JP3996242B2 - タイヤ又はタイヤベルト用トランスファリング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ組立機用のトランスファリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤ工業では、外側環状補強材とカーカスに正確に位置決めされるベルトを形成する接地面を除いて、カーカスの実質的に全体を含むタイヤカーカスを製造するのが普通である。このベルトは、別々に(実際には、その形状寸法とカーカスの外側環状面での位置により)製造され、外側環状面を移送するためにベルトを外側環状面に把持するのが好ましい。このため、ベルトの外周を把持するための手段を備えたトランスファリングが一般に使用されており、このトランスファリングは、製造されたタイヤ全体を移動させることも可能にする。
このトランスファ作業は、タイヤの製造では非常に重要である。実際には、タイヤは釣合いが取れていなければならず、このことは、一方では、タイヤの円周上に均一にタイヤの構成要素を正確に位置決めし、他方では、タイヤの半径方向の中立面に対して対称であることを意味している。さらに、ベルトによって形成されるトランスファリングの原材料状態での僅かな剛性は、把持したときに変形するおそれのないように、慎重に移送する必要がある。
【0003】
EP−A0700774号は、2つの共軸の環状ディスク(内側のものは、固定されており、外側のものは、トランスファリングの軸線のまわりで回転可能である)で形成されたタイヤベルト用トランスファリングを開示している。このトランスファリングは、ロッドによって各ディスクにそれぞれ連結されたグリッパを有しており、外側のディスクが回転すると、ベルトを把持するためにグリッパが半径方向に移動し、この回転は、外側のディスクの半径方向外側に置かれたアクチュエータによって行われる。
このようなトランスファリングは、異なる径のベルトを把持するのを可能にする。しかしながら、この特徴は、非常に大きな半径方向の寸法によって得られる。トランスファリングは、ベルトの配置の際、ベルトのカーカスへの良好な付加を行うために、カーカスを支持する支持体と使用されたローラ装置との間に位置決めしなければならないことが普通である。これは、トランスファリングに許容される外側半径方向空間を制限する。
【0004】
米国特許第4,667,574号は、ベルトを把持するための半径方向に移動可能であり空圧アクチュエータによって駆動されるグリッパを備えたタイヤベルト用トランスファリングを開示している。当該グリッパの本体に収容されたピストンによって、アクチュエータは、把持されるベルトの径の定義に対応するピストン停止位置まで、グリッパの半径方向移動を制御する。
したがって、このようなトランスファリングは、1つの寸法のみである。さらに、このリングに使用されるアクチュエータは、移送時に比較的大きな圧力をベルトに及ぼすので、ベルトを変形させるおそれがある。
さらに、上述の2つの特許では、最初にベルトに当接しているフォームおよび配置しようとする組立体支持体に対して非常に正確な同軸性の調節を必要とする。実際には、ベルトの適当な把持を可能にするために、グリッパの位置によって定められる径は、ベルトに完全に心出ししなければならない。
【0005】
英国特許公報GB−A−2092100号は、グリッパの変位が、ピストンロッドを阻止するための装置によってロッドの半径方向変位と直交方向に停止される点で、上述の米国特許第4,667,574号と相違している。この装置は、各グリッパの独立した移動を可能にするが、大きな空間を占めるロッドを備えたアクチュエータ並びに占有空間を半径方向に更に増加させるブロッキング装置14の存在を必要としている。したがって、このようなトランスファリングの多寸法の特徴は、非常に僅かに径の差に限定される。さらに、米国特許第4,667,574号に開示されている装置に関連して記載されているように、このリングに使用されるアクチュエータの作動圧力は、問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、多寸法であり、僅かな半径方向空間しか占有しないタイヤベルト又はタイヤ用トランスファリングである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、タイヤ又はタイヤベルトのトランスファリングは、その円周に沿って分布し、タイヤ又はタイヤベルトと接触するように半径方向に変位可能なグリッパと、グリッパの半径方向の変位を制御するための手段と、グリッパを半径方向の変位と直交する方向に阻止することによってグリッパを固定するための手段とを備え、固定手段はグリッパに直接作用する。
