JP3996496B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機では、特定の入賞口への入賞等の抽選条件の成立に起因して抽選を行い、その抽選結果の当たりを判定して、判定結果を図柄表示装置に図柄を変動表示させて報知するものがある。このような遊技機において、立て続けに抽選条件が成立した場合、先行の抽選の判定結果の表示が完了しなければ次の抽選の判定結果を表示できないため、抽選条件が成立したことを保留データとして記憶しておくようにしている。このような保留データの記憶は、図柄表示装置の近傍に所定数(例えば4個)のLEDやランプ等を配設して、これらを点灯させることによって遊技者に保留データの個数を報知していた。
【0003】
また、保留データの表示をLEDやランプ等ではなく、図柄表示装置内に表示する方法も提案されている(例えば、特許文献1)。さらに、このような図柄表示装置内に表示する方法についても、保留データを表示するキャラクタを発生させ、キャラクタの態様を変化させたり、判定結果を表示中の図柄の変動と絡ませたり(例えば、特許文献2)、保留データを表示するキャラクタの選択を表示中の抽選の判定結果を参酌して行うようにしたり(例えば、特許文献3)、保留データについても、抽選結果を判定し、この判定結果によって保留データの表示パターンを変化させるようにしたりしている(例えば、特許文献4)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−168561号公報
【特許文献2】
特開2000−300753号公報
【特許文献3】
特開2001−269452号公報
【特許文献4】
特開2002−45507号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のどのような方法で保留データの個数を報知しても、図柄が変動表示中は遊技者が判定結果を示す図柄の変動の方を注視するため、保留データの報知状況を見落としがちであるという問題がある。
【0006】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、注目されやすい保留データの報知方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機は、所定の抽選条件の成立を契機に抽選を行う抽選手段と、その抽選手段による抽選結果が当りか否かの判定を行う判定手段と、複数の図柄を変動表示させた後に停止表示し、その停止表示された図柄によって前記判定手段による判定結果を表示画面の中央に表示する判定結果表示手段と、前記所定の抽選条件が成立したが、前記判定結果表示手段に前記判定結果に基づく図柄の表示がまだ行われていない場合に、未表示の判定結果及びその判定結果の基となった抽選結果を保留データとして複数個記憶する記憶手段と、前記判定結果表示手段と同一の表示画面上に隣接して設けられた当該判定結果表示手段よりも小さい複数の領域からなり、前記記憶手段に前記保留データが記憶されている場合に前記領域内に複数の図柄を変動表示させて表示する保留データ表示手段と、前記保留データの前記抽選結果が所定条件を満たしている場合に、当該保留データについての前記保留データ表示手段に表示される図柄を、所定時間経過後に高速変動から低速変動に移行させる移行手段と、前記移行手段により図柄が低速変動に移行されたときに、当該低速変動中の図柄を前記判定結果表示手段に表示させ、前記判定結果表示手段に変動表示されている図柄を前記保留データ表示手段に表示させることにより、前記判定結果表示手段の表示内容と前記保留データ表示手段の表示内容とを入れ替えて表示する入替表示手段と、前記入替表示手段により入れ替えられた前記判定結果表示手段の表示内容と前記保留データ表示手段の表示内容とを、前記入れ替えが実行されてから所定時間後に元に戻す表示復帰手段とを備え前記記憶手段は、前記保留データ表示手段内のどの領域に表示させるかを示す表示位置情報、及び、前記前記判定結果表示手 段に変動表示される複数の図柄のうち1つを除く図柄が揃った状態となるリーチに対応する場合に前記入替表示手段による入替表示を行うことを示す入替情報を各保留データについて記憶し、かつ、前記入替情報を有する他の保留データが既に記憶されている場合には、前記入替情報に代えて入替表示を待機する待機情報を記憶し、前記所定条件は、前記保留データについて前記入替情報が前記記憶手段に記憶されていることであり、前記入替表示手段は、前記移行手段により図柄表示が低速変動に移行された保留データの前記表示位置情報と前記判定結果表示手段に対応する表示位置情報とを入れ替えることにより、前記判定結果表示手段の表示内容と前記保留データ表示手段の表示内容とを入れ替え、前記表示復帰手段は、前記待機情報を有する保留データが前記記憶手段に記憶されている場合には、当該待機情報を有する保留データのうち1番古い保留データの待機情報を前記入替情報に変更して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0008】
この構成の遊技機では、あらかじめ定められた条件が成立した場合に抽選手段が抽選を行い、その抽選結果について判定手段が当りかどうかを判定する。抽選が行われる条件としては、遊技球が進入・通過する各種の入賞口に設けられた検出手段が遊技球の通過を検出した場合等が考えられる。そして、判定結果表示手段が、複数の図柄を変動表示させた後に停止表示し、その停止表示された図柄によって判定結果の表示を行う。抽選条件が成立し、抽選結果の判定が行われても、前回までの判定結果に基づく図柄の表示中は、現在の抽選結果や判定結果は判定結果表示手段に未表示であり、保留データとして複数個が保留データ表示手段に記憶される。そして、保留データが記憶されている場合には、判定結果表示手段と同一の表示画面上に隣接して設けられた保留データ表示手段に図柄が変動表示される。さらに、保留データの抽選結果がリーチ表示に対応し、かつ複数記憶されている保留データのうち最も古いものであるという所定条件を満たしている場合には、移行手段がその保留データについての保留データ表示手段に表示される図柄を、所定時間経過後に高速変動から低速変動に移行させる。そして、図柄が低速変動に移行されたときには、入替表示手段がその低速変動中の図柄を前記判定結果表示手段に表示させ、前記判定結果表示手段に変動表示されている図柄を保留データ表示手段に表示させる。すなわち、判定結果表示手段の表示内容と前記保留データ表示手段の表示内容を入れ替えて表示する。そして、表示復帰手段が、入替え表示手段による入れ替えから所定時間後に表示内容を元に戻す。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本実施の形態のパチンコ機1についての機械的構成の概略について図面を参照して説明する。図1はパチンコ機1の正面図、図2はパチンコ機1の遊技盤2の正面図、図3は、特別図柄表示装置8の正面図である。図1及び図2に示すように、パチンコ機1の正面の上半分の部分には、略正方形の遊技盤2が設けられ、遊技盤2には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が設けられている。パチンコ機1の遊技盤2の下方部には、図示外の発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿5が設けられ、上皿5の直下には、賞品球を受ける下皿6が設けられ、下皿6の右横には発射ハンドル7が、下皿6の上にはスピーカー48が設けられている。
【0014】
また、遊技盤2の前面中央に位置する遊技領域4の略中央には、LCDからなる特別図柄表示画面28及び保留データ表示画面29(図3参照)や、普通図柄表示部24、普通図柄記憶数表示LED59、各種ランプ、LEDを備えた特別図柄表示装置8が設けられている。特別図柄表示装置8の下部には遊技盤2の表面から遊技盤2の奥方向に向かって遊技球を暫時載置可能にステージが水平に設けられている。さらに、ステージの直下には、特別図柄始動電動役物15が設けられており、その特別図柄始動電動役物15の下方には、大入賞口16が設けられている。この大入賞口16には前後に開閉する開閉扉部材が設けられており、開閉扉部材が閉じた状態では入賞できず、開閉扉部材が開放された場合にのみ遊技球が入賞できるようになっている。この開閉扉部材は、通常は閉じた状態になっている。
【0015】
遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、大入賞口16の開閉扉部材を開放する大当たり遊技状態へ移行するか否かの大当たり抽選が行われ、特別図柄表示画面28にその結果が表示される。特別図柄表示画面28に大当たり表示がなされた場合には、開閉扉部材が開放され、開放されている間に遊技球が大入賞口16に入賞すると所定数の遊技球が払い出される。また、抽選が行われている間に特別図柄始動電動役物15に入賞した入賞球についても、大当たり抽選が行われるが、その結果は保留データとして記憶され、保留データの数が保留データ表示画面29に用意された4つの保留データ表示部W1〜W4に表示することができる。従って、記憶できる保留データの数は、本実施の形態では4個である。
