JP3998663B2 - アクセスポイント装置、無線端末装置及び無線通信システム - Google Patents

アクセスポイント装置、無線端末装置及び無線通信システム Download PDF

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本発明は、同一の無線チャネルを時間多重で共用するアクセスポイント装置、無線端末装置及び無線通信システムに関する。
従来のパケット通信方式として、装置間で同一の無線チャネルを時間的に共用する無線通信システムがある。例えば、IEEE802.11で規定された無線LANシステムでは、各無線装置はパケットを送信する前に無線チャネルが使用されているかどうかを調べ、使用されていなければパケットを送信する。パケットを受信した宛先の無線装置は、正常にパケットを受信した場合に、パケットの送信元に対して受信確認無線フレームを送信する。パケットの送信元は受信確認無線フレームを受信することで、パケットが正常に受信できたことを知ることができる。受信確認無線フレームが送られてこない場合には、受信失敗とみなしてパケットの再送を行う。再送を含めて受信確認無線フレームが返ってくるまでが実質のパケット送信期間となる(例えば、非特許文献1参照)。
「802.11高速無線LAN教科書」松江英明、守倉正博、監修、株式会社IDGジャパン発行、2003、P.66−74
IEEE802.11の無線LAN方式は、1対1のパケット通信を前提としているが、ここでは1対多のパケット通信に拡張する場合を考える。
複数宛のパケットをひとつの無線フレームにまとめて送信する場合、受信確認無線フレームを送信する無線装置が複数存在することになる。同じ無線チャネルを共用しているために、受信確認無線フレームを同時に送信することができない。そのため、無線チャネルが空いていることを確認して受信確認無線フレームを送信する必要があるが、まとめたパケットの数だけ送信を行いたい無線装置が存在することになるため競合が発生する。この競合回避をするために、ランダム時間だけ待った後に再度空き確認を行う必要がある。そのためにすべての無線装置が受信確認無線フレームの送信を完了するために相当の時間を要することになる。あるパケットの送信は、受信確認無線フレームの受信をもって完了するため、あるパケットの送信完了までの時間が増大し、パケットレベルのスループットが低下する。
さらに、全く別の無線装置も同様に無線チャネルを共用しているため、受信確認無線フレームと受信確認無線フレームの間に割り込んでパケットの送信を行うことが考えられる。データを送信するパケットの長さは受信確認無線フレームに比べて長いので、受信確認無線フレームがかなりの時間待たされることになる。
この状態を回避するために、複数宛のパケットをまとめた無線フレームに対しては受信確認無線フレームの送信を行わないことが考えられるが、受信失敗を知ることができないためパケット再送を行うことができない。したがって、パケット欠落の頻度が増大してしまう。
また、複数宛のパケットをまとめた無線フレームに対しては受信確認無線フレームの送信を行わないが、別途受信確認を行うための受信確認要求フレームを複数の宛先に対して順次送信することも考えられる。これによれば、受信確認無線フレームの競合は発生しないが、受信確認要求フレームを複数回送信する必要があるため、やはりあるパケットの送信完了までの時間が増大してしまう。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、受信確認無線フレームの競合を生じさせず、かつ、1つのパケットの送信完了までの時間を少なくするアクセスポイント装置、無線端末装置及び無線通信システムを提供するものである。
本発明の無線通信システムによれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
各前記無線端末装置は、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信する場合に規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
前記アクセスポイント装置は、受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を備えている。
また、本発明の無線通信システムによれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
各前記無線端末装置は、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
前記アクセスポイント装置は、受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備する。
さらに、本発明の無線通信システムによれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段を具備し、
各前記無線端末装置は、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信するときに規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
前記アクセスポイント装置は、さらに、受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備する。
さらにまた、本発明の無線通信システムによれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
