたある単語W’について、アクセ
スしている各単語出現頻度情報一時記憶領域27にW’
が登録されていないか調べ、W’が登録されていれば、
その記憶領域における単語W’に対応する出現頻度を、
単語出現頻度情報統合部16内のバッファ部の単語W’
の出現頻度の項に足す。この処理を、単語出現頻度情報
統合部16内のバッファ部に記憶された全ての単語につ
いて行う。
【0044】そして、単語出現頻度情報統合部16内の
バッファ部に記憶されている全ての単語の出現頻度の総
和値S’を計算し、次いで、バッファ部の各単語に対応
する出現割合の項に(該単語の出現頻度)÷S’で得ら
れる値を代入する。このような単語出現頻度情報の統合
処理が終了すると、単語出現頻度情報統合部16は統合
した単語出現頻度情報を統合単語出現頻度情報記憶部1
7へ転送し、バッファ内の情報をクリアする。なお、単
語出現頻度情報統合部16は、操作終了通知部23から
操作終了の通知を受けると、レベル変数管理部15への
アクセスを中止する。
【0045】統合単語出現頻度情報記憶部17は、単語
出現頻度情報統合部16から統合単語出現頻度情報を転
送されると、レベル変数管理部15へアクセスし、獲得
したレベル変数値に1を加えた値に対応した記憶領域
に、転送された統合単語出現頻度情報を上書きして記憶
する。そして、この情報の記憶が終了した時点で、更に
広い領域についての処理を行わせるために、レベル変数
管理部15にレベル値を1インクリメントするよう指令
を出す。
【0046】単語顕現度決定部21は、レベル変数管理
部15からトリガーを受けた時点で、該クライアントシ
ステム1を利用するユーザのプロファイル作成を開始す
る。本例では、単語顕現度決定部21は、個人単語出現
頻度情報記憶部18の単語出現頻度情報と、統合単語出
現頻度情報記憶部17内のレベル変数値2、4に対応し
た記憶領域に記憶されている単語出現頻度情報を利用し
て、次のようにしてプロファイルを作成する。
【0047】(1)まず、個人単語出現頻度情報記憶部
18に記憶されている単語出現頻度情報の内のある単語
Wの出現頻度割合の値Wr0を調べる。次いで、統合単
語出現頻度情報記憶部17内のレベル変数値2、4に対
応した記憶領域に記憶されている単語出現頻度情報の内
の単語Wの出現割合の値Wr2、Wr4を調べる。な
お、各レベル変数値に対応した単語出現頻度情報に単語
Wが記憶されていない場合は、出現割合として0.0を
与える。 (2)そして、2次元座標に、点(0、Wr0)、
(2、Wr2)、(4、Wr4)をとり、この3つの点
に関して一次直線で近似をとる。この時の近似直線の傾
きの値eと単語Wとを組としたデータを記憶する。
【0048】(3)個人単語出現頻度情報記憶部18に
記憶されている単語出現頻度情報の全ての単語に関して
上記(1)、(2)の処理を行い、処理(2)で記憶さ
れたデータ群を近似直線の傾きの値eをキーとして小さ
い順にソートする。 (4)処理(3)で並べ替えたデータ群において、近似
直線の傾きの値の小さいものから順に、ユーザのプロフ
ァイルを表現するのに必要な所定の個数のデータの組を
選択し、これら選択されたデータの組に含まれる単語
を、該クライアントシステム1を利用するユーザのプロ
ファイルとする。つまり、所定の個数をkとすれば、該
ユーザのプロファイルは、単語群{W[1]、・・・、
W[k]}で表現される。
【0049】そして、単語顕現度決定部21は、プロフ
ァイルの作成が終了すると、作成したプロファイルをプ
ロファイル記憶部22に転送する。なお、単語顕現度決
定部21は必要に応じて、レベル変数管理部15からの
トリガーとは無関係に起動することができ、起動時にお
ける個人単語出現頻度情報記憶領域と統合単語出現頻度
情報記憶領域を参照することにより、プロファイルを作
成することができる。
【0050】ここで、上記のプロファイルを説明する。
ユーザAの専門領域や興味を有する事物に関する単語
W’は、個人単語出現頻度情報内で高い出現割合R0を
持つと考えられるが、ユーザAが情報を送受信する相手
Bの個人単語出現頻度情報においても単語W’が出現し
やすいと考えられる。なぜなら、AとBとの間で情報を
送受信することから、AとBが同じ専門領域や興味を有
する確率が高いと考えられるからである。しかしなが
ら、ユーザAが送受信する全ての相手がユーザAと同じ
専門領域や興味を有するわけではなく、一般的には、単
語W’に関してユーザAと同等の出現割合はない。
【0051】したがって、ユーザAが送受信する全ての
相手の個人単語出現頻度情報に関して、この情報を平均
化したとき、つまりレベル1の統合単語出現頻度情報に
おいて、単語W’の出現割合R1は、R0>R1の関係
にあると考えられる。以下、同様に考えると、ネットワ
ークにおけるユーザAからのネットワーク距離nが大き
くなるほど、つまりレベル変数値が大きい統合単語出現
頻度情報ほど、単語W’の出現割合Rnは小さくなる傾
向にあり、nが十分大きいときの統合単語出現頻度情報
は、本例のネットワークの全ユーザの個人単語出現頻度
情報を平均化したものに近くなると考えられる。よっ
