JP4002778B2 - 事前チェック機能付き放送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物などに設置される放送システムに関し、より詳細には、マイクロフォン端末(リモートマイク)で話した放送内容を、事前に確認してから放送することが出来る放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の放送システム200を図7に示す。放送システム200は、複数のリモートマイク30、アンプ31および放送用スピーカ32からなる。各リモートマイク30とアンプ31はアナログ回線で接続され、アンプ31と放送用スピーカ32はアナログ回線で接続されている。放送システム200において、任意のリモートマイク30が話者が発声した放送内容を受信すると、当該リモートマイク30は話者が発声した放送内容を表すアナログ音声信号をアンプ31に送信する。アンプ31は、このアナログ音声信号を放送に適した大きさに増幅し、増幅されたアナログ音声信号を複数の放送用スピーカ32へ送信する。これを受けて複数の放送用スピーカ32が放送内容を再生出力する。
【0003】
このように従来の放送システム200においては、話者の発声した放送内容はそのまま即時に複数の放送用スピーカ32から放送される。そのため、話者に緊張感を与え放送内容にミスが起こりやすいという問題があった。
【0004】
また放送システム200は、放送内容を録音する手段を備えていないので、同じ内容を別の機会に放送する場合には、再度話者が発声しなくてはならないという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は放送内容をスピーカから放送する前に、話者が放送内容を事前チェック出来る機能を備えた放送システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、
放送内容を放送前に確認することが出来る、事前チェック機能付き放送システムにおいて、
少なくとも一つのマイクロフォンと、
前記マイクロフォンで受話した放送内容を記憶する記憶手段と、
それぞれの前記マイクロフォンに設けられた事前チェック用スピーカと、
前記記憶手段に接続された少なくとも一つの放送用スピーカと、
を具備し、前記記憶手段に録音された前記放送内容を前記事前チェック用スピーカで再生して事前チェックを行ってから、前記記憶手段に記憶された前記放送内容を前記放送用スピーカから再生することを可能としたことを特徴とする、事前チェック機能付き放送システム、
を提供する。
【0007】
また請求項2の発明は、
請求項1に記載の事前チェック機能付き放送システムであって、前記マイクロフォンと回線を介して接続されたコントローラをさらに具備し、前記コントローラが前記記憶手段を含んでいることを特徴とする、事前チェック機能付き放送システム、
を提供する。
【0008】
また請求項3の発明は、
請求項2に記載の事前チェック機能付き放送システムであって、前記マイクロフォンがさらにAD変換器と第1のDA変換器を備え、前記放送用スピーカが第2のDA変換器の出力を受け取り、前記マイクロフォンで受話した放送内容を前記AD変換器でデジタル変換した後に前記記憶手段に記憶することで前記放送内容の録音が行われ、前記記憶手段に記憶された前記放送内容が前記第2のDA変換器でアナログ変換された後に前記放送用スピーカから再生されることで放送が行われることを特徴とする、事前チェック機能付き放送システム、
を提供する。
【0009】
さらに請求項4に記載の発明は、
請求項1ないし3のいずれか一つに記載の事前チェック機能付き放送システムであって、前記マイクロフォンは、話者が録音、事前チェック、放送の各動作の指示を入力する入力部を有することを特徴とする、事前チェック機能付き放送システム、
を提供する。
【0010】
また請求項5に記載の発明は、
請求項1ないし4に記載の事前チェック機能付き放送システムであって、前記放送内容に対応して付加情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする、事前チェック機能付き放送システム、