前記アクセスポイント装置は、前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段を具備し、
各前記無線端末装置は、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
前記アクセスポイント装置は、前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備する。
本発明の無線端末装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信する場合に規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備する。
また、本発明の無線端末装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備する。
さらに、本発明の無線端末装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、該無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加し、複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信するときに規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備する。
さらにまた、本発明の無線端末装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、該無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加し、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備する。
本発明のアクセスポイント装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備する。
また、本発明のアクセスポイント装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備する。
さらに、本発明のアクセスポイント装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段と、受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備する。
さらにまた、本発明のアクセスポイント装置によれば、複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段と、前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備する。
本発明のアクセスポイント装置、無線端末装置及び無線通信システムによれば、受信確認無線フレームの競合を生じさせず、かつ、1つのパケットの送信完了までの時間を少なくすることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係るアクセスポイント装置、無線端末装置及び無線通信システムについて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態のアクセスポイント装置(AP)は、図1に示したように、アクセスポイント装置の通信範囲内にある本実施形態の各無線端末装置(STA#1、STA#2、STA#3、STA#4)とパケットデータの通信を行う。アクセスポイント装置は、有線接続などで外部のネットワークと接続して、各無線端末装置と外部のネットワークとのパケットデータの中継を行う。
次に、アクセスポイント装置が各無線端末装置宛てに送信するパケットデータを含む無線フレームと、アクセスポイント装置が各無線端末装置から受信する受信確認信号を含む無線フレームを図2(A)及び図2(B)を参照して説明する。
図1に示したように、アクセスポイント装置の通信範囲にSTA#1からSTA#4の4つの無線端末装置が存在している場合に、アクセスポイント装置が外部ネットワークからSTA#1、STA#2、STA#3宛てのパケットデータを受け取ったとする。アクセスポイント装置は、図2(A)の左側に示したように、各無線端末装置宛てのパケットデータを結合し、この結合したパケットデータの先頭に物理ヘッダ(図2(A)では「P」と図示している)を付加する。物理ヘッダは、例えば、この結合されたパケットデータを含む無線フレームは幾つのパケットデータが結合されたものであるかが記述された情報、各無線端末装置が受信するために必要な同期信号を含んでいる。その後、アクセスポイント装置は、この結合したパケットデータを誤り訂正符号化、デジタル変調を施し、各無線端末装置が受信するために必要な同期信号を付加して、図2(A)の左側に示したようなOFDM方式の無線フレームとして各無線端末装置に送信する。
各無線端末装置宛てのパケットデータは、図2(B)に示したように、同期信号、制御情報、宛先、誤り訂正符号化後及びデジタル変調後のパケットデータの情報を含んでいる。このうち、同期信号及び制御情報は図2(A)に示した物理ヘッダに含まれ、宛先、誤り訂正符号化後及びデジタル変調後のパケットデータは図2(A)に示した各無線端末装置宛てのパケットデータ(図2(A)ではパケットと図示)にそれぞれ対応して含まれる。また、各無線端末も、図2(B)に示すように、送信するパケットに対して宛先情報などと伴に誤り訂正符号化、デジタル変調などを施し、アクセスポイント装置が受信する際に必要な同期信号を付加してOFDM方式の無線フレームとしてアクセスポイント装置に送信する。
