JP3996492B2 - 駐車装置の遠隔保守システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は駐車装置の遠隔保守システムに関し、管理センタで駐車装置の作動状態を遠隔で監視して各部の保守の必要を判断したり、保守の必要を判断するための所定の作動状態を遠隔操作によって作り出して監視し、これに基づき各部の保守の必要を判断するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から限られた敷地に効率良く駐車させる装置として立体的に駐車させる駐車装置が設置されており、循環式のタワー式駐車装置やエレベータ式のエレベータ式駐車装置が用いられている。
【0003】
例えばエレベータ式駐車装置の基本的な構造は、図5に示すように、建屋1の上部に設けた図示しない昇降駆動装置によりチェーン等を介して建屋1内を昇降するエレベータケージ(エレベータ)2が備えられ、このエレベータケージ2の昇降経路3の左右両側部に複数段の車両格納棚4が設けられており、エレベータケージ2の昇降経路3の下端部前面に車両Cの乗り込み部が設けられ、エレベータケージ2に支持されたパレット5上に車両Cが直接乗り込むことができるように入出庫口6が設けられる。そして、入出庫口6に対応する昇降経路3の下端には、必要に応じてターンテーブルを設け、車両の向きを変えることができるようになっている。さらに、このエレベータ式駐車装置では、車両格納棚4とエレベータケージ2との間には、車両Cを搭載するパレット5を受け渡しするため、図示しない受け渡し装置が備えられ、種々の駆動方式によって車両格納棚4とエレベータケージ2との間でパレット5の受け渡しを行って車両の入庫格納と出庫とを行うようになっている。
【0004】
このような駐車装置の一つであるエレベータ式駐車装置では、昇降駆動装置やチェーンなど各部の点検保守を行う必要があるとともに、入出庫などを確実かつ容易に行うため作動状態を常時監視することが行われている。
【0005】
これまで、エレベータ式駐車装置などの駐車装置の各部の点検保守は、サービスエンジニアが定期的に現場に行って点検し、一定時間の経過や経験的な判断によって保守を行っている。
【0006】
また、通常の確実かつ容易な作動状態を確保するための管理方法の提案がなされており、特許文献1のコンピュータシステムによる駐車場自動管理方法では、複数の駐車場と、これらの駐車場を集中管理する事業所とを通信網により接続し、駐車場を自動管理するシステムで、事業所に対して、各駐車場において発生した各種状況の変化を出力する段階と、事業所が各駐車場において発生した状況変化を逐一記憶する段階とを備えて構成することで、月極めまたは時間貸し駐車場等の複数の駐車場での稼動状況を確実かつ容易に事業所等で監視できるようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−344698号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、サービスエンジニアによる点検保守は、経験的な判断により行われることから、点検精度にバラツキが生じ易く、定量的な機器の保守管理が難しいという問題がある。
【0009】
また、限られた保守点検時間内で保守の要否を判断する必要があり、各機器の稼動状況の把握ができる経験と知識を有するサービスエンジニアを確保しなければならないという問題がある。
【0010】
一方、特許文献1のコンピュータシステムによる駐車場自動管理方法では、駐車場の車両の状態等を検出する光電管などのセンサからの情報、エレベータやパレット等の停止位置を検出するエンコーダからの情報、ドアプロテクタや出入口扉の開閉確認用のセンサからの情報などを集めることで所定の停止位置等の範囲内で運転していることを監視し、これらの情報から異常発生をリアルタイムで発見し、サービスエンジニアの緊急出動などで迅速に対応することができるものの、異常発生前の点検保守の必要を判断することまではできないのが現状である。
【0011】
さらに、このコンピュータシステムによる駐車場自動管理方法では、駐車台数や駐車時間などの駐車場自体の稼動状況を監視して駐車場を管理するようにしており、この情報を利用して自動車に乗っている運転手が空車情報をカーナビゲーションシステムを介して知ることができるようにしているが、駐車場の各機器の保守管理まではできないのが現状である。
【0012】
