JP4000818B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
画像処理装置および画像処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4000818B2 JP4000818B2 JP2001328581A JP2001328581A JP4000818B2 JP 4000818 B2 JP4000818 B2 JP 4000818B2 JP 2001328581 A JP2001328581 A JP 2001328581A JP 2001328581 A JP2001328581 A JP 2001328581A JP 4000818 B2 JP4000818 B2 JP 4000818B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image processing
- image data
- image
- determination information
- control information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体と画像データの出力画像との差異を低減する画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及に伴い、ネットワークを利用したビジネスが広く実用化されている。例えば、オンラインショッピングは、ディスプレイ装置上に表示される商品画像を基にして所望の商品を選択し、自宅に居ながらにして所望の商品を購入することができるという利便性を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、商品画像を表示するディスプレイ装置は、限られた色再現領域を有するため、色によっては、商品が元来有する鮮やかな色を再現できない場合がある。つまり、肉眼で観察される商品の色とディスプレイ装置上に表示される商品の色が異なってしまうことがある。したがって、購買者が実際に手に取る商品の色が、欲しかった色とは異なってしまうという問題がある。
【0004】
一方、カラーマッチングを実行するためには、色彩に関する知識が要求されるため、一般的な解決方法とは言えないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る場合には、その旨を報知することを目的とする。また、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る場合に、両者の色差を低減する画像処理の実行を推奨することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様は、画像処理装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、画像データを取得する取得手段と、前記取得された画像データと関連付けられていると共に、前記画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を検索する検索手段と、前記画像処理制御情報が検索された場合には、前記画像データを解析して、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきか否かを判定する判定手段と、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきと判定された場合には、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する推奨手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の第1の態様に係る画像処理装置によれば、画像処理制御情報が検索された場合には、画像データを解析して、画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきと判定された場合には、画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨するので、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る旨を報知すると共に、被写体の色と出力画像の色との間の色差を低減する画像処理の実行を推奨することができる。
【0008】
本発明の第2の態様は、画像処理装置を提供する。本発明の第2の態様に係る画像処理装置は、画像データを取得する取得手段と、前記取得された画像データと関連付けられていると共に、前記画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理を実行すべきか否かを判定するための判定情報を検索する検索手段と、前記判定情報が検索された場合には、前記判定情報に基づいて、前記画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かを決定する決定手段と、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨すべきであると決定された場合には、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する推奨手段と、前記画像処理制御情報を用いた画像処理または前記画像処理制御情報を用いない画像処理のいずれかを実行する画像処理手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置によれば、画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理を実行すべきか否かを判定するための判定情報に基づいて、画像処理制御情報の利用を推奨すべきであると決定された場合には、画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨し、さらに、画像処理制御情報を用いた画像処理を実行することができる。したがって、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る旨を報知することができる。さらに、被写体の色と出力画像の色との間の色差を低減する画像処理の実行を推奨することができると共に、被写体の色と出力画像の色との間の色差を低減する画像処理を実行することができる。
【0010】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記判定情報は、前記画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域の領域外に存在する領域外画像データ値量に関する情報であり、前記決定手段は、前記領域外画像データ値量に基づいて前記画像処理制御情報の利用を推奨するか否かを決定しても良い。かかる場合には、領域外画像データ値量に基づいて種々の画像処理制御情報の利用の程度を推奨することができる。すなわち、画像処理装置側において、判定情報を利用して複数の推奨レベルを決定することができる。