ここで、それぞれの無線フレームにおけるパケット部分の割合が規定値よりも少ないなどの場合には、宛先など各パケットに固有の情報を付加した後、3つのパケットを結合し、この塊をひとつのパケットのようにして誤り訂正符号化、デジタル変調を施し、受信機に必要な同期信号を付加して、図2(A)の左側に示したようなOFDM方式の無線フレームとして相手に送信する。
このように複数の無線端末装置宛てのパケットデータを1つの無線フレームに含めると、結合した無線フレームに対する物理ヘッダの部分の時間割合が少なくなるため、物理ヘッダを付加することによるスループットの低下を抑制することができる。
各無線端末装置は、物理ヘッダからこの無線フレームには何個パケットデータが含まれているかの情報を得て、そのうちの何番目のパケットデータが自分宛のパケットデータであるかをカウントして、自局宛てのパケットデータを得る。この結合された無線フレームを受信した各無線端末装置は、自局宛のパケットデータの誤りの有無を確認し、誤りがなかった場合には受信確認無線フレームをアクセスポイント装置に送信する。そして、アクセスポイント装置は、図2(A)の右側に示したように、各無線端末装置に送信した各パケットデータに対する受信確認無線(ACK)フレームを各無線端末装置から受け取る。また、アクセスポイント装置が各無線通信装置から受信確認無線フレームを受け取る際は、ガードタイムを調整して各無線端末装置からの受信確認無線フレームを同時に受け取ることができる。また、このように同時に受け取らなくとも、マルチパス時における受信のようにして、アクセスポイント装置は各無線端末装置から受信確認無線フレームを受け取ることは可能である。
次に、本実施形態の各無線端末装置を図3を参照して説明する。
本実施形態の各無線端末装置は、図3に示したように、アンテナ300、送受信切り替え器301、受信無線回路302、OFDM復調回路303、誤り訂正回路304、宛先判定回路305、受信パケットバッファ306、ACKフレーム生成部307、送信パケットバッファ308、切り替え部309、誤り訂正符号化回路310、OFDM変調回路311、受信電力測定回路312、送信電力決定部313、送信電力調整回路314、送信無線回路315、及び、周波数誤差検出部316を備えている。
受信無線回路302は、アクセスポイント装置から送信された無線フレームをアンテナ300で受け取り、送受信切り替え器301を介して入力し、無線フレームのレベル調整などを行い、以降の信号処理を行うために必要となるベースバンド信号に周波数変換する。送受信切り替え器301は、無線端末装置がアンテナ300を使用して送信を行うか受信を行うかでアンテナ300と接続する回路を切り替える。
OFDM復調回路303は、ベースバンド帯域に変換された受信信号を、サブキャリア成分に分解し、サブキャリアごとにデジタル復調処理を施す。デジタル復調処理後、誤り訂正回路304がデジタル復調処理後の信号に誤り訂正を施す。
宛先判定回路305は、誤り訂正後の受信ビット列から宛先情報などを取り出し、この無線フレームに自局宛のパケットが含まれているかどうかを調べる。宛先判定回路305は、もしパケットに誤りがなく、かつ自局宛のパケットであると判定すれば、上位レイヤに渡すためにパケットデータを受信パケットバッファ306に格納する。また、宛先判定回路305が、自局宛のパケットが誤りなく受信できたと判定した場合、受信確認無線フレームを送信するための指示をACKフレーム生成部307、切り替え部309、及びOFDM変調回路311に出力する。
ACKフレーム生成部307は、受信確認を意味するデータ列の生成を行う。
送信パケットバッファ308は、上位レイヤより送信パケットバッファ308に設定された自局が送信するパケットデータを送信する。切り替え部309を経て誤り訂正、OFDM変調が施される。この場合、受信確認無線フレームの送信時とは別の送信電力に設定され無線周波数に変換されてアンテナ300より送信される。
切り替え部309は、本無線端末装置から受信確認無線フレームを送信するか、送信データを含む送信パケットデータを送信するかの指令を受け、どちらを送信するかに基づいてACKフレーム生成部307と送信パケットバッファ308との間で接続を切り替える。
誤り訂正符号化回路310は、生成されたACKのデータ列を切り替え部309を経て入力し、このデータ列に誤り訂正符号化を施す。
OFDM変調回路311は、誤り訂正符号化されたACKデータをOFDM変調する。このとき、OFDM変調回路311は、アクセスポイント装置からの受信した無線フレームの中の、自局宛パケットの位置に応じて決められたサブキャリアのみを使ってACKデータを割り当て、他のサブキャリアは全て使用せずにOFDM変調を行う。このサブキャリアは、宛先判定回路305からの宛先情報によって決められる。また、OFDM変調回路303は、周波数誤差検出部316から周波数誤差を入力し、逆フーリエ変換前のサブキャリアごと又は逆フーリエ変換後の時間波形の位相補正を行うことによって、アクセスポイント装置における無線周波数f1で無線フレームの送信を行う。
