JP4000283B2

JP4000283B2 - Licorice oily solubilized composition, beverage, liquid seasoning, cosmetics and quasi drugs

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Publication number: JP4000283B2
Application number: JP2002230147A
Authority: JP
Inventors: 正次山本; 裕和大野; 文雄南条
Original assignee: Maruzen Pharmaceutical Co Ltd; Mitsui Norin Co Ltd
Current assignee: Maruzen Pharmaceutical Co Ltd; Mitsui Norin Co Ltd
Priority date: 2002-08-07
Filing date: 2002-08-07
Publication date: 2007-10-31
Anticipated expiration: 2022-08-07
Also published as: JP2004065128A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水溶解性に優れた甘草油性抽出物の可溶化組成物に関し、更に詳述すると、純水は勿論、酸性水溶液又は食塩水に甘草油性抽出物を添加した場合でも高い澄明性を維持することができ、各種液体製品、例えば、飲料、液状調味料、化粧品及び医薬部外品などに甘草油性抽出物を均質に溶解させることができる甘草油性抽出物の可溶化組成物に関する。なお、本発明における澄明性とは、濁り又は曇りがなく、澄んだ状態であることを意味する。
【０００２】
【従来の技術】
古くから甘草（Ｌｉｃｏｒｉｃｅ）は生薬として知られ、現在では主に食品用甘味料や医薬品・医薬部外品などの原料として使用されている。特に、その水溶性成分であるグリチルリチン及びグリチルレチン酸は、抗炎症作用、抗潰瘍作用及び抗アレルギー作用などの優れた薬理作用があることから、広く食品、医薬品及び化粧品などに利用されてきた。
【０００３】
一方、甘草は、グリチルリチン以外にも多くのフラボノイドを含有し、これらフラボノイドを含む甘草油性抽出物と呼ばれる甘草を有機溶媒で抽出した画分には、細菌やカビ対する抗菌性〔食品と開発Ｖｏｌ．３７Ｎｏ．６（２００２）、Ｃｈｅｍ．Ｐｈａｒｍ．Ｂｕｌｌ．３７（９）２５２８−２５３０（１９８９）、及び特開昭６３−１４５２０８号公報参照〕をはじめとして、抗酸化作用〔ＦｒｅｅＲａｄｉｃＢｉｏｌ．Ｍｅｄ．２３（２）３０２−３１３（１９９７）参照〕、油脂の酸化防止作用〔Ｃｈｅｍ．Ｐｈａｒｍ．Ｂｕｌｌ．３６（９）３４７４−３４７９（１９８８）参照〕、及び褐変酵素阻害作用（特開平２−２３３７９５号公報参照）などの生理的作用を有することが知られている。
【０００４】
このように甘草油性抽出物は、抗菌作用などの優れた生理作用を有し、魅力的な食品添加物用素材であるが、水に対する溶解性が極めて乏しいため、そのままでは液体製品中へ均質に混合させることができず、使用範囲には制限があった。また、一般に、飲料及び調味料などの液体製品中には、酸、食塩、糖質及びミネラルなどの様々な物質が共存しており、甘草油性抽出物の本来の生理作用を損なうことなく均質に混合させる方法が望まれている。
【０００５】
このため、前記甘草油性抽出物の水に対する溶解性を向上させる手段としては、甘草油性抽出物を水溶性有機溶媒に溶解させた後に添加する方法が知られている。この場合、食品中に添加できる水溶性有機溶媒であって、甘草油性抽出物に対する溶解能を有するものとしては、エタノール、グリセリン及びプロピレングリコールなどがある。
【０００６】
しかしながら、前記水溶性有機溶媒に溶解させる方法では、甘草油性抽出物を液体製品に溶解させるためには、多量の有機溶媒が必要であり、有機溶媒自体により添加対象物本来の性状、食味及び風味の低下を招いてしまう。一方、有機溶媒の配合量が十分でない場合には、甘草油性抽出物が析出してしまうという問題点がある。
【０００７】
また、他の手段として、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びショ糖脂肪酸エステルなどの界面活性剤の利用が知られている。例えば、特開平４−６６８８号公報には、甘草油性抽出物とＨＬＢ値が５以上のショ糖脂肪酸エステルとからなる組成物が提案されている。また、特開２００１−１０３９３２号公報には、甘草油性抽出物とショ糖脂肪酸エステル及びキラヤ抽出物のいずれか一方又はその両方、並びにゼラチンとを水溶性アルコールに溶解させてなる可溶化製剤が提案されている。
【０００８】
前記特開平４−６６８８号公報には、界面活性剤を用いる方法において、純水に対して良好な溶解性を有することが示されているだけであり、酸性水溶液及び食塩水中での検討は見られない。また、使用しているショ糖脂肪酸エステルについては、酸性水溶液及び食塩水中などではその性質上、凝集してしまうという問題点がある。
【０００９】
前記特開２００１−１０３９３２号公報では、酸性水溶液及び食塩水中における甘草油性抽出物の溶解性の向上について検討されているが、上記のようなショ糖脂肪酸エステルが有する問題点に加え、キラヤ抽出物を用いて酸性水溶液及び食塩水に対する溶解性を向上させている場合においても、ゼラチンの影響によるゲル化やそれを防止する手段としての塩類又は尿素の添加は、添加対象物本来の性状、食味及び風味低下に影響を与えてしまうという問題点がある。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明の第１の目的は、純水、酸性水溶液又は食塩水に対し甘草油性抽出物を添加した場合でも高い澄明性を維持することができる甘草油性抽出物の可溶化組成物を提供するところにある。
【００１１】
また、本発明の第２の目的は、飲料、液状調味料、化粧品及び医薬部外品などの各種液体製品に甘草油性抽出物を均質に溶解し得、各種液体製品本来の性状、食味及び風味などに影響を与えることなく、しかも、澄明性の高い各種液体製品に甘草油性抽出物を可溶化した後も、その澄明性を維持することができる甘草油性抽出物の可溶化組成物、並びに該甘草油性抽出物の可溶化組成物を添加した飲料、液状調味料、化粧品及び医薬部外品を提供するところにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、甘草油性抽出物と、サポニン（特にキラヤサポニン）と、プロピレングリコール、グリセリン、糖類、糖アルコール、デキストリン、サイクロデキストリン及び分岐サイクロデキストリンから選ばれる１種又は２種以上の溶解助剤とを、混合質量比（甘草油性抽出物：サポニン：溶解助剤）が１：１〜２０：５〜４０となるように混合した甘草油性抽出物の可溶化組成物が、純水はもとより、酸性水溶液及び食塩水などに対しても、その澄明性に影響を与えることなく可溶化でき、かつ添加対象物の性状、食味及び風味に影響を与えず、しかも、甘草油性抽出物の優れた生理作用を十分に発揮させることができ、従来からの課題を効果的に解決し得ることを知見し、本発明を完成させるに至った。
【００１３】
即ち、前記課題を解決するための手段としては、下記の通りである。
＜１＞フラボノイドを主成分とする甘草油性抽出物と、サポニンと、溶解助剤とを含有し、これら成分の混合質量比（甘草油性抽出物：サポニン：溶解助剤）が１：１〜２０：５〜４０であることを特徴とする甘草油性抽出物の可溶化組成物である。
＜２＞前記サポニンが、キラヤサポニンである前記＜１＞に記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物である。
＜３＞前記溶解助剤が、プロピレングリコール、グリセリン、糖類、糖アルコール、デキストリン、サイクロデキストリン及び分岐サイクロデキストリンから選ばれる１種又は２種以上である前記＜１＞又は＜２＞に記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物である。
＜４＞純水、水道水、ｐＨ２〜６の酸性水溶液又は０．１〜１０質量％の食塩水に対し、甘草油性抽出物の可溶化組成物を０．０１〜１．０質量％添加し、混合溶解して２日間冷蔵保存した後の６６０ｎｍにおける透過率が９０％以上であることを特徴とする前記＜１＞から＜３＞のいずれかに記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物である。
＜５＞前記＜１＞から＜４＞のいずれかに記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物を添加してなることを特徴とする飲料である。
＜６＞前記＜１＞から＜４＞のいずれかに記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物を添加してなることを特徴とする液状調味料である。
＜７＞前記＜１＞から＜４＞のいずれかに記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物を添加してなることを特徴とする化粧品である。
＜８＞前記＜１＞から＜４＞のいずれかに記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物を添加してなることを特徴とする医薬部外品である。
＜９＞フラボノイドを主成分とする甘草油性抽出物と、サポニンと、溶解助剤とを、混合質量比（甘草油性抽出物：サポニン：溶解助剤）１：１〜２０：５〜４０にて混合することを特徴とする甘草油性抽出物の可溶化方法である。
＜１０＞揮発性有機溶媒あるいは揮発性有機溶媒と水との混合溶媒に溶解させたフラボノイドを主成分とする甘草油性抽出物を、サポニンと、溶解助剤とを、混合質量比（甘草油性抽出物：サポニン：溶解助剤）１：１〜２０：５〜４０にて混合し、溶媒を留去することを特徴とする甘草油性抽出物の可溶化方法である。
【００１４】
また、本発明においては、更に以下の態様も好ましい。
＜１２＞前記混合質量比（甘草油性抽出物：サポニン：溶解助剤）が１：１〜３：５〜１０である前記＜１＞から＜４＞のいずれかに記載の甘草油性抽出物の可溶化組成物である。
＜１３＞前記甘草油性抽出物の可溶化組成物を飲料全体に対し０．０１〜２０質量％添加した前記＜５＞に記載の飲料である。
＜１４＞前記甘草油性抽出物の可溶化組成物を液状調味料全体に対し０．０１〜２０質量％添加した前記＜６＞に記載の液状調味料である。
＜１５＞前記甘草油性抽出物の可溶化組成物を化粧料全体に対し０．０１〜２０質量％添加した前記＜７＞に記載の化粧品である。
＜１６＞前記甘草油性抽出物の可溶化組成物を医薬部外品全体に対し添加し０．０１〜２０質量％添加した前記＜８＞に記載の医薬部外品である。
【００１５】
なお、前記特開２００１−１０３９３２号公報には、甘草油性抽出物とキラヤ抽出物及びゼラチンとを水溶性アルコールに溶解させてなる甘草油性抽出物の可溶化製剤が開示されているが、この甘草油性抽出物の可溶化製剤は、ゼラチンを配合しないと濁りを生じることが確認されており、ゼラチンは必須成分であると判断される。
これに対して、本発明の甘草油性抽出物の可溶化組成物は、ゼラチンを配合する必要はなく、甘草油性抽出物と、サポニン（特にキラヤサポニン）と、プロピレングリコール、グリセリン、糖類、糖アルコール、デキストリン、サイクロデキストリン及び分岐サイクロデキストリンから選ばれる１種又は２種以上の溶解助剤とを所定の割合に混合してなり、純水はもとより、酸性水溶液及び食塩水などに対してもその澄明性に何ら影響を与えることがなく、添加対象物の性状、食味及び風味に影響を与えず、しかも、甘草油性抽出物の優れた生理作用を十分に発揮させることができるものであり、前記特開２００１−１０３９３２号公報記載の発明とは全く異なる、新規かつ格別な効果を備えたものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について更に詳しく説明する。
＜甘草油性抽出物の可溶化組成物＞
本発明の甘草油性抽出物の可溶化組成物は、甘草油性抽出物と、サポニンと、溶解助剤とを含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
【００１７】
前記甘草油性抽出物の抽出原料である甘草は、マメ科Ｇｌｙｃｙｒｒｉｈｉｚａ属に属する植物であり、例えば、Ｇ．ｇｌａｂｒａ、Ｇ．ｕｒａｌｅｎｓｉｓ、Ｇ．ｉｎｆｌａｔａ、などが挙げられ、これらの根、根茎、葉、茎のいずれの部位でも原料として使用することができるが、特に、根及び／又は根茎を原料として使用することが好ましい。また、抽出原料としては生のものを使用しても乾燥させたものを使用してもよいが、工業的に製造されているグリチルリチンの抽出原料となっている乾燥根及び乾燥根茎、或いはグリチルリチンなどを得るために水で抽出した後の水抽出残渣を原料として使用することもできる。
なお、甘草は生産地の名前を冠して呼ばれることが多く、例えば、東北甘草、西北甘草、新疆甘草、モンゴル産甘草、ロシア産甘草、アフガニスタン産甘草などが挙げられる。
【００１８】
また、甘草の水抽出残渣とは、上記の甘草を冷水、温水及び熱水、若しくは中性或いは微アルカリ性の冷水、温水及び熱水で抽出した後の固形残渣、又は、これらを組み合わせ、繰り返して抽出した後の固形残渣を意味する。抽出後の残渣は、含水及び乾燥状態のいずれであってもよい。甘草又は甘草水抽出残渣から、本発明に係る甘草油性抽出物を得るためには、各種の有機溶媒を単独又は組み合わせて使用して抽出すればよい。
【００１９】
前記有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルエーテル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、アセトン、メタノール、エタノール、プロパノール、含水メタノール、含水エタノール、含水プロパノールなどが挙げられる。更には、超臨界流体として二酸化炭素を用いることもできる。これらの有機溶媒の中では、エタノール又は含水エタノールを使用するのが食品衛生法上、問題が少ないため好ましい。
【００２０】
甘草又は甘草水抽出残渣から上述した有機溶媒で甘草油性抽出物を得るための条件は特に限定されるものではないが、標準的な方法を示すと、抽出原料に対し２〜１０倍量の有機溶媒を加え、攪拌しながら常温で抽出する方法及び加熱還流して抽出する方法がある。また、これらの方法をそれぞれ単独で、又は組み合わせて繰り返し操作すれば、抽出効率が向上し、より好ましい。
【００２１】
得られた抽出液は、遠心分離及び濾過により不溶物を取り除いた後、甘草油性抽出物として、そのまま使用することもできるし、更に常法により、濃縮して使用することもできる。これらは、目的とする生理的効果が低下しない範囲で脱臭及び脱色などの精製を適宜行ってもよい。この精製工程には、活性炭、合成吸着樹脂及びイオン交換樹脂などを用いることが一般的である。また、適当な方法で抽出液を乾燥させれば、甘草油性抽出物として、黄褐色の抽出物粉末を得ることができる。
【００２２】
本発明においては、このようにして得られた液状抽出物をそのまま、又は液状抽出物を濃縮したもの、更には液状抽出物の粉末或いは固形の乾燥物が甘草油性抽出物として利用される。
【００２３】
前記サポニンとしては、例えば、キラヤサポニン、ユッカサポニン、ダイズサポニン、エンジュサポニン、茶種子サポニン、ビートサポニン、ニンジンサポニン、甘草サポニン（グリチルリチン）などが挙げられるが、今日の健康志向を考慮に入れると、食品添加物の既存添加物リストに記載してある天然由来のサポニン類を用いることが好ましい。サポニンの純度は、界面活性能を有すれば特に限定されるものではなく、サポニン特有の味を考慮に入れると、純度の高い方が使用量を少なくできるためより好ましい。前記サポニンのうち、キラヤサポニンが特に界面活性能に優れており、入手が容易であるのでより好ましい。
【００２４】
前記溶解助剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、糖類、糖アルコール、デキストリン、サイクロデキストリン及び分岐サイクロデキストリンが適しており、液体製品に添加することを考慮して、水に対する溶解性の高い方が好ましい。
【００２５】
前記糖アルコールとは、還元基を有する糖の還元基(アルデヒド基及びケトン基)を還元してアルコール基としたものを意味し、この糖アルコールは発酵法などにより天然に産するもの、Ｈ_２やＮａＢＨ_４等の化学試薬で工業的に元の糖の還元基に水素を添加することにより製造することができる。
このような糖アルコールとしては、例えば、エリスリトール、キシリトール、トレハロース、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、パラチニット、ラクチトール、リビトール、還元澱粉糖化物などが挙げられ、これらの１種を単独で又は２種以上を組み合せて用いることができる。
【００２６】
前記糖類としては、例えば、ショ糖、果糖、グルコース、キシロース、ガラクトース等の単糖類、マルトース（麦芽糖）、ラクトース（乳糖）、ラクチュロース、パラチノース等の二糖類、異性化糖などが挙げられ、これらの１種を単独で又は２種以上を組み合せて用いることができる。
【００２７】
なお、本発明の甘草油性抽出物の可溶化組成物には、上記成分以外にも、更に必要に応じて、例えば、ｐＨ調整剤、安定化剤、酸化防止剤等の各種添加剤を配合することができる。
【００２８】
飲料、液状調味料、化粧品、医薬部外品などの各種液体製品に甘草油性抽出物を可溶化するに際して、サポニン及び溶解助剤の使用方法としては、予め、甘草油性抽出物、サポニン及び溶解助剤を均一に混合することで甘草油性抽出物の可溶化組成物を調製し、この組成物を各種液体製品に添加する方法が好ましい。
【００２９】