て、上記のように獲得した傾きの値eが小さいほど、つ
まり負の傾きが大きいほど、該クライアントシステム1
を利用するユーザに特徴的に出現する単語であると解釈
できる。一方、単語W’に関する近似直線の傾きの値
e”が0の近傍の値をとる時には、ユーザAは単語W’
を一般のユーザと同程度の関心を持つと考えられ、ま
た、単語W”に関する近似直線の傾きの値e”が正の値
をとる時には、ユーザAは単語W”に関して一般のユー
ザよりも関心が薄いと考えられる。
【0052】なお、本例では、単語Wに関する近似直線
の傾きの値を得るのに、間欠的な領域であるWr0、W
r2、Wr4を利用したが、他にも対象としているユー
ザに近い領域のWr0、Wr1、Wr2を組として利用
することもできる。この場合に獲得される近似直線の傾
きの値は、該ユーザと興味を共有する確率の高いユーザ
で構成される集団において、単語Wが該ユーザを特徴付
けるプロファイルの構成要素として適切かどうかを表す
こととなる。このように、各レベルにおける単語Wの出
現割合の組み合わせの違いにより、ユーザ集団の範囲を
意識したきめ細やかな個人プロファイル情報の作成が可
能になる。更には、本例では、単語の顕現度を調べるた
めに一次直線による近似を行ったが、単語の顕現度を定
める方法はこの限りではなく、複数のレベル変数値にお
ける単語の出現割合を用いて出現割合の増加傾向・減少
傾向を判別する方法を採用することができる。
【0053】プロファイル記憶部22は、単語の組で構
成されるプロファイルを記憶する領域を持ち、単語顕現
度決定部21からプロファイルが転送されると、既に記
憶されているプロファイルをクリアしてから転送された
プロファイルを記憶し、格納が終了した時点で操作終了
通知部23へ終了した旨を知らせる。操作終了通知部2
3は、レベル変数管理部15、単語出現頻度情報統合部
16、及び、各単語出現頻度情報通信部12内の単語出
現頻度情報一時記憶部27に操作終了を指示するデータ
を送信する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る個人
プロファイル管理装置では、送受信情報から生成した単
語情報を、サーバー等の単語情報を一括管理する装置を
必要とせずに、情報の送受信関係から構築されるネット
ワークにおいて単語情報の交換を繰り返し流通させるこ
とで、近傍から広域に至る範囲の単語情報を段階的に獲
得することができる。すなわち、或る個人について送受
信される情報から抽出した各単語を用いて、当該個人を
含む距離の異なる集団との比較において適切に顕現度を
評価した個人プロファイルを作成することができる。ま
た、本発明では、ネットワーク距離の違いによる単語デ
ータの変化を参照することにより、集団の範囲を意識し
たきめ細やかな個人プロファイルを作成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適当したネットワーク構成の一例を
示す図である。
【図2】 本発明に係る単語出現頻度情報の作成を説明
する図である。
【図3】 本発明の一例に係る個人プロファイル管理装
置(クライアントシステム)の構成を示す図である。
【図4】 本発明に係るプロファイル作成処理手順の一
例を示すフローチャートである。
【図5】 テキストから抽出した単語情報の一例を示す
図である。
【図6】 個人単語出現頻度情報の一例を示す図であ
る。
【図7】 個人単語出現頻度情報の作成処理手順の一例
を示すフローチャートである。
【図8】 送受信される単語出現頻度情報の一例を示す
図である。
【図9】 単語出現頻度情報の送信処理の一例を説明す
る図である。
【図10】 単語出現頻度情報の統合化処理の一例を説
明する図である。
【符号の説明】
1・・・クライアントシステム(個人プロファイル管理
装置)、2・・・情報管理装置、 15・・・レベル変
数管理部、16・・・単語出現頻度情報統合部、17・
・・統合単語出現頻度情報記憶部、18・・・個人単語
出現頻度情報記憶部、 19・・・単語分割/頻度計算
部、20・・・送受信情報獲得部、 21・・・単語顕
現度決定部、22・・・プロファイル記憶部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を送受信する情報管理装置に付設さ
    れて、情報管理装置を利用するユーザに関する個人プロ
    ファイルを送受信する情報に基づいて管理する個人プロ
    ファイル管理装置において、 他の情報管理装置との間で通信された情報からテキスト
    を抽出する送受信情報獲得部と、 抽出したテキスト中から単語を抽出し、当該単語の出現
    回数及び抽出した全単語に対する当該単語の出現割合を
    算出して自己の情報管理装置を利用するユーザ個人に関
    する個人単語出現頻度情報を生成する単語分割/頻度計
    算部と、 他の個人プロファイル管理装置との間で生成した個人単
    語出現頻度情報の授受を行う情報通信部と、 自己及び他の個人プロファイル管理装置で生成された個
    人単語出現頻度情報を統合して、自己及び他の個人プロ
    ファイル管理装置で抽出された全単語中での各単語の総
    出現回数及び出現割合を算出して統合単語出現頻度情報
    を生成する単語出現頻度情報統合部と、 個人単語出現頻度情報と統合単語出現頻度情報との各単
    語に関する出現割合の変化の傾向に基づいて、相対的に
    各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特
    徴を表す度合いを決定する単語顕現度決定部と、 を有することを特徴とする個人プロファイル管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の個人プロファイル管理
    装置において、 情報通信部は、他の個人プロファイル管理装置で生成さ
    れた統合単語出現頻度情報の授受も行い、 単語出現頻度情報統合部は、自己及び他の個人プロファ
    イル管理装置で生成された統合単語出現頻度情報を統合
    して、他の個人プロファイル管理装置が付設されている
    情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行うが自己の
    個人プロファイル管理装置が付設されている情報管理装
    置とは直接的に情報の送受信を行っていない二次的な更
    に他の個人プロファイル管理装置を含めた新たな統合単
    語出現頻度情報を生成することを特徴とする個人プロフ
    ァイル管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の個人プロファイル管理
    装置において、 情報通信部は、更に高次の他の個人プロファイル管理装
    置で生成された統合単語出現頻度情報の授受も行い、 単語出現頻度情報統合部は、自己及び他の個人プロファ
    イル管理装置で生成された統合単語出現頻度情報を統合
    して、自己の個人プロファイル管理装置が付設されてい
    る情報管理装置とは直接的に情報の送受信を行っていな
    い高次の他の個人プロファイル管理装置を含めた新たな
    統合単語出現頻度情報を各次数毎に生成することを特徴
    とする個人プロファイル管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の個人プロファイル管理
    装置において、 単語顕現度決定部は、各次数毎に生成された統合単語出
    現頻度情報の内の間欠的な統合単語出現頻度情報の各単
    語に関する出現割合と、個人単語出現頻度情報の各単語
    に関する出現割合との変化の傾向に基づいて、相対的に
    各単語が自己の情報管理装置を利用するユーザ個人の特
    徴を表す度合いを決定することを特徴とする個人プロフ
    ァイル管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の個人プロファイル管理
    装置において、 単語顕現度決定部は、各次数毎に生成された統合単語出
    現頻度情報の内の自己の個人プロファイル管理装置に近
    い低次の統合単語出現頻度情報の各単語に関する出現割
    合と、個人単語出現頻度情報の各単語に関する出現割合
    との変化の傾向に基づいて、相対的に各単語が自己の情
    報管理装置を利用するユーザ個人の特徴を表す度合いを
    決定することを特徴とする個人プロファイル管理装置。
  6. 【請求項6】 送受信される情報に基づいて、当該情報
    を送受信するユーザに関する個人プロファイル情報を管
    理する処理をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記憶した記憶媒体において、 通信された情報からテキストを抽出する送受信情報獲得
    機能と、 獲得したテキスト中から単語を抽出し、当該単語の出現
    回数及び抽出した全単語に対する当該単語の出現割合を
    算出してユーザ個人に関する個人単語出現頻度情報を生
    成する単語分割/頻度計算機能と、 他のユーザに関して生成された個人単語出現頻度情報を
    受信する情報通信機能と、 自己及び他のユーザに関して生成された個人単語出現頻
    度情報を統合して、自己及び他のユーザについて抽出さ
    れた全単語中での各単語の総出現回数及び出現割合を算
    出して統合単語出現頻度情報を生成する単語出現頻度情
    報統合機能と、個人単語出現頻度情報と統合単語出現頻
    度情報との各単語に関する出現割合の変化の傾向に基づ
    いて、相対的に各単語が自己のユーザ個人の特徴を表す
    度合いを決定する単語顕現度決定機能と、 をコンピュータに実現させるプログラムをコンピュータ
    により読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒
    体。
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