受信電力測定回路312は、無線フレームを受信したときの受信電力を測定する。送信電力決定部313は、測定された受信電力とアクセスポイント装置の送信電力に基づいてこの時点の伝播ロス(通常、アクセスポイント装置の送信電力と各無線端末装置からの受信電力の差)を求め、ACKフレームの送信電力を決定する。送信電力調整回路314は、決定された送信電力になるようにACKフレームのOFDM変調信号の電力を調整する。その後、送信無線回路315がACKフレームの周波数を無線周波数に変換し、送受信切り替え器301を経てアンテナ300からAPに対してACKフレームを送信する。
無線通信では、無線周波数の誤差は受信誤り特性の劣化を引き起こす。したがって、周波数誤差を検出しそれを補正する機構が必要となる。
周波数誤差検出部316は、周波数誤差を検出しそれを補正するためのものである。無線通信では、無線周波数の誤差は受信誤り特性の劣化を引き起こすので、周波数誤差検出部316はこの受信誤り特性の劣化を防ぐ。周波数誤差検出部316は、受信した無線フレームに付加された同期信号などから、自局の持つ発信器の発振周波数と、アクセスポイント装置の持つ発信器の発振周波数との周波数誤差を検出する。例えば、アクセスポイント装置の発信器により生成された無線周波数がf1で、この無線端末装置の発信器により生成される無線周波数がf2であるとする。いずれも公称周波数に対してある程度の誤差を含んでいるが、周波数誤差検出部316は、アクセスポイント装置を基準とした周波数誤差Δf=f2−f1を検出する。周波数誤差検出部316は、ここで検出した周波数誤差をOFDM復調回路303に出力する。OFDM復調回路303は、Δfに基づきフーリエ変換前の時間波形あるいはフーリエ変換後のサブキャリアの位相補正を行い、周波数誤差の影響を打ち消す。
周波数誤差検出部316からの情報を入力しないと、送信する無線フレームは無線周波数f2で送信される。しかし、周波数誤差検出部316がOFDM変調回路303へ周波数誤差を入力し、OFDM復調回路303が逆フーリエ変換前のサブキャリアごとあるいは逆フーリエ変換後の時間波形の位相補正を行うことで、アクセスポイント装置における無線周波数f1で無線フレームの送信を行うことができるようになる。
無線端末装置が受信確認無線フレームの送信を行う時に、この補正を行うことで、複数の無線端末装置から部分的なサブキャリアを使用した無線フレーム全てがアクセスポイント装置とほぼ同じ無線周波数になる。したがって、アクセスポイント装置は複数の無線端末装置ごとに無線周波数の誤差が異なることに依存した、個別の周波数誤差補正機構を設ける必要がなく、1つの無線端末装置からの無線フレームを受信する場合と同じ構成で無線端末装置から無線フレームを受信することが可能となる。
次に、図3の受信電力測定回路312が受信電力を測定して図3の送信電力決定部313が送信電力を決定する様子を図4(A)及び図4(B)を参照して説明する。図4(A)及び図4(B)は、図1の位置関係におけるアクセスポイント装置の送信電力と各無線端末装置の対応する各受信電力、及び各受信確認無線フレームの各送信電力とアクセスポイント装置の対応する各受信電力の関係を示したものである。図1に示した例では、無線端末装置(STA#3)が最も近く、無線端末装置(STA#1)、無線端末装置(STA#2)の順でアクセスポイント装置から近い。
アクセスポイント装置の送信電力と、ある無線端末装置が無線フレームを受信した時の受信電力の差が、この無線端末装置での伝播ロスである。この伝播ロスは、基本的には、アクセスポイント装置から無線端末装置までの距離が大きくなるほど無線端末装置での伝播ロスは大きくなるので、図4(A)に示したように、STA#3が最も伝播ロスが小さく、以下、STA#1、STA#2の順に伝播ロスが小さい。各無線端末装置は、予めアクセスポイント装置の送信電力を求めておき、受信電力測定回路312が受信電力を測定することにより、伝播ロスを求める。そして、各無線端末装置が受信確認無線フレームを送信するときには、図4(B)に示したように、各無線端末装置は基準送信電力に各無線端末装置の伝播ロスの分を足して受信確認無線フレームの送信電力とすることによって、アクセスポイント装置での各無線端末装置からの受信確認無線フレームの受信電力は全て同じ値になる。
アクセスポイント装置の送信電力は、例えば、APが定期的の報知する各種制御情報の一部として各無線端末装置に通知する。また、アクセスポイント装置が結合したパケットを送信する際に、アクセスポイント装置が各無線端末装置に制御情報の一部として送信電力を通知してもよい。また、各無線端末装置が定期的にアクセスポイント装置の送信電力の確認を行ってもよい。
次に、各無線端末装置が受信確認無線フレームをどのようにサブキャリアに割り当てるかの例を図5及び図6を参照して説明する。
ACKデータのサブキャリアへの割り当ては、アクセスポイント装置から送信された無線フレーム中、自局宛のパケットの順番及びこの無線フレームに含まれるパケット数で決定する。例えば4つのパケットがひとつの無線フレームで送信された場合には、図5のように全サブキャリアを4分割し、周波数の高いサブキャリアから順番に割り当てる。他に、図6のように中央を最初のパケットの宛先の無線端末装置に割り当て、2番目以降はその外側に順次割り当ててもよい。このようにどのサブキャリアをどのACKデータに割り当てるかは、予めアクセスポイント装置と各無線端末装置に知らせておく、若しくは、報知チャネルでアクセスポイント装置が各無線端末装置に報知する。