【0011】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置において、前記判定情報は、前記画像処理制御情報の利用を推奨するか否かを示す符号情報であり、前記決定手段は、前記符号情報に従って前記画像処理制御情報の利用を推奨するか否かを決定しても良い。かかる場合には、符号情報に基づいて、画像処理制御情報の利用を推奨するか推奨しないかを簡易に決定することができる。
【0012】
本発明の第3の態様は、画像データに基づく画像を表示装置上に表示する表示プログラムを提供する。本発明の第3の態様に係る表示プログラムは、前記画像データを取得して、表示する機能と、前記取得した画像データと関連付けられていると共に、画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきか否かを判定するための判定情報を検索する機能と、前記判定情報を検出した場合には、前記判定情報に基づいて前記画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かを決定する機能と、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨すべきであると決定した場合には、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の態様に係る表示プログラムによれば、画像処理制御情報が検索された場合には、画像データを解析して、画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきと判定された場合には、画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨するので、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る旨を報知すると共に、被写体の色と出力画像の色との間の色差を低減する画像処理の実行を推奨することができる。
【0014】
本発明の第3の態様に係る表示プログラムはさらに、前記画像データに基づく画像を出力する印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応しているか否かを判定する機能と、前記印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応していないと判定した場合には、前記画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かの決定にかかわらず、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する機能を実現させない機能とをコンピュータによって実現させても良い。
【0015】
本発明の第3の態様に係る表示プログラムによれば、印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応していないと判定した場合には、画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かの決定にかかわらず、画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する機能を実現させないので、印刷装置が対応していない処理を推奨することがない。
【0016】
本発明の第4の態様は、画像データに基づく画像を表示装置上に表示する表示プログラムに組み込まれて、画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきか否かを判定するプログラムを提供する。本発明の第4の態様に係るプログラムは、前記表示プログラムによって表示されている画像データに関連付けられている前記判定情報を検索する機能と、前記判定情報を検出した場合には、前記判定情報に基づいて前記画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かを決定する機能と、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨すべきであると決定した場合には、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0017】
本発明の第4の態様に係るプログラムによれば、判定情報に基づいて画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理を実行すべきか否かを判定し、画像処理制御情報の利用を推奨すべきであると決定された場合には、画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨することができる。したがって、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る旨を報知することができる。さらに、被写体の色と出力画像の色との間の色差を低減する画像処理の実行を推奨することができる。
【0018】
本発明の第4の態様に係るプログラムはさらに、前記画像データに基づく画像を出力する印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応しているか否かを判定する機能と、前記印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応していないと判定した場合には、前記画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かの決定にかかわらず、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する機能を実現させない機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0019】
本発明の第4の態様に係るプログラムによれば、印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応していないと判定した場合には、画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かの決定にかかわらず、画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する機能を実現させないので、印刷装置が対応していない処理を推奨することがない。
【0020】
本発明の第5の態様は、画像データに基づく画像を表示装置上に表示する表示プログラムに組み込まれ、画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきか否かを判定するプログラムを提供する。本発明の第5の態様に係るプログラムは、前記表示プログラムによって表示されている画像データの画像データ値を画素毎に取得する機能と、前記取得した画像データ値に基づいて前記画像処理制御情報の利用を推奨すべきか否かを決定する機能と、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨すべきであると決定した場合には、前記画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨する表示を表示させる機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0021】
