JP4000142B2 - 薄膜磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置

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Description

本発明は、磁気記録媒体等の磁界強度を信号として読み取るためのCPP構造の読み出し磁気ヘッド素子および書き込み専用の誘導型磁気変換素子を有する薄膜磁気ヘッド、ならびにその薄膜磁気ヘッドを含むヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置に関する。
近年、ハードディスク装置の面記録密度の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能の向上が求められている。薄膜磁気ヘッドとしては、基板上に、読み出し専用の読み出し磁気ヘッド素子を有する再生ヘッドと、書き込み専用の誘導型磁気変換素子を有する記録ヘッドと、を積層した構造を備える複合型薄膜磁気ヘッドが広く使用されている。
読み出し磁気ヘッド素子は、積層された素子構造に対して磁界を検出するための電流(センス電流)を素子積層方向に対してどの方向に流すかによって、2つのタイプに大きく分けることができる。
すなわち、積層された素子構造の積層面内に沿って電流を流す印加面内通電型(CIP:Current In Plain)の素子と、積層された素子構造の積層方向(垂直方向)に電流を流す垂直通電型(CPP:Current perpendicular to Plain)の素子とに大別される。
前者の素子としては、CIP型の巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive)素子を例示することができる。また後者の素子として、CPP型のGMR素子やトンネル磁気抵抗効果(TMR:Tunnel Magneto Resistive)素子を例示することができる。
特に、後者のCPP型の読み出し磁気ヘッド素子を備える磁気ヘッドは、通常、その素子の上下面が、下部シールド層および上部シールド層によって挟持される構造をなしている。そして、下部シールド層および上部シールド層は、通常、電極としての機能も兼用しており、下部シールド層および上部シールド層間にセンス電流が印加され、素子の積層方向(垂直方向)に電流が流れるようになっている。
薄膜磁気ヘッドにおいては、スライダ基板の上に、読み出し磁気ヘッド素子、書き込み磁気ヘッド素子が形成される構造が一般的である。スライダ基板は、例えば、AiTiC(Al23−TiC)から構成され、この基板の上には、AiTiCと磁気ヘッド素子との絶縁を目的として、例えばAl23からなる下地膜が形成されている。
ところで、薄膜磁気ヘッドにおいて、誘電型磁気変換素子内のコイル層からのジュール熱、及び上下に配置された磁極層からの渦電流損失に伴う熱が発生し、これらの熱によって、素子全体を覆うオーバーコート層が熱膨張して磁気ヘッド素子が対向する磁気ディスクの表面に向けて押出されるいわゆるTPTP(Thermal Pole Tip Protrusion)現象が生じる。
このようなTPTP現象を抑えるために、例えば、上記のコイル熱や、コイル渦電流損失熱をAl23−TiCへ放熱するために、下地膜の薄層化が効果的である。しかし、このような下地膜の薄層化によって、外部からスライダ基板に入ったノイズは、スライダ基板との距離が近い下部シールド層(電極兼用)により多く現れてしまう現象が生じることが本願出願の発明者らによって見出された。そして、このノイズがプリアンプで増幅され、再生信号に重畳されてしまうという不都合が発生すること分かってきた。
また、TPTPを積極的に利用するために、意図的に発熱体を設けることがある。しかしながら、磁気抵抗効果層(素子)への熱の伝搬はできるだけ制限して信号の読み出し能力を維持する必要がある。
特開平11−31311号公報 特開2001−291834号公報 特開2003−272335号公報 特開2003−168274号公報
本発明はこのような実状のものに創案されたものであって、その目的は、スライダ基板の上に形成される下地膜の薄層化を図った場合であっても外部からスライダ基板に入ってくる外来ノイズの悪影響を防ぐことのできる構造を備える薄膜磁気ヘッドを提供すること、および基板側への放熱効果を増大させて磁気抵抗効果層への熱の伝搬をできるだけ制限することができる薄膜磁気ヘッドを提供することにある。さらには、このように改善された薄膜磁気ヘッドを備えるヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明は、基板と、前記基板の上に形成された下地膜と、前記下地膜の上に配置形成された下部シールド層と、前記下部シールド層の上に配置形成された上部シールド層と、前記下部シールド層と前記上部シールド層との間に介在されたCPP(Current Perpendicular to Plain)構造の読み出し磁気ヘッド素子と、前記上部シールド層の上部に形成された書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層を有してなる薄膜磁気ヘッドであって、前記薄膜磁気ヘッドは、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)にヒートシンク層を備え、前記ヒートシンク層は、前記下部磁極層と実質的に接続されるとともに、当該ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とを接続させ、前記基板と前記下部シールド層との間で発生する寄生容量をC4とし、前記下部磁極層と基板とを接続させることにより下部磁極層と上部シールド層との間に発生する寄生容量をC2とした場合、C2とC4の値を実質的に同じにしてなるように構成される。
