JP3998926B2 - マイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクタ装置に関する。この液晶プロジェクタ装置は、前面投射のいわゆる液晶プロジェクターや、投射型テレビといった画像表示分野に広く利用できる。
【0002】
【従来の技術】
従来のブラウン管に表示された画像をスクリーンに投影する方式の画像表示装置に代わるものとして、液晶表示素子を用いた投射型テレビの開発が行われてきた。このような液晶表示素子を用いた投射型カラー画像表示装置として、特開平4−60538号公報に、液晶表示素子を1枚用いる単板式のものが提案されている。これは、光学系が簡単で小型のシステムに適したものとして知られている。
【0003】
このシステムに対して、照明効率の向上のために偏光変換素子を用い、また、液晶パネル面での光量分布の一様化を図るためのインテグレータとしての2組のマルチレンズアレイを用いた液晶プロジェクタ装置の従来例としての構成例を、図11を用いて説明する。
【0004】
インテグレータとしての2組のマルチレンズアレイを用いた液晶プロジェクタ装置は、ランプ1と、リフレクタ2と、偏光変換プリズム3と、マルチレンズアレイ4と、結像レンズ5と、色分離手段6と、液晶パネル8と、投射レンズ9とを有している。
【0005】
リフレクタ2は、反射面の形状が放物面に構成され、焦点位置に配置されたランプ1から放射される光を偏光変換プリズム3に平行光束として入力する。
【0006】
偏光変換プリズム3は、リフレクタ2で平行光束とされたランプ1からの光を、P偏光成分とS偏光成分に分離する手段である。
【0007】
マルチレンズアレイ4は、インテグレータとしての機能を有し、第1マルチレンズアレイ41と、第2マルチレンズアレイ42とで構成されている。
【0008】
結像レンズ5は、第1レンズ51と第2レンズ52とで構成されている。
【0009】
色分離手段6は、色分離第1ダイクロミラー61と、色分離第2ダイクロミラー62と、色分離第3ダイクロミラー63とから構成される。
【0010】
なお、図11においては、偏光変換プリズム3と色分離手段6の機能を含めて全体の基本構成を説明するために、それぞれの基本機能を示す断面で表示した。即ち、偏光変換プリズム3とマルチレンズアレイ4はYZ平面の断面図で表示され、色分離手段6はXZ平面の断面図で表示される。
【0011】
リフレクタ2の焦点位置に配置したランプ1から出た光束は、リフレクタ2で反射し照明光学系の光軸に平行な平行光束となる。実際は、ランプ1は理想的な点光源ではないので、光軸に平行な基準の光線に対して広がりを持った光束となる。
【0012】
リフレクタ2で反射した光束は自然光なので、P偏光成分とS偏光成分がある。一方、液晶パネル8の透過軸は1方向のみである。そこで、P偏光成分とS偏光成分を有する自然光を、偏光変換プリズム3でP偏光成分とS偏光成分に分離し、片方の光路の直後にのみ図示を省略したλ/2波長板を設け、偏光方向を揃える。偏光方向を揃えたうえで波長板を用いて、液晶パネル8の透過軸に偏光軸を合わせることで、光利用率を改善できる。
【0013】
また、一方、インテグレータ作用を有するマルチレンズアレイ4は、第1マルチレンズアレイ41の各レンズ面での光量分布を第2マルチレンズアレイ42及び、結像レンズ5によって液晶パネル8の面上に重ね合わせることによって、液晶パネル8での光量分布の一様化を実現している。なお、結像レンズ5は液晶パネル8の面に結像させるための第1レンズ51と主光線が液晶パネル8にほぼ垂直に入射するための第2レンズ52に分けられる。第1レンズ51と第2レンズ52はそれぞれ複数の枚数で構成してもよく、また、第1レンズ51と第2レンズ52を一体化した結像レンズ5をマルチレンズアレイ4から離して配置してもよいが、結像レンズ5の大型化も含めた全体構成が大型化するので、この従来例では結像レンズ5は第1レンズ51と第2レンズ52の2枚構成としている。
【0014】
第2レンズ52の後で主光線が光軸に平行になった状態、いわゆるテレセントリックな状態である第2レンズ52の後ろに色分離手段6を配置するのが基本である。しかし、従来例では、第1レンズ51と第2レンズ52の間には大きな空間があり、色分離ダイクロミラー61,62,63への入射光束の角度範囲は色分離ダイクロミラーの膜設計上で実現可能な角度範囲となるので、この第1レンズ51と第2レンズ52の間の空間に色分離手段6を配置している。
【0015】
次に、図12と図13を用いて、色分離手段6の作用について説明する。基本作用より、色分離第1ダイクロミラー61,色分離第2ダイクロミラー62,色分離第3ダイクロミラー63で、それぞれに対応した色の光束のみを反射する。また、色分離第1ダイクロミラー61に対して、色分離第2ダイクロミラー62と、色分離第3ダイクロミラー63は、±θ/2の角度差で配置されている。従って、色分離第1ダイクロミラー61の反射光が90度の方向へ、色分離第2ダイクロミラー62の反射光が90−θ度の方向へ、逆に、色分離第3ダイクロミラー63の反射光が90+θ度の方向へ反射する。