【0016】
遊技球が普通図柄始動ゲート11又は12を通過すると、特別図柄始動電動役物15の開閉部材15a,15bを開放する普通当たり遊技状態へ移行するか否かの普通当たり抽選が行われる。普通図柄表示部24に普通当たりを示す図柄が表示されると、開閉部材15a,15bが開放され、開放中に特別図柄始動電動役物15に入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。普通図柄始動ゲート11又は12を通過した入賞球は保留することができ、その保留球の数を普通図柄表示部24の左右に2個ずつ設けられた普通図柄記憶数表示LED59の点灯で表示することができる。
【0017】
また、大入賞口16の下方には、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するアウト球回収口が設けられている。また、特別図柄表示装置8の右上方には電飾風車9が設けられ、左上方にも電飾風車10が設けられており、遊技盤2には、上記以外に種々の電飾ランプ、その他のLED、風車および多数の障害釘等が設けられている。
【0018】
次に、図3を用いて、特別図柄表示装置8の構造及びここに表示される画面を説明する。図3に示すように、特別図柄表示装置8の表示画面は2分割され、遊技者から見て左側に特別図柄表示画面28、右側に保留データ表示画面29を有している。特別図柄表示装置8の特別図柄表示画面28の上方に設けられた普通図柄表示部24には、1桁の数字や1文字のアルファベット等の図柄を表示できるようになっている。特別図柄表示画面28には、左から特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L3及び特別図柄表示部L2の順で3つの特別図柄表示部が横一列に配置されている。また、保留データ表示画面29には、下から保留データ表示部W1、保留データ表示部W2、保留データ表示部W3、保留データ表示部W4の順で4つの保留データ表示部が縦一列に配置されている。特別図柄表示部L1〜L3には、図柄が上から下方向にスクロールするように変動表示され、最終的には確定図柄が停止表示される。また、特別図柄表示画面28上には、特別図柄表示部L1〜L3の背景画像やキャラクターやメッセージ等も表示されるようになっている。各保留データ表示部には、図示しないが、特別図柄表示部と同様に3つの図柄が横一列に表示できるようになっており、各図柄が上から下方向にスクロールするように変動表示される。
【0019】
特別図柄表示部L1〜L3に表示される図柄は、通常時はそれぞれ縦スクロール(上から下へのスクロール)がなされて、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2、特別図柄表示部L3の順に停止するようになっている。尚、この特別図柄表示部L1〜L3の配置及び停止表示させる順序などは任意に変更しても良い。また、特別図柄表示画面28は、上記の特別図柄表示部L1〜L3に特別図柄が常に表示されているわけではなく、これらの表示に代えて動画やメッセージ等も表示できるようになっている。また、特別図柄表示装置8は、裏面に図4に示す図柄表示基板44を備えている。
【0020】
上記の特別図柄表示部L1〜L3に各々表示される図柄としては、本実施の形態の例では漢数字の「〇」、「一」、「二」、「三」、「四」、「五」、「六」、「七」、「八」、「九」の10種類があり、特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞して大当たりの判定が行われると、これら10種類の図柄が原則としてこの順序で順次表示される(図12〜図16参照)。大当たりである場合には、横1列に表示された3つの特別図柄が同じ数字や文字の図柄で揃った状態(例えば、「七」、「七」、「七」のように3つ揃った場合)で大当たり図柄が構成されて特別図柄表示画面28の略下半分に表示され、遊技者に大当たりが報知される。そして、大入賞口16が開放される大当たり遊技状態が生起され、大入賞口16内に設けられているVゾーン(図示外)に遊技球が入賞すると、大入賞口16の開放が再度行われ、所定回数(例えば、15回や16回等)まで繰り返される。
【0021】
また、前記10図柄の内、「一」、「三」、「五」、「七」、「九」を確率変動図柄(以下、「特定図柄」という。)とし、これらの内の何れかの図柄が横1列に同じ図柄で揃った場合には、確率変動突入とし、有利状態として次の大当たりを引く確率を高くするように変更する。大当たりの確率は、一例としては、通常状態(低確率状態)では、315分の1であり、確率変動状態(高確率状態又は有利状態)では、63分の1であるが、必ずしもこの値に限られるものではない。尚、「〇」、「二」、「四」、「六」、「八」、は非確率変動図柄(以下、「非特定図柄」という。)であり、その後に大当たりを引く確率は通常状態となる。
【0022】
保留データ表示画面29の各保留データ表示部W1〜W4に表示される図柄は、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2、特別図柄表示部L3に表示される図柄と大きさが異なるが、同様のものである。通常時はそれぞれ縦スクロール(上から下へのスクロール)がなされて、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2、特別図柄表示部L3の順に停止するようになっている。尚、これらの保留データ表示部に表示される図柄の種類や配置及び変動の速度等は任意に変更しても良い。また、保留データ表示部W1〜W4には、図柄が常に表示されているわけではなく、これらの表示に代えて動画やメッセージ等も表示できるようになっている。
【0023】
特別図柄始動電動役物15に遊技球が入賞すると、大当たりの判定が行われるが、特別図柄表示画面28において大当たり判定の結果を表示中の場合には、その大当たり判定結果の報知が終了するまで、未判定の入賞球(以下、「保留球」という。)があることを示すため、保留データ表示画面29に図柄が表示される。保留球が1つの場合には、保留データ表示部W1に図柄が表示され、保留球が2つに増加した場合には、保留データ表示部W2にも図柄が追加表示される。また、保留球が3つに増加した場合には、保留データ表示部W3も図柄が追加表示される。さらに、保留球が4つに増加した場合には、保留データ表示部W4にも図柄が追加表示される。
【0024】
大当たりである場合には、横1列に表示された3つの特別図柄が同じ数字や文字の図柄で揃った大当たり図柄が構成され、最終的に特別図柄表示画面28に停止した状態で表示されるが、停止する前にいわゆる「リーチ」と呼ばれる特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2の2つの図柄が揃った状態の表示を行う。また、大当たりでない場合にも、一定の割合でリーチ表示を行う。はずれの場合に行われるリーチを「はずれリーチ」と称する。各保留データ表示部では、特別図柄表示画面28と同様に図柄を縦スクロールさせて変動させ、大当たり判定の結果により、リーチ表示までを行う。そして、いずれかの保留データ表示部でリーチ表示が行われた場合には、特別図柄表示画面28の表示態様と、リーチの表示された保留データ表示部の表示態様が入れ替えて表示される。本実施の形態では、特別図柄表示画面28と各保留データ表示部のうちいずれか1つだけにリーチが表示されるように制御されている。
【0025】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の電気的構成について図4を参照して説明する。図4はパチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。パチンコ機1の制御部40はパチンコ機1の裏側に設けられ、この制御部40は、主基板41、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47、サブ統合基板58から構成され、主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行うCPUユニット50が設けられている。このCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51、フラグやカウンタ値やデータ等を記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータや特別図柄表示装置8への表示内容を指示するコマンドのデータ等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。