また、本発明は、基板と、前記基板の上に形成された下地膜と、前記下地膜の上に配置形成された下部シールド層と、前記下部シールド層の上に配置形成された上部シールド層と、前記下部シールド層と前記上部シールド層との間に介在されたCPP(Current Perpendicular to Plain)構造の読み出し磁気ヘッド素子と、前記上部シールド層の上部に形成された書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層を有してなる薄膜磁気ヘッドであって、前記薄膜磁気ヘッドは、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)にヒートシンク層を備え、前記ヒートシンク層は、前記下部磁極層と実質的に接続されるとともに、当該ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とを接続させ、前記基板と前記下部シールド層との間で発生する寄生容量をC4とし、前記下部磁極層と基板とを接続させることにより下部磁極層と上部シールド層との間に発生する寄生容量をC2とした場合、C2とC4の比であるC2/C4の値が0.6〜1.4の範囲内であるように構成される。
本発明の好ましい態様として、前記薄膜磁気ヘッドは、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)にヒートシンク層を備え、前記ヒートシンク層は、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層とは実質的に分離された構造体からなっており、前記下部磁極層の上に形成される上部磁極層形成の際に、上部シールド層とヒートシンク層とを接続するための接続部位がそれぞれ形成され、これらの接続部位が接続されることによって、ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とが接続されるように構成される。
本発明の薄膜磁気ヘッドは、好ましい態様として、前記接続部位がコイル形成部材と同一材料の接合部材で接続されることによって、ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とが接続されるように構成される。
本発明の薄膜磁気ヘッドは、好ましい態様として、前記CPP構造の読み出し磁気ヘッド素子が、CPP−巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive)素子、トンネル磁気抵抗効果(TMR:Tunnel Magneto Resistive)素子から構成される。
本発明のヘッドジンバルアセンブリは、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、前記スライダを弾性的に支持するサスペンションと、を備えてなるように構成される。
本発明のハードディスク装置は、上記の薄膜磁気ヘッドを含み、回転駆動される円盤状の記録媒体に対向するように配置されるスライダと、前記スライダを支持するとともに前記記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、を備えてなるように構成される。
本発明の薄膜磁気ヘッドは、下部シールド層と上部シールド層との間に介在されたCPP構造の読み出し磁気ヘッド素子と、上部シールド層の上部に形成された書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層を有してなる薄膜磁気ヘッドであって、薄膜磁気ヘッドは、下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)にヒートシンク層を備え、ヒートシンク層は、下部磁極層と接続されるとともに、当該ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とを接続させてなるように構成されているので、(スライダ)基板の上に形成される下地膜の薄層化を図った場合であっても、外部からスライダ基板に入ってくる外来ノイズの悪影響を防ぐことができ、さらには基板側への放熱効果を増大させて磁気抵抗効果層への熱の伝搬をできるだけ制限することができるという極めて優れた効果が発現する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの概略構成を説明するための図面であり、薄膜磁気ヘッドのABS(Air Bearing Surface)および基板に垂直な断面を概略的に示した図面である。図2は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成を説明するための図面であり、磁気記録媒体と対向する面である薄膜磁気ヘッドのABS側から見た図面である。
これらの図面に示されるように、本発明の薄膜磁気ヘッド1は、基板2(通常、いわゆるスライダ基板)と、この基板2の上に形成された下地膜3と、この下地膜3の上に配置形成された下部シールド層5と、前記下部シールド層の上に配置形成された上部シールド層12とを有し、下部シールド層5と上部シールド層12との間には、CPP(Current Perpendicular to Plain)構造の読み出し磁気ヘッド素子7が介在されている。
下部シールド層5と上部シールド層12は、主として、CPP(Current Perpendicular to Plain)構造の読み出し磁気ヘッド素子7に対して、センス電流を積層方向に流すための電極としての機能、および読み出し磁気ヘッド素子7に対する磁気シールド機能を発揮するように形成されている。
さらに、上部シールド層12の上方には、書き込み専用の誘導型磁気変換素子を構成するための書き込み磁気ヘッド素子用の下部磁極層14が形成されている。この下部磁極層14は、ポール21を含む上部磁極層(符号21、33等)との組み合わせによって、ギャップ層18を介して書き込み用の実質的な閉磁路を形成するようになっている。また、この下部磁極層14は、磁気シールド機能をも発揮するようになっている。
なお、書き込み磁気ヘッド素子の磁気誘導のための薄膜コイルの層数には特に制限は、ないが、通常は、2層の積層コイル構造26、30をとっている。2層の積層コイル構造は後述する製造工程の経時的な説明によって容易に理解することができるであろう。