このようにACKデータを割り当てると、パケットの順番と同時に送信されたパケット数のみによって、自局がACKデータに割り当てるサブキャリアを決定することができるので、サブキャリアを指定する情報のやり取りに要するオーバーヘッドがなくて済む。ただし、例えば伝播環境の悪いサブキャリアを使用しないことによってACKデータの通信品質を高めるなど、もっと柔軟にサブキャリア割り当てを行う必要がある場合には、アクセスポイント装置から各無線端末装置へ、ACKデータに使用するサブキャリアを指定する情報を付加する方式をとることが好ましい。
次に、本実施形態のアクセスポイント装置を図7を参照して説明する。図7では、送信系の回路構成は省略してあり、受信系のみ示してある。ここでは、アクセスポイント装置が受信確認無線フレームを受信する場合を中心に説明する。
本実施形態のアクセスポイント装置は、図7に示すように、アンテナ700、送受信切り替え器701、受信無線回路702、OFDM復調回路703、誤り訂正回路705、受信パケットバッファ706、分配回路707、ACKバッファ708、誤り訂正回路709、及び、ACK判定部710を備えている。
受信無線回路702は、各無線端末装置から送信された受信確認無線フレームをアンテナ700で受け取り、送受信切り替え器701を介して入力し、受信確認無線フレームのレベル調整などを行い、以降の信号処理を行うために必要となるベースバンド信号に周波数変換される。送受信切り替え器701は、無線端末装置がアンテナ700を使用して送信を行うか受信を行うかでアンテナ700と接続する回路を切り替える。
周波数誤差検出部711は、周波数誤差を検出しそれを補正するためのものである。無線通信では、無線周波数の誤差は受信誤り特性の劣化を引き起こすので、周波数誤差検出部711はこの受信誤り特性の劣化を防ぐ。周波数誤差検出部711は、受信した無線フレームに付加された同期信号などから、自局の持つ発信器の発振周波数と、アクセスポイント装置の持つ発信器の発振周波数との周波数誤差を検出する。
OFDM復調回路703は、ベースバンド帯域に変換された受信信号を、サブキャリア成分に分解し、サブキャリアごとにデジタル復調処理を施す。また、OFDM復調回路703は、周波数誤差検出部711が検出した周波数誤差に基づきフーリエ変換前の時間波形あるいはフーリエ変換後のサブキャリアの位相補正を行い、周波数誤差の影響を打ち消す。OFDM復調後、誤り訂正回路705がACK以外の無線フレームを復調した信号に対して誤り訂正を施す。誤りがなく、かつアクセスポイント装置宛のパケットのみ受信パケットバッファ706に格納され、その後上位レイヤに渡される。
各無線端末装置は、送信した各信号がアクセスポイント装置で同一受信電力になるように送信電力を調整してACKフレームを送信しているので、アクセスポイント装置ではサブキャリアごとに大きく異なる受信電力になることを想定した受信無線回路702を用意する必要はない。そのため、OFDM復調回路703までは、ACKフレームを受信する場合とパケットデータを受信する場合で同じ構成とすることができる。
アクセスポイント装置が無線フレームを送信した後には受信確認無線フレームが各無線端末装置より送信されるため、この時、OFDM復調回路703は、分配回路707にこれらの受信確認無線フレームを出力し、分配回路707により各無線端末装置に割り当てられた各サブキャリアの復調信号を抽出し、この抽出された復調信号は各無線端末装置に応じたACKバッファ708に入力される。この場合、アクセスポイント装置の送信系から何個のパケットデータを1つの無線フレームにまとめて各無線端末装置に送信したか、及び無線フレーム中のパケットデータの送信順序(無線フレームにおける各パケットデータの位置)を分配回路707に通知し、分配回路707はこの情報を基にして各ACKバッファ708に各ACKデータを分配する。送信順序が予め設定されてある場合は、送信系から分配回路707に送信順序を通知する必要はない。
各誤り訂正回路709は、それぞれACKデータに対して誤り訂正を施す。ACK判定部710は、ACKデータに誤りがないかどうかの判定が行われる。この結果、ACKデータに誤りがあると判定された場合はその無線端末装置宛のパケットを再送し、誤りがないと判定された場合はパケットの再送は行わない。図7に示した例では、受信確認無線フレームを送信する各無線端末装置に応じた誤り訂正回路やACK判定部を用意しているが、アクセスポイント装置にそれぞれひとつだけ用意してそれを切り替える構成とすることも可能である。また、パケットデータについての誤り訂正回路705と併せて切り替え使用する構成にすることもできる。なお、アクセスポイントから無線端末への信号伝送には問題がなくACKフレームを送信したが、アクセスポイントがACKデータの受信に失敗する可能性もある。その場合に対応して、別途無線端末ごとの受信確認応答フレームの受信信号を測定し、ACKデータに誤りがあっても、ある程度以上の受信電力が合った場合には再送を行わない方法もある。その場合は、例えばOFDM復調後の受信信号を測定し、その値を所定のしきい値と比較し、その結果をACK判定部710に送る。ACK判定部710は、ACKデータに誤りがあっても、しきい値以上の受信電力が合った場合には再送を行わないと判定する。
以上に示した実施形態によれば、複数の無線端末装置から送信される受信確認無線フレームをサブキャリアにより多重することで、受信確認無線フレームの競合を生じさせず、受信確認無線フレームの全てを送信するための時間を短縮することができる。
