JP3996018B2 - パケット通信装置、端末装置、パケット通信システム、パケット通信方法およびパケット通信プログラム - Google Patents

パケット通信装置、端末装置、パケット通信システム、パケット通信方法およびパケット通信プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ網インタフェース(UNI:USER NETWORK INTERFACE)に可変長のIP(INTERNET PROTOCOL)パケットデータを通信するパケット通信装置、端末装置、パケット通信システム、パケット通信方法、パケット通信プログラムおよびパケット通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は例えば、特開平11−98151記載の「光通信装置およびその通信方法並びにその制御プログラムを記述した記録媒体」のシステム構成を説明するブロック図である。
図10において、光通信装置は局装置111と、加入者宅内装置113から構成されており、局装置111には外部ワークステーション112が接続され、加入者宅内装置113には端末114が接続されている。
局装置111は、ダイナミックに帯域変更を可能とする機能を有しており、その機能を用い、PONシステムにおいて帯域保証サービスを除いた加入者宅内装置113と局装置111との間の余った帯域を帯域非保証型サービスに加入している複数の加入者間でシェアする。
加入者宅内装置113は、対向する局装置111との間のインタフェースを終端するPDS(Passive Double Star)終端部131と、ユーザ側の帯域非保証型サービスを終端する端末インタフェース終端部133と、該PDS終端部131と該端末インタフェース終端部133との間のフォーマット変換を行いかつパケットデータを格納するメモリ132と、該メモリ132内のデータ蓄積量を計測しかつ該PDS終端部131を開して局装置側に信号を送出する必要がある時に該PDS終端部131に送信要求を通知するメモリ制御部134とから構成されている。
局装置111は、対向する加入者宅内装置113との間のインタフェースを終端するPDS終端部121と外部ワークステーション112からの制御情報を終端して装置内各機能ブロックに対して必要な制御情報を分配する制御部125と、該制御部125からの制御情報のうちのシェアード帯域の利用を申請した加入者の情報を蓄積する加入者情報蓄積部124と、該加入者情報蓄積部124からの加入者情報を受けて該PDS終端部121に加入者IDとポーリング指示とを送信するパケット解析部123と時分割形スイッチ(TSW:TIME DIVISION SWITCH)122とから構成されている。
パケット解析部123は、該PDS終端部121に加入者IDとポーリング指示とを送信した際に該当する加入者宅内装置113からの送信要求151と加入者IDとを受信し、送信要求を受信した際に該当する加入者宅内装置113に対し、上記の機能を用いてシェアした上りシェアード待機に対する送信許可信号152を送出し、該加入者宅内装置113からのパケット信号を受信する。また、パケット解析部123は、加入者宅内装置113からの最初のパケット信号のパケットオーバヘッド(LLC部)に記述されているパケット長信号を解析し、そのパケット長に応じて該当する加入者宅内装置113が占有する時間を決定し、その占有時間だけその加入者宅内装置113に送信許可信号152を送出し、該加入者宅内装置113からのパケット信号を受信する。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来は、OLT(OPTICAL LINE TERMINATION:上記局装置111が相当)が複数のONU(OPTICAL NETWORK UNIT:上記加入者宅内装置113が相当)に上り方向の伝送帯域を割り当てる際、任意のONUに対して加入者ID情報とポーリング指示情報とを送信し、該当する加入者宅内装置からの送信要求情報と加入者ID情報とを受信し、さらに、送信要求情報を受信した際に該当する加入者宅内装置に送信許可信号を送出し、該当加入者宅内装置からのパケット信号を受信する方法を採用していた。また、OLTのパケット解析部は、加入者宅内装置からの最初のパケット信号のパケットオーバヘッド(LLC部)に記述されているパケット長信号を解析し、そのパケット長に応じて該当する加入者宅内装置が占有する時間を決定し、その占有時間だけその加入者宅内装置に送信許可信号を送出し、該当する加入者宅内装置からのパケット信号を受信する方法を採用していたため、OLTは複雑な制御処理機能とパケット解析機能を有することが必要となっていた。
【0004】
この発明は、登録された複数のONUに対してOLTが順次上り伝送路のパケットの送信許可を割り当てることで、送受信の簡素化を図ったパケット通信を行うことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るパケット通信装置は、複数の端末装置に順次送信許可メッセージを送信し、該送信許可メッセージに対応して端末装置から送信されるパケットを受信するパケット通信装置であり、第1の端末装置から当該パケット通信装置に送信することを許容する送信許可データ量を決定するとともに、上記第1の端末装置から当該パケット通信装置へパケットを送信する時間の許容値を送信許可時間として決定する送信許可時間決定手段と、上記送信許可時間決定手段が決定した送信許可データ量の情報を含む送信許可メッセージを上記第1の端末装置に送信する送信許可メッセージ送信手段と、第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してからの経過時間を計測する送信時間監視手段と、上記第1の端末装置からパケットの受信を開始してから、第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの時間である許可待ち時間を上記送信許可時間を用いて決定する許可待ち時間決定手段と、上記送信時間監視手段で計測した上記経過時間が上記許可待ち時間決定手段で決定した上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に送信する送信終了メッセージとしてのOAM(OPERATION AND MAINTENANCE)パケットの受信の判別とを繰り返す判別手段と、を備え、上記判別手段が、上記経過時間が上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記経過時間が上記許可待ち時間になったと判別すると、上記送信許可メッセージ送信手段は、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信し、受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行う遠隔監視手段と、を備えたものである。
【0006】
またこの発明に係るパケット通信装置は、上記送信許可時間決定手段は、決定した上記送信許可データ量から上記送信許可時間を決定するようにしたものである。
【0007】
またこの発明に係るパケット通信装置は、上記送信許可時間決定手段は、決定した上記送信許可データ量と、当該パケット通信装置と上記第1の端末装置との間のスループットから上記送信許可時間を決定するようにしたものである。
【0008】
またこの発明に係るパケット通信装置は、上記送信許可時間決定手段は、上記第1の端末装置から送信予定データ量の通知を受け、該送信予定データ量を用いて上記送信許可時間を決定するようにしたものである。
【0009】
またこの発明に係るパケット通信装置は、上記送信許可時間決定手段は、上記第1の端末装置が通知する送信予定データ量と、当該パケット通信装置と上記第1の端末装置との間のスループットから上記送信許可時間を決定するようにしたものである。
【0010】
またこの発明に係るパケット通信装置は、当該パケット通信装置と上記第2の端末装置の間のラウンドトリップ時間を求めるラウンドトリップ時間検出手段をさらに備え、上記許可待ち時間決定手段は、上記送信許可時間決定手段が決定した送信許可時間と、上記ラウンドトリップ検出手段が検出したラウンドトリップ時間とを用いて許可待ち時間を決定するようにしたものである。
【0011】
またこの発明に係るパケット通信装置は、当該パケット通信装置と上記第2の端末装置の間のラウンドトリップ時間を求めるラウンドトリップ時間検出手段をさらに備え、上記許可待ち時間決定手段は、上記送信許可時間決定手段が決定した送信許可時間と上記ラウンドトリップ時間検出手段が検出したラウンドトリップ時間を比較し、送信許可時間が上記ラウンドトリップ時間を超えるときは、送信許可時間とラウンドトリップ時間の差を上記許可待ち時間とするようにしたものである。
【0012】
またこの発明に係るパケット通信装置は、送信許可時間がラウンドトリップ時間以下の場合は、上記許可待ち時間を送信許可時間以下とするようにしたものである。
【0013】
またこの発明に係るパケット通信装置は、上記ラウンドトリップ時間検出手段は、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信してから、該第2の端末装置から送信されるパケットを受信するまでの時間を上記ラウンドトリップ時間とするようにしたものである。
【0014】
またこの発明に係るパケット通信装置は、上記許可待ち時間決定手段は、上記許可待ち時間を上記送信許可時間以上の値として決定するようにしたものである。
【0015】