したがって、このような固定手段は、グリッパとは独立しており、ストッパとして作用しない。このような固定手段は、半径方向位置が如何なるものであれ、付加的な半径方向空間を占めることなしに、グリッパのブロッキングを可能にする。
【0008】
本発明の或る実施の形態によれば、固定手段は、グリッパの両側の側方に2つの円周方向の組に分布したグリッパ用のクランプ要素を備え、2つの組の要素は互いに対面している。各クランプ要素は、グリッパに向けてグリッパの半径方向の変位と直交する方向に変位可能である。これらのクランプ要素は、有利には、クランププレートによって形成されている。
この構成は、グリッパに対して適所で良好な安定性と剛性を確保する。
特に、組立機内でのトランスファリングの位置決めの調節において一定の可撓性を可能にし且つ把持されるタイヤ又はタイヤベルトの変形のおそれを制限する目的のため、各グリッパは、それ自身のアクチュエータ手段を有し、そのアクチュエータ手段は、各グリッパ用のアクチュエータ手段とは独立に半径方向の変位を可能にする。
【0009】
グリッパ用の案内手段は有利には、グリッパに対して側方に配置されている。これは、これは、トランスファリングをコンパクトにし、小さな半径方向寸法を保持する。
これと同じ目的のため、本発明の目的は、タイヤ又はタイヤベルト用トランスファリングであって、その円周に沿って分布し、タイヤ又はタイヤベルトと接触するように半径方向に変位可能なグリッパと、グリッパを固定するための手段とを備え、各グリッパが、ベローズアクチュエータで形成されたグリッパ自身のためのアクチュエータ手段を有しているトランスファリングである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、トランスファリング1は、減圧可能な環状フォーム2を有する組立機の一部を形成しており、組立機には、タイヤベルトを受け入れようとするカーカスが位置決めされるドラム3と共軸にするために、調節できるようにタイヤベルトが組み込まれている。ドラム3の頂部には、ローラ装置4が設けられており、ローラ装置4は、タイヤベルトがカーカスの所定位置にあると、タイヤベルトの縁部をカーカスに適当に付加するのを可能にする。
ドラム3とフォーム2との間には、トランスファリング1がフロア(図示せず)にスライド可能に取付けられており、トランスファリング1は、タイヤベルトを把持するためにフォーム2よりも大きな内径を有しつつ、ドラム3とローラ装置4との間を通過する程に小さい外径を有していなければならない。
【0011】
トランスファリング1は、グリッパ5を各々備えた隣接するセクタを有している。トランスファリング1は、タイヤベルトの良好な把持を行うために、10個のセクタを有しているのが好ましく、余りにも数多くのグリッパは必要ではない。トランスファリング1の10個のグリッパ5は、トランスファリング1の円周方向に沿って均一に分布している。本発明のトランスファリング1は、もちろん、異なる数のセクタを有していてもよい。
図2に示されるように、トランスファリング1は、その基本構造を作る2つの平行な同一の共軸環状ディスク6を備えている。これら環状ディスク6は、トランスファリング1の側壁を構成するものであり、連結ロッド7によって互いにしっかりと結合されている。連結ロッド7は、環状ディスク6の円周方向に等間隔に間隔が隔てたれ、各連結ロッド7の各端は、一方のディスクに固定されている。対称とするため、各セクタは2つの連結ロッド7を備え、これら連結ロッド7は、トランスファリング1の周囲に沿って均一に間隔が隔てられている。
【0012】
図2の概略斜視図には、明瞭にするため、トランスファリング1を構成する全ての要素は示されていない。
図5は、グリッパ5の部分断面を示しており、グリッパ5は平面Pに関して対称である。図5から分かるように、グリッパ5は、トランスファリング1の外方に向かって開放したU形のボックス形状を有する中空本体51によって形成されている。中空本体51は、その外側において、図4に示すように、タイヤベルトの形状に適合し且つより大きな接触面を得るために凹形状を備えた、トランスファリング1を把持するための要素52を支持している。この把持に寄与するために、端壁511の中央に、極めて僅かな長さの低いピーク53を設けてもよい。中空本体51は、更に、トランスファリング1のディスク6と平行な対向した側壁512、514を有しており、夫々の側壁の側縁は、フランジ513、515によって側壁と直交方向に延長されている。
【0013】