本発明の第5の態様に係るプログラムによれば、画像データの画像データ値に基づいて画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いて画像処理を実行すべきか否かを判定し、画像処理制御情報の利用を推奨すべきであると決定された場合には、画像処理制御情報を用いた画像処理を推奨することができる。したがって、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る旨を報知することができる。さらに、被写体の色と出力画像の色との間の色差を低減する画像処理の実行を推奨することができる。
【0022】
本発明の第6の態様は、表示装置上に表示される画像の表示色が被写体の色を正しく表示しているか否かを判定する表示色判定装置を提供する。本発明の第6の態様に係る表示色判定装置は、画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得された画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域の領域外に存在する領域外画像データ値量に関する領域外画像データ値情報を取得する情報取得手段と、前記取得された領域外画像データ値情報に基づいて表示画像の表示色が正しく表示されるか否かを判定する判定手段と、前記表示画像の表示色が正しく表示されないと判定された場合には、表示色が正確でない旨を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
本発明の第6の態様に係る表示色判定装置によれば、取得された領域外画像データ値情報に基づいて表示画像の表示色が正しく表示されるか否かを判定し、表示画像の表示色が正しく表示されないと判定された場合には、表示色が正確でない旨を報知するので、被写体の色と出力画像の色との間に差が発生し得る旨を報知することができる。
【0024】
本発明の第6の態様に係る表示色判定装置において、前記画像データには、画像処理装置における前記画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報が関連付けられており、前記領域外画像データ値情報は、前記画像処理制御情報に含まれていても良い。かかる場合には、画像処理制御情報を用いて表示画像の表示色が正しく表示されているか否かを容易かつ迅速に判断することができる。
【0025】
本発明の第7の態様は、画像データに基づく画像を表示装置上に表示する表示プログラムに組み込まれ、表示装置上に表示される画像の表示色が被写体の色を正しく表示しているか否かを判定するプログラムを提供する。本発明の第7の態様に係るプログラムは、前記表示プログラムによって表示されている画像データの画像データ値を画素毎に取得する機能と、前記取得した画像データ値に基づいて表示画像の表示色が正しく表示されるか否かを判定する機能と、前記表示画像の表示色が正しく表示されないと判定した場合には、表示色が正確でない旨を報知する機能とをコンピュータによって実現させることを特徴とする。
【0026】
本発明の第7の態様に係るプログラムによれば、本発明の第6の態様に係る表示色判定装置と同様の作用効果を得ることができる。また、本発明の第7の態様に係るプログラムは、本発明の第6の態様に係る表示色判定装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。
【0027】
本発明の第8の態様は、画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきか否かを判定するための判定情報を生成する判定情報生成装置を提供する。本発明の第8の態様に係る判定情報生成装置は、前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに含まれる画像データ値を画素毎に取得するデータ値取得手段と、前記取得された画像データ値に基づいて前記判定情報を生成する判定情報生成手段と、前記判定情報と前記画像データとを関連付けて出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0028】
本発明の第8の態様に係る判定情報生成装置によれば、画像データに含まれる画像データ値を画素毎に取得して、取得された画像データ値に基づいて判定情報を生成するので、画像処理装置に対して画像処理制御情報を利用すべきか否かを判定するための情報を提供することができる。したがって、画像処理装置は、画像データから画像データ値を取得することなく、画像処理制御情報を利用すべきか否かを判定することができる。
【0029】
本発明の第8の態様に係る判定情報生成装置において、前記判定情報は、前記画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域の領域外に存在する領域外画像データ値量に関する情報であっても良い。また、前記領域外画像データ値量に関する情報は、全画像データ値量に対する前記領域外画像データ値量の割合を示す情報であっても良い。かかる場合には、領域外画像データ値量に基づいた種々の画像処理制御情報の利用の程度の決定を、画像処理装置側にて実現させることができる。すなわち、画像処理装置側において、判定情報を利用して複数の推奨レベルを決定することができる。
【0030】
本発明の第8の態様に係る判定情報生成装置において、前記所定の表色域は、sRGB色空間に対応する表色域であっても良い。
【0031】
本発明の第8の態様に係る判定情報生成装置において、前記判定情報は、前記画像データに含まれる負の画像データ値量に関する情報であっても良い。一般的に、負の画像データ値量が出力画像の彩度に影響を与えるので、かかる情報与えることによって、彩度を維持して画像を出力することができる。また、前記画像処理制御情報の利用を推奨するか否かを示す符号情報であっても良い。かかる場合には、画像処理装置において、符号情報に基づいて、画像処理制御情報の利用を推奨するか推奨しないかを簡易に決定することができる。
【0032】
本発明の第8の態様に係る判定情報生成装置において、前記出力手段は、前記判定情報と前記画像データとを格納する画像ファイルとして前記判定情報と前記画像データとを関連付けて出力しても良い。かかる場合には、画像データと判定情報との関連づけを容易に維持することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る判定情報生成装置および画像処理装置について図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.判定情報生成装置の構成:
B.判定情報生成装置の作用:
C.画像処理装置の構成:
D.画像処理装置の作用
E.その他の実施例:
【0034】
A.判定情報生成装置の構成:
本実施例に係る判定情報生成装置の構成について図1を参照して説明する。図1は本実施例に係る判定情報生成装置を含む画像処理システムの一例を示す説明図である。
【0035】
画像処理システム10は、画像データと画像処理装置における画像データGDの画像処理の条件を記述した画像処理制御情報GIとを含む画像ファイルGFを生成する入力装置としてのディジタルスチルカメラ12、判定情報生成装置としてのパーソナルコンピュータ20を備えている。ディジタルスチルカメラ12にて生成された画像ファイルは、接続ケーブルCVまたはメモリカードMCを介して、パーソナルコンピュータ20に入力される。
【0036】
判定情報生成装置としては、パーソナルコンピュータ20の他に、例えば、ディジタルスチルカメラ12も用いられ得る。すなわち、ディジタルスチルカメラ12において、生成した画像データGDを解析し、画像ファイルを生成する際に、画像データの解析結果を画像処理制御情報GIに付加しても良い。
【0037】
パーソナルコンピュータ20は、一般的に用いられているタイプのコンピュータであり、本発明に係る判定情報生成プログラムを実行するCPU200、CPU200における演算結果、画像データ等を一時的に格納するRAM210、判定情報生成プログラムを格納するハードディスクドライブ(HDD)220、CPU200における演算結果、画像データ等を表示するための表示装置230、コマンド、数値等を入力するためのキーボード、マウスといた入力装置240を備えている。パーソナルコンピュータPCは、メモリカードMCを装着するためのカードスロット250、ディジタルスチルカメラ12等からの接続ケーブルCVを接続するための入出力端子255を備えている。
【0038】
ディジタルスチルカメラ12において生成された画像データGDは、通常、ディジタルスチルカメラ用の画像ファイルフォーマット規格(Exif)に従ったデータ構造を有している。Exifファイルの仕様は、電子情報技術産業協会(JEITA)によって定められている。
【0039】
図2を参照して、本実施例において用いられる画像ファイルGFの概略構成について説明する。なお、本実施例中におけるファイルの構造、データの構造、格納領域といった用語は、ファイルまたはデータ等が記憶装置内に格納された状態におけるファイルまたはデータのイメージを意味するものである。図2はExifファイルフォーマットに従う、本実施例にて用いられる画像ファイルGFの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。
【0040】
図2に示すように、Exifファイルフォーマットに従う画像ファイルGFは、JPEG形式のYCbCr画像データを格納するJPEG画像データ格納領域101と、格納されているJPEG画像データに関する各種情報を格納する付属情報格納領域102とを備えている。付属情報格納領域112には、撮影日時、露出、シャッター速度等といったJPEG画像の撮影条件に関する撮影時情報、JPEG画像データ格納領域101に格納されているJPEG画像のサムネイル画像データがTIFF形式にて格納されている。さらに、付属情報格納領域102は、画像処理装置における画像データGDの画像処理条件を記述する画像処理制御情報GIが格納されており、本実施例において生成された判定情報は、画像処理制御情報GIを構成する1つの情報として格納される。
【0041】
B.判定情報生成装置の作用:
パーソナルコンピュータ20において実行される判定情報生成処理について図3を参照して説明する。図3はパーソナルコンピュータ20によって実行される判定情報生成処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0042】
本処理ルーチンが開始されると、パーソナルコンピュータ20のCPU200は、画像ファイルGFから画像データGDを取得する(ステップS100)。このとき得られる画像データはYCbCrデータである。CPU200は、JPEG FIle Interchange Format(JFIF)の規格によって定義されている、マトリクスSを用いて、画像データGDをYCbCrデータからRGBデータに変換し、画像データGDのRGB各成分について画素毎に解析して画素毎のデータ値GDvを取得する(ステップS110)。
【0043】
CPU200は、変換後のRGB色空間においてデータ値GDvが0〜255以外の値を持っているか否かを判定し(ステップS120)、データ値GDv<0またはデータ値GDv≧256であると判定した場合には(ステップS120:Yes)、判定情報DIを生成する(ステップS130)。なお、本実施例では、画像データGDは、RGB各成分について、現在の32ビットオペレーティングシステムにおける標準的な階調値である、0〜255の256階調(8bit)を有している。
【0044】
ところで、YCbCrデータから変換された0〜255のRGBデータの色再現域は、通常、CRT等のディスプレイ装置の色再現域と一致するように設計されている。したがって、0〜255以外のデータ値GDvによって表される色は、CRT等のディスプレイ装置では再現できない。また、0〜255以外のデータ値GDvを持っている(変換後のRGB表色域外の表色値を有している)色を再現できるプリンタ等の出力装置においても、0〜255以外のデータ値GDvを色再現に結びつける画像処理を実行しなければ、画像データGDの情報の一部(特に高彩度部分)が失われることになり、画像データGDから得られる色彩と画像データGDの被写体を直接観察した場合の色彩が異なってしまう。そこで、0〜255以外の値をデータ値GDvを生かした画像処理を実行すべきか否かを判定するための情報として判定情報DIを生成するのである。
【0045】
判定情報DIは、例えば、全画素数に対する、負値または255を超えるデータ値GDvを有する画素数の割合を百分率で示した数値、負値または255を超えるデータ値GDvの存在を示す1の符号である。
【0046】
CPU200は、データ値GDv<0またはデータ値GDv≧256でないと判定した場合には(ステップS120:No)、「0」を判定情報DIとして設定する(ステップS140)。数値「0」は、百分率を採用する場合にも符号を採用する場合のいずれの態様においても、負値または255を超えるデータ値GDvが存在しないことを示す情報となり得る。
【0047】
CPU200は、生成または設定された判定情報DIを画像処理制御情報GIに付加して(ステップS150)、本処理ルーチンを終了する。なお、画像処理制御情報GIに判定情報DIが書き加えられた画像ファイルGFは、必要に応じてメモリカードMC、HDD220に記録される。
【0048】
以上説明したように、本実施例に係る判定情報生成装置によれば、画像ファイルGFに含まれる画像データGDに負のデータ値GDvや255を超えるデータ値GDvが含まれているか否かを解析し、0〜255以外の値をデータ値GDvを生かした画像処理を実行すべきか否かを判定するための判定情報DIを生成することができる。したがって、判定情報DIを解釈可能な画像処理装置を用いることによって、画像データに対して画像処理を実行する際に、0〜255以外の値をデータ値GDvを生かした画像処理を実行すべきか否かを判断を容易化することができる。