またこの発明に係るパケット通信装置は、複数の端末装置に順次送信許可メッセージを送信し、該送信許可メッセージに対応して端末装置から送信されるパケットを受信するパケット通信装置であり、第1の端末装置から当該パケット通信装置に送信することを許容する送信許可データ量を決定し、この決定した送信許可データ量の情報を含む送信許可メッセージを上記第1の端末装置に送信し、上記第1の端末装置から当該パケット通信装置へパケットを送信する時間の許容値を送信許可時間として決定し、上記第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してからの経過時間を計測し、上記第1の端末装置からパケットの受信を開始してから、第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの時間である許可待ち時間を上記送信許可時間を用いて決定し、計測した上記経過時間が上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に送信する送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信の判別とを繰り返し、上記経過時間が上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記経過時間が上記許可待ち時間になったと判別すると、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信し、受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行うようにしたものである。
【0016】
またこの発明に係る端末装置は、複数の端末装置と、該複数の端末装置に順次送信許可メッセージと各端末装置に対する送信許可データ量を送信し、第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してから第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの許可待ち時間を算出するパケット通信装置であって、上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信する送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信の判別とを繰り返し、上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記許可待ち時間になったと判別すると、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信し、受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行うパケット通信装置
とからなる通信システムにおける端末装置であり、該端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に、当該端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報を含む送信終了メッセージとしてのOAMパケットを上記パケット通信装置に送信するようにしたものである。
【0017】
またこの発明に係るパケット通信システムは、上記のパケット通信装置と端末装置とからなるものである。
【0018】
またこの発明に係るパケット通信方法は、複数の端末装置に順次送信許可メッセージを送信し、該送信許可メッセージに対応する端末装置から送信されるパケットを受信するパケット通信装置におけるパケット通信方法であり、第1の端末装置から当該パケット通信装置に送信することを許容する送信許可データ量を決定する送信許可データ量決定ステップと、上記送信許可データ量決定ステップで決定した送信許可データ量の情報を含む送信許可メッセージを上記第1の端末装置に送信する第1の送信許可メッセージ送信ステップと、第1の端末装置から当該パケット通信装置へパケットを送信する時間の許容値を送信許可時間として決定する送信許可時間決定ステップと、上記第1の端末装置からパケットの受信を開始してから、第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの時間である許可待ち時間を上記送信許可時間を用いて決定する許可待ち時間決定ステップと、第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してからの経過時間を計測する送信時間監視ステップと、上記送信時間監視ステップで計測した上記経過時間が上記許可待ち時間決定ステップにおいて決定した上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に送信する送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信の判別とを繰り返す判別ステップと、上記判別ステップにおいて、上記経過時間が上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記経過時間が上記許可待ち時間になったと判別すると、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信する第2の送信許可メッセージ送信ステップと、受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行う遠隔監視ステップと、を備えたものである。
【0019】
またこの発明に係るパケット通信プログラムは、上記のパケット通信方法をコンピュータに実行させるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、実施の形態1について説明する。
図1は、本実施の形態の動作を説明するIPパケット対応可能なPON(PASSIVE OPTICAL NETWORK)システムの機能構成図である。ここで、PONシステムとは、スターカプラのような受動部品をネットワークの構成要素として使用する光加入者網の形態のことをいう。
1はOLT(親局)、2はONU(子局)、3は1台のOLT1と複数のONU2を光ファイバで接続するスターカプラ、4は光ファイバである。
OLT1において、5は電気信号を光信号に変換するE/O(ELECTRICAL/OPTICAL)回路と光信号を電気信号に変換するO/E(OPTICAL/ELECTRICAL)回路を備えたO/E・E/O回路、6はOLT1からONU2に送信される下り信号を生成する下り信号生成回路であり、下りユーザデータ入力信号21と下りOAMパケット情報24から下り信号を生成する。下り信号は図2で示すように下りOAM(OPERATION AND MAINTENANCE)パケット42とユーザIPパケット領域43とにより構成されている。
【0023】
7はONU2からの上りパケット信号を終端するIPパケット終端回路、8はONU2からの上りパケット信号の受信を検出する信号検出回路、9は任意のONU2に対して上りパケット信号の送信を許可する送信許可順次割当制御回路である。
O/E・E/O回路5により電気信号に変化された上りパケット信号26は、パケット信号終端回路7に入力される一方で、信号検出回路8にも入力され、上りパケット信号の検出に使用される。信号検出回路8にて、上り信号を検出すると、信号検出回路9にパケット信号検出信号27を送信する。また、パケット信号終端回路7では上りパケット信号から上りOAMパケット情報39と上りユーザデータ出力信号22に分離する。
この実施の形態におけるIPパケット対応可能なPONシステムでは、後述するように主に送信許可順次割当制御回路9を用いて、OLT1があらかじめ登録された複数のONU2に対し順次上り伝送路のパケットの送信許可を割り当てている。
【0024】
次に、ONU2において、10は光信号を電気信号に、また、電気信号を光信号に変換するO/E・E/O回路、11は下り信号を終端する下り終端回路である。O/E・E/O回路10にて電気信号に変換された下り信号37は、下り信号終端回路11にて下りOAMパケット情報38と下りユーザデータ出力信号28に分離される。12は図2で示す下り信号中の下りOAMパケットの宛先56領域に設定されているONU2を特定する識別子(ONU_ID)と自ONUが保持する識別子(ONU_ID)とを比較する送信許可検出回路である。この下りOAMパケット中で特定されている識別子は、親局がどの子局に送信許可を与えているかについての情報を持っている。
13は図2で示す下り信号中の下りOAMパケットのオーバヘッド情報54を検出するオーバヘッド情報検出回路である。このオーバヘッド情報54は、OLT1自身の受信性能をONU2に伝えるもので、OLT1が上りパケット信号を受信する時に安定した受信ができるまでの時間を示している。したがって、図3、図4で示した上りパケット信号のように、ONU2はオーバヘッド情報54が示した時間だけ上りパケット信号の先頭に本来は必要のない意味を持たない信号の集まり(オーバヘッド45、72)を付加する。15はこのように、上りパケット信号にオーバヘッド72を付加してヘッダ付き上りパケット信号を生成する上り信号生成/送出回路である。これにより、OLT1は後述するように安定した上りパケット信号の受信が可能となる。14はONU2外部から入力される上りIPパケット入力信号29を蓄積するユーザデータバッファである。
上り信号生成/送出回路15は、送信許可検出回路12から受信する送信許可情報34に基づいて送信すべきタイミングを認識し、ユーザデータバッファ14に蓄積されていた上りユーザデータ35とオーバーヘッド情報32から上りパケット信号36を生成する。
【0025】
図2は、本実施の形態のパケット信号送受信可能なPONシステムにおいて、OLT1からONU2に送信される下り信号の構成を説明する構成図である。
図2の42は下りOAMパケット、43はユーザデータパケットを示す。下りOAMパケット42はメッセージ種別を示す識別子と、ONU2を特定する識別子(ONU_ID)と、メッセージパラメータを含む。OLT1と同一の伝送路に接続されている複数のONU2に対して、事前にそれぞれ異なる識別子を与え、ONUに保持しておけば、下りOAMパケット42を受信したONU2は、受信した下りOAMパケット42に含まれる識別子(ONU_ID)と、自ONUが保持する識別子を比較し一致を検出することで、自ONU2に対してメッセージを送信されたことを検出することができる。
さらに図2に、OAMパケット42とユーザIPパケット領域43の詳細について示す。
OAMパケットは、次の構成要素から成り立っている。
すなわち、同期パターン52、パケット識別情報53、オーバヘッド情報54、メッセージ種別55、宛先56(ONU_ID)、メッセージパラメータ57、CRC58で構成される。
また、ユーザIPパケット領域は、パケット信号間に補間されるアイドルシグナル60、61のユーザIPパケット1、62のユーザIPパケット2、63のユーザIPパケット3などで構成される。
【0026】
図3は、ONU2からOLT1に送信される上りパケット信号の構成を説明する構成図である。
図3は上りパケット信号の配置例を示しており、オーバヘッド45、上りユーザデータパケット46(#n)、上りOAMパケット47(#n)の順で一つの上りパケット信号を構成する場合、オーバヘッド45、上りOAMパケット48(#i)、上りユーザデータパケット49(#i)の順で一つの上りパケット信号を構成する場合、オーバヘッド45と上りOAMパケット50(#j)とで一つの上りパケット信号を構成する場合とが示されている。
46は、n番目のONU2であるONU2(#n)が送信した上りパケット信号の構成要素であり、上りユーザデータパケット(#n)である。47は、n番目のONU2であるONU2(#n)がOLT1へ送信した上りパケット信号の構成要素の一つであり、上りOAMパケット(#n)である。48は、i番目のONU2であるONU2(#i)がOLT1へ送信した上り信号の構成要素の一つであり、上りOAMパケット(#i)である。49は、i番目のONU2であるONU2(#i)が送信した上り信号の構成要素であり、上りユーザデータパケット(#i)である。50はj番目のONU2であるONU2(#j)が送信した上りパケット信号の構成要素であり、上りOAMパケット50(#j)である。
図3では上りパケット信号と無信号状態とが繰り返されているが、これは、信号をパケットに分割することで、複数のONU2に時分割で伝送路を使用させることにより、複数のONU2が伝送路を共有し、かつ1つのONU2に長時間伝送路を独占させないようにするためである。
【0027】
図4は、図3で示した上りOAMパケットと上りユーザIPパケット領域の詳細について示した構成図である。
図4において、72は上りパケット信号先頭に付加されたオーバヘッドである。上りユーザIPパケット領域は、パケット信号間に補間されるアイドルシグナル74、73のユーザIPパケット4、75のユーザIPパケット5などで構成される。上りOAMパケットは、同期パターン76、パケット識別情報77、状態表示78、メッセージ種別79、メッセージパラメータ80、CRC81で構成される。上りOAMパケット中の状態表示78領域にONU2における障害発生状況、信号受信状況を通知することにより、OLT1からONU2の遠隔監視が可能となる。
【0028】
図5は図1におけるOLT1にに含まれる送信許可順次割当制御回路9の内部構成を示す図である。
図5において、91は所定のONU2に送信許可メッセージを下りOAMパケット情報24として送信する送信許可メッセージ送信手段、92は上記送信許可メッセージ送信手段91が送信許可メッセージを送信すると動作を開始し、この送信許可メッセージに対応するパケット検出信号27を受信するまでの時間をラウンドトリップタイムとして出力するパケット検出用タイマ(1)である。上記送信許可手段91は送信許可メッセージを送信すると送信許可送信情報911をパケット検出用タイマ(1)92に送信し、パケット検出用タイマ(1)92は所定の時間内に送信許可送信情報911を受信しなかったときは、パケット検出タイマ終了情報921を送信許可メッセージ送信手段91に送信する。
93は各ONU2がOLT1に対してデータを送信する時間の長さの許容値(送信許可時間)を決定する送信許可時間決定手段、94は上記送信許可時間決定手段93が決定した送信許可時間931と、上記パケット検出用タイマ(1)92が出力したラウンドトリップタイム922とから、許可待ち時間941を決定する許可待ち時間決定手段である。この許可待ち時間941とは、1つのONUから受信を開始してから次のONUに送信許可メッセージを送信するまでの時間である。
95は送信時間監視用タイマ(2)であり、ONUからの上りパケット信号の受信開始を上りOAMパケット情報39から検出して動作を開始し、許可待ち時間決定手段94が決定した許可待ち時間941経過したら送信時間監視用タイマ終了情報951を送信許可メッセージ送信手段に送信する。
この送信時間監視用タイマ終了情報951を受信した送信許可メッセージ送信手段91は、次のONUに対して送信許可メッセージを送信する。
【0029】
上記の構成において、OLT1がこの発明におけるパケット通信装置、ONU2がこの発明における端末装置、パケット検出用タイマ(1)92がこの発明におけるラウンドトリップ時間検出手段、送信時間監視用タイマ(2)95がこの発明における送信時間監視手段である。
【0030】
次に動作を説明する。
図6は、本実施の形態のOLT1が複数のONU2に対して送信許可を設定する割り当てアルゴリズムに関するフロー図である。
この動作は送信許可順次割当制御回路9により行なわれる。この送信許可順次割当制御回路9はCPUとメモリから構成され、図6の動作は図示しないコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されたプログラムを送信許可順次割当制御回路9が実行することにより実現される。送信許可順次割当制御回路9は専用回路により構成されてもよい。
各ステップの動作の主体を図5の送信許可順次割当制御回路9の図に従って説明すると、ステップS1とステップS14は送信許可メッセージ送信手段91、ステップS2〜ステップS6はパケット検出用タイマ(1)92、ステップS7〜ステップS9は許可待ち時間決定手段94、ステップS10〜ステップS12は送信時間監視用タイマ(2)95により実行される。
送信許可時間決定手段93の動作は図6に明示していないが、ステップS3以降でステップS7以前の期間に各ONUに対する送信許可時間を決定しておく。
【0031】
以下各ステップの動作について説明する。
ステップS1:
送信許可メッセージ送信手段が、あらかじめ登録されたN台のONU2のうちのn番目(1≦n≦N)のONU2に送信許可メッセージを送信するステップである。図2で示した下りOAMパケットにてメッセージ種別55領域に送信許可を意味する識別子、宛先56領域にn番目のONU2に対応したONU識別子(ONU_ID)、メッセージパラメータ領域57にn番目のONU2に対する送信許可データ量を表示する。
【0032】
ステップS2:
下りOAMパケットの宛先56領域にn番目のONU2に対応したONU識別子(ONU_ID)を表示するステップであり、上記ステップS1に対応して、第1のタイマであるパケット検出用タイマ(1)92を開始する(パケット検出用タイマ(1)92がカウントを開始する)ステップである。
パケット検出用タイマ(1)92は、送信許可を与えたn番目のONU2が送信する上りパケット信号を、パケット検出用タイマ(1)92に適宜設定した制限時間内に受信(検出)したか否かを判断するために設けられている。このパケット検出用タイマ(1)92は送信許可順次割当制御回路9によって管理される。
【0033】
ステップS3:
OLT1がステップS1において送信許可を与えたn番目のONU2から送信された上りパケット信号を受信したかどうかを、パケット検出信号27により判別するステップである。すなわち、OLT1は、受信した上りパケット信号に含まれるONU2を特定する識別子(ONU_ID)を参照し、送信許可を与えたn番目のONU2の識別子(ONU_ID)と比較することにより、送信許可を与えたn番目のONU2が送信した上りパケット信号を受信したかどうかを判別する。
送信許可順次割当制御回路9は、パケット検出用タイマ(1)92が計る制限時間内にn番目のONU2から上りパケット信号を受信するか、または、パケット検出用タイマ(1)92が計る制限時間が終了するまでこの動作を繰り返すことで、常に上りパケット信号の受信を監視する。
【0034】
ステップS4:
ステップS2において開始したパケット検出用タイマ(1)92が終了したかどうかを判別するステップである。上述したように、送信を許可したn番目のONU2が送信した上りパケット信号を受信していない場合、このステップでパケット検出用タイマ(1)92が計る制限時間が終了したかどうかを判別し、終了していない場合はステップS3に戻る。終了している場合は、ステップS14で他のONU2に送信を許可するためにONU識別子(ONU_ID)を更新する。ステップS14で更新されたnが登録されたONU2の総数Nを超えた場合(n>Nとなった場合)はn=1とする。
また、図6では、nの値を1加算しているが、更新方法はこのような方法に限られない。
たとえば、複数のONU2に対して一律に、昇順または降順に送信許可を与えてもよいし、いずれかのONU2を優先して送信許可を与えてもよい。
【0035】
ステップS5:
OLT1が送信許可を与えたn番目のONU2から上りパケット信号を受信した場合に、パケット検出用タイマ(1)92を停止させるステップである。
ステップS6:
パケット検出用タイマ(1)92開始(ステップS2)からパケット検出用タイマ(1)92停止(ステップ5)までの時間をn番目のONU2までのラウンドトリップタイムとしてRTT(n)に保持するステップである。
ステップS2からステップS5までの時間は、ステップS1で送信許可メッセージを送信してからステップS3でパケット信号を受信するまでの時間と同じとみなせるため、この時間をn番目のONU2に関するラウンドトリップタイムとする。
【0036】
ステップS7:
n番目のONU2に対する送信許可時間とn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)の大小を比較するステップである。
ここで送信許可時間は、n番目のONU2の送信許可データ量AおよびOLT1とこのn番目のONU2の間のスループットBとから決定されるものであり、A/Bで表される理想送信時間に必要に応じて所定のマージンを加えたものである。
また、n+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)がまだ設定されていない場合は、RTT(n+1)=0とする。
【0037】
ステップS8:
ステップS7にてn番目のONU2に対する送信許可時間がn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)より大きい場合に、n番目のONU2に対する送信許可時間からn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)を減算した値を送信時間監視用タイマ(2)に設定するステップである。この設定値を図6においてはタイマ(2)と表示している。またこの設定値であるタイマ(2)がこの発明における許可待ち時間である。
n番目のONU2からのパケット信号受信開始後、このn番目のONU2に対して指定した送信許可時間経過までにn番目のONU2から送信終了メッセージを受信する予定であるが、n+1番目のONU2のラウンドトリップタイムが既知であれば、上記送信許可時間経過よりもn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)分早く、n+1番目のONU2に送信許可メッセージを送信しても、n番目のONU2とn+1番目のONU2の上りパケット信号は衝突せず、また、図3の上りパケット信号における、無信号状態を短縮することができる。
【0038】
ステップS9:
ステップS7にてn番目のONU2に対する送信許可データ量の送信に要する時間がn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)より小さい場合に、n番目のONU2に対する送信許可データ量の送信に要する時間を送信時間監視用タイマ(2)95に設定するステップである。
ステップS10:
第2のタイマである送信許可時間監視用タイマ(2)95を開始するステップである。送信時間監視用タイマ(2)は、n+1番目のONU2へ送信許可メッセージを送信するタイミングを判別するために設けられている。この送信許可時間制御用タイマ(2)95はOLT1によって管理される。
ステップS11:
ステップS7により開始した送信許可時間監視用タイマ(2)が計る制限時間(タイマ(2))が終了したかどうかを判別するステップである。
【0039】
S12:
ステップS10で開始した送信許可時間監視用タイマ(2)95が計る制限時間が終了していない場合に、OLT1が送信許可を与えたn番目のONU2からの送信終了メッセージを受信し終えているかどうかを判別するステップである。n番目のONU2からの送信終了メッセージを受信していない場合は、上述のように、送信許可時間監視用タイマ(2)が計る制限時間が終了しているかを判別するステップS11と送信終了メッセージの受信を判別するステップS12とを繰り返すことで、常に上りパケット信号の受信状況を監視する。
ステップS13:
OLT1が送信許可を与えたn番目のONU2から送信終了メッセージを受信した場合、送信許可時間監視用タイマ(2)95を停止させるステップである。
ステップS14:
上述のようにOLT1が送信許可を与えるONU2の識別子(ONU_ID)を更新するステップである。
【0040】
上記ステップS3→S5→S6→S7→S8(またはS9)→S10に示されたように、この送信許可順次割当制御回路9は、n番目のONUからの受信を開始すると送信時間監視用タイマ(2)95が動作を開始し、さらに、ステップS11で送信時間監視用タイマ(2)95が計測した時間が許可待ち時間であるタイマ(2)になると、ステップS14→ステップS1と進行して、次のn+1番目のONUに送信許可メッセージを送信するものである。
【0041】
上記の説明において、n番目のONUがこの発明における第1の端末装置、n+1番目のONUがこの発明における第2の端末装置である。
またステップS7からステップS9がこの発明における許可待ち時間決定ステップ、ステップS10〜S14およびS1がこの発明における送信許可送信ステップである。
またこの発明における送信許可時間決定ステップは図6に明示していないが、ステップS3〜S7の間において実行される。
【0042】
図7は、本実施の形態のONU2がOLT1からの送信許可に対して上りパケットを送信するアルゴリズムに関するフロー図である。この動作は送信許可検出回路12により行なわれる。この送信許可検出回路12は、CPUとメモリから構成され、図7の動作は図示しないコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されたプログラムを送信許可検出回路12が実行することにより実現される。送信許可検出回路12は専用回路により構成されてもよい。
以下各ステップの動作について説明する。
【0043】
ステップS31:
ONU2はOLT1から送信許可メッセージを受信したどうかチェックする。
図4で示した下りOAMパケットにてメッセージ種別55領域に送信許可を示す識別子、宛先56領域にONU_IDと一致するONU識別子(ONU_ID)である場合に、送信許可されたと判定する。
ステップS32:
ONU2はステップS31にて受信した送信許可メッセージ中のメッセージパラメータ57領域に表示された送信許可データ量を保持する。
ステップS33:
送信すべき上りパケットがあるかどうかチェックする。
ステップS34:
ステップS33にて送信すべき上りパケットがある場合、上りパケットを送信する。
ステップS35:
ステップS33にて開始したデータ送信量がステップS32にて保持した送信許可データ量に達したかどうかを判別するステップである。
ステップS36:
ステップS33にて送信すべき上りパケットがない場合、または、ステップS35にて送信許可データ量に達した場合には、送信終了メッセージをOLT1に送信する。図5で示した上りOAMパケットにてメッセージ種別79領域に送信終了を識別する識別子を表示する。また、状態表示78領域にONU2の障害発生状況、受信光状態等を表示する。
【0044】
次に図6を用いて、本発明のOLT1が複数のONU2に対して送信許可を設定する上記各ステップの割り当てアルゴリズムについて説明する。
【0045】
OLT1は、あらかじめ登録された複数のONU2のうちn番目のONU2に対して、下りOAMパケットのメッセージ種別55領域に送信許可を識別する識別子、宛先56領域にONU2を特定する識別子(ONU_ID)、メッセージパラメータ57領域に送信許可データ量を設定した送信許可メッセージを送信する(S1)。この送信許可データ量は、OLT1に登録されたONU2の数およびONU2のサービス内容に対応して個々のONU2の上り帯域を保証するために1つのONU2への送信許可時間を制限するものである。また、OLT1は、送信許可メッセージを送信するステップ1(S1)に対応して、第1のタイマであるパケット検出用タイマ(1)92を開始する(S2)。
このパケット検出用タイマ(1)92におけるタイマ値は、PONのOLT1とONU2間の伝送路一巡遅延とOLT1とONU2の各回路の処理時間の合計値に対応した時間を任意に設定可能とするものである。ここで、この合計値には、OLT1が識別子(ONU_ID)を含んだフレームを実際に下り信号として送出するまでの待ち時間、下り信号をONU2に伝送する場合の伝送路による伝送遅延時間、ONU2が下り信号を受信してから、自分宛の送信許可を検出するまでの処理遅延時間、ONU2が送信許可を検出してから、上りパケット信号を送出するまでの処理遅延時間、上りパケット信号をOLT1に伝送する場合の伝送路による伝送遅延時間、OLT1が送信許可を与えたONU2からの上りパケット信号を信号検出回路で検出するのに必要な処理時間を含む。なお、このパケット検出用タイマ(1)92に設定する時間は、複数のONU2に一律な時間を設定してもよいし、ONU2ごとに長短をつけた時間を設定してもよい。
【0046】
n番目のONU2は、下りOAMパケットの宛先56領域の識別子(ONU_ID)を検出し、自ONUが保持する識別子と比較し、識別子同士の一致を検出することで、自宛てメッセージであることを認識し、下りOAMパケットのメッセージ種別55領域を検出することで送信許可を与えられたことを認識し、メッセージパラメータ57領域に設定された送信許可データ量を検出することで送信許可データ量を認識し、上りパケット信号を送出する。OLT1は、送信許可を与えたn番目のONU2からの上りパケット信号を第1のタイマが満了する前に受信するかどうかの判別を行う(S3)。OLT1が、送信許可を与えたn番目のONU2からの上りパケット信号を受信する前に、この第1のタイマの終了を検出した場合(S4)には、OLT1が送信許可を与えるONU2の識別番号をn番目からn+1番目のONU2に変更する(S14)。
【0047】
OLT1が、この第1のタイマの終了前に送信許可を設定したONU2が送信する上りパケット信号を受信した場合には継続して送信許可を与え続け、これに対応して、第1のタイマを停止させる(S5)。OLT1は、タイマ1開始から停止までの時間をn番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n)として保持する(S6)。OLT1はn番目のONU2に送信許可したデータ量の送信完了に要する時間とn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)を比較し(S7)、送信完了に要する時間の方が大きい場合は、OLT1は第2のタイマのタイマ値として、n番目のONU2に送信許可したデータ量の送信完了に要する時間からn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)を減算した値を設定し(S8)、そうでない場合はn番目のONU2に送信許可したデータ量の送信完了に要する時間を設定する(S9)。
【0048】
この第2のタイマは、次のONU2に送信許可するタイミングを計るものであり、n番目の子局からの送信終了メッセージの受信予定時刻よりも、n+1番目の子局のラウンドトリップタイム分前に、n+1番目の子局に対して送信許可することにより、図3に記載した上り信号44にて無信号状態となる時間を短縮し、上り帯域使用効率を向上させる。OLT1は、送信許可したONU2が送信する上りパケット信号を受信している間、送信許可時間監視用第2タイマの終了(S11)とONU2が送信する送信終了メッセージの受信(S12)を監視する。タイマ(2)が終了した場合には、送信許可を与えるONU2の識別番号をn番目からn+1番目のONU2に更新する(S14)。また、送信を許可したONU2からの送信終了パケット受信を検出した場合には、第2のタイマを停止させ(S13)、送信許可を与えるONU2の識別番号をn番目からn+1番目のONU2に更新する(S14)。
【0049】
この実施の形態によれば、OLT1はあらかじめ登録された複数のONU2に対して下りOAMパケットの宛先56領域に送信を許可するONU2を特定する識別子(ONU_ID)を表示し、この表示から上り伝送路のパケットの送信許可を特定のONU2に割り当てる。そして、この識別子を更新することで、複数のONU2に順次上り伝送路のパケットの送信許可を割り当てる信号に対応したPONシステムを構築することができる。したがって、従来のように、OLT1がONU2の送信する送信要求を受信してから、OLT1がONU2への送信許可の割り当てを行い、ONU2からOLT1へ信号の衝突を避ける制御を行っていた場合に比べ、OLT1は送信要求を受信するステップを省略した送信許可割り当て制御を行うことができる。このような手段でOLT1が複数のONU2の上り伝送路へのアクセス状態を一括管理することで、OLT1とONU2の送受信制御手順が簡略化する。また、OLT1が複数のONU2の上り伝送路へのアクセス状態を一括管理することで、伝送路を有効に使用でき効率的なパケット通信が可能になるという効果が得られる。
【0050】
また、OLT1がONU2に送信許可データ量を指定するアルゴリズムの適用により、1つのONU2に伝送を独占させることを避け、複数のONU2にパケット伝送の機会を与えることができ、ONU2が送信許可データ量送信以前に、送信すべきユーザデータの送信を完了した場合には、送信終了メッセージをOLT1に送信するアルゴリズムおよび、次に送信許可予定のONU2のラウンドとリップタイム分先んじて次に送信許可予定のONU2に送信許可するアルゴリズムの適用により、帯域使用効率を向上させるという効果を奏する。
【0051】
また、OLT1が第1のONU2からの受信を開始すると、送信時間監視用タイマ(2)が開始されるので、送信許可メッセージが次のONUに到着するまでの時間を前のONUの上りデータ送信時間とオーバーラップさせることができ、上り帯域使用効率を向上できる。
【0052】
さらに、OLT1がONU2に送信許可すると、ONU2は少なくとも1つのOAMパケットを返すアルゴリズムであるので、一定の周期での障害監視が可能である。
【0053】
また、送信要求を受信することなく、OLTは登録された複数のONUに対して順次上り伝送路のパケットの送信許可を割り当てることで、送受信の簡素化を図ることができる。
【0054】
また、OLTがONUに送信許可データ量を指定するので、1つのONUに伝送を独占させることを避け、各ONUに対する最低帯域および最大遅延を保証することができる。
【0055】
また、OLTでのパケット検出用タイマ(1)によるタイマ制御により、非運用状態となっているONUに対して不必要に上り帯域を消費することを避けることができる。
【0056】
また、ONUが送信許可データ量送信以前に、送信すべきユーザデータの送信を完了した場合には、送信終了メッセージをOLTに送信し、OLTは送信終了メッセージをトリガとして次のONUに送信許可を与えるので、送信すべきデータがなくなったONUが不必要に上り帯域を消費することを避けることができる。
【0057】
また、OLTでの送信時間監視タイマ(2)によるタイマ制御により、送信許可を与えたONUからの送信終了メッセージが伝送路障害などにより到着しなかった場合に次のONUに送信許可を与えるタイミングを決定できるので、不必要に上り帯域を消費することを避けることができる。
【0058】
また、OLTでの送信時間監視タイマ(2)によるタイマ制御により、送信許可データ量の送信に要する時間から次に送信許可予定のONUのラウンドトリップタイム分減じた時間が経過したら、次に送信許可予定のONUに送信許可するので、送信許可メッセージがONU到着するまでの時間を前のONUの上りデータ送信時間をオーバーラップさせることができ、上り帯域使用効率を向上できる。
【0059】
さらに、OLT1がONU2に送信許可すると、ONU2は少なくとも1つのOAMパケットを返すアルゴリズムであるので、一定の周期での障害監視が可能である。
【0060】
なお、上述したように、ステップ14(S14)で他のONU2に送信を許可するためにONU識別子(ONU_ID)を更新するためには、必ずしもONU2の番号をn番目からn+1番目のONU2に変更する必要はなく、識別番号を更新できればどのような方法であってもよい。
【0061】
また、ステップS6からステップS9は省略可能であり、その場合にはステップS10において開始するタイマ2の値(すなわち許可待ち時間)は送信許可データ量を送信するために要する時間(送信許可時間)以上の固定値であっても良い。この場合、図5において、パケット検出用タイマ92はラウンドトリップタイム922を出力する必要はなく、許可待ち時間決定手段94は送信許可時間以上の適当な値を許可待ち時間941として出力する。
【0062】
また上記説明において、図6のステップS8において、送信時間監視用タイマ(2)に設定する値タイマ(2)は
タイマ(2)=送信許可時間−RTT(n+1)
としたが、n+1番目のONUのRTT(n+1)に係数α(0≦α≦1)をかけて
タイマ(2)=送信許可時間−α×RTT(n+1)
として、n番目のONUの上りパケット信号とn+1番目のONUの上りパケット信号の間の無信号状態の長さを調整してもよい。
また、送信許可時間にはマージンを含まないものとして、送信許可時間=理想送信時間とし、上記係数αを適当に設定することによりn番目のONUの上りパケット信号とn+1番目のONUの上りパケット信号の間の無信号状態の長さを調整してもよい。
【0063】
また上記の説明において、図6のステップS9で、
タイマ(2)=送信許可時間
としたが、例えば
タイマ(2)=0
としてもよい。すなわち、送信許可時間よりもラウンドトリップ時間RTT(n+1)のほうが長い場合は、n番目のONUからのパケット受信開始と同時に送信時間監視用タイマ(2)を開始しても、n番目のONUとn+1番目のONUとからのパケット信号の衝突を避けることが可能であり、図3における無信号状態を短縮できるという効果がある。
またタイマ(2)を、
0≦タイマ(2)≦送信許可時間
の範囲で選択すれば、すなわちタイマ(2)の値を送信許可時間以下にすれば、n番目のONUからのパケット信号を受信中にn+1番目のONUに対して送信許可メッセージを送信することになるので、同じく図3における無信号状態を短縮できるという効果がある。
また、ステップS7の判定がNOの場合、すなわち送信許可時間がRTT(n+1)以下の場合、ステップS9〜S13を省略し、ステップS14に進むようにしてもよい。この場合、タイマ(2)を設定せず、またn番目のONUからの送信終了メッセージを確認しないまま、n+1番目のONUに送信許可メッセージを送信することになるが、図3における無信号状態を短縮できるという効果がある。
【0064】
実施の形態2.
実施の形態2について説明する。
この発明の実施の形態では、送信許可された子局がユーザパケット信号送信に先立って、送信データ量を表示する上りパケット信号を送信することにより、親局に他の子局へ送信許可して良いタイミングを通知し、図3に記載した上りパケット信号にて無信号状態となる時間を短縮することにより、上り帯域使用効率を向上させることが特徴である。
この実施の形態のシステム構成図は実施の形態1で説明した図1と同様であるので、説明を省略する。
また下り信号、上りパケット信号も実施の形態1で説明した図2〜図4と同様であるので、説明を省略する。
この実施の形態における送信許可順次割当制御手段9は実施の形態1で説明した図5と同様であるが、IPパケット終端回路7から入力される上りOAMパケット情報39は送信許可時間決定手段93にも入力され、送信許可時間決定手段93の出力は送信予定時間となる点が異なる。
この実施の形態における送信許可時間決定手段93の出力である送信予定時間が、この発明における送信許可時間である。
【0065】
図8は、本実施の形態のONU2がOLT1からの送信許可に対して上りパケットを送信するアルゴリズムに関するフロー図である。
以下各ステップの動作について説明する。
ステップS51:
ONU2はOLT1から送信許可メッセージを受信したどうかチェックする。
図2で示した下りOAMパケットにてメッセージ種別55領域に送信許可を示す識別子、宛先56領域にONU_IDと一致するONU識別子(ONU_ID)である場合に、送信許可されたと判定する。
ステップS52:
ONU2はステップS1にて受信した送信許可メッセージのメッセージパラメータ57領域に表示された送信許可データ量を保持する。
ステップS53:
送信許可メッセージにて許可された送信許可データ量と図1におけるユーザデータバッファ14内の蓄積されているデータである送信バッファ量を比較するステップである。
ステップS54:
ステップS53にて送信許可データ量が送信バッファ量より大きい場合に、送信データ量を送信バッファ量とし、今回送信するデータ量を決定するステップである。これ以降に新たにユーザデータバッファに入力された上りユーザデータ入力信号29については、次回、送信許可されたときに送信する。
ステップS55:
ステップS53にて送信許可データ量が送信バッファ量より小さい場合に、送信データ量を送信許可データ量とし、今回送信するデータ量を決定するステップである。今回送信し切れなかった上りユーザデータおよび、これ以降に新たにユーザデータバッファに入力された上りユーザデータ入力信号29については、次回、送信許可されたときに送信する。
ステップS56:
OLT1に送信データ量通知メッセージを送信するステップである。図5で示した上りOAMパケットにてメッセージ種別79領域に送信データ量通知を識別する識別子、メッセージパラメータ80領域に送信データ量を表示する。また、状態表示78領域にONU2の障害発生状況、受信光状態等を表示する。
ステップS57:
OLT1にユーザデータを送信するステップである。送信データ量がS6でOLT1に通知した値に達するまで送信し続ける。
【0066】
上記送信バッファ量がこの発明における送信希望データ量である。
【0067】
図9は、本実施の形態のOLT1が複数のONU2に対して送信許可を設定する割り当てアルゴリズムに関するフロー図である。
この動作は送信許可順次割当制御回路9により行なわれる。
各ステップの動作の主体を図5の送信許可順次割当制御回路9の図に従って説明すると、ステップS71とステップS82は送信送信手段91、ステップS72〜ステップS76はパケット検出用タイマ(1)92、ステップ77〜ステップ79は許可待ち時間決定手段94、ステップS80〜ステップS81は送信時間監視用タイマ(2)95により実行される。送信許可時間決定手段93の動作は図9に明示していないが、ステップS73以降でステップS77以前の期間にONU2から受信した上りOAMパケット情報に含まれる送信データ量と、対象とするONU2とOLT1とのスループットから送信予定時間(送信許可時間)を算出しておく。
【0068】
以下各ステップの動作について説明する。
ステップS71:
OLT1が、あらかじめ登録されたN台のONU2のうちのn番目(2≦n≦N)のONU2に送信許可メッセージを送信するよう指示するステップである。図2で示した下りOAMパケットにてメッセージ種別55領域に送信許可を意味する識別子、宛先56領域にn番目のONU2に対応したONU識別子(ONU_ID)、メッセージパラメータ領域57にn番目のONU2に対する送信許可データ量を表示する。
【0069】
ステップS72:
下りOAMパケットの宛先56領域にn番目のONU2に対応したONU識別子(ONU_ID)を表示するステップであり、上記ステップS71に対応して、第1のタイマであるパケット検出用タイマ(1)を開始する(パケット検出用タイマ(1)がカウントを開始する)ステップである。
パケット検出用タイマ(1)は、送信許可を与えたn番目のONU2が送信する上りパケット信号を、パケット検出用タイマ(1)に適宜設定した制限時間内に受信(検出)したか否かを判断するために設けられている。このパケット検出用タイマ(1)は送信許可順次割当制御回路9によって管理される。
【0070】
ステップS73:
OLT1がステップS71において送信許可を与えたn番目のONU2から送信された上りパケット信号を受信したかどうかを、パケット検出信号27により判別するステップである。すなわち、OLT1は、受信した上りパケット信号に含まれるONU2を特定する識別子(ONU_ID)を参照し、送信許可を与えたn番目のONU2の識別子(ONU_ID)と比較することにより、送信許可を与えたn番目のONU2が送信した上りパケット信号を受信したかどうかを判別する。
OLT1(送信許可順次割当制御回路9)は、パケット検出用タイマ(1)が計る制限時間内にn番目のONU2から上りパケット信号を受信するか、または、パケット検出用タイマ(1)が計る制限時間が終了するまでこの動作を繰り返すことで、常に上りパケット信号の受信を監視する。
【0071】
ステップS74:
ステップS72において開始したパケット検出用タイマ(1)が終了したかどうかを判別するステップである。上述したように、送信を許可したn番目のONU2が送信した上りパケット信号を受信していない場合、このステップでパケット検出用タイマ(1)が計る制限時間が終了したかどうかを判別し、終了していない場合はステップS3に戻る。終了している場合は、ステップS82で他のONU2に送信を許可するためにONU識別子(ONU_ID)を更新する。ステップS82で更新されたnが登録されたONU2の総数Nを超えた場合(n>Nとなった場合)はn=1とする。
また、図9では、nの値を1加算しているが、更新方法はこのような方法に限られない。
たとえば、複数のONU2に対して一律に、昇順または降順に送信許可を与えてもよいし、いずれかのONU2を優先して送信許可を与えてもよい。
【0072】
ステップS75:
OLT1が送信許可を与えたn番目のONU2から上りパケット信号を受信した場合に、パケット検出用タイマ(1)を停止させるステップである。
ステップS76:
タイマ1開始(ステップS72)からタイマ1停止(ステップ75)までの時間をn番目のONU2までのラウンドトリップタイムとしてRTT(n)に保持するステップである。
【0073】
ステップS77:
n番目のONU2が通知した送信データ量の送信に要する送信予定時間とn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)の大小を比較するステップである。
ここで送信予定時間は、n番目のONU2の送信データ量CおよびOLT1とこのn番目のONU2の間のスループットBとから決定されるものであり、C/Bで表される理想送信時間に必要に応じて所定のマージンを加えたものである。また、n+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)がまだ設定されていない場合は、RTT(n+1)=0とする。
【0074】
ステップS78:
ステップS77にてn番目のONU2の送信予定時間がn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)より大きい場合に、n番目のONU2の送信予定時間からn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)を減算した値を送信時間監視用タイマ(2)に設定するステップである。
n番目のONU2からのパケット信号受信開始後、このn番目のONU2の送信予定時間経過までにn番目のONU2は上りパケットの送信を完了するが、n+1番目のONU2のラウンドトリップタイムが既知であれば、上記送信許可時間経過よりもn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)分早く、n+1番目のONU2に送信許可メッセージを送信しても、n番目のONU2とn+1番目のONU2の上りパケット信号は衝突せず、また、図3の上りパケット信号における、無信号状態を短縮することができる。
【0075】
ステップS79:
ステップS77にてn番目のONU2の送信予定時間がn+1番目のONU2のラウンドトリップタイムRTT(n+1)より小さい場合に、n番目のONU2の送信予定時間を送信時間監視用タイマ(2)に設定するステップである。
ステップS80
第2のタイマである送信時間監視用タイマ(2)を開始するステップである。送信時間監視用タイマ(2)は、n+1番目のONU2へ送信許可メッセージを送信するタイミングを判別するために設けられている。この送信時間監視用タイマ(2)はOLT1によって管理される。
ステップS81
ステップS77により開始した送信時間監視用タイマ(2)が計る制限時間が終了したかどうかを判別するステップである。
ステップS82
上述のようにOLT1が送信許可を与えるONU2の識別子(ONU_ID)を更新するステップである。
【0076】
この実施の形態によれば、OLT1がONU2に送信許可データ量を指定するアルゴリズムの適用により、1つのONU2に伝送を独占させることを避け、複数のONU2にパケット伝送の機会を与えることができ、ONU2がユーザデータの送信を開始する前に、送信データ量をOLT1に通知するアルゴリズムおよび、次に送信許可予定のONU2のラウンドとリップタイム分先んじて次に送信許可予定のONU2に送信許可するアルゴリズムの適用により、帯域使用効率を向上させるという効果を奏する。
さらに、OLT1がONU2に送信許可すると、ONU2は少なくとも1つのOAMパケットを返すアルゴリズムであるので、一定の周期での障害監視が可能である。
【0077】
またこの実施の形態においては、OLT1はONU2から送信データ量の通知を受け、この送信データ量から決定した送信予定時間を用いて次のONU2へ送信許可メッセージを送信するタイミングを決定しているので、送信データ量が小さければ許可待ち時間が短縮されるというふうに変化し、図3に示した上りパケット信号の無信号状態をさらに短縮することが可能であり、帯域使用効率をさらに向上させることができるという効果がある。
【0078】
また、ONUがユーザデータの送信開始前に、送信データ量通知メッセージをOLTに送信し、OLTは送信データ量通知メッセージに基づいて次のONUに送信許可を与えるタイミングを計算できるので、ONUが必要とする以上の帯域を不必要に与えることを避けることができる。
【0079】
また、OLTでの送信時間監視タイマ(2)によるタイマ制御により、ONUが通知した送信データ量の送信に要する時間から次に送信許可予定のONUのラウンドトリップタイム分減じた時間が経過したら、次に送信許可予定のONUに送信許可するので、送信許可メッセージが次のONUに到着するまでの時間を前のONUの上りデータ送信時間とオーバーラップさせることができ、上り帯域使用効率を向上できる。
【0080】
なおこの実施の形態においても、実施の形態1で説明したのと同様に、図6ステップS9において、
タイマ(2)=0
あるいは、
0≦タイマ(2)≦送信許可時間
としてもよい。
【0081】
以上、すべての実施の形態ではPONシステムについて説明したが、本発明はPONシステムに限る必要はなく、パケット通信を行う伝送方法に使用することが可能である。したがって、伝送路についても、光ファイバに限る必要はなく、パケット通信を行うことができれば専用線等でもよい。また、以上に記載した「蓄積する」、「表示する」という用語は、記録媒体に保存することを意味する。
【0082】
すべての実施の形態では、各構成要素の各動作はお互いに関連しており、各構成要素の動作は、上記に示された動作の関連を考慮しながら、一連の動作として置き換えることができる。そして、このこのように置き換えることにより、方法の発明の実施形態とすることができる。
また、上記各構成要素の動作を、各構成要素の処理と置き換えることにより、プログラムの実施の形態およびプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体の実施の形態とすることができる。そしてこれらの実施の形態は、すべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。この、プログラムの実施の形態およびプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体の実施の形態における各処理はプログラムで実行されるが、このプログラムは、記録装置に記録されていて、記録装置から中央処理装置(CPU)に読み込まれ、中央処理装置によって、各フローチャートが実行されることになる。なお、記録装置、中央処理装置は図示していない。
また、各実施の形態のソフトウエアやプログラムは、ROM(READ ONLY MEMORY)に記憶されたファームウエアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウエアとファームウエアとハードウエアとの組み合わせで前述したプログラムの各機能を実現しても構わない。
【0083】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、第1の端末装置からの受信開始にしたがって第2の端末装置に送信許可メッセージを送信する時間を監視するタイマが起動されるので、上り帯域使用効率を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1及び2に係わるIPパケット対応可能なPONシステムを説明する機能構成図。
【図2】 実施の形態1及び2に下り信号の構成図。
【図3】 実施の形態1及び2に係わる上りパケット信号の構成図。
【図4】 図3の上りパケット信号の詳細を説明する図。
【図5】 実施の形態1及び2に係わる送信許可順次割当制御回路の構成図。
【図6】 実施の形態1に係わる送信許可を設定する割り当てアルゴリズムに関するフロー図。
【図7】 実施の形態1に係わるIPパケット対応可能なPONシステムのONUの動作を説明するフロー図。
【図8】 実施の形態2に係わるIPパケット対応可能なPONシステムのONUの動作を説明するフロー図。
【図9】 実施の形態2に係わるIPパケット対応可能なPONシステムを説明する送信許可を設定する割り当てアルゴリズムに関するフロー図。
【図10】 従来の光通信におけるシステム構成図。
【符号の説明】
1 OLT、 2 ONU、 3 スターカプラ、 4 光ファイバ、 6 下り信号生成回路、 7 IPパケット終端回路、 8 信号検出回路、 9 送信許可順次割当制御回路、 11 下り信号終端回路、 12 送信許可検出回路、 13 オーバヘッド情報検出回路、 14 パケット・バッファ、 15 上り信号生成/送出回路、 21 下りユーザデータ入力信号、 22 上りユーザデータ出力信号、 23 制御情報、 24 OAMパケット情報、 25 下り信号、 26 上りパケット信号、 27 パケット検出信号、 28 下りユーザデータ出力信号、 29 上りユーザデータ入力信号、 30 下り信号、 31 上りパケット信号、 32 オーバーヘッド情報、 33 バッファ制御信号、 34 送信許可情報、 35 上りユーザデータ、 36上りパケット信号、 37 下り信号、 38 OAMパケット情報、 42下りOAMパケット、 43 ユーザIPパケット領域、 46 上りOAMパケット(#n)、 47 上りユーザIPパケット領域(#n)、 48 上りユーザIPパケット領域(#i)、 48 上りOAMパケット(#j)、 52 同期パターン、 53 パケット識別情報、 54 オーバヘッド情報、55 メッセージ種別、 56 宛先(ONU_ID)、 57 メッセージパラメータ、 58 CRC、 60 アイドルシグナル、 61 ユーザIPパケット1、 62 ユーザIPパケット2、 63 ユーザIPパケット3、72 オーバヘッド、 73 ユーザIPパケット4、 74 アイドルシグナル、 75 ユーザIPパケット5、 76 同期パターン、 77 パケット識別情報、 78 状態表示、 79 メッセージ種別、 80 メッセージパラメータ、 81 CRC、 91 送信許可メッセージ送信手段、 92 パケット検出用タイマ(1)、
93 送信許可時間決定手段、 94 許可待ち時間決定手段、 95 送信時間監視用タイマ(2)、 911 送信許可送信情報、 921 パケット検出タイマ終了情報、 931 送信許可時間、 941 許可待ち時間、 951 送信時間監視用タイマ終了情報。

Claims (15)

  1. 複数の端末装置に順次送信許可メッセージを送信し、該送信許可メッセージに対応して端末装置から送信されるパケットを受信するパケット通信装置であり、
    第1の端末装置から当該パケット通信装置に送信することを許容する送信許可データ量を決定するとともに、上記第1の端末装置から当該パケット通信装置へパケットを送信する時間の許容値を送信許可時間として決定する送信許可時間決定手段と、
    上記送信許可時間決定手段が決定した送信許可データ量の情報を含む送信許可メッセージを上記第1の端末装置に送信する送信許可メッセージ送信手段と、
    第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してからの経過時間を計測する送信時間監視手段と、
    上記第1の端末装置からパケットの受信を開始してから、第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの時間である許可待ち時間を上記送信許可時間を用いて決定する許可待ち時間決定手段と、
    上記送信時間監視手段で計測した上記経過時間が上記許可待ち時間決定手段で決定した上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に送信する送信終了メッセージとしてのOAM(OPERATION AND MAINTENANCE)パケットの受信の判別とを繰り返す判別手段と、を備え、