この発明は、上記従来技術の有する課題と現状に鑑みてなされたもので、駐車装置の作動状態を定量的に監視し、この情報に基づいて管理センタで保守の必要を判断することで定量的な機器の管理が遠隔でできる駐車装置の遠隔保守システムを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術が有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載の駐車装置の遠隔保守システムは、駐車装置を管理センタで遠隔監視するとともに、当該駐車装置の各部の保守の必要を判断する駐車装置の遠隔保守システムであって、
前記駐車装置の機械の作動状態を監視する段階と、
この機械の作動状態を監視した情報を前記管理センタに出力する段階と、
この管理センタに出力された情報に基づき当該管理センタで保守の必要を判断する段階と、
この保守の必要な判断に基づき前記機械の作動状態とともにサービスエンジニアに保守内容を指示する段階と
からなり、
前記機械の作動状態を監視する段階を、通常の運転状態での監視に加え、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行う監視とで構成し、
この遠隔保守運転を、前記管理センタからの前記駐車装置に予告指令を送って遠隔運転モードに切り換え、当該駐車装置内が無人であることを確認するとともに、駐車装置側の操作盤を操作できないロック状態として入出庫口を閉じた後、前記操作盤の非常停止回路の動作を確認し、この非常停止回路の動作が確認された後に開始することを特徴とするものである。
【0014】
この駐車装置の遠隔保守システムによれば、駐車装置を管理センタで遠隔監視するとともに、当該駐車装置の各部の保守の必要を判断する駐車装置の遠隔保守システムで、前記駐車装置の機械の作動状態を監視する段階と、この機械の作動状態を監視した情報を前記管理センタに出力する段階と、この管理センタに出力された情報に基づき当該管理センタで保守の必要を判断する段階と、この保守の必要な判断に基づき前記機械の作動状態とともにサービスエンジニアに保守内容を指示する段階とからなり、前記機械の作動状態を監視する段階を、通常の運転状態での監視に加え、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行う監視とで構成し、この遠隔保守運転を、前記管理センタからの前記駐車装置に予告指令を送って遠隔運転モードに切り換え、当該駐車装置内が無人であることを確認するとともに、駐車装置側の操作盤を操作できないロック状態として入出庫口を閉じた後、前記操作盤の非常停止回路の動作を確認し、この非常停止回路の動作が確認された後に開始するようにしており、通常の運転状態での機械の作動状態を運転時間や移動距離などの定量的な情報を介して監視し、この監視情報を管理センタに送って保守の必要を判断するのに加え、機械の作動状態を監視する段階を、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置の非常停止回路の動作が確認された後に予め定めた保守監視用運転状態で運転して前記駐車装置の各部の動作時間および動作位置を監視して行うことで、予め定めた運転状態での動作時間や動作位置を監視してその変化量によって確実で比較し易い客観的な作動状態情報を得て、高精度に定量的な保守を行うことができるようにしている。
【0015】
また、この発明の請求項2記載の駐車装置の遠隔保守システムは、請求項1記載の構成に加え、前記保守の必要を判断する段階を、予め定めた設定情報または過去の作動状態情報と比較して行うことを特徴とするものである。
【0016】
この駐車装置の遠隔保守システムによれば、前記保守の必要を判断する段階を、予め定めた設定情報または過去の作動状態情報と比較して行うようにしており、保守の要否を予め設定した寿命などの情報や過去の作動状態の情報との比較で判断することで、一層定量的な判断を可能としている。
【0017】
さらに、この発明の請求項3記載の駐車装置の遠隔保守システムは、請求項1または2記載の構成に加え、前記機械の作動状態を監視する段階を、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行うことを特徴とするものである。
【0018】