グリッパ5は、アクチュエータ8によって中空本体51に連結された固定端プレート9を介して、ディスク6にそれぞれ取付けられており、アクチュエータ8は、その一端81が端壁511の内面に締結され、他端82は端プレート9に締結されている。かくして、中空本体51は、アクチュエータ8によって固定端プレート9に関して半径方向に変位可能とされている。
図3および図5に示されるように、端プレート9は、実質的に矩形形状の中央領域91を有しており、中央領域91の端部は、ねじ10によるディスク6との連結のために、プラグ92によって延長されている。中央領域91の中心には、アクチュエータ8の端部82を端プレート9の面911つまりグリッパの内側に締結し、かつ、開口11′によってアクチュエータ8に空気を供給する手段11が通過可能な穴穴94によって貫通された凹部93が設けられている。
【0014】
さらに、フランジ513、515は、各々、図外の肩部(フランジ513の場合には、513′)を備えている。これらの肩部は、トランスファリング1の外側の方へのグリッパの移動を制限するために、グリッパ5の休止位置において中央領域91と協同する。
アクチュエータ8には、同じ供給源に全てが連結された開口11′にそれぞれ連結されたチューブ(図示せず)によって空気が供給される。圧力を受けたアクチュエータの均一な上昇のために、例えば、トランスファリング1の円周方向に沿って配列された幾つかの供給源を使用してもよい。
かくして、各グリッパ5は、2つのディスク6の間に取付けられている。さらに、各グリッパ5は、このグリッパ5の変位の径路に従うのを確実にさせる案内手段12(後に説明する)を介してディスク6に連結されている。
【0015】
各グリッパ5のこの個々の作動と変位は、タイヤベルトを把持し保持するとき、互いに半径方向に僅かに異なる位置を占める可能性をグリッパに与える。実際には、タイヤベルトの“把持工程”の際に、各グリッパ5の前進は、この工程では製造フォーム2によって半径方向に保持されているタイヤベルトとの接触によって停止される。
この特徴は、トランスファリング1と、フォーム2およびドラム3から成る組立体との間の共軸性の欠如を受け入れることを可能にする。これは、トランスファリング1とフォーム2およびドラム3から成る組立体との間の共軸性の調節の精度が、フォーム2とドラム3との間の調節に必要な精度よりも小さくてよいことを意味している。この観点は、なお一層の利点となっている。何故ならば、上述のように、トランスファリング1が並進して移動可能であり、その結果、一定数の変位の終りに初期調節からの相違が生ずることがあるからである。したがって、これらの相違を一定限度まで許容することができ、調節の数を制限し調節を容易にすることを可能にする。
【0016】
図5によれば、案内手段12は、各グリッパ5に対して対称に、かつ、各側壁512、514のグリッパに関して外側に取付けられている。グリッパの2つの側壁512、514に対応する案内手段12は同一であるので、これらの側壁の一方についてのみ、これらの手段を説明する。
側壁512に連結されている案内手段12は、それぞれの端壁に対して横並びに配置された2つのレール122、123によって形成されており、これらのレール内122、123で、側壁512に締結された第1のシュー121と、側壁512に密接してディスク6に締結された第2のシュー124が摺動し、これらの取付けは、ねじ(図示せず)によって行われる。これにより、側壁512は一方のディスク6に沿って摺動する。同時に、他方のディスク6に沿った側壁514についても当てはまり、かくして、グリッパ5の本体51の案内を可能にする。
【0017】
この構成により、本体51は、各シューのストロークの総計に対応するストローク、したがって、得られるストロークに対して非常に限定された寸法を有する。
各壁512、514は、また、図3に示すように、休止位置に戻すため、少なくとも1つの戻しばね13を備えている。
小さな寸法を維持しつつ最小径と最大径との間で約100mm変化する径を受け入れる多寸法リングを製造するために、休止時の等価な初期寸法に対して在来の空圧アクチュエータよりも大きなストロークを得ることができるベローズアクチュエータを使用してもよい。さらに、このようなアクチュエータは、1バールよりも小さい圧力で作動し、これにより、タイヤベルトに加えられるグリッパの大きすぎる圧力による、グリッパ5とフォーム2との間の締めつけによってさえも、タイヤベルトの変形のおそれを回避する。
【0018】
本発明の1つの観点によれば、トランスファリング1は、グリッパの半径方向の前進位置が如何なるものであれ、トランスファリングの半径方向の寸法を増大させることなしに、グリッパを阻止するための手段を有している。