また、図1に示されるように書き込みまたは読み出し動作の際には、薄膜磁気ヘッド1は、回転する磁気ディスク262の表面上において、流体力学的に所定の間隙もって浮上している。
また、下部シールド層5と読み出し磁気ヘッド素子7との間、および読み出し磁気ヘッド素子7と上部シールド層12との間には、通常、アルミナ等からなるギャップ層が形成されている。なお、図1における符号77はオーバーコートである。本発明において、いわゆる熱歪みのバランスをとるための発熱体は必須のものではないが、発熱体を搭載するようにしてもよい。
本発明の薄膜磁気ヘッド1における発明の要部は、下部シールド層5、上部シールド層12および下部磁極層14の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)に、ヘッド内で発生する熱を基板2側へと逃がすためのヒートシンク層40を備え、このヒートシンク層40は、書き込み磁気ヘッド素子用の下部磁極層14と連結部材31(連結バー31)によって、実質的に接続されるとともに、ヒートシンク層40を介して、下部磁極層14と基板2とを電気的に接続させてなるように構成されている。
なお、連結部材31(連結バー31)は、図1における中心断面図では、その構造が現れていない。従ってその連結構造の詳細は、後述する薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程の説明を参照されたい。具体的には図30〜32に明確に描かれている。
ヒートシンク層40は、主としてヘッド内で発生する熱を保護膜(オーバーコート層、アルミナ層)を介して、基板へ逃がす作用をしている。
ヒートシンク層40は、製造過程の途中において下部シールド層5、上部シールド層12および下部磁極層14とは実質的に分離されたヒートシンク積層構造体(図の例では符号5a、12a、14aの積層体)からなっており、符号5a、12a、および14aの部材は、下部シールド層5、上部シールド層12および下部磁極層14とそれぞれ同一材料から構成されている。該当する同一材料は、それぞれ、同時に成膜される。
なお、ヒートシンク層40は、所定の個所の下地膜3を除去して形成されたコンタクトホール4内に充填された符号5aの材料によって、基板2と接続されている。
なお、図1において、上述のごとく連結バー31は中央断面位置に存在していないために描かれていないが、接続の詳細を文章で説明すると、下部磁極層14の上に形成される上部磁極(ポール)層21形成の際に、上部シールド層12とヒートシンク層40(14a)とを接続するための接続部位がそれぞれ形成され、これらの接続部位がコイル形成部材と同じ材料からなる連結バー31によって、接続されることによって、ヒートシンク層40を介して、下部磁極層21と基板2とが接続されるようになっている。
このような構造は図1に示される図面からすぐに理解することは困難であるが、後述する製造工程の経時的な説明によって容易に理解することができる。いずれの接続形態を採択しようとも、書き込み磁気ヘッド素子用の下部磁極層14とヒートシンク層40は連結バー31によって実質的に接続される。
このような本発明の要部構造を採択することによって、(スライダ)基板2の上に形成される下地膜3の薄層化を図った場合であっても、外部からスライダ基板2に入ってくる外来ノイズの悪影響を防ぐことができ、さらには基板側への放熱効果を増大させることによって、磁気抵抗効果素子側への熱の伝達をできるだけ制限することができるという極めて優れた効果が発現する。
このような効果、特に、外来ノイズの悪影響の防止は、図3に示される現象モデル図によって説明することができる。すなわち、下地膜3の薄層化を図った場合、下部シールド層5と基板2との間に寄生容量C4が発生する。通常、何の手当てもしなければ、スライダ基板2側から入ったノイズは、電極として機能する下部シールド層5側により多く現れ、プリアンプで増幅され再生信号に重畳してしまう。
このような問題を解決するために本発明では、書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層14と基板2を電気的に接続するように構成する。すると、上部シールド層12と下部磁極層14との間に寄生容量C2が発生する。そして、寄生容量C2と寄生容量C4の値を実質的に同じにしてなるように仕様設定することによって、外来ノイズの悪影響を防止することができるようになるのである。C2とC4の比であるC2/C4の値のより具体的な範囲は、0.6〜1.4の範囲、好ましくは、0.8〜1.2の範囲内である。図9は接続の状態を示す簡易的な積層構造図である。
下地膜3の厚さは、できるだけ薄いことが要望されており、0.05〜1μm、好ましくは0.05〜0.6μm、さらに好ましくは0.05〜0.4μmとされる。下地膜3の厚さが1μmを超えると、本願発明の要部構成の意義が薄れてしまう。下地膜3の厚さが0.05μm未満となると、下地膜を設けることの効果そのものがなくなってしまう。
このような下地膜3の材質としては、Al23、SiO2などの非磁性材料を挙げることができる。
また、本発明で用いられるCPP構造の読み出し磁気ヘッド素子としては、CPP−巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive)素子、トンネル磁気抵抗効果(TMR:Tunnel Magneto Resistive)素子が挙げられる。
本発明における基板2としては、例えば、AlTiC(Al23ーTiC)が用いられる。
本発明における下部シールド層5および上部シールド層12は、例えば、FeAlSi、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等から構成される。スパッタ法またはめっき法等によって形成され、厚さは、1.5〜3.0μm程度とされる。本発明における下部磁極層14は、例えば、FeAlSi、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等から構成される。スパッタ法またはめっき法等によって形成され、厚さは、1.5〜5.0μm程度とされる。
次いで、本発明の要部構造をより明確に理解できるように、以下に、要部構造を製造する過程の説明を経時的に行う。
本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程の説明
図10〜図32を参照しつつ、本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を順次、説明する。なお、各説明図面において、図面紙の上部に位置する(A)で示される図面は、平面図であり、図面紙の下部に位置する(B)で示される図面は、(A)で示される平面図のα−α´矢視の概略断面図である。
(1)基板へのコンタクトホールの形成
図10(A)、(B)に示されるように、例えば、AlTiC材料からなるスライダ基板2の上に、例えばAl23下地膜3が形成され、次いで、所定の個所のAl23下地膜3aを除去して、コンタクトホール4が形成される。
すなわち、AlTiCスライダ基板2の上にAl23下地膜3を形成した後、コンタクトホール4の部分が露出するようにフォトレジスト手法を施し、コンタクトホール4の箇所に相当するAl23下地膜3aをエッチングした後、レジストの剥離を行なう。
(2)下部シールド層の形成
図11(A)、(B)に示されるように、メッキ用の下地電極膜を全面に成膜した後、フォトレジスト手法によって磁気ヘッドの下部シールド部分5、ヒートシンク部分5a、および接続電極部分5bを形成し、メッキを行い、レジストを剥離した後、下地電極膜を除去する。その後、全面にAl23絶縁膜を成膜した後、CMP処理を施す。これによって、図11(B)に示されるように磁気ヘッドの下部シールド部分、ヒートシンク部分、および接続電極部分が絶縁膜6によって分離された状態で形成される。
なお、コンタクトホール4部分には、下部シールド層材質が充填されており、ヒートシンク部分5aは基板2と導通の状態にある。
図11(A)には、MRハイト=0のライン(MRh=0line)が描かれている。MRハイトとは、再生素子として適正な特性を得るために必要な、再生素子の奥行きを示す。MRハイト=0の位置は、このMRハイトのABSとは反対側の後端部を規定する。
(3)CPP構造の読み出し磁気ヘッド素子膜の成膜
図12(A)、(B)に示されるように、例えば、CPP構造の読み出し磁気ヘッド素子膜であるTMR膜7が成膜される。TMR膜は、通常、多層膜構造をなしているが、ここでは、1層膜として簡略化して描いてある。なお、図12を含めて図12以降の説明図面では、下部シールド層5より下の部分(図11の基板2および下地膜3)の構造の記載は省略してある。
(4)スルーホールの形成
図13(A)、(B)に示されるように、所定パターンのフォトレジスト手法を施し、ミリングを行い、レジストを剥離することにより、磁気ヘッドの下部シールド部分5の角部5´、ヒートシンク部分の略中央部分5a´、および接続電極部分5b、をそれぞれ露出させる。
(5)トラック幅形成
図14(A)、(B)に示されるように、所定パターンのフォトレジスト手法を施し、TMR素子のトラック幅を規定するようにミリングを行い、絶縁膜/硬磁性膜8(TMR素子へのバイアス印加層)を成膜した後、リフトオフする。
(6)MRハイト形成
図15(A)、(B)に示されるように、所定パターンのフォトレジスト手法を施し、TMR素子のいわゆるMRハイトを規定するようにミリングを行なった後、絶縁膜9を成膜した後、リフトオフする。
(7)リード形成
図16(A)、(B)に示されるように、リードを形成できるように所定パターンのフォトレジスト手法を施し、リード10を成膜した後、リフトオフする。図面の右方のリード10によって下部シールド部分5の角部5´と、図面の右方の接続電極部分5bは接続される。
(8)リードカバー形成
図17(A)、(B)に示されるように、リードカバーを形成できるように所定パターンのフォトレジスト手法を施し、リードカバー11の絶縁膜を成膜した後、リフトオフする。図17(A)に示されるように、3箇所のリード部分10aが露出するともに、ヒートシンク部分の略中央部分5a´も露出している。
(9)上部シールド層の形成
図18(A)、(B)に示されるように、メッキ用の下地電極膜を全面に成膜した後、フォトレジスト手法によって磁気ヘッドの上部シールド部分12、ヒートシンク部分12a、および接続電極部分12bを形成し、メッキを行い、レジストを剥離した後、下地電極膜を除去する。これにより、分離した上部シールド部分12、ヒートシンク部分12a、および接続電極部分12bが形成される。
(10)シールド間ギャップ形成
図19(A)、(B)に示されるように、シールド間ギャップ層13として全面にAl23絶縁膜を成膜した後、フォトレジスト手法を施しヒートシンク部分の周縁を除く大部分、および接続電極部分の大部分を露出するように(図面の12a,12b)ミリングした後にレジストを剥離する。
(11)上部第二シールド(書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層)の形成
図20(A)、(B)に示されるように、メッキ用の下地電極膜を全面に成膜した後、フォトレジスト手法によって、書き込み磁気ヘッド用の下部磁極部分14、ヒートシンク部分14a、および接続電極部分14bを形成し、メッキを行い、レジストを剥離した後、下地電極膜を除去する。その後、レジストを剥離し、全面にAl23絶縁膜15を成膜した後、CMP処理を施す。これによって、図20(B)に示されるように書き込み磁気ヘッド用の下部磁極部分、ヒートシンク部分、および接続電極部分が絶縁膜15によって分離された状態で形成される。
この図の状態において、ヒートシンク部分は、基板2からヒートシンク部分14aまで電気的に接続されている。
(12)High Bs材料の増し付け
図21(A)、(B)に示されるように、フォトレジスト手法を施し、書き込み磁気ヘッド用の下部磁極部分14、およびヒートシンク部分14aの上にそれぞれHigh Bs材料16、16aを成膜した後、リフトオフする。