を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一つの実施の形態に係る、事前チェック機能付き放送システム100の構成を概略的に示す図である。事前チェック機能付き放送システム100は、複数のリモートマイク10、一台のコントローラ11、複数の分散アンプ12および複数の放送用スピーカ13を含む。
【0012】
コントローラ11は、事前チェック機能付き放送システム100全体の動作を制御、管理する機能を備え(図3,図4、図5を参照)、内部に、放送内容や付加情報(リモートマイクの識別番号(ID)、放送先の情報、録音した時刻情報、既に放送した時刻、放送した回数など)を録音するためのハードディスク・ドライブ(HDD)111を備えている。
【0013】
話者の発声した放送内容を受信する複数のリモートマイク10は、事前チェックの際にHDD111に録音された放送内容を話者に対して再生出力するための事前チェック用スピーカ102を備えている。
【0014】
図1に示すように、複数のリモートマイク10とコントローラ11との間は、双方向通信を行うことができる双方向デジタル回線14を介して接続され、分散アンプ12は単方向の回線15を介してコントローラ11と接続される。
【0015】
図1に示す事前チェック機能付放送システム100は、放送内容を放送用スピーカ13から放送する前に、話者が放送内容を事前チェック出来る機能を備えている。そこで、話者が放送内容を事前チェックしてから放送することを希望する場合には、話者が任意のリモートマイク10へ発声した放送内容はコントローラ11のHDD111に録音され、分散アンプ12へは伝達されない。HDD111に録音された放送内容は、次いで事前チェックのために読み出されて当該リモートマイク10へ送信され、リモートマイク10の事前チェック用スピーカ102で話者に対して再生出力される。話者が放送内容の訂正を行わずそのまま放送することを希望する場合には、その旨がコントローラ11へ指示され、HDD111に録音された放送内容が読み出されて、分散アンプ12を介して放送用スピーカ13から放送される。これに対し、事前チェック用スピーカ102から再生された放送内容を聴いて、話者が放送内容の訂正を望む場合には、話者は再び発声を行って、その内容をHDD111へ記録する。このときには、HDD111にすでに録音されていた放送内容の読み出しは行われない。
【0016】
また、事前チェック機能付放送システム100は、コントローラ11のHDD111への録音を行わず、即時に放送を行うことも出来る。その場合には、任意のリモートマイク10へ発声した放送内容は、コントローラ11へは送信されず、分散アンプ12を介して即時に複数の放送用スピーカ13から放送される。
【0017】
図1に示すリモートマイク10は、図2に示すように、受話部101、AD変換器102、DA変換器103,事前チェック用スピーカ104、入力部105および通信制御部106を備えている。通信制御部106は、他の全ての構成要素と接続されている。また受話部101は、AD変換器102に接続され、事前チェック用スピーカ104はDA変換器103に接続されている。
【0018】
受話部101が話者の発生内容を受け取ると、AD変換器102は、受話部101から出力されたアナログ音声信号、即ち話者の発生内容を表すアナログ音声信号をデジタル音声信号へ変換し、通信制御部106へ送る。DA変換器103は、コントローラ11のHDD111から伝達され通信制御部106で受信したデジタル音声信号をアナログ音声信号へ変換し、事前チェック用スピーカ104へ送る。
【0019】
入力部105は、話者がコントローラ11に対する指示、例えば録音開始、事前チェック開始、放送開始、放送終了などを入力したり、放送内容データが記憶されるHDD111のファイル名の入力などを行うためのキーを備える。例えば、話者が「録音開始キー」を押すと、受話部101は受話可能状態となり、コントローラ11のHDD111も録音可能状態になる。そこで話者が発声を開始すると、放送内容はAD変換器102によりデジタル化されて、コントローラ11のHDD111にデジタル形式で録音される。
【0020】
通信制御部106は、双方向デジタル回線14と接続されて、コントローラ11との間でデジタル信号の送受信を直接行うと共に、事前チェックを行わないときには、デジタル音声信号を回線14,15を介して分散アンプ12に送信する。
【0021】
