JP3997700B2 - 接点装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として電力によって走行する移動体において電路の開閉に用いられる接点装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の接点装置は電動走行する自動車の電源の開閉などの目的で用いられている。すなわち、この種の接点装置は100Aといった比較的大きな電流を電路に流すから、接点の開極時にはアークを生じて、高圧のアークガスが器体の内部で発生することになる。そこで、このような高圧のアークガスによって器体が膨れるのを防止するために、従来の接点装置では接点の近傍に排気孔を設けているものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、器体に排気孔を設けた構成を採用すると、アークの発生時にアークガスとともにアークが器体の外部に飛び出すことになる。その結果、アークに伴って生じた器体材料の炭化物が接点装置に近接して配置された部材に付着することがあり、また接点装置の近傍に可燃性の部材が配置されていると危険である。
【0004】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、接点機構の開極時に生じるアークが器体から飛び出すことがなく、かつアークガスによる器体の膨れを抑制することを可能とした接点装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、電路を開閉する接点機構と、接点機構を開閉駆動する電磁石装置と、接点機構および電磁石装置を収納する密閉された器体とを備える接点装置であって、電磁石装置の周面のうち接点機構に対向する第1面から接点機構とは対向しない第2面まで連続するように電磁石装置の周面に沿った隔壁が器体内に形成され、隔壁のうち電磁石装置の第2面に沿う部位に対して電磁石装置の反対側に、接点機構が配設されている空間と連通する通気路が形成されているものである。この構成によれば、接点機構を配設している空間に連通した通気路を電磁石装置の周囲で器体内に形成しているから、器体内においてアークガスのガス圧を接点機構の近傍から通気路を通して逃がすことができ、器体を密閉しながらもアークガスによって器体が膨れるのを防止することができる。なお、密閉という用語は気密に封止していることを意味するのではなく、たとえば接点機構や電磁石装置を外部回路と接続する部位など、器体には内外が連通する小さい隙間が随所に形成されている。ただし、これらの隙間を通してアークが外部に飛び出すことがない程度に器体を密閉しているのである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記隔壁が前記第2面の一部に重複するように形成され、前記電磁石装置がコイルを囲むヨークを備え電磁石装置の前記第2面がヨークの一面であって、ヨークのうち隔壁と重複していない部位にはヨークに囲まれる空間と前記通気路とを連通させる逃がし切欠が形成されているものである。この構成によれば、器体の内部に隔壁によって形成される通気路だけではなく、電磁石装置においてヨークに囲まれている空間もアークガスのガス圧を逃がすための空間として利用でき、アークガスによる器体の膨れを一層抑制することができる。ここに、ヨークのうち隔壁と重複していない部位に逃がし切欠を形成して通気路と連通させているから、アークガスが通気路を通る方向とヨークに囲まれた空間にアークガスが流れ込む方向とがほぼ直交することになり、アークガスの流れを減速でき、ヨークの内部空間にアークが流れ込むのを確実に防止できる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ヨークに当接して前記器体内に前記通気路とは分離された空間を形成する位置決めリブが前記器体内における前記逃がし切欠の近傍に設けられ、前記コイルに接続されたリード線の少なくとも一部が通気路とは分離された前記空間を通して器体の外部に導出され、リード線を器体内で保持可能なガイド溝が器体からのリード線の導出部位の近傍で位置決めリブに形成され、ガイド溝は器体からのリード線の導出方向とは交差させる形でリード線を保持するものである。この構成によれば、通気路を流れるアークガスが位置決めリブによって逃がし切欠に向かって確実に誘導される。しかも、位置決めリブによって通気路とは分離された空間にリード線の少なくとも一部を通しているから、リード線においてアークガスに晒される部分が少なく、リード線がアークガスから保護されることになる。さらに、位置決めリブに設けたガイド溝によりリード線を保持し、かつ器体からリード線を導出する向きとガイド溝にリード線を通す向きとを交差させていることによって、リード線の張力止めがなされる。