【0026】
また、CPUユニット50には、割込リセット回路57が接続され、割込リセット回路57は、0.002秒(以下、「2ms」と略す。)毎に、割込信号をCPU51に与えるようになっており、CPU51は、ROM53に記憶された制御プログラムに従って、パチンコ機1の制御を行うようになっている。
【0027】
また、主基板41には、I/Oインターフェース54が設けられており、サブ統合基板58、及び、払出制御基板45、中継基板47等のサブ基板とデータ信号の送受信を行う。さらに、このI/Oインターフェース54には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
【0028】
尚、主基板41はパチンコ機1の主制御を司り、電源基板42は各基板に直流電流を供給し、サブ統合基板58は音基板43、図柄表示基板44及び電飾基板45を制御し、音基板43はパチンコ機1の効果音の発生を制御し、図柄表示基板44は特別図柄表示画面28、保留データ表示画面29及び普通図柄表示部24に表示される図柄の制御を行い、払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、電飾基板45はパチンコ機1の各電飾の発光態様を制御し、中継基板47は各センサーの配線の中継を行っており、サブ統合基板58、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、及び電飾基板46には、CPU(図示外)、RAM(図示外)、ROM(図示外)、入力インターフェース(図示外)等が各々搭載されている。
【0029】
尚、サブ統合基板58には、音基板43と、図柄表示基板44と、電飾基板46とが接続されている。また、図柄表示基板44には、特別図柄表示装置8と、普通図柄表示部24とが接続され、また、電飾基板46には、電飾風車9,10と、普通図柄記憶数表示LED59と、各種LED62と、電飾ランプ63とが接続されている。さらに、音基板43には、スピーカー48が接続され、また、払出制御基板45には、賞品球払出装置49が接続され、さらに、中継基板47には、大入賞口の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド70、電動役物の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド71、特別図柄始動電動役物15に入賞した入賞球を検出する始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11に入賞した入賞球を検出する普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16内のVゾーンに入賞した入賞球を検出するVスイッチ74、大入賞口16に入賞した入賞球数を計数するためのカウントスイッチ75、普通入賞口19,20に入賞した入賞球を検出する入賞口スイッチ76とが接続されている。
【0030】
また、電源基板42は、サブ統合基板58、主基板41、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46に各々接続されて、直流の安定化された電力が供給されるようになっている。尚、電源基板42には、交流24Vが供給されている。電源基板42には、図示外のシリコンダイオードブリッジからなる整流器、電解コンデンサからなる平滑回路、レギュレータICからなる安定化回路等が設けられており、安定化された直流の12V及び5V等を供給できるようになっている。尚、図4では、特に図示しないが、主基板41、サブ統合基板58、電源基板42、音基板43、図柄表示基板44、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47は、全て、アースラインで接続されている。
【0031】
次に、図5を参照して、RAM52の記憶エリアについて説明する。図5は主基板41のRAM52の記憶エリアを示す模式図である。RAM52には、各種のカウンタを一時的に記憶するループカウンタ記憶エリア52a、各種入賞口の入賞口スイッチが検出した遊技球の入賞を一時的に記憶する入賞球フラグ記憶エリア52b、普通当たりに使用される乱数値や、普通当たり中か否か等の普通当たりに関係した情報を記憶する普通当たり関係情報記憶エリア52c、普通図柄始動ゲート11又は12を遊技球が通過したがまだ普通図柄表示部24に結果が報知されていないデータの数を記憶する普通図柄作動保留球数記憶エリア52d、特別図柄表示部に表示される図柄や大当たりの判定結果等の大当たりに関係する情報を記憶する大当たり関係情報記憶エリア52e、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞したが、まだ特別図柄表示画面28に結果が報知されていない保留データの数を記憶する特別図柄作動保留球数記憶エリア52f、大入賞口16等の条件装置が作動しているか否かを記憶する条件装置作動フラグ記憶エリア52g等が設けられている。
【0032】
また、ループカウンタ記憶エリア52aには、図示外の普通図柄選択用ループカウンタLC1、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3、特別図柄作成カウンタLC4、特別図柄作成カウンタLC5、リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7等が各々記憶されている。これらのカウンタは設定された範囲の数値内を循環するように、図4に示す割込リセット回路57からのリセット信号に従って、一定間隔の時間(例えば、2ms)毎に所定量ずつ増加され、各々設定されている最大値になると、次は、「0」に戻るように構成されている。これらのカウント値は、後述する大当たり抽選が行われたときに、大当たり関係情報記憶エリア52eに各々取り込まれて格納されるようになっている。
【0033】
次に、各カウンタについて以下に詳述する。まず、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値(乱数)は、普通図柄表示部24に表示される図柄を決定するために使用される。カウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され256以上で0クリアされる。従って、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値「0」から「255」までの何れかの値を取り、1周期は、512msとなる。
【0034】
次に、大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、大当たりを判定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され315以上で0クリアされる。従って、大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値は、「0」から「314」までの何れかの値を取り、1周期は、630msとなる。
【0035】
特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、大当たりが表示される場合には、大当たり図柄を決定するために使用される。また、はずれリーチの場合は、特別図柄表示部L1、特別図柄表示部L2に表示される図柄を決定するために使用される。さらに、はずれ表示の場合は、特別図柄表示部L1に表示される第1停止図柄を決定するために使用される。この特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2msのリセット毎)に1加算され10以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC3のカウント値は、「0」から「9」までの何れかの値を取り、1周期は20msとなる。
【0036】
また、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値は、はずれの場合、特別図柄表示部L2に表示される第2停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、10割込毎(20ms毎、特別図柄作成カウンタLC3の1周期毎)に「1」加算され、10以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC4のカウント値は、「0」から「9」までの何れかの値を取り、1周期は、200msとなる。
【0037】