【0049】
また、予め、画像データGDに負のデータ値GDvや255を超えるデータ値GDvが含まれているか否かを解析して、判定情報DIを付与するので、画像処理装置において画像データGDを解析する必要がない。
【0050】
C.画像処理装置の構成:
本実施例に係る画像処理装置の構成について図4を参照して説明する。図4は本実施例に係る画像処理装置を含む画像処理システムの一例を示す説明図である。なお、画像処理装置として機能するパーソナルコンピュータの構成は、判定情報生成装置として説明したパーソナルコンピュータ20と同一であるから、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0051】
画像処理システム100は、画像データと画像処理装置における画像データGDの画像処理の条件を記述した画像処理制御情報GIとを含む画像ファイルGFを用いて画像処理を実行するパーソナルコンピュータ20、パーソナルコンピュータ20において処理が施された画像データを出力する画像出力装置としてのカラープリンタ30を備えている。パーソナルコンピュータ20は、接続ケーブルCVまたはメモリカードMCを介して画像ファイルGFを受け取る他、Webページを閲覧する際にはネットワークを介して画像ファイルGF受け取る。
【0052】
パーソナルコンピュータ20の構成は、は、一般的に用いられているタイプのコンピュータであり、本発明に係る判定情報生成プログラムを実行するCPU200、CPU200における演算結果、画像データ等を一時的に格納するRAM210、判定情報生成プログラムを格納するハードディスクドライブ(HDD)220、CPU200における演算結果、画像データ等を表示するための表示装置230、コマンド、数値等を入力するためのキーボード、マウスといた入力装置240を備えている。パーソナルコンピュータPCは、メモリカードMCを装着するためのカードスロット250、ディジタルスチルカメラ12等からの接続ケーブルCVを接続するための入出力端子255を備えている。
【0053】
カラープリンタ30は、カラー画像の出力が可能なプリンタであり、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の色インクを印刷媒体上に噴射してドットパターンを形成することによって画像を形成するインクジェット方式のプリンタであり、あるいは、カラートナーを印刷媒体上に転写・定着させて画像を形成する電子写真方式のプリンタである。色インクには、上記4色に加えて、ライトシアン(薄いシアン、LC)、ライトマゼンタ(薄いマゼンタ、LM)、ダークイエロ(暗いイエロ、DY)を用いても良い。
【0054】
D.画像処理装置の作用:
パーソナルコンピュータ20において実行される判定処理について図5を参照して説明する。図5はパーソナルコンピュータ20によって実行される判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0055】
本処理ルーチンは、ユーザによって画像処理ソフトを用いて画像ファイルGFが開かれたとき、あるいは、画像データを含むWebページにアクセスした際に実行される。前者の場合には、画像処理ソフトのプラグインソフト、または、追加モジュールとして、後者の場合には、ブラウザソフトのプラグインソフトとして実現される。
【0056】
CPU200は、画像ファイルGFを取得し(ステップS200)、画像処理制御情報GIから判定情報DIを検索する(ステップS210)。CPU200は、判定情報DIを発見できた場合には(ステップS220:Yes)、判定情報DIを取得する(ステップS230)。一方、CPU200は、判定情報DIを発見できなかった場合には(ステップS220:No)、本処理ルーチンを終了する。
【0057】
CPU200は、取得した判定情報DIを解析して、0〜255以外のデータ値GDvを再現するための最適画像処理を推奨する表示が必要であるか否かを判定する(ステップS240)。この判定は、例えば、次のように行われる。判定情報DIとして0、1の符号が用いられる場合には、判定情報DI=1であれば最適画像処理を推奨すべきであると判定し、判定情報DI=0ならば不要であると判定する。
【0058】
判定情報DIとして百分率が記述されている場合には、例えば、0%以上〜15%未満ならば、最適画像処理は不要であると判定し、15%以上ならば最適画像処理を推奨すべきであると判定する。この他にも、15%以上40%未満までは推奨の度合いを低くし、40%以上の場合には推奨の度合いを高くしても良い。
【0059】
CPU200は、推奨表示が必要であると判定した場合には(ステップS240:Yes)、最適画像処理を推奨する表示を表示装置230上に表示させて(ステップS250)、本処理ルーチンを終了する。なお、推奨の度合いを数段階に分ける場合には、推奨の度合いによって表示の態様を変更しても良い。また、推奨表示には、画像の出力装置として最適画像処理に対応したプリンタを推奨する表示が含まれる。
【0060】
CPU200は、推奨表示は不要であると判定した場合には(ステップS240:No)、本処理ルーチンを終了する。なお、CPU200は、接続されているプリンタ30のドライバからプリンタ30の色再現特性の情報を取得し、プリンタ30が画像処理制御情報GIを用いて画像処理された画像データの出力処理に対応していない場合には、推奨表示を実行しないようにしてもよい。あるいは、画像の出力装置として最適画像処理に対応したプリンタを推奨するようにしてもよい。
【0061】
ユーザが推奨表示に従って、特定のプリンタを出力装置として用いる最適画像処理を実行する場合には、図6に示すような処理が実行される。図6は、本実施例に従う画像ファイルGFを用いてパーソナルコンピュータ20にて実行される最適画像処理の流れを示すブロック図である。
【0062】
パーソナルコンピュータ20のCPU200は、画像ファイルGFを取り込むと、YCbCrデータをRGBデータに変換する。CPU200は、画像処理制御情報GIの中で、負値処理パラメータを参照して、YCbCrデータから変換されたRGBデータに含まれるマイナスデータを用いて後段の処理を行うか否かを決定する。負値処理パラメータが負値有効を示している場合には、マイナスデータをクリッピングすることなく、そのまま有効値として用い、負値処理パラメータが負値無効を示している場合には、マイナスデータを、例えば、sRGB色空間の表色域にクリッピングする。なお、マイナスデータは、所定の色空間、例えば、sRGB色空間の表色域外のデータすべてを意味し、従って、sRGB色空間が0〜255の値で定義される場合には、sRGB色空間の表色域を超える256以上の正のデータも含まれる。
【0063】
CPU200は、画像処理制御情報GIの中からガンマ補正値、マイナスガンマ補正値(負値有効の場合)、マトリクス値を参照して、RGBデータに対しガンマ補正処理、色空間変換処理を実行する。色空間変換処理は、3×3マトリクス(M)を用いて、RGBデータをXYZデータに変換し、その後、再度、他のマトリクス(N)の逆マトリクスを用いてXYZデータをRGBデータに変換することによって実行される。