なお、図21を含めて図21以降の説明図面では、書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層(上部第二シールド層)よりも下の部分の構造の記載は、省略してある。
(13)トレンチ形成
図22(A)、(B)に示されるように、フォトレジスト手法を施し、露出したトレンチ形成部分17aをミリングする。その後、Al23絶縁膜17を成膜してトレンチ17を形成した後、リフトオフし、その後CMP処理を施し面の平滑化を図る。
(14)ライトギャップ膜の成膜
図23(A)、(B)に示されるように、例えば、Ru等からなるライトギャップ膜18を成膜する。
(15)バックギャップ形成
図24(A)、(B)に示されるように、フォトレジスト手法を施し、露出したバックギャップ19の形成個所をミリングしてバックギャップ19を形成する。その後、レジストを剥離する。露出したバックギャップ19の形成個所には、High Bs材料16が覗いている。
(16)ポール形成
図25(A)、(B)に示されるように、ポール下地膜20としてのHigh Bs材料膜20を成膜し、所定パターンのフォトレジスト手法を施す。次いで、メッキ処理でポール21形成のための厚膜21を形成し、その後、レジストを剥離し、カバーフォトする。次いで、ポール21のトリミングを行ない、その後、レジストを剥離する。
このポール形成工程の際、ポール21形成と同時に、図25(A)に示されるように、磁気ヘッドのポール下地膜の隅部に第1連結部22、ヒートシンク部分のポール下地膜の隅部に第2連結部23、および接続電極部分24にポール形成部材と同じ材質からなる連結部分を形成する。
(17)絶縁膜成膜およびコイル第1層部分の形成
図26(A)、(B)に示されるように、ポールと21を含む全面に絶縁膜25を形成した後に、フォトレジスト手法によって、コイル第1層部分25を形成する。すなわち、図示していない下地電極膜(メッキの下地膜)を形成した後、フォトレジストでコイルパターンを作成する。その後、メッキ法でコイルパターンの厚膜26を形成し、レジストを剥離した後に、不要な部分の下地電極膜をミリングする。
(18)コイル第1層部分の層間絶縁膜の形成
図27(A)、(B)に示されるように、コイル第1層部分25の層間に層間絶縁膜27を形成する。その後、アニ−ル処理を行う。
(19)CMP処理
図28(A)、(B)に示されるように、全面にAl23絶縁膜28を成膜した後、CMP処理を施して表面を削って平滑化を図りつつ、ポール21、磁気ヘッドのポール下地膜の隅部の第1連結部22、ヒートシンク部分のポール下地膜の隅部の第2連結部23、および接続電極部分24連結部分を露出させる。
(20)絶縁膜リフトオフ
図29(A)、(B)に示されるように、コイル第1層部分26の上部にAl23絶縁膜29を形成するために、フォトレジスト手法を用いて絶縁膜を取り除きたい部分にレジストパターンを形成し、Al23を全面に成膜した後、リフトオフして、コイル第1層部分の上部にAl23絶縁膜29を形成する。
なお、コイル第1層部分26の両端部26a、26bは、外部端子および後述するコイル第2層部分との片端との接続のために露出されている。
(21)コイル第2層部分の形成
図30(A)、(B)に示されるように、絶縁膜29の上に、フォトレジスト手法によって、コイル第2層部分30を形成する。すなわち、図示しない下地電極膜(メッキの下地膜)を形成した後、フォトレジストでコイルパターンを作成する。その後、メッキ法でコイルパターンの厚膜30を形成し、レジストを剥離した後に、不要となる下地電極膜をミリングする。
重要なことは、この工程の際、コイルパターン30の形成と同時に、磁気ヘッドのポール下地膜の隅部の第1連結部22と、ヒートシンク部分のポール下地膜の隅部の第2連結部23をコイルと同一材料からなる連結バー31で連結することである。
すなわち、下部磁極層14の上に形成される上部磁極(ポール)層21形成の際に、上部シールド層12とヒートシンク層40(14a)とを接続するための接続部位がそれぞれ形成され、これらの接続部位がコイル形成部材と同じ材料からなる連結バー31によって、接続されることによって、ヒートシンク層40を介して、下部磁極層21と基板2とが接続され、本願発明の要部構成が実現できるのである。
(22)コイル第2層部分の層間絶縁膜の形成
図31(A)、(B)に示されるように、コイル第2層部分30の層間および層上に層間絶縁膜32を形成する。その後、アニ−ル処理を行う。
(23)ヨーク形成
図32(A)、(B)に示されるように、層間絶縁膜32の上に、ポール21を接続するようにヨーク33を形成する。すなわち、図示しない下地電極膜(メッキの下地膜)を形成した後、フォトレジストでヨークパターンを作成する。その後、メッキ法でヨークパターンの厚膜33を形成し、レジストを剥離した後に、不要な下地電極膜をミリングする。
その後、行われる引き出し電極の形成の記載は省略する。
(ヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置についての説明)
以下、本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置について説明する。
まず、図5を参照して、ヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダ210について説明する。ハードディスク装置において、スライダ210は、回転駆動される円盤状の記録媒体であるハードディスクに対向するように配置される。このスライダ210は、主に図1における基板2およびオーバーコート77を有する基体211を備えている。
基体211は、ほぼ六面体形状をなしている。基体211の六面のうちの一面は、ハードディスクに対向するようになっている。この一面には、ABSが形成されている。
ハードディスクが図5におけるz方向に回転すると、ハードディスクとスライダ210との間を通過する空気流によって、スライダ210に、図5におけるy方向の下方に揚力が生じる。スライダ210は、この揚力によってハードディスクの表面から浮上するようになっている。なお、図5におけるx方向は、ハードディスクのトラック横断方向である。