さらに、特別図柄作成カウンタLC5のカウント値は、はずれの場合、特別図柄表示部L3に表示される第3停止図柄を決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、100割込毎(200ms毎、特別図柄作成カウンタLC4の1周期毎)に1加算され10以上で0クリアされる。従って、特別図柄作成カウンタLC5のカウント値は、「0」から「9」までの何れかの値を取り、1周期は、2000msとなる。
【0038】
次に、リーチ判定カウンタLC6のカウント値は、はずれの場合にリーチ動作を行うかどうか(はずれリーチ)を判定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され「200」以上で「0」クリアされる。従って、リーチ判定カウンタLC6のカウント値は、「0」から「199」までの何れかの値を取り、1周期は、400msとなる。尚、リーチ判定カウンタLC6のカウント値が、「20」から「39」までの間の場合には、はずれリーチの動作が行われる。このはずれリーチでは、特別図柄表示部L1に停止表示される第1停止図柄(左図柄)と、特別図柄表示部L2に停止表示される第2停止図柄(右図柄)とが、同じ図柄となり、特別図柄表示部L3の図柄が所定時間だけ変動表示され、結局、特別図柄表示部L3に停止表示される第3停止図柄(中図柄)は、第1停止図柄及び第2停止図柄とは異なる図柄となるものである。
【0039】
また、リーチパターン決定カウンタLC7のカウント値は、大当たり又ははずれリーチと判定された場合のリーチパターンを決定するために使用される。電源投入時は「0」からスタートし、1割込毎(2ms毎)に1加算され「60」以上で「0」クリアされる。従って、リーチパターン決定カウンタLC7のカウント値は、「0」から「59」までの何れかの値を取り、リーチのパターンは60通りとなる。尚、1周期は、120msとなる。
【0040】
次に、図6を参照して、大当たり関係情報記憶エリア52eについて説明する。図6は、大当たり関係情報記憶エリア52eの模式図である。大当たり関係情報記憶エリア52eには、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞した場合に、特別図柄表示画面28(以下、「メイン画面」とも称する。)と、保留データ表示部W1〜W4に対応する数、合計5個分の大当たりに関係するデータをデータセットとして記憶できるようになっている。1つのデータセットに記憶されるデータの項目としては、データ位置欄521a、表示画面欄521b、大当たり乱数欄521c、リーチ乱数欄521d、リーチパターン乱数欄521e、特別図柄乱数欄521f、大当たりフラグ欄521g、リーチフラグ欄521h、時間カウンタ欄521k、コマンド送信フラグ欄521jが用意されている。データ位置欄521aには、記憶されるデータの順序を示す番号が予め記憶されている。表示画面欄521bには、データ位置番号に対応する表示画面の位置が記憶されている。大当たり乱数欄521cには、大当たり判定用ループカウンタLC2のカウント値が乱数として取得されて記憶される。リーチ乱数欄521dには、リーチ判定カウンタLC6のカウント値が乱数として取得されて記憶される。リーチパターン乱数欄521eには、リーチパターン決定カウンタLC7のカウント値が乱数として取得されて記憶される。特別図柄乱数欄521fには、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5の各々のカウント値が乱数として取得されて記憶される。大当たりフラグ欄521gには、大当たり判定の結果、当たりの場合には「1」がセットされて記憶される。リーチフラグ欄521hには、大当たりの場合とはずれリーチを行う場合に「1」がセットされる。時間カウンタ欄521kには、特別図柄表示画面28における特別図柄の変動表示時間がセットされ、時間管理プログラムにより秒単位で減算されて記憶される。コマンド送信フラグ欄521jには、主基板41からサブ統合基板58に向けてそのデータ位置のデータセットが送信された場合に「1」がセットされて記憶される。
【0041】
次に、図7を参照して、主基板41のROM53の記憶エリアについて説明する。図7は主基板41のROM53の記憶エリアの模式図である。図7に示すように、ROM53には、電源投入時の各種の設定値を記憶した初期設定記憶エリア53aと、遊技機の各種プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア53b、各種の図柄変動時間を記憶した特別図柄変動時間テーブル記憶エリア53c等が設けられている。さらに、ROM53には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。
【0042】
次に、図8を参照して、サブ統合基板58内に設けられたRAM58aの記憶エリアについて説明する。図8は、RAM58aの記憶エリアの模式図である。RAM58aの記憶エリアには、特別図柄始動電動役物15へ遊技球が入賞し、主基板41において大当たり判定処理が行われると、図柄表示開始を指示する開始コマンドとともに大当たり関係情報記憶エリア52eに記憶されていたデータセットがサブ統合基板58に送信されてくるので、これを記憶しておくためのものである。大当たり関係情報記憶エリア52eと同様に、特別図柄表示画面28と、保留データ表示部W1〜W4に対応する数、合計5個分の大当たりに関係するデータをデータセットとして記憶できるようになっている。1つのデータセットに記憶されるデータの項目としては、データ位置欄581a、表示位置欄581b、大当たり乱数欄581c、リーチ乱数欄581d、リーチパターン乱数欄581e、ベース時間欄581f、特別図柄乱数欄581g、大当たりフラグ欄581h、リーチフラグ欄581k、ベース時間カウンタ欄581j、入替フラグ欄581mが用意されている。データ位置欄581aには、記憶されるデータの順序を示す番号が予め記憶されている。表示位置欄581bには、そのデータセットの図柄が表示される表示画面の位置が番号で記憶される。通常はデータ位置欄581aの番号と一致するが、表示入替中には入れ替わった位置の数字が記憶されることとなる。表示位置欄581bにセットされる表示位置の番号は、1〜5の1つであり、1がメイン画面、2が保留データ表示部W1、3が保留データ表示部W2、4が保留データ表示部W3、5が保留データ表示部W4を示している。大当たり乱数欄581cには、大当たり乱数欄521cに記憶されていた大当たり判定用ループカウンタLC2の値が、リーチ乱数欄581dには、リーチ乱数欄521dに記憶されていたリーチ判定カウンタLC6の値が、リーチパターン乱数欄581eには、リーチパターン乱数欄521eに記憶されていたリーチパターン決定カウンタLC7の値が、ベース時間欄581fには、ROM53の特別図柄変動時間テーブル記憶エリア53cに記憶されている特別図柄変動時間テーブルから読み出した図柄の高速変動の所要時間であるベース時間が、特別図柄乱数欄581gには、特別図柄乱数欄521fに記憶されていた特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5の値が、大当たりフラグ欄581hには、大当たりフラグ欄521gに記憶されていた大当たりフラグの値が、リーチフラグ欄581kには、リーチフラグ欄521hに記憶されていたリーチフラグの値が記憶される。また、ベース時間カウンタ欄581jには、当初はベース時間欄581fと同じ値が記憶され、時間管理プログラムにより秒単位で減算されて記憶される。さらに、入替フラグ欄581mには、リーチの場合に表示の入替を行うかどうかを示すフラグが記憶される。具体的には、当初はリーチフラグ欄581kと同じ値が記憶され、そのデータセットのリーチフラグの値が「1」で、かつ、そのデータ位置より前のデータセットにリーチフラグ「1」のデータセットが存在する場合に「2」に変更されて記憶される。
【0043】
次に、本実施の形態のパチンコ機1の動作の詳細について、図9乃至図11に示すフローチャートに従って説明する。フローチャートの各ステップについては、以下、「S」と略す。図9はパチンコ機1の主基板41で行われるメインルーチンのフローチャートであり、図10はメインルーチンの中で行われる特別図柄処理のフローチャートであり、図11は、サブ統合基板58で行われる表示入替処理のフローチャートである。
【0044】
まず、図9に示すメインルーチンのフローチャートは、一定間隔の時間(例えば、2ms)で、図4に示す割込リセット回路57が発生するリセット信号に従って、主基板41のCPU51がスタートから順に処理を行い、スタートから終了までの処理を、2ms以内で行うようになっている。従って、2ms間隔でリセット信号が入力されるごとに、スタートから処理が繰り返し行われる。尚、図9に示すフローチャートの処理を行うプログラムは図7に示すROM53の制御プログラム記憶エリア53bに記憶されている。