本発明のトランスファリング1は、グリッパ5のための半径方向固定手段15を備えている。これらの固定手段15は、半径方向変位と直交方向のグリッパ5の阻止を行い、これは、多寸法(即ち、幾つかの寸法を受け入れる)であって同時にコンパクトである実施の形態を入手するのを可能にする。
図3および図4に示すように、固定手段15は、プレートのようなクランプ要素151、151’を備えている。これらのクランブ要素151、151’は、グリッパ5の両側においてディスク6と平行に2つの円周方向の組に分布されており、第1の組のプレート151は、第2の組のプレート151’に対面している。
【0019】
グリッパ5の両側においてディスク6と直交してクランププレートが分布している本発明の変形例も、より複雑となるかもしれないが、意図することができる。
この変形例では、グリッパに向かうプレートの変位が、グリッパの半径方向変位と直交していることが必要である。
したがって、クランププレート151の円周方向の組は、側壁512と、側壁512に最も近いディスク6との間に配置され、側壁514と他方のディスク6との間のクランププレート151’の組と対称である。プレート151、151’は、連結ロッド7と協同するプレートの通過穴7’により連結ロッド7に摺動可能に取付けることによって、ディスク6にそれぞれ連結されている。連結ロッド7は、操作アクチュエータ152、152’によって駆動されるクランププレート151、151’の移動を案内することを可能にし、グリッパ5に向かうクランププレートの軸線方向の変位を可能にする。
【0020】
グリッパ5の各側壁512、514は、その外側において、クランププレートと接触する少なくとも一つ面を支持している。特に、図3および図7に示すように、グリッパ5の側壁512(514)の各々は、その外側において、2つの連続的なクランププレート151(151’)と接触できるように2つの面512”(514”)を支持しており、同じ壁512(514)の2つの接触面512”(514”)は、前記壁の半径方向に対抗した端部の各々に配置されている。各クランププレート151、(151’)は、また、トランスファリング1に対して内側において、2つの接触面151”151''' を支持しており、2つの接触面512”(514”)は、2つの連続したグリッパ5によってそれぞれ支持されている。より大きな接触面を得るために、プレート151、151’は、環状ディスクの一部の形態をなしている。かくして、グリッパ5のクランプによる阻止又はブロッキングが得られる。
【0021】
この構成は、一方では案内手段12に対して接近できることを可能にし(従って、クランププレート151、151’、側壁512、514の外側中央部分と平行に配列され)、他方では付加的な円周方向の剛性を確かなものにする。対称性および効率性の理由のため、図3および図4に示すように、案内手段12の両側の各々の壁に2つのばね14を配置するのが有利である。
かくして、グリッパ5を所定位置で阻止し維持するためのこのシステムは、半径方向に固定され、グリッパの半径方向の位置が如何なるものであれ、作動する。もちろん、この目的のため、グリッパが最大ストロークの位置にあるときでさえも、クランププレート151、151’はグリッパ5の側壁512、514と接触していることが必要である。したがって、半径方向に占有する空間を増大させないように、ディスク6を超えることなしにディスクの内径部の付近にクランププレート151、151’配置することが重要である。ディスク6の内径と外径は、休止位置においてグリッパ5の半径方向の寸法と実質的に対応するように選定するのが有利である。
【0022】
側壁512、514の高さがグリッパ5の最大ストロークよりも大きいことも必要である。この場合には、側壁512、514の一部は、グリッパの最大ストロークの位置においてさえ、ディスク6内の容積にとどまっており、したがって、クランププレートとの接触面512”、514”は零とはならない。これらの寸法は、効果的なブロッキングを可能にする接触面を得るために、最適にすることができる。
次に、トランスファリング1の作動について簡単に説明する。
トランスファリング1がフォーム2のまわりに正確に位置決めされるまで、トランスファリング1をフォーム2の方へ前進させる。この位置では、アクチュエータ8は、図6に示すように、休止状態にあり、グリッパは、互いに最大距離隔てたところにある。クランププレート151、151’は、また、グリッパに対して広げられている。
【0023】