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記電路には直流電流が流され、前記接点機構の開極時に生じるアークを前記通気路に向かって付勢するように磁界を作用させる永久磁石が接点機構の近傍で器体に取着され、電路に前記直流電流とは逆極性の電流が流されたときに通気路から離れる向きに付勢された形で生じるアークを引き延ばす分離突起が前記器体に設けられているものである。この構成によれば、接点機構を含む電路に流す電流の極性を通常時とは逆にして使用する場合でも接点機構の開極時において生じるアークを分離突起によって引き延ばして消弧することができる。ここに、逆極性の電流を流すような用途では通常時に比較すれば小さい電流を流すことを想定しており、したがって分離突起によってアーク長を引き延ばす程度でアークを消弧することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
接点装置は、図1ないし図6に示すように、合成樹脂成形品の器体1に、電路を開閉する接点機構2と、接点機構2を開閉駆動する電磁石装置3とを収納した構成を有する。器体1の材料としては、水酸化マグネシウムを添加したナイロン6あるいはナイロン66、PBT、もしくは不飽和ポリエステルを用いる。これらの材料は接点機構2の開極時に生じるアークにより加熱されると消弧性のガスを発生する。なお、器体1を形成する材料は消弧性のガスを発生可能な材料であれば、上述したものに限定されるものではない。
【0010】
器体1は、一面側が開放された箱状に形成され接点機構2および電磁石装置3を収納するボディ1aと、ボディ1aの上記一面側に覆着されるカバー1bとからなり、後述するように、ボディ1aとカバー1bとはシール材を用いて封着される。ボディ1aは、図7ないし図13に示すように、下側収納部10の上面中央部に、下側収納部10よりも前後方向(図7の面に直交する方向)の寸法の小さい上側収納部20が連続一体に突設された形状に形成されている。ただし、下側収納部10の上部と上側収納部20の下部とにおける左右方向(図7における左右方向)の寸法は等しく、下側収納部10と上側収納部20との左右の各外側面は面一に連続している。
【0011】
下側収納部10の左右の各外側面には、それぞれ1つずつの取付台11が突設され、各取付台11の下面はボディ1aの下面と同一平面に揃えられている。また、一方の取付台11は下側収納部10の後部に設けられるとともに後面がボディ1aの後面と同一平面に揃えられ、他方の取付台11は下側収納部10の前部に設けられるとともに前面がボディ1aの前面と同一平面に揃えられている。各取付台11には上下に貫通する取付孔11aが穿孔され、取付孔11aには金属製の受け筒11bが圧入される。器体1を別部材に固定する際には、受け筒11bにねじなどの固定具を挿通する。
【0012】
下側収納部10の下壁内周面には左右に離間して一対の支持リブ12が突設される。また、下側収納部10の左右の両側壁内周面の下部にはそれぞれ位置決めリブ13a,13bが突設される。位置決めリブ13a,13bよりも上方であって下側収納部10の内部には左右両側壁に沿う部分と上側収納部20の下端に沿って形成される部分とを連続させてL字状に形成した一対の隔壁14が形成される。各隔壁14は下側収納部10の左右の側壁とは離間して形成され、左右の側壁との間に通気路15を形成する。隔壁14のうち上側収納部20の下端に沿う部分の前端面には上側が切欠された位置合わせ段部14aが形成される。下側収納部10の下壁における左右方向の中央部にはボディ1aの前縁に開放されたU字状の嵌合切欠16が形成される。嵌合切欠16の周縁のうち後端側(U字の底部分)には下壁の上面側に開放された合わせ溝16aが形成され、嵌合切欠16の周縁の残りの部分には下壁の下面側が上面側よりも広幅になった受け段16bが形成される。さらに、下側収納部10の一方の側壁の下部には位置決めリブ13bの上下においてボディ1aの前縁に開放されたU字状の導出溝17a,17bが形成される。上側の導出溝17bは位置決めリブ13bの近傍に形成され、位置決めリブ13bには導出溝17bと同程度の幅を有し位置決めリブ13bの前縁に開放されたガイド溝13cが形成される。つまり、導出溝17bとガイド溝13cとは中心線方向が互いに直交することになる。
【0013】
上側収納部20は上述のように下部においては左右方向の寸法が下側収納部10と等しいが、上側収納部20の上部外側面には左右一対の肩部21が形成されて肩部21よりも上側は下側よりも左右方向の寸法が小さく形成されている。また、上側収納部20の周壁において肩部21よりも上方には切り溝22が形成され、切り溝22よりも上側は下側よりも左右方向の寸法が小さく形成されている。切り溝22の下側面は端子台23の上面であり、端子台23は左右一対設けられている。各端子台23は前後方向に貫通する差込孔23aを備える角筒状であって、差込孔23aは断面形状が左右方向に長い矩形状になっている。また、差込孔23aの前端部は後部よりも断面積が大きく形成され、差込孔23aの前端部と後部との間に段差部23bが形成されている。
【0014】