スライダ210の空気流出側の端部(図5における左下の端部)の近傍には、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド1が形成されている。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリ220について説明する。ヘッドジンバルアセンブリ220は、スライダ210と、このスライダ210を弾性的に支持するサスペンション221とを備えている。サスペンション221は、例えばステンレス鋼によって形成された板ばね状のロードビーム222、このロードビーム222の一端部に設けられると共にスライダ210が接合され、スライダ210に適度な自由度を与えるフレクシャ223と、ロードビーム222の他端部に設けられたベースプレート224とを有している。
ベースプレート224は、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向xに移動させるためのアクチュエータのアーム230に取り付けられるようになっている。アクチュエータは、アーム230と、このアーム230を駆動するボイスコイルモータとを有している。フレクシャ223において、スライダ210が取り付けられる部分には、スライダ210の姿勢を一定に保つためのジンバル部が設けられている。
ヘッドジンバルアセンブリ220は、アクチュエータのアーム230に取り付けられる。1つのアーム230にヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドアームアセンブリと呼ばれる。また、複数のアームを有するキャリッジの各アームにヘッドジンバルアセンブリ220を取り付けたものはヘッドスタックアセンブリと呼ばれる。
図6は、ヘッドアームアセンブリの一例を示している。このヘッドアームアセンブリでは、アーム230の一端部にヘッドジンバルアセンブリ220が取り付けられている。アーム230の他端部には、ボイスコイルモータの一部となるコイル231が取り付けられている。アーム230の中間部には、アーム230を回動自在に支持するための軸234に取り付けられる軸受け部233が設けられている。
次に図7および図8を参照して、ヘッドスタックアセンブリの一例と本実施の形態に係るハードディスク装置について説明する。
図7はハードディスク装置の要部を示す説明図、図8はハードディスク装置の平面図である。
ヘッドスタックアセンブリ250は、複数のアーム252を有するキャリッジ251を有している。複数のアーム252には、複数のヘッドジンバルアセンブリ220が、互いに間隔を開けて垂直方向に並ぶように取り付けられている。キャリッジ251においてアーム252とは反対側には、ボイスコイルモータの一部となるコイル253が取り付けられている。ヘッドスタックアセンブリ250は、ハードディスク装置に組み込まれる。
ハードディスク装置は、スピンドルモータ261に取り付けられた複数枚のハードディスク262を有している。各ハードディスク262毎に、ハードディスク262を挟んで対向するように2つのスライダ210が配置される。また、ボイスコイルモータは、ヘッドスタックアセンブリ250のコイル253を挟んで対向する位置に配置された永久磁石263を有している。
スライダ210を除くヘッドスタックアセンブリ250およびアクチュエータは、本発明における位置決め装置に対応しスライダ210を支持すると共にハードディスク262に対して位置決めする。
本実施の形態に係るハードディスク装置では、アクチュエータによって、スライダ210をハードディスク262のトラック横断方向に移動させて、スライダ210をハードディスク262に対して位置決めする。スライダ210に含まれる薄膜磁気ヘッドは、記録ヘッド素子によって、ハードディスク262に情報を記録し、再生ヘッド素子によって、ハードディスク262に記録されている情報を再生する。
本実施の形態に係るヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置は、前述の本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドと同様の効果を奏する。
以下、具体的実験例を示し、本発明の薄膜磁気ヘッドの構成をさらに詳細に説明する。
〔実験例I〕
図1および図3に示される実験用の薄膜磁気ヘッドサンプルを作成した。
サンプル仕様は、以下に示す通りとした。
基板2としてAlTiC、下地層としてAl23(厚さは図4に示される実験をするために、0.05〜1.0μmの範囲で種々変えた)、下部シールド層として厚さ2.0μmのパーマロイ、リードギャップ層として厚さ5nmのアルミナ、TMR素子(詳細な積層構成は下記を参照)、硬磁性層(バイアス層)として厚さ23nmのCoCrPt、リードギャップ層として厚さ5nmのアルミナ、上部シールド層として厚さ1.9μmのパーマロイ、セパレートシールドギャップ層として厚さ0.2μmのアルミナ、下部磁極層として厚さ1.9μmのパーマロイ、ライトギャップ膜として厚さ0.1μmのアルミナを順次形成した。
さらに、上部磁性層(ポール層)は、上部磁性層の先端部である上部ポール部の高さが1.2μm、上部ポール部の幅が0.18μmとなるように、CoFeNiで形成した。オーバーコートは、アルミナを用いて、全厚が30μmとなるように成膜した。
TMR素子の層構造は次の通りとした。
すなわち、反強磁性層を厚さ7nmのIr−Mn層、強磁性層(ピンド層)を厚さ4nmのCo−Fe層、トンネルバリア層をAl酸化膜とした。強磁性層(フリー層)は、トンネルバリア層側から順に積層した厚さ4nmのCo−Fe層と厚さ2nmのNi−Fe層との積層膜とした。
このような実験用の薄膜磁気ヘッドサンプルは、図10〜図32の工程図に示される要領に従い、下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)に、ヘッド内で発生する熱を基板側へと逃がすためのヒートシンク層を形成し、このヒートシンク層が、書き込み磁気ヘッド素子用の下部磁極層と連結バーによって、実質的に接続されるとともに、ヒートシンク層を介して、下部磁極層と基板とを電気的に接続させてなるような構成とした。