【0016】
すなわち、基準光に対して、±θの角度差を持った全体で3色の光束が液晶パネル8の面へ照射される。
【0017】
図14を用いて、角度差を持った3色の光束がマイクロレンズを有する液晶パネル8に照射した際の状態について説明する。
【0018】
図14において、液晶パネル8の入射面に設けた複数のマイクロレンズは、液晶パネルの各画素に対応して設けられており、第1マイクロレンズ81−1、第2マイクロレンズ81−2…は、それぞれ液晶パネル8の液晶層に設けた開口83R1,G1,B1、83R2,G2,B2に対応して設けられている。液晶パネル8の入射面には複数のマイクロレンズが設けられているが、図14では、2つのマイクロレンズ81−1,81−2で代表的に表示してある。液晶層には、各マイクロレンズに対応した赤(R),緑(G),青(B)用の開口83がある。第1マイクロレンズ81−1を基準に考えると、第1マイクロレンズ81に入射した主光線は、それぞれ直進する。ここで、マイクロレンズの焦点距離と各色用の開口83までの距離を光学的にほぼ同じ値に設定すれば、各色それぞれの開口部で各色が集光し、その結果、液晶パネル8を通過することができる。
【0019】
ここで、図13に戻って従来の色分離手段における多重反射の問題点について説明する。
【0020】
理想的には、色分離手段を構成するそれぞれの色分離ダイクロミラーの波長に対する透過率の特性が、特定の波長範囲の色のみ反射し、それ以外の波長の光を透過できればよいが、現実の色分離ダイクロミラーをこのような特性とするには、極めて多層の膜を備えることが必要となり、コスト面からも許容しがたく、現実には、特定の波長範囲以外の波長をも反射してしまうという問題がある。
【0021】
すなわち、上記のように色分離ダイクロミラーを角度を違えて3枚配置し、マイクロレンズを有する液晶パネルで色分離合成するシステムにおいては、以下説明する色分離ダイクロミラーでの多重反射が問題となる。
【0022】
図13では、基準となる色分離第1ダイクロミラー61の両側に、±θ/2の角度差で、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63を配置している。
【0023】
色分離第2ダイクロミラー62は、色分離第1ダイクロミラー61に対してθ/2傾いて配置されている。ここで、色分離第1ダイクロミラー61で反射した正常な光束の一部が、色分離第2ダイクロミラー62で反射し、再び色分離第1ダイクロミラー61で反射する多重反射光について説明する。色分離第2ダイクロミラー62は、色分離第1ダイクロミラー61に対してθ/2角度がずれて配置されているので、色分離第2ダイクロミラー62からの反射光はθ/2の2倍の角度、即ち、θ角度がずれて、色分離第1ダイクロミラー61へ再び到達する。この色分離第1ダイクロミラー61で再び反射する多重反射光B’は、正常光束に対してθ分、角度がずれるが、この値は、色分離第3ダイクロミラー63で正常に反射する光線Gの反射角度に一致する。この場合は、色分離第1ダイクロミラー61の反射光の一部が、色分離第3ダイクロミラー63の反射光に混色する。
【0024】
すなわち、単色の色目が劣化し、本来の色再現性が劣化する。
【0025】
具体的な混色の現象を、マイクロレンズ81と各RGBの光に対応した液晶の開口部83の関係を示す図14を用いて説明する。マイクロレンズの焦点位置に各RGBの開口部を配置しており、図14では、その代表光線としての主光線のみを表示している。
【0026】
このとき、主光線に平行な光束は全て、各開口部で集光する。例えば、色分離第1ダイクロミラー61でB光を反射し、色分離第2ダイクロミラー62でR光を反射し、色分離第3ダイクロミラー63でG光を反射する場合、第1マイクロレンズ81−1に入射した各色の光束は、B光束がB光束用開口83B1に、R光束がR光束用開口83R1に、G光束がG光束用開口83G1に、それぞれ集光する。従って、B光用の色分離第1ダイクロミラー61と、R光用の色分離第2ダイクロミラー62による多重反射B1’光束は、本来G1光束用の開口83G1に集光し、混色となる。
【0027】
ところで、同じような多重反射は、B光用の色分離第1ダイクロミラー61とG光用の色分離第3ダイクロミラー63の間でも起こる。この場合、多重反射G’光束と同じ角度の正常な反射光束は無い。しかしながら、第2マイクロレンズ82と対応した開口83G2・開口83B2・開口83R2が同じ周期で隣接して配置されているので、隣の第2マイクロレンズ81−2からの上記多重反射光G2’が開口83R1に入る。この状態を、図15(B)に示す。マイクロレンズ81に対向した開口83には、開口83内にR1、G1、B1、G2で示した各色の写像が投射される。上段は正常光束を、下段は多重反射光束をそれぞれ示している。
【0028】