両端子台23の間は左右方向において離間しており、両端子台23の間には上側収納部20の上壁内側面に突設された突台部24が挿入される。この突台部24と各端子台23との間には接点機構2を構成する固定端子板40(後述する)の厚み寸法に相当する間隙が形成される。突台部24の下面は端子台23の上下の中間部に位置し、突台部24の下面中央部には端子台23の下面よりも下方に突出する分離突起24aが突設される。また、上側収納部20の上壁には周壁よりも内側で端子台23の上面に対向する押さえリブ25が突設される。端子台23の上面と押さえリブ25の先端面との間の間隙の寸法は、切り溝22の上下方向の幅に等しく、接点機構2を構成する固定端子板40の厚み寸法に相当する寸法に設定される。したがって、突台部24の左右の側面と各押さえリブ25との間には差込溝26が形成され、また押さえリブ25と上側収納部20の側壁との間にも差込溝26が形成されることになる。また、端子台23の上面で左右方向において切り溝22の上側面と押さえリブ25との間に対応する部位には押さえ突起23cが突設され、端子台23において突台部24との対向面にも押さえ突起23cが突設される。一方、上側収納部20の後面には差込孔23aの下方において両差込孔23aの左右の両端間に跨る左右寸法を有した矩形状に開口する磁石取付凹所27が形成されている。
【0015】
ところで、ボディ1aの開口周縁には略全周に亘って前方(図7の手前側)に突出する立ち上がり縁28が形成され、立ち上がり縁28の内側には立ち上がり縁28の前面よりも後方に位置する受け面29が形成される。さらに、ボディ1aの左右両側壁における立ち上がり縁28の内側面には、下側収納部10と上側収納部20とにおいてそれぞれ左右一対ずつ合計4個の押さえ突起18が突設される。これらの押さえ突起18は受け面29よりも前方に位置し、ボディ1aの成形時にアンダカットとして形成される。
【0016】
ボディ1aに覆着されるカバー1bは、図14ないし図19に示す形状を有し、ボディ1aの下側収納部10に覆着される下側覆着部30と上側収納部20に覆着される上側覆着部31とを連続一体に備える。下側覆着部30の下縁中央部にはボディ1aに設けた嵌合切欠16に嵌合するように周縁がU字状に形成された嵌合突片32が形成され、嵌合突片32の先端部には合わせ溝16aに嵌合する合わせ突起32aが突設される。ここに、嵌合切欠16の周縁に形成されている受け段16bに合致するように、嵌合突片32の周縁には下面側が上面側よりも広幅になった受け片32bが形成されている。また、嵌合突片32が嵌合切欠16に嵌合した状態では、合わせ突起32aがボディ1aの内側に挿入され合わせ溝16aに嵌合するようにしてある。
【0017】
カバー1bはボディ1aの立ち上がり縁28の内側に嵌合し、受け面29に当接する形でボディ1aと結合される。また、カバー1bにおいて下側覆着部30の右側縁には、導出溝17a,17bに挿入され導出溝17a,17bとの間でリード線68a,68b(後述する)を保持する保持片33a,33bが突設される。上側覆着部31の下端には隔壁14に設けた位置合わせ段部14aに係合する位置合わせ突起34が突設され、上側覆着部31の両側縁には切り溝22の一部に嵌合する覆い片35が突設される。上側覆着部31の後面においてボディ1aの端子台23に設けた差込孔23aに対応する部位には、差込孔23aに挿入可能なガイド筒36が突設され、ガイド筒36を差込孔23aを挿入した状態では、ガイド筒36の先端面は差込孔23aの段差部23bに当接する。ここに、ガイド筒36には差込孔36aが形成されており、差込孔23aにおいて段差部23bよりも後方部位の断面形状と差込孔36aの断面形状とは一致している。したがって、差込孔23aにガイド筒36を挿入した状態では差込孔23aと差込孔36aとは連続した1つの孔になる。さらに、カバー1bの外側面であって差込孔36aの下方には両差込孔36aの左右の両端間に跨る左右寸法を有した矩形状に開口する磁石取付凹所38が形成されている。
【0018】
差込孔23a,36aには、それぞれL字状に形成されたヨーク48の一片が重ね合わされた形で器体1の前後から挿入される。各ヨーク48の他片にはそれぞれ永久磁石49が固着される。各ヨーク48の上記他片はそれぞれ器体1の前後(つまり、ボディ1aの後面とカバー1bの前面)に配置され、器体1の前後両外側面に形成した磁石取付凹所27,38と各ヨーク48の上記他片との間に永久磁石49が保持される。
【0019】
ところで、カバー1bの上部内側面にはボディ1aに設けた各差込溝26にそれぞれ挿入される4本の差込突起37が突設される。カバー1bの複数箇所には表裏に貫通した注入孔39が形成されている。注入孔39は、位置決めリブ13aの近傍に1個、位置決めリブ13bの近傍に2個、導出溝17aの近傍に1個、各差込突起37の近傍にそれぞれ1個ずつ設けられ、合計8個の注入孔39が形成されている。これらの注入孔39は液状のシール材を注入するために設けられ、ボディ1aに接点機構2および電磁石装置3を収納し、カバー1bをボディ1aに覆着した後に、シール材を注入孔39から注入することによって、ボディ1a内に配置された接点機構2を固定するとともに、ボディ1aとカバー1bとを封着することができるように注入孔39の位置が設定されている。