この甘草油性抽出物の可溶化組成物を調製するための甘草油性抽出物、サポニン及び溶解助剤の混合方法については、特に限定されないが、例えば、微粉末状の甘草油性抽出物とサポニン及び溶解助剤とを攪拌機を用いて混合する方法、又は、甘草油性抽出物の乾燥物をエタノール、アセトン及びイソプロピルアルコールなどの揮発性有機溶媒又は揮発性有機溶媒と水との混合溶媒に溶解させた後にサポニン及び溶解助剤と混合攪拌し、減圧乾燥機などを用いて溶媒を留去する方法、或いは、液状の甘草油性抽出物又はその濃縮物とサポニン及び溶解助剤と混合攪拌した後、減圧乾燥機などを用いて溶媒を留去する方法などがある。
これらの方法で調製された甘草油性抽出物は液状であるが、真空濃縮機、熱風乾燥機及び凍結濃縮機などを用いて乾燥して粉末状にすることができる。
【００３０】
本発明における甘草油性抽出物、サポニン及び溶解助剤の混合比率は、甘草油性抽出物の内容成分中に水難溶性物質が多い場合には界面活性能のあるサポニン及び溶解助剤の比率を多くし、水難溶性物質が少ない場合には界面活性能のあるサポニン及び溶解助剤の比率を少なくすれば良く、甘草油性抽出物の性質に合わせて適宜調整することができるが、甘草油性抽出物と、サポニンと、溶解助剤との混合質量比（甘草油性抽出物：サポニン：溶解助剤）は１：１〜２０：５〜４０が好ましく、１：１〜３：５〜１０がより好ましい。
前記甘草油性抽出物に対するサポニン及び溶解助剤の混合比率が高いほど可溶化の点においては有効であるが、混合比率を高くしすぎると、添加した液体製品が、サポニン及び溶解助剤由来の呈味、苦味などを有するようになり、食味及び風味などに影響を与える恐れがある。
このことは、後述する実施例の結果から明らかである。即ち、比較例３のように、甘草油性抽出物に対するキラヤサポニンの混合質量比が１：１以下である場合、純水中では澄明性が確認されたが、酸性水溶液及び食塩水中では、濁りを生じてしまうという問題点がある。また、比較例４のように、甘草油性抽出物に対する溶解助剤の混合質量比が１：５以下である場合、純水中では高い澄明性が確認されたが、酸性水溶液及び食塩水中では、やや濁りを生じてしまうという問題点がある。
【００３１】
このようにして調製された甘草油性抽出物可溶化組成物は、飲料、液状調味料、化粧品、医薬部外品などの各種液体製品に対する溶解性が極めて高く、任意の割合で対象物に添加することが可能である。なお、甘草油性抽出物の可溶化組成物の取り扱いに困難を伴う場合には、使用時に、水やエタノールなどのアルコールを添加し、扱いやすい組成物にしてよい。
【００３２】
また、本発明の甘草油性抽出物の可溶化組成物中において、甘草油性抽出物成分は、サポニンの界面活性能により安定な状態で存在しているため、この組成物を液体製品に添加した際には、液体製品の澄明性に与える影響が皆無に等しい。即ち、純水、水道水、ｐＨ２〜６の酸性水溶液、又は０．１〜１０質量％の食塩水に対し、前記本発明の甘草油性抽出物の可溶化組成物を０．０１〜１．０質量％（特に０．０５〜０．５質量％が好ましい）添加し、混合溶解して２日間冷蔵保存した後の６６０ｎｍにおける透過率が９０％以上であり、９５％以上がより好ましい。このことは後述する実施例の結果から明らかである。
【００３３】
更に、本発明の甘草油性抽出物の可溶化組成物、酸、食塩、糖質及びミネラルなどの共存物質存在下においても、液体製品の澄明性に与える影響が極めて少ないため、飲料、液状調味料、化粧品、医薬部外品などの各種液体製品に甘草油性抽出物を添加した液体製品の性状に影響することなく含有させることができる。また、食味及び風味に影響することなく含有させることができる
【００３４】
＜飲料＞
前記飲料としては、例えば、玉露、抹茶、煎茶、釜入り茶、番茶等の茶類；ウーロン茶、包種茶、白茶等の半発酵茶類；中国紅茶、イギリス紅茶等の発酵茶類；黒茶、プーアル茶等の微生物発酵茶；ほうじ茶、玄米茶、着香茶等の加工茶；麦茶等の穀物茶；混合茶、健康茶、薬草茶、コーヒー、コーヒー飲料、ココア、天然果汁、天然果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、トマトジュース、野菜ジュース、牛乳、加工乳、乳飲料、乳酸菌飲料、豆乳、豆乳飲料、スポーツ飲料、炭酸飲料、栄養飲料、アルコール飲料、などが挙げられる。
【００３５】
前記甘草油性抽出物の可溶化組成物の添加量は、飲料全体に対し０．０１〜２０質量％が好ましく、０．０５〜１０質量％がより好ましい。
【００３６】
＜液状調味料＞
前記液状調味料としては、例えば、鰹だし、昆布だし、中華だし、コンソメ等の風味調味料；マヨネーズ、タルタルソース、ケチャップ、ウスターソース、お好み焼きソース、焼きそばソース、ステーキソース、ハンバーグソース、スパゲッティソース、ドミグラスソース、グラタンソース、ホワイトソース、カレーソース等のソース類；中華料理用調理ミックス、炊き込み御飯用調理ミックス、雑炊用調理ミックス等の調理ミックス類；焼肉のたれ、すき焼きのたれ、焼き鳥のたれ、うなぎ蒲焼のたれ、餃子のたれ等のたれ類；麺つゆ、ラーメンスープ、鍋つゆ、天つゆ、すき焼きのつゆ、おでんのつゆ等のつゆ類；浅漬けの素、キムチの素等の漬物用調味液；醤油、だし入り醤油、ポン酢等の調味料、などが挙げられる。
【００３７】
前記甘草油性抽出物の可溶化組成物の添加量は、調味料全体に対し０．０１〜２０質量％が好ましく、０．０５〜１０質量％がより好ましい。
【００３８】
＜化粧料＞
前記化粧料としては、例えば、洗顔クリーム、洗顔フォーム、化粧水、美容パック、マッサージクリーム、乳液、モイスチャークリーム等の基礎化粧水；液体洗顔料、サンスクリーンクリーム等のボディ化粧品；シャンプー、リンス、ヘアトリートメント等の頭髪用化粧品、ヘアトニック、スキャルプトリートニック等の頭皮用化粧品、香水、オーデコロン等の芳香化粧品、などが挙げられる。
【００３９】
前記甘草油性抽出物の可溶化組成物の添加量は、化粧料全体に対し０．０１〜２０質量％が好ましく、０．０５〜１０質量％がより好ましい。
【００４０】
＜医薬部外品＞
前記医薬部外品としては、例えば、外皮消毒剤、傷消毒保護剤、軟膏剤、ビタミン含有保健剤、入浴剤、育毛剤、養毛剤、薬用化粧品、薬用歯磨き剤、洗口剤、口中清涼剤、制汗スプレー、などが挙げられる。
【００４１】
前記甘草油性抽出物の可溶化組成物の添加量は、医薬部外品全体に対し０．０１〜２０質量％が好ましく、０．０５〜１０質量％がより好ましい。
【００４２】
【実施例】
以下、製造例、実施例及び比較例を示し、本発明について更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【００４３】
〔製造例１〕
甘草（ＧｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｇｌａｂｒａＬ）の根茎を粉砕し、チップ状にした。この甘草チップ１．０ｋｇを１０Ｌのエタノールで一晩抽出した後、固液分離し、抽出濾液を減圧濃縮し、析出したタール状成分を固液分離により除去した。
得られた上清に活性炭を加えて脱色、消臭し、これを濾過した。得られた濾液を減圧濃縮し、エタノール濃度７０質量％になるように調製して、製造例１の甘草油性抽出物エキス約１．０Ｌを得た。この甘草油性抽出物エキスの固形分（甘草油性抽出物）濃度は２．０質量％であった。
【００４４】
〔製造例２〕
甘草（ＧｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｇｌａｂｒａＬ）の根茎を粉砕し、チップ状にした。この甘草チップ１．０ｋｇを１０Ｌのエタノールで一晩抽出した後、固液分離し、抽出濾液を減圧濃縮し、析出したタール状成分を固液分離により除去した。
得られた上清に活性炭を加えて脱色、消臭し、これを濾過した。得られた濾液を減圧濃縮し、凍結乾燥させて固形物１９．７ｇを得た。得られた固形物を細かく粉砕し、粉末状の製造例２の甘草油性抽出物を得た。
【００４５】
〔比較例１〕
製造例１で得られた甘草油性抽出物エキスを固形分として１０質量部相当になるエキス量に、ショ糖脂肪酸エステル（第一工業製薬株式会社製、ＤＫエステルＳＳ）を３０質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、両方を均一に混合させた。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていた水及びエタノールを留去することにより、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する比較例１の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
【００４６】
〔比較例２〕
製造例２で得られた甘草油性抽出物粉末の１０質量部について、７０％エタノール濃度水溶液の９０質量部に加えて６０℃に加温して攪拌し、均一に混合させて、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する比較例２の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
【００４７】
〔実施例１〕
製造例１で得られた甘草油性抽出物エキスを固形分として１０質量部相当になるエキス量に、キラヤサポニン（丸善製薬株式会社製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として２０質量部、溶解助剤としてグリセリンを７０質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合した。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていた水及びエタノールを留去することにより、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する実施例１の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
なお、溶解助剤としてグリセリンの代わりに、上述したプロピレングルコール、糖類又は糖アルコールを使用しても下記溶解性の結果は同様であった。
【００４８】
〔実施例２〕
製造例２で得られた甘草油性抽出物粉末の１０質量部に、適量の７０％エタノール水溶液を加えて完全に溶解した。更にこの溶液にキラヤサポニン（丸善製薬株式会社製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として１５質量部、溶解助剤としてプロピレングリコールを７５質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合した。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていた水及びエタノールを留去することにより、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する実施例２の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
なお、溶解助剤としてプロピレングルコールの代わりに、上述したグリセリン、糖類又は糖アルコールを使用しても下記溶解性の結果は同様であった。
【００４９】
〔実施例３〕
製造例１で得られた甘草油性抽出物エキスを固形分として１０質量部相当になるエキス量に、キラヤサポニン（丸善製薬株式会社製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として３０質量部、溶解助剤として液糖（固形分７５質量％）を６０質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合した。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていた水及びエタノールを留去することにより、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する実施例３の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
なお、溶解助剤として液糖の代わりに、上述したプロピレングルコール、グリセリン、又は糖アルコールを使用しても下記溶解性の結果は同様であった。
【００５０】
〔実施例４〕
製造例２で得られた甘草油性抽出物粉末の１０質量部に、適量の７０％エタノール水溶液を加えて完全に溶解した。この溶液にキラヤサポニン（丸善製薬株式会社製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として３０質量部、溶解助剤としてマルチトール液（固形分７０質量％）を６０質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合した。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていた水及びエタノールを留去することにより、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する実施例４の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
なお、溶解助剤としてマルチトール液の代わりに、上述したプロピレングルコール、グリセリン、又は糖類を使用しても下記溶解性の結果は同様であった。
【００５１】
〔実施例５〕
製造例１で得られた甘草油性抽出物エキスを固形分として１０質量部相当になるエキス量に、キラヤサポニン（丸善製薬株式会社製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として４０質量部、溶解助剤としてデキストリン（松谷化学工業株式会社製、パインデック＃１）を５０質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合した。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていたエタノールを留去した後、噴霧乾燥することで、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する実施例５の粉末状甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。なお、デキストリンの代わりに、上述したサイクロデキストリン又は分岐サイクロデキストリンを使用しても下記溶解性の結果は同様であった。
【００５２】
〔実施例６〕
製造例２で得られた甘草油性抽出物粉末の１０質量部に、適量の７０質量％エタノール水溶液を加えて完全に溶解した。この溶液にキラヤサポニン（丸善製薬株式会社製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として３０質量部、溶解助剤としてサイクロデキストリン（横浜国際バイオ株式会社製、イソエリートＰ）を６０質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合した。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていたエタノールを留去した後、凍結乾燥し、粉砕することで、１０質量％の甘草油性抽出物を含有する実施例６の粉末状甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
なお、サイクロデキストリンの代わりに、上述したデキストリン又は分岐サイクロデキストリンを使用しても下記溶解性の結果は同様であった。
【００５３】
〔比較例３〕
製造例１で得られた甘草油性抽出物エキスを固形分として１０質量部相当になるエキス量に、サポニンとしてキラヤサポニン（丸善製薬（株）製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として５質量部、溶解助剤としてプロピレングリコールを８５質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合させた。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていた水及びエタノールを留去することにより、１０％の甘草油性抽出物を含有する比較例３の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
【００５４】
〔比較例４〕
製造例２で得られた甘草油性抽出物粉末の１０質量部に、適量の７０％エタノール水溶液を加えて完全に溶解させた。さらにこの溶液にキラヤ抽出物（丸善製薬（株）製、キラヤニンＣ−１００、固形分２０質量％）を固形分として１５質量部、溶解助剤としてプロピレングリコールを２５質量部加えて６０℃に加温して攪拌し、それぞれを均一に混合させた。この混合液を減圧濃縮し、エキス中に含まれていた水及びエタノールを留去することにより、１０％の甘草油性抽出物を含有する比較例４の甘草油性抽出物の可溶化組成物を得た。
【００５５】
＜溶解性の評価＞
得られた実施例１〜６及び比較例１〜４の甘草油性抽出物の可溶化組成物について、純水、ｐＨ３．５の０．１Ｍクエン酸緩衝液及び５質量％食塩水中に甘草油性抽出物成分の濃度が０．１質量％となるようにそれぞれ添加し、混合した。得られた混合液を８５℃まで加温し、達温から３０分間温度を維持した後に冷却した。この溶液を５℃で２日間静置し、甘草油性抽出物の溶解状態を分光光度計によりＯＤ６６０ｎｍにおける透過率（Ｔ％）を測定することで調べた。結果を表１に示す。
なお、溶解分散性が著しく悪く、均一な溶液となっていないものについては、目視により判断して、表１において「分離」として示した。また、判定は、高い澄明性をもった溶液となり、目視的にも不溶物の存在がない（○）、澄明性はあるが、目視的に不溶物が存在する（△）、濁りが生じ、不均一な溶液（×）、で行った。
【００５６】
【表１】

【００５７】
表１の結果から、キラヤサポニンと溶解助剤を配合した実施例１〜６の甘草油性抽出物の可溶化組成物は、純水は勿論、酸性水溶液又は食塩水に添加した場合でも際立って高い澄明性をもった溶液となり、目視的にも不溶物の存在がないことが確認できた。
これに対して、比較例１のように、ショ等脂肪酸エステルを配合した場合、純水中では高い澄明性が確認されたが、酸溶液及び食塩水中では、ショ等脂肪酸エステル中に含有されているアルカリ塩の影響により、凝集してしまった。また、比較例２のように、甘草油性抽出物を単にエタノールに溶解させるだけでは、添加対象液中ではその溶解性は失われ、分離してしまった。また、比較例３のように、甘草油性抽出物に対するキラヤサポニンの混合質量比が１：１以下である場合、純水中では澄明性が確認されたが、酸性水溶液及び食塩溶液中では、濁りを生じてしまった。また、比較例４のように、甘草油性抽出物に対する溶解助剤の混合質量比が１：５以下である場合、純水中では高い澄明性が確認されたが、酸性水溶液及び食塩溶液中では、やや濁りを生じてしまった。
【００５８】
以下、本発明の甘草油性抽出物の可溶化組成物を添加した各種の液状製品の実施例を示す。いずれの場合においても、甘草油性抽出物を、添加対象物本来の性状、食味及び風味などに影響を与えることなく溶解させることが可能であり、しかも、澄明性の高い添加対象物であっても、甘草油性抽出物を可溶化した後も、その澄明性を維持することができた。
【００５９】
〔実施例７〕麦茶飲料
麦茶原料大麦４０ｇを９０℃のイオン交換水８００ｇで３０分間抽出し、続いて濾紙（Ｎｏ．２、アドバンテック社製）で濾過することにより原料を除去して、７２０ｇの麦茶抽出物（ｐＨ４．９、Ｂｒｉｘ０．６°）を得た。この麦茶抽出液を３０℃以下まで冷却し、飲用濃度（Ｂｒｉｘ０．４°）となるようにイオン交換水で希釈し、Ｌ−アスコルビン酸ナトリウムと実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を最終濃度がそれぞれ３００ｐｐｍ（甘草油性抽出物濃度として３０ｐｐｍ）となるように添加した。これに炭酸水素ナトリウムを溶解してｐＨ６．０に調製した麦茶調合液を得た。これを容器に充填し、レトルト殺菌処理（１２１℃、２０分間）を行って、麦茶飲料を得た。
【００６０】
〔実施例８〕紅茶飲料
紅茶３０ｇを７０℃のイオン交換水９００ｇで５分間抽出し、続いて濾紙（Ｎｏ．２、アドバンテック社製）で濾過することにより茶葉を除去して、７８０ｇの紅茶抽出液（ｐＨ４．９、Ｂｒｉｘ１．１°、タンニン濃度３００ｍｇ／１００ｍＬ）を得た。この紅茶抽出液を３０℃以下まで冷却し、飲用濃度（タンニン濃度６０ｍｇ／１００ｍＬ）となるようにイオン交換水で希釈し、Ｌ−アスコルビン酸と実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を最終濃度が２００ｐｐｍ（甘草油性抽出物濃度として２０ｐｐｍ）となるように添加した。これに炭酸水素ナトリウムを溶解してｐＨ６．０に調製した紅茶調合液を得た。これを容器に充填し、レトルト殺菌処理（１２１℃、２０分間）を行って、紅茶飲料を得た。
【００６１】
〔実施例９〕混合茶飲料
ウーロン茶６５％、紅茶２０％、ジャスミン５％、陳皮４％、ハイビスカス４％及びバナバ２％を配合した原料を用いて、混合茶を調製した。この混合茶３０ｇを９０℃のイオン交換水９００ｇで１０分間抽出し、続いて濾紙（Ｎｏ．２、アドバンテック社製）で濾過することにより、茶葉を除去して８２０ｇの混合茶抽出液（ｐＨ４．５、Ｂｒｉｘ０．９°、タンニン濃度１５０ｍｇ／１００ｍＬ）を得た。この混合茶抽出物を３０℃以下まで冷却し、飲用濃度（Ｂｒｉｘ０．２°）となるようにイオン交換水で希釈し、Ｌ−アスコルビン酸と実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を最終濃度が２００ｐｐｍ（甘草油性抽出物濃度として２０ｐｐｍ）となるように添加した。これに炭酸水素ナトリウムを溶解してｐＨ６．０に調製した混合茶調合液を得た。その後、これを容器に充填し、レトルト殺菌処理（１２１℃、２０分間）を行って、混合茶飲料を得た。
【００６２】
〔実施例１０〕ミルクコーヒー飲料
コーヒー抽出物（商品名：コーヒーエキスＭ−０−２０、Ｂｒｉｘ２０、高砂コーヒー社製）、牛乳、砂糖、乳化剤（商品名：サンソフトスーパーＶ−１０３、太陽化学社製）、実施例５で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物及びイオン交換水の各原料を４．６５：１０：５：０．２：０．０１５：８０の配合割合で混合し、１５ｐｐｍの甘草油性抽出物を含有する混合液を得た。これに適量の炭酸水素ナトリウムを加えて、ｐＨ６．８のコーヒー飲料を得た。この調合液を６０℃まで加熱しながら、よく攪拌した。その後、ホモジナイザーにより均質化（均質圧２００ｋｇ／ｃｍ^２）を行った。これを容器に充填し、レトルト殺菌処理（１２１℃、２０分間）を行って、ミルクコーヒー飲料を得た。
【００６３】
〔実施例１１〕緑茶飲料
緑茶３０ｇを７０℃のイオン交換水９００ｇで５分間抽出し、続いて濾紙（Ｎｏ．２、アドバンテック社製）で濾過することにより茶葉を除去して、８００ｇの緑茶抽出液（ｐＨ６．０、Ｂｒｉｘ１．１°、タンニン濃度７０ｍｇ／１００ｍＬ）を得た。この緑茶抽出液を３０℃以下まで冷却し、飲用濃度（タンニン濃度６０ｍｇ／１００ｍＬ）となるようにイオン交換水で希釈し、Ｌ−アスコルビン酸と実施例６で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を最終濃度が２００ｐｐｍ（甘草油性抽出物濃度として２０ｐｐｍ）となるように添加した。これに炭酸水素ナトリウムを溶解してｐＨ６．０に調製した緑茶調合液を得た。これを容器に充填し、レトルト殺菌処理（１２１℃、７分間）を行って、緑茶飲料を得た。
【００６４】
〔実施例１２〕ウーロン茶飲料
ウーロン茶３０ｇを７０℃のイオン交換水９００ｇで５分間抽出し、続いて濾紙（Ｎｏ．２、アドバンテック社製）で濾過することにより茶葉を除去して、８２０ｇのウーロン茶抽出液（ｐＨ５．６、Ｂｒｉｘ０．９°、タンニン濃度２５０ｍｇ／１００ｍＬ）を得た。このウーロン茶抽出液を３０℃以下まで冷却し、飲用濃度（タンニン濃度５０ｍｇ／１００ｍＬ）となるようにイオン交換水で希釈し、Ｌ−アスコルビン酸と実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を最終濃度が２００ｐｐｍ（甘草油性抽出物濃度として２０ｐｐｍ）となるように添加した。これに炭酸水素ナトリウムを溶解してｐＨ６．０に調製したウーロン茶調合液を得た。これを容器に充填し、レトルト殺菌処理（１２１℃、７分間）を行って、ウーロン茶飲料を得た。
【００６５】
〔実施例１３〕オレンジ５０％果汁飲料
６倍濃縮オレンジ果汁８４ｇ、果糖ブドウ糖液糖９．７ｇ、クエン酸０．０６ｇ、Ｌ−アスコルビン酸０．０２２ｇ、適量の香料及び実施例２で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を０．０１ｇ（甘草油性抽出物濃度として１０ｐｐｍ）調合し、これにイオン交換水を加えて１，０００ｍＬとした。これを容器に充填し、６５℃で１０分間加熱殺菌して、甘草油性抽出物濃度として１０ｐｐｍを含有するオレンジ５０％果汁飲料を得た。
【００６６】
〔実施例１４〕オレンジ１００％果汁飲料
１／６濃縮オレンジ果汁１６８ｇに適量の香料及び実施例２で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を０．０１ｇ（甘草油性抽出物濃度として１０ｐｐｍ）調合し、これにイオン交換水を加えて１，０００ｍＬとした。これを容器に充填し、６５℃で１０分間加熱殺菌して、甘草油性抽出物濃度として１０ｐｐｍを含有するオレンジ１００％果汁飲料を得た。
【００６７】
〔実施例１５〕モモ５０％果汁飲料
１／４濃縮モモ果汁１３１ｇ、果糖ブドウ糖液糖９．７ｇ、クエン酸０．０６ｇ、Ｌ−アスコルビン酸０．０２２ｇ、適量の香料及び実施例２で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物を０．０１ｇ（甘草油性抽出物濃度として１０ｐｐｍ）調合し、これにイオン交換水を加えて１，０００ｍＬとした。これを容器に充填し、６５℃で１０分間加熱殺菌して、甘草油性抽出物濃度として１０ｐｐｍを含有するモモ５０％果汁飲料を得た。
【００６８】
〔実施例１６〕ビーフシチュー
４号缶に牛肉１１０ｇ、ジャガイモ（６切）６０ｇ、ニンジン（６切）５０ｇ、ドミグラスソース２１５ｇを添加し、実施例４で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．０１ｇを加えてよく混ぜ合わせた。これを１１５℃で９０分間レトルト殺菌し、甘草油性抽出物濃度として１０ｐｐｍを含有するビーフシチューを得た。
【００６９】
〔実施例１７〕麺つゆ
醤油７０ｍＬ、砂糖２５ｇ、みりん５ｍＬ、鰹節煮出し液９ｇ、核酸系調味料３ｇ、食塩２ｇ、カレメル適当量及び実施例３で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．４ｇを調合し、これにイオン交換水を加えて全量を１，０００ｍＬとして、甘草油性抽出物濃度として４０ｐｐｍを含有する２倍濃縮の麺つゆを得た。
【００７０】
〔実施例１８〕焼肉のたれ
醤油９００ｍＬ、味噌５００ｇ、砂糖４００ｇ、玉ねぎペースト１００ｇ、リンゴペースト２００ｇ、こま油６０ｇ、にんにくペースト２５０ｇ及び白ごまペースト２０ｇを調合して、全量を２，０００ｍＬとした。これに実施例４で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．０８ｇを調合し、甘草油性抽出物濃度として４０ｐｐｍを含有する焼肉のたれを得た。
【００７１】
〔実施例１９〕マヨネーズ
卵１個分の卵黄に、酢小さじ１杯と、塩ごまとを適量入れて混合した。次いで、これにサラダ油１２０ｍＬをゆっくりと加えながら混合した。これに、適量の砂糖と実施例３で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．０８ｇを調合し、甘草油性抽出物濃度として４０ｐｐｍを含有するマヨネーズを得た。
【００７２】
〔実施例２０〕オレンジゼリー
オレンジ果汁２００ｍＬにイオン交換水２００ｍＬを加えて加温し、これに砂糖９０ｇと実施例２で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．０１ｇを調合した。次いで、これにゼラチン９ｇを完全に溶かした後、容器に充填して冷却固化させて、甘草油性抽出物濃度として２０ｐｐｍを含有するオレンジゼリーを得た。
【００７３】
〔実施例２１〕生鮮食品用鮮度保持剤
以下の配合にて常法により、生鮮食品用鮮度保持剤を作製した。
Ｌ−アスコルビン酸０．５質量％
クエン酸０．５質量％
実施例４で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．１質量％
精製水残部
合計１００．０質量％
【００７４】
〔実施例２２〕漬物用調味液
以下の配合にて常法により、漬物用調味液を作製した。
昆布エキス６．０質量％
鰹節エキス４．０質量％
食塩４．０質量％
実施例３で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．１質量％
精製水残部
合計１００．０質量％
【００７５】
〔実施例２３〕練り歯磨き剤
以下の配合にて常法により、練り歯磨き剤を作製した。
第２リン酸カルシウム・２水塩４５．０質量％
無水ケイ酸２．０質量％
グリセリン１５．０質量％
カルボキシメチルセルロースナトリウム１．０質量％
カラギーナン０．３質量％
ラウリル硫酸ナトリウム１．５質量％
サッカリンナトリウム０．１質量％
実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．１質量％
パラオキシ安息香酸エチル０．０１質量％
香料適量
精製水残部
合計１００．０質量％
【００７６】
〔実施例２４〕化粧水
以下の配合にて常法により、化粧水を作製した。
グリセリン５．０質量％
ＰＥＧ１５００２．０質量％
尿素５．０質量％
エタノール１５．０質量％
ＰＯＥ（２０）オレイルエーテル２．０質量％
メチルパラペン０．２質量％
実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．０５質量％
精製水残部
合計１００．０質量％
【００７７】
〔実施例２５〕美容液
以下の配合にて常法により、保湿美容液を作製した。
ソルビトール８．０質量％
１，３ブチレングリコール５．０質量％
ＰＥＧ１５００７．０質量％
ヒアルロン酸０．１質量％
エタノール７．０質量％
ＰＯＥオレイルアルコールエーテル１．０質量％
オリーブ油０．２質量％
実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．１質量％
香料適量
精製水残部
合計１００．０質量％
【００７８】
〔実施例２６〕シャンプー
以下の配合にて常法により、透明液状シャンプーを作製した。
ラウリルポリオキシエチレン（３）硫酸エステルナトリウム塩（３０％水溶液）３０．０質量％
ラウリル硫酸エステルナトリウム塩（３０％水溶液）１０．０質量％
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド４．０質量％
グリセリン１．０質量％
実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．１質量％
香料適量
金属イオン封鎖剤適量
ｐＨ調整剤適量
色素適量
精製水残部
合計１００．０質量％
【００７９】
〔実施例２７〕美白乳液
以下の配合にて常法により、美白乳液を作製した。
グリセリン８．０質量％
１，３ブチレングリコール５．０質量％
ＰＯＥ（１０）ベヘニルアルコールエーテル２．０質量％
ソルビタンセスキオレート２．０質量％
セタノール２．０質量％
ワセリン１．０質量％
流動パラフィン３．０質量％
実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．１質量％
２−ヒドロキシ−４メトキシベンゾフェノン適量
オクチルメトキシシンナメート適量
グリチルリチン酸適量
プラセンタリキッド適量
精製水残部
合計１００．０質量％
【００８０】
〔実施例２８〕洗口剤
以下の配合にて常法により、洗口剤を作製した。
エタノール１５．０質量％
グリセリン１０．０質量％
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油２．０質量％
サッカリンナトリウム０．１５質量％
実施例１で調製した甘草油性抽出物の可溶化組成物０．１質量％
リン酸二水素ナトリウム０．１質量％
安息香酸ナトリウム０．０５質量％
香料適量
着色剤適量
精製水残部
合計１００．０質量％
【００８１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、難水溶性の甘草油性抽出物を、飲料、液状調味料、化粧品及び医薬部外品などの各種液体製品に均質に可溶化し得、各種液体製品本来の性状、食味及び風味などに何ら影響を与えることなく、しかも、澄明性の高い各種液体製品であっても、その澄明性を維持することができ、抗菌作用などの優れた生理作用を有する甘草油性抽出物の幅広い利用が可能となる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a solubilized composition of a licorice oily extract excellent in water solubility, and more specifically, high clarity even when a licorice oily extract is added to an acidic aqueous solution or saline as well as pure water. The present invention relates to a solubilized composition of licorice oily extract that can be maintained and can uniformly dissolve licorice oily extract in various liquid products such as beverages, liquid seasonings, cosmetics and quasi drugs. In addition, the clarity in this invention means that there is no turbidity or cloudiness, and it is a clear state.
[0002]
[Prior art]
Licorice has long been known as a herbal medicine and is currently used mainly as a raw material for food sweeteners, pharmaceuticals and quasi drugs. In particular, glycyrrhizin and glycyrrhetinic acid, which are water-soluble components, have been widely used in foods, pharmaceuticals, cosmetics and the like because of their excellent pharmacological actions such as anti-inflammatory action, anti-ulcer action and anti-allergic action.
[0003]
On the other hand, licorice contains many flavonoids in addition to glycyrrhizin, and the fraction obtained by extracting licorice, which is called licorice oily extract containing these flavonoids, with an organic solvent has antibacterial properties against bacteria and fungi [Food and Development Vol. 37 No. 6 (2002), Chem. Pharm. Bull. 37 (9) 2528-2530 (1989) and Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-145208] and other antioxidant activities [Free Radic Biol. Med. 23 (2) 302-313 (1997)], the antioxidant action of fats and oils [Chem. Pharm. Bull. 36 (9) 3474-3479 (1988)], and browning enzyme inhibitory action (see Japanese Patent Laid-Open No. Hei 2-233895).
[0004]
As described above, licorice oily extract has an excellent physiological action such as antibacterial action and is an attractive food additive material, but its solubility in water is extremely poor. It could not be mixed and there was a limit to the range of use. In general, liquids such as beverages and seasonings coexist with various substances such as acid, salt, saccharides and minerals, and they are homogeneous without impairing the original physiological function of the licorice oily extract. A method of mixing is desired.
[0005]
For this reason, as a means for improving the solubility of the licorice oily extract in water, a method of adding the licorice oily extract after dissolving it in a water-soluble organic solvent is known. In this case, examples of water-soluble organic solvents that can be added to foods and have a solubility in licorice oily extracts include ethanol, glycerin, and propylene glycol.
[0006]
However, in the method of dissolving in the water-soluble organic solvent, in order to dissolve the licorice oily extract in the liquid product, a large amount of the organic solvent is necessary, and the original properties, taste and flavor of the addition object are determined by the organic solvent itself. Will be reduced. On the other hand, when the blending amount of the organic solvent is not sufficient, there is a problem that the licorice oily extract is precipitated.
[0007]
As other means, the use of surfactants such as polyglycerol fatty acid esters and sucrose fatty acid esters is known. For example, JP-A-4-6688 proposes a composition comprising a licorice oily extract and a sucrose fatty acid ester having an HLB value of 5 or more. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-103932 proposes a solubilized preparation obtained by dissolving a licorice oily extract, one or both of a sucrose fatty acid ester and a quilla extract, and gelatin in a water-soluble alcohol. Has been.
[0008]
Japanese Patent Laid-Open No. 4-6688 only shows that the method using a surfactant has good solubility in pure water. I can't. In addition, the sucrose fatty acid ester used has a problem that it aggregates due to its properties in an acidic aqueous solution and saline solution.
[0009]
In JP-A-2001-103932, improvement of the solubility of licorice oily extract in an acidic aqueous solution and saline is examined. In addition to the problems of sucrose fatty acid esters as described above, Kiraya extract Even when the solubility in an acidic aqueous solution and saline solution is improved using a gel, gelation due to the influence of gelatin and addition of salts or urea as a means for preventing it are essential properties, taste and There is a problem of affecting the flavor reduction.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
This invention is made | formed in view of this present condition, and makes it a subject to solve the said various problems in the past and to achieve the following objectives.
That is, the first object of the present invention is to provide a solubilized composition of licorice oily extract that can maintain high clarity even when licorice oily extract is added to pure water, acidic aqueous solution or saline. There is a place to do.
[0011]
The second object of the present invention is to dissolve licorice oily extract homogeneously in various liquid products such as beverages, liquid seasonings, cosmetics and quasi-drugs, and the original properties, taste and flavor of various liquid products. And the solubilized composition of licorice oily extract that can maintain its clarity even after solubilizing the licorice oily extract in various highly clear liquid products, and The present invention provides beverages, liquid seasonings, cosmetics and quasi-drugs to which a solubilized composition of licorice oily extract is added.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have found that a licorice oily extract, saponin (particularly Quillaja saponin), propylene glycol, glycerin, saccharide, sugar alcohol, dextrin, cyclodextrin, and branched cyclone. Licorice oily property mixed with one or more solubilizing agents selected from dextrin so that the mixing mass ratio (licorice oily extract: saponin: dissolution aid) is 1: 1-20: 5-40. The solubilized composition of the extract can be solubilized not only in pure water, but also in acidic aqueous solutions and saline solutions without affecting the clarity of the extract, and also affects the properties, taste and flavor of the addition object In addition, the present inventors have found that the excellent physiological action of licorice oily extract can be sufficiently exhibited and can effectively solve the conventional problems. This has led to the.
[0013]
  That is, means for solving the above-described problems are as follows.
  <1> Contains a licorice oil-based extract containing flavonoid as a main component, saponin, and a dissolution aid, and a mixed mass ratio of these components (licorice oil-based extract: saponin: dissolution aid) is 1: 1-20. : It is a solubilized composition of licorice oily extract characterized by being 5-40.
  <2> The solubilized composition of licorice oil-based extract according to <1>, wherein the saponin is Quillaja saponin.
  <3> The licorice according to the above <1> or <2>, wherein the solubilizing agent is one or more selected from propylene glycol, glycerin, saccharide, sugar alcohol, dextrin, cyclodextrin and branched cyclodextrin It is a solubilized composition of an oily extract.
  <4> 0.01-1.0% by mass of a licorice oil-based extract solubilizing composition is added to pure water, tap water, an acidic aqueous solution of pH 2-6, or 0.1-10% by mass of saline. The solubilized composition of licorice oily extract according to any one of <1> to <3> above, wherein the transmittance at 660 nm after mixing and dissolving and refrigerated storage for 2 days is 90% or more It is.
  <5> A beverage obtained by adding the solubilized composition of licorice oily extract according to any one of <1> to <4>.
  <6> A liquid seasoning comprising the solubilized composition of licorice oily extract according to any one of <1> to <4>.
  <7> A cosmetic comprising the solubilized composition of licorice oily extract according to any one of <1> to <4>.
  <8> A quasi-drug obtained by adding the solubilized composition of licorice oily extract according to any one of <1> to <4>.
  <9>Based on flavonoidsLicorice oily, characterized in that licorice oily extract, saponin, and dissolution aid are mixed in a mixing mass ratio (licorice oily extract: saponin: dissolution aid) 1: 1 to 20: 5-40. Extract solubilization method.
  <10> Dissolved in a volatile organic solvent or a mixed solvent of volatile organic solvent and waterBased on flavonoidsLicorice oily extract is mixed with saponin and dissolution aid at a mixing mass ratio (licorice oily extract: saponin: dissolution aid) 1: 1 to 20: 5-40, and the solvent is distilled off. A method for solubilizing a licorice oily extract characterized by
[0014]
  In the present invention, the following embodiments are also preferred.
  <12> Solubilization of licorice oily extract according to any one of <1> to <4>, wherein the mixed mass ratio (licorice oily extract: saponin: dissolution aid) is 1: 1 to 3: 5-10. It is a composition.
  <13> The beverage according to <5>, wherein 0.01 to 20% by mass of the solubilized composition of the licorice oil-based extract is added to the whole beverage.
  <14> The liquid seasoning according to <6>, wherein 0.01 to 20% by mass of the solubilized composition of the licorice oil-based extract is added to the whole liquid seasoning.
  <15> The cosmetic product according to <7>, wherein 0.01 to 20% by mass of the solubilized composition of the licorice oil-based extract is added to the entire cosmetic composition.
  <16> The quasi drug according to <8>, wherein the solubilized composition of the licorice oily extract is added to the entire quasi drug and 0.01 to 20% by mass is added.
[0015]
JP-A-2001-103932 discloses a solubilized preparation of a licorice oily extract obtained by dissolving a licorice oily extract, a quilla extract and gelatin in a water-soluble alcohol. It has been confirmed that the solubilized preparation of an oily extract produces turbidity when gelatin is not blended, and gelatin is judged to be an essential component.
On the other hand, the solubilized composition of licorice oil extract of the present invention does not need to contain gelatin, but licorice oil extract, saponin (particularly Quillaja saponin), propylene glycol, glycerin, sugar, sugar alcohol , Dextrin, cyclodextrin and one or more solubilizing agents selected from branched cyclodextrins are mixed in a predetermined ratio, and it is clear not only for pure water but also for acidic aqueous solutions and saline solutions. It has no effect on the properties, does not affect the properties, taste and flavor of the addition object, and can sufficiently exhibit the excellent physiological action of the licorice oily extract. This is a novel and exceptional effect that is completely different from the invention described in Japanese Unexamined Patent Publication No. 2001-103932.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in more detail.
<Solubilized composition of licorice oily extract>
The solubilized composition of the licorice oily extract of the present invention contains a licorice oily extract, saponin, and a solubilizing agent, and further contains other components as necessary.
[0017]
Licorice, which is an extraction raw material of the licorice oily extract, is a plant belonging to the genus Glycyrihiza, for example, G. glabra, G.G. uralensis, G. et al. inflata, etc., and any of these roots, rhizomes, leaves, and stems can be used as a raw material, and it is particularly preferable to use roots and / or rhizomes as a raw material. Moreover, the raw material for extraction may be raw or dried, but the dried roots and dried rhizomes that are the raw materials for industrially produced glycyrrhizin, glycyrrhizin, etc. The water extraction residue after extraction with water can also be used as a raw material to obtain
In addition, licorice is often called with the name of the production area, and examples thereof include Tohoku licorice, northwest licorice, Xinjiang licorice, Mongolian licorice, Russian licorice, and Afghanistan licorice.
[0018]
In addition, the licorice water extraction residue is a solid residue after the licorice is extracted with cold water, hot water and hot water, or neutral or slightly alkaline cold water, hot water and hot water, or a combination thereof, and repeated. It means a solid residue after extraction. The residue after extraction may be either water-containing or dry. In order to obtain the licorice oily extract according to the present invention from the licorice or licorice water extraction residue, various organic solvents may be used alone or in combination.
[0019]
Examples of the organic solvent include benzene, toluene, xylene, ethyl ether, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone, dichloromethane, dichloroethane, chloroform, ethyl acetate, propyl acetate, butyl acetate, acetone, methanol, ethanol, propanol, hydrous methanol, hydrous water Examples include ethanol and hydrous propanol. Furthermore, carbon dioxide can also be used as the supercritical fluid. Among these organic solvents, it is preferable to use ethanol or hydrous ethanol because there are few problems in the Food Sanitation Law.
[0020]
The conditions for obtaining a licorice oily extract from the licorice or licorice water extraction residue with the above-mentioned organic solvent are not particularly limited. There are a method of extracting at room temperature while adding a solvent, and a method of extracting by heating to reflux. Moreover, it is more preferable that these methods are repeated alone or in combination to improve the extraction efficiency.
[0021]
The obtained extract can be used as it is as a licorice oily extract after removing insolubles by centrifugation and filtration, or can be further concentrated and used by a conventional method. These may be appropriately subjected to purification such as deodorization and decolorization as long as the target physiological effect does not decrease. In this purification step, it is common to use activated carbon, synthetic adsorption resin, ion exchange resin and the like. If the extract is dried by an appropriate method, a tan extract powder can be obtained as a licorice oily extract.
[0022]
In the present invention, the liquid extract thus obtained is used as it is, or the liquid extract is concentrated, and the powder of the liquid extract or the solid dried product is used as the licorice oily extract.
[0023]
Examples of the saponin include Quillaja saponin, Yucca saponin, soybean saponin, Enju saponin, tea seed saponin, beet saponin, carrot saponin, licorice saponin (glycyrrhizin), and taking into account today's health orientation, It is preferable to use naturally-derived saponins described in the list of existing food additives. The purity of the saponin is not particularly limited as long as it has surface-active ability, and taking into consideration the taste peculiar to saponin, a higher purity is more preferable because the amount used can be reduced. Among the saponins, kiraya saponin is particularly preferable because it has excellent surface activity and is easily available.
[0024]
As the solubilizing agent, propylene glycol, glycerin, saccharides, sugar alcohol, dextrin, cyclodextrin and branched cyclodextrin are suitable, and in view of adding to a liquid product, higher solubility in water is preferable. .
[0025]
The sugar alcohol means one obtained by reducing a reducing group (aldehyde group and ketone group) of a sugar having a reducing group to form an alcohol group. This sugar alcohol is naturally produced by fermentation or the like, H₂And NaBH₄It can be produced by industrially adding hydrogen to the reducing group of the original sugar with a chemical reagent such as
Examples of such sugar alcohols include erythritol, xylitol, trehalose, sorbitol, mannitol, maltitol, palatinit, lactitol, ribitol, reduced starch saccharified product, and one of these alone or in combination of two or more. It can be used in combination.
[0026]
Examples of the saccharide include monosaccharides such as sucrose, fructose, glucose, xylose and galactose, disaccharides such as maltose (malt sugar), lactose (lactose), lactulose and palatinose, and isomerized sugars. One kind can be used alone or two or more kinds can be used in combination.
[0027]
In addition to the above components, the solubilized composition of the licorice oil-based extract of the present invention is further blended with various additives such as a pH adjuster, a stabilizer and an antioxidant as necessary. be able to.
[0028]
When solubilizing a licorice oil extract in various liquid products such as beverages, liquid seasonings, cosmetics, and quasi drugs, saponins and solubilizers are used in advance as licorice oil extract, saponins and solubilizers. A method of preparing a solubilized composition of licorice oily extract by uniformly mixing the agent and adding this composition to various liquid products is preferred.
[0029]
The method of mixing the licorice oily extract, saponin, and the dissolution aid for preparing the solubilized composition of the licorice oily extract is not particularly limited. For example, the powdered licorice oily extract, saponin, and dissolution are used. A method of mixing an auxiliary with a stirrer, or after dissolving a dried product of licorice oily extract in a volatile organic solvent such as ethanol, acetone and isopropyl alcohol or a mixed solvent of volatile organic solvent and water A method of mixing and stirring with saponin and dissolution aid, and distilling off the solvent using a vacuum dryer or the like, or mixing and stirring with liquid licorice oily extract or its concentrate and saponin and dissolution aid, and then drying under reduced pressure There is a method of distilling off the solvent using a machine.
The licorice oily extract prepared by these methods is in a liquid state, but can be dried into a powder by using a vacuum concentrator, a hot air dryer, a freeze concentrator, or the like.
[0030]
In the present invention, the mixing ratio of licorice oily extract, saponin and solubilizing agent increases the ratio of saponin and solubilizing agent having surface activity when the content component of licorice oily extract contains many poorly water-soluble substances. When the amount of the poorly water-soluble substance is small, the ratio of the saponin having a surfactant activity and the dissolution aid may be reduced, and can be appropriately adjusted according to the properties of the licorice oily extract, The mixing mass ratio between the saponin and the solubilizer (licorice oily extract: saponin: solubilizer) is preferably 1: 1 to 20: 5 to 40, and more preferably 1: 1 to 3: 5 to 10.
The higher the mixing ratio of saponin and solubilizer to the licorice oily extract, the more effective the solubilization is. However, if the mixing ratio is too high, the added liquid product will be derived from the saponin and solubilizer. It has a taste, bitterness, etc., and may affect the taste and flavor.
This is clear from the results of Examples described later. That is, as in Comparative Example 3, when the mixing mass ratio of Kirayasaponin to licorice oily extract was 1: 1 or less, clarity was confirmed in pure water, but turbidity was observed in acidic aqueous solution and saline solution. There is a problem that it occurs. Further, as in Comparative Example 4, when the mixing mass ratio of the dissolution aid to the licorice oily extract was 1: 5 or less, high clarity was confirmed in pure water, but in acidic aqueous solution and saline solution, There is a problem that it becomes somewhat turbid.
[0031]
The licorice oil-based extract solubilized composition thus prepared has extremely high solubility in various liquid products such as beverages, liquid seasonings, cosmetics, and quasi drugs, and is added to the target at an arbitrary ratio. It is possible. In addition, when handling the solubilized composition of a licorice oil extract is difficult, an alcohol such as water or ethanol may be added at the time of use to make the composition easy to handle.
[0032]
In addition, in the solubilized composition of the licorice oily extract of the present invention, the licorice oily extract component exists in a stable state due to the surface activity of saponin, and therefore when this composition is added to a liquid product Has no effect on the clarity of the liquid product. That is, the solubilized composition of the licorice oily extract of the present invention is 0.01 to 1.0 with respect to pure water, tap water, an acidic aqueous solution of pH 2 to 6, or 0.1 to 10% by mass of saline. The transmittance at 660 nm after adding mass% (especially 0.05 to 0.5 mass%), mixing and dissolving, and refrigerated for 2 days is 90% or more, and more preferably 95% or more. This is clear from the results of Examples described later.
[0033]
Furthermore, since the solubilized composition of the licorice oily extract of the present invention, the presence of coexisting substances such as acid, salt, saccharides and minerals has very little effect on the clarity of liquid products, beverages, liquid seasonings Furthermore, it can be contained without affecting the properties of liquid products obtained by adding licorice oily extract to various liquid products such as cosmetics and quasi drugs. Moreover, it can be contained without affecting the taste and flavor.
[0034]
<Beverage>
Examples of the beverage include gyokuro, matcha, sencha, tea in a pot, bancha, and other teas; semi-fermented teas such as oolong tea, baled tea, and white tea; fermented teas such as Chinese tea and British tea; black tea Microbe-fermented tea such as puer tea; Processed tea such as hoji tea, brown rice tea, and incense tea; Grain tea such as barley tea; Mixed tea, health tea, herbal tea, coffee, coffee drink, cocoa, natural fruit juice, natural fruit juice drink , Soft drinks with fruit juice, fruit drinks, fruit drinks with fruits, tomato juice, vegetable juice, milk, processed milk, milk drinks, lactic acid bacteria drinks, soy milk, soy milk drinks, sports drinks, carbonated drinks, nutrition drinks, alcoholic drinks, etc. Is mentioned.
[0035]
0.01-20 mass% is preferable with respect to the whole drink, and, as for the addition amount of the solubilized composition of the said licorice oily extract, 0.05-10 mass% is more preferable.
[0036]
<Liquid seasoning>
Examples of the liquid seasoning include flavored seasonings such as bonito, kelp, Chinese soup and consomme; mayonnaise, tartar sauce, ketchup, wooster sauce, okonomiyaki sauce, yakisoba sauce, steak sauce, hamburger sauce, spaghetti sauce, domiglas Sauces such as sauce, gratin sauce, white sauce, curry sauce; cooking mix for Chinese cuisine, cooking mix for cooked rice, cooking mix for miscellaneous cooking; grilled meat sauce, sukiyaki sauce, grilled chicken sauce, eel sauce Sauce baked, dumpling sauce, etc .; noodle soup, ramen soup, hot pot soup, tempura soup, sukiyaki soup, oden soup, etc .; seasoning for pickles such as shallow pickles and kimchi Examples include soy sauce, soy sauce with dashi, and seasonings such as ponzu.
[0037]
0.01-20 mass% is preferable with respect to the whole seasoning, and, as for the addition amount of the solubilized composition of the said licorice oil-based extract, 0.05-10 mass% is more preferable.
[0038]
<Cosmetics>
Examples of the cosmetics include basic skin lotions such as face-wash creams, face-wash foams, lotions, beauty packs, massage creams, milky lotions, moisture creams; body cosmetics such as liquid face wash, sunscreen creams; shampoos, rinses, hairs Cosmetics for hair such as treatments, cosmetics for scalp such as hair tonics and scalp tonics, and aromatic cosmetics such as perfumes and eau de cologne.
[0039]
0.01-20 mass% is preferable with respect to the cosmetics whole, and, as for the addition amount of the solubilized composition of the said licorice oil-based extract, 0.05-10 mass% is more preferable.
[0040]
<Quasi-drug>
Examples of the quasi-drugs include skin disinfectants, wound disinfectants, ointments, vitamin-containing health agents, bath preparations, hair restorers, hair nourishing agents, medicated cosmetics, medicated toothpastes, mouthwashes, mouth fresheners, Antiperspirant spray, etc.
[0041]
0.01-20 mass% is preferable with respect to the whole quasi-drug, and, as for the addition amount of the solubilized composition of the said licorice oil-based extract, 0.05-10 mass% is more preferable.
[0042]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although a manufacture example, an Example, and a comparative example are shown and this invention is demonstrated further more concretely, this invention is not restrict | limited to the following Example.
[0043]
[Production Example 1]
Licorice (Glycyrrhiza glabra L) rhizomes were crushed into chips. After extracting 1.0 kg of this licorice chip overnight with 10 L of ethanol, it was subjected to solid-liquid separation, the extracted filtrate was concentrated under reduced pressure, and the precipitated tar-like component was removed by solid-liquid separation.
Activated charcoal was added to the obtained supernatant to decolorize and deodorize, and this was filtered. The obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to prepare an ethanol concentration of 70% by mass to obtain about 1.0 L of licorice oily extract extract of Production Example 1. The solid content (licorice oil extract) concentration of the licorice oil extract was 2.0% by mass.
[0044]
[Production Example 2]
Licorice (Glycyrrhiza glabra L) rhizomes were crushed into chips. After extracting 1.0 kg of this licorice chip overnight with 10 L of ethanol, it was subjected to solid-liquid separation, the extracted filtrate was concentrated under reduced pressure, and the precipitated tar-like component was removed by solid-liquid separation.
Activated charcoal was added to the obtained supernatant to decolorize and deodorize, and this was filtered. The obtained filtrate was concentrated under reduced pressure and lyophilized to obtain 19.7 g of a solid. The obtained solid was finely pulverized to obtain a licorice oily extract of Production Example 2 in powder form.
[0045]
[Comparative Example 1]
60 parts by adding 30 parts by mass of sucrose fatty acid ester (Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd., DK Ester SS) to the amount of extract corresponding to 10 parts by mass of the licorice oily extract obtained in Production Example 1 The mixture was heated to 0 ° C. and stirred to mix both uniformly. By concentrating the mixture under reduced pressure and distilling off water and ethanol contained in the extract, the solubilized composition of the licorice oily extract of Comparative Example 1 containing 10% by mass of the licorice oily extract was obtained. Obtained.
[0046]
[Comparative Example 2]
About 10 parts by mass of the licorice oil-based extract powder obtained in Production Example 2, in addition to 90 parts by mass of a 70% aqueous ethanol solution, the mixture was heated to 60 ° C. and stirred, and mixed uniformly. A solubilized composition of the licorice oily extract of Comparative Example 2 containing the licorice oily extract was obtained.
[0047]
[Example 1]
In the amount of extract corresponding to 10 parts by mass of the licorice oily extract obtained in Production Example 1, Kirayasaponin (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) is used as the solid content. 20 parts by mass and 70 parts by mass of glycerin as a solubilizing agent were added, heated to 60 ° C. and stirred, and each was uniformly mixed. The mixture solution was concentrated under reduced pressure, and the solubilized composition of the licorice oily extract of Example 1 containing 10% by mass of the licorice oily extract was obtained by distilling off the water and ethanol contained in the extract. Obtained.
Even when the above-mentioned propylene glycol, saccharide or sugar alcohol was used as a solubilizing agent instead of glycerin, the following solubility results were the same.
[0048]
[Example 2]
An appropriate amount of 70% aqueous ethanol solution was added to 10 parts by mass of the licorice oily extract powder obtained in Production Example 2 and completely dissolved. Further, 15 parts by mass of Kirayasaponin (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) and 75 parts by mass of propylene glycol as a solubilizer are added to this solution and heated to 60 ° C. And each was mixed uniformly. By concentrating the mixture under reduced pressure and distilling off water and ethanol contained in the extract, the solubilized composition of the licorice oily extract of Example 2 containing 10% by mass of the licorice oily extract was obtained. Obtained.
Even when the above-described glycerin, saccharide or sugar alcohol was used as a solubilizing agent instead of propylene glycol, the following solubility results were the same.
[0049]
Example 3
In the amount of extract corresponding to 10 parts by mass of the licorice oily extract obtained in Production Example 1, Kirayasaponin (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) is used as the solid content. 30 parts by mass and 60 parts by mass of liquid sugar (solid content: 75% by mass) as a solubilizer were added, heated to 60 ° C. and stirred, and each was uniformly mixed. By concentrating this mixed solution under reduced pressure and distilling off water and ethanol contained in the extract, the solubilized composition of the licorice oily extract of Example 3 containing 10% by mass of the licorice oily extract was obtained. Obtained.
Even when the above-mentioned propylene glycol, glycerin, or sugar alcohol was used as a solubilizing agent instead of liquid sugar, the following solubility results were the same.
[0050]
Example 4
An appropriate amount of 70% aqueous ethanol solution was added to 10 parts by mass of the licorice oily extract powder obtained in Production Example 2 and completely dissolved. To this solution, 30 parts by mass of Kirayasaponin (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) and 60 parts by mass of maltitol liquid (solid content 70% by mass) as a solubilizer are added. The mixture was heated to 60 ° C. and stirred, and each was mixed uniformly. By concentrating the mixture under reduced pressure and distilling off water and ethanol contained in the extract, the solubilized composition of the licorice oily extract of Example 4 containing 10% by mass of the licorice oily extract was obtained. Obtained.
Even when the above-described propylene glycol, glycerin, or saccharide was used as a solubilizing agent instead of the maltitol solution, the following solubility results were the same.
[0051]
Example 5
In the amount of extract corresponding to 10 parts by mass of the licorice oily extract obtained in Production Example 1, Kirayasaponin (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) is used as the solid content. 40 parts by mass, 50 parts by mass of dextrin (manufactured by Matsutani Chemical Industry Co., Ltd., Pinedex # 1) as a solubilizing agent was added, heated to 60 ° C. and stirred, and each was uniformly mixed. The mixture was concentrated under reduced pressure, and the ethanol contained in the extract was distilled off, followed by spray drying, whereby the powdered licorice oily extract of Example 5 containing 10% by mass of the licorice oily extract was used. A solubilized composition was obtained. In addition, even if it used the cyclodextrin mentioned above or the branched cyclodextrin instead of dextrin, the following solubility result was the same.
[0052]
Example 6
An appropriate amount of a 70% by mass aqueous ethanol solution was added to 10 parts by mass of the licorice oily extract powder obtained in Production Example 2 and completely dissolved. In this solution, 30 parts by mass of kirayasaponin (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) and cyclodextrin (Yokohama International Bio Co., Ltd., Isoelite P) as a solubilizer. 60 parts by mass was added, heated to 60 ° C. and stirred, and each was mixed uniformly. The mixture was concentrated under reduced pressure, and the ethanol contained in the extract was distilled off, followed by lyophilization and pulverization, whereby powdery licorice oil of Example 6 containing 10% by mass of licorice oily extract was obtained. An extract solubilized composition was obtained.
In addition, even if it used the dextrin mentioned above or the branched cyclodextrin instead of the cyclodextrin, the following solubility result was the same.
[0053]
[Comparative Example 3]
To the amount of extract corresponding to 10 parts by mass of the licorice oily extract obtained in Production Example 1, Kirayasaponin (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) is used as the saponin. 5 parts by mass as a solid content and 85 parts by mass of propylene glycol as a solubilizer were added, heated to 60 ° C. and stirred, and each was uniformly mixed. By concentrating this mixed solution under reduced pressure and distilling off water and ethanol contained in the extract, a solubilized composition of the licorice oily extract of Comparative Example 3 containing 10% of the licorice oily extract was obtained. It was.
[0054]
[Comparative Example 4]
An appropriate amount of 70% aqueous ethanol solution was added to 10 parts by mass of the licorice oily extract powder obtained in Production Example 2 and completely dissolved. Further, to this solution, 15 parts by mass of Kiraya extract (manufactured by Maruzen Pharmaceutical Co., Ltd., Kirayanin C-100, solid content 20% by mass) as a solid content and 25 parts by mass of propylene glycol as a solubilizing agent were added and heated to 60 ° C. Warm and stir to mix each one uniformly. The mixture was concentrated under reduced pressure, and water and ethanol contained in the extract were distilled off to obtain a solubilized composition of licorice oily extract of Comparative Example 4 containing 10% licorice oily extract. It was.
[0055]
<Evaluation of solubility>
For the solubilized compositions of the licorice oily extracts of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 4 obtained, licorice oily extraction in pure water, 0.1 M citrate buffer of pH 3.5 and 5% by mass saline. It added and mixed so that the density | concentration of a physical component might be 0.1 mass%, respectively. The obtained mixed liquid was heated to 85 ° C., and after maintaining the temperature from the reached temperature for 30 minutes, it was cooled. This solution was allowed to stand at 5 ° C. for 2 days, and the dissolution state of the licorice oily extract was examined by measuring the transmittance (T%) at OD 660 nm with a spectrophotometer. The results are shown in Table 1.
In addition, about the thing which dissolution dispersibility is remarkably bad and was not becoming a uniform solution, it judged by visual observation and it showed as "separation" in Table 1. In addition, the determination is a solution with high clarity, and there is no visually insoluble matter (O), there is clarity, but there is visually insoluble matter (△), turbidity occurs, Performed with a heterogeneous solution (x).
[0056]
[Table 1]