ここで、正常光束よりも角度の大きな光は、投射レンズ9のF値に対応したF値相当の開口でケラレ、スクリーン面に到達できないはずである。しかしながら、本発明で使用しているマイクロレンズ81を有する液晶パネルの場合、図15に示すように、1つのマイクロレンズ81に対して、RGBそれぞれの開口部83R,G,Bが対応しており、各開口は図15の表示では縦長な開口3つが一対となっている。もし、多重反射光が投射レンズ9へ入射しないように、投射レンズ9のF値、即ち、F値相当の開口91を小さくすると、最初に、G光束とR光束がケラレはじめる。即ち、白色でのRGBのバランスが崩れて、その結果、白色の色目も劣化してしまう。実際は、白色の色目を直すために、電気回路的に光量が相対的に多い光を絞った使い方をすることとなる。
【0029】
図16を用いて、投射レンズ9のF値相当の開口によるケラレについて補足説明する。図16(A)は、液晶パネル8と投射レンズ9の位置関係を,図16(B)は、液晶パネル8の要部を拡大して示しているが、通常、投射レンズ9の入射瞳位置(拡大投射系で)は、液晶パネル8からの出射光束に合わせて、液晶パネル8から遠く離れた位置としている。このとき、入射瞳位置(距離)に対して、液晶パネル8サイズは約2桁小さく、更に、マイクロレンズは約3桁小さい大きさである。従って、投射レンズ9によるケラレを考える場合、マイクロレンズの位置はほとんど無視でき、マイクロレンズ出射後の角度、即ち、上記のように、マイクロレンズと通過する開口の位置関係のみに着目すれば良いことになる。
【0030】
以上より、白色の色目の点から図15で示すようにRGBの各開口を通過した光束の大部分が通過できるような投射レンズ9、即ち、小さいF値が望ましい。しかしながら、投射レンズ9のF値を小さくすると、図14で説明したB光用の色分離第1ダイクロミラー61とG光用の色分離第3ダイクロミラー63の間でも起こる多重反射G光束が投射レンズ9を通過してしまい、混色が生じてしまう。
【0031】
この対策手段として、明るさよりもなにより、先ず第1に、多重反射を発生させない色分離ダイクロミラーの波長特性を優先することも一つの解決するための手段であるが、完全に多重反射光を無くすことはできない。逆に、多重反射光防止を優先すると、正常光束の反射率事態が劣化する等の不具合が生じる。仮に、実用上問題とならない程度まで、色分離ダイクロミラーの波長特性を得たとしても、色分離ダイクロミラーの膜数が増え、色分離ダイクロミラーの製作時間が長く、また、コストが大きくなる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するものであり、基本構成の変更により多重反射を無くしたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、色分離ダイクロミラーの積層反射膜を同数としたときに、簡単な構成を附加することによって、多重反射の影響をなくしたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタを提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明では、従来は、それぞれ異なる角度で連続して配置された3種類の色分離ダイクロミラーを、両端の2枚の色分離ダイクロミラーと、中央の色分離ダイクロミラーの2群構成に分割配置し、色分離手段を第1段階と第2段階に分ける構成を採用した。
【0034】
本発明は、少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、マイクロレンズの光軸上に位置する開口に光源からの光から1色の光束を反射または透過する色分離手段としての色分離第1ダイクロミラーを、マイクロレンズの光軸上に位置していないそれぞれ2つの開口に光源からの光から2色の光束をそれぞれ反射する色分離手段としての色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーから離して配置し、且つ、反射または透過後でそれぞれ角度の異なる、前記色分離第1ダイクロミラーで反射または透過された1色の光束と、前記色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーで反射された2色の光束を空間的に合成する色合成手段としての色合成ダイクロミラーを設けた。
【0035】
本発明は、少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、前記色分離手段では、光源からの光から1色の光束を反射するために、色分離第1ダイクロミラーを配置し、前記色分離第1ダイクロミラーを透過した光源からの光から2色の光束を反射するために、前記色分離第1ダイクロミラーより大きい角度と小さい角度で色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーをそれぞれ配置し、反射後でそれぞれ角度の異なる前記1色の光束と前記2色の光束を空間的に合成する色合成手段としての色合成ダイクロミラーを設けた。