この駐車装置の遠隔保守システムによれば、前記機械の作動状態を監視する段階を、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行うようにしており、予め定めた運転条件で駐車装置を遠隔運転して各部の作動状態を監視して情報を得ることで、一層確実で比較し易い客観的な作動状態情報を得ることができ、一層高精度に定量的な保守ができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の駐車装置の遠隔保守システムの一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明の駐車装置の遠隔保守システムの一実施の形態にかかり、図1はシステム全体の概略構成図、図2は管理センタのネットワークの概略構成図、図3は概略フロー図である。
【0022】
この駐車装置の遠隔保守システム10では、保守点検を必要とする駐車装置20に駐車装置の情報を送信する駐車場情報端末装置(PIT)21が設置され、遠隔監視や保守の必要を遠隔診断する管理センタ(PaSCC)30と通信網、例えば無線のDoPa網や有線のRALS/FR網等により接続されている。
【0023】
また、管理センタ(PaSCC)30は、サービスセンタ(SC)40と遠隔監視や保守の情報や指令などが送受できるようになっており、サービスエンジニア(SE)の出動の要請や点検保守の結果がフィードバックされるようになっている。
【0024】
そして、管理センタ(PaSCC)30には、遠隔監視受信設備(PRS: “パルス”)31と要請支援システム32が備えられ、遠隔監視受信設備(PRS:“パルス”)31の通信サーバー31a,DBサーバー31b,異常監視モニタ31c,分析PC31dなどによって駐車装置20の駐車場情報端末装置 (PIT)21からの情報を受信し、これに基づき異常を監視したり、保守の必要を分析診断するようになっている。
【0025】
また、要請支援システム32はサーバ32a,支援端末32bを備えるとともに、駐車装置20の保守管理や設計製作等に関係する会社の社内LAN33のサーバー33aやファミリーネット34のコンピュータに接続されており、これらと分析PC31dとが接続されている。
【0026】
このような駐車装置の遠隔保守システム10では、駐車装置20を管理センタ30で遠隔監視するとともに、この駐車装置20の各部の保守の必要を判断する駐車装置の遠隔保守システムとして、前記駐車装置20の機械の作動状態を監視する段階と、この機械の作動状態を監視した情報を管理センタ30に出力する段階と、この管理センタ30に出力された情報に基づき管理センタ30で保守の必要を判断する段階と、この保守の必要な判断に基づき機械の作動状態とともにサービスエンジニアに保守内容を指示する段階とで構成される。
【0027】
また、この駐車装置の遠隔保守システム10では、前記保守の必要を判断する段階を、予め定めた設定情報または過去の作動状態情報と比較して行うことで構成される。
【0028】
さらに、この駐車装置の遠隔保守システム10では、前記機械の作動状態を監視する段階を、管理センタ30からの遠隔操作により駐車装置20を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行うことで構成される。
【0029】
また、この駐車装置の遠隔保守システム10では、前記機械の作動状態を監視する段階を、管理センタ30からの遠隔操作により駐車装置20を予め定めた保守監視用運転状態で運転して駐車装置20の各部の動作時間および動作位置を監視することで構成される。
【0030】
このような駐車装置の遠隔保守システム10による遠隔監視および保守診断の具体的な内容を説明すると、図3に示すように、主として▲1▼〜▲5▼の5つの遠隔監視および保守の診断が行われる。
【0031】
▲1▼ 異常(故障)予知監視(常時)
この異常(故障)予知監視では、不具合の前兆時に発生する駐車装置20の機械各部の動作遅れや動作不安定を常時監視して、前兆を察知した場合に、管理センタ30からサービスセンタ40に通報し、サービスエンジニアを現地に急行させて適切な部品交換や調整を実施して故障を未然に防止するものである。
【0032】
この駐車装置の遠隔保守システム10では、例えば、エレベータ式駐車装置の監視保守項目の概要を表1に示すように、駐車装置の機械各部である部位を主要機器ごとに区分し、例えばリフト装置、横行・旋回装置、UD装置、ケージ部、棚部、扉、盤関係、電源関係、安全装置、管制機器等に区分し、それぞれの機器ごとの監視・保守箇所を定めておく。
【0033】
