JP3999451B2 - 振出し容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、振出し容器、とくに粒状または粉体調味料の振出し容器の開閉蓋の蝶番機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
胡椒、ごま塩、スパイスなど粒状または粉体調味料の振出し容器において、例えば、図6に示すような振出し孔を塞ぐ開閉蓋を、開放方向に付勢するばねによって開放するようにした振出し容器は、従来より知られている。
【0003】
図6において、Aaは容器、Baは容器Aaの口部に被蓋され、振出し孔を塞ぐ開閉蓋Caを廻動自在に取着したキャップ本体である。
開閉蓋Caは、蝶番を構成する取付部aに穿孔された軸孔に、キャップ本体Baに軸支された蝶番ピンbが嵌挿され、廻動自在としてキャップ本体Baに取着されている。
そして、蝶番ピンbには、キャップ本体Baと開閉蓋Caの裏面との間に弾装される金属製のばねcが捲回されており、該ばねcによって、開閉蓋Caは開蓋方向に付勢されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来容器の蝶番機構は、キャップ本体と開閉蓋の他に、別体の蝶番ピンbとばねcを必要とし、部品数が多くなっていた。
また、蝶番機構は、蝶番ピンbを取付部aの軸孔とばねcの捲回部に嵌挿するため、蝶番機構の形成は簡単にはできなかった。
また、蝶番ピンb、ばねcは、金属製であるため、容器使用後の廃棄にあたって、合成樹脂に金属が混入するという問題があり、金属を分別しようとしても、蝶番機構部の分解が容易にできなかった。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決することを課題とし、蝶番ピンとばねを合成樹脂で成形し、さらにそれらを開閉蓋と一体成形した振出し容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、振出し容器として、上壁に、振出し孔を設けたキャップ本体と、該キャップ本体に廻動自在に取着され、振出し孔を開閉する栓体を設けた開閉蓋とを備えた振出し容器であって、開閉蓋は、蓋体と蝶番機構とからなり、蝶番機構が、キャップ本体に設けた軸受け部に軸支される角軸と、該角軸に取着されたばね基部より延び、その一端が開閉蓋の蓋体後端に連設されたうず巻きばねとからなり、蓋体前縁の円弧壁の下端に、内方に膨出する係止部が設けられており、キャップ本体に、前記係止部と係合する係合突起と、蓋体前縁を押上げ可能とした押えを設けていることを特徴とする構成を採用する。
【0007】
蝶番機構の形成にあたって、ばね基部とうず巻きばねとが蓋体と一体成形によって成形されていることを特徴とする構成、または、角軸とばね基部とうず巻きばねとが蓋体と一体成形によって成形されていることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1,2において、Aは容器、Bはキャップ本体、Cはキャップ本体Bに廻動自在に取着された開閉蓋であり、容器Aは、ガラスまたは合成樹脂で成形され、キャップ本体Bと開閉蓋Cは、合成樹脂によって成形されている。
容器Aは、口部1と胴部2、底部とからなり、口部1には、ねじ3が螺設されている。
【0009】
図3,4に示すように、キャップ本体Bは、側周壁4と頂壁5とを具えており、側周壁4の内側には、頂壁5から側周壁4の中間部に至る内筒6が垂設されている。
側周壁4と頂壁5には、前後に通じる切欠7が形成され、その後部には蝶番機構を配設するために、コ字状に位置する側壁8a,8bと内側壁9及び底壁10によって凹部11が形成されている。
側壁8a,8bには、上部に二又状の軸受け部12を設けた蝶番受け13が対向する位置に突設されている。
【0010】
切欠7の前部には、側周壁4に縦方向の切れ目14が入れられ、前面を凹凸面とし、上端を内側に傾斜する円弧状の傾斜面15とした押え16が設けられている。
切欠7の中央部には、上面に複数の振出し孔17を穿孔し、頂壁5との間に一定の段差をもって形成された上壁18が連設され、その後側縁は内側壁9に接続し、前側縁は内筒6に続いている。
【0011】
頂壁5と上壁18との間には、前記側壁8a,bに連続する細巾の壁面19が連設されており、上壁18と交差する部分の内筒6の上端には、係合突起20が設けられている。
【0012】
側周壁4の下部の内周には、口部1のねじ3に螺合するねじ21が螺設されており、凹部11に対応する側周壁4の上端は、底壁10より突出して開閉蓋Cのための係止部22となっている。
【0013】
図5に示すように、開閉蓋Cは、蓋体C1と蝶番機構C2とからなり、一体成形によって成形されている。
蓋体C1の頂壁30前縁には、円弧壁31が垂設されており、後縁には蝶番機構C2に連続する円弧壁32が垂設されている。
裏面には、振出し孔17を塞ぐ複数の栓体33が、振出し孔17に対応する位置に突設されている。
【0014】
頂壁30、円弧壁31,32の表面は、キャップ本体Bの頂壁5、側周壁4とともに、一つのドーム形の表面を形成し、キャップ本体Bの上部の壁面を補完する形状となっている。
円弧壁31の下端には、内方に膨出する係止部34が設けられており、円弧壁32の下端には外方に突出する係止部35が設けられている。
【0015】
蝶番機構C2は、キャップ本体Bの軸受け部12に挟持される角軸36と、該角軸36の中央部に角軸36を包囲する一定巾のばね基部37と、該ばね基部37から帯状に延びる長方形断面をもったうず巻きばね38とからなっている。
うず巻きばね38の端部は、円弧壁32の下端部に連続しており、ばねの強さは、うず巻きばねを巻き戻させた状態で、少なくとも円弧壁32の係止部35がキャップ本体Bの係止部22に係止され、閉蓋時に巻き締められたときに、ばねの変形が素材樹脂の弾性変形の限度内であればよく、断面形状、巻き数等は適宜に設定することができる。
【0016】
開閉蓋Cのキャップ本体Bへの取付にあたっては、キャップ本体Bの軸受け部12に上方から角軸36を嵌挿し、頂壁30を押圧廻動させると、円弧壁31の係止部34が内筒6の係合突起20に係合することによって、うず巻きばね38が巻き締められ、閉蓋される。
【0017】
次に、容器の使用態様と作用効果について説明する。
押え16を押圧すると、上端の傾斜面15が頂壁30の円弧壁31下端を押し上げ、係止片34は、係合突起20を乗り越え、うず巻きばね38の巻き戻し力により、蓋体C1が開放方向に付勢され、円弧壁32下端の係止部35が、係止部22に接するまで廻動して、開蓋される。
【0018】
容器Aを傾け、口部1が下方に向けるよう容器Aを傾けて振ることによって、振出し孔17から調味料が振り出される。
振り出し終了後、容器Aを直立させ、蓋体C1を閉じると、うず巻きばね38は巻き締めされ、蓋体C1の円弧壁31の係止部34が、キャップ基体Bの係合突起20の下面に係合することによって、閉鎖状態を維持することができる。
使用後の容器の廃棄にあたって、キャップ本体Bを容器Aから取り外し、キャップ本体Bをそのまま廃棄することができる。
【0019】
前記実施形態では、角軸36をばね基部37、うず巻きばね38とを一体としたが、角軸36とばね基部37とを別体として成形してもよい。
その場合でも、角軸36をばね基部37に嵌挿し、角軸36をキャップ本体Bの軸受け部12に嵌挿させることによって、開閉蓋Cを簡単に取着することができる。
【0020】
さらにまた、前記実施形態では、うず巻きばねを開閉蓋の円弧壁の下端に連接するように一体成形したが、うず巻きばねを別体として成形し、円弧壁の内側下端を肉厚部として、該肉厚部に、うず巻きばね先端を嵌着させるための嵌挿溝を設けて結合するようにしてもよい。
そうすることによって、蝶番機構の部品を成形するための金型の製造をより簡単なものにすることができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
開閉蓋の蓋体と、蝶番機構の角軸、うず巻きばねが、一体成形される場合は、蝶番機構の部品数が少なくなり、開閉蓋の組立取付がきわめて簡単にできる。
また従来の金属ばねに変え、ばねをうず巻きばねとし合成樹脂を用いて成形しているので、容器の廃棄時に金属ばねを取り外す必要がなく、キャップをそのまま廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明振出し容器の斜視図である。
【図2】振出し容器の断面側面図である。
【図3】キャップ本体の説明図で、(a)は断面側面図、(b)は上面図である。
【図4】 キャップ本体の底面図である。
【図5】 開閉蓋の説明図で、(a)は断面側面図、(b)は底面図である。
【図6】 従来の振出し容器の説明図である。
【符号の説明】
A、Aa 容器
B、Ba キャップ基体
C、Ca 開閉蓋
C1 蓋体
C2 蝶番機構
4 側周壁
5 頂壁
6 内筒
7 切欠
8a,b 側壁
9 内側壁
10 底壁
11 凹部
12 軸受け部
13 蝶番受け
15 傾斜面
16 押え
17 振出し孔
18 上壁
19 壁面
22 係止部
30 頂壁
31、32 円弧壁
33 栓体
34、35 係止部
36 角軸
37 ばね基部
38 うず巻きばね
Claims (3)
- 上壁に、振出し孔を設けたキャップ本体と、該キャップ本体に廻動自在に取着され、振出し孔を開閉する栓体を設けた開閉蓋とを備えた振出し容器であって、
開閉蓋は、蓋体と蝶番機構とからなり、
蝶番機構が、キャップ本体に設けた軸受け部に軸支される角軸と、該角軸に取着されたばね基部より延び、その一端が開閉蓋の蓋体後端に連設されたうず巻きばねとからなり、
蓋体前縁の円弧壁の下端に、内方に膨出する係止部が設けられており、
キャップ本体に、前記係止部と係合する係合突起と、蓋体前縁を押上げ可能とした押えを設けていることを特徴とする振出し容器。 - ばね基部とうず巻きばねとが蓋体と一体成形によって成形されていることを特徴とする請求項1記載の振出し容器。
- 角軸とばね基部とうず巻きばねとが蓋体と一体成形によって成形されていることを特徴とする請求項1記載の振出し容器。
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