次いで、アクチュエータ8に空気を供給して作動状態にし、アクチュエータ8のそれぞれのチャンバの展開が始まる。この展開により、各グリッパ5の本体51はトランスファリング1の内側の方へ半径方向に変位し、案内手段13により、側壁512、514は、それぞれ摺動する。案内手段と両方の壁に対して対称に同じように作用するので、グリッパ5の壁512の一方に対して、この変位を説明する。
まず最初に、レール123は、一方のディスク6に固定されたシュー124の上を摺動し、かくして壁512の前進を可能にする。シュー124がレール123の端に当接すると、この動きは、壁512に固定されたシュー121の、シュー124に隣接したレール122での摺動により、継続する。各グリッパ5の停止位置は、把持されべきタイヤベルトと係合要素52との接触によって決定される。もちろん、レール122でのシュー121の停止位置は、グリッパ5の最大ストロークを定める。
【0024】
したがって、各グリッパ5は、タイヤベルトとの接触まで、他方のグリッパと独立して移動する。かくして、全てのグリッパ5がタイヤベルトと接触しているとき、グリッパは、フォーム2に対するトランスファリング1の心出しの精度またはベルト自体の欠陥の関数として、同じストロークだけ変位することは必ずしも必須ではない。
グリッパ5がタイヤベルトと全て接触すると、操作アクチュエータ152、152’を操作してクランププレート151、151’を移動させる。クランププレートは、クランププレート151については接触するまでグリッパ5の側壁512に軸線方向に接近し、クランププレート151’については接触するまでグリッパ5の側壁514に軸線方向に接近する。各クランププレート151、151′の2つの接触面151”、151''' は、2つの連続したグリッパ5の対応する接触面512”、514”と協同して、図7に示すように、グリッパの軸線方向クランプによってブロッキングを行う。
【0025】
次いで、フォームの空気を抜き、トランスファリング1によって保持されているベルトをドラム3に搬送する。
トランスファリング1は、逆の把持が生ずる反対のやり方でベルトをドラム3に置くように作動する。
すなわち、トランスファリング1がドラム3の上方に位置決めされると、操作アクチュエータ152、152′が駆動され、クランププレート151、151′をグリッパ5から離れるように移動させ、グリッパを戻して半径方向に移動させる。グリッパ5のアクチュエータ8への空気の供給を遮断し、戻しばね13により、グリッパ5を休止位置に戻す。
案内手段12によって上述のように案内される戻し運動は、対応する端プレート9の中央領域91を備えた各グリッパ5の肩部513′、515′の停止によって決定されるストローク限度まで継続する。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立機内のトランスファリングの配列を示した概略斜視図である。
【図2】図1に示すトランスファリングの概略斜視図である。
【図3】図2に示すトランスファリングのグリッパの部分平面図である。
【図4】図3の矢印IVに沿ったトランスファリングの部分断面図である。
【図5】広げた位置にある図3のグリッパの矢印Vに沿った部分断面図である。
【図6】グリッパが休止位置にあることを除いて、図5と同等の部分断面図である。
【図7】図4の矢印VIIに沿ったトランスファリングの部分断面図である。
【符号の説明】
1 トランスファリング
5 グリッパ
8 アクチュエータ
12 案内手段
151、151’ クランププレート
512、514 グリッパの側壁
152、152’ 操作アクチュエータ
Claims (18)
- タイヤ又はタイヤベルト用トランスファリング(1)であって、その円周に沿って分布し、タイヤ又はタイヤベルトと接触するように前記トランスファリングの半径方向に変位可能なグリッパ(5)と、グリッパの前記半径方向の変位を制御するための手段(8)と、グリッパを半径方向の変位に直交する方向に阻止することによってグリッパを固定するための手段(15)とを備えたトランスファリングにおいて、
前記固定手段(15)が、グリッパ用クランプ要素(151,151’)を備え、クランプ要素(151,151’)は、前記グリッパの上記半径方向の変位に直交する方向の両側に2つの組が設けられ、2つの組のクランプ要素(151,151’)が互いに対面しており、各クランプ要素(151,151’)が、グリッパ(5)に向けてグリッパ(5)の半径方向の変位と直交する方向に変位して前記グリッパに当接してグリッパを固定することを特徴とするトランスファリング。 - クランプ要素(151,151’)が、クランププレートによって形成されている、請求項1に記載のトランスファリング。