【0064】
CPU200は、画像処理制御情報GIの中から色補正パラメータを参照して、色空間変換処理が実行された画像データに対して、画像調整処理を実行する。画像調整処理に当たっては、色補正モードを解釈することにより、あるいは、直接指定されたパラメータ値を用いて、画像データの入力値に対する出力値が調整される。
【0065】
CPU200は、画像調整が施された画像データに対して印刷処理を実行する。印刷処理では、ハーフトーン処理、RGBデータをCMYKデータへ変換する処理が実行される。CPU200は、最後に、得られた画像データをラスタデータとしてプリンタに対して出力する。
【0066】
以上説明したように本実施例に係る画像処理装置によれば、判定情報DIを検索し、判定情報DIを用いて最適画像処理を推奨すべきか否かを判定し、推奨すべき場合には推奨表示を表示することができる。したがって、ユーザは推奨表示に基づいて最適画像処理を実行することによって、0〜255以外のデータ値GDvを再現した出力結果を得ることが可能となり、画像データの被写体を肉眼にて観察した場合の色彩と、同一または実質的に同一な色彩の画像をプリンタ30の出力結果として得ることができる。
【0067】
この結果、例えば、オンラインショッピングにおいて、表示装置上で選択した被服の色彩と、届けられた被服の色彩とが異なるといった問題を解決することができる。購買者は、表示装置上に現れた推奨表示にしたがって、被服画像をプリントアウトすることにより、実際の被服の色彩を確認することができる。
【0068】
E.その他の実施例:
上記実施例では、判定情報生成装置(パーソナルコンピュータ20)によって判定情報DIを生成する工程と、画像処理装置(パーソナルコンピュータ20)によって判定情報DIを利用する工程とを分けて説明したが、両工程を連続して実行してもよい。例えば、画像データGDを動的に解析して判定情報DIを生成し、生成された判定情報DIを解釈して最適画像処理を推奨表示するプラグインソフトととしてブラウザに組み込まれていてもよい。あるいは、画像データGDを動的に解析して0〜255以外のデータ値GDvが含まれるか否かを判定し、最適画像処理を推奨表示、または音声にて最適画像処理を知らせるようにしても良い。かかる場合には、Webページの画像ファイルに判定情報DIが含まれていない場合であっても、0〜255以外のデータ値GDvを利用した最適画像処理を実現することができる。
【0069】
また、上記実施例では、最適画像処理により得られた画像データの出力装置としてプリンタ30を用いて説明しているが、この他にも液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、プロジェクタ等が用いられても良い。かかる場合には、画像処理制御情報GIを解釈して、液晶ディスプレイのカラーマッチングを実行するアプリケーションを用いることによって、プリンタ30を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
【0070】
上記実施例では、判定情報DIを用いて、あるいは、画像データGDを動的に解析して最適画像処理を推奨表示する実施例を用いて説明したが、最適画像処理を表示することなく、表示装置上の画像の表示色は、被写体の色を正しく表示していない、すなわち、表示装置上の画像の色の鮮やかさは、被写体の色の鮮やかさを正確に表していない旨を表示するようにしても良い。かかる場合には、例えば、オンラインショッピングにおいて、表示装置上で選択した被服の色彩と、届けられた被服の色彩とが異なることを事前に購買者に対して知らせることができる。
【0071】
以上、実施例に基づき本発明に係る判定情報生成装置、画像処理装置および表示色判定装置を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0072】
上記実施例では、画像ファイルGFとして静止画データを想定して説明したが、画像ファイルGFには、この他にも、ディジタルビデオカメラ(DVC)によって生成された、MPEG形式等の動画像データと判定情報DIとを含む動画像ファイルが含まれ得る。この動画像ファイルが用いられる場合には、動画の全部または一部のフレームに対して判定情報DIに応じた画像処理が推奨される。
【0073】
上記実施例では、色空間パラメータとしてガンマ値、および色空間マトリクス、負値処理といったパラメータを用い、色補正パラメータとして、シャドゥポイント、ハイライトポイント、コントラストといったパラメータを用いているが、これら設定パラメータにどのようなパラメータを用いるかは任意の決定事項である。
【0074】
上記実施例では、画像ファイルGFの具体例としてExif形式のファイルを例にとって説明したが、本発明に係る判定情報生成装置および画像処理装置において用いられ得る画像ファイルの形式はこれに限られない。すなわち、出力装置によって出力されるべき画像データと、画像処理装置における画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報GIとを含むことができるファイルであれば良い。このようなファイルであれば、画像ファイル生成装置において画像データと画像処理制御情報GIとを含む画像ファイルを生成することができるからである。
【0075】
なお、画像データと出力装置制御情報GIとが含まれる画像ファイルGFには、画像処理制御情報GIとを関連付ける関連付けデータを生成し、画像データと画像処理制御情報GIとをそれぞれ独立したファイルに格納し、画像処理の際に関連付けデータを参照して画像データと画像処理制御情報GIとを関連付け可能なファイルも含まれる。かかる場合には、画像データと画像処理制御情報GIとが別ファイルに格納されているものの、画像処理制御情報GIを利用する画像処理の時点では、画像データおよび画像処理制御情報GIとが一体不可分の関係にあり、実質的に同一のファイルに格納されている場合と同様に機能するからである。すなわち、少なくとも画像処理の時点において、画像データと画像処理制御情報GIとが関連付けられて用いられる態様は、本実施例における画像ファイルGFに含まれる。さらに、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM等の光ディスクメディアに格納されている動画像ファイルも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る判定情報生成装置を含む画像処理システムの一例を示す説明図である。
【図2】 Exifファイルフォーマットに従う、本実施例にて生成される画像ファイルの内部構成の一例を概念的に示す説明図である。
【図3】パーソナルコンピュータ20によって実行される判定情報生成処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】本実施例に係る画像処理成装置を含む画像処理システムの一例を示す説明図である。
【図5】パーソナルコンピュータ20によって実行される判定処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】本実施例に従う画像ファイルGFを用いてパーソナルコンピュータ20にて実行される最適画像処理の流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