【0020】
ボディ1aに収納される接点機構2は、それぞれ固定接点2aを保持した2個の固定端子板40と、各固定接点2aに離接する2個の可動接点2bを保持した可動接触子41とを備える。固定端子板40は、ボディ1aに設けた端子台23を囲むように形成され、端子台23の上面に沿って延長された端子片40aと、端子台23の下面に沿って延長された接点保持片40bと、端子片40aと接点保持片40bとの一端間を連結する連結片40cとを連続一体に備えるコ字状に形成されている。端子片40aの一端部は切り溝22を通してボディ1aの外側に突出しており、ボディ1aの内部では端子台23と押さえリブ25との間に挟持される。ここに、端子台23には押さえ突起23cが突設されているから、端子片40aは切り溝22の上側面および押さえリブ25の下面と押さえ突起23cとの間に挟持されることになり、ボディ1aに対してがたつきなく保持される。また、連結片40cは端子台23と突台部24との間で保持され、端子台23における突台部24との対向面にも押さえ突起23cが突設されているから、連結片40cが突台部24と押さえ突起23cとの間で挟持され、連結片40cはボディ1aに対してがたつきなく保持される。接点保持片40bの下面には固定接点2aが固着される。さらに、端子片40aにおいてボディ1aの外側に突出する部位には端子ねじ43が設けられる。端子ねじ43は六角頭であって、端子片40aには下側から挿入されており、ボディ1aの外側面に設けた肩部21により脱落が防止されるとともに、肩部21よりも上側においてボディ1aの外側面に当接することによって回り止めがなされている。端子ねじ43の脚部には座金44が装着されナット45が螺合する。このような構成によって、ナット45が緩んだときにも端子ねじ43が脱落するのを防止することができ、かつナット45を締め付ける際に端子ねじ43が回るのを防止することができる。さらに、端子片40aにおいて端子ねじ43が挿通されている部位の近傍には両側縁をV字状に切欠したカット部46され、端子ねじ43が挿通されている透孔の周縁が薄肉に形成されている。したがって、カット部46において端子片40aをかしめることができ、端子ねじ43のねじ部に端子片40aの一部を食い込ませることで、端子ねじ43の端子片40aに対するがたつきを防止することができる。この構成によって端子片40aと端子ねじ43との遊びによるがたつきを防止し、結果的に振動音の発生を抑制することができる。
【0021】
2個の固定接点2aに対してそれぞれ離接する2個の可動接点2bは上述のように可動接触子41の両端部に固着されている。つまり、可動接触子41が上下に移動することによって、両固定端子板40の間が可動接触子41を通して電気的に接続される状態と、両固定端子板40の間が電気的に分離される状態とが選択され、接点機構2が開閉されるのである。可動接触子41は、各可動接点2bが固着され接点保持片40bに対向して配置される一対の接点保持片41aを備えるとともに、両接点保持片41aの間を連結する上方に開放されたコ字状の橋絡片41bとを連続一体に備える。また、橋絡片41bの下面にはばね受け凹所41cが形成されている。可動接触子41の長手方向の中間部である橋絡片41bは合成樹脂成形品である接触子ホルダ50に挿入される。
【0022】
接触子ホルダ50は、図20および図22に示すように、可動接触子41を保持するホルダ部51の下面から断面十字形の上軸部52が突設され、上軸部52の下端に設けた円形の係止部53の下面から断面十字形の下軸部54が突設され、さらに下軸部54の下端に設けた円形の係止部55の下面から連結軸部56が突設された形状に形成されている。上軸部52の上下方向の中間部には外形形状が円形であるガイド52aが形成され、連結軸部56の下部外周面には螺子部56aが形成されている。ホルダ部51は可動接触子41の厚み寸法よりも上下寸法が大きく形成され左右に貫通する貫通孔51aを有し、ホルダ部51の前壁には左右方向の中央部で貫通孔51aに連通する組立窓51bが形成されている。貫通孔51aの下面中央部にはばね受け突起51cが突設され、ばね受け突起51cの上面は後方に向かって上り傾斜する傾斜面51dになっている。ホルダ部51の貫通孔51aには、可動接触子41の橋絡片41bとともにコイルばねからなる接圧ばね47が装着される。接圧ばね47の上端部は橋絡片41bの下面に形成されたばね受け凹所41cに挿入され、接圧ばね47の下端部にはばね受け突起51cが挿入される。ここにおいて、ばね受け突起51cには傾斜面51dが形成されているから、組立時には接圧ばね47の下面を傾斜面51dに沿って押し込むことによって、接圧ばね47をホルダ部51に容易に装着することができる。
【0023】
