JP3999094B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動装置に関し、詳しくは、可動部材を微小変位させる微動機構と、微動機構とともに可動部材を大変位させる粗動機構とを備える駆動装置に関する。
【0002】
【背景技術】
可動部材を微小変位させる微動機構と、微動機構とともに可動部材を大変位させる粗動機構とを備える駆動装置が知られている。
例えば、測定機において、測定子を被測定物に対して接近および離隔する方向へ微小変位させる微動機構と、この微動機構とともに測定子を被測定物に対して接近および離隔する方向へ大変位させる粗動機構とを備えた測定機の駆動装置が知られており、例えば、特開2002−162219号公報で開示される測定機の駆動装置がある。
【0003】
この測定機の駆動装置1は、図4に示されるように、被測定物Wに接触する測定子2と、測定子2を上下方向に移動させる駆動機構3と、測定子2の変位を検出する変位検出器4と、駆動機構3の駆動を制御する制御回路5(図5参照)とを備えて構成されている。
駆動機構3は、測定子2を微小範囲で移動させる微動機構31と、この微動機構31とともに測定子2を大変位させる粗動機構34とを備えて構成されている。
微動機構31は、粗動機構34によって駆動されるZ軸粗動台37の下面に積層して設けられた圧電素子32によって構成されている。ちなみにZ軸粗動台37の上面には下面側の圧電素子32と反対側に駆動される圧電素子33が設けられ、粗動機構34に対して圧電素子32の発生力を相殺している。
粗動機構34は、測定機本体に固定されるヨーク6に設けられた永久磁石35と、永久磁石35による磁界中を上下方向に移動する可動コイル36とを備えた電磁アクチュエータから構成されている。可動コイル36の下面には可動コイル36とともに変位するZ軸粗動台37が設けられている。
変位検出器4は、測定機本体に設けられた固定電極41と、測定子2に設けられ固定電極41と静電結合する可動電極42とを備えて構成されている。
制御回路5は、図5に示されるように、粗動機構34を駆動する粗動機構駆動回路51と、微動機構31を駆動する微動機構駆動回路52と、被測定物表面から測定子2に作用する測定力を検出する測定力検出回路54と、測定力検出回路54での検出結果に基づいて測定力を一定にするように粗動機構駆動回路51および微動機構駆動回路52を制御する測定力制御回路53とを備えて構成されている。
【0004】
このような構成において、測定子2と被測定物Wとの間に作用する測定力を一定にするように、微動機構31と粗動機構34はそれぞれ駆動される。圧電素子32に電圧を印加すると、圧電素子32は伸縮され、また、可動コイル36に電圧を印加すると、可動コイル36は上下に移動されるので、圧電素子32および可動コイル36に印加する電圧を制御することによって、微動機構31と粗動機構34は駆動制御される。
このとき、被測定物Wの表面形状の微小変位に対しては微動機構31による変位によって測定子2は移動され、被測定物Wの表面形状の大変位に対しては、微動機構31の変位量が微小範囲になるように粗動機構34によって測定子2は大変位される。
測定子2が変位されるとき、固定電極41と可動電極42との間の電位の変化が変位検出器4で検出され、検出結果がデータ処理回路48へ出力されて、被測定物Wの表面形状が測定される。
【0005】
このように、微動機構31と粗動機構34を組み合わせることによって、例えば、半導体ウエハ等の表面のように、ナノメートルオーダの微小凹凸と、マイクロメートルオーダの大凹凸を有する被測定物Wに対しても効率よく測定することが可能となる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−162219号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示されるように、微動機構31が駆動されるとき、積層された圧電素子32の変位に傾きが生じる場合がある。微動機構31の変位に傾きが生じた場合、変位検出器4の固定電極41と可動電極42との間隔が不均一となる。図6に示されるように、電極41、42の左右で間隔の違いが生じると、測定子2の変位量を正確に検出することができない。