[0057]
From the results in Table 1, the solubilized compositions of licorice oily extracts of Examples 1 to 6 blended with Kirayasaponin and a solubilizing agent are remarkably high even when added to an acidic aqueous solution or saline, as well as pure water. It became a clear solution and it was confirmed visually that there was no insoluble matter.
On the other hand, when compounded with a fatty acid ester such as sho as in Comparative Example 1, high clarity was confirmed in pure water, but contained in the fatty acid ester such as sho in acid solution and saline. Aggregated due to the influence of alkali salt. Further, as in Comparative Example 2, when the licorice oily extract was simply dissolved in ethanol, the solubility was lost in the liquid to be added and separated. Further, as in Comparative Example 3, when the mixing mass ratio of Quillaja saponin to licorice oily extract was 1: 1 or less, clarity was confirmed in pure water, but turbidity in acidic aqueous solution and salt solution. Has resulted. Further, as in Comparative Example 4, when the mixing mass ratio of the solubilizing agent to the licorice oily extract was 1: 5 or less, high clarity was confirmed in pure water, but in an acidic aqueous solution and a salt solution. Somewhat cloudy.
[0058]
Examples of various liquid products to which the solubilized composition of licorice oily extract of the present invention is added are shown below. In any case, it is possible to dissolve the licorice oily extract without affecting the original properties, taste and flavor of the addition object, and even if the addition object has high clarity. Even after solubilizing the licorice oily extract, its clarity could be maintained.
[0059]
Example 7Barley tea beverage
40 g of barley tea raw barley is extracted with 800 g of ion-exchanged water at 90 ° C. for 30 minutes, followed by filtration with filter paper (No. 2, manufactured by Advantech) to remove the raw material, and 720 g of barley tea extract (pH 4.9). , Brix 0.6 °). This barley tea extract is cooled to 30 ° C. or lower, diluted with ion-exchanged water so as to have a drinking concentration (Brix 0.4 °), and solubilized licorice oily extract prepared in Example 1 with sodium L-ascorbate. The composition was added such that the final concentration was 300 ppm (30 ppm as the concentration of licorice oily extract). The barley tea preparation liquid which melt | dissolved sodium hydrogencarbonate in this and was prepared to pH 6.0 was obtained. This was filled in a container and subjected to a retort sterilization treatment (121 ° C., 20 minutes) to obtain a barley tea beverage.
[0060]
Example 8Tea beverage
30 g of black tea was extracted with 900 g of ion-exchanged water at 70 ° C. for 5 minutes, and then filtered through a filter paper (No. 2, manufactured by Advantech) to remove the tea leaves to obtain 780 g of black tea extract (pH 4.9, Brix 1). 0.1 °, tannin concentration 300 mg / 100 mL). This black tea extract is cooled to 30 ° C. or less, diluted with ion-exchanged water so as to have a drinking concentration (tannin concentration 60 mg / 100 mL), and solubilization of licorice oily extract prepared in Example 1 with L-ascorbic acid. The composition was added to a final concentration of 200 ppm (20 ppm as licorice oily extract concentration). This was dissolved in sodium bicarbonate to obtain a black tea preparation prepared to pH 6.0. This was filled in a container and subjected to retort sterilization (121 ° C., 20 minutes) to obtain a tea beverage.
[0061]
Example 9Mixed tea beverage
A mixed tea was prepared using ingredients blended with 65% oolong tea, 20% black tea, 5% jasmine, 4% cinnamon, 4% hibiscus and 2% banaba. 30 g of this mixed tea was extracted with 900 g of ion-exchanged water at 90 ° C. for 10 minutes, and then filtered through filter paper (No. 2, manufactured by Advantech) to remove tea leaves and 820 g of mixed tea extract (pH 4. 5, Brix 0.9 °, tannin concentration 150 mg / 100 mL). This mixed tea extract is cooled to 30 ° C. or less, diluted with ion-exchanged water so as to have a drinking concentration (Brix 0.2 °), and solubilization of licorice oily extract prepared in Example 1 with L-ascorbic acid The composition was added to a final concentration of 200 ppm (20 ppm as licorice oily extract concentration). A mixed tea blending solution prepared by dissolving sodium hydrogen carbonate in this solution and adjusting the pH to 6.0 was obtained. Thereafter, this was filled in a container and subjected to a retort sterilization treatment (121 ° C., 20 minutes) to obtain a mixed tea beverage.
[0062]
Example 10Milk coffee drink
Coffee extract (trade name: coffee extract M-0-20, Brix20, manufactured by Takasago Coffee Co., Ltd.), milk, sugar, emulsifier (trade name: Sunsoft Super V-103, manufactured by Taiyo Chemical Co., Ltd.), prepared in Example 5 The solubilized composition of licorice oily extract and raw materials of ion-exchanged water were mixed at a blending ratio of 4.65: 10: 5: 0.2: 0.015: 80 and contained 15 ppm of licorice oily extract. A mixed solution was obtained. An appropriate amount of sodium bicarbonate was added thereto to obtain a coffee beverage having a pH of 6.8. The preparation was stirred well while heating to 60 ° C. Thereafter, homogenization with a homogenizer (homogeneous pressure 200 kg / cm²) This was filled in a container and subjected to retort sterilization treatment (121 ° C., 20 minutes) to obtain a milk coffee beverage.
[0063]
Example 11Green tea beverage
30 g of green tea was extracted with 900 g of ion-exchanged water at 70 ° C. for 5 minutes, followed by filtration with filter paper (No. 2, manufactured by Advantech) to remove tea leaves, and 800 g of green tea extract (pH 6.0, Brix1) 0.1 °, tannin concentration 70 mg / 100 mL). This green tea extract is cooled to 30 ° C. or lower, diluted with ion-exchanged water so as to have a drinking concentration (tannin concentration 60 mg / 100 mL), and solubilized licorice oily extract prepared in Example 6 with L-ascorbic acid. The composition was added to a final concentration of 200 ppm (20 ppm as licorice oily extract concentration). This was dissolved in sodium bicarbonate to obtain a green tea preparation liquid adjusted to pH 6.0. This was filled in a container and retort sterilized (121 ° C., 7 minutes) to obtain a green tea beverage.
[0064]
Example 12Oolong tea beverage
30 g of oolong tea was extracted with 900 g of ion-exchanged water at 70 ° C. for 5 minutes, followed by filtration with filter paper (No. 2, manufactured by Advantech) to remove the tea leaves, and 820 g of oolong tea extract (pH 5.6, Brix 0). 9 °, tannin concentration 250 mg / 100 mL). This oolong tea extract is cooled to 30 ° C. or less, diluted with ion-exchanged water so as to have a drinking concentration (tannin concentration 50 mg / 100 mL), and solubilization of licorice oily extract prepared in Example 1 with L-ascorbic acid The composition was added to a final concentration of 200 ppm (20 ppm as licorice oily extract concentration). The oolong tea preparation liquid which melt | dissolved sodium hydrogencarbonate in this and was prepared to pH 6.0 was obtained. This was filled in a container and subjected to retort sterilization treatment (121 ° C., 7 minutes) to obtain a oolong tea beverage.
[0065]
Example 13Orange 50% juice drink
6 times concentrated orange fruit juice 84g, fructose glucose liquid sugar 9.7g, citric acid 0.06g, L-ascorbic acid 0.022g, appropriate amount of flavor and solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 2 0.01 g (10 ppm as the concentration of licorice oily extract) was prepared, and ion-exchanged water was added thereto to make 1,000 mL. This was filled in a container and sterilized by heating at 65 ° C. for 10 minutes to obtain an orange 50% fruit juice drink containing 10 ppm as a licorice oily extract concentration.
[0066]
Example 14Orange 100% fruit juice drink
0.01 g (10 ppm as the concentration of licorice oily extract) of licorice oil extract prepared in Example 2 was added to 168 g of 1/6 concentrated orange juice, and ion-exchanged water was added thereto. 1,000 mL. This was filled in a container and sterilized by heating at 65 ° C. for 10 minutes to obtain an orange 100% fruit juice drink containing 10 ppm as a licorice oily extract concentration.
[0067]
Example 15Peach 50% fruit juice drink
A solubilized composition of 131 concentrated peach fruit juice, 9.7 g of fructose glucose liquid sugar, 0.06 g of citric acid, 0.022 g of L-ascorbic acid, an appropriate amount of fragrance and licorice oily extract prepared in Example 2 0.01 g (10 ppm as the concentration of licorice oily extract) was prepared, and ion-exchanged water was added thereto to make 1,000 mL. This was filled in a container and sterilized by heating at 65 ° C. for 10 minutes to obtain a peach 50% fruit juice drink containing 10 ppm as a licorice oily extract concentration.
[0068]
Example 16Beef Stew
To No. 4 can beef 110g, potato (6 slices) 60g, carrot (6 slices) 50g, domiglas sauce 215g, and 0.01g of licorice oil extract solubilized composition prepared in Example 4 may be added. Mixed. This was sterilized by retort at 115 ° C. for 90 minutes to obtain a beef stew containing 10 ppm as a licorice oily extract concentration.
[0069]
Example 17Noodle soup
70 mL of soy sauce, 25 g of sugar, 5 mL of mirin, 9 g of bonito boiled liquid, 3 g of nucleic acid seasoning, 2 g of salt, an appropriate amount of caramel and 0.4 g of solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 3, Ion-exchanged water was added to make up a total volume of 1,000 mL to obtain a double concentrated noodle soup containing 40 ppm as a licorice oily extract concentration.
[0070]
Example 18Grilled meat sauce
Soy sauce 900 mL, miso 500 g, sugar 400 g, onion paste 100 g, apple paste 200 g, sesame oil 60 g, garlic paste 250 g, and white sesame paste 20 g were mixed to make a total amount of 2,000 mL. To this, 0.08 g of the solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 4 was prepared, and a yakiniku sauce containing 40 ppm as the concentration of licorice oily extract was obtained.
[0071]
Example 19mayonnaise
An egg yolk for one egg was mixed with an appropriate amount of 1 teaspoon of vinegar and salt and sesame seeds. Next, 120 mL of salad oil was slowly added thereto and mixed. To this, 0.08 g of a solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 3 and an appropriate amount of sugar was prepared to obtain mayonnaise containing 40 ppm as a concentration of licorice oily extract.
[0072]
Example 20Orange Jelly
200 mL of ion-exchanged water was added to 200 mL of orange juice and heated, and 90 g of sugar and 0.01 g of a solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 2 were prepared. Next, after 9 g of gelatin was completely dissolved in this, it was filled in a container and cooled and solidified to obtain an orange jelly containing 20 ppm as a licorice oily extract concentration.
[0073]
Example 21Freshness preservation agent for fresh food
A freshness-preserving agent for fresh food was prepared by the conventional method with the following composition.
L-ascorbic acid 0.5% by mass
Citric acid 0.5% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 4 0.1% by mass
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0074]
[Example 22]Seasoning liquid for pickles
A seasoning solution for pickles was prepared in the following manner by a conventional method.
Kelp extract 6.0% by mass
Bud extract 4.0% by mass
Salt 4.0% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 3 0.1% by mass
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0075]
Example 23Toothpaste
A toothpaste was prepared by the conventional method with the following composition.
Dibasic calcium phosphate dihydrate 45.0% by mass
Silica anhydride 2.0% by mass
Glycerin 15.0% by mass
Carboxymethylcellulose sodium 1.0% by mass
Carrageenan 0.3% by mass
Sodium lauryl sulfate 1.5% by mass
Saccharin sodium 0.1% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 1 0.1% by mass
Ethyl paraoxybenzoate 0.01% by mass
Perfume
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0076]
Example 24Lotion
A lotion was prepared in the following manner by a conventional method.
Glycerin 5.0% by mass
PEG 1500 2.0 mass%
Urea 5.0% by mass
Ethanol 15.0% by mass
POE (20) oleyl ether 2.0% by mass
Methylparapen 0.2% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 1 0.05% by mass
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0077]
Example 25Serum
A moisturizing serum was prepared in the following manner by a conventional method.
Sorbitol 8.0% by mass
1,3-butylene glycol 5.0% by mass
PEG 1500 7.0 mass%
Hyaluronic acid 0.1% by mass
Ethanol 7.0 mass%
POE oleyl alcohol ether 1.0% by mass
Olive oil 0.2% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 1 0.1% by mass
Perfume
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0078]
Example 26shampoo
A transparent liquid shampoo was prepared by the conventional method with the following composition.
Lauryl polyoxyethylene (3) sulfate sodium salt (30% aqueous solution) 30.0% by mass
Lauryl sulfate sodium salt (30% aqueous solution) 10.0% by mass
Palm oil fatty acid diethanolamide 4.0% by mass
Glycerin 1.0% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 1 0.1% by mass
Perfume
Sequestering agent
pH adjuster
Appropriate amount of dye
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0079]
Example 27Whitening emulsion
A whitening milky lotion was prepared by a conventional method with the following composition.
Glycerin 8.0% by mass
1,3-butylene glycol 5.0% by mass
POE (10) behenyl alcohol ether 2.0% by mass
Sorbitan sesquioleate 2.0% by mass
Cetanol 2.0% by mass
Vaseline 1.0% by mass
Liquid paraffin 3.0% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 1 0.1% by mass
2-hydroxy-4methoxybenzophenone appropriate amount
Octyl methoxycinnamate appropriate amount
Glycyrrhizic acid
Placenta liquid appropriate amount
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0080]
Example 28Mouthwash
A mouthwash was prepared in the following manner by a conventional method.
Ethanol 15.0% by mass
Glycerin 10.0% by mass
Polyoxyethylene hydrogenated castor oil 2.0% by mass
Saccharin sodium 0.15% by mass
Solubilized composition of licorice oily extract prepared in Example 1 0.1% by mass
Sodium dihydrogen phosphate 0.1% by mass
Sodium benzoate 0.05% by mass
Perfume
Colorant appropriate amount
Purified water balance
Total 100.0% by mass
[0081]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a slightly water-soluble licorice oil-based extract can be homogeneously solubilized in various liquid products such as beverages, liquid seasonings, cosmetics and quasi drugs, and various liquid products Even if it is various liquid products with high clarity without affecting the original properties, taste and flavor, etc., it can maintain its clarity and has excellent physiological effects such as antibacterial action A wide use of licorice oily extract is possible.