また、無線端末装置が受信確認無線フレームを送信するときに、パケットを送信したアクセスポイント装置が受信確認無線フレームを受信するときに規定の受信電力になるように、受信確認無線フレームの送信電力を調整するため、複数の無線装置から送信される受信確認無線フレームの受信電力を一定とすることができる。したがって、受信確認無線フレームを受信するための受信装置は、単一の無線端末装置からの受信確認無線フレームを受信する場合と同一の構成にすることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態のアクセスポイント装置及び無線端末装置では、アクセスポイント装置が伝播ロスの範囲を予め把握している各無線端末装置に、アクセスポイント装置が無線フレームを送信する場合である。換言すれば、アクセスポイント装置が受信電力を把握している各無線端末装置に、アクセスポイント装置が無線フレームを送信する場合である。この場合、アクセスポイント装置は、アクセスポイント装置の通信範囲内にある各無線端末装置との間でやり取りされる無線フレームが無線端末装置との距離に応じて変調方式が異なるように設定している。
IEEE802.11aでは、符号化率は1/2、2/3、3/4の3種類、変調方式はBPSK(binary phase-shift keying)、QPSK(quadrature phase-shift keying)、16QAM(quadrature amplitude modulation)、64QAMの4種類が規定されていて、この組合せで8通りの伝送速度が規定されている。例えば、符号化率2/3、変調方式64QAMでデータを送信したときACKフレームが返ってこない割合が多い場合には、64QAMでの通信に適さない環境と判断して伝送速度を下げる。例えば、符号化率3/4、変調方式16QAMを用いた伝送速度に切り替える。伝搬環境の悪い状態では伝送速度を下げ、よい状態では伝送速度を上げることで、最適な伝送速度での通信を行うことが可能となっている。このようにして、アクセスポイント装置は各無線端末装置との間で最適な符号化率及び変調方式を決定する。
アクセスポイント装置から各無線端末装置に送信するパケットの最適な変調方式は、例えば、アクセスポイント装置と無線端末装置との距離により異なる。一般に、アクセスポイント装置と無線端末装置との距離が大きいほどこれらの間での無線通信の伝搬環境は悪化する。したがって、アクセスポイント装置と無線端末装置との距離が大きいほど伝送速度を下げる無線通信を行うことにより、悪い伝搬環境でも良質な無線通信を提供することが可能になる。
また、伝送速度は、ある符号化率の下で、BPSK、QPSK、16QAM、64QAMの順で大きくなる。すなわち、アクセスポイント装置と無線端末装置との距離が大きいほどBPSKの変調方式を採用し、アクセスポイント装置と無線端末装置との距離が小さいほど64QAMの変調方式を採用する。
この設定を図8を参照して説明する。図8にアクセスポイント装置と無線端末装置の距離と無線端末装置における受信電力の関係の模式図を示す。
図8に示すように、アクセスポイント装置と無線端末装置との距離に応じて、アクセスポイント装置から無線端末装置に符号化率及び変調方式が設定されている。基本的には距離が遠くなるほど伝播ロスが大きくなり、受信電力が減少する。デジタル変調として複数の変調多値数及び誤り訂正符号化の符号化率のセットを用意し、パケットごとに、無線端末装置が受信できるセットに切り替える方式がある。図8に示したように、受信電力の大きいところでは64QAMなど変調多値数の大きい方式が適用できるが、受信電力が小さくなるほど変調多値数を少なくする必要がある。逆に、同じ変調多値数及び符号化率のセットを受信できる場合、受信電力にそれほど大きな差がないことになる。
したがって、アクセスポイント装置が異なる無線端末装置宛のパケットを結合する際、任意の宛先のパケットを結合する代わりに、同じセットの変調方式で送信するパケットのみを組み合わせることで、無線端末装置の受信端でほぼ同じ電力になるようにすることができる。
次に、このパケット結合方式を用いた場合の本実施形態の無線端末装置の一例を図9を参照して説明する。無線端末装置は、受信確認無線フレームをアクセスポイント装置に送信する必要のある無線端末装置における無線フレームの受信電力がほぼ同じとなるため、第1の実施形態の図3で示した無線端末装置に対して、受信電力の測定とそれに基づく送信電力調整が不要となり、構成を簡単にすることができる。本実施形態の無線端末装置は、ある予め定められた送信電力で、又はアクセスポイント装置から指定された送信電力で、受信確認無線フレームをアクセスポイント装置に送信する。
すなわち、本実施形態の無線端末装置は、第1の実施形態での無線端末装置で受信電力測定回路312及び送信電力決定部313、送信電力調整回路314を取り去ったものである。この他は第1の実施形態の無線端末装置と同様である。
もちろん、上述したパケット結合方式を用いた場合でも、図3に示した第1の実施形態の無線端末装置を使用してもよい。
以上に示した実施形態によれば、伝播ロスがほぼ同じ無線装置宛のパケットをまとめることで、受信確認無線フレームを送信する無線装置側が規定の送信電力で受信確認無線フレームを送信しても、第1の無線装置の受信端でほぼ同一の受信電力にすることができる。
また、伝播ロスがほぼ同じ無線端末装置宛のパケットをまとめることで、受信確認無線フレームを送信する各無線端末装置が規定の送信電力で受信確認無線フレームを送信しても、アクセスポイント装置の受信装置でほぼ同一の受信電力にすることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態のアクセスポイント装置(AP)と本発明の実施形態の各無線端末装置(STA#1、STA#2、STA#3、STA#4)との間の通信を示した図。 (A)は、アクセスポイント装置が各無線端末装置に送信する無線フレームと各無線端末装置からアクセスポイント装置が受信する受信確認無線フレームを示す図であり、(B)は、各無線端末装置宛てで送信されるパケットデータに含まれる情報を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る各無線端末装置のブロック図。 (A)は、図1に示したアクセスポイント装置と各無線端末装置の位置関係におけるアクセスポイント装置の送信電力と各無線端末装置の対応する各受信電力の関係を示す図であり、(B)は、各受信確認無線フレームの各送信電力とアクセスポイント装置の対応する各受信電力の関係を示す図。 各無線端末装置が受信確認無線フレームをどのようにサブキャリアに割り当てるかのある例を示す図。 各無線端末装置が受信確認無線フレームをどのようにサブキャリアに割り当てるかの図5とは別の例1を示す図。 本発明の実施形態に係るアクセスポイント装置のブロック図。 アクセスポイント装置と無線端末装置の距離と無線端末装置における受信電力の関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る各無線端末装置のブロック図。
符号の説明
300・・・アンテナ、301・・・送受信切り替え器、302・・・受信無線回路、303・・・OFDM復調回路、304・・・誤り訂正回路、305・・・宛先判定回路、306・・・受信パケットバッファ、307・・・ACKフレーム生成部、308・・・送信パケットバッファ、309・・・切り替え部、310・・・誤り訂正符号化回路、311・・・OFDM変調回路、312・・・受信電力測定回路、313・・・送信電力決定部、314・・・送信電力調整回路、315・・・送信無線回路、316・・・周波数誤差検出部、700・・・アンテナ、701・・・送受信切り替え器、702・・・受信無線回路、703・・・OFDM復調回路、705・・・誤り訂正回路、706・・・受信パケットバッファ、707・・・分配回路、708・・・ACKバッファ、709・・・誤り訂正回路、710・・・ACK判定部、711・・・周波数誤差検出部

Claims (12)

  1. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
    各前記無線端末装置は、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、
    自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信する場合に規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
    前記アクセスポイント装置は、
    受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、
    前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とする無線通信システム。
  2. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
    各前記無線端末装置は、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
    前記アクセスポイント装置は、
    受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、
    前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とする無線通信システム。
  3. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
    前記アクセスポイント装置は、
    前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段を具備し、
    各前記無線端末装置は、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、
    自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信するときに規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
    前記アクセスポイント装置は、さらに、
    受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、
    前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とする無線通信システム。
  4. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置と、該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する複数の無線端末装置とからなる無線通信システムにおいて、
    前記アクセスポイント装置は、
    前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段を具備し、
    各前記無線端末装置は、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備し、
    前記アクセスポイント装置は、