接触子ホルダ50の下部は電磁石装置3に設けた可動鉄心61に結合される。電磁石装置3は、コイル60とコイル60内で上下に移動する可動鉄心61とを備え、可動鉄心61に上述した接触子ホルダ50が結合される。コイル60は、合成樹脂成形品である円筒状のコイルボビン62に巻装され、コイルボビン60は、上方に開放されたコ字状の下部ヨーク63と、下部ヨーク63の両脚片の上端間に跨る上部ヨーク64により囲まれる。つまり、電磁石装置3のヨークは下部ヨーク63と上部ヨーク64とにより構成される。下部ヨーク63は図23ないし図26に示すように両脚片の上端部に各一対の連結溝63aを備え、上部ヨーク64は図27および図28に示すように両側縁に連結溝63aと嵌合する各一対の連結突起64aを備えている。下部ヨーク63の下片の中央部には上方に立ち上がる円筒状のスライド筒63bがカウンタシンクとして形成され、スライド筒63bはコイルボビン62の下部内に挿入される。一方、上部ヨーク64の中央部には下方に突出する円筒状の案内筒64bが連続一体に形成され、案内筒64bの下壁の中央部には挿通孔64cが形成され、案内筒64bの下壁の下面中央部にはばね受け溝64dが形成される。
【0024】
ところで、可動鉄心61はスライド筒63bに挿入される円筒状に形成されており、可動鉄心61の外周面にはスライド筒63bとの摩擦を低減するとともに可動鉄心61と案内筒64bの下面である磁極面との分離を容易にする(いわゆる、レシジュアル性)ために樹脂(たとえばフッ素樹脂)がコーティングされる。このように、可動鉄心61の移動方向を上下方向に規制するスライド筒63bが下部ヨーク63に一体に形成されているから、スライド筒63bを下部ヨーク63とは別部品で構成する場合よりも部品点数を削減することができる。
【0025】
可動鉄心61の下面には取付凹所61aが形成され、可動鉄心61の上面にはばね保持凹所61bが開口する。取付凹所61aとばね保持凹所61bとの間は通孔61cにより貫通している。しかして、ばね保持凹所61bの底面にはスペーサ69が配設され、上述した接触子ホルダ50の下端部である連結軸部56を通孔61cに挿通すると、係止部55の下面とばね保持凹所61bの底面との間にスペーサ69が保持された状態で螺子部56aの下端部が取付凹所61aの中に露出する。この状態で螺子部56aにナット65を螺合させると、係止部55とナット65との間で可動鉄心61を保持することができる。螺子部56aの下端部はナット65に熱融着され、接触子ホルダ50とナット65とが分離不能に結合される。ここにスペーサ69の厚みを調節すれば、案内筒64bの下面である磁極面と可動鉄心61との距離を調節することが可能になる。なお、上述の例では可動鉄心61にのみ樹脂のコーティングを施しているが、樹脂のコーティングはスライド筒63bについて施すようにしても、またスライド筒63bと可動鉄心61との両方に施すようにしてもよい。
【0026】
可動鉄心61のばね保持凹所61bと上部ヨーク64のばね受け溝64dとの間にはコイルばねからなる復帰ばね66が装着されており、復帰ばね66は可動鉄心61を下向きに付勢する。接触子ホルダ50に設けた上軸部52は上部ヨーク64に設けた案内筒64bに挿入される。上軸部52に設けたガイド52aは案内筒64bの内周面に当接するように寸法が設定され、案内筒64bにより接触子ホルダ50の移動が上下方向に規制される。このように、案内筒64bの上部においてガイド52aが当接し、また可動鉄心61がスライド筒63bに当接するから、接触子ホルダ50と可動鉄心61とからなる可動部材を上下の2箇所で支持することになり、しかも支持する2箇所間の距離を大きくとることができるから、接触子ホルダ50および可動鉄心61の傾きを抑制することができ、結果的に可動部材の移動時におけるがたつきを抑制して機械的消耗を低減化できる。ここに、接触子ホルダ50の移動方向を規制する案内筒64bが上部ヨーク64に連続一体に形成されているから、案内筒64bを別部品で形成する場合よりも部品点数が削減されることになる。また、本実施形態の接触子ホルダ50は可動接触子41および接圧ばね47を保持する機能と、可動鉄心61を連結する機能とを兼ね備えているから、両機能を別部材で実現する場合よりも部品点数が少なく、とくに合成樹脂成形品により両機能を兼ね備えた接触子ホルダ50を形成したことによってコストの低減につながるものである。
【0027】
案内筒64bの下壁上面には弾性材料からなるダンパ67が装着されており、上軸部52の下端に設けた係止部53がダンパ67に接触可能になっている。すなわち、係止部53が下方に移動したときにダンパ67に当接することで衝撃音が緩和されるようにしてある。
【0028】
上述の構成を有する電磁石装置3は、下部ヨーク63の下面を支持リブ12に当接させるとともに、下部ヨーク63の側面を位置決めリブ13a,13bに当接させる。また、この状態において上部ヨーク64も隔壁14と下部ヨーク63との間に挟持されることになる。コイル60の末端に接続される2本のリード線(絶縁被覆されている)68a,68bのうちの一方のリード線68aは導出溝17aを通して器体1の外部に引き出され、他方のリード線68bはガイド溝13cを通った後、導出溝17bを通して器体1の外部に引き出される。つまり、両リード線68a,68bの大部分はボディ1の下壁と位置決めリブ13bとの間に配置されることになる。