- クランプ要素(151)が、グリッパ(5)に向けて前記トランスファリングの軸線方向に変位可能である、請求項2に記載のトランスファリング。
- グリッパ(5)が、クランププレート(151,151’)と平行な2つの対向した側方壁(512,514)を備えており、この側方壁が、クランププレート(151)と接触する少なくとも一つの接触面(512”,514”)に外側で係合する、請求項3記載のトランスファリング。
- 前記2つの側方壁(512,514)及び2つのクランププレート(151,151’)がそれぞれ前記トランスファリングの円周方向に延び、2つの側方壁(512,514)の各々が、2つのクランププレート(151,151’)との2つの接触面(512”,514”)を有し、これらの2つの接触面(512”,514”)の各々は、前記2つの側方壁(512,514)において円周方向に離間して位置している請求項4に記載のトランスファリング。
- 上記グリッパ(5)は少なくとも2つの隣り合うグリッパを有し、各クランププレートが、上記隣り合うグリッパの各接触面(512”,514”)と接触する2つの接触面(151”,151”’)を有する、請求項4または5に記載のトランスファリング。
- トランスファリング(1)の基本構造が、トランスファリングの側壁を構成する2つの同じ平行な環状ディスク(6)によって形成されており、これら環状ディスク(6)は、トランスファリング(1)に均一に隔てられ且つ環状ディスク(6)の一方に固定された連結ロッド(7)によって互いに保持されており、この連結ロッド(7)の各端が一方の環状ディスク(6)に締結されており、また、グリッパ(5)と固定手段(15)が、トランスファリング(1)の環状ディスク(6)に取付けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のトランスファリング。
- 固定手段(15)が、グリッパ(5)と環状ディスク(6)との間で連結ロッドに摺動可能に取付けられたクランププレート(151,151’)である、請求項2乃至7のいずれか1項に記載のトランスファリング。
- クランププレート(151,151’)と、これに対応する環状ディスク(6)との連結が、クランププレートを操作するアクチュエータ(152,152’)によって与えられる、請求項8に記載のトランスファリング。
- 各グリッパ(5)は、各グリッパ毎に独立して、半径方向の変位を各グリッパに与える各グリッパ用のアクチュエータ手段(8)を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のトランスファリング。
- アクチュエータ手段(8)がベローズアクチュエータである、請求項10に記載のトランスファリング。
- 各グリッパ(5)が、その外側において、ベルト又はタイヤを把持するための要素を支持する端壁(511)を備えた半径方向に変位可能な中空本体(51)であり、また、前記端壁(511)が、その内側において、グリッパのアクチュエータ手段(8)によって、トランスファリング(1)に固定された端プレート(9)に連結されている、請求項10に記載のトランスファリング。
- 各グリッパ(5)の中空本体(51)が、クランププレート(151,151’)と平行な2つの対向する側壁(512,514)を有する、請求項12に記載のトランスファリング。
- 側壁(512,514)の高さが、グリッパ(5)の最大ストロークよりも大きい、請求項13に記載のトランスファリング。
- グリッパ(5)に関して側方に配置された、グリッパ(5)用の案内手段(12)を有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載のトランスファリング。
- 案内手段(12)が、クランププレート(151,151’)と平行に配置されている、請求項15に記載のトランスファリング。
- グリッパ(5)用の案内手段(12)が、各グリッパ(15)に関して、横並びにそれぞれの端壁に配置された少なくとも2つのレールを(122,123)有し、レール(122,123)内で、グリッパに固定された第1のシュー(121)と、トランスファリング(1)に固定された第2のシュー(124)が摺動する、請求項15または16に記載のトランスファリング。
- グリッパ(5)は、クランププレート(151,151’)と平行な2つの対向する側壁(512,514)を有し、これらの側壁の各々に第1のシュー(121)が締結されている、請求項17に記載のトランスファリング。
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