【0036】
本発明は、少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、前記色分離手段では、光源からの光から2色の光束を反射するために、色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーを配置し、前記色分離第2ダイクロミラーと前記色分離第3ダイクロミラーを透過した光源からの光から1色の光束を反射するために、色分離第1ダイクロミラーを配置し、反射後の前記1色の光束と反射後の前記2色の光束を空間的に合成する色合成手段としての色合成ダイクロミラーを設け、前記色分離第1ダイクロミラーより大きい角度と小さい角度で前記色分離第2ダイクロミラーと前記色分離第3ダイクロミラーをそれぞれ配置した。
【0037】
本発明は、上記マイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、前記色分離手段の色分離第1ダイクロミラーと、前記色合成手段の色合成ダイクロミラーを平行に配置した。また、前記色分離手段の色分離第1ダイクロミラーと、前記色合成手段の色合成ダイクロミラーを照明光学系の光軸に対してそれぞれ斜め45度に配置した。
【0038】
本発明は、少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、前記色分離手段では、光源からの光から1色の光束を透過するために、色分離第1ダイクロミラーを配置し、前記色分離第1ダイクロミラーを反射した光源からの光から2色の光束を反射するために、色分離第1ダイクロミラーより大きい角度と小さい角度で色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーをそれぞれを配置し、前記色分離第2ダイクロミラーと前記色分離第3ダイクロミラーで、前記2色の光束を反射させるとともに、前記1色の光束を透過させることにより、それぞれ角度の異なる前記1色の光束と前記2色の光束を空間的に合成する色合成手段として作用させるようにした。
【0039】
本発明は、記上記マイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、前記リフレクタから前記色分離手段の間に、順に偏光変換プリズムと、第1マルチレンズアレイと、第2マルチレンズアレイを配置し、第1マルチレンズアレイの各レンズ面での光量分布を液晶パネル面上に重ね合わせるための結像レンズを第2マルチレンズアレイと液晶パネルの間に配置した。また、結像レンズを2枚以上の凸レンズを有するものとし、2つの凸レンズの間に前記色分離手段及び前記色合成手段を配置した。さらに、結像レンズと前記液晶パネルの間に、前記色分離手段及び前記色合成手段を配置した。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図6を用いて本発明の実施の形態について説明する。
【0041】
図1は、本発明の全体構成を示す配置図である。本発明にかかるインテグレータとしての2組のマルチレンズアレイを用いた液晶プロジェクタ装置は、ランプ1と、リフレクタ2と、偏光変換プリズム3と、マルチレンズアレイ4と、結像レンズ5と、色分離手段6と、色合成ダイクロミラー7と、液晶パネル8と、投射レンズ9と、反射ミラー10とを有している。
【0042】
すなわち、本発明にかかるマルチアレイレンズを用いた液晶プロジェクタ装置は、色分離第1ダイクロミラー61の反射光Bの光路に設けた反射ミラー10と、反射ミラー10からの反射光Bと、色分離第2ダイクロミラー62からの反射光Rと色分離第3ダイクロミラー63からの反射光Gを合成する合成手段としての色合成ダイクロミラー7とを有した点に特徴を有している。図1において、図11と同一な部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
すなわち、この実施例では、色分離第1ダイクロミラー61は、B1色分を反射し、残りのR,G2色分を透過する透過率波長特性を持ち、色分離第2ダイクロミラー62はR1色分を反射し、それ以外を透過する透過率波長特性を持ち、色分離第3ダイクロミラー63はG1色分を反射し、それ以外を透過する透過率波長特性を持っている。
【0044】
なお、色分離第1ダイクロミラー61が、B1色分を理想的に反射する波長特性を有している場合は、後続の色分離第2ダイクロミラー62の透過率波長特性においてB1色分を反射しても透過しても実際上は差がない。加えて、同様に、色分離第2ダイクロミラー62が、R1色分を理想的に反射する透過率波長特性を有している場合は、後続の色分離第3ダイクロミラー63の透過率波長特性においてB1色分およびR1色分を反射して透過しても実際上は差がない。
【0045】
また、理想的な透過率波長特性でなくとも、本発明のように多重反射が起きにくい基本構成を採用することによって、後続のダイクロミラーの透過率波長特性において上記の自由度が生じる。これは、従来の多重反射が起きやすい基本構成では許容されない自由度である。以下、別の実施例においても、同様である。
【0046】
また、この実施例では、色合成ダイクロミラー7は、B1色分を反射し、残りのR,G2色分を透過する透過率波長特性を持っている。
【0047】
なお、図1においては、偏光変換プリズム3と色分離手段6と色合成ダイクロミラー7の機能を含めて全体の基本構成を説明するために、それぞれの基本機能を示す断面で表示した。即ち、偏光変換プリズム3とマルチレンズアレイ4はYZ平面の断面図であり、色分離手段6と色合成ダイクロミラー7はXZ平面の断面図である。
【0048】
ランプ1から出た光束は、リフレクタ2で反射し、偏光変換プリズム3で自然光の偏光方向を一方向に揃える。具体的には、自然光は偏光変換プリズム3で一旦、P偏光とS偏光に分離され、片方の光路の直後に配置したλ/2板で偏光方向を揃えている。
【0049】
次に、インテグレータとしてのマルチレンズアレイ4と、結像レンズ5で光量分布の一様性を改善している。また、途中の光路に配置した色分離手段6としての色分離ダイクロミラーで色分離を、色合成手段としての色合成ダイクロミラー7で色合成を行っている。
【0050】
そもそも、ランプ1から出た光束は、ランプ1自体の配光分布(角度分布)と、リフレクタ2の有効範囲の形状等によって、例えば、偏光変換プリズム3入射面では光量分布に大きなばらつきがある。偏光変換プリズム3出射面でも光量分布のばらつきは保存されており、第1マルチレンズアレイ41の個々の各レンズ面での光量分布を第2マルチレンズアレイ42と後続の結像レンズ5により、液晶パネル8面に重畳させ、光量分布の一様化を実現している。
【0051】
次に、図2に図1の色分離手段と色合成手段の拡大図を、図3に本発明での多重反射の説明図を示す。
【0052】
色分離第1ダイクロミラー61は、照明光学系の光軸に対して従来と同じ45度の角度を保持しながら、色分離第2ダイクロミラ−62のマルチレンズアレイ4側よりに、色分離第2ダイクロミラ−62と色分離第3ダイクロミラー63とから分割されて配置されているので、図2では、色分離第1ダイクロミラー61で最初に1色(例えばB)を色分離反射し、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63で残りの2色(例えばR,G)の色分離反射を行っている。
【0053】
尚、色分離第1ダイクロミラ−61で色分離反射された色光Bは、反射ミラ−10で反射され、色合成ダイクロミラ−7で、色分離第2ダイクロミラ−62と色分離第3ダイクロミラー63とで色分離反射された各色光R,Gと色合成される。色合成ダイクロミラ−7は、反射ミラ−10からの色光を照明光学系の光軸方向に反射し、色分離第2ダイクロミラ−62と色分離第3ダイクロミラー63からの反射光を透過させる。色分離第3ダイクロミラー63は、3色に分離するだけであれば全反射ミラーであってよいが、通常は、ランプの波長に対する発光特性から、緑との境および赤との境の波長域を削減する目的からダイクロミラーとする。
【0054】
図2の構成としたことにより、従来と異なり、色分離第1ダイクロミラー61の前後に色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63は存在していないので、色分離第1ダイクロミラー61による多重反射光は生じない。
【0055】
しかし、一方で、図3に示したように、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63の間での多重反射光は生じる。すなわち、色分離第3ダイクロミラー63の反射光Gが色分離第2ダイクロミラー62および色分離第3ダイクロミラー63で多重反射し、多重反射光束G’を生じる。しかしながら、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63の配置上の角度差はθであり、図12の従来例で説明した多重反射光を生じさせる色分離ダイクロミラーの角度差θ/2の2倍の角度である。
【0056】
このとき、この多重反射光が投射レンズ9を通過できないことを、図4と図5を用いて説明する。図4において、図14に同一な部分には同一符号を付して説明を省略する。図4では、マイクロレンズ1個とG光用の開口、B光用の開口、R光用の開口の組を2組のみ示したが、実際は、液晶パネル8の有効範囲に、画素数分、存在している。
【0057】
図14の従来例では、図15で説明したように、θ/2の角度差のある色分離ダイクロミラーによる多重反射光G’B’,が生じ、多重反射光B1’が開口83G1へ混色し、多重反射光G2’が開口83R1に混色している。本発明では、図4に示したように、θの角度差のある色分離ダイクロミラー62,63により生じた多重反射光G2’は開口83B1へ入る。しかし、図4、図5から明らかなように、第2マイクロレンズ81−2から開口83R1へ入る従来の角度に比べて、第2マイクロレンズ81−2から開口83B1へ入る角度の方がより傾きが大きいので、後続の投射レンズ9に入射できない。
【0058】
図16の従来例では、多重反射光が投射レンズ9に入射していたが、図6では、投射レンズの9のF値相当の開口がパネルサイズより極めて大きく且つパネルサイズがマイクロレンズより極めて大きいので、角度の大きな多重反射光は投射レンズ9に入射していない。従って、混色を防止でき、良好な色目を実現することができる。
【0059】
図7、図8を用いて本発明の第2の実施例を説明する。図7は本実施例の全体構成を示す配置図、図8は図7の色分離手段と色合成手段の拡大図である。既述の図1の実施の例では、色分離第1ダイクロミラー61で最初に1色の分離反射を行い、次に、残りの光束に対して、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63の組合せで2色の反射分離を行っている。第2の実施例では、逆に、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63の組合せでR,G2色の反射分離を行い、次に、色分離第1ダイクロミラー61で残りのB1色の分離反射を行っている。色分離第3ダイクロミラー63で色分離され反射されたG光は反射ミラー10で反射され色合成ダイクロミラー7に到達する。同様に、色分離第のダイクロミラー63を通過し色分離第2ダイクロミラー62で色分離され反射されたR光は、反射ミラー10で反射され色合成ダイクロミラー7に到達する。色分離第3ミラー63と色分離第2ダイクロミラー62を通過したB光は色分離第1ダイクロミラー61で反射され色合成ダイクロミラー7に到達する。R,G光は色合成ダイクロミラー7で反射され、結像レンズ52へ入射する。B光は色合成ダイクロミラー7を通過して結像レンズ52へ入射する。
【0060】
この実施例では、色分離第3ダイクロミラー63は、G1色分を反射し、残りのB,R2色分を透過する透過率波長特性を持ち、色分離第2ダイクロミラー62はR1色分を反射し、それ以外を透過する透過率波長特性を持ち、色分離第1ダイクロミラー61はB1色分を反射し、それ以外を透過する透過率波長特性を持っている。
【0061】
また、この実施例では、色合成ダイクロミラー7は、B1色分を透過し、残りのR,G2色分を反射する透過率波長特性を持っている。
【0062】
即ち、マイクロレンズの光軸上にある開口に対応した色分離ダイクロミラーである色分離第1ダイクロミラー61と、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63を、空間的に離して配置することによって、色分離第1ダイクロミラー61が関係した多重反射を防止できる。
【0063】
図9、図10を用いて本発明の第3の実施例を説明する。図9は本実施例の全体構成を示す配置図、図10は図9の色分離手段と色合成手段の拡大図である。第3の実施例では、色分離第1ダイクロミラー61でB1色を分離透過させ、R,G2色を反射分離し、色分離第2ダイクロミラー62でR1色を反射分離させ、それ以外を透過させ、色分離第3ダイクロミラー63でG1色を反射分離させ、それ以外を透過させている。色分離第2ダイクロミラー62および色分離第3ダイクロミラー63は、R,G2色の角度的な分離を行うと同時に、最初に分離したB1色を空間的に合成する色合成ダイクロミラーの役目も兼ねることになる。
【0064】
色分離第1ダイクロミラー61で色分離され反射されたR,G光は反射ミラー10で反射され色分離第2ダイクロミラー62に到達し、R光は分離反射され結像レンズ52へ入射する。色分離第2ダイクロミラー62を透過したG光は、色分離第3ダイクロミラー63で反射され結像レンズ52へ入射する。色分離第1ダイクロミラー−61を通過したB光はダイクロミラー10´で反射され、色分離第3ダイクロミラー63および色分離第2ダイクロミラー62を透過して、R,G光と合成され結像レンズ52へ入射する。即ち、マイクロレンズの光軸上にある開口に対応した色分離ダイクロミラーである色分離第1ダイクロミラー61と、色分離第2ダイクロミラー62と色分離第3ダイクロミラー63を、空間的に離して配置することによって、色分離第1ダイクロミラー61が関係した多重反射を防止できる。
【0065】
この実施例では、色分離第1ダイクロミラー61は、R,G2色分を分離反射し、残りのB1色分を透過する透過率波長特性を持ち、色分離第2ダイクロミラー62はR1色分を反射し、それ以外を透過する透過率波長特性を持ち、色分離第3ダイクロミラー63はG1色分を反射し、それ以外を透過する透過率波長特性を持っている。
【0066】
また、この実施例では、反射ミラー10´は、3色に分離するだけであれば全反射ミラーであってよいが、通常は、ランプの波長に対する発光特性から、緑との境および赤との境の波長域を削減する目的からダイクロミラーとする。
【0067】
これらの実施例では、リフレクタに放物面リフレクタを使用したが、楕円リフレクタとし、後ろに凹レンズを配置して平行光束としてからマルチレンズへ光束を導いても良い。
【0068】
また、インテグレータとして、四角柱の側面で反射を繰り返すロッドレンズまたは、同等の機能を有する別方式のインテグレータを用いて良い。
【0069】
リフレクタの形状や、インテグレータの方式は、本発明の本質に関わる問題ではない。
【0070】
ただ、偏光変換プリズムの替わりに平板状の偏光変換アレイを用いても、本発明の多重反射防止の効果は得られるが、マイクロレンズ1個にRGB3つの開口を一対で用いる液晶パネルの方式では、液晶パネルの各RGB用の開口がそれぞれ縦長となるので、それに対応した偏光変換方式が有利であり、本実施の形態では、偏光変換プリズムを使用している。このことを補足すると、偏光変換プリズムの通過前後で入射光束の断面積が2倍になるが、偏光変換プリズムを配置する向きは、即ち、光束の断面積が2倍になる方向は、液晶パネルでのRGBの各開口の長手方向に一致された方が、光量的に有利である。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、色分離ダイクロミラー間での多重反射を低減し、混色の少ないマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置を提供できる。
【0072】
さらに、本発明によれば、色分離ダイクロミラーの反射膜の積層数を増加せずに、色分離ダイクロミラー間での多重反射を低減し、混色の少ないマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置の基本構成を概念的に示す概念図。
【図2】本発明の実施の形態における色分離手段と色合成手段の働きを説明する説明図。
【図3】本発明の色分離手段のダイクロミラーによる多重反射光の発生を説明する説明図。
【図4】本発明の色分離手段のダイクロミラーで発生した多重反射光が、液晶パネルの各マイクロレンズ及び各色に対応した開口部のどこを通過するかを説明する図。
【図5】本発明の色分離手段のダイクロミラーで発生した多重反射光が、液晶パネルを通過した後、投射レンズのF値に相当する開口部を通過しないことを説明する平面図。
【図6】本発明の色分離手段のダイクロミラーで発生した多重反射光が、液晶パネルを通過した後、投射レンズのF値に相当する開口部を通過しないことを説明する断面図。
【図7】本発明の第2の実施例にかかるマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置の基本構成を概念的に示す概念図。
【図8】本発明の第2の実施例における色分離手段と色合成手段の働きを説明する説明図。
【図9】本発明の第3の実施例にかかるマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置の基本構成を概念的に示す概念図。
【図10】本発明の第3の実施例における色分離手段と色合成手段の働きを説明する説明図。
【図11】従来のマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置の基本構成を概念的に示す概念図。
【図12】従来例における色分離手段と色合成手段の働きを説明する説明図。
【図13】従来例の色分離手段のダイクロミラーによる多重反射光の発生を説明する説明図。
【図14】従来例の色分離手段のダイクロミラーで発生した多重反射光が、液晶パネルの各マイクロレンズ及び各色に対応した開口部のどこを通過するかを説明する図。
【図15】従来例の色分離手段のダイクロミラーで発生した多重反射光が、液晶パネルを通過した後、投射レンズのF値に相当する開口部を通過することを説明する平面図。
【図16】従来例の色分離手段のダイクロミラーで発生した多重反射光が、液晶パネルを通過した後、投射レンズのF値に相当する開口部を通過することを説明する断面図。
【符号の説明】
1 光源
2 リフレクタ
3 偏光変換プリズム
4 マルチレンズアレイ
5 結像レンズ
6 色分離手段
7 色合成ダイクロミラー
8 液晶パネル
9 投射レンズ
10 反射ミラ−
61 色分離第1ダイクロミラー
62 色分離第2ダイクロミラー
63 色分離第3ダイクロミラー
81 マイクロレンズ
83R R光束対応の開口
83B B光束対応の開口
83G G光束対応の開口
91 投射レンズのF値相当の開口
Claims (9)
- 少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、
マイクロレンズの光軸上に位置する開口に光源からの光から1色の光束を反射または透過する色分離手段としての色分離第1ダイクロミラーを、マイクロレンズの光軸上に位置していないそれぞれ2つの開口に光源からの光から2色の光束をそれぞれ反射する色分離手段としての色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーから離して配置し、且つ、反射または透過後でそれぞれ角度の異なる、前記色分離第1ダイクロミラーで反射または透過された1色の光束と、前記色分離第2ダイクロミラーと前記色分離第3ダイクロミラーで反射された2色の光束を空間的に合成する色合成手段としての色合成ダイクロミラーを設けたことを特徴とするマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。 - 少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、
前記色分離手段では、光源からの光から1色の光束を反射するために、色分離第1ダイクロミラーを配置し、前記色分離第1ダイクロミラーを透過した光源からの光から2色の光束を反射するために、前記色分離第1ダイクロミラーより大きい角度と小さい角度で色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーをそれぞれ配置し、反射後でそれぞれ角度の異なる前記1色の光束と前記2色の光束を空間的に合成する色合成手段としての色合成ダイクロミラーを設けたことを特徴とするマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。 - 少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、
前記色分離手段では、光源からの光から2色の光束を反射するために、色分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーを配置し、前記色分離第2ダイクロミラーと前記色分離第3ダイクロミラーを透過した光源からの光から1色の光束を反射するために、色分離第1ダイクロミラーを配置し、反射後の前記1色の光束と反射後の前記2色の光束を空間的に合成する色合成手段としての色合成ダイクロミラーを設け、前記色分離第1ダイクロミラーより大きい角度と小さい角度で前記色分離第2ダイクロミラーと前記色分離第3ダイクロミラーをそれぞれ配置したことを特徴とするマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。 - 前記色分離手段の色分離第1ダイクロミラーと、前記色合成手段の色合成ダイクロミラーを平行に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。
- 前記色分離手段の色分離第1ダイクロミラーと、前記色合成手段の色合成ダイクロミラーを照明光学系の光軸に対してそれぞれ斜め45度に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。
- 少なくとも光源と、リフレクタと、前記光源からの光の光軸上に複数のダイクロミラーを互いに異なる角度で配置した色分離手段と、マイクロレンズアレイを有し且つ各マイクロレンズ1個に対してそれぞれ3色に対応した開口を有する液晶パネルと、投射レンズを備えたマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置において、
前記色分離手段では、光源からの光から1色の光束を透過するために、色分離第1ダイクロミラーを配置し、前記色分離第1ダイクロミラーを反射した光源からの光から2色の光束を反射するために、前記色分離第1ダイクロミラーより大きい角度と小さい角度で色 分離第2ダイクロミラーと色分離第3ダイクロミラーをそれぞれ配置し、前記色分離第2ダイクロミラーと前記色分離第3ダイクロミラーで、前記2色の光束を反射させるとともに、前記1色の光束を透過させることにより、それぞれ角度の異なる前記1色の光束と前記2色の光束を空間的に合成する色合成手段として作用させることを特徴とするマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。 - 前記リフレクタから前記色分離手段の間に、順に偏光変換プリズムと、第1マルチレンズアレイと、第2マルチレンズアレイを配置し、
第1マルチレンズアレイの各レンズ面での光量分布を液晶パネル面上に重ね合わせるための結像レンズを第2マルチレンズアレイと液晶パネルの間に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。 - 前記結像レンズは2枚以上の凸レンズを有し、2つの凸レンズの間に前記色分離手段及び前記色合成手段を配置したことを特徴とする請求項7に記載のマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。
- 前記結像レンズと前記液晶パネルの間に、前記色分離手段及び前記色合成手段を配置したことを特徴とする請求項7に記載のマイクロレンズを有する液晶プロジェクタ装置。
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