    上記判別手段が、上記経過時間が上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記経過時間が上記許可待ち時間になったと判別すると、上記送信許可メッセージ送信手段は、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信し、
    受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行う遠隔監視手段と、を備えた
    ことを特徴とするパケット通信装置。
  2. 上記送信許可時間決定手段は、
    決定した上記送信許可データ量から上記送信許可時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  3. 上記送信許可時間決定手段は、
    決定した上記送信許可データ量と、当該パケット通信装置と上記第1の端末装置との間のスループットから上記送信許可時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  4. 上記送信許可時間決定手段は、
    上記第1の端末装置から送信予定データ量の通知を受け、該送信予定データ量を用いて上記送信許可時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  5. 上記送信許可時間決定手段は、
    上記第1の端末装置が通知する送信予定データ量と、当該パケット通信装置と上記第1の端末装置との間のスループットから上記送信許可時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  6. 当該パケット通信装置と上記第2の端末装置の間のラウンドトリップ時間を求めるラウンドトリップ時間検出手段をさらに備え、
    上記許可待ち時間決定手段は、
    上記送信許可時間決定手段が決定した送信許可時間と、
    上記ラウンドトリップ検出手段が検出したラウンドトリップ時間とを用いて許可待ち時間を決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパケット通信装置。
  7. 当該パケット通信装置と上記第2の端末装置の間のラウンドトリップ時間を求めるラウンドトリップ時間検出手段をさらに備え、
    上記許可待ち時間決定手段は、
    上記送信許可時間決定手段が決定した送信許可時間と上記ラウンドトリップ時間検出手段が検出したラウンドトリップ時間を比較し、
    送信許可時間が上記ラウンドトリップ時間を超えるときは、送信許可時間とラウンドトリップ時間の差を上記許可待ち時間とする
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のパケット通信装置。
  8. 送信許可時間がラウンドトリップ時間以下の場合は、上記許可待ち時間を送信許可時間以下とする
    ことを特徴とする請求項7に記載のパケット通信装置。
  9. 上記ラウンドトリップ時間検出手段は、
    上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信してから、該第2の端末装置から送信されるパケットを受信するまでの時間を上記ラウンドトリップ時間とする
    ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のパケット通信装置。
  10. 上記許可待ち時間決定手段は、
    上記許可待ち時間を上記送信許可時間以上の値として決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパケット通信装置。
  11. 複数の端末装置に順次送信許可メッセージを送信し、該送信許可メッセージに対応して端末装置から送信されるパケットを受信するパケット通信装置であり、
    第1の端末装置から当該パケット通信装置に送信することを許容する送信許可データ量を決定し、
    この決定した送信許可データ量の情報を含む送信許可メッセージを上記第1の端末装置に送信し、
    上記第1の端末装置から当該パケット通信装置へパケットを送信する時間の許容値を送信許可時間として決定し、
    上記第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してからの経過時間を計測し、
    上記第1の端末装置からパケットの受信を開始してから、第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの時間である許可待ち時間を上記送信許可時間を用いて決定し、
    計測した上記経過時間が上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に送信する送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信の判別とを繰り返し、
    上記経過時間が上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記経過時間が上記許可待ち時間になったと判別すると、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信し、
    受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行う
    ことを特徴とするパケット通信装置。
  12. 複数の端末装置と、
    該複数の端末装置に順次送信許可メッセージと各端末装置に対する送信許可データ量を送信し、第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してから第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの許可待ち時間を算出するパケット通信装置であって、上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信する送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信の判別とを繰り返し、上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記許可待ち時間になったと判別すると、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信し、受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行うパケット通信装置
    とからなる通信システムにおける端末装置であり、
    該端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に、当該端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報を含む送信終了メッセージとしてのOAMパケットを上記パケット通信装置に送信する
    ことを特徴とする端末装置。
  13. 請求項1記載のパケット通信装置と、請求項12記載の端末装置とからなることを特徴とするパケット通信システム。
  14. 複数の端末装置に順次送信許可メッセージを送信し、該送信許可メッセージに対応する端末装置から送信されるパケットを受信するパケット通信装置におけるパケット通信方法であり、
    第1の端末装置から当該パケット通信装置に送信することを許容する送信許可データ量を決定する送信許可データ量決定ステップと、
    上記送信許可データ量決定ステップで決定した送信許可データ量の情報を含む送信許可メッセージを上記第1の端末装置に送信する第1の送信許可メッセージ送信ステップと、
    第1の端末装置から当該パケット通信装置へパケットを送信する時間の許容値を送信許可時間として決定する送信許可時間決定ステップと、
    上記第1の端末装置からパケットの受信を開始してから、第2の端末装置に送信許可メッセージを送信するまでの時間である許可待ち時間を上記送信許可時間を用いて決定する許可待ち時間決定ステップと、
    第1の端末装置が送信するパケットの受信を開始してからの経過時間を計測する送信時間監視ステップと、
    上記送信時間監視ステップで計測した上記経過時間が上記許可待ち時間決定ステップにおいて決定した上記許可待ち時間になったかの判別と、上記第1の端末装置が送信すべき全データの送信を完了したか、または送信したデータ量が上記送信許可データ量に達した場合に送信する送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信の判別とを繰り返す判別ステップと、
    上記判別ステップにおいて、上記経過時間が上記許可待ち時間になる前に上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットの受信と判別するか、若しくは上記経過時間が上記許可待ち時間になったと判別すると、上記第2の端末装置に送信許可メッセージを送信する第2の送信許可メッセージ送信ステップと、
    受信した上記送信終了メッセージとしてのOAMパケットで通知された上記第1の端末装置における障害発生状況と信号受信状況の情報に基づいて、上記第1の端末装置の遠隔監視を行う遠隔監視ステップと、
    を備えたことを特徴とするパケット通信方法。
  15. 請求項14に記載のパケット通信方法をコンピュータに実行させるパケット通信プログラム。
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