    前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とする無線通信システム。
  5. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、
    自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信する場合に規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線端末装置。
  6. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記無線フレーム内の自局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて決定されるサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線端末装置。
  7. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、該無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加し、複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    前記アクセスポイント装置から前記無線フレームの送信電力値を取得する取得手段と、
    自局の受信電力値と前記送信電力値との差分に基づき、前記アクセスポイント装置が前記受信確認無線フレームを受信するときに規定の受信電力値になるように受信確認無線フレームの送信電力値を決定する決定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、前記決定された送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線端末装置。
  8. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、該無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加し、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置から該無線フレームを受信して受信確認無線フレームを前記アクセスポイント装置宛てに送信する無線端末装置において、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれているか否か判定する判定手段と、
    受信した前記無線フレームに自局宛てのパケットが含まれている場合に、前記情報に基づき指定されたサブキャリアを使用して、予め定められた送信電力値で前記受信確認無線フレームを送信する送信手段を具備することを特徴とする無線端末装置。
  9. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、
    受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、
    前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とするアクセスポイント装置。
  10. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、
    受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、
    前記無線フレーム内の各局宛てのパケット位置及び該無線フレーム内に含まれるパケット数に基づいて、該各サブキャリアに含まれる各受信確認無線フレームを各無線端末装置に対応付ける対応付け手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とするアクセスポイント装置。
  11. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、
    前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段と、
    受信信号をサブキャリア成分に分解し各サブキャリアごとに復調する復調手段と、
    前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とするアクセスポイント装置。
  12. 複数の宛先のパケットからなる1つの無線フレームを、無線端末装置の受信電力値とアクセスポイント装置の送信電力値との差分がある範囲内にある複数の無線端末装置宛てに同一の無線チャネルでOFDM方式を使用して送信するアクセスポイント装置において、
    前記無線フレーム内に宛先の各無線端末装置が受信確認無線フレーム送信に使用すべきサブキャリアを指定するためのサブキャリア指定情報を付加する付加手段と、
    前記サブキャリア指定情報に基づき、受信端末装置ごとの受信確認無線フレームを抽出する抽出手段と、
    前記各受信確認無線フレームに含まれる情報に誤りがあるか否かを判定する判定手段と、
    前記情報に誤りがあると判定された場合に、対応付けられた無線端末装置宛てにパケットを再送する再送手段を具備することを特徴とするアクセスポイント装置。
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