このような実験用の薄膜磁気ヘッドサンプルの構成を図3に示される現象モデル図に当てはめて、基板上の下地膜厚さを種々変えて、C2/C4=3.0、C2/C4=2.0、C2/C4=1.0、およびC2/C4=0.66の種々の薄膜磁気ヘッドサンプルを作製し、これらのパラメータが周波数とノイズの関係にどのような影響を及ぼすかを求めた。
結果を図4のグラフに示した。
図4の結果より本発明の効果は明らかである。
すなわち、下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)に、ヘッド内で発生する熱を基板側へと逃がすためのヒートシンク層を形成し、このヒートシンク層が、書き込み磁気ヘッド素子用の下部磁極層と連結バーによって、実質的に接続されるとともに、ヒートシンク層を介して、下部磁極層と基板とを電気的に接続させてなるような構成とし、しかも、C2とC4を実質的に同じにしてなることが望ましいことがわかる。
磁気記録媒体等の磁界強度を信号として読み取るための磁気抵抗効果素子を備えるハードディスク装置の産業に利用できる。
図1は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの概略構成を説明するための図面であり、薄膜磁気ヘッドのABS(Air Bearing Surface)および基板に垂直な断面を示した図面である。 図2は、本発明の好適な一実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成を説明するための図面であり、薄膜磁気ヘッドのABS側から見た図面である。 図3は、本発明の作用を説明するための現象モデル図である。 図4は、C2/C4=3.0、C2/C4=2.0、C2/C4=1.0、およびC2/C4=0.66のパラメータが、周波数とノイズの関係にどのような影響を及ぼすかを示したグラフである。 図5は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリに含まれるスライダを示す斜視図である。 図6は、本発明の一実施の形態におけるヘッドジンバルアセンブリを含むヘッドアームアセンブリを示す斜視図である。 図7は、本発明の一実施の形態におけるハードディスク装置の要部を示す説明図である。 図8は、本発明の一実施の形態におけるハードディスク装置の平面図である。 図9は、下部磁極層と基板との接続の状態を示す簡易的な積層構造図である。 図10(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図10(B)は、図10(A)の概略断面図である。 図11(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図11(B)は、図11(A)の概略断面図である。 図12(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図12(B)は、図12(A)の概略断面図である。 図13(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図13(B)は、図13(A)の概略断面図である。 図14(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図14(B)は、図14(A)の概略断面図である。 図15(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図15(B)は、図15(A)の概略断面図である。 図16(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図16(B)は、図16(A)の概略断面図である。 図17(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図17(B)は、図17(A)の概略断面図である。 図18(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図18(B)は、図18(A)の概略断面図である。 図19(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図19(B)は、図19(A)の概略断面図である。 図20(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図20(B)は、図20(A)の概略断面図である。 図21(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図21(B)は、図21(A)の概略断面図である。 図22(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図22(B)は、図22(A)の概略断面図である。 図23(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図23(B)は、図23(A)の概略断面図である。 図24(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図24(B)は、図24(A)の概略断面図である。 図25(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図25(B)は、図25(A)の概略断面図である。 図26(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図26(B)は、図26(A)の概略断面図である。 図27(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図27(B)は、図27(A)の概略断面図である。 図28(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図28(B)は、図28(A)の概略断面図である。 図29(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図29(B)は、図29(A)の概略断面図である。 図30(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図30(B)は、図30(A)の概略断面図である。 図31(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図31(B)は、図31(A)の概略断面図である。 図32(A)は本発明の薄膜磁気ヘッドの要部構造を製造する過程を説明するための平面図であり、図32(B)は、図32(A)の概略断面図である。