Claims

It contains a licorice oil-based extract containing flavonoid as a main component, saponin, and a solubilizing agent, and the mixed mass ratio of these components (licorice oil-based extract: saponin: dissolving aid) is 1: 1 to 20: 5. 40. A solubilized composition of licorice oily extract characterized by being 40.

The solubilized composition of licorice oily extract according to claim 1, wherein the saponin is Quillaja saponin.

The solubilization of a licorice oily extract according to claim 1 or 2, wherein the solubilizing agent is one or more selected from propylene glycol, glycerin, saccharides, sugar alcohol, dextrin, cyclodextrin and branched cyclodextrin. Composition.

0.01-1.0% by mass of a solubilized composition of licorice oily extract is added to pure water, tap water, acidic aqueous solution of pH 2-6 or 0.1-10% by mass of saline, and mixed and dissolved. The solubilized composition of licorice oily extract according to any one of claims 1 to 3, wherein the transmittance at 660 nm after refrigerated storage for 2 days is 90% or more.

A beverage comprising the solubilized composition of licorice oily extract according to any one of claims 1 to 4.

A liquid seasoning comprising the solubilized composition of licorice oily extract according to any one of claims 1 to 4.

A cosmetic product comprising the solubilized composition of the licorice oily extract according to any one of claims 1 to 4.

A quasi-drug comprising the solubilized composition of licorice oily extract according to any one of claims 1 to 4.

Mixing a licorice oil-based extract containing flavonoids as a main component, a saponin, and a solubilizing agent at a mixing mass ratio (licorice oil-based extract: saponin: dissolving aid) 1: 1 to 20: 5 to 40. A method for solubilizing a licorice oily extract characterized by the above.

A licorice oil-based extract mainly composed of flavonoids dissolved in a volatile organic solvent or a mixed solvent of a volatile organic solvent and water, a saponin and a solubilizing agent, and a mixed mass ratio (licorice oil-based extract: saponin) : Solubilizing agent) A method of solubilizing a licorice oily extract characterized by mixing at 1: 1-20: 5-40 and distilling off the solvent.