【0045】
図9に示すパチンコ機1のメインルーチンのフローチャートでは、まず、最初のリセット信号が入ると、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックポインタセット処理を行う(S1)。次いで、RAM52の記憶内容をチェックするRAMチェックが行われる(S2)。このRAMチェック(S2)は、電源投入時の初期設定処理が行われているか否かを判断するものである。このとき、RAM52にS3に示す電源投入時初期設定処理で書き込まれる所定の数値が書き込まれているか否かが判断される。RAM52に所定の数値が書き込まれていない場合は(S2:NO)、電源投入後の初期処理が行われていない状態であるので、電源投入時初期設定処理が行われる(S3)。この処理では、RAM52の各記憶エリアの記憶値をリセットし、さらに、ループカウンタ記憶エリア52aに記憶されている各ループカウンタの値を各々初期値(例えば、「0」)にセットし、に所定の数値を記憶させる。その後、処理を終了する。
【0046】
次のリセット信号で、また、スタートから処理が行われる。まず、RAMチェック(S2)では、RAM52に所定の数値が書き込まれているので、RAM52は正常と判断され(S2:YES)、次の液晶画面コマンド出力処理(S4)に移行する。この液晶画面コマンド出力処理(S4)では、I/Oインターフェース54からサブ統合基板58をを介して、図柄表示基板44に特別図柄表示装置8を制御する信号が送られる。次いで、音コマンド出力処理(S5)に移行する。この音コマンド出力処理(S5)では、I/Oインターフェース54からサブ統合基板58を介して、音基板43にスピーカー48を駆動するための信号が送られる。次いで、ランプコマンド出力処理(S6)を行う。このランプコマンド出力処理(S6)では、パチンコ機1に設けられている各種のランプの点滅の制御を行う信号をサブ統合基板58を介して電飾基板46へ出力する。次いで、ポート出力処理を行う(S7)。このポート出力処理(S7)では、図示外のホール管理用コンピュータにパチンコ機1の大当たり情報、始動情報、確率変動情報、時間短縮情報等の各種の情報を出力ポート55を介して出力する。
【0047】
次いで、スイッチ読込処理(S8)が行われる。このスイッチ読込処理では、普通図柄始動ゲート11、特別図柄始動電動役物15、大入賞口16、普通入賞口19,20等への遊技球の入賞を検出するものであり、主基板41で管理されている大当たり判定用の保留球数の足し込み及び普通当たり判定用の保留球数の足し込みを行っている。
【0048】
このスイッチ読込処理(S8)では、具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72、普通図柄始動ゲート11,12に各々設けられている普通図柄作動スイッチ73、大入賞口16のVゾーンに設けられているVスイッチ74、大入賞口16に設けられているカウントスイッチ75、普通入賞口19,20等入賞口からの遊技球の入賞を検出する入賞口スイッチ76が遊技球の入賞を検出した場合には、RAM52の入賞球フラグ記憶エリア52bに各スイッチに対応したフラグが立つ。
【0049】
スイッチ読込処理(S8)が終了すると、次いで、ループカウンタ更新処理(S9)を行う。このループカウンタ更新処理(S9)では、RAM52のループカウンタ記憶エリア52aに各々記憶されている普通図柄選択用ループカウンタLC1、大当たり判定用ループカウンタLC2、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5,リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7の値を上記の所定量だけ増加する。尚、各ループカウンタに設定されている最大値を越える場合には、各ループカウンタの値は0クリアされ、「0」に戻るようにプログラムされている。
【0050】
ループカウンタ更新処理S9が終了すると、パチンコ機1にエラーが発生しているか否かが判断され(S10)、パチンコ機1にエラーが発生している場合には(S10:YES)、条件装置処理(S11)、特別図柄処理(S12)、普通図柄処理(S13)を飛ばして処理を行い、特別図柄表示装置8にエラー表示等をさせる。エラーが発生していないときには(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進む。
【0051】
次いで、この条件装置処理(S11)では、大当たりである場合に大入賞口16の開放や遊技領域4上の各種ランプや特別図柄表示画面28への大当たりデモ表示開始を各制御プログラムへ指示する。大当たりであるか否かの判断は、RAM52の条件装置作動フラグ記憶エリア52gに記憶されている条件装置作動フラグがONとなっているかにより行い、この条件装置作動フラグは、後述する特別図柄処理(S12、図10参照)において大当たりと判定された場合にセットされ、大入賞口16の開放を管理している制御プログラムにて、所定回数(例えば10回)の開放が終了した際に、大当たり状態が終了したものとしてこの条件装置作動フラグをOFFにする。尚、一巡目の処理では、後述する特別図柄処理(S12)での大当たり判定がまだ行われていないので、条件装置処理(S11)では、何も行われず次の処理に進む。次いで、特別図柄処理(S12)が行われる。
【0052】
この特別図柄処理(S12)では、大当たり判定を行い、特別図柄表示画面28及び保留データ表示画面29に図柄を表示するためのデータ・コマンドをサブ統合基板58に出力する処理が行われる。この特別図柄処理については、図10を参照して後述する。
【0053】
特別図柄処理(S12)が終了すると、次に、普通図柄処理(S13)が行われる。この普通図柄処理(S13)では、普通図柄始動ゲート11への遊技球の通過により、普通図柄選択用ループカウンタLC1のカウント値が、普通図柄乱数として、RAM52の普通当たり関係情報記憶エリア52cに記憶されているので、その普通図柄乱数に基づいて、普通図柄表示部24に図柄が停止表示される。RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52dに記憶される普通図柄乱数は「0」から「255」までであるので、この普通図柄処理(S13)では、RAM52の普通図柄乱数記憶エリア52dに記憶された普通図柄乱数が、「0」から「63」の場合は、はずれとなり、普通図柄表示部24に、はずれ図柄が停止表示され、それ以外の場合には、当たりとなり、普通図柄表示部24に、当たり図柄が停止表示される。
【0054】
普通図柄処理(S13)が終了すると、次に、賞品球の払い出しを行う払出制御(S14)が行われ、枠ランプを点滅させる枠ランプ制御(S15)を経てメインルーチンの処理が終了する。尚、このメインルーチンの処理は2ms以内に終了する。そして、割込リセット回路57からのリセット信号により、CPU51は、図9に示すメインルーチンの処理を、スタートから繰り返し行う。従って、図9に示すメインルーチンの処理が、2ms単位で繰り返されていることになる。
【0055】
例えば、遊技者が、遊技盤2の下側に設けられた発射ハンドル7を操作することによって、遊技球を遊技領域4に打ち込み、遊技球が特別図柄始動電動役物15に入賞すると、図9に示すメインルーチンのスイッチ読込処理(S8)において、遊技球の特別図柄始動電動役物15への入賞が検出される。具体的には、特別図柄始動電動役物15に設けられている始動口スイッチ72が遊技球の通過を検出したときに、特別図柄入賞球フラグをONにして入賞球フラグ記憶エリア52bに記憶する。そして、ループカウンタ更新処理(S9)を経てS10に進む。通常時はパチンコ機1にエラーが発生していないので(S10:NO)、条件装置処理(S11)に進むが、まだ、大当たりの判定がなされていないので、条件装置処理(S11)では何もされず、特別図柄処理(S12)を行う。
【0056】
次に、図10を参照して、S12で行われる特別図柄処理について説明する。特別図柄処理では、メインルーチンのスイッチ読込処理(S8)において特別図柄始動電動役物15に入賞が検出されている場合に、関係するループカウンタの値を乱数として読み込み、その乱数に基づいて大当たり判定を行って、結果をデータセットとして5つまで記憶する。そして、サブ統合基板58に図柄表示の開始コマンドを出力するとともに、このデータセットを送信する。さらに、送信したデータセットの時間を監視して、変動表示の終了時間に到達すると、サブ統合基板58に終了コマンドを送信するようにしている。
【0057】
具体的には、まず、特別図柄入賞球フラグがONかどうかを確認することにより、特別図柄始動電動役物15に入賞しているかどうかを判断する(S101)。特別図柄始動電動役物15に入賞している場合には(S101:YES)、RAM52の大当たり関係情報記憶エリア52eに記憶されている、現在、入賞したがまだメイン画面に特別図柄表示を行っていない保留データの数が「4」かどうかを判断する(S103)。保留データの数は、本実施の形態では4個までしか記憶されないので、保留データ数が「4」でない場合のみ(S103:NO)、次のステップに進み、現在の入賞球についての処理を行う。まず、RAM52のループカウンタ記憶エリア52aに各々記憶されている大当たり判定用ループカウンタLC2、リーチ判定カウンタLC6、リーチパターン決定カウンタLC7、特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5の値を乱数として図6に示すRAM52の大当たり関係情報記憶エリア52eの大当たり乱数欄521c、リーチ乱数欄521d、リーチパターン乱数欄521e、特別図柄乱数欄521fにそれぞれ記憶する(S105)。これらのデータを記憶するデータ位置は、大当たり関係情報記憶エリア52eに記憶されているデータセットの最後尾になる。例えば、これまでにデータ位置2までデータセットが記憶されていれば、今回のデータセットはデータ位置3に記憶される。そして、保留データの数を1増やす処理を行う(S107)。
【0058】
次に、現在の入賞球について大当たり判定を行う(S109)。大当たり判定は、S105で大当たり乱数欄521cに記憶した大当たり判定用ループカウンタLC2の値により行う。大当たり判定用ループカウンタLC2の値は、本実施の形態では、「0」〜「314」の間をとっている。ここで、S105で記憶した大当たり判定用ループカウンタLC2の値(乱数の値)が大当たりの値として決められている特定の値、例えば、「7」であるか否かが判定される。大当たりである場合には(S109:YES)、大当たり関係情報記憶エリア52e中の現在のデータ位置の大当たりフラグ欄521gに1をセットすることにより、大当たりフラグを「ON」にする(S111)。大当たりでない場合、すなわち、大当たり判定用ループカウンタLC2の乱数の値が例えば、大当たりとされる「7」以外の場合には(S109:NO)、リーチ乱数欄521dに記憶したリーチ判定カウンタLC6の値によりはずれリーチ動作を行うか否かが判定される(S113)。例えば、リーチ判定カウンタLC6の値が、「20〜39」の場合には、はずれリーチと判定される(S113:YES)。はずれリーチ動作を行う場合(S113:YES)、又は、大当たりの場合(S109)には、大当たり関係情報記憶エリア52e中の現在の位置のデータのリーチフラグ欄521hに1をセットすることにより、リーチフラグを「ON」にする(S114)。本実施の形態では、このように、大当たりの場合には必ずリーチ動作を行うこととしている。
【0059】
次に、決定されたリーチパターンに基づき、大当たり関係情報記憶エリア52e中の現在のデータ位置の時間カウンタ欄521kに時間カウンタをセットする(S115)。この時間カウンタは、リーチパターンや、はずれの場合の特別図柄の変動パターンの所要時間を、図7に示す、ROM53の特別図柄変動時間テーブル記憶エリア53cに記憶されている特別図柄変動時間テーブルから読み出してセットする。セットされた時間カウンタは、各種の時間を管理する時間管理プログラムにより、秒単位で減算されていく。また、はずれリーチ動作を行わない場合は(S113:NO)、現在のデータ位置の時間カウンタ欄521kに時間カウンタをセットする(S115)。以上のS105〜S115の処理により、現在の入賞球にかかるデータについて、大当たり関係情報記憶エリア52eの大当たり乱数欄521c〜時間カウンタ欄521kまでがセットされたことになる。
【0060】
尚、S101の判断処理において、特別図柄始動電動役物15に入賞していない場合(S101:NO)には、処理すべき新たな入賞球がないので、S117に進む。また、S103の判断処理において、保留データの数が「4」である場合にも(S103:YES)、新たに発生している入賞球について記憶しておくことができないため、現在の入賞球については処理を行わず、S117に進む。
【0061】
次に、大入賞口16等の条件装置が作動中であるかどうかを判断する(S117)。条件装置が作動中である場合には(S117:YES)、大当たり判定結果の報知は行わず、大当たり遊技中である旨の表示等が特別図柄表示装置8に表示されるので、そのままメインルーチンにリターンする。条件装置が作動中でない場合には(S117:NO)、特別図柄表示画面28が報知中かどうかを判断する(S119)。すなわち、大当たり関係情報記憶エリア52eに記憶されているデータセットが全くないか、1つのみであり、かつ、記憶されている場合にはそのデータセットがまだサブ統合基板58に送信されていなければ、特別図柄表示画面28において大当たり判定の結果は報知中でないと判断できる。
【0062】
特別図柄表示画面28が報知中でない場合には(S119:NO)、さらに、大当たり関係情報記憶エリア52eに記憶されているデータセットが存在するかどうかを判断する(S121)。データセットが存在しなければ(S121:NO)、そのままメインルーチンにリターンする。データセットがある場合には(S121:YES)、そのデータセットをのせて開始コマンドをサブ統合基板59に出力する(S137)。そして、そのデータセットのコマンド送信フラグ欄521jに「1」をセットしてコマンド送信フラグを「ON」にする(S139)。
【0063】
特別図柄表示画面28が報知中である場合には(S119:YES)、大当たり関係情報記憶エリア52eに記憶されている、データ位置1にあるメインデータの時間カウンタが0に達しているかどうかを判断する(S123)。時間カウンタは、時間管理プログラムにより、秒単位で減算されていき、0に達した時点で停止するように構成されている。メインデータの時間カウンタが0に達していれば(S123:YES)、特別図柄表示画面28における特別図柄の変動表示を終了させるため、サブ統合基板58に終了コマンドを出力する(S125)。そして、大当たり関係情報記憶エリア52eに記憶されている各データを1つずつ前のデータ位置に移動する(S127)。すなわち、データ位置2の保留データ1のデータセットをデータ位置1のメインデータに上書きし、データ位置3の保留データ2のデータセットをデータ位置2の保留データ1に上書きし、データ位置4の保留データ3のデータセットをデータ位置3の保留データ2に上書きし、データ位置5の保留データ4のデータセットをデータ位置4の保留データ3に上書きし、データ位置5のデータを消去する。次に、S127の移動処理により、記憶できる保留データに1空きができたので、保留データ数の減算処理を行う(S129)。具体的には、保留球数カウンタの値から1を減じる。
【0064】
メインデータの時間カウンタが0に達していない場合には(S123:NO)、現在のデータ位置のデータセットが、既にコマンドとともにサブ統合基板58に送信されたものかどうかを判断する(S131)。具体的には、コマンド送信フラグ欄521jに1がセットされているか否かを確認する。既に送信されている場合には(S131:YES)、そのままメインルーチンにリターンする。
【0065】
まだ送信されていないデータセットの場合は(S131:NO)、直前のデータ位置にあるデータの時間カウンタから現在のデータ位置のデータの時間カウンタを引き、その値が0より大きいかどうかを判断する(S133)。すなわち、直前のデータよりも現データが早く時間カウンタが0に達して表示を終了してしまうことがないかを確認する。そして、0より大きい場合には(S133:YES)、その値(差)に5秒を加えた値を現在のデータ位置の時間カウンタに加算する(S135)。本実施の形態では、保留データ表示画面29でも特別図柄表示画面28と同様に図柄の変動表示を行うようにしているが、保留データの表示を行うのは、あくまでもその保留データが特別図柄表示画面28での大当たり判定結果報知に移行した時の期待感を高めるために行うので、特別図柄表示画面28での表示とは異なり、図柄を確定させて停止させることはしない。従って、必ず直前のデータよりも現在のデータの方が後に終了する必要がある。このため、ここで時間カウンタの値を調整している。差が0より大きくない場合には(S133:NO)、S137に進む。
【0066】
次に、現在のデータ位置のデータセットをのせて開始コマンドをサブ統合基板59に出力する(S137)。そして、そのデータのコマンド送信フラグ欄521jに1をセットしてコマンド送信フラグを「ON」にし(S139)、メインルーチンにリターンする。
【0067】
次に、図11のフローチャートに基づき、サブ統合基板58における表示入替処理の詳細について説明する。サブ統合基板58では、主基板41から開始コマンド及び表示を開始するデータセットを受信し、これを記憶して、リーチ表示が指定されている場合には、以前から記憶しているデータと比較し、以前のデータでリーチを行わない場合に限り、リーチ表示に達してからメイン画面と表示の入替を行うように図柄表示基板44に指示する。
【0068】
具体的には、まず、図10のS139で主基板41から送信されてくる開始コマンドを受信したかどうかを判断する(S201)。開始コマンドであれば(S201:YES)、サブ統合基板58のRAM58aの記憶エリアに記憶されているデータを調べ、最後尾のデータ位置に、開始コマンドとともに送信されてきたデータセットをセットする(S203)。この際、表示位置欄581bには、データ位置欄581aの番号を記憶し、大当たり乱数欄581cには、大当たり乱数欄521cに記憶されていた大当たり判定用ループカウンタLC2の値を記憶し、リーチ乱数欄581dには、リーチ乱数欄521dに記憶されていたリーチ判定カウンタLC6の値を記憶し、リーチパターン乱数欄581eには、リーチパターン乱数欄521eに記憶されていたリーチパターン決定カウンタLC7の値を記憶し、ベース時間欄581fには、ROM53の特別図柄変動時間テーブル記憶エリア53cに記憶されている特別図柄変動時間テーブルから読み出した図柄の高速変動の所要時間であるベース時間を記憶し、特別図柄乱数欄581gには、特別図柄乱数欄521fに記憶されていた特別図柄作成カウンタLC3,LC4,LC5の値を、大当たりフラグ欄581hには、大当たりフラグ欄521gに記憶されていた大当たりフラグの値を記憶し、リーチフラグ欄581kには、リーチフラグ欄521hに記憶されていたリーチフラグの値を記憶し、ベース時間カウンタ欄581jには、ベース時間欄581fと同じ値を記憶し、入替フラグ欄581mには、リーチフラグ欄581kと同じ値を記憶する。
【0069】
次に、セットされたデータセットが、リーチかどうかを判断する(S205)。具体的には、リーチフラグ欄581kに記憶したリーチフラグの値が1かどうかを確認する。リーチでなければ(S205:NO)、選択された図柄のパターンに従って、表示位置欄581bにセットされた表示位置にて図柄の変動表示を開始するよう、図柄表示基板44に指示する(S206)。表示位置欄581bにセットされる表示位置の番号は、1〜5の1つであり、1がメイン画面、2が保留データ表示部W1、3が保留データ表示部W2、4が保留データ表示部W3、5が保留データ表示部W4を示している。そして、S201に戻る。
【0070】
例えば、RAM58aの記憶エリアにまったくデータセットが記憶されていない状態で開始コマンドとデータセットを受信した場合(S201:YES)、データ位置1にそのデータセットが記憶され(S203)、表示位置欄581bにセットされた表示位置は、データ位置の番号である1であるから、図12に示すように、メイン画面(特別図柄表示画面28)に、図柄の変動表示がなされる。また、例えば、RAM58aの記憶エリアにデータセットが2つ記憶されている状態で開始コマンドとデータセットを受信した場合(S201:YES)、データ位置3にそのデータセットが記憶され(S203)、表示位置欄581bにセットされた表示位置は、データ位置の番号である3であるから、メイン画面(特別図柄表示画面28)と保留データ表示部W1に変動表示中の表示に加え、図13に示すように、保留データ表示部W2に図柄の変動表示がなされる。この例では、保留データ表示部に図柄の変動表示をすることにより、保留データの数が2であることを示している。
【0071】
リーチフラグ欄581kに記憶したリーチフラグの値が1の場合には(S205:YES)、今記憶したデータ位置より前のデータセットにリーチフラグが「1」のデータがあるかどうかを判断する(S207)。前のデータにリーチがあれば(S207:YES)、2つ以上のリーチ表示が同時にされて表示が煩雑になることを避けるため、入替フラグを「2」に変更し(S209)、図柄の変動表示を開始するよう、図柄表示基板44に指示する(S206)。前のデータにリーチがない場合には(S207:NO)、図柄の変動表示を開始するよう、図柄表示基板44に指示する(S206)。そして、S201に戻る。図柄表示基板44では、リーチフラグの値が「1」で、かつ、入替フラグの値も「1」である場合のみにリーチ表示を行うように制御する。
【0072】
例えば、先の例で、RAM58aの記憶エリアにデータセットが2つ記憶されている状態で開始コマンドとデータセットを受信すると(S201:YES)、そのデータセットはデータ位置3に書き込まれる(S203)。そのデータセット(データ位置3)のリーチフラグが「1」であって、かつ、データ位置1またはデータ位置2のデータセットのリーチフラグが「1」の場合には、データ位置3の入替フラグを「2」とする。入替フラグが「2」である間は、そのデータセットは、リーチ表示を行わない。
【0073】
開始コマンド受信でなければ(S201:NO)、終了コマンドを受信したかどうかを判断する(S211)。終了コマンド受信でなければ(S211:NO)、現在RAM58aに記憶されているデータセットの表示入替処理、すなわち、特別図柄表示画面28の表示内容と保留データ表示部のうち1表示部の表示内容を入れ替える処理を行う(S213〜S229)。具体的には、まず特別図柄表示画面28と保留データ表示部の表示内容が既に入れ替わっているかどうかを入替実行中フラグが「ON」であるかどうかを確認することにより判断する(S213)。入れ替わっていなければ(S213:NO)、入替を実行するかどうかを判断する(S215)。本実施の形態では、保留データ表示部のいずれかにリーチ表示が行われた時に、その保留データ表示部の表示内容(リーチ表示)と、メイン画面の表示内容(高速変動)を入れ替えるように構成している。従って、データセットの中に、入替フラグが「1」のものがあり、そのデータセットのベースカウンタが「0」に達しているかどうかを判断する。ベースカウンタが「0」であるということは、高速変動状態が終了し、低速変動してリーチ表示に突入していることを意味しているので、そのようなデータセットがあるかどうかをチェックしている。入替を実行できるようなデータセットがなければ(S215:NO)、S201に戻る。
【0074】
入替を実行するデータセットがある場合には(S215:YES)、該当のデータセットの表示位置欄581bの値と、データ位置1のデータセットの表示位置欄581bの値とを入れ替え、表示位置の入替を行うよう、図柄表示基板44に指示する(S217)。そして、表示入替中であることを示すため、入替実行中フラグを「ON」にする(S219)。そして、表示入替を行う時間を、例えば5秒に設定するため、入替カウンタの値を「5」に設定する(S221)。そして、S201に戻る。ここでは、表示入替を継続する時間を5秒に設定し、時間管理プログラムで入替カウンタの値を秒単位で減算していくようにしている。入替継続時間は5秒に限られるものではない。
【0075】
例えば、データセットが5つ記憶されており、データ位置4のデータセットの入替フラグが「1」であるとする。当初は、図14に示すように、全ての表示部に図柄が変動表示される。そして、データセット4のベースカウンタが「0」になると(S215:YES)、図15に示すように、保留データ表示部W3にリーチ表示がなされるようになる。そこで、データ位置4の表示位置欄581bの値を1に、データ位置1の表示位置欄581bの値を4に置き替える(S217)。すると、図16に示すように、リーチ表示がメイン画面(特別図柄表示画面28)になり、保留データ表示部W3は変動表示に変化する。
【0076】
入替実行中フラグが「ON」になっており、既に表示が入れ替わっている場合には(S213:YES)、入替カウンタの値が「0」となっているかどうかを確認することにより、入替を終了するかどうかを判断する(S223)。まだ入替カウンタの値が「0」でなく、入替表示を継続する場合は(S223:NO)、そのままS201に戻る。入替終了であれば(S223:YES)、表示位置欄581bの値をデータ位置欄581aの値に書き換えて、表示を元に戻す(S225)。
【0077】
先の例では、データ位置4の表示位置欄581bの値を4に、データ位置1の表示位置欄581bの値を1に戻す(S225)。すると、表示画面は、図15のように戻る。そして、表示入替が終了したことを示すため、入替実行中フラグに「0」をセットして、「OFF」とする(S227)。
【0078】
次いで、現在RAM58aに記憶されているデータセットの中に入替フラグの値が「2」のものがあれば、1番古いデータセットの入替フラグ欄581mに「1」をセットする(S229)。次に、終了コマンドを受信していたかどうかを終了待ちフラグが「ON」であるかどうかを確認することにより判断する(S231)。終了待ちフラグは、終了コマンドを受信した場合に、表示入替中であれば、入替状態が元に戻る処理(S223〜S229)が終了するまで待機するために用意されているものである(S241参照)。終了待ちフラグが「ON」であれば(S231:YES)、まず、終了待ちフラグをクリア(「OFF」)としてから(S233)、その特別図柄表示画面28の図柄を停止させて確定表示とし(S235)、RAM58aに記憶されている各データセットを1つずつ前のデータ位置に移動させる(S237)。そして、S201に戻る。終了待ちフラグが「OFF」である場合には(S231:NO)、S201に戻る。