符号の説明
1…薄膜磁気ヘッド
2…基板
3…下地膜
5…下部シールド層
7…CPP構造の読み出し磁気ヘッド素子
12…上部シールド層
14…下部磁極層
21…ポール(上部磁極層)
26…薄膜コイル

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の上に形成された下地膜と、
    前記下地膜の上に配置形成された下部シールド層と、
    前記下部シールド層の上に配置形成された上部シールド層と、
    前記下部シールド層と前記上部シールド層との間に介在されたCPP(Current Perpendicular to Plain)構造の読み出し磁気ヘッド素子と、
    前記上部シールド層の上部に形成された書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層を有してなる薄膜磁気ヘッドであって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)にヒートシンク層を備え、
    前記ヒートシンク層は、前記下部磁極層と実質的に接続されるとともに、当該ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とを接続させ
    前記基板と前記下部シールド層との間で発生する寄生容量をC4とし、
    前記下部磁極層と基板とを接続させることにより下部磁極層と上部シールド層との間に発生する寄生容量をC2とした場合、C2とC4の値を実質的に同じにしてなることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 基板と、
    前記基板の上に形成された下地膜と、
    前記下地膜の上に配置形成された下部シールド層と、
    前記下部シールド層の上に配置形成された上部シールド層と、
    前記下部シールド層と前記上部シールド層との間に介在されたCPP(Current Perpendicular to Plain)構造の読み出し磁気ヘッド素子と、
    前記上部シールド層の上部に形成された書き込み磁気ヘッド素子の下部磁極層を有してなる薄膜磁気ヘッドであって、
    前記薄膜磁気ヘッドは、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)にヒートシンク層を備え、
    前記ヒートシンク層は、前記下部磁極層と実質的に接続されるとともに、当該ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とを接続させ
    前記基板と前記下部シールド層との間で発生する寄生容量をC4とし、
    前記下部磁極層と基板とを接続させることにより下部磁極層と上部シールド層との間に発生する寄生容量をC2とした場合、C2とC4の比であるC2/C4の値が0.6〜1.4の範囲内であることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  3. 前記薄膜磁気ヘッドは、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層の後方部位(記録再生側面であるABSと反対方向)にヒートシンク層を備え、
    前記ヒートシンク層は、前記下部シールド層、上部シールド層および下部磁極層とは実質的に分離された構造体からなっており、
    前記下部磁極層の上に形成される上部磁極層形成の際に、上部シールド層とヒートシンク層とを接続するための接続部位がそれぞれ形成され、これらの接続部位が接続されることによって、ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とが接続されるようになっている請求項1または請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 前記接続部位がコイル形成部材と同一材料の接合部材で接続されることによって、ヒートシンク層を介して、前記下部磁極層と基板とが接続されるようになっている請求項3に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 前記CPP構造の読み出し磁気ヘッド素子が、CPP−巨大磁気抵抗効果(GMR:Giant Magneto Resistive)素子、トンネル磁気抵抗効果(TMR:Tunnel Magneto Resistive)素子である請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 前記請求項1ないし請求項5のいずれかに記載された薄膜磁気ヘッドを含み、記録媒体に対向するように配置されるスライダと、
    前記スライダを弾性的に支持するサスペンションと、
    を備えてなることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  7. 前記請求項1ないし請求項5のいずれかに記載された薄膜磁気ヘッドを含み、回転駆動される円盤状の記録媒体に対向するように配置されるスライダと、
    前記スライダを支持するとともに前記記録媒体に対して位置決めする位置決め装置と、
    を備えてなることを特徴とするハードディスク装置。
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