10…画像処理システム
12…ディジタルスチルカメラ
20…パーソナルコンピュータ
200…CPU
210…RAM
220…HDD
230…表示装置
240…入力装置
250…スロット
255…入出力端子
GF…画像ファイル(Exifファイル)
111…JPEG画像データ格納領域
112…付属情報格納領域
30…プリンタ
CV…接続ケーブル
MC…メモリカード
Claims (15)
- 画像処理装置であって、
画像データを取得する取得手段と、
前記取得された画像データと関連付けられていると共に、前記画像データに対する画像処理条件を指定する画像処理制御情報に含まれ、前記画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域外の画像データ値を用いて画像処理を行うべきか否かを示す判定情報を検索する検索手段と、
前記検索手段により、前記判定情報が検索された場合には、前記判定情報に基づいて、前記所定の表色域外の画像データ値を用いた第1の画像処理を実行すべきか否かを決定する決定手段と、
前記第1の画像処理または前記第1の画像処理とは異なる第2の画像処理のいずれかを実行する画像処理手段とを備える画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記判定情報は、前記画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域の領域外に存在する領域外画像データ値量に関する情報であり、
前記決定手段は、前記領域外画像データ値量に基づいて前記第1の画像処理を実行するか否かを決定する画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記判定情報は、前記第1の画像処理を実行するか否かを示す符号情報であり、
前記決定手段は、前記符号情報に従って前記第1の画像処理を実行するか否かを決定する画像処理装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記画像処理制御情報を用いた画像処理は、前記画像処理制御情報に含まれるマイナスガンマ補正値を用いたガンマ補正処理を含む画像処理装置。 - 画像データに基づく画像を表示装置上に表示する表示プログラムであって、
前記画像データを取得して、表示する機能と、
前記取得した画像データと関連付けられていると共に、画像データに対する画像処理条件を指定する画像処理制御情報に含まれ、前記画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域外の画像データ値を用いて画像処理を行うべきか否かを示す判定情報を検索する機能と、
前記判定情報が検出された場合には、前記判定情報に基づいて、前記所定の表色域外の画像データ値を用いた第1の画像処理を実行すべきか否かを決定する機能と、
前記第1の画像処理を実行すべきであると決定した場合には、前記第1の画像処理を実行する機能とをコンピュータによって実現させる表示プログラム。 - 請求項5に記載の表示プログラムはさらに、
前記画像データに基づく画像を出力する印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応しているか否かを判定する機能と、
前記印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応していないと判定した場合には、前記第1の画像処理を実行すべきか否かの決定にかかわらず、前記第1の画像処理を実行させない機能とをコンピュータによって実現させる表示プログラム。 - 画像データに基づく画像を表示装置上に表示する表示プログラムに組み込まれ、画像データに対する画像処理条件を指定し、前記画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域外の画像データ値を用いて画像処理を行うべきか否かを示す判定情報を含む画像処理制御情報を用いた画像処理を実行すべきか否かを判定するプログラムであって、
前記表示プログラムによって表示されている画像データに関連付けられている前記判定情報を検索する機能と、
前記判定情報が検出された場合には、前記判定情報に基づいて前記所定の表色域外の画像データ値を用いた第1の画像処理を実行すべきか否かを決定する機能と、
前記第1の画像処理を実行すべきであると決定した場合には、前記第1の画像処理を実行すべき旨の表示を表示させる機能とをコンピュータによって実現させるプログラム。 - 請求項7に記載のプログラムはさらに、
前記画像データに基づく画像を出力する印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応しているか否かを判定する機能と、
前記印刷装置が前記画像処理制御情報を用いた画像処理に対応していないと判定した場合には、前記第1の画像処理を実行すべきか否かの決定にかかわらず、前記第1の画像処理を実行させない機能とをコンピュータによって実現させるプログラム。 - 画像データの画像処理条件を指定する画像処理制御情報に含まれ、画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域外の画像データ値を用いて画像処理を行うべきか否かを示す判定情報を生成する判定情報生成装置であって、
前記画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データに含まれる画像データ値を画素毎に取得するデータ値取得手段と、
前記取得した画像データ値が前記所定の表色域外の画像データ値であるか否かに基づいて前記判定情報を生成する判定情報生成手段と、
前記判定情報と前記画像データとを関連付けて出力する出力手段とを備える判定情報生成装置。 - 請求項9に記載の判定情報生成装置において、
前記判定情報は、前記画像データに含まれる画像データ値の内、所定の表色域の領域外に存在する領域外画像データ値量に関する情報である判定情報生成装置。 - 請求項10に記載の判定情報生成装置において、
前記領域外画像データ値量に関する情報は、全画像データ値量に対する前記領域外画像データ値量の割合を示す情報である判定情報生成装置。 - 請求項10または請求項11に記載の判定情報生成装置において、
前記所定の表色域は、sRGB色空間に対応する表色域である判定情報生成装置。 - 請求項9に記載の判定情報生成装置において、
前記判定情報は、前記画像データに含まれる負の画像データ値量に関する情報である判定情報生成装置。 - 請求項9に記載の判定情報生成装置において、
前記判定情報は、前記画像処理制御情報の利用を推奨するか否かを示す符号情報である判定情報生成装置。 - 請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の判定情報生成装置において、