【0079】
終了コマンドを受信した場合(S211:YES)、入替実行中フラグをチェックすることにより、表示入替中かどうかを判断する(S239)。入替実行中フラグが「OFF」で、表示入替中でなければ(S239:NO)、特別図柄表示画面28の図柄を停止させて確定表示とし(S235)、RAM58aに記憶されている各データセットを1つずつ前のデータ位置にシフトさせる(S237)。そして、S201に戻る。入替実行中フラグが「ON」で、表示入替中の場合には(S239:YES)、終了待ちフラグを「ON」にして(S241)、S201に戻る。以上の処理を繰り返すことにより、保留データ表示部のいずれかにリーチ表示がなされた場合に、メイン画面と表示の入替が行われるようになる。
【0080】
尚、図10に示すS105の乱数取得処理を実行するCPU51が、本発明における「抽選手段」として機能する。また、S109の大当たり判断処理を実行するCPU51が、本発明における「判定手段」として機能する。また、S図11に示すS217の表示入替処理を実行するサブ統合基板58のCPUが、本発明における「表示制御手段」として機能する。
【0081】
以上説明したように、本実施の形態のパチンコ機によれば、保留データについてもあらかじめ大当たり判定を行い、判定結果や判定結果に関連するデータをRAM52に記憶し、そのデータセットをサブ統合基板58に送信して、サブ統合基板58において、データセットにリーチがあるかどうかを判断し、リーチがある場合にはメイン画面と表示を入替えるように制御している。このように、保留データをも特別図柄表示装置8内で変動させて保留データの存在を遊技者にアピールするとともに、リーチ表示まで行うことにより、遊技者に遊技球が多数獲得できる遊技状態に将来突入できるのではないかという期待感を抱かせて興趣を盛り上げることができる。また、表示を入替えることにより、さらに注目度の高い、インパクトのある演出を行うことができる。
【0082】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に記載の遊技機によれば、判定結果が未表示の保留データについて図柄の変動により表示を行い、さらに、保留データの抽選結果がリーチなど所定条件に合致する場合には、その変動を高速から低速に移行させる。そして、低速に移行したときに、これを現在の判定結果の表示と入れ替える。従って、保留データについても現在の判定結果の表示と同様に図柄を変動させることにより、現在の遊技状態のみならず、将来の遊技についての期待感をもたせ、遊技の興趣を盛り上げることができる。また、特定の場合にさらに表示内容が入れ替えられるので、さらにインパクトのある演出を行うことが可能である。さらに、一の表示画面の中に判定結果と保留データの表示を行うため、遊技者の視線を分散させることなく、多様な演出が可能となる。また、保留データ表示手段と判定結果表示手段の表示内容を入替表示してから所定時間経過後に元に戻すようにしたので、遊技者は入れ替え・復帰に従って保留データ表示手段と判定結果表示手段を注視することになり、その両方に遊技者の目を惹きつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機1の正面図である。
【図2】パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。
【図3】特別図柄表示装置8の正面図である。
【図4】パチンコ機1の電気的回路構成を示すブロック図である。
【図5】主基板41のRAM52の記憶エリアを示す模式図である。
【図6】大当たり関係情報記憶エリア52eの模式図である。
【図7】主基板41のROM53の記憶エリアの模式図である。
【図8】サブ統合基板58のRAM58aの記憶エリアを示す模式図である。
【図9】主基板41で行われるメインルーチンのフローチャートである。
【図10】メインルーチンの中で行われる特別図柄処理のフローチャートである。
【図11】サブ統合基板58で行われる表示入替処理のフローチャートである。
【図12】特別図柄表示装置8の表示画面の例(保留データなし)である。
【図13】特別図柄表示装置8の表示画面の例(保留データ2個)である。
【図14】特別図柄表示装置8の表示画面の例(保留データ4個)である。
【図15】特別図柄表示装置8の表示画面の例(保留データ4個、うち1個リーチ表示中)である。
【図16】特別図柄表示装置8の表示画面の例(表示入替中)である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
3 ガイドレール
4 遊技領域
8 特別図柄表示装置
11,12 普通図柄始動ゲート
15 特別図柄始動電動役物
15a,15b 開閉部材
16 大入賞口
24 普通図柄表示部
28 特別図柄表示画面
29 保留データ表示画面
41 主基板
44 図柄表示基板
51 CPU
52 RAM
52a ループカウンタ記憶エリア
52b 入賞球フラグ記憶エリア
52c 普通当たり関係情報記憶エリア
52d 普通図柄作動保留球数記憶エリア
52e 大当たり関係情報記憶エリア
52f 特別図柄作動保留球数記憶エリア
52g 条件装置作動フラグ記憶エリア
53 ROM
53b 制御プログラム記憶エリア
57 割込リセット回路
58 サブ統合基板
58a RAM
L1,L2,L3 特別図柄表示部
LC1 普通図柄選択用ループカウンタ
LC2 大当たり判定用ループカウンタ
LC3,LC4,LC5 特別図柄作成カウンタ
LC6 リーチ判定カウンタ
LC7 リーチパターン決定カウンタ
W1,W2,W3,W4 保留データ表示部

Claims (1)

  1. 所定の抽選条件の成立を契機に抽選を行う抽選手段と、
    その抽選手段による抽選結果が当りか否かの判定を行う判定手段と、
    複数の図柄を変動表示させた後に停止表示し、その停止表示された図柄によって前記判定手段による判定結果を表示画面の中央に表示する判定結果表示手段と、
    前記所定の抽選条件が成立したが、前記判定結果表示手段に前記判定結果の表示がまだ行われていない場合に、未表示の判定結果及びその判定結果の基となった抽選結果を保留データとして複数個記憶する記憶手段と、
    前記判定結果表示手段と同一の表示画面上に隣接して設けられた当該判定結果表示手段よりも小さい複数の領域からなり、前記記憶手段に前記保留データが記憶されている場合に前記領域内に複数の図柄を変動表示させて表示する保留データ表示手段と、
    前記保留データの前記抽選結果が所定条件を満たしている場合に、当該保留データについての前記保留データ表示手段に表示される図柄を、所定時間経過後に高速変動から低速変動に移行させる移行手段と、
    前記移行手段により図柄が低速変動に移行されたときに、当該低速変動中の図柄を前記判定結果表示手段に表示させ、前記判定結果表示手段に変動表示されている図柄を前記保留データ表示手段に表示させることにより、前記判定結果表示手段の表示内容と前記保留データ表示手段の表示内容とを入れ替えて表示する入替表示手段と
    前記入替表示手段により入れ替えられた前記判定結果表示手段の表示内容と前記保留データ表示手段の表示内容とを、前記入れ替えが実行されてから所定時間後に元に戻す表示復帰手段とを備え
    前記記憶手段は、前記保留データ表示手段内のどの領域に表示させるかを示す表示位置情報、及び、前記前記判定結果表示手段に変動表示される複数の図柄のうち1つを除く図柄が揃った状態となるリーチに対応する場合に前記入替表示手段による入替表示を行うことを示す入替情報を各保留データについて記憶し、かつ、前記入替情報を有する他の保留データが既に記憶されている場合には、前記入替情報に代えて入替表示を待機する待機情報を記憶し、
    前記所定条件は、前記保留データについて前記入替情報が前記記憶手段に記憶されていることであり、
    前記入替表示手段は、前記移行手段により図柄表示が低速変動に移行された保留データの前記表示位置情報と前記判定結果表示手段に対応する表示位置情報とを入れ替えることにより、前記判定結果表示手段の表示内容と前記保留データ表示手段の表示内容とを入れ替え、
    前記表示復帰手段は、前記待機情報を有する保留データが前記記憶手段に記憶されている場合には、当該待機情報を有する保留データのうち1番古い保留データの待機情報を前記入替情報に変更して前記記憶手段に記憶させることを特徴とする遊技機。
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