複数のリモートマイク10の各々には、識別番号(ID)が割り当てられており、話者がリモートマイク10の入力部105に設けられた「録音開始キー」を押すと、当該識別番号がコントローラ11へ送信される。コントローラ11は、各リモートマイクのIDリストを有しており、受信した識別番号とIDリストとを照らし合わせて、いずれのマイクロフォンからの信号かを識別する。
【0022】
複数の分散アンプ12の各々は、DA変換器121を備えており、リモートマイク10又はコントローラ11からのデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、放送に適した大きさに増幅した後、単方向アナログ回線16を介して複数の放送用スピーカ13に送信する。これを受けて、複数の放送用スピーカ13は、分散アンプ12から受け取ったアナログ音声信号を再生出力する。
【0023】
以下、図3〜図6を用いて、図1の事前チェック機能付き放送システム100において、放送内容を事前チェック後に放送する動作手順を説明する。
図1について説明したように、事前チェック機能付き放送システム100は、放送内容を事前チェックしてから放送する場合、放送内容をコントローラ11のHDD111に録音し、録音された放送内容をリモートマイク10の事前チェック用スピーカ104で事前チェックした後、訂正がなければその録音された放送内容を放送用スピーカ13から放送する。図3は、リモートマイク10で受話した話者の放送内容をコントローラ11のHDD111に録音する動作手順を示している。図4は、図3に示す録音動作終了後に、コントローラ11に録音された放送内容をリモートマイク10の事前チェック用スピーカ102で事前チェックする動作手順を示している。図5は、図4に示す事前チェック後に、事前チェックされた放送内容を放送用スピーカ13で再生出力する動作を示している。
【0024】
まず、話者はリモートマイク10の入力部105の電源スイッチを入れると、リモートマイク10の入力部105および通信制御部106は動作可能状態になる。そこで話者は図3のステップs1において、入力部105の「録音開始キー」を押す。これにより、コントローラ11が動作可能状態になる。次いで入力部105からファイル名を入力すると、入力部105は、当該リモートマイク10の識別番号を含む録音開始要求信号と入力されたファイル名を表す信号を通信制御部106へ送る。これを受けて通信制御部106は、これらの信号を双方向デジタル回線14を介してコントローラ11へ送信する。コントローラ11は、これらの信号を受信すると、ステップs2において、リモートマイク10の識別番号を各リモートマイクのIDリストと比較し、いずれのリモートマイク10から送信された信号であるかを判断して、当該リモートマイク10との通信回線を開く。またコントローラ11は、受信したファイル名を表す信号に基づいて、当該ファイル名のファイルをHDD111に作成する。ファイルの作成が完了すると、ステップs3において、コントローラ11は録音開始命令信号を双方向デジタル回線14を介してリモートマイク10へ送信する。ステップs4において、リモートマイク10の通信制御部106がこの録音開始命令信号を受信すると、受話部101、AD変換部102が動作可能状態になる。ここで話者が発声を開始すると、受話部101は受話した音声に対応するアナログ音声信号をAD変換器102へ送る。AD変換器102は受け取ったアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換し、リモートマイク10の識別番号と共に、通信制御部106へ出力する。通信制御部106は、受信したデジタル音声信号および識別番号を双方向デジタル回線14を介してコントローラ11へ送信する。コントローラ11は受信した識別番号を用いてデジタル音声信号を、ステップs2においてHDD111に作成されたファイルへ記憶する。
【0025】
話者が録音を終了する場合、ステップs5において、話者は入力部105の「録音終了キー」を押す。これを受けて通信制御部106は、録音終了要求信号を双方向デジタル回線14を介してコントローラ11に送信する。コントローラ11は、録音終了要求信号をリモートマイク10から受信すると、ステップs6において、ファイルを閉じて、放送終了命令信号を双方向デジタル回線14を介してリモートマイク10へ送信する。ステップs7において、リモートマイク10の通信制御部106がコントローラ11から放送終了命令信号を受信すると、リモートマイク10は送信停止状態になる。これによって、コントローラ11のHDD111への録音が完了する。
【0026】
次に話者が放送内容の事前チェックを実行するために入力部105の「事前チェック・キー」を押すと、図4に示す動作手順に従って、リモートマイク10の事前チェック用スピーカ102でHDD111に録音された放送内容が再生され、事前チェックが行われる。
【0027】
「事前チェック・キー」が押されると、図4に示すステップs11において、事前チェック開始要求信号が入力部105から通信制御部106へ、さらに双方向デジタル回線14を介してコントローラ11へ送信される。ステップs12において、コントローラ11が当該信号を受信すると、ステップs6で閉じたファイルが開かれ、ステップs13においてコントローラ11は、事前チェック開始命令信号を双方向デジタル回線14を介してリモートマイク10へ送信する。通信制御部106が当該信号を受信すると、事前チェック用スピーカ104およびDA変換器103が動作可能状態になる。次いで、ステップs14において、ステップs12で開かれたファイルからデジタル音声信号が読み出され、読み出されたデジタル音声信号は双方向デジタル回線14を介してリモートマイク10へ送信される。通信制御部106で受信された当該デジタル音声信号は、DA変換器103でアナログ音声信号に変換され、事前チェック用スピーカ104で話者に向けて再生出力される。これによって話者は放送内容の事前チェックを行うことが出来る。
【0028】
話者が最後まで放送内容の事前チェックを行うと、ステップs15でコントローラ11はステップs2で開いたファイルに記憶された全てのデジタル音声信号がリモートマイク10へ送信されたことを検出する。そこでステップs16において、コントローラ11は、ファイルを閉じ、事前チェック終了命令信号を双方向デジタル回線14を介してリモートマイク10へ送信する。ステップs17において、通信制御部106は、事前チェック終了命令信号を受信し、事前チェック用スピーカ104およびDA変換器103を動作不能とし、音声出力は停止する。これにより放送内容の事前チェック動作が完了する。
【0029】
話者が放送内容の事前チェックを途中で終了する場合には、ステップs15’において話者はリモートマイク10の入力部105の「事前チェック終了キー」を押して、事前チェック終了要求信号を通信制御部106および双方向デジタル回線14を介してコントローラ11へ送信する。
【0030】
コントローラ11が放送終了要求信号を受信すると、上述したステップs16、ステップs17の動作を経て放送内容の事前チェック動作が完了する。
次に話者が事前チェックされた放送内容を放送用スピーカ13から放送することを希望する場合には、図5に示すステップs21から始まる動作手順で放送が行われる。話者が入力部105の「放送開始キー」を押すと、入力部105はステップs21において、放送開始要求信号を通信制御部106へ送信する。これを受けて通信制御部106は、当該信号を双方向デジタル回線14を介してコントローラ11に送信する。通信制御部106から放送開始要求信号を受信したコントローラ11は、ステップs22において、図3に示す手順で放送内容を記憶したファイルを開き、ステップs23において、放送開始命令信号を単方向デジタル回線15を介して分散アンプ12へ送信する。分散アンプ12が放送開始命令信号を受信すると、分散アンプ12のDA変換器121が動作可能状態になり、ステップs24において、開かれたファイルから録音されたデジタル音声信号が読み出されて、分散アンプ12へ送られる。分散アンプ12へ送られたデジタル音声信号はDA変換器121でアナログ音声信号に変換され、放送に適した大きさに増幅されてから、単方向アナログ回線16を介して複数の放送用スピーカ13へ送られ、複数の放送用スピーカ13から放送される。
【0031】
ファイルに録音された全ての放送内容が放送用スピーカ13で放送されると、ステップs25においてコントローラ11は、ファイルに録音されたデジタル音声信号が全て読み出されて分散アンプ12へ送信されたことを検出する。これに対し話者が放送を途中でやめる場合には、話者はステップs25’においてリモートマイク10の入力部105の「放送終了キー」を押す。そうすると、放送終了要求信号が通信制御部106から双方向デジタル回線14を介してコントローラ11に送信される。デジタル音声信号が全て読み出されたことを検出したか又は放送終了要求信号を受信したコントローラ11は、ステップs26において、ファイルを閉じて、放送終了命令信号を単方向デジタル回線15を介して分散アンプ12へ送信する。
【0032】
放送終了命令信号を受信した分散アンプ12は、ステップs27においてDA変換器121を動作不能状態にし、放送用スピーカ13へのアナログ音声信号の送信を終了する。これにより、音声の出力が停止され、事前チェックした放送内容の放送用スピーカ13での放送が終了する。
【0033】
事前チェック機能付き放送システム100は、HDD11への録音を行わずそのまま即時に放送すること(無録音放送)も可能である。図6は、無録音放送を行う場合の動作手順を示す。ステップs31において、話者が入力部105の「無録音放送キー」を押すと、受話部101、AD変換器102は動作可能状態となり、無録音放送開始命令信号が入力部105から通信制御部106および双方向デジタル回線14を介してコントローラ11へ、さらに単方向デジタル回線15を介して分散アンプ12へ送られる。無録音放送開始信号を受け取って、コントローラ11はHDD111を不動作のままとし、一方、分散アンプ12はDA変換器を動作可能状態にする。
【0034】
ステップs32において、話者が発声を開始すると、受話部101で受話された話者の放送内容を表すアナログ音声信号がAD変換器102によってデジタル音声信号に変換され、通信制御部106へ送られる。通信制御部106は、送られてきたデジタル音声信号を双方向デジタル回線14および単方向デジタル回線15を介して分散アンプ12に送信する。当該デジタル音声信号を受信した分散アンプ12は、受信したデジタル音声信号を内蔵されたDA変換器121でアナログ音声信号に変換し、放送に適した大きさに増幅してから、単方向アナログ回線16を介して放送用スピーカ13へ送り、放送用スピーカ13から放送する。
【0035】
放送を終了する場合、話者はステップs33において、入力部105の「無録音放送終了キー」を押す。これに応答して、受話部101、AD変換器102は動作不能状態になり、入力部105は、無録音放送終了命令信号を通信制御部106、双方向デジタル回線14および単方向デジタル回線15を介して分散アンプ12に送信する。当該信号を受信した分散アンプ12は、s34においてDA変換器121を動作不能状態にする。これにより音声の出力が停止し、無録音放送が終了する。
【0036】
なお、HDD111は放送内容以外にリモートマイクの識別番号(ID)、放送先の情報や録音した時刻情報、既に放送した時刻、放送した回数などの付加情報を記憶することが出来る。話者がそれらの情報をHDD111に記憶することを希望する場合には、入力部105にそれらの情報を入力し、上述した方法でHDD111への記憶が行われる。話者はこれらの情報を使用して、例えば複数回放送するときに最初の放送時間や既に放送した回数をリモートマイク側で知ることが出来る。
【0037】
以上、本発明の事前チェック機能付き放送システムの一つの実施の形態を詳述したが、コントローラと分散アンプを別個の装置としても、一体の構成としてもよい。
また、コントローラ内の記憶装置として、ハードディスクの代わりに半導体メモリを使用してもよい。
【0038】
また、コントローラと分散アンプを接続する回線は双方向デジタル回線としてもよい。
また、リモートマイクにAD変換器とDA変換器を設け、リモートマイクとコントローラをデジタル接続する代わりに、コントローラにAD変換器とDA変換器を設け、リモートマイクとコントローラの間はアナログ接続とした構成であってもよい。さらにHDDの代わりにアナログ音声録音再生機を使用することも可能であり、その場合にはリモートマイクとコントローラの間およびコントローラと分散アンプの間はアナログ回線で接続される。
【0039】
また、リモートマイクにディスプレを設け、リモートマイクやコントローラ等の動作状態、例えばリモートマイクが受話可能状態にあること、コントローラが録音可能状態にあることなどを表示させることも可能である。
【0040】
さらに、本実施例ではファイル名を入力部105から入力する旨説明したが、ファイル名を自動的に生成してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上、本発明の実施の形態を詳述したところから理解されるように、本発明の事前チェック機能付き放送システムは、(1)放送内容を事前チェックしてから放送することが出来るので、話者の緊張を抑えると共に放送のミスを防止することが出来る、(2)記憶手段を備えているため、話者が発声した放送内容を記憶手段に記憶しておくことで、複数回再生出来る、複数回の再生時には、実際の放送内容を事前に確認できることで、誤った放送内容を放送することを防止することが出来る、(3)リモートマイクからの操作で録音、事前チェック、放送を行うことが出来るため、通常の放送に若干の操作手順を加えるだけで操作を行うことが出来る、(4)記憶手段をコントローラ内に設けることにより、マイクロフォンそれぞれに記憶手段を設ける必要がなく、コストを抑えることが出来る、等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る事前チェック機能付き放送システムの一つの実施の形態を概略的に示す図である。
【図2】図1に示すリモートマイクの構成の一例を示す図である。
【図3】図1に示す事前チェック機能付き放送システムにおいて、放送内容をコントローラのハードディスクへ録音する動作手順を示す図である。
【図4】図3に示す動作手順でハードディスクに録音された放送内容をリモートマイクの事前チェック用スピーカで事前チェックする動作手順を示す図である。
【図5】図4に示す動作手順で事前チェックした放送内容をハードディスクから読み出して放送する動作手順を示す図である。
【図6】図1に示す事前チェック機能付き放送システムにおいて、事前チェックを行わずに放送内容を放送する動作手順を示す図である。
【図7】従来の放送システムを示す図である。
【符号の説明】
10 リモートマイク
11 コントローラ
12 分散アンプ
13 放送用スピーカ
100 事前チェック機能付き放送システム
Claims (3)
- 放送内容を放送前に確認することが出来る、事前チェック機能付き放送システムにおいて、
識別情報を送信する手段を備えた複数のマイクロフォンと、
前記マイクロフォンと回線を介して接続され、前記識別情報を管理するコントローラと、
前記コントローラに格納され、前記マイクロフォンで受話した放送内容を記憶する記憶手段と、
前記識別情報を送信する手段を各々備えたそれぞれの前記マイクロフォンに設けられた事前チェック用スピーカと、
前記記憶手段に接続された少なくとも一つの放送用スピーカと、
を具備し、
前記識別情報を送信する手段を備えたマイクロフォンが、話者が録音、事前チェック、放送の各動作の指示を入力する入力部とを各々備え、前記入力部を介してマイクロフォンの識別情報を前記コントローラに送信することにより、前記コントローラがいずれのマイクロフォンからの信号かを識別し、前記記憶手段に録音された前記放送内容を前記識別情報を送信したマイクロフォンに設けられた前記事前チェック用スピーカで再生することによりユーザに事前チェックをさせてから、前記記憶手段に記憶された前記放送内容を前記放送用スピーカから再生させることを可能としたことを特徴とする、事前チェック機能付き放送システム。 - 請求項1に記載の事前チェック機能付き放送システムであって、前記マイクロフォンがさらにAD変換器と第1のDA変換器を備え、前記放送用スピーカが第2のDA変換器の出力を受け取り、前記マイクロフォンで受話した放送内容を前記AD変換器でデジタル変換した後に前記記憶手段に記憶することで前記放送内容の録音が行われ、前記記憶手段に記憶された前記放送内容が前記第2のDA変換器でアナログ変換された後に前記放送用スピーカから再生されることで放送が行われることを特徴とする、事前チェック機能付き放送システム。
- 前記放送内容に対応して付加情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とする、請求項1または2に記載の事前チェック機能付き放送システム。
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