図7に、光電式の変位検出器4を用いた場合を示す。この変位検出器4は、圧電素子32の下端と測定子2の上端との間に接着固定された横梁部44からL字型に屈曲して粗動機構34の変位方向と平行な側腕部45を有するスケール保持部材43と、このスケール保持部材43の側腕部45に設けられ粗動機構34の変位方向と平行にスケール長手方向を有するスケール46と、スケール46に光を照射するとともにスケール46からの反射光を受光する発光受光部47とを備えて構成されている。
このような構成では、測定子2が固定された位置とスケール46が固定された位置との距離が離れているので、圧電素子32の変位がわずかに傾いただけでも、スケール46の傾きは非常に大きなものとなってしまう。そのため、測定子2の変位を正確に検出することがなお一層困難になるという問題が生じる。
【0008】
本発明の目的は、従来の問題を解消し、微動機構と粗動機構の合成変位を正確に検出することができる駆動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の駆動装置は、可動部材を微小変位させる微動機構と、前記微動機構とともに前記可動部材を前記微動機構よりも大変位させる粗動機構とを備える駆動装置において、前記微動機構は、前記可動部材と前記粗動機構との間に設けられ、固定要素および前記固定要素に対して相対移動可能に設けられた可動要素を有し前記固定要素に対する前記可動要素の相対移動量を検出する検出手段と、前記粗動機構の変位方向と略平行に配置された長手状の側腕部を有するとともに一端が前記可動部材または前記微動機構の前記可動部材取付側端に固定され他端に前記可動要素を有し前記可動部材の変位を前記可動要素に伝達する伝達部材と、前記粗動機構の変位方向と前記伝達部材の変位方向とを略平行方向に規制する平行ガイド機構とを備え、前記平行ガイド機構は、平行四辺形型の平行リンク機構を複数備えて構成され、前記平行リンク機構の一辺を構成する第1リンク部材は、前記粗動機構に固定され、前記第1リンク部材の対向辺である第2リンク部材は、前記側腕部に固定され、前記複数の平行リンク機構は、前記粗動機構の変位方向において互いに離間して配設されていることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、平行ガイド機構によって伝達部材の変位方向は粗動機構の変位方向に規制される。伝達部材の変位方向が規制されることにより、可動部材の変位方向も可動要素の変位方向も粗動機構の変位方向に平行方向に規制される。可動要素の変位方向を一方向に限定することができれば、固定要素によって可動要素の変位量を正確に検出することができる。伝達部材によって可動部材の変位は可動要素に伝達されているので、可動要素の変位量を正確に検出することにより、可動部材の変位量を正確に知ることができる。
【0011】
また本発明では、平行ガイド機構は、平行四辺形型の平行リンク機構を備えて構成され、平行リンク機構の一辺を構成する第1リンク部材は、粗動機構に固定され、第1リンク部材の対向辺である第2リンク部材は、伝達部材の側腕部に固定されており、平行リンク機構の対向辺は互いに平行を保って運動するので、伝達部材の移動方向を粗動機構の変位方向と平行方向に規制することができる。すると、可動要素の移動方向が粗動機構の変位方向に規制される。可動要素の変位方向が一方向に限定されることにより、固定要素によって可動要素の変位量を正確に検出することができる。その結果、可動部材の変位量を正確に知ることができる。
【0012】
請求項に記載の駆動装置は、請求項1に記載の駆動装置において、前記検出手段は、前記可動要素であって長手方向にスケールを有するスケール部材と、前記固定要素である検出部とを備え、前記スケール部材の長手方向が、前記粗動機構の変位方向と平行に配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、スケール部材の長手方向が粗動機構の変位方向と平行方向に移動される。よって、スケールの移動方向が一方向に規制されているので、検出部の検出面をスケールの長手方向の変位を検出するように配置しておけば、スケールの移動量を正確に検出することができる。その結果、可動部材の変位量を正確に知ることができる。
【0014】
請求項に記載の駆動装置は、請求項に記載の駆動装置において、前記平行リンク機構は、一体形成され、リンク機構の連結部が弾性ヒンジで形成されていることを特徴とする。
平行リンク機構として、例えば、一枚の金属材料をワイヤカットなどで加工し、4辺と、この4辺を繋ぐ肉薄の弾性部とを有する四角形状にしたものなどを利用できる。
このような構成によれば、平行リンク機構が一部材であるので、部品点数を少なくし、組立などの手間も必要ない。4本のリンク部材と4本のヒンジピンなど個別部品の組み合わせで構成された平行リンク機構に比べて、一体成形された平行リンク機構は小型に形成することが容易である。
また、ヒンジピンを利用した場合にはヒンジで遊びが生じるが、弾性ヒンジであれば、遊びがなく、移動量が微小であっても平行度を正確に保つことができる。
【0015】
請求項に記載の駆動装置は、請求項1〜のいずれかに記載の駆動装置において、前記微動機構は、圧電素子または磁歪素子に代表される固体素子を備えて形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、圧電素子や磁歪素子などの固体素子は応答性能が高く、また、別個のガイド機構などを必要としないので、応答性が高く、かつ、小型化された微動機構を構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
本発明の駆動装置の第1実施形態を図1に示す。この駆動装置1の基本的構成は、背景技術で説明したものと同様であり、本実施形態が特徴とするところは、スケール保持部材43とZ軸粗動台37とを結ぶ平行リンク機構(平行ガイド機構)としての平行リンク部材7A、7Bが設けられている点である。
【0017】
この駆動装置1は、被測定物Wに接触する可動部材としての測定子2と、測定子2を上下方向に移動させる駆動機構3と、測定子2の変位を検出する変位検出器4と、駆動機構3の駆動を制御する制御回路(不図示)とを備えて構成されている。
駆動機構3は、測定子2を微小範囲で移動させる微動機構31と、この微動機構31とともに測定子2を大変位させる粗動機構34とを備えて構成されている。
微動機構31、粗動機構34、変位検出器4および制御回路の構成は、背景技術で説明したものと同様であるが、粗動機構34の可動コイル36の下端に設けられるZ軸粗動台37の形状は、Z軸方向に長さを有する棒状に形成されている。Z軸粗動台37は、図示しないベアリング(エアベアリング、ローラベアリング等)によって、ヨーク6に対する移動方向が規制されて、Z軸方向にのみ変位する。
Z軸粗動台37の下端には、平行リンク部材7Bを取り付ける取付部38が設けられ、取付部38の下端には圧電素子32を積層して構成される微動機構31が設けられている。
【0018】
圧電素子32の下端には、伝達部材としてのスケール保持部材43の横梁部44が接着固定され、横梁部44の下端には、測定子2が設けられている。
平行リンク機構としての平行リンク部材が2つ設けられ、第1平行リンク部材7Aは、スケール保持部材43の側腕部45とZ軸粗動台37とを結ぶように設けられている。第2平行リンク部材7Bは、スケール保持部材43の側腕部45と取付部38とを結ぶように設けられている。
第1平行リンク部材7Aの一辺(第1リンク部材)71AがZ軸粗動台37に固定され、対向する辺(第2リンク部材)72Aがスケール保持部材43の側腕部45に固定されている。
同様に、第2平行リンク部材7Bの一辺71Bが取付部38に固定され、対向する辺72Bがスケール保持部材43の側腕部45に固定されている。
【0019】
検出手段としての変位検出器4は、スケール保持部材43に設けられた可動要素としてのスケール部材46と、ヨーク6に設けられた固定要素としての発光受光部47とから構成されている。
スケール部材46は、スケール保持部材43の側腕部45に設けられ、スケールの長手方向を粗動機構34の変位方向として配置されている。
発光受光部47は、発光受光面がスケール部材46のスケール面に対向して設けられている。
【0020】
図2(A)に平行リンク部材7A,7Bの拡大図を示す。この平行リンク部材7A、7Bは、ベリリウム鋼、ばね用ステンレス、ジュラルミン等の金属板からワイヤカットなどによって加工されたものである。四角板状の板の中央部が四角形に切り出され、さらに、四隅が深く切り込まれて肉薄に形成されている。このような形状により、四隅が弾性を有する弾性ヒンジとなり、図2(B)に示されるような、4本のリンク部材と、4点のヒンジピンで構成される平行リンクと同様の平行リンク機構となる。
【0021】
このような構成からなる第1実施形態の動作を説明する。
微動機構31である圧電素子32および粗動機構34である電磁アクチュエータを駆動させると、測定子2がZ軸方向に変位する。測定子2が変位するとき、スケール保持部材43の横梁部44が測定子2とともに移動するので、スケール保持部材43が測定子2とともにZ軸方向に変位する。このとき、スケール保持部材43の側腕部45は、平行リンク部材7A、7BによってZ軸粗動台37および取付部38と平行な姿勢を保つ。スケール保持部材43の側腕部45が粗動機構34の変位方向と平行を保つことにより、粗動機構34および微動機構31の変位方向が同一になるとともに、スケール保持部材43の側腕部45の変位方向は粗動機構34の変位方向と平行になる。
スケール保持部材43の変位とともにスケール保持部材43に設けられたスケール部材46が変位し、このスケールの変位が発光受光部47によって検出される。スケール部材46の変位量は微動機構31と粗動機構34の合成変位量である測定子2の変位量と同じであるので、発光受光部47による検出値が測定子2の変位量として測定される。
【0022】
このような構成からなる第1実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
(1)スケール保持部材43の側腕部45がZ軸粗動台37および取付部38に対して平行リンク部材7A、7Bで連結されている。さらに、微動機構31の下端がスケール保持部材43の横梁部44に固定されている。すると、スケール保持部材43の側腕部45の変位方向を粗動機構34の変位方向と平行にできる。さらに、粗動機構34の変位方向と微動機構31の変位方向が同一となる。よって、スケール部材46の変位方向も粗動機構34の変位方向と平行となる。このとき、Z軸粗動台37の変位方向がヨーク6に対してベアリングにより規制され、発光受光部47がヨーク6に固定されている。よって、スケール部材46のスケール面と発光受光部47の発光受光面とを対向した姿勢に保つことができる。その結果、スケールの変位量を正確に検出することができる。すなわち、微動機構31と粗動機構34の合成変位量である測定子2の変位量を正確に測定することができる。
【0023】
(2)平行リンク部材7A、7Bは、一体成形されているので、部品点数を少なくし、組立工程も必要としない。平行リンク部材7A、7Bのヒンジは弾性ヒンジであるので、遊びがなく、微小な変位でも平行姿勢を保つことができる。
【0024】
(変形例1)
本発明の駆動装置の変形例1を図3に示す。
この変形例1の基本的構成は第1実施形態と同様であるが、第1実施形態と異なる点は、微動機構31が電磁アクチュエータで構成されている点である。
微動機構31は、取付部38に固定された永久磁石311と、永久磁石311による磁界中を上下方向に移動する可動コイル312とを備えた電磁アクチュエータから構成されている。
このような構成においても、第1実施形態の効果(1)(2)と同様の効果を奏することができる。
【0025】
参考例)
参考例として、次のような構成でもよい。背景技術で説明したように、変位検出器4が固定電極41と可動電極42とで構成されたものでもよい。
第1実施形態において、スケール保持部材43の横梁部44の下端に可動電極42を設ける。このとき可動電極42の電極面の法線が粗動機構34の変位方向となるように配置する。固定電極41は、ヨーク6に可動電極42と対向するように設ける。
このような参考例によれば、スケール保持部材43の変位方向は粗動機構34の変位方向に対して平行となるように規制されているので、可動電極42の電極面が傾くことがない。よって、固定電極41によって可動電極42の変位量を正確に検出することができる。その結果、測定子2の変位量を正確に測定することができる。
【0026】
尚、本発明の駆動装置は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
粗動機構34および微動機構31の構成は、上記実施形態、変形例に限定されるものではなく、同様の動作を行うものであればよい。例えば、微動機構31の圧電素子32に換えて磁歪素子を用いてもよい。
【0027】
平行リンク部材は、2つに限らず、3つ以上でもよい。
駆動機構3としては、測定機に用いられるものではなく、測定子2に換えて可動部材を変位させるものであってもよいことはもちろんである。
検出手段としては、光電式の検出器や静電容量式のエンコーダに限らず、種々の検出手段を用い得る。いずれの検出手段においても、可動要素の変位方向を平行リンク部材によって規制することにより、検出精度を向上させることができる。
【0028】
スケール保持部材43の形状は、上記実施形態で示したL字型に限られるものではない。スケール保持部材43は、粗動機構34の変位方向と平行な辺を有していて平行リンク機構で粗動機構34とスケール保持部材43とを平行に規制できればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の駆動装置によれば、微動機構と粗動機構の合成変位を正確に検出することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動装置の第1実施形態を示す図である。
【図2】前記第1実施形態において、平行リンク部材の拡大図(A)と、一般的な平行リンク機構を示す図(B)である。
【図3】本発明の変形例1を示す図である。
【図4】従来の微動機構および粗動機構を有する駆動装置を示す図である。
【図5】従来の駆動装置の制御回路を示す図である。
【図6】従来の駆動装置において、微動機構の変位に傾きが生じた場合を示す図である。
【図7】従来の駆動装置において、変位検出器として光電式エンコーダを用いた場合を示す図である。
【符号の説明】
1 駆動装置
2 測定子(可動部材)
3 駆動機構
4 変位検出器(検出手段)
7A、7B 平行リンク部材(平行リンク機構、平行ガイド機構)
31 微動機構
32 圧電素子
34 粗動機構
41 固定電極(固定要素)
42 可動電極(可動要素)
43 スケール保持部材(伝達部材)
46 スケール部材(可動要素)
47 発光受光部

Claims (4)

  1. 可動部材を微小変位させる微動機構と、前記微動機構とともに前記可動部材を前記微動機構よりも大変位させる粗動機構とを備える駆動装置において、
    前記微動機構は、前記可動部材と前記粗動機構との間に設けられ、
    固定要素および前記固定要素に対して相対移動可能に設けられた可動要素を有し前記固定要素に対する前記可動要素の相対移動量を検出する検出手段と、
    前記粗動機構の変位方向と略平行に配置された長手状の側腕部を有するとともに一端が前記可動部材または前記微動機構の前記可動部材取付側端に固定され他端に前記可動要素を有し前記可動部材の変位を前記可動要素に伝達する伝達部材と、
    前記粗動機構の変位方向と前記伝達部材の変位方向とを略平行方向に規制する平行ガイド機構とを備え
    記平行ガイド機構は、平行四辺形型の平行リンク機構を複数備えて構成され、
    前記平行リンク機構の一辺を構成する第1リンク部材は、前記粗動機構に固定され、
    前記第1リンク部材の対向辺である第2リンク部材は、前記側腕部に固定され、
    前記複数の平行リンク機構は、前記粗動機構の変位方向において互いに離間して配設されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記検出手段は、前記可動要素であって長手方向にスケールを有するスケール部材と、前記固定要素である検出部とを備え、
    前記スケール部材の長手方向が、前記粗動機構の変位方向と平行に配置されていることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記平行リンク機構は、一体形成され、リンク機構の連結部が弾性ヒンジで形成されていることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の駆動装置において、
    前記微動機構は、圧電素子または磁歪素子に代表される固体素子を備えて形成されていることを特徴とする駆動装置。
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