【0029】
ところで、位置決めリブ13a,13bと隔壁14の下端とは上下に離間しており、この部位に対応して下部ヨーク63の両脚片の前後両側縁にはそれぞれ逃がし切欠63cが形成されている。つまり、逃がし切欠63cが設けられていることによって、ボディ1aの両側壁と隔壁14との間に形成されている通気路15とコイル60を配置している空間とが連通している。
【0030】
上述した構成によって、コイル60に通電していない状態では復帰ばね66のばね力により可動鉄心61が上部ヨーク64から引き離され、図1の位置に位置することになる。このとき、可動鉄心61に連結されている接触子ホルダ50により可動接触子41が下向きに付勢され、可動接点2bは固定接点2aから引き離される。
【0031】
一方、コイル60に所定の電流を通電すると、コイル60の周囲に形成される磁束が通る経路の磁気抵抗を小さくするように可動鉄心61が上部ヨーク64に吸引される。つまり、可動鉄心61が上方に移動し、これに伴って接触子ホルダ50が上方に移動し、結果的に可動接点2bが固定接点2aに接触する。このときオーバトラベル量に対応した接圧ばね47のばね力が固定接点2aと可動接点2bとの間の接点圧として作用することになる。つまり、接点圧はオーバトラベル量に依存するから、上述したダンパ67ないしスペーサの厚みを調節することによってオーバトラベル量すなわち接点圧を調節することができる。本実施形態では、所望の接点圧が得られるようにスペーサ69の厚みを調節した後、接触子ホルダ50の螺子部56aにナット65を螺合させ、連結軸部56の先端部を熱融着させるのである。
【0032】
コイル60に通電されている状態から通電を停止すると、可動鉄心61は接圧ばね47のばね力と復帰ばね66のばね力とによって下方に移動しようとし、このとき可動接点2bが固定接点2aから離れるから、固定接点2aと可動接点2bとの間にアークが生じる。本実施形態では固定接点2aと可動接点2bとの間には直流を流すことを想定しており、電流の向きは一般には一定方向に定められている。上述した永久磁石49は、この向きの電流によってアークが生じたときに、アークが互いに離れる向きに駆動するために設けられている。つまり、永久磁石49は固定接点2aと可動接点2bとが設けられている部位に一定方向の磁界を生成しており、可動接点2bが固定接点2aから離れてアークが生じたときに、2つのアークが互いに離れる向きの電磁力が作用するように磁界の向きが設定されているのである。そのため、アークは引き伸ばされ、器体1に付勢されることになる。そして、アークの引き伸ばし効果と器体1からの消弧性ガスの発生により、アーク電圧が急激に上昇し、迅速に遮断が完了する。ただし、この種の接点装置では大電流は上述の向きで使用するものの、小電流については逆向きに流すこともあり、このような小電流に対して生じるアークは永久磁石49の磁界によって互いに近付く向きに付勢されることになる。そこで、両固定端子板40の間に設けた突台部24に分離突起24aを突設しているのであって、上述のような小電流に対して生じるアークについては、分離突起24aによってアーク長を引き延ばすことが可能になり、迅速に消弧することができる。
【0033】
上述のように固定接点2aから可動接点2bが離れたときにアークが生じると、高圧のアークガスが発生するが、本実施形態ではボディ1aの周壁と隔壁14との間に通気路15を形成することにより、高圧のアークガスを通気路15に逃がすことで永久磁石49のアーク駆動効果と合わせてアークが通気路15に導かれる。そのためアークはさらに引き延ばされることになり、アーク電圧は上昇し、大電流、高電圧遮断が容易になる。さらに、通気路15の一端部には下部ヨーク63に設けた逃がし切欠63cが形成され、逃がし切欠63cを通して通気路15がコイル60を配置している空間とも連通しているから、コイル60の周囲の空間もアークガスを逃がすための空間として利用することができる。また、通気路15の下端付近にはリード線68a,68bが配置されているが、位置決めリブ13bによってコイル60の末端付近へアークガスが回り込むのを防止することができるから、リード線68a,68bは位置決めリブ13bによってアークガスから保護されることになる。
【0034】
ボディ1aに接点機構2および電磁石装置3が組み込まれた状態で、ボディ1aにはカバー1bが取り付けられる。ここで、ボディ1aの立ち上がり縁28の内側にカバー1bが装着され、かつボディ1aの嵌合切欠16にカバー1bの嵌合突片32が嵌合するとともに、合わせ溝16aに合わせ突起32aが嵌合することによって、カバー1bに反りが発生するのを抑制することができる。しかも、カバー1bの周縁はボディ1aに設けた押さえ突起18に当接するから、カバー1bのボディ1aに対する位置決めが確実に行われることになる。さらに、ボディ1aとカバー1bとの上部においては差込溝26に差込突起37が挿入され、かつボディ1aとカバー1bとが結合された状態で永久磁石49を保持したヨーク48がボディ1aとカバー1bとの前後から差込孔27a,36aに挿入されるから、器体1の上部においてもボディ1aとカバー1bとが結合されることになる。このように、ボディ1aにカバー1bを組み付け、ヨーク48をボディ1aおよびカバー1bに装着した状態で、ボディ1aとカバー1bとが位置合わせされた状態で仮結合されることになる。
【0035】
この状態で上述した8個の注入孔39に液状のシール材が注入される。シール材はボディ1aに形成された受け面29に流れるから、シール材の硬化によってボディ1aとカバー1bとが封着されることになる。ここで、器体1の上部においては固定端子板40が装着されており、固定端子板40は可動接点2bが固定接点2aに接触する際の衝撃で振動しやすいから、固定端子板40の固定強度を高めることによって騒音を低減することが可能になる。そこで、器体1の上部には注入孔39を4個並設することによって固定端子板40とボディ1aとの間にシール材を十分に流し込むことができるようにしてある。ただし、差込溝26が空間として残されていると多量のシール材が必要になるから、差込溝26に差込突起37を挿入することでシール材が流れる空間を小さくし、固定端子板40を固定するのに十分なシール材を注入しながらも、不必要に多くのシールが注入されるのを防止する構成になっている。
【0036】
ところで、上述の構成においては、上部ヨーク64に設けた案内筒64bと可動鉄心61との対向面を略平面状としていたが、案内筒64bと可動鉄心61との対向面の一方に突部を設け、他方には突部が挿入可能な凹部を設ける構成を採用してもよい。たとえば、図29に示すように、案内筒64bの下面の湾曲部分を突部として利用し、この形状に合致する凹部61eを可動鉄心61に設けるようにすればよい。突部は先端側ほど径を小さくするように傾斜させ、同様に凹部の内側面は底側ほど径を小さくするように傾斜させるのが望ましい。このような構成を採用すれば、案内筒64bと可動鉄心61との対向面積を大きくすることができ、コイル60の励磁時における可動鉄心61への吸引力が増加するから、接点機構2を閉極させるのに要するコイル60への印加電圧である感動電圧を引き下げることができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発明は、電路を開閉する接点機構と、接点機構を開閉駆動する電磁石装置と、接点機構および電磁石装置を収納する密閉された器体とを備える接点装置であって、電磁石装置の周面のうち接点機構に対向する第1面から接点機構とは対向しない第2面まで連続するように電磁石装置の周面に沿った隔壁が器体内に形成され、隔壁のうち電磁石装置の第2面に沿う部位に対して電磁石装置の反対側に、接点機構が配設されている空間と連通する通気路が形成されているものであり、接点機構を配設している空間に連通した通気路を電磁石装置の周囲で器体内に形成しているから、器体内においてアークガスのガス圧を接点機構の近傍から通気路を通して逃がすことができ、器体を密閉しながらもアークガスによって器体が膨れるのを防止することができるという利点がある。
【0038】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記隔壁が前記第2面の一部に重複するように形成され、前記電磁石装置がコイルを囲むヨークを備え電磁石装置の前記第2面がヨークの一面であって、ヨークのうち隔壁と重複していない部位にはヨークに囲まれる空間と前記通気路とを連通させる逃がし切欠が形成されているものであり、器体の内部に隔壁によって形成される通気路だけではなく、電磁石装置においてヨークに囲まれている空間もアークガスのガス圧を逃がすための空間として利用でき、アークガスによる器体の膨れを一層抑制することができるという利点がある。また、ヨークのうち隔壁と重複していない部位に逃がし切欠を形成して通気路と連通させているから、アークガスが通気路を通る方向とヨークに囲まれた空間にアークガスが流れ込む方向とがほぼ直交することになり、アークガスの流れを減速でき、ヨークの内部空間にアークが流れ込むのを確実に防止できる。
【0039】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ヨークに当接して前記器体内に前記通気路とは分離された空間を形成する位置決めリブが前記器体内における前記逃がし切欠の近傍に設けられ、前記コイルに接続されたリード線の少なくとも一部が通気路とは分離された前記空間を通して器体の外部に導出され、リード線を器体内で保持可能なガイド溝が器体からのリード線の導出部位の近傍で位置決めリブに形成され、ガイド溝は器体からのリード線の導出方向とは交差させる形でリード線を保持するものであり、通気路を流れるアークガスが位置決めリブによって逃がし切欠に向かって確実に誘導される。しかも、位置決めリブによって通気路とは分離された空間にリード線の少なくとも一部を通しているから、リード線においてアークガスに晒される部分が少なく、リード線がアークガスから保護されることになる。さらに、位置決めリブに設けたガイド溝によりリード線を保持し、かつ器体からリード線を導出する向きとガイド溝にリード線を通す向きとを交差させていることによって、リード線の張力止めがなされる。
【0040】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記電路には直流電流が流され、前記接点機構の開極時に生じるアークを前記通気路に向かって付勢するように磁界を作用させる永久磁石が接点機構の近傍で器体に取着され、電路に前記直流電流とは逆極性の電流が流されたときに通気路から離れる向きに付勢された形で生じるアークを引き延ばす分離突起が前記器体に設けられているものであり、接点機構を含む電路に流す電流の極性を通常時とは逆にして使用する場合でも接点機構の開極時において生じるアークを分離突起によって引き延ばして消弧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態においてカバーを外した状態の一部切欠正面図である。
【図2】同上の縦断面図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上の側面図である。
【図6】同上の下面図である。
【図7】同上に用いるボディの正面図である。
【図8】同上に用いるボディの背面図である。
【図9】同上に用いるボディの平面図である。
【図10】同上に用いるボディの下面図である。
【図11】図7中A−A線断面図である。
【図12】図7中B−B線断面図である。
【図13】図7中C−C線断面図である。
【図14】同上に用いるカバーの正面図である。
【図15】同上に用いるカバーの背面図である。
【図16】同上に用いるカバーの下面図である。
【図17】同上に用いるカバーの側面図である。
【図18】図14中A−A線断面図である。
【図19】同上に用いるカバーの要部断面図である。
【図20】同上に用いる接触子ホルダの正面図である。
【図21】同上に用いる接触子ホルダの縦断面図である。
【図22】同上に用いる接触子ホルダにおけるホルダ部の水平断面図である。
【図23】同上に用いる下部ヨークの平面図である。
【図24】同上に用いる下部ヨークの縦断面図である。
【図25】同上に用いる下部ヨークの横断面図である。
【図26】同上に用いる下部ヨークの横断面図である。
【図27】同上に用いる上部ヨークの平面図である。
【図28】同上に用いる上部ヨークの縦断面図である。
【図29】同上の他の構成例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 器体
2 接点機構
3 電磁石装置
13a,13b位置決めリブ
13c ガイド溝
14 隔壁
15 通気路
24a 分離突起
49 永久磁石
60 コイル
63 下部ヨーク
63c 逃がし切欠
64 上部ヨーク
68a,68b リード線

Claims (4)

  1. 電路を開閉する接点機構と、接点機構を開閉駆動する電磁石装置と、接点機構および電磁石装置を収納する密閉された器体とを備える接点装置であって、電磁石装置の周面のうち接点機構に対向する第1面から接点機構とは対向しない第2面まで連続するように電磁石装置の周面に沿った隔壁が器体内に形成され、隔壁のうち電磁石装置の第2面に沿う部位に対して電磁石装置の反対側に、接点機構が配設されている空間と連通する通気路が形成されていることを特徴とする接点装置。
  2. 前記隔壁が前記第2面の一部に重複するように形成され、前記電磁石装置がコイルを囲むヨークを備え電磁石装置の前記第2面がヨークの一面であって、ヨークのうち隔壁と重複していない部位にはヨークに囲まれる空間と前記通気路とを連通させる逃がし切欠が形成されていることを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  3. 前記ヨークに当接して前記器体内に前記通気路とは分離された空間を形成する位置決めリブが前記器体内における前記逃がし切欠の近傍に設けられ、前記コイルに接続されたリード線の少なくとも一部が通気路とは分離された前記空間を通して器体の外部に導出され、リード線を器体内で保持可能なガイド溝が器体からのリード線の導出部位の近傍で位置決めリブに形成され、ガイド溝は器体からのリード線の導出方向とは交差させる形でリード線を保持することを特徴とする請求項2記載の接点装置。
  4. 前記電路には直流電流が流され、前記接点機構の開極時に生じるアークを前記通気路に向かって付勢するように磁界を作用させる永久磁石が接点機構の近傍で器体に取着され、電路に前記直流電流とは逆極性の電流が流されたときに通気路から離れる向きに付勢された形で生じるアークを引き延ばす分離突起が前記器体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の接点装置。
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