それぞれの機器ごとの監視・保守箇所は、例えば、リフト装置では、電動機、減速機、ドラムおよび軸受、バランスウエイト、アブソリュートエコーダ(アブソコーダ)等を監視・保守箇所とし、また、ケージ部では、ケージ、S/L装置、ワイヤロープ、給電ケーブル、センサー等を監視・保守箇所とする。
【0034】
そして、常時行う管理センタ30からの異常(故障)予知監視では、例えばリフト装置の電動機の動作時間やケージ部のS/L装置の動作時間およびセンサーの作動を監視し、動作時間が予め設定した動作時間の範囲を外れる場合や、過去の動作時間との比較によって故障の前兆を判断したり、センサーからの情報が受信できているかどうかを監視する。
【0035】
このリフト装置の電動機の動作時間の監視では、リフト装置の運転状態(条件)によって動作時間が異なることから、運転条件、例えばどの棚からどの棚への移動であるか、車両が搭載状態か空の状態か等の情報と合わせて電動機の運転時間(運転開始から停止までの時間)を監視することで行う。
【0036】
保守の必要の判断は、同一運転条件での動作時間を予め定めた範囲と比較することで行ったり、過去数回の動作時間の平均値などを用いて比較することで行う。 このような動作時間等の機器動作情報を管理センタ30で常時監視することで異常を遠隔診断することができ、異常を予知することができるとともに、定量的に保守の必要を判断することができる。
【0037】
▲2▼ 異常(故障)発生監視(常時)
この異常(故障)発生監視では、駐車装置20の機械各部で異常が発生した場合に、駐車場情報端末装置(PIT)21から管理センタ30に自動通報され、要請支援システム32によって、サービスセンタ40からサービスエンジニアSEを現地に迅速に出動させるようにする。
【0038】
この異常通報時には、機械の情報も収集して出動するサービスエンジニアSEに対して復旧支援も行うようにし、より迅速な故障復旧を可能としている。
【0039】
この場合の異常発生の情報は、例えば駐車装置20の自動運転制御のため各機器に設置されているセンサーや警報装置、あるいは制御装置からの異常発生情報を得ること等で行われたり、遠隔で異常発生を監視するため新たにセンサーや警報装置などを設けることで行われる。
【0040】
▲3▼ 遠隔保守点検(毎月)
この遠隔保守点検(毎月)は、遠隔で行う保守点検であり、管理センタ30から遠隔で駐車装置20を予め定めた保守監視用の運転状態で運転して各機器の状態を点検計測することで行うものであり、定量的な点検によって保守の必要の判断精度の向上を図るようにしている。
【0041】
駐車装置20では、車両が搭載された状態か否かなど使用状態で各機器を運転して点検や計測を行おうとしても計測値にバラツキが生じるなど測定精度の問題が生じ、保守の必要の判断が難しくなる。
【0042】
そこで、夜間など駐車場を一定時間使用しない状態を作り出すなどして予め定めた運転状態で遠隔運転することで機械各部の計測やセンサーなどの動作の検査を行い、このデータに基づき保守の要否の判断を行うことで高精度の保守管理を行う。
【0043】
この保守監視用運転では、例えば表1に示すように、機器の停止位置等の計測や動作確認が主として行われ、例えばリフト装置のバランスウエイトのレベル計測やケージ部のセンサーの動作確認などを行われる。
【0044】
この遠隔保守運転は、図4にそのフロー図を示すように、管理センタ30から駐車装置20の駐車場情報端末(PIT)21に予告指令を送り、駐車装置(EP)20を遠隔モードONの状態とする。
【0045】
100) この後、駐車場内に音声ガイドなどで遠隔保守運転を行うことを予告する遠隔保守予告を行う。
【0046】
110) 駐車場内が無人であることを確認する。この確認は、例えばテレビカメラなどのモニターを介して確認する。
【0047】
そして、駐車装置20を運転する操作盤をロック状態とし、ケージや車両の呼び出し操作が出来ない無効状態とする。
【0048】
120) 入出庫口の扉を低速で閉じる。これにより、無人状態での運転が可能となる。
【0049】
そして、操作盤の非常停止押しボタン(PB)の操作を無効とするロック状態とする。これにより、非常停止回路の動作確認ができるようにする。
【0050】
140) 非常停止回路の動作を確認する。
【0051】
この後、図示省略したが、表1に示した定量的作動診断を行う各機器の部位の運転を遠隔で行い、それぞれのレベル計測や作動確認を行う。
【0052】
なお、遠隔保守運転を途中で中止する場合には、中止指令が送られ、通常の駐車装置20の自動運転が可能な状態まで戻した後、遠隔保守運転を終了する。
【0053】
そして、遠隔保守運転での計測が完了したら遠隔保守運転を終了する。
【0054】
このような予め定めた運転状態でレベル計測や作動確認を行うことで、定量的な情報を得ることができ、これに基づいて保守の必要を判断することで高精度の保守が可能となる。
【0055】
また、この保守運転を遠隔で行うようにしているので、現場に出向く必要がなく、駐車場として使用しないわずかな時間を利用して深夜などに効率的に行うことができる。
【0056】
▲4▼ 稼動監視(毎日)
この稼動監視は毎日1回定刻に機械の稼動情報を収集して長期的な寿命診断等を行うものである。
【0057】
この毎日1回、定刻に行う稼動監視は、例えば表1に示すように駐車装置20の各部位の稼動状態を監視するが、例えばリフト装置では電動機の動作時間を積算して稼動時間とするとともに、減速機を介して運転されるドラムおよび軸受等は減速機の減速比を考慮した稼動時間に変換して保守の必要を判断するのに用いられる。
【0058】
したがって、この稼動時間により個々の部品や機器の寿命を診断し、交換時期などを定めて保守が行われる。
【0059】
また、この稼動監視で収集される情報の中の駐車場の利用情報は、駐車場の運営管理のため情報として利用することもできる。
【0060】
▲5▼ サービスエンジニアによる保守(隔月)
このサービスエンジニアによる保守(隔月)は、遠隔で収集したデータ分析に基づき的確な保守作業を行うものである。
【0061】
これまでに説明した保守では、その必要の判断に基づいてサービスエンジニア等がその都度出動して保守が行われるが、このサービスエンジニアによる保守は、遠隔判定の結果に基づいて定期的に行うもので、調整の必要な箇所や給油などを収集データに基づいて行うものである。
【0062】
具体的な保守点検項目は、例えば表1中に示すものが対象とされ、リフト装置では電動機のブレーキ、絶縁、電流等を調整したり給油が行われる。
【0063】
また、サービスエンジニアによる直接診断が必要な箇所の保守も行われる。 この直接診断の場合でも、これまでに遠隔で収集した情報と合わせることで、これまでの現場での状況からだけで判断する場合に比べ、高精度の判定が可能となる。
【0064】
【表1】
Figure 0003996492
【0065】
以上説明したように、この駐車装置の遠隔保守システム10によれば、従来、サービスエンジニアの経験的な保守判定により、点検精度にバラツキがあるため定量的な機器管理が難しかったが、点検判定を定量化することができ、点検品質の安定と的確な故障予測が可能となった。
【0066】
また、点検者の変更や実施作業忘れによる重複作業は点検などの見落としなどを防止することができ、効率良く点検保守ができる。
【0067】
さらに、常に、機械の運転を監視することができるので、従来月1回のサービスエンジニアによる保守作業に比べ、保守精度を向上することができる。
【0068】
なお、上記実施の形態では、駐車装置としてエレベータ式駐車装置を例に説明したが、これに限らず循環式など他の形式の駐車装置にも同様に適用することができる。
【0069】
また、保守監視項目についても上記実施の形態で説明した項目に限らず、他の保守点検の必要のある項目に広く適用することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の駐車装置の遠隔保守システムによれば、駐車装置を管理センタで遠隔監視するとともに、当該駐車装置の各部の保守の必要を判断する駐車装置の遠隔保守システムで、前記駐車装置の機械の作動状態を監視する段階と、この機械の作動状態を監視した情報を前記管理センタに出力する段階と、この管理センタに出力された情報に基づき当該管理センタで保守の必要を判断する段階と、この保守の必要な判断に基づき前記機械の作動状態とともにサービスエンジニアに保守内容を指示する段階とからなり、前記機械の作動状態を監視する段階を、通常の運転状態での監視に加え、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行う監視とで構成し、この遠隔保守運転を、前記管理センタからの前記駐車装置に予告指令を送って遠隔運転モードに切り換え、当該駐車装置内が無人であることを確認するとともに、駐車装置側の操作盤を操作できないロック状態として入出庫口を閉じた後、前記操作盤の非常停止回路の動作を確認し、この非常停止回路の動作が確認された後に開始するようにしたので、通常の運転状態での機械の作動状態を運転時間や移動距離などの定量的な情報を介して監視し、この監視情報を管理センタに送って保守の必要を判断し、この保守の必要の判断に基づきサービスエンジニアによる保守を行うようにすることで、定量的な保守を行うことができるとともに、管理センタからの遠隔操作により駐車装置の非常停止回路の動作が確認された後に予め定めた運転状態での動作時間や動作位置を監視してその変化量によって確実で比較し易い客観的な作動状態情報を得て、高精度に定量的な保守を行うことができる。
【0071】
また、この発明の請求項2記載の駐車装置の遠隔保守システムによれば、前記保守の必要を判断する段階を、予め定めた設定情報または過去の作動状態情報と比較して行うようにしたので、保守の要否を予め設定した寿命などの情報や過去の作動状態の情報との比較で判断することで、一層定量的な判断を行うことができる。
【0072】
さらに、この発明の請求項3記載の駐車装置の遠隔保守システムによれば、前記機械の作動状態を監視する段階を、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行うようにしたので、予め定めた運転条件で駐車装置を遠隔運転して各部の作動状態を監視して情報を得ることで、一層確実で比較し易い客観的な作動状態情報を得ることができ、一層高精度に定量的な保守を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の駐車装置の遠隔保守システムの一実施の形態にかかるシステム全体の概略構成図である。
【図2】この発明の駐車装置の遠隔保守システムの一実施の形態にかかる管理センタのネットワークの概略構成図である。
【図3】この発明の駐車装置の遠隔保守システムの一実施の形態にかかる概略フロー図である。
【図4】この発明の駐車装置の遠隔保守システムの一実施の形態にかかる遠隔保守点検運転のフロー図である。
【図5】この発明の駐車装置の遠隔保守システムが適用されるエレベータ式駐車装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 駐車装置の遠隔保守システム
20 駐車装置(エレベータ式駐車装置)
21 駐車場情報端末(PIT)
30 管理センタ(PaSCC)
31 遠隔監視受信設備(PRS:“パルス”)
31a 通信サーバー
31b DBサーバー
31c 異常監視モニタ
31d 分析PC
32 要請支援システム
32a サーバ
32b 支援端末
33 社内LAN
33a サーバー
34 ファミリーネット
40 サービスセンター

Claims (3)

  1. 駐車装置を管理センタで遠隔監視するとともに、当該駐車装置の各部の保守の必要を判断する駐車装置の遠隔保守システムであって、
    前記駐車装置の機械の作動状態を監視する段階と、
    この機械の作動状態を監視した情報を前記管理センタに出力する段階と、
    この管理センタに出力された情報に基づき当該管理センタで保守の必要を判断する段階と、
    この保守の必要な判断に基づき前記機械の作動状態とともにサービスエンジニアに保守内容を指示する段階と
    からなり、
    前記機械の作動状態を監視する段階を、通常の運転状態での監視に加え、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して行う監視とで構成し、
    この遠隔保守運転を、前記管理センタからの前記駐車装置に予告指令を送って遠隔運転モードに切り換え、当該駐車装置内が無人であることを確認するとともに、駐車装置側の操作盤を操作できないロック状態として入出庫口を閉じた後、前記操作盤の非常停止回路の動作を確認し、この非常停止回路の動作が確認された後に開始することを特徴とする駐車装置の遠隔保守システム。
  2. 前記保守の必要を判断する段階を、予め定めた設定情報または過去の作動状態情報と比較して行うことを特徴とする請求項1記載の駐車装置の遠隔保守システム。
  3. 前記機械の作動状態を監視する段階を、前記管理センタからの遠隔操作により当該駐車装置を予め定めた保守監視用運転状態で運転して前記駐車装置の各部の動作時間および動作位置を監視することで行うことを特徴とする請求項1または2記載の駐車装置の遠隔保守システム。
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