前記出力手段は、前記判定情報と前記画像データとを格納する画像ファイルとして前記判定情報と前記画像データとを関連付けて出力する判定情報生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001328581A JP4000818B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001328581A JP4000818B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003132345A JP2003132345A (ja) | 2003-05-09 |
JP2003132345A5 JP2003132345A5 (ja) | 2005-01-06 |
JP4000818B2 true JP4000818B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=19144629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001328581A Expired - Fee Related JP4000818B2 (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4000818B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006148606A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Sony Corp | 画像処理装置および画像処理方法 |
JP2006148607A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Sony Corp | 画像処理装置および画像処理方法 |
JP4363430B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2009-11-11 | ソニー株式会社 | 色域変換装置、色域変換方法 |
-
2001
- 2001-10-26 JP JP2001328581A patent/JP4000818B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003132345A (ja) | 2003-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7483168B2 (en) | Apparatus, method, signal and computer program product configured to provide output image adjustment of an image file | |
US9538046B2 (en) | Image reproduction using a particular color space | |
JP3826741B2 (ja) | 画像ファイル生成装置、画像処理装置、画像ファイル生成方法、画像処理方法、コンピュータプログラム、および、記録媒体 | |
US6947589B2 (en) | Dynamic gamut mapping selection | |
JP2010187414A (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP4193378B2 (ja) | 画像ファイル生成装置 | |
US8207985B2 (en) | Image reproduction using a particular color space | |
JP3870863B2 (ja) | 画像データの出力画像調整 | |
JP2005318491A (ja) | 画像データの色変換処理 | |
JP4000818B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP4295465B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP4205320B2 (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP2004240992A (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP2005252462A (ja) | 画像データの色変換処理 | |
JP2003052002A (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP4175004B2 (ja) | 画像処理装置 | |
US20070247662A1 (en) | Processing image data for printing | |
US11831846B2 (en) | Image processing apparatus with pre-stored color conversion processing, and control method and storage medium thereof | |
JP4092882B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JPH09200549A (ja) | 画像処理装置 | |
JP4636001B2 (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 | |
JP2005144875A (ja) | プリント画像色再現システム | |
JP4735678B2 (ja) | 画像ファイルの生成 | |
JPH09200544A (ja) | カラー印刷システム | |
JP2010279049A (ja) | 画像ファイルの出力画像調整 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040205 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070216 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070403 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070530 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070724 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070806 